C.C.「お前まだ独身処女だったのか」カレン(24)「うっさいわね」 (221)

カレン「ごめんなさい、咲世子さん。もう大丈夫だから……」

咲世子「いいえ、元はこちらが原因ですから。ご迷惑代わりに、ご夕食をご馳走させて頂きます」

カレン「いえ、でもお母さんも待ってるし……明日、仕事早いし」

咲世子「それでしたらご心配なく。お母様にもラクシャータ博士にも、すでに連絡は差し上げております」

カレン「仕事はやっ」

C.C.「というわけでカレン、起きられるなら起きろ。夕食にするぞ」

カレン「……なんであんたが仕切るわけ?」

C.C.「私がC.C.だからさ。咲世子、問題あるか?」

咲世子「いえ、まったく問題ありません」

カレン「……それじゃあ、お呼ばれになります……」

――――――
――――
――

咲世子「お待たせしました。本日のメニューはこちらになります」ズラリッ

カレン「うわ、すっごい豪華……こんなの久しく見てないかも」

咲世子「全力を出させていただきました」

C.C.「咲世子、チーズフォンデュは?」

咲世子「こちらに」ゴトンッ

カレン「あんだけピザ食べてまたチーズ?」

C.C.「そしてまたピザも食べる」ガサッ

カレン「まだ食うか! っていうかそれ……」

C.C.「さっきの店のテイクアウトだ。ピザは別腹だろ?」ムシャムシャ

カレン「あんただけよ、そんなの」

カレン「うん、すっごい美味しい! 咲世子さんって、本当に何でも出来るんですね」モグモグ

咲世子「いえ、まだ修行不足です。さすがに分身や気孔波などは出来ませんし」

C.C.「出来たら人間辞めているよ、それは」

カレン「あ、あはは……」

咲世子「うふふっ」

カレン「……」

C.C.「……」

カレン「あの、咲世子さん?」

咲世子「はい?」

カレン「さっきから、他の人の姿が見えませんけど……今の、奉公主って……誰なんですか?」

C.C.「……まぁ、気になるよなぁ? そこは」

咲世子「仕方のない事ですね」

カレン「もったいつけないで教えて。……誰なの? あたしの知ってる人?」

咲世子「……そうですね……」チラッ

C.C.「……ああ」ムシャッ

カレン「……C.C.も、知ってるんだ……あたしの、知らないこと……」

咲世子「申し訳ありません。決してカレンさんを仲間はずれにというわけでないということは明言させて頂きます」

C.C.「ここの場所は世間には知らせてないんでな。情報漏洩を食い止めるには仕方がなかった」

カレン「情報漏洩って……まさか!?」

咲世子「……」

C.C.「……そりゃあ、気付くよなぁ。流石に……」

カレン「……あの計画の事で、まだ何かあったの!?」

咲世子「」

C.C.「……ニブいのもここまでいくとわざとらしいぞ。もう気付いてるんじゃないのか?」

カレン「えっ?」

C.C.「教えてやれ、咲世子」

咲世子「はい。我が主は変わらず……ルルーシュ様です」

カレン「……嘘よ」

咲世子「本当です」

カレン「嘘っ!!」

C.C.「咲世子が嘘をつくと思うのか?」

カレン「思わない……けど、でも!! 彼は6年前のあの日……し、死んだじゃない……」

C.C.「……」

カレン「あたしの目の前で、『ゼロ』に……胸を貫かれて、血をいっぱい流して、死んだじゃない!!」

咲世子「……」

カレン「生きてるはずない! ないのよ……だって……」

C.C.「落ち着け、カレン」

カレン「どう落ち着けっていうの!? なによ……また、あたしを騙してたっていうの!?」

C.C.「いいから聞け。……お待ちかね、タネ明かしの時間だ」

C.C.「事の始まりは6年前のあの日、ゼロ・レクイエムの成就の瞬間まで遡る」

カレン「……ルルーシュが、死んだ日……」

C.C.「あの日、ルルーシュの胸を貫いた『ゼロ』……だが、情を消しきれなかったんだろうなぁ。狙いが僅かに逸れ、急所を外してしまったんだ」

カレン「……」

C.C.「なぜかはわかるな?……さすがに、今のゼロの正体ぐらい気付いてるんだろ?」

カレン「今のゼロは、スザク……」

C.C.「そうだ。あいつに残っていた情が、計画最後の最後でイレギュラーになってしまった」

C.C.「そして時を同じくして、全てに気付いた者がいる……それがナナリーだ」

カレン「!! じゃあ……」

C.C.「ああ。まだ僅かに息のあったルルーシュの延命を、ナナリーが望んだんだよ」

C.C.「ナナリーの願いに、スザクは応えないわけにはいかなかった。あいつもナイトオブセブンとしてナナリーの近くにいたからな、その望みの本質を知らないわけはない」

咲世子「そして私達は瀕死のルルーシュ様をお運びし、緊急手術を行ったわけです」

C.C.「急所を逸れたとはいえ、心配機能へのダメージは甚大だった。急を要した私達は……ラクシャータに助力を乞うた」

カレン「!? ラクシャータさんも噛んでたっていうの!?」

C.C.「あいつは医療サイバネティクスの権威だからな。緊急用の人工心肺と、そのノウハウを教えてもらったよ」

咲世子「治療には長い時間を要しました。なかなか意識がお戻りにならず……目覚めたのは、3年前です」

カレン「……でも、ナナリーもラクシャータさんも……ロイドさん達だって、一言も……」

C.C.「考えてもみろ。ナナリーは今や共和制となったブリタニアの元首だぞ? それとゼロが組んで、時の悪逆皇帝蘇生を行っていると知れたら……」

咲世子「積み上げたものが全て無に帰してしまう。そのため、関わった我々は口を噤むしかなかったのです」

C.C.「お前が、愛するルルーシュに対する罵倒に耐えて生きているのと同じ……そう思ってほしい」

>>25修正
C.C.「急所を逸れたとはいえ、心配機能へのダメージは甚大だった。急を要した私達は……ラクシャータに助力を乞うた」

C.C.「急所を逸れたとはいえ、心肺機能へのダメージは甚大だった。急を要した私達は……ラクシャータに助力を乞うた」

C.C.「目覚めてからのあいつの焦燥ぶりは見ものだったよ。『イレギュラーにも程がある』『これでは計画が台無しだ』なんて、随分取り乱してたよ」

咲世子「なかなか食事もお摂りにならず……仕方がないので、拘束して点滴を打たせて頂いた事もあります」

カレン「そんな……」

C.C.「そんなあいつを生かしたのは……もちろん、ナナリーとスザクだな」

咲世子「ナナリー様の切な願い出の前に、とうとうルルーシュ様も折れました」

C.C.「そしてスザクと話し合い、あいつはもう一人のゼロとして、影から世界を正すことを決めたんだよ」

カレン「もう一人の……ゼロ……」

C.C.「あいつは少しずつリハビリをしながら、裏の情報関連の仕事を一手に引き受けていたんだ」

咲世子「ただし、この敷地……屋敷の外へは一切お出になっておりません。御自身は日の当たる場所に出てはならないと譲らないのです」

C.C.「ふふ……頑固だろう? あいつなりの責任の取り方だそうだ」

風呂入ってくる
すまぬ、頼むぜ

ちなみに話は即興で書いてるんでなるべくツッコミ無用で頼む

C.C.「さて、そして私は電子情報だけではわからない生の情報を得るため……目として世界を旅してたってわけさ。納得したか?」

カレン「……バカじゃないの……」

C.C.「ああ、バカだよ。大バカさ……けどな、カレン」

C.C.「お前は、そんな頑固で、イレギュラーに弱くて、ヘタレで、器用なくせに不器用で……でも、変なところで優しい。そんなあいつに惚れたんだろ?」

カレン「……そうよ……だから……どうして、何も教えてくれなかったのよ! あたしだって……」

咲世子「先ほど申し上げた通りです。世界の混乱を防ぐため……何より、ルルーシュ様がそう望まれたので」

カレン「どうして!!」

C.C.「あいつはお前達が幸せに暮らせる世界を願った。そんな世界に、自分はノイズにすぎない……計画の前から、そう思ってたそうだ」

カレン「ノイズって……」

C.C.「あいつはいくつも大切なものを失ってきた。……失い続けた。自分では、生きて誰かを幸せになど出来ない……そう思ったのかもな」

咲世子「幸せになってほしい方には、自分が関わるべきではない。それが、ルルーシュ様の結論だそうです」

C.C.「ラクシャータに口止めしたのもそのためだ。……私達が話せるのは、このくらいだよ」

カレン「……咲世子さん。今回の事に関わってるのって、全部で何人?」

咲世子「私にC.C.様、ナナリー様にスザ……いえ、ゼロ様。ロイド博士にセシル女史。ラクシャータ博士とニーナさん」

咲世子「そしてジェレミア卿……もしやすると、アーニャさんも知ってらっしゃるかもしれませんね」

C.C.「まぁアーニャはな……オレンジ君にべったりだから、あいつが口止めすれば遵守するだろうさ」

C.C.「知ったところでどうするつもりだ? 殴ったところで解決する問題でもないだろ」

カレン「それでも、爪弾きにしてくれたのはムカつくもの。落とし前ぐらいつけさせてもらうわ」

咲世子「話し合いで解決されるべきでは……とはいえ、電話は通話記録が残りますのでおやめ下さいね」

カレン「そうね、今度有給でも貰って落とし前ツアーとしゃれこむわ」

C.C.「元気のいい事だ……ところで、カレン」

カレン「何よ」

C.C.「お前の選ぶ道は二つある。一つはルルーシュの意思を尊重し、あいつへの想いを胸に平和を謳歌する事」

C.C.「もう一つは、想いのままに、玉砕覚悟で茨の道を切り拓くことだ……さぁ、お前はどうする?」

カレン「……あたしは……」

―――――――――
――――――
―――

―地下にあるルルーシュ専用CIC―

ルルーシュ「……カレンは帰ったか……」

ルルーシュ「それでいい……咲世子達が連れて来たと聞いた時は冷や冷やしたが、君はもう……俺に関わるべきじゃない」

ルルーシュ「口止めにはラクシャータも協力してくれるだろう……もっとも、カレンが情報を漏らすとも思えないが」

ルルーシュ「……幸せにな、カレン。君には……いつか、ふさわしい相手が……」

ピピッ

ルルーシュ「ん?……咲世子にC.C.か」

C.C.『ルルーシュ、待たせたな』

咲世子『ルルーシュ様、お食事をお持ちしました。入ってもよろしいですか?』

ルルーシュ「ああ。今ロックを外す」(ピッ)

ルルーシュ「……よし、入ってくれ」

ガシュ-ッ

C.C.「よう。ちょっと見ない間にやつれて……は、ないようだな」

ルルーシュ「ふん……やるべき事があるんだ。もう命を捨てるわけにもいかないんだろう?」ギシッ

C.C.「……足はまだ動かないか。辛いか? 車椅子生活は」

ルルーシュ「これも報いだよ……だが、ナナリーはずっとこんな生活に耐えてきたんだ。ならば俺が弱音を吐くわけにもいくまい」

咲世子「……」

ルルーシュ「なんだ咲世子……お前はもう見慣れたものだろう?」

ルルーシュ「待ってくれ、今そっちに――」ウィィン

咲世子「……」グッ

バサァッ! ベリベリッ…

カレン「……久しぶりね。ルルーシュ」

ルルーシュ「なぁっ!? ば、バカな……なぜカレンがここに!?」

C.C.「くっ、ぷくくっ! どうした、頓狂な声を上げて?」

ルルーシュ「だ、黙れ!! なんだこれは、確かにカレンはさっき……」

カレン「監視カメラで帰るトコ見てたでしょ? あれが咲世子さんよ」

C.C.「敷地内は全面的に監視されている……だが僅かながら、それが届かない場所がある」

C.C.「それが浴室と女子更衣室。ウブなお前は紳士がノゾキをしては云々といってそこにはカメラを設置しなかったんだよなぁ?」

カレン「それでシャワー浴びるフリして咲世子さんがあたしに、あたしが咲世子さんに変装したの。背格好も近いから割とすんなりイケたわ」

C.C.「割とチープな手だが、お前の純情さが仇になったな? それとも、咲世子に変装するマスクまでは思い浮かばなかったか?」

ルルーシュ「ぐ……うぐっ、お前達、俺を騙したのか!!」

カレン「騙したのはそっちでしょ!! 生きてるなら生きてるって言いなさいよ、この頭でっかちの大バカモヤシ!!」

ルルーシュ「も、モヤシ!?」

C.C.「少なくとも今は否定できないだろ? かつてに輪をかけて体力ないんだから」

カレン「監視で知ってるとは思うけど、全部聞かせてもらったわ」

ルルーシュ「ぐ……うぅ……」タジッ

カレン「あのときは最後の最後で気付いたけど、今にして見てもとんでもないバカな計画ぶち上げてくれたものよ」

カレン「確かに平和にはなったかもしれない。けどね……こっちがどれだけ辛かったと思ってるのよ」

ルルーシュ「……他に方法はなかった!! 世界の混乱を鎮めるには、俺自身を人柱とするしか――」

カレン「それが思い上がりだっていうのよ!! 一人で全部背負って、みんな敵に回して……全部自分から捨て去って!!」

ルルーシュ「しかし!! 俺が起こした混乱なんだ、俺がけじめをつけるのが筋だろう!!」

カレン「そうね、その精神は買うわ。けどやっぱり、冷静に考えれば酷いものよ。決して褒められたものじゃあないわ」

ルルーシュ「う……ぐ、く……」

カレン「かろうじて生き残ったら残ったで……こんな……こんな姿になっちゃって……」

ルルーシュ「……これが……これもまた、俺の業なんだ……」

ルルーシュ「……だがカレン、君は帰るべきだ。俺に関わっても、もう……」

カレン「……イヤよ」

ルルーシュ「バカを言うな!! 俺は君のために言って――」

カレン「お断り!!」

C.C.「諦めろ、ルルーシュ。こいつの意思の固さはお前が一番よく知ってるだろう?」

ルルーシュ「しかし!!」

カレン「うるっさい!! しかしもカカシもないの!!」

カレン「何よ、自分じゃ誰かを幸せにできないって!! 誰が決めたってのよ、そんな事!!」

ルルーシュ「俺はただ、事実を言って――」

カレン「言い訳なんて聞かない。いいからあたしの話を聞きなさい!!」

ルルーシュ「ぐっ……は、はい……」

C.C.(くくっ……情けない奴)プークスクス

カレン「……ルルーシュ。面と向かって言うのは初めてだけど……あたし、あなたが好きなの」

ルルーシュ「……ああ」

カレン「学園でキスした時の事、覚えてる? あの時は決別する意味でキスしたけど……そのときに、気付いたの。どうしようもなくあなたが好きだって」

ルルーシュ「ああ……」

カレン「あなたの目が、もう道が交わらないって語ってて……諦めるしかなくって。それで、あなたの非道を止めたくて、必死に闘って……」

カレン「あなたがスザクに刺されたとき、悲しくて、後悔して……決意を、無駄にしたくなくって……真実は、胸に伏せて……ずっと生きてきた」

カレン「でもね……今でもあなたが好きなの。好きすぎて、他の人なんて好きになれないのよ!!」

ルルーシュ「今いないだけだろ!? いずれ、きっと素敵な人が……」

カレン「いいえ、ないわ!! 断言する。あたしはこの先、あなた以上に誰かを愛するなんて出来ない」

カレン「だからさ、あたしの心を奪った責任、取りなさいよね」

ルルーシュ「せ、責任……? 何を言って……」

カレン「いつか夢に出たあなたが言ってたの。『何も諦める事はない。君は望むものを全て手に入れればいい』って」

ルルーシュ「……なら、なおさら―――」

カレン「でもね、たった一つだけ手に入らないと思ってた……もう手に入れる事は出来ないって、諦めてたわ」

カレン「それが手に入るチャンスを掴んだんだもの、あたしはもう諦めない!!」

C.C.「……」ニヤニヤ

カレン「だから言わせてもらうわ……あたしは――」

カレン「紅月カレンは、ルルーシュ……あなたを手に入れる!!」

ルルーシュ「……はぁっ!?」

カレン「あなたが足を失ってるなら、あたしが支える足になる!!」

ルルーシュ「いやカレン、何を言って――」

カレン「あなたが寒いと思うなら、あたしがこの体であっためる!!」

ルルーシュ「待てカレン、落ち着――」

カレン「あなたがあたしを幸せに出来ないなんて嘆くなら……あたしが、あなたを幸せにしてやる!!」

ルルーシュ「……あ……」

カレン「だから……代わりにあたしの人生をあげるから、あたしのものになってよ///」

ルルーシュ「……」

カレン「……もう言い訳なんて聞かないわ。あたしがあなたを幸せにしてあげる……だから、覚悟しなさい」

C.C.「くっ、くくくっ……」

ルルーシュ「まったく、強引すぎる……」

C.C.「流石だよカレン……愛の告白からそのままプロポーズなんてなぁ」

ルルーシュ「ショートカットなんてもんじゃない……だいたい、そんなのはむしろ男の言うべき台詞じゃないのか」

カレン「あんたがいつまでも女々しくしてるからいけないのよ……で、どうなの?」

ルルーシュ「どうって」

カレン「だから……その、返事……」モジモジ

ルルーシュ「言い訳は聞かないんじゃなかったのか?」

カレン「返事を聞かないとは言ってない!!」

ルルーシュ「屁理屈だな」

カレン「あ、あんたほどじゃ……」

ルルーシュ「……はいはい」クスッ

C.C.「で、どうするんだルルーシュ? 断れる空気でもなさげだが」

ルルーシュ「ふん……まったく、今日はイレギュラーばかりが起きる……」

カレン「じゃあ、そのイレギュラーにどう対応してくれるわけ?」

ルルーシュ「……よし。ならば、先程の言葉を挑戦状と受け取ろう」

カレン「……え?」

ルルーシュ「カレン。俺を幸せにすると言ったが……その言葉に二言はないんだな?」

カレン「……そうよ。たとえ難しかろうと、やり遂げてやるわ」

ルルーシュ「フッ、いいだろう……ならば、全力で俺を幸せにしてみろ。出来るものならな!!」

ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる……カレン、俺のものになれ!!///」バッ!

カレン「!!……うんっ!! 絶対に、幸せにしてあげるから!!」ウルッ

C.C.「ふふっ……かれこれ6年、いや7年か? まったく、永かったな」

ルルーシュ「ふん……ただし、一筋縄でいく事はないだろう。カレン、覚悟しておけ」

カレン「誰に向かって言ってるのよ、この、モ、モヤシ……男……」グスッ

ルルーシュ(……相変わらず、強気な割には涙脆い……)

カレン「……リハビリ、あたしも手伝うから。通いでも、時間作って必ず来るから」

ルルーシュ「……ああ。ただし、無理はするなよ」

カレン「しないわよ……今までの方が、ずっと無理してたんだから」

C.C.「時にルルーシュ。三番目の足は動くのか?」

ルルーシュ「……は? 三番目?」

C.C.「これだ」ニギッ

ルルーシュ「ほわぁっ!? ど、どこを触って……」

C.C.「ふむ……ココは回復が早いようだな。ふふっ、さすがはシャルルの血だ」

ルルーシュ「……C.C.ウゥゥゥゥーーーッ!!!」

C.C.「気をつけろよ、カレン。私の予想だと、夜のルルーシュはきっと暴君だぞ?」

カレン「暴君って、何……」

C.C.「撃墜されても知らないぞって事さ」

ルルーシュ「待てC.C.、俺の体力でカレンに勝てると思うのか!!」

C.C.「心配不要だ。かつてシャルルもそうだったんだ……多分だが、一度経験さえすれば覚醒するタイプだろ、お前」

ルルーシュ「しっ……知るものか、そんなもの!!」

C.C.「ふふっ!! まぁ、真相は今夜ってところだな。頑張れよ?」

カレン「ルルーシュ……あ、あたし……頑張るから!!///」

ルルーシュ「……」

ルルーシュ(覚醒って……いったいどうなってしまうんだ……俺は……)

―そんなこんなで夜、寝室―

カレン「……はい、清拭……終わったわよ」

ルルーシュ「すまないな。俺の足が動かないばっかりに……」

カレン「気にしないで。好きで、やったことだから……」

ルルーシュ「ああ……」

カレン「……///」

ルルーシュ「……///」

ルル・カレン「「あのっ!!」」

カレン「あっ……ごめんなさい」

ルルーシュ「いや……その、先に言ってくれ」

ニヤニヤがとまらない

マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン

カレン「あのね……こ、この歳でちょっと……恥ずかしいかもしれないんだけど」

ルルーシュ「……うん?」

カレン「わたし……その、こういう事……は、初めて……なの……」

ルルーシュ「……そうか」

カレン「だから、なんていうか……あんまり、巧く、出来ないかもしれない……けど……」

ルルーシュ「……俺もだ」

ルルーシュ「俺も……その、初めてっていうか……ど、童貞で……///」

カレン「うん……そう、聞いた……」

ルルーシュ「それに、俺……足がこんな状態だから、その……任せる形になると思う……だから、その」

ルルーシュ「……やさしく、してください……」

カレン「……がんばる……だから、その……よろしく、お願いします……」

ルルーシュ「……こちらこそ……けど、せめて……キスくらい、こっちからさせてくれないか……?」

カレン「……はい……///」

清武はどっから出てきたんだ!?

ほす

ほす

ルルーシュ「じゃあ……んっ」チュッ

カレン「んっ……ぅん……」

ルルーシュ「……自発的にキスするのも、カレンが初めてだな……」

カレン「そう、なんだ……///」



カレン「ん……はぁっ……」

ルルーシュ「ふぅ……ぅ、ん……」チュッチュウッ…

カレン「や、だめ……そこばかり舐め、ちゃ……ぁ……!!」

ルルーシュ「じゃあ、どこを舐めればいいんだ……? 教えて……」

カレン「ば、かぁ……っ……あ……!」

はよ

ルルーシュ「はぁっ……ここが、カレンの……大事な……」ドキドキ

カレン「あぁ、すごい……こんな大きくなるんだ……はぁ……」ドキドキ

ルルーシュ「……ここに、俺のが……」スッ

カレン「!? ひゃぁっ!? な、何、して……」

ルルーシュ「あ……もしかして、痛かったか!? その、すまない……」

カレン「……うぅん、大丈夫……でも……わたしも」チロッ

ルルーシュ「!? おぁあっ!?」ビクッ!

カレン「ふふ……お返し」

ルルーシュ「なら、こっちだって……」

カレン「……あっ!? ぁ……ふぁあ……っ……」

(・∀・)ニヤニヤ

カレン「はぁ……ぁ……ルル……シュ……わたし、もう……変……」

ルルーシュ「ああ……俺も、痛いくらいだ……」

カレン「じゃあ……その……」

ルルーシュ「……うん……もう、カレンが欲しい……」

カレン「……それじゃあ……ぇと……ここに……こう、して……」スッ

ルルーシュ「ぁあ……こ、こんな……これが、女の、感触……」

カレン「――っ!! い、痛……ぁ……っ」ビクッ!

ルルーシュ「はぁーっ、はぁーっ……だ、大丈夫か?」

カレン「~~~!!……ふぅ……ぅぅ……」ビクッビクッ

ルルーシュ「やっぱり、その……やめようか?」

カレン「……うぅん、大丈夫……はぁ、思ってたよりは……痛くないから……」ニコッ

ルルーシュ「そうか……でも、無理はするなよ?」ハァハァ

カレン「うん……これで、お互い……大人に、なったね……///」ハァハァ

ふむ

カレン「じゃあ……動く、よ……? はぁ……」

ルルーシュ「ああ……ゆっくりでいいから……」

カレン「ふぅ……ぅん……っ……ぇっ!?」

ルルーシュ「はっ……ああ……ぁ、あっ?!」

ルル・カレン「「―――!!」」ビクンッ!

カレン「……っ……はっ……い、今の……なに……」ビクビクッ

ルルーシュ「はぁーっ、はぁーっ……こんな、簡単に……」ビクッ

カレン「はぁ……るるぅ……しゅ……きもち、いぃ……?」トロン…

ルルーシュ「ぅ……ああ、でも……」

カレン「……まだ、大きいまま……」

ルルーシュ「はぁ……全然、足りない……もっと、もっとカレンが欲しい……」ギンッ

カレン「ぁぁ……うん……いい、よ……もっと、いっぱい……いっぱい、しよ……?」

キタ━━(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)━━!!

カレン「ぁ……はぁ、ぅ……うぅん……」ギシッ

ルルーシュ「ふぅ……はぁ、ああっ……」

カレン「……ゃ……う、ぁはっ……! あ、ひゃぁ……!!」

ルルーシュ「くっ……は、はぁ……うっ、くぅっ!!」ビクッ!

カレン「ぅん……ふ、ぁあ……ルル……シュ……だい、すき……」ギュウッ

ルルーシュ「カレン……もっと……もっと……ぉっ!!」ガシッ!

カレン「えっ……っ!? ひゃ、ぅうあぁ……っ!!」

カレン「―――!!~~~ッ!!!」

カレン「……っ……ぁ……」
―――――――――――
―――――――
―――

―――
―――――
―――――――ー

チュン…チュンチュン…

カレン「……ん……」

ルルーシュ「……おはよう、カレン」

カレン「あ、ルルーシュ……おは、よう……」ポーッ

ルルーシュ「寝癖がすごいぞ。ほら、シャワー浴びてくるといい」

カレン「うん……ひゃっ!?」ガクッ

ルルーシュ「どうした!?」

カレン「あ……腰が、その」

ルルーシュ「……昨夜、さすがに頑張りすぎてしまったか?」

カレン「……///」

カレン「……あんなに激しいなんて、思わなかった……」

ルルーシュ「ごめんな。その……初めてなのに、無理させて」

カレン「……いいの。少し痛かったけど……なんか、凄かったし///」

ルルーシュ「あ、そうか……俺も、こう……凄く、よかった……」

カレン「……でもねルルーシュ。一つ言っておくわ」

ルルーシュ「ん?」

カレン「……あなたと結ばれて、わたし……今、すっごく幸せよ?」

ルルーシュ「!……ふっ、そうか」

カレン「うん。あなたは、ちゃんと誰かを幸せに出来る人だよ……///」

ルルーシュ「……君のおかげだ。ありがとう……カレン」チュッ

―その頃のCIC―

C.C.「どうだ? 録画と編集状況は」

咲世子「完璧です。いい画が録れました」ピッ

C.C.「これでルルーシュももう坊やを卒業か……幼き頃より知ってる身としては、感慨深いよ」シミジミ

咲世子「あら、母親の心境ですか?」

C.C.「似たようなものかな。ちゃんとプロテクトをかけておけよ、永久保存版にしよう」

咲世子「そうですねぇ。いつの時代も記念は取っておくものですから」

C.C.「よし、じゃあ保存用と観賞用に急いでコピー取ろう」

咲世子「お任せください」カタカタカタッ

~数年後~

ナナリー「……ふぅ。これで残務もだいたい終わりましたね」ドサッ

ゼロ「お疲れ様、ナナリー。何か飲み物でも飲むかい?」

ナナリー「いえ、大丈夫です。……それより、私達しかいないのですし……仮面、外してもいいんですよ?」

ゼロ「そうもいかないよ。僕は存在しない人間だ。だから、存在を示すこの記号は外せない」

ナナリー「頑固ですね。お兄様みたいです」

ゼロ「僕は彼とは別物だよ。もうその辺はわかってるだろ」

ナナリー「うふふっ……はい」

ナナリー「ところでスザ……」

ゼロ「違う、間違っているよ。僕はゼロで、それ以上でも以下でもない」

ナナリー「……ゼロ。こんなフォトメールが送られてきたんですけど」

ゼロ「誰からだい?」

ナナリー「咲世子さんから。ほら、見て下さい」

ゼロ「!!……へぇ、子供かぁ……」

ナナリー「先日産まれたそうです。お兄様とカレンさんの赤ちゃん♪」

ゼロ「そうか~……ちゃんと、生きてる意味を見出せたんだね」

ナナリー「よかったです……お兄様が生きて、こうして笑ってくれる……こんなに嬉しい事はありません」

ゼロ「……そういえば、明日はスケジュールに空きがあるね」

ナナリー「だったら、会いに行きたいです!!」

ゼロ「言うと思ったよ。すぐに準備を進める」

ナナリー「お願いします」

ナナリー「……ねぇ、ゼロ」

ゼロ「なんだい?」

ナナリー「未来を創っていくって、とても楽しい事ですね」

ゼロ「……うん」

ナナリー「よろしければ……私達も、作ります? 未来」

ゼロ「ぶふっ!! な、ナナリー!? 本気で言ってるのかい!?」

ナナリー「ふふっ……冗談です♪」

ゼロ「……そっか。そうだよね」

何歳だナナリー二十半ばくらい?

ナナちゃんはもうスザク好きじゃないのかな

―ルルーシュ達の邸宅―

ルルーシュ「なんだかんだで、俺が父親になるなんて……あの頃は考えもしなかったな」

カレン「まだ実感ない? パ~パ」

ルルーシュ「いや、自覚ぐらいあるさ。この子は俺が、必ず守ってみせる」

カレン「俺『達が』……でしょ?」

ルルーシュ「……そうだな。うん、そうだよな」

カレン「……ねぇ、ルルーシュ。訊いていい?」

ルルーシュ「何を?」

カレン「あなたは……今、幸せ?」

ルルーシュ「……答えのわかってる質問なんて、意味がないぞ」クスッ

カレン「いいから、答えてよ」

ルルーシュ「負けを認めるようなのは癪だが……そんなもの、答えは最初から決まっている」スッ

カレン「あっ……」

ルルーシュ「ああ……俺は今、とても幸せだ」チュッ

~おしまい~

終盤グダったけどなんとか終わり
思いつきからのネタにここまでついてきてくれたお前らサンクス

>>153
清武じゃなくて清拭(せいしき)な
病院とかでシャワー浴びれないときに体拭いてくれるアレ

>>199>>200
だいたいそんくらいの年齢イメージ
ルルーシュ達は最後20代後半のつもりで書いた
好きじゃないって事はないと思うが、向こうから踏み出してくれるの待ってる感じじゃないかと

あとここまで直接的にエロ書いたのは初めてなんでクオリティの残念さは勘弁してくれ……
ただルルーシュは童貞捨てれば夜の暴君になるとはマジで思ってる
だってシャルルの息子だもんね

……眠い、オヤスミノシ

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom