葉隠「頼む!!これ買ってッッ!!」霧切「嫌よ」 (28)


葉隠「安くしとくからッッ!!」



霧切「いい加減しつこいわ……。」



葉隠「ちぇ……どんなに恋愛感情乏しいアポ毛の奴でもイチコロの媚薬だったんだが……しかたねぇべ舞園っちあたりにでも交渉しt」



霧切「ちょっと在庫全部持ってきなさい。」



葉隠「まいどッッ!!」

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霧切「まさか100本もあったとは……」



霧切「結構値段は張ったけれど、まぁ……物は試しよね。」



小瓶『性姦罪』



霧切「この滲み出る胡散臭さはいったい何処から……」



霧切「…………。」パラパラ



霧切「確か葉隠君は、この業者から、お金借りていたわね。効果次第では引き渡し確定ね。」



葉隠「さて説明書でも読んで見ましょう。」

取り扱い説明


この薬は使用者の『唾液』を適量必要とします。
薬の蓋を開封して適量の『唾液』を入れてください。
薬の調合が完了したらターゲットにいかなる手段を行使してでも飲ませてやってください。
大体一本当たり効果は3日程になります。
この薬は、無味無臭。人体には勿論、無害になっております。
朝食のコーヒーや料理のお供に添えて出してはいかがでしょうか???



霧切「たぎってきたわ……ッッ!!」

霧切「早速調合しましょう。そうしましょう。」



霧切「適量って書いてあったけど、どの位の量が適量なのかしら???」



? 一時間後 ?



霧切「500mlのペットボトルが私の唾液でいっぱいだわ…………。」



霧切「さて……。」



小瓶『おぃ。』

霧切「この集めた500mlの唾液を……」



小瓶『嬢ちゃん……目算からしても、その量はちょっと……//』



霧切「この小瓶に入れればいいのね……。」



小瓶『物理的に全て入れるのは不可能と言いますか…………???』



霧切「苗木君……//」ビチャ



小瓶『アアアァァァァッッッッッッッッ////』



こうして夜は更けていった…………。

食堂



苗木「ふうわぁぁぁぁ……。」



舞園「苗木君。おはようございますッッ。」ニコ



苗木「うわぁッッ舞園さん!!今日は机の下から挨拶なんて随分アグレッシブだね。」



舞園「苗木君にはいつでもアグレッシブな、お突き合いの準備はできていますよ???」



桑田山田「苗木誠に死を。」



苗木「舞…舞園さん。ずっと机の下にいると目立っちゃうよ…???」



舞園(はぁ…今日もナニも反応なしか…。)



舞園「じゃあ、お隣ご一緒しても宜しいですか???」




舞園「」

霧切(クソッッ!!あの雌豚め!!苗木君の隣は、この私霧切響子こそが一番相応しいのよ。)



霧切(フフフフフ//)



霧切(今、私の手元には昨日徹夜して作った私の唾液『媚薬』入りクッキーがあるわ……)




霧切(包装も少し凝ったものを使ってみたわ。苗木君なら絶対に受け取ってくれる筈よ。)



霧切(そうすれば明日からは苗木君の隣は常に私が…………)



霧切(フフフフフフフフフフ////)



朝比奈「霧切ちゃんが、すごく怖いよ。」



大神「朝比奈よ……。今はそっとしておいてやろう……。」

舞園「あっっ。今日は苗木君に私たいものがあるんです//」



苗木「え。まさか、また血液入りのチョコレートとかですか???」



舞園「チョコレートに血液が入ると上手く固まらないので今回は、クッキーを焼いてみました//」



苗木「これ髪の毛が……」



舞園「後で感想を聞かせてくださいねッッ//」



苗木「あ、ちょっ……。行ってしまわれたか。」



苗木「うーん……。舞園タソの髪の毛入りクッキーどうしようか……???」

×私たい。

◯渡したい。


誤字脱字多いと思われますが、生暖かい目で残念な霧切さんと残り99本の小瓶を応援してあげてください。

霧切(クソッッ!!豚に先を越されるなんて霧切の名折れだわッッ)



霧切(思い立ったら即行動よ。そうしましょう。)ギリ



朝比奈「あっ!!普段は奥手で遠目からいつもブツブツ言いながら苗舞を眺めていた草食なのか肉食なのかssだとキャラのブレまくりな霧切ちゃんが苗木の方に向かっていくよッッ!!」



大神「…………???」



霧切「苗木君。」



苗木「やぁ霧切さん!!……話すの2ヶ月ぶりくらいになるのかな???」



霧切「そんなこと、どうだったいいのよ//」

霧切「今日は苗木君に渡したいものがあるのよ//」



苗木(うわぁ……デジャヴやぁ……)



苗木「もしかしてクッキーだったりすらのかな???」



霧切「!!?」



苗木(今日は特に珍しく勘が働くなぁー…)



苗木「もしかして髪の毛入りですk」



霧切「フッ!!あんな豚と同じ物を作ると思っていたなんて苗木君もまだまだね。」



苗木(もはやクッキーではないと仰りたいのか???)










霧切「私のクッキーは『唾液(媚薬)』入りよ」ドヤァ



苗木「」ポカーン





桑田山田「…………。」




その後のことは、よく覚えてはいない。
記憶にあるのは、二人の美少女から手渡された二つのよく似た小包と……。



霧切「ちょっと……!!話はまだ終わってないわ!!」



大神「少し頭を冷やすのだ……」



大神さんに必死の抵抗を続け自室に強制送還させられている霧切さんの後ろ姿だった……。



苗木自室



苗木「やっと解放されたか……」

苗木「あぁ……とんでもないものを貰ってしまった気がする……。」



苗木「超高校級の幸運とは一体何だったのか……。」




苗木「どうにかして、このクッキーを食べずに二人の機嫌を損ねない方法はないものか……」



舞園クッキー『おぃ。超高校級のアイドルの細胞を貴様の体内に摂取できるのだぞ???全国1000万を越える舞園ふぁん



霧切クッキー『』

苗木「今日も内容の濃い一日だったな……」チラッ



舞園クッキー『デュフフフフ』



霧切クッキー『……//』



苗木「超高校級の幸運とは一体何だったのか……。」



苗木「どうにかして、このクッキー達を食べずに二人の機嫌を損ねない方法はないものか……。」



舞園クッキー『おぃ。超高校級のアイドルの手作りクッキーを食べないと言うのか???まぁ全国一千万のファンを敵に回したいというのなら、その限りではないがな。』



霧切クッキー『もっとこっちを見やがってください////』



苗木「既に詰んでいるようだった。」

苗木「しょうがない舞園クッキーから頂くとしよう。」



舞園『よしきたッッ!!』



苗木(うわぁ……これ一個のクッキーに何本、髪の毛入れたんだ???)



苗木「……では実食。」パクッ



苗木「あ、これはm」






しばらくお待ちください。
















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