モバP「アイドルとテーブルゲーム」 (48)

・モバPがニュージェネと遊んでるだけです

・初SSです。どうぞよろしくお願いいたします

・短くなってしまいましたがご了承お願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378984182

ある日の夕方頃

モバP「ただいま戻りました~っと」

ちひろ「お帰りなさい、営業お疲れ様でした」

モバP「お疲れ様です。よっと……」ドカッ

ちひろ「あら、その箱は?」

モバP「ああ、前から欲しいと思ってたテーブルゲームを買ってきたんですよ。事務所で待機してる娘たちの暇つぶしの一助になればと」

ちひろ「成程。ちなみに何を買ってきたんですか?」

モバP「こいつですよ」ポン

ちひろ「ああ、それですか。私も良くやりましたよ」

モバP「流石ちひろさん。ちひろさんも卓ゲーサークルに入られてたんですっけ?」

ちひろ「ええ。といってもあまり詳しいわけではありませんけどね。そこまで頻繁に顔出してたわけでもないし」

モバP「ルールはご存知なんでしょう?もし仕事に一区切りついてるなら、一戦どうですか」

ちひろ「流石に勤務時間中にそれはどうかと……」

モバP「とはいえもう今日の仕事は大方済んでるんでしょう?少しくらいなら……」

ガチャッ

未央「たっだいまー☆レッスンから帰ってきたよーっ!」

卯月「ただいま戻りました!」

凛「お疲れ様です」

モバP「お、戻ったか三人とも。とりあえずお疲れさんだ。どうだった?」

未央「もうバッチリ完璧だったよっ☆ 完璧すぎて引いちゃうくらいっ」

凛「嘘ばっかり……ステップ踏んだ時つんのめって転んでたじゃん……」

未央「ああっ!しぶりんそれ内緒だって言ったじゃーんっ!もうー」

卯月「ふふっ、未央ちゃん盛大にひっくり返ってたよね。トレーナーさんが慌てちゃうくらいに」

未央「うわ、しまむーまで……ひどいっ」

モバP「ははは……まあ怪我がなかったなら何よりだよ」

凛「ところで、それ何?」

モバP「ん?ああ、これか。これは『DOMEMO』だ」

卯月「どめも?」

未央「なにそれー?」

モバP「まあ、テーブルゲームだよ。折角だしやってみるか?ルールも簡単だしな」パカッ ジャラジャラジャラ

凛「これは……数字の書かれたタイル?」

卯月「えーっと1、2、……【1】~【7】までのタイルがありますね」

モバP「その通り。【1】は1枚、【2】は2枚、【3】は3枚……といった具合に、【1】から【7】のタイルが合計28枚ある」

ちひろ「それらを混ぜて一定数、自分の手札としてもち、その自分のタイルの数字を推理して言い当てていくんですよ」

凛「……?」

モバP「まあピンと来ないだろうな。実際にやってみればすぐ理解できると思う。誰かやってみないか?」

未央「はーい、じゃあ私がトップバッターいっきまーす☆」

モバP「OK。じゃあ早速やってみよう。とりあえず俺と未央の二人でプレイしてみるから凛と卯月は見ていてくれ」

凛・卯月「「はーい」」

ちひろ「じゃあ休憩も兼ねて、私コーヒー入れてきますね」

モバP「あ、ありがとうございます」

モバP「じゃあプレイのための準備をするわけだが。このゲーム、2~5人までプレイできる。今回は俺と未央で二人プレイだな」

未央「よろしく頼むよ、プロデューサーっ☆」

モバP「はいはい。それじゃまずこの28枚のタイルを全部裏返してよく混ぜる」ジャラジャラジャラジャラ

未央「ふむふむ」ジャラジャラジャラ

モバP「こんなもんでいいだろう。じゃあ自分の手札としてタイルを7枚起こしてくれ。」

モバP「ただし、自分に対して裏が向くように起こすんだ。絶対自分の手札の数字は見てはいけない。こんな風にな」パカパカ

凛「でもそれじゃプロデューサーの手札の数字、全部未央に見えちゃってるよ?」

モバP「それでいい。未央も俺と同じように起こす。このゲームは、相手の手札を見て自分の手札を推理するゲームだからな」

未央「えーっとこれでいい?」パカパカ

モバP「OK。そして場に残った14枚のタイルの内、7枚のタイルを表に向ける。これはお互いが確認することの出来る公開情報だ。」パカパカ

モバP「ただし、残った裏向きの7枚のタイルは、今後一切表に向けられることはない非公開情報だ。これで準備は整った」

※未央から見たタイルの状況。未央になったつもりで考えてみて下さい
モバPのタイル:【7】【5】【7】【6】【2】【5】【5】

未央のタイル:【?】【?】【?】【?】【?】【?】【?】

場のタイル:【7】

        【6】【6】
        【5】
        【4】【4】
        【3】
        【?】【?】【?】【?】【?】【?】【?】

未央「で、ここからどうすんの?」

モバP「場に公開されているタイルと、相手のタイルを見て、自分のタイルにどの数字があるのかを推理して言い当てるんだ」

モバP「先行は未央に譲ろう。じゃあ未央、自分のタイルの中にあるだろうな、って思う数字を1つ言ってみろ」

未央「うーん……単純に考えて7が一番枚数多いわけだし。流石に私の手に7が1枚もないってことないっしょ。7!」

モバP「うむ。未央の手の中には7が確かにある。このとき、対戦相手は、相手の手の中に宣言された数字があれば、

    ありますと宣言して、相手の手の中にあるその数字のタイルを一枚取り除いて場に置く。このとき、その数字の
    タイルが複数枚あったとしても、取り除くのは1枚だけということに注意してくれ」ヒョイ

モバPのタイル:【7】【5】【7】【6】【2】【5】【5】

未央のタイル:【?】【?】【?】【?】【?】【?】

場のタイル:【7】【7】

        【6】【6】
        【5】
        【4】【4】
        【3】
        【?】【?】【?】【?】【?】【?】【?】

未央「おお、私のタイルが一枚減ったね!」

凛「あ……大体わかったかも」

卯月「ええ!私まだ全然ぴんときてないよ」

モバP「凛は察するのが早いな。これを交代しながら言い当てて、先に全部言い当てた方の勝ちって感じかな。
    ちなみに一枚いい当てるのに成功すれば、そのままもう一度続けることが出来る。だから未央、もう一回どうぞ」

未央「ふむふむ?流石にもう一枚くらいあるよね。もっかい7!」

モバP「あるな。じゃあこれも取り除くぞ」ヒョイ

未央「ふふん、なんとなく私もちょっと分かってきたよっ☆ さらに7だ!」

モバP「ほう? 強気だな。まあ、あるんだけど」ヒョイ

モバPのタイル:【7】【5】【7】【6】【2】【5】【5】

未央のタイル:【?】【?】【?】【?】【?】

場のタイル:【7】【7】【7】

        【6】【6】
        【5】
        【4】【4】
        【3】
        【?】【?】【?】【?】【?】【?】【?】

モバP「さて、ここからはそろそろ考え始めた方がいいぞ」

未央「そうっぽいね……ちょっと考えるね」

未央(……えーっと、プロデューサーのところに【7】が二枚、場には三枚、ってことは残りあと二枚だよね。
   ということは……あとの二枚は場に裏向きに伏せられてる中か、私の手の中のどこかにあるってこと?
   うーん、じゃあもう私の手札にはない可能性があるよね……)
   
未央「ああ!これ滅茶苦茶頭使うね!」

モバP「だろー?難しいだろ?」ニヤニヤ

凛「なるほどね、これは面白そうだね」

卯月「やっと私も意味が分かってきたよ~」

モバP「まあこういうゲームだ。あとで三人でやってみるといいぞ」

未央(じゃあ、二番目に数の多い【6】。これは場に二枚、プロデューサーが一枚持ってるみたいだね
   ということは、単純にあと半分が私か場にあるってことだよね……なら)

未央「よし決めた、プロデューサー、6、ある?」

モバP「……6もある。これで三連続正解だな」ヒョイ、コト

未央「ぃよしっ!じゃあこの勢いでもう一回6!二枚ぐらいあるっしょ!」

モバP「おっと残念、もう6はない。ってことでやっと俺の手番だな」

未央「ええっ、ないの!?しまったぁ……」

モバPのタイル:【7】【5】【7】【6】【2】【5】【5】

未央のタイル:【?】【?】【?】【?】

場のタイル:【7】【7】【7】

        【6】【6】【6】
        【5】
        【4】【4】
        【3】
        【?】【?】【?】【?】【?】【?】【?】

モバP「じゃあいくぞ。まずは手堅く……7だ」

未央「あるよ。これをこうやって置けばいいんだよね?」ヒョイッ、コト

モバP「それで合ってるぞ。じゃあもう一度7」

未央「むむむむ……あるよ」ヒョイ、コト

モバP「ふむ。じゃあ…6行くか」

未央「ぐっ……6もあります」ヒョイ、コト

モバP「続けるぞ、6だ」

未央「……ないよ!へへんっ☆」

モバP「ありゃ、ないのか。となると……」

未央「それじゃ私の番だねっ」

モバPのタイル:【5】【2】【5】【5】

未央のタイル:【?】【?】【?】【?】

場のタイル:【7】【7】【7】【7】【7】

        【6】【6】【6】【6】
        【5】
        【4】【4】
        【3】
        【?】【?】【?】【?】【?】【?】【?】

未央(うーん……【7】はもう5枚出ちゃってるんだよね。それから、私にもプロデューサーにももう【6】はないから……
   あれ?ってことは、残り二枚の【6】は場の裏返ったタイルの中? ……あと【5】は私からもう4枚見えてる。
   だとすると、私の手の中に【5】がある確率はかなり低いはず……ああ、難しいよこれ……!)

未央「ぐぬぬぬ……」

モバP「ははは、悩んでるみたいだな」

卯月「未央ちゃん頑張って!」

凛「これ、私たちは両方見えてるからアレだけどさ……未央たちからすると不確定情報が沢山なんだよね」

モバP「ああ。どれだけ推理できるかが試されるわけだな」

未央(もう【6】が切れてて、【5】ももう限りなく可能性は低いし……
    プロデューサーの手に【4】【3】【1】はないから、場と照らし合わせると…)

未央「ええぇっと……よ、4で!」

モバP「あるぞ。なかなかやるじゃないか」

未央「よしっ……それから、えーっと。。。さ、3!」

モバP「3もあるな……」ヒョイ、コトリ                                         ピヨォッ!?

卯月「すごいすごい、未央ちゃんあと二枚だよ!」

凛「でも、ここから、だよね?」

>>9>>11で未央の手札から合計三枚7が出ているはずなんだが……

>>22
マジだ……紙にカウンティングしてたのがミスってやがるぜぇぇ…
ちょっと修正しなくては…!

>>11で三枚目の7出しちゃってるのをなかったことにしてください。
多分それが一番自然になるはず……!

モバPのタイル:【5】【2】【5】【5】

未央のタイル:【?】【?】

場のタイル:【7】【7】【7】【7】【7】

        【6】【6】【6】【6】
        【5】
        【4】【4】【4】
        【3】【3】
        【?】【?】【?】【?】【?】【?】【?】

未央(もう、【5】も【4】も【3】も似たり寄ったりな感じだなぁ…私の方がリードしてるし…可能性をつぶす意味でもここは!)

未央「5!……ある?」

モバP「流石に5はない、残念だったな」

未央「くっ……!!」

モバP「いや、しかし初めてにしては上手だぞ。俺は……そうだな、5行こう」

未央「あるねぇ、5」コトリ

モバP「よし。じゃあ続けて5だ」

未央「ううう、追いつかれたぁ!あります!」コトッ

モバP「あとは……まさかとは思うが……5でどうだ」

未央「……あるよ。うわぁヤバいヤバいよこれ!」

凛「あと一枚だね、このまま行っちゃうかな?」

モバP「流石にあと一枚は全然分からんからなぁ……」

未央「……」ドキドキ

モバP「よし……じゃあ、【1】なんてどうだ?」

卯月「えっ?」

凛「卯月、静かにっ!」

未央「へへーん、残念でした!1はないですっ」

モバP「そっかー、1じゃなかったかぁ」

モバPのタイル:【2】

未央のタイル:【?】【?】

場のタイル:【7】【7】【7】【7】【7】

        【6】【6】【6】【6】
        【5】【5】【5】【5】
        【4】【4】【4】
        【3】【3】
        【?】【?】【?】【?】【?】【?】【?】

未央(今タイルはこの状況……。今プロデューサーは私の手を見て【1】って言った……!
   つまり私の手の内には【1】は含まれてないはずっ!だとすれば、今一番可能性があるのは)

未央「プロデューサー……7はある?」

モバP「ある」ニヤッ

未央「よし、並んだッ!」

卯月「……??」オロオロ

凛「いいから一言もしゃべっちゃだめ、いい?」

未央(場の7つのタイルのうち4つは【6】【6】【5】【1】で確定、残りの可能性は【7】【4】【3】【2】……
   もうここまできたら運の勝負だよっ!そういうことなら…!)

未央「ラッキー7!これしかないっ!」

モバP「……どうやら幸運の女神はほほ笑んでくれなかったみたいだな。ないぞ」

未央「えええっ……やっちゃったかも?」

モバP「さて、7の可能性は未央が潰してくれたし……2で」

未央「ああああぁぁぁ、負けたぁぁぁぁぁ!!」

モバP「じゃあタイルをさらうぞー」

モバPのタイル:

未央のタイル:【1】

場のタイル:【7】【7】【7】【7】【7】【7】

        【6】【6】【6】【6】
        【5】【5】【5】【5】
        【4】【4】【4】
        【3】【3】
        【2】
        【7】【6】【6】【5】【4】【3】【2】

未央「えっ……ええええええぇぇ! 【1】じゃん私のタイル!」

モバP「ああ、【1】だな」

未央「だって、だって、さっきプロデューサーが【1】宣言したから、私のにはもうないって……」

モバP「(ニヤニヤ)」

凛「未央……あれね、プロデューサーがしかけたブラフ

未央「」

卯月「ああっ、そ、そういうことだったんですか!?」

モバP「そういうことだったんだなこれが」ドヤァ

未央「ちょっと、なにそれ!いくらなんでも酷いよぉぉ!」バシバシバシ

モバP「甘えるな、勝負の世界は厳しいのだ(キリッ」

凛「流石に初心者相手にあれは意地悪すぎると思うけどね……」

卯月「そ、そうですよプロデューサーさんっ!」

モバP「いたっ痛い痛い!悪かったよ許してくれ…!」

未央「やだ許さない。あそこのお店でクイーンデラックスクレープ買ってくれないと許さない!」

凛「私にも卯月にも買ってくれないと許さない(便乗」

卯月「そ、そーですよ!許さないんですよ!」

モバP「はぁぁ!? ……分かったよ、買ってやるから許してくれ」

未央「やったー!じゃあそういう事なら全速力で行こう!」ダッシュ

凛「ほらほら、プロデューサーが行かないと意味ないんだから。走る走る」

モバP「分かったから押すなって……!あーもー」 バタン







ちひろ「あれ?私空気?」

おしまい

お疲れ様でございました

初めてのSS、無事完走できましてほっと一安心です

楽しんでいただければ幸いでございます

他にもテーブルゲームのネタはあるので、また違うアイドルで書きたいと思っております。


続きはこのスレで?
それとも、新スレ立てるの?



カタンとかドミニオンとか見たいけどSSじゃ難しいかな

>>37
どっちのほうがいいんでしょうか

>>38
流石にカタンは厳しいな…と。
ドミニオンは構想の中にはあるのですが、DOMEMOと違って1~10まで描写してると恐ろしい量になってしまうと思われるので、
もしやるとしてもかなりはしょりつつになってしまうかな、と。

テーブルゲームはよく知らないけど、シンプルで面白かった。
入門しやすいゲームあったら教えてほしい

あーなるほど、>>20>>31の意味がようやくわかった
確かにこの流れなら未央側に5がないとPの行動が理解できないな

こういうシンプルなゲーム面白いね
ネトゲでこういうのないのだろうか?

スレ云々は気になったから聞いただけで、>>1の思う通りでいいかと

>>40
こんな稚拙なSSに面白いという言葉をくれてありがとう
初心者にもとっつきやすいテーブルゲームは、この「DOMEMO」の他に、
「ワードバスケット」や「ハゲタカのえじき」、「ブロックス」などがあげられるかと
あとは「6ニムト!」や「カタン」も比較的入りやすいと思います。

乙、なかなか面白かった
テーブルゲームはUNOしか知らないから新鮮だったよ

>>41
あとから気が付きましたが、後にひけない状態だったので……
まあ、Pにも戦略ミスはあると思っていただけると……
(ぶっちゃけテーブルゲームで一人二役するのは相当しんどいorz)

>>42
ではとりあえずHTML化依頼を出そうかな、と。
次スレを立てるとするならば、『モバP「アイドルとテーブルゲーム~○○」』といったフォーマットで立てると思います

念のためにトリップつけておきますね

>>44
UNOも面白いですよね
ちなみに俺はUNOアタックが今現在欲しくてたまりません。

ではHTML化依頼出してきます

『DOMEMO』は幻冬舎エデュケーショナル様より販売中です。

いまだとAmazonで1260円で買えるようなので、気になった方は是非どうぞ(ダイレクトマーケティング

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom