村娘「助けて!!きゃーー!!」 魔物「グオオオ!!」 (33)

俺「どけ」

村娘「え?」

ザシュッ

魔物「」

村娘「あ、ありがとうございます…」

俺「…ああ」

村娘「あ、あの!旅の方、ですよね?」

俺「そうだが…」

村娘「良ければうちで泊まっていってください!」

俺「…(そういや宿代もそろそろまずいんだったな)」

俺「ああ、お邪魔しよう」

村娘「ふふ、良かった」

――村娘の家

村娘「ただいま、おばあちゃん!」

俺「…お邪魔します」

老婆「おや、お客様かい?」

俺「あ、いえ…俺は」

村娘「魔物に襲われそうなところを助けてもらったの」

老婆「ま、魔物!?大丈夫だったのかい!?」

村娘「うん!この方が助けてくれたから、大丈夫」

老婆「まあまあ、本当にありがとうございます」

俺「いえ…そんな」

俺「どけ」

村娘「え?」

ザシュッ

魔物「」

村娘「あ、ありがとうございます…」

俺「…ああ」

村娘「あ、あの!旅の方、ですよね?」

ちくわ大明神「そうだが…」

村娘「良ければうちで泊まっていってください!」

俺「…(そういや宿代もそろそろまずいんだったな)」

ちくわ大明神「ああ、お邪魔しよう」

村娘「ふふ、良かった」

俺「今日も晩飯はまもののにくか」

老婆「よく見れば男前じゃないか」

俺「そんなことは…」

老婆「どうだい?この子まだ貰い手がいなくてねぇ」

村娘「お、おばあちゃん!私はまだそんな…」

老婆「ほっほっ」

村娘「ば、晩御飯の支度してくるから!!」タッタッタッ ガチャッ バタン

老婆「…」

俺「…(気まずいな)」

老婆「あの子ねぇ、幼い頃に両親を亡くしてるんだよ」

俺「どけ」

村娘「え?」

ザシュッ

>>1「」

村娘「あ、ありがとうございます…」

俺「…ああ」

村娘「あ、あの!旅の方、ですよね?」

俺「そうだが…」

村娘「良ければうちで泊まっていってください!」

俺「…(そういや宿代もそろそろまずいんだったな)」

俺「ああ、お邪魔しよう」

村娘「ふふ、良かった」

俺「…そうなのか?」

老婆「父親は魔族との戦争で戦死、母親は病気でね」

俺「…それは難儀なことだな」

老婆「もし、あんたさえ良ければ…」

俺「…」

老婆「おっと、いけないねぇ、歳を取ると図々しくなっちゃうねぇ、ほっほっほ」

ガチャッ

村娘「出来たよ!今日はパンとスープだよ!」

俺「…パンか」

村娘「あ、もしかして嫌い…?」

俺「いや、久々に食べると思ってな」ニコッ

―――――

村娘「じゃあ、俺さんの寝床はここですから、ゆっくりと休んでください!」

俺「ありがとう」

村娘「じゃ、おやすみなさい。」

俺「ああ」

村娘「…あの!」

俺「ん?」

村娘「今日は本当にありがとうございました」

俺「ああ、気にするな」

村娘「えへへ、じゃ!おやすみなさい!」バタン

俺「…寝よう」

俺「…zzZ」

バリーン!

俺「なんだ!?」

ガチャッ

村娘「あ、あの!俺さん、今の音って…」

俺「…ガラスだな」

村娘「うちじゃないみたいですけども…」

グオオオオオ!!!!!

キャアアアア!!!!

村娘「ひっ!?」

俺「どうやら村に入ってきたらしい…結界はどうした!?」

村娘「はっ…おばあちゃん!」

ガチャッ

村娘「おばあちゃん!」

老婆「はぁ…はぁ…すまないねぇ、どうやら私の最期が近づいているらしいね…」

村娘「そんなぁ…」

俺「他にいないのか?結界を張れる奴は!」

村娘「この村は、おばあちゃんが最後なんです」

村娘「私はおばあちゃんとは血が繋がってないから、素質もないし…」

俺「ちっ…とりあえずこの家に俺が結界をかける。しばらく篭っておけ!」

村娘「えっ…?あなたが…?」

俺「ああ、村の規模では難しいが家一つくらいなら大丈夫だ。小結界魔法!」ブゥゥゥン

俺「俺が戻るまで絶対に出るなよ」

村娘「わ、わかりました!」

ガチャッ バタン

魔物「グアアアアアア!!」

俺「…7体か」

俺「おい、こっちだ!」

魔物「グオオオオ!」

俺「はっ!」

ザシュッ

魔物「グガアアアアア!」

魔物B「ガアアアア!」

俺「はぁっ!」

ザシュッザシュッ

魔物C/D「グオオオオオオオオ!!」

俺「でやぁぁっ!」

ズババーンッ!!

魔物E/F/G「ガアアアアアアアアアアッ!!!!」

俺「はあああああっ!」

ザシュッズバァッ!シャキーン!!!!

俺「ふん、下級がつけあがるな…」

魔物G「お、オマエ…マサカ…」

俺「だまれ」

ザグッ

魔物G「」

パチパチパチ

俺「ん…?」

魔大臣「お見事お見事、まさか魔物を一気に7匹も倒してしまうとは」

俺「…」

魔大臣「しかしだいぶ息が上がっているようですね、ここいらで私が止めを刺して差し上げましょう!」

魔大臣「ヒョオオオッ!!!」

俺「はぁっ!」

ズバッ

魔大臣「なに…?」

俺「ハァァァァッ!!!!!」

ザシュゥゥゥッ!!

魔大臣「ど、どういう…」

俺「ふん、相変わらず威勢だけだな大臣」

魔大臣「ま、まさか…」

俺「死ね」

魔大臣「ここで死ぬわけにはいかぬ!転移魔法!!」シュインッ

俺「しまった…!」

ザッ

俺「まだいたのか!」

村娘「ひっ」ビクッ

俺「あ、すまない」

村娘「あの…」

俺「ああ、もう大丈夫だ」

村娘「魔物の仲間なんですか?」

俺「え…?」

村娘「話してましたよね、相変わらずとか、それに向こうもまさかって…」

俺「…ああ、随分と察しがいいんだな」

村娘「…答えてください!」

俺「…」ザッザッザッ

村娘「…答えて!!」

                 /: : : : : : : : : l: :!: : ‘,: : : : : : : : : : : : : : : :
             , ': : : : : : : : : / /!: l: : : :‘,: : : : : : : : : : : : : : :
              /: : : : : : : : :.:/ / !: !: : : : :ト: : : : : : :l: : : : : : :l :
          //: : : : : : : / / ,.イ ト: : : : |``、: : : : l: : : : : : :!:

         / l: : : : : : : : /l://  !:l ',: : : |  ‘,: : : :!: : : : : :.l :
             l: :/ : : : : /   _.  l:l '.:ト:l| __ ‘,: :.:.!: : : : : :l :
        _,.イ  l /: : : : :/ ,x≠=ァ`  l! ヾ|oォァ≠ミォ : |: : : : : :! :
        ̄)__(  l': : : : :./.と)::::::::::::::::、   ヾ::::::::::::::/: : !: : : : :/≫  ああっ、ちくわ大明神様!
          /;イ: : : ∧ :::::::::::::::::::: .     ::::::::::::::/: : : |: : :.:./≧:
            /イ: : : :/ : l      ,.ィニニヽ   /: : : :.:|: :.:./´} } :
        / /- 、∧: : !     i`     ',  /:/: : : : :.:.:/(/ ノ :
        .’/   ``''" ̄ヽ   | ,ィ'  ̄``} /:/: : : : : : /二ソ : :
.    ,・’,. イ            ト、.  レ{     . /:/: : : : : :.:/: : : : : : l
   ,.-‐'" ノ           トへ, ``ー‐´/ /: : : : : : /: : : : :λ(
  /,. -‐   ‐-ァ,,____    lヽ、>-‐≦'./: : : : : : //YWY .Y
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    ,.ィ'"       / ヽ     {  ヽ,.=≠ヘ/))⌒ヽ
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::::::::::/             :         ..::::ノh

俺「どけ」

村娘「え?」

ザシュッ

村娘「「ガアアアアアアアアアアッ!!!!」

俺「…ああ」

俺「あ、あの!旅の方、ですよね?」

俺「そうだが…」

俺「良ければうちで泊まっていってください!」

村娘「…」

俺「…(そういや宿代もそろそろまずいんだったな)」

俺「ああ、お邪魔しよう」

俺「ふふ、良かった」

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