まどか「さやかちゃんてうざいよね」 (154)

仁美「本当にうざいですわ」

まどか「だよねーうざいよねー」

まどか「いつも上条くんの話ばっかりだし・・・」

まどか「一緒にいてもつまんないし・・・ねぇ、さやかちゃんのこと無視しない?」

さやか「おはよーまどか!仁美!」

まどか「・・・・・」

仁美「・・・・・・」

さやか「あれ?どうしたのかなー二人とも?なんだか元気ないぞー?」

まどか「行こう仁美ちゃん」

仁美「ええ」

さやか「ちょっとちょっと何で無視すんのよ」

まどか「今日たしか英語の小テストだったよね・・・仁美ちゃん勉強した?」

仁美「まどかさん、もしかして勉強していらっしゃらないんですか?」

まどか「うう・・・あたりだよ・・・」

さやか「あー!あたしも忘れてたよー!仲間がいてよかったー!」

まどか「・・・・」

仁美「・・・・」

さやか「ま、まどか・・・?仁美・・・?」

さやか「どうして返事してくれないのよ・・・」

教室

まどか「おはようほむらちゃん!」

ほむら「お。おはよう・・・?」(どうして?まどかの方からあたしに話しかけてくれたわ・・)

まどか(さやかちゃんたしかほむらちゃんのこと嫌ってたよね・・)

まどか(だったら、ほむらちゃんと仲良くしたらさやかちゃん寄ってこなくなるよねw)

まどか「ほむらちゃん、今日英語の小テストだよね?」

ほむら「ええ、そうよ・・・」

まどか「勉強した?」

ほむら「ええ」

まどか「ええー!ほむらちゃんまで勉強したのー?」

ほむら「え、ええ・・・」

まどか「どーしよー仁美ちゃーん私・・・一人だけ勉強してない・・・」

仁美「一時間目までまだ時間は少しですがありますわ、それまで勉強なさったらどうですの?」

さやか(まどか・・・転校生のこと気持ち悪いって言ってたのに・・・)

さやか(どうして、転校生と仲良くしてるのよ)

まどか「そうだね・・・私頑張ってみるよ」

仁美「ええ、頑張ってください」

ほむら(まどか・・・うれしいわ)

さやか「話しかけづらい・・・」

さやか「一時間目が終わったら、まどかにもう一度話しかけてみよう」

一時間目終了

まどか「私・・・やっぱり駄目だったかも・・・」

仁美「また次のテストで頑張ればいいですわ」

さやか「ま、まどか・・・?」

まどか「・・・・」

さやか「まどか!聞こえてるんでしょ!?」

ザワザワ…

さやか(あっ・・・ついどなっちゃった・・・)

まどか「やめてよお・・・やめてよぉさやかちゃん・・・」グスンヒック

さやか「え!?」

さやか「な、なんでまどかが泣きだすのよ!」

まどか「うわぁぁぁん・・・」

仁美「さやかさん・・・」

「泣かしたの?」「何?」「鹿目さんどうしたの・・・?」

ほむら「美樹さやか・・・あなた」

「美樹さんが泣かしたの?」「怒鳴ってたよね・・・」

さやか「わ、あたしは何も・・・まどかが!」

先生「鹿目さん?どうしたの?」

まどか「私・・・何もしてないのに」

まどか「何もしてないのに、さやかちゃんがいきなりどなってきて・・・」

先生「美樹さん・・・本当なの?」

さやか「や・・・あの・・・まどかがあたしに返事してくれなくて」

まどか「ちがいます!私、そんなことしてないです!」

さやか「まどか・・・?」

先生「それは美樹さんがいけませんね」

さやか「え?」

先生「美樹さんは日ごろの行いも悪いし、いけない子です」

さやか「え?え?」

先生「美樹さんは日ごろの行いも悪いし、いけない子です」

まどか(なんかわかんないけど先生もさやかちゃんがキライみたい)

まどか(そりゃそうだよねー)

さやか「」

まどか(さやかちゃん・・・泣きそうw)

まどか(あっ・・・魔法少女にさせてからこうすりゃよかった・・・)

まどか(そしたら死んでくれたのに!この世から消えたのに!)

まどか(ゴミみたいな人間なんかこの世に必要ない!特にさやかちゃんは!)

まどか(人に迷惑ばっかりかけて!髪の毛青色に染めてるし!)

まどか(髪の毛青色だし!スカート短いし!)

仁美「ま、まどかさん・・・?」

まどか「あっ」

仁美「もう、帰る時間ですよ?一緒に帰りましょう」

まどか(またさやかちゃんのせいで一日を無駄にしたなあ)

さやか「あたし・・・嫌われてるのかな・・・」

さやか「まどかは・・・なんであんなこと・・・」

さやか「・・・・」

QB「ど?」

さやか「おっ。じゃなくてアンタ何よ」

さやか「何度言われても、魔法少女にはならないから!」

QB「契約、ど?」

さやか「あのさぁ・・・あっ」

さやか「やっぱり契約する!魔法少女なる!」

さやか「人の心が読める力が欲しい」

QB「いいのかい?君は上条恭介の」

さやか「いいから!やって!」


さやか「・・・・」

さやか「これで、まどかが何であんなことしたのかわかるわ」

さやか「ついでに恭介の気持ちや、仁美のも・・・」

さやか「最初からこうすればよかったのよ!」

さやか「あ、まどかだ」

さやか「この力どうやって使うのかな・・・」

さやか「遠くからでも使えるかな?」

さやか「やぁっ」

さやか「・・・・」

さやか「・・・・」

さやか「・・・・?」

さやか「もっと近づかないとだめなのかな」

ほむら「何をしてるの、美樹さやか」

さやか「あっ!転校生!」

「・・・・」

さやか(あっなんか・・・聞こえてきた)

「・・・・」

さやか(ある程度近づかなきゃいけないのね・・)

「美樹さやか・・・今度は何をしようというの」

「いつもいつもこいつの行動は邪魔にしかならないわ」

「いっそのこと魔法少女化する前に殺してしまおうかしら・・・」

「でも、まどかの悲しむ顔は見たくないわ・・・」

さやか「な・・・なに・・なんなの?」

「今日はまどかが話しかけてくれたわ」

「とっても嬉しいわ」

「まどか・・・あなたさえいれば」

さやか「転校生!あんたいつもそんなこと考えて・・・!?」

ほむら「・・・あなた、まさか」

さやか「何よ!殺してしまおうって!あたしのこと!?」

さやか「や・・・やれるもんならやってみなさいよ!」

さやか「あたしもう・・・普通の人間じゃないのよ!」

ほむら「・・・わかったわ」

まどか「なに・・・してるの?」

さやか「あっ」

まどか「ほむらちゃん!だいじょうぶ!?」

まどか「けがはない?」

さやか(まどか・・・昨日までは、普通に仲よしだったのに)

さやか(まどか・・・どうして?)

「うざいうざいうざいうざいうざいうざい」
「しんじゃえしんじゃえしんじゃえしんじゃえ」
「余計なことしないでよけいなことしないでよ」
「さやかちゃんさえいなかったら・・・わたしは・・・」
「しねしねしねしねしねしねしね」

さやか「うわああああああああああああああああああああああああああ!」

さやか「何!?何!?何!?」

ほむら「!?」

ほむら(どういうわけか知らないけれど、美樹さやかが魔女化しそうだわ)

ほむら(目の前で親友が魔女化なんかしたら、まどかは立ち直れないかもしれない・・・)

ほむら(一旦離れた方がいいわ)

ほむら(そのあと魔女になった美樹さやかを倒せばいいわ)

ほむら「逃げましょう、まどか」

まどか「え?何から?」

ほむら「いいから」

さやか「魔女・・・?」

さやか「魔女って、マミさんが倒してたヤツのことだよね・・・?」

さやか「魔女化って・・・あたしが?」

さやか「あんなのになるの?あたしが?え?え」

さやか「聞いてない!聞いてないよ!?」

さやか「うわああああああああああっ」

さやか「ソウルジェムが・・・濁ってるよ・・・?」

さやか「魔女倒したわけじゃないのに?」

さやか「魔力も使ってないのに・・・」

さやか「あはははははっははは」

さやか「あたしがなにをしたのおおおおお!」

さやか「・・・・」

さやか「地面ってこんなに気持ちいんだあ・・・」

杏子「なにしてんだ・・・さやか」

さやか「あ・・・あんた」

杏子「! どうしたんだよ!ソウルジェム真っ黒じゃねえか!契約したのか?」

杏子「そんなんじゃ、死んじまうぞ!待ってろ!」

さやか「・・・・」

さやか(あんたも、どうせあたしのことなんか・・死んじゃえって思ってるんでしょ)

杏子「ほら、グリーフシードだ」

杏子「はやくしないと、やばいんだぞ」

杏子(どうしたんだよさやか)

杏子(なんでこんなに濁っちまってるんだ?)

杏子(魔女にやられちまったのか・・・?)

さやか「・・・死ねって思ってない・・・?」

杏子「なにいってんだ?」

さやか「アンタ・・・あたしに死ねって、思わないの?」

杏子「そんなこと!思うわけねェじゃねえか!?」

杏子(思ってたらグリーフシードわたさねぇよ)

さやか「・・・・」

杏子「なぁ・・・どうしたんだよ」

さやか「・・・・」

杏子「なんかあったのか?言われたのか?」

さやか「あたし・・・・・」

さやか「まどかに・・・」

杏子「まどかって、アンタの友達か?」

杏子「そいつがどうしたんだよ?」

杏子(そいつが・・・まさかさやかに死ねっていったのか・・・?)

さやか「・・・」

さやか「・・・あんたに・・・関係ない!」

杏子「はぁ?」

さやか「うるさい・・・!部外者には関係ないのよ!」

杏子「お、おい!いきなりどうしたんだよ!」

さやか「ついてこないで!」

杏子「さやか!」

杏子「・・・・」

杏子「まどか・・・って言ってたな・・・」

杏子「そいつに何があったのかきいてみよう」


さやか「・・・・・・」

さやか「・・・・・・」

さやか「・・・・・・」

(まどかがさやかに死ねって言ったのか!?)

さやか「あたしの友達を悪く思うヤツなんか、信用するべきじゃないよね・・・」

さやか「・・・・・」

さやか「魔女化ってなんなの・・・まどかや転校生は、何であんなこと・・・」

さやか「・・・・」

さやか「そうだ、恭介のお見舞いいこう・・・」

さやか「恭介の気持ちも知りたいし・・・」

さやか「恭介も、あたしに死ねって思ってるかな・・・」

さやか「だいじょうぶだよね・・」

杏子「まどかってどんなやつだっけ・・・」

杏子「えっと・・・髪の毛がどピンクの・・・」

杏子「あ、いた」

まどか「ありがとう、家まで送ってくれて」

ほむら「いいのよ」(さあ、魔女になっているであろう美樹さやかを倒さなければ)

まどか「じゃあね、ほむらちゃん」

ほむら「さ・・・さよなら」

まどか「・・・・」

杏子「おい、あんたまどかか?」

まどか「え?あ、はい・・・?」(誰だっけこの人)

杏子「ちょっとアンタに聞きたいことがある」

杏子「ツラ・・・顔かしてくれるか?」

まどか「いいよ、暇だし」(家しられちゃったよ・・・誰?)

杏子「ちょっときてくれ」

杏子「あんた、さやかの友達だよな?」

まどか「えぇ?えーと・・あー・・・多分」

杏子「多分ってなんだよ」

まどか「え、えと、あの」

杏子「・・・さやかがな、様子がおかしいんだ」

まどか(そりゃそうだよね)

杏子「あいつ・・・あんたに死ねって言われたようなことを言ってたんだ・・・」

まどか「えぇー言ってないよ?」(あ、さやかちゃんに依存してる人か)

杏子「だったらなんで、あいつがそんなこと言うんだよ?」

まどか「し、しらないよ・・・さやかちゃんが勘違いしてるんじゃない?」

杏子「そんな様子じゃなかったんだよ」

まどか「わ、私に言われても・・・」

杏子「なあ、言ってないんだったらいい、でももしさやかにそんなこと言ったんだとしたら」

杏子「謝ってくれないか・・・あいつに」

まどか「・・・え?」

杏子「頼む、あいつはあのままじゃあ・・・」

まどか「言ってもしないことを謝らなきゃいけないの?」

杏子「そうだ」

まどか「・・・・」

杏子「あんたとあいつの間に何があったのかはわからねぇけど」

杏子「頼むよ・・それであいつが救われるかもしれねぇんだ」

まどか「・・・・??」

まどか「jペアgちゃん」

杏子「あたしの名前は佐倉杏子だ」

まどか「あのね、杏子ちゃん」

まどか「杏子ちゃんは、さやかちゃんに依存してるんだよね?」

杏子「い、依存とかじゃ・・・」

まどか「杏子ちゃんはね、さやかちゃんを美化してるよ」

杏子「な、なにいって」

まどか「杏子ちゃんが依存してるさやかちゃんは、美化したさやかちゃん」

まどか「教えてあげるよ、どんなにさやかちゃんがひどい人間か」

まどか「わたしはね、この見滝原の人間じゃないの」

まどか「転校してきたんだ、中一のころ」

まどか「でね、わたしにはすぐ友達ができたの」

まどか「その子と二人で・・・楽しかった」

まどか「あ、その子はさやかちゃんなんかじゃないよ」

まどか「さやかちゃんよりももっといい子・・・」

杏子「・・・・・」

まどか「その子は、中学1年生になるのがすごくこわかったんだって」

まどか「友達ができなかったら、どうしようって」

まどか「すっごく不安だったんだって」

まどか「わかる?この子の不安さ」

まどか「あ、杏子ちゃんって学校いってないからわかんないか」

まどか「ごめんごめんw」

杏子「・・・・」

まどか「でね、その子はわたしと友達になれてよかったってすっごく喜んでたの」

まどか「私も、本当は怖かった」

まどか「小学校の頃の友達は誰ひとりいないしね」

まどか「だから私も安心したの、友達できて」

まどか「その子とはすっごく不思議なんだけど、すっごく波長、ていうのかな?があったんだ」

まどか「だから、毎日楽しかった。すっごく」

まどか「でもね・・・」

まどか「同じクラスに、さやかちゃんがいたの」

まどか「さやかちゃんとは、最初はなんにも接点なくって、」

まどか「ずっと…関わりたくなんてなかったのに!!!」

杏子「お、おい!おちつけよ!」

まどか「・・・ごめん」

まどか「あの・・・だからね、私はぼっちじゃなかったの」

杏子(ぼっちってなんだ・・・?マミが言ってたやつか?)

まどか「ある日、さやかちゃんがいきなり話しかけてきたの」

まどか「あんた・・・一人ぼっちなんでしょ?あたしらのグループきたら?って」

まどか「あたまおかしいよねーwwわたしにはちゃんと友達いたのに!!」

杏子「お、おい・・・」

まどか「わたし、断ったの」

まどか「さやかちゃんのグループ、なんか嫌だったし」

まどか「それにわたしの友達を一人にするわけにはいかないしね・・・」

まどか「さやかちゃんは、わたしだけをグループにいれるつもりだったみたいだから」

まどか「だけど、さやかちゃんしつこかったの」

まどか「何度も何度も誘ってきて、何度も何度も断ってた」

まどか「それでね、さやかちゃんは私のことをみんなにこういってた」

まどか「ぼっちのくせに誘いを断る性格悪い子だって」

まどか「わたし転校生だったから誰もわたしのことしらないし」

まどか「そのうわさをうのみにする人しかいなかった」

まどか「わたしは転校してきて早々、性格の悪い子だって思われたの」

まどか「学校になじめないようにされたの!」

まどか「そのあと、グループの一人だった仁美ちゃんって子がね」

まどか「わたしに言ってきたの」

まどか「まどかさんごめんなさい、実は、さやかさんがまどかさんとまどかさんの友達のどちらかを」

まどか「いじめようとしているって言ってきたの」

杏子「さ、さやかが!?」

まどか「うん、杏子ちゃん、さやかちゃんはそんなことしないって思ってたでしょ?」

杏子「・・・・」

まどか「ほら、さやかちゃんのこと美化してた」

まどか「やっぱり、なんにも知らなかったんだね」

杏子「・・・・あんたはどうなったんだ?」

まどか「わたしは仁美ちゃんに聞いたの」

まどか「なんでいじめらなければいけないの?なんでわたしにだけ伝えたのって」

まどか「そしたら」

まどか「さやかちゃんはね、うじうじした人が大っ嫌いなんだって」

まどか「さやかちゃんから見た私たちは、さやかちゃんの一番嫌いな性格だったって」

まどか「知らないよね、そんなこと、わたしたちには関係ないよね」

まどか「それで、さやかちゃんは、私の方がまだうじうじしていないから、友達に誘ってきていたみたい」

まどか「私はその誘いを断ったから」

まどか「さやかちゃんの頭の中ではね、こうなってたの」

まどか「せっかく嫌いな人間をわざわざいじめから救おうとしているのに、無視しやがってってね」

まどか「だから、わたしもこのままじゃいじめられるから」

まどか「仁美ちゃんは、わたしにグループに入ってって言ったみたい」

まどか「でも、わたしだけグループに入っちゃったらさ、わたしの友達が、いじめられちゃうんじゃないかって」

まどか「そう仁美ちゃんに伝えたんだ」

まどか「そしたら、仁美ちゃんは」

まどか「なにもいわなかったの」

まどか「仁美ちゃんはいきなり泣き出してね」

まどか「ごめんなさいこのままじゃ私もいじめられるって言ったの」

まどか「仁美ちゃんとさやかちゃんは、好きな人がかぶってたみたい」

まどか「だから、仁美ちゃんはさやかちゃんにいじめられそうになってた」

まどか「仁美ちゃんは、いじめのターゲットが自分に向かないように」

まどか「わたしの友達がいじめられるようにしたかったみたいなの」

まどか「わたしのクラスね、もうグループがかっちり決まってて」

まどか「別のグループにうつる、とかはなかなかできなかったんだ」

まどか「だから、仁美ちゃんには逃げ場がなくて」

まどか「こうするしかなかったって言ってた」

杏子「いじめられたら、やりかえしてやりゃあいいじゃねぇか」

杏子「それはできねぇのかよ?」

まどか「あのね・・・杏子ちゃん」

まどか「小学校のときは、やめて!って怖いぐらいにやりかえせば、おさまるかもしれない」

まどか「中学校は、違うの」

杏子「そ、そうなのか・・・?」

まどか「うん。あ、先生に相談するのも駄目だよ」

まどか「先生はみんな、面倒なことに巻き込まないでっていじめられっこに思うと思う。」

まどか「特に、早乙女先生なんか・・・」

まどか「授業中にも、自分の男の話ばっかりで、全然授業になってないし」

まどか「やっぱり、男のことしか脳にないやつなんてクズばっかり・・・」

杏子「・・・」

まどか「あっごめんね」

まどか「それでね、わたしは・・・」

まどか「わたしは・・・さやかちゃんのグループに・・・はいって・・・」

まどか「・・・その、子を一人ぼっちにしちゃったの・・・」

まどか「それで・・・それ・・・で・・・・」

まどか「その子への・・いじめがはじまって・・・」

まどか「最初はね・・無視することから始まったの」

まどか「その子が誰に話しかけても、絶対返事しない」

まどか「わたしも・・・・しちゃった」

まどか「その子を・・・無視したの」

まどか「やらされてたんだから、仕方ないよね」

まどか「わたしと、仁美ちゃん以外のみんなは笑ってやってた」

まどか「もちろん、さやかちやんもね」

まどか「それで・・そのいじめはどんどんひどくなっていったの」

まどか「みんなで気持ち悪いって言ったり、物を盗んだり…」

まどか「お金を・・・とったり・・・」

まどか「さやかちゃんはそのお金で、好きな子へのプレゼントを買ってたの」

まどか「わたしは、もうたえられなくなって」

まどか「少しの間だけ、学校を休んだの」

まどか「たぶん・・それは仁美ちゃんも同じ」

まどか「それでね、久しぶりに学校へ行ったの」

まどか「その日・・・その子は・・」

まどか「死んじゃった」

まどか「学校の、じぶんの机の引き出しに、遺書を残して」

まどか「電車に・・・・ホームに・・・」

杏子「な・・・・」

まどか「その遺書は、さやかちゃんが見つけたの」

まどか「さやかちゃんは・・・それを」

まどか「自分のかばんに入れて、どこかへやっちゃった・・・」

まどか「さやかちゃんは、人を死なせたの」

まどか「わたしや仁美ちゃんに、人を殺させたの」

まどか「でも、さやかちゃんは何事もなかったみたいにしてた」

まどか「普段どうりに過ごしてたの・・・」

まどか「そのあとも、ずうっとね」

さやかちゃんはこんなことしない
いじめるときはバットでボカボカ叩く

まどか「そのあと、わたしたちは中学二年生になった」

まどか「わたしたちのグループは、わたしとさやかちゃんと仁美ちゃんだけが同じクラスになったの」

まどか「みんなみんな・・・その子のことは忘れて・・・過ごしてるの」

まどか「さやかちゃんは関係ないみたいな顔して今も生きてるの」

まどか「これが・・・さやかちゃんだよ」

杏子「・・・わかった」

杏子「あんたが自分の友達がいじめられてても助けない人間だってのはよくわかった」

まどか「・・・は?え?」

杏子「話聞いてりゃ、あんたも仁美ってやつも、結局は自分がいじめられないために人をいじめてたんだろ?」

まどか「ちがうよ!わたしは・・・」

杏子「全部さやかのせいにしてるだけじゃねえか」

まどか「さやかちゃんのせいだよ!」

あんこ△

まどか「さやかちゃんさえいなけりゃ、いじめられることだってなかったんだよ!?」

まどか「わたしだって、さやかちゃんのグループに入らなくて済んだの!」

まどか「あのグループの奴ら、わたしと話が合わないからって、苦笑いしやがったの!」

まどか「わたしだけ列の後ろで一人で歩かされたりしたの!」

杏子「それ「だいたいいじめられてる人を助ける人なんているわけないじゃん!」

まどか「そんなアホみたいな聖人なんて、いないの!」

まどか「わからない!?」

まどか「だいたいいじめられてる人を助ける人なんているわけないじゃん!」

まどか「そんなアホみたいな聖人なんて、いないの!」

マミさん「いるさっ!ここにひとりな!」

まどか「・・・」

杏子「・・・」

まどか「杏子ちゃん・・・わたしにさやかちゃんに死ねって言ったか聞いてたよね」

まどか「まだ言ってないけど、毎日毎日思ってるよ」

杏子「なんだ・・と」

まどか「当たり前だよ」

杏子「まさか・・」

まどか「もしかして、もう魔法少女になってる?さやかちゃん」

まどか「やったー!じゃあそのうち死ぬじゃん!」

杏子「あんたは・・・なんてことを・・・」

まどか「・・・杏子ちゃんはさぁ」

まどか「さやかちゃんを助けたいの?」

杏子「もちろんだ」

まどか「わたしの話をきいてもさ、気持ちは変わらない?」

杏子「さっきも言っただろ、あたしは、さやかだけがおかしいわけじゃないって」

まどか「・・・・ふーん」

杏子「もうあんたにさやかに謝れとはたのまねぇよ」

杏子「つらいこと思い出させちまったな・・・じゃあな」

まどか「・・・・」

まどか「杏子ちゃん!」

まどか「さやかちゃんは、病院か家にいると思うよ!」

まどか「・・・聞こえたかな?」

まどか「・・・まあいいや、杏子ちゃんも、泣けばいい、死ぬほど後悔したらいい」

杏子「とは言ったが・・・」

杏子「さやかがそんなことしてたとはな・・・」


「杏子ちゃんは美化したさやかちゃんに依存してるの」
「部外者はかかわらないでよ!ついてこないで!」

杏子「・・・・」

杏子「あたしの中のさやかは・・・人をいじめる奴じゃねえ」

杏子「今のさやかは今のさやかだ」

杏子「あたしはせめて、あたしを救おう」

病院

さやか「・・・・・・・・・」

さやか「・・・・・・・・・」

さやか「恭介の・・・あたしに対する気持ちがわかる」

さやか「・・・・・」

「殺してしまおうかしら」
「さやかちゃんなんか死ね!」

さやか「・・・恭介も、そんなふうに・・・あたしのことを思ってるのかな・・・」

さやか「だいじょうぶよ・・・」

さやか「そんなこと恭介は・・・思わない・・・」

さやか「でも・・・そんなこと思ってないと思っていたまどかが・・思ってたしなあ」

さやか「・・・・・・」

さやか「ああー!考えても無駄だ!」

さやか「行っちゃえ!」

さやか「きょ、恭介・・・?」

上条「やあ、さやか」

さやか「具合はどうなの?」

上条「・・・・・」

さやか「・・・・どうしたの?」

「もう・・・一生治らない」
「あきらめろって言われたんだ」

さやか「!!」

さやか「恭介!」

上条「?どうしたのさやか」

さやか「あ・・・あたし・・願いを・・・別のことに・・・」

上条「なにいってるんだい?さやか?」
(願い?)

さやか「・・・・!」

さやか「ごめん!恭介!!!!」ダッ

上条「さやか!?」

さやか「あたしってホント馬鹿・・・・」

さやか「あのとき、ちゃんと考えて契約すべきだったのに・・・」

さやか「・・・・・」

杏子「さやか!」

さやか「!」

さやか「こ、こないでって言ったでしょ!」

杏子「ま、待てさやか!」

さやか「あたし、何も考えてなかった・・・」

さやか「あたし・・・あたし・・・」

さやか「あたし・・魔法少女になって・・・一人も救えずに死ぬの」

さやか「あはっあははははははっ!」

杏子「さやか!」

ほむら「やっと・・・・魔女になるのね」

杏子「!あんた・・いつの間に!」

ほむら「美樹さやかはもうだめになってしまったのよ」

杏子「あんた、何言って・・・」

ほむら「あなたはどこかへ消えてくれるかしら?この魔女は一人で片づけるから」

杏子「魔女?ここにはいねぇぞ!?どういう意味だ!」

ほむら「美樹さやかが魔女になるのよ」

杏子「あんた・・何言って・・・」

さやか「あたし・・・・もう・・・」

杏子「待て!さやか!グリーフシードはまだあるんだ!だから」

ほむら「逃げなさい!杏子!」

杏子「なんだ・・・これ・・・」

杏子「!」

杏子「てめぇ何もんだ!さやかになにしやがった!」

ほむら「いけないわ、まだ杏子を死なせるわけには・・・」

ドーン

ほむら「!!」

ほむら「」

杏子「おい!あんた!」

ほむら「」

杏子「死んじまったのか・・・?」

杏子「あいつは・・・なんなんだよ」

「美樹さやかが魔女化するのよ」

杏子「・・・・あいつが、さやかだってのかよ」

杏子「あいつが・・・?」

杏子「おい!!さやか!!」

ヴァアアアアアアアアアアアアア!

杏子「さやか!聞こえねえのかさやかあ!」

ドーン

杏子「」

まどか「やったあ!これで私の人生を狂わせたスイーツ女が死んだ!」

まどか「あ・・・ホームレスとレズは絶望するだけでよかったのになあ」

まどか「まあいっか!これでわたしと仁美ちゃんが死ねばあの子への罪滅ぼし完了だよね」

まどか「じゃあ、遺書かいてさよならだね☆」

おわり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年02月02日 (日) 22:11:41   ID: W_hvQSQm

まどかひど…これでまどかが嫌いになったわ。

2 :  SS好きの774さん   2014年02月08日 (土) 16:26:00   ID: 6EykW7Fb

すんげえまどか性格悪い

3 :  SS好きの774さん   2014年02月09日 (日) 08:17:41   ID: uCuTQwQc

まどかだからではなくて
さやかみたいなキチ殺人者は嫌われて当然

4 :  SS好きの774さん   2014年05月17日 (土) 17:27:23   ID: VNGz9DSc

後 味 が と て も 悪 い まどか嫌いにはならなかったけどさ…

5 :  SS好きの774さん   2014年07月12日 (土) 00:46:35   ID: LzLEdSC4

よかった

6 :  SS好きの774さん   2014年08月11日 (月) 18:57:08   ID: heNm-Ef9

まどかとさやかとほむほむはこんな子じゃありません!
あんこちゃん聖女

仁美?何それワキガブス?

7 :  SS好きの774さん   2014年08月20日 (水) 17:44:11   ID: loKhywla

こんなキャラをディスるスレ嫌いだな
っていうか、まどマギのssって数は多いけどどれも今一ぱっとしないのばっか…残念

8 :  SS好きの774さん   2014年09月19日 (金) 01:09:32   ID: iT_4Awg9

これはこれでいい

9 :  SS好きの774さん   2014年10月17日 (金) 08:44:01   ID: oO8nRVn6

なんか…さやかが可哀想

10 :  SS好きの774さん   2014年11月27日 (木) 01:45:57   ID: qSEXuN7M

さやか…

11 :  SS好きの774さん   2015年08月08日 (土) 19:03:40   ID: TNQBSsQr

さやかざまあwww

12 :  SS好きの774さん   2015年08月12日 (水) 22:36:39   ID: xBJAhtOu

ヘナチョコすぎるほむらと杏子に違和感だけど、話が面白かったからいいや

13 :  SS好きの774さん   2015年10月03日 (土) 22:49:53   ID: FP-dPRz2

さやカッスには光彦の如く犠牲になって欲しい

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