成歩堂「所内でクリスマスパーティ?」 (54)

みぬき「時期も時期だからやろうよパパ!」

心音「いいじゃないですか~。オドロキ先輩も賛成ですよねっ?」

王泥喜「うん、たまにはパーっと賑やかにやりたいね!」

みぬき「ほらほらココネさんもオドロキさんもいいって言ってるし、パパいいでしょ?」

成歩堂「う~ん、まあつい数日前まで裁判だったし、たまには羽を伸ばすかな~」

みぬき&心音「やったー!!」

成歩堂「(いいけど、ここ狭いぞ。大丈夫かな…)」



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「逆転裁判5」クリア後の話です。
最終話が12月後半だったのでこういうネタを書いてみたくなりました。

【12月25日 13時 成歩堂なんでも事務所】


心音「ナルホドさんにオドロキ先輩、このお皿とコップを並べてくださーい!」

成歩堂「はいはい、こっちでいいのかな?」

王泥喜「コップはここでいいんだよね?」

みぬき「ヤハリさーん、その飾り曲がってます、もう少しだけ左にお願いしますー」

矢張「おうよ~!みぬきちゃんの頼みとあればこのくらい朝飯前さ、なっ御剣」

御剣「…なぜ検事局長である私もここにいるのだ。成歩堂が突然倒れたと聞いたから駆け付けたのだが…」

みぬき「えっ、パパ倒れてたじゃないですか?」

成歩堂「椅子の上に乗って飾り付けしてたらバランス崩してバタンさ」

心音「年甲斐もないことするからですよ~、だから私がやるって言ったのに」

みぬき「だから私は救急車を呼ぼうと電話をですね、したんだけど間違っちゃったんですね、てへ」

王泥喜「(間違っちゃったって割には『ミツルギさんの番号は~』って言いながらかけてたぞ…)」

御剣「ム、みぬきくんが間違えたんなら仕方ないな。まあいいちょうど有給を取っていたからな」

成歩堂「すまないな御剣。矢張も来てくれて助かったよ」

矢張「なに言ってんだよ、大の親友の頼みとあっちゃ、断る理由はねえよ」

みぬき「でもクリスマスなのに、彼女さんと過ごさなくていいんですか?」

矢張「ぐううっ!それは…マナミの奴が…急に……」

みぬき「急に、どうしたんですか?」

王泥喜「み、みぬきちゃん、察してあげなよ」

心音「(さすがみぬきちゃん、ニコニコ顔で聞いてるよ…)」

矢張「うおおお!女なんて、信じねえぞ、ちっくしょー!今日は食べて飲みまくってやるんだ~!」

御剣「(なんだ、このやるせない感じは…家でトノサマンを見ていればよかった)」


『こんにちはー!』
ガチャ

成歩堂「お。茜ちゃんじゃないか!いらっしゃい。」

茜「あ、成歩堂さん!お久しぶりです。御剣検事局長も」

御剣「宝月刑事、久しぶりだな。ただその堅苦しい肩書きはいらんよ」

茜「じゃあ御剣検事さん。私も刑事は付けないでください、堅苦しいです」

御剣「ではアカネくん、でいいだろうか」

茜「成歩堂さーん、弁護士復帰おめでとうございます!やっぱり青スーツの成歩堂さん決まってます!」

みぬき「やっぱり茜さんもそう思いますよね?」

茜「思うよ。みぬきちゃんのお父さんはこうツンツンしてないとね」

成歩堂「(ツンツンってこの頭のことか…)」


王泥喜「茜さんこっちに戻ってきたんですか?」

茜「お、アンタも久しぶりね。…ちょっと逞しくなったみたいじゃない」

王泥喜「え、あ、そうですか。照れるなぁ」

茜「ううん、なんかねこっちで刑事が1人欠員になったからって急に呼び戻されたのよ」

心音「あ、それって…番刑事のことですか?」

茜「そうらしいわ。こっちでも『亡霊』って奴の事件は聞いたから、ってアレ?あなたは?」

心音「はじめまして!弁護士の希月心音といいます。お話はオドロキ先輩やみぬきちゃんから聞いてます。不機嫌なかりんとう刑事がいるって」

モニ太「カリントーカリントー」

王泥喜「あっ!き、希月さん!そんなにストレートに言ったらまずいでしょ…」

みぬき「遅いですオドロキさん…」

茜「…そこのツノのアンタ。そこに立ちなさい、動かないでね」
ガサガサ


茜のかりんとう散弾射をモロに受け王泥喜は大声ですみませんと連呼した。
床にかりんとうが散乱し、再び成歩堂たちは掃除した。

【12月25日 16時 成歩堂なんでも事務所】


みぬき「う~んそろそろ来ると思うんだけどなぁ」

王泥喜「あとは誰が来る予定なの?」

心音「あの子たちも来るって言ってたからな~」

王泥喜「希月さん、そういえばユガミ検事は来ないの?」

心音「え、夕神さん?いちおう誘ってはみたんですけど、こういうのは苦手みたいで…」

みぬき「なんか『和風』って感じですもんねユガミ検事さん」

みぬき「『へっ。クリスマスなんざ苦しみますって、なァ』とか言ってそう」

王泥喜「たしかにね、あの人なら言いそうだな」

心音「うん、まさにそう言ってました。だから来ないんじゃないかな、残念だなぁ」

みぬき「それにしてもパパ達、向こうで楽しそうに昔を語って楽しんでる~」

心音「私達も混ぜてもらおっか、パーティー始まるまでは暇だしさ」

王泥喜「ううう、茜さんと矢張さんはすでにお酒入ってるぽいぞ、キケンだ」

みぬき「きっとさっき悪口言われたことを話してるんですよ、だめですよオドロキさん」

王泥喜「俺だけかよ!みぬきちゃんもだろ!ったく…」

心音「はいはい、先輩、反省反省。行きましょ」

王泥喜「……」


トントン
ガチャ
『こ、こんにちはぁ…』

突発的に書き出しました。まあ短編です。
また次回~


心音「あ、噂をすれば、しのぶー入っていいよ!」

しのぶ「ココちゃん!遅くなってごめんね」

王泥喜「やあ、森澄さんじゃないか。久しぶりだね」

しのぶ「あ!お、おどろきさん!こんにちは。おひさしぶりです」ペコリ

みぬき「ほらほらしのぶさん、早くこっちに来て座ってくださいよ~」

心音「ナルホドさーん、しのぶが来てくれましたよ~!」

成歩堂「お、いらっしゃい。今日はクリスマスパーティーだから楽しんでいってね」

しのぶ「は、はい。ありがとうございます!」

しのぶはみぬきに出された椅子に座ると、持ってきた大きい紙袋を大事そうにテーブルに置いた。


心音「しのぶ、そのおっきな紙袋はなに?私達へのお土産かなにか?」

しのぶ「あ、あのこれ、ご迷惑でなければおどろきさんに…」ガサガサ

王泥喜「え?オレに?」

みぬき「セーターだ、すごい真っ赤ですね~」

しのぶ「一生懸命に作りました、あまり上手じゃないけど、着てください」

王泥喜「うわぁ、すごいね。セーターなんてオレ初めて着るよ」

心音「先輩!ほら早く着てみてくださいよ!しのぶが丹精込めて編んだんですから」

王泥喜「森澄さん、いいの?こんなにいいセーターもらっちゃっても」

しのぶ「はい!おどろきさんに着てほしくて作りましたから」

王泥喜「じゃあ失礼して、よいしょっ、と」ガサゴソ


心音「ああ~赤くて先輩らしくて、いいじゃないですか」


みぬき「オドロキさん、すごい似合ってます。あったかそうだし、いいな~」

しのぶ「き、着心地はどうですか?サイズとか大丈夫かな…」

王泥喜「うん、少しだけ大きいけど、暖かくていいな。この冬まともな服なかったからなオレ」

王泥喜「気に入っちゃったよこのセーター。森澄さんの心がこもってるよありがとう!」

しのぶ「そんな、嬉しいです私。喜んでもらえて、ううう、ぐす」

心音「あ~あ、しのぶ泣かなくてもいいのに。」

茜「あーら?ずいぶんモテるのねオドロキ君って、胸のハートマークかわいいじゃない、ふふふ」

王泥喜「わっ!あっ茜さん、いきなり背後に立たないでくださいよー!」

矢張「おいおいおい!手編みのセーターだなんて、やってくれるじゃねぇか!俺なんて、俺なんて…」ワナワナ

御剣「ム、マズい成歩堂、ヤハリをだまらせるぞ!」

成歩堂「おい矢張、ほら去年知り合ったカノジョの話はどうなったんだっけ?」

矢張「ん?ああ、アイツは俺の天使なんだぜ、お前ら聞いてくれよ…」

みぬき「(パパありがとね)」パチッ

成歩堂「(若い者は若い者同士で楽しみなよ)」パチッ

心音「……(さすが親子ね)」


王泥喜がしのぶにもらった赤い真っ赤な手編みのセーター。
胸のあたりにはピンク色でハートマークがあしらわれている。
そして『HOU』の文字がかわいく編まれていた。


成歩堂「(なんかこう若いコロを思い出しちゃうなあのセーター…)」

矢張「そういや今のオドロキ君のセーターみてーなのムカシ誰かが着てなかったか?」

成歩堂「イヤ、僕は知らないな。ほらいいから話の続きだろ矢張」

成歩堂「(あぶないあぶない。さっさと酔わせちまうか)」

御剣「………?」

【18時 某駅ホーム】


春美「やっと着きましたね。早くしないとパーティーに遅れてしまいます」

真宵「うーん、ここに来るのもとんとご無沙汰だよねー。いつ来ても懐かしいなぁ」

春美「真宵さま!ほら、早く行かないと遅れてしまいますよ」

真宵「あ~はみちゃん、待ってよ~、行くよー」タッタッタ


真宵「(なるほどくん元気かな~みぬきちゃんも)」

【同時刻 成歩堂なんでも事務所】


みぬき「さてさてみなさん!ただいまよりクリスマスパーティー始めたいと思います!」

矢張「よっ!みぬきちゃん待ってましたー!」

みぬき「じゃあ私のとっておきマジックで開催宣言と変えさせていただきます!」

王泥喜「いいぞ~!さすがヒビルバーの看板マジシャン!」

みぬき「さて私の被っているこのマジックハット、な~んにも入っていませんねココネさん?

心音「うん、な~んにもないね。カラッポだよ」

みぬき「ですが、もう一度被ってから、上に向けると~はい。ワン、ツー、スリー!」

御剣「な、なんだとぉ!巨大なクラッカーがボウシから、ありえぬ…」

成歩堂「…御剣、マジックなんだからマジに取るなよ」

茜「すごーい!みぬきちゃんったらやっるー!」

みぬき「さあ、パーティーのはじまりはじまり~!」


バアン!!


成歩堂なんでも事務所のクリスマスパーティーがはじまった。


みぬきの開催宣言マジックにより始まったクリスマスパーティー。

飲めや歌えやの大騒ぎになり、大きなピザやケーキも成歩堂が奮発して用意したものもすぐになくなる始末。

茜の土産の超高級かりんとう。
始まる直前に宅配便で届いた夕神検事からの差し入れという日本酒一升瓶。
しのぶの祖母が作ってくれたというおはぎ。
テレビ画面には牙琉検事からみぬき宛てに贈られてきたガリューウェーブの解散ライブのDVDの映像が大音量で流されていた。

基本的に心音、しのぶ、みぬき以外は全員呑んでおり、皆良い気分になっていた。
未成年の3人もパーティーを楽しんでいた。

皆、一年の疲れを吐き出すように楽しく騒いでいた。


王泥喜「一年いろいろあったけど、無事に終えそうでよかったなぁ~」

成歩堂「そうだね。なにせ今年は期待の新人も入ってくれたし。ね、ココネちゃん?」

心音「はい!私、この事務所に働くことができてとっても嬉しかったです!」

茜「来年からはまた事件で会うかもだけどよろしくねアンタ達、もちろん成歩堂さんも」

成歩堂「こちらこそお手柔らかにね茜ちゃん」

御剣「法の暗黒時代もなんとか振り払えたからな。また来年は私達が頑張らねばなるまい」

みぬき「私もさらに技に磨きをかけてもっとすごいマジシャンになります!」

王泥喜「その意気だねみぬきちゃん!」

みぬき「まだまだ事務所の家計を支えないといけませんね」

成歩堂「あ、そ、そうだね。(みぬきが一番の稼ぎ頭だからなぁ)」

心音「ますます精進していかないといけませんね、先輩、成歩堂さん!Let's Do This!」バシッ

矢張「俺はなぁ、来年こそは、ケッコンしてやるんだぁ~!」


成歩堂「け、ケッコンだってぇ~!」

御剣「初耳だぞ矢張!あ、相手はどんな女性なんだ?」

みぬき「おめでとうヤハリさん!式にはぜひマジシャン成歩堂みぬきを呼んでくださいね!」

矢張「あ、いや、その…」

矢張「相手は今からなんだけどさ…」

御剣「す、すまない」

みぬき「ご、ごめんなさい。早とちりして…」


しのぶ「…大丈夫ですよ」

矢張「へ?」

しのぶ「やはりさんなら絶対大丈夫ですよ。おばあちゃんが言ってました」

しのぶ「友達を大切にする人にはきっと幸せが訪れるって」

しのぶ「なるほどさんやみつるぎさんとほんと仲良さそうにしてるやはりさん素敵です」

矢張「お、おおおおおー!」

成歩堂「どうしたんだよ矢張」

矢張「今までの人生でこんなに誉められたことなんかなかったからよ~。嬉しくて嬉しくて、うっう…」


成歩堂「やれやれ」

御剣「ム、そういえば成歩堂」

成歩堂「ん?どうした、御剣?」

御剣「あの二人は今日は来ないのか?春美くん、真宵くん」

成歩堂「いちおう連絡はしたんだけどな、修行がかなり忙しいらしいんだ」

御剣「フム、春美くんはともかくも真宵くんは君が再び弁護士に復帰してから会ってはいないのだろう?」

成歩堂「う~んたしかになぁ、またの機会にってとこだな」

王泥喜「なに二人でコソコソ話してるんですか?」

成歩堂「ん、ああ、ちょっとね…」


ピンポーン


心音「あれ?誰が来たみたい、はーい、どうぞ~!」


ガチャ

「「メリークリスマース!!」」

久々に書きました。あとちょいです。

なんでや!なんでチシオちゃんレイくんアツメちゃんおらんのや!なんでゆめみちゃん市長おらんのや!

昨日クリアしたが逆転裁判5面白かった。よくあそこまで話をまとめられるもんだわ。

冥ちゃんとオバチャンはまだですか?


パンッパンッ!

心音が事務所の入口のドアを開けた瞬間、大きなクラッカーの炸裂音が響き、二人の人影が姿を見せた。


成歩堂「ま、真宵ちゃん!それに春美ちゃんも… 」

真宵「いやぁ~みんなお揃いで楽しそうだね。遅くなっちゃってごめんね~」

春美「みなさま、こんばんは。遅くなり大変もうしわけありません」ペコリ

心音「あーびっくりした、心臓が止まるかと思いましたよ…」

モニ太「オドロイタヨー」

矢張「お!誰かと思えばマヨイちゃんとハルミちゃんじゃねーか、久しぶりだな~」

真宵「あーヤッパリさんだ、お久しぶりです~、それにミツルギさんも」


御剣「フ、久しぶりだな真宵くん。ちょうど今二人のことを成歩堂と話していたところだ」

真宵「ウワサ話?ミツルギさんメガネなんかかけて いんてり みたい」

御剣「うぐ、いや、そういうイミでかけていたわけでは…」

真宵「あ、なるほどくん、お久しぶり。弁護士復帰おめでとう!」

成歩堂「あ、ありがとう。それより修行が忙しくて来れないんじゃなかったの?」

春美「今日のために無理して真宵さまと頑張ったのですよ。少し長引いてしまいましたが…」

真宵「そうそう、はみちゃんが『くりすますぱーてぃー絶対に行きましょう!』ってすんごい張り切ったんだよ」

成歩堂「それはありがたいなぁ(真宵ちゃんはそうでもないのか…)」


心音「あのー、先輩?」

王泥喜「ん、どうしたの希月さん」


心音「はみちゃんはわかるんですが、もう一人の女の人は?」ヒソヒソ

王泥喜「そうか、希月さんは会った事はないんだったね。あの人が綾里真宵さん」

王泥喜「成歩堂さんが新人の頃からの助手をしていた人だよ、はみちゃんのイトコでもあるんだ」

みぬき「さらに言うと職業は綾里流霊媒道の霊媒師の家元さんなんですよ!」キラキラ

心音「れ、霊媒師?それって…」

みぬき「死者の魂を自らの身に宿すことができる、類いまれなる職業です。悔しいけどマジシャンより凄いです」

心音「ひゃああ~そんなことができるの?そんな人がどうして成歩堂さんの助手に…」

みぬき「そ、それは…あのう」


真宵「私の死んだお姉ちゃんの部下がなるほどくんだったからだよ、そして私を助けてくれたの」

心音「!?死んだお姉さん…」

真宵「私のお姉ちゃんスゴ腕の弁護士だったんだ。だけどある事件で殺されちゃって、私がタイホされたんだよね」

春美「真宵さま…」

真宵「だけどへなちょこ青二才の弁護士だったなるほどくんが必死に助けてくれて」

成歩堂「いやいやいや(…言いたい放題だな相変わらず)」

御剣「フ、懐かしい話だな」

真宵「それからは私が事務所の副所長としてなるほどくんを育ててたわけ」

成歩堂「待った!いくらなんでも 育てた は言いすぎだろ」

真宵「どうかなぁ~。私がしなけりゃ勝てない裁判あったよね、なるほどくん?」

成歩堂「う、まあ、たしかに、ありました…」


真宵「と、まあそんなこんなで今に至るってワケ。なるほどくんをよろしくね、ココネちゃん」ニコ

心音「あ!新人弁護士の希月心音です!綾里さんよろしくお願いします!」

真宵「やだなぁ、かたくしないでマヨイでいいからさ。どうせ家族みたいなもんだから」

心音「じゃあ真宵さん、お願いします」ペコ

真宵「うんよろしくね!オドロキくんとみぬきちゃんも久しぶりだね、元気ー?」

王泥喜「ハイ!王泥喜法介は大丈夫です!」

みぬき「真宵さん!またみぬきと技の磨き合いしましょうよー!」

真宵「いいよ~。とんでもないのを霊媒してあげるねっ」

成歩堂「(技って。なんの話だ、それって…)」

家族(意味深)


茜「真宵さん久しぶりー!ずっと会ってないから見違えたよ」

真宵「茜ちゃん!美人になったねー、まさか刑事さんになっちゃうなんてびっくりだよ」

茜「真宵さんもなんか、こうシュッとしたキレイな人になってる、羨ましいなぁ」

真宵「そんなことないよ~。ああ、そうだ、イトノコさんは元気にしてる?」

茜「イトノコさんは地方出張だけど相変わらず頑張ってますよ」

真宵「へえ~イトノコさんのもすぐりーんのコート姿もたまには見たいな」

御剣「彼はあと半年もすれば帰ってくると聞いている。また会えるだろう」

春美「わたくしもイトノコ刑事さんに会いたいです、大きくて優しいですものね」


成歩堂「イトノコ刑事か、懐かしいなぁ」

矢張「よし、まだまだ騒ごうぜ~!ほらマヨイちゃん、ハルミちゃん来なよ」

真宵「お、いいね。日本酒ありますか~ヤッパリさん?」キリッ

成歩堂「(ハハ、酒にはめっぽう強いからな真宵ちゃん)」

春美「のみすぎてはいけませんよ、真宵さま」


パーティーというか宴会はしばらく続いた。


【21時すぎ 成歩堂なんでも事務所】

成歩堂「う~飲みすぎて頭がイタイなぁ…」

みぬき「パパ?大丈夫?ヤハリさんに挑発されて飲みすぎだよ」

コト

真宵「はいなるほどくん、お水だよ」

成歩堂「あ、真宵ちゃんありがとう。いただくよ」

みぬき「相変わらず真宵さんはお酒強いですね、イチバン飲んでたのに」

成歩堂「まったくだよ…なんでそんなにアッケラカンとしてるんだよ」

真宵「そりゃ、まあね。人間ぽんぷ って異名があるからね、あたしは」

成歩堂「それを言うなら人間タンクだよ、タンク。ポンプじゃ意味合いが違って…」

真宵「あ~はいはい。それより何か食べたくない?」

成歩堂「はい?」

真宵「みそラーメン食べに行こうよ、やたぶき屋さんのさ」


成歩堂「えええ~!今から?」

真宵「そ。今から。ずっと食べてないんだもん、あのしょっぱいみそラーメン」

成歩堂「でも、ほら春美ちゃんは寝ちゃってるし、困るだろ?」

みぬき「春美さんのことはみぬきに任せてよパパ。真宵さんと行ってきなよ」

真宵「ごめんね、みぬきちゃん。はみちゃん疲れたんだと思う、よろしくね」ニコ

みぬき「ね、ほらパパ。積もる話っていうのもあるでしょ?行ってきなさい」

成歩堂「うう、みぬきまで。いや僕は今、頭が痛く…」

真宵「ほら行くよなるほどくん!殴って引きずってでも行くからね!」

成歩堂「(本気だ、この目)」

成歩堂「わかったよ。じゃあ食べに行こうか真宵ちゃん」

真宵「やりぃ!」パチン


疲れて寝ている春美をみぬきに任せ、成歩堂と真宵は事務所を出ていった。

みぬき「行ってらっしゃーい!」



成歩堂「真宵ちゃん、あんなに酒飲んでるのにラーメン食べて大丈夫?」

真宵「え?だいじょーぶだいじょーぶ、別腹だからねラーメンは」

成歩堂「別腹ねぇ、真宵ちゃんはなんだかんだで27歳だろ?いいのかい」

真宵「そういうなるほどくんなんか34じゃない、もうカンペキおじさんだよ」

成歩堂「ぐわ!そ、それを言われると…まだまだ若い者には負けないさ」

真宵「『若い者には』なんて言う自体、自分をおじさんと認める発言だよ」

成歩堂「ううう…もうオジサンか、僕は…」ブツブツ

真宵「まあまあ、心はいつまでもワカモノでいないとねー!ね、なるほどくん」

成歩堂「…変わらないね真宵ちゃんは。なんかあの頃を思い出すね」


成歩堂「僕は7年間も弁護士やめてた時はやさぐれてたしなぁ」

真宵「ああ~空白の時間ってやつ?まあいいんじゃない?だって今は、
みぬきちゃん、オドロキくん、ココネちゃんみんななるほどくんの周りにいるじゃない?」

成歩堂「…う~ん。ま、たしかにそうだよな。事実僕も弁護士復帰したわけだし」

真宵「うんうん、歴史あるあの事務所の所長さんなんだからさ、がんばってよね」

成歩堂「(ま、影の所長はみぬきだけど)」

真宵「なるほどくん」

成歩堂「ん?なに?」

真宵「またいつか一緒に法廷に立てたらいいね」


成歩堂「え?法廷に?……そうだね」

成歩堂「(その前にまたなにかの事件の容疑者とかならなきゃいいけどこの子…)」

真宵「その時はもちろん私が弁護士役でなるほどくんが助手役でね」

成歩堂「逆だよ!しかもなんだ『役』って、演劇じゃないんだからさぁ」

真宵「やるねー相変わらずのツッコミっぷり!まだまだ大丈夫だねなるほどくんは、あっはっは」

成歩堂「(遊ばれてるのか?僕)」

真宵「あっ~!やたぶき屋さんの屋台はっけ~ん!ほら早く行こ!」

成歩堂「はいはい」


真宵「じゃあ今日は所長様のおごりでみそラーメンチャーシュー大盛、替え玉、チャーシューおかわり自由ね!」

成歩堂「はいはい、わかりましたよ。…って異議ありっ!おかわり自由はちょっと財布と相談しないと…」


真宵のはしゃぐ、後ろ姿を見ながら成歩堂は財布を片手に、軽く微笑んだ。


成歩堂「僕は普通のみそラーメンにしようっと」




おわり

おわりです。
短いですが、読んでいただいた方に感謝いたします。

逆転裁判5、ネタバレになり、すいませんが、真宵が出て来なかったので自分で書いてみようと思い、書きました。

やはりこの二人のやりとりは読んでいても、自分で書いても楽しいですね、掛け合い漫才みたい。

>>30
5の他のキャラも出したかったんですが、自分の文章構成力の無さと、
収集がつかなくなりそうで泣く泣く出せませんでした。
チシオとかややこしそうだし(笑)

>>31
難易度が低いとか多少不満はありましたが、自分は十分楽しかったです。
御剣登場とオドロキくんの成長ぶりが嬉しかったです。

>>33
成歩堂にしろ矢張にしろ(御剣もだけど)結婚はしないんですかね?(笑)
あやめさんとはどうなったんだろう

>>34
冥もオバチャンも4に出て来ないから存在自体を忘れそうになりますね。
まあ忘れようにも忘れられないインパクトありまくりの二人ですね。6をもし作るなら出してほしい。

>>39
たしかに意味深ですね(笑)
6ではみぬきとオドロキの話があるのかな。ラミロアさんとか。

また逆転裁判のSSをなにか書いてみたいなぁ。
刑事モノとか面白そうだな。考えてみよう

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