マルコ「ぐっ…! 静まれ僕の腕よっ……!!」ジャン「おい大丈夫か?」(102)

マルコ「僕の右腕が………っ、封印されし者が!!」

ジャン「マルコ……………」

マルコ「ガハァ!!………………くっ!」

マルコ「危なかった………危うく僕の中にいる破壊神が解き放たれるとこだったよ」ハァハァ

ジャン「包帯は取ったらダメか?」

マルコ「当たり前だよ。これで封印してるからね。」



こんな感じの誰か書いてください

マルコがこういうのってのも
たまにはいいよなwww

104期生に厨二病が蔓延する展開希望

ミカサは似合いそう。クリスタ、エレンとかも。

うむ

厨二病マルコ楽しみジャン

(誰か書いてくれないかな……)

誰か書いてーage

マルコの右半身は封印していた闇に飲まれたのか(笑)

マルコ「くそ!俺様にビューティフルな左腕まで疼く!!」

マルコ「こうなったらダークマターアタック!!!ジャンに」ドン

ジャン「ぐほぁ!!」バタン

マルコ「?疼かなくなったぞ?」

マルコ「ん?てかなんで僕はこんなとこにいるんだ?」キョロキョロ

ジャン「うああ!!」ガバッ

ジャン「夢のお告げだ!!俺様の右腕の暗黒竜が復活してしまう!!」

あとはまかせた

ジャン「……何だ。その破壊神ってのは」

マルコ「え、知りたいの?そっか、やっぱり気になるよね…」ニヤニヤ

ジャン「いや…俺は別に……マルコ「でも」

マルコ「本当にいいの?知ってしまったら……」

ジャン「……」

マルコ「知ってしまったら……」フラッ

ジャン「……」

マルコ「戻れない、からさ…(哀しそうな目)」

ジャン「……(哀しそうな目)」


書いてみたがやっぱりダメだ。続きは頼んだ

ジャン「お前さぁ……疲れてんだよ」

ジャン「それでも俺は!知りたい……破壊神という奴を!!」

マルコ「本当だね?ジャン」

ジャン「あぁ!!どんと来い!!」

マルコ「じゃあ教えるよ……カクカクシカジカジャンなんだよ」

ジャン「何だと………俺にその破壊神とやらの精神が宿っているのか!」

マルコ「そうなんだよ、ちなみに僕は破壊神の力が宿っている。」

マルコ「他にも、知恵、心、魂、爪の垢など宿っている人がいて」

マルコ「全ての封印が解かれると破壊神が復活してしまうんだよ」

続きは頼みますぞ

>>1 の続きから

ジャン「そうか……悪い」

マルコ「ジャン、畏れずに聞いてほしいんだけど。封印を解くというのは――世界の破滅を意味するんだ」

ジャン(備品の包帯で世界の破滅を阻止してんのかよ…)

マルコ「それに視ない方がジャンの為でもあるんだ」

マルコ「この右腕にはその邪悪さ故に常人が直視すると気が触れかねない“破壊神”《カタストロフィ》が封印されているから…」

ジャン「……」

マルコ「制御がきかなくなってきている……さっきもそうだ」

マルコ「このまま侵蝕されれば何れ僕は――呑み込まれてしまうだろう」

ジャン「なぁ…」

マルコ「でもそれが僕に架せられた使命《シックザール》なんだよ」

ジャン「お、おいマルコ……」


マルコ「なんてな」

マルコ「嘘だよ、ジャン」ニコ

ジャン「…えっ。あっ何だよ!」

マルコ「ごめんごめん」ハハハ

ジャン「お前がそんな冗談言うなんてよー驚



マルコ「使命《シックザール》なんかじゃない。これは僕の――業《カルマ》なんだ」フッ

ジャン「」




面白そうだから書けたら続き書きたい

>>14

面白い 期待


良い感じw 期待してます

なんか年相応って感じでいいなぁw

投下します


マルコ「ジャン」

ジャン「」

マルコ「しっかりするんだ、ジャン!」

ジャン「ハッ!今のは夢…?」

マルコ「大丈夫か?ま、気持ちは解るよ」

マルコ「親友が世界の命運を握ってるだなんて信じたくないよな」

マルコ「でも僕は、例えこの躯が朽ち果てようとも――」

マルコ「絶対に世界を救ってみせる……!」

ジャン「夢じゃなかった」


ジャン「とりあえず朝飯食おうぜ…」

マルコ「そうだね。僕が食物を摂取することで“破壊神”《カタストロフィ》の養分にも成ると思うと口惜しいけれど」

マルコ「ヤツを抑え込むためには僕の“白の檻”《ツヴィンガー》としての力を生成し続けなければならないしそれに」ペラペラ

ジャン「……」


―食堂―

ジャン(おい)

ジャン(何でだ)


ライナー「ようマルコにジャン。おはよう」

マルコ「ああ、おはようライナー、ベルトルトも。今日は1日晴れだったよね」ニコ

ベルトルト「どうかな……おはよう」

ジャン(ここのドアを開けるまで延々訳のわかんねぇ事を喋ってたってのに)

ライナー「食いながらちょっといいか?今日の座学なんだが―」

マルコ「うん、そこはね―」

ジャン(入った瞬間いつものマルコに戻りやがった!)


ベルトルト「ジャンおはよう。…ジャン?」

ジャン(いや、さっきまでがおかしくて正気に戻ったって事なのか?)

ベルトルト「どうかした?」

ジャン(わかんねぇ…)

ベルトルト「おーい」

ジャン(ん?)チラッ


ミカサ「エレン今日の訓練は座学から」

ミカサ「ちゃんと予習は出来ているの?」

エレン「お前はいつもいちいち小言を…ほっとけよ」

ミカサ「ダメ、ほっとかない。この間の試験では下から数えた方が早い順位だった」

ミカサ「私が言わないと予習復習もろくにせず走り込みや体力作りにばかり」クドクド

ミカサ「座学だって大事な訓練。巨人の事を知らなくては巨人を倒すことなどできない。歴史を知るのだってその上で必要な」クドクド

エレン「わかってるよ!うるせぇな!」


ミカサ「わかってない」

エレン「わかってる!」

アルミン「…2人とも止めてよ、食事中だよ」ハァ


ジャン「死に急ぎ野郎が…!ミカサはてめぇを心配してんだろうが!」

ジャン「クソっ羨ましい!」ギリギリギリ

ベルトルト「ねぇ僕の事見えてる?ねぇ」

ジャン「もう我慢ならねぇガツンと言ってやる!」ガタッ

ベルトルト「本当に見えてない?いやそんなまさか…影が薄いのは意図的にそうしてるからで、自分から話しかけているのに…こんな」ブツブツ


マルコ「―こんなところかな。口頭だと分かりにくいと思うけど」

ライナー「いや助かった。…ところでマルコ」

ライナー「その手は一体どうしたんだ?」

ジャン「!」

マルコ「ああこれは」

ジャン「おおおいマルコォ!お前いつまで食ってんだよ!」

ジャン「遅れちまうだろ!さっさと行くぞぉ!」ガタッ

マルコ「えっ?待てよジャン。ごめんライナー僕達先に行くよ」ガタッ


バタバタ バタン!

ライナー「なんだジャンの奴?まだ時間はあるだろうに。なぁ?」

ベルトルト「ラ、ライナァー!ライナーは僕が見えるんだね!」パアア

ライナー「は?」

今日はここまで。また明日来ます

乙 楽しみにしています


―座学―

メガネ教官「その体は極めて高温であり人間以外の生物には―」

ジャン(マルコが妙な事言うんじゃねぇかと、つい遮っちまった)

マルコ「…」カキカキ

ジャン(破壊神がどうとか世界がどうとかなんつったら、卒業まで変人の烙印押されちまうぞ…)

ジャン(なあマルコ……もう俺お前がわからなくなったよ)ハァ

マルコ「フフ…」カキカキカキカキ


メガネ教官「肉体を損傷しても直ぐに再生し―」

マルコ「…」カキカキ ケシケシ カキカキカキカキ

ジャン(しかしまあ…)

ジャン(食堂出たらまたおかしくなるかと思ったが…)

ジャン(今んとこ全く普通だな)

ジャン(やけに熱心に何か書いてるが、まあいいこいつは元々真面目だ)

マルコ「…」カキカキカキカキカキカキ


ジャン(朝のは本当に何だったんだ)

メガネ教官「また体から切り離された部位は蒸発し消滅―」

ジャン(あれか、寝ぼけてた、のか?)ウーン

ジャン(それにしちゃ半端ない滑舌の良さだったが……って)

マルコ「!…!…」カキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキカキ

ジャン(書きすぎだろ!!)

ジャン(前回のおさらいなのに何をそんなに書くことあんだよ!!)


ジャン(一体どんなこと書いて…)チラッ

メガネ教官「次に巨人の弱点とその範囲を―」

メガネ教官「―では、キルシュタイン」

ジャン「はっ、はい!」ビク

メガネ教官「答えてみなさい」

ジャン「ええーっと…ですね…」ダラダラ

ジャン(ヤッベェ!聞いてなかった!)

マルコ「…」ピタ ペラ


マルコ「…ジャン」トントン

マルコ「…迷える子羊を導くのは僕の“使命”《シックザール》だから…」スッ

ジャン(あぁー…やっぱりまだ変なままかよぉ…)

ジャン(……でも助かるぜ、ありがとよ)

メガネ教官「キルシュタイン?早く答えなさい」

ジャン「はい、答えは……」


ジャン「エターナルウナジキルシュタイン(巨人は死ぬ)です!!」

今日はここまで。また明日来ます

つまんね

読んでるから続けてくれ

これジャン終わったんじゃね…

>>35 ありがとう

投下します


シーン…


ジャン「」

メガネ教官「……キルシュタイン。君は確か憲兵団志望だったね」

ジャン「」

メガネ教官「憲兵団は成績上位10名のみが所属する権利を与えられる」

メガネ教官「それを承知の上で今の発言をしたというのなら」

ジャン「」

メガネ教官「きちんと考慮して成績に反映させてもらうとしよう」

ジャン「」


メガネ教官「…では代わりに、アルレルト答えてくれ―」

アルミン「はい!巨人の弱点は―」


…ウナジwキルシュタインw
プークスクスw…
オモシロイトオモッタノカ?w

ジャン「」

マルコ「フッ」親指グッ

――――――

――――


―立体機動訓練―


ジャン「クソッマルコの奴ふざけた真似しやがって!」ビューン

ジャン「問い詰めてもまるで話になりゃしねぇしよぉ!」ザシュッ

ジャン「『君の怒りは最もだよ。しかしそれを背負うのもまた僕の“業”《カルマ》……』じゃねー!!」ビュビューン

ジャン「導く云々はどこいったんだよ!」ザシュザシュッ

コニー「おおっ…張り切ってんなウナキル。追いつけねー」

サシャ「なんかもうヤケクソって感じですね」



チクショーガァー!!


マルコ「ジャン!」ビューン

ジャン「! てめぇマルコさっきはよくも…」

ジャン「って何で後ろ向きに飛んでんだ!あとなんだそのポーズ!」

マルコ「怒らずに聞いてほしいんだけど…」

ジャン「もう怒ってんだよ!」

マルコ「先刻教えた僕の必殺技『エターナルウナジキルシュタイン(巨人は死ぬ)』は――」

ジャン「その言葉を俺の前で言うな!あとなんだそのポーズは!」


マルコ「――あれはジャンに使いこなせる代物じゃないんだ…」

マルコ「…ジャンは強い人ではないから…!」

ジャン「喧嘩売ってんのか!使う気なんかねぇよ!」

マルコ「それにあれは“破壊神”《カタストロフィ》の力を使う」ギリッ

マルコ「常人の肉体ではとても耐えられないんだ」

マルコ「“光の眷属”《リュミエール》であるこの僕でさえ完全な制御下に置くことははできない――」クッ

ジャン「わかった!もうわかったから前見ろ!」



ジャン「あと!何だよ!そのポーズ!」


―夕食後―

ジャン「今日1日マルコに振り回されまくって、心身共に疲れ果てた…」グッタリ

ジャン「座学以降みんな俺の事を『ウナキル』と呼んでくる…」

ジャン「もう限界だ…」ゲッソリ

エレン、ソデガスープニツイテイル
ヤメロミカサジブンデマクレルッテ!

ジャン「口出しする気力もねぇ…」

ジャン「このままじゃ俺までどうにかなっちまう」

ジャン「誰かに相談しよう…」


―男子寮裏―

アルミン「珍しいねウナキ…ゴホン。ジャンが僕に話なんて、何かな?」

ジャン「(こいつ…)単刀直入に言う」

ジャン「マルコがおかしくなっちまったんだ」

アルミン「マルコが?君じゃなくて?」キョトン

ジャン「てめぇ…!」


ジャン「…いや、確かにそう思われても仕方ねぇ」

アルミン「ウナ…ジャン一体何があったの?」

ジャン「もういい好きに呼べ」

ジャン「実はな…」

――――――

――――


アルミン「それ本当かい?」

ジャン「ああ」

アルミン「ウナキルを疑っている訳じゃないんだけど、ちょっと信じられないな…」ウーン

ジャン「俺だって信じたくねぇよ」

アルミン「つまりウナキルが座学の時間にウナキルって言ったのもウナキルの意志じゃなかって事だよね?」

ジャン「なぁアルミン…。殴られてぇなら素直にそう言え」

アルミン「冗談だよ」


アルミン「でも僕から見て今日のマルコに特におかしいところは無かったよ」

ジャン「ああ、何故か俺の前でだけ妙な言動を取んだよ…」グッタリ

アルミン「ウナキル…」

ジャン「もう突っ込まねぇぞ」

アルミン「それで、僕にどうしてほしいんだい?」

ジャン「アルミンお前もマルコと仲が良いだろ…?」

ジャン「俺が行っても話にならねぇし、ちょっと本人と話してきてくれないか」


――――――

――――

アルミン「マルコちょっといい?」

マルコ「そろそろ来る頃合だと思っていたよ…」

アルミン「えっ?」

マルコ「アルミン、いや――」

マルコ「――“堕天使”《ルチーフェロ》と呼んだ方がいいかな」フッ

アルミン「えっ」




アルミン「えっ?」

今日はここまで


面白い好き


段々マルコが本当に言ってるように思えてきた…

あーあこれでアルミンもケガしちゃうね(ゲス顔)

乙 支援

どんなポーズだったんだよw


ジャン(……そもそも俺以外の奴とは普通に喋ってるっつーことは)

ジャン(完全におかしくなったんじゃねぇはずだ)ウンウン

ジャン(きっと何か理由があっての事なんだろ、マルコ?)

ジャン(まさか俺がお利口さんぶるなとか言ったから、意味不明にハジケちまった訳じゃねぇよな?)

ジャン(アルミンなら理由を聞き出せるかもしれないと踏んで頼んだが…)

ジャン「遅ぇな…」ソワソワ


アルミン「…」テクテク

ジャン「おっ」


ジャン「よ、よぉ。どうだったんだアルミン?」

アルミン「…」フルフル

ジャン「……そうかダメだっ…

アルミン「偽りの名を騙り漆黒と白銀の翼を失った天使は地に堕ち――その新たなる金色の翼で蒼穹を舞うというのか」キリッ
(僕はアルミンじゃない。漆黒の堕天使と白銀の堕天使の間に生まれた金色の堕天使なんだ)

ジャン「…は?」

アルミン「悪しき魂に魅入られた聖なる理により罪深き堕天使は静かに覚醒する」フフッ
(マルコのおかげで記憶を取り戻したのさ)

ジャン「」


ジャン「そんな……嘘だろアルミン……お前まで」

ジャン「…冗談、キツいぜ……」ハハ…

アルミン「欺瞞に満ちた残酷な世界に一縷の光が差し込む」
(冗談なんかじゃないよ)

ジャン「あ、ぁ…俺の所為……なのか……?」フラッ

ジャン「俺が…マルコに近づけたから…」フラフラ

ジャン「アルミンまで……」フラフラ…

アルミン「下界の民は迷える子羊となり悠久の大地へと今、還るのだろうか?」
(ジャン、どこ行くの?僕先に戻るよ?)


―男子寮―


ジャン(俺にはもう……何をどうしたらいいのかわからねぇ……)

ジャン「とにかく今は、ただ眠りたい…」

ガチャ

ジャン「……はぁ」トボトボ

エレン「!」

エレン「ジャン!お前こんな時間までどこ行ってたんだよ!」

ジャン「エレンか…消灯時間を過ぎたことは悪かった……」

ジャン「…でもな俺疲れてんだ。寝かせてくれ……」

エレン「え?お、おう」


エレン「……いや待て!そこじゃねぇんだよ!」

ライナー「…うるさいぞエレン、みんな寝てるんだ声を落とせ」

ライナー「ジャンもだ。さっさと寝ろよお前ら」

ジャン「ああ、そうしたいね」

エレン「…手短に話せばいいんだろ」ヒソヒソ



エレン「ジャン……お前アルミンに何をした?」

短いけど今日はここまで

おつ

アルミンは染まりやすいタイプだったか…


ジャン「……」

エレン「お前に呼ばれて戻って来てから様子がおかしい」

ジャン「……」

エレン「アルミンの言ってることが全くわからねぇんだ」

ジャン「……」

エレン「なぁジャンお前がやったのか?」

ジャン「……」

エレン「何とか言えよ……!」


ジャン「俺……の」

ジャン「俺の、所為だ……」

エレン「てめぇ!!」ガッ

ジャン「殴りたきゃ殴れ。…お前の気が済むまでよ…」

エレン「…!」グッ

エレン「っ…」ググッ

ジャン「……」

エレン「……チッ!」パッ


ジャン「ゲホッ…」

エレン「もう一度聞く」

エレン「アルミンに何があったんだ?」

ジャン「……わかった。全部話す」

ジャン「本題に入る前に……まずマルコの話からさせてくれ」


――――――

――――


――――

――――――

チュン チュン 


エレン「何だよ…何だよそれ……!」ワナワナ

ジャン「知ってるだろ、俺は嘘はつかねぇ」

エレン「それじゃあマルコがっマルコがアルミンを!!」

ジャン「落ち着けエレン!」ガシッ

ジャン「お前がそんなんでどうする!」

エレン「クソッ」

エレン「俺はどうすれば…!」


コニー「ふあぁ…あいつら早朝から何やってんだ?」


ジャン「……ひとつ思い出したことがある」

エレン「何だ!?」

ジャン「叫ぶなうるせぇ」

ジャン「昨日はそれどころじゃなくて忘れてたが……数日前にマルコは図書室で本を借りていた」

エレン「本?」

ジャン「やたらと分厚い本でよ、黒い表紙だったな」

ジャン「マルコがその本を読み終わって返しに行ったのがおとといの夜」

ジャン「で、奇行に走ったのは昨日の朝からだ」


エレン「それが原因なのか?」

ジャン「わからねぇ、が…本はおそらく手がかりになるだろう」

ジャン「当たってみる価値はあると思うぜ」

エレン「…了解」スクッ

ジャン「…善は急げってな」スクッ


ガチャ バタンッ!

マルコ「…」


―図書室―

ジャン「違う……違う…」ヒョイ ヒョイ

ジャン「…これも違う」ヒョイ

エレン「辞書とか歴史書とか黒い表紙の本が多いんだよな」ヒョイ

ジャン「切りがねぇ」

エレン「…」

ジャン「…」

ジャン「エレン」

エレン「なんだよ」

ジャン「本が見つかったとして…」


ジャン「それが呪いの本とかでよ…読んだらあんな風になっちまうって事は…」

ジャン「……あり得ると思うか?」

エレン「ジャン、お前……ビビってんのか?」

ジャン「は?…ビビってねぇよ」

エレン「…だったら!」ガッ

ジャン「っ!?」

エレン「んな腐抜けた事言ってんじゃねぇよっ…!」グスッ

ジャン「…!」


ジャン「お前……泣いて…?」

エレン「俺達がやらなかったら誰も2人を助けられない……!」ポロポロ

エレン「違うか、ジャン!」ポロポロ

ジャン「いや…違わねぇ」

ジャン「……正直に言うとな、俺は……ビビってたんだ」

ジャン「自分もああなっちまうんじゃないかって……」


ジャン「親友が、マルコが苦しんでるってのに情けねぇよ……」ポロポロ

エレン「…ジャン」

エレン「お前は――お前は情けなくなんかない!こんな必死に頑張ってんじゃねぇか!」

ジャン「エレン…」グスッ

エレン「絶対に見つけような…!」

ジャン「…ああ!朝食はサシャにくれてやる!」


――――――

――――

サシャ「ハッ!」ピピーン

クリスタ「どうしたのサシャ?」

サシャ「天啓です!天啓がひらめきました!」

クリスタ「えっ?えっ?」オロオロ

ユミル「ほっとけ」


――――――

――――

ジャン「そっちの棚からかかるぞ!」

エレン「まかせろ!」

ジャン(エレン……お前の事、かんに障る死に急ぎだと思ってたけどよ…)

エレン「ジャン!ここには無かったぞ!」

ジャン「了解だ!あと少しっ……!」

ジャン(どうやらそりゃ間違いだったみてぇだ)

ジャン(どん底に居た俺に、お前は手を差し伸べてくれた……)

ジャン(ありがとよ、エレン。……俺はもう立ち止まらない)グッ

ジャン(――だからマルコ)

ジャン(お前が世界を救うなら)

ジャン(俺はお前を救ってみせる……!)


エレン「ジャン!」

エレン「そっちはどうだ!」

ジャン「ダメだここにも…」

ジャン「!!」

エレン「どうした!?」


ジャン「こ、これは……」スッ


――――――

――――



ジャン「マルコ――そういうことだったのか」


今日はここまで

友達をこんなに心配させて、マルコったら…
無事救いだして抱き締めてやらんと気がすまんな!

じわじわ厨二病が広まってきたなw いいぞw


――――――

――――

―食堂裏―


アルミン「…」

ザッザッ…

アルミン「…」

アルミン「…」クルッ



マルコ「やぁ、早いじゃないか――“堕天使”《ルチーフェロ》」


アルミン「混沌より現れし光の使者よ、時間地平の彼方にその手は触れた」
(君もね、まだ時間前だよ)

マルコ「心配性はお互い様と言うことか」フッ

マルコ「だが…“堕天使”《ルチーフェロ》――この世界の終焉は近い」

アルミン「えっ?」
(えっ?)

マルコ「落ち着いて聞いてくれ“黒の書”が“真実を狩る者”《イェーガー》の手によって発見されようとしている……」

アルミン「預言書に記された暗澹たる時代が――この世界にもたらされるというのか!」
(そんなっ早すぎる!)

マルコ「ああ……」


マルコ「…」

アルミン「…」

マルコ「…」

アルミン「…」




マルコ「…ぶはっw」

アルミン「…ぷっw」


マルコ「あはははは!君一瞬素に戻ったろ!」ケラケラ

アルミン「マルコは自然すぎるよ!止めれなくなっても知らないよ?」クスクス

マルコ「ぐぁっ……静まれっ――僕の右腕よ!」

アルミン「ははは!やめてよ!」

マルコ「ふふ、まあそろそろ潮時かな」



マルコ「このドッキリも」


アルミン「思ったより早かったな。…僕はもう少し楽しみたかったけど」

マルコ「僕が借りた本の事、ジャンは覚えてたみたいで」

アルミン「朝からエレンと探しに行ってたね。多分もう見つけた頃じゃないかな?」

マルコ「あの本『厨二病でも駆逐したい!~新約の巨人~』が見つかったら流石に気づくよね」

アルミン「設定から何から引用しまくってるからね」


アルミン「でも驚いたな。マルコがこんな事するなんて」

マルコ「僕だってたまにはふざけたりするさ」フフッ

マルコ「いつもジャンにお堅い奴だ、なんて言われるから、ちょっとからかってやろうと思ったんだ」

マルコ「正直座学の時はやり過ぎたと思ったけど」

アルミン「あれね」

マルコ「まさか本当に言うとはね」


アルミン「ジャンが深刻な顔で話しかけてきたときは何事かと思ったよ」

マルコ「頭がおかしくなったと思われて開拓地送りも困るから、ジャンの前でだけキャラ作ってたんだ」

アルミン「マルコの所に行ったらいきなり堕天使なんて言われるし」

マルコ「アルミンなら直ぐ気づくと思ったからさ」ハハハ

アルミン「あの本、僕がマルコにお勧めしたんだっけ」

マルコ「タイトルからは想像もつかないほど骨太な世界観のファンタジーだったよ」


アルミン「結局僕もノリノリで乗っかっちゃったし」

マルコ「正直僕、君の言ってることは良くわかんないで返事してた」

アルミン「えー!」


アハハ ハハハハ



ザッ

ジャン「…」

エレン「…」


アルミン「でも結果として、あの2人が少し仲良くなったみたいで良かった」

マルコ「ジャンも昨日はエレンに食ってかかるどころじゃなかったからね」

アルミン「可哀想なくらいグロッキーだったよ」

マルコ「はは、やり過ぎだったかな?……じゃあそろそろネタばらしに行こうか―」



ザッ

ジャン「その必要はないぜ」ジャーン


マルコ「ジャ、ジャン?」

アルミン「それにエレンも……」

ジャン「話は解った。いや――解っていた」

エレン「どうやら俺達は大きな勘違いをしてたみたいだな」ギロッ

マルコ「うっ」

アルミン「…エレン」


マルコ「……バラす前にバレちゃったら仕方ないね」ハァ

アルミン「…マルコ!言うんだな!今、ここで!」

マルコ「ああ、僕は仕掛け人としての責任を果たす」

マルコ「ジャン、君も気付いてると思うが、これは僕のドッ…」

ジャン「――“試練”《フェアシュテルケン 》だろ?」


マルコ「……は?」

アルミン「ジャン…君は、何を言って……」

ジャン「これは暗愚にも記憶を失っていた俺達に、お前が与えた“試練”《フェアシュテルケン 》」

エレン「…」ウンウン

ジャン「そうなんだろ?マルコ……いや」

ジャン「哀れなる“光の眷属”《リュミエール》最後の末裔よ…」

マルコ「」


エレン「改めて礼を言う」ザッ

エレン「貴方のおかげで俺と“堕天使”《ルチーフェロ》は自らの役割を思い出した」

マルコ「」

アルミン「エ、エレン……君まで何を…?怒ってるの…?」

エレン「違います“堕天使”《ルチーフェロ》」

エレン「俺は“真実を狩る者”《イェーガー》――お忘れですか?」

アルミン「」

エレン「さぁ行きましょう!貴方様の失われた翼を探しに!」ガシッ

アルミン「」ズルズル


マルコ「」

マルコ「ハッ!あまりの展開に意識が……」

ジャン「俺も“覚醒”《マスカレード》し、そして……思い出した」

ジャン「忌まわしい記憶――“破壊神”《カタストロフィ》だった頃の記憶を」クッ

マルコ「ジャン、ねえジャンって…。僕が悪かったから…」

ジャン「違う!悪いのは俺だ!」


ジャン「俺はっ……奴と乖離し全ての“業”《カルマ》をお前に架して――」

ジャン「――この世に転生したんだ……」

ジャン「お前を独り残し…!」ギリッ

マルコ「ちょ」

ジャン「力を失った今の俺では、お前を救うことは出来ない…」


マルコ「いや、あの……」

ジャン「折角記憶を取り戻したってのに――俺はっ、俺は!」

マルコ(どうしよう)

マルコ「ジャン…」



ジャン「……なんつってな」

マルコ「えっ?」

ジャン「嘘だぜ、マルコ」ニッ


マルコ「う、嘘?」

ジャン「ああ勿論。そんな訳ねぇだろ?」

マルコ「な……何だよ。心臓が停止するところだったよ」ホッ

ジャン「悪い悪い」ヘヘッ

ジャン「だって嬉しくてよ」

マルコ「いや、いいんだ。元はと言えば僕が……え、嬉しい?」


ジャン「実は――記憶と一緒に力も取り戻したんだ」

ジャン「これからは――共に戦える」

ジャン「お前の“業”《カルマ》――俺にも背負わせてくれよ!」

マルコ「」





おわり


これで終了です
SS書いたことないのに乗っ取りとか無茶だった
見てくれた人ありがとう!完結できて良かった


面白かった!
また書いてほしい

よかった…マルコたちを元に戻すためには
彼等の心臓をえぐりだし浄化しなければならない…!
とか言い出したらどうしようかと思ったわ
乙!


すごく面白かった!
失われた翼www

結局どんなポーズだったんだよ

乗っ取りとは思えないクオリティだった
また書いてほしい
乙!

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