涼「安価でイケメンを目指す」 (89)

涼「男性だって公表したのに、いまだにファンからの僕の評価は『可愛い』と言われる…」

涼「これじゃだめだ! 僕も真さんみたいにカッコいいイケメンを目指すぞ!」

涼「まず手始めに、>>5をしよう」

ksk

女装して売り

――876プロダクション 会議室

涼 「今、敢えて女装して売りをする!」
絵理「涼さん、とち狂った?」
涼 「ぎゃおおおおん!? ひどいよ絵理ちゃん!」

ここは僕が所属するアイドル事務所、876プロダクションの会議室。
僕は過去にここで女装をして、アイドルをしていたことがある。
同じ時期に事務所入った二人のイドル、愛ちゃんと絵理ちゃんも一緒だ。

愛 「でも、どうしたんですか? いきなり女装するとか言って」
涼 「愛ちゃん…僕はイケメンになりたいんだ」
愛 「涼さんはもともとイケメンだと思いますけど」

絵理「それに、イケメンと女装…。すごく、無理があるような?」
涼 「矛盾した行動かもしれないけど、実は考えがあるんだ」
絵理「考え?」
涼 「それはね、>>9

過疎

ハーレム王におれはなる!

涼 「ハーレム王に、僕はなる!!」

愛 「…えー」
絵理「…えー」

僕の発言に愛ちゃんと絵理ちゃんはジト目になる。
せ、せっかく決めたのに…。

涼 「…僕だって男だから、当然モテたいって思うよ。
   ハーレムを作ったら、それはイケメンの証だと思わない?」

愛 「そうなんです?」
絵理「ないわー」
愛 「なんか、涼さんってそういうキャラじゃないっていうか」
絵理「それに女装でハーレムって、それなんてホモゲ?」

涼 「絵理ちゃんの言うとおり、女装をしていたら寄ってくるのは男しかいない。
   でも、僕が男だっていうこと、みんな知ってるでしょ?
   だから敢えて、ギャップを狙ってみようと思うんだ」
愛 「おおっ、それは確かに一理ありますね!」
絵理「そう…なのかな?」

乗り気になってきた愛ちゃん、頭を捻る絵理ちゃん。
なんとかいけそうだと思い、僕はさっそく、最初のターゲットを絞ることにした。

涼 「というわけで、手始めに、>>14を落とそうと思うんだ」

DSのアイドルスレは過疎る

社長

涼 「手始めに、社長を落とそうと思うんだ」

石川社長。876プロダクションの女社長。
僕に女性アイドルデビューを強いた原因の一人だ。

愛 「…うわぁ」
絵理「涼さんって…オバ専?」

ドン引きする愛ちゃんと絵理ちゃん。
…それはちょっと失礼なんじゃないんだろうか。

涼 「うーん、でも僕はいいと思うけどな。
   できるキャリアウーマンみたいな感じで」
愛 「涼さんが言うなら止めませんけど…どうやって落とすんです?」
絵理「社長…色恋に関しては、全然興味がないと思う。強敵かも?」

そこなんだよなぁ…。社長は確かに異性として僕を見ていない気がする。
さて、どう攻めようかな? >>19

過疎区

全裸で告白

涼 「全裸で告白、これだね」キリッ

絵理「女装とはなんだったのか」
愛 「あっ、もしもし警察ですか?」

涼 「ぎゃおおおおん! 話を聞いてぇ!」

こ、このままじゃ僕が通報されちゃう!

涼 「警察沙汰にはならないようにするから!」
愛 「…どう頑張っても警察沙汰ルートな気がします」
絵理「申し訳ないけど、今売り出し中のわたし達にスキャンダルはNG」

確かに、リスクは高い。
下手をしたら僕だけではなく、二人のアイドル生命も終わるかもしれない。
けれど、ここでやらなきゃ僕のイケメンの夢は終わりだ。

愛 「でも、涼さんならきっと上手くやれる気がします! なんとなく!」
絵理「涼さん。具体的に、どういう風に行くつもり?」
涼 「う、うん。…まずは社長を>>25、それから告白しようと思う」

ズギュゥゥゥン

意外! それはキスッ!!

愛 「なんですかそれ?」
絵理「そこに痺れる、憧れるゥ?」

涼 「そう、キスだ」

愛 「びっくりするくらい似てませんね! 武田さんのモノマネ!」

涼 「愛ちゃん、絵理ちゃん。僕の作戦はこうだよ。
   まず、女装をして社長に会う。軽いジャブだね。
   次に話をして緊張をほぐしたところで、いきなりキスをする。
   そして、おもむろに服を脱ぐ! 社長は完全に意表を突かれる。
   そこで告白をすることで、あせった社長はOKするって寸法さ!
   どう? 完璧な作戦でしょ!」

絵理「わたしたちのアイドル生活、オワタ?」
愛 「じゃああたし、春香さんのいる765プロに入りますね!」

ぎゃおおおおん!? なんで信用してくれないの?

そのとき、ガチャッという音とともに事務所のドアが開いた。
入ってきたのは…>>30

尾崎玲子

オザリンっていくつくらいなんだろ
ピヨちゃんよりは下なのかな?

バタン ――タダイマモドリマシタ。アレ、ミンナイナイノ?

扉の向こう、事務所のほうで声がする
絵理ちゃんのプロデューサー、尾崎さんが帰ってきたみたいだ。

涼 「あっ、ちょうどいいや。尾崎さんもハーレムの一人に―ー」
絵理「ダメ」
涼 「えっ、絵理ちゃん? なんで――」
絵理「ダメ」
涼 「絵理ちゃ――」
絵理「 絶 対 に ダ メ 」

目からハイライトのなくなった絵理ちゃんが僕に詰め寄る。
……やばい。これ以上は僕の命がやばい。

涼 「あ、あははは! 冗談だよ、冗談!」
絵理「もう、涼さん…ジョークが上手?」

わ、笑えない…。あの二人の関係はなんなんだろう。

――ガチャリ
会議室のドアが開き、尾崎さんが顔をのぞかせた。

尾崎「あら。絵理…に、愛と涼まで。会議室でなにをしてたの?」
絵理「お帰り尾崎さん。>>35してたの」

みんなでYOSAKOIソーラン

絵理「みんなでYOSAKOIソーランしてたの。ねっ、涼さん?」

涼 「えっ!? う、うん! はーどっこいしょーどっこいしょ!」
愛 「ソーランソーラン! ソーランソーラン!!」
絵理「やーれんそーらんそーらんそーらんそーらん?」

尾崎「あっ…うん…うん?」

突然の来訪に僕のハーレム計画がばれると思ったが、
絵理ちゃんのとっさの機転でソーラン節の練習をしてると
思い込ませるのに成功した。

絵理(…涼さん、わたしが気を逸らしている今のうちに
   社長のところへ?)
涼 (! うん、ありがとう絵理ちゃん!)

愛ちゃんと絵理ちゃんがソーラン節を踊り、
尾崎さんが混乱している隙を突いて、僕は会議室を飛び出した。

――876プロダクション 社長室

僕はかつての女性用ステージ衣装に着替えて
社長室の前に立っていた。
久々の感覚、でもどこか馴染むこの衣装。
これから、僕はこの服で社長を……落とす!

コン、コン。

涼「……失礼します」

二回のノックし、僕は社長室のドアを開けた。
いよいよ決戦だ…!


社長「……あら、涼? 珍しい服着てるじゃない」

入室すると、社長は少し驚いた顔をして、僕を迎え入れた。
作戦通り、まずは話をして緊張をほぐさないと。

涼 「えへへ、なんだか懐かしくなっちゃって。
   …ところで社長、>>42

かそくした

俺のモノになれよ(キリッ)

涼 「――俺のモノになれよ」(キリッ)
社長「!?」

き…決まった!
渾身のニヒルな笑いとクールな流し目!
そしていつもよりずっと低くしたイケメン声と突然の「俺」という一人称!
見たか、これが僕の実力だ!

惜しむべくは僕が今、女装姿だということだろうか。

社長の反応は……>>47

かそく

膝まで濡れてガクガクに

>>46

その一言を聞いた途端、社長の様子が一変した。

社長「……っ!」
涼 「…え?」

唇をかみしめ、足がガクガクでがおぼつかない。

視線を下に移すと、社長が穿いている黒のストッキングの
腿から膝にかけて、てらてらと光る液体が走っていた。
社長…これって、もしかして…?

僕の視線に社長が気付き、赤くなっていた頬をさらに紅潮させる。

社長「やっ…! 見ないで、涼……」
涼 「!?」

……間違いない、僕の攻撃が効いている!
僕にそこまで魅力があるなんて思わなかったけど…これなら行ける!

次は予定だとキスをするんだけど……どう攻めようか?>>53

kskst

かそく

予定通り

奇をてらうよりは…予定通りキスをしよう!

僕は社長の前に歩み寄ると、両手を紅潮した頬に添える。

涼 「社長、目を閉じて」
社長「涼…あなたなにを――んむっ!?」

ズキュゥゥゥン!!

やったッ! さすが僕!
皆に出来ないことを平然とやってのける!

涼 「……ぷぁ。社長、柔らかいです」
社長「……は、あ……ん」

社長の目はとろけ、焦点の定まらない目で僕を見ようとしている。

……このまま、イケメンの第一歩を踏み出すんだ!
次は……>>58

かそく

自分で服を脱ぎ裸になるよう指示

裸になって告白、だったけれど。
正直なところ、こんな状態でも裸になるのは恥ずかしい。

だったら、いっそのこと逆にしてみるのも良いかもしれない。

涼 「社長、裸になってよ」
社長「…何を……言っているの……」
涼 「この場所で、自分で服を脱いで裸になって」
社長「……できないわ」
涼 「……大丈夫、誰も見ていないよ」

むちゃくちゃなことを言っているけど、この状況だ。
多分、社長は正常な判断が出来ていないと思う。
社長は恥ずかしさからかさらに強く唇を噛みしめ、そして――>>63

ksk

そく

ゆっくりと脱ぎはじめた

なぜか僕の服を脱がせた

社長「……涼のくせに、生意気言うじゃない」
涼 「えっ?」

僕の両肩が、社長にガシッと掴まれる。

涼 「痛っ! えっ、えっ!?」
社長「罰として……」

今までと変わらない焦点の定まらない目、でもその瞳の奥は
ギラギラと輝いているように見えた。

社長「貴方が脱ぎなさい」

次の瞬間、社長の手が、僕の両肩にかかっていた
ステージ衣装の紐をするりと下ろした。

涼 「ぎゃ、ぎゃおおおおん!?」

慌てて衣装を抑えたが、既に半分近くまで脱がされてしまった。
うう、胸を見られちゃってる……。
結果的に予定通りだけど…こ、このままだとイケメンになれない!

僕は……>>67

オナニー

うーん……

ダメだ、我慢できない。

顔に社長の吐息がかかる距離、
少し舌を出した官能的な社長の表情、
何よりも、スーツを着た年上の女性に脱がされているという
背徳的なシチュエーション……。

そんなのに、僕が耐え切れるわけがなかったんだ。

社長「……あら?」
涼 「ふっ、うっ……」

気がつくと、僕の右手はいつのまにか上下運動を繰り返していた。
小さな下着からはみ出た僕自身を包み、一心不乱に動かす。

社長「ふふ……いい子ね」
涼 「やぁ…僕、イケメンにならなきゃ…いけないのに…」

>>72

涼ちんの涼ちんぽ(ごんぶと)を見て社長発情
そのままHへ→社長陥落

社長「……!?」

社長が驚いた顔で僕の方を見ていた。
視線は、僕の股間に釘付けだった。

社長「思ったより太くて立派なのね。女の子みたいな顔をして……」

言いつつ社長がストッキングと下着を脱ぎ、僕に迫る。

社長「さっきのと、今ので……本気になっちゃったじゃない」

不意打ちで両手で胸をどんと弾き飛ばされ、僕は尻もちをついた。

涼 「……っ!」

そのまま社長が、僕の上にまたがる。

社長「……私の会社の財産だから…いただいても、いいわよね?」
涼 「や、やめ……!」

・・・・・・
・・・・
・・


絵理「……秋月涼さん、事情を説明してもらおうか?」

社長「事情も何も…私が涼に落とされただけよ。ねー?」ホッペスリスリ
絵理「(ビキビキ)」
涼 「い、今少し時間と予算をいただければ」
絵理「弁解は罪悪と知りたまえ? とにかく、
   事務所ではイチャイチャしないで欲しい…かも。
   尾崎さんにバレたら、すごく大変?」

社長「この歳で恥ずかしいけれど…虜になっちゃったのよ」
愛 「社長、顔がすっごく溶けてますよ!」

あれから社長と僕は一戦を交えた。
最初は社長の攻勢だったが、最後には一転して僕が主導権を握ることになった。
でも、それだけ僕に魅力があったという証明で、少し自信が付いた。
以来ずっとこんな感じで付きまとわれている。

絵理「うーん……作戦は成功、みたいだけど……」
愛 「なんだか複雑ですね。所属している社長とアイドルがそんな関係っていうのは…」
社長「あら。私が相手じゃ不満? これから涼はハーレムを作るんでしょう?
   少しぐらいのスキャンダルなら私がもみ消せるし、どんどんやりなさい」

なぜか社長はこう言ってくれている。
夢にむかって進むのは嬉しいけど、ちょっと怖い状況だ。
次のターゲット…決めようかな? どうしよう。>>80

かそか

間違ったかそく

社長と結婚してハッピーエンド

国民的アイドルの天海春香さん

終わるん?

社長「今日も大変だったわね。さ、家に帰るわよ」
涼 「はーい」

その後、紆余曲折を経て、僕は社長と結婚して一緒に生活している。

プロダクションの社長が、所属しているアイドルと結婚する。
当然のごとく大きく騒がれたが、幸いにして悪いイメージはついていない。

性別の公表で世間を騒がせたアイドルと年の差婚であれば
スキャンダル目当ての記者が寄ってくると思われたが…。
社長がボヤの段階でもみ消してくれて、スキャンダルにはなっていない。
どういう手を使ったかは、今のところ教えてくれない。

涼 「……うーん、なんか最初の目的とはズレたような…」
社長「あら、ハーレムなんか作らなくても、涼はイケメンだと思うわよ」
涼 「……まあ、そういって貰える人と一緒だから、いいかな」

涼「安価でイケメンを目指す」 ――END

うー……乙

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