真紅「ジュンが最近かまってくれない…」水銀燈「だったら…」(17)

  ∧,,∧
 ( `・ω・) ようこそID腹筋スレへ!
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 しー-J
ここはsageずに書き込み、出たIDの数字の回数だけ腹筋をするという、
硬派なトレーニングスレです。
例1 ID:wwh7KM12 ID抽出 の場合 7+12=19 なので19回頑張りましょう。
例2 ID:bicycle. ID抽出 の場合 数字がないので今日は一休み。
さあ、存分に腹筋するがよい↓(`・ω・´)

てめーは俺を怒らせた


水銀燈「この乳酸菌飲料でジュンの気を引くといいわよぉ♪」スッ


『ピルQル』


真紅「何よこれ、ヤQルトじゃないの?」

水銀燈「あらぁ、知らないの? 乳酸菌飲料はヤQルトだけじゃないのよぉ?」

水銀燈「他にもミルミル、マミー、YORK、グングングルト…」

真紅「その話はいいわ。それより、本当にこれでうまくいくのかしら?」

水銀燈「うん?」

真紅「こんなものに、ジュンが興味を示すとは思えないわ」


水銀燈「やってみなきゃ分からないじゃなぁい♪」

真紅「でも…」

水銀燈「じゃあ真紅、あなたならジュンの気を引く秘策があるのかしら?」

真紅「それは…」

水銀燈「積極性では彗星石に敵わない。可愛らしさでは雛苺に敵わない」

水銀燈「まぶしさでは金糸雀に敵わない。儚さでは蒼星石に敵わない…」

真紅「ちょっと待ちなさい。さすがに蒼星石には負けてない」

水銀燈「…ふぅん?」ニヤッ

真紅「…と思う……のだけれど……」


水銀燈「真紅、あなたがジュンに与えられるものって、何かあるのかしらぁ?」

真紅「それは…その…」モジモジ

真紅「……紅茶の、オーダーとか…」

水銀燈「それだけ??」

真紅「これは…だって、私がいるからジュンは紅茶を淹れられるのよ?」

真紅「私がいなかったら、ジュンは一生紅茶やティーセットに触らなかったかも知れないわ」

水銀燈「……」

真紅「だから…えっと……そうよ!」


真紅「私はジュンに役目を与えてあげてるのだわ!」

水銀燈「はしたないわよ? 真紅」

真紅「……」

水銀燈「アリスドールのあなたが、そんな大声を出して叫んだりして…」

真紅「…そうね、少しばかり興奮していたみたいね」

水銀燈「それで、ジュンを絡め取る方法は決まったのかしらぁ?」

真紅「そういう言い方はやめてちょうだい……そうね、ジュンを私の忠実なしもべにしてあげるわ」

水銀燈「ふぅん」


真紅「ジュンは何事にも無気力だったみたいだから、ジュンには主人を持つ人生を与えてあげるのだわ」

真紅「尽くす喜びに目覚めれば、ジュンだって生きる意味が見つかるはずよ」

水銀燈「そう…あなたがそれでいいと思うんなら、それでいいんじゃないかしらぁ?」

真紅「あなたの指図で決めるつもりはないのだわ。これは私が決めること」

水銀燈「そうねぇ、じゃあこのピルQルも一緒に持って行って良くってよ?」

真紅「それは必要ないわよ」

水銀燈「いらないのかしら?」

真紅「そうよ。そんなものがあっても、邪魔になるだけよ」

水銀燈「そうよねぇ………」


サッ

水銀燈「あ~ノド渇いた~。何か飲むものないかな~」

サッ

水銀燈「…ジュン、ここに今大人気の乳酸菌飲料があるのだけれど…」

サッ

水銀燈「おっ! コレ最近有名なピルQルってやつじゃん!」

水銀燈「これ飲んでいいのか!?」

サッ

水銀燈「いいわよ、しもべに褒美を与えるのは、主人の義務なのだから」


真紅「……」


サッ

水銀燈「サンキュー! ゴクッゴクッゴクッ…  ぷはぁ!生き返った~!」

サッ

水銀燈「そう、それは良かったわ」

サッ

水銀燈「ありがとな!真紅! 愛してるぞ~!」ナデナデナデ

サッ

水銀燈「ちょっ…ジュン!何をするの」

水銀燈「止めなさい、ジュン こんな無礼な事、私は……ああ、もう……」


真紅「……」


水銀燈「…なあんてことになったら困るものねえ?」クスクス

真紅「……」

水銀燈「じゃあ行ってらっしゃい? 真紅」

真紅「…まあ役には立たないとは思うけれど、せっかくあなたがくれると言うなら、もらっていくことにするわ」

水銀燈「あらぁ? このピルQルが急に欲しくなったのかしらぁ??」

真紅「…そうよ、だから早く渡してちょうだい」スッ

水銀燈「クスクス……いやぁよ」


真紅「なっ…さっきくれるって言ったじゃない!」

水銀燈「だってぇ、今のあなた、物盗りみたいなんですもの……そんなみっともなく手を伸ばしたりしてぇ」チラッ

真紅「……!」サッ

真紅「コホン…そうね、ちょっと慌ててたかも知れないわ」

水銀燈「フフフ…」

真紅「水銀燈…」

水銀燈「何かしら?」クスクス


真紅「あなたのピルQル、是非この私にも頂けないかしら?」

真紅「もしも頂けたのなら、あなたに感謝の意を表し、真心を込めて礼をすることを誓うわ」

水銀燈「いいわよぉ? ほら♪」スッ

真紅「…ありがとう」

スッ…

真紅「…ではそろそろ行くわ。このピルQルはありがたく使わせてもらうわよ」

水銀燈「どうぞぉ♪ 頑張ってねぇ真紅~♪」ヒラヒラ




おわり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年10月08日 (火) 18:53:51   ID: KNzxUCxT

もっと続き書けよぉ!

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