アルミン「僕が名探偵?」(31)


※注意

・ネタバレ要素あり アニメ派注意
・嘘、捏造、ご都合設定あり
・若干キャラ崩壊


短いのですぐ終わる


―夕食後・食堂―


エレン「ちょっと不謹慎だけどさ、例えば、訓練所で殺人事件が起きたとする」

エレン「成績上位10名のうち1人が殺されて、1人が犯人なわけ」

ミカサ「そしたらきっと、アルミンは探偵役。その頭脳であっという間に事件解決」

アルミン「僕にできるかな?」

エレン「何言ってんだよ。アルミン以外に誰が探偵やるんだよ」

ミカサ「とてもお似合い」

アルミン「そ、そうかな///」テレテレ


コニー「俺はバカだから向いてねぇな」

サシャ「私にも無理です」

マルコ「アルミンが解けない謎は誰にも解けないよ」

クリスタ「むしろ、アルミンがいてくれるから何が起きても安心できるね」

ジャン「アルミンのいるところで悪いことはできねぇな」

ライナー「あ、あぁ、そうだな・・・」

ベルトルト「・・・うん」

アニ「・・・・・」

アルミン「みんな、それはさすがに言い過ぎだよ///」テレテレ


クリスタ「ちなみに、誰が死んじゃうの?」

エレン「んー、ジャンでいいんじゃね?」

ジャン「あぁ?ふざけんなよてめぇ!」

エレン「離せよ、服が破けちゃうだろうが!」

ミカサ「エレン、喧嘩はダメ」

アルミン「2人とも・・・」オロオロ

アニ「喧嘩なら余所でやってよ」

ライナー「オイお前ら、また教官が来るぞ」


ジャン「チッ・・・なんで俺が死体役なんだよ」

エレン「ジャン以外に考えられるかよ」

ジャン「どういう意味だてめぇ・・・」

ミカサ「とてもお似合い」

ジャン「・・・そ、そうか?///」

ミカサ「ジャン以外に考えられない」

ジャン「ミカサがそこまで言うなら死体役も悪くねぇな///」

マルコ(ジャン・・・)

エレン「お似合いだぜ」ニヤリ

ジャン「きっとてめぇが犯人役なんだろうな」イラ


ユミル「な、なぁ、私はその話に出てこないのか?」

エレン「?」

ユミル「だから、殺人事件の話だよ。私は他のモブと一緒で蚊帳の外なのか?」

エレン「なんだよ、話に加わりたいのか?」

ユミル「べ、別に、そんなんじゃねぇよ・・・」

コニー「上位10名じゃない奴に用はねぇよ」

ユミル「バカは黙ってろ」

クリスタ「もう、ユミル!」

エレン「じゃあ、ユミルが死体役で、上位10名全員に容疑がかけられた、これでいいだろ」

ユミル「まぁ、それならいいか」

クリスタ「いいの!?」


エレン「殺されたのはユミル。遺体が発見された場所は・・・、食糧庫でいいか」

エレン「腹部を刃物で数ヵ所刺されている。凶器は調理場にあった包丁」

エレン「遺体の手には『食糧庫へ来い』といった内容の手紙が握られていた。差出人は不明」

エレン「以上のことから、犯人は始めからユミルを殺すつもりで食糧庫へ誘い出し、強い殺意を持って犯行に及んだ」

ジャン「意外と本格的だな・・・」


エレン「ほらユミル、はやく死んで!」

ユミル「えっ?う、うわー、お腹がー、お腹が痛いよー」バタッ

クリスタ「ユミル!?嘘・・・、うわぁぁぁん!ユミルー!」

アルミン(かわいい)

ライナー(結婚しよ)

エレン「クソッ!一体誰がこんな酷いことを!」

ミカサ「許せない」ギリッ

アニ(バカバカしい)


コニー「おいアルミン!犯人は誰なんだ?」

アルミン「えぇ!?さすがに、これだけの情報じゃ分かんないよ。エレン、他には?」

エレン「そうだな・・・、遺体は、食糧庫に忍び込んだサシャによって発見された」

エレン「その時食糧庫には鍵がかかっていて完全に密室だ。鍵は教官しか持っていない」

コニー「お前また食いもん盗もうとしたのかよ。走らされたいのか?」

サシャ「違いますよ!例えばの話です!」


ベルトルト「一番怪しいのはサシャだよね」

サシャ「えぇ!?」

マルコ「まずは第一発見者を疑えってことか」

アニ「サシャが犯人なら密室でも関係ないね」

ミカサ「ほぼ毎日食糧庫に忍び込んでいるサシャにとって、食糧庫の鍵は有って無いようなもの」

ジャン「散々雑用を押し付けられてたみてぇだしな」

ライナー「動機は十分か」

クリスタ「本当なの?サシャ・・・」

サシャ「そんな・・・みなさん違うんです。私は犯人じゃありません」オロオロ

コニー「お前以外に怪しい奴なんていないだろ?俺でも分かるぜ」

アルミン「僕の出る幕じゃなかったね」

ユミル(チッ、私があいつに殺されるとは・・・)

エレン「いや、サシャは犯人じゃないぜ」

全員「「「「「!?」」」」」


ミカサ「どういうこと、エレン」

エレン「サシャはその日の夕食後、いつも通り食糧庫へ忍び込もうとした」

エレン「しかし、教官に見つかってしまい、罰として荷物運びを手伝わされていたんだ」

エレン「それが終わったのは消灯時間前」

エレン「その後、疲れてお腹を空かしたサシャは、懲りもせず再び食糧庫へ忍び込むことにした」


エレン「食糧庫へ向かう途中、ユミルを探しているクリスタとアルミンに遭遇」

エレン「サシャは、一緒にユミルを探すことを口実にして2人を巻き添えに食糧庫へ侵入」

エレン「ここで初めて、サシャによってユミルの遺体は発見される」

エレン「一緒にクリスタとアルミンもいたから、サシャに犯行は無理。こんなところだ」

クリスタ「サシャは犯人じゃない・・・」

コニー「」プスンプスン


マルコ「サシャには完璧なアリバイがあった・・・」

サシャ「エレェェェン!助かりましたぁ・・・うぅ」グスン

ジャン「これもう分かんねぇな」

アニ「・・・降参」

ライナー「なぁ、これユミルの自殺なんじゃないか?」

ベルトルト「ライナー、自殺が一番不自然な状況じゃないか」

ベルトルト「真実が分からなくなったからって、安易に自殺と決めつけてしまうのは愚かだよ」ハァ

ライナー「お、おう」(ベルトルトに説教された・・・)


ライナー「しかし、同時にクリスタの無実も証明されたな」

アルミン「残念だけど、断定はできないよ。僕と一緒に行動する前のクリスタのアリバイは証明できない」

ライナー「そうか・・・」ムムム

クリスタ「・・・・・」シュン

ユミル(クリスタが私を殺すわけねぇだろ!)


エレン「この事件には、アルミンにしか解けない高度なトリックが仕組まれているんだ!」

エレン「さぁアルミン。いつものように、その頭脳で事件を解決してくれよ」ワクワク

アルミン「いつものようにって、エレンが適当に作り出したこの事件に答えなんてあるはずが・・・」

アルミン(いや待てよ?そうか!そういうことだったのか!)


アルミン「・・・犯人が分かったよ」

マルコ「えっ」

エレン「おぉ!さすが名探偵アルミン!」

ジャン「なんで分かるんだよ」

ライナー「いやいやアルミン、これはエレンの作り話だぞ。正解があるとは思えないな」

アルミン「僕も始めはそう思っていたよ。こんな穴だらけのエレンの説明だけじゃ一生答えは出ないって」

アルミン「でも、分かってしまったんだよ」


アルミン「全員のアリバイや目撃証言を聞いたり、事件現場を調査したりとか、大事な過程をすっ飛ばしてしまったけど・・・」

アルミン「たった一言、エレンの『アルミンにしか解けない高度なトリック』というその一言で分かったんだ」

クリスタ「誰なの?誰がユミルを・・・」

アルミン「僕だけにしか解けないトリックを考えられるのは、僕の次に頭の良い人じゃないと無理でしょ?」

アルミン「つまり、成績上位10名の中で僕の次に座学の成績が良い人が犯人。そうだよね・・・アニ」

アニ「は?」


サシャ「そんな・・・」

エレン「アニが・・・?ユミルを殺した犯人?」

マルコ「信じられない・・・」

ミカサ「・・・・・」ギロッ

アニ「えっ、私?」

ユミル「オイお前!どうして私を殺した!?」ガバッ

アニ「・・・・・・・」

ライナー(アニに振るとは、アルミンも死に急ぎだな)フッ

クリスタ「アニ・・・」

アニ「ごめんなさい・・・・・・・」

ベルトルト(アニが空気を読んでノッた!?)


ライナー「謝っても仕方ないぞ」

アニ「ごめんな・・・さい・・・・・」

ユミル「このやろう・・・」ググ

エレン「嘘だろ・・・、オイ・・・?アニ・・・お前が間の悪いバカで、クソつまんない冗談で適当に話を合わせてる可能性が・・・まだ・・・あるから・・・」

ジャン「いや、実際そうだろ。しかも元凶はお前だぞ」

全員「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」


ジャン「・・・あれ?」


「あーぁ、なんか白けちゃったなー。私もう部屋に戻るわ。行くぞクリスタ」

「ま、待ってよユミルー」

「俺たちも部屋に戻るか」

「そうだね、いつまでもここに残っているわけにもいかないしね」

「私もそうするよ」(何やってんだろ私・・・)



ジャン「おーい・・・」


「私も戻ります」

「俺もそうすっかなー。おいサシャ、そんなこと言って、今日も食糧庫行くんだろ?」

「さすがに、今日はそんな気になれません」

「それもそうだなー」



ジャン「俺が悪いのか?」


「ジャンは、良くも悪くも素直すぎるところがあるから・・・」


ジャン「マルコ・・・」


「私も部屋に戻ろう。おやすみ、エレン、アルミン」

「おう」

「おやすみ、ミカサ」


ジャン「み、ミカサも行くのか?そうか・・・、お、おやすみ///」


「・・・・・」プイ スタスタ



ジャン「」チーン


「エレン、僕たちも戻ろうよ」

「あぁ、そうだな」


エレン「おいジャン」

ジャン「・・・なんだよ」



エレン「やっぱりお前、死体役がお似合いだわ」

ジャン「もう、いっそのこと俺を殺してくれぇ・・・」グスッ


E N D


以上で終わりです


読んでくださった方、レスしてくださった方ありがとうございます

アニがアルミンの次に頭が良いという事実はありません

アニが空気を読んで、ごめんなさいと言うのをやりたかっただけです

ジャンの扱いがひどいけど、進撃で4番目に好きなキャラだよ。ジャンごめんね

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