キース「違うぞ!貴様は豚小屋出身家畜以k」ミーナ「あ?」(222)

キース「は?」

ミーナ「あ?」

キース「………」

ミーナ「………」

キース(聞き間違いか?)


キース「…もう一度言うぞ!貴様は豚小屋出身家ちk

ミーナ「黙れ」

キース「!?」

キース「………」

ミーナ「………」

キース「貴様…今…なんと

ミーナ「黙れ」

キース「」

キース「………」

ミーナ「………」

キース「イヤ…わからないな、貴様は何故上官に向かっt

ミーナ「っせぇんだよハゲ!黙れっつってんだろうが!」

キース「」

ミーナ「つーかなんだてめえはァ!?誰が豚小屋出身だっつーんだよ、あァ!?トロスト区出身っつったのが聞こえねぇのかよクソ馬鹿阿呆が!」

キース「」

ミーナ「何か喋れよハゲ!てめえの頭の不毛地帯開拓すんぞオラァ!それともその干からびたゆで卵みてぇな頭を巨人の餌にでもしてやろうかァ!?こんなクッソ不味そうな餌に食いつく巨人がいるかどうか疑わしいけどなァ!なんなら私直々に廃棄処分してやるから光栄に思いやがれハゲ!」

キース「」

シーン…


エレン(なんだアイツ…)

アルミン(きょ、教官に向かってなんてことを…!)


キース「………」

ミーナ「チッ…だんまりかよ。用が終わったならとっとと失せろハゲ」

キース「………」グスッ


マルコ(教官を…泣かせた……!?)

ジャン(あいつやべぇ…)

ミカサ(エレンエレンエレンエレンエレンエレン)

サシャ(お芋おいしいです)モグモグ

-対人格闘訓練-

ミーナ「ラァーイーナァー?私と組もうぜぇー?」

ライナー「ヒッ!?ミ、ミーナ、悪いが今日は他を当たって───」

ミーナ「あ?私の耳が悪いのかなァ、なんか今非っっっっ常に不快なことを言われた気がするんだけど」

ライナー「絶対聞き間違いっすよ!ボクがミーナさんの誘いを断るわけないじゃないですか!」

ミーナ「さっすがライナー!いやァ、みんな私と組みたくないとか言って逃げるんだよねぇ。失礼しちゃうと思わない?」

ライナー(そりゃ…おまえの対人格闘は目潰しから裏拳まで反則技のオンパレードだからな…)ボソッ

ミーナ「なんか言った?」

ライナー「いえ何でも」


ミーナ「まいっか。っつーわけでちょっと新技試させてよ、ね?」パキッポキッ

ライナー「あ、ちょ、少しは手加減ってものを──」


アオオーッ!?



ベルトルト(ライナー…お気の毒に…)

-立体起動訓練-

サシャ(コニーが的を狙う直前のタイミングで飛び出せば…!)

ヒュンヒュンッ

ジャン「コニー!この野郎!」

コニー「後をつけて正解だったぜ!ありがとよジャン!」タンッタンッ

サシャ(今です!)

バッ

ミーナ「邪魔だどけ!」ドガッ!

サシャ「げふっ!?」

スパァン!

ミーナ「ッシャオラァッ!」




上官(ミーナ・カロライナ。クズ。しかしどういうわけか成績は非常に優秀)

キース(解せぬ)

-3年後-

上官「成績上位10名を発表する!呼ばれた者は前に出るように!」

主席 ミカサ・アッカーマン

2番 ライナー・ブラウン

3番 ベルトルト・フーバー

4番 アニ・レオンハート

5番 エレン・イェーガー

6番 ジャン・キルシュタイン

7番 マルコ・ボット

8番 コニー・スプリンガー

9番 サシャ・ブラウス

10番 クリスタ・レンズ

同率主席 ミーナ・カロライナ

ミーナ「ッシャオラァ!!」

キース(解せぬ…)

-翌日-

トーマス「ええ!?ミーナは調査兵団に入るのか!?」

ミーナ「そのつもりだけど?」

トーマス「そのつもりっておまえ…巨人が怖くないのか?せっかく憲兵団を志望できるのに…」

ミーナ「まあ憲兵団ってのも悪くないけどさァ…それ以上に気に入らないんだよねぇ…巨人のクソ野郎どもが我が物顔で人間様の領土を荒らしてるのがさァ…!」

トーマス「えっ」

ミーナ「租チンどころかチ〇コも付いてねぇようなキモ面野郎の分際でよぉ…玉がついてたら真っ先に削いでやるっつの…!」ギリギリ

トーマス(やだ怖い)ヒュンッ

エレン「コニー、おまえも調査兵団に入るつもりなのか?」

コニー「オレは…アレだ…そう、ジャンだ!オレはあいつと同じ兵団に入りたくねぇだけだ!」

エレン「つってもよ…」チラッ

コニー「あ?」チラッ


ミーナ「サシャー?言った通り持ってきたかァ?」

サシャ「はいぃぃぃ!こちらにございますミーナ様!上官の食料庫から頂戴した極上の肉にございます!」

ミーナ「よーしよし、よくやったサシャ!あんたには特別に私が食べた肉の骨をくれてやるよぉ!あっははははは!」

サシャ「ははぁ!ありがたき幸せにございます!」ドゲザー


エレン「…調査兵団にゃアレがいるんだぜ?おまえ本当にいいのか?」

コニー「………」

エレン(まあ…なんだかんだいっても、ミーナは強い。あいつの力は人類にとって貴重な戦力になるだろう)

エレン(オレだって5年前と同じじゃない。オレは───兵士になったんだ)

エレン(あれから5年。人類はようやく尊厳を取り戻しつつある)


エレン(勝てる───)

エレン(人類の反撃はこれからだ───!)

カッ!!


超大型巨人「チワーッス」

エレン「……は?」

超大型巨人「ヨッコラSEX」

ドガッ!!

エレン「何っ!?」

トーマス「うわああああ!扉が破られた!!」

エレン「クソッ!」バッ

キュイイイイン

エレン「固定砲整備4班!戦闘用意!目標、超大型巨人!!」

エレン「これはチャンスだ!絶対に逃がすな!!」

スタッ

エレン「よう…5年ぶ

ミーナ「死ねやオラァァァッ!」ギュイイイイイン

ブンッ スカッ

ミーナ「あァ!?なんで消えんだよクソが、意味わかんねぇ!これじゃ手柄にならないじゃねぇかよクソッ!」

エレン「…りだな……」


ベルトルト(ああああああぶなかったあああああああ)ドキドキドキドキ

----------

上官「これよりトロスト区防衛作戦を開始する!心臓を捧げよ!!」


ジャン「クソッ…!なんで今日なんだよ…!明日から内地だってのに…!」

モブ訓練兵「嫌だ…!死にたくない…!」

ダズ「」オロロロロロ


アルミン(ま、まずいよ、みんな混乱してる…!)

アルミン(エレンとミカサはどこに……ん?)


<オマエタチハナニモノダー!!
<ブタゴヤシュッシンカチクイカデス!!


アルミン(!?)

アルミン(あれは…)

ミーナ「もう一度聞くぞ!おまえたちは何者だァ!?」

班長A「ハッ!我々は豚小屋出身家畜以下であります!」

ミーナ「そうだ!おまえたちは畜生にも劣る醜い豚だ!そんなおまえたちの役目は何だァ!?」

班長B「ハッ!我々の命はミーナ様の剣となり盾となるためだけに存在します!」

ミーナ「そうだ!家畜以下の分際で私の為に働けることを光栄に思え豚共!」

班長C「ハッ!ありがたき幸せにございます!」

班長D「我々は貴女様の剣であり盾であり、そして貴女様の豚にございます!」

班長E「ミーナ様!どうぞ我々卑しい豚に御命令を!」

ミーナ「よく言った豚共!おまえたちが忠誠を誓うべきなのは王でも国民でもねぇ、私だ!私の為に生きて私の為に死ね!その汚ったねぇ心臓を私に捧げろ!このトロスト区から汚らわしい巨人共を一匹残らず駆逐しろ!!」

班長F「うおおおおおお!ミーナ様ああああああ!!」

班長G「我々駐豚兵団、ミーナ様の為に死力を尽くします!!」

班長H「巨人共は皆殺しだ!全てはミーナ様の為にッ!!」


「「「「「「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」」」」」」


アルミン「」

アルミン(そ、そんな馬鹿な…!班長クラスの上官全員がミーナに忠誠を誓ってる…!?)

アルミン(あれじゃあ駐屯兵団はミーナの言いなりだ!いくらなんでも無茶苦茶だ!)

アルミン(このままじゃ僕たち訓練兵は全員、間接的にミーナの手駒にされてしまう…!)

アルミン(ど、どうしよう…みんなに知らせたほうがいいのか…!?)


上官「そこの訓練兵、何をしている!ボサッとしている暇はないぞ!」

アルミン「っ!?は、ハッ!申し訳ございません!」バッ

上官「わかったらさっさと持ち場につけ!心臓を捧げるのだ!」

アルミン「ハッ!」

タタタ…




上官「もちろん…ミーナ様にな!」

-トロスト区-

駐屯兵A「うおおおおっ!」ギュイイイイイン

駐屯兵B「今だ!ブチ殺せッ!」

駐屯兵C「死に晒せやぁぁぁ!」ザクッ!!

15M級巨人「」

ズシィィィン


トーマス「す、すげえ…!15M級の巨人をいとも簡単に…!」

ミリウス「これが先輩たちの力なのか…!」

ナック「な、なあ、これなら勝てるんじゃないか!?」

駐屯兵C「っしゃあああ!討伐1!」

駐屯兵B「今ので何体目だ!?」

駐屯兵A「これで7体目だ!あと3体でミーナ様に踏んで貰えるぞ!」

班長A「全員、気合いを入れてかかれ!ミーナ様に心臓を捧げるのだッ!!」


「「「「うおおおおおおっっ!!」」」」


エレン「」

アルミン「」

エレン「な、なあアルミン…」

アルミン「言わないで…」

エレン「俺の聞き間違いじゃなければさ…今、ミーナ様って…」

アルミン「それ以上言わないでくれエレン!僕は何も知らない!知らないんだ!!」

エレン「そ、そうか…悪かった…」

アルミン「………」

エレン「………」


<ソッチニイッタゾ!!
<ニガスカボケェェェ!!
<キョジンハミナゴロシダ!!
<ミーナサマノタメニッ!!


アルミン「先輩たち…士気…高いね…」

エレン「…怖いくらいにな……」

エレン「…とか言ってる場合じゃねぇだろ!オレたちは何しにここにきたんだ!?」

アルミン「何しにって…そりゃあ…」

エレン「オレ達はただ見物するために来たわけじゃないだろ!オレ達だって戦える!この手で巨人をぶっ殺すんだ!」

ミリウス「お、おう、そうだったな!」

ナック「よ、よし…!俺達だって…!」

トーマス「確かに、先輩達だけに任せるわけにはいかないよな!よーし、誰が一番多く巨人を狩れるか勝負だ!」

エレン「言ったなトーマス!数をちょろまかすなよ!」


アルミン「エレン…!そうだ、僕達は戦うために兵士になったんだ!」

エレン「ああ!行こうぜアルミン!」


エレン「34班、前進!一匹でも多く巨人を駆逐しろ!」

「「「「おおおおおおっ!!」」」」

ギュイイイイイン

駐屯兵F「オラッ!死ねっ!!」

ギュイイイイイン

班長G「今だ!その汚いうなじを掻っ捌いてやれ!」

ギュイイイイイン

駐屯兵J「討伐1追加っ!」

ギュイイイイイン

班長F「ミーナ様ああああ!」

ギュイイイイイン

班長B「まだいるはずだ!探せ!一匹残らず駆逐しろ!」

ギュイイイイイン

エレン「………」

アルミン「………」

トーマス「………」

ミリウス「………」

ナック「………」


一同(獲物がいない…)

エレン「クソッ!このままじゃオレ達はただの役立たずじゃないか!どこかに残ってないのかよ!」

エレン(ようやく巨人を殺す機会が来たってのに…!何でもいいから巨人をぶっ殺さないと…!)

バシュッ スカッ

エレン「あっ」

アルミン「エレン!危ない!」

ガンッ!

エレン「痛っ──」


カッ!!

---------

兵士「ピクシス指令!トロスト区が巨人の襲撃を受けています!」

ピクシス「何?」

兵士「5年前と同じです!超大型巨人によって扉が破られ、市街地に多数の巨人が侵入しています!」

ピクシス「…して、戦況はどうなっておる?」

兵士「そ、それが…」

ピクシス「構わん、申してみよ」

兵士「で、では…」


ピクシス(恐らく…戦況は最悪だろう。既に戦場では数えきれないほどの血が流れているに違いない。それほどまでに人類と巨人との間には力の差が


兵士「市街地に巨人多数侵入。しかしその場に居合わせた駐屯兵団の働きにより、現在ほぼ損害ゼロで巨人の進行を食い止めているとのことです」

ピクシス「えっ」

---------

ミーナ(戦果はまあまあ上出来ってとこか。駐屯兵団の豚野郎共もなかなか使えるじゃねぇか)

ミーナ(っつっても、あの穴を塞がねぇことにはどうにも───ん?)


住人「ふざけんな!今がどんな状況かわかってんのか!?」

商人「わかってるからこうしてるんだ!いいからさっさと荷台を押せ!!」

住人「何やってんだ兵士!そいつを取り押さえろ!」

兵士「し、しかし…」

商人「やってみろ下っ端!オレはここの商会のボスだぞ!おまえら兵士の食ってる飯代は誰が払ってると思ってるんだ!」

兵士「う、うう…」

商人「いいか、オレはおまえみたいな下っ端の首なんぞいつでも───」

ギュイイイイイン スタッ

ミーナ「おい、何やってんだ」

商人「ミ、ミーナ様!?ご、御機嫌麗しゅう!」

兵士「えっ」

ミーナ「人ごみが出来てるから何かと思えば…勝手に通路塞いでんじゃねぇよ。どかせ」

商人「し、しかしミーナ様!これはこいつらが一生かかっても稼げないほどの───」

ミーナ「いいからどかせ馬鹿!住人の避難が終わらないと作戦も終わらねぇんだよ!モタモタしてたら私の評価に関わるだろうが!」

商人「は、はぃぃぃ!おまえら、さっさとどかせ!」

護衛「は、はいっ!」

ガラガラガラガラ…


ミーナ「オラァッ!とっとと出ろ豚共!私の手を煩わせるんじゃねぇ、グズグズしてっと巨人連れてきて一人ずつ食わせるぞ!さっさと行け!!」

住人達「」

兵士「あ、あの、ありがとうございました…」

ミーナ「チッ、あれくらいてめえでどうにかしろってんだよ役立たず。で、住人の避難は終わったのか?」

兵士「は、はい、おかげさまで…」

ミーナ「あっそ。そんじゃ私は行くから、あんたも精々死なないように努力するんだね」

兵士「は、はい……」

バシュッ ギュイイイイイン



兵士「………」

兵士「かっこいい…」キュンッ

カランッ カランッ

ミーナ(ようやく一時撤退か。ここら一帯のクソ巨人共は私の豚共とよろしくやってるだろうが…どうせあの穴からまた入って来るんだろうな)

ギュイイイイイン

10M級巨人「アウアウアー」

ミーナ「うるせぇぇぇぇ!!」

ザシュッ

10M級巨人「」チーン


ミーナ(さァて…どうしたもんかね)

---------

ザワザワ… ザワザワ…

エレン(……あれ?ここ、どこだ?)

エレン(オレは確か、立体起動中に頭を打って…)

エレン(とにかく巨人を見つけてぶっ殺さないとって思って…それで…それから…?)


アルミン「…レン…!エレン!しっかりしろ!」

エレン「っ!アルミン!?」バッ


キッツ「動くな!少しでも動けばこの場で処刑する!」

エレン「は?」

アルミン「気が付いたかエレン!僕の言葉がわかるか!?意識は正常か!?」

ミカサ「エレン!」

エレン「アルミン…ミカサまで。一体どうして…」

アルミン「説明は後だ!今はとにかく敵意がないことを彼らに証明するんだ!」

エレン「アルミン、何言ってんだ?それに…なんだよ、この状況」

エレン「なんでオレ達は味方に囲まれて、剣を向けられてるんだ?」


キッツ「悪魔の手先め!貴様の正体は何だ!?」

エレン「し、質問の意味がわかりません!」

キッツ「とぼけても無駄だ!貴様が人間に化けた巨人だということは分かっている!」

エレン「は……?オレが、巨人?」

キッツ「あくまで白を切るつもりか!貴様が巨人の体内から出て来るところを、この場にいる全員が目撃しているのだぞ!」

エレン(いやいやいやいや何言ってんだよ。オレが巨人なわけないだろ)

エレン(確かにさっきからの記憶が曖昧になっているが…それはただ単に頭を打っただけで……あれ?)ガシガシ

エレン(傷が…消えてやがる…)

エレン(どうなってんだよ…!これじゃあまるで巨人じゃねぇか!)


エレン「ア、アルミン!この話は本当なのか!?」

アルミン「…本当だよ。あの時エレンが頭を打った直後に、15M級の巨人が突然現れたんだ」

アルミン「その巨人は何かを探すように市街地をひたすら走り回って…最後は勝手に力尽きたんだ。最初はただの奇行種かと思ったけど…」

アルミン「そしたら…その巨人のうなじの部分から、エレン、君が姿を現したんだ…!」

エレン「な、なんだよ、それ…!」

キッツ「もう一度聞くぞ!貴様の正体は何だ!?人か、巨人か!」

エレン(正体だって?そんなの…決まってる…!)

エレン「人間です!!」

キッツ「………」


キッツ「そうか…悪く思うな。誰だって自分が悪魔ではないと証明することはできないのだから…!」

エレン(ちょ、ちょっと待てよ…!オレはこんなところで死ぬわけには…!)

キッツ「撃───」


ピクシス「やめ

ミーナ「やめろ馬鹿」ゲシッ

キッツ「でうぇっ!?」バタッ

ピクシス「………」

ミーナ「相変わらず図体の割に小鹿みてぇな臆病者だなオイ!気持ちわりぃ!」ゲシッゲシッ

キッツ「ミ、ミーナ様…やめ…!」

ミーナ「あァ!?やめろだァ!?おまえみたいな畜生には勿体無いくらいの御褒美だろうが!なんか文句あるのかよ!」ゲシッゲシッ

キッツ「あ、ありませんんん!ありがとうございます!ありがとうございます!」

ミーナ「そうだよなァ!おまえは上官の癖に訓練兵に蹴られて喜ぶような家畜以下の存在だもんなァ!」ゲシッゲシッ

キッツ「そうでしゅぅぅぅ!キッツはミーナ様に蹴られて喜んじゃう醜い雄豚なんでしゅぅぅぅぅ!」

ミーナ「あっははははは!ほらほらもっといい声で鳴けよ小鹿…いや、子豚ァ!」ゲシッゲシッ

キッツ「きゃぃぃぃ~ん!」ビクンビクン


エレン「」

アルミン「」

ミカサ「」

ピクシス「」

キッツ「」ビクンビクン


ミーナ「ところでさァ…私さっきいいこと聞いちゃった気がするんだけど」チラッ

エレン「!?」ビクッ

ミーナ「エレンって巨人になれるんだ…ふーん…」ジロジロ

エレン「………」ビクビク

ミーナ「ねぇエレン、ちょっと協力してほしいことがあるんだけどぉ~いいかなァ~?」

エレン「イ、イヤ、オレはちょっと手が離せなくて」

ミーナ「いいかなァ?」ガシッ

エレン「いや、ちょ───」

ミーナ「い・い・か・な・ァ?」ギリギリギリギリ

エレン「はいいいいいい!何でもしますううううう!」ミシミシ


ミカサ「エレェェェェン!」

---------

ザワザワ… ザワザワ…

訓練兵A「トロスト区奪還作戦だって!?無茶に決まってるだろ!」

訓練兵B「いくら先輩達が強いって言ったって、扉を塞ぐ手段がないんじゃな…」

ダズ「いやだあああ!今度こそ死んじまううううう!」


「ちゅうもおおおおおおおおおおおおおくッ!!」


一同「!?」


ピクシス「これよりトロスト区奪還作戦についての説明を

ミーナ「邪魔だ!」ゲシッ

ピクシス「おごうべっ!?」ドサッ

アルミン「ピクシス指令ー!!」

ミーナ「あーあー、聞こえるか豚共!私は第104期訓練兵団所属、ミーナ・カロライナだ!!」

一同「!?」

ザワッ…

ジャン「ミーナ!?あのバカ何やってんだ!?」

マルコ「そ、そんなことより…今、ピクシス指令を足蹴にしてたような…」

コニー「なあ、オレ達は豚じゃなくて人間だよな?ミーナは誰に向かって話してるんだ?」

ユミル「黙ってろバカ…」

ミーナ「おまえらも知っての通り、今このトロスト区には薄汚い巨人共が蔓延してやがる!さっきまでは私の豚共が何とか相手にしてたが、扉の大穴を塞がなければキリがないことぐらい、おまえらのクソッタレな脳ミソでも理解できるよなァ!?」

マルコ「た、確かにそうだ…!いくら先輩達が強くたって、消耗戦になってしまえば勝機はない…!」

ジャン「つーか…クソッタレって…」

コニー「なあ、オレ一回も巨人に遭ってないんだけど、いつ扉が壊されたんだ?」

ユミル「おまえは根本的なところから理解してなかったのな」


ミーナ「そこでだ!この私ミーナ・カロライナが!扉を塞ぐ手段を用意したと言ったら!おまえらはどうする!?」

一同「!?」

ザワッ…

訓練兵A「扉を塞ぐだって…?そんなことができるのか?」

訓練兵B「嘘くせぇ…!」

訓練兵C「っつーかよぉ、あいつも俺達を同じ訓練兵じゃねぇか!何ができるってんだよ!」

ダズ「嫌だああああ!家に帰してくれええええ!」


ギャーギャー ワーワー


ミーナ「うるせぇぇぇぇ!!」ダンッ!!

ピクシス「ごふっ!?」ビクンッ

アルミン「ピクシス指令ー!!」

ミーナ「グダグダ言ってんじゃねぇぞ豚共!私の言葉が信じらんねぇってのか、あァ!?」ダンッダンッ!

ピクシス「お、おふっ…」ビクンビクン

ミーナ「いいか、その垢だらけの耳の穴かっぽじってよぉぉぉく聞きやがれ!途中で無駄口叩いた奴から順に立体起動装置なしでトロスト区に放り込むからなァ!わかったら黙って聞いてろクズどもが!!」ダンッ!

一同「」


ミーナ「エレン!こっち来い!」

エレン「え、あ、オレ!?」

ミーナ「早くしろッ!!」ダンッ!

ピクシス「」ビクンッ


トーマス「お、おい、あれ…エレンじゃないか…!?」

ミリウス「あいつ、見ないと思ったらあんな所に…!」

ナック(ピクシス指令…いいなぁ…)

ミーナ「紹介しよう!訓練兵団所属、エレン・イェーガー!私の下僕だ!」

一同「!?」

ザワッ…!


エレン「おまっ…!なんてこと言ってんだよ!!」

ミーナ「あァ!?何か言ったァ!?」ゲシッ!

エレン「げふっ!?」ドサッ

ミーナ「私の言ったコト、なんか間違ってたかなァ!?なァ!?」ゲシッゲシッ

エレン「間違ってません!オレはミーナの下僕です!」

ミーナ「あァ!?何呼び捨てしてんのかなァ!?」ゲシッゲシッ

エレン「ごごごめんなさいミーナさん!」

ミーナ「そうじゃねぇ!そうじゃねぇだろうがああああ!」ゲシッゲシッ!!

エレン「すみませんでしたミーナ様ああああ!」


ミカサ「エレェェェェン!!」

-数分後-

エレン「」ビクンビクン

ピクシス「」ビクンビクン

ミーナ「───っつーわけで、エレンが巨人になって大岩で穴を塞ぐ!おまえらの役目は私の下僕を巨人のクソ野郎共から守り通すことだ!意義は認めない!」

ミーナ「どの道この作戦が失敗すれば終わりだ!あのクソ巨人共はゴキブリ並の繁殖力だからなァ、放っときゃすぐにでも扉を破ってウォール・ローゼ内に蔓延るだろうよ!」

ミーナ「そうしたらどうなるかってことぐらい、てめえら脳タリンにも理解できんだろ!?家族も愛する人間も、全員が全員、薄汚い巨人共の胃袋へ直行コースだ!」

ミーナ「おまえたちはそれでいいのか!?目の前の可能性を放棄して、むざむざクソッタレな巨人共の餌になるのか!?」

ミーナ「そうじゃねぇ、そうじゃねぇだろクソ野郎共!所詮おまえらは豚小屋出身家畜以下のクソみてぇな存在だが、畜生には畜生なりの意地ってもんがあるだろうがよ!!」

ミーナ「私にそれを見せてみやがれ!畜生以下でも薄汚い巨人共に屈しないってことを証明してみせろ!」

ミーナ「限りなくゼロに近い可能性だろうが足掻いてみやがれ!家族や愛する人間を救いたいなら、今この場で心臓を捧げてみせろ!!」

ミーナ「この───私になァ!!」

訓練兵A「………」

訓練兵B「………」

訓練兵C「………」


訓練兵A「…う」

訓練兵B「う、う……」


一同「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!ミーナ様アアアアアアアア!!!」」」」」」


ミカサ「」

アルミン「」

「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」

ミーナ(くくくっ…!ここまで計画通りにいくなんてなァ…!ニヤケが収まらないぜぇ…!)

「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」

ミーナ(これでエレンが穴を塞げば、それは作戦の立案者である私の手柄となる…!)

「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」

ミーナ(兵団始まって以来なんじゃねぇか?一介の訓練兵が人類の危機を救うなんてなァ…!)

「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」

ミーナ(これで駐屯兵団と訓練兵団は私の手駒も同然…!巨人の進行を防いだとなりゃ、住民共も私を支持する…!残るは調査兵団と憲兵団ってなァ…!くくく…ッ!)

「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」


ミーナ「くっくく…あっはははははは!!笑いが止まんねぇなァ、なァ豚共!!」ゲシッゲシッ!!

ピクシス「ふぉぅっ」ビクンビクン

エレン「あひぃっ」ビクンビクン


ミカサ「エレェェェェェェン!!!」

アルミン「ピクシス指令ー!!!」

だめだ限界
一度ねる

---------

イアン「ここだ!大岩までの最短ポイントだ!行くぞ!」バッ

エレン「はいっ!!」バッ

バシュ ギュイイイイイン


エレン(オレが巨人になって、あの大岩を持ち上げる)

エレン(そして…扉を塞ぐ)

エレン(できるかどうかじゃない、やるんだ)

エレン(やらなきゃミーナ……様に、殺される!それだけは嫌だ!もうあんな痛い思いはしたくねぇ!)

エレン(やるしかねぇんだ!!)ガリッ!

カッ!!


エレン巨人「ウオオオオオオオオッ!!」

---------

ミーナ「エレンは今頃うまくやってるかなー」

ピクシス「………」プルプル

ミーナ「うーん…指令は座り心地がいまいちかな。チェンジで」

駐屯兵「ハッ!」バッ

ミーナ「指令、邪魔」ドカッ

ピクシス「はうんっ」ビクンッ


ミーナ「よいしょ」ドスッ

ミーナ「んー、指令よりはマシか。ギリギリ合格点ってとこかなァ。私の椅子になれることを光栄に思えよ」

駐屯兵(四つん這い)「ハッ!ありがたき幸せにございます!」

ミーナ「さてさて、あとはエレン達に任せて私は一休みでも───」

ボッ

ミーナ「あ?」

駐屯兵B「…精鋭班からの赤い煙弾を確認。作戦に深刻な問題が発生したようです…」

ミーナ「あァ!?どういうことだよオイ!」ガタッ

駐屯兵B「こ、これは推測ですが…イェーガー訓練兵の巨人の力とやらが、うまく制御できていないのでは…?」

ミーナ「クッソが!何やってんだ役立たずども!私の評価を下げる気か、あァ!?」ゲシッゲシッ

駐屯兵(四つん這い)「ありがとうございます!ありがとうございます!」


ミーナ「チッ、私が行くしかないか…!」

駐屯兵B「で、では、護衛の兵を…」

ミーナ「いらねぇよ!いいから巨人を引き付けることに専念してろ!」ゲシッ!

駐屯兵B「ハッ、申し訳ございません!(ありがとうございます!)」

---------

アルミン「エレン!起きろ!君は扉を塞がなくちゃいけないだろ!」

エレン巨人「………」

アルミン「巨人の身体なんかに負けるな!エレェェェン!!」ドンッドンッ!

ギュイイイイイン スタッ

ミーナ「おいおいおいおい、何やってんだよおまえら!さっさと扉塞いでくれないとさァ!困るんだよねぇ!」

アルミン「ミーナ!?」

ミカサ「ミーナ、離れて!その巨人にはエレンの意志が反映されていない!」

ミーナ「あ?」

ミカサ「私の言葉にも無反応だった!この巨人は岩を運べない!」

ミーナ「はァァァァ!?何だってんだよこの馬鹿はッ!」ゲシッゲシッ

アルミン「ぼ、僕に言われても…痛い痛い!蹴らないでよミーナ!」

ミーナ「クソが…!一度撤退するしかないか」

アルミン「そ、そうしたいのは山々なんだけど…」

ミカサ「エレンを置いていけないから皆戦ってる!でも、巨人が多くてこのままでは全滅してしまう!」

ミーナ「だああああ!どこまで足引っ張んだよこの役立たず!いっそうなじごとぶった斬って持ち帰るかァ!?」ゲシッゲシッ

アルミン「痛い痛い!やめてよミーナ───っ!?」ハッ


アルミン「うなじ……?」

アルミン「そうだ…さっきこの巨人が崩れた時、エレンはうなじの部分から出てきた…」

エレン巨人「………」

ジャキンッ

アルミン「うなじから首にかけて…縦1メートル…横10センチ…」スッ

ミカサ「アルミン!?何を…!」


アルミン「だ、大丈夫…真ん中さえ避けれb

ミーナ「早くしろ!」ゲシッ

アルミン「ばっ!?」ザクッ


ブスッ(ど真ん中)


アルミン「アアアアアアッ!?」

ミカサ「エレェェェェン!!」

---------

カルラ「エレン!そんなところで寝たら風邪ひくわよ!」

エレン「うるさいな…いいじゃんかよ…眠いんだから…」

カルラ「エレン!」

エレン「寝かせてよ…母さん…」

カルラ「そんな我儘言う子はこうよ!!」

ザクッ!!

エレン「いっ…!ああああああああっ!?」

エレン「いってぇぇぇぇ!?何するんだよ母さん!首っ!首に刺さってるっ!!」

ドンドンッ!!

アルミン『エレン!聞こえるかエレン!生きてるか!?』

エレン「いっつつ……って、アルミン?」

アルミン『エレン!早くここから出るんだ!巨人が憎いんだろ!お母さんの仇を討つんじゃないのか!』

エレン「…何言ってんだ、アルミン?母さんならここにいるんじゃないか…」

アルミン『約束したじゃないか!外の世界に行くんだろ!?』

エレン「外…?なんで外なんかに…」

アルミン『エレ

ミーナ『うるせぇぇぇぇ!!いいからさっさと出てこいっつってんだよこのクソ馬鹿阿呆がッ!!』ガンッ!!

エレン「ヒィィィィ!?」

---------

ミーナ「オラァ!とっとと出てこいやァ!!」ザクッザクッ

アルミン「ミ、ミーナ!そんなに刺したら中にいるエレンが!」

ミーナ「知った事か!こんな状況で悠長に引き籠もってる馬鹿には痛い目見せてやらなきゃなんねーんだよ!」ザクッザクッ!!

アルミン「イヤァァァァ!?エレン、早く出てこい!本当に死んでしまうぞ!!」

ミーナ「オラッ!出てこいやエレン!」ザクッザクッ!!

ミカサ「エレェェェェェン!!!」

---------

ミーナ『オラッ!とっとと出てこいやエレン!』

エレン(身体中が…痛みではち切れそうだ…)

ミーナ『まだ出てこねぇつもりかァ!?いい加減にしねぇと刃ぶっ刺したまま傷口抉るぞオラァ!!』

エレン(痛い…痛い…)

ミーナ『豚の分際で私の手を煩わせるんじゃねぇよボケ!しまいにゃうなじごと巨人の胃袋に放り込むぞ!!』

エレン(痛い……けど、あれ……?)

ミーナ『ここかァ!?それともここかァ!?』

エレン(なんだか…)





ミーナ『オラッ!次はきっついのお見舞いしてやんよ!中で野垂れ死んでも責任は取らねぇからなァ!!』

エレン(気持ち…いい…?)

アルミン『エレン……』

エレン「アルミン…」

アルミン『エレン、答えてくれ。壁から一歩外に出ればそこは地獄の世界なのに、どうしてエレンは外の世界に行きたいと思ったの…?』

アルミン『世界はこんなにも残酷なのに、どうしてエレンは戦うことを選んだの…?』

エレン「……どうしてだって……?」

エレン「そんなの…決まってるだろ……!」



ミーナ『さっさと出てこいクソ豚!ぶち殺すぞ!!』

エレン「オレがッ!!ミーナ様の下僕だからだッ!!」


カッ!!

---------

エレン巨人「ウオオオオオオオオオオオオッ!!」

アルミン「エレン…!」

ミーナ「やっと起きたか!さっさと務めを果たせこの豚!」

エレン「オオオオオオッ!!」グググッ ガッ

アルミン(大岩を持ち上げた…!エレン、自分のやるべきことを思い出してくれたのか…!)


エレン巨人「ミーアザアアアアアッ!!ヴンデウエエエエエ!!」

ミーナ「てめえが穴を塞いだらいくらでも踏んでやるよ!いいからさっさとやれ馬鹿!これ以上私に手間かけさせんじゃねぇ!!」

エレン巨人「アイアオオゴアイアアアアアウ!!」

ズシン…ズシン…


アルミン(えっ)

イアン「エレンが大岩を持ち上げたぞ!」

ミカサ「エレン…!?」

アルミン「ミカサーッ!!」

ギュイイイイイン スタッ

ミカサ「アルミン!エレンはどうなったの!?」

アルミン「え、あ、エレンは…その…うん。勝ったんだ…多分」

アルミン「あの扉までエレンを援護すれば…まあ、僕達の勝ち……かな…?」

ミカサ「!!」


アルミン(言えやしない…!ミーナに蹴られたいが為に責任を果たそうとしてるだなんて…!)

イアン「死守せよッ!」

イアン「我々の命に代えてでも、エレンとミーナ様を扉まで守り抜けッ!!」

アルミン(あれっ?イアン班長?)


イアン「アッカーマン、アルレルト!2人はエレンの所に行け!」

ミカサ「!!ありがとうございます!」

イアン「ミーナ様は我々駐豚兵団がお守りする!2人はエレンを死守するのだ!!」

アルミン(えっ?)


イアン「ミタビ班とリコ班は後方を援護しろ!薄汚い巨人共をミーナ様に一歩たりとも近付かせるな!行くぞッ!!」

「「「「「おおおおおっ!!」」」」」

アルミン「」

---------

ズシン…ズシン…

エレン(身体が…グチャグチャに潰れそうだ)

ミーナ「あっはははは!なにこれすっごーい!ほんとに大岩持ち上げるとか巨人の力ってすげー!」

ミーナ「でもちょっとペースが遅いかなァ?はいスピードアーップ」ザクッ

エレン(……気持ちいい)


ズシン…!ズシン…!


ミーナ「あっは!やればできんじゃん!」

エレン(オレ達は、生まれた時から家畜以下だ)

ズシン…!ズシン…!

エレン(与えられる御褒美がどれだけ痛くても関係ない)

ズシン…!ズシン…!

エレン(尖ったヒールでも茨の鞭でも何でもいい。それをやられた者は、この世界で一番の御褒美を手に入れた者だ)

ズシン…!ズシン…!

エレン(戦え!そのためなら命なんか惜しくない!)

ズシン…!ズシン…!

エレン(戦え!戦え!戦ええええええっ!!!)



エレン巨人「ウオオオオオオ!!ミーアザアアアアアッ!!!」

ズガンッ!!

ミタビ「や、やった…!アイツやりやがった!!」

リコ「みんな…!人類が今日、初めて巨人に勝ったよ…!」カチャッ ボッ

駐屯兵A「いよっしゃあああああっ!」

駐屯兵B「ミーナ様の下僕が穴を塞いだぞおおおおおっ!!」

駐屯兵C「うおおおおおっ!!ミーナ様ばんざあああああいっ!!」

イアン「総員、撤退準備に入れ!壁の上までミーナ様をお守りするんだ!!」

「「「「「おおおおおおおおおっ!!!」」」」」


ミーナ「ッシャオラァァァッ!!よくやったエレン!それでこそ私の下僕だ!!」

エレン巨人「ゴオウビィィィィ!!」

ミーナ「がっつくな豚!まずは巨人共が来る前に壁まで戻るのが先決だ!その後でいくらでも踏んでやんよ!」

エレン巨人「イアッガアアアアア!!」グッ!!


アルミン(なぜだろう…素直に喜べない…)

ミーナ「聞け豚共!今この瞬間をもって、人類は初めて巨人から領土を奪還することに成功した!」

ミーナ「今まであの薄汚い巨人共に奪われてきたものに比べれば、こんなものはクソほどの価値もねぇ勝利かもしれない!」

ミーナ「だが!今この瞬間、このクソみてぇな勝利が、巨人共への反撃の嚆矢となった!!」

ミーナ「この私が、トロスト区だけで満足できると思うかァ!?否ッ!次はウォール・マリア内を我が物顔でほっつき歩いている巨人共を一匹残らずぶち殺すッ!!」

ミーナ「クソッタレの巨人共相手に手心を加える必要はない!正義は我々人類にある!!」

ミーナ「戦え豚共!この世から巨人を根絶やしにするその日まで!」

ミーナ「その汚ったねぇ心臓を私に捧げろ!巨人共から人類の領地を根こそぎ奪い返すんだ!!」


「「「「「「「うおおおおお!ミーナ様ああああああ!!」」」」」」」


ミカサ「」

アルミン「」

「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」

ミーナ(くっくく…!あっははははは!!やべぇよ私!最高すぎるだろオイ!!)

「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」

ミーナ(こりゃあクソ巨人共を根絶やしにできる日もそう遠くないかもしれねぇなァ…!くっくく…!)

「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」

ミーナ(あとは調査兵団を手駒に加えて、壁外遠征にかこつけて巨人を皆殺しにするだけだなァ…!やべぇ、想像しただけで武者震いしちゃいそうだわ…!)

「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」


ミーナ「……よし!いいか豚ど

ゲシッ

ミーナ「あ…?」ガクン

「「「ミーナさまあああああっ!?」」」

ミカサ「え…?」

アルミン「ミ、ミーナが…それに、あの人は……!」


リヴァイ「オイ…てめえら何やってんだ?」

リヴァイ「俺は巨人が街に侵入してるって聞いてたんだがな…新興宗教の真似事でも始めたのか?随分と余裕じゃないか」


「「「リ、リヴァイ兵長…!?」」」


リヴァイ「誰かこの状況を説明しろ…返答次第ではタダじゃ済まねぇぞ」

ミーナ「」チーン

すまぬ寝る

次回、ミーナ様裁判編

-審議所-

ダリス「拘束は済んだな?では、これより審議を開始する。エレン・イェーガー訓練兵、並びにミーナ・カロライナ訓練兵の処遇は今一度この私が預からせてもらう」

エレン「………」

ミーナ「クソがァァァ!ふざけんじゃねぇぇぇぇ!!」

ナイル「動くな反逆者が!下手な真似をしてみろ、貴様の眉間に風穴が空くぞ!」

ミーナ「はァァァァ!?なんっっっで私が反逆者呼ばわりされなきゃなんねーんだよクソが!クソ巨人が破った扉を塞いだのはどこの誰だと思ってんだよボケ!何もしてない憲兵団なんざに反逆者呼ばわりされる筋合いはねぇんだよクソ馬鹿阿呆がッ!!」

ナイル「き、貴様!訓練兵の分際で!」

リヴァイ「ナイル、相手にするな。この馬鹿の口の悪さはお前もよくわかってるだろうが。いちいち相手にしてたら審議が進まねぇぞ」

ナイル「クッ……!」

ミーナ「誰が馬鹿だよこのクソチビが!毟るぞオラァ!!」

リヴァイ「……始めてくれ」

ダリス「では、審議を開始する」

ミーナ「無視してんじゃねぇぇぇぇ!!」

---------

ナイル「我々はエレンの人体を徹底的に調べ上げた後、速やかに処分すべきだと考えています」

エレン(処分…!?)

ミーナ(あーあー、やっぱりそういうことかよ。憲兵団なんてなァ所詮はチキン共の集まりだってかァ?)

ナイル「……そして、ミーナ・カロライナについて。ミカサ・アッカーマンと並んで104期訓練兵の主席を獲得した彼女の実力は、我々憲兵団も大いに評価しています。彼女の力を失うことは人類にとっての大きな損失となるでしょう。その点については我々も留意しております……しかし!」

ミーナ「………」

ナイル「しかし、彼女は危険すぎます!独自のコネクションによって駐屯兵団のほぼ全軍を掌握し、更には南側領土最高責任者であるピクシス司令をも恐れぬ狡猾さ!このまま野放しにすれば、必ずや王政に対して牙を剥くでしょう!我々はそうなる前に彼女の身柄を拘束、最悪の場合は処刑をも止む無しと考えます!」

エレン「ッ!!ミーナ様を処刑だと!?」ガタッ

憲兵「動くな!」ジャキッ

エレン「く……!」

ミーナ「エレン、騒ぐな」

エレン「ミーナ様!でも、こいつらっ!」

ミーナ「いいから黙ってろ豚。審議を中断するんじゃねぇ」

エレン「……!?」

ウォール教徒A「なんとおぞましい!この女こそ悪魔の手先だ!」

ウォール教徒B「そうだ、そうに違いない!人間に化けた巨人を引き連れた悪魔の手先!我々人類を壁の内側から皆殺しにするつもりだ!」

ミーナ「………」

エレン(どうしてだ!?なんでミーナ様は何も言わないんだ!?こんな連中にここまで言わせておくなんて!)

ナイル「今回のトロスト区奪還作戦における彼女の働きは評価します。しかし、彼女の人間性を考慮した上で、我々は彼女を危険であると判断しました。よって処刑を進言します!」


「そうだそうだ!」

「悪魔の手先には死を!」

「手下の巨人もろとも殺せ!!」


エレン(こ、こいつら……!)

エレン「待ってください……!……オレは化け物かもしれませんが…ミーナ様は関係ありません…!」

ナイル「何……?」

エレン「大体あなた方は…巨人を見たこともない癖に、何がそんなに怖いんですか?」

エレン「トロスト区の壁が破られた時だって…戦ったのはミーナ様と、ミーナ様の手駒である駐豚兵団の兵士達だった…!あなた方が内地でぬくぬくとしている間に、こっちは巨人と死闘を繰り広げていたんだ……!」

ミーナ「………」

ナイル「き、貴様……!」


エレン(言ってやる…思ってること全部、こいつらに言ってやる!)

エレン「そうだ…戦ったのはミーナ様だ!あなた方は何もしていない!それなのに、何もしていない人間が命懸けで戦ったミーナ様を裁くなんておかしいでしょう!オレが大岩で穴を塞ぐことができたのだって、ミーナ様のお蔭なんだ!」

アルミン(踏まれたいが為にね……)

ミカサ(エレン……)

エレン「力を持っている人間が戦わなくてどうするんですか!どうしてもミーナ様を裁くというなら……生きる為に戦うのが怖いっていうのなら、代わりの力を貸してくださいよ!普段散々威張り散らしてるあなた方の力を!それもできないっていうなら、命を懸けて戦った人間を裁く権利なんてあなた方にはない!!」

ナイル「きっ───」

エレン「この豚小屋出身家畜以下どもがッ!!いいから黙ってオレ達を解放しろ!!」

ナイル「貴様ああああああ!!」ビキビキ

ナイル「言いたいことはそれだけか、エレン・イェーガー!」

エレン(まずい…言い過ぎた……!)

ナイル「構えろ!」

憲兵「………」

ナイル「……!?どうした、構えろ!」

バキッ

エレン「がっ……!?」

ナイル「!?」

ミーナ「………」

バキッ ドスッ ドカッ


ミカサ「エレン!!」

アルミン「ミカサ、待って!!」

ミカサ「っ!?」


エレン「………」ボロッ

リヴァイ「これは持論だが……躾に一番効くのは痛みだと思う」ガンッ!!

エレン「あぐっ!?」

リヴァイ「今お前に一番必要なのは、言葉による『教育』ではなく『教く

ミーナ「はいはいストップストップー!タイムアウトー!」

リヴァイ「!?」

リヴァイ「……何のつもりだ?」

ミーナ「それはこちらの台詞だ!拘束されて動けない相手に対して暴力を振るうなど、まともな人間のすることではない!ましてや今は審議の真っただ中!調査兵団の兵士長ともあろう者が弁えないか!」

リヴァイ「てめぇ、何言ってやがる……」

ミーナ「エルヴィン団長!我々はこの通り身動きも取れず、また其方に対して反抗する意思もない!にも関わらず、動けないのをいいことに人を足蹴にするのが調査兵団の礼儀なのかッ!!」

エルヴィン「………」

リヴァイ「クソが…何トチ狂ってやがる。おいエルヴィン、相手にする必要は

エルヴィン「申し訳ございません、ミーナ様。この通りでございます」ドゲザー

リヴァイ「!?」

リヴァイ「おいエルヴィン!てめぇ、それは一体何の真似だ!」

エルヴィン「よさないかリヴァイ!審議の最中にミーナ様の下僕を足蹴にするなど、兵士長としてあるまじき行為だ!部下の失態を詫びるのは団長として当然の事だろう!!」

ミーナ「ああ、可哀想なエレン……あんなクソチビにいいように蹴られて……」

エルヴィン「ミーナ様、部下の無礼をお許しください……貴女様のお気の済むまで、どうぞこの私を痛めつけてください……!」

ミーナ「では、お言葉に甘えて……おいそこの豚!さっさと拘束解けや!!」

憲兵「ハッ!!」ガチャガチャ

ナイル「!?貴様、何をしている!!」

憲兵「ミーナ様の豚としての本分を果たしています!」

ナイル「!?」

ガチャガチャ カチッ

ミーナ「くく……晴れて自由の身ってなァ!あっははははは!!」ゲシッゲシッ

エルヴィン「ありがとうございます!ありがとうございます!」

リヴァイ「」

アルミン「」

ミカサ「」

ミーナ「しっかし、ずっと繋がれたままってのは結構しんどいなァ。肩が痛いったらありゃしねぇ。それに地面に直接座ってたせいで尻も痛いなー。ねぇエルヴィン?」チラッ

エルヴィン「ハッ!」

サッ

エルヴィン(四つん這い)「どうぞ、お気に召すままに!!」

ミーナ「さっすが団長様!わかってるぅー!」ドスン

エルヴィン(四つん這い)「ありがたき幸せ!!」


リヴァイ「」

アルミン「」

ミカサ「」

ミーナ「ほらほら、いい加減エレンの拘束も解いてやれよ。私の下僕をいつまでも家畜みてぇに繋いでるんじゃねぇ」

憲兵「ハッ!!」ガチャガチャ

ナイル「貴様!これは立派な反逆罪だぞ!憲兵団の一員ともあろう者が!!」

憲兵「お言葉ですが!私は憲兵団の一員である前に!ミーナ様の豚であります!!」

ナイル「」

カチンッ

ミーナ「ご苦労。ほらエレン、拘束解いてやったから感謝しろよ?」

エレン「は……はいっ!ありがとうございますミーナ様!!」

ミーナ「にしてもひっどい顔だなァ。うっわ、痛そー。あーあ、どんだけ思いっ切り蹴ってんだよあのチビ、歯ァ抜けてんじゃん」グリグリ

エレン「がっ!?ミ、ミーナ様、そこはっ!!」

ミーナ「私の許可もなしに人の下僕を好き勝手に蹴ってくれちゃってさァ。何様なんだっての、なァ?」グリグリ

エレン「い、がぁぁぁぁ……!痛、痛い、やめ……あっ……でももう少しだけお願いします……!」

ミカサ「エレェェェェェン!!」

-数日前・審議所地下牢-

ミーナ「ふっざっけんじゃねぇぞクソがァァァ!!出しやがれボケぇぇぇ!!」ガンガンッ!!

憲兵「うるさいぞ!大人しくしてろ!」

ミーナ「なんで私が拘束されなきゃなんねーんだよハゲッ!私が何したっていうんだ!誰が穴を塞いでやったと思ってんだよぉぉぉ!!」ガンガンッ!!

憲兵「あれだけのことをしでかしておいて何言ってんだ!お前のやったことは立派な反逆罪だ!いいから大人しくしてろ!!」

ミーナ「クソ……!クソがァ……!」

ミーナ(畜生…畜生畜生畜生!!なんで私が豚箱送りにされなきゃなんねーんだよ!反逆者どころか薄汚い巨人共から壁を守った英雄じゃねぇか!!)

憲兵B「おい、交代の時間だぞ」

憲兵「ようやくか。こいつの見張りはうるさくてかなわん……」

憲兵B「ああ……駐屯兵団を煽って王政に対する反逆を企ててたんだろ?見た目はまだガキだってのに、おっそろしいこと考えやがるぜ……」

憲兵「とにかく、こいつが何を騒いでも耳を貸すなよ。審議の日まで厳重に見張っていろとの命令だ」

憲兵B「わかってるって」

ミーナ(クソ、クソクソクソクソ!!全部あいつの…あのチビのせいだ……!あいつのせいで全て狂った……!あの刈り上げホビットが……!何が人類最強だ、この私をこんな目に遭わせやがって……!)

憲兵「そういえば……調査兵団のエルヴィン団長とリヴァイ兵士長が面会に来たそうだな。何か言ってたか?」

憲兵B「いいや、重要なことは特に何も。そもそも、こいつを牢にブチ込んだのだってリヴァイ兵長だしな。調査兵団側としても、こんな危険な奴を野放しにはできないと考えてるんだろうさ」

憲兵「そうだな……数日後にこいつとその仲間の審議が行われるらしいが、結果は大体想像つく」

ミーナ(クソッタレが……!このまま大人しく処刑されると思うなよ……!)

---------

ミーナ「………」

憲兵B「………」

ミーナ「………」

憲兵B(……?いやに静かだな……)


ミーナ「………」ブツブツ

憲兵B(ん……?)


ミーナ「……て…る………ろし……や……」ブツブツ

憲兵B(……何だ?何を言ってるんだ……?)


ミーナ「……る……コロシテヤル……」ブツブツ

憲兵B「!?」

憲兵B(な、何だ今のは、聞き間違いか!?)

ミーナ「………」ブツブツ

憲兵B「お、おい、おまえ……!」

ミーナ「殺してやる…調査兵団……憲兵団も…全員……」ブツブツ

憲兵B「!?な、何を言って……」

ミーナ「殺す…殺す……!オマエも…殺す……!」ブツブツ

憲兵B「」ゾクッ


憲兵B(お、落ち着け俺…!ここは独房、しかも相手は両腕を拘束されている……!こいつは何もできない…できるわけがない……!)

ミーナ「殺す殺す殺す殺す殺す……」ブツブツ

憲兵B(一緒にいたもう一人は巨人になれるらしいが、こいつに至ってはただの人間……!拘束さえしっかりしていれば、何も恐れることはねぇ……!そうだ…俺が殺されるわけねぇんだ!)

ミーナ「………」ニタァ

ミーナ「……ねぇ」

憲兵B「!?な、何だ!」ビクッ

ミーナ「ひょっとしてさァ……両腕拘束してりゃあ私が何もできないとでも思ってる……?」

憲兵B(何だ、こいつは何を言っている…!?何もできるわけねぇじゃねぇか……!)ビクビク

ミーナ「あっは…!図星だァ……!」ニタァ

憲兵B「ひっ!?」ビックゥ


ミーナ「おめでたい…!おめでたい野郎だなァおい……!誕生日と祝日と結婚記念日が同時に来たくらいおめでたいぜぇ……!」

憲兵B「な、にを……」

ミーナ「地下の独房…見張りは一人だけ……。巨人になれるエレンとは違って、私は拘束さえしていれば無力だと考えている……」

憲兵B「!?」ギクッ

ミーナ「巨人になれるのはエレンだけだと踏んだ……その認識の甘さが、おまえ達の敗因だぜぇ……!!」ニタァ

憲兵B「ま、まさか、お前……っ!!」

ミーナ「ふ…ふ、あは……あはは…!あっははははははは!!」

憲兵B「く、くそっ!!」ガチャガチャ

カチンッ!!

ミーナ「皆殺しだァ……!」グッ

憲兵B「させるか!!」ダッ


憲兵B(イェーガーの取り調べを行っていた兵士の報告によれば、奴が巨人化する際には自傷行為が必要だとされている……!)

憲兵B(こいつがイェーガーと同じように、巨人化能力を持っているのなら……!舌を噛み切って巨人になることも可能!)

憲兵B(こいつの余裕の正体は恐らくそれだ!舌を噛み切られる前に取り押さえる!!)



憲兵B「うおおおおおおおおっ!!!」

ミーナ「ふんっ!!」ゲシッ

憲兵B「はぅん!?」ドサッ

憲兵B「ほあああああああっ!?へああああああああっ!!」ゴロゴロ

ミーナ「ごっめんなさァーい!たまたま振り上げた足がたまたま玉に当たっちゃったァー!」

憲兵B「お、おま、おまえ……っ!しゃれにならな……があああああ……!」ゴロゴロ

ミーナ「いやァ、いきなり憲兵さんが牢屋に乱入してくるから驚いちゃってぇー。わざとじゃないんですよぉー?」

憲兵B「ああ……が……」ピクピク

ミーナ「ほらほら憲兵さん、そんな所で寝てたら危ないですよぉー?間違って踏んじゃうかもぉー」ゲシッ

憲兵B「はふんっ!」ビクンッ

ミーナ「私、ずっと拘束されてるせいで身体が鈍っちゃってぇー。せめて足だけでも動かさなきゃ健康に悪いっていうかァー?」ゲシッゲシッ

憲兵B「あ…やめ……」ビクンビクン

ミーナ「えぇー?なんですかー!?聞こえないなァー!!」ダンッ!!

憲兵B「きゃふぅぅぅぅん!!」ビクンッ!!

ミーナ「あっれぇー!?なんか棒みたいなものを踏んじゃったみたいなんですけどぉー!拘束されてるせいで見えないなァー!何なんですかこれぇー!ねぇ憲兵さァーん!」ダンッダンッ!!

憲兵B「らめえええぇぇえ!!」ビクンビクンッ!!

-十数分後-

ミーナ「もう一度聞くぞ、おまえは何者だ?」

憲兵B「ぼ、ぼくはぁ……ぶたごやしゅっしんかちくいかですぅ……」ビクンビクン

ミーナ「そうだ、おまえは家畜以下のゴミみてぇな存在だ!おまえの存在なんか私の爪の垢ほどの価値もない……それがわかるかァ!?」

憲兵B「はいぃぃ……ぼくのいのちはミーナさまのつめのあかほどのかちもないですぅぅぅ……」ビクンビクン

ミーナ「そんな爪の垢以下の豚野郎がさァ……私を拘束するなんて許されるわけないよなァ?わかるよなァ!?」ゲシッゲシッ!

憲兵B「ひゃいいいいっ!ぼくがミーナさまをこうそくするなんてゆるされないですぅぅぅ!!」ビクンビクンッ!!

ミーナ「ならどうすればいいかわかるよなァ!?私ずっと拘束されてるせいで体中が痛いんですけどぉ!?」ゲシッゲシッ!!

憲兵B「はいぃぃぃぃ!ミーナさまのこうそくをときますぅぅぅぅ!!」ビクンビクンッ!!

ミーナ「だったらさっさとしろボケ!いつまでもみっともなく寝転がってんじゃねぇぞ家畜が!!」ゲシッゲシッ!!

憲兵B「ひゃいいいいい!!」ビクンビクンッ!!

-更に十数分後-

ガチャ ギィィィィ…

ミーナ「もう一度だけ確認するぞ。交代までの残り2時間、その間は他の憲兵はいないんだな?」

憲兵B「ハッ!自分とイェーガーを見張っている者以外は詰所にて待機しております!」

ミーナ「なるほどなるほど。んで、この上は審議所なんだよね?そこには誰もいないわけ?」

憲兵B「ハッ!数日後に行われる審議までの間、この建物を利用する者は他におりません!調査兵団の者が数名滞在しているのみであります!」

ミーナ「へぇ。そんじゃ、私がちょっと出歩く分には誰にも見つからずに済むと」

憲兵B「ハッ!その通りであります!」

ミーナ「ちなみにさァ、あの調査兵団の連中はどこにいるわけ?あのハゲとクソチビ……じゃない、団長と兵士長サマはさァ」

憲兵B「ハッ!エルヴィン団長とリヴァイ兵士長には、それぞれ個室が宛がわれております!お二人とも、恐らくこの時間は部屋にいるかと!」

ミーナ「それはそれは……いいことを聞いたなァ……!それじゃあ私はちょっくら散歩と洒落込もうかなァ……!くっくく……!」

憲兵B「ハッ!お気を付けて!!」

ミーナ(くっくく……あっははははは!!ちょろい!ちょろすぎるぜぇ!!)

ミーナ(巨人の力を警戒してか、私達を地下深くに拘束したのが裏目に出たなァ!お陰でさっきの騒ぎを聞きつけた奴は誰もいない!)

ミーナ(エレンの様子も気にはなるが……見張りがいるんじゃ脱走させるのは無理だな。まあせっかく出られたんだ、審議所散策といこうじゃないか)

ミーナ(その途中で“偶然”団長サマの部屋に迷い込んじゃうかもしれないけどなァ……!くっくく……!)


ミーナ(人類最強……リヴァイ兵士長、ね……!くくく……!)

ミーナ(私を足蹴にした挙句、こんなくせぇ所に拘束しやがって……タダで済むと思うなよ……!)


ミーナ(くっくく……!あっははははははは!!!)

---------

エルヴィン(四つん這い)「さあリヴァイ!ミーナ様に対する無礼を謝罪しろ!!」

リヴァイ「」


リヴァイ(エルヴィンの野郎、どういうつもりだ…!話が違うじゃねぇか……!)

ミーナ(……って言いたさそうな顔をしてやがるなァ、くっくく……!この私が、てめぇみたいなクソチビの思い通りになるわけねーだろ馬鹿が……!くくっ……!)


ナイル「……っ!!」ハッ

ナイル「な、何をしているエルヴィン!これは立派な反逆だぞ!!」

エルヴィン(四つん這い)「………」



ナイル「ダリス総統!これで言い逃れはできません!調査兵団は王政への反逆を

ダリス「ナイル団長──いや、豚小屋出身家畜以下。黙りたまえ」

ナイル「」

ダリス「先ほどから黙って聞いていれば、君は随分とミーナ様に対して無礼な口の利き方をするね?君のような雄豚如きが何のつもりだね?」

ナイル「」

ウォール教徒A「ミーナ様は我々にとって神にも等しいお方……!」

ウォール教徒B「そのミーナ様を処刑するなどとぬかすとは……!」

ニック「恥を知れ!この家畜豚小屋出身以下がっ!!」

ナイル「」

ミーナ「ふ、ふふ……うふ…ふふ…!」プルプル

リヴァイ「てめぇ……!全部、てめぇの差し金か……!」

ミーナ「ふ、ふ……あっは!あっはははははは!!もうだめだ、我慢できねぇー!それそれ!その顔が見たかったんだよぉ!ひはははははっ!!」ゲラゲラ

リヴァイ「クソが……!」ガンッ!

ミーナ「ひ、ひ……!……あーあ、だめですよ兵士長殿!審議中に悪態をつき、あまつさえ物に当たるなど、上に立つ者としてあるまじき行為です!……っふふ!」


ウォール教徒A「家畜以下!家畜以下!」

ウォール教徒B「家畜以下!家畜以下!」

ニック「家畜以下!家畜以下!」

ナイル「」


ダリス「静粛に、静粛に!審議の妨げになる行為は慎むように!」

ミーナ「はーい」

ダリス「時にリヴァイ君、君は少し頭を冷やしたまえ。審議中に参考人に暴力を振るうなど、いくら兵士長といえど看過できない行いだよ」

エルヴィン(四つん這い)「そうだぞリヴァイ。この件に対する処罰は後ほど改めて受けてもらう」

リヴァイ「」

ダリス「さてエルヴィン団長。君はミーナ様の処遇についてはどうするべきだと思うかね?」

エルヴィン(四つん這い)「ミーナ様はそもそも拘束自体が不当なものであり、彼女が罪に問われるような行為は何もなかったと断言できます。エレンに関しては、一か月後の壁外調査に同行させるつもりです」

ダリス「ほう?」

エルヴィン(四つん這い)「そこで彼が人類にとって有意義であることを証明します。ミーナ様の指揮の下、薄汚い巨人共を駆逐してみせましょう」

ダリス「決まりだな」キリッ


リヴァイ「」

ナイル「」

アルミン「」

ミカサ「」

---------

エルヴィン「訓練兵諸君、よく集まってくれた。私はエルヴィン・スミス。調査兵団の活動方針を王に託された立場にある」

訓練兵一同「………」

エルヴィン「所属兵団を選択する本日、私が諸君らに話すのは、やはり調査兵団の勧誘に他ならない」

訓練兵一同「………」ゴクッ


エルヴィン「しかし今回の巨人の襲撃により、諸君らは壁外調査並の経験を強いられた。かつて例がないだろう、訓練兵でありながら

ミーナ「前置きがなげぇぇぇぇんだよッ!!」ゲシッ!!

エルヴィン「きゃふんっ!!」ドサッ

アルミン「エルヴィン団長ー!!」

ミーナ「まどろっこしい話は抜きだ!私に注目しやがれ豚共」ダンッ!!

エルヴィン「はぅんっ!」ビクン!

ミーナ「調査兵団の団長補佐官に任命されたミーナ・カロライナだ!無実の罪で地下牢に拘束されていたが、無罪を勝ち取ってやったぞ!」

ミーナ「私を拘束したのは憲兵団の連中だ!連中は私が巨人を駆逐することによって、『巨人から内地を守る』というてめぇらのお題目が成り立たなくなってしまうと考えたんだろうよ!巨人の脅威をダシにして、自分は国民の血税を食い潰しながら悠々自適な暮らしを送る……どこまでも腐った連中だ!!」

ミーナ「だが、私は屈しなかった!憲兵団の圧力にも臆することなく、戦う為にここへと舞い戻った!今までも、そしてこれからも!私は何者にも屈しない!!」

ミーナ「私の目的はただ一つ!!この世界から薄汚い巨人共をその汚ねぇ細胞ひとつ残さずに完全に駆逐することだ!!」

ミーナ「そして!私の目的が決まっているなら、おまえら豚小屋出身家畜以下どもがやることも決まっているはずだ!!それは何だッ!言ってみろッ!!」


「「「「「ミーナ様の手足となり、薄汚い巨人を皆殺しにすることです!!」」」」」


ミーナ「その通りだッ!!」


アルミン「」

ミカサ「」

ジャン「」

エルヴィン「君達は、死ねと言われたら死ねるのか?」


「「「「「ミーナ様の為なら!!!」」」」」


エルヴィン「そうか……皆、いい表情だ……!」

エルヴィン「では今!ここにいる総勢162名を新たな調査兵団として迎え入れる!!これが本物の敬礼だ!ミーナ様に心臓を捧げよ!!」バッ!!


アルミン「」

ミカサ「」

ジャン「」

「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」

ジャン「こ、こんなのは…何かの冗談だろ……!?」

アルミン「違う…!ミーナならできる……!ミーナはそれができる人間なんだ……!」

「「「ミーナ様!ミーナ様!ミーナ様!」」」

ミカサ「………」

アルミン「ミカサ?」

ミカサ「エレンは……ミーナを主君と定めた。自分はミーナの豚だと言った」

アルミン「え、えーっと……そう…だね……」

ミカサ「……エレンがそれを望むのなら、私は、ミーナ……いや、ミーナ様の軍門に下ろう。ミーナ様の豚になろう」

アルミン「」

ジャン「」

---------

ミーナ「いやァ、人前に出るのって緊張するわー。何度やっても慣れないわー」

エルヴィン「お疲れ様でした、ミーナ様。立派な演説でございました」

リヴァイ「………」

ミーナ「あっれぇー?リヴァイ兵長じゃないですかァー!あ、今は私のほうが上官なんですけどぉー、一応先輩なんでリヴァイ兵長って呼ばせてもらいますねぇー!」

リヴァイ「………」


ハンジ「みみみみみミーナ様ああああ!ほんとうに、ほんっっっとうにエレンで実験していいんですかぁ!?あんなことやこんなこと、痛いこともやっちゃっていいんですかぁぁ!?!?」ハアハア

ミーナ「あーはいはい。あいつ痛いの好きみたいだからなァ、死なない程度なら構わないぜぇ?本人も承諾済みだしなァ」

ハンジ「イヤッホォォォォォッ!!一生ついていきますミーナ様ぁぁぁ!!」グッ!!

リヴァイ「………」

ミーナ(くくっ…!いい顔だ……!最っっ高にいい顔してるぜ……!)

ミーナ(調査兵団の主力を全員手駒に置いた上で、あえておまえにだけは何もしてやらない……!周りが狂気に染まっていく中で、自分だけが正気でいることの疎外感……!どれほどのものだろうなァ……!?)

ミーナ(自分の所属組織が私色に染まっていくのを、精々指を咥えて見てろ……!おまえには何もできやしないぜぇ……!)

ミーナ(こんなものはまだ序の口……!私を足蹴にした罪は重いぜ、リヴァイ兵士長サマ……!!)

ミーナ(くっくく……!あっははははははは!!!)

すまぬ寝る

次回、ミーナ様壁外調査編

-ストヘス区-

ヒッチ「あーだるーい。真昼間から雑用なんてやってらんないわぁ。しかもこんな子供のお使いみたいな仕事、何もわざわざこっちに回してくることないじゃんねぇ」

同僚「まったくだぜ。まあ、下っ端のうちは仕方ないけどよ」

マルロ「………」

ヒッチ「だってのに、あんた達は真面目にお仕事頑張るだけなんだもんねぇ。ほんと優等生サマだわ、あんたもアニも」

アニ「………」

マルロ「……なぁ。最近、上官達の様子がおかしくないか?前にも増して留守が増えたようだし、揃いも揃って何をしているんだか……」

ヒッチ「そーお?あたしは気にならないけどなぁ。つーか別にいいじゃん、もともと憲兵団は腐ってるんだからさ。どうせいつものサボりなんじゃないの?あたしも早く昇格して楽したいわぁ」

マルロ「フン……お前みたいなクズに聞いたのが間違いだったな。忘れてくれ」

ヒッチ「あ?なんだって?」

アニ「………」

---------


上官「よし、それはそっちへ運べ!さっさと積み込むんだ!」

憲兵「ハッ!」


マルロ「ん、あれは……?」

ヒッチ「?何あれ、うちの備品じゃん」

同僚「内地に運ぶんだろ?」

マルロ「……だとしても、商会が介入するのはおかしい。一体何を……」

上官「これで全部です」

商人「あー御苦労。んで、言った通りのブツはちゃんと手に入ったんだろうなァ?」

上官「はい。ダリス総統の命令により、最高級の物が工場都市より搬入されております」

商人「そっかそっかァ!てめぇらみたいなゴミにしちゃいい仕事したじゃねぇか!上出来だよ上出来!」

上官「はい……。それで、あの、報酬の件なんですが……」

商人「あー?あァ、報酬……報酬ねぇ。適当に何か考えとくわ。まァ期待してれば?保障はしないけど」

上官「はい!!!!お願いします!!!!!」


マルロ「……!官給品を横流ししているのか……!クソッ!ここまでクズだとは……!」

同僚「お、おい、マルロ!まずいって!」

ヒッチ「やっべぇ…!あいつ本物じゃん……!」

マルロ「じょ、上官殿!」

上官「ん?」

商人「え、何こいつ。知り合い?」

上官「最近入った新兵ですよ。……で、何だ新兵。なんか用か?」

マルロ「か、官給品の横領は犯罪です!」

上官「は?」

商人「あ?」

マルロ「官給品とは、つまり民の血税によって賄われたものであり、したがって───」

上官「……ふっ、はははははっ!!」

商人「あっははははは!!」

マルロ「!?」

マルロ「な、何がおかしいのですか!?」

上官「いやいや、新兵にして上官を脅迫するとはなぁ、お前さんの将来が楽しみだよ。ま、女でも買ってスッキリしてきな」

マルロ「なっ……!?」

商人「ねぇまだー?早く帰りたいんですけどぉー」

上官「いやぁ、うちの新兵が失礼しました。では参りましょう」

商人「はいはーい」


マルロ「ま……待てっ!!官給品の横りょ

商人「しつけええええんだよボケがッ!!」

マルロ「ぐぼぁっ!?」

商人「さっきから黙って聞いてりゃ何なんだようっせぇなァ!!官給品の横流ししてたから何だっつーんだよハゲ!!それで何か困ることでもあんのかァ!?えぇ!?」

マルロ「がっ……!か、官給品をっ…!民の血税をっ……私腹を肥やす為に利用することは……っ!」

商人「利用して何が悪い!何が悪いってんだよオラァッ!!血税なんざ使ってナンボだろうがよ!綺麗事だけで巨人共をぶっ殺せるとでも思ってんのかァ!?」

マルロ「がはっ……!!」

商人「つーかさァ、てめぇみたいな憲兵団のクソ野郎にだけは言われたくねぇんだっつの!!どうせてめぇも楽したくて憲兵団に入ったクチだろ?あァ!?そんなクソみてぇな豚野郎が私に意見しようなんざ、年単位じゃ表せないくらい早えぇんだよ!!わかったかクソボケが!!」

マルロ「ち、ちが…う…っ!俺は憲兵団を…正しくするために……!お前みたいなクズとは……ちが……っ!」

商人「はァァァァー!?はァァァァァァッ!?だああああれがクズだって!?誰がクズだって!?おうコラ、汚ったねぇ鼻血垂れ流してねぇでもっぺん言ってみろよ!!誰がクズだってぇ!?」

マルロ「あ……が……」

商人「民の血税だろうが何だろうが関係ねぇんだよ!かァァァんけいねェェェんだよォォォ!!この私が巨人をぶっ殺すのに役立ててやってるんだ、てめぇら豚共の餌にするよりはよっぽど有意義だろうがよ!!それとも何か?てめぇが代わりに最前線で巨人共と戦ってくれんのかァ!?だったら私は何も言わないぜぇ?勿論、てめぇにくれてやる立体機動装置なんざどこにもねぇけどなァ!!丸腰で巨人とデスマッチでもしてろやオラァ!!」

マルロ「」

商人「オラッ!何とか言ったらどうなんだよボケッ!!」

マルロ「」

上官「ミ、ミーナ様、どうかお怒りをお静めください……!ここで騒ぎになってしまっては、お忍びで来られた意味が……!」

ミーナ「知るか!!私はこいつのせいで今もんのすっっっっごく気分が悪いんだよ!!なんならてめぇが代わるか?あァ!?」

上官「是非お願いしま───い、いえ、またの機会に。ともあれ、この新兵は後で我々から厳重な処罰を与えますゆえ、どうかこの場は……!」

ミーナ「……チッ、仕方ねぇな。おいコラそこの豚!」

マルロ「ぐばっ!?」

ミーナ「上官サマのお蔭で命拾いしたなァ?これに懲りたら、二度と身の程を弁えないような真似はするんじゃねぇぞ。所詮てめぇは豚小屋出身家畜以下なんだからさァ、私に舐めた口利く資格なんかねぇんだよ。わかったか?」

マルロ「………」

ミーナ「なんだよ、何も言ってこないわけ?根性ないなー。まあいいや、そんじゃーね」

マルロ「………」

---------

ヒッチ「うっわ、ヒサン……。あれって最近噂になってる女でしょ?ありゃイカれてるわ……」

アニ「………」

ヒッチ「アニ?」


マルロ「う……く………!」

アニ「……やり返さないの?」

マルロ「っ!?」

アニ「不正に手を染める奴には、相応の報いを受けさせるんでしょ。私も……手伝ってもいいけど?」

マルロ「………」

マルロ「……お前の知り合い」

アニ「?」

マルロ「この前言ってたその『馬鹿』なら、やり返したのか……?」

アニ「……どうだろうね」

アニ(あいつはもう……変態の仲間入りをしてしまったからね)


マルロ「俺は……俺には、できない……」

アニ「………」

マルロ「何故だ……何故……!あいつは官給品を横領していて……挙句に暴力を振るわれたというのに……!!」

アニ「………」



マルロ「何故こんなにも……昂るんだ……っ!!どうして俺は今……!興奮している……!?」

アニ「えっ」

---------

アニ(ミーナ・カロライナ。104期訓練兵団をミカサ・アッカーマンと同率主席で卒業)

アニ(性格は、一言で言ってしまえばクズ。自分の利益の為なら他人を平気で利用し、蹴落とすことをよしとする。立体機動訓練での妨害は勿論の事、対人格闘では反則技のオンパレードでライナーを数度に渡って負傷させ、手段さえ選ばなければミカサですら凌ぐ程の実力の持ち主)

アニ(それは、まあいい。あの性格では他人との協調性なんて望めない。いくら実力があろうと、ミーナ一人では大して脅威にはならない)

アニ(そう、思っていた……けれど)


アニ(どういうわけだか、ミーナには他人を惹きつける才能がある。その才能を以ってして、トロスト区襲撃の際のどさくさに紛れ、駐屯兵団のほぼ全員を支配下に置いた)

アニ(危険人物として裁判にかけられたにも関わらず、何の罰もないどころか、逆に調査兵団までもが彼女の言いなりになっていたと聞く)

アニ(そして最近、その魔手が私の所属する憲兵団にまで伸ばされようとしている)


アニ(最初は、大した脅威にはならないと思っていた)

アニ(……だけど、今は違う。私達にとって、ミーナを野放しにしておくことはあまりにも危険すぎる)

アニ(だから───)

---------

ベルトルト「それじゃあ、もう一度確認するよ」

アニ「………」

ライナー「………」

ベルトルト「明日の壁外調査、僕に渡された作戦企画書とライナーに渡された物では、エレンの配置が全く違う位置になっている。これは恐らく、エルヴィン団長の差し金だ。兵団の中に内通者がいることを警戒して、わざと間違った配置の企画書を作ったんだろう」

アニ「それで……、私はどこに行けばいいの?」

ベルトルト「アニはまず、右翼側を捜してみてくれ。これはライナーの企画書に書かれていた配置だけど、今の僕達にはこの情報が嘘か本当かはわからない以上、手当たり次第に捜すしかない。もしそこにエレンがいたら、アニが単独で確保。いなければ、僕かライナーのどちらかが情報を探って伝えに行くよ」

アニ「わかった」


ベルトルト「ライナーも、頼んだよ。この作戦は僕達にとって何よりも重要なものなんだから」

ライナー「ああ、わかってる。ミーナ様の為にも作戦を成功させないとな」

ベルトルト「」

アニ「」

ライナー「俺達ミーナ様の豚にとって、明日の壁外調査は手柄を立てる絶好の機会だ。功績によっては褒美で踏んでもらえるかもしれないぞ」

アニ「………」

ライナー「クリスタもかわいいが……ミーナ様のようなSッ気が足りないな。やっぱり飴だけではなく鞭もないとな。ベルトルト、お前もそう思うだろ?」

ベルトルト「ラ、ライナー……」

ライナー「ん、なんだ?ひょっとしてお前、踏まれるのは好きじゃないのか?意外だな、俺はてっきりお前はドMなものだとばかり───」

アニ「……ベルトルト」

ベルトルト「………」


ライナー「な、何だよベルトルト?俺、何かおかしいことでも言ったか?」

ベルトルト「ライナー……君は戦士だろ。豚じゃない」

ライナー「っ!!」

ベルトルト「ついでに言うと、ミーナは僕達の任務の妨げになるかもしれない危険人物だ。隙さえあれば即刻排除すべき相手だよ」

ライナー「あ、ああ……そう、だったな……」

ベルトルト「ライナー……君は戦士で、僕達の幼馴染だ。それを忘れないでくれ」

ライナー「そうだな……すまん。俺は、どうかしていた……」

アニ「………」

---------

アニ(あのトロスト区での一件があってから、ライナーはおかしくなった。……いや、前からおかしくなっていたのが、ここにきて表に出てきたというべきか)

アニ(本来は任務を全うする為の戦士だったはずが、兵士を演じて生活しているうちに……ミーナに蹴られ続けているうちに、どちらが本当の自分だかわからなくなってしまった)

アニ(その結果……戦士としてのライナーと、ミーナの豚としてのライナー。一人の身体に二人目の心が出来上がってしまった)

アニ(そんなライナーを、私は同じ戦士として……何より、同郷の幼馴染として、もう……見ていられない)

-カラネス区-

調査兵A「団長!間もなく開門です!」

調査兵B「付近の巨人はあらかた遠ざけた!開門30秒前!!」


ジャン「いよいよだな……」

アルミン「うん……」

コニー「や、やってやる…!やってやるぜ……!」

サシャ「」ガクガクブルブル

ユミル「なぁクリスタ、今からでも遅くないからさ、一緒に逃げようぜ?」

クリスタ「もう、こんな時に変な冗談はやめて!」

ユミル「冗談じゃないんだけどな……」

ミーナ「士気は?」

エルヴィン「総員、いつになく士気高揚としております」

ミーナ「エレンは?」

エルヴィン「リヴァイ班の護衛の下、最も安全な中央後方に配置しています」

ミーナ「私の護衛は?」

エルヴィン「恐縮ですが、私自ら務めさせて頂きます。そして、もう一人……」

ミカサ「私もミーナ様を護衛する」

ミーナ「うんうん。団長はともかく、ミカサがいるなら安心かな。もうエルヴィン団長はクビでもいいかもなァー?」

エルヴィン「お戯れを……」

オルオ「おいエレン!足を引っ張るような真似だけはするんじゃねぇぞ!!」

エレン「は、はいっ!」

ペトラ「ちょっとオルオ!余計なプレッシャーを与えないの!」

グンタ「落ち着けペトラ、気を引き締めるに越したことはないさ」

エルド「まあ、最初は生きて帰ってくることだけを考えればいい。まずは命を落とさない事が第一だ」

エレン「はい!!ミーナ様の為にも頑張ります!!」


リヴァイ(クソが……これ見よがしにエレンを俺の班に配置しやがって……)

ミーナ(……とか思ってんだろうなぁ、兵士長サマは。くっくく……!いずれ特別作戦班の連中も手駒にしてやらないとなァ……!楽しみが多くて困っちゃうぜぇ……!)

ミカサ「ミーナ様?」

ミーナ「あーごめんごめん、何でもないわ。くくっ……!」

ミカサ「?まあいい、そろそろ時間」

ミーナ「了解了解。そんじゃー、薄汚い巨人共をブチ殺しに行くとしますか!団長、ミカサ、護衛よろしくね?」

エルヴィン「ハッ!お任せください!!」

ミカサ「エレンとミーナ様の為に、頑張る」

エルヴィン「これより第57回壁外調査を開始する!!」

エルヴィン「今この時をもって、人類はまた一歩前進する!!相手は巨人だが、何も恐れることはない!我々にはミーナ様がついているのだから!!」

エルヴィン「今こそ心臓を捧げる時だ!長きに渡る訓練の成果をミーナ様に見せるのだ!!」

エルヴィン「進め!!立ち塞がる巨人共を皆殺しにしろッ!!一匹たりともミーナ様の下へ抜かせることは許さん!!」

エルヴィン「進めぇぇぇぇぇッ!!!!!」


調査兵団一同「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!」」」」」」

---------

アニ(だから、私は……ライナーがこんな風になった元凶ともいえる、あの女を)

アニ(ミーナ・カロライナを……殺す)

アニ(この手で、必ず……!!)

ひとまずここまで。
最近やたら忙しくてなかなか書いてる暇がなかったんだ、すまぬ。

エルヴィン「長距離索敵陣形、展開!!」

エルヴィン「前方半円状に、長距離だが確実に前後左右が見える距離で等間隔に兵を展開!可能な限り索敵・伝達範囲を広げよ!!」

エルヴィン「索敵班は巨人を発見次第、赤い信煙弾で伝達!」

エルヴィン「近隣の班は索敵班に合流しろ!薄汚い巨人共を一かけらの肉片も残さず叩き潰すのだ!!いいなッ!!」


「「「「「うおおおおおっ!!」」」」」

調査兵A「いたぞ!巨人だ!!」

調査兵B「殺せ!ミーナ様に近付かせるな!!」

調査兵C「死ねオラアアアアッ!!」

調査兵D「平地がなんぼのモンだってんだよォォォッ!!」

調査兵E「死ね!死ね!!死ねッ!!!」

調査兵F「右翼側より赤い煙弾を確認!これより合流し、巨人共を駆逐する!!」

調査兵G「よし行け!殺せぇぇぇぇっ!!」



エルヴィン「左翼側、巨人の殲滅を確認。今のところは順調でございます」

ミーナ「いやァ、みんな仕事熱心で助かっちゃうなァ。くっくく……!」

ミカサ(巨人と戦わないための陣形とはなんだったのか)


---------


アルミン「あの、班長……」

ネス「シス!次はあっちだ!!」

シス「了解!!」

アルミン「あの…陣形……」

シス「ネス班長!中央正面から黒い煙弾が!」

ネス「奇行種か!身の程知らずが、俺達を差し置いてミーナ様の元へ行こうなんて十万年早えぇんだよ!!行くぞシス!!」

シス「はい!!」

アルミン「あの、陣形は…って……行っちゃった……」


アルミン「どうしろと……」

アルミン「………」

アルミン「………」

アルミン「………」

アルミン「………」

アルミン「………」

アルミン「………」



アルミン「いや、本気でどうしろと…………ん?」

女型の巨人「………」

アルミン「………」









アルミン「えっ」

アルミン「きょ、巨人だ……!こっちに来る!?」

アルミン「なんで!?こんなに接近されるまで気が付かなかった!!どうして!?右翼側はどうなったんだ!?」

アルミン「ネス班長教えて下さい…どうすればいいんですか僕は!?」

アルミン「ミーナの豚でも…下僕でもありません……僕は!ごく一般的な兵士です!!あんな大型巨人相手に一人じゃ戦えない!!」

女型の巨人「………」

ズシン…ズシン…

アルミン「何で!?何でこんなタイミングで!!」

アルミン「まずいよ!!どうしよう!?」

アルミン「僕だけ死ぬ!!僕だけ殺される!!」

-初列十・索敵-

調査兵H「うおおおおおおっ!!」

調査兵I「今だ!ブチ殺せッ!!」

調査兵J「ミーナ様の御褒美は俺のものだあああああっ!!」

調査兵K「引っ込んでろクズ!ミーナ様に踏まれるのはこのオレだっ!!」

調査兵L「誰か伝えてくれ!!右翼索敵班は全員戦闘中!!女型の巨人が巨人の大群を連れてきた!!」

調査兵M「知ったことか!伝令なんざ自分でやれ!俺は今忙しいんだ!!」

調査兵N「女型の巨人は…見失ったか!クソッ、ならこの巨人共で討伐数を稼ぐしかない!!」

調査兵O「おおおおおっ!!ミーナさまあああああああああっ!!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年04月03日 (金) 11:40:12   ID: g-KlsMWo

ミーナ様ーーーーーーーーーーーーー‼︎

2 :  SS好きの774さん   2015年04月28日 (火) 20:18:33   ID: EsDKt5e2

これは酷い

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