岡部「できたぞ! 押すと女が潮を吹くボタンだ!」 (57)

短いお下品なシュタゲSS

岡部「ふふふ、思えば遠くまで来たものだ」

岡部「まずは名前だな……。うーむ」

岡部「潮を吹くといえばクジラ」

岡部「クジラといえば、ギリシア神話に巨大なクジラであるケートスが登場するな」

岡部「そしてギリシア神話で大洪水といえばデウカリオンの洪水……」

岡部「『鯨の創造する大洪水』(ケートスズ・デウカリオン)とでも名付けるか……」

岡部「ふ……ふはっ、フゥーハッハッハッ! 我がネーミングセンス……いつもながら最高だ」

ガチャ

ダル「ふいー、今年の夏は地獄のように暑いおー」

岡部「おお、ダルよ。いいところに来た。我が最高傑作の発明品、とくと見るが良い」

岡部「その名も……ッ!」

ダル「さってエロゲエロゲーっと」

岡部「って聞けよ!」

ダル「あ? 聞いてほしかったん?」

岡部「お前に話しかけたつもりだったんだが」

ダル「はいはい。まあ聞かないとうるさいから、聞いてやろう」フンス

岡部「あのな……。まあいい。このボタンだが……」

ダル「マジかよオカリン! どこかの黒幕臭漂わせる博士とは大違いだぜ!」

ダル「そこに痺れる憧れるゥ!」

岡部「そうだろうそうだろう! しかし俺はこれをまだ試用できていない」

岡部「あとはわかるな?」

ダル「……アンタ今、最高に輝いてるよ」グッ

ガチャ

紅莉栖「ハロー。相変わらずむさ苦しいわね」

岡部「むさ苦しいとは失礼だな」

ダル「まあ実際くそ暑いわけだが」

岡部「ああそうだ。ドクペが冷えているから勝手に飲んでおいて良いぞ」

紅莉栖「あら、気が利くじゃない。じゃあ遠慮無くー」プシュッ

岡部(いくぞ……)

ダル(おう……!)

紅莉栖「」ゴクッゴクッ

岡部(今だッ!)ポチッ

紅莉栖「ぷはー。やっぱり暑い夏にはこれよね」

岡部(あら……?)

ダル(効いてない……だと……?)

紅莉栖「ん? ……んああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?!?!?!?」ブシャァアアアアア

岡部(勝った……!)

ダル(……なんか思ったよりすごい件について)ハァハァ

岡部「ど、どうしたクリスティーナ。奇声を上げて」

紅莉栖「な、なななななんでもない! こっち見んな! 氏ね!」ペタン

ダル(赤面で座り込んで涙目とか可愛すぎるだろjk)

岡部「な、なんだかよくわからんがすまん」クルッ

ダル(オカリンもなかなかの名演技)

紅莉栖「なんでこんなことになるのよぅ……」グスッグスッ

ダル(泣きながら床を拭いてる牧瀬氏。正直、辛抱たまりません)

岡部「正直なところ、効果絶大すぎて怖い」

ダル「同感」

岡部「……その、すごい勢いで吹いてたな」

ダル「まるでエンジェルフォールのようだったお」

岡部「俺はとんでもないものを発明してしまったのではないだろうか」

ダル「……いや、もしかしたらただ単に牧瀬氏の感受性(?)が弱かったのかもしれない」

岡部「?」

ダル「他の子でも調べないと、平均的な『吹き方』を叩き出せないだろ?」イケボ

岡部「そうだな……俺はお前をライトアームに選んで正解だった」

岡部「俺はこの未来ガジェットを必ず、完成させなければならないのだッ!」

鈴羽「やっほー、岡部倫太郎」

ダル(次の標的が来たお)

岡部「バイト戦士か。またサボリか?」

鈴羽「だって暇なんだもーん。綯は勉強してるけど、アタシよくわかんないし」

岡部「確かにお前の知識は偏ってるからなあ」

鈴羽「まあ、否定はしないよ」アハハ

岡部(今だッ)ポチッ

鈴羽「ん……?」

岡部「ど、どうした、鈴羽?」

鈴羽「……いや、なんでもないよ」

岡部(き、効かないのか……?)

ダル(い、いや……時間差が……)

鈴羽「じゃ、じゃああたしはこれで」

岡部「ん? もう行くのか?」

鈴羽「すぐ店長帰ってきちゃうから……あはは、またねっ!」ダダダ

岡部「……どう思う、ダルよ」

ダル「うーん、動揺は少ししていたっぽいけど、明らかに吹いてはなかったし……」

ダル「連打してみればいいんじゃね?」

岡部「そんな適当な……」ポチポチポチ

『んぎぃぃいぃいい゛い゛い゛い゛い゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?!?!?!?!』

岡部「……」

ダル「……」

岡部「……なあ」

ダル「おそらく……一回は耐えたんだと思われ」

岡部「あいつには、すまないことをした」

ダル「屍を……越えて行かないと……」

岡部「ああ……ッ!」

鈴羽「はっ――はっ――!」プシュッ プシュッ

綯「す、鈴羽おねーちゃん!? どうしたの!?」

鈴羽「な、なんでも……ないっ――!」プシュッ

綯「???」

ガチャ

るか「お、凶真さーん。もらいもののリンゴを持ってきたので、みんなで食べてください」

岡部「ルカ子か。うむ、ラボへの食料提供、非常に感謝する」

るか「えへへ……」

岡部(やるのか……?)

ダル(もちのろんよ)

岡部(しかしルカ子は男……意味が無いだろう……)

ダル(男は度胸、なんでもやってみるもんさ)

岡部(ウホッ、良い言葉。よし、いこう)ポチッ

るか「!!???!!?」ビクン

ダル(うおおおおおおおおおおおおお!!!!)

るか「じゃ、じゃあ僕はこれで……」

岡部「一緒に食べて行けばいいじゃないか」

るか「い、いえ、ほんとに、では!」スタタタ

岡部「……股間、完全に濡れてたな」

ダル「いやあ、るか氏も男だったというわけですな」

岡部「機械も間違う性別……か。仕方ないだろうが」

岡部「しかしこれは危険だぞ。今は誰もいないからいいものの、不用意にこんな風に押してみろ」

ポチポチポチポチポチポチポチポチ

『あ゛あ゛あ゛あ゛゛あ゛゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!??!?!?!?!?!!』ドパアアアアアアアア

岡部・ダル「「!?」」ビクッ

ダル「お、オカリン……階段の方から……」

岡部「ああ……」

ガチャリ

萌郁「」プシャアアアア

岡部「し……死んでる……」

萌郁「ん……ここ、は……」

岡部「ラボだ。外に出ようとしたらお前が倒れていたからな。寝かせてやっていた」

萌郁「よく……覚えてない……。けど……あり……がと……」

岡部「いや、責任はこちらにもあるしな……」

萌郁「?」

岡部「結局[閃光の指圧師](シャイニングフィンガー)は何もせず帰っていったな」

岡部「何も用がないのにラボに来るとは、まさにラボメンの鑑だな」

ダル「……桐生氏も大変だお」

岡部「しかしこのボタン、思った以上にヤバいようだ」

ダル「そうだね……これは封印しておくべきかもしれないお……」

バンッ!

フェイリス「フェイリス・ニャンニャンただいま参上だにゃ!」

ダル「フェイリスたん!」

岡部「うるさいのが来たな」

フェイリス「ひどいにゃキョーマ!」

ダル「そうだそうだ!」

フェイリス「んん? そのボタンはなんだにゃ、ダルにゃん」

ダル「あ、これは――」

フェイリス「ちょっと貸してもらうにゃー」パシッ

ダル「だ、だm――」

フェイリス「今度お店の企画で16連射を披露することになるから、その練習をするにゃん!」

岡部「や、やめ――!」

ポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチポチ

フェイリス「できたにゃ! ……にゃ? にゃにゃにゃnyanyaaanayanaaaaaa!!!?!!??!?」

ブッッッッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアブシュンブシュンブシャッブシャッドバアアアアアアアア

岡部「あ……あ……」

フェイリス「○■▲※○◎!??!?!?!?!?!!」ガクガクガクガクガクガク

岡部「……」

ダル「……」

フェイリス「――――」カヒュッ…カヒュッ…

ダル「フェイリス……たん……」

岡部「ダル。フェイリスはもう虫の息だ。もしすぐに水分を補給できないと――」

岡部「――死ぬ」

ダル「ど、どうすれば……!」

岡部「ありったけのポカリをフェイリスの穴という穴に流し込むんだ」

ダル「丁度冷蔵庫の中にあったぜ! これを!」

岡部「やってくれ!」

ダル「ごめんフェイリスたん! これも君のためなんだ!」ドポッドポッ

フェイリス「――――」

岡部「よし、フェイリスはこれで良い。しかしすごい潮吹きだ」

岡部「ラボが水浸しになってしまいそうだ」

岡部「もう……試用はやめよう……。これはあってはならない”兵器”なんだ……!」

ダル「同意。さすがにこれはシャレにならないと思われ」

ガチャ

まゆり「とぅっとぅるー。まゆしぃでーす」

岡部「ああ、まゆりか」

まゆり「ん……? このボタンは……」

岡部「やめろ! 押すんじゃない!」

ポチッ

21
岡部「ん……? うぐ……が……」

ダル「お、オカリンまさか……!?」

岡部「ダル……ラボは頼んだぞ……」

ドピュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

ダル「お、オカリィィィイイイイイイイイイイイン!!!!!!!!!!!!」

ダル「なんてこった……機械がるか氏を女に間違ったんじゃなく、元々男にも動作するボタンだったなんて……」

紅莉栖「まさか、岡部が死んでしまうなんて……」

ダル「テクノブレイク……男らしい死に方だったぜ……」

まゆり「うえええええん、おかりいいいいん」

るか「なんで凶真さんが……」グスッ

萌郁『信じられないけど……現実なのね』ケイタイ

鈴羽「……助けられなかったか……くそっ!」

紅莉栖「あ、そういえば……フェイリスさんの容態は?」

ダル「脱水症状の後遺症で、まだ入院中だお……。でも、いつも何かつぶやいてるんだお」

紅莉栖「何か?」

ダル「『留未穂が……岡部さんを助けないと……過去へ、飛ばないと……』って」

紅莉栖「過去へ飛ぶ……?」

ダル「僕にもイマイチわかんなくて……」

紅莉栖「……できるかもしれない」

ダル「えっ?」

紅莉栖「過去に飛べるかもしれないのよ。あたしと、あんたの技術があれば」

ダル「嘘だろ……牧瀬氏」

紅莉栖「なぜだか具体的なプランが浮かんでくるのよ。まるで体験したかのように」

ダル「……」

紅莉栖「岡部をこの理不尽な死から助け出すために、協力してくれる……?」

ダル「……当然だお」

鈴羽「あたしも協力するよ」

紅莉栖「阿万音さん?」

鈴羽「あたしはおじさんを助けるためにここまで来た。でも、助けられなかった……」

鈴羽「けど、諦めたくない。助けるために手伝いたい。一緒に……」

鈴羽「お願い」

紅莉栖「……当然でしょ」

ダル「……当然だお」

鈴羽「……!」

紅莉栖「じゃあ、早速動くわよ。過去へ行き、岡部を助ける」

ダル「そしてまた、オカリンのいるラボで過ごすんだお」

鈴羽「バカやって楽しく騒げる、平和な日常を――!」


  終われ。

即興ifおまけ

ガチャ

まゆり「とぅっとぅるー。まゆしぃでーす」

岡部「ああ、まゆりか」

まゆり「ん……? このボタンは……」

岡部「やめろ! 押すんじゃない!」

ポチッ

まゆり「わー、まゆりの脇に滝ができてるー」ドボドボドボドボ

岡部「な、なんだこの脇汗の滝は……!?」

ダル「こ、心なしかすごくフローラルな香りだお……」

 こうしてまゆりの脇汗は香水として全世界に広く知れ渡ることになったのは、また別のお話

くぅ~疲れましたwこれにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので流行りのネタで挑んでみた所存ですw
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

まどか「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

さやか「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わったかな?」

マミ「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

京子「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

ほむら「・・・ありがと」ファサ

では、

まどか、さやか、マミ、京子、ほむら、俺「皆さんありがとうございました!」



まどか、さやか、マミ、京子、ほむら「って、なんで俺くんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

本当の本当に終わり

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月09日 (月) 09:54:13   ID: MWhNmHDA

まゆしぃの脇汗wwwwww元ネタは中の人かwwwwwwww

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