【考察】進撃世界の民族対立とグリシャの行方(23)

進撃世界の民族対立の構造と、エレンの父親グリシャの行方について
考察してみた。他の考察と被る部分が多々あるけど容赦して下さい。
一応アニメ派の人はネタばれ注意です。

まずは物語の始まりから。
エレン達壁の中に暮らす人々の祖先、便宜的に「壁に住む民族」とする。
は、海を隔てた大陸で屈強な巨人族と戦争をして滅亡の危機にあった。
ちなみに、この屈強な巨人族が「東洋人」だったのではと思う。
理由は余裕があったら書きます。

「壁に住む民族」は単行本裏表紙にあるように、新天地を求めて海を渡る。
その大陸には2つの民族がいた。
ユミルの祖先である「ユミルの民」とライベルの祖先である「大型巨人族」。
この2民族は歴史的に対立しており、争いが絶えなかった。

他の考察にもあるように、巨人は人間を変体させた兵器だと思う。
人口比率的には「ユミルの民」が大多数を占めるが、「大型巨人族」
は飛躍的に巨人化能力を進化させ、超大型巨人や鎧の巨人を生む事で
勢力は拮抗していた。
ちょっとファーストガンダムの連邦とジオンみたいだけど。

突如現れた「壁に住む民族」が歓迎される訳もなく、「ユミルの民」に
より一方的に虐殺が始まる。この状況に「大型巨人族」が介入する。
「大型巨人族」は同盟を条件に「壁に住む民族」に安住の地を提供する。
それが硬化した大型巨人によって生み出された3重の壁、ローゼ、マリア、シーナに
よって守られた現在エレン達が暮らす土地。

同盟して「大型巨人族」に何のメリットがあんの?とつっこまれると
思うが、同盟の条件とは「兵器としての人間の提供」だったのではと思う。
「壁に住む民族」の王政府は、人口調節もかねて壁外調査等の名の下、
多くの人々を欺き「大型巨人族」に差出した。「大型巨人族」はそれらの
人々を巨人化させ、「ユミルの民」と戦わせた。
その繰り返しにより、壁の外には無数の巨人があふれた。
巨人達が壁に集まるのは帰巣本能から。

補足すると、「大型巨人族」との同盟を知るのは中央の権力者だけ。
その他の人々は3重の壁は「壁に住む民族」が作ったと信じている。
また「大型巨人族」は、巨人化の技術を「壁に住む民族」に秘密にしている。
そうしないと、いざ対立した際に脅威となるから。

しかし「壁に住む民族」の中に、すこしづつ「大型巨人族」から
巨人化の秘密を持ちかえり、壁の中で研究する物が現れる。
その末裔がグリシャだったのでは?と推測している。
こうした緊張状態がしばらく続き、エレン達が言う所の
100年の平和が訪れる。実際は全然平和ではないけれど。

エレン、ライベルの幼少期に、3民族の均衡状態に変化が起きる。
「ユミルの民」が「大型巨人族」に対して攻勢に出る。
巨人化出来る成人が戦闘で出払った所を狙い、「大型巨人族」の
女子供を「ユミルの民」が襲う。(10巻のライベルの回想シーン)
恐らく、大型巨人になるためにはそれなりの体格・筋力を要する事が
分かり、幼少時には大型巨人に成る事が出来ない事に目をつけて、
根だやしを狙ったのではと。

襲われた「大型巨人族」の女子供は、「壁に住む民族」に助けを求め
一時的に壁の中に非難する。しかし「壁に住む民族」は「ユミルの民」と
密約を結んでおり「大型巨人族」を裏切る。
「壁に住む民族」からすれば、「大型巨人族」が滅びれば「ユミルの民」には
壁を越える事が出来ない訳だから、自分達の土地を外部から不干渉に
する事が出来る。
こうして「大型巨人族」の避難民は「ユミルの民」に引き渡され、ほぼ
絶滅に近い状態となる。

しかし一部生き延びた「大型巨人族」は、「壁に住む民族」に紛れて
復讐のタイミングを待つ。ライベルもアニもこの生き残り。
シーナ内部の権力者の中にまで入りこんだタイミングで決起し、
845年に超大型巨人と鎧の巨人によりウォールローゼの破壊に成功。

「大型巨人族」の復讐を知ったグリシャは焦る。「壁に住む民族」は
巨人化する術がないため、壁が無くなれば無力。
(自分の手で、こういう時のためにエレンとミカサだけには巨人化能力が
施してあるが)
グリシャは破壊されたウォールローゼを越えて壁の外へ。
密約を結んだ「ユミルの民」に助けを求める。

しかしグリシャは助けを求めに行った先で「ユミルの民」に幽閉される。
元々「ユミルの民」と「壁に住む民族」は敵同士だった事、
またグリシャが「ユミルの民」がまだ知り得ていない「大型巨人族」
の技術を知っているため、その情報を引き出そうとした。

それから5年後。エレンが巨人化した事で事態が動く。
まず「大型巨人族」は「壁に住む民族」の中に巨人化能力を有した物が
いる事に驚く。そしてその規模、開発者等の情報をつかむため、以降
ライベル、アニにはエレン捕獲の命令が下る。

一方で、エレン巨人化の情報はグリシャにも届く。
グリシャはエレン生存に喜ぶと同時に、エレンの命が狙われる事に
発狂せんばかりに苦しむ。そこで「ユミルの民」に交渉する。
巨人化の技術開発に全面的に協力する見返りに、エレンを救出する事と。

グリシャの開発によって生まれた最先端の巨人が「獣の巨人」なのでは
ないかと思う。「獣の巨人」に変体した人間の正体は分からないが、
「ユミルの民」側の重要人物ではないのかな。
「獣の巨人」はウォールローゼをよじ登り侵入。そしてグリシャが
開発した技術によって「壁に住む民族」を次々と巨人に変えていく。
グリシャがすごい人でなしな感じだが、個人的には
実際利己的でひどいやつなのでは推測している。

「獣の巨人」の目的はエレンを「大型巨人族」から取り戻す事。
そして最終的には、「大型巨人族」も「壁に住む民族」も駆逐する
事。なんだか戦闘にすごい自信がありそうだから、どんな巨人でも
操れるのかなあ。

一方で、ライベル、アニは現時点で巨人化出来るのはエレンだけ
だと言う事と、グリシャの存在とエレンの関係についても情報を
つかんだ。そこでまった無しでエレンを連れさる。
エレンを連れ去れば、グリシャと「ユミルの民」に対して盾として
交渉が出来る。
また「壁に住む民族」に対する脅威要素も無くなる。
ライナー達はある程度有利な状況で、ウォールローゼの外にある
自分達の「故郷」に帰り、「大型巨人族」の再興を目指している。

以上で10巻の終わりまでの内容です。
初めてスレ立てたので長文・連続投下でごめんなさい。
何でもいいから意見を頂けたら嬉しいです。

>>1には幾つかツッコミたい。
でも長文で延々と語るのはめんどくさいので1つだけ言わせてくれ。

元々は東洋人と戦争していたのなら、
純血東洋人であるミカサ母が何故壁内で生活していたのか疑問が残る。
純血だから移住当初から100年は純血を維持できるだけの人数の東洋人がいないといけない事になる。
追い払った側が追い払われた側について行く理由がないし
仮について行っても受け入れられるはずがないと思わないか?

>>20
1です。レスありがとう。

ミカサの母は移住当初は居なくて、遅れて海を渡った旦那さんについてきて
グリシャの先導で壁の中に入って、周りから隠れて暮らしていたのではと思ってたんだけど、
そうするとミカサ達を襲った盗賊の説明がつかないです。。。
ミカサの身体能力がずば抜け過ぎだから、東洋人には何か設定がある気はするんだ。

ミカサの身体能力が突出してるのは、誘拐事件の一件でリミッターが外れているから。
なので東洋人がどうこうではなくミカサが異常なだけ、と考えるのが妥当かな。
実際、純血東洋人なミカサ母は普通にひ弱な女性だったぞ。

設定があるとしたら刺青のほうだろうね。
アニメでは刺繍になってたから、模様そのものに意味があるんだろう。
それが東洋人全体に関わるのかアッカーマン系譜にだけ関わるのかは知らんけど。

そういえばミカサのお母さん即死だったね。。。
作中で触れるとすれば、>>22が言うように刺青と全滅した理由くらいか。

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