ジンオウガ 「ほう……未来を見通せるお守りか……」 (962)

モンスターハンターの創作小説です
今迄は2chで投稿していましたが、移動してきました

第三部の第5話からの投稿となります

前作までのURLはこちらです

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第三部 あらすじ

第1話:縄張りに近づくべからず
 →人間とモンスターの間に不穏な空気が流れているユクモ村
  ハンターの、ハンマーと太刀は、そんな中、渓流に現れたジンオウガの討伐を頼まれます
  しかし、そのジンオウガには妻と子供がいました
  ジンオウガは、ハンターから分捕った、「未来を見通せるお守り」でドスジャギィの暴挙を予知しますが……

第2話:轟竜迎撃戦
 →妻と子供の安否を知るため、お守りをなくしてしまったジンオウガは、火山のウラガンキンの元に向かいます
  そこに、彼を知るティガレックス亜種が攻め込んできます
  火山で対峙するジンオウガとティガレックス亜種
  そこに、ハンマーとオトモアイルーの小鉄も参戦しますが……

第3話:戦慄の進軍
 →シュレイド地方の金リオレイア、銀リオレウスに拾われたジンオウガ妻と仔ジンオウガ
  仔ジンオウガは、「未来を見通せるお守り」を飲み込んでしまっていました
  一方、ティガレックス亜種との戦いで大怪我を負った小鉄の治療のために、ポッケ村に戻ることを提案するハンマー
  そんな彼らに、夜中、奇妙なハプルボッカが襲い掛かります

第4話:今そこにある恐怖
 →ジンオウガ妻の協力をすることになった少女達
  続々とシュレイド地方のモンスター達が集まってきます
  その最中、彼女達を、死んだはずのティガレックス亜種、そしてデュラガウア達が襲います
  迎撃するモンスター達でしたが、ジンオウガ妻が犠牲になってしまい……

以下続刊です

5.フラッシュフラッド

天国なんて存在するのか?
地獄なんて存在するのか?
死んだらどうなってしまうのか
残された彼には、それは分からないことだった

大雨の中、彼は立ち尽くしていた
突然の土砂降りの中、彼はただ呆然とそこに立ったまま、動けないでいた
目の前には、無残に切り裂かれた、見慣れた父と母の姿しかなかったから
だから、彼は動くことが出来なかった

目の前のそれを、現実と認識することが出来なかったから
いつもの通り、家に帰って、いつもの通り、家族で食事をして、一緒に寝て
そしてまた、いつもの明日が来ると、彼はそう信じていたから
雨が血を流していくのにも気づかず、彼は漫然と立ち尽くしていた

その日、彼は生まれて初めて一人になった

—樹海、イャンクックの巣<朝>—

弓 「ちょ……小鉄、何してるの……?」
小鉄 「あ、旦那さん。紹介するニャ。今日からオイラの義弟になった、迅雷ニャ」
迅雷 「グォウ」
ハンマー 「小鉄が……ジンオウガに乗っている……」
太刀 「油断も隙もない猫ね……いつの間に手なづけたのかしら……」

小鉄 「手なづけたとか、不穏なことを言わないで欲しいニャ」
小鉄 「オイラは、身寄りのないこいつを引き取ってやったんだニャ」
小鉄 「二匹で黒いティガレックスに復讐することを誓った仲だニャ!!」
小鉄 「迅雷も何とか言うニャ」
迅雷 「ゴゥウ」
ハンマー 「その……大丈夫、なのか? 流石に一概には信じられんが……」

太刀 「オトモアイルーのくせにジンオウガの義兄になったつもりなわけ?」
小鉄 「どこまでも失礼な奴らだニャ! オイラとこいつはもはや兄弟ニャ!」
小鉄 「てゆうか『くせに』って何だニャ! オトモ軽視の発言は聞き逃せんニャ!!」
弓 「…………」
迅雷 「グォウ」
少女 「本当のことだよ。この子の名前は迅雷。小鉄ちゃんの弟だって言ってる」

ハンマー 「そうなのか……小鉄、どんな卑劣な手段を使って騙した?」
小鉄 「やかましいニャ! どうして話をそういう方向に持っていこうとするニャ!」
小鉄 「迅雷、あの馬鹿をかみ殺してしまえニャ!!」
迅雷 「ゴウ!」
ハンマー 「何だ? やる気か?(ガシャコン)」

ティガレックス弟 「あの猫、どっか兄者に似てるな……」
ティガレックス兄 「グガァァアアアア!!! Zzz……!!!!」
少女 「ちょっと、やめて、小鉄ちゃん、迅雷。こんなところで喧嘩しないで」
迅雷 「兄貴の言うことは聞かなきゃ。お前は関係ないから見逃してやるぞ!」
小鉄 「ダッハッハだニャ! そうだニャ! オイラたちコンビに勝てる奴などいないニャ! 邪魔をするでないニャ!!」
テオ・テスカトル 「…………(ズン、ズン……)」

小鉄 (ビクッ)
迅雷 (ビクッ)
テオ・テスカトル 「ふむ………………」
テオ・テスカトル 「まず構えがなっておらぬ。ここを、こうだ(グイ)」
迅雷 「な…………何だよ……?」
テオ・テスカトル 「口の利き方もなっていない。点数もつけられんな」

小鉄 「な……何だニャ! 何か文句があるのかニャ!?」
ナナ・テスカトリ 「まぁまぁ、小鉄さんとやら。少しは朝ですから、静かにしたらいかがですか?(ズイッ)」
小鉄 (ビクビクゥッ!)
ナルガクルガ 「何だ? 喧嘩か?」
紫ガミザミ 「いや、馬鹿猫が、何故かジンオウガにまたがって阿呆言ってるだけじゃ」
小鉄 「そこの蟹! しっかり聞こえてるニャ!!」

ナナ・テスカトリ 「戦うと言っても、戦い方も知らないでしょう? ジンオウガさん」
小鉄 「迅雷だニャ。こいつには由緒正しき英猫、小鉄がつけたカッコいい名前があるニャ」
ナナ・テスカトリ 「まぁ……モンスターに名前ですって……?」
テオ・テスカトル 「奇特なことだな」
イャンクック 「面白いことを考える。今まで、そんなことは考えたこともなかった」
少女 「そうだねぇ」
イャンガルルガ 「まぁ……いいんじゃねぇのか。本人が満足してればな……」

迅雷 (ビクビク)
ナナ・テスカトリ 「私達を怖がるようでは、お父上とお母様の仇をとることなどできませんよ」
テオ・テスカトル 「左様。迅雷……とか言ったか? お前は、まだ戦う術も何もない。まずはそれを『勉強』しなければ」
迅雷 「勉強……?」
テオ・テスカトル 「ああ、そうだ」
小鉄 「迅雷にはオイラが全てを教えるニャ! 余計なことを吹き込むなニャ!!」

ナルガクルガ 「本当だな……あの猫、ジンオウガに乗ったら急に態度が大きくなったぞ……」
ティガレックス弟 「猫のクセに中々面白いじゃねーか」
小鉄 「そこのナルガクルガにティガレックスも、陰口は全部聞こえてるニャ!!」
小鉄 「無敵の小鉄様に対して猫軽視の発言は許せんニャ!!」
イャンガルルガ 「増徴しすぎだぞお前……」

ハンマー 「と……とりあえず、少女。小鉄は何を言っているんだ?」
少女 「よく分かんない……」
弓 「小鉄、降りてきなさい! 危ないわ!!」
小鉄 「旦那さん!! オイラはこいつを手に入れたから無敵になったニャ!!」
弓 「馬鹿なこといってないで!! それに、手に入れたって言っても、まだ子供のジンオウガじゃない!」
弓 「それ以上、このモンスターたちを刺激すると、私達もどうなるか分からないわ!!!!」

小鉄 「………………」
テオ・テスカトル 「………………」
ナナ・テスカトリ 「………………」
ナルガクルガ 「………………」
ティガレックス兄 「グガアアアアアアアアア!!! Zzzzz!!!!!!」
ティガレックス弟 「………………」
紫ガミザミ 「………………」
イャンクック 「………………」
キリン 「………………」
イャンガルルガ 「………………」

ハンマー 「………………」
小鉄 「お前なんでそっちサイドにいるニャ!?」
ハンマー 「まぁ……落ち着けよ小鉄。お前、ここで死にたいのか?」
小鉄 「そんな古典的な脅しに屈する小鉄様だとでも思ってるのかニャ!(フンス)」
ハンマー 「俺はいいんだ。でもこのモンスター達を止めることは出来んぞ」
小鉄 「………………」

「」と「」の間は一行あけてもらったほうが読みやすいです

つかあらすじがすでにカオスww

>>19
はじめまして。これからよろしくお願いしますm(_ _)m
ずっとこのスタイルでやってきたので、ご了承ください……
なるべく見やすくなるよう、努力させていただきます

お時間がありましたら、サイトの方もご一読くださいね
お話が長いので、あらすじがカオスになってしまい申し訳ありません(汗)

小鉄 「(よじよじ)と……とりあえず降りるニャ」
ハンマー 「それがいい」
迅雷 「あ……兄貴……?」
小鉄 「じ……迅雷。とりあえず今はこいつらの言うことを聞いておくニャ。隙を見て逃げ出せば済む話ニャ」
イャンガルルガ 「丸聞こえだぞ」

テオ・テスカトル 「……迅雷、お前の母上のことは、守れなかった私達にも責任がある」
テオ・テスカトル 「それはすなわち、お前を私達の仲間に迎え入れたいということだ」
オテ・テスカトル 「お前の心を重視するが、どうだろうか。私達の元で勉強するつもりはないか?」
迅雷 「仲間……あんた達が?」
迅雷 「(キッ)母さんを助けられなかった奴らの仲間になんて、なりたくないね!!」
小鉄 「ようし、よく言ったニャ迅雷」

ナナ・テスカトリ 「…………」
テオ・テスカトル 「ふむ……まぁ、お前の言うことも一理ある」
小鉄 「一理どころじゃないニャ。全理あるニャ」
小鉄 「こんだけ頭数がそろっていながら、何で迅雷の母ちゃんを助けられなかったニャ?」
小鉄 「それすなわち! お前達が弱いからだニャ!!」
俊足ガーグァ(物陰) (駄目だ……旦那、死んだな…………)

小鉄 「だから迅雷はオイラが育てるニャ。そもそもお前達は胡散臭くて信用できんニャ」
小鉄 「ティガレックスはいびきうるさいし」
ティガレックス弟 「あンだとォ?(ズイッ)」
小鉄 「ひぃ! 迅雷、雷を落とすニャ!!」
迅雷 「まだ落とし方が分からないよ!!」
ナルガクルガ 「よくもまぁ、命の恩人達に対してそこまで増徴できるものだ」
ナルガクルガ 「猫にしてはよくやる。もはや才能のひとつだな」

小鉄 「そこのナルガクルガ! 猫軽視の発言は一切認めないニャ!!!」
キリン 「どうしたものでしょう……説得に応じる気配がありませんが……」
イャンガルルガ 「ケケ……好きにさせときゃいいんだよ」
キリン 「そんな……」
イャンガルルガ 「それで死んだとしても、こいつらの本望なんだろ。だったらむざむざ死なせてやれよ」
ティガレックス弟 「全くだぜ」
ナナ・テスカトリ 「コラ、貴方達。なんてことを言うんです」

テオ・テスカトル 「分かった。ならば仲間になれとは言わぬ」
テオ・テスカトル 「しかし少なくとも、お前は戦い方の技術、生き抜く術くらいは学ばねばならぬ」
小鉄 「オイラを無視して話を進めるなニャ!!」
テオ・テスカトル 「猫、お前もだ」
小鉄 「ニャ!?」
テオ・テスカトル 「何かを育てるというのは、お前が思っている以上に大変なことだ」
テオ・テスカトル 「迅雷のためを思うならば、お前も色々と学ぶべきものがあるはずだ」

小鉄 「ぬぬ……」
迅雷 「あ……兄貴、どうするの?」
小鉄 「完全に包囲されてるニャ。卑劣な奴らだニャ」
ティガレックス弟 「丸聞こえだぜ」
ハンマー 「いい加減にしろ小鉄(ガシッ)」
小鉄 「頭を掴むなニャ…………!!!」
ハンマー 「少女、炎帝は何と言っているんだ?」

少女 「迅雷と小鉄ちゃんに、勉強の必要があるって。戦い方とか、生活の知恵とか……」
太刀 「勉強?」
少女 「そうだよ。テオ先生達は、私達の『学校』の先生なの」
弓 「プッ……学校? モンスターが……?」
弓 「この子、本当に頭大丈夫?」
少女 「………………でも……本当だもん…………」
ハンマー 「少女の言うことは本当だ。この炎帝は、他の若いモンスターを教育している」
小鉄 「頭を離せニャ……!!(ジタバタ)」

ハンマー 「まずは小鉄。お前、炎帝にきちんとお礼を言ったのか?」
小鉄 「ニャ!? お礼?」
ハンマー 「お前に古龍の血を与えて、傷を治してくれたのはこのモンスターなんだぞ」
小鉄 「傷? そういえば全然痛くないニャ!」
ハンマー 「今まで全く気が付かなかったのか……」
ハンマー (というか、あの傷で動けていたのもおかしい……)
ハンマー (こいつが首から下げている、あのお守りのせいか?)
ハンマー (スキを見て奪い取った方がいいかもしれないな……)

小鉄 「そうだったのかニャ……オイラは古龍の血でここまで回復したのかニャ……」
小鉄 「だ……だとしたらあんたさんがたは命の恩人、いや、恩モンスターだニャ……」
ティガレックス弟 「やっと分かったか」
イャンガルルガ 「てめーは何もしてねーだろうが」
小鉄 「だけど、それとこれとは別問題だニャ!」
ナナ・テスカトリ 「……そうですね」
小鉄 「オイラの命を救ってくれたことには感謝するニャ。でも、それならなんで迅雷の母ちゃんを助けられなかったニャ!?」
迅雷 「……! そうだ! そんなに強いなら……!!」

テオ・テスカトル 「すまない。古龍の血も万能ではないのだ」
小鉄 「所詮その程度だニャ! 親を亡くした子供の気持ちが、お前たちにわかるのかニャ!!」
小鉄 「仲間になれとか、笑わせるニャ! 親だニャ!? 親が死んだんだニャ!!」
小鉄 「ちょっとは迅雷の気持ちも考えるニャ!!」
迅雷 「あ……兄貴……」
テオ・テスカトル 「ふむ……」
テオ・テスカトル 「確かにお前の言うとおりだ、猫よ」

テオ・テスカトル 「ならば、我々はこれからどうすれば良い?」
小鉄 「ニャ!?」
テオ・テスカトル 「お前の言うとおりだが、感情論で物事が運ぶほど、世界は甘くはないぞ」
テオ・テスカトル 「そこまで言うからには、お前にも解決策があるのだろう?」
テオ・テスカトル 「それとも、二匹で黒いティガレックス達……に挑んで、返り討ちに遭うつもりか?」
テオ・テスカトル 「冷静になれ。お前の火照った頭では、迅雷をさらに危険にさらすだけだ」

小鉄 「ぐぬぬ……」
テオ・テスカトル 「今のところは我々と行動するのが一番良い。少なくとも……迅雷がきちんとした力を身に着けるまでな」
キリン 「雷の落とし方なら教えてあげますよ」
ティガレックス弟 (ビクッ)
ナナ・テスカトリ 「戦い方も教えてあげましょう」
迅雷 「雷……」
迅雷 「兄貴、僕、雷を落としてみたい」
迅雷 「もっと強くなりたいよ」

小鉄 「迅雷……」
小鉄 「ええい仕方ないニャ。あんた達の世話になってやるニャ!!」
ナルガクルガ 「何故こいつはこんなに態度がでかいんだ?」
紫ガミザミ 「分からぬ。並々ならぬ猫じゃな……」
キリン 「ふふ……元気があって良いではないですか」
小鉄 「てゆうか頭を離すニャ!! いい加減にするニャ!!(ジタバタ)」
ハンマー 「話はついたのか?」

小鉄 「こいつらの世話になることにしたニャ。偉大な小鉄様がここまで譲歩してやったんだから、頭を話すニャ!!」
少女 「ハンマーさん、離してあげないと頭がもげそうだよ」
弓 「小鉄を離して……!」
ハンマー 「ああ。まぁ話がついたんならいいだろう(パッ)」
小鉄 「(ドサッ)ギニャ!」
弓 「小鉄!」
迅雷 「グルルル!!!」
弓 「!!」

小鉄 「やめるニャ迅雷! あの人間だけは襲っちゃいかんニャ」
少女 (他はいいんだ……)
迅雷 「でもハンターの格好をしてるよ!」
小鉄 「あの人間は、オイラのご主人様だニャ。お前も旦那さんと呼ぶニャ」
迅雷 「うん……分かった!」
弓 「小鉄……大丈夫? 近づいても……」

小鉄 「大丈夫だニャ。旦那さん、迅雷は分かる子だニャ」
迅雷 「グル……」
弓 「本当……ジンオウガが私の手を舐めてる……」
ハンマー 「驚いたな。本当にてなづけたようだ」
太刀 「いずれ騙されてることに気付くわよ、あのジンオウガ」
小鉄 「迅雷、あの人間二匹は襲っていいニャ。隙あらばヤレニャ」

少女 「………………っていうことを小鉄ちゃんは言ってるよ」
小鉄 「頭を離せニャ!!!(ジタバタ)」
太刀 「あんたには恩を感じる脳みそもないわけ?(ギギギ)」
小鉄 「ず……頭蓋骨が割れる…………ニャ…………」
弓 「小鉄をいじめないで!!」
太刀 「うるっさいわね! こういう傲慢なオトモには初期教育段階でヤキを入れとかなきゃいけないのよ!!」
太刀 「あんた、監督不行き届きなんじゃないの!?」
弓 「何ですって……!!!?」

ハンマー 「おい太刀、やめろ。ジンオウガが動き出した」
太刀 「え? 何何?」
迅雷 「兄貴を離せ! 人間!!(バッ!!)」
太刀 「!!」
ハンマー 「(ガシッ)ふん……子供のジンオウガなら、武器を使うこともあるまい……!!」
迅雷 「(グググ)……な……何だよ、この人間……」
太刀 「ジンオウガを手で抑え込んでる……赤ん坊だけど……」

テオ・テスカトル 「ほう……ナナ、あれは本当に人間か?」
ナナ・テスカトリ 「だと思いますが……」
小鉄 「拘束が緩んだニャ!!(バッ)」
太刀 「あ! コラ馬鹿猫!!」
小鉄 「(ゲシッゲシッ!!)迅雷を離すニャ!!!」
ハンマー 「仕掛けたのはお前だろ!!」
迅雷 「兄貴! 痛いよ!!!」
小鉄 「待ってるニャ迅雷! 今こいつにビッグブーメランを……」

少女 「小鉄ちゃん、仲良くしようよ……」
小鉄 「! お前は、モンスター語を話す変な人間!!」
少女 「誰も怖い人はいないよ。だから、仲良くしようよ」
少女 「迅雷のお母さんのことは、あなたも悲しいし、私も悲しいよ」
少女 「だから、一緒に生きていこうよ」
小鉄 「………………」
小鉄 (この人間、見ず知らずの他モンスターのために泣いてるニャ)
小鉄 (ぐぬぬ……)

小鉄 「……迅雷、とりあえず今のところはやめておくニャ」
迅雷 「兄貴?」
小鉄 「とりあえずオイラ達が譲歩しないと話が進まないっぽいニャ」
小鉄 「少し大人になるニャ」
迅雷 「う、うん、分かった……」
イャンガルルガ (よく言うぜ……)
ハンマー 「! ジンオウガが下がった!」

小鉄 「てゆうか俊足ガーグァとモンジロウ、そんな隅っこで何してるニャ」
俊足ガーグァ 「旦那……生きてるのが不思議ですぜ……」
モンジロウ 「こてっちゃん……あんたは猫の中の猫、いや、雄の中の雄だニャ……!!」
小鉄 「??」
小鉄 「いいからこっちにくるニャ」
俊足ガーグァ 「あんた……炎帝を前にしてなんて不遜ぶりだ……」
モンジロウ 「しかもジンオウガまで味方につけちまった……! これは世界中に広めるべき大ニュースだニャ!」

ハンマー 「とりあえず小鉄は落ち着いたのか?」
少女 「そうみたい。もう大丈夫みたいだよ」
ハンマー 「泣くな。どんな生き物にも天が定めた時間というものがある。迅雷の母親が死んだのは、お前たちのせいではない」
少女 「うん……」
テオ・テスカトル 「少女。この人間達と少し話をしてくるといいだろう」
イャンクック 「!!」
ナナ・テスカトリ 「イャンクック様、ここは……」

少女 「分かった。おじさん、ちょっと行ってくるね」
イャンクック 「う……うむ。気を付けて行きなさい……」
少女 「? うん」
ハンマー 「何だ?」
少女 「テオ先生が、みんなと少し話をしてきなさいって言ってる」
弓 (本当にモンスターと会話してるのね……最初はからかってるのかと思ってたけど…………)
ハンマー 「それでは雪山の俺のテントに行くか。弓も太刀も、ここでは落ち着かないだろう」

太刀 「あはは……そうね。ティガレックスとナルガクルガが一緒にいることでさえ悪夢だわ」
太刀 「しかも寝てる方のティガレックス、洞窟からはみ出てない?」
少女 「あれは太ってるだけだよ」
太刀 「そうなんだ……」
ハンマー 「とりあえず、炎帝には世話になったと伝えてくれ。それと、小鉄はどうするんだ?」
少女 「小鉄ちゃんは、迅雷と一緒にここに残れって」
ハンマー 「そうか。じゃあな小鉄。短い間だったが、お前みたいな馬鹿なオトモにはもう二度と出会わないだろうな」

小鉄 「お前のケツに、いつかビッグブーメランを突き刺してくれるニャ……」
弓 「小鉄が残るなら、私も……」
ハンマー 「やめておいた方がいい」
弓 「!」
ハンマー 「ここはモンスター達の縄張りだ。一晩は過ごしたが、本来俺たちがいていい場所ではない」
少女 「大丈夫だよ。雪山とここはあんまり離れてないから」
弓 「小鉄……一人で大丈夫?」
小鉄 「すぐに勉強とやらを終わらせて、迅雷と一緒に行くニャ」
小鉄 「心配無用だニャ!」

弓 「小鉄がそう言うなら……」
ハンマー 「まぁ、死んでも死なないような猫だ。こんな地獄のような環境でも、当たり前のように生き残るさ」
小鉄 「今更褒めても何も出ないニャ」
太刀 「褒めたの?」
ハンマー 「もういい。行くぞ(ガチャリ)」
キリン 「少女ちゃん、行くの? 私が乗せて行ってあげるわ」
少女 「お姉ちゃん、ありがとう!!」

太刀 「何? もしかしてキリンも一緒に来んの!?」
テオ・テスカトル 「待ちなさい、キリン……」
ナナ・テスカトリ 「あなた様、もう少女ちゃんはキリンちゃんに乗ってしまいましたわ……」
テオ・テスカトル 「少女が人間と単独で接触できる機会を作りたかったのだが……」
イャンクック 「キリンちゃんは心得ていると思います。それに、あの異様なモンスター群も気になる……」
イャンクック 「あの子を守るためにも、多少の戦力は必要なのでは……」
テオ・テスカトル 「ふむ……確かにそうだな……」

ティガレックス弟 「じゃあ俺が……」
イャンガルルガ 「馬鹿かお前は」
ティガレックス弟 「何ィ!? 馬鹿って言った奴が馬鹿なんだぜ!!!」
ナルガクルガ 「俺が行こう。隠密行動ならお手の物だ」
イャンガルルガ (……チィ)
紫ガミザミ 「尾行じゃな。楽しそうじゃ。わしも行くぞえ」
ナルガクルガ 「そうか。頭に乗れ」
テオ・テスカトル 「分かった。ならばお前たちに任せよう。さりげなく少女を守ってやってくれ」
ナルガクルガ 「了解した」
紫ガミザミ 「うむ」

弓 「小鉄……」
小鉄 「旦那さんはゆっくり怪我を治すニャ!」
弓 「うん、分かった。小鉄も気をつけてね……」
ハンマー (弓の怪我は、ついでに炎帝から拝借した血で治っているのだが、言わない方がよさそうだな……)
ハンマー (それにしても、小鉄があそこまで怒るとは……あいつも、もしかして過去に……)
弓 「…………」
少女 「どうしたの? ハンマーさん」
ハンマー 「いや、なんでもない。行こう」

—5年前、人里離れたアイルーの村<夜>—

子アイルー (ふら……ふら……)
子アイルー (ドサッ)
子アイルー 「…………」
子アイルー (体中から力が抜けていくニャ……)
子アイルー (父ちゃん、母ちゃん…………)
子アイルー (待ってるニャ……今、オイラが行くニャ…………)

子アイルー (………………)
 >ザァァァァァァ—ッ!!
子アイルー (ハッ!!)
子アイルー (うう……雨が冷たいニャ……)
子アイルー 「!! 父ちゃん! 母ちゃん!!」
子アイルー 「か……体が動かんニャ…………」
子アイルー 「頑張るニャおいら……もうすぐ村だニャ……」

子アイルー 「………………」
子アイルー 「な……何だニャ……これは…………」

彼が見たのは、ボロボロに壊れた、自分が育った村だった
すべてが粉々に砕け散っていた
そして散乱する、猫だったもの
隣の家族。村長さん
知っている顔がたくさんいた

たくさんいた

誰も、もう動かなかった

子アイルー 「父ちゃん!! 母ちゃん!!」
父アイルー 「…………」
母アイルー 「…………」
子アイルー 「しっかりするニャ! 今薬草をつけるニャ!!」
子アイルー 「…………血が……血が止まらんニャ!!!」
子アイルー 「誰かー!!! 誰かいないかニャ!!!!」
子アイルー 「父ちゃんが!! 母ちゃんが!!!」
子アイルー 「おいらの父ちゃんと母ちゃんだニャ!! 助けてくれニャー!!!」

子アイルー 「誰か—!!!!!!!」
 >グルルルルルルル……
子アイルー (ビクッ)
子アイルー (な……何か村の奥にいるニャ……)
子アイルー (でっかい何かが…………)
子アイルー (こっちを見てるニャ…………)
××××××× 「グルルルルルルルルル…………」

子アイルー 「だ……誰でもいいニャ!! 父ちゃんと母ちゃんが……」
子アイルー 「い……い、息をしてないんだニャ!!!!!!」
子アイルー 「見てないで助けてくれニャ!!!」
子アイルー 「お願いだから助けてくれニャ!!!!」
××××××× 『クク…………カカ…………』
子アイルー 「!! 何がおかしいんだニャ!!!! 助け……」
××××××× 『カカカカカカカカカ!!! クク……ハハハハハハハハハハ!!!!!!』
子アイルー (ビクッ!!!)

××××××× 『息がない? 助けろ? 何故?』
××××××× 『お前に、そこまでのリスクを背負うだけの覚悟はあるのか?』
子アイルー 「お……お前……お前が…………!!!」
××××××× 『猫ごときにお前呼ばわりされる筋合いはない』
子アイルー 「な……何でだニャ!? オイラ達が何か悪いことをしたかニャ!!」
子アイルー 「何でこんなこと……こんなひどいこと……」
子アイルー 「お前には心がないのかニャー!!!!!!!」

××××××× 『心……?』
××××××× 『ほう……面白いことを言う猫だ』
××××××× 『ならば問おう。心とは何だ?』
子アイルー 「ごちゃごちゃうるさいニャ!!! お前を倒して、父ちゃんと母ちゃんの手当てをするニャ!!」
子アイルー (ふら……ふら……)
子アイルー 「ここから出ていくニャー!!!!」
××××××× 『ふん……答えを期待した我が馬鹿だったか……』
 >ヒュバッ!!!
子アイルー 「ギニャアアアアア!!!」
 >ドゴッ!!!!

子アイルー (ズルズル……)
子アイルー (ドサッ……)
子アイルー (か……風……?)
子アイルー (すんげぇ突風が……オイラを吹っ飛ばして…………)
子アイルー 「父ちゃん……」
子アイルー 「母ちゃん…………」
父アイルー 「…………」
母アイルー 「…………」
子アイルー 「うおおおおお!!!!!」

××××××× 『ほう……まだ立ち上がるか』
子アイルー 「やかましいニャこの外道!!!」
子アイルー 「オイラは……オイラは絶対にお前を許さないニャ!!!!」
××××××× 『クク……カカカカカカッ!!!』
××××××× 『すぐに殺してやろうかと思ったが、なかなかどうして、良い憎しみを持っている』
××××××× 『生かしてやろう』
××××××× 『我を憎め。憎みつくせ。それが我の力となり糧となる』
子アイルー 「どうして……どうしてみんなを……」
子アイルー 「みんなを……殺したニャー!!!!!!!!」
子アイルー 「答えろぉぉぉぉおお!!!!!」

××××××× 『どうして?』
××××××× 『ふむ……どうしてだろうな……』
××××××× 『暇つぶし……か?』
子アイルー 「暇つぶし…………?」
子アイルー 「…………暇つぶし…………?」
子アイルー 「暇つぶし……!!!!!!!?」
子アイルー 「く……ぐ……(ギリギリ)」
子アイルー 「うおおおおおお!!!!!!(バッ!!!)」

××××××× 『良い目だ。憎しみで張り裂けそうになっている』
××××××× 『我を憎め、猫よ。お前の友人と、家族を殺した我を憎め』
××××××× 『我の声を、忘れるな』
××××××× 『さすれば、いつかまた会いまみえる時が来る』
子アイルー 「やかましいニャアアア!!!!」
 >ビュゥゥゥゥッ!!!!
子アイルー 「ギャアアア!!!!」
××××××× 『そのまま海まで飛んで行け……』
××××××× 『運が良ければ助かるだろう』
××××××× 『運が良ければ……な』
××××××× 『クククク……カーハッハハハハハハハハハハ!!!!!!』

どれだけ海を漂っていたのか分からない
彼は、もう自分は死んでしまうのだと思った

それも、またいいのかもしれないと彼は思った
父や母、そして仲間達がいる場所にいけるのであれば、それもまたいいのではないか
彼はそう思った

しかし、彼の体は意思に反して水面を目指していた
どうして水面を目指すのか、それは彼にも分からなかった
それは、憎しみから来るものだったのか
それとも、ただ単に生きたい、それ一念だったのか
彼には、よく分からなかった

意識が段々と下に落ちていく中、彼の体は上を目指していた
上に
もっと上に
沈み行く体は、意に反して動き続けていた

脆弱な猫の体で、彼は、何故か必死に生きようとしていた

何時間……いや、何日経った頃だか、彼にはよく分からなかった
気づいた時、彼は見知らぬ人間に抱えられていた

お疲れ様です。今日の更新分は以上となります

ここまでで、第5話の中盤までとなります
続きは、出来次第、ここにUPさせていただきます
気長にお待ちくださいね

私も、今回の東北関東大震災で、福島県の中通りで被災しました
先日やっと水が出ましたが、まだ物資が不足している状況が続いています

今回の大震災では、沢山の方が被災され、悲しい出来事がいろいろな場所で起こりました
今現在、必死に事態の悪化を食い止めようと頑張ってらっしゃる方々もいらっしゃいます

そんな中、少しでも皆様の気晴らしになればと思い、更新を続けさせていただくことにいたしました

何かありましたら、上記まとめブログのBBSなどでメッセージをいただければ幸いです

私も頑張っていきます
一緒に頑張っていきましょう!!!

それでは、今回は失礼させていただきます

おー、こっちにきたのか。

行間は開けれないのか。
もうすこし一つのレスを長くしてもいいんじゃないのか?

まー、しえんだ

>>68
2chから移動させていただきました
お世話になりますm(_ _)m

まとめブログでまとめる際、行間を空けてしまうとまとめるのが大変になってしまうので、このような形になっていました
ご了承いただければ幸いなのですが……どうしても見づらいというご意見が多ければ、投稿の形を変えさせていただきたいと思います

一レスはもう少し長くてもいいんですね
ここの感覚がつかめていませんでした
次回から気をつけます

支援、ありがとうございます
次回更新を気長にお待ちくださいね

更新お疲れ様でした!
兎にも角にも、再開を目の当たりに出来て嬉しい限りです。
新しい板に移動する、という告知を見て飛んできました。

御身体には何卒お気をつけて。
次の更新も首をミラボレアスくらいにして待ってます。

お疲れ様でした!
次回作も楽しみにしています^^

>>70
飛んできていただいて、ありがとうございますm(_ _)m
こちらではスレが消える心配などがないので、きちんとお返事が出来て嬉しいです

ミラボレアスくらいの首とはまた長いですね(;・`ω・´)
もうしばらくお待ちくださいねー
そちらもお体に気をつけてください〜

>>71
近いうちに第5話の後半をUPさせていただきます
お暇な時にチェックしていただければ幸いです
これからも、よろしくお願いしますね(*´ω`*)

>>1
次の更新も楽しみにしてます。

たった今ジンオウガ2匹ぬっ殺してきた

>>73
今第5話の続きを書いていますが、少々忙しくて、遅れてしまう可能性があります
気長にお待ちくださいね
ご意見ご要望などがありましたら、遠慮なさらず書き込みされてください

>>74
さては黒いティガレックス……(;・`д・´)

落ちないしゆっくり頑張ってや

1部から見とったで

続編きてたとは・・・楽しみに待ってる!

とりあえず黒ティガなどを蘇生させたあれを乱獲してきた

移ったのか……支援
とりあえずオトモとティガ狩ってきた

>>1
相変わらず小鉄は憎たらしいな…
とりあえずユクモ近辺の嵐を鎮めてきた

無事で何より。次も楽しみにしてるよ

さっきナルガクルガ三匹ぬっ殺してきた

>>76
そうですね( ´∀`)  こちらは落ちないし、雰囲気もまったり出来そうです
1部からのご応援、ありがとうございます。これからもゆるりとよろしくお願いしますね〜

>>77
少し先のことになるかもしれませんが、ゆっくりとお待ちくださいね

>>78
さては、神…………(;・`д・´)

>>79
支援ありがとうございますm(_ _)m
黒ティガは何度でも蘇りますから、何度でも倒しちゃってくださいね

>>80
それが小鉄ちゃんなのです(`・ω・´)o
ここにも神が一人……

>>81
そちらもご無事なようで何よりです(*´ω`*)
こちらは、原発が爆発するなど不穏な空気が流れていますが、とりあえず今のところは大丈夫です
物資などは依然ありませんが…………いよいよ危なくなったら避難しますね

>>82
お、おお……これから登場していただく予定の方々と、既に刃を交えられたのですか
書き分けどうしようかなぁと考え中です

うわあ!楽しみです。
黒幕も見えたりして盛り上がってきましたね
Fのモンスターも出てるみたいですがナスやらドンちゃんとかもでるかなとか期待してます

>>84

つ「sage」

俺のwktk返してくれ

更新楽しみにしてます。未だにユクモ一式でジンオウガと戯れながら待ってます。
しかしガンキン殿下が強すぎてなかなか進めない・・・
さすが殿下。

いつも読んでます。頑張ってください。

mixiのコピペからこれを知りブログを読み、今ここまでたどり着きました。

更新期待してます。

ここまでで不覚にも二回涙腺壊されました。

BBS見たら住んでる場所ががが・・・
更新、ゆっくりと待ち続ます。
騒ぎが収まるまで頑張って

支援

>>84
Fの皆さんも沢山出していきたいです
何かご希望がありましたら、ご遠慮なさらず書き込まれてくださいね

>>85
(`・ω・)つ[wktk-G]

>>86
ユクモ一式で( ゚ω゚) が、頑張ってください
殿下はガンナーで水冷弾を撃ってると楽なような気がしますよ

>>87
ありがとうございます
無理せず進めさせていただきますね

>>88-89
Mixiからこんにちは
宜しければマイミク申請してやってください
これからもゆるりと書いていきますねー

>>90-92
福島はまだ揺れてますね……一ヶ月前のことなのに恐ろしいものです
これ以上の余震がきませんように(-人-)

>>93-94
支援ありがとうございます
気長に続き、お待ちいただければ幸いです

いろいろ考えましたが、今までと同じ投稿形式をとらせていただきます
私の方で上手く対応できる時間が、あまりとれずに申し訳ありません

第5話の中編をUPさせていただきますm(_ _)m

第5話 フラッシュフラッド 中編

子アイルー 「………………」
ハンター 「……目が覚めた……」
子アイルー 「……!! お前は……!!(ズキッ) ギニャ……!!」
ハンター 「…………動かない方がいいよ。足が、折れてる…………」
子アイルー 「(ズキズキ)う……うぅ……」
子アイルー 「な……何だニャ……ここは……」

彼が見たのは、見慣れぬ高い天井
そして、暖かい火がともっている暖炉
何もかもがのサイズが大きい、まるで別世界の家の中だった

ハンター 「今、スープを温めるから……」
子アイルー 「何なんだニャお前……! 人間……!!?」
ハンター 「人間の言葉が分かるのね……どこから来たの……?」
子アイルー 「や……やかましいニャ! おいらを早く……村のところに……」
ハンター 「?」
子アイルー 「父ちゃんと、母ちゃんが……死んじまうニャ!!!!」

ハンター 「どういうこと?」
子アイルー 「おいらは……行かなきゃならんニャ…………(ドサッ)」
ハンター 「ちょっと……動かない方が……」
子アイルー 「触るんじゃないニャ!!(バシッ!)」
ハンター 「!!」
子アイルー 「おいらが行かなきゃ……行かなきゃいかんのニャ…………」
子アイルー 「父ちゃんは厳しいけど、本当は優しくて……」
子アイルー 「母ちゃんはおっちょこちょいだけど、お人よしで……いい猫で……」
子アイルー 「でも、おいらがいないとダメな……家族なんだニャ!!」

子アイルー 「父ちゃんと母ちゃんは、おいらを守ってくれたニャ……」
子アイルー 「だからおいらは……今度はおいらが……」
子アイルー 「父ちゃんと母ちゃんを、守らなきゃいけないんだニャ!!!」
ハンター 「…………」
ハンター 「そう……お父さんと、お母さんを……」
ハンター 「あなた、亡くしたのね」
子アイルー 「!!!!!!」
ハンター 「…………」

子アイルー 「な……何を言ってるニャ…………」
子アイルー 「おいらは家に帰るニャ……」
子アイルー 「家に帰ったら、父ちゃんと母ちゃんがいて……」
子アイルー 「村長さんや、情報屋もいて……」
子アイルー 「長屋も、大きくなって、村のみんなも増えてきて……」
子アイルー 「だから……だから……」
子アイルー 「村は、まだこれからだニャ……」
子アイルー 「これから、村は………………」
子アイルー 「………………村は………………」

ハンター 「………………」
子アイルー 「そうだニャ! これからだニャ!!!」
子アイルー 「あんな化け物にやられるおいら達じゃないニャ!!」
子アイルー 「父ちゃんは強いんだニャ! 村の中でも一、二を争う豪腕なんだニャ!!!」
子アイルー 「母ちゃんの料理は世界一なんだニャ!!」
子アイルー 「みんな、みんな一生懸命生きてたニャ!!!」
ハンター 「………………」
子アイルー 「だから……」
子アイルー 「だから、みんなが…………」
子アイルー 「みんなが………………」

子アイルー 「みんなが死んだなんて、そんなの嘘だニャ!!!!」
子アイルー 「嘘だニャ!!!」
子アイルー 「嘘だニャー!!!!!」
ハンター 「………………」
子アイルー 「はぁ……はぁ…………(ズキズキ)」
ハンター 「うん……そうだね……」
子アイルー 「!!!」
ハンター 「よく分からないけど……きっとそうだよ……」
ハンター 「大丈夫だよ……」
ハンター 「大丈夫だから……」

子アイルー 「お……お前に……お前なんかに、何が分かるニャ!!!」
子アイルー 「お前に、おいらの気持ちが分かるわけがないニャ!!!」
子アイルー 「そもそもお前は何だニャ!!!」
ハンター 「私は弓。このあたりを中心に狩りをしているハンターよ……」
子アイルー 「ハンター…………」
子アイルー 「お、お願いがあるニャ!!!」
子アイルー 「おいらを村まで連れてってくれニャ!!」
子アイルー 「父ちゃんと、母ちゃんが待ってるニャ!!!!!」

弓 「………………」
弓 「…………そうだね…………うん、分かった」
子アイルー 「!! 本当かニャ!?」
弓 「いいよ……それで、君の気持ちがおさまるなら」
子アイルー 「今すぐ行くニャ!! グズグズするなニャ!!!!!」
弓 「………………」
弓 「…………うん」

 >ザァァァァァ——ッ!!!
子アイルー 「す……すんげぇ土砂降りの雨だニャ…………」
弓 「私の装備を体に巻いていきなさい。冷えると、傷に触るわ……」
子アイルー 「父ちゃん……母ちゃん……!!!」
弓 「………………」
弓 「スープと食料を持ったから……大丈夫。行くよ……ちゃんと背中に乗ってて」
子アイルー 「やかましいニャ!! さっさと行くニャ!!!!」
弓 「………………うん」

数時間進んだ先
そこには、何もなかった

倒れた家屋も
猫だったモノも

父も、母も
誰もいなかった

ただ、巨大な竜巻になぎ払われたかのように
地面がえぐれ、木々が薙ぎ倒され
全てが、なくなってしまっていた

子アイルー 「……………………」
弓 「…………君が目を覚ますまで、一週間かかったわ」
弓 「その間、この地方では頻繁に竜巻が起こってた」
弓 「近くの村もいくつか、やられたわ……」
弓 「人間の村でさえ、跡形もなくなっているの……」
弓 「………………」
子アイルー (ドシャ)
弓 「あなた、足が…………」

子アイルー (ふらふら)
子アイルー 「父ちゃん……母ちゃん…………」
子アイルー 「村長さん…………情報屋………………」
子アイルー 「みんなどこに行ったニャー!!!!!!」
子アイルー 「みんなー!!!!」
子アイルー 「みん……(ズキッ)…………うっ!! ゲホッ…………ゲホッ…………」
弓 「…………これ以上雨に当たると、傷に良くないわ…………」
子アイルー 「……………………」

子アイルー 「どうしてだニャ…………」
弓 「………………」
子アイルー 「おいらたちが何か悪いことをしたかニャ…………」
子アイルー 「おいらたちが…………何かをしたのかニャ………………」
子アイルー 「…………おいらたちは……ただ、一生懸命村を発展させようとして…………」
子アイルー 「一生懸命………………」

 >×××××××『ククク……ハハハ………………カーハッハッハッハッハッハ!!!!』

子アイルー 「何がおかしいニャ!!! うわああああ!!! 何がおかしいニャー!!!!」
子アイルー 「村を返せニャー!!! おいらたちの村を!!! 返せニャー!!!!!」

弓 「………………」
弓 「あなた、大きな……本当に大きな、白い竜を、見たことがある……?」
子アイルー 「!!!」
弓 「その白い竜に、何かを言われた……?」
子アイルー 「お前……」
子アイルー 「お前、あいつの…………!!!!」
弓 「違うわ」
子アイルー 「……!」
弓 「私も……あの竜を、憎む者の一人なの…………」

弓 「随分前の話になるけど……私の村も、ここと同じように消えたわ……」
弓 「あなたと、丁度同じように……」
子アイルー 「………………」
弓 「だから、私……あなたの気持ちが何となく……分かる」
子アイルー 「………………」
弓 「つらいよね……苦しいよね…………」
弓 「憎いよね……」
弓 「あの竜が……憎いよね…………」

子アイルー 「…………あの日は…………」
子アイルー 「母ちゃんの、誕生日だったんだニャ…………」
子アイルー 「おいらは…………母ちゃんの好きな、ドスビスカスを取りに行って……」
子アイルー 「そこで、竜巻に、吹っ飛ばされたニャ…………」
子アイルー 「……………………」
子アイルー 「おいらは…………」
子アイルー 「おいらは強くなりたいニャ…………」
子アイルー 「おいらは…………もっともっと強くなりたいニャ…………!!!!」

子アイルー 「もっともっと強くなって……」
子アイルー 「おいらは……あの白い竜に……」
子アイルー 「復讐するんだニャ!!!!!!!!」
弓 「……………………」
弓 「うん……そうだね……」
弓 「じゃあ、約束しようか……」
子アイルー 「約束……?」
弓 「それまで、私と一緒にいよう」
弓 「あなたが強くなって、復讐できるまで、私があなたの家族になってあげるよ……」

子アイルー 「何でおいらがお前なんかの家族に…………」
弓 「だから、約束……」
子アイルー 「…………?」
弓 「男の子は、もう泣かない……」
子アイルー 「!!!」
弓 「泣かないで……(ぎゅ)」
子アイルー 「………………」
弓 「今だけは許してあげるから……」
弓 「これからは泣かない……」
弓 「私と約束……できる?」

子アイルー 「う……う…………(ボロボロ)」
弓 (ぎゅ…………)
子アイルー 「うわあぁあああ!!!! うわぁああああああん!!!!」
弓 「いい子だから……泣かないで…………」

降りしきる雨の中、彼の鳴き声はどこまでも、ずっと遠くまで響いていた
その日、彼はかけがえのないものを失い、そして、かけがえのないものを得た

—樹海、イャンクックの巣<夜>—

小鉄 「……………………(ハッ)」
小鉄 「…………」
小鉄 (嫌な夢を見ちまったニャ…………)
迅雷 「グゥ…………グゥ…………」
小鉄 (こいつのせいだニャ…………)
小鉄 (こいつがあまりにも弱そうで…………)
小鉄 (あまりにもかわいそうで…………)
小鉄 (………………)

イャンクック 「どうした、小鉄さんとやら。寝付けないのか?」
小鉄 「お前は……変な鳥!!」
イャンクック 「はは。いや、いろいろな者にそう言われるよ」
小鉄 「何だニャ。おいらを叩いても何も出ないニャ」
イャンクック 「何もとって食べようというわけじゃない。少し話をしようとしただけだよ」
小鉄 「ふぅむ……」
小鉄 「あのでっかい古龍夫婦と、ティガレックス二匹が帰ってくれたおかげで大分広くはなったニャ」
小鉄 「何より、ティガレックスのいびきがないせいで、やっと住める環境になったニャ」

イャンガルルガ 「先生達を悪く言うことは許さねぇ。小鉄、お前はこれから、先生達に教わることが沢山あるんだぜ」
小鉄 「ふんッ! オイラが教わることなどもう何もないニャ」
イャンクック 「まぁ、そう意固地になることもあるまい。明日から授業に出てみるといい」
小鉄 「うるさいニャ。てゆうか黒い鳥。何でお前がここにいるニャ」
イャンガルルガ 「どこにいようが俺の勝手だろうが」
小鉄 「それもそうだけど、ここはイャンクックとやらの巣じゃないのかニャ」
イャンクック 「ああ、そうだ」
小鉄 「ひょっとして、あのちっこい人間にくっついていきそびれたのかニャ」
イャンガルルガ (ピクッ)

小鉄 「モンスターのくせに人間と仲良くしてるなんて変だニャ」
イャンガルルガ 「やかましい(ギギギ)」
小鉄 「あ……頭を噛むなニャ……頭蓋骨が……割れるニャ…………」
イャンクック 「まぁいいじゃないか。ガルルガ君も乱暴はやめたまえ」
イャンガルルガ 「ケッ(パッ)」
モンジロウ (ガクガクブルブル)
俊足ガーグァ (ガクガクブルブル)
小鉄 「てゆうか二人とも何してんだニャ」

モンジロウ 「すげぇ……頭をかじられてもビクとも動じてねぇニャ……」
俊足ガーグァ 「旦那は神とやらの加護に守られてるとしか考えられねぇ……」
イャンクック 「もっとこっちに来たらどうだ? そこでは隙間風が入ってくるだろう?」
モンジロウ 「い、いや、あっしはここで……」
俊足ガーヴァ 「俺も……」
小鉄 「いいから来るニャ」
イャンガルルガ 「……………………」
モンジロウ 「…………」
俊足ガーグァ 「…………」

モンジロウ 「じゃ……じゃあお邪魔するニャ…………(モゾモゾ)」
俊足ガーグァ 「俺はもうおしまいだ……ここで食われるんだ…………(モゾモゾ)」
イャンガルルガ 「てめーみてぇな得体の知れねぇ鳥を食うか。てゆうか共食いじゃねぇか」
俊足ガーグァ 「言われてみれば……って、得体の知れないのはお互い様ですぜ……」
イャンクック 「ガルルガ君は、本当に少女についていなくていいのか?」
イャンガルルガ 「ビッグボスの野郎がいやがるからな……俺はどうも、あいつと馬があわねぇ」
イャンガルルガ 「それに……」
迅雷 「…………」
イャンガルルガ 「少し、気になることがある」

イャンクック 「(にこり)そうか……」
小鉄 「何だニャ。オイラを無視して話を進めるなニャ」
イャンガルルガ 「だから、何でてめーはそんなに態度がでけえんだよ」
小鉄 「体の大きさで力を決めるのは馬鹿のすることだって父ちゃんが言ってたニャ」
小鉄 「だいたい、お前らを怖がるようじゃ、由緒正しきオトモアイルーは勤まらんニャ」
イャンガルルガ 「よく言うぜ。人間の使いッ走りのくせによ」
小鉄 「今の発言は聞き逃せられんニャ。オトモ軽視の発言は許せんニャ!!」
イャンガルルガ 「あーはいはい」

イャンクック 「とにかくまぁ、寝れないようなら、落ち着いて話でもしないか?」
小鉄 「ふんッ。迅雷の母ちゃんを助けられなかった連中と話すことなど何もないニャ」
イャンクック 「皆、何かしらの理由で家族を亡くしている。迅雷の気持ちを分かってやれると思うがな」
小鉄 「…………」
モンジロウ 「それにしても、その黒いティガレックスは何だったんでしょうかニャ」
俊足ガーグァ 「俺も気になってたんですがね。聞いたことねぇな」
小鉄 「モンジロウも俊足ガーグァも知らないのかニャ」
イャンクック 「ここの地方のティガレックス君達と顔かたちがそっくりだったが……かなり巨大なモンスターだったな」
イャンクック 「それに、土に溶けたようにも見えた。いずれにせよ、尋常なモンスターではないだろう」

小鉄 「あの黒いティガレックスは……確かに倒したはずだニャ」
イャンガルルガ 「お前が? カカ……ハハハハハ!! 変な冗談を言う猫だぜ!!」
小鉄 「わ、笑うなニャ! 確かに倒したのはオイラじゃないけど……」
迅雷 「……グゥ……グゥ……」
小鉄 「………………あのティガレックスは、迅雷の親父さんが倒したはずなんだニャ」
モンジロウ 「こてっちゃんが倒したんじゃないのかニャ?」
小鉄 「オイラの頑張りは五割ってとこだニャ」
イャンガルルガ 「よく言うぜ」
イャンクック 「と、すると……迅雷のお父さんは、その黒いティガレックスと相討ちに?」
小鉄 「…………」

小鉄 「………………(ぎゅ)」
小鉄 (あの時ジンオウガにもらったこのお守り……)
小鉄 (あのジンオウガは、オイラに迅雷を頼むって言ったのとほぼ同じだニャ)
小鉄 (だから、オイラには迅雷を守って、立派なジンオウガにする義務があるニャ……)
小鉄 (おいらを助けてくれた、あのジンオウガみたいに……!!!)
イャンクック 「………………」
イャンクック 「よく分からないが、並々ならぬ事情があるようだな」
小鉄 「お前達には関係ないことだニャ」

イャンガルルガ 「ふん、気にくわねぇな」
小鉄 「な……何だニャ」
イャンガルルガ 「いや……てめぇを見てると、どうも昔を思い出してな」
イャンガルルガ 「安心しろ。てめぇのようなアホな猫は嫌いじゃねぇ」
小鉄 「アホとは何だニャ。アホとは!」
モンジロウ 「さて……と。こてっちゃんも復活したことだし、あっしは仕事があるから、これで失礼させていただきやすぜ」
小鉄 「モンジロウは忙しいからニャ。でも、あのハプルボッカみたいに変なモンスターにまた襲われたらどうするつもりだニャ」
モンジロウ 「ぐ……そういえば……」
俊足ガーグァ 「俺が送っていきますぜ。樽よりは速い自信がある」
モンジロウ 「そいつはありがてぇニャ。世界にこてっちゃんの勇姿を広めなきゃいかんニャ」
小鉄 「とりあえず伝えて欲しいことはいろいろあるニャ。今から要点を言うニャ」

小鉄 「………………という、オイラの武勇伝を託すニャ」
モンジロウ 「任せてくれニャ」
イャンガルルガ 「こうやっていらねぇ伝説ってのが作られてくんだな……」
イャンクック 「はは。まぁ、どこまでが本当か分からないが、面白い猫だ。小鉄君」
小鉄 「オイラの話は全て真実だニャ! 面白くない鳥達だニャ」
イャンガルルガ 「あーはいはい」
小鉄 「〜〜!!」
モンジロウ 「それじゃ、こてっちゃん、くれぐれも気をつけてユクモ村に戻ってくるんだニャ!(シュバッ)」
俊足ガーグァ 「あんたのことは忘れねぇよ!」

小鉄 「任せるニャ。旦那さんと迅雷がひと段落着いたらすぐに戻るニャー!!」
モンジロウ 「………………!! …………!!!」
俊足ガーグァ (ドドドドドドドドドドドド)
イャンガルルガ 「速ェな……」
イャンクック 「もう姿が見えないとは。モンジロウ君が何を言っていたのか、全く聞き取れなかったぞ」
イャンガルルガ 「…………さて、猫。お前一匹になったわけだが」
小鉄 「猫と言うなニャ。オイラには由緒正しき小鉄という名前があるニャ」
イャンガルルガ 「ふてぶてしさは変わらずか……」
イャンクック 「しかし、先ほど小鉄君が話していたことが本当だとすると、あの黒いティガレックスは、一度死んでいるということになる……」
小鉄 「確かにあれは、溶岩に落ちたティガレックスだニャ。オイラの目に狂いはないニャ」

イャンガルルガ 「信用できるかよ。第一、一度死んだ者はもう二度と生き返らねぇんだ」
イャンガルルガ 「二度とな」
イャンクック 「………………」
小鉄 「そ、そんなの、言われなくてもおいらも分かってるニャ」
小鉄 (でもあの黒いティガレックスは……)
小鉄 「うーん…………」
イャンクック 「分からないな……もしかしたら、砦ドラゴンのような力を持つ存在がいるのかもしれない」
イャンガルルガ 「そんなのがいたら、世界が破滅だぜ。やりたい放題じゃねぇか」

小鉄 (あの……あの笑い声……)
小鉄 (あの白い竜…………)

 >助けろ? 何故? お前にそこまでのリスクを背負う覚悟があるのか?

小鉄 (ギリ……)
イャンガルルガ 「………………?」
小鉄 「と……とにかく、死んだ者が生き返らないことぐらい言われなくても知ってるニャ」
イャンガルルガ 「でもさっきは自信満々に、溶岩に落ちたティガレックスだって断言したじゃねぇか」
小鉄 「それは……そうなんだけどもニャ……」
イャンクック 「もしかしたら、溶岩の中からティガレックスだけ脱出したのかもしれないな……」
イャンクック 「彼らは鱗が厚い。少しならば溶岩に耐えられるはずだ」
イャンガルルガ 「それはいいが、あの妙なモンスター達も気になる……」
イャンガルルガ 「倒した途端土くれになりやがった。まるで化け物だぜ」

イャンクック 「ふむ……」
イャンクック 「とりあえず、今日のところは休むことにしようか。小鉄君も疲れているだろう? 気は少し紛れたかい?」
イャンクック 「寝る前に君達二人に、とっておきのこれを飲ませてあげよう」
イャンガルルガ 「それは……ツチハチノコの酒か?」
イャンクック 「ああ。だが、十年物だ。少女がいるときは強すぎるので出さないようにしていたのだが、君達ならいいだろう」
イャンクック 「キングがこのまえこれをくれてね。何、寝る前に一杯やるといい夢が見れるんだ」
イャンガルルガ 「ほう(グビッ) ……ン、これは美味いな」
小鉄 「オ、オイラにも寄越すニャ(ゴクゴク)……プハァアア〜〜!!」
小鉄 「こりゃたまらんニャ!!」

イャンクック 「はは、気に入ってもらえてよかったよ」
小鉄 「も、もっと寄越すニャ」
イャンクック 「これは強すぎるからね。また明日、飲ませてあげよう」
小鉄 「ケチだニャ」
イャンガルルガ 「体が温まってきた。確かにこりゃ、いい夢見れそうだぜ」
イャンクック 「そうだろう。ガルルガ君は傷を受けている。古龍の血で治ったといえ、今日はあまり動かない方がいい」
イャンクック (古龍の血か…………)
イャンクック (今日も、ナナ様が少女に血を分け与えてしまった)
イャンクック (これで少女が、益々人間から遠ざかってしまわなければいいが……)

—ユクモ地方、火山<朝>—

アオアシラ弟 「ふぅぅぅ〜〜……あっついなぁココは…………」
ウラガンキン 「まぁそう言わずに。ほら、水を持ってきた。飲むといい」
アオアシラ弟 「ヒィィィッフゥ! いただくぜ!(ゴクゴクゴクゴクゴク)」
アオアシラ弟 「フゥゥゥ!! 生き返ったァ!!!」
ウラガンキン (………………火山の中から、ジンオウガさんの遺体は引き上げることができたが……)
ウラガンキン (ティガレックス亜種の死骸だけがどうしても上がらない……)
ウロコトル達(親衛隊) 「殿下、下のエリアにも潜ってまいりましたが、やはり……」
ウラガンキン 「そうか……」

ウラガンキン 「それと、亜種……弟は……?」
ウロコトル達(親衛隊) 「溶岩の中に、完全に身を隠してしまわれているようです。追跡してはいるのですが……」
ウラガンキン 「ふむ…………」
ウラガンキン (あの地震を引き起こしたのは、確かに、弟……亜種の顎によるものだ)
ウラガンキン (事件以来、弟は逃げまわって僕と顔をあわせようとしない……)
ウラガンキン (………………)
ウラガンキン (それよりもティガレックス亜種……どうにも気になる……)
ウラガンキン (奴はやはり、まだ生きているのか……? )

アオアシラ兄 「おぉぉぉ〜〜い、王様〜〜〜〜!!」
アオアシラ兄 「連れてきたぞ〜〜〜!!!」
ウラガンキン 「! 来たか!」
アオアシラ弟 「ンン? 熱気でよく見えねぇ。兄ちゃんか? 本当に兄ちゃんかァ?」
アオアシラ兄 「兄ちゃんだ! お前の兄ちゃんだぞ!!」
アオアシラ弟 「本当の兄ちゃんならこれが言えるはずだぜ! ハチミツがないなら!!」
アオアシラ兄 「ロイヤルハニーを食べればいいじゃない!!」
アオアシラ弟 「うわっはぁ! 超傲慢!! 兄ちゃんだー!!!! やっぱり兄ちゃんだー!!」

ウラガンキン 「………………」
ウラガンキン 「ええと……良く来てくれた。ナルガクルガ三兄弟」
ナルガクルガA 「いやぁねぇ。こんなあっついところに呼び出して」
ナルガクルガB 「あたしたちの魅力的なウ・ロ・コがとろけちゃうじゃないの」
ナルガクルガC 「でもあたしたちの心は、既にあなたに」
ナルガクルガ三兄弟 「「「く・ぎ・づ・け」」」
ナルガクルガ三兄弟 「「「とろけちゃってるのぉ」」」
ウラガンキン 「………………」
ウラガンキン 「うん、そうだな」
ウラガンキン 「で、話なんだが」

ナルガクルガA 「なぁに、いきなり仕事の話? つれないわねぇ」
ナルガクルガB 「あたし達と、これから旧密林でランデブーしない?」
ナルガクルガC 「今ならお姉ちゃんもいないしぃ」
ウラガンキン 「ああ、それはまた今度」
ウラガンキン 「今回君達を呼び出したのは、他でもない、先日の一件に関しての事なんだ」
ナルガクルガA 「先日の一件って……ジンオウガちゃんがアレしてこうなっちゃったって件?」
ナルガクルガB 「全く、男ってホント野蛮で嫌だわぁ」
ナルガクルガC 「あ、でもウラちゃんだけは別。あなたはあたし達の」
ナルガクルガ三兄弟 「「「と・く・べ・つ・な・の・よ」」」
ウラガンキン 「ああ、そうだな」
ウラガンキン 「で、話を戻すけど……」

ウラガンキン 「孤島の、ドボルベルク様のところに行って欲しいんだ」
アオアシラ兄 「孤島! 魅力的な単語だぜ!!」
アオアシラ弟 「ロイヤルハニーあるかなぁ」
ナルガクルガA 「お爺ちゃんのところにぃ?」
ナルガクルガB 「あんなクサレポンチのところに行ってどうするっていうの?」
ナルガクルガC 「それよりあたし達と旧密林でランデブーしましょうよ」
ウラガンキン 「これは重要な話なんだ。聞いてくれたら、君達の言うことを何でもひとつ、約束してあげるよ」
ナルガクルガA 「きゃっ! 約束ですって!」
ナルガクルガB 「どうするお兄ちゃん? 約束ですってよ」
ナルガクルガC 「困ったわぁ。ウラちゃんが約束してくれるって言うなら、話を聞くしかないじゃない」

ウラガンキン 「時は一刻を争うかもしれない。君達の迅速な足があれば、非常に助かる」
アオアシラ兄 「迅速だなんて照れるぜェ」
アオアシラ弟 「兄ちゃんスゲー! じんそくって何だ?」
ナルガクルガA 「分かったわ。じゃ、ちゃんと約束しましょ。仕事が終わったらあたし達と旧密林でランデブー。いいわね?」
ナルガクルガB 「あんなことやこんなこともしましょうね!」
ナルガクルガC 「夢が広がるわ! あぁあ! ムズムズが止まらないぃ!」
ウラガンキン 「いいよ、よく分からないけど分かった」
ナルガクルガ三兄弟 「「「ヒャッハァァァァアア!!」」」
ウラガンキン 「仕事の話に戻そう。すぐにドボルベルク様のところに行って、起こったことをお伝えしてきて欲しいんだ」
ウラガンキン 「実は、僕の持っている古代のお守りがひとつ、なくなっている」
ウラガンキン 「ずっと昔だけど、ドボルベルク様は、お守りのことを感じ取ることができるという話を聞いたことがあるんだ」

ウラガンキン 「そして、もしドボルベルク様が、僕のお守りを感じ取ることができたら……」
ウラガンキン 「君達の足で、そのお守りの後を追って欲しいんだ」
ウラガンキン 「僕は今、火山を離れるわけにはいかない。お願いできるね?」
ナルガクルガA 「お願いも何も、ウラちゃんとのランデブーのためなら、あたし達は何でもやるわよぉ」
ナルガクルガB 「そこの馬鹿二人! ちゃんと聞いてたわね!?」
アオアシラ兄 「ああ! ちゃんと聞いてたぜ! 何を?」
アオアシラ弟 「聞いてたよ!! で、何が?」
ナルガクルガC 「この通り証人もいるわ。あたし達との約束、ぜぇぇったい守ってね!」
ウラガンキン 「心配しなくても約束は守るよ。すぐ出発して欲しい」
ナルガクルガ三兄弟 「「「ヒャッハァ! おまかせあれ!!(シュバババ!!)」」」

アオアシラ兄 「あっ! ちょ、置いてくなよ!!!」
アオアシラ弟 「どこに行くんだっけ? 兄ちゃん」
アオアシラ兄 「とりあえず腹が減ったなぁ」
ウラガンキン 「ご苦労だったね。こっちに火山イチゴがある。沢山食べていくといいだろう」
アオアシラ兄 「ヒィィィッフゥ! 火山イチゴ!!」
アオアシラ弟 「イチゴ! イチゴ!!」
ウラガンキン 「………………」
ウラガンキン (ナルガクルガ三兄弟……上手くやってくれるだろうか……)
ウラガンキン (僕は、亜種のこともあるからここを離れるわけにはいかない……)
ウラガンキン (最悪の事態だけは避けられるといいんだが…………)

お疲れ様です
中編は以上となります

もうじき私は引っ越すことになりまして、しばらくの間ネットが不通になります
詳細はまとめサイト(http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/)にありますので、ご覧いただければ幸いです

後編もなるべく早くUPをさせていただきたいと思います
ゆったりとお待ちいただければ嬉しいです

福島の方ではまだ余震が続いている状況ですが、皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか?
いろいろと大変なことがあると思います
何かありましたら、遠慮なさらずメッセージをくださいね
できうる限りお返しさせていただきますm(_ _)m

それでは、今回は失礼させていただきます

mixiで、凄く毎日が大変そうなことをよく聞きます
死にたいとか言わず無理せず頑張ってほしいです!

なんということでしょう。
引っ越した東京板橋区とは、私と同じ区ではありませんか。

大分長いこと、こちらにINできずに申し訳ありませんm(_ _)m
皆さんに色々とご心配をおかけしてしまっているようで、心苦しい限りです。

>>166
mixiからの方ですね。お見苦しいところをお見せしました。
徐々に自己解決していこうと思います。
あまり気にされないでくださいね。

現在、私はまた福島に戻ってきてしまっています。
>>168の方と是非お会いしたかったのですが、ニアミスになってしまったようです。
申し訳ありません。

現在の生活や環境が想像以上に大変で、しばらく小説から離れていました。
楽しみにしてくださっている皆さんには、とても申し訳ないことをしていました。

もう少し安定したら、また再開させていただきます。
必ず最後まで書きますので、気長にと言ってしまっては、この期に及んで失礼かもしれませんが、お待ちいただければ幸いです。

短文になってしまいましたが、今日はこれで失礼させていただきます。
小説は出来次第UPさせていただきます。

お待ちの間、雑談などでスレをご使用してくださっても大丈夫です。
私に何かお話がありましたら、スレ上で話しかけてくだされば、対応できる時でしたらご返信させていただきます。

最後に、ご迷惑をおかけしてしまっていて、再度申し訳ありません、と今の心苦しい現状をご理解いただければ幸いです。
自分本位な書き方になってしまいましたが、ご了承いただければ幸いです。

みなさん、コメントありがとうございますm(_ _)m

モンハントライGと4が3DSで発表されましたね。
今からとても楽しみです。

ネットワークを通じての協力プレイは出来るかわかりませんが、方法が確立できたら、是非ご一緒しましょうー。

小説なのですが、9月中にでも再始動させていただこうと思っています。
長らくお待たせしてしまって申し訳ありませんでした。

書け次第投稿させていただきますので、気長にお待ちくださいね。

雨がかなり強いですが、皆様体調などにお気をつけてください。

報告ありがとうございます。
小説もモンハントライGと4も楽しみです!

いつか三毛猫さんと一緒にプレイしてみたいです、いつでも粉塵持ってスタンバってますんで!

こんにちは、はじめまして!!
三毛猫さんの小説いつも楽しんで読ませてもらっています(^^)

リアルが大変でいろいろ忙しいとは思いますが、三毛猫さんのペースで頑張って下さいっ(`・ω・´)

更新されるまで気長にいつまでも、楽しみに待っています!!

はじめまして
ジンオウガ編の一番最初の話にVIPでリアルタイム遭遇し、その後もまとめサイトで楽しくよまさせて頂いてます
VIPにスレが立たないかな…と心待ちにしていたのですがSS速報のほうに移住されていたんですね…
私も福島在住ですが風邪が流行っているそうです
体の方に気をつけて頑張ってください

申し訳ありません……。
少し時間をいただけますでしょうか。
いろいろなことが重なり、まだ書ききれていません。
楽しみにしてくださっていた方々、非常に申し訳ありません。
気長にお待ちください……m(_ _)m

>>189
粉塵楽しみにしてます!
私もむやみやたらに散弾を撃たないようにします!!
ネットワークでプレイする方法、早く確立されるといいですね(´・ω・)

>>190
こんばんは〜。
リアルでいろいろあって、停滞してしまってすみませんことです……。
自分のペースで進めさせていただきますね。
そちらも、風邪などにお気をつけください〜。

>>191
はじめまして。同じ福島住みとは、縁がありますね。今度お会いしてみたいです。
トライGが発売されましたら、一緒にやりましょう〜。


こんばんは。いきなり寒くなって参りましたが、皆様の体調はいかがでしょうか?
温かくしてお休みくださいね。

現在続きを書いておりますが、なかなか筆が進まない状況が続いています。
出来次第上げさせていただきますが、気長にお待ちください。
そればかりで申し訳ありません(´・ω・`)

少し前に、私が大事にしていた猫が亡くなってしまいまして、それからふと書けなくなってしまいました。
心の空白などは埋まってはいますが、またふと書けるようになると思います。

9月中とか言って、ご期待に沿えずに重ねて申し訳ありません。

最近はツイッターの方でいろいろお馬鹿なツイートをしたりして、気を紛らわせているのが多いです。

気になる方がもしいらっしゃいましたら、是非フォローしてくださると嬉しいです。
こちらも近況などをお知らせできるので、少し気が楽になります。

http://twitter.com/#!/matusagasin08

こちらが私のアカウントになります

リプレイしてくださった方のツイートしかタイムラインに表示しないようにしていますので、何かしら反応を下さったら、リストに追加させていただきます

宜しくお願いいたしますm(_ _)m

だいぶ遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
続きを投稿させていただきます。

—孤島<朝>—

ドボルベルク翁 「ぬ」
ドボルベルク嫗 「じいさんや〜……どうかしたんかいのぉ〜」
ドボルベルク翁 「……また邪悪の気配じゃ……(ズシン……ズシン……)」
ドボルベルク嫗 「どこへ行くとな? じいさんや」
ドボルベルク翁 「ラヴィエンテ様のところじゃ。ばあさんも来るとええ」
ドボルベルク嫗 「んっとこしょ。じいさんはいつも突然じゃからのぉ。しゃぁねぇ、行くとすっかのぉ」

ドボルベルク嫗 「邪悪の気配っつったってなぁ、この世はいつも邪悪にまみれておるからのぉ」
        「あっしはいつの頃からか、何が邪悪で、何が邪悪じゃないのか分からんくなってのぉ」
ドボルベルク翁 「……少なくともいいものではないのぉ」
ドボルベルク嫗 「どんなもんだいのぉ?」
ドボルベルク翁 「生きていてはならんものじゃ……」
ドボルベルク嫗 「ほう。それは興味深い……」

ドボルベルク翁 「それと、深海の主が何かを拾い上げた……」
ドボルベルク嫗 「ふむ……奴がのぉ」
ドボルベルク翁 「わしの感じられる範疇の外まで運んでいきよった……よほど重要な何かなのじゃろう」
ドボルベルク嫗 「それで、ラヴィエンテ様に相談というわけじゃなぁ」
ドボルベルク翁 「んじゃ……それに……」
ドボルベルク嫗 「それに?」
ドボルベルク翁 「ジンオウガが死んだ」
ドボルベルク嫗 「! ……そうかえ。いい子じゃったがな……」

ドボルベルク翁 「そういうさだめじゃったと考えるほかはあるまい……」
ドボルベルク嫗 「そうじゃなぁ」
ドボルベルク翁 「何か、起こってはならぬことが起こっておる……わしらの、考えもつかぬようなことが、起こっておるのかもしれぬ」
        「妙な胸騒ぎもしてなぁ……」
ドボルベルク嫗 「よいよい。ラヴィエンテ様に相談してみるとええ」
ドボルベルク翁 「ばあさんは余計な心配はせんでええ……気にするなやぁ」
ドボルベルク嫗 「うむ……」

ドボルベルク翁 「……ここじゃ……」
ドボルベルク嫗 「ラヴィエンテ様の気を察知できたかぇ?」
ドボルベルク翁 「うむ……少し待っておれ……」
ドボルベルク嫗 「む。確かに大地の気が集中しておる。爺さんはよう見つけるのぉ」
ドボルベルク翁 「恐れながらご相談したいことがございます、我らが主よ……」
ドボルベルク嫗 「どうぞ我らの声をお聞きくださいまし……」
ドボルベルク翁 「我らが主よ……」

—シュレイド地方、雪山、ハンマーのキャンプ—

少女 「そうだったんだ。大変だったんだね」
ハンマー 「ああ。あの黒いティガレックスは、俺たちと戦った奴に非常に良く似ていた」
太刀 「少女ちゃんは何か感じなかったの?」
少女 「うん、何だろう……」
   「何だか、変な胸騒ぎがしたの」
ハンマー 「胸騒ぎ?」
少女 「うん。これ、ということはないんだけれど」
   「何ていうのかな……凄く深い違和感みたいなのを感じたよ」
ハンマー 「違和感か……確かに、あのモンスター達は、普通ではなかったからな……」

弓 「…………」
キリン 「…………」
少女 「弓さん、お姉ちゃんに乗りたいの?」
弓 「……お姉ちゃん?」
  「モンスターのことを姉扱いするなんて、あなた変よ」
少女 「でも……お姉ちゃんはお姉ちゃんだもん……」
弓 「あなた人間なの? それともモンスターなの?」
少女 「…………」
ハンマー 「おい弓……」

キリン 「クルルル……」
少女 「うん、分かる。分かってる」
ハンマー 「どうした? キリンは何と?」
少女 「もう休んだ方がいいって。今日は私、お姉ちゃんと寝るよ」
ハンマー 「ああ。キリンに入り口にいてもらえると、テントの中に雪風が入らずにすむ」
太刀 「はい、もうこの話はお仕舞い。寝ましょう」
弓 「…………」
  「モンスターの近くで寝るなんて、考えたこともなかった」
  「ユクモ村のみんなが見たら、腰を抜かすわ」

ハンマー 「ははっ、だろうな」
     「だが、ここにいるモンスター達は皆、悪いもの達ではない。それは俺が保障しよう」
     「かつて俺は、何度もこいつらと一緒に戦ったことがある。同じ敵を討つ、同志としてな」
     「だからこそ言える。モンスターにも人間と同じ心がある。同じように苦しみや悲しみも感じる心がな」
     「小鉄だってそうだろう?」
弓 「小鉄はモンスターじゃないわ」
ハンマー 「モンスターなのか、モンスターじゃないのか、そんな些細なことはどうでもいいんだ」
     「大事なのはその者が持つ心だと俺は思うがね」
太刀 「もう、そんな話はやめようって言ったじゃん」
   「少女ちゃん、はいこれ」
少女 「何これ?」
太刀 「ユクモ村から持ってきたの」
弓 「それは……ユクモミルクコーヒー……!」

太刀 「あっためておいたからみんなで飲みましょう」
ハンマー 「ありがたい(グビッ)うむ。あの村独特の風味だ」
弓 「どういう意味よ」
ハンマー 「美味いという意味だ(グビッ)」
少女 「(コクッ)あ、美味しい……」
弓 「…………」
  (笑ってる顔は人間なのね……)
キリン 「クルルル……」

少女 「……どうしたの?」
キリン 「少女ちゃん、何かに見張られている気がするわ」
少女 「何かって?」
キリン 「分からない……でも、何か良くないものであることは確かよ。何か感じない?」
少女 「うーん……(コクリ、コクリ)」
キリン 「少女ちゃん?」
ハンマー 「何だ、少女、キリンが何か言っているのか?」
少女 「……(コクリ)スゥ……」
太刀 「あら寝ちゃった」
ハンマー 「お前、ミルクコーヒーに酒でも混ぜたんじゃないだろうな」
太刀 「そんなことしてないって。あったまったからじゃない?」

キリン 「…………」
キリン (少女ちゃんは少し無理をしすぎているわ)
キリン (疲れを起こしてもおかしくない……)
キリン (私がこの人間達……いえ、少女ちゃんを守らなきゃ)
キリン (スクッ)
太刀 「わ、キリンが立った!」
弓 「何? やる気?」
ハンマー 「いや、待つんだ。古龍の大宝玉が反応している。何か来る!」
 >ドドドドドドドドドド

太刀 「な、何!?」
ハンマー 「外に出るんだ!」
弓 (ガシャコン)
  「またモンスターの襲撃!?」
ハンマー 「そのようだ。だが、この振動は俺の知らない振動だぞ!!」
太刀 「わ、私は?」
ハンマー 「弓も太刀も、少女を連れて横の穴の中に入っていてくれ。そこなら安全だ」
太刀 「分かった!」
少女 「すぅ……すぅ……」
弓 「…………」
  「私も戦う……!!(キッ)」

ハンマー 「無茶だ、こんな夜に……キリンの光で周りがやっと見えるくらいなんだぞ。その武器では不利だ」
弓 「話している暇はないんじゃないかしら。来るわよ!」
 >ドッォォォォォォォォンッ!!!
キリン 「……くっ!(ドガァァァァッ!!!)」
太刀 「キリンが、突進してきた何かを受け止めた……!!」
キリン 「誰ですか!? こんな夜中に、この場所で暴れるとは……ここはあなたの縄張りじゃないでしょう!!」
ボルボロス亜種 「コヒュ、コヒュ、コヒュ!!」
キリン 「……ボルボロスさん!?」

ボルボロス亜種 「シャアアアアアア!!!」
 >ドドドドドドドドドド!!!
ハンマー 「くっ……何だこのスピードは!!」
     「ボルボロスじゃないか!!」
弓 「違うわ、これは亜種、凍土にしかいないはずなのに、どうしてこんなところに……!!!」
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ハンマー 「キリン、下がれ! また何か来るぞ!!」
キリン 「!!!!
 >ドッゴォォォォォォォォォ!!!
キリン 「きゃあああああ!!!」

ハンマー 「キリンが吹き飛ばされた!!」
アグナコトル亜種 「シャ、シャ、シャ、シャ!!!」
太刀 「な……何なのあのモンスター達。見たことない!!」
弓 「今度はアグナコトル亜種まで……!! どうして!?」
ハンマー 「あのモンスターも、ユクモ地方のモンスターなのか!?」
弓 「ええ! しかもあれは……私達が昔、協力して倒したはずの……」
ボルボロス亜種 「シャアアアア!!」
アグナコトル亜種 「キシャアアアア!!!!」

キリン 「く……ぅうう……!!(よろよろ)」
    「何を……するのですか。ボルボロスさんではないのですか……?」
    「あちらは……アグナコトルさん……?」
    「どういうこと……?」
ナルガクルガ 「(シュバッ!!)ボヤボヤするな!!」
紫ガミザミ 「キリン何をしておる!!」
キリン 「お二方!! 助けに来てくださったのですか!!」
ナルガクルガ 「あの咆哮だ。直に地獄兄弟も起きてくる」
       「だが、その前に始末するぞ!」
キリン 「でもあれは……」
ナルガクルガ 「姿は似ているが全くの別物だ! 来るぞ!!」

アグナコトル亜種 「シャアアアアア!!!(ズズズズズズズ)」
キリン 「潜った……!!」
ハンマー 「ナルガクルガか! 助太刀する!!(バッ!!)」
弓 「私も……きゃあああ!!!!」
ハンマー 「弓!!」
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
弓 「くっ! 足元……から……」
キリン 「……!!!(シュバッ)」
  >ドッゴォォォォォォォン!!!!

ハンマー 「弓ー!!!!」
太刀 「凄い雪……何も見えない……!!」
少女 「え……な、何……?」
太刀 「少女ちゃん! 何か変なモンスター達がまた襲ってきたんだよ!!」
少女 「!! お姉ちゃん!!」
キリン 「…………はぁ……はぁ…………」
弓 「…………!!!!」
弓 「私……生きてる……!!!」
キリン (私……今、一瞬であの距離を跳んだ……)
キリン (私、何をしたの……?)
弓 「モンスター……キリン……」
  「キリンが、私を助けた……?」

ハンマー 「うおらあああああ!!(バッ)」
ナルガクルガ 「キシャアアアア!!!(バッ)」
ボルボロス亜種 「!!!!」
ハンマー 「喰らえええええ!!(ブゥゥゥゥゥン!!!)」
ナルガクルガ 「フン! 相変わらずいい動きをする!(シュンシュン)」
ハンマー 「とぉりゃああ!(ズンッ!!!)」
ナルガクルガ 「カァ!(ドッォオオオン!!!)」
ボルボロス亜種 「ガ……ガアアアアアア!!!!(ふら……ふら……)」
 >ズゥゥゥゥゥン……!!!

ハンマー 「次は!!」
ナルガクルガ 「人間……! 後ろだ!!」
ハンマー 「……!!!」
ハンマー (古龍の大宝玉が反応した! くっ……だが間に合わない……!!!)
 >ドッォォォォォォン!!!!!
ハンマー 「ぐぅおおおおおお!!!」
紫ガミザミ 「あの馬鹿人間、真下から出てきた奴に吹っ飛ばされよった!!」
ナルガクルガ 「お前も吹き飛ばされないように、しっかりつかまっていろ!(シュンッ!)」
アグナコトル亜種 「!!!」
ハンマー (この落下の衝撃を利用して……)
ハンマー 「ふんっ!! うおおおおお!!!!! (グググググググ!!!)」
ナルガクルガ 「ほう……いい根性だ」

ハンマー 「はぁ……はぁ……(ごろり)」
少女 「ハンマーさん!(ダッ)」
太刀 「あ、少女ちゃん、危ないよ!!!」
ナルガクルガ 「……少女、来るな!!!」
アグナコトル亜種 (ググググググ……)
 >ゴォォォォォォォォォォッ!!!!!
キリン 「少女ちゃんー!!!!」
紫ガミザミ 「氷の水鉄砲が、少女に……!!! 逃げるのじゃー!!!」
少女 「……(キッ!!)」
   「ここから……出て行けえええ!!!」
 >ゴォォォォォォォォォッ!!!!

ハンマー 「しょ、少女の体が白く光って……」
弓 「竜のブレスを……跳ね返している……!!?」
少女 「あなたたちはここにいてはいけない! 元の世界に戻りなさい!!」
   「戻りなさい!!!!」
ボルボロス亜種 「……!!!!!!」
アグナコトル亜種 「……!!!!!!」
キリン 「そんな……睨んだだけで、モンスターがひるんでる……」
紫ガミザミ 「しょ、少女……?」
ナルガクルガ (古龍の力の発現か……!? だがまだ早すぎる!!)

ボルボロス亜種 「グオォォォ……(ボロボロボロボロ)」
アグナコトル亜種 「オオオオオオ……(ボロボロボロボロ)」
太刀 「二匹が砂になって消えてく……」
ハンマー 「少女、もういい、もうやめるんだ!(ガシッ!!)」
少女 「駄目! 今やめたら、あの二人、ずっと元に戻れない!!」
   「そんな気がするの!!」
ハンマー 「だがこのままではお前は……」
ハンマー 「お前は人間ではなくなってしまうぞ!!!」
少女 「…………(ギリ……)」

ボルボロス亜種 「………………(ボロ……サラサラサラ……)」
アグナコトル亜種 「………………(サァァァァァァ……)」
少女 「…………はぁ! はぁ……はぁ……」
太刀 「少女ちゃんの体から……光が消えていく……」
弓 「…………」
ハンマー 「あのモンスター達も消滅した……」
     「何だったんだ……」
弓 「(キッ!!)……!!(ガシャコン)」
ハンマー 「弓、何をする!!」
弓 「その子から手を離しなさい! その子は人間じゃない、モンスターよ!!」

ナルガクルガ 「シャッ!!(シュバッ!)」
キリン 「クルル!(シュッ!!)」
紫ガミザミ 「……キシャ!!」
太刀 「モンスター達が……少女ちゃんを守るように……」
弓 「どうして……? どうしてみんなその子を庇うの……?」
  「どうしてよ!!!」
ハンマー 「落ち着くんだ弓。気が動転しているのは分かるが……」
弓 「どうして……そんな特別な力を持っている子が……この世にいるのよ……(ボロリ……)」
 >ドサッ
太刀 「武器を落とした……」

少女 「弓さん……」
弓 「何も出来なかった……私……何も……」
太刀 「気にすることないって。ハンマーと少女がちょっと人間離れしすぎてるだけだからさ……」
ハンマー 「…………」
     「弓、お前にはお前の思うところがあるのかもしれない」
     「だが、少女にも、思うところは沢山あるんだ。同じ人間だ」
少女 「…………」
ハンマー 「だから、分かってやろうじゃないか。俺たちが分かってやらなければ、誰がわかってやるというんだ」
弓 「そんな風に割り切れない……」
  「割り切れないよ……」

ティガレックス兄 「何だ何だァ? どでっかい音と光がしたぞ」
ティガレックス弟 「カチ混みか? いいぜ相手になるぜェ!」
ティガレックス兄 「その前にションベン……」
ティガレックス弟 「俺も……」
ナルガクルガ 「貴様ら、テオ先生達を呼んでこい!」
ティガレックス兄 「あぁァん!? ンだコラァ!!」
ティガレックス弟 「ヤんのかコルァ!! ……ってナルガクルガか」
キリン 「おふたりとも、いいところに!」
ティガレックス兄 「……ってキリン、何かお前でかくね?」
ティガレックス弟 「ほんとだ。お前ちょっとでかいぞ」

キリン 「あ……あら。本当。私、ちょっと成長したみたいです」
ナルガクルガ 「そんなことはどうでもいい。すぐに先生達をここに呼んでくるんだ」
ティガレックス兄 「何でンなことテメーに命令されなきゃいけんのだよ」
ティガレックス弟 「自分で行け自分で。お、少女じゃねーか!!」
少女 「はぁ……はぁ……(ぐったり)」
   「……(ドサッ)」
ティガレックス弟 「少女!?」
キリン 「少女ちゃん!!」
ナルガクルガ 「古龍の力の使いすぎだ。俺は少女の護衛を任されてる。とっとと行ってこい!」
ティガレックス兄 「わ、分かったよ(バサッ)」
ティガレックス弟 「チィ(バサッ)」

キリン 「私も……何だか力が抜けて……(ドサッ)」
ナルガクルガ 「急に成長したせいだろう。しばらくはその虚脱状態が続く」
キリン (私の……新しい力……)
紫ガミザミ 「少女! おい、少女!!」
少女 「(ブルブル)…………」
ハンマー 「どけ蟹。太刀、少女をテントの中で暖めるぞ。迅竜、それで構わないか?」
弓 「モンスターに話しかけて……通じるわけが……」
ナルガクルガ 「…………グルルル」
弓 「…………!!」
ハンマー 「ありがとう」

ハンマー 「…………」
     (少女のあの力……)
     (古龍の大宝玉が強く反応していた)
     (少なくとも、人間が持っていていい力ではない……)
     (だが少女は……)
     (…………)
     (俺は……)
     (どうすればいい……)

お疲れ様でした。
第6話に続きます。

だいぶ長いことお待たせしてしまいまして、重ねて申し訳ありませんでしたm(_ _)m
不快な思いをされた方もいらっしゃると思います。
深くお詫びを申し上げます。

これから、書けた分から不定期に投稿させていただきます。
気長に見ていただければ嬉しいです。

何かありましたら、BBSでもMixiでもツイッターでも、お好きな媒体でご接触ください。

かなり寒くなってまいりました。
皆様も、お体などを壊しませんよう(-人-)

今日は温かくして眠ってくださいね。
おやすみなさい。

コメントありがとうございますm(_ _)m

長期間書けないままで申し訳ございませんでした。

その他、ここに投稿させていただいてる小説も、順次完結させていこうと思います。

第6話をはじめます。

書けた分から投稿させていただきますので、分量は少ないですがご了承ください。

6.青と白の挽歌

—樹海、ヤマツカミの住処、外—

オオナズチ 「うーん……し、師匠が……だ、誰も中に入れるなって……」
キリン 「少女ちゃんは大丈夫かしら……」
オオナズチ 「大丈夫……お、俺、見た」
キリン 「(ホッ)よかった……」
テオ・テスカトル (しかし、竜のブレスを跳ね返すとは……人間離れするにも程がある)
         (何も反動がなければいいのだが……)
ティガレックス兄 「そんなことよりもよぉ、少女は一体どうしたんだってよ」
ティカレックス弟 「フツーの人間じゃねぇーとは思ってたが、ひょっとしたら俺らより強いのかもしれねぇぞ」
ティガレックス兄 「マジかよそれ。半端ねぇな世界」

テオ・テスカトル 「今はヤマツカミ様が少女の治療に当たっている。お任せする他はないだろう」
         「ナナがラオシャンロンのところにも行っている。ひとまずは安心のはずだ」
ティガレックス兄 「ちょっと俺らにもわかるように説明してくれよ」
ナルガクルガ 「…………古龍の血の発現だ」
ティガレックス兄 「???」
ナルガクルガ 「少女は、今に至るまでに、古龍の血を体に取り込みすぎた」
テオ・テスカトル 「…………」
ナルガクルガ 「先生達と俺は、いつかこうなるのではないかという懸念の話をしていた」
ティガレックス兄 「ケネン? 食えるのかそれ」
ティガレックス弟 「俺らにもわかるように話をしろよ。ヤんのかテメェ」

紫ガミザミ 「まぁ落ち着け、馬鹿二匹。わしが分かるように解説してくれよう」
ティガレックス兄 「バカ? バカっつったな! バカって言う奴がバカなんだぜ!!」
ティガレックス弟 「ギャハハハ! バーカバーカ!」
紫ガミザミ 「いいから聞くのじゃ。少女は、目が見えなくなったことがあったな?」
ティガレックス兄 「あーそういえばな。あったようななかったような」
ティガレックス弟 「あったか?」
紫ガミザミ 「あったんじゃよ……それを治すために、テオ先生達、古龍の血を多く飲み続けてきた」
紫ガミザミ 「また、色々な怪我や危機を脱するために、やはり古龍の力を使ってきたのじゃ」
紫ガミザミ 「さて、お主らは今の少女が人間なのか、それとも古龍なのか、どちらか答えることができるかの?」

ティガレックス兄 「どっちかって……なぁ?」
ティガレックス弟 「ンなこと聞かれてもなぁ。少女は少女だろ」
紫ガミザミ 「まぁ、確かにそうなのじゃが、人間が、少女のような力を持っているものだと、お主らは本当にそう思うのか?」
ティガレックス兄 「う……ウゥーン……」
ティガレックス弟 「…………」
紫ガミザミ 「わしは……いや、わしらは、少女は『もう』人間ではなくなってしまっているのではないか、と考えておる」
キリン 「そんな……! モンスターに?」
紫ガミザミ 「そうじゃ。現に、少女からは人間特有の臭いが、最近では全くせんではないか」
キリン 「!!!」
ナルガクルガ 「……喋りすぎだ」

紫ガミザミ 「じゃが…………」
ナルガクルガ 「分かったか、馬鹿二匹。問題はそこだ」
ティガレックス兄 「で、でもよ。少女が血の飲みすぎでモンスターになっちまったからって、何が問題なんだよ」
ティガレックス弟 「だよな。今までどおり、俺達と暮らせばいいだけだろ」
テオ・テスカトル 「そうはいかぬ」
ティガレックス兄 「何でだよ先生」
ティガレックス弟 「少女は何も悪いことしてねぇぜ。むしろ俺達の鱗を磨いてくれたりしてるいい奴だ」
         「第一、元々は人間の方があいつを捨てたんだろう?」
         「いーじゃん。モンスターになったって」
         「そのほうが絶対楽しいぜ」
ティガレックス兄 「そーだそーだ」

テオ・テスカトル 「…………」
         「お前達の言うことも一理はある」
         「だが、少女はいずれ人間の里に戻さねばならぬ」
ティガレックス兄 「だから何でだよ!」
ティガレックス弟 「俺達にはさっぱりわかんねーぜ!」
テオ・テスカトル 「分からぬか? 少女は人間であり、モンスターにはなれない。それは人間としてあの子が生まれた時に決まっていることだ」
         「第一、お前達は、あの子が大人になって、普通に恋をして、モンスターと結ばれて、子をつくれると思うのか?」
ティガレックス兄 「子供ォ!? 冗談だろ?」
ティガレックス弟 「…………」
ティガレックス兄 「む、無理なもんは無理だけどさァ……でも、それで俺達が仲間はずれにしちゃ、少女はどこに行けばいいってんだよ」
ティガレックス弟 「……だよ。そん時はそん時でさ。俺は少女ともっと遊びたいぜ。先生達の話は難しすぎてよくわからねぇ」
テオ・テスカトル 「…………」

オオナズチ 「ちょ……ちょっといいかい?」
キリン 「どうしたの、オオナズチ君?」
オオナズチ 「お……俺達のせい、かな……少女……変わったの……?」
      「だったら……悪いこと、した。怒られるのは、俺達……だな」
キリン 「あなたは何も悪いことをしてないわ。自分を責めちゃ駄目よ」
オオナズチ 「う、うーん……」
テオ・テスカトル 「そうだ。君は何も悪くない。誰も、悪い者なんていないんだ。だから、そこが問題なのだよ」
オオナズチ 「…………」
ナルガクルガ 「……!」
イャンクック (バサッ! バサッ!)
イャンガルルガ (バサッ! バサッ!)

ナルガクルガ 「来たか……」
イャンクック 「ナルガ! 少女はどこだ!?」
ナルガクルガ 「落ち着け。無事だ。今、ヤマツカミ様がお一人で治療に当たられている」
イャンガルルガ (ガッ!)
ナルガクルガ 「!!」
イャンガルルガ 「てめぇ……」
        「てめぇがついていながら、どうしてあいつに力を使わせた!!!」
        「この役立たずめ!」
ナルガクルガ 「随分と大きな口を叩くようになったな。小坊主」
イャンガルルガ 「ンだとォ!?」
ナルガクルガ (シュンッ!)
 >ドゴォ!

イャンガルルガ 「ガッ!」
ナルガクルガ 「十年早い。出直して来い」
イャンガルルガ 「チィ……クソ!!!」
テオ・テスカトル 「やめないか。ヤマツカミ様の御ン前だぞ」
イャンクック 「テオ殿。しかし本当に大丈夫なのか? 話では、無理に不思議な力を使って倒れたとか……」
テオ・テスカトル 「ヤマツカミ様が問題ないと申されていた。大丈夫だ。命に別状はない」
イャンクック 「そうか……(ホッ)」
       「大丈夫か、ガルルガ君(グイッ)」
イャンガルルガ 「フン! 触るな!!」
小鉄 「はぁ……はぁ……お前ら、オイラを置いていくんじゃないニャ!!」
迅雷 「はぁ……! はぁ……!!(ドドドドドドド)」

テオ・テスカトル 「小鉄に迅雷か……しかし猫がモンスターに乗るとは……」
ナルガクルガ 「ついてきたのか。この聖域に猫を入れる始末か……」
イャンクック 「す、すまない。気が動転してしまって、気付かなかった……」
小鉄 「や、やっと追いついたニャ!」
迅雷 「ゼハー……ゼハー……」
紫ガミザミ 「変な猫じゃな。何しに来たのだ?」
小鉄 「オイラ達に隠れて、みんなで美味いものでも食べようったってそうはいかんニャ!」
   「……? 『変な猫』? 猫軽視の発言は許せんニャ! 変な蟹!!」
迅雷 「あ……兄貴。来たのはいいけど……どこ、ここ……?」
小鉄 「オイラが知るはずはないニャ(フンス)」

テオ・テスカトル 「……ム?」
 >キラリ
テオ・テスカトル 「小鉄、お前が胸に下げている、そのお守りは……」
小鉄 「コレかニャ? いいだろーだニャ。これはすっげぇ大切なものなんだニャ!」
   「借り物だけどニャ!」
テオ・テスカトル 「…………」
小鉄 「それよりみんなで何してるニャ。オイラ達をハブろうったってそうはいかんニャ!」
ティガレックス兄 「とんでもねぇ猫だな……」
ティガレックス弟 「ちょっと親近感を覚えてきたぜ」
迅雷 「はぁ……疲れた……」
テオ・テスカトル 「……子供のモンスターを長距離走らせるとは。小鉄、お前は少し状況を鑑みた方がいいな」
小鉄 「ニャ!? 何か文句があるのかニャ!」

テオ・テスカトル 「迅雷はお前の道具ではないぞ。走れば当然疲れる。無理をさせすぎたな」
迅雷 (ぐったり)
紫ガミザミ 「はぁ。これで戦うとかほざいておったのか。先が思いやられるな」
小鉄 「何だとゥだニャ! おいら一人でもこのビッグブーメランがあれば……」
オオナズチ (ズィッ)
小鉄 「だニャ!!?(ビクッ)」
オオナズチ 「…………だ、駄目だ。人間、臭すぎる…………」
小鉄 「人間臭いのの何が悪いニャ!」
オオナズチ 「こ、ここ……モンスターにとって……聖なる場所……人間は……駄目だ、駄目なんだな」
小鉄 「でもあの少女とかいう人間のにおいが奥からするニャ」
小鉄 「(トテトテトテ)ここから中が覗けそうだニャ」

テオ・テスカトル 「おい小鉄!!」
小鉄 「中に何を隠してるニャ〜」
   「!!」
   「で……」
   「でっかいタコがいるニャ!!!!!!」
ナルガクルガ (ぐいっ)
小鉄 「何をするニャ! 頭を離すニャ!!」
ナルガクルガ 「……本当だ。人間臭すぎてどうしようもないな」
小鉄 「だからそれの何が悪いニャ!」
ナルガクルガ 「このまま噛み砕いてもいいんだぞ、猫」
小鉄 「…………」
   「さて、ちょっと落ち着こうかニャ」

テオ・テスカトル 「小鉄は、ここに入る前に川で少しでも人間の臭いを落として来い」
小鉄 「ふむぅ。仕方ないニャ」
   「で、あのでかいタコは何だニャ」
オオナズチ 「タコ……?」
キリン 「タコって何かしら」
テオ・テスカトル 「ヤマツカミ様に無礼は許さん。このあたり一帯を統べる神だ」
小鉄 「ふぅ〜ん。神様って意外にフツーにその辺にいるもんなんだニャ」
ティガレックス兄 「違ェねぇ。ガハハ!」
ティガレックス弟 「まぁ、言われてみれば確かにな」

小鉄 「そうと決まったら行くニャ、迅雷。ハチミツでも見つけて食べれば、元気になるニャ」
迅雷 「疲れたよ兄貴……」
小鉄 「もうちょい頑張れニャ」
   「……そうそう。でかい古龍」
テオ・テスカトル 「テオだ」
小鉄 「テオ、オイラのご主人達を知らんかニャ? 来てないのかニャ?」
イャンガルルガ 「呼び捨てかよ……」
テオ・テスカトル 「人間達なら、人里に一旦降りたぞ」
         「あの人間はお前よりも気遣いが上手いようだな」
小鉄 (ムッ)
テオ・テスカトル 「言っておくが、迅雷を連れて村に降りるような真似はするな」
小鉄 「そんなことくらい分かってるニャ。行くニャ迅雷」
迅雷 「ふぁ〜い……(ズン、ズン)」

—樹海、ヤマツカミの住処、中—

ヤマツカミ 「…………」
      「少女よ……目を覚ますのじゃ……」
少女 「…………」
ヤマツカミ (駄目か……この子の中の、古龍の血と人間の血がせめぎ合って戦っている……)
      (それに、別の龍の力も感じる……)
      (この子の存在としての『定義』自体が曖昧になってしまっている……)
      (このまま古龍として迎え入れるべきか……)
      (人間に戻す努力をすべきか……)

—ポッケ村、夜—

ハンマー 「久しぶりだな……ここに来るのも」
太刀 「本当久しぶりよね! でも良かったの? モンスター達に少女ちゃんを任せちゃって」
ハンマー 「樹海の奥には、別の古龍がいるらしい。少女が前に言っていた」
     「山を掴めるほどの、巨大なモンスターだ」
弓 「山を……掴める……?」
ハンマー 「俺達人間が入り込んでいい場所と、悪い場所というところがあると、俺は冒険家として考える」
     「だから、任せていいと思うんだ」
     「それに炎帝は、下手な人間よりはよほど深い愛を持っている」
     「共に戦ったから、それが分かるんだ」

ネコート 「ハンマーか……戻ったのかい」
ハンマー 「ネコートさん! お久しぶりです!!」
ネコート 「見ない顔が混じってるね」
弓 「何? この猫」
ハンマー 「馬鹿、この村を裏から支えているお方だ」
弓 「村長さん……ですか?」
ネコート 「そのようなものだ」
弓 「ユクモ村から来ました、弓といいます。ハンマー達とは、奇妙な縁で……」
ネコート 「まぁ、立ち話も何だ、私の家に来るがいい(スタスタ)」

—ネコートの家—

ネコート 「少し人間には手狭かもしれんがな」
ハンマー 「お邪魔します」
ネコート 「好きにくつろぐがいい。お前達が来ることは、占いで既に知っておった」
太刀 「いつもながら、ネコートさんの家の中、理解不能だわー。変なものがいっぱい」
弓 「水晶玉……? そんなベタな……」
ネコート 「ベタな方法ほど一番役に立つものさ。座りなさい」
     「今、ツチハチノコの地酒でも出そう」
     「酒は飲めるかい?」
弓 「ええ」

ハンマー 「……………………というわけで、ここにいるモンスター達も戸惑っているようでした」
     「ネコートさんに何か心当たりがないかと思い、立ち寄ったわけです」
ネコート 「ふむ……」
     「古龍についての知識は浅いが、聞いたことはある」
ハンマー 「と、申しますと?」
ネコート 「死なす力を持つ古龍が存在する。それは知っているな?」
ハンマー 「死を司るモンスターですね。少女から聞きました」
ネコート 「逆に、死した者を蘇らせることが出来る古龍が存在している、ということまでは知っている」
弓 「…………!!」

ネコート 「ユクモ村からここまで、お主たちを追ってきたと考えた方がいいだろう」
ハンマー 「しかし……目をつけられるようなことはしていないつもりですが……」
ネコート 「ここには来ていない、ユクモ地方の者がいるではないか。占いではそう出ていた」
ハンマー 「……小鉄と迅雷か!!」
弓 「どういうこと!? その古龍は、どうしてあのジンオウガと小鉄を狙うの!?」
ハンマー 「分からない……でも、俺は小鉄が見たこともないお守りを持っていたのを知っている」
     「もしかしたら迅雷……あのジンオウガというモンスターにも、何か秘密があるのかも……」
弓 「……こうしてはいられないわ! 早くあの子達を助けに行かないと!!」
ネコート 「落ち着け、娘」

ネコート 「お前が行ったとて、何かが変わるわけでもない。かえってモンスターの秩序を乱し、状況を悪化させるだけだ」
弓 「でも……!!」
ネコート 「……気になるのは、少女……ハンマーが言っている、かつて我らが捨てたという女の子のことだ」
ハンマー 「…………」
ネコート 「モンスターの攻撃を生身で防ぐとは、人間離れしすぎている」
     「もはや人間には戻れないと見た方がいいだろう」
ハンマー 「では……」
ネコート 「ああ。その子はもはや人間ではない。モンスターだ」
太刀 「そんな……」
ネコート 「モンスターはモンスターと暮らす方が幸せだと、私は思う。無理に連れ戻そうとするな」

ハンマー 「…………」
ネコート 「お前の気持ちは分かる。だが、モンスターの言葉を介し、砦蟹を消し去り、龍の攻撃を生身で防ぐ人間がどこにいる?」
ハンマー 「ですが、ネコートさん」
     「少女は、やはり人間ではないかと思うのです」
ネコート 「ほう。その根拠は?」
ハンマー 「同じ心を持っている。同じ形をしている。俺たちと」
     「仲間です」
ネコート 「形にこだわっていては、駄目だ」
     「姿かたちなど、何の意味も成さん。古龍の世界ではな」
     「そこから解き放たれたものが古龍なのだからな」
ハンマー 「……そうなのですか……」

ネコート 「まぁ、邪悪な気配は今は消えている。少し休むがいいだろう」
ハンマー 「…………分かりました」
太刀 「少女ちゃん、人間には戻れないのかぁ……」
   「そう考えると、何か複雑。モンスターと恋するのかな……」
ハンマー 「…………」
弓 「……ネコートさんは、その邪悪な古龍は、小鉄の何を狙っていると思うの?」
ネコート 「分からん。命か、はたまた所持しているものか」
     「もう一度そいつに会ったら、ここに連れてくるといい」
     (……しかし、ただの猫を古龍が相手するとは考えにくい)
     (もう一体のモンスターの方にも、何かあるのかもしれぬ)

お疲れ様でしたm(_ _)m

今回はここまでにさせていただきます。

色々なメッセージやコメント、ありがとうございます。

何かしらの反応はさせていただきますので、何かありましたらツイッターやブログでご接触ください。

先ほど、あまりの寒さのために足をつりました。
皆様も体調に気をつけて、風邪などを引きませんよう、過ごされてくださいね。

それでは、失礼いたします。

お疲れ様です。
そういえば少女は変わってないですけどハンマーはまだ若いんですか?

こんばんは。
みなさん、コメントありがとうございますm(_ _)m
また少し書けましたので、投稿させていただきます。

>>267
ハンマーは第三部の時点で、20代後半〜30代前半をイメージしてます。
第一部からは結構時間が経ってますからね。

—ラオシャンロンの住処—

ナナ・テスカトリ 「そんな……そんなことが……」
ラオシャンロン 「そうです。古龍の血を取り入れる前に、少女は既に人間とは別のものだったのだと思います」
ナナ・テスカトリ 「ですが、前のあの子からは人間の臭いがしていました」
ラオシャンロン 「…………そこまでは分かりませんが…………」
        「私達ではない別の古龍の力を感じます。シェンガオレンを消し去ったあの力も、その古龍のものでしょう」
        「それが何なのかまでは、私でも推し量ることは出来ません」
        「ただ、私は、だからこそ少女をモンスターの中に置いておくことを許容しました」
ナナ・テスカトリ 「少女は人間ではなく、もうモンスターだと、そう仰るのですか?」
ラオシャンロン 「そうです。おそらくは、ヤマツカミ殿もそう言うでしょう」

ナナ・テスカトリ 「何てこと……わたくしたちは、少女を人間の里に戻さなければいけないというのに……」
ラオシャンロン 「ナナ殿、それは間違っている」
ナナ・テスカトリ 「……?」
ラオシャンロン 「戻す、戻さないではなく、少女がそれを選択すべきなのです」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ラオシャンロン 「私達が決めるのではない。少女が自分の意思で、戻るのか、戻らずに留まるのか、それを決めなければ何の意味もない」
ナナ・テスカトリ 「お言葉を返すようですが……それは詭弁では……」
ラオシャンロン 「確かにそうとれるかもしれません。しかし、真実の前にあるべきなのは心です。そして心とは我々をつくる中核となるものです」
ナナ・テスカトリ 「中核……」

ラオシャンロン 「心がそれを選択するまで、私達は待つべきではないかと思うのです」
ナナ・テスカトリ 「ではもし、少女がここに留まることを選んでしまったら……あの子の幸せは、どこに行くというのでしょう?」
ラオシャンロン 「幸せか、不幸せかということを決めるのは、主観的なものであって客観的なものではありません」
ナナ・テスカトリ 「……それは……そうですが……」
ラオシャンロン 「やはりそれも、少女が選択せねばならないことなのでしょう」
        「アゴ美とキバ代にも相談してみましょう」
        「少し、お時間をいただけませんか? それと、少女が目覚めたら、ここに連れてきてください」
ナナ・テスカトリ 「……わかりました。お時間をとらせました」
ラオシャンロン 「いいえ。あなたも、どうか気負わずに……」

—ユクモ地方、孤島—

ドボルベルク翁 「ふむ……そうなのか……」
ドボルベルク嫗 「うぅむ……」
ドボルベルク翁 「ラヴィエンテ様の仰ることに嘘はない。ならば、かの話は本当だと信じるしかない……」
ドボルベルク嫗 「新しい古龍の誕生と、その鍵を担う者を排除するために……奴が動き出したと……?」
ドボルベルク翁 「ああ……恐ろしい話じゃ……」
ドボルベルク嫗 「すぐに皆にも知らせねばならぬ」
ドボルベルク翁 「うむ」

ドボルベルク翁 「ぬ」
ドボルベルク嫗 「ぬ」
 >ザザザッ!!
ナルガクルガA 「さすがね。あたし達の気配を感じ取るとはね」
ナルガクルガB 「油断のならないジジババねぇ」
ナルガクルガC 「でも、アタシ達前よりも少し近づけるようになったんじゃない?」
ドボルベルク嫗 「やはりオカマ三兄弟かえ……」
ドボルベルク翁 「たわけ共め……貴様らの気配など、孤島に入る前から感じ取っておったわ」

ナルガクルガA 「キィ! その見下したような態度が気に食わないわ、クソジジィ!」
ナルガクルガB 「やぁよ、お姉ちゃん怒っちゃダーメ。ジジィは放っておいてももうじき寿命がくるもの」
ナルガクルガC 「未来ある若者であるアタシ達とは違うのよ?」
ナルガクルガA 「そうだったわ……アタシ反省」
ドボルベルク翁 「で、何用じゃ?」
ドボルベルク嫗 「貴様らと話すことなど何もないじゃ」
ナルガクルガA 「何よ! 折角ウラガンキンちゃんに頼まれてここまできてあげたっていうのに!」

ドボルベルク翁 「ほう。あの若造が……」
ドボルベルク嫗 「自分で来んかい」
ナルガクルガA 「ムキィ! どこまでも癪に障るジジババね!」
ナルガクルガB 「自慢の瘤を叩き割ってもいいのよ! ウラガンキンちゃんを馬鹿にするとタダじゃ置かないわ!」
ナルガクルガC 「フゥ……待ってお姉ちゃん達。ジジババの腐りかけた脳みそでも分かるように説明してあげるわ……」
ドボルベルク翁 「能書きは良い。はよう言え」
ドボルベルク嫗 「んじゃ」

ナルガクルガC 「……………………というわけで、ウラガンキンちゃんは今、火山を離れられないのよ」
ドボルベルク翁 「………………」
ドボルベルク嫗 「どうするえ、じいさんや」
ドボルベルク翁 「やはり、何事か起きているという予感は的中したようじゃな……」
ナルガクルガA 「何なのよ、何自分達だけで納得してるの?」
ナルガクルガB 「アタシ達にも分かるように説明しなさいよ!」
ナルガクルガC 「折角分かりやすく説明してあげたっていうのに、説明損じゃない!」

ドボルベルク翁 「ええいかしましい! 同時に喋るんじゃない!!」
ドボルベルク嫗 「……未来を見通せるお守りかえ。そんなものが存在していたとはな……」
ドボルベルク翁 「うむ……もしそんな力を、モンスターが手に入れたとしたら、それはもはやモンスターではあらぬ」
        「古龍じゃ」
ナルガクルガC 「どういうことよ?」
ドボルベルク翁 「わしらのほうでも、邪悪な気配を感じ取っておった。先ほどラヴィエンテ様と対話もいたしたところじゃ」
ドボルベルク嫗 「ラヴィエンテ様は言っておった。新たな古龍が『二匹』誕生するとな」
ナルガクルガA 「二匹……?」
ナルガクルガB 「さっぱり意味が分からないわ!」

ドボルベルク翁 「結論から言おうぞ……死したジンオウガの子供は生きておるじゃ」
ドボルベルク嫗 「おそらく、その子供が、お守りを持っておる」
ナルガクルガA 「なぁんですってぇ! どこにいるのよ!?」
ドボルベルク翁 「深海の主が動いた。わしらの力の及ばぬ場所に運び去りよった」
ナルガクルガB 「力の及ばない場所って……どこ? 海の向こう?」
ナルガクルガC 「そうなるわね……クソジジババの力だけは本物ですもの……」
ドボルベルク翁 「そして、邪悪な古龍が、その二匹の古龍の誕生を阻止せんと動いておる」
        「このままでは、その新たなる古龍が危ないじゃ」
        「急ぎ、古龍の力の覚醒を守らねばならぬ」

ナルガクルガA 「でも……居場所が分からないんじゃどうにもならないじゃない」
ナルガクルガB 「そうよそうよ」
ナルガクルガC 「海の向こうまで追っていくって言っても、場所も分からないんじゃ、飛びようがないわ」
ドボルベルク翁 「安心せよ。わしらの力の及ばぬ場所でも、ラヴィエンテ様は感知することができなさる」
ドボルベルク嫗 「その話をしておった。察せよ馬鹿共」
ナルガクルガA 「ムッキィ! 何よその態度!」
ドボルベルク翁 「ここから太陽の沈む方角にある地方じゃ」
        「そこに、深海の主は古龍……いや、『古龍の卵』を運び去った」

ナルガクルガC 「お待ちなさいな……ジジババ達、さっき、二匹の古龍の誕生とか言ってたわよね?」
ドボルベルク翁 「…………」
ドボルベルク嫗 「…………」
ナルガクルガC 「もう一匹は何? 一匹がジンオウガの子供じゃ、もう一匹足りないわ」
ドボルベルク翁 「分からぬ」
ドボルベルク嫗 「ラヴィエンテ様にも力が及ばぬ場所にいる古龍らしいじゃ。我らは、全モンスターの力をかけて、守らねばならぬ」
ナルガクルガB 「守るって……そんな得体のしれないものを?」
ナルガクルガA 「でもウラガンキンちゃんとの約束よねぇ。それに……」
ナルガクルガC 「やるならとことんやる! があたしたちの」
ナルガクルガ達 「「「信条なのよね!!」」」

ドボルベルク翁 「ええいユニゾンするな! うっとぉしい!」
ドボルベルク嫗 「お前達では心もとなし。我らは飛べぬ。ラヴィエンテ様が使いをお寄越しになると仰っておられたが……」
 >ズッ……
 >ズゥゥゥゥゥゥンッ!!!
ナルガクルガA 「な、何!?」
ナルガクルガB 「この地震……まさか……」
ナルガクルガC 「あいつよ、あいつ!!」
 >ドォォォンッ!!

ナルガクルガA 「そ……空から降ってきたわ……」
ナルガクルガB 「あたりの木が全部なくなってるわよ……」
ドボルベルク翁 「来てくれたか」
ドボルベルク嫗 「遅うかったのう」
ルコディオラ 「………………」
       「貴殿ら、説明は要らぬ。話は我が師より拝聴している」
       「某(それがし)は往く」
ナルガクルガA 「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
ルコディオラ 「……某に何か用か?」

ナルガクルガB 「なぁんでアンタなのよ!」
ナルガクルガC 「この古龍になりたてのスットコドッコイがアタシ達と一緒に行くの?」
ナルガクルガA 「じょーうだんじゃないわよーう。こいつといるとロクなことがないのよ!」
ルコディオラ 「貴殿らも共に往くと言うか。良かろう。なれば某の後を追従せよ」
ナルガクルガA 「あぁもう、やっぱり話聞いてない!」
ナルガクルガB 「あたしこんな奴と一緒に行くの御免よ! これまで何回死にそうになったか……」
ナルガクルガC 「いいルコディオラ!? アンタを育てたのはアタシ達なんだからね! 言うことはキッチリ聞けるの?」

ルコディオラ 「…………」
       「承知した」
ナルガクルガC 「何をよ!?」
ナルガクルガA 「あんたをラヴィエンテ様に預けて、久々の育ての親に対しての言葉がそれかい!」
ルコディオラ 「某は古龍としての覚醒を果たした。貴殿らには感謝しているが、昔の某ではない」
       「往くのか、往かないのか。きかり決めよ」
ナルガクルガB 「駄目だわ……全然昔と変わってない……」
ナルガクルガA 「ラヴィエンテ様に預ければ少しは性格改善されると思ったんだけどね……」
ルコディオラ 「話は以上か。それでは某は往くとする」
ドボルベルク翁 「うむ。頼んだ」
ナルガクルガA 「ちょ……待ちなさいよルコ!」
 >バサッ!!

ルコディオラ (バサッ! バサッ!!)
ナルガクルガA 「あぁもう! 最悪!(バサッ!)」
ナルガクルガB 「ルコ! ちょっと話を聞きなさい!!(バサッ!)」
ナルガクルガC 「……フゥ……頭が痛くなってきたわ(バサッ!)」
 >バサッ!! バサッ!!
ドボルベルク翁 「………………行ったか……騒々しいことじゃ……」
ドボルベルク嫗 「ルコディオラがおる。あ奴は能力は未熟じゃが、力がある。何とかなるじゃろう」
ドボルベルク翁 「うむ……」
        (しかしこの胸のざわめきは何じゃ……)
        (何事もなく無事に古龍を保護できれば良いが……)

—シュレイド地方、樹海、夜—

 >バッシャァァ!!
小鉄 「プハァ! 寒いニャ!!」
迅雷 「(モグモグ)ハチミツ美味いよ!」
小鉄 「(ガクガクブルブル)火……火を起こすニャ……(カチカチ)」
 >ボワッ
迅雷 「うわ、火がついた! 兄貴、それ何?」
小鉄 「これはオトモ必須のアイテム、火打石ニャ。前に旦那さんと拾ったニャ」
迅雷 「いいなー」

小鉄 「お前が持ってても使えんニャ。それより火に当たるニャ」
迅雷 「うん」
小鉄 「ふぅ。あの古龍、偉そうにしてて嫌だニャ」
迅雷 「偉そうにしてる奴は駄目なの?」
小鉄 「大概偉そうにしてる奴ってのは信用できないニャ。よく覚えておくニャ」
迅雷 「分かった。あいつは信用できないんだね」
小鉄 「あいつに限らず、世の中は厳しいニャ。これから迅雷には、それを沢山教えてやるニャ」

小鉄 「……その前に、これをくすねてきたニャ(バッ)」
迅雷 「それ何?」
小鉄 「あの変な鳥が持ってたツチハチノコの酒だニャ。迅雷も飲むニャ」
迅雷 「うん!」
小鉄 「(ゴクゴク)プハァ! たまらんニャ!」
迅雷 「ゲェ。何か辛いよ」
小鉄 「迅雷にはちょっと早かったかもしれんニャ」

迅雷 「そんなことないよ。ほら(ゴクゴク)」
小鉄 「そんなに一気に飲むもんじゃないニャ」
迅雷 「(フラフラ)……グゥ」
 >ズゥゥン
小鉄 「寝ちまったニャ」
   「光ってる蟲が集まってるニャ……」
 >ムンズ
小鉄 「何だニャこの蟲は……何かピリピリしてるニャ。食べるのは危険そうな気がするニャ」

—迅雷の夢の中—

迅雷 「…………」
   (兄貴……)
   (兄貴! ……あれ? 声が出ない……)
   (どこだ、ここ……)
   (樹海……?)
   (兄貴……? ン? あそこにいるのは、兄貴だ!)

迅雷 (兄貴ー!!)

小鉄 「迅雷逃げるニャ!!」
迅雷 「兄貴ー!!」

迅雷 (!?)

小鉄 「何してるニャ、迅雷、早く逃げるニャー!!!」
迅雷 「兄貴を置いて逃げられるわけがないよ!!」

迅雷 (あそこにいるのは……俺? ジンオウガの……)

小鉄 「こいつにはまだかなわんニャ! 助けを呼んでくるニャ!!」
××××××× 『…………』
小鉄 「逃げるニャー!!」

迅雷 (な……何だあれ……)
   (見たこともない龍だ……白くて……風をまとってる……)
   (で、でも見てると何だか嫌な気分になる……)
   (あれは……)
   (絶対にいい奴じゃない……!!)

小鉄 「仕方ないニャ! 迅雷には指一本触れさせんニャ! ビッグブーメランを喰らえニャ!!」
××××××× 『…………』
 >ビュォオオオオ!!!
小鉄 「ギニャ!(ドガッ!)」
迅雷 「うわ! (ドゴッ! ゴロゴロゴロ……!!)」

迅雷 (何だ……凄い突風みたいなのが、兄貴と俺に……)

××××××× 『太古の宝玉を持っているのはどちらだ……いや、どちらでも良い……』
        『二匹とも灰にすれば済む話だからな……』

 >ズズズズズズズズ

迅雷 (!!!)

ティガレックス亜種 「おいおいボスゥ。そりゃちょっと話が違うんじゃねぇか?」

迅雷 (土の中から、黒い龍が出てきた……!!!)
迅雷 (あの龍は……!!)

××××××× 『…………』
ティガレックス亜種 「あのお守りは、俺のものだ。成敗したら俺に寄越すと、そういう話だったんじゃねぇのか?」
小鉄 「そ……そんな……」
   「黒い龍! そんな……! お前はあの時にジンオウガが殺したはずだニャ!!」
ティガレックス亜種 「アァン? ンだァ……この猫は……」
小鉄 「……ッ! そんな話はどうでもいいニャ! ならもう一度、ぶっ殺してやるだけニャ!!」
ティガレックス亜種 「フン……おもしれぇ」

迅雷 (兄貴、駄目だ!! くそ……動け、俺……!! 動け!!)

迅雷 「…………(ガクガクブルブル)」
小鉄 「うおニャアアアア!!!(ブゥン!)」
ティガレックス亜種 「(ガチィィン!)…………」
小鉄 「お……おいらのビッグブーメランが効かない……!!」
ティガレックス亜種 「(シュバッ!)死ね!(ガチィィィン!!)」
 >ザクッ!!
小鉄 「ぐぅおおおお!!!!」

迅雷 (兄貴いいいい!!!)

—シュレイド地方、樹海、夜—

小鉄 「グゥ、グゥ……」
迅雷 「……ッハ!!!!」
   「ハァ……ハァ……」
   「何だ……あの夢…………」
   「妙に現実味があって……まるで本当のことみたいに……」
   (うう……あの変な飲み物を飲んだせいか、体が上手く動かないよ)

迅雷 (ハッ)
   (そういえば、ここはあの夢で見た景色と同じだ!!)
   (何だか……嫌な予感がする!)
   「兄貴! 兄貴起きてよ!(ユサユサ)」
小鉄 「ン……んん……何だニャ迅雷……もう少し寝かせるニャ……」
迅雷 「そんなことを言ってる場合じゃないよ! ここから早く逃げなきゃ!」
小鉄 「ンニャ? 逃げるって何からだニャ?」
   「くだらないこと言ってないで、迅雷もだいぶ遅いから、今日はここで野宿ニャ」
   「もう一回火をつけるニャ(カチカチ)」

小鉄 「…………(ゾクッ)」
迅雷 「…………(ゾクッ)」
小鉄 「な……何だニャ。この悪寒は……」
   「この悪寒は……確か……」
迅雷 「兄貴……!」
小鉄 「迅雷、オイラの後ろに隠れるニャ!!」
 >ヒュゥゥゥゥゥゥッ
迅雷 「か……風が集まっていく……」

小鉄 (クッ……暗くて良く見えんニャ)
   (迅雷の体が光ってるから、何とか見えるくらいだニャ)
   (でも、この感覚は知ってるニャ。これは……こいつは……)
   「白い龍!!」
××××××× 『クク……フハハハハ!』
        『生きていたか……小さき者よ』
小鉄 「う……うおおお!!(ダッ!)」
迅雷 「兄貴!」

××××××× 『…………』
 >ビュゥゥゥゥゥッ!!
小鉄 「ギニャー!!」
迅雷 (兄貴が凄い風に吹き飛ばされてきた!)
   「ふんっ!(ガシッ)」
小鉄 「す……すまんニャ迅雷……」
迅雷 「…………」
小鉄 「迅雷?」
迅雷 (あれは……夢の中に出てきた龍だ……!!)
   (どうして……俺……)

お疲れ様です。今回はここまでにさせていただきます。

かなり寒くなってまいりました。
皆様も、お風邪など召しませんよう(-人-)
温かくしてお休みくださいね。

書け次第投稿させていただきます。
気長にお待ちいただけますと幸いです。

また、最近ニコニコ生放送も始めました。
宜しければ、ご参加いただけたら嬉しいです。

コミュニティ:http://com.nicovideo.jp/community/co1411332

何かありましたら、BBSやツイッターなどでご接触ください。
全てお返事させていただきます。

BBS:http://www3.rocketbbs.net/601/Mikeneko.html
ツイッター:http://twitter.com/matusagasin08

それでは失礼しますm(_ _)m

乙といいたいが・・
ニコ生の宣伝はまずいと思う・・
一応VIPだし叩かれる気がする

三毛猫さん、おかえりなさい!

みなさん、こんばんは。ちょっとミスを見つけたので、修正させていただきます。

>>308-310
物議を醸し出して申し訳ありません。
確かにちょっと軽率だったかもしれません。
これからは控えるようにしますね。ご忠告ありがとうございます。
309さんも、ご擁護ありがとうございますm(_ _)m

>>311-312
いつも応援ありがとうございます(*´ω`*)
低速ですが続かせていただきますので、ごゆるりお待ちくださいー

訂正といいますと、>>221-222の間の投稿が少し抜けておりました。
前後が繋がらない展開になっていたことと思います。
申し訳ございませんでした。

サイトに掲載させていただいたまとめでは修正いたしましたので、お時間がございましたらそちらもご覧いただけますと幸いです。

http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/

また、絵も少し描き始めました。
下手で申し訳ありませんが、載せておきます(´・ω・)


それでは、寒さに負けずに、毎日を一生懸命過ごしていきましょうー。
私も頑張ります。皆様も適度に頑張ってくださいね。

みなさん、こんばんは。続きを書きましたので投稿させていただきますm(_ _)m

小鉄 (オイラ一人で逃げることは出来るニャ……)
   (オイラは猫だから、地面に潜っちまえばいいんだニャ)
   (でも……そうしたら迅雷が……)
   「…………!!」
    >ダダダダッ

小鉄 「迅雷逃げるニャ!!」
迅雷 「!!」
小鉄 「こっちだニャ! オイラが相手してくれるニャー!!」

迅雷 (これは……!!)
   (夢の中と同じ……!)
   (ということは、この後、黒いティガレックスが出てきて、兄貴が……!!)

小鉄 「何してるニャ、迅雷、早く逃げるニャー!!!」
迅雷 「兄貴を置いて逃げられるわけがないよ!!」

迅雷 (夢の中と……同じことを……!!)

小鉄 「こいつにはまだかなわんニャ! 助けを呼んでくるニャ!!」
××××××× 『…………』
小鉄 「逃げるニャー!!」

迅雷 (に……逃げられるわけ……ない!)
   (だってこの後……兄貴は……!!)
小鉄 (迅雷……! 初めての戦闘で動けないんだニャ!)
   (オイラが守るしかないニャ!!)
   「仕方ないニャ! 迅雷には指一本触れさせんニャ! ビッグブーメランを喰らえニャ!!」
××××××× 『…………』
 >ビュォオオオオ!!!
小鉄 「ギニャ!(ドガッ!)」
迅雷 「うわ! (ドゴッ! ゴロゴロゴロ……!!)」

××××××× 『太古の宝玉を持っているのはどちらだ……いや、どちらでも良い……』
        『二匹とも灰にすれば済む話だからな……』

 >ズズズズズズズズ

小鉄 (な……何かが土の中から出てきたニャ……)
   (あれは……あいつは!!)

ティガレックス亜種 「おいおいボスゥ。そりゃちょっと話が違うんじゃねぇか?」
××××××× 『…………』
ティガレックス亜種 「あのお守りは、俺のものだ。成敗したら俺に寄越すと、そういう話だったんじゃねぇのか?」
小鉄 「そ……そんな……」
   「黒い龍! そんな……! お前はあの時にジンオウガが殺したはずだニャ!!」
ティガレックス亜種 「アァン? ンだァ……この猫は……」
小鉄 「……ッ! そんな話はどうでもいいニャ! ならもう一度、ぶっ殺してやるだけニャ!!」
ティガレックス亜種 「フン……おもしれぇ」

迅雷 「…………(ガクガクブルブル)」
   (あれ……? 兄貴を助けなきゃいけないのに……)
   (怖くて……足が動かない……)
   (動け! 動け!!)
   (俺の脚!!!)

小鉄 (猫のオイラが、逆立ちしてもティガレックス亜種になんて……かなうはずはないニャ……)
   (でもここで退くわけにははいかんニャ!!)
   (おいらは……おいらは……)
   (迅雷の兄貴だニャ!!!)
   (おいらは、うそつき猫にだけはなりたくないニャー!!!)
   「うおニャアアアア!!!(ブゥン!)」
ティガレックス亜種 「(ガチィィン!)…………」
小鉄 「お……おいらのビッグブーメランが効かない……!!」
ティガレックス亜種 「(シュバッ!)死ね!(ガチィィィン!!)」
 >ザクッ!!
小鉄 「ぐぅおおおお!!!!」

ティガレックス亜種 「このまま、真っ二つに噛み千切ってやる……!!」
小鉄 (あれ……? 全然痛くないニャ……)
   (これならイケる……! やれる気がするニャ!!!)
   「舐めるなニャアアア!!!(ブンッ!)」
ティガレックス亜種 「!!!」
 >ザンッ!!!
ティガレックス亜種 「グア……!!」
小鉄 「目ン玉にビッグブーメランを刺されて、平気な奴はいないニャ!!」
ティガレックス亜種 「グ……てめぇえええ!!(ギリギリ)」
小鉄 「ぐぅおおおお!!!」

小鉄 (痛くはないニャ……でも体の血と力が抜けていくニャ……)
迅雷 「…………(ガクガクブルブル)」
小鉄 「じ……迅雷逃げるニャ……!!」
ティガレックス亜種 「死ね、猫」
小鉄 「ぐああああ!!!!」
迅雷 「(ギリ……)兄貴から……」
   「兄貴から………………」
   「兄貴から離れろおおお!!!!(バリバリバリバリ)」
 >チュッドォォォンッ!!!
ティガレックス亜種 「ゴオオオアアア!!!!」

××××××× 『ほう……』
ティガレックス亜種 (プスプス……)
          「て……てめぇ…………」

 >ボロリ
小鉄 「ギニャ!(ドサッ)」
   「じ……迅雷……」
迅雷(超帯電) 「(バリ……バリ……)お前なんて……お前なんて怖くない!」
        「怖くないぞ!!!(バリバリバリ)」
ティガレックス亜種 「……ケケ……」
          「その割には足が笑ってるぜ……」
迅雷(超帯電) 「!!」
        (まともに相手をしちゃ駄目だ……!)
        (兄貴の怪我がひどいよ……!)

迅雷(超帯電) 「(シュバッ)兄貴!」
小鉄 「じ……迅雷、早く逃げるニャ……」
   「まだ一度も戦ったことがないお前じゃ……無理だニャ……」
   「誰かを呼んでくるニャ…………」
迅雷(超帯電) 「逃げる……?」
        「俺……逃げるの……?」
小鉄 「……?」
迅雷(超帯電) 「あいつ……父さんと、母さんを……」
        (殺 し た 奴 だ ろ……!!)
小鉄 「!!」

迅雷(超帯電) 「うわああああ!(シュッ!)」
小鉄 「迅雷! 駄目だニャー!!!」
ティガレックス亜種 「ケケッ、そう来なくちゃな。面白くねぇ」
          「だが、餓鬼は所詮餓鬼だな!(バシッ!)」
迅雷(超帯電) 「(ゴロゴロ)ギャッ!」
        「い……痛い……痛い! 血が、俺の顔から、血が……!!!」
ティガレックス亜種 「血ィくらいで何ィ言ってんだ餓鬼? てめぇはこれから(ドガッ!)」
迅雷(超帯電) 「ガッ!」
ティガレックス亜種 「死ぬよりもつらい目に!(ゴッ)」
迅雷(超帯電) 「ウガア!」
ティガレックス亜種 「遭わせてから殺してやるんだからよ!!(ドゴォッ!)」
迅雷(超帯電) 「(ゴフッ)……うああ……あ……(ガクガクブルブル)」

小鉄 「う……うおニャアアア!!!(ジダダダダダ)」
迅雷(超帯電) 「!! 兄貴!? 動けるの!?」
ティガレックス亜種 「……?」
          (何だ……? あの猫。致命傷のはずだ。どうして動ける……?)
          (まさか、俺達と同じ……?)
××××××× 『…………』
小鉄 「迅雷には……もう指一本触れさせないニャー!!!」
   「痺れ貫通ブーメランを喰らえニャ!!」
 >ブンッ
ティガレックス亜種 「……!」
 >ズガガガガガガガッ!
ティガレックス亜種 「ガッ……チィ。目の傷を狙いやがったな……!!」
小鉄 「もう一発だニャー!!」
ティガレックス亜種 「そんな子供だまし通じるかよ!(ガチィ!)」
小鉄 「クッ……は、離すニャ!!(ジタバタ)」
ティガレックス亜種 「このまま噛み千切って飲み込んでやるぜ」

小鉄 (い……いかんニャ。痛くはないけど、本格的に意識がなくなってきたニャ……)
   (もう……ここまでかニャ……)
ティガレックス亜種 「ケッ。たかが猫が手こずらせる」
          「クソガキと猫の始末に俺が呼び出させるとはな」
          「クソの親もクソだったが、どうせお前の親もカスみてぇな猫だったんだろうな!」
小鉄 「!!」
迅雷(超帯電) 「!!」
ティガレックス亜種 「猫とクソに生まれたことを後悔して死ぬんだなァ! ゲハハハハ!!」
迅雷(超帯電) 「父さんと……父さんと母さんを……」
        「侮辱するなあああ!!!」

ティガレックス亜種 「…………アァン?」
          「……いいかぁクソガキ。この世は強ェ奴が一番偉いんだよ」
          「死ぬ前に教えてやるよ。弱い奴は生きてる価値がねぇ。存在自体が許されねぇ」
          「猫に何が出来る? 俺にかなわなかったクソの子供が何が出来る!!」
          「お前に俺が倒せるか? お前らに俺を殺せるか?」
          「ヒーギャハハハ!! いいか? お前らは カ ス だ」
          「塵にもなりゃしねぇカスの分際で、この俺に楯突くんじゃねぇええ!!!!!!」
迅雷(超帯電) 「そ……そんな……そんな……」
        「俺……俺は……」
ティガレックス亜種 「ヒャハハハハハハハハ!!!」
小鉄 「…………」
   (ググググググ)
   「ユクモ刀虎徹っちゃんを喰らうニャ!!!」
  >ザンッ!

ティガレックス亜種 「ガ……チィ! まだ動けたのか!」
          「てめぇ……俺の傷ついた片目を……」
          「クソッ! クソがああああ!! 真っ二つにしてやるああ!!!」
  >ググググググ
小鉄 「(ゴフッ)……!!(ギリギリ)」
ティガレックス亜種 「手を離せええええええ!!!!」

迅雷(超帯電) 「あ、兄貴ィィィィ!!!!」
小鉄 「絶対に…………」
   「…………絶対に…………」
   「ぜぇえええったいに、手を離さないニャアアアアア!!!(ギリギリギリ)」
ティガレックス亜種 「グアアアア!!!!」
迅雷(超帯電) (あ……兄貴の胸に下げたお守りが……薄く光ってる……!!!)
小鉄 「迅雷! よく見るニャ!!!」
   「上を見るニャ! 迅雷! 下を向くなニャ!!」
   「オイラ達はカスでもクソでもないニャ! いや、お前は誇り高きジンオウガの息子だニャ!」
   「そして!!!」
   「この小鉄の! このカッチョいい無敵の猫、こてっちゃんの、義弟(おとうと)だニャー!!!!!」
 >ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!

ティガレックス亜種 「な……何だ!? 血が……! 俺の目から血が出てやがる!!!」
          「畜生がああ! 早く死ね猫おおおおお!!!!」
 >ギリギリギリギリギリ
小鉄 「オイラは……死なん……ニャ!!!」
迅雷(超帯電) 「!!」
小鉄 「オイラも、迅雷も、お前を倒して、無事に帰るニャ!!」
   「諦めないニャ!!!」
   「オイラは猫だニャ! 誇り高い猫だニャ!! 猫で何が悪いニャアアア!!!!」
   「オイラは……オイラ達は、自分を信じるニャ!! だからお前に……貴様に何を言われようと!」
   「絶対に諦めないニャアアアアアアア!!!!!!」
 >ピカアアアアアアッ!!!
迅雷(超帯電) 「兄貴のお守りが……強く光ってる……!!」
 >ドクンッ
迅雷(超帯電) 「……!!!!(俺の胸の中でも……何かが燃えてる……!!)」
        (体が熱い……)
        (俺…………俺の体の中……心に何かが……)
××××××× 『ほう……(ニヤリ)』

 >ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!
ティガレックス亜種 「血がとまらねェ!! ボス! 何が起きてるゥ!!?」
××××××× 『ククク……ハァーハッハッハハハハハハハハ!!!!!』
        『貴様らか……不完全な二個の魂が合わさり、一つの強力な古龍となりえる者とは……』
        『見つけた……見つけたぞ!!!!』
ティガレックス亜種 「ボス! 畜生があああ!!!」
小鉄 「貴様の相手は……オイラだニャアアアアアア!!!!!」
 >ギリギリギリギリギリギリ
ティガレックス亜種 「ガアアアアアアア!!!」
          (か……体が……体が焼ける……!!!)
          (俺の体が……俺の無敵の……)
          (無敵の力が……!!!!!!!!)

 >ピカァァァァァァァァァァ!!!!

ティガレックス亜種 「……!!!!」

迅雷(激帯電) 『…………』
 >バリッ…………バリッ…………

 
ティガテックス亜種 (ゾクッ) 

ティガレックス亜種 「な……!!!!!!!!!」
          (何だあれは……!!)
          (ジンオウガか……!? いや違う!!!!!)
          (雷……!? 雷の集合体か!!!!!!!!?)
          (何が起きてる!!??)

迅雷(激帯電) 『………… 兄 貴 ヲ、ハ ナ セ ……!』
ティガレックス亜種 「…………グ…………(ズリ……ズリ……)」
          「!!」
          (俺が……この俺様が……後ずさり!? 下がった……!!!?)
          (この俺が後ずさり!!?)
迅雷(激帯電) 『 ハ ナ セ エ ェ エ エ エ エ エ !!!!!!』
 >ブゥゥゥゥゥンッ!!!
ティガレックス亜種 (尻尾が……長く伸びて……)
 >チュッドォォォッォォォォォォォオオオオオン!!!!!
ティガレックス亜種 「ギャアアアアアアアアアア!!!!!」
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
小鉄 「……(ドサッ)」
小鉄 「じ……迅雷……」
   (あれは迅雷……!?)
   (キリンみたいに真っ白くなってるニャ……!!!)
迅雷(激帯電) 『……………………(バリッ……バリッ…………)』
        『 殺 シ テ ヤ ル 』
        『 貴 様、殺 し て ヤ ル ……!!!!』
        『 塵 芥 モ 残 ラ ヌ ト 思 エ 』
        『 死 刑 ダ 』

小鉄 (違う……!)
   (迅雷じゃ……ない……!!!)
迅雷 『…………(シュンッ!!!)』
 >チュッドォォォォォォォォォォォン!!!!!
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ティガレックス亜種 「がああああああああああああああ!!!!」
          「痛ェ! 痛ェエエエエエエ!!!!」
          「何でだ!? 無敵じゃなかったのか!?」
          「俺は……俺様はァ……!!! 無敵じゃなかったのかアアアアア!!!!!」

小鉄 「(よろ……よろ……)迅雷……」
迅雷(激帯電) 『………………殺 シ テ 殺 シ テ 殺 シ テ 殺 シ テ』
小鉄 「迅雷!!!!」
迅雷(激帯電) 『……!!(ハッ)』
小鉄 「意識を乗っ取られるなニャ! その力は、お前のものだニャ!!!」
   「諦めるなニャ! 願うニャ! 望むニャ! そしたら絶対……ぜええったい、何もかもがかなう! かなうニャ!!」
   「その力は、諦めなかったお前の力だニャ!!!」
迅雷(激帯電) 『……ア ニ キ……?』
小鉄 (キッ)
   「貴様らを……成敗するニャ——ッ!!!!」

××××××× 『クク……ハハハハハハハハ……ハァーハッハッハハハッハッハハ!!』
小鉄 「……(ギリギリ)」
××××××× 『カカカ……いい見世物だった』
        『笑いが止まらぬ』
        『笑いが止まらぬよ……!』
小鉄 「(バッ!)……(シュタッ)」
迅雷(激帯電) 『………………』
小鉄 (迅雷に乗っても、オイラは全然痺れないニャ。乗れるニャ!!)
ティガレックス亜種 「ガアア! どういうことだ! ボス!!! 殺させろ! あいつらを殺させろォォォォ!!!」
××××××× 『貴様はもういい……戻れ……』
ティガレックス亜種 「なっ……俺はまだやれるゥ! 俺はァアア!!!」
 >ボロボロボロボロ
小鉄 (黒いティガレックスが……土になって消えていくニャ!!!)
ティガレックス亜種 「チィィィィィ!!!!!!」
          「ケケ……ゲハハハハハ!!!!!!」
          「顔は覚えたぞ……猫……餓鬼……クソ共オオオオ!!!!」
 >サラサラサラサラサラ

小鉄 「迅雷、一緒にいくニャ!!」
迅雷(激帯電) 『ウ……ン!!!(ダッ!!)』
××××××× 『馬鹿め……』
 >ドヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウッッッ!!!!
迅雷(激帯電) 『!!!』
小鉄 「グッ……」
   「すげぇ風だ……ニャ…………前に一歩も………………進めんニャ……………………」
迅雷(激帯電) 『グ……ウウウ…………!!!!!』
小鉄 「!!? これは……風じゃないニャ! 竜巻……だニャ!!!!」
   「迅雷……離れる……ニャ!!!!!」
迅雷(激帯電) 『ガ……アアア!!!!!』

××××××× 『我の名はアマツマガツチ』
アマツマガツチ 『冥土の土産に教えてくれよう。我は偽りの生を司る古龍なり』
        『この世の新たな力の誕生を阻止せんと動く者の一角なり』
小鉄 「何を……訳分からんことを……ごちゃごちゃと…………」
アマツマガツチ 『貴様らは危険すぎる。封印させてもらおう』
        『その力を我のものとしてな!!!』
        『我を憎め! 憎んで憎んで憎しみ尽くせ! それが我の力となり血と肉となる!!!』
迅雷(激帯電) 『ガ ア ア ア ア ア ア ア!!!!』
 >バキィッ!!!!!
小鉄 (じ……迅雷の腕が……風圧で折れた……!!!!)
迅雷(激帯電) (ガクッ……!!)

アマツマガツチ 『そうだ憎め……憎しみこそが…………』
        『…………!』
        『来たか……「もう一匹」が……』

—上空—

ヤマツカミ (ふわふわ)
      「風で何も見えぬ! だが、あの中に三匹の気配を感じる!!!」
少女 「………………」
ヤマツカミ 「少女よ、何が起きている? お前が起きるなり連れてきて欲しいと言うから、皆を置いて飛んできたが……」
      「これは、どうしたことだ!?」
      「邪悪な気配を感じる!! これ以上ないほどの邪悪な気配じゃ!!」
少女 『I…………c…………h、b……i……n…………l…………a…………u………………t』
ヤマツカミ 「何じゃと?」
      (この子、古龍語を……!!!)
      (それに、体が白く光り輝いておる!!!)
少女 『Vers…………ch……wi…………n…………de…………n、S………………i…………e!!!』

アマツマガツチ 『……!!!!』

 >カッ!!

—地上—

小鉄 「ギニャ!!!」
迅雷(激帯電) 『…………!!!!』
小鉄 (すげぇ光が降って来て…………)
   (風が……やんだ…………ニャ…………)
 >フッ
小鉄 (迅雷の体の光が消えたニャ!!)
迅雷 (ふらふら……)
   (ドサァ……ッ!!!)
   「……………………」
小鉄 「迅……雷!!!」
   (あの白い龍は……!!!!)
   (いない……!?)

小鉄 (く……迅雷…………)
   (もう声が……出ないニャ…………)
   (オイラは…………オイラは……死なんニャ………………)
   (約束したニャ……迅雷を守るニャ…………)
   (死なんニャ……死な………………)
   (……………………)

—上空—

ヤマツカミ 「……あれは……猫とジンオウガというモンスターじゃな……」
少女 「ケホッ……ゲホッ! ゲホッ!!」
ヤマツカミ 「少女!」
少女 「う……うう……うああああ!!!!」
 >ズズズズズッ!
ヤマツカミ 「!!!」
少女 「はぁ……! はぁ……!!!」
ヤマツカミ (少女の額に……小さな角が…………!!!!)
 >バサッ! バサッ!!
テオ・テスカトル 「ヤマツカミ様!!!」
イャンクック 「少女ー!!!!」
イャンガルルガ 「クソジジイ! 少女をどうしやがった!!!」

少女 「私は大丈夫……それより、小鉄ちゃんと迅雷を……ゲホッ……」
 >バサッ! バサッ!!
ティガレックス兄 「何だァ? すっげぇ音がしたぞ」
ティガレックス弟 「雷でも落ちたかァ? すっげぇ光だったぞ?」
ナルガクルガ 「尋常な事態ではないようだな……」
紫ガミザミ 「少女ー!! 大丈夫かえ!?(バッ)」
少女 「(ガシッ)だ……大丈夫……」
イャンクック (遠くからだったからよく見えなかったが……)
       (あれは、シェンガオレンを消した時と同じ力だ……!!!)
       (それに、少女の額に……モンスターの……)
       (…………モンスターの、角が!!!!!)

お疲れ様でした。今回は、ここでお仕舞いにさせていただきます。
次の更新で第6話が終わります。
気長にお待ちくださいね(*^ω^*)

もうすぐ12月ですね!
体調に気をつけつつ、モンハントライGを楽しみたいです!
皆さんも、ご一緒できるようでしたら是非ご一緒しましょう!!

それでは、今回は失礼いたします。

お疲れ様です。一ヶ月ほど伸びてしまい、申し訳ありませんでした。
第6話の続き〜最後までを書きましたので、投稿させていただきます。

その前に、忘れていました。メリークリスマス!
皆さんも良い日を過ごされているでしょうか。

今ここに生きているだけで幸せなんだなと、最近思ったりもします。
中々日々を過ごしていくというのは難しいですが、頑張って一緒に生きていきましょうー。

それでは、投下いたします。

—数時間後、ヤマツカミの住処、朝—

ヤマツカミ 「ふむ……困ったことになった」
イャンクック 「説明してください。少女に何が起こっているんですか?」
ヤマツカミ 「…………」
少女 「おじさん、これはね……」
イャンクック 「お前は黙っていなさい」
少女 「……おじさん……?」
イャンクック 「ガルルガ君、少女を外に出してくれないか。私はヤマツカミ様と二人で話がしたい」
イャンガルルガ 「……ああ(グイ)」
少女 「ちょ……引っ張らないで……」
イャンガルルガ 「いいから行くぞ」

イャンクック 「…………あの力は、以前何度か見たことがあります。しかし今回は別です」
       「少女の体に、劇的な見て分かる変化があったのは初めてのことです」
       「何かご存知なら、隠さず教えていただきたい」
       「私は……私は、あの子の『親』だ」
ヤマツカミ 「ふむ……」
      「見て分かる変化と、お主は申すが、そもそもからして、あの子がモンスターの言葉を介することがおかしいのだ」
      「それが既に劇的な変化なのだ」
イャンクック 「どういうことですか?」
ヤマツカミ 「あの子は、ここに来たときから既に古龍の力を得ていた。しかしそれが、時期が遅れて今発現したまでのこと」
      「もう少し遅らせることができるかと思ってはいたのだが、こんなに早く古龍化が進行するとは思わんかったのだ」
      「実は、だいぶ前から少女から、その力についての不安は聞いていた」

イャンクック 「何ですって……!? 少女は、私にはそんなことは一言も……」
ヤマツカミ 「おそらく、お主を心配させたくなかったのだろう。あの子自身にも分からぬ力なのだ」
      「だが、あの子が覚えているのは、『白い羽の生えた子猫』だそうだ。黒い猫と、赤い猫が親でいるらしい」
      「更に、灰色の猫とも対話したとも言っていた」
イャンクック 「猫……アイルーですか?」
ヤマツカミ 「いや、違う。それは仮の姿じゃ。それら全てが古龍だとすると、少女は既に、その得体の知れない古龍四体と接触していることになる」
      「わしは、昔先代から聞いたことがある」
      「古龍の力を司る、太古のモンスターが存在したことがあると」
イャンクック 「古龍の力……」

ヤマツカミ 「世の中がもっと単純で、もっと精気に満ち溢れていた時代、生きていた古龍がいた」
      「今いるわしのような古龍は、その眷属か、他のモンスターとの後輩で生まれた、いわば亜種じゃ」
      「それとは違う、もっと純粋な古龍が存在しておる」
      「わしは、会ったことはないが……」
イャンクック 「では、少女をあんな姿に変えたのは、その古龍たちの力だと、あなたはそう仰るのですか?」
ヤマツカミ 「わからん……じゃが、少女に何らかの力が働いているのは事実じゃ」
      「そして、その力を引き出す引き金をつくってしまったのは、他ならぬ我々なのだ」
      「あの子を、力を使わざるを得ない状況に置き過ぎた。それに、我らの血を与えすぎた」
イャンクック 「それが悪いことだというのですか? ならどうしろと!」
       「古龍の血を与えなければ、あの子は死んでしまっていたのですよ。それに、体に受けた色々な傷も治癒しなかった!」
       「私は……私は、どうすればよかったのですか!」

ヤマツカミ 「…………」
      「もうあの子を人里に返す計画は、水泡に帰した」
      「諦めるのだ、イャンクック」
イャンクック 「だが、あの子は人間だ……」
       「私達とは違う!」
ヤマツカミ 「…………皮肉なものだ」
      「一番最初に少女を受け入れたお主が、真っ先に少女を否定するとは」
      「何故だ?」
イャンクック 「あの子が……娘だからこそです」
       「私の娘は、私が幸福にする。それは、貴方であろうと邪魔はさせない!」
       「少女は人間の里に帰します。必ず。必ずだ!」
ヤマツカミ 「…………」

イャンクック 「……?」
イャンガルルガ 「…………チッ」
少女 「…………」
イャンクック 「……! ガルルガ君、少女は外に連れて行ってくれと……」
イャンガルルガ 「フン、所詮てめぇもそこまでのモンスターだよ」
        「散々保護者面しておいて、本音はそこか!!」
イャンクック 「違う! 私は……私は!」
少女 「おじさん……」
イャンクック 「!」
少女 「私は……ここにいちゃいけないの……?」

イャンクック 「違うんだ少女、聞いてくれ。私は、お前のことを……」
イャンガルルガ 「黙れ偽善者め! 行こうぜ少女。俺は今までこいつのことを買いかぶっていたようだな」
イャンクック 「…………」
少女 「…………(スッ)」
ヤマツカミ 「どこへ行くと言うのだ、イャンガルルガよ」
イャンガルルガ 「こいつがモンスターとして暮らすしかないなら、モンスターとして生きていける場所を探すだけだぜ!」
ティガレックス兄 「(ぞろぞろ)ヘヘッ。面白そうなことになってるじゃねぇか」
ティガレックス弟 「(ぞろぞろ)少女! いいじゃねぇーかその角! 今のお前、最高にイカしてるぜ!!!」
ナルガクルガ 「待て馬鹿共! 勝手に中に入るな!!」
紫ガミザミ 「戻るのじゃ馬鹿達!!」
ティガレックス兄 「ケッケッケ、馬鹿って言った方が馬鹿なんだぜ!!!」

ティガレックス兄 「何だか良くわからねぇが、ここから逃げたいんなら、俺達が手を貸すぜ!」
ティガレックス弟 「行くぜ!!」
イャンガルルガ 「フン、お前らもノッてきたみてぇだな!!(ガシッ)」
少女 「ちょ……ちょっと……!!」
ヤマツカミ 「待て、まだ少女は……」
ティガレックス兄 「フンッ!(ドッゴォォォォ!!!!)」
ヤマツカミ 「ぐぅおおお!!」
ナルガクルガ 「ああ! ヤマツカミ様になんてことを!!!」
ティガレックス弟 「今のうちだ。俺達のスピードに追いつける奴はいねぇ」
イャンガルルガ 「ケケケケ!! やっぱ俺はこっちの方が性に合ってる!!」

ティガレックス兄 (シュバッ!!)
ティガレックス弟 (シュバッ!!)
イャンガルルガ 「じゃーなクソ野郎ども。二度とその面見せんじゃねぇ!(シュバ!!!)」
イャンクック 「少女!!!」
少女 「おじさ…………(シュン!)」
イャンクック 「く……」
 >バサッ! バサッ!!
テオ・テスカトル 「何だ!? 何が起こった!!(ドドド)」
ヤマツカミ 「………………」
紫ガミザミ 「少女ー!!!」
ナルガクルガ 「くそ、あいつら勝手なことを! すぐに追います!!」

ヤマツカミ 「…………よい。好きにさせるがよい」
ナルガクルガ 「し、しかし……!!」
テオ・テスカトル 「まさかティガレックス兄弟とイャンガルルガ君が、少女を連れて逃げるとは……」
         「何があった!?」
イャンクック 「…………私が悪いのだ」
ナルガクルガ 「何をしている、追わんか!!」
       「(ガシッ)お前は……お前はあの子の父親ではなかったのか!?」
イャンクック 「…………」
ナルガクルガ 「……くっ!! 俺はお前を過大評価していたようだ」
紫ガミザミ 「何をしている、はよう飛ばんか! 少女が連れ去られてしもうだのじゃぞ!!(ガジガジ)」
ナルガクルガ 「ええい耳を掴むな!!」

イャンクック 「………………」
       (何をしている……追え、追わんか……私は……!!)
       (何をしているんだ!!)
ヤマツカミ 「…………若い者に、託してみるのもいいかもしれぬ」
      「この先、あの子達が、あの子達自身の手で未来を切り開いていかねばならぬ」
      「わしら老いぼれが、あれやこれやと指図するのは、最初から間違っておったのやもしれぬ」
テオ・テスカトル 「しかし……」
ヤマツカミ 「この件に関しては、なかったこととする。あの子達を追うことは禁ずる」
      「じゃが、あの子達が、あの子達自身の意思でここに戻ってきた時」
      「その時は、その時でわしは受け入れようと思うのだ」
イャンクック 「………………」
       (私は……少女が幸せに……)
       (それで………………いいのか………………?)

—テオ・テスカトルの住処、朝—

>チュンチュン
小鉄 「……ハッ!!(ガバッ)」
   「かかってこいニャ!」
   「………………」
   「何だ、夢かニャ……」
ナナ・テスカトリ 「夢ではありませんよ」
小鉄 「ひぃ! お前は、でかい古龍!」
   「でもあの夢の中の古龍の方がでかかったニャ」
   「もうお前なんて怖くないニャ!!」

ナナ・テスカトリ 「ですから、夢ではありませんよ」
         「それにしても……私達の血を与えたとはいえ、驚異的な回復力ですね」
小鉄 「ニャ、アレは夢じゃなかったのかニャ……」
   「あの竜は……あいつは……」
   (ギリ……)
   「オイラ達のアイルー村を壊した奴だニャ!!」
   「仕留めそこなったニャ!!!!」
ナナ・テスカトリ 「まぁまぁ、落ち着いて。これでも飲んで」
小鉄 「うるさいニャ! く……悔しいニャ!!(グビリ)」
   「プハァ! 何だニャこれは!!」

ナナ・テスカトリ 「ドキドキノコから抽出したエキスを使った気付け薬ですよ」
小鉄 「なんてモノを飲ますニャ!!」
   「でも体が熱くなってきたニャ。何かこんころもちいいニャ〜」
   (ハッ)
   「迅雷はどうしたニャ!!」
ナナ・テスカトリ 「ここに運びましたよ」
迅雷 「ぐぅ、ぐぅ」
小鉄 「迅雷!!」
   (あの変な変身は解けてるニャ…………)
   (一体何が起きたニャ……)

小鉄 「ニャ、それにしても傷が全然なくなってるニャ!」
ナナ・テスカトリ 「私達の血は、大概の傷は癒してしまいますから。迅雷は、もう少しかかりますが……骨が折れていたようですしね」
小鉄 「ふむぅ、便利な奴らだニャ」
ナナ・テスカトリ 「小鉄さん、よく聞いてください」
小鉄 「何だニャ改まって」
ナナ・テスカトリ 「私達の血を、貴方達にあげるのはこれで最後です」
         「これから先、どんな怪我をしたとしても、私達は貴方達を助けません」
小鉄 「何を言うニャ! この英猫小鉄と迅雷を助けないって、どういったことだニャ!!」
ナナ・テスカトリ 「私達は、貴方達を強くします。でも、これから先、私達の血は、残念ながら貴方達を不幸にしてしまいます」
小鉄 「言ってることがよく分からんニャ」
ナナ・テスカトリ 「貴方達の味方です。信用してくれて構いません。でも、もう血はあげられません」
         「それを良く考えて、行動してください」

—樹海、昼—

小鉄 「暇だニャ……」
   (あのでかい古龍が、迅雷は寝かせとけっていうから外にでてきたけども、やることがないニャ……)
   (旦那さん……無事かニャ……)
   「?」
 >ズッバァァァアンッ!!
小鉄 「ギニャアアア!!!」
   「んな、何だニャ!!?」
   「空から隕石が降ってきたニャ!!!」
ラージャン (ゴゴゴゴゴゴゴゴ)
      「…………」
小鉄 「な……何だニャ……こいつ…………」
ラージャン 「…………」
小鉄 「や、やるのかニャ!? (ジャキィン)」
ラージャン 「何だこの猫は……」

ラージャン 「(ズン……ズン)…………」
小鉄 「………………」
   「………………さっきのでかい古龍の洞窟に入ってったニャ」
   「あれは……ちょっとヤバいニオイがしたニャ…………」
   「…………?」
 >ヒュルルルルルルルル
 >ポーン
小鉄 「!! あの打ち上げ花火は、オトモ直伝の、緊急ヘルプ玉!!!」
   「あっちの方で誰かが助けを求めてるニャ!!」
   (迅雷は……まぁあのでかい古龍がいるから大丈夫だニャ)
   (こんなところにオイラみたいなオトモが来るなんて……)

—樹海の隅、海に繋がる海岸、昼—

小鉄 「…………はぁ、はぁ」
   (さすがにちょっと体が重いニャ…………)
   「ニュ、アレは…………」
剣ニャン丸 「誰か〜!! ヘルプミィ〜!!」
小鉄 「剣ニャン丸!!!?」
   「(ダダダダ!!)おーい!!!」
剣ニャン丸 「!! あれは…………」
      「こてっちゃん!!?」
小鉄 「剣ニャン丸じゃないかニャ!!!」
   「こんなところで何してるニャ?」

剣ニャン丸 「昨日の夜、大シケがあって、船が難破しちまったんだニャ」
      「じゃなくて、難破しちまったんゼヨ」
      「僕……じゃなくて俺は、それに巻き込まれて、船長さんたちと離れ離れに…………」
      「気がついたら、ここに打ち上げられてたゼヨ」
小鉄 (シケ……昨日の夜って、あのアマツマガツチとかいう古龍と戦ってたときだニャ…………)
剣ニャン丸 「こてっちゃんこそ、こんなところで何を…………」
小鉄 「とりあえず、お互い生き延びててよかったニャ」
剣ニャン丸 「ゼヨ。船長さんたちは、あの生命力だから無事だと思うけど、僕……じゃなくて俺も帰らねばならんゼヨ」
      「ここで会ったが百年目ゼヨ。ユクモ村に戻る方法を教えて欲しいゼヨ」
小鉄 「オイラもそれを知りたいところだニャ」
   「色々複雑なことがあって、戻れなくなってるニャ」

剣ニャン丸 「うーん…………」
      「ニャ! あれは…………」
      「(ダダダッ!)こてっちゃん! あんなところに打ち上げられた小船があるニャ!!」
小鉄 「(ダダダッ)ホントだニャ。ほとんど傷もついてないニャ」
   (これなら迅雷を乗せて行けるニャ…………)
剣ニャン丸 「少し修理すれば航海に出れそうだニャ。やったゼヨ!!」
      「潮風は俺を見捨てなかったゼヨ!!」
小鉄 「ニャン丸。ちょっと聞いて欲しいことがあるニャ」
剣ニャン丸 「ゼヨ?」
小鉄 「オイラも、ここを脱出するニャ!!」

第6話は以上になります。少なくて申し訳ありません。

最近、皆さんはいかがでしょうか?

私は、モンハンのトライGを買って、チビチビと進めております。
HR3に上がったところです。絵も綺麗ですし、操作性も問題ないし面白いですね。
でも通信で離れた場所の人とプレイできないのが、少し痛いです。
何とか一緒にできるようにならないんでしょうか……。

12月の中旬、東京に行ってきました。
秋葉原を散策していましたので、もしかしたら、私のギルドカードをすれ違いで受け取っている方がいらっしゃるかもしれません。

日々を生きていくのは中々難しいものがあり、悩むことも沢山ありますが、何とか生きています。
何かいいことがあればいいなぁと思いながら。
皆さんにも、何かいいことが怒ればいいですね。
世界中の人が幸せになればいいのにと、思ったりもします。
他力本願ですね。
あまり難しく考えない方がいいのかもしれません。

そういえば、前にSS速報に上げていて中途だった小説、「ドラコニス」の13話までをネットに上げました。
こちら(http://www16.plala.or.jp/LastComets/Doraconis_index.html)からお読みいただくことができます。

また、「マインドスイーパー」もMixiページでご覧いただくことができます。
こちら(http://page.mixi.jp/recent_page_feed.pl?page_id=46951)です。

お暇な方で、お時間ができましたらお読みいただけると嬉しいです。
まとめサイトのリンクも変えておきます。

ご指摘があったので私からも。
私は、コメントや議論をしていただくことはとても嬉しいので、どんどん掲示板を使っていただきたいです。
別のお話を投下していただいても全く構いません。
逆に、私のお話を何に使っていただいても、私は大丈夫です。

その上で、ここに何かを書き込んでいただく際、メール欄に「sage」と入力していただけると助かります。
私以外はスレを下げることがルールのようなので、お願いいたします。

ここで書きづらいことがありましたら、BBS(http://www3.rocketbbs.net/601/Mikeneko.html)に色々書き込んでいただけると、とても嬉しいです。

それでは、今日は失礼します。

7話は年内にでもまた更新できればと思います。
気長にお待ちくださいー。

めりくりです
また続きが楽しみだなぁ・・・

小鉄の見栄っ張り続きすぎて違和感

ゼヨネコ出てきて思い出したがチャチャの出番はあるのだろうか

皆さん、お疲れ様です。
第7話の序盤が書けましたので、投稿させていただきます。

>>385
めりくりでした(`・ω・´)o
これからお正月ですね。今から楽しみなものです。

>>386-387
こてっちゃんのこの性格が矯正される日は来るのでしょうか……
もう少し丸くしていこうと思いますー

>>388
チャチャとカヤンバも出したいです!
乞うご期待です( ´∀`)

7.仄暗い火口の中から

—シュレイド地方、樹海入り口—

ハンマー 「どういうことだ炎帝? 何故俺達を中に入れてくれないんだ?」
テオ・テスカトル 「…………」
太刀 「ちょっとハンマー、不味いんじゃないこれ……何か、少しずつ火を噴いてるし……」
   「あたし、こんなのと戦うのやだよ?」
ハンマー 「もう少し待て。何か理由があるはずだ」
     「くそっ、俺にもモンスターの言葉が分かれば……!!」
弓 「ハンマー、小鉄は?」
  「小鉄はどうしたの? それを聞いて!」

ハンマー 「分かってる。だが少女がいないと、俺はモンスターと意思疎通をすることができない」
     「何故少女は出てこない? 何かあったのか?」
テオ・テスカトル 「…………」
太刀 「駄目ね……これ以上近づけないわ」
   「ハンマー、出直しましょ。ネコートさんに来てもらえば、何か分かるかも……」
テオ・テスカトル 「! そうだ。ネコートさんも、帰化したとはいえ元はアイルーだ」
         「炎帝と意思疎通ができるかもしれない」
弓 (ギリ……)
  (カシャンッ!)

ハンマー 「! 何をしてる、弓、やめるんだ!!」
太刀 「ちょ……あいつに武器を向けるなんて、駄目だよ!!」
弓 「答えなさい! 小鉄をどこにやったの!? 何を隠そうとしてるの!?」
  「この……化け物!!」
テオ・テスカトル 「…………」
ハンマー 「やめろ。こいつとは戦ったことはないが、相当強い。多分、ここで戦り合ったら、このあたりの森が火の海になる」
     「ふもとにはポッケ村もある。無駄な争いは避けるんだ」
弓 「……く……」
ハンマー 「とにかくネコートさんに状況を話そう。話はそれからだ」

—ポッケ村、昼—

ハンマー 「…………ということがあったのです」
ネコート 「ふむ……お前達が樹海に行ったのを見たハンターがいてね」
太刀 「!」
ネコート 「その話は、聞く前から既に知っていた。樹海の入り口に、炎の古龍が立ちふさがっていて、奥に入れないんだろう?」
太刀 「そうなんです。あいつ、少女ちゃんがいる時はすごく協力的だったのに、急に何で……」
ネコート 「分からん。が、それを面白く思っていない者が大半でな」
ハンマー 「やはり……」
ネコート 「炎帝はシュレイド城の防衛線の時、我々を助けてくれた義理がある。が、ハンターは元々モンスターと戦うのが仕事でね」
     「敵としか見ていない者がほとんどなのだよ」
弓 「…………」

ネコート 「お前達のような者がいることも、少女とやらの存在も、皆は知らぬ」
     「だから、お前達が言っている『モンスターとの話し合い』はできそうにもないな」
ハンマー 「そんな……だが、あいつは悪いモンスターではない」
     「それは確かです」
ネコート 「ふむ……」
     「まぁ、樹海が火の海になっても困る。様子を見に行くくらいならいいだろう」
太刀 「良かった。これで何とかなりそうだね」
ハンマー (……妙な胸騒ぎがする)
     (昨晩、俺の武器の、古龍の大宝玉が強く振動していた)
     (不気味な嵐も、突発的に起こって通り過ぎたが、それに少女は巻き込まれたのではないだろうか……)

弓 「ネコートさん、小鉄は……」
ネコート 「すまぬが、私は小鉄とやらの顔を知らぬ。一応頭の片隅にはとどめておくが、あまり期待するな」
     「モンスターにとって、猫はたいした存在ではない」
     「普通なら、もう生きてはいないと考えるのが妥当だが」
弓 「そ、そんな!!!」
ハンマー 「待て、弓。小鉄は生きている。俺が保障する」
弓 「そんなことどうして分かるのよ! 人間のあなたが!!」
ハンマー 「分かる。小鉄は不思議なお守りを持っていた。あいつの身に何かあれば、俺の古龍の大宝玉が、何かしらの反応をするはずだ」
     (その何かがあったのかもしれんが……)
弓 「…………」
ネコート 「何をグズグズしている。出るぞ(スタスタ)」

—樹海、入り口、昼—

ネコート 「ふむ……」
テオ・テスカトル 「…………」
ネコート 「クエストを出す側としては、モンスターと顔を付き合わせることなど、ほとんどないのでね」
     「正直驚いたよ。こんな立派な古龍が、村のすぐ近くまで出てきているとは」
ハンマー 「…………」
ネコート 「お初にお目にかかる。私はネコート。ふもとの人里、ポッケ村の長をしている。貴殿は火山を統べる主と見たが、違うか?」
テオ・テスカトル 「…………」
太刀 「何よ、何にも反応がないじゃない」
ネコート 「いや、言葉は伝わっているはずだ。何か、話したくない訳があるのだろう」

ネコート 「貴殿の心は分からんが、ここはポッケ村に近すぎる」
     「すまぬが、我々の仲間が、中に入ることを許可してはもらえないだろうか」
     「それが呑まれなければ、私は貴殿の討伐命令を出さなければならぬ」
テオ・テスカトル 「…………」
ネコート 「勝てるとは思わぬが、ここを灰にするよりはいいと思うが。どうだろう?」
ハンマー 「ネコートさん、大丈夫なのですか? 炎帝は何と?」
ネコート 「少し黙っておれ」
テオ・テスカトル 「…………」
         「少女は去った。ハンターにそう伝えよ(クルリ)」
 >ズン、ズン……

太刀 「あれ……? 行っちゃった……」
ハンマー 「ネコートさん!?」
ネコート 「…………」
弓 「小鉄は? 小鉄はどうなったの?」
ネコート 「村に帰るぞ。炎帝は争う気はないらしい」
     「ただ、お前に伝えろとのことだ。『少女は去った』とな」
ハンマー 「……何だって……!?」
太刀 「去ったって……どこに!?」
ネコート 「分からん。だが、話したくない訳があるようだ」
     「これ以上追うのは危険だ。帰るぞ」

弓 「……そんな……小鉄…………」
ハンマー 「…………」
     (去ったって……どういうことだ……?)
     (あの子が俺に何も言わずに、どこかに行くとは考えがたい)
     (やはり、昨夜の嵐が原因か!)
ネコート 「しかし、困ったことになった」
太刀 「ネコートさん?」
ネコート 「炎帝は、このあたりをうろついている。人間を拒絶しているようだ。何かを恐れているようにも思える」
太刀 「恐れてるって……何を?」
ネコート 「シュレイド城防衛線前……つまり、ハンマー。お前が少女とやらに遭遇するより前の状況に似ている」
ハンマー 「!」
ネコート 「あの時も、強力なモンスターが人里の近くに出没し、人間を威嚇していた」

ネコート 「炎帝の言葉に嘘はないだろう。少女とやらがいなくなったせいで、あ奴らは人間、つまりハンマー、お前と交信することができなくなった」
     「人間側の情報が入ってこないため、自分達の身を守るために、ハンターからの盾になろうとしているのだ」
     「私はそう思うが」
ハンマー 「…………俺が、そんな重要な役割を果たしていたなんて…………」
ネコート 「とにかく、確認するだけはしたぞ。その上で危険だと判断する。クエストも当分の間控えよう」
     「死人は増やしたくないからな」
弓 「!!」
ネコート 「行くぞ」
ハンマー 「くそ……」

—シュレイド地方、巨大湖、上空、夕方—

ティガレックス兄 「(バサッ! バサッ!)ファァアア゛ーッ! ア゛ッ!! しかしノリでついてきたが、どこに行くってンだ?」
ティガレックス弟 「(バサッ! バサッ!)全くだぜ。眠くなってきたな」
イャンガルルガ 「(バサッ! バサッ!)文句言うならついてくんな。別にテメェらなんていなくてもいいんだ」
ティガレックス兄 「ンだとテメェコラ」
ティガレックス弟 「ヤんのかコラァ!」
少女 「………………」
イャンガルルガ 「…………その……何だ」
        「悪いことしたか、俺らは……」
ティガレックス兄 「…………」
ティガレックス弟 「…………」

少女 「…………」
   「うぅん……このまま飛んで」
   「もっと遠くに行こう」
イャンガルルガ 「! ああ、そうだな!」
ティガレックス兄 「遠出か! 初めてだな!!」
ティガレックス弟 「考えてみりゃ俺ら、あそこの地方を出たことがねぇからな!」
ティガレックス兄 「そういえば何でだろうな?」
少女 「…………」
   (おじさん……どうしてあんなこと……)
   (私のことを……嫌いになったの……?)
   (どうして……)

イャンガルルガ 「…………」
        「しかし随分飛んだぞ。少し休んでもいいか?」
少女 「え? あ……うん。じゃああそこで休憩しよう」
イャンガルルガ 「だとよ。馬鹿共」
ティガレックス兄 「ヒャァ! 休憩だァ!(バサッ!)」
ティガレックス弟 「馬鹿って言った奴が馬鹿なんだぜ!(バサッ!)」
イャンガルルガ 「何でついてきたんだあいつら……(バサッ!)」

—巨大湖、孤島、夕方—

イャンガルルガ 「カァ! 水が美味ェ!」
ティガレックス兄 「ケェ。ハチミツじゃ腹が膨れねぇ」
ティガレックス弟 「ポポはいねぇのか、ポポは」
イャンガルルガ 「うるせぇ。文句を言うなら消えやがれ」
        (……こんなことになるんなら、ヒプノック達も連れてくりゃ良かった)
少女 「……?」
 >ゴゴゴゴゴ
イャンガルルガ 「おい、何してる!?(グイッ)」
少女 「キャ!」
 >ザッパァァァァンッ!!

ガノトトス 「あれ? 誰かと思えば、少女じゃないか!」
少女 「トトスさん!!」
イャンガルルガ 「ゲェ。何だ、知った顔かよ」
ガノトトス 「ここは樹海から随分離れてるけど……どうしたんだい? イャンクックは一緒じゃないのかい? (キョロキョロ)」
翠ガノトトス 「ガノス、どうしたの?」
ガノトトス 「翠、少しこっちに来てくれないか? 珍しいお客さんだ」
翠ガノトトス 「あら……もしかして、あなたが少女ちゃん?」
少女 「あなたは、翠トトスさん?」
翠ガノトトス 「そうよ。ガノスから、あなたのことは沢山聞いているわ。今日はどうしたの? 皆さんそろって遠足?」

イャンガルルガ 「テメェらと話すことなんざ何もねぇよ。失せろ」
翠ガノトトス 「な……何て言葉遣い……ハァ、私眩暈が……」
ガノトトス 「翠、大丈夫か!? ガルルガ君、翠にきつい言葉をかけないでくれるか。身重なんだ」
イャンガルルガ 「………………」
少女 「ええ、トトスさん、子供ができたの?」
ガノトトス 「卵がね、もう少しで生まれそうだ。全く、この歳でやっとだよ」
少女 「嬉しい! おじさんにも……」
   「………………」
ガノトトス 「……?」
ティガレックス兄 「あァ? 誰かと思えば魚クンじゃねぇか」
ティガレックス弟 「ポポを出せポポを」
ガノトトス 「地獄兄弟か! 久しぶりだなぁ」

ガノトトス 「とりあえず、もうじき日が暮れる。ここは危ないから、僕らの洞窟に招待しよう」
ティガレックス兄 「あぁん? 危ねぇって何が?」
ガノトトス 「ここは、休みに来た鳥とか、集まってきた魚を捕る為にみんなが使っている狩場なんだ」
イャンガルルガ 「ああ、だからさっき少女が体を乗り出したら、お前が飛び出してきたわけか」
ガノトトス 「浮島でね。場所も変わる。ついておいで。洞窟は地上に作ってあるから」
ティガレックス兄 「湿ってんだろどーせ」
ティガレックス弟 「だな」
イャンガルルガ 「……とりあえず、俺と少女に食えるものを出せよ。こいつらはどうでもいい」
ティガレックス兄 「ポポを出せ」
ティガレックス弟 「ケルビでもいいぜ」
ガノトトス 「はは、魚でいいならおいで。行くよ(ザパァン!!)」

—ガノトトスの巣、夜—

ガノトトス 「ここだよ、家族が増えるから、少し大きめに作ったんだ」
少女 「うわぁ。広いねえ」
イャンガルルガ 「(ガツガツ)魚が美味ェ!」
ティガレックス兄 「(ガツガツ)ポポはいねぇのか!」
ティガレックス弟 「(ガツガツ)ほら見ろ、やっぱ湿ってるぜ」
翠ガノトトス 「(コソ)あなた……この野蛮な方々は、本当にあなたの知り合いなの……?」
ガノトトス 「(コソ)残念なことにね……まぁ、悪い奴らじゃないから、居間を貸してあげよう」
翠ガノトトス 「(コソ)気乗りはしないけれど……あなたがそう言うなら……」

ガノトトス 「君ら、僕の家の魚を全て食べつくす気かい?」
ティガレックス兄 「酒を持ってこい酒を!!」
ティガレックス弟 「足りるわけがねーだろ魚で!!」
イャンガルルガ 「肉はねぇのか?」
ガノトトス 「ふぅ。まぁいいだろう。翠、昔この子に教えてもらって、試していた干し肉というものがあるだろう。持ってきてくれ」
翠ガノトトス 「ええ。分かったわ」
ガノトトス 「ここが居間だ。好きなところで寝てくれ」
ティガレックス兄 「しみったれた居間だぜ。湿ってやがる!」
ティガレックス弟 「天井から水滴が垂れてくるぜ……」
イャンガルルガ 「少女、悪ィが少し休ませてもらうぜ。俺らは飛びすぎだ」

少女 「うん、分かった。少しトトスさん達とお話してくる」
イャンガルルガ 「ああ」
ガノトトス 「少女はこっちにおいで。昔見せてくれた、火というものをもう一度見せてくれると嬉しいな」
少女 「うん、もらったマッチがまだあるから起こせるよ」
ガノトトス 「本当かい? 翠に、『温かいもの』というものを食べさせてあげたいんだ。お酒はあるかい?」
少女 「ごめんなさい。急なことだったから、ほとんど何も持ってこれなかったの」
ガノトトス 「そうなのか。とにかく、僕の背中に乗って。奥に行くよ」
少女 「奥って……鍾乳洞? 天井が光ってる」
ガノトトス 「ヒカリゴケでね。奥には水が張ってある。僕達の寝室はその一番奥さ」

—ガノトトスの巣、夜、最奥—

 >パチパチ
ガノトトス 「…………ふぅむ。そんなことがあったのかい」
少女 「…………」
ガノトトス 「まぁ、あまり気を落とさないで。それと、やけにならないようにね」
      「イャンクックも、何か考えがあってのことだと、僕は思うよ」
翠ガノトトス 「あなた、戻ったわ」
ガノトトス 「あぁ、あいつらはどうだい?」
翠ガノトトス 「食べるもの食べたらグーグー眠ってるわ。やっと静かになったわ……」
ガノトトス 「それは良かった。翠もこっちにおいで」
翠ガノトトス 「まぁ、それは何?」
ガノトトス 「これは焚き火さ。人間は、火竜みたいに、自由に火を使うことができるんだ」

翠ガノトトス 「初めて見た……綺麗ね。それに、とても温かい……」
少女 「今魚とかを焼いてるから、少し待ってね」
翠ガノトトス 「焼く? どういうこと?」
少女 「もっとおいしくなるんだよ」
ガノトトス 「ああ。昔少女に食べさせてもらったことがあるんだけど、いい感じなんだ」
翠ガノトトス 「人間って色々知っているのね」
       「……あら、あなた、人間なのに角があるの?」
少女 「…………」
ガノトトス 「こら……」
少女 「うん。生えてきちゃった。綺麗でしょ?」

翠ガノトトス 「ええ、とっても綺麗。私、そういう人間がいてもいいと思うわ」
少女 「…………」
   (人間……)
   (私、人間なのかな……)
ガノトトス 「そうだ、少女。折角来たんだ。色々教えておくれよ。お酒の造り方とかも知りたいな」
少女 「うん、いいよ。色々仕込んでいくね」
ガノトトス 「…………これから、行く宛てはあるのかい?」
少女 「…………」
   「とにかく、もっと東に行ってみようかなって……」
翠ガノトトス 「東には海があるわ。その先は知らないけれど……ここにいたらどうかしら?」

少女 「…………」
ガノトトス 「まぁ、少し頭を整理するといいだろう」
少女 「うん。あ、ほら、こっちは焼けたよ」
翠ガノトトス 「まぁいい匂い」
       「(モグモグ)あら、まぁ! 味が変わってるわ!!」
       「美味しい!!」
少女 「良かった!」
ガノトトス 「どれ、僕も(モグモグ)いやぁこれはイケるね!!」
少女 「どんどんあるから、もっと食べてね」
翠ガノトトス 「魔法みたい。私たちにも、この焚き火というものは起こせないのかしら」
少女 「うーん……どうだろ……?」

—ガノトトスの巣、最奥、深夜—

ガノトトス 「グガァ……グガァ……」
翠ガノトトス 「ガァ……クゥ……」
少女 「…………」
   (眠れないなぁ……)
   (おじさん……)
   「……!!」

>ジ……ジジ…………

少女 「何……この耳鳴り……!!」
   (ハッ!!)

白アイルー 「………………」
少女 「白猫さん!?」
白アイルー (ニコニコ)
少女 「ずっと会いたかったの! こっちの岸に来て! お願い!!」
白アイルー 「………………」
少女 「どうして来てくれないの? 教えて! 私に何が起こってるの?」
   「この角は何? これのせいで、おじさんに嫌われちゃった!!」
   「私……私、人間に戻りたい!!!」
白アイルー (ニコニコ)
少女 「答えて!!」

白アイルー (スッ……)
少女 「……出口を、指差して……」
   (ハッ)
   「ここから、逃げろってこと……?」
白アイルー (コクリ)
少女 「ど、どうして……? 私、誰かに狙われてるの?」
   「ここは安全だよ。トトスさん達もいるし……」
白アイルー (ブンブン)
少女 「待って! お願い待ってよ!!」
白アイルー (フッ)
少女 「………………消えちゃった………………」

少女 「う……っ!」
 >ズキィッ!
少女 「角が……頭が……痛い…………!!」

『…………G…………a……b、e……s、e………………s………………h………………i…………e…………r…………!!!』
 
少女 「声……!?」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ガノトトス 「……ッ! 何だ!? 地震!?」
翠ガノトトス 「…………!!! 何!?」
ガノトトス 「洞窟が揺れてる! 翠、水の中に避難するんだ!!」
翠ガノトトス 「あなたも一緒に!」
ガノトトス 「僕は少女を連れて行く! お義父さんとお義母さんのところに、早く!!」
翠ガノトトス 「わ、分かったわ!!(ザバァ!!!)」
ガノトトス 「す……すごい揺れだ……!!! 少女!! 早くこっちに!!」

少女 「ト……トトスさん……」
ガノトトス 「大丈夫かい!? 頭が痛むのか!?」
少女 「早く……私を連れて、外に……」
ガノトトス 「分かった!(シュバッ!!)」
      「こっちに避難路があるんだ。地獄兄弟たちは出口に近い。自分たちで脱出するだろう!」
      「少し水に潜るよ。息を大きく吸って、僕の背びれに掴まって!!」
少女 「うん……!!」
 >ザバァッ!!!
 >ゴポゴポ…………

少女 (水の奥に道がある……)
   (こんなに広かったんだ……! 奥に、底が見えないくらい……)
   (!!)
ガノトトス 『な……何だ、あれ……!!!』

ナバルデウス亜種 『……………………』

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ガノトトス 『水が揺れてる……! それに、あの巨大な金色の龍は……!!!』
ナバルデウス亜種 『………………ゴォォォォォォォォォォォォォッ!!!!』
ガノトトス 『うわあああ!!!!』
少女 (……ッ!!!)
 >ガォォォッ!!!!

少女 (トトスさんが……吹き飛ばされた……!!!)
   (私……息が…………!!!)
ガノトトス 『しょ……少女ー!!』
      (少女が、手を離してしまった……!!)
      (くそ……凄まじい水流だ……!!)
      (あのモンスターが発してるのか……!?)
      『く……負けるか…………!!』
      『うおおおおおおお!!!!!!』

序盤は以上となります。
年内に7話は少しずつ更新させていただこうと思います。
気長にお待ちくださいね。

色々なことの詳細は>>384に載せておりますので、ご覧いただければ幸いです。

それでは、今回は失礼いたします。


新モンスターキターー
フロンティアにも新しい奴来ましたよね
子連れ狼みたいなの

やっと追い付いた!
乙!
こりゃまた先が気になるな……!!

こんばんは。続きが書けましたので投稿させていただきますm(_ _)m

現実世界でちょっとした事故に遭ってしまい、予定よりも、あまり筆が進みませんでした。
中途半端に終わりますが、ご了承ください。
年内に7話を終わらせられればいいなぁ。

>>423
ゴゴモアとココモアですね。
まさにこのお話で出そうとしていました。
気長にお待ちくださいね。

>>424-426
ありがとうございます。私も無理ないように進めていきますので、皆様も無理をなさいませんよう(-人-)

ガノトトス 『これでも喰らえェ!!』
 >バシュゥゥゥゥゥッ!!!
 >シュバッ!!
ガノトトス 『あの巨体で……僕のビームを、避けた……!?』
      (何だあいつ……僕が見たことがないモンスターだぞ!!)
ナバルデウス亜種 『ゴオオオオオオオ!!!!』
 >ドシュゥゥゥゥゥ!!!
ガノトトス 『くっ……突進してきた……!!!』
      (少女……!!)
 >ゴポゴポ
少女 「………………」

ガノトトス (避ければ少女を巻き込む……)
      (受け止めるしか……ない!!)
      『おおおおおおおおお!!!!』
 >ドッガァァァアァァン!!!
ナバルデウス亜種 『キシャァアアアアアアア!!!!』
ガノトトス 『くそ……! 何て……力だ……!!!』
      『いいだろう、お前は今から敵だ! 家族を……仲間を守るために、お前を排除する!!』
      『ガァ!!』
 >ガブゥッ!!
ナバルデウス亜種 『……!!!』

ガノトトス (このままこいつの首を食いちぎってやる……!!!)
      (少女、待ってろ! 今行く!!!)
ナバルデウス亜種 『…………カ……カカカカ……!!!』
ガノトトス 『!?』
ナバルデウス亜種 『カカカカカカカカカ!!!!!』
         『I…………ch…………bi…………n、i…………n…………ter…………essa…………nt!!!』
ガノトトス (何だ!? 何を笑っている!?)
ナバルデウス亜種 『Abe…………rda………………s、Zi………………elist………………ni…………ch、Sie…………』
         『Wur……fel!!!』
ガノトトス (何を言っているのか分からない……!)
      (しかし、このままこいつを……!!)

ナバルデウス亜種 『…………!!』
 >ガブゥゥッッ!!!
ガノトトス 『ガ……ッ!!!』
      (何ィ!? 動けるのか……!?)
      (体を噛まれている……!!!)
      (だがここで、僕が口を離したら、負ける……!!!)
 >ガブゥッ!!!!
 >ガフゥゥゥゥ!!!!
ガノトトス 『ガアアアアアア!!!!(ギリギリギリ)』
ナバルデウス亜種 『カ……カカカッ!!!』
         『カッカッカッカッカッカッカ!!!!!!』
 >ガブゥッッッ!!!!

ガノトトス 『ぐうおおおおお!!!!(バッ)』
      (しまった……口を…………)
ナバルデウス亜種 『Wurf………………el!!!!』
>ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ガノトトス (くそ……体の傷が深い……)
      (何だ、海水がすごい勢いで、あいつの方に吸い込まれていく……)
少女 「……!! ……!!!!」
ガノトトス 『少女……!!!』
      (少女が流れに巻き込まれた!!)
      『うおおおおお!!!!』

ナバルデウス亜種 『……!!』

  >  ゴ  ッ   !!!!!

ガノトトス 『しまった……! 海水を……吐き出し…………』
      『うわああああああ!!!!!』
  >ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
ガノトトス 『体が……バラバラになる…………!!!』
      (渦を描いた水の流れに抵抗できない……!!!)
      (吹き飛ばされて……捻じ切られる…………!!!!)

少女 「…………(ゴポッ)」
   (トトスさん……!!!)

  >カッ!!!

ナバルデウス亜種 『……?』
少女 「………………」
   (助けなきゃ……!!)
   (大事な人たちを、守らなきゃ……!!!)
   (私……私には、それが……)
   (それができる!!!!)

少女 『Ha……………………lten……………………』
   『S i e  e s  a n !!!!!』

ガノトトス (しょ……少女!?)
      (あの子の体が……白く光って……)
      (背後に何かいる!?)
      (あれは……あの巨大な龍は………………!!!!!?)

ナバルデウス亜種 […………久しいな……白き龍よ……]
少女 (あの金色の龍の声が……分かる!?)
   (もしかして……話ができるの!?)
   [いい加減にして!! トトスさんに何の恨みがあるの!? 狙いは私のはずよ!!!]
ナバルデウス亜種 [記憶を失くしているのか……]
         [だがそれもまた一興]
         [あの時の決着をつけるとしよう……]
         [ミラルーツよ]
少女 [ルーツ!? 何を言っているのか分からないわ!!!]
   (!?)
   (私、水の中で話してる!)
   (それに、全然苦しくない……私どうしちゃったの!?)

少女 (それに、体がすごく軽い……!!)
   (戦えるの……? 私、人間の私が、モンスターと戦うの!?)
   […………ここから退いて!! 私、戦うつもりなんてない!!]
ナバルデウス亜種 [貴様になくとも、私にはあるのだ]
         [幾千年もの積年の恨み。ここにて晴らさせてもらうとする]
 >ゴ ッ !!!!!
ガノトトス 『いけない!! 少女に突進を…………』
      『避けろ!! 少女!!!!』
少女 [ここから退いて!!!!!]
 >ズ ン ッ !!!!

ガノトトス 『な………………』
      『何……だ……?』
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ガノトトス 『少女が……人間の……小さな女の子が…………』
      『何十倍もの大きさの、龍を…………』
      
      『片手で、止めた!!!!???』

ナバルデウス亜種 [そうだ。戦るのだ。我らは戦わねばならぬ。煌く光は、一つでよい]
         [この海原の主は、金色の我にこそふさわしいと、そう思わんかええ!? 白き龍よ!!!!]
少女 [海は誰のものでもないわ! あなたものでもない! わたしのものでもない!]
   [お願いだから話を聞いて!!]
ナバルデウス亜種 [我らの間に問答など無用……!!!]
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
少女 (う……ッ!!!)
   (吸い…………込まれる…………)

ナバルデウス亜種 [私の潮流砲を、至近距離で浴びても、まだ同じセリフが吐けるか見物だな!!!]
少女 [やめて……争う……つもりは………………]
ガノトトス 『少女ー!!!!』
 >バシュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!
 >ズンッ!!!
ナバルデウス亜種 […………ガッ!!]
少女 (トトスさんのビームが、この人の頭に刺さった!!!)
ナバルデウス亜種 [悪あがきを……]
ガノトトス 『少女! 戻ってくるんだ!!』
      『今ならまだ君は!!』
      『僕たちの、仲間でいられる!!!!!』

ナバルデウス亜種 [煩い蝿だ]
         [先ずあ奴を葬るとするか]
 >グルン
少女 [……!? 駄目ええええ!!!!]
ナバルデウス亜種 [死ね]
ガノトトス 『………………!!!!』
 >ガッ…………!!!!
ナバルデウス亜種 […………!? な……何だ……!? 私の体が、凄まじい力で引っ張られている……!!!]
少女 [私の仲間を……私の家族を……傷つける人は許さない!!!]
   [許さないんだからああああああ!!!!!]
 >ゴ ゥ ッ !!!!!!
ナバルデウス亜種 [うおおおおおおおお!!!!???]

ガノトトス (少女が……あの少女が……!!!!)
      (龍を、しかも水中で! 投げ飛ばした!!!!!)
 >ズゥゥゥンッ!!!!
ガノトトス 『やめろおおおお!!! 』
      『そんな力を、君が使っちゃいけないんだ!!』
      『やめろおおおおおおお!!!!』
      『!?』
      (くそっ……! 少女の体が……強く光っていて……何も見えない……!!!!)

少女 [……二 度 と]

少女 [二 度 と 復 活 で き な い よ う に]

少女 [粉 微 塵 に]

少女 [二 度 と 相 ま み え る こ と の な い よ う に]

少女 [粉 微 塵 に]

少女 [さ よ な ら]

少女 [懐 か し い 友 人 よ !!!!]

 >  カ   ッ   ! ! ! ! ! 

ナバルデウス亜種 [あああああああああ!!!!!?]
         [何だ!? 私の体が……!!! 光で! 光で塵に!!!!!]
         [何故だ!? アマツマガツチィィィィィィィィィ!!!!!!!]
         [私を……この私を………………捨て石にしおったな!!!!]
         [聞いていない! 聞いていないぞ!!!]
         [力が……白き龍の力が………………!!!!!]
         [前よりも………………]
         [………………つ、よ………………く………………]
 >サラサラサラサラサラサラサラ………………

 >フッ

ガノトトス 『………………』
      『何が……何が起きたんだ…………?』
      『金色の龍が……消えた…………?』
      『(ハッ)少女!!!!』
少女 「………………(ゴポッ)」
   『…………』
   『トトスさん、お話を聞いてくれて、ありがとう』
ガノトトス 『少女!? 水の中でも、話が出来るのか!?』
少女 『私、もう行かなきゃ……』
   『ごめんなさい』
   
   (ニコリ)

   『私、ここにいちゃいけないみたい』

ガノトトス 『…………』
      (少女が……水の上に上がっていく……)
      (僕は……追わなきゃいけないのに…………)
      (体が…………)
翠ガノトトス 『…………あなた!?』
ガノトトス 『翠…………か…………少女を……早く…………』
翠ガノトトス 『少女ちゃんなんてどこにもいないわ……!! あなた、酷い傷……早く手当てしなきゃ…………!!!!』
ガノトトス 『くっ………………』
      (少女…………!!!!)

—浮島、朝方—

少女 「………………」
イャンガルルガ 「あ!!! あんなところにいやがった!!!!」
        「おーい! 少女!!!!!(バサッ! バサッ!!)」
ティガレックス兄 「生きてたか!! 良かった!!!(バサッ!! バサッ!!)」
ティガレックス弟 「何があったんだ!?(バサッ! バサッ!!)」
イャンガルルガ 「少女、無事でよかった! 俺達、地震があってからずっとお前を探してたんだぞ!!」
少女 「………………」
イャンガルルガ 「……? お前、泣いてンのか?」
少女 「(グシグシ)…………」
   「うぅん」
   「すごい地震だったね。トトスさんは、奥さんのところにいるよ」

ティガレックス兄 「マジですげぇ地震だったぜ。どうなるかと思っちまった」
ティガレックス弟 「出口に近かったからいいけどよ、お前はどうやって脱出したんだ?」
少女 「そんなことより……もう、太陽が昇るよ」
   「綺麗な朝日……」
   「…………」
イャンガルルガ 「………………」
        「行くぞ(ガシッ)」
少女 「うん」

ティガレックス兄 「アァ!? もう行くのか!?」
ティガレックス弟 「一応魚クンに礼を言わなきゃいけねぇんじゃねぇの?」
少女 「みんなによろしくって言ってたよ。忙しくて、見送りにはこれないって」
ティガレックス兄 「そうか! なら問題ねぇな!!」
ティガレックス弟 「薄情な奴だぜ」
ティガレックス兄 「で、これからどこに行くんだ?」
少女 「もっと東。海の向こう。何だか、そこに行かなきゃいけないような気がするの」
ティガレックス弟 「ふーん……ま、なるようになるぜ。行くぜ!!(シュバッ!!)」
ティガレックス兄 「あ、おい待てコラ!(シュバッ!!)」

イャンガルルガ 「………………(シュバッ!!)」
        「(バサッ! バサッ!!)…………」
        「お前……それでいいんだな」
少女 「うん……」
イャンガルルガ (少女の角が、更に大きくなってやがる)
        (何かあったんだ……)
        (何かが、こいつを追ってきてる)
        (逃げるんだ、早く……!!!)

7話その2は以上となります。
本当はもう少し更新する予定だったのですが、ご了承ください。
続きは、気長にお待ちくださいね。

詳細については>>384で記載させていただいていますので、お読みいただければ嬉しいです。

ご意見やご感想、ご希望などがありましたら、お気軽にどんどんお申し付けください。

ものすごく寒いですが、皆様の体調はいかがでしょうか?
年末年始には病院もしまってしまいますので、十分お気をつけください。

それでは、今日は失礼いたします。

こっちも見てるよ!

>>452
ありがとうございますm(_ _)m
いつも応援いただき、元気が出ます。
これからも宜しくお願いしますね。

続きが書けましたので、投稿させていただきます。

—シュレイド地方、樹海、朝—

ラージャン 「で、だ。先生は俺に、この二匹の特訓をしろというわけか」
ナナ・テスカトリ 「ええ。お願いできるでしょうか?」
ラージャン 「話によると、古龍を退けたらしいが……」
小鉄 「…………」
迅雷 「…………」
ラージャン 「とても信じられんな」
小鉄 「な……何を言うニャ! お前なんて、オイラたちにかかれば一捻り半だニャ!!」
迅雷 「兄貴……やめとこうよ……こいつヤバいニオイがするよ……」
小鉄 「け……けど何事も最初が重要だニャ! それに、ビビってたら由緒正しきオトモはいつまで経っても務まらんニャ!」
   「迅雷ももっと胸を張るニャ! お前は、お前が思う以上に強いんだニャ!!」
迅雷 「でも……」

ラージャン 「…………フン、こいつが俺と同じように雷を纏う龍とやらか…………」
迅雷 (ビクッ)
ラージャン 「よく聞け坊主」
      「俺を見てビビってるような奴に、雷を纏うことは許されない」
      「雷は、心を鎮め、自分自身の心でコントロールしなければならない」
      「貴様のような餓鬼に、纏われていいものではないのだ」
迅雷 「…………」
小鉄 「さっきから聞いてれば何を偉そうに! 迅雷をびびらせる奴は成敗だニャ!!」
 >ガシャコン
ラージャン 「ふん……!!(シュッ!!)」

小鉄 「え……」
迅雷 「!!」
   (頭に……こいつの攻撃の軌道が見える……?)
   (こいつは右から兄貴のことを殴りつける……)
   (本気だ!!!!)
   「兄貴、危ない!!!」
 >シュバッ!!!
 >ドッゴォォォォォッン!!!!
小鉄 「………………(パクパク)」
ラージャン 「へぇ……」
      「よく避けたな。殺す気でやったんだが」

ナナ・テスカトリ 「…………」
小鉄 「で……でかい古龍! こいつ、今、オイラを……殺そうとしたニャ!!!」
   「な……な、何をするニャ!!!」
迅雷 「ハァ……ハァ……」
ナナ・テスカトリ 「ええ。授業はもう始まっているのです。これは実戦演習。あなたたちには、これからこの子と戦い、生き延びてもらいます」
小鉄 「はああ!? 何でだニャ!?」
ナナ・テスカトリ 「戦闘技能を伸ばすには、一度死の恐怖を味わうのが最も手っ取り早い方法です」
         「あなた達には、その一番大事なものが欠けている」
         「特に小鉄さん、あなたにです」
小鉄 「ふざけるなニャ! お前らに教わることなぞ何もないニャ!!!!」

(物陰)剣ニャン丸 (あわわ……とんでもないことになってきたゼヨ…………)

ラージャン 「御託は終わりか? 行くぞ」
 >シュバッ!!
迅雷 (こいつの動き……凄く速いけど、俺……)
   (こいつが何をしようとしてるのか、分かる!?)
   (次は上から飛び掛ってくる……!! あくまで兄貴を殺すつもりだ!!!)
   (戦わないと、兄貴が殺される!!!!)
小鉄 「迅雷、やってられんニャ、逃げるニャ!!!」
迅雷 「駄目だ兄貴、避けて!! 上から来るよ!」
ラージャン 「!?」
 >チュッドォォォォォンッ!!!!!

小鉄 「はぁ……はぁ……(ドキドキ)」
 >プスプス
小鉄 「じ……地面に雷で……でかい穴が開いたニャ……」
   (あとちょっとずれてたら、オイラに直撃してたニャ…………)
ラージャン (スタッ)
      「何だ? 予知能力でも持っているのか?」
ナナ・テスカトリ 「ええ。あの二匹は特別なモンスターです。手加減なしでお願いします」
小鉄 「ちょ……」
ラージャン 「承知した。先生は離れていろ」
迅雷 (キッ)
   「兄貴、戦う! 俺、戦うよ!!」
   「あんな奴に負けない! 俺は、俺は、もっと先に行かなきゃいけないんだ!!」
小鉄 「迅雷……」
   「…………」
   「よく言ったニャ! お前は、それでこそオイラの義弟だニャ!!!」

ラージャン 「本気でと言ったな。お前らにその意味が分かるか?」
      「俺は、無論お前らを殺す気でいくが」
 >バリバリバリバリバリバリ
 >チュッドォォォォォッ!!!!
 >パチ……パチ……
ラージャン(激昂) 「お前らも、俺を殺す気で来いってことだ」
          「それが出来るか? ベビー共」
小鉄 「誰がベビーだニャ! 迅雷、お前の背中を借りるニャ!」
 >シュタッ!
小鉄 「オイラが援護するニャ! 臆することはないニャ!!」
迅雷 「う……うおおおおおおおおお!!!」

 >バリ……バリ…………
 >バチィッ!!
迅雷 「!?」
   「あれ!? 雷が……落ちてこない……!!!」
小鉄 「何してるニャ!? 迅雷、早く変身するニャ!!!!」
迅雷 「くそ! 早く、早く!!!」
ラージャン(激昂) 「………………」
          「興醒めだ。餓鬼は所詮餓鬼か」
          「その様子だと、お前の父母とやらも、たいしたモンスターではなかったようだな」
迅雷 「何……?」
ラージャン(激昂) 「カエルの子はカエルと言うことわざを知っているか? ベビー」
          「子を見れば親も分かる」
          「碌でもないということがな!!」

迅雷 「父さんと母さんは……」
   「と、父さんと母さんは、碌でもないモンスターじゃないぞ!!」
   「そんなモンスターじゃない!!!!」
ラージャン(激昂) 「どうだかな」
 >シュバッ!!
迅雷 「!?」
 >ドゴォッ!!
迅雷 「ゲフッ!」
小鉄 「ギニャ!!」
 >ズザッ!!!!
小鉄 「迅雷、無事かニャ!?」
迅雷 「大丈夫、脇腹を殴られただけだよ!(ズキズキ)」

ラージャン(激昂) 「何だ、向かってこんのか」
          「兄貴とやらがいなくては何も出来ないか。やはり碌でもないな」
          「そんな奴に雷は降りてこない」
          「お前のようなベビーに、雷は纏われたくないと言っているぞ」
          「興奮しているせいで、予知とやらも使えまい」
          「お前は、その程度のベビーなんだよ」
小鉄 「うるさいニャァァァ!!!(ブゥゥゥンッ!)」
 >ガチィィンッ!
小鉄 「ユクモ刀こてっちゃんを喰らうニャ!!」
 >ガチィ!
小鉄 「く……何て硬い奴だニャ!!」
ラージャン(激昂) 「死ね」
小鉄 「え……」
 >チュッドォォォォォォォォンッ!!!!!
小鉄 「ガ……」

小鉄 (ガクガク)
   (ドサッ)
   「………………」
ラージャン(激昂) 「…………チッ、まだ生きてやがる」
小鉄 「う……うう…………」
ラージャン(激昂) 「俺の雷に至近距離で触れるとは、馬鹿な奴だ。トドメをさしてやろう」
小鉄 「か……体が動かんニャ……何が起きたニャ…………」
迅雷 「はぁ……はぁ……」
   「兄貴……」
   「兄貴ぃぃぃぃいい!!!(ダダダダダッ!!)」
ラージャン(激昂) (ニヤリ)

ラージャン(激昂) 「ふ……はは! そうだ!」
 >ドゴォッ!
迅雷 「ぐふぁ!!」
ラージャン(激昂) 「そうやって向かって来い! 無駄な足掻きをしてみせろ!!」
 >ドゴォォッ!!
迅雷 「ウアアア!!!」
ラージャン(激昂) 「いい顔だベビー! だが死ね!!」
 >チュッドォォォォォォォンッ!!!!
迅雷 「ギャアアアアアアア!!!!!」
 >ドサッ…………

迅雷 「が……あ……」
 >プスプス……
ラージャン(激昂) 「そこで見ていろ。お前がカスなせいで、あの世に旅立つクソアイルーの姿をな」
 >ズシン、ズシン
迅雷 「や……やめろ…………」
小鉄 「目が見えんニャ……耳も良く聞こえんニャ……」
   「迅雷……迅雷はどこだニャ…………」
ラージャン(激昂) 「……痛みを感じていないのか……? 不気味な猫もいたものだな」
          「だが猫は猫だ。それ以上でもそれ以下でもない」
          「ベビーがベビーなようにな」
 >ガシッ
迅雷 「うわああああああ!!!!!!」
 >ドォォォォォォンッ!!!!
 >バリ……バリ……

迅雷(超帯電) 「はぁ……はぁ…………」
        「兄貴を……離せ…………!!」
ラージャン(激昂) 「遅い。口の前に体を動かせ」
 >ポイッ
小鉄 「…………」
 >ボチャン
ラージャン(激昂) 「早くしないと、あの猫が溺れ死ぬぞ」
迅雷(超帯電) 「兄貴!!!」
ラージャン(激昂) 「行かせぬよ」
 >ドグォ!!
迅雷(超帯電) 「ギャア!!!」
 >ゴロゴロ

迅雷(超帯電) 「どうして……どうしてこんなに酷いことが出来るんだよ! 俺達が何をしたって言うんだよ!!!」
ラージャン(激昂) (イラッ)
 >シュバッ
迅雷(超帯電) 「!!」
ラージャン(激昂) 「いいかベビー。覚えておけ」
          「俺が一番嫌いなものは、お前が今発した『負け犬の遠吠え』だ」
 >ドスッ!
迅雷(超帯電) 「ウァ!!」
 >ドッゴォォォォォンッ!!

 >ガラガラ……
迅雷(超帯電) (な……何が…………あったんだ…………)
        (体中が痛い……あいつに吹き飛ばされて……岩にぶつかったんだ…………)
        (兄貴は……泉に沈んだままだ……)
        (このままじゃ殺される……俺も、兄貴も…………)
        (やるんだ……)
        (俺、戦うんだ……)
        (父さんも母さんも……カスじゃない……兄貴も…………)
        (俺はそれを……証明するんだ!!)
        (証 明 す る ん だ ! ! !)

ラージャン(激昂) 「どうした、立て」
          「屈した相手を殺すつもりはない」
          「向かって来い」
迅雷(超帯電) 「俺も……お前も、雷を纏ってる……力は、五分と五分なんだ……」
ラージャン(激昂) 「………………」
迅雷(超帯電) 「お前なんか怖くない……」
        「怖くないぞおおおおお!!!!!」
 >バリバリバリバリバリバリ!!!!!!
ラージャン(激昂) 「カァッ!!!」
 >バシュ!!!
迅雷(超帯電) (お……俺の出した雷が、全部気合だけで……)
        (掻き消された!?)
ラージャン(激昂) (スゥ)
          「雷とはこう使うんだ」
 >ゴゥッ!!!!!
迅雷(超帯電) 「うわあああああ!!!」
 >ババババババババババババッ!!!!!!

 >バキボキ……
 >ズゥゥゥゥンッ………………
ラージャン(激昂) 「ふん……少しやりすぎたか……」
          「だいぶ森を破壊してしまった……」
          (あの小僧、死んだか……?)
          (土煙で見えんが……俺の元気玉を正面から喰らってはひとたまりもあるまい……)
          
迅雷(激帯電) 「………………」
 >バチッ!
 >バチッ!!

ラージャン(激昂) 「……? 何だ、あの白い龍は……?」
          (小僧か……? 俺の雷を吸収したのか!)
迅雷(激帯電) 『オ前…………殺ス』
        『   殺   ス   !!』
 >シュンッ!!
ラージャン(激昂) 「フンッ!」
 >ガガッ!!
 >ギリ……ギリ……
ラージャン(激昂) 「ほう……俺の拳を受け止めるとはな」
          「面白ェじゃねぇか!!!」

迅雷(激帯電) 『取リ消セ……!』
        『俺達ハ、カスジャナイ!!!!』
ラージャン(激昂) 「 嫌 だ ね !!!!!」
 >ズッ! ドォォォォンッ!!
 >ドォォォンッ!!
 >ドォォォンッ!!!
迅雷(激帯電) 『ガアアアアア!!!!!』
ラージャン(激昂) 「俺のデンプシーを全部喰らっても無傷とは……硬くなったな!」
          「だがこれでどうだ!!」
 >ガシッ
 >ダッ!!
 >シュン!!!
迅雷(激帯電) 『クッ…………』

ラージャン(激昂) 「この高さから吹き飛ばされたら、流石に死ぬかな?」
          「ヒャハ! どうかなァ!?」
迅雷(激帯電) 『(キッ……!!)……!!!!』
 >ガッ
ラージャン(激昂) 「!」
迅雷(激帯電) 『オ前モ落チルンダ! 俺ト一緒ニ!!!』
ラージャン(激昂) 「カカッ! 根競べか!? いいだろう受けてやるよ!!」
 >ヒュルルルルルルルル
 >ドォォォォォォォンッ!!!!

迅雷(激帯電) 「ガァ……!! (ゴロゴロ)」
ラージャン(激昂) 「カ……!! (ゴロゴロ)」

[殺ス]

[コロス]

[コ ロ ス  ! !]

迅雷(激帯電) 『ガアアアアアア!!!!!!』
 >バリバリバリバリバリバリ
 >ド ド ド ド ド ド ド ド
ラージャン(激昂) 「……地鳴り!? 小僧が起こしているのか!!」
 >バリッ!
 >バリッ!!
ラージャン(激昂) (ハッ!!)
          (上か!?)
          (な……何だ、あの巨大な……雷の塊は………………!!!!)

迅雷(激帯電)『 死 ネ 』
ラージャン(激昂) 「…………!!」

 > カ ッ ! ! ! ! !

 >チュッ………………ドォォォォォォォォォンッ!!!!!!!

 >バチィッ!!

迅雷 「うわああ!」
   「ッ……はあ! はぁ……はぁ……!!!!」
   (何だ……俺、何を……)
   (地面に…………でかい穴が………………)
   (底が見えない…………!)
   (俺がやったの!?)
   (ハッ!)
   (あいつだ、後ろから来る!!!)
 >ガチィッ!!!
ラージャン(激昂) 「ふん……元にもどったようだが、よく俺が後ろから来ると分かったな」
迅雷 「どうして……どうして生きてるんだよ!!」
   「雷に巻き込まれて……粉々になったんじゃ……」
ラージャン(激昂) 「妄想というのは怖いな。幻想を現実だと思わせてしまう」
 >ドッ
迅雷 「ガハァッ!!」

 >バチィッ!
ラージャン 「…………(スゥ…………)」
      「これでお前は一回死んだ。本気で俺と戦っても、尚死んだ」
      「カスめ」
迅雷 「と……取り消せ…………!!」
   「俺は……父さんも……母さんも……兄貴も、カスじゃない…………!!!!」
   「取り消せえええ!!!」
ラージャン 「嫌だね(ニヤァリ)」
迅雷 「(ギリ)…………!!」
ラージャン 「いい表情をするようになったじゃないか」
      「面白い。明日、また同じ時間にここに来よう」
      「逃げずにいられるかな、ベビー……」
 >ドス、ドス…………
迅雷 「ま……待て…………」
   「待てよ…………」
   「う…………うう………………」
 >ガクッ

—数時間後、樹海、昼—

剣ニャン丸 「こてっちゃん、しっかりするニャ! 生きてるかニャ!?」
 >ペチペチ
小鉄 「う……うう……?」
   (ハッ!!)
   「ここは……ッ!?」
   「体が……動かんニャ!!」
剣ニャン丸 「はぁ……良かった……ゼヨ。お主を泉から引き上げるのは苦労したゼヨ」
小鉄 「ニャン丸が助けてくれたのかニャ……すまんニャ……」
   「迅雷……それより迅雷はどこだニャ!?」

迅雷 「………………」
小鉄 「迅雷! 無事でよかったニャ!!!」
   「って何だニャァァ!! この焼け野原はアアア!!!」
ナナ・テスカトリ 「迅雷とラージャン君との戦いでこうなったのです。あなたが気絶している間に……」
小鉄 「ニャ!? ニャんだとォ!?」
ナナ・テスカトリ 「あなたは迅雷を守れなかった。迅雷は手ひどく負けました」
         「ラージャン君が『手加減』しなければ、あなた達は二匹とも、今頃死んでいます」
迅雷 「手加減……?」
   「手加減してたって言うの!?」
ナナ・テスカトリ 「ええ。そうです」
         「…………明日と言っていましたね。逃げてもいいですよ。けれど、あなた達……」
         「ここで逃げたら、一生勝てないと思いなさい」
 >スタスタ……
小鉄 「……く……グ…………」
迅雷 「兄貴…………俺……悔しい………………」
   「悔しいよ……!!!!」
小鉄 「……………………グゥ!(ガッ)」
   「おいらもだニャ……!!!!」

次回へ続かせていただきます。

詳しいご案内は、>>384で記載させていただいていますので、お読みいただければ幸いです。

続きは、気長にお待ちくださいね。
皆様も、体調を崩されませんよう(-人-)

乙、流石にラージャンは格が違った
小鉄ってなんで死なないのか意味不明な愚者だよなぁ…

ナナさんまじ腹黒wwwwww

どうでもいいけど3rdGがPSPでできなくなって
友達が駄作扱いしてるけど
面白いですか?

>>482-487
ラージャンさん大人気ですね。かなりヒールにしたつもりですが、意外です(´@ω@)
小鉄……これから彼はどう成長していくのか……ご期待いただければ幸いです。

>>486
トライGは今やっていますが、遠距離の通信プレイが出来ないだけで、良作だと思いますよ。
一人で出来る時間がありましたら、やってみてもいいと思います。
私は面白いと思います〜。

続きが書けましたので、投稿させていただきます。

—潮島上空、昼—

イャンガルルガ 「……随分飛んだな……ここら辺で一旦休憩しようぜ(バサッ! バサッ!)」
ティガレックス兄 「…………Zzz…………(バサッ! バサッ!)」
ティガレックス弟 「すげぇ! 寝ながら飛んでやがる!!」
イャンガルルガ 「起きろ(ゲシッ)」
ティガレックス兄 「……!! ……!!!!(ヒュルルルル)」
イャンガルルガ 「あ……」
ティガレックス弟 「ギャハハハハハ!! バランス崩して落ちてったぞ!!!」

少女 「…………」
ティガレックス弟 「遂に兄者も年貢の納め時か!? (バサァッ!)」
イャンガルルガ 「……? 少女、どうした。さっきから一言もしゃべらねぇな」
少女 「え……あぁ……ううん。大丈夫」
   「お兄さんが落ちたの? でも大丈夫。ここには島があるから……」
イャンガルルガ 「島? こんな海のド真ん中にか?」
        「来たこともねぇのに何で分かる?」
少女 「分かるの。大丈夫だよ」
イャンガルルガ (少女の目の色……こんな、青かったか……?)
        (いや、俺の気のせいだ。光が当たってるせいでそう思うだけだ……)
        「とにかく助けにいくぜ。全く世話を焼かせる馬鹿共だ」

—潮島、昼—

ティガレックス兄 (パチリ)
         「ッ……カァ!」
 >ズッ……ウゥゥゥゥゥゥンッ!!!
ティガレックス弟 「出た! 兄者の十八番、『直前で起きる』!!」
 >ズッゥゥゥゥゥンッ!!
イャンガルルガ 「お前ら……もうちょっと静かに着地できねぇのか?」
 >バサッ……
 >スタッ
少女 「お兄さん、大丈夫?」
ティガレックス兄 「何がだ? ここはどこだよ?」

少女 「分かんない……でも、ここで一旦休憩しよう」
ティガレックス兄 「ヒャァ! 休憩だァ!!」
ティガレックス弟 「ポポはいねぇのか」
         「……?」
         「お前、目の色が変だぞ」
イャンガルルガ 「…………!」
少女 「……そう? 私は普通だよ」
ティガレックス弟 「そうか、それなら大丈夫だな!」
少女 「…………」
イャンガルルガ 「どうした?」
少女 「誰か来る。変な気配がする」

イャンガルルガ (少女を追ってる奴か!?)
        (ブチ殺してやる!!)
        「おい馬鹿共。構えろ。何か来るらしいぞ」
ティガレックス兄 「馬鹿って言った方が馬鹿なんだぜ!」
ティガレックス弟 「バーカ!」
イャンガルルガ (イラッ)
少女 「…………」
イャンガルルガ 「!!」
 >シュバッ!!!
イャンガルルガ (何か飛んできた!! 白い……糸か!?)
 >パチィッ!
イャンガルルガ (木に引っ付いた……?)

少女 「来るよ、みんな」
 >ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…………!!!!
ゴゴモア 「キシャァァァァ!!!!」
イャンガルルガ 「新手か!? いいぜ相手になるぜ!!」
ティガレックス兄 「何だ!? 見たことねぇ猿が、木の間をすっ飛んでくるぞ」
ティガレックス弟 「丁度いいぜ、飯にするか!!(ガチィッ!!)」
ゴゴモア 「(シャッ)……カァ!」
 >シュバッ!!
イャンガルルガ 「!!」
        (あの猿、糸を引っ張って着地の軌道を変えた……!!)

ゴゴモア 「クルゥァァ!!!」
 >ドゴォッ!!!!
ティガレックス兄 「うおおお!!?」
ティガレックス弟 「兄者!?」
         「テメェ……ブッ殺す!!」
 >シャァッ!!
ゴゴモア 「!!!」
 >シュバッ!!!
イャンガルルガ (まただ……糸を木に引っ付けて、自由自在に移動してる)
        (初めて見るモンスターだ!)
        (糸は手から出してンのか!?)
ゴゴモア 「ガァ!!」
 >ド ン ッ ! !
ティガレックス弟 「ウオァ!?」
         「ってェなァ!!!」
         「ひゅんひゅん動き回りやがって!! 何しやがる!?」

ゴゴモア 「…………」
 >プラーン……プラーン……
イャンガルルガ (木からぶら下がってやがる……挑発してるのか?)
        (いや、違う……)
少女 「…………」
ゴゴモア 「…………」
イャンガルルガ 「狙いは少女か!? てめぇも少女を狙う奴らの仲間か!?」
ゴゴモア 「…………?」
     「お前ら、何故、人間、連れてる?」
     「それ、人間か? 人間臭くは、ないが」
ティガレックス兄 「あァン!? 少女は食っても美味くねえぞ、多分な!!」
ティガレックス弟 「全くだぜ!!」

ゴゴモア 「…………」
     「お前ら、見たこと、ない、奴ら」
     「どうして、ここ、来た?」
     「俺、それ、知りたい」
イャンガルルガ 「敵じゃねぇのか?」
ゴゴモア 「お前ら、島、降りた。音、凄かった。ココ、怖がる」
     「俺、ココ、守る、だから、来た」
イャンガルルガ 「ココ……?」
少女 「あそこにいるよ。小さな……子供だと思う」
イャンガルルガ 「!」
ココモア 「…………(ビクビク)」
イャンガルルガ (こいつの背中に、ちいさいのがくっついてやがる)
        (敵だと勘違いしたわけか)

イャンガルルガ 「馬鹿共は黙ってろ。俺が話をする」
ティガレックス兄 「何でテメーにそんなこと命令されなきゃいけねぇんだよ」
ティガレックス弟 「ケケケッ! くたばれバーカ」
イャンガルルガ 「いいから黙ってろ。で……だ。てめーは子供を襲われると勘違いしたわけか」
ゴゴモア 「お前ら、敵、違うのか? 何だ、何故、ここ、来た?」
     「ここ、俺と、ココしかいない……」
     「何しに、来た」
イャンガルルガ 「何しにって……上を飛んでたら、一匹墜落してここに落ちたんだよ」
        「別にてめーのガキを狙ってきたわけじゃねー」
ゴゴモア 「………………」

ゴゴモア 『Di…………eW、a…………hrh…………eit…………?』

少女 「!」
イャンガルルガ 「あぁ? ンだってェ?」

少女 [ 本当のことよ。あなた達を脅かしに来たんじゃないの。ごめんなさい。驚かせてしまって ]

イャンガルルガ 「!?」
        「少女、何だ、変な言葉だぞお前」
少女 「うぅん。大丈夫。このモンスター、古龍の言葉が分かるみたい……」
イャンガルルガ 「古龍の言葉? お前、いつの間にそんなもの……」
少女 「ちょっと話してみる」

少女 [ あなたは誰? 私は、人間……のようなものよ。でも、あなた達に危害を加えたりはしない ]
   [ 名前があるなら、教えて ]
ゴゴモア [ ゴゴモアと言う。俺とココモアの聖地に、足を踏み入れたことが信じられない ]
     [ お前は何者だ? どうして、俺が島にかけた術を見抜いた? ]
少女 [ 術? 私、ここから不思議な力が発せられてるって感じて、だから安心して降りてきたの ]

ティガレックス兄 「何だァ? 人間語かァ?」
イャンガルルガ 「古龍の言葉らしい……」
ティガレックス弟 「古龍の? 何で少女がそんなモン話せるんだよ」
イャンガルルガ 「知るか! 俺の方が知りてェよ」

ゴゴモア [ ココが、不思議な者がここに来ると言った。禍いを連れてくると ]
ココモア [ ………… ]
ゴゴモア [ お前がそうか? ]
少女 [ 禍い………… ]
   [ 分からないの…… ]
ゴゴモア [ 分からない? どういうことだ? ]
少女 [ 分からない……本当に分からないの…… ]

少女 「う……ひっく……」
 >ポロポロ
イャンガルルガ 「少女!? どうした!」
ティガレックス兄 「あいつ食ってもいいのか!?」
ティガレックス弟 「猿の肉は不味いけどなァ!!」
少女 「違うの! 話してたら、何だか悲しくなっちゃって……」 
ゴゴモア 「…………」
     「……来い。お前たち、疲れている」
     「俺、お前たち、飯、食わせる」
     「奥。家、ある。来い」
 >シュバッ

ティガレックス兄 「何ィ!? 飯だと!? 行く行く!!!(ダダダダダッ)」
ティガレックス弟 「ヒャァ! 肉だァ!!(ドドドドド)」
イャンガルルガ 「待てよてめーら!!」
        「ったくしょうがねーな……」
        「少女、あいつ信用できるのか?」
少女 「……分かんない……」
   「でも、悪い人じゃないと思う」
イャンガルルガ 「お前がそう言うなら、信用するぜ」
        (だけどあの言葉……)
        (少女……俺達に何か隠してるな……)

—潮島、奥、ゴゴモアの巣、昼—

ゴゴモア 「木、上だ」
イャンガルルガ 「待てよ。少女はともかく、俺達はあんな小せェ木の上の巣に入れねぇよ」
ゴゴモア 「飯、だ。食え」
 >バラバラ
ティガレックス兄 「ヒャァ! 干し肉だァ!!(モグモグ)」
ティガレックス弟 「ヒャッハァーッ!!(モグモグ)」
イャンガルルガ 「…………」
少女 「……ゴゴモアさんと、ココモアさん。ここに住んでるみたい」
イャンガルルガ 「へぇ……(モグモグ)」

少女 (……!)
   (何か……嫌な感じ……)
   (ここにも、長くはいられないの……?)
ゴゴモア 「…………」
     「……!?」
ココモア (スッ)
     [ 食べなよ。元気が出るよ ]
少女 「……」
   (にっこり)
   [ ありがとう]
イャンガルルガ 「………………(モグモグ)」

—潮島、火山、昼—

アマツマガツチ 「………………」
        「生まれよ……過去の亡霊よ……」
        「生まれ出でよ……怨念纏いし亡霊よ……」
        「我の元に出で、そして我の命を聞け……」
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
 >ズズ……ズッ…………

イビルジョー亜種 「……カ……カァ…………!!!!!」

 > ズ ン ッ ! ! !

アマツマガツチ 「…………」
        「我の貴重な手駒が減った」
        「殺せ」
        「殺戮と食欲しか能のないお前を、使うとする」
イビルジョー亜種 「(ブツブツ)腹減った腹減った腹減った腹減った……」
アマツマガツチ 「(ニヤリ)…………」
        「行け。そして殺して来い」
        「死体も残さず喰らえ! 恐暴竜よ!!!」

お疲れ様でした。
第7話は以上です。第8話に続かせていただきます。

詳しいご案内は、>>384で記載させていただいています。
そちらをお読みいただければ、嬉しいです(*´ω`*)

また年内に少し更新させていただく予定です。
気長にお待ちくださいね。

皆様も健やかで快適な年末でありますよう(-人-)

今回はココで、失礼いたします。

>>509
乙です

なんか投下速度やたら速いけど身体壊さんようにね

ワクワクがとまらないwww

お疲れです。
三毛さん、モンハンではやはりハンマー、太刀、弓使いなんですかね?


3rdGは面白いんだけどパッド付けないと双剣が使いにくくてなぁ

ランスしか使えない私が通りますよ

あけおめ!

明けましておめでとうございます!
皆様、昨年は良いお年でしたでしょうか。
私は山あり谷あり、いろいろな試練があった年でした。

今年は、より良い年にしていきたいですね。
皆さん全てにいいことがありますように(-人-)

>>510
ありがとうございます(*´ω`*)
そちらもお体を壊しませんよう。
このペースで更新していきたいものです。
頑張ります〜。

>>511
もっとワク(`・ω・´)ワクできる展開を考えていこうと思います。
今年も宜しくお願いしますー。

>>512
私はライトボウガンしか、3rdからは使ってません。
2ndGの時は全部使ってましたが、TriGもライトボウガンで落ち着いてます。
Triから、モンスターの疲労などが加わって若干簡単になったせいか、ライトボウガンでもいけるのが最大の理由ですね。
一時期散弾ばかり撃っていて皆さんにご迷惑をおかけしたこともありました……。

>>513
双剣はそうなのですかー。
ボウガン系統はパッドがないほうがやりやすいので、人それぞれなのですね。
パッドは欲しいと思っているので、近日買う予定です〜。

>>514
ランス強いじゃないですか!
特に今回、水中戦が難しくなっている(ように感じる)ので、ランス大活躍ですよね。

>>515
おめでとうございます!!
今年も宜しくお願いしますね(`・ω・´)b
良い年になりますように。

それでは、また書けましたら投下させていただきますので、気長にお待ちくださいね。

あけおめ!
このSSの影響で3G買って笛縛りやってるけどナバルの素材集めがきつい…

三が日過ぎちゃったけどあけおめ
今年も支援させてもらいます
無理せず進めてください

ちょっと遅れちゃったけどあけおめ
今読んだけどナバル亜種期待外れな弱さだなww

てか、アマツ生きてたんだ・・・

かなり遅いですけど、あけおめです。
今年も楽しみにしています。

リストラされたアマツはちゃんと供養しないとラギアに化けて出てき…うわあああああああああ

大分遅れてしまい申し訳ありませんでした
1月の上旬から、大分長い間病んでおりまして、最近沈静化してきて模様です
皆様も風邪などは引かれていないでしょうか?
今年の風邪はタチが悪いです

>>517
こんばんは。ナバルデウスは連戦するのはきついですよね。
3G、遠距離で一緒に出来る機能があれば楽なんですけれどね……。
惜しむらくはそこだけなんですよね。

>>518 >>521-524
こちらこそ遅れましたが、皆様、あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いしますね。
皆様も体調など崩されませんよう(人´ω`)

>>519
ナバル亜種は強かったのですが、少女の強さがかき消してしまいましたね……。
今回はその反動か、イビルジョー飢餓を目一杯強くしてみました。
アマツマガツチはまだ生きています。悪い奴ですね( `ω´)=3

>>525-526
そういう展開も面白いですね!!!
水没林が埋め立てられるとは……何があったのか……。

それでは、第8話の序盤を投稿させていただきますm(_ _)m

8.剛拳爆砕

—潮島、夜、ゴゴモアの巣—

ゴゴモア [ 成る程、興味深い ]
少女 [ 私の話を信じてくれるの? ]
ゴゴモア [ この言葉が話せる人間は、いない。話せるとしたら、それはもう人間ではない ]
少女 [ ………… ]
ゴゴモア [ ……俺は、古龍に育てられた。ラヴィエンテという、巨大な龍にだ ]
少女 [ ラヴィエンテ……私、知らない ]
ゴゴモア [ ラヴィエンテ様は仰っていた。純粋な古龍は、子供をつくらないと ]
少女 [ 子供をつくらない? どうして? ]

ゴゴモア [ 子供をつくる必要がなかった世界に生まれたからだ ]
     [ しかし、その世界にも終わりが訪れた ]
少女 [ ………… ]
ゴゴモア [ 古龍達も変化を強いられた。それゆえに、古龍たる古龍と、モンスターたる古龍とに分かれることになった]
少女 [ お話が難しくてよく分からないけれど……そのラヴィエンテさんっていう古龍さんは、純粋な古龍なの? ]
ゴゴモア [ そうだ。ここから、もっとずっと遠い場所にいらっしゃる ]
少女 [ もしかしたら……私の体のこと、その人に聞けば分かるかもしれないと思ったんだけれど…… ]
ゴゴモア [ ラヴィエンテ様は何でも知っていらっしゃる。きっとお前の悩みにも答えをくれるはずだ ]
     [ しかし、ここからラヴィエンテ様の居城までは、あまりにも遠い ]
少女 [ 私…… ]
   [ 私、諦めない…… ]

少女 [ 私、ラヴィエンテさんと会う。そして、この体について聞く ]
ゴゴモア [ そうか…… ]
     [ 止めはせぬが、ならば俺達はその手伝いをすることはできない ]
少女 [ どうして? ]
ココモア [ ………… ]
ゴゴモア [ ココは、呪われている ]
少女 [ 呪われて……? ]
ゴゴモア [ この子は、幼い時から、禍(わざわい)を引き寄せてしまう力を持っている ]
     [ だからこそ、俺は他のモンスターの侵入を許さぬよう、この潮島に結界を張った ]
     [ それゆえ、特別な……お前たちのような者以外に、この島は見つけることは出来ぬ ]
少女 [ そうだったんだ…… ]
   [ で、でも……じゃあ、ココモアちゃんは、一生この島から出れないってこと? ]
ココモア [ ……仕方ないよ。僕の体は、そういう風に出来てるんだ ]
少女 [ そんなことないよ! ]
ココモア [ ! ]
少女 [ お父さんも、ずっとこんな島に閉じこもってたら駄目だよ。気分まで暗くなっちゃう! ]
   [ 私と一緒に、ラヴィエンテさんに会いに行こう。そして、呪いをといてもらう方法を教えてもらおうよ ]

ゴゴモア [ 昨日今日来たお前に何が分かる? ]
少女 [ そ、それは…… ]
ゴゴモア [ ココが、幼い身でありながら、母をなくし、俺一人で育ててきたこの子が、自身の呪いのせいでどれだけ苦しんだか…… ]
     [ お前にそれが分かるというのか? ]
少女 [ 私……何となくだけど、分かる ]
ゴゴモア [ ………… ]
少女 [ 私も、呪われてるようなものだから…… ]
ゴゴモア [ …………すまない、言い過ぎた ]
 >ゴロリ
ゴゴモア [ 今日はここで休むがいい。一応明日、ラヴィエンテ様の居城への道を教えてやろう ]
少女 [ …………うん ]
ゴゴモア [ ココも、こっちに来い。寝るぞ ]
ココモア [ 今日は僕……お姉ちゃんと一緒に寝るよ ]
ゴゴモア [ ……そうか ]
少女 […………ありがとう]

—潮島上空、夜—

ナルガクルガA 「本当にこんなところに島なんてあるのかしら?」
ナルガクルガB 「さぁねぇ。でもルコの探知能力はズバ抜けたものがあるから……」
ナルガクルガC 「ちょっとお、どのくらい飛ばせれば気が済むのよぅ!」
ルコディオラ 「(バサッ、バサッ)…………ここだ」
ナルガクルガA 「暗くてぜんっぜんわかんないわ! 海のド真ん中に降りろっての?」
ルコディオラ 「某(それがし)は降りる。貴殿らは、どこへ也と、勝手に行け(ヒュゥゥゥ)」
ナルガクルガB 「キィィ! 生意気な小僧ね!(ヒュゥゥ)」
ナルガクルガC 「待ちなさい! それが育ての親に対する言葉なの!?(ヒュゥゥ)」
ナルガクルガA 「海に降りるの? 冗談じゃないわよーぅ!(ヒュゥゥ)」

—潮島海岸付近、夜—

ルコディオラ 「(バサァッ! バサァッ!!)………………」
ナルガクルガA 「(シュバッ)……! 本当に島があった!!」
ナルガクルガB 「(シュバッ)あら本当。どうして今まで見えなかったのかしら」
ナルガクルガC 「(シュバッ)どーういうことなのぅ? 説明しなさいよルコ!」
ルコディオラ 「ここは、古龍の結界に守られし聖なる空間」
ナルガクルガA 「結界ですって? じゃあ、ここに古龍がいるっていうの?」
ルコディオラ 「…………」
ナルガクルガB 「何とか言いなさいよ!(ゲシッ)」
ルコディオラ 「かなり強い古龍の波動を感ずる。敵意の臭い。殺意の臭いだ」

ナルガクルガA 「殺意の臭い……(サッ)」
ナルガクルガB 「…………(サッ)」
ナルガクルガC 「…………隠れた方が無難ね(サッ)」
ルコディオラ (ズン、ズン)
ナルガクルガA 「(ひそひそ)このままルコを追っていくわよ」
ナルガクルガB 「(ひそひそ)敵が出てきたら、私達で飛び掛って仕留めるわよ」
ナルガクルガC 「(ひそひそ)ヒャァ! 久しぶりに胸が高鳴るわ!!」
ルコディオラ (……おかしい。生き物の気配がしない)
       (これだけの規模の森だ。小動物くらいはいてもおかしくはないが……)
       (綺麗さっぱりこの辺りの生き物の気配がなくなっている……)

ルコディオラ (…………殺意の臭いの奥に、別の臭いもある…………)
       (ここにいる古龍は、一匹ではないのか……)
       (古龍同士が敵対することは考えづらい……)
       (最悪古龍二匹を相手にすることになるのか……)
       「…………!!」
 >シュバッ!
 >ガチィィィッ!!!
ルコディオラ (何だ……?)
       (何かが地面の下から、土ごと俺を食おうとした……!!!)
ナルガクルガA 「敵よ!!(ヒュバッ)」
ナルガクルガB 「ヒャア!!(ヒュバッ)」
ナルガクルガC 「ヒャッハー!!(ヒュバッ)」
 >ドドドドドドドドド
イビルジョー亜種(飢餓) 「 ガ ア ア ア ア ア ア ア ア !!!」
ナルガクルガA 「な……何、この巨大な龍……!!」
ナルガクルガB 「地面と一体化して隠れてたのね!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「腹が……腹がへったよぉおおお!!!(モッシャモッシャ)」
             「土じゃ味がしねぇ! クソ! クソ!!」
             「食わせろォォォォ!!! 何か食わせろォォォォォォオ!!」
ナルガクルガC 「巨大だけど……イビルジョーに似てる! あいつよりも数倍でかいし、赤いけど……!!」
ナルガクルガA 「ジョーも怒ればこうなるわ! ルコ、どうするの!?」

ルコディオラ (ズン)
       「問題ない、迎撃する」
ナルガクルガA 「そう来なくっちゃ!!」
ルコディオラ 「オ……オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ッ!!! 」
 >ズッ…………
 >ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ
 
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ナルガクルガB (岩が、地面から抉り取られて、空中に浮かび上がっていく……!)
        (これがルコの、磁力を操る力……!! 成長したわね!!!)
ルコディオラ 「極龍の力、見るがいい」
イビルジョー亜種(飢餓) 「てめぇかぁ? てめぇが俺の今日の晩飯かぁ!?」
             「だけどそれっぽっちじゃ足りねぇ!!」
             「残りの三匹食っても足りねぇ!!!」
             「腹が……腹がへったよ……!!!」
             「腹がへったよォォォォォォォ!!!!!!!」
 >ゴォォォォォォオオオゥ!!!
ルコディオラ 「!!」
 >ドゴォォォァァッ!!!
ナルガクルガA 「流石ね、岩を盾にして、ブレスを弾いたわ!」

ルコディオラ 「喰らえ」
 >ズッ……ズズズズズズ
 >ゴウッ!!!
ナルガクルガB (巨大な岩が……イビルジョーに吹っ飛んだ!!)
イビルジョー亜種(飢餓) 「ガアアアアア!!!」
 >ドッゴォォォッォ!!!!
ナルガクルガA 「ヒャァ! ジャストミート!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「ケケ……ケッ……ケケケケケケケ!!!」
 >ゴゥゥゥゥゥゥウウウ!!!!!

  >バキバキバキ……
  >ズゥゥゥゥゥンッ!!
  >ズゥゥゥゥゥンッ!!

ナルガクルガC 「な、何よ! ピンピンしてるじゃない!!」
ナルガクルガA 「倒した木を……食ってる……!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「(バキボキ)味がしねぇええええ!!! 味があああああ!!!!」
ルコディオラ 「脳が小さすぎる……」
ナルガクルガB 「ハァ?」
ルコディオラ 「脳が小さいゆえ、脳震盪を起こすほどの衝撃を与えられない」
       「異常生育した個体と考えられる」
ナルガクルガA 「ちまちま攻撃してても無駄ってことね!」
ナルガクルガB 「その前に、この辺りの森、全部食べられちゃうわよ!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「ガアアアアアアアアア!!!!(バキボキバキボキ)」

ルコディオラ (この辺りの生き物の気配がなかったのはこいつのせいか……!!)
       (ラヴィエンテ様の御ン名において、このような暴虐憮人、許すわけにはいかない……!!!)
       (成敗させてもらう!!)
イビルジョー亜種(飢餓) 「肉……!! 肉を……肉をおおおおおお!!!!!!」
ルコディオラ 「オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ」

 >ズズ…………ギュンッ!!!

ナルガクルガA 「高速で岩が、ルコの周りを回り始めたわ……!!」
ナルガクルガB 「アレが来るわ! 逃げるわよ!!!」
ナルガクルガC 「一時退避……冗談じゃないわよーう!!!」

ルコディオラ 「カァ!!!」

 >ドッ……ドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!

イビルジョー亜種(飢餓) 「グガアアアアアアアアアア!!!!!!!」

ナルガクルガA 「土煙でよく見えないけど……! 岩が雨みたいに次々に落ちていくわ……」
ナルガクルガB 「ラヴィエンテ様の所の修行で、磁力を操る力が更に増したみたいね!!」
ナルガクルガC 「……! まだよ、お姉ちゃん達!!!」

 >モクモク…………
 
イビルジョー亜種(飢餓) 「ア……ガ………………」
 >ビクンッ!!
イビルジョー亜種(飢餓) 「………………腹が…………減ッタ………………(バキボキ…………ボリボリボリボリ)」
ナルガクルガA 「岩を……食ってる……!!!」
ナルガクルガB 「ルコの攻撃でもたいしたダメージは与えられてないわよ!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「肉を食わせろおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
 >シュバッ!!!
ルコディオラ 「! 早い……!!!」
 >ガッ
 >グバァッ!!!!
ルコディオラ 「…………!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「このまま飲み込んでやるぅぅぅぅ!!!! 口直しになあああ!!!!!」

ナルガクルガA 「全く……見ちゃいられないわね!!(シュバッ!!)」
ナルガクルガB 「やっぱりあたしたちがいなきゃ駄目ね!!(シュバッ!!)」
ナルガクルガC 「行くわよ、ユニゾン棘アタック!!!(シュバッ!!)」
ナルガクルガ達 「「「ヒャッハァァァァァァア!!!!!」」」
 >ドドドドドドドドドド
イビルジョー亜種(飢餓) 「……! ガァ!! 痛ぇぇええええ!!!!!」
ナルガクルガA 「イエス! 目に当たったわ!!!」
ナルガクルガB 「これじゃ終わらないわよ! ルコが食べられる前にアレをやるわ!」
ナルガクルガC 「あれをやるのねお姉様達!!」
ナルガクルガA 「三方向からの……あたし達の空中二回転半捻りからのぉぉぉおお!!!!」
ナルガクルガB 「尻尾プレス!!」
ナルガクルガC 「ヒャァァア!!!!」
 >ズッ……ドォォォォォォォォォン!!!!!!

ルコディオラ 「……!!!」
 >ゴパァッ!!!
ルコディオラ 「(ズザッ)……助かった……! すまない」
ナルガクルガA 「あんたを育てたあたし達の力を過小評価しないことね!(ズサァッ……!)」
ナルガクルガB 「ヒャアアァ!! 久々に燃えてきたぁああ!!(ズサァァッ!!)」
ナルガクルガC 「でもまだあいつ動いてるわ……底なしの体力ね!(ズサァ!!!)」
イビルジョー亜種(飢餓) 「目が見えねぇ…………!!!!!!」
             「腹が減ッタ……見えネェ………………ウアアア……アアアアアアア!!!!!!」
             「アアアアアアアアアア!!!!!!!!」
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ルコディオラ (どうする……この龍、尋常ではない……!!)
       (しかし古龍ではない……? ならば何だ……こんな異様なモンスターがこの世に存在するのか……!?)
イビルジョー亜種(飢餓) 「死ねエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!」
 >ドンッ! ドンッ!! ドンッ!!!!!

ナルガクルガA 「ひぃぃ。走ってきたわ!!!」
ナルガクルガB 「戦略的撤退よ! 撤退!(ドドドド)」
ルコディオラ 「く…………」
ナルガクルガC 「何してるの、一旦引くわよ!!」
ルコディオラ 「承知した。飛ぶぞ(ドド……バサァッ!!!)」
ナルガクルガA 「(バサッ!!!)さすがに空までは追ってこな…………」
イビルジョー亜種(飢餓) 「ガアアアアアアアア!!!!!」

 >ド  ン  ッ ! !

ナルガクルガB 「ええ!!!!? あの巨体で、この距離を…………」
ナルガクルガC 「ジャンプ!?」
イビルジョー亜種(飢餓) 「肉だアアアアアアアア!!!!!!(ガブゥッ!!!!)」
ルコディオラ 「!!! ガ…………ッ!!!!」
ナルガクルガA 「ルコ!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「うるせええええええ!!!!!(ブゥンッ!!!)」
 >ドゴォッ!!!
ナルガクルガA 「ギャアア!!!」
ナルガクルガB 「空中で尻尾を振り回した!!!」
ナルガクルガC 「お姉ちゃんが墜落したわ!! それにルコが、捕まったままよ!!!」
ルコディオラ 「グ…………離せ…………!!!!!(ギリギリギリ)」
イビルジョー亜種(飢餓) 「このままアアアア!!! 飲み込んでやるぅううううう!!!!!!」

—潮島、夜、ゴゴモアの巣—

ゴゴモア 「…………!!!!!」
ココモア 「……!!」
ゴゴモア [ 何だ……森の南の生き物達が……消えた……!? ]
ココモア [ 父ちゃん………… ]
ゴゴモア [ それに、この地鳴りは………… ]
少女 [ …………う………… ]
ゴゴモア [ 少女!! ]
少女 [ 頭が…………痛い……………… ]
ゴゴモア (少女の頭の角が、段々大きくなっていく……)
     (やはりこの子は、厄災を連れてきた!!!)

イャンガルルガ 「少女!! 少女はいるか!!!(バサッ!!!!)」
ゴゴモア 「何だ、何、起きてる?」
イャンガルルガ 「すげぇ地鳴りだ!! この子のことを狙ってるやつがいる!!」
        「多分そいつの仲間だ!!!!」
ゴゴモア 「(チッ)…………ココ、ここにいろ。俺、倒す。敵倒してくる」
ココモア 「駄目……行く、駄目……!!!!」
ゴゴモア (シュバッ!!!!!)
イャンガルルガ 「あ、おい猿!!!!」
        「……!! 少女!!!」
少女 「(ふらふら)…………ガルルガさん…………私を、地鳴りの場所まで……連れてって…………」
   「私……ゴゴモアさん達を……助けなきゃ…………」
イャンガルルガ 「お前、顔が真っ赤だ……それに角が…………!!!」
少女 「早く……!!!」
イャンガルルガ 「……! 分かった。背中に乗れ。しっかり掴まれ」
ココモア (ガシッ)
イャンガルルガ 「アァン? 何だこの小猿は」
ココモア 「俺、行く……一緒」
少女 「分かった。一緒に行こう。ガルルガさん、早く……!!!」

イャンガルルガ 「……チィ。分かったよ。おいバカ共起きろ!!!!」
ティガレックス兄 「ガアアア…………Zzzz………………」
ティガレックス弟 「Zzzzz………………」
イャンガルルガ 「(バサァッ)ったく、何でこの地鳴りの中寝てられるんだ……(ゲシッゲシッ)」
ティガレックス兄 「何だァ!? ポポの大群が近くまで!!」
ティガレックス弟 「頭を蹴るな!!!」
イャンガルルガ 「敵だ、少女を守るぞ!!!」
ティガレックス兄 「何ィ!?」

 >ズッ………………ドォォォォォォォォンッ!!!!!
 >モクモクモク…………

ティガレックス弟 「何だ!? 森の奥ででっけぇ土煙が上がったぞ!!!!!」
ティガレックス兄 「よく分からねぇが、アレが敵でいいんだな!?(ドドドドドドド)」
ティガレックス弟 「あ、待てよ兄者!!!(ドドドドドド)」
イャンガルルガ 「お前ら、少しは考えて動こうとしねぇのか!!!(バサァッ!!!)」
少女 「はぁ……はぁ……」
ココモア 「父ちゃん…………」
少女 [ 大丈夫。私が、お父さんは絶対に死なせない……!!! ]
ココモア [ お姉ちゃん…………!! ]
イャンガルルガ 「少女、無理はするなよ。行くぞ!!!」

—潮島、南海岸、夜—

ナルガクルガA 「……!!!!」
 >ヒュルルルルルル
 >ドッシャァァァァッ!!!
ナルガクルガA 「ゲホッ……ゲホッ…………」
        (あたし、空中で弾き飛ばされたの……?)
ゴゴモア 「(シュバッ!!)……!!」
     「何者だ!? 答えろ、答えねば殺す!!」
ナルガクルガA 「な……何よ! あたしはねぇ……痛つつつ…………」
ゴゴモア 「…………」
ナルガクルガA 「そ、そんなことより早く逃げなさいよ! ここにいたら、あんたまで食い殺されるわ!!」
ゴゴモア 「食い殺す? 何? 何のことだ」

 >ズッ………………ドォォォォォォォォンッ!!!!!
 >モクモクモク…………

ナルガクルガA 「ルコが落下したのね!! どきなさい!(バッ)」
ゴゴモア 「待て!」
ナルガクルガA 「何よ、あたしは今忙しいのよーぅ!!」
ゴゴモア 「何、襲ってきてる? お前、敵ではないのか?」
ナルガクルガA 「失礼ね! あたしはこう見えても猿なんて食べないわよ!! 汚らしい!」
ゴゴモア 「…………」
ナルガクルガA 「森に、イビルジョーに良く似たモンスターが出てきて、あたし達のことを襲ってるのよぅ! あたし達こそ何が起きてるのか聞きたいわ!」
        「ここに来たばっかりなんだからね!」
ゴゴモア 「ここに来た……? 結界、破ったのか……?」
ナルガクルガA 「ああもう! 来るわよぅ!!!」

イビルジョー亜種(飢餓) 「ギャォォォォォォォォォォォオオ!!!!」
 >ビリビリビリビリビリビリ
ナルガクルガA 「キャァ! 耳に刺さる!!!!」
ゴゴモア 「この……咆哮は……!!!」
     (イビルジョー……? もしかして、恐暴竜のことか……!?)
     (この辺りの生き物達の気配がないのも、もしかして…………)
ナルガクルガA 「そーいうわけで、あんたに構ってる暇はないのよ!」
ゴゴモア 「俺も、手伝う。助太刀、する」
ナルガクルガA 「はぁ? 何で!?」
ゴゴモア 「ここは、俺とココの家。好き勝手、させない」
ナルガクルガA 「んもう! ついてきたいんなら勝手についてくればいいじゃない!!(ヒュバッ)」
ゴゴモア 「…………(ヒュバッ)」

イビルジョー亜種(飢餓) 「ヒャァアッハハハハハハハハ肉だぁぁああ!! 肉! 肉だあああ!!!!(ガジガジ)」
ルコディオラ 「ク…………!!! 何て、力…………」
       (このままでは鱗が絶ち割られる……!!!)
       (その前に……この巨大な口に飲み込まれる……!!!)
       (こいつはママ達の攻撃で、目が見えていない……隙をつければ…………)
イビルジョー亜種(飢餓) 「血……血だァァ!!! あぁあははははははは美味いなぁああ!! おいしいなああああ!!!!(ガジガジ)」
ナルガクルガB 「こいつ……!! ルコを離しなさいよ!!!(ドドドドド)」
ナルガクルガC 「こなくそおお!!! 痛みを感じてないの!?(ドドドドド) ビクともしないわ!!!!」
ルコディオラ 「オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ !!」
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ナルガクルガB 「ちょ……ルコ、自分ごと……」
ナルガクルガC 「お姉ちゃん危ないわ!!!(ヒュバッ)」
ナルガクルガB 「(ヒュバッ!!)……!!」

 >ズッ………………ズズズズズズズズ
 >ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!

ナルガクルガB 「ルコー!!!」
ナルガクルガC 「岩の雨で……周りが見えない…………!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「ウオオオアアアアア——!!!!!!!」
             「絶対! ぜええええええったい!!!! 食ってやるウウウウウウウウウ!!!!!!!!」
             「ガアアアアアアアアアアア!!!!!(ガジガジガジガジ)」
 >ドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!
ルコディオラ (くっ……これでも……揺るがないか……!!!!!)
ナルガクルガA 「ルコ!? あの子、自爆するつもりなの!?(ザザッ!!)」
ゴゴモア 「……!!!(ザザッ)」
ナルガクルガB 「お姉ちゃん!! ルコが……ルコが!!!!」
ナルガクルガC 「何よあんた! 猿はお呼びじゃないのよーぅ!!!」

ゴゴモア 「力、屈せぬ者、力、当てても駄目だ」
     「これを、使う」
 >ヒュンヒュン
ナルガクルガA 「何よそれ……臭ッ!!!」
ナルガクルガB 「田舎の臭いがするううう!!!」
ナルガクルガC 「ちょ、それ近づけないで!!!」
ゴゴモア 「フンッ!!!(ビュッ!!)」
 >パァンッ!!!
イビルジョー亜種(飢餓) 「…………ガ………………アアアアアア!!!!!!!」
 >ゴポォッ!!
 >ドサッ…………
ルコディオラ (ぐ……助かった……のか……?)
       (この臭いは……人間が使う、悪臭を放つ玉の臭い……!!)
イビルジョー亜種(飢餓) 「ゆるさねえ!!! どこだ!? どこにいるううううう!!!!!!(ブンブン)」
ルコディオラ (俺を見失っている……!!!)

ルコディオラ (しかし俺の攻撃は、こいつには通用しない……)
       (一体……どうしたら…………)

[ 恐れず前に踏み出しなさい ]

ルコディオラ 「!!!!」
       (何だ!? 上空に何かいる!!!!)

イャンガルルガ 「イビルジョーか!? 何でこんなところに……」
ココモア 「違う……あれ、恐暴竜……!!!」
少女 「はぁ……はぁ……」
   (キッ)

少女 [ 幼き古龍よ、何を戸惑うことがあるのですか ]

少女 (私……考えてもいないのに、古龍語を…………)
ココモア 「…………」

少女 [ 前に進みだしなさい。あなたの力は、その程度ですか? ]

ルコディオラ [ 誰だ!? この言葉で俺に呼びかける者よ、姿を現せ!!! ]
少女 [ 前に……進み出しなさい……!!!! ]
ルコディオラ 「!!!!」
       (何だ……俺の体に、力が…………今までにない、強い力が…………)

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ナルガクルガA 「じ……地面が…………揺れてる…………!!!!」
ナルガクルガB 「島全体が揺れてるわ……!!!!」
ナルガクルガC 「撤退よ……!! 猿、あんたも離れた方がいいわ!!」
ゴゴモア 「……くっ…………」
     (あれは古龍……)
     (何故こんなに連続して……!!!)

ルコディオラ 「………………」
       [ 地に還れ………… ]
       [ ここにいてはいけない者よ……!!!! ]

 >ド ガ ァ ア ア ア ア ア ッ ン ! ! ! ! ! !

イビルジョー亜種(飢餓) 「ウウ…………アアアアアアア!!!!!!!!!!」
ナルガクルガA 「地面に亀裂が…………あのモンスターが飲み込まれていくわ!!!!」
ゴゴモア 「古龍の……大地の力…………!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「させるかよおおおおおお!!!!!(ググググググ)」
ナルガクルガB 「割れ目が閉じようとしてるのを、押し留めてる……!!!」

ルコディオラ 「オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ」
イビルジョー亜種(飢餓) 「ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア ア」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ゴゴモア 「し……島が……崩れる……!!!!」
ティガレックス兄 「(ドドドドド)何だか良く分からんが! あれが悪い奴だな!!!!」
ティガレックス弟 「(ドドドドド)助太刀するぜ!!!!」
ゴゴモア 「お前たち……!!!」
ティガレックス達 「シャァアアア!!!!!(ヒュバッ!!!)」
 >ザ ン ッ ! ! !
イビルジョー亜種(飢餓) 「ウガアアアアアアアア!!!!!!」
ルコディオラ (今だ…………!!!!!)
ルコディオラ 「オオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!」
       「成敗!!!!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓) 「てめぇえええええええ!!! 絶対に食ってやる!! 絶対に……ぜった」
 >バ グ ン ッ ! ! ! !

 >…………グラグラ…………
 >シ…………ン………………

ナルガクルガA 「………………」
ナルガクルガB 「あ……あのモンスター……割れ目に飲み込まれて……消えた…………」
ルコディオラ 「はぁ………………はぁ……………………(ふらふら)」
ナルガクルガC 「ルコ!!」
ルコディオラ (…………ドサッ)
ナルガクルガA 「ルコ、ちょっと! 返事しなさいってば!!!!」

少女 「………………う………………っ」
   (ズキィッ)
イャンガルルガ (ゾクッッ)
        「な……何だこの寒気………………」
        「月が雲で隠れる……空が……真っ黒く………………」

アマツマガツチ 「…………………………」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

お疲れ様です。次回に続かせていただきます。

ご意見やご感想などありましたら

BBS:http://www3.rocketbbs.net/601/Mikeneko.html
Twitter:http://twitter.com/matusagasin08

などでコンタクトをいただければ幸いです。
もちろん、この場で議論などをしていただくのも大歓迎です。
その際は、私の投稿と区別をつけるために、E-mail欄に「sage」と入力してくださいね。

次回は書け次第UPさせていただきます。
気長にお待ちくださいね。


 ここでアマツ自身が行くのか、まだ奥の手があるのか、それとも・・・

乙です
結末がどうなるのか
少女には幸せになってほしい

乙です
暫くは冷え込むみたいだし
身体に気をつけて

>>558
続きをUPさせていただきます〜。
アマツマガツチは悪い奴ですね( `ω´)=3

>>559
まだ結末は当分先のことになりそうですが、幸せになって欲しいものです。
みんな幸せになるのが一番ですね(*´ω`*)

>>560-561
ものすごく寒いですね……そちらもお体にお気をつけください。
何かタチの悪い風邪も流行っているようですし、不調を感じたら、お医者さんで抗生物質をいただいてくるのがいいですよ。

それでは、第8話の中編をUPさせていただきます。

アマツマガツチ 『………………やってくれたな、下郎共』
イャンガルルガ (な……何だ……!?)
        (体が……震える……!? あのモンスターを見たからか……!?)
        (なんて巨大で……白い龍だ……!! あんなのが空に浮かぶのか!?)
ココモア (ブルブル)
少女 「(ぎゅ)……大丈夫」
ティガレックス兄 「あぁァん!? ンだぁてめぇ!!!」
ティガレックス弟 「ヤんのかコルァァア!!!」
アマツマガツチ 『………………』

アマツマガツチ 『………………やってくれたな、下郎共』
イャンガルルガ (な……何だ……!?)
        (体が……震える……!? あのモンスターを見たからか……!?)
        (なんて巨大で……白い龍だ……!! あんなのが空に浮かぶのか!?)
ココモア (ブルブル)
少女 「(ぎゅ)……大丈夫」
ティガレックス兄 「あぁァん!? ンだぁてめぇ!!!」
ティガレックス弟 「ヤんのかコルァァア!!!」
アマツマガツチ 『………………』

ナルガクルガA 「あれは…………」
ナルガクルガB 「おかしいわ! あの龍は……もうとっくに……」
ナルガクルガC 「死んでいるはずの……!!!」
ゴゴモア [ あれが……古龍か……!!! ]
     (キッ!!)
     [ 俺とココの楽園を壊させはしない! 俺達はここで! 幸せに暮らしていく!!! ]
     [ 排除する!!! ]
アマツマガツチ [ カカッ……カカカカカカカ!!!! ]
        [ 非力な猿ごときに何が出来る? ]
ゴゴモア [ !? ]
アマツマガツチ [ このちっぽけな島に結界を張るだけが精一杯のゴミクズに、何が出来るかと問うている ]
ゴゴモア [ 俺は……ゴミクズではない!! ]
アマツマガツチ [ いいやゴミクズだ! 貴様ら全部、我の手駒となるべきゴミクズなのだ!!! ]

ティガレックス兄 「ンだぁ!? 何言ってっか分かんねーけど、馬鹿ッつー奴が馬鹿なんだぜ!!!」
ティガレックス弟 「それが 宇 宙 の 真 理 なんだよ!!!」
アマツマガツチ 『…………』
少女 「う…………」
   (ズキズキ)
   (頭が……痛い…………)
ルコディオラ 「……………………」
アマツマガツチ 『古龍が二匹…………世界の均衡を保つために、貴様らは消さねばならぬ』
        『呪うならば、我に遭った己の不遇さを呪うのだな』
少女 [ 私達は……あなたに、殺されはしない!! ]
   [ 私達は自由に生きていくわ! あなたに、許可されるまでもなく!!! ]
アマツマガツチ 『フハ………………フハハハハ!!!』
        『良かろう、良かろう。もう白銀の龍の力は十二分というわけか、「元」人間よ』
少女 「!!!!」
アマツマガツチ 『先ほどの竜は「恐暴竜」と言ってな…………』
        『その昔、一つの大陸が、五体の特殊な恐暴竜によって壊滅したことがあった』
        『我は、まだ残り四体を持っている』
        『勝ち事は、この場を凌いでから言うのだな』
ティガレックス兄 「テメー無視すんじゃねぇよ!!!」
ティガレックス弟 「バーカバーカ!!!」

ナルガクルガA 「あ……あと四体って…………まさか…………」
ナルガクルガB 「飛んで逃げるわよ! 早くルコを持って!!」
ナルガクルガC 「駄目、この子重くなりすぎ…………!!!!」
ナルガクルガA 「起きなさいルコ!!!(バシバシ)」
ルコディオラ 「………………」

 >ズッ…………ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ

イビルジョー亜種(飢餓)B 「ガアアアアア!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)C 「ガアアアアア!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)D 「ガアアアアア!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)E 「ガアアアアア!!!!!!」

イビルジョー亜種(飢餓)達 「「「「ギャオオォォオオオオォォォオオオオオオオ!!!!!!!!」」」」

アマツマガツチ 『仕舞いを見届けるまでもないわ』
        『我はここで退場するとする……』
        『少し力を使いすぎたがゆえにな……』
        『精々足掻くがいい。小さき古龍よ』
        『その力に身を食い尽くされ、そして死ぬがいい!!!!』
 >フッ
ティガレックス兄 「消えたァ!? 待てコラァアア!! 逃げんのかァ!!!!」
ティガレックス弟 「畜生がアアアア!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)B 「ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!」
 >ズッゥゥウウウウウウンッ!!!!!!!
ティガレックス兄 「ぐぅおおおおお!?」
ティガレックス弟 「がああああ!!!!」
イャンガルルガ (馬鹿兄弟が吹っ飛ばされた……!!!)
        (あ……あんなド級のモンスターが……まだ四体も…………いるってのか!?)

ココモア 「(ブルブル)…………」
ゴゴモア 「……! ココ、何故ここに……!!!!」
少女 「う……うう…………」
イャンガルルガ 「少女、俺達だけでも逃げるぞ!! あんなの相手にしてたら本当に死んじまう!!」
イビルジョー亜種(飢餓)達 「「「「ゴ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! ! ! !」」」」
 >バキバキッ!!
 >ズッゥウウウンッ!!!
 >バキボキバキ……!!!!
 >ズウウウウウンッ!!!!
イャンガルルガ 「も……森が……!!!」
        「あいつら、森を……食ってやがる!!!」
        「土も、岩も、木も、何もかも全部食ってる!!!!」
ティガレックス兄 「畜生がァ…………」
ティガレックス弟 「負けるかよォ……俺達がよォ!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)達 「「「「ケケケケケケケケケケケケ!!!!!!!」」」」
ナルガクルガA 「囲まれた!?」
ナルガクルガB 「ルコ!! あんただけが頼りなのよ!! 早く目を覚まして!!!」
ナルガクルガC 「勝ち目ないわよう!!!」
ルコディオラ 「ぐ……うう…………」

ナルガクルガA 「ルコ!!!」
ルコディオラ 「そ……某は……何を…………」
       「体に力が…………入らぬ………………」
       (体中から、まるで全ての力が抜けてしまったかのようだ……!!)
ナルガクルガA 「……くっ! いい? 妹達! ルコだけは逃がすわよ!!」
ナルガクルガB 「…………分かったわ!!」
ナルガクルガC 「ルコ、合図したら上に全力で飛ぶのよ! 振り返っちゃ駄目!!!」
ルコディオラ 「ママ達……何を…………」
ゴゴモア 「黒い鳥! ココを連れて、ここから、逃げろ!!!」
イャンガルルガ 「……!!!」
ゴゴモア 「ココを……頼む!!!!」
少女 「はぁ…………はぁ……………………」
 >すっ

少女 「……………………」
イャンガルルガ 「少女……?」
少女 「不思議ね……ガルルガさん。私、全然怖くない…………」
   「頭痛いけど……怖くないの。なんて言えばいいんだろう、この気持ち……」
イャンガルルガ 「……!」
        (少女の瞳が……青く光ってる!!!!)

少女 [ 目覚めなさい……過去の勇姿よ…… ]

少女 [ その轟きを、その響きを、またこの現世に輝かせ給え ]

少女 [ 勇者よ……今こそ戦う時…… ]

少女 [ 目覚めなさい!!!! 勇者よ!!!!!!! ]

イャンガルルガ 「何だ!? 少女、何を言ってる!?」
        「戻って来い!! お前、おかしいぞ!!!!!」

少女 [ 勇者よ!!!!!!!!!! ]

ド ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ナルガクルガA 「また地震!?」
ナルガクルガB 「地割れよ!!! 今度は何が来るっていうのう!!!!?」
ナルガクルガC 「溶岩が溢れてきたわ!!」
ルコディオラ (…………何だ、この感じ……)
       (懐かしいような……不思議な………………!!!)

ティガレックス兄 「う熱っぃい!!! こっちまで溶岩が流れ出してきやがった!!!!」
ティガレックス弟 「兄者! 溶岩の中から何かが出てくるぜ!!!」

少女 [ 目覚めなさい…………聖なる島の守護者よ!!!!!!! ]

ブラキディオス 「ウ……………………………………」
        「ウル…………ウ……………………」
        「アアアアアアアアアアアアアアアアア……………………」

 >ド ン ッ

ブラキディオス 「ギャォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」

ブラキディオス 「ウル! ウ……ウル! ウウウウウウウウウウウアアアアアアアアアア!!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)達 「「「「!!!!!!」」」」
ティガレックス兄 「な、何だあのモンスター!! イビルジョーがビビッてるぞ!!!」
ブラキディオス (フッ)
ティガレックス弟 「消えた!?」

ブラキディオス(怒り) 「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
 >ズッ!!
 >ドッガァアアアアアアンッ!!!!!!
イビルジョー亜種(飢餓)B 「ギャアアアアアアアアア!!!!!!」
ブラキディオス(怒り) (ヒュンヒュン)
ナルガクルガA 「う……動きを追えない!? 何このモンスター!! 敵じゃないの!?」
ブラキディオス(怒り) 「ウウウウオオアアアアアアア!!!!!!」
 >ズッッ!!!! ズッッ!!! ズッッ!!!!
 >ドッガアアアアアアアアアンッ!!
 >ドッガァァァアアアアアンッ!!!!
 >ドッガアアアアアアアアアアン!!!!!!
イビルジョー亜種(飢餓)B 「ギイヤアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」

ルコディオラ (あの恐暴竜が吹き飛んで…………粉みじんになった!!!!!!)
       (何だ!? あの爆発する拳!!!!!)
ブラキディオス(怒り) 「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!」
 >ズッ!!!!!!!!
 >ズッ!!!!!!!!
 >シュバッ!!!!
 >ヒュンヒュン
 >ドッガアアアアアアアアン!!!!!!
 >ドッガアアアアアアアアアアアアン!!!!!!
イビルジョー亜種(飢餓)C 「ギィイイイイアアアアアアア!!!!!!」
イビルジョー亜種(飢餓)D 「アアアアアアアアアアアガアアアアアア!!!!!!」
 
 >バァァァァンッ!!!!!!!

ブラキディオス(怒り) 「カアァ!!!!!!」
 >ドズゥッ!!!!!!
イビルジョー亜種(飢餓)E 「ガ………………ア……………………(よろ……よろ………………)」
              「ア………………アアアアアアアアアアア!!!!!!!」
 
 >ドッパアアアアアアアアアアンッ!!!!!

ブラキディオス 「……………………(スゥ………………!!)」
ナルガクルガA 「す……すごい………………」
ナルガクルガB 「あの恐暴竜四匹を……一瞬で……粉々に………………」
ナルガクルガC 「敵なの!? 一体どうしろっていうのよーう!!!」

ブラキディオス 「……………………(ザッ)」
ティガレックス兄 「…………あいつ、敬礼したような姿勢のまま固まったぞ…………」
ティガレックス弟 「……チィ。おうおうおうおうおうおうおう!!!!! 誰が助けてくれっつったよォアアア!?」
ティガレックス兄 「全くだぜ!!! バーカ!!! 誰がてめーに助けを求めたァ!!!!!」
ブラキディオス 「………………」
ティガレックス兄 「無視か!? アァ!? これは華麗なる無視かァ!?」
ブラキディオス (スッ)
ティガレックス弟 「頭を下げたぞ……!!!」

イャンガルルガ 「(バサァッ!)お前ら黙ってろ。話がすすまねェ」
少女 「……………………」
ブラキディオス 「……………………」
ティガレックス兄 「少女とあの変なモンスター、見詰め合ってるぞ」
ティガレックス弟 「おうおうおうおうおうおう!!!! てめぇ!!!!! 名乗りもせずに何だコルァ!!!!!」
イャンガルルガ 「黙ってろっつったろ(ゲシッ)」

少女 [ 眠りを覚ましてしまって、ごめんなさい。私は少女、あなたの名前を教えて ]

ティガレックス兄 「あァン!? 少女、何言ってんだかわかんねーぞ!!」
イャンガルルガ 「………………」
        (古龍の言葉…………)
        (少女が、このモンスターを呼び出したんだ……!!!!)
        (なんてこった…………俺は…………俺はまた何も出来ずに、少女に力を…………!!!!)

ブラキディオス [ 私の名はブラキディオス。白銀の龍よ。あなたに仕えし従実なる僕の一人だ ]
少女 [ ブラキディオスさん。あなたの力を、封印された、既に滅びたはずの、あなたの力を…… ]
   [ 私に貸していただけませんか? ]
   [ 今、邪悪な力により新たなる力の誕生が阻止されようとしています ]
   [ 私は、それを止めたい……!! ]
ブラキディオス (スッ)
        [仰せのままに。何なりとお申し付けください、白銀の龍よ]

—シュレイド地方、樹海、朝—

 >ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥ…………
ラージャン 「ふん……」
      (やはり、来ないか)
      (まぁそれもまたいいだろう)
      (平和に暮らし、平和に生きていく分には、逃げることも重要だ)

—シュレイド地方、テオ・テスカトルの巣、朝—

小鉄 (ゴソゴソ)
剣ニャン丸 (ゴソゴソ)
迅雷 「兄貴……」
小鉄 「!」
迅雷 「日が……昇るよ」
小鉄 「…………」
剣ニャン丸 「まさか、行くつもりゼヨ?」
迅雷 「…………」
剣ニャン丸 「止めとくがいいゼヨ!! 次こそは絶対に殺されるゼヨ!!」
      「こんな意味のない戦いで死ぬことはないゼヨ!」

迅雷 「意味がない……」
   「そんなことはないよ……」
   「あいつは、俺を……兄貴を、父さんや母さんをカスだと言った」
   「取り消させなきゃいけない……!!」
小鉄 「(ゴソゴソ)迅雷、現実を見るニャ」
迅雷 「……?」
小鉄 「悔しいのはオイラも同じだニャ。でも、悔しいだけじゃ敵は倒せんニャ」
迅雷 「でも……!!」
小鉄 「なら、お前一人であいつと戦って、それでまた負けたらどうするつもりだニャ?」
迅雷 「!」
小鉄 「残念ながらこの前の戦いじゃ、オイラは途中でやられちまったニャ」
   「この先まともに戦っても、お前の足手まといになりかねんニャ」

迅雷 「兄貴、そんなことない……そんなことないよ!!」
   「兄貴がいるから俺は頑張れるんだ! 兄貴がいなきゃ駄目なんだよ!!」
小鉄 「やかましいニャ!」
迅雷 「!!」
小鉄 「わざわざ死にに行くような戦いに赴くオイラじゃないニャ。ここから逃げるニャ」
剣ニャン丸 「ゼヨ」
迅雷 「に……逃げる……?」
   「逃げるなんて……嘘だよね、兄貴……」
小鉄 「…………(ゴソゴソ)」
   「今戦いに行きたいなら、お前一人で行くニャ。オイラはまだここを動かんニャ」
迅雷 「そんな……兄貴……」
小鉄 「迅雷、無茶と無謀を無茶と無謀にぶつけても勝てんニャ」
   「よく聞くニャ。これから……」
迅雷 「話なんていいよ!!」
小鉄 「!」

迅雷 「兄貴……俺、兄貴のこと買いかぶってたみたいだ……」
   「俺は逃げない……」
   「絶対に逃げない!!」
   「逃げるなら、兄貴だけで逃げて!」
   「俺……行かなきゃ……」
   「あいつのところに、行かなきゃ……!!(ダダッ)」
小鉄 「………………」
剣ニャン丸 「何て真っ直ぐな性格ゼヨ。行っちまったゼヨ」
小鉄 「(ゴソゴソ)それほど迅雷にとって、親と……オイラは大切な存在だったんだニャ」
剣ニャン丸 「でも……本当なのかゼヨ、こてっちゃん」
      「あいつに、勝てる方法があるなんて……」
小鉄 「(ニヤリ)ニャン丸は忘れてることがあるニャ」
剣ニャン丸 「?」
小鉄 「オイラは由緒正しきオトモアイルー。うざくて弱い、オトモアイルーなんだニャ!!!」

—シュレイド地方、樹海、朝—

ラージャン 「…………(ズン、ズン)」
迅雷 「待てェ!!!」
ラージャン 「……?」
      「何だ来たのかァ(ニヤァリ)」
      「馬鹿な奴だ。兄貴とやらはどうした?」
迅雷 「兄貴は……忙しいんだ! お前の相手なんて、俺一人で十分だ!」
ラージャン 「おおかた死にたくなくて、尻尾を巻いて逃げたんだろう?」
      「ア? 図星か?」
迅雷 「…………!!!」
   「オオオオオオオオオオオ!!!!!」
 >ピシャァァァンッ!!
 >バリバリバリバリバリ
迅雷(超帯電) 「御託はいいんだよ……行くぞ……!!!」

ラージャン 「気が合うな。俺も……」
 >ピシャアアアアアンッ!!!!
 >バリバリバリバリバリバリバリ!!!
ラージャン(激昂) 「御託は嫌いな方でな」
          「白い変身はできぬのか」
          「そんな帯電で俺に勝てると思うのか? 変身しろ」
迅雷(超帯電) 「御託は……嫌いじゃなかったのか!!!(シュバッ!!!)」
 >ガガガガガガ!!!!
ラージャン(激昂) 「ハハ……ハハハハハ!!! いい攻撃だ!! 殺す気なのが重々伝わってくるよォ!!」
迅雷(超帯電) 「くそ……っ! 全部防がれる……!! 当たれ! 当たりさえすれば……!!!」
 >ガガガガガガガ!!!!!
ラージャン(激昂) 「だが足りない! 何もかもがだァ!!!」
 >ドッォォォォォォンッ!!!!
 >ズンッ!!
迅雷(超帯電) 「ギャアアアアアア!!!!!」
 >ドッゴォォォォォッ!!!!!
 >パラパラパラ…………
迅雷(超帯電) (吹っ飛ば…………された…………)
        (強い…………こいつ、本当に……)
        (強い…………)

迅雷(超帯電) 「でも……ここで……死んでも……絶対に取り消させるぞ……」
        「お前に……お前に何が分かる!!!」
ラージャン(激昂) 「取り消させてみろよォ! ヒャハハ!!」
 >ダンッ!!
 >クルクルクル
 >ドゴォオォォォオオオオオオ!!!!!!
迅雷(超帯電) 「グウオオオオオオオオ!!!!!!」
 >モクモクモク……
 >パラパラパラ……
迅雷(超帯電) (駄目だ……分かってても、避けられない…………!!)
ラージャン(激昂) 「(バッ)……何だ、呆気ない。変身もせずに終わるのか」
          「一応向かってくる敵には敬意を表する俺でな」
 >ガシッ
 >ギリギリギリ
迅雷(超帯電) 「ガアアアアア………………!!!」
ラージャン(激昂) 「ガキだろうと容赦はしない。このまま絞め殺してくれる」

ラージャン(激昂) 「……?」
 >ズズ……ズズ…………
ラージャン(激昂) (何だ……? 土の中に何かがいるぞ……)
 >バリッ……バババババババババババ!!!!
ラージャン(激昂) 「うおおおおおお!?」
          (これは……人間が使う罠か!?)
          (グッ……毒が入っているのか……動きが取れん……!!!)
 >バッ
迅雷(超帯電) 「ゲホッ……ゲホッ!!!」
        (何だ……一体何が…………)

 >ズボッ!!
小鉄 「今だニャ迅雷! 吹き飛ばせニャ!!!」
   「コイツの足元に、地面を潜って痺れ罠を仕掛けたニャ!!」
   「しばらくコイツは動きが取れんニャ!!」
迅雷(超帯電) 「兄貴! 逃げたんじゃなかったの!?」
小鉄 「オトモ三大原則、退かぬ、媚びぬ、省みぬだニャ!!!!」
 >バーン!!
ラージャン(激昂) 「姑息なァァアアア!!!!!(ドォオォォンッ!!!)」
小鉄 「ギニャ!? 痺れ罠が吹っ飛ばされたニャ!!!」
剣ニャン丸(物陰) 「(ビクビク)や、やるニャ、こてっちゃん!!(ビュンッ)」
 >パァンッ!!
ラージャン(激昂) 「これは……煙玉か……?」
          「成る程猫め、考える。俺の視力を奪おうというわけだな……」

ラージャン(激昂) 「だがこの当たり一帯をォォォ!!!」
 >バッ!!!
 >バチッ! バチッ!!
ラージャン(激昂) 「元気玉で吹き飛ばしたらどうなるかなぁああ!?」
          「ヒャハ! どうなるかなああ!!!!」
小鉄 「迅雷、よく聞くニャ」
   「あいつは攻撃力はものすごいけど、当たらなければどうということはないニャ」
   「お前は素直すぎるニャ。真っ直ぐいくんじゃなくて、死角をつくニャ」
迅雷(超帯電) 「死角?」
小鉄 「お前に、オトモ直伝緊急回避の術を教えるニャ!!」

ラージャン(激昂) 「死ねえええええい!!!!!!」
 >ドォォォォォォォオオオオンッ!!!!!
 >バキバキバキバキバキ
 >ズウッゥウウウンッ!!!!
 >ズゥゥゥゥゥウウウンッ!!!
 >モクモクモク…………
 >パラパラパラ…………
ラージャン(激昂) 「煙も晴れたか……」
          (森も綺麗に消滅している……)
          (少し暴れすぎたな……)
          (小僧と猫は、陰も形もなくなったか……)
 >ズズズズズズズ

ラージャン(激昂) 「!」
 >ズボォッ!!!
迅雷&小鉄 「「ウオオオオオオオオオ!!!!!!!!」」
ラージャン(激昂) (何……!? 体の小ささをいかして、猫のように……)
          (破壊で柔らかくなった地面を潜ってきたのか!!!!)
          (背後を取られた!!)
迅雷&小鉄 「「ガアアアアア!!!!」」
 >ピシャァアアアアンッ!!!!!
 
 >バリッ!!! バリッ!!! バリッ!!!!

迅雷(激帯電) 「ウウウオアアアアー!!!!!!」
小鉄 「とう!(バッ)」
ラージャン(激昂) (猫が飛んできた!? 何をする気だ……!?)
小鉄 「オトモ直伝、自爆大樽Gを喰らいやがれニャァアア!!!!!!」
ラージャン(激昂) (あれは爆弾か!? あいつ、吶喊するつもりか!!!)
          「くっ……!!!」
 >ズッ……………………
 >ドッォォオオオオオオオオオンッ!!!!!!
小鉄 「(ドサッ)ゲホッ……!」
ラージャン(激昂) 「ガ………………!!!!!」
          (しまった……爆音で、耳が…………)
          (爆風の土煙で、小僧がどこから来るか分からん……!!!)
ラージャン(激昂) 「この……小癪な猫がああああ!!!!」
小鉄 「!!!」

迅雷(激帯電) 「 サ セ ル カ ア ア ア ア ! ! ! ! 」
 >ドゴォォォォォォォッ!!!!!
ラージャン(激昂) 「カ…………ッ」
 >ドッガアァァアアアアアンッ!!!
 >パラパラパラ…………
ラージャン(激昂) (後ろから吹き飛ばされた…………)
          (クソ……岩に体がめり込んで、動けん……!!!)
          (奴ら、これを計算していたのか!!!)

迅雷(激帯電) 「(ザッ)………………」
ラージャン(激昂) 「…………チィ」
迅雷 「(スゥ)……これで、一勝一敗だよ」
ラージャン 「(スゥ)…………(バキィンッ!!)」
      「何故トドメを刺さなかった? 岩を砕いた今の俺になら、お前たちではもう勝ち目はないぞ」
迅雷 「あんたには一回見逃してもらってる。それに……」
   「正直、ちょっと卑怯だったと思うから……」
小鉄 「…………(ピクピク)」
ラージャン 「ふん……」
      「興が冷めた。俺は帰るとする」
      「そこで痙攣してる猫の世話でもしてやるがいい」
迅雷 「あの……」
   「また…………」
ラージャン 「………………」   
迅雷 「また………………俺と、戦ってくれる?」
ラージャン 「…………(ニヤァァ)」
      「次は、正々堂々と、真っ向から来るんならな」

お疲れ様です。次回、第8話の終盤に続かせていただきます。

ご意見やご感想などありましたら

BBS:http://www3.rocketbbs.net/601/Mikeneko.html
Twitter:http://twitter.com/matusagasin08

などでコンタクトをいただければ幸いです。
もちろん、この場で議論などをしていただくのも大歓迎です。
その際は、私の投稿と区別をつけるために、E-mail欄に「sage」と入力してくださいね。

お気軽にメッセージや書き込みください。
続きは、気長にお待ちくださいね。

ものすごく寒い日が続いています。
加えて、風邪も流行っているようです。
皆様は風邪など引かれていませんでしょうか。
抗生物質が効くそうなので、お医者さんでいただいてくるのが一番のようです。
お体に気をつけてくださいね。

それでは、今回は失礼いたしますm(_ _)m


身体は大事にしろよ〜

ブラキさんは原作でもイビルを超える強さだと思う
あと、ナルガ希少種ヤバイ

お疲れ様です!
怒りブラキディオスは暴れまくるのでかなり苦手ですww

少女と迅雷・小鉄組の主人公補正が強いねぇ…

ブラキ、初見はキツかったなぁ〜
少女の味方で良かった

乙です

ブラキいくらなんでも強すぎwwそれからアマツ他力本願だな、自力でやったの猫の集落破壊ぐらいとかw

乙であります!

ブラキはガンス一筋の俺に太刀を握らせた
初見はトラウマもんだったわ

>>596
ありがとうございます。そちらもお体を大事に〜(人´ω`)
月迅竜は確かにヤバいですね。びっくりしました。
今後出て欲しいなぁ。

>>597
暴れられると厄介ですよね。
怒り状態になると別モンスターのようになるので驚きでした。

>>598
主人公組にはこの先にも試練に遭っていただくよていなのでプラマイゼロです(`・ω・´)o

>>599
ブラキディオスは味方にしようと考えてました。
初見であの爆発は厳しいですよね(´・ω・)

>>600-601
一人くらい突出したキャラがいてもいいかなぁと何となく思ったのです。
アマツマガツチはこれからもっと悪くなっていきますよー。

>>602
武器替えたくなりますよね。
私もライトボウガンから乗り換えようかと思いました。

それでは、続きを投下させていただきます。

—潮島、昼—

ゴゴモア [ そうか……この島に、こんなモンスターが眠っていたとはな…… ]
ブラキディオス [ ………… ]
ココモア [ 父ちゃん、どうするの……? ]
ゴゴモア [ ………… ]
ゴゴモア [ 天の啓示かも知れぬ。我々に、外に出よと、そういうことなのかもしれない ]
     [ どの道、古龍に目をつけられたこの島は駄目だ。お前を守ることは出来ない ]
ココモア [ 俺……お姉ちゃんと、外に出てみようと思うよ ]
ゴゴモア [ ココ……! ]
ココモア [ 俺、自分の体に隠されてる謎を知りたい。ちゃんと、自分でラヴィエンテ様に会って、聞きたいんだ ]
ゴゴモア [ う……うむ…… ]

少女 「この人はブラキディオスさん。この島の底に封印されてたモンスター。敵じゃないよ」
ティガレックス兄 「ケェェ! 気にくわねぇな!」
ティガレックス弟 「同感だぜ! いきなり出てきて人様の獲物とっかえすっちゃ、見てらんねぇな!!」
ブラキディオス 「…………」
ティガレックス兄 「何とか言ったらどうなんだ、アァ!(ぐるぐる)」
ティガレックス弟 「食っちまうぞコルァ!!(ぐるぐる)」
イャンガルルガ 「あいつらさっきから同じ台詞言いながら、あいつの周りをひたすら回ってるぞ……」
少女 「落ち着くまで待とう。しばらくは、ブラキディオスさんがいれば安全だと思う」
イャンガルルガ 「…………分かった」

ナルガクルガA 「ちょっとぉ、あたしたちのことはガン無視ィ!?」
ナルガクルガB 「ちょっとちょっとぉ!」
ナルガクルガC 「何とか言ったらどうなのよーぅ!!」
イャンガルルガ 「またきしょいのが出てきたな……どっかの誰かに似てるのが三匹もいやがる」
ナルガクルガA 「きしょいとはどういうことよーう!!」
ナルガクルガB 「でもあなた、ちょっとイ・ケ・メ・ン」
ナルガクルガC 「ヒャァ! ワイルドさがイイ!!」
ナルガクルガ達 「「「あたし達の 好 み ね !!」」」
イャンガルルガ (ゾッ)
少女 「こんにちは。私は少女。この人はイャンガルルガさん。あなた達は?」

ナルガクルガA 「私達は! 人呼んで密林三姉妹! ナルガクルガ三姉妹よ!!」
少女 「ナルガクルガさん……違う地方の……」
イャンガルルガ 「三兄弟の間違いだろ」
ナルガクルガB 「何よーぅ! 食べちゃうわよ!」
イャンガルルガ (ゾッ)
ナルガクルガC 「あなた、その様子だと、どっかで私達に似たモンスターを見たことがあるっぽいわねぃ!」
少女 「うん。私が知ってるのは、もう少し大きくて、別の地方には白いお父さんがいる人だよ」
ナルガクルガC 「ベリオロスのことかしら? あいつに子供なんていたかしらね?」

ナルガクルガA 「……! そんなことより妹達! この人間、言葉を喋ってるわ!!」
ナルガクルガB 「あらほんと、あまりに人間臭くないから気にしてなかったけどほんと!!」
ナルガクルガC 「どういうことよう! 人間じゃないのぅ?」
少女 「…………」
   「うん、よく分からないけど……」
イャンガルルガ 「少女は、いろいろ複雑な事情があるんだよ」
ナルガクルガA 「複雑なのね……アタシ達も性に複雑だから、気持ちは分かるわ」
ナルガクルガB 「似たもの同士ねぃ!」
ナルガクルガC 「ちょっとぅ、ルコも自己紹介くらいしなさいよぅ!!」
ルコディオラ 「…………」

ルコディオラ 「助けられた。某、名をルコディオラと言う」
ナルガクルガA 「古龍になりたての坊やなのよぅ。仲良くしてあげて!(バチコーン☆)」
イャンガルルガ (ゾッ)
ルコディオラ [ 俺の名はルコディオラ。お前、名を何という? ]
少女 [ 私……私に、名前はないよ。ただの人間だよ ]
イャンガルルガ 「…………」
ナルガクルガB 「あ、こらまた古龍語使って!!」
ナルガクルガC 「でもあの人間? ルコの言葉が分かるみたいよう!」
ルコディオラ [ 名前がない? 誰か古龍から名前をいただいたりはしていないのか? ]
少女 [ 名前って、もらうものなの? ]
ルコディオラ [ お前は……俺達の仲間ではないのか? ]
少女 [ 分からないの…… ]
ルコディオラ [ 分からない? ]
少女 [ うん………… ]

ティガレックス兄 「こ……こいつ、これだけメンチ切っても顔色一つ変えやしねぇ……!!(ハァハァ)」
ティガレックス弟 「只者じゃねぇな……(ハァハァ)」
イャンガルルガ 「お、やっと諦めたか」
ブラキディオス (ズズ……)
ティガレックス兄 「!!」
ティガレックス弟 「動いた!!」
ブラキディオス (ズゥン)
        [ 我が主よ。何か食料を補給できないだろうか…… ]
        [ 私の力は強いが、体力も一気に消耗するものでな ]
少女 [ あ……そうだね。ごめんなさい、気付かなくて ]
   「ゴゴモアさん、何かみんなで食べられるもの、ないかな?」

ゴゴモア 「…………飯か。出そう」
ティガレックス兄 「飯? ヒャァ! 昼ご飯だァ!」
ティガレックス弟 「飯だァ!!」
ナルガクルガA 「お昼ご飯!?」
ナルガクルガB 「お昼ご飯よぅ!!」
ナルガクルガC 「ヒャッハー!!!」
イャンガルルガ 「ええいうるせぇ!!!!」
ゴゴモア 「とりあえず、干し肉、とってくる。近くに、ハチミツ、ロイヤルハニー、ある。食え」
ティガレックス弟 「兄者! こんなところにロイヤルハニーがあるぜ!」
ティガレックス兄 「ヒャァ! ロイヤルハニーだァ!!!」
ナルガクルガA 「ツチハチノコが沸いてるわ!!」
ナルガクルガB 「ランチね!!」
ナルガクルガC 「ルコも何か食べなさい!(モッシャモッシャ)」

ルコディオラ 「………………」
       [……人間が、モンスターを復活させることなど出来るはずがない]
少女 [ ………… ]
ルコディオラ [ お前は、俺達の仲間だ。どうしてそうなった? ]
少女 [ 今まであったこと、話す。だから、知ってることがあったら教えて ]
ルコディオラ [ 分かった。とりあえず俺達も何かを食おう。話はそれからだ ]
イャンガルルガ (…………)
        (少女が、遠いところの存在になっちまってるような気がする……)
        (俺は何も出来ないのか……)
        (いつだって俺は、ガヤで騒いでるだけだ……)
        (クソッ……イラつくぜ……!!!!)

—しばらく後—

ナルガクルガA 「ここら一体の食料はほぼ食い尽くしたわね!!!」
ナルガクルガB 「ロイヤルハニーはカケラもないわ……」
ナルガクルガC 「ちょっとやりすぎたかしら……」
イャンガルルガ 「てめぇらどんだけ食えば気が済むんだ! この辺の蜂の巣は全部なくなっちまったじゃねーか!!」
        「加減を知れ加減を」
ティガレックス兄 「Zzzzz………………」
ティガレックス弟 「Zzzzz………………」
イャンガルルガ 「寝てるしね…………」
ブラキディオス [ ……久方ぶりの食事であった。感謝する ]
ゴゴモア [ こちらこそ……ココを守ってくれて、礼を言う。ありがとう ]
ブラキディオス [ お主も古龍の言葉が話せるのか ]
ゴゴモア [ 昔ラヴィエンテ様に育てられていたことがある ]
ブラキディオス [ ラヴィエンテ様だと……? ]
        [ あのお方は、まだ生きていらっしゃるのか…… ]

ゴゴモア [ どういうことだ? ]
ブラキディオス [ ………… ]
ルコディオラ [ ラヴィエンテ様と知り合いなのか? ]
ブラキディオス [ 小さき古龍か……お主の戦い、地中深くで聞かせてもらった ]
        [ 才能はある。が、荒削りすぎる ]
        [ そのような戦い方では、いずれ命を落とすぞ ]
ルコディオラ [(カチン)…………それはどうも。余計なお世話だ]
ブラキディオス [ ………… ]
少女 [ ルコディオラさん、話を聞いててくれた? だから私、ラヴィエンテ様に会いたいの ]
ルコディオラ [ ああ、聞いていた。君も難儀な人生を送ってるな ]
       [ ラヴィエンテ様に会うことは、誰でも出来る。だけど、一つだけ念頭においておいて欲しいことがある ]
       [ 実は俺は、ラヴィエンテ様のお姿を見たことがない ]
少女 [ え…………それって、どういう………… ]

ルコディオラ [ 言葉のままの意味だ。ラヴィエンテ様のお体がどこにあるかは分からない。が、「対話」をすることは出来る ]
ゴゴモア [ 俺も、ラヴィエンテ様の声を聞いて育てられた ]
ブラキディオス [ お体をなくされたのか? ]
ルコディオラ [ そこまでは分からない……でも、少なくとも俺は遭ったことはない ]
少女 [ お話だけでもいいの。聞かせて欲しい ]
ルコディオラ [ ここから更に進んだところに、孤島という島がある ]
       [ その更に奥に、絶島という島が存在する ]
       [ 孤島でも対話は可能だが、絶島……ラヴィエンテ様のパラダイスに入ることが出来れば、古龍の力があれば対話は容易だ ]
少女 [ 絶島……そこに行けば、この体の謎が解けるんだ…… ]
ルコディオラ [ ……………… ]

ナルガクルガA 「ちょっとーぅ! なーにアタシ達が分からないことばでペチャクチャしゃべってるのよーぅ!!」
ナルガクルガB 「混ぜなさいよぅー!!」
ナルガクルガC 「仲間外れは一番精神に来るのよぅ!!」
少女 「ご、ごめんなさい。少し話し込んじゃって」
   「ゴゴモアさん、これからどうしよう」
ゴゴモア 「……俺、ココも、ラヴィエンテ様の島、行く」
ココモア 「(コクリ)……」
ゴゴモア 「空、飛べるモンスター。俺たちを、乗せてくれ」
ナルガクルガA 「やーぁよう! 猿の臭いがうつるじゃないのぅ!!」
ナルガクルガB 「ごめんよぅ!」
ナルガクルガC 「猿はパスよぅ!!」
少女 「じゃあティガレックスさんたちに運んでもらおう」
ゴゴモア 「承知した」
イャンガルルガ (……あいつら実は滑空してるだけなのに、乗せられンのか?)

ブラキディオス 「…………」
少女 [ ここを離れて、ラヴィエンテさんのところに行くの ]
   [ 一緒に、来てくれる? ]
ブラキディオス [ 無論 ]
少女 「ナルガクルガさん達。ブラキディオスさんを運んでくれない?」
ナルガクルガA 「えぇー!? アタシ達が!?」
ナルガクルガB 「やぁよぅ!!」
ナルガクルガC 「でもあいつには助けてもらった恩があるわ……」
ナルガクルガA 「ぬぅ、仕方ないわね!!」
ナルガクルガ達 「「「ゆっくり乗っていってね!!」」」
イャンガルルガ (イラッ)
ルコディオラ [ あの白い龍が戻ってくる前にここを離れよう ]
少女 「うん、分かった。みんな、絶島に行くよ!!!」

—シュレイド地方、海岸、朝—

迅雷 「ハァ……ハァ……(ドドド)」
小鉄 「迅雷、もっと急ぐニャ!」
迅雷 「もうじき海岸に出るよ!」
小鉄 「あいつらに見つかる前に、ニャン丸の船でここを脱出するニャ!!」
   「迅雷くらいなら乗せられるニャ!!」
   (旦那さん……旦那さんを、この戦いに巻き込むわけにはいかないニャ……)
   (アマツマガツチの狙いは、オイラ達だニャ! 少しでも旦那さんから遠ざかるニャ!!)
迅雷 「船が見えたよ!!」

—シュレイド地方、海岸、少し離れた場所—

ナナ・テスカトリ 「……いいのですか? このまま行かせてしまって……」
テオ・テスカトル 「………………」
ラージャン 「ケケッ……俺ともう一度戦う約束をしてある……」
      「あの猫はどうか分からんが、あのガキは見所がある……」
      「約束を破ったりはしない筈だ」
ナナ・テスカトリ 「あなたには今回、よく働いてもらいました。これで、あの二匹はどんな困難がきても、立ち向かうことができるでしょう」
テオ・テスカトル 「……船出だ」
ナナ・テスカトリ 「…………」
ラージャン 「………………(ニィ)」

お疲れ様です。
第8話はこれで終わりまして、第9話「獄狼竜(予定)」に続かせていただきます。

ご意見やご感想などありましたら

BBS:http://www3.rocketbbs.net/601/Mikeneko.html
Twitter:http://twitter.com/matusagasin08

などでコンタクトをいただければ幸いです。
もちろん、この場で議論などをしていただくのも大歓迎です。
その際は、私の投稿と区別をつけるために、E-mail欄に「sage」と入力してくださいね。

風邪がぶりかえしてしまったようで、また、仕事の方も転換期に入ってまいりまして、少し停滞するかもしれません。
2、3日おきになるかもしれませんが、気長にお待ちくださいね。

皆様も風邪などに気をつけてくださいね(´・ω・)
今年の病気はタチが悪いです……。

こんばんは。

大変長い間お待たせしました。
皆様にご心配もおかけしてしまったようで、すみません。

第9話「獄狼竜」を少し書きましたので、投稿させていただきます。

高知のグなんとかさんの登場です。

現在体調を崩してしまっているので、少量の投稿になりますが、ご了承ください。

9.獄狼竜

ナルガクルガA 「ちょっとこれは……(バサッ……バサッ……)」
ナルガクルガB 「流石に無理があるんじゃないかしら……(バサッ……バサッ……)」
ナルガクルガC 「重すぎるのよこいつ……(バサッ……バサッ……)」
ブラキディオス 「…………」
ルコディオラ 「…………」
少女 「頑張って。もう少しいったら休憩しよう」
ティガレックス兄 「ヒャァ! 休憩だァ!」
ティガレックス弟 「腹が減ったぜ。それに猿臭ェ」
ゴゴモア 「……すまない。背中、借りる」
ココモア 「…………」

イャンガルルガ 「驚きだな。やれば出来るじゃねぇかてめぇら」
ナルガクルガA 「キィ! ワイルドボーイ、ひとごとみたいに言わないで欲しいわね!」
ナルガクルガB 「絶妙なバランスで成り立ってるんだから、余計なこといわないで頂戴!」
ナルガクルガC 「気を抜けば落ちるわ! 落ちてもいいっていうのーぅ!?」
イャンガルルガ 「元気じゃねぇか……」
ティガレックス兄 「でもこっちで合ってるのか?」
ティガレックス弟 「全くだぜ。絶島とやらの位置もわかんねェのに、闇雲に飛んでて着くのかね」
少女 「ゴゴモアさん。ルコディオラさん。こっちでいいんだよね?」
ゴゴモア 「ああ。あっちの方から、強い気、感じる」
ルコディオラ 「間違いない」

ナルガクルガA 「! ちょっと、あんなところに陸地があるわ」
ナルガクルガB 「ヒャッハァ! 休憩よ!」
ナルガクルガC 「ちょっとお姉ちゃん達、あんまりはしゃぐと(グラッ)」
ブラキディオス 「…………」
 >ヒュゥゥゥゥゥゥゥ…………
ナルガクルガC 「ああ……」
ティガレックス兄 「ヒャハハハ! 落ちた! 落ちたぜ!!(ヒュゥゥゥ)」
ティガレックス弟 「人のこと言えないだろ……(ヒュゥゥゥ)」
少女 「ガルルガさん、ここで降りよう」
イャンガルルガ 「分かった(ヒュゥゥゥゥ)」
ルコディオラ 「…………(ヒュゥゥゥ)」

—高地、昼—

ブラキディオス 「カァ!(ズゥ…………ゥゥゥンッ!!)」
ティガレックス兄 「な……何と……!!」
ティガレックス弟 「何て華麗な着地なんだ!」
イャンガルルガ 「どこがだ。すげぇ数の鳥が飛び立ったぞ(バサッ、バサッ)」
少女 [ 大丈夫? ]
ブラキディオス [ 仔細ない ]
ナルガクルガA 「ごめんねー! てへっ(バサッ、バサッ)」
ナルガクルガB 「あんたがあまりにも重いのが悪いのよ(バサッ、バサッ)」
ナルガクルガC 「やってられないわよーぅ!(バサッ、バサッ)」

イャンガルルガ 「見たことねぇ場所だ……随分高い場所だな」
少女 「変な気配とかはしないよ。大丈夫な場所だと思う」
イャンガルルガ 「お前を追ってきてる奴の気配も感じないか?」
少女 「うん。見失ったんじゃないかな……」
イャンガルルガ (本当か……?)
        (普通じゃありえないほどしつこい敵だ、見失うくらいで諦めるとは思えないが……)
ココモア 「ここは……」
ルコディオラ 「安全な陸地のようだ」
少女 「とりあえず食べられるものを探そう。そしたらゆっくり……」

×××××× 「おうおうおうおうおうおうおうおう!!」
 >ズンズンズンズン
少女 「!!」
ティガレックス兄 「あァ!? ンだこルァ!」
ティガレックス弟 「ヤんのかコラァ!!」
×××××× 「随分な挨拶じゃねェか!! ここを俺様の土地と知ってのことかい!!」
イャンガルルガ (また頭が悪そうな奴が出てきたぞ……)
少女 「ごめんなさい。無理やり運んでた人が落ちちゃったの」
×××××× 「ッァア!? 何で人間が喋ってるんだァ!?」
       「おうおう、意味がわかんねェぞ!!」

ティガレックス兄 「ンだてめぇコラ無視すんじゃねぇよ!!」
ティガレックス弟 「ヤんのかコルァ!!」
×××××× 「ンだてめェら! 初対面の相手にいいメンチ切るじゃねェか!!」
       「気に入った! 細かいことはしらねェが、テメェら俺様の舎弟にしてやってもいいぜ!!」
ティガレックス兄 「あぁ!?」
ティガレックス弟 「シャテイって何だ!?」
イャンガルルガ 「黙ってろ。話がすすまねェ」
        (またこのパターンかよ……)
        「別にヤる気はねぇよ。飛んでたら連れが落ちたんだ」
×××××× 「飛んでたら落ちた? ギャハハ! どう見ても飛べそうにねぇ奴が混じってるぞ!」
ブラキディオス 「…………」
×××××× 「さてはてめぇら馬鹿だな? 気に入った! ついてこい。いいもん食わせてやる!!」

少女 「待って。ここに住んでるモンスターさん? 私は少女。名前を教えて?」
×××××× 「俺様の名前はグレンゼブル。ここら一体を仕切ってる番長ったぁ俺のことだ!!」
グレンゼブル 「ついてきな! 変な人間に馬鹿ども! 腹減って仕方がねぇ顔してるぜ!!」
ナルガクルガA 「何か食べ物があるの!?(ガバッ)」
ナルガクルガB 「ヒャァ! 昼食よ!」
ナルガクルガC 「二日ぶりの食事よォ!!」
ルコディオラ 「流石に某も腹が減った」
ティガレックス兄 「早く食わせろ!」
ティガレックス弟 「ポポはいねぇのかポポは」
グレンゼブル 「ポポ? 良くわからねぇが、ここには……」

エルペ達 「きゃ、グレン様よ!!」
     「え? どこどこ?」
     「あそこ、変なモンスター達もいるわ!!」
ティガレックス兄 「美味そうなケルビ? がいるじゃねぇか!!」
ティガレックス弟 「早速食うとするか!」
グレンゼブル 「やめろ兄弟(ゲシッ)」
ティガレックス兄 「ッテェな何すんだ!!」
ティガレックス弟 「ケルビは食うもんだろォ!」
エルペ達 「野蛮なモンスターがいるわ……(ひそひそ)」
     「顔も野蛮だけど心も野蛮なようね……(ひそひそ)」
少女 「この角が大きいケルビさんたち……全然怖がらない……」
ブラキディオス 「…………」

グレンゼブル 「こいつらはエルペ! 乱獲されて数が減ったから、俺がここで保護してる」
エルペ達 「グレン様、今夜辺り、崖の下の奥様が子供を産みそうなの。見に来てくださる?」
グレンゼブル 「勿論だ! 何か土産物を持って行かなきゃな!」
ティガレックス兄 「…………」
ティガレックス弟 「腹……減った……」
グレンゼブル 「どうした兄弟! 死にそうな顔してると、運まで逃げるぜ!」
       「上を向け上を!」
ティガレックス兄 「俺らがいつテメェの兄弟になったよ……」
ティガレックス弟 「いいから早く、この際何でもいいから飯を食わせろ……」
グレンゼブル 「モンスター皆兄弟だ! グダグダ言わずに着いて来い! その変な人間もな!!」
ナルガクルガA 「……何か嫌な予感しかしないわ……」
イャンガルルガ (また変な奴が出てきやがった……)

—高地、グレンゼブルの住処(洞窟)、昼—

ティガレックス兄 (もっさもっさ)
ティガレックス弟 (もっさもっさ)
グレンゼブル 「何だァシケた面しやがって! 忍耐の種と怪力の種はなァ、食えば食うほど力がつくんだぜ!」
ナルガクルガA (もっさもっさ)
ナルガクルガB (もっさもっさ)
ナルガクルガC (もっさもっさ)
ブラキディオス (ボリボリ)
ルコディオラ (ボリボリ……)
ゴゴモア 「うむ……美味い」
ココモア 「お腹が膨れるね」
少女 「ありがとう。火が使えれば、焼いても食べられるんだけど……」
ティガレックス兄 「(ゲフゥ)……チッ。肉が山ほど跳ね回ってるってのに食えねぇとは……」
ティガレックス弟 「味がしねぇ味が」

グレンゼブル 「百回噛め! 味の向こう側に到達できるぜ!!」
イャンガルルガ 「(もっさもっさ)……で、お前さんはいつからここに住んでるンだ?」
グレンゼブル 「さァなァ。俺様以外の大きなモンスターを見るのは初めてのことだぜ」
       「時たま人間のハンターが、エルペ達を捕まえに来るくらいか?」
少女 「人間? この近くに人間の村があるの?」
グレンゼブル 「村? よくわからねぇが、船っつぅのか? それに乗ってくる」
少女 「そうなんだ……」
   (船ってことは海賊かな……)
グレンゼブル 「俺様はそういう馬鹿どもから、エルペとか、ブルックを守ってやってる」
       「まぁ、ブルック共にはまだ警戒されちゃいるがな」
       「いつかは分かり合える! 同じモンスター同士、仲良くやれる未来が来るはずだ!」

グレンゼブル 「百回噛め! 味の向こう側に到達できるぜ!!」
イャンガルルガ 「(もっさもっさ)……で、お前さんはいつからここに住んでるンだ?」
グレンゼブル 「さァなァ。俺様以外の大きなモンスターを見るのは初めてのことだぜ」
       「時たま人間のハンターが、エルペ達を捕まえに来るくらいか?」
少女 「人間? この近くに人間の村があるの?」
グレンゼブル 「村? よくわからねぇが、船っつぅのか? それに乗ってくる」
少女 「そうなんだ……」
   (船ってことは海賊かな……)
グレンゼブル 「俺様はそういう馬鹿どもから、エルペとか、ブルックを守ってやってる」
       「まぁ、ブルック共にはまだ警戒されちゃいるがな」
       「いつかは分かり合える! 同じモンスター同士、仲良くやれる未来が来るはずだ!」

イャンガルルガ (何だこの根拠のない希望に満ちた野郎は……)
        「……ブルックって何だ?」
グレンゼブル 「ブルックっつぅのは、途中でも見ただろ? 豚みてぇな、猪みてぇな良くわかんねェ奴らだ」
       「エルペみてぇに言葉が通じねぇから、意思疎通には苦労するがな!」
ティガレックス兄 「もうそいつらでいいから肉を食わせろ肉を」
グレンゼブル 「バッ……お前、バッ……!! 仲間が仲間を食う馬鹿がどこにいるよ」
ティガレックス弟 「ここにいるよ」
グレンゼブル 「ったァ〜! 馬鹿だなてめぇら!」
ティガレックス兄 「ンだとォ!? 馬鹿って言う奴が馬鹿なんだぜ!!」
ティガレックス弟 「ヒャハハ! バーカバーカ!」
グレンゼブル 「馬鹿で結構! だがな、俺は、俺の目の届くところで仲間を殺すような真似は絶対ェしねぇ!」
       「そうすりゃ、いつかいいことが回ってくる筈だ!」

ティガレックス兄 「あァ〜あ、そうですかよ。俺ァ疲れた。寝るわ」
ティガレックス弟 「俺も。やってらんねェ」
ナルガクルガA 「あたし達もちょと寝るわ。ブラキディオスが重過ぎて、体力が全然残ってないのよ」
ナルガクルガB 「もうごめんだからね!」
ナルガクルガC 「腰痛になったらどうしてくれるのよーぅ!」
イャンガルルガ 「元気じゃねぇか……」
グレンゼブル 「で、兄弟。てめぇらはどっから来た? いろいろ教えろ」
少女 「兄弟……って、私達のこと?」
グレンゼブル 「人間と兄弟になるのは初めてだが、てめぇは人間臭くねぇ。特別に俺様の兄弟になることを許可してやる!」
少女 「あはは……ありがとう」
グレンゼブル 「しばらくエルペ達を守るために、ここから離れてねぇからな。外のことを知りてぇ」

グレンゼブル 「………………………………へェ。だからてめぇからは、人間臭い臭いがしねぇわけだ」
       「古龍ってのァ初めて見たが、何だぁ、普通の人間みてェだな」
少女 「……まだ、私、自分が古龍なのかどうか分からないんだけれど……」
ルコディオラ 「お前、古龍では、ないな」
グレンゼブル 「俺か? 俺は只の俺だ。そんなご大層な代物じゃねぇ」
ルコディオラ 「…………」
ゴゴモア 「古龍でもないのに、土地、守っているのか」
     「その心意気、嫌いでは、ない」
グレンゼブル 「てめぇ猿! 話が分かるじゃねぇか」
       「ここは俺の生まれ故郷だからな」
イャンガルルガ 「…………」
グレンゼブル 「若い頃、旅から戻ってきた時は、そりゃもう人間にやられて、高地はボロボロだった」
       「悲しくてよ。人間追い出して、それからずっとここを離れてねぇ」

少女 「そうなんだ……」
   「ごめんなさい……私たちが凄い迷惑を……」
グレンゼブル 「何を言う兄弟! 悪いのはその馬鹿共であって、てめぇじゃねぇ」
       「胸を張れ、辛気臭ェ面すんな! 運気が逃げるぜ!!」
少女 「え……ええと、うん」
グレンゼブル 「で、そっちの兄ちゃんがこいつと同じような古龍なわけか」
ルコディオラ 「そうだ。由緒正しき……」
グレンゼブル 「あァそういうのはいい。聞いてもためになんねェ」
ルコディオラ 「…………」
グレンゼブル 「俺ァ、同じモンスターのくせに、偉そうにしてる奴は嫌いだ」
       「そういう奴とは、なりたくても兄弟になれねぇからな!」
ルコディオラ 「ふん……」

ブラキディオス [ 我が主よ、話がある ]
少女 [ 何? どうかした? ]
ブラキディオス [ この洞窟の奥から、奇妙な波動を感じる。出来れば見せてもらいたい ]
少女 [ うん。分かった。ちょっと聞いてみるね ]
グレンゼブル 「どうした? 変な言葉だな。それが最近のトレンドなのか?」
少女 「うぅん。古龍の言葉。ブラキディオスさんはそれしか話せないの」
グレンゼブル 「へぇ。不便なもんだな兄弟!」
少女 「ブラキディオスさんが、この洞窟の奥で何かを感じるって言ってるんだけど、ちょっと見せてもらってもいい?」
グレンゼブル 「何か感じる? あァ。あれのことか」
少女 「あれ?」

—高地、グレンゼブルの住処(洞窟の奥)、昼—

グレンゼブル 「これだろ?」
少女 「これって……」
ブラキディオス [ 間違いない。これから発せられている ]
        [ 古代の力だ ]
少女 「岩の中に、何かある……」
イャンガルルガ 「何だそれ?」
ゴゴモア 「これは……古龍の力、その源」
少女 「この、黒い剣みたいなものが?」
ココモア 「何だか……いい感じがしないよ。悪寒がする……」
ルコディオラ [ 俺もここに入った時から、太古の力を感じていた。しかし、こんなにはっきりと形を残しているとは…… ]

グレンゼブル 「これは、俺のお守りだ!」
少女 「お守り?」
グレンゼブル 「どんなに怪我しても、この近くで寝ればすぐに良くなンだよ」
       「俺が小さい時から、ずっとここにあった」
       「人間が使う武器みてぇでそこは嫌だが、大切なモンだ!」
ブラキディオス 「…………」
ルコディオラ [ どうしてこんなところに……少女、回収を…… ]
少女 [ 駄目だよ、これはグレンゼブルさんの大事なものだよ ]
ルコディオラ [ ………… ]
少女 [ 人の大事なものを、勝手に触っちゃいけないよ ]
ブラキディオス [ ………… ]

グレンゼブル 「何だ何だァ? 相談か?」
少女 「ええと……ここにこれがあるって、他のモンスター達は知ってるの?」
グレンゼブル 「時たま、崖から落ちて大怪我をしたエルペを連れてくるからな。あいつらは知ってるだろ」
       「あと……若い頃、人間がこの洞窟を使ってたンだ」
少女 「!」
グレンゼブル 「今でも時たま人間が来る。こいつを狙ってるのかもな、ハハ!!」
イャンガルルガ 「少女、良くわからねぇが、これは使えるのか?」
少女 「……うぅん。そういうものじゃないと思う」
イャンガルルガ 「…………」
        (チッ。俺には隠し事かよ……)

—高地、グレンゼブルの住処(洞窟)、夜—

ティガレックス兄 「ガァァ……Zzz……」
ティガレックス弟 「ゴォオ……Zzz……」
ルコディオラ 「Zzz…………」
ブラキディオス 「Zzz…………」
ゴゴモア 「Zzz……」
ココモア 「Zz……」
ナルガクルガA 「Zzz…………」
ナルガクルガB 「Zzz…………」
ナルガクルガC 「Zzz…………」
少女 「Zzz…………」

イャンガルルガ 「チッ。眠れねぇ」
        「外の空気でも吸ってくるか」

—高地、グレンゼブルの住処(洞窟の入り口)、夜—

イャンガルルガ 「……? 何してンだあいつ」
グレンゼブル 「ハハ、そーかそーか良かったな!!」
エルペ達 「グレン様のおかげで、無事に赤ちゃんも生まれましたわ!」
     「本当、グレン様がいてくださるだけで、どれだけ心強いか……」
グレンゼブル 「気ィつけて帰れよ、じゃな」
イャンガルルガ 「………………」
グレンゼブル 「おうおうおう、どうした兄弟! 辛気臭ェ面しやがって!!!」
       「運気が逃げるぜ!!」
イャンガルルガ 「てめぇは……大型モンスターのくせに、何で小型モンスターを保護してる?」
グレンゼブル 「…………?」
       「強ェ奴が弱ェ奴を守るのは、当たり前のことだろ」
イャンガルルガ 「!」

グレンゼブル 「俺様は強ェ! この高地じゃ誰にも引けをとらねぇくらいにな!!」
       「だから自信をもって、あいつらを守ることが出来るって訳だ!!」
イャンガルルガ 「俺は……」
        「俺は、弱い……」
グレンゼブル 「…………?」
イャンガルルガ 「俺には、好きな奴がいる……」
        「だがそいつは、俺よりも強くて……」
        「俺なんかいなくてもいいんじゃないかってくらい、別次元の存在になりつつある……」
グレンゼブル 「…………」
イャンガルルガ 「俺は、その時に、そいつをそのまま好きだって」
        「今のまま言ってやれるかどうか、その自信がない」
        「あんたならどうする……?」

グレンゼブル 「くだらねぇことで悩んでるな!」
イャンガルルガ 「!」
グレンゼブル 「好きだって言ってやればいい!!! それ以外の何がある!」
       「相手の方が力が強いからって、相手の存在が別次元だからって、同じ生き物だ!!」
       「分かり合えねぇ訳がねぇ!」
       「お前、兄弟! 中々いい奴じゃねぇか!」
       「だがな、下から上を見るな。上から同じ景色を見ろ!!」
イャンガルルガ 「上から……同じ景色…………」
グレンゼブル 「下から上を見ると、際限がねぇ碌なことがねぇ」
       「それって相手を馬鹿にしてんだよ。知らねェうちにな」
       「相手のことが好きなら、同じ景色をみてやればいい。同じ場所に立って、それだけでいい!!」
イャンガルルガ 「…………」
グレンゼブル 「ついてきな! いいもん見せてやる!!!」

お疲れ様でした。次回の更新に続かせていただきます。

ツイッターを通して、沢山のDMなどありがとうございます!

イラストも、素敵なものを沢山いただいていて、感激です!!
全てサイトにて掲載させていただきます。
綺麗なイラスト、驚きです。
是非ご覧ください!!

まとめサイトTOP:http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/

ご意見ご感想など、引き続きツイッターやBBSなどを通して送っていただくことが出来ます。

BBS:http://www3.rocketbbs.net/601/Mikeneko.html
Twitter:http://twitter.com/matusagasin08

もちろん、この場で議論などをしていただくのも大歓迎です。
その際は、私の投稿と区別をつけるために、E-mail欄に「sage」と入力してくださいね。

現在体調を崩しているため、更新が不定期になりますが、ご了承いただければ幸いです。

気長にお待ちくださいね。

それでは、今回は失礼します。

こんばんは。

グレンゼブルさんはいい男ですね(*´ω`)

流石いいリーゼントを持っています。

少し書けましたので投稿させていただきます。

しばらくは少女編でおつきあいくださいー。

—高地、崖の下、夜—

イャンガルルガ 「ここに何があるってんだ……?」
グレンゼブル 「シッ。静かにしろ」
エルペ達 「Zzz……」
イャンガルルガ (へェ。この縦穴は、エルペって奴らの巣穴になってるのか)
グレンゼブル 「ここだ」
イャンガルルガ 「…………」
グレンゼブル 「見てみろ」
イャンガルルガ 「これは……エルペって奴の赤ん坊と、その親か……」
グレンゼブル 「最近は繁殖期だから、子供がポンポン産まれる」

イャンガルルガ 「で、これがどうしたんだ?」
グレンゼブル 「まァ待てよ」
イャンガルルガ 「……?」
グレンゼブル 「今は月が雲に隠れてるからな……おお、もう少しだ」
 >ピカァァアッ!!
イャンガルルガ 「!!」
グレンゼブル 「どうだ、凄いだろう」
イャンガルルガ (月の光が……向こうの滝に乱反射して、光を撒き散らしてる……)
        (これは……)
        (こんな光景があったのか……)

グレンゼブル 「俺様は毎日ここに来て、アレを見る」
       「あれは自然が作り出したモンだ。俺達でも、まして人間が作り出したモンじゃねェ。偶然の産物だ」
イャンガルルガ 「あれが……偶然の産物……」
グレンゼブル 「そしてこの子も、偶然の産物なンだよ」
エルペの赤ん坊 (もぞもぞ)
イャンガルルガ 「…………」
グレンゼブル 「この子も大きくなったら、ここで、俺様達と同じ気持ちでアレを見る」
       「分かるか、小型モンスターだろうと、大型モンスターだろうと関係ねェ」
       「アレは、誰の前だろうと、変わらず光り続けるンだ」

イャンガルルガ 「…………」
グレンゼブル 「空を見ろ、兄弟!」
イャンガルルガ 「空……」
グレンゼブル 「俺様達は飛べるから、下を向きがちだ。いや、俺様達全員、強いから下を向きがちなんだ」
       「同じ目線で見るためには、こう……優しい気持ちじゃなきゃいけねェ」
       「上手くは言えねぇが、このエルペと、同じ目線でアレを見るためには、一度心を空っぽにする必要がある」
       「今みてェにな」
       「見ろよ、綺麗な月と、滝じゃねぇか……」
イャンガルルガ (……俺は、今迄そんなことを考えたこともなかった……)
        (このちっぽけな小型モンスターの赤ん坊と、同じ目線で、俺はあの光景を見れているのか……)
        (俺と同じ光景を、この小型モンスターは見ているのか……)
        (そして近い将来、見ることになるのか……)

イャンガルルガ (確かに……俺達がどんなに強くても、弱くても、上の月は、変わらず光ってる。照らしてくれてる……)
        (単純なことだが……どうして今迄気がつかなかった)
        (この光景をもし、少女に見せることが出来たら……いや、これに限らず、ありとあらゆる自然のものを見れたら)
        (俺は、同じ光景を共有したことになるのか……)
        (同じ時間を生きてることになるのか……)
グレンゼブル 「おうおうおうどうした兄弟! 辛気臭ェ面すんな、運気が逃げるぜ!」
イャンガルルガ 「その、あんたが言ってる運気っていうのは何なんだ?」
グレンゼブル 「運気? それは俺様達全員が持ってる、『いいこと』をひきつけるパワーだ!」
       「俺様達は全員そのパワーを持ってる。小さい大きいに関わらず、みんな平等にだ」
       「だが運気が一番嫌いなことは、辛気臭ェ面をすることだ!」
       「そしたら、たちまち逃げてっちまう。そんな臆病な奴らなんだ」
       「こいつらと同じにな!」

イャンガルルガ 「エルペ達と……?」
グレンゼブル 「牙を向ければ逃げていく。そしたら俺様はずっと一人だ」
       「ずっと寂しいままで生きていかなきゃいけない」
       「でも、俺様はこいつらに助けられてる。一緒に生きていってもらえてる」
イャンガルルガ 「大型モンスターが……小型モンスターに助けられてる……」
グレンゼブル 「そうだ! まさにそれって、いいことじゃねぇか!」
       「まるでこいつらは、俺様の運気みてぇじゃねぇか!!」
イャンガルルガ 「俺は……」
        「俺も……あの子の、少女の運気になりてぇ……!!」
グレンゼブル 「…………」
イャンガルルガ 「俺は今迄、辛気臭ェ面をしてた。自分から運気を取り逃してた」
        「助けてるつもりで、何も助けてなかった。分かってなかった!」
        「あんたに会って、俺は変われる気がする……!!」

グレンゼブル 「ハハ、良かったじゃねぇーか!!」
       「そうだ、その顔だ。運気は流されるもんじゃねぇ。掴むもんだ」
       「これ以上テンションが上がるとエルペ達が起きる。飛ぶぜ!(バッ)」
イャンガルルガ 「おう!(バッ)」
グレンゼブル 「今夜の月も綺麗だぜ!!」
       「明日も明後日も、多分綺麗だ。その先もずっとな!!」
       「俺達が何で悩んでようが、変わらねぇンだよ」
       「悩むことなんてくだらねぇぜ!!」
イャンガルルガ (こいつの言うとおりだ……)
        (よくわからねぇところもあるが、こいつの言葉にはパワーがある)
        (これが、運気を掴む力ってやつか……!)

—高地、グレンゼブルの住処(洞窟)、夜—

ブラキディオス [ …………(バチッ) ]
        [ ……………… ]
        (何だ……このざわつくような感覚は……)
ルコディオラ 「………………(バチッ)」
        [ ……あんたも感じたか。何か、良くない予感がする ]
ブラキディオス [ わが主よ、目を覚ますのだ! ]
少女 「ん……うう……」
ブラキディオス [ !! ]
ルコディオラ [ これは……すごい熱だ……!! ]
       [ 角が……更に大きく…… ]

ブラキディオス [ …………共鳴しあっている…………!! ]
ルコディオラ [ 何……? どういうことだ! ]
ブラキディオス [ 太古の破片と、我が主の中の古龍の血が、共鳴しているのだ ]
ルコディオラ [ 太古の破片……この洞窟の奥にあった黒い剣か!! ]
ゴゴモア [ (ぬぅ)……お前たちも感じていたか。この子の熱は通常の熱ではない ]
     [ 古龍化が急激に進行している。このままでは、戻れなくなるぞ……!! ]
ココモア [ 父ちゃん、どうにかできないの……!? ]
ゴゴモア [ ……ラヴィエンテ様…… ]
     [ ラヴィエンテ様に、古龍の力を抑えていただく他ない……! ]

ブラキディオス [ 待て! マズいぞ……洞窟全体が震え始めた……!! ]
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ナルガクルガA 「キャ! 何? 地震!?」
ナルガクルガB 「やぁねぇ、食べ物も不味いし、嫌な土地ね!!」
ナルガクルガC 「それにしては揺れが強くない!?」
ティガレックス兄 「ガアア……ZZzzz……」
ティガレックス弟 「ゴォオオ……Zzzzz……」
ブラキディオス [ 急げ! 主様を太古の破片から遠ざけるのだ!! ]
ルコディオラ [ 承知した! ゴゴモア殿、少女をこっらに!! ]
ゴゴモア [ ぐ……何だ……? 少女の体が……重くて持ち上がらん……!!! ]
ココモア [ 父ちゃん早く!!! ]

—少女の夢の中—

少女 「…………頭が痛い……角が……熱い…………」
白アイルー 「…………」
少女 「私……どうしちゃったの……? 私の体……私じゃなくなっちゃったみたいで……」
白アイルー 「(スッ)…………」
少女 「ここを離れろって……? そう言いたいの?」
灰アイルー 「………………」
少女 「あなたは……火山で会った……」
灰アイルー [ お前の体はもはや人間ではない ]
少女 「言葉が……分かる……?」

灰アイルー [ すぐにその場を離れろ。古龍の箍を外す、危険な力がそこにある ]
少女 [ でも……体が動かない…… ]
灰アイルー [ お前が完全に古龍になってしまうと、我らの力で抑えることができなくなってしまう ]
      [ 繰り返す。すぐにその場を離れろ ]
少女 [ 待って…… ]
灰アイルー [ ………… ]
白アイルー [ ………… ]
少女 [ 私……こんな力いらない……このせいで、沢山の人を巻き込んでる…… ]
   [ だから、この力……消せるものなら消して……お願い……!! ]
灰アイルー [ その力は、お前の一部であり、お前自身だ ]
      [ 消すことは適わない ]

少女 [ そんな……!!! ]
灰アイルー [ お前の力が強まってきた。じき我らの声も聞こえなくなる ]
[ その場を……離れ…… ]
  >ザザ…………
少女 (白猫さんと、灰猫さんの姿がかすんで……)
白アイルー [ (タタタ)私は…… ]
少女 [ !! ]
白アイルー [ 私は、いつでも…………あなたと……………… ]
少女 [ 聞こえない……! もう一回言って……お願い、もう一回!! ]
灰アイルー [ 離れろ……お前の……傷つけることに………… ]
  
  >ブツリ

—高地、グレンゼブルの住処(洞窟)、夜—

少女 「………………(ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ)」
ブラキディオス [ 主様の影が変質を始めた! 古龍の体になるぞ!! ]
ココモア [ ど……どういうこと!? ]
ゴゴモア [ 古龍には羽化の時が訪れる。通常のモンスターから古龍になる時、新しい体に生まれ変わるのだ! ]
     [ 離れろココ! 取り込まれるぞ!! ]
ココモア [ お姉ちゃん……! 目を覚まして、お姉ちゃん!!! ]
少女 「………………」
ルコディオラ [ 何だ……この不気味な形の影は…………!!! ]
ブラキディオス [ 主様の体が…… ]
ナルガクルガA 「ちょっとぉ!! あの子の体、透けてない!?」
ナルガクルガB 「幽霊なのーぅ!? ちょっとぉ、どういうことよぅ!!」
ナルガクルガC 「説明しなさいよルコーゥ!!」

ルコディオラ 「少女の、古龍の力暴走した!!」
ルコディオラ 「逃げろ!!!」
ナルガクルガA 「よ、よく分からないけどヤバそうよ!!」
ナルガクルガB 「緊急離脱ね!!」
ナルガクルガC 「こいつらは構わなくていいのぅ!?」
ティガレックス兄 「Zzzz……」
ティガレックス弟 「Zzzz……
ナルガクルガA 「ほっときなさいよ! 自分のことくらい自分で出来る歳でしょぅ!!」

 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ルコディオラ (洞窟の奥が凄まじい光に包まれてる……!!)
       (やはり、あの太古の破片は回収すべきものだったんだ!!)
ブラキディオス [ 何をしている若造、崩落する洞窟に潰されるぞ!! ]
ルコディオラ [ 分かっている……!!(ダダダッ) ]
ゴゴモア (少女の影が、巨大な……見たこともないような形に変わっていく……)
     (代わりに少女の体が消えていく……!!!)
ココモア [ お姉ちゃん!!! ]
少女 (フッ)
ゴゴモア [ 消えた……!!! ]

—高地、洞窟の外、夜—

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

ナルガクルガA 「あ……危なかったわ……あのまま洞窟にいたら潰されてた……」
ナルガクルガB 「そ、それよりアレ、何!?」

×××××××× 「………………………………(ズズ……ズ………………)」

ナルガクルガC 「龍!? そ、それにしてはでかくない!?」
ナルガクルガA 「あたしたちの十倍はあるわ!!!」
ナルガクルガB 「高地の低いところに、いきなり出てきたわ!」

ルコディオラ [ 何て大きさだ……!! 高いこの場所に、頭が届くなんて……!! ]
ゴゴモア [ 完全な古龍だ……!! あれが少女だというのか!! ]

×××××××× 「…………(ズズズ………………)」

ココモア [ 動き出したよ!!! ]
ゴゴモア [ 少女!! 私達だ、目を覚ませ!!!! ]

×××××××× 「(ズ……ン……)………………」

ブラキディオス [ 何だ……!! 溶岩が飛んできたぞ!! ]
ルコディオラ [ 滅茶苦茶だ! 火山を背負ってるのか!!!! ]

×××××××× 「ギャォォオオオオオオオオオオオオオアアアアアアア!!!!!!!」

 >ビリビリビリビリビリビリビリビリ

ナルガクルガA 「ひぃぃぃ!!」
ナルガクルガB 「きゃあああ!!!」
ナルガクルガC 「何て声……耳が壊れるわ!!!」

×××××××× 「(ズズズズズズ…………ズゥン……!!)…………」

ルコディオラ (進んでいく……! あっちには、エルペとかいう小動物達の住処が……!!!!)

 >ヒュルルルルルル……ドォォォォンッ!!
 >ヒュルルルルルル…………ドォォォォンッ!!!

ブラキディオス [ (キッ)……主様を止めねば、この土地が溶岩で消えてなくなってしまう!! ]
ゴゴモア [ しかしどうする!? あの大きさ、背負っている火山、規格外だぞ!!! ]
ブラキディオス [ 叩くしかあるまい!!!(ダッ) ]
ゴゴモア [ 待つのだブラキ殿!!! ]
ルコディオラ [ 助太刀する!!(バッ!!!) ]
ココモア [ やめて! お姉ちゃんを傷つけないで!!! ]
ゴゴモア [ しかし叩かねばこの土地が……!!! ]

—高地、上空、夜—

 >ド ォ ォ ォ ォ ォ ン ッ ! ! ! !

グレンゼブル 「ッァ!! 何だァ!!?」
イャンガルルガ 「洞窟の方からスゲェ音がしたぞ!!」
グレンゼブル 「!! おいおいマジかよ何だありゃあ!!!」

×××××××× 「……………………(ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ)」

イャンガルルガ 「何だァ!?」
        「あ……あれは………………」
グレンゼブル 「兄弟! 何だか分かるのか!?」
イャンガルルガ 「少女……少女だ!!! あのでかい龍は、少女が変身した姿だ!!!」
グレンゼブル 「おいおいおいおい何言ってんだ! あの子は人間じゃねぇのか!?」
イャンガルルガ 「いや俺には分かる! あの子の中の、古龍の力が暴走したんだ!!!」
        「止めなきゃ……止めなきゃ駄目だ!!!」

グレンゼブル 「あのデカブツ、エルペ達の住処に向かってやがる!!!!」
イャンガルルガ (少女……意識がないのか!?)
グレンゼブル 「火山背負ってンのかよ!? どっから出てきた!!!」
イャンガルルガ 「頼む! あれは少女なんだ、傷つけないでくれ!!!」
グレンゼブル 「っつっても兄弟! このままじゃエルペ達が生焼きだ!!!」
       「高地も滅茶苦茶になっちまう!!!」
イャンガルルガ 「あんた言ったよな! どんなに次元が違っても、同じ生き物だって、分かり合える筈だって!!」
        「近づいてみせる! 援護してくれ!!!」
グレンゼブル 「兄弟……!!!」
       「お前中々熱いじゃねぇか!! 気に入った!!! 溶岩弾は俺様に任せろ!!!」
       「止めてこい、なるべく早くな!!!!」

お疲れ様です。

次回の更新に続かせていただきます。

3月から職場が変わることもあり、更に不定期な更新になるかもしれません。

気長におつきあいいただけましたら、幸いです。

引き続き沢山のメッセージなど、ありがとうございます!!

まとめサイトTOP:http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/

ご意見ご感想など、引き続きツイッターやBBSなどを通して送っていただくことが出来ます。

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もちろん、この場で議論などをしていただくのも大歓迎です。
その際は、私の投稿と区別をつけるために、E-mail欄に「sage」と入力してくださいね。

それでは、今回は失礼します。

まだまだ寒いですが、皆様もお体にお気をつけくださいね。

こんにちは。

お待たせしてしまって申し訳ありません。

時間があいて続きが少し書けましたので、投稿させていただきます。

3DSのTriGは名作だと思うのですが、
いかんせんネット通信でプレイできないのが痛いですね。

でも面白いですよ。オススメです。

それでは、楽しんでいただけますと幸いです。

—少女の意識の中—

少女 (何……私何してるの……?)
   (体が動かない……どうしちゃったの……? 何も見えない……)
   (灰猫さん! 白猫さん!!)
   (返事をして、どこに行っちゃったの!?)

 =壊せ=

少女 (な、何か声が聞こえる……)

少女 (な、何か声が聞こえる……)

 =思うが侭に壊せ=
 
 =それが古龍してのお前の役割=
 
 =それがミラの名を次ぐお前の……『グラン・ミラオス』の役割=
 
 =全てを壊しつくすのだ=

少女 (この声……あの、グレンゼブルさんの洞窟にあった、剣の形の石から聴こえる……!!)
   (壊すって……私そんなことしたくない!)
   (グラン・ミラオスって何!? 私そんなの知らない!!)

 =壊すのだ=
 
 =それが古龍の……破壊の力の役割=
 
 =全てを灰燼に帰しても尚止まるな=
 
 =お前の全てが全てを破壊しつくすまで止まるな=
 
 =煉獄の力を見せてやれ=
 
少女 (いきなり前が見えるようになった……!!)
   (何……? 何で私、こんな高いところにいるの!?)
   (……違う! 私の体……こんなに大きくなってる!!)
   (私の目から見たものなの……?)

—高地、上空、夜—

イャンガルルガ 「うおおおおお!!(ビュン!)」
 >ヒュルルルルルル
 >ヒュルルルルルル
イャンガルルガ (溶岩の弾が無数に飛んでくる……)
        (避けきれない……!!)
 >ブシュゥゥゥゥゥ!!!!
 >ドッォォォォォォォンッ!!
グレンゼブル 「俺に任せろ兄弟! 水ブレスで弾きかえしてやる!!」
イャンガルルガ 「助かる……!!」

イャンガルルガ (このままだとエルペ達が皆丸焼けだ!!)
        (少女にそんなことをさせたくねぇ!!!)
        (絶対に、俺が止める!!)
 >ヒュルルルルルル
 >ヒュルルルルルル
 >ドッォォォォォンッ!!!
イャンガルルガ 「!!」
        (クソ……! 体中から溶岩の弾を飛び出させてる……!)
        (グレンゼブルが止め切れなかったのが、どんどん高地に落ちてってる!!)
        「!!」
        「あいつら……!!!」

—高地、地上、夜—

ルコディオラ 「オオオオオオオ!!!!!」
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ルコディオラ 「離れよ! この辺りの地面を隆起させる!!!」
       「カァ!!!」
 >ドゴォォォォォォオォッ!!!!
グラン・ミラオス 「!!」
 >グラッ
ルコディオラ [ よろめいた……!! 行け、ブラキディオス! ]
ブラキディオス [ 言われずとも……!(バッ)]
        [ ハァッ!!(ズッ!!!)]
 >ドッォォォォォォンッ!!!!
グラン・ミラオス 「………………」
 >ズンッ!!
 >ズン……! ズン……!!

ブラキディオス [ な……っ、無傷だと……!? ]
        [ すまぬ主様、ならばこれならどうだ!! ]
        [ ハァァァ!!!! ]
 >ズッ!!
 >ズッドォォォッ!!!
 >ズッドォォォッ!!!
ブラキディオス [ 足に集中して攻撃を叩き込んだ……!! ]
        [ そして俺のパンチは……炸裂する!! ]
 >ドォガアアアアアアアンッ!!!!
グラン・ミラオス 「!!」
 >グラグラ……
 >ズゥゥゥゥゥゥンッ!!!
ルコディオラ [ 膝をついた……!!! ]

ブラキディオス [ これだけ攻撃してもかすり傷とは……!! ]
        [ 何て古龍だ!! ]
        [ この隙に昏倒させる! 手伝え若いの!!! ]
ルコディオラ [ 俺をガキと呼ぶな!(ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ) ]
 >ズッゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!!
 >バキバキバキバキ
ルコディオラ [ この地面の裂け目は段々大きく広がっていき、やがてあれを飲み込む! ]
 >バキバキバキバキバキバキ
グラン・ミラオス 「…………!」
 >ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
ルコディオラ [ 足が裂け目に飲み込まれた! 重力波であいつを押さえ込む! 頭を狙え!! ]
ブラキディオス [ 応!!!!(バッ) ]
グラン・ミラオス 「………………ウウ゛……ウウウウウウウウ゛!!!!!」

ブラキディオス (何か来る……!?)
        (しまった!!!)
グラン・ミラオス 「ゴォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」
 >ボウゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!
ブラキディオス [ ぐあああああああああああ!!!! ]
ルコディオラ [ ブラキディオス!!! ]
       (ブレスが空中で直撃した!!!)
ブラキディオス [ ……………… ]
 >ヒュゥゥゥゥゥ…………
 >ズゥン……!!
ルコディオラ [ ブラキディオス!! 大丈夫か!!? ]
ブラキディオス [ グ……何て熱だ……! 殻が溶けた……!!! ]
        [ 集中力を途切れさせるな……!! ]
        [ お前の重力波で、主様はかろうじて抑えられている……! ]
グラン・ミラオス 「………………(グググ…………)」

ルコディオラ [ だ……駄目だ、抑えきれない……!! ]
       [ 力が強すぎる!! この重力場で何故動ける!? ]
グラン・ミラオス 「…………(ズンッ!!)」
 >ズシィン……ズシィン…………
ルコディオラ [ 歩き出しただと!!? ]
ブラキディオス [ (ググ……)何をしている若いの!! ]
ルコディオラ [ 重力の力は最大限に解放してる!! 抑えられないんだ!!! ]
 >ボシュッ
 >ヒュルルルルルルル
ルコディオラ [ !! 溶岩弾が、エルペ達の巣に……!!!! ]

—高地、上空、夜—

グレンゼブル 「チィィ! 止め切れねぇ!!」
       「兄弟! 避けろ!!!」
イャンガルルガ 「駄目だ! 今俺が避けたら、この崖が崩れる!!」
        「受け止める!!!!」
 >ドッォォォォォォォォッ!!!!
 >ジュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!
イャンガルルガ 「ぐうおおおおおお!!!!!」
グレンゼブル 「兄弟!!!!」
イャンガルルガ 「こ……これくらい何とも……ない!!!」
 >ブゥンッ!!!
グレンゼブル 「溶岩弾を投げ飛ばした!!! 兄弟、お前……!!!」
イャンガルルガ 「何度でも来い! 俺は、少女を殺すための古龍になんてさせないぞ!!」
        「絶対にさせるものか!!!!」

グラン・ミラオス 「……(ズゥンッ! ズゥンッ!)」
イャンガルルガ 「少女!! 聴こえるか!!!」
        「俺だ、イャンガルルガだ!!!!」
        「俺は絶対に、ここを動かねぇ!!!!!」
        「お前を止める!! 絶対に止めてやる!!!!」
 >ボシュッ
 >ヒュルルルルルルル
 >ヒュルルルルルルル
グレンゼブル 「カァッ!!!」
 >バシュゥゥゥゥッ!!!
 >ボンッ!!!
 >ボンッ!!!
グレンゼブル 「お前……! 好きだぜそういうの!!」
       「付き合おうじゃないか!!!」
       「だがどうする!? 根性論で止められる代物じゃあねぇぞ!!」

イャンガルルガ 「こうなっちまった原因がある筈だ! それをどうにかできれば……」
グレンゼブル 「……もしかして、俺のお守りのせいか!?」
イャンガルルガ 「!! それだ!! ブラキディオスが何かを感じると言ってた!」
        「あれは、太古の塊だ。あれが少女の力を操ってるんだ!!!」
グレンゼブル 「そうと分かりゃ、あれを遠くに捨ててくればいいんだな!?」
イャンガルルガ 「いいのか!? 大事なものなんだろ!?」
グレンゼブル 「お前の覚悟に比べりゃたいしたもんじゃねぇ! 待ってろ、今……」
 >ヒュルルルルルルル
イャンガルルガ 「グレンゼブル、後ろだ!!」
グラン・ミラオス 「ウウウウ゛…………ウウウウウウウウ゛…………!!!」
 >ゴゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!
イャンガルルガ (ブレスと溶岩弾のダブル攻撃だと……!?)
        (これは……死ぬ……!!)

グレンゼブル 「ッアアア!!!」
 >ボジュゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!
 >ドッゴオオオオオオッ!!!
グレンゼブル 「ぐうああああああ!!!」
イャンガルルガ 「グレンゼブル……!! 俺の盾に……!!!」
グレンゼブル 「………………(ヒュルルルルルルル)」
イャンガルルガ 「グレンゼブルー!!!!」

イャンガルルガ (くそ……グレンゼブルが滝に落下しちまった……!!!)
        (だが俺がここで引いたら、少女は一生の傷を負っちまう……!!)
        (そんなのは嫌だ! 俺は……)
        (俺は……)
        「お前に悲しんで欲しくないんだー!!!!」
グラン・ミラオス 「…………!!!」

イャンガルルガ (! 動きが止まった……!?)
        (俺の声が届いたのか!?)
        「……少女! 聞いてくれ、この先にはエルペ達の住処がある!!!」
        「お前……お前、人間に戻りたいんだろ!?」
        「だけど、俺は知ったんだ! お前がたとえ人間だろうと、古龍だろうと!」
        「お前はお前で変わりがねぇ!!!!」
        「俺と同じものを見て、同じものを感じてる『生き物』だ!!!」
        「俺はお前がなんだろうと構わない!!!!!!」
        「そんなわけのわからねぇ力に負けるな!!!」
        「戻って来い! 少女!!!!!!」

グラン・ミラオス 「ガア…………ア…………(ヨロ…………)」
イャンガルルガ 「!!」
        (声が届いてる! これは少女なんだ、姿かたちが違うだけで、少女なんだ!!!)
グラン・ミラオス 「ウウ゛……ウウウウウウウウウ゛…………!!!」
イャンガルルガ (ブレスが来る……!!)
        (だが俺は……逃げん!!!!)
 >ゴゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!
イャンガルルガ 「…………!!!!!!」
 >プス……プス…………

イャンガルルガ 「ガハァ!! ハァ…………!! ハァ…………!!!!」
        「い…………」
        「行こう、一緒に…………!!!」
        「みんなも待ってる…………」
        「ラヴィエンテとやらに会うんだろ? 一緒に会いに行こう……」
グラン・ミラオス 「ガアア……ア…………(ヨロヨロ)」
         「ギャオオオオオオオオオ!!!!」

イャンガルルガ 「俺は怖くねぇ!!!!」
        「怖くねぇぞ!!!!!!!」
        「俺はお前と! 一緒に行くって決めたんだ!!!」
        「お前がどんな姿になろうが、関係ねぇ!!」
        「一緒に行くぞ、少女!!!!!!」
グラン・ミラオス 「!!!!」
 >ピカァァァァァッ!!!
イャンガルルガ 「!!!!」
        (こいつの体が、真っ白に光った!!!!)
        (体が薄れて消えて行く……!!!)
        (中に、少女の体が……!!!!!)

少女 「………………」
 >ヒュゥゥゥゥゥ…………
イャンガルルガ 「少女!!!!(ビュンッ)」
 >ガシッ!!
イャンガルルガ 「少女! しっかりしろ!!!!」
少女 「………………はぁ…………はぁ………………」
   「ガルルガさん…………!!!」
   「とめて…………あの塊を、壊して…………!!!」
イャンガルルガ 「分かった!!」

—グレンゼブルの巣があった場所、夜—

ティガレックス兄 「ガアアア!!! 何だァ!?(ガラガラ)」
ティガレックス弟 「うるせぇぇぇ!!! おちおち寝てもいられねぇ!!!(ガラガラ)」
         「って何だァこりゃああああああ!!!」
ティガレックス兄 「どうなっちまったんだ!? 洞窟も崩れてやがるし!!」
イャンガルルガ(上空) 「あいつら……生きてたのか!!」
        「馬鹿ども!! 黒い塊を壊せ!!!!」
ティガレックス兄 「あァん!? 馬鹿だと!?」
ティガレックス弟 「馬鹿って言う奴が……」
イャンガルルガ(上空) 「ふざけてる場合か! 急げ!!!」

ティガレックス兄 「チィ。何だってんだ」
ティガレックス弟 「兄者……何だこれ……?」
 >ふわふわ
ティガレックス兄 「ン……? 浮いてるぞ。人間が使う武器に良く似てるが……」
ティガレックス弟 「これか!? 『塊』ってのは!!」
イャンガルルガ(上空) 「多分そうだ! 壊せ!!!」
ティガレックス兄 「カァッ!!」
 >パァンッ!!!

少女 「うっ!(ぞくっ……!!)」
イャンガルルガ 「少女! 大丈夫か!!?」
少女 「うう……(……ガクッ)」
イャンガルルガ (気を失った……)
        (く……俺も、限界だ……!!!)
 >ズザァァァァァ…………!!!
ティガレックス兄 「何だ何だ何があった!? 随分派手な着地だな!!(ズンズン)」
ティガレックス弟 「少女もいるな。しかし何だ……あたり一面溶岩弾がメラメラ燃えてやがる」
イャンガルルガ (くそ……意識が…………)
ゴゴモア 「少女!!」
ココモア 「お姉ちゃん!!!!」
ナルガクルガA 「お……終わったの……?」
ナルガクルガB 「あのでかい龍が消えたわ……」
ナルガクルガC 「意味がわかんないわよーぅ! ちゃんと説明しなさいよ!!」
イャンガルルガ (少…………女…………)
 >ガクッ

お疲れ様です。

次回の更新に続かせていただきます。

3月から職が変わりまして、また、体調を崩しまして更新頻度が落ちています。

皆様には、お待たせしてしまいまして申し訳ありません。

今回もあまり更新できずに、重ねて申し訳ありません。

休みの日には更新していくようにしたいので、気長にお待ちいただければ幸いです。

ツイターやBBS、スレ内などで沢山のメッセージ、ありがとうございます!!

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ご意見ご感想など、引き続きツイッターやBBSなどを通して送っていただくことが出来ます。

BBS:http://www3.rocketbbs.net/601/Mikeneko.html
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もちろん、この場で議論などをしていただくのも大歓迎です。
その際は、私の投稿と区別をつけるために、E-mail欄に「sage」と入力してくださいね。

それでは、今回は失礼します。

温かくなって参りました。
皆様も体調にはお気をつけくださいね。

こんにちは。

大変長らくお待たせしてしまい、楽しみにしてくださっている皆様には
申し訳ありません。

実は溶連菌感染症という病気(風邪をこじらせたようなものです)に
かかってしまいまして、かなり長い間体調を崩しています。

休みだったのですが、その関係で更新できないことを、先にお詫び
させていただこうと思いまして、書き込みをいたします。

時間がかかりましても、必ず完結させますので、
気長な目で見ていただけると嬉しいです。

ご意見やご感想、ご質問などございましたら、お気軽に
書き込みやコンタクトをくださいね。

その際は、ツイッターやBBSをご使用いただいても大丈夫です。

続きではイャンクックさんやハンマーさん達のことにも触れていこう
と思います。ご期待ください。

それでは、今回は失礼します。

こんばんは。

ご心配をおかけしています。

そして長らくお待たせしてしまい、申し訳ありません。

溶連菌感染症は、だいぶ長いことかかりましたが
やっと治りました。

今は、新しい仕事に慣れるために、
だいぶ時間をとられてしまっています。

少し特殊な仕事のため、生活リズムを整えるのに
時間がかかっています。

時間が出来たら更新をさせていただきますので、
今しばらくお待ちいただけますでしょうか。

ご意見やご感想は、BBSやツイッターで
いただくこともできます。

お気軽にコンタクトをください。
お待ちしています。

こんばんは。

病気も治って、だいぶ生活も安定して参りました。

そして長らくおまたせしてしまって、申し訳ありません。

スレやツイッター、まとめサイトなどで、
沢山のメッセージやイラスト、ありがとうございました!!

今回から再開させていただこうと思います。

本当に少しですが、続きを書き始めましたので
投稿させて頂きます。

低速になりますがご了承ください。

—シュレイド地方、樹海、昼—

イャンクック (少女が出ていってから随分経つ……)
       (地獄兄弟とガルルガ君が一緒にいるから大丈夫だとは思うが……)
       (何故か妙な胸騒ぎがする)
       (私は……)
ナルガクルガ 「…………」
イャンクック 「! いたのか……」
ナルガクルガ 「気もそぞろになっているぞ。お前らしくもない……」
イャンクック 「…………」
ナルガクルガ 「やはり少女のことが気になるか」
イャンクック 「当然だ。あの子は、私の娘だからな……」

ナルガクルガ 「なら何故、体を張ってでも止めてやれなかった」
       「あの時少女達を止められたのは、お前意外いなかったというのに……!」
イャンクック 「…………」
       「私は……本当に少女を守るだけでいいのだろうかと、ふと疑問に思ったのだ」
ナルガクルガ 「どういう意味だ?」
イャンクック 「少女は、人間でも、モンスターでもない……」
       「それをモンスター扱いして、我々と同じだと言いはって……」
       「それで本当にいいのだろうかと疑問を持ってしまったのだ」
ナルガクルガ 「少女は人間ではない。モンスターではないのか?」
       「俺達と同じ仲間ではなかったのか!」
イャンクック 「私達の仲間だ。しかし同族ではない」

ナルガクルガ 「…………」
       「仲間ではあるが同族ではない、か……」
       「つまり少女は人間よりの生き物だと」
       「人間達の一種だと、そう言いたいのか?」
イャンクック 「それも違う。だから一概にあの子を人間達の群れに戻すのもはばかられた」
       「私は、だから迷ってしまったのだよ……」
ナルガクルガ 「お前が迷っていては、お前の娘であるあの子もどうしたらいいのか分からない」
       「だからお前の元を去った。違うか!」
イャンクック 「その通りだ……私には、どうすることも出来ん……」
ナルガクルガ 「……ふん……イャンクックも老いたものだ」
       「老うと我々は頭が硬くなるらしい」
イャンクック 「…………」
ナルガクルガ 「何も難しいことはない。お前が受け入れてやれるのなら、受け入れてやればいい」
       「鍵を握っているのは、お前なんだ」

イャンクック 「少し……考える時間をくれ」
ナルガクルガ 「…………」
 >ザッ
イャンクック (去ったか……)
       (私が受け入れてやれるのか、どうなのか……)
       (人間は、私の妻や子供を殺し、森を焼き払った……あの子のことを捨てた)
       (どこかで人間を許容しがたいと感じてしまっているのは事実だ……)
       (どこかで私は、人間とあの子は違うと思いたかったのかもしれない……)
       (しかし何故だ……あの子が人間ではなくなってしまっている中、私は……)
       (この漠然とした不安は、一体何なんだ……)
       (あの子は人間である時が一番幸せなのではないか……)
       (そんな風に、考えてしまっている……)
       (人間は、人間に戻るべきではないかと……)

イャンクック 「……!!」
ハンマー 「…………(ザッ……)」

イャンクック 「お前は……少女とよく会っていた人間……!!」
       「どうしてここに……樹海への入り口は、テオ殿が封鎖しているはずでは……」

ハンマー 「お前は……少女を世話していた怪鳥だな……」
     「弓と太刀を置いて、俺だけでここに侵入してきた……」
     「無礼なのは分かる。だが、こちらには戦う意思はない」
     「分かってくれ……」

イャンクック 「………………」
       (この人間の目に殺気はない……)
       (戦うつもりはないのか?)
       (しかし、私に人間の言葉は分からないぞ……)
       (どうする……?)

ハンマー 「やはり少女はいないようだな……」
     「お前達の様子がおかしくなっている中、そうではないかと思ったんだ」
     「あの子自身がここを去ったのか、それとも連れ去られたのかは分からないが……」
     「ただ、怪鳥よ。お前は何故ここにいる?」
     「お前は、少女の親ではなかったのか?」
イャンクック 「…………」
ハンマー 「聞け。俺は少女を追うつもりだ」
     「だが、それは少女を人間に戻すためではない」
     「少女に、幸せになってもらいたいがためだ」
     「幸せか、不幸せかは他人が決めるものではないと、俺は思うよ……」
     「それは少女自身が決めることなんだ」
     「だから、少女のその答えを俺は聞いてみたいんだ」

イャンクック (この人間……何を言っているか分からないが……)
       (少女を、助けようとしているのか?)
       (私には分かる。この人間が考えていることは、きっと私と同じことだ)
       (……ナルガクルガも言っていた)
       (私にしか、少女を止めることはできないと……)
       (そうだ、何を迷うことがある)
       (私は少女の親だ、父親なんだ)
       (父親は、子供が幸せになるまで、見守らなければいけない……!!)
       (行かなければ……! 私は、少女の元に……!!)

ハンマー (ガチャリ)
イャンクック 「!!」
ハンマー 「見てくれ。俺の使っている武器には、古龍の大宝玉が使われている」
     「これは、古龍の力を察知する事ができるんだ」
     「だから少女のことを強く念じれば……」
     「あの子の元へ、導いてくれるはずだ」

イャンクック 「………………」
       「乗れ、人間! 私の背に!!」

ハンマー 「乗せてくれるのか……? 俺を、お前に……!!」
ハンマー 「かたじけない……! 行くぞ!!」
イャンクック 「……!!(バサッ! バサッ!!)」

お疲れ様でした。

次回の更新に続かせて頂きます。

少量になってしまい申し訳ありません。

また、大変お待たせいたしました。

不定期ですが、あまり間を置かずに更新して
いけたらと思います。

お付き合い頂けましたら幸いです。

ツイッターやBBS、スレ内などで
沢山のメッセージ、ありがとうございます!!

まとめサイトTOP:http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/

ご意見ご感想など、引き続き送っていただくことが出来ます。

BBS:http://www3.rocketbbs.net/601/Mikeneko.html
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もちろん、この場で議論などをしていただくのも大歓迎です。

その際は、私の投稿と区別をつけるために、
E-mail欄に「sage」と入力してくださいね。

完全に春になって参りました。
体調に気をつけてお過ごしくださいね。

それでは、今回は失礼させて頂きます。

こんばんは。

長い間お待たせしてしまって、本当に申し訳ありません。

近日中に再開させていただこうと思います。

本当は今日更新を再開しようと思っていたのですが、
体調不良で上手くいきませんでした。

すみません……。

最近は仕事がかなり忙しく、時間が全く取れないのが
停滞している大きな要因です。

また、更新されていたらラッキー程度に
気長にお待ち頂けますと嬉しいです。

ご意見やご感想は、おそらくツイッターですと
最も早く届くかと思われます。

お気軽にメッセージを頂けますと幸いです。

何卒、今後とも宜しくお願い致します。

少量ですが、続きが書けましたので投稿させて頂きます。

長い間お待たせしてしまって申し訳ありませんでした。

お楽しみ頂けましたら嬉しいです。

—海上、昼—

剣ニャン丸 「ふへぇ。太陽の日差しが滅茶苦茶暑いゼヨ…………」
小鉄 「ニャン丸、前の方に陸地が見えるニャ!!」
迅雷 「兄貴……喉が渇いたよ……」
小鉄 「もう少し待つニャ。あの島に上陸したら、食いもんを探すニャ」
迅雷 「いいもんがあればいいなー」
剣ニャン丸 「んん……こてっちゃん。何かあの島は嫌ーな予感がするゼヨ」
小鉄 「ニャ? 嫌な予感?」
剣ニャン丸 「邪気というか……俺はそういう第六感がきくんゼヨ」
小鉄 「でも、船の食料も水ももうないニャ。上陸せざるをえんニャ」
剣ニャン丸 「うぅーん……少しだけ上陸して、食料と水を確保したら離れるゼヨ」
小鉄 「承知したニャ。迅雷、気合い入れて探すニャ!」
迅雷 「うん!!」

—謎の島、昼—

小鉄 「……何か霧がかかってて不気味だニャ……」
迅雷 「前がよく見えないよ……」
剣ニャン丸 「おっ、こんな所に水が湧き出てるゼヨ。あっちにはハチミツがあるゼヨ!」
小鉄 「よぉし、早速採取して船に……」
 >グラグラグラ
小鉄 「ニャ!?」
剣ニャン丸 「地震……?」
迅雷 「大きいよ!!」
剣ニャン丸 「ひぃぃっ! 逃げるゼヨ!(シュバッ)」
小鉄 「ニャン丸!」
迅雷 「兄貴、危ない!(バッ)」

 >ズゥゥゥゥゥンッ!
小鉄 「じ……地割れだニャ……!」
   「すまんニャ迅雷……! ここを離れるニャ!」
迅雷 「うん!(ダダダダッ)」
小鉄 「霧が濃くなってきたニャ……」
迅雷 「ニャン丸とはぐれちゃったよ!」
小鉄 「まだ地震も続いてるニャ……何だかあんまり良くない予感がするニャ!」
迅雷 「兄貴! 地割れの中から何か出てくるよ!」
小鉄 「!!!」
××××× 「ゴォォォォォォォォォ!!!!」
小鉄 「見たことないモンスターだニャ!!」
迅雷 「あれ、多分俺達を食べるつもりだよ!!」

××××× 「ヒャァ!! 一週間ぶりの肉だァ!!」
>ヒュバッ!
迅雷 「速い!?」
 >ガシッ!
剣ニャン丸 「ギニャァァ!! 何で分かったゼヨォォォォ!!!」
××××× 「俺の鼻からは逃れられねぇよォ!!」
      「それじゃ、いただくと……」
迅雷 「オオオオオオオオ!!!」
 >ピシャァァァァァァンッ!!!
迅雷(超帯電) 「ニャン丸を離せェェェ!!!!」
××××× 「何だ何だ……?」
      「帯電モンスターかァ? けどこの霧の中じゃぁ、利口とは言えねぇなァ!」
 >パリ……パリ……
迅雷(超帯電) 「何だ……? 電気が体から逃げていく……」
小鉄 「……!! 霧だニャ! 霧が迅雷の電気を吸い取ってるんだニャ!!」

××××× 「どれ、食事前の運動とすッかァ!!」
 >ポイッ
剣ニャン丸 「ひいいいい!!(ダダダダダ)」
小鉄 「あ! ニャン丸!!」
   「あいつビビッて島の奥に……!!」
××××× 「あの猫よりてめえの方が食いでがありそうだ。すぐに死んでくれるなよ!」
迅雷(超帯電) 「兄貴、俺に乗って早く!」
小鉄 「(バッ)行くニャ迅雷! この霧から外に出るニャ!」
迅雷(超帯電) 「分かった!」
××××× 「行かせるかよォ!!(シュバッ!)」
 >ヒュンッ
迅雷(超帯電) 「消えた……!!」
小鉄 「トリッキーな奴だニャ! 図体はでかいくせに……!!」
××××× 「ピーピー喚いてりゃ、霧の中でも丸分かりだぜ!!」
迅雷(超帯電) 「(!!)後ろか!!」

××××× 「!!?」
迅雷(超帯電) 「ガァ!!!」
 >ザンッ!!
××××× 「! ……ク……」
 >ドクドク
××××× 「俺に傷をつけやがった……」
      「少しマジで行くしかねェようだな……」
迅雷(超帯電) 「当たった!!」
小鉄 「く……霧が強くなってきたニャ……!!」
   「このあたりの地面が、間欠泉になってるニャ! そこから水蒸気が出てるんだニャ!!」
迅雷(超帯電) 「ど……どうすればいいの!?」
小鉄 「船のところに戻るニャ! 海岸なら霧は……」
××××× 「行かせねェよォ……」
小鉄 「(ゾッ)」
迅雷(超帯電) 「(ゾッ)」
迅雷(超帯電) 「何……全然気配が……」

 >ドゴォッ!!!!
迅雷(超帯電) 「うわああああ!!!」
 >ゴロゴロゴロッ!!
××××× 「へぇ……俺に傷をつけるたぁ、結構なタマかと思ったが……勘か?」
      「その『勘』も、集中しなきゃ使えねぇようだな……」
小鉄 「な……何なんだニャお前ェ!!」
××××× 「俺の名前はアビオルグ。この島は、先祖代々俺の一族が受け継ぐ俺達の島だ」
小鉄 「アビオルグぅ!? 聞いたこともない名前だニャ!!」
アビオルグ 「てめぇらが聞いたことがあろうとなかろうと関係ねぇ……」
      「何故なら! てめぇらはここで俺の餌になるんだからなァ!!」
迅雷(超帯電) 「餌になんてなるかァ!!(グググググ……ッ)」
アビオルグ 「……へぇ」
迅雷(超帯電) 「覚えておけ! 俺の名前は迅雷、そして兄貴の小鉄だァ!」
アビオルグ 「中々粋な奴ら……だが! 戦いに馴れ合いは不要ォ!!」
      「この攻撃を受けても減らず口が叩けるかァ!!」
 >ググ……ッ

迅雷(超帯電) 「何か来る!?」
小鉄 「迅雷、後ろに跳ぶニャ!!」
迅雷(超帯電) 「間に合わない……!!」
アビオルグ 「死ねェ!!」
 >チュッッドォォォォォォォォォォォンッッ!!!!
迅雷(超帯電) 「うわあああああああ!!!」
小鉄 「迅雷ー!!!!」
   (ブレスが爆発した……!!!)
   (迅雷がオイラを庇って……直撃……!!!)
迅雷(超帯電) 「(プス……プス……)ぐ……ううう…………」
アビオルグ 「ヘぇ、原型を留めてるとは驚いたな……」
迅雷(超帯電) 「こんなの……ラージャンさんの攻撃に比べたらどうってことはない!!!」
アビオルグ 「ラージャン……? ヘぇ……お前、あいつの弟子か何かか?」

迅雷(超帯電) 「そんなものじゃない! あの人には少しだけ世話になっただけだ!!」
アビオルグ 「生憎と俺はその名前が大嫌いでね……」
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
小鉄 「背びれの色が……」
アビオルグ 「残念だよ小坊主。楽しければ逃がしてやろうかと思ってたが……」
      「その名前を聞いたら、逃がすわけにはいかねえな」
迅雷(超帯電) 「ラージャンさんを恨んでるのか……!!」
小鉄 「あのおっさん、オイラ達の知らないところでも悪さしてたんだニャ!!!」
アビオルグ(怒り) 「死んでもらう」
小鉄 「いきなり本気になったニャ……!!」
迅雷(超帯電) 「こんなところで俺達はやられるわけにはいかないんだ!」
        「迎え撃つ!!」

お疲れ様でした。
次回の更新に続かせて頂きます。

長い間お待たせしてしまい、重ねて申し訳ありませんでした。

不定期更新になりますが、気長にお付き合い頂けましたら嬉しいです。

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ご意見ご感想など、お気軽にどうぞ。

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この場で議論などをしていただくのも大歓迎です。

その際は、私の投稿と区別をつけるために、
E-mail欄に「sage」と入力してくださいね。

それでは、今回は失礼させて頂きます。

本当は今日更新させていただく予定でしたが、
体調不良のため断念いたしました。

申し訳ありません……。

気長にお待ち頂けますと嬉しいです。

エリクシアスレの方も生存報告をさせていただきました。
ご安心ください。

私のように体を壊しませんよう、
皆様もご注意ください。

今回は失礼させて頂きます。

こんばんは。

続きが書けましたので投稿させて頂きます。

お楽しみいただけましたら幸いです。

アビオルグ 「ヘェ……俺を倒すつもりか?」
迅雷(超帯電) 「こんなところで負けるわけにはいかないんだ!」
        「俺達は、お前を倒して前に進む!」
アビオルグ 「威勢がいいのは結構なことだが、あまり『利口』だとは言えんな……」
迅雷(超帯電) 「何だと!?」
小鉄 「迅雷、熱くなるなニャ! ただの挑発だニャ!」
迅雷(超帯電) 「ウオオオオオオ!!」
 >バリバリバリバリバリバリ
アビオルグ 「教わらなかったのか、ラージャンから……」
      「ガキっぽさは命取りになるとな……」
 >フッ

小鉄 「速いニャ!」
アビオルグ 「勘の鋭い小僧だとは思ったが……」
 >ドガァッ!!
迅雷(超帯電) 「うわああ!!」
 >ドゴォッ!!
アビオルグ 「体がついてこなきゃ意味がねぇんだなァ!!」
 >ドッゴォォォォォォ!!!
迅雷(超帯電) 「があああ!!!」
小鉄 「迅雷ー!!」

アビオルグ 「(グリ……)いくら雷を纏っていても、これでは意味が無い……」
迅雷(超帯電) 「う……うう……」
小鉄 「迅雷の頭から足をどけるニャ!!」
アビオルグ 「やなこった。このまま踏み潰させてもらう」
迅雷(超帯電) 「…………」
 >バリ……ッ!!
アビオルグ 「?」
迅雷(激帯電) 「ウウウオオオオオォォォ——ッ!!!!」
 >バババババババババ

アビオルグ 「(バッ)……ヘェ、面白い変身をする」
迅雷(激帯電) 「死ネ……死ネェェェ!!!」
アビオルグ 「だがまだ不完全だな!!」
 >ヒュンヒュン
迅雷(激帯電) (当タラナイ……!?)
アビオルグ 「空間投げを喰らいなァ!!」
 >ゴウッ!!
迅雷(激帯電) 「グォォォォオ!!」
 >ゴロゴロゴロゴロ!
 >ドガァッッ!!!
迅雷(激帯電) 「ッグゥ!!」

小鉄 「迅雷、一人で突っ走るなニャ!!」
   「オイラ達のコンビで行けば、ラージャンみたいに倒せる筈だニャ!!」
迅雷(激帯電) 「ゴウッ!!」
小鉄 「(バッ!)よし、やっと上に乗れたニャ!!」
   「覚悟するニャ、アビオルグ!」
アビオルグ 「てめぇらに名前を呼ばれるほどォォ!!!」
 >ゴゥ……ッ!!!
 >ボゥゥゥゥゥワァァァァァァァ!!!!!
 >チュッドォォォォォォォォォンッ!!!!!!
小鉄 「ギニャァァァァ!!!!」
迅雷(激帯電) 「ウグォォオオオオ!!!!」
アビオルグ 「おちぶれちゃぁいねえええええ!!!!」
 >ズンッ! ズンッ! ズンッ!!

小鉄 「(プス……プス……)ま……参ったニャ……」
   「あいつ、ラージャンと互角……いや、それ以上の強さだニャ……!!」
迅雷(激帯電) 「突ッ込ンデ来ル……!!」
小鉄 「だが! 退くなニャ迅雷!!」
   「怖くても真っ直ぐ前を見て、足を踏みしめるんだニャ!!」
   「オイラ達はラージャンと一回引き分けたニャ!」
   「勝てない道理はないニャー!!」
迅雷(激帯電) 「(ニヤリ)……オウッ!!」
アビオルグ (逃げねぇ……!?)
      (俺の突進を真正面から受け止める気か!!)
      (そんな馬鹿野郎は……ラージャン以来だ!)
      「……気に食わねえ……」
      「気に食わねえなああああ!!!」
 >ズンッ! ズンッ! ズンッ! ズンッ!!

小鉄 「今だニャ! こやし玉でも喰らえニャ!!!(ビュンッ)」
アビオルグ 「!! (ヒュッ)」
小鉄 「!? 避けられた!!?」
アビオルグ 「姑息な猫がああ!!」
 >ブゥッン!!!
迅雷(激帯電) 「尻尾ガ……!!」
小鉄 「フンッ! ヌゥ!!!」
 >ドガガガガガッ!!!!
アビオルグ 「何……!? この猫……」
      「俺の尻尾を受け止めた!!?」
      (このちっぽけな猫のどこにこんな力が……!!!!)
小鉄 「一個だけ残ってた怪力の丸薬を……」
   「こんなところで使うことになるとは思わなかったニャ……!!(ギリギリ)」

小鉄 「迅雷! オイラのドーピングは長く続かんニャ!!」
迅雷(激帯電) 「オウゥッ!!!!」
アビオルグ 「小僧ォ……ッ!!!」
迅雷(激帯電) 「ガアアアアアアアア!!!!!!」
 >バリ……バリ……
アビオルグ (何だ……あの白い光は……!?)
      (ラージャンの波動とも違う……あれは、危険なものだ!)
      (だが……!!)
小鉄 「(ギリリ……)逃がさんニャァァァ!!!!!」
アビオルグ 「この猫……尻尾を……!!」
 >ピシャァァァァァァァンッ!!!!!
アビオルグ 「グゥゥォオオオオオオオ!!!!」

小鉄 「……どうだニャ!!!」
迅雷(激帯電) 「ハァ……ハァ……(ユラリ)」
小鉄 「!! 迅雷!!」
迅雷(激帯電) 「……ガァ……!!」
 >バシャッ!!
小鉄 (迅雷が……血を……!!!)
アビオルグ (プス……プス…………)
      「……カカカ……今のは少しヤバかったな……」
      「霧で雷の威力が半減してなきゃ、やられてたぜ……」
小鉄 「そ……そんな……」
アビオルグ 「やはり体に力がついてきていないな……」
      「ラージャンがそうだった……」

小鉄 「あのオヤジとどういう関係だニャ!!」
アビオルグ 「腐れ縁だ。今では殺してやりたい程憎んでいるがな!!!」
小鉄 (ビクッ)
   (ほ……本気だニャ……こいつ、本気でラージャンを憎んでる!!)
アビオルグ 「小僧は放っておけば厄介なことになる」
      「猫、貴様それを知ってそいつと一緒にいるのか?」
小鉄 「な……何のことだニャ!?」
   「迅雷はオイラの義弟だニャ! 貴様にとやかく言われる筋合いはないニャー!!!」
アビオルグ 「ふんッ……いいだろう。ならばしっかりと目に焼き付けろ!」
      「それが『古龍になりそこねた者の末路』だ!!!」
小鉄 「!!!!」
迅雷 「ウウウオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」

 >バチィッ! バチィッ!!!
迅雷 「ガア!! ガアアア!!!!」
小鉄 「ギニャ!!(ゴロゴロゴロッ!!)」
   「迅雷、どうしたニャ!!」
迅雷 「ア……ニキィィィィ!!!!!」
   「アアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
 >ピシャァァァァァァンッ!!!!!
小鉄 (黒い……雷……!!!)
アビオルグ 「厄介なモンを昼食に選んじまった……」
小鉄 「じ……迅雷……!?」

迅雷(極) 「…………ガルル……ガル……………ガルルルルルルル!!!!」
小鉄 (迅雷が……黒くなっちまったニャ!!!)
   (それに何だか黒い波動をまとってて……目が血走ってるニャ!!)
   (こ……これは……!!)
アビオルグ 「ラージャンと同じだ」
小鉄 「……!!!」
アビオルグ 「貴様……何も知らずにあの小坊主の世話をしていたのか」
小鉄 「何だニャ!? 何が起きてるニャ!!!」
アビオルグ 「おそらく古龍の力に、小僧の体が耐え切れなかった。それで暴走した」
      「ラージャンは昔、俺と兄弟同然で育った」
      「だが奴は!! あれと同じ異形の力を暴走させて、俺の妹を殺した!!!」
      「行方をくらませたと思っていたが……突然現れたその弟子が、同じ力の暴走を見せてくれるとはな!」
      「この運命のめぐり合わせに感謝するぞッ!!!」

小鉄 「待つニャ!! オイラ達とラージャンはそんな関係じゃ……」
アビオルグ 「奴の血族は殺す! 妹の無念を晴らすために!!!」
      「いつかは戻ってくると思っていたが、こうもドンピシャだと笑えるよォ!!!」
小鉄 (あのオッサンは乱暴で凶暴な悪党だけど……)
   (決着だけはつけるオッサンだったニャ!!)
   (こいつの妹を殺して、そんでそのままほったらかして逃げてるとは思えんニャ!!)
   (何かおかしいニャ!!!)
小鉄 「迅雷はオイラが守るニャァァァァ!!! 貴様なんぞにやらせんニャアアアアア!!!!!」
アビオルグ 「しゃらくせえええええ!!!!」
 >ドゴォォッ!!!!
小鉄 「ぐあああああ!!!!」
   (怪力の丸薬のドーピングが……!!)
迅雷(極) (スッ)
アビオルグ 「!!!」
小鉄 「やめるニャー!!! じんら…………」

 >バリバリバリバリバリバリバリバリ
小鉄 「ギィャアアアアアアアア!!!!!!!」
 >プス……プス…………
 >ガクガク…………
小鉄 「ニャ…………ニャ………………」
 >ドサリ
アビオルグ 「チィ、見境なしかァ!!!」
      「ああなった野郎は元には戻らねぇ!!」
      「引導を……」
 >ガシッ!!
小鉄 「待つニャ……」
アビオルグ 「まだ生きてやがったか!! しぶとい猫だ!」
小鉄 「行かせんニャ……」

アビオルグ 「離せクソがァ! 食っちまうぞ!!」
小鉄 「誤解があるニャ…………」
   「何があったか分からんけども……オイラ達と戦ったラージャンは誇り高かったニャ…………」
   「あいつの名誉のためにも……オイラ達の名誉のためにも……」
   「今、お前に迅雷をやらせるわけにはいかんニャ……」
アビオルグ 「うるせえええ! たかが猫の分際で、俺に意見するかァ!!!」
小鉄 「やらせんニャアアア!!!」
アビオルグ 「……チィィィィ!!!」
迅雷(極) 「…………ガルルルル…………」
アビオルグ 「何だその目はァ!!!」
      「俺はてめぇらなんぞ怖くねぇぞ!! 怖くねぇ!!!」
      「俺は……俺はァァ!!!!」
小鉄 (今だ……ニャ…………)
 >ゴソゴソゴソ
 >ヒュッ
 >パァンッ!!!!
 >モクモクモク

アビオルグ 「何だ……霧に混じって白い煙が…………」
小鉄 (逃げるニャ……迅雷……)
   (オイラにできるのは……これ……だ…………)
 >ガクリ……
迅雷(極) 「……ガル…………(スッ……)」
 >バチッ! バチッ! バチッ!!
アビオルグ 「畜生! 野郎の居場所が……」
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アビオルグ 「地震……でかい……!!!」
      「奴か……!!!!!」
××××××× 「キシャァァァァァァァァ!!!!!!」
        「シャァ!!!」
 >ガシッ
迅雷(極) 「!!!」

アビオルグ 「獲物を横取りするつもりかァ!!!!」
      「クソ……ウオオオオオオ!!!!!」
××××××× 「ケケケケケ!! ケェーケケケケケケ!!!!」
アビオルグ 「待てぇ! 待ちやがれええええ!!!」
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
 >グラ……グラ…………
 >シ……ン……
アビオルグ 「…………く…………」
      「畜生……逃げられた…………!!!!」
      「奴め……わざわざ眠りから覚めて出てくるとは……」
      「小僧の力に、よほど惹きつけられたと見えるぜ……」
      「だが好都合だ……」
      「二匹まとめて始末してやる……(ニヤァリ)」
小鉄 「………………」
アビオルグ 「……………………ククッ……………………」

お疲れ様でした。

第10話に続かせて頂きます。

ご意見ご感想など、お待ちしています!!

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この場で議論などをしていただくのも大歓迎です。

その際は、私の投稿と区別をつけるために、
E-mail欄に「sage」と入力してくださいね。

気温の変化が激しいですが、お風邪など召しませんよう。

それでは、今回は失礼させて頂きます。

こんばんは。

こちらこそ、お付き合いいただきまことにありがとうございます。
これからもよろしくおねがいします。

迅雷(極)はジンオウガ亜種のイメージです。
これからもう一匹が何なのか、徐々に明らかになっていきます。

それでは、続きが書けましたので投稿させて頂きます。

お楽しみいただけましたら幸いです。

10.深淵の彩鎌


—十数年前—

ナナ・テスカトリ 「この子をしばらくこの島に預けます」
         「深く心に傷を、そして体に大きな障害を持った子です」
         「あなた達を信用してお預けします」
         「どうか、優しくしてあげてください」
ラージャン 「…………」
アビオルグ 「あァ? 無愛想な奴だな……」
      「いいか、この島は俺達の島だ。俺をさておいてでかい顔したら……」
ラージャン 「…………」
アビオルグ 「何とか言ったらどうなんだ、あァ!?」

ナナ・テスカトリ 「アビオルグ、初対面ですよ。もう少し優しく接してあげることはできないのですか」
アビオルグ 「そうは言っても……俺はこいつの目、何か好きになれない」
ラージャン 「…………」
アビオルグ 「ドス黒いぜ。同族殺しの目だ」
ラージャン (ピクッ)
      「……取り消せ」
アビオルグ 「あ?」
ラージャン 「同族殺しだと……? 取り消せ……」
ナナ・テスカトリ 「こら、二人共……」
アビオルグ 「嫌だね。俺は正直なんだ。思ったことをそのまま言う」
      「そして俺の直感は外れたことがない」
      「お前は近い将来、必ず同族を殺す目をしてる」
      「もう殺してるのかもしれんがな」

ラージャン 「(ギリ……)もう一度言ってみろ……!!」
アビオルグ 「何回でも言ってやるよ。お前と一緒には住めない」
      「この島から出ていけ。お前は俺達にとっての災厄になる」
 >ピシャァァァァアンッ!!!
 >バリ……バリ……バリ……
ラージャン(激高) 「取り消せと言っている……」
 >グググ……
 >ゴゴゴゴゴゴ
アビオルグ(怒り) 「嫌だね!!!」
 >ガッ
ラージャン(激高) 「そうか……なら、死ね!!」
アビオルグ(怒り) 「面白れぇ!! 叩き出してやるぜ!!」

 >ドッガァァァァァァンッ!!!
 >グラグラグラ
ナナ・テスカトリ 「二人共、やめなさいー!!!」
ラージャン(激高) 「ヒャハッ! ヒャハハハハハ!!!」
 >ズドドドドドドドドド!!!
アビオルグ(怒り) 「フハハハ……ハハハハハハハ!!!!」
 >ドドドドドドドドドドド!!!
ナナ・テスカトリ 「……ふぅ……」
         「どうしますか?」
テオ・テスカトル 「放っておくがいい」
ナナ・テスカトリ 「しかし……」
テオ・テスカトル 「そうすることで芽生える友情もあるものだ。特に、男と男の場合はな」

—名前がない島、アビオルグの巣、夜—

小鉄 (ハッ……!!!)
 >ガバッ
小鉄 (こ……ここはどこだニャ……?)
   (体が猛烈にダルいニャ……)
   (熱が出てるのかニャ……)
   (…………)
   (洞窟……? どうしてオイラ、こんなところに……)
 >ズルッ……クチャクチャ……モグモグ……
小鉄 「!!!」
アビオルグ 「……(ゴクン)」
小鉄 「うわぁぁ!!」

アビオルグ 「…………何だ、死んでいなかったのか」
      「しぶとい猫だ……」
小鉄 「お、おお……お前は! アビオルグ!!!」
アビオルグ 「何度でも言うぞ。てめぇらに呼び捨てにされる程落ちぶれちゃいねぇ」
      「『さん』をつけろ。クソ猫」
小鉄 「うるせぇニャ!! 貴様が襲ってこなきゃ、迅雷が……」
 >ふらっ……
小鉄 「ぐ……」
アビオルグ 「あの黒い雷を受けて生きていられることの方が不思議なんだ」
      「静かにしてろ」
小鉄 「やかましいニャ! こんなところ出ていってやるニャ……!!」
 >ふらふら……

アビオルグ 「おい猫……」
小鉄 「迅雷が……迅雷がオイラを待ってるニャ……」
   「あいつはどこだニャ……オイラが、しっかりしなきゃ……」
 >ドサッ……
小鉄 「ニャ……」
   「何で……地面が前にあるニャ……」
   「体が動かんニャ……」
アビオルグ 「呆れたしぶとさだ……」
      「もしかしてお前、痛みを感じていないのか?」
小鉄 「ニャ!? どうしてそれを……」
アビオルグ 「お守りを持つ猫か……その胸に下げている石のせいだな」
 >ググッ……
小鉄 「こ……これは借り物だニャ! 貴様なんぞに渡さんニャ……!!」

アビオルグ 「……ふん」
      「クソ猫からモノを分捕るつもりはねぇ……」
小鉄 「オイラは……クソ猫じゃないニャ……」
   「小鉄という、れっきとした名前があるニャ……」
アビオルグ 「てめぇなんぞクソ猫で充分だ。名前なんて御大層な代物、人間みてぇで反吐が出る」
小鉄 「お前なんて……オイラ一匹で充分だニャ……!!(グググ……)」
   「成敗して……くれるニャ…………」
アビオルグ 「やめておけ。ベニテングダケを炙った粉を、てめぇに飲ませてある」
      「しばらくは体が痺れて上手く動かない筈だ」
小鉄 「何てものを飲ませるニャ……!!!」
アビオルグ 「何をぬかす。ベニテングダケは炙ると回復力を高める薬になる」
 >ボリボリ……クチャクチャ……
 >ゴクン
アビオルグ 「食っておけ。力を補給しなければ、いくら痛みを感じていないとはいえ死ぬぞ」
 >ポイッ
 >ベチャリ

小鉄 「うげぇ……ケルビの肉かニャ……」
アビオルグ 「焼いてある。てめぇら猫には俺の食い残しで充分だ」
小鉄 「敵の塩は受けんニャ……!!」
アビオルグ 「そうか。ならそこで野垂れ死ね。迅雷とやらを助けに行く事も出来ずにな」
小鉄 「!!!」
   「そうだニャ……迅雷はどこに……」
   「まさか、貴様が……!!!」
アビオルグ 「違う」
小鉄 「……?」
アビオルグ 「小僧をさらったのは、『タイクンザムザ』……」
      「俺の妹の墓を乗っ取った、この島の呪われた民だ」

小鉄 「タイクンザムザ……」
   「聞いたことがあるニャ……」
   「異常な繁殖力と強さで、流れ着いた島を死の島に変えてしまうという……外来種……」
   「そ、それが何で迅雷をさらうニャ!?」
アビオルグ 「さぁな……」
小鉄 「さぁ……って……」
アビオルグ 「だが、俺はこの島で、多くのタイクンザムザを殺してきた」
      「その中でも、一匹生き残った巨大なヤツがいる」
      「そいつは狡猾で、知恵も働く。そして俺以上の霊感をもってやがる」
小鉄 「霊感……?」
アビオルグ 「第六感だ。生き物は生まれつき、大なり小なり第六感を持っている」
      「俺はそれがとびきり強い」
小鉄 「迅雷をさらったタイクンザムザも……霊感が強いのかニャ……」
アビオルグ 「あァ……」

アビオルグ 「小僧の変身に何かを感じ取ったらしい」
      「不意をついて連れ去りやがった」
小鉄 「迅雷を……どうするつもりだニャ!!」
アビオルグ 「十中八九、あの雷の力を手に入れようとするだろうな」
小鉄 「!!」
アビオルグ 「それに俺は、あの小僧の中に何か異質なものを感じた」
      「その正体を知りたいがために、てめぇを助けた」
      「吐け。てめぇら、普通のモンスターじゃねぇのは見て分かる」
      「お前のお守りと、小僧の力……」
      「それがあれば、俺はタイクンザムザを根絶やしにすることができるかもしれねぇ」
小鉄 「………………」
アビオルグ 「…………?」
小鉄 「取引だニャ……」
アビオルグ 「あァ?」
小鉄 「情報を教えるニャ……タイクンザムザを倒す方法、オイラ知ってるニャ……」
アビオルグ 「何だと!?」
小鉄 「だからお前……迅雷を助ける為に、オイラに協力するニャ……!」

お疲れ様でした。

次回に続かせて頂きます。

ご意見ご感想など、お待ちしています!!

まとめサイトTOP:http://plaza.rakuten.co.jp/MikenekoMilk/

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この場で議論などをしていただくのも大歓迎です。

その際は、私の投稿と区別をつけるために、
E-mail欄に「sage」と入力してくださいね。

雨が降っていますね……事故などにお気をつけ下さい。

それでは、今回は失礼させて頂きます。

こんばんは。

続きが書けましたので投稿させて頂きます。

アビオルグ、タイクンザムザはF(フロンティア)のモンスターです。
アビオルグはイビルジョーのような獣竜種、タイクンザムザは岩を纏っている蟹です。

ですが、特にイメージはございませんので、皆様の中で想像を当てはめていただいて大丈夫です。

2ndGも3Gもどちらも名作だと思いますが、
個人的にはXlinkなどで協力プレイができる2ndG、そして3rdがオススメです。

特に3rdは色々な点が改良されていて快適です。

どれが面白いかは個人の主観になりますので、一度お試しいただくのも手かと考えます。

蒸し暑いですが、皆様もご無理をなさりませんよう。

それでは、更新させて頂きます。

アビオルグ 「協力……頭でもおかしくなったか、猫」
      「ラージャンの血族は皆殺しにする」
      「てめぇは助けてやっても構わねぇ。情報を吐いたらどこへなりと勝手に行け」
      「だが力を手に入れた後、俺は小僧を殺す」
      「それは決定事項だ」
小鉄 「お前なんぞに迅雷は倒せんニャ……!!」
アビオルグ 「ヘェ……随分な自信だな」
小鉄 「…………」
アビオルグ 「…………いいだろう。なら条件の条件だ。先に全て話せ。話だけは聞いてやる」
      「俺に嘘をついてもすぐに分かる。『第六感』でな」
      「適当なことを抜かしてたら、その場で頭を噛み砕いてやる。流石に死ぬだろう」

小鉄 (ゴクリ……)
   「分かったニャ……」
   「まずはオイラがタイクンザムザについて、知っていることを話すニャ……」  
アビオルグ 「…………」
小鉄 「オイラ達の里にも、昔タイクンザムザが現れたことがあったニャ……」
   「かなり小さくて、子供のガミザミくらいの大きさだったけど、すごい勢いで増えて、畑を食い荒らしたニャ」
   「タイクンザムザは、食べたものの力を吸収するニャ……」
   「オイラ達の里では、『氷』を食べたタイクンザムザが、冷気を吐いた例があるニャ……」
アビオルグ 「知ってる。あいつらは普通の『カニ』じゃあない」
      「呪われてるんだ」
小鉄 「呪われてるかどうかは分からんニャ……でも、不気味な生き物であることは確かだニャ」
アビオルグ 「で、だ。問題はてめぇらがどうやってそのタイクンザムザを撃退したかだ」
      「小さいとはいえ、猫が殺せる相手だとは思えない」

小鉄 「『毒』を使うニャ……」
 >ゴソゴソ
 >スッ
アビオルグ 「……毒?」
小鉄 「だニャ。これは、タイクンザムザが嫌う毒の臭いを出すキノコ爆弾だニャ」
   「臭いって言っても強烈だニャ。長い間吸い込んだら、オイラ達もお陀仏だニャ……」
   「これで追い出して、粉にした毒キノコを里の周りに埋めて、あいつらをシャットアウトしたニャ」
アビオルグ 「成る程、非力な猫らしい発想だ。殺すんではなく、臭いで追い出したか……」
小鉄 「猫を馬鹿にしたら……許さんニャ……(ふらふら)」
アビオルグ 「まァいい。このキノコ爆弾とやらはもらっておこう」
 >サッ
小鉄 「あっ! 返すニャ!!」
アビオルグ 「まだ話は終わってねぇ。あの小僧と、ラージャンの関係について話してもらう」
小鉄 「(くらくら)……そ、その前に、少し休むニャ……」
   「血が足りんニャ……」

アビオルグ 「……チッ」
      「ケルビの肉を食え。無理に胃に詰め込むんだ」
小鉄 「………………」
   (仕方ないニャ……!)
   >ガツガツ……
アビオルグ 「それでいい」
      (……嘘をついている様子はねぇ……)

      (それにこの猫からは、邪気を全くと言っていいほど感じない)
      (こいつはあの小僧の力については、ほとんど何も知らねぇな……)
      (……だとしても、利用価値はある)
      (猫がモンスターの主導権を握ってるってのは初めてのケースだが……)
      (あの小僧を制御するときの切り札になるかもしれねぇ)
      (隙を作って、万が一の場合殺すことも出来る)
      (もう少し生きていてもらうぞ、猫……!)

—名前がない島、剛種タイクンザムザの巣、夜—

剛種タイクンザムザ 「キキ……ククク……キキキキキ…………ッ!!」
          「神よ……邪なる我らの神よ……」
          「今宵邪悪なる古代の化身を……捧げましょう……」
迅雷(極) 「Zzz……Zzz………」
剛種タイクンザムザ 「この『依代』はとても儚くて、そして脆い……」
          「キキ……新しい依代には……この私がふさわしい…………」
 >ギギ…………
 >グ…………
迅雷(極) 「Zzz……」
剛種タイクンザムザ 「この雷の力……そして感じる……大きな、古代の力……」
          「私は……この力が欲しい……」
          「神よ……この小僧の『体』を捧げましょう……」
          「新たなる古龍の誕生を……祝福したまえ……」
          「おお……神よ……」

 >グッ……
剛種タイクンザムザ 「……!!」
          「おお……お……何と……硬い体毛か……」
          「この……黒い波動が邪魔をしているのか…………」
          「断ち切れぬ…………!!」
迅雷(極) 「Zzz…………」
剛種タイクンザムザ 「ええい……丸呑みして……くれる……」
 >ゴゴゴゴ
 >バクンッ
 >ゴクリ…………
剛種タイクンザムザ 「……!!!!」
          「何……だ…………」
          「体に……力が溢れる……」
          「この感覚は……まさに……!!!」
          「…………神よ……!!!!!」

—名前がない島、アビオルグの巣、朝—

アビオルグ (……猫はまだ歩けるほど回復していない……)
小鉄 「グガァ…………グガァ…………」
アビオルグ (しかしこの状況でよく寝れるな……アホかこいつ?)
      (……まぁいい。猫が回復次第、タイクンザムザを追い、殺す)
      (ついでに小僧も敵対するようなら殺して、猫も邪魔をするようなら始末する)
      (ラージャン……俺はお前を許さん……!!)
      (お前の生意気な弟子とやらも、この手で捻り潰してやる……!!)
      (だが同時に、同じくらい妹の墓を荒らすクソガニも許せねぇ)
      (まず始末するのはタイクンザムザだ)
      (奴が小僧の力を『吸収』してしまう前に……)
      (……猫が目覚める前にやっておくことがあるな……)

—名前がない島、外れ、朝—

アビオルグ 「…………これで良し…………」
 >パンパン
アビオルグ (猫の話だと、このキノコ爆弾を埋めているところは、タイクンザムザは嫌うってことだったな……)
      (ここは妹の墓の入り口だ……)
      (随分と風化した……それだけ時間が経ったってことか……)
      (妹よ……何故だ)
      (俺がこんなに呼びかけているのに、何故返事をしてくれない……!)
      (俺達は、お前が生きている時はどこにいたって、お互いの意思を交わすことができたじゃないか……)
      (だがお前は逝ってしまった……)
      (ラージャンが壊した崖から落ちて、怪我をしたまま死んだ……)
      (その後にラージャンはいなくなったよ……)
      (だけど、昨日。ラージャンの弟子がこの島に来たんだ)
      (俺はお前の為に、奴を殺す。そしてお前の墓を占領しているタイクンザムザも……この手で……!!)

 >グラグラグラグラ
アビオルグ (地震……!? でかいぞ……)
      (何か巨大なものが、こっちに向かってくる……!!!)
      (墓が崩れちまう! ここから離れなければ……)
 >ダダッ!!
 >ゴゴゴゴゴゴゴ
アビオルグ (追ってくる……タイクンザムザか……!!)
      (奴め、もしかしてもう小僧の力を……)
      (!!)
      (真下だ!!!)
 >シュバッ!!
 >ドッゴォォォォォォンッ!!!
アビオルグ (地面が炸裂した……!!!)
剛種タイクンザムザ 「ハニィィィィィィ!!!! 会いに来たわよハニィィィィィィ!!!」

お疲れ様でした。

次回の更新に続かせて頂きます。

ご意見ご感想など、お待ちしています!!

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Twitter:http://twitter.com/matusagasin08

この場で議論などをしていただくのも大歓迎です。

その際は、私の投稿と区別をつけるために、
E-mail欄に「sage」と入力してくださいね。

蒸し暑いですが、汗などで体を冷やさないよう心がけてくださいね。

それでは、今回は失礼させて頂きます。

こんばんは。

長い間またおまたせしてしまい申し訳ありません……。

仕事が忙しく、ほとんど来れない状況です。

書け次第更新させて頂きますので、気長にお待ちくださいませ。

近いうちに続きを投下いたします〜。

こんばんは。

諸事情で更にお待たせしてしまいまして、大変申し訳ありませんでした。
10月に入りましたので、今日から3〜6日おき程で再開させていただこうと思います。

モンハン4も発表されて、楽しみですね。
武器も2つ追加されるようで、ワクワクが止まりません。
イャンクック先生が復活されるそうで、それも楽しみです。
私は3DSLLを持っていないので、買わなきゃです。

4発売までにはジンオウガ編から新しい章に入りたいと思います。
気長にお付き合いいただけましたら幸いです。

TwitterとMixiなどは、少し思うところがありまして退会させていただきました。
どれも再開の目処は立っていません。
ご連絡を頂ける場合はBBSにお書き込みいただけますと嬉しいです。

続きを少し書きましたので、投稿させていただきます。



アビオルグ 「チィィ!! デカブツか!!」
剛種タイクンザムザ 「つれないわねハニィィ!! 今こそ! 私達がひとつになる時なのに!!」
 >ズゥゥゥゥゥゥンッ!!
アビオルグ (……ついてねぇぜ。猫からもう少し対処法を引き出しておくべきだった)
      (奴め、俺のことを奴の『第六感』で探知してやがったな)
      (それにこの野郎……前遭遇した時より遥かに、でかくなってやがる……!!)
剛種タイクンザムザ 「キシェ……キシェ……キシェ……」
アビオルグ 「……? 小僧の姿が見えねぇな……」
剛種タイクンザムザ 「小僧ォ? ハニィィ、私の前で別の人の心配ィィ?」
アビオルグ 「俺をそう呼ぶな……虫唾が走るッ!!!」
 >グググ……
 >ゴウゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!
アビオルグ 「死ねェ!」

剛種タイクンザムザ 「!!!」
 >チュッドォォォォォォォンッ!!!!!!
剛種タイクンザムザ 「キシェ……キシェ……!!」
          「マイハニィィ! つれないじゃないのォォ!!」
          「いきなり熱いキッスって何、何なのそれえええ!!」
          「も、燃えるじゃないィィィ!!」
アビオルグ 「くっ……汚ェ殻まといやがって……!!」
 >モクモクモク
アビオルグ 「殻のせいで爆発が内部まで届かねぇ……それに、砕けた殻の砂煙で前が……」
剛種タイクンザムザ 「ハニィィィィィ!! 今度は私の番! ね!!!」
 >シュバッ!!!
アビオルグ 「!!!(速ェ!!!)」
 >ズバァッ!!!!
アビオルグ 「……ッぐぅ……!!!」
剛種タイクンザムザ 「ヒャハハハハハ! ハ!! 血! 血が出たわ! ハニィの血よォォ!!(ベロベロ)」
アビオルグ 「……どこまでも気色悪ィヤドカリ野郎だ……ッ!!」

剛種タイクンザムザ 「キシェッ……やめておいたほうがいいわよハニィィ」
アビオルグ 「……!?」
剛種タイクンザムザ 「あなたじゃ今の私は倒せない……私は、『新しい力』を得たのだからねええ!!」
アビオルグ 「新しい力……?」
      (小僧のことか……?)
剛種タイクンザムザ 「その顔! そそるわあ!! いい目! まだ何も諦めてないって、綺麗な目!!」
          「その顔こそ私の夫にふさわしい!!」
アビオルグ 「誰がてめぇの腐れつがいになどなるか! 今ここで引導渡してやるよォ!!!」
剛種タイクンザムザ 「ヒャハハハハハハハ!!!!」
 >シュバッ
アビオルグ 「カァッ!!」
 >ゴウッ!!!!
アビオルグ (ワンタイムゼロ距離からのブレスだッ! 吹き飛びやがれ!!!)
 >チュッドォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!
 >バリバリバリバリバリバリバリ!!!!!
アビオルグ 「……ッ!!!? ガアアアアアアアア!!!!!!」
剛種タイクンザムザ 「グアアアアアアアアア!!!!!!」

アビオルグ (な……何だ……!!?)
 >ガクリ
アビオルグ (斬られた切り傷に、雷が……!!!)
剛種タイクンザムザ 「キシェシェシェ………………キキ………………(ゆらり)」
 >プス……プス…………
剛種タイクンザムザ 「なかなかいい攻撃だったけどォォ、反撃がモロに入っちゃったみたいねぇぇ?」
アビオルグ 「雷の力……てめぇ、やっぱり小僧を…………」
剛種タイクンザムザ 「なぁに? ハニィ、あの子の知り合い?」
          「だったらもう手遅れ、よ」
アビオルグ 「何ィ……?」
剛種タイクンザムザ 「だってあの子、私……食べちゃったもん」
アビオルグ 「………………野郎………………!!!」
剛種タイクンザムザ 「そ、れ、に。どれだけ私に熱いキッスをしても無駄!!」
 >シュバッ!!!
 >ザンッ!!!
 >バリバリバリバリ!!!!

アビオルグ 「ガアアアアアア!!!!」
剛種タイクンザムザ 「あなたの吐息も! 爪も牙も何もかも! そう何もかも私は受け止める!!」
          「ハニィから与えられる苦痛なら幸せ! 幸せなのよおおお!!」
          「だからハニィも、私から与えられるすべての苦痛を!!」
          「幸せと感じて欲しいのよおおおおお!!!!」
 >ザンッ!!!!
 >バリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!!
アビオルグ 「ッグウウウウウウウ!!!!!」
      「ハァ……ハァ……」
      (厄介だ……小僧、本当に食われちまったのか……!!)
      (しかしタイクンザムザのあのパワーと雷は、確かに小僧のもんだ……)
      (取り込まれたと見て間違いない……!!!)
      (まずはあの帯電する鎌をなんとかしねェと……!!)
      「この粘着質の、変態野郎がああああ!!!」
 >ヒュンッ!!!
 >ドゴォォォォォォッ!!!!

剛種タイクンザムザ 「ヒャハッ!!! ヒャハハハハハハハハ!!!!」
アビオルグ 「チィィィ!! 嬉しそうにしやがって!!!」
      「このまま崖から突き落としてやる!!!!」
剛種タイクンザムザ 「あらあら……粋がっちゃって可愛いわハニィ」
アビオルグ 「黙れ! このまま俺が! この手でブチ殺してやる!!!」
剛種タイクンザムザ 「いいのォ? 私…………『あの鍵』に、気づいちゃったんだけど」
アビオルグ 「!!!!!」
剛種タイクンザムザ 「ハニィになら、教えてあげてもいいかなってぇ?」
アビオルグ 「てめえ!!!」
剛種タイクンザムザ 「ヒャハ!!!! 拘束が緩んだわ!!!」
 >ガシッ!!!
アビオルグ 「くそ!! 離せェ!!!」
剛種タイクンザムザ 「天国で教えてあげるぅぅ!! 崖の下まで、二人でランデブーよぉぉぉぉ!!!!!」

アビオルグ (くそっ……!!! しっかりしがみついてはがれやしねええ!!)
      (このまま崖下に衝突したら、図体のでかいこいつはともかく、俺は無事じゃすまねえぞ!!)
      (!!!)
      (あれは…………!!)
小鉄 「………………!!!!」
アビオルグ 「猫……!!!」
小鉄 「ア、アビオルグー!!! 横だニャ!!! 横にブレスを吐くニャ!!!」
アビオルグ 「!! ガアアア!!!!」
 >ゴウッッッ!!!!!
 >チュッドォォォォォォォォォォン!!!!!
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!!!!
剛種タイクンザムザ 「…………揺れ…………!? まさか…………」
 >ド ド ド ド ド ド ド ド ド
アビオルグ 「……!! そうか! この崖には地下道が広がってる! そしてそこには……」
 >ドッシャアアアアアアアアア!!!!!
剛種タイクンザムザ 「キャアアアアアア!!!!!!!」
アビオルグ 「水が溜まってるってわけだ!!!」
      (吹き出した水がデカブツを直撃して、吹き飛ばした!!)
      (俺の拘束も緩んだ!!!)

アビオルグ 「もう一度喰らえェェ!! ゼロ距離ブレス!!!!」
剛種タイクンザムザ 「水……! 水ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」
アビオルグ 「!!!!(ゾクッ)」
      (な……何だ、この悪寒……!!!)
剛種タイクンザムザ(怒り) 「水ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!! あたしの!! あたしのエステがああああ!!!」
              「エステがはがれるうううううううう!!!!!!!!!」
 >バリバリバリバリバリバリバリ
アビオルグ 「……雷!!!!!!」
      (しまった!!! 水は雷を通………………)
 >ババババババババババババババババ
アビオルグ 「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
 >ズゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!!
 >ズゥゥゥ……ン…………
アビオルグ 「ガ………………ウ……………………」
剛種タイクンザムザ(怒り) 「ハァ……!!! ハァ…………!!!!」
              「見たわね!! ハニィ!!! 私の素顔をオオオ!!!!!!」
              「見たわねええええええええ!!!!!!」

アビオルグ 「グ…………」
      (しまった……感電して体が動かねえ……ッ……)
剛種タイクンザムザ(怒り) 「残念だけど…………私の素顔を見られたからには……」
              「ハニィだろうと生かしておくわけにはいかないのよ…………!!!」
              「私の…………麗しきエステが剥がれたこの顔を…………」
              「あなたにだけは……!! 見られたく…………!!」
小鉄 「アビオルグー!!!!!」
 >ゴロゴロゴロゴロ
 >ドガッ!!!
小鉄 「痛ダァァ!!! 木に頭をぶつけたニャ!!!」
   「な……何だニャ!!! 水でタイクンザムザの泥と岩が流れ落ちてるニャ!!!!」
剛種タイクンザムザ(怒り) 「猫……お前も私の素顔を…………」
小鉄 「す…………す………………」
   「すげぇブサイクなヤドカリだニャアアアアア!!!!!!!」

剛種タイクンザムザ(怒り) (ピキッ…………)
小鉄 「でかいのに相まって記録的ブスさなタイクンザムザだニャ!!!」
   「び……びっくらこいたニャ……!!!」
剛種タイクンザムザ(怒り) 「ブス………………?」
              「わ……私を…………私をブサイク…………?」
              「私…………私、私、私が………………」
小鉄 「な……何だニャ…………何か様子がおかしいニャ…………」
アビオルグ 「逃げろアホ猫ォォォォ!!!!」
小鉄 「ア、アホとは何だニャァァ!!!!」
   「それが! お前を助けに来た英猫への言葉かニャ!!!!」
 >ゴソゴソ
小鉄 「こてっちゃん特製! 超・毒キノコ爆弾でも喰らえニャアアアア!!!!」
 >ヒュンッ!!!
 >パァァァァァァァァァッン!!!!
 >パラパラパラパラパラ………………
剛種タイクンザムザ(怒り) 「こっ…………この臭いは………………!!!!!」
              「い………………いやあああああ!!!!!」
              「肺が焼けるぅぅぅぅ!!!! ああああああ!!!!」
              「エステが!!! エステが溶けるうううう!!!!!」
              「ああああああああ!!!!」

 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
 >ズズズズズズズズ………………
 >ズ………………ズズズズ…………
 >ズ……ッ…………
小鉄 「そっ、想像を絶するほど効いたニャ…………!!!!!」
アビオルグ (ググ………………)
      「チィィ…………猫に助けられるとは………………」
小鉄 「あのデカいタイクンザムザは潜って逃げたかニャ…………」
   「でもまたいつ戻ってくるとも限らんニャ……」
   「アビオルグー!!! はやいとこここを離れるニャ!!!!」
アビオルグ 「…………チッ…………」



お疲れ様でした。
次回の更新に続かせていただきます。

ここ最近寒くなってきたせいか、ひどい風邪を引いてしまい……。
結構長い間寝込んでいたりしました。

皆様もこの冬に向かう季節、体調管理に十分お気をつけ下さい。

ご意見ご要望などがございましたら、お気軽にHPのBBSまでいただけますと嬉しいです。
このスレにお書きいただいても大丈夫です。

それでは、今回は失礼致します。

こんばんは。

いろいろご心配をお掛けしてしまって申し訳ありません。
これからも一緒に頑張っていきましょうね。

続きが少し書けましたので投稿させていただきます。



—名前がない島、アビオルグの妹の墓周辺、昼—

アビオルグ 「ゼェ……ゼェ……」
小鉄 「大丈夫かニャ……?」
アビオルグ 「てめぇなんぞに……猫なんぞに心配されるいわれはねぇ……」
小鉄 「オトモ軽視の発言は許さんニャ。と……ちょっと待つニャ」
 >ヒュッ
 >パァンッ
アビオルグ 「どこでそのキノコ爆弾の材料を見つけた……?」
      「てめぇがさっきからバラ撒いてるそれだ……ゼェ……」
小鉄 「お前息が上がってるニャ。トレーニングが足りないんじゃないかニャ?」
   「教えてやるニャ。これはどこにでも生えてる毒テングダケに、この秘伝の粘菌を混ぜて作るんだニャ」
アビオルグ 「粘菌……?」
小鉄 「これはオイラの爺ちゃんが見つけてきた特別な菌だニャ」
アビオルグ 「人間が使う瓶みてぇなのに、緑色の菌……か?」
小鉄 「空気に触れてると熱が出てきて、仕舞いには爆発する危険な菌だニャ」

アビオルグ 「それと毒テングダケを混ぜると、タイクンザムザの嫌がる毒を発生させるわけか……」
小鉄 「猫の知恵を舐めるんじゃないニャ。これぞ現代の科学だニャ!!」
アビオルグ 「ゼェ……元気な奴だ……昨日死にかけてたとは思えん……」
小鉄 「お前オイラにお礼の一つもないのかニャ」
アビオルグ 「猫ごときに下げる頭はねェ」
小鉄 「フンッ! 可愛くない奴だニャ」
アビオルグ (猫の異様な元気さが気になるな……)
      (こいつ、何かクスリを飲んでるな……?)
      (いいクスリじゃねェ。臭いから、おそらく、紅テングダケの粉末に雷光ゼリーを混ぜたものだ)
      (あれは気分がハイになって、一時的に血の巡りを良くするが、副作用がある)
      (知っててやってるのか……?)

小鉄 「何だニャ? 人の顔をじーっと見て、キショいニャ」
アビオルグ 「てめぇ……猫」
小鉄 「小鉄だニャ」
アビオルグ 「小鉄。聞け。てめぇはあのラージャンの弟子の小坊主を助けたいか?」
小鉄 「何を言うニャ。あったりまえだニャ!!」
   「あいつはオイラの家族だニャ! ラージャンはどーでもいいけど迅雷は大事な弟だニャ!」
   「弟を助けない兄がどこにいるニャ!! 猫だろうと虫だろうと関係ねぇニャ!!」
アビオルグ 「へェ……面白いことを言う」
      「教えてやろう。猫の里ではどう伝えてたのかは知らんが、てめぇが飲んだクスリの調合は劇薬だ」
      「死ぬぞ」
小鉄 「…………」
   「オイラが寝てるわけにはいかねぇニャ……」
   「迅雷が大変な目に遭ってるっていうのに、オイラだけがグースカ寝てたら、絶対後で悔いが残るニャ」
   「そんなのは嫌だニャ……オイラは、そんなのは嫌だニャ!」

アビオルグ 「だからと言って命を縮めることはねェ。弟だとか何だか言ってるが、どうせ元は他人だろ」
      「何でそこまで命を賭ける? 馬鹿なのかてめぇは」
小鉄 「…………」
アビオルグ 「あれはジンオウガだろう。知ってるぞ……別大陸のモンスターだ」
小鉄 「! お前、迅雷の仲間のことを知ってるのかニャ!!」
アビオルグ 「雷を使う古龍に近いモンスターはそうそういねぇからな……」
小鉄 「お、教えてくれニャ! 迅雷はどうしてああなっちまったニャ!!」
アビオルグ 「あァ?」
小鉄 「お前、何か変な奴だけど悪い奴じゃない気がするニャ」
   「それに、オイラ達には分からないことも知ってる感じがするニャ!」
   「何でもいいニャ! 迅雷を見て感じたことを教えて欲しいニャ!!」
アビオルグ 「……呆れたぜ。何も知らねぇのにかばってたとはな」
小鉄 「…………」
アビオルグ 「懐が広いのか、はたまたただの馬鹿か。馬鹿なんだろうな……」
小鉄 「迅雷は……」
アビオルグ 「てめぇが胸に下げてるお守りは誰からもらった?」

小鉄 「お守り? これかニャ?」
   「これは……迅雷の親父さんから……」
アビオルグ 「それを猫ごときが持ってるところを見ると、そいつは死んだのか?」
小鉄 「……オイラの目の前で死んだニャ……」
アビオルグ 「…………」
小鉄 「…………」
アビオルグ 「お守りとは何なのか、それ自体分かっていないところが多いが……」
      「不思議な力を持つことは確かだ」
      「そしてお守りは、古龍が造ったとも言われている」
小鉄 「古龍が……?」
アビオルグ 「それ故に、お守りは古龍の力を持つことが多々ある。てめぇのそれと同じようにな」
小鉄 「ま、待つニャ! 迅雷はどこにもお守りなんて持ってないニャ」
   「少なくともオイラは見たことがないニャ」
アビオルグ 「知るか。俺の目には、奴の心臓のあたりからお守りに近い古龍の力が発せられているのが映った」

アビオルグ 「大方、小さい頃にお守りでも飲み込んで、古龍の力を取り込んだんだと考えられるな」
小鉄 「そんな……じゃあ、そのお守りを取り除けば、迅雷は元に戻るのかニャ?」
アビオルグ 「俺にそれを聞くな。ラージャンみてぇに、古龍に生まれつきただ単に近いだけなのかもしれねぇ」
      「憶測でものを言うのは好きじゃねぇ」
小鉄 「迅雷を……普通のモンスターにしてやりてぇニャ……!!」
アビオルグ 「…………」
小鉄 「オイラ達を……いや、迅雷を追って、沢山のモンスターが襲ってきてるニャ……!!」
   「あいつは、産まれた時から戦い続けてきたニャ!!」
   「普通の生活をさせてやりてぇニャ!!!」
アビオルグ 「無理だな」
小鉄 「なっ……」
アビオルグ 「俺が言う古龍の力を持つモンスターは、『迅雷』というジンオウガだけじゃねぇ」
小鉄 「…………」
アビオルグ 「小鉄、てめぇもだ」
小鉄 「オイラも……?」
アビオルグ 「自分でもうっすら気づいてるはずだ」
      「普通の猫なら、てめぇみてぇな無鉄砲してたら軽く死んでる」

小鉄 「な、何を言いてぇニャ……?」
アビオルグ 「古龍と関わった者は、それと共に歩く者は、少なくとも『普通の』生活はできねぇ」
      「俺はそう、何となく思うがね」
      「例えばそう、迅雷ん中にお守りがあるとして、それを体から抜き取ったとしてだ」
      「てめぇが迅雷の近くにいたら、何も変わんねぇんだよ」
小鉄 「!!!」
アビオルグ 「何今更初めて気づいたような顔してやがる」
小鉄 「………………」
アビオルグ 「しかし、てめぇのその命がけの行動……少しだけ、や、少しだけだがてめぇらに興味が湧いた」
      「タイクンザムザをぶっ殺すまでは、協力してやらねぇこともねぇ」
小鉄 「ほ……ホントかニャ!?」
アビオルグ 「俺がここで断れば、てめぇは一匹であれに吶喊して、話がややこしくなりそうだ」
小鉄 「ぐっ……返す言葉もないニャ……」
アビオルグ 「とりあえず雷光ゼリーを食べちまったんなら仕方ねェ。これを食え」
小鉄 「この緑色のは何だニャ?」
アビオルグ 「神苔という、俺の一族に伝わる秘伝の薬だ。大抵全ての中毒に効く」
小鉄 「す、すまねぇニャ(ガツガツ)」
   「に………………に、苦ェェェニャァァァァァ!!!!」

小鉄 「何てものを食わせるニャ……ゼェ……ゼェ……」
アビオルグ 「これで心臓が破れることはねぇだろう」
小鉄 「さらりと恐ろしいことを言うなニャ……それで……迅雷は今どこにいるニャ?」
アビオルグ 「…………」
      「おそらく、タイクンザムザが飲み込んで奴の体内で消化されてる途中だ」
小鉄 「んなっ……!!!」
   「あの馬鹿でかいタイクンザムザの中にいるのかニャ!!!」
アビオルグ 「てめぇも見ただろう。奴が雷を出すところをな」
小鉄 「…………」
アビオルグ 「十中八九小僧の能力を取り込んだと見て間違いねぇ。しかし奴の中に、小僧の命が見えた」
      「死んではいねェ筈だ」
小鉄 「じゃあ、早くあのデカブツを倒しに行かなきゃ……」
アビオルグ 「まァ待て。正面突破はダメだ」
小鉄 「じゃあどうすれば……」
アビオルグ 「てめぇは姑息でうぜぇ猫だろう。ここを使え」
小鉄 「ここって……まさか……」
アビオルグ 「ああ。頭だよ」



お疲れ様でした。
次回の更新に続かせていただきます。

Twitterを試験的に一時的に復活しました。
https://twitter.com/mikenameko です。
フォローしてかまってくださると嬉しいです。

物凄く寒くなって来ましたが
急激な温度変化に風邪など召しませんよう。

それでは、今回は失礼させていただきます。

おはようございます。

ご連絡が遅れてしまい申し訳ありません。

諸事情により、上記で書き込みをいただきましたように、
小説「マインドスイーパー」の更新を、ここSS速報さんで
開始しましたので、当スレの書き込みを一旦停滞させて頂きます。

現在更新中の小説はこちらになります。

■少女「治療完了、目を覚ますよ」

また、「TRAINER」は既に完結していますのでご了承下さい。
こちらからお読みいただくことができます。

■少女「それは儚く消える雪のように」

申し訳ありませんが、しばらくお待ちいただけますと幸いです。
順次完結させて頂きますので、気長にお待ちください。



こんばんは。

あまり更新ができずに、大変申し訳ありません。

モンハン4が発売されるまでに今の部を完結させたいと思っていますが、
気長にお付き合いいただければ幸いです。

続きが少し書けましたので、投稿させて頂きます。

お楽しみいただけましたら嬉しいです。

—地下—

剛種タイクンザムザ 「うう……顔を……素顔を見られてしまった……」
          「よりにもよってハニィに……」
          「あの猫……!!(ギリッ……)」
          「…………殺す!!!!」
          「あの猫を八つ裂きにして、そしてハニィも……!!」
          「!!」
 >バリッ…………
剛種タイクンザムザ 「こっ……これは…………」
          「あの坊やの力……? 雷が黒く……」
          「ガ……ッ!!!」
 >バリバリバリバリバリ!!!!!
剛種タイクンザムザ 「ガアアアアアアアア!!!!!!」
          (かっ……雷の力が暴走してる……!!!!!)
          (あの坊や、まだ……)
          (し……死んでない……!!!?)

—名前がない島、アビオルグの妹の墓周辺、昼—

小鉄 「ほ……本当にこんな作戦でいいのかニャ!?」
 >ダダダダッ
アビオルグ 「あァ。十分だ。奴が水を嫌う理由が、もし俺が思うとおりだとしたら……」
      「これで奴は俺達の位置を見失うはずだ!」
      「今度こそ息の根を止める!!!」
 >ダダダダダッ
小鉄 「分かったニャ! お前のことを信用するニャ!!!」
アビオルグ 「ケッ。しくじったら後ろから噛み殺してやる!」
小鉄 「……!!」
   「この地鳴り……来たニャ!!!」
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
アビオルグ 「何だ……地震が止まねぇぞ……!!」

アビオルグ 「!!!! 何……だァありゃあ!!!」
 >ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
小鉄 「でっ……でけぇニャ………………」
剛種タイクンザムザ(極) 「……………………」
小鉄 「ヤマツカミとかいう古龍と同じくらい……もしかしたらそれよりも……」
アビオルグ 「クソッ、小僧の力を完全に吸収しやがったな!!」
      「規格外だぞ! 効くのか!?」
小鉄 「作戦変更だニャ! さすがにあの巨体に外から攻撃しても通じないニャ!!」
アビオルグ 「じゃあどうする!?」
小鉄 「アビオルグはそのまま作戦続行だニャ!!」
   「オイラは……このまま『直接』迅雷を助けに行くニャ!!!!」

剛種タイクンザムザ(極) 「……ガ……ガガ…………」
アビオルグ 「野郎ォ……完全に正気を失ってやがる!!」
小鉄 「それよりちゃんと狙うニャ!!!」
アビオルグ 「本当だな!? 本当に投げてもいいんだな!!!?」
小鉄 「くどいニャ!! それより作戦をしくじらないでほしいニャ!!」
アビオルグ 「俺を誰だと思ってやがる! 死んでも俺を恨むなよォ!!!!」
 >ググググググッ
小鉄 「合点承知だニャ!!!」
 >ボッシュゥゥゥゥゥゥ!!!
小鉄 「ギニャアァァアァァアアア……………………ァ…………!!!!!!」
アビオルグ (猫をタイクンザムザの真上に投げ込んだ!!!)
      (俺がしくじれば、あの猫は地面に激突して木っ端微塵だ!)
      (ケッ……俺を信用しただと!? ラージャンを憎む俺を……)
      (気に入らねぇな……!!!!)

アビオルグ 「だが!!!」
      「猫ォ! 今回はてめぇのしぶとさに敬意を評してやる!!!」
 >ドドドドドドド
アビオルグ 「タイクンザムザァァァァァァ!!!!!!」
剛種タイクンザムザ(極) 「ガ……ア……ア………………」
             「ハニィ………………」
             「ハニィ助けて………………」
アビオルグ 「!!!!」
剛種タイクンザムザ(極) 「痛いのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
             「体中がしびれて動かないのよぉおおおお!!!」
             「怖い!! 怖いわああ!!!!」

アビオルグ 「やかましい!!!!」
      「貴様が食らって取り込んだ、俺の妹の亡骸ッ!!!」
      「その異常なまでの知性、第六感! 返してもらうぜ!!!!」
剛種タイクンザムザ(極) 「ガアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
 >バリバリバリバリバリバリ!!!!!!
アビオルグ 「黒い雷が……!!!!」
      (構うか!!!!!)
      (奴は必ず、俺を直接狙ってくる!!)
      (そして奴はおそらく、臭いで俺を追ってる!! 元から目は良くないんだ!)
      (この位置、猫が探した水脈ッ!!!)
      「ゴウッ!!!!!」
 >チュッドォォォォォォォォン!!!!!!
 >バババババババババ!!!!!
アビオルグ (ちょっとばかし……攻撃をモロに受けるがな……)
      「グアアアアアアアアア!!!!」

小鉄 「…………ギニャアアアア!!!!!」
 >ヒュルルルルルルルル……
小鉄 (!! アビオルグが自分ごと、水脈の真上の地面を吹き飛ばした!!!)
 >ブシャアアアアアアアアアア!!!!
剛種タイクンザムザ(極) 「これは……み、水……!!!!」
             「ギィイエエエエエエエエ!!!!!!」
アビオルグ 「ガ……ア………………」

小鉄 (良し!! タイクンザムザがオイラ達を見失って、真上を向いて叫んだニャ!!!)
   (このまま奴の『体の中』にダイビングだニャ!!!!!)
   (……!!!!)
   (こ、こんな時に…………)
   (体が……動かんニャ………………)
   (傷が開いたニャ…………!!!)
   (もう少し……もう少し左でタイクンザムザの口の中に…………)
アビオルグ (カッ!!!)
      「ゴアアアアアア!!!!!」
 >ググググググッ
剛種タイクンザムザ(極) 「か……体が……引っ張られる………………!!!」
             「私の、巨体が……!!!!」
アビオルグ 「感電してる場合じゃねええええええ!!!!」
      「行けェ!!!!!!! 『小鉄』!!!!!!!!!」
小鉄 「…………おう!!!!!」
 >ズボッ!!!!!!
 >ゴクンッ!
剛種タイクンザムザ(極) 「……な……何かが……体の中に……………………」

—剛種タイクンザムザ(極)の体の中—

小鉄 「………………」
   (ハッ)
   (お……オイラは…………)
   (きっ……気絶してる場合じゃねぇニャ…………)
   (早く迅雷を助けて、タイクンザムザの体内で特大きのこ爆弾を……)
   (しかし……何でこんなに明るいニャ……?)
   (明るいというよりは……熱い……?)

グオオオオオオオオオ!!!!!!

小鉄 (ビクッ!)
   「こ……ここは!!!」
   「ユクモ地方の、火山!!?」
ジンオウガ 「ガアアアアアア!!!!!!」
ティガレックス亜種 「グオオオオオオ!!!!!!」
小鉄 「迅雷の親父さんに、ティガレックス亜種!?」
 >ズゥゥゥゥゥゥン!!!
小鉄 「親父さんがあの時みたいに、殺されかけてるニャ!!!」
   「ど、どうなってるニャ!? ここはタイクンザムザの体内じゃないのかニャ!?」
 >ドドドドドドドドド
小鉄 「あああ!! 迅雷の親父さんが!!!!」
   「ティガレックス亜種と、溶岩の中に!!!!」

小鉄 「うっ……ううう……………………」
   「オ、オイラは、一度ならず二度までも…………」
   「『見てるだけ』で何も出来なかった…………!!!」
   「…………オイラはどうして『猫』だニャ!!!!!!」
   「どうしてこんなひ弱な身体に産まれたニャ!!!」
   「どうして、どうしてオイラばっかりこんな弱っちいんだニャ!!!!」
   「強ければ……何にも負けない強い体さえあれば……!!!!」
   「オイラは何も失わずに……誰も悲しませずに済んだはずだニャ!!」
   「納得いかんニャ!!! 納得いかんニャアアァァ!!!!」

クククッ………………

小鉄 「!!!!?」
   「な……何だニャ!? 誰だニャ!?」

それがお前の本心か

小鉄 「こ、この声……頭の中に直接…………」
   「まるでアマツマガツチみたいに…………」

猫、弱い弱い猫……
何も守れず、何の力にもなれない弱い猫よ……

小鉄 「う……うう、五月蝿いニャ!!!」
   「誰だか分からんけど、お前に何が分かるニャ!!!」
   「何が分かるニャ!!!!」

クク…………
よく分かる、分かるよ猫よ……

力を持たぬ者の苦悩が……

持たざる者の苦しみが……

負の念、憎しみの感情
行き場のない怒り……
全てを憎むやるせのない悲しみの感情が……

私はそれそのものなのだからね……

小鉄 (ゾッ……)
   「な……何……?」
   「意味が……分からんニャ…………」

タイクンザムザ……
あぁ、いや、今私が「宿って」いる「これ」……

とてもいい宿主だ……
全てを喰らう宿となり得る、面白い逸材だ

私はタイクンザムザに喰らわれて成長した、負の意識……
その集合体だ……

小鉄 「そ、そいつが何の用だニャ!?」

何……「力」は欲しくないか……?
弱い弱いお前は、力が欲しくはないのか……?

小鉄 「力……?」

お前も私の宿主となれ、猫よ……。
負の力を吸収すればするほど、強まる力をお前に与えよう。
だから猫よ……私の宿となれ……。

小鉄 「お前が何なのかさっぱり分からんニャ! つまりお化けなのかニャ!?」
   「お化けなんかと取引するつもりはないニャ!!!」

いいのか……?
力がないばかりに見過ごしてきたたくさんのこと……。
力がないばかりに飲んできた、大量の涙……。
お前はそれでいいのか……?

小鉄 「う、うるさい! うるさいニャ!!!!」
   「オイラは……」
   「オイラ……は………………」
   「………………」
   「強く……………………なりたいニャ……ッ!!!!!」

ククク………………
いいだろう、お前に……
我が力を……

「駄目よ!!!!」

小鉄 「!!!!」
   「何だニャ!? 女の子の声……?」

「この力と契約しちゃ駄目!!」
「この力は負の思念体、私達が手を出してはいけないものなの!!」
「目を覚まして! あなたはこの子の、お兄さんなんでしょう!!!」

小鉄 「!!!!」
   (あれは……迅雷……!!)
   (迅雷が、倒れてるニャ…………)
   「迅雷! しっかりするニャ!!!」
迅雷 「………………」
小鉄 (黒い光が収まってる…………)

邪魔をするな……巫女の娘よ……

「あなた達の先を照らすのは希望の光よ!!」
「決して負の光であってはならない!!!」

邪魔を……するなアアアア!!!!!

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

小鉄 「じ……地震…………!!」
   「土が……競り上がって……」

ティガレックス亜種 「ケケ………………ケケケケケ…………!!!」
小鉄 「お前は……!!!」
ティガレックス亜種 「ジンオウガは死んだ! てめぇの目の前でな!!」
          「てめぇは何もできない! あの時も、これからも!!!」
          「猫でありつづけるかぎり、お前は無力なんだよォ!!!!」
小鉄 「オイラ……オイラは………………」

「惑わされちゃ駄目!!」
「未来を切り開くのは、光の力じゃなくちゃいけない!!!」

小鉄 「………………それでも、それでもオイラは………………」
迅雷 「ア……アニキ…………」
小鉄 「迅雷! 目が覚めたかニャ!!!!」
迅雷 「アニキ…………」
   「ッ……俺、弱いアニキでいいよ…………」
小鉄 「!!!」
迅雷 「俺たち、二人合わせて一人前だろ……?」
   「一緒に行こうよ……」
   「先に行こう……」
   「後ろなんて向くなよ……」
   「だから、アニキ」
   「俺の……アニキでいてよ…………!!!」

小鉄 「うおおおおおお!!!!!!」
 >ザンッ!!!!!
ティガレックス亜種 「ガア!!! 俺の目に…………!!!」
小鉄 「ぬぅーはははははは!!! 一度ならず二度三度までも同じ手を食うとは、進化のない奴だニャ!!」
   「ビッグブーメランでも目ん玉に刺さっとけだニャ!!!!」
ティガレックス亜種 「おのれええええええ!!!!」
小鉄 「女の子の声! 迅雷……!!!」
迅雷 「アニキ!!」
小鉄 「ありがとうだニャ……!!!」
   「不気味な幻見せてくれてる礼だニャ!!!」
   「特大きのこ爆弾でもくらうニャアアアアア!!!!!!」
 >ドォォォォォォ