サシャ「新宿の巨人」ジャン「東南口」(153)


エルヴィン「諸君ら104期を呼び出したのは他でもない。明日一日かけて遠征調査に行ってもらう」

一同 ザワ

サシャ(私たちが初参加する壁外調査は2週間後のはずでは……?)

エルヴィン「調査と言っても壁外ではない。この世界の外だ」

サシャ(!?)

エルヴィン「昨日、地下の食料庫の荷台に乗り……なんやかんやでつきあたりの壁につっこむと」

エルヴィン「異世界に行けることが判明した」

サシャ(さすが食料庫です!)

新宿駅周辺を舞台にした調査兵団104期の一日。
サシャ視点、主にジャンとの話。

単体でも読めるように頑張りますが、以下ssと同日の話。
エレン「新宿の巨人」ミカサ「東口」
エレン「新宿の巨人」ミカサ「東口」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1374319672/)
ベルトルト「新宿の巨人」ユミル「西口」
ベルトルト「新宿の巨人」ユミル「西口」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1374645426/)

もっとわかりやすくしたいな…地道に成長するつもりです。

エルヴィン「昨夜、ハンジとリヴァイが荷台で遊んでいた際に発見した」

リヴァイ「エルヴィンお前もだろ」

ハンジ「レースで負けたからって、情報操作はよくないよ~」

サシャ(優勝商品はやはり食べ物だったんでしょうか)

エルヴィン「この世界ではない、未来世界に存在する極東の島国に繋がった」

エルヴィン「早急な調査が急務である。この世界にとって有益な情報が得られるかもしれない」

エルヴィン「よって諸君ら104期の中から志願者を募り、スパイを送ることを決定した」

ジャン「なんだよそれ」

コニー「非科学的じゃねえか」

サシャ「コニー、キャラがぶれてます」

エルヴィン「志願者は明日、その荷台に乗り、目標の地域の最重要人口密集地帯に送られる」

エルヴィン「シンジュク駅という巨大なダンジョンだ」

エルヴィン「そこで君たちには現地の人間や文化を偵察してきてほしい」

クリスタ「偵察……見るだけでよいのですか?」

ユミル「戦闘が起こる可能性は?」

ハンジ「私が昨日事前調査に行ってきたけど、基本的に治安はいいし確率は極めて低いと思うよ」

ハンジ「皆格闘術を心得ていないもやしっ子みたいだったしね」

ハンジ「まあ難しいことはさておいて、純粋に未来の異国を楽しんでくるといいよ」

ハンジ「ただ、シンジュクダンジョンは現地の人間でさえ飲み込む迷宮だよ……気をつけてね」

一同 ゴクッ

エルヴィン「以上だ。志願者は明日9時ここに集合」

エルヴィン「約1時間ハンジより向こうの情報を聴講したのち10時出発だ。それでは解散したまえ」

サシャ(異世界、ですか……)


――深夜 食堂

ガチャ

サシャ「!」

ジャン「んあ?」

サシャ「こんばんは」ニコ

ジャン「こんな夜遅くに食堂に何の用だ」

サシャ「眠れなくて」

ジャン「お前が?」ゾッ

サシャ「私をなんだと思っているんですか」

ジャン「まあ大方予想はつくな。食いもんならあっちだぞー」シッシッ

サシャ「はは、そうでしたね。間違えました」

ジャン「……」

サシャ「ジャンこそ、食堂で何を?」

ジャン「明日の予習ってとこだな」ペラッ

サシャ「事前に配布されたシンジュクダンジョンのレポートですか。よくわからない単語ばかりですよね」

サシャ「でも明日ハンジさんからの講義もあるし、大丈夫じゃないですか?」

ジャン「まあそうだろうが」

サシャ「……明日楽しみですか?」

ジャン「どうだろうな」

サシャ「どうでしょうね」

ジャン「俺は明日ミカサと過ごしたい」

サシャ「知ってます。おそらく全員」

ジャン「るせえ」

ジャン「過ごしたいが……おそらく叶わねえ。あいつはエレンとアルミンと行動するだろう」

サシャ「わからないですよ?誘ってみては?」

ジャン「役回りは決まってんだよ大抵は」

サシャ「はは」

ジャン「だからせめて、何かやって、喜ぶ顔が見てえと思ってな」

サシャ「プレゼントを買うんですね?」

ジャン「笑うか」

サシャ「笑うどころか怒ります」

ジャン「あ?」

サシャ「全く、水臭いですねジャンは。私にお手伝いさせてください」

ジャン「!」

サシャ「ね」

ジャン「いやいいって。一人でやるつもりだ」

サシャ「プレゼント選びって一人でやるとドツボにはまるんですよ。それにほら、一般女子の意見とか」

ジャン「お前どう考えても一般女子じゃないよな」

サシャ「失礼な」

ジャン「プレゼントに食べ物は買わねえんだぞ。チュウゲンやセイボじゃあるまいし」

サシャ「私は確かに食べ物に目がありませんが、それとこれとは別ですよ」

ジャン「……」ジィ

サシャ「別ー!」

ジャン「まあ、じゃあ……頼むとするか」

サシャ「了解です!」バッ

ジャン「心臓捧げなくていいぞ」

サシャ「あはは」

ジャン「で、俺は何を食わせればいいんだ?」

サシャ「え?」

ジャン「えって……駄賃に食いもんいるんだろ?」

サシャ「一言も言ってませんよ」

ジャン「お前そういう役だろ」


サシャ「本当に失礼ですね!無条件でやりますよ!」プン

ジャン「そ、そうか。悪かったな」

サシャ「……」

ジャン「……」

サシャ「明日のパァン……とか?」チラッ

ジャン「あいよ」

サシャ「うふふ///」

サシャ「じゃあ私も一緒に予習を」ストン

ジャン「いやもう寝ろ」

サシャ「え?」

ジャン「お前最近元気ないだろ」

サシャ「食欲ありますよ?」ハテ

ジャン「食欲以外」

サシャ「あはは……ばれていましたか」

ジャン「理由は知らねえが寝ろ。気持ち悪いからとにかく寝ろ。眠れなくても寝ろ」

サシャ「もっと他の言い方があると思います!」

サシャ「でも……ありがとうございます。また明日」

ジャン「ああ」

バタン


サシャ(はあ。私顔に出やすいんですかね……)

サシャ(ただでさえ2週間後の壁外調査で緊張しているのに、いきなり異世界だなんて。こわい……)

サシャ(おいしい食べ物あるらしいですから、行きますけど……)

待ってた!
今回はサシャとジャンか
また楽しみにしてます

新しいの来てた!
期待

>>11->>15 ありがとう!前回より楽しくいきますよお

翌日

1000――地下食料庫

エルヴィン「志願者はこれだけか。心より尊敬する」

ハンジ「じゃあ向こうの情報も伝えたところで、出発するよ!荷台に乗って乗って!」

サシャ(ジャンからの報酬のパァン美味しかったです)

サシャ(異世界の食べ物って何があるんでしょうか……お小遣いたりますかね)


『さあみんな。

君たちは今荷台に揺られている。この暗がりを抜けたらシンジュクダンジョンに到着するよ。

でも手が滑っちゃって。到着地点がJR中央線、東京行きのホームになっちゃった。ごめんね。

君たちの任務。それはこの世界の情報をなんでもいいから集めてくること。

そして、この国の要である超大型ダンジョン、シンジュク周辺の調査だ。

でもこれは外形的な任務内容。旅行に行ったと思って楽しんできてよ。

緊急のため、立体機動装置は装備、雨具で隠しておくこと。一般人との混乱、戦闘は極力避けてね。

帰還は、2200。JR新宿駅西口、世界時計前に集合だ。帰りの荷台がくるから。

遅れたら最期、戻ってこれる保証はできないから覚悟してね。

それじゃあ良い旅を! ハンジより』

ガタンガタン

ライナー「真っ暗だな。本当に目的地に進んでいるのか?」

アルミン「はは……明るくなってのお楽しみってとこかな」

ミカサ「減速してる、到着するみたい」

サシャ「緊張しますね!」

コニー「俺が一番に降りるからな!」

エレン「はあ?子どもかよコニー。俺が先だろ」

ジャン「どけよ、前見えねえよ」

キキィーッ

エレジャンコニ「わっ」グラッ

エレジャンコニ「うわあああ!」スッテンコロリン

プシュー

クリスタ ピョン

クリスタ「いちばんのり!」ウフフ

ライユミ(結婚)

1005――JR新宿駅 中央線東京行ホーム

ガヤガヤ

エレン「ここが、シンジュクダンジョン!!」

ライナー「すげえ人の数だ!押し流されちまいそうだな」

ユミル「安心しろ、ゴリラは流されねえから」

アルミン「出口へは階段を下るみたいだ」

エレン「なんかすげえのあんぞ!」

アルミン「あれがハンジさんの言ってたエスカレーターって乗り物だね」

エレン「乗ろうぜアルミン!ミカサ!」ワクワク

アルミカ「うん!」

スタスタ

ライナー「甘いなエレンは。ラクしてたら兵士失格だぞ、常に鍛えなければな」クリスタチラッ

ライナー「俺とベルトルトはそこの階段からいかせてもらう」

ベルトルト(変なとこ格好つけないでよ…)

スタスタ

クリスタ「ユミルー」キラキラ

ユミル「わかってるよクリスタちゃん。乗ってみてえんだろ動く階段」

クリスタ「うんっ!皆も行こう?」

コニー「ジャン!サシャ!そこの出店見てみてえ!行こうぜ!」

ジャン「おい!下手に行動したらはぐれちまうぞ!ここはクリスタたちに続いて行くべ」

サシャ「食べ物買ってから行きましょう!クリスタ、すぐ追いますから!」

コニサシャ「うひょー!!」ダダダ

ジャン「話聞けよ!」

ユミル「子守はジャンに一任だな」

クリスタ「わんぱくって可愛いね」

1020――

ジャン「……まだホームさえ出てねえのに」

サシャ モグモグ

コニー ムシャムシャ

ジャン「食い散らかしてんじゃねえよ!」

サシャコニ「え?」

ジャン「ホームの売店が目的じゃねえっつってんだよ!」

キイロイセンノウチガワニ-

サシャ「聞きましたあ?コニー。黄色い線の内側に~ですって」

コニー「これが線かよ太すぎじゃね」

サシャ「ですよね~」

サシャコニ「あはははは!」

ジャン「意味がわからねえ」

ジャン「フラフラしてっとホームから落ちるぞ」

コニー「怖いのかよジャン」ププ

サシャ「まだまだですねジャン」ププ


プオォォォン!!


サシャコニ「うわっ」グラッ

ジャン「あぶね!」ガシッ


ガタンガタン!!


サシャコニ「……!!」

コニー「……し、死ぬかと思った」ドキドキ

サシャ「私もです……」ドキドキ

ジャン「ったく開始そうそう何やってんだ」

コニー「す……すまねえな」

サシャ「すみません」

ジャン「……」

サシャ「……」

コニー「……う」

サシャコニ「うひょおおおおお!!」ダダダ

ジャン「懲りろ!」

さすがお世話係のジャン!


1030――JR 新宿駅 東南口改札前

ジャン「で、なんで俺らは東南口とかいう中途半端な改札出てんだよ……」

ジャン「他の奴らのとこに戻るべきだったろ」ゲッソリ

コニー「ジャン。後悔先に立たず」ニヤ

ジャン「お前がことわざ使うと無性に腹立つ」

サシャ「さて、まずはご飯ですね!」

ジャン「そう言うと思ったが却下だ」

サシャ「えっ!?」

ジャン「朝飯くってからまだ時間たってねぇぞ。つかお前ら今売店で食料大量買いしただろ」

サシャコニ「……」

コニー「いや飯だろ」

サシャ「ですよね」

ジャン「んで俺が間違ってるみてえな空気だしてんだよ……」

サシャ「買い食いしながらお食事処を探しましょう。まずはあのクレープ」

コニー「おう」

ジャン「なんなんだよお前ら」

>>25 ジャンって人間味あって愛らしいよね

また夜に

おつ


ジャンマジ小学校の引率の先生

エレミカもベルユミも面白かった
キャラクターが生き生きと動いてて好きだ
これも期待してる!

>>29>>31 ありがとう!
>>31 嬉しいお言葉!なるべく脇役がいないようにしたい

>>32間違えた、>>30ありがとう!


1130――新宿通り 焼肉屋

ガヤガヤ ジュー

ジャン「聞け!男とは!」ガタッ

コニー「うえぇ何か立ち上がったぞコイツ!」プークスクス

サシャ「ジャンって男がどうたらって言うタイプでしたっけ?」

コニー「どっちかってえとライナーだよなー」

ジャン「うるせえ」

サシャ「すみません」

ジャン「男とはな!惚れた女にゃあストレート一本勝負ってもんだ!」

サシャ「変化球が使えないだけだろー」

コニー「緊張して使えないだけだろー」

ジャン「野次とばすな。ちょっとこのベーコンやるから黙れ」

サシャ「はい」モグモグ

ジャン「コニーはこのイカな」

コニー「おう」モグモグ

ジャン「俺はミカサ一筋だ!きたねえ手はできるだけ使わねえ!」

サシャ(できるだけ……)

ジャン「んで俺は男であって!」

ウンウン

ジャン「家族家族を建前にミカサ愛を享受し続けるエレンとは違う!」

ジャン「と」

ジャン「言いたい……」

サシャ「……」

コニー「……」

ジャン「言いがかりかもしれないが……と、言いたい」ボソ

サシャ「ただ羨ましいんですね」

コニー「まあ家族って言えばいつも一緒にいられるからなーいいよなー」

ジャン「……はぁ」ズーン

サシャ「俺がエレンの立場だったらよかったのにーとか」

コニー「思うよな普通ー」

ジャン シュン

ジャン「……お前ら!いや、サシャには話したからコニー。今日は俺はプレゼントを買う!」

ジャン「だからおとなしく付き合えよ!もしくは単独行動でもしてろ」

コニー「はああああ!?」

コニー「サシャお前こんなんに付き合うつもりかよ!」

サシャ「もちろんです!お姉さんですから私は!」キリッ

コニー「つまんねー!」ガクッ

ジャン「おら!タマネギやるから!」グイグイ

コニー「やめろ!もう腹いっぱいなんだよ!!」ウプ


イラッシャイマセー ガヤガヤ


サシャ「!」ハッ

サシャ「噂をすれば!エレンとミカサですよ!ほら、お店の入り口に!」

ジャン「なっなにっ!?///」

コニー ウプ

サシャ「エレーン!ミカサー!おーい!」フリフリ

サシャ(ここはジャンのために一肌脱ぐとしましょう!)ニヤ


1250――新宿通り 焼肉屋外

サシャ「エレン!ミカサ!またあとでー!」フリフリ


ジャン「行っちまった……」ハァ

サシャ「気を落とさないで下さい!ばったりミカサに会えたのは幸先が良い証拠ですよっ」アセ

サシャ「一緒のテーブルで食べてくれましたし!」

サシャ(やはりミカサに少し怒られてしまいましたが……)

コニー「お前……食い過ぎ」ウプッ

ジャン「サシャ……さっきは、ありがとよ」

サシャ「?」

ジャン「俺とミカサが喋れるように、エレンと大食い勝負したんだろ」

サシャ「アハハ、ばれてました?」

ジャン「まあな。でもミカサはやっぱりエレンばっかみてた……」ズーン

ジャン「イヤ、慣れてる。慣れてるからな……いつものことだ」ズウゥゥン

サシャ「げ、元気だしてください!腹ごしらえもすんだことだし!お買い物しましょう!」

コニー「何買うんだよ」

サシャ「決めているんですか?ジャン」

ジャン「当たり前だろ!」

サシャコニ「?」

ジャン「夏!」

ジャン「日差し!」

ジャン「さらさらの美しい黒髪と言えば!」

サシャコニ「言えば?」


ジャン「麦わら帽子だ!」

ミカサは麦わら帽子似合うよね

頭は麦わら帽子で夏なのに首元マフラーか

>>40 うん!ついでにお花も持たせたい
>>41 エレンマフラー外さないもんね……


1300――東口 ルミネエスト

イラッシャイマセー

キョロキョロ

ジャン「すげえ女子女子してるな……き……緊張する」ドキドキ

コニー「坊主がくるとこじゃねえ」ドキドキ

サシャ「あはは……」ドキドキ

ジャン「おいサシャ!お前が頼りなんだぞ!」

サシャ「そっそうでしたね……私はお姉さんなんですからね……」

サシャ「それではジャン!気を落ち着かせるためにこれを贈呈します」

ジャン「あ?」

サシャ「百味ガムです」

ジャン「百味ガム?」

サシャ「口に含んで噛むと味がする食べ物です!」

ジャン「?」

サシャ「まあまあ試しにおひとつ!」スッ

ジャン「……」パクッ

ジャン「!」

ジャン「うえええええ!くせえ!なんだこの味!!」

サシャ「えっと……それは“シンカイギョの味”」

ジャン「ううう!」ゴクン

サシャ「飲み込んじゃだめですよ!これは味がなくなったら吐き出すものなんです!」

ジャン「早く言えよ!」

サシャ「あはははは!」

コニー「早く選んで終わらせよーぜー」ムス

サシャ「何を言っているんですコニー!」

サシャ「あなたにもガムあげます!このガムは100種類の味があるそうですから!」

コニー「どれくれんだ」

サシャ「どれでも、好きな色を」

コニー「じゃあこれ」

サシャ「それはえーっと“母親のへそのゴマの味”ですね」

コニー「ちぇー」

サシャ「あれっ食べないんですか?」

サシャ「お前のせいで今腹いっぱいなんだよ」

コニー「ちぇー」

>>45名前まちがえた……

サシャ「何を言っているんですコニー!」

サシャ「あなたにもガムあげます!このガムは100種類の味があるそうですから!」

コニー「どれくれんだ」

サシャ「どれでも、好きな色を」

コニー「じゃあこれ」

サシャ「それはえーっと“母親のへそのゴマの味”ですね」

コニー「ちぇー」

サシャ「あれっ食べないんですか?」

コニー「お前のせいで今腹いっぱいなんだよ」

サシャ「ちぇー」

コニー「ちぇーとはなんだちぇーとは。ちぇー」

サシャ「ちぇー」

コニー「……」

サシャ「……」

コニー「ちぇっちぇっこりっ♪」

サシャ「ちぇっこりっ♪」

ジャン「歌うな!黙れ!」

サシャコニ「あははははは!!」

ジャン「箸が転がってもな年頃だなお前ら……」



――

サシャ「ジャン!この帽子なんてどうでしょう?」

ジャン「かぶってみろ」

サシャ「はいっ!」スチャ

ジャン「……黒髪じゃない」ボソ

サシャ「え」

コニー「なかなか似合ってんじゃねえかー」

サシャ「じゃあこれは?」スチャッ

ジャン「……これも黒髪じゃない」ボソ

サシャ「当たり前じゃないですか!」

ジャン「そりゃそうだが」

コニー「おいサシャこれお前に似」

サシャ「これはどうです!」スチャ

コニー「……」

ジャン「んー……」

サシャ「私の顔を手で隠さないでください!もっともですがショックです!」プンスカ

ジャン「なんか違うんだよなあ……」

サシャ「えー」

コニー「……つまんねー」ボソ

ジャン「あ」

サシャ「……?」


ジャン「これ……」スッ


サシャ「これですか?とても可愛らしいですね!赤いリボンがついています!」

ジャン「か!かぶれ!」

サシャ「はいっ!」スチャ

ジャン「……」

サシャ「……」

ジャン「……最強だ!!///」ドキドキ

サシャ「最強ですか!」パアア

ジャン「ああ!ミカサがかぶったらな」

サシャ「むー!」


サシャ「!」ハッ


サシャ「25m先からユミルとベルトルトがこちらを見ています!」シュビッ

ジャン「あからさまに嫌そうな顔したぞあの女」

――

ユミル「プレゼントはそれにするのか?」

ジャン「は?」

ユミル「ミカサへのなんだろ、それ」

ジャン「お前……何者だよ」

ユミル「見てりゃわかるよ馬面」

ベルトルト「ジャン。女の子の顔を手で隠すのはいただけないよ」

サシャ「ですよね!失礼です!」

ジャン「想像力がなくて悪かったな。俺はこの麦わら帽子で勝負をかける」

サシャ「えっ!まだ見始めてすぐですよ?5時までまだたくさん時間があります!」

ベルトルト「あ、集合のこと、もう聞いたんだ」

サシャ「はい。エレンたちから伝言で」

ジャン「アルミンの提案で、点呼のため5時に西口世界時計前に一度集合」

ベルトルト「うん」

サシャ「ジャン、もっと探しましょうよ」

ジャン「うるせえ!これがいいんだ俺は!」ダキッ

サシャ「確かにとても可愛いですが」オロオロ

ジャン「じゃあ構わねえだろ?」

サシャ「今日の目的が一瞬で終わるってどうなんですか!?」

ジャン「一目惚れしたんだ!」

ユミル「一目惚れ!?ダハハ!女子かよ!」ケラケラ

サシャ「私の一般女子意見は!?ていうか本当にジャンが一般女子みたいですよ!」

ジャン「俺はふざけてねえぞ!これでいく!」

ユミル「アハハハハ!」

ベルトルト「ユミルうるさい」

サシャ「でも……そうですね。ジャンが言うならそうしますかね!」

ジャン「だろ!」

サシャ「ジャンはミカサにも一目惚れでしたし、一目惚れ力を信じましょう」

サシャ「審美眼があるんですね!きっと!」

ユミル「顔に似合わず」

ジャン「殴りてえ」

ユミル「で、イチャついてるとこ悪いが、コニーはどこだ?」

サシャジャン「?」

今日はここまで、おやすみなさい


西口のエピローグで触れられていたコニーの動きの謎解きやいかに

コニーがむくれてんぞ!かわいいなあもうこの3人は癒しだわ・・・

東口、西口と追ってきてやっとリアルタイムに追いついた...!
104期組と群像劇はよく馴染む、と西口を見て感じてたんだ
とても楽しみ。応援してる

>>55->>57 コニさんって可愛いガキンチョだよねえ。天才だし
>>58 東口が初ssだったからかなり読みづらかったと思う…段々上手くなるよう頑張ります。読んでくれてありがとう!

――

ガヤガヤ

ジャン「プレゼント買ったはいいが……」

サシャ「コニー見つかりませんね」オロオロ

ジャン「ほんとに単独行動しやがったあいつ」

サシャ「どうしましょう……」オロオロ

ジャン「あ?どうにかすんだろ」

サシャ「でも!こんな知らない土地で……ひとりぼっちなんて危ないです!」

ジャン「ハンジ分隊長がここは治安いいっつってたろ」

サシャ「でも……迷宮」

ゾッ

ジャン「いや……さすがに、ご、5時には会えんだろ」

サシャ「……」

ジャン「……」

ジャン「はぁ……不安しかねえな。コニーの場合」

サシャ「うう……」

サシャ(こんな巨大なダンジョンで迷子に……)

サシャ(少しプレゼント選びでコニーを退屈させてしまったんですね……)

サシャ(おわびに何か買って、ちゃんと謝りましょう……)


1400――東南口 東南口広場

ジャン「おい」

サシャ「?」

ジャン「散策とコニー探ししながら、礼に何かやる」

サシャ「礼って……ジャンがひとりで選んだので、私何もしていませんよ?」

サシャ「それにもう朝食のパァンはもらいましたし……」

サシャ「その上で?」

ジャン「ああ」

サシャ「私得しすぎじゃないですか?」

ジャン「損じゃねえならいいだろ」

サシャ「そ、それでは……お言葉に甘えさせてもらいます」ペコッ

ジャン「ああ。何が食いたい?」

サシャ「そうやって食べ物と決めつけるのはよくないですよっ」プン

ジャン「いやパンで釣られたじゃねえか」

サシャ「……そうでした」シュン

サシャ「でもでもっ!食べ物じゃなくて、別のものにします!」

サシャ「人から頂けるものは、食べものでなくても何でも嬉しいですから」ニコ

ジャン「そうか……」


サシャ「!」ハッ


サシャ「あれ見てください!」

ジャン「ライナーとクリスタか。あいつらデート?」

サシャ「よかったですねライナー。嬉しいを通りこして恍惚とした表情です」

ジャン「うええぇ鼻にティッシュつめてんぞ」ゾワワ

サシャ「この世界の人は道端でよくティッシュくれますからね。とても優しい方たちです」

ジャン「建物に入っていくな」

サシャ「……ギンコウ?ギンコウって何でしたっけ?」

ジャン「金や財産を預けたり引き出したり、借りたりできるとこだろ」

サシャ「さすがジャン。ですが、なんでギンコウなんかに……?」

ジャン「まあ後で聞こうぜ。行くぞ」

サシャ「そうですね」

タタタ

これはおもしれーな

>>65 あんがとー!

風呂入ったらぐわっと進める、進めたい


1520――南口 新宿ミロード

サシャ ジィ

ジャン「……」

サシャ ジーッ

ジャン「……値段次第」

サシャ「へっ?」

ジャン「あの花柄のワンピースだろ。ミカサの帽子より高けりゃ買わねえぞ」

サシャ「! み、見てもいいんですか?」

ジャン「早く行け」

サシャ「!」パア

タタタ

ジャン「……」

サシャ「ジャーン!やすーい!買ってくーださーい!」ピョンピョン

ジャン「わかった!わかったから跳ねるな!恥ずかしい!」

――試着室前

サシャ「ハッ!」バッ

ジャン「ワンピースで心臓捧げるな」

サシャ「えへ。どうです?」クルクル

ジャン「!」ハッ

ジャン「……お、おう///」

サシャ「おうじゃ意思疎通は不可能ですよ。ジャンはどう思います?」

ジャン「……///」チラチラ

サシャ(どこ見てるんですかね?)

ジャン「……いや悪くねえ。悪くねえがだめだ!俺にはミカサがいる!」チラチラ

サシャ「はい?」

ジャン「パンツ透けてっぞ」

サシャ「ヒッ!」


バチィィィィン!!

ジャン「いてえ!ビンタすんなよ!」ヒリヒリ

サシャ「ジャンが見たからですよ!もう!///」

ジャン「透けてたら見るだろ!お前が悪い!」

サシャ「んー!///」

ジャン「……はぁ。じゃあ買ってくっから外で待ってろ」

サシャ「えっ私も一緒に」

ジャン「プレゼントやるヤツに会計を見せるバカがいるか」

サシャ「値段なら私知ってるじゃないですか」

ジャン「そういうモンなんだよ」

サシャ「み、見失わないでくださいね!」アセ

ジャン「んな近距離で見失うか」

サシャ「だって」アセアセ

ジャン「いいから黙って立ってろ」

サシャ「はい……」

サシャ(だって……少しでもひとりになると不安になります……この街)

サシャ(結局下着透け防止のペチコートまで買ってもらっちゃいました……)

このジャンには抱かれたい

――



えっ……はい。ひ、人を待っています。

なにじん?じんしゅ?あの……どういう意味でしょうか

出身地のことですか?ウォールローゼ南……え?サシャ・ブラウスと申します。

遊びにって……どこにですか?あなたたちと、ですか?

あの……えっと、手をあまり強くひっぱらないでほしいです……いやです

行きたくないです!いや……っ!


ジャン「おい」

サシャ「!」

ジャン「てめえら……そいつをどこに連れてく気だ?あ?」

サシャ(ジャン!お会計長すぎですよお!)

ジャン「ああ!?こいつぁ俺の女じゃねえがな」

ジャン「おめえらみてえなチンケな野郎共に渡すワケにゃいかねえだよ」

サシャ(……!)

ジャン「こいつに手え出してみろ。ンときは全員潰すからな」

サシャ(ジャン……///)

ジャン「こいつが」

サシャ「えっ」

ジャン「野糞でもしてろクズ」

>>71 ジャンはかっこいい度の高低差がすごいよね


1540――南口出口付近 甲州街道

ジャン「……」

サシャ「……」

サシャ(危うく口の悪いジャンにフォーリンラブしてしまうところでした……)ドキドキ

サシャ「ありがとう、ございます……」

ジャン「あんなナンパ野郎さっさと追い払えよ……」

サシャ「すみません……」

ジャン「お前だって上位組だろ」

サシャ「はい……」

ジャン「……」

サシャ「……ジャン」

ジャン「あ?」

サシャ「私、実は今日この異世界がとても怖いんです……。何が起こるかわからないですし」

サシャ「環境の変化に、その……馴染むのが苦手で。今だって上手く動けなくて……縮こまって」

サシャ「臆病、みたいなので……私」

ジャン「はあ?俺らの世界と比べたら天国だろ。些細なことだ」

サシャ「アハハ……確かにそうです」

サシャ「……でも、そんな些細なことでビビってしまうんです、私」

ジャン「……」

サシャ「ですから……2週間後の壁外調査のこと考えると……最近、怖くて眠れない……」

ジャン「……!」

サシャ「まだ先のことなのに……」

サシャ「……」

ジャン「……」

ジャン「お前、元気なかった理由はそれか」

サシャ コクッ

サシャ「怖い……」

ジャン「……俺だって怖えよ」

サシャ「逃げたい……」

ジャン「……ああ。正直な」

サシャ「……」

ジャン「……」

ジャン「サシャ。俺ぁ死ぬ気はねえが……」

サシャ「……」

ジャン「その気がなくても死ぬときゃ死ぬってことは知ってる」

ジャン「だからこそ俺は今日、ミカサにプレゼントを渡す」

ジャン「んで笑ってもらう。俺の力でな。この麦わら帽子で」

ジャン「……いつ死ぬかわからねえんだ。見ておきたい……だから俺はやるし、怯えてる暇はない」

サシャ「……ジャン」

ジャン「……」

サシャ「そ、そうですね!ミカサに笑ってもらいましょう!」

サシャ「変な空気にしちゃってすみません!」

サシャ「応援してます!がんばりましょうね、ジャン!」ニコ

ジャン「おう」

サシャ「それではあなたにこのガムを」スッ

ジャン「いらねえ!」

サシャ「そんなあ。なかなかクセになりますよ?」パクッ

ジャン「……それは、何味だ?」

サシャ「“暖炉の味”」モグモグ

ジャン「すすくせえ」

サシャ「えっとここはどこでしたっけ?」モグモグ

ジャン「甲州街道」

サシャ「そうそう。ではどうしましょうか……」キョロキョロ


ドンッ


ジャン「うおっ!」

サシャ「ヒッ!」


タタタ……


サシャ「なななんですかいきなり、ぶつかってきて……」


ジャン「!!」


サシャ「……ジャン?」

ジャン「あいつ!!」

サシャ「?」


ジャン「ひったくりだ!!追うぞ!」ダッ


サシャ「えっ」


ジャン「帽子を取られた……っ!!」


サシャ「えええええ!!」


ダダダ……!!

サシャは原作の方でめっちゃ成長したよね

>>80 うん、かっこ可愛いよね!生き残ってほしい…

ぼちぼち進める


――東南口改札前

ダダダ!!

ジャン「待ておらぁぁあ!!」

ガヤガヤ

サシャ(人が多すぎる!ここは……最初に出てきた東南口!?)

バタバタバタ!!

サシャ(階段を降りて広場へ……いえ地下へ潜っていく!!)

ジャン「クソッ!どこいきやがる!!」


――新宿東南口地下歩道

バタバタ……

サシャ(地下通路!?ここは……やった直線!!)

サシャ「人も少ないし、私たちなら追いつけます!!」

ジャン「……っ」

ダダダ……

サシャ(!? あれ……?)

サシャ(私たちが全力出してるのに……追いつけない!?それどころか……)


サシャ「!」


サシャ「ジャン!前!」

ジャン「!!」

サシャ「エレンとミカサです!挟み撃ちしてもらいましょう!」

サシャ「このままでは逃げられてしまいます!」

ジャン「エレンの力なんて借りねえ!」

サシャ「そんな言ってる場合じゃ」

ジャン「家族ってミカサの横陣取って!」

ジャン「家族って土俵にあがらねえアイツには頼らねえ!」

サシャ「この言いがかり!ひねくれ者!」

ジャン「るせえ!んなことわかってんだよ!」

ジャン「俺ぁミカサの家族じゃねえ!どうせ、ただのひとりの男だ……」

ジャン「でもだからこそ!俺は俺の力で!今日!ミカサの笑顔を!手に入れる!!」

サシャ「!」

ジャン「手に入れたい!!」

ジャン「手に入れされてくれ!!」

サシャ(なんて意地っ張りな!)


サシャ「……わかりました!!」



ジャン「うおおおおい!!エレェェェェン!!」



エレンミカサ「!?」ハッ

エレン「何だ!?」

ミカサ「誰かを追っている!」

ジャン「そいつだ!!」ダダダ

エレンミカサ「!?」


ジャン「そいつを捕まえないでくれええええぇぇ!!」ダダダ


エレン「は!?」

ジャン「捕まえんなよ!!絶対手えだすなよ!!」ダダダ

サシャ「どいてくださああああい!!」ダダダ


ダダダダダ……


サシャ(ハハ……ふたりともあっけに取られた顔でしたね……無理もありませんが)

サシャ(直線が終わって通行人が多くなってしまいました!これでは……!)

エレン「サシャ!」ダダダ

サシャ「!?」

サシャ(エレンとミカサ!やっぱりついて来てしまいましたか……)

エレン「これはどういうことだ!?」

サシャ「ひったくりです!」

エレン「言えよ!捕まえたのに!ジャン!立体機動!」

サシャ「狭いし、人が多すぎます!」

ジャン「この死に急ぎ!俺は男だ!」

エレン「はあ?知ってるよ!」

ジャン「男だ!」

ジャン「お前なんかと違って!」

エレン「!?」

ジャン「お前には!わからねえ!!」

サシャ「お願いです!ミカサ、エレン!大丈夫ですから!」

サシャ「追って来ないでください!!」

エレミカ「!?」


サシャ「ジャンがっ、やらないと!意味が……ないんですうううう!!」ダダダ


エレン「!!」

エレン「くそっ!!」

エレン「ミカサ止まれ!!」ザザッ

サシャ(2人が止まった!)


ダダダ……!!


サシャ(あとはジャンが捕まえるだけ……!なのに!)

サシャ(なんで!なんで追いつけない!?)

サシャ(もうしばらく地下通路を走って……ここはどこ!?)

サシャ「……っ!」キッ

サシャ プッ!!

ジャン「おいガム飛ばしてどうすんだよ!ガムで倒せるわけねえだろ!」

サシャ「だって……!だって!」

サシャ(このままだと……!)

サシャジャン「!!」

サシャ(あいつ階段を上る!地上へ出るつもりだ……!)

サシャ「一気に追いつきましょう!」

ジャン「ああ!」


いつも報われなくて

いつも振り向いてもらえなくても


それでもひたむきに、ミカサが大好き!


一途で不器用で、堂々とした……!



サシャ「ジャン!いけええええ!!」



ジャン「うおおおおおおお!!」

ジャン「まちやがれええええええ!!」




カツン







ちょっ


まっ



ゴロゴロゴロ


ズシャアァァァ!!



ああ私たち……

盛大に

転倒……


1550――都営新宿線 新宿三丁目駅 階段上

バタバタバタ

サシャジャン「!!」

ジャン「はぁっ……はあ……」

サシャ「……はあっ……はっ」

ジャン「あ、あれ……はぁっ……」

ジャン「確かに……この階段のぼって……地上に……出たよな、あいつ……」

ジャン「い……いない?」

ジャン「どこだ……?」

ジャン「どっちいった……?」

ジャン「わかるかサシャ……」

サシャ「……」

ジャン「……」

サシャ「わかりません……」

ジャン「……逃げ……られた……?……のか……」

サシャ「……」

ジャン「……はあーッ!」ガクッ

ジャン「ああクソ……俺の……最強の……麦わら帽子」

ジャン「ミカサの……黒髪に、よく似合う……」

サシャ「……」

ジャン「はは……」

ジャン「そうか……取られたか……はは」

サシャ「……」

ジャン「はあぁーっ……みじめだな」

ジャン「俺は、いつまでたっても……みじめな男だ」

サシャ「……」

ジャン「……知ってんだよ……ミカサはエレンしか見てないってこと」

ジャン「そんくらい……馬鹿でも……わかる……」

サシャ「……っう……っ」ジワ

ジャン「俺は……エレンに勝てない」

サシャ「……ううっ……」ウルウル

ジャン「……なに」

ジャン「……お前……泣いてんだよ」

サシャ「うえっ……ひっ……」ポロポロ

ジャン「……泣きてえのは、こっちだ……」ジワッ

サシャ「ひっく……うう……だってぇっ」

サシャ「……なんかっ……く、悔しいっ……悔しい私……っ!」ポロポロ

ジャン「……くそぉっ……っ」ポロポロ


サシャ「……!」ハッ


サシャ「うああァァん!ゆみるううう!べるとるとおおお!」

サシャ「そっちで見てないで来てくださああああい、うぁああああ!!」


1600――新宿バイパス沿い 喫茶店

サシャ「ゆみるぅぅう!!」ズビー

ユミル「うえ……いつまでもくっつくな!あと鼻水つけんな!」グイグイ

ユミル「たっく……ジャンまで何泣いてんだよあんな道端で」

ベルトルト「何があったの?」

サシャ「うぁぁぁぁぁん!!」

ユミル「るせえ!黙れ!」バシッ

サシャ「いたぁああああああい!」

ベルトルト「ユミル叩かない」

サシャ「ひっ……ひっ……くり……」

ユミル「あ?」

サシャ「ひったく……っりがぁ!!」

ユミル「ひったくり?」

サシャ「……ぞうなんでず……ひっく……」

ユミル「そりゃ災難なこった」

ベルトルト「何盗まれたの?」

サシャ「う……わぁぁぁぁぁぁぁん!!」

ユミル「るせええええ!」ドカッ

ベルトルト「ユミル蹴らない」

サシャ「……ひっく……っ」ズビッ

ユミル「……ジャンは使いもんにならなそうだな」

ベルトルト「うん。さっきから雨具のフードかぶって……テーブルに伏せて微動だにしない」

ジャン「」

ユミル「だからお前。話すなら早くしろ」

サシャ「ぐずっ……はい……」

――

サシャ「それで……異常に足が速くて……そのまま」

ユミル「完全に逃げられたのか」

サシャ「……」

ユミル「はあ。んなことでビービー泣くなよ」

サシャ「そんなことって!」

ユミル「もう一度買いにいけ。ここのモンは大量生産されている製品ばかりらしいから、あんだろ」

サシャ「さっきユミルもいたじゃないですか……あれはもう1品しか残ってないって」

ユミル「別の似たの」

サシャ「……」

ジャン「あれがよかった」ボソ

ユミル「突っ伏したまま喋るなジャン。仕方ねえだろ」

ジャン「あれじゃないと嫌だ」ボソ

ユミル「ガキじゃあるまいし」

ジャン「ガキだろクソ。……俺はあの麦わら帽子にかけてたんだ」

サシャ「……」

ジャン「ミカサに渡して、あいつの笑顔がみたかった……2週間後の調査の前に、一度でいい」

ジャン「俺はエレンじゃないからな……。ミカサを笑わせるのだって、一苦労なんだ……」

サシャ「……」

ユミル「健気だな」

ジャン「笑え」

ユミル「……」

ジャン「ちくしょう」

サシャ「……」

ジャン「……ちくしょ」

ベルトルト「……」

ジャン「ち、く……しょう……うぅ」

サシャ「……?」

ユミル「……?」

ベルトルト「……?」

ジャン「ちく……しょ……クソ……腹、痛え」

一同「!?」

一旦休憩、またあとで

1620――

ユミル「トイレに篭って早10分、だな。あいつ一体なに食べたんだ?」

ユミル「お前がなんか食わせたんだろ」

サシャ「アハ、アハハ……“シンカイギョ”を少々」

ユミル「あ?」

ベルトルト「こんなときに申し訳ないんだけど……僕は先に西口に戻らなきゃ」ガタッ

サシャ「ええっ!もう行っちゃうんですか!?」

ベルトルト「5時までに現像に出しときたくて」

サシャ「ゲンゾウ?」

ベルトルト「うん」

ユミル「じゃ、そういうことだ」ガタッ

サシャ「まままって下さい!!私やらなきゃいけないことがあります!」

ユミル「は?」

サシャ「ですから……ここからひとりで動きたい……」

ユミル「臆病者のお前が?ひとりで?」

サシャ「はい……」

ユミル「ジャンはどうすんだ?」

サシャ「あ、あの、ですから……ユミルがついていてくれたら」

ユミル「あ?」ギロ

サシャ「ああああの!どうしてもしなくちゃいけないんです!!」アセ

サシャ「お願いします!この借りは必ず返します!」

ユミル「……お前、今更ひったくり探すつもりか」

サシャ「はい……」

ユミル「あては?」

サシャ「ガムのにおいです」

サシャ「私が食べていた暖炉味のガムをプレゼントにくっつけましたから、それを追います」

サシャ「剥がされていなければ、ですが……」

ユミル「今もにおうのか?」

サシャ「今は……。でも街にでればきっと!」

ユミル「……」

サシャ「……」

ユミル「クソ……途中までベルさんに着いてけよ。地図も方角もわかるから」

サシャ「はい!ありがとうございます!トイレのジャンに一言言っていきます!」


――トイレ前

ドンドン

聞こえますか?ジャン!

ふんばりながら聞いてください!

今日過ごしていて気づきました。私はジャンに憧れています。

自分の気持ちにいつも正直で、堂々としているジャンに、私は憧れているのです。

素直な自分をさらけだすって、怖いし、難しいことだと思いますから。

尊敬しています。強くてかっこいいと思います。

ミカサへの気持ちも、一途で真っ直ぐで……とても素敵だと思います。


さっきも言いましたが、私はこのダンジョンが怖いです。

でも今から!私は私の憧れのために動きます!プレゼントを取り返しに行きます!

必ず取り返します!

私はジャンを応援していますから!

ですからどうか!待っていてください!ふんばりながら待っていてください!

……それでは、また後で。


サシャ(知らない街にひとり……でも、やらなきゃ!)

おやスミス

ヅラウィン・オヤスミス

ジャン少しは報われて欲しいなと思ったけど
ミカサに殴られるの確定してるんだよなwガンバ!

>>104->>107 どもー。進撃見ながら決着つける


1630――新宿通りをJR新宿駅方面へ

サシャ キョロキョロ

サシャ(探しながらまずは駅を目指しましょう)クンクン

ベルトルト「君は今日ジャンにつきっきりだったみたいだね」

サシャ「はい」

ベルトルト「楽しかった?」

サシャ「微妙ですね」

ベルトルト「あんなに泣いてたもんね」

サシャ「私、臆病者なので……堂々としているジャンがとてもかっこよく見えるんです」

サシャ「そんなジャンがいつも損な役ばかりだと思ったら、たまらなく悔しくなってしまって」

サシャ「ミカサに振り向いてもらえなかったり、私とコニーのお世話したり……」

ベルトルト「自覚あったんだ」ボソ

サシャ「?」

ベルトルト「なんでも」ニコ

サシャ「ジャンには少しでも報われてほしいと思ってます」

ベルトルト「君はジャンに恋をしているの?」

サシャ「えーっ!/// ちょっと口が悪すぎませんかあ///」

ベルトルト「はは」

サシャ「あっ!そういえば、ベルトルトはユミルのことが好きなのですか?」

ベルトルト「ん?違うよ」ニコ

サシャ「じゃあ嫌いですか?」

ベルトルト「ううんと、僕はユミルといると、不安感と安心感を同じぶんだけ感じる、かな」

サシャ「ユミルはトゲトゲしてますからね。結局優しいんですけど」

ベルトルト「そうだね」


サシャ クンクン


サシャ「きた!!」キラーン

ベルトルト「!?」

サシャ「する!!」キョロキョロ

ベルトルト「な、なに!?」

サシャ「ガムのにおい!する!」クンクン

ベルトルト「えっ」

サシャ「私もう行きます!いってきます!」

タタタ……

ベルトルト「い、いってらっしゃい……」

サシャ(このにおい……間違いない!私がさっきプレゼントにくっつけた“暖炉の味”ガムのにおい!)

サシャ(どこ!どこにいる!?)

コニー可哀想だなwwwww

サシャの嗅覚w
将来ミケさんの後継者になれそうだな


1700――歌舞伎町2丁目

キョロキョロ

もう点呼集合時間の5時……間に合いませんでしたね

ここはどこでしょう……かなり北上?したと思ったらまた南下?してきました……

方角があってたらの話ですが……

一体やつはどこに向かっているのでしょうか……

においは感じるのになかなか見つかりません……

あれっ……コニーにさっきあげた“母親のへそのゴマの味”のガムの香りもします。

……でも今はひったくりが先です。

落ち着いてやれば平気なはずですよね。私は兵士なんですから。

ここは治安もいいし、格闘術を知らない人ばかりと聞きましたし……

いざとなったらブレードを……うん。いけます!!


ドンッ!



サシャ「ヒャ……ッ!」


ドサッ


ななな何!?

口を塞がれて、路地の駐車場に連れ込まれた……!

誰!?

怖い!

なんかむさい!

なんか息荒い!

し、死ぬうううう……っ!!


「おい!」


!?

ハッ

サシャ「ライナー!?」

ライナー「乱暴して、悪かった……」ゼェハァ

サシャ「何しているんですか!?どうしてこん」

ライナー「しっ!」

サシャ「!?」

ライナー「……俺は今ケイサツに追われている」ゼェ

サシャ「ケイサツに!?抵抗したら危険なんじゃ!?」

ライナー「ここで拘束されたらおそらく22時の集合に間に合わなくなる。それはだめだ」

ライナー「お前たちには迷惑はかけん。なんとか巻いてみせるさ」

ライナー「だが西口の先でアルミンとクリスタがクルマでさらわれた」

サシャ「!!」

ライナー「お前も援護に向かってくれ。煙弾は撃ったが……誰も気づいてないかもしれん」

サシャ「あ、あの……!」アセ

ライナー「いいか、起動装置は絶対に使うな。もちろん刃も見せるな。追われたくなければな」

ライナー「もう行く、頼むぞ」タッ

サシャ「待って!待ってライナー!!」

ダダダ……

サシャ「ラ……イナー……私はどうすれば……いいん、ですか……」

>>112 コニーの頭ぶんぶん撫でたい
>>113 食べ物以外には案外鈍かったりして


1710――喫茶店

ユミル「さすがにもう動けんだろ下痢野郎。もう集合時間過ぎちまったぞ」

ジャン「るせ」

ユミル「どうすんだ?サシャが取り返すと言っていたが」

ジャン「……こんなダンジョンで見つかるかよ」

ユミル「じゃあ別の買うのか?」

ジャン「……」


ジャンユミ「!!」ハッ


ユミル「ハハ……なあ見えるか。窓の外」

ジャン「ああ」

ユミル「ライナーなに全力疾走してんだよ。元気だな」

ジャン「オイあれ……ケイサツに追われてねえか……?」

ユミル「確かあっちは……」

ジャン「?」

ユミル「おい下痢野郎……下痢でお前の今日は終わらねえみてえだぞ」

ジャン「あ?」

ユミル「お前の冴えねえ人生、逆転のチャンス到来だ」ニヤ


1710――歌舞伎町


サシャ「ど、どうしよう……」ガクガク


ライナーがケイサツに追われて……アルミンとクリスタがさらわれた!?

この世界は治安がいいなんて嘘じゃないですか!

ひったくりも人さらいもいるし、なぜかライナーはケイサツに追われているし!

ハンジさんの嘘つき!


それにここ……

夕方になってきてから……雰囲気変わってきた?


街のキラキラが目立ち始めて……セクシーなお兄様やお姉様が……

さっきからお兄様に声をかけられますし……こわいよおぉぉ……

ドンッ

「ヒッ!すみません!!」

もたもた歩いていたらすぐぶつかられるし……

やっぱり怖い!こんな街でひとりなんて無理ですよおお!

そ、そうだ!

コニーが近くにいるはずですから、先にコニーと落ち合ってから……キョロキョロ


クンクン


!!


ひったくりのにおいが……すぐ側まで来てる……!!


ドクン ドクン


そこの角を曲がったところに……いる!!

チャンス……これはチャンス……!

早く捕まえないと……また見失うかもしれない……!!


「……っ」ガクガク

ブレードは使えない……

足の異常に速いひったくり……

巨人は人間を食べることしか考えないけど、人間は何を考えているかわからない

もし捕らえることに失敗して、逆に何かされたら……?

そのまま知らないこの世界に置いてけぼりにされたら……?


嫌だ……嫌だ!





でも……

だけど……っ



グッ


私はジャンに約束した……!

プレゼントを取り返すって!

いつも報われないジャンを応援したくて!!



キッ



私が取り返す!!


私が戦わなければ!

私は私の!


憧れのために!!


動けッ!!




ダッ



サシャ「うあああぁぁぁぁ!!」

サシャ「そいつを返さんかああぁぁぁい!!!」



ダダダダ!!



――

この後のことはもう、必死で……判然としません。

気がついたらコニーの小さい背中におんぶされていました。

どうやらプレゼントは取り返せたようで……私は安心して、眠ってしまったようです……。

あったかい……。落ち着きます。私生きているんですね。

コニーが話しかけてくれていましたけど、眠くてあまりよく覚えていません。ごめんなさい。

あとで、コニーに、今日のこと、聞きま……しょう……。

スー スー


2050――西口からセンタービルへの地下通路


トコトコ

おーいアルミン!道こっちー?

待ってよエレン!コニー!ちゃんとかたまって歩いてよ!

アハハ……


トコトコ

サシャ「ジャン。今日はお疲れ様です」

ジャン「ああ」

サシャ「よかったですね、プレゼントが戻ってきて」

ジャン「……サシャ」

サシャ「はい?」

ジャン「コニーもだが……その……ありがとよ。このプレゼント取り返してくれて。すげえ感謝してる」

サシャ「とんでもないです。だって私」

ジャン「結局、俺はお前たちの力を借りちまったなあ」

ジャン「俺は俺の力でとかいってたのによ」

サシャ「でもミカサを笑顔にするのは、ジャン。やはりあなたです。今日ならきっとできますよ!」

ジャン「そ、そうかな……///」

サシャ「はい。応援してます」ニコ

ジャン「……おう///」

サシャ「私、今日ジャンのおかげで少しだけ強くなった気がします。目はつむってしまいましたが」

ジャン「目?」

サシャ「ふふっ、何でもありませんよーっ」

ジャン「?」

サシャ「……ありがとう」ニコ

ジャン「別に何もしてねえけど」

サシャ「そういうものです」

ジャン「そうか」

サシャ「はい」

ジャン「にしてもお前が俺に憧れてるなんてなー」ニヤ

ジャン「俺にはミカサがいるからなー悪いなサシャー」ニヤニヤ

サシャ「そんなんだからあなたは残念男子なんですよ……」ボソ

ジャン「おい口に出てるぞ」

サシャ「おっといけません!ジャンに憧れた結果、本音がポロリしてしまいましたね!」

ジャン「可愛くねえ」

サシャ「あはは」

サシャ「あ。そろそろ、センタービルに着きますね」

ジャン「ああ」

サシャ「ミカサにはジャンからお話があると言っておきましたから」

サシャ「展望台の上についたら、2人で話してきて下さいね」

ジャン「おお。すまねえな」

サシャ「さあ!男らしくキメて下さいよーっ!」

ジャン「……」

サシャ「?」

ジャン「本当にありがとな。その、憧れとか……」

ジャン「すげえ、う、嬉しかった……///」

サシャ(……///)

サシャ「どういたしましてっ」ニコ


2100――センタービル展望台(53階)

サシャ「エレン」

エレン「ん」

サシャ「ジャンとミカサ、いい感じですね」ニヤ

エレン「そうかあ?」

サシャ「あのほどよい緊張感がいいんですよ。それにジャンだと身長差が出ます」

エレン「悪かったなチビで」

コニー「いや俺に謝れ」

アルミン「もう!さっきからだめだよ恋の出歯亀は///」

エレン「アルミンお前も見てるじゃねえか」

アルミン「……///」

アルミン「でっ、でもエレンとじゃなくジャンとしっかり話すミカサは珍しいよね」

コニー「あいつ思ったより表情変わるんだな。ミカサに何したんだよ?」

エレン「別に何もしてねえよ」

コニー「ひー!見ろよジャンのやつ。身振り手振りが大きすぎ」ニッシッシ

アルミン「頑張ってるね」

サシャ「ジャンにチャンスを与えるなんて、エレンも男じゃないですかぁ」ニヤニヤ

エレン「当たり前だろ」

エレン「しっかりミカサに見定めてもらった後で、俺はジャンを下し完全勝利する予定だからな」プイッ

エレン「それにジャンはアプローチがへただからな。これくらいは譲歩してやらねえと」

アルミン「エレンに言われたくないと思うよ……」

コニー「アハハ!エレンだせえ!」

エレン「……」ジー

サシャ「……」ジ-

アルミン「……なんか」

コニー「おう……」

サシャ「結構いい雰囲気……」

アルミン「うん」

サシャ「エレンはちょっと後悔してますね」

エレン「うるせーな」

サシャ「あはは」

エレン「あーあ!俺はベルトルトとユミルでものぞいてくっかなー」

アルミン「あっちはあっちでライナーとクリスタが見てるね」

コニー「ベルトルトもやるよなー。写真みたときはビビったぜ」

エレン「あいつ昼会ったときは童貞って言ってたのによ。ホモだとさえ思ったし」

コニー「なんか生々しいよな」

エレン「だがそれがいい」

サシャ「ちょっと!ちゃんと見ていて下さいエレン」

サシャ「ジャンはこれからエレンに追いついて、追い越します。一途さは人一倍ですよ!」

アルミン「あっプレゼントを渡すみたいだ!」

エレン「いいよ俺は見なくて!」プイ

一同 ドキドキ

エレン「ってバカお前らも見んなよ!」グイグイ

――

ジャン「と、ところで……ミカサ。お前に受け取ってほしいものがある」

ミカサ「私に?」

ジャン「そうだ。お前に渡したいものがあるんだ」

スッ

ミカサ「……これは」

ジャン「ああ。さっきひったくりに取られかけたやつ……」

ジャン(いや言うと一度取られたんだがな。サシャとコニーが取り返してくれた)

ジャン「俺は今日、お前のために走った」

ミカサ「そう」

ジャン「だから受け取ってほしい」

ミカサ「……うん」

ジャン「……」

ミカサ「ジャン」

ジャン「?」

ミカサ「ありがとう」ニコ

ジャン「!!」

ジャン(笑った……!俺に!俺だけに!!///)

ジャン「おう!あ、開けてくれ!///」

ミカサ「……うん」


ゴソゴソ


ジャン「これ絶対ミカサに似合うと思ってな……」

ジャン「きれいな黒髪をきっと引き立ててくれる///」


ゴソゴソ


パカッ













ミカサ「これは?」



ジャン「カツラだな」







ドゴォォォォッッ!!


ぐうぇッッ!!!

ミカサッ!殴るな!落ち着け!ヒィ!

ちょ……!なんでカツラが入ってるんだよ!!


あなたは私にこれが似合うと言った


イ……イヤちがう!!ブンブン


宣戦布告と受け取った


ちがうって!聞け!説明する!つうか俺も説明して欲しいくらいだ!

おいサシャ!!コニー!?


……死体がどうやって喋るの?


うあああああぁぁぁぁ!!!




コニー「あ、俺だわ」

一同「!?」

――

その後コニーはジャンとミカサ、そして何故かアルミンからお叱りを受けました。

ん?なんだかあのカツラの髪型……見たことあるような?

コニーには放ったらかしにしてしまったこと、謝りました。笑顔で許してくれました。……笑顔すぎませんか?

ベルトルトはユミルを好きではないと言っていたのに、2人は濃厚な関係みたいです。オトナの香り……

ライナーはクリスタに失礼なことを言ってしまったみたいです。意外ですよね。

ミカサは少し、エレンとアルミン以外にも心を開くようになった印象です。

あ!ジャンったら私に買ってくれたワンピース失くしてしまったみたいなんですよ!

はあ。もっとミカサ以外の女の子にも気を使って下さいよ……。残念男子。



ジャン・キルシュタイン15歳。

ミカサが大好き脈なし懲りず。

いつも不憫で報われない、いつも損な役回り。


そして私の憧れです。


とりあえずそういうことにしておきましょう。ね///





サシャ「新宿の巨人」

ジャン「盗難口」



終わり

確かに盗難

おつおつ!

おお、綺麗に落ちたなw
ジャンとサシャ良かった、乙ー
他の出口も楽しみ

乙!とてもよかった
接点少ないキャラ同士を設定活かして上手く絡ませててすげぇと思うわ
サシャとジャンとかなるほどって感じだったしサシャかわいかった
ますますコニー編が気になる
次も期待してます

おつおつ

とっても素敵だった。また楽しみにしてます~

すごいおもしろい!
才能あるな
次は誰視点だ?
コニーもアルミンもクリスタもライナーもみんな気になるな

>>140 >>141 読んでくれてありがとう!嬉しいっす!

ひったくり退治のくだりはコニ視点が妥当なのでカット
ああ、もっと変態チックなのもやりたい…

>>142 設定を無視しすぎないようにと思っていたからとても嬉しいお言葉!(恋云々の時点で無視しちゃってるけど)
>>143 >>144 ありがとう!全体の説明がつくまではあと3視点かな。地道にやるので気長によろしく…

次はコニー。おそらくコニー。

エルヴィン・オヤスミス

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