京子「サバゲしようぜ」 (15)

ごらく部 部室 

あかり「サバゲってサバイバルゲームのこと?」

京子「そうだよ!」

結衣「また唐突だなお前は」

ちなつ「あれ前にテレビで特集されてましたけど結構危ないんじゃないんですか?」

京子「それはルールを守らないお馬鹿さんのおかげで出来たイメージで別に恐ろしい遊びじゃないんだよ」

あかり「でもあかりたちエアガン?だっけ。あと兵隊さんみたいな服とか持ってないよ」

京子「心配ご無用!私がちゃんと用意したよ。ほら」

そう言うと京子は玄関から大きなケースやジャーマングレー色のトランクを持ってきた

結衣「え!マジかよ。だから今朝は早めに一人で学校に行ったのか」

ちなつ「開けてみてもいいですか京子先輩?」

京子「勿論だよちなちゅん」

ちなつ「ちなちゅんやめれ・・んん?なんかイメージしてたのと違いますね・・」

あかり「あかりもマダラ模様の服かと思ってた」

京子「マダラのはは迷彩服って言うんだよ。これはM40野戦服っていうんだ!」

結衣「ウール地だな。これ高かっただろ?」

京子「別にぃ。生地だけEbayって海外通販で落札して私が縫って作った」

結衣「だからこの前におまえんち行ったら部屋に高そうな工業用ミシンがあったのか」

あかり「京子ちゃんすごーい。しかもサイズもぴったり!」

京子「そりゃそうだよ。保健室からみんなの身体測定結果盗んでコピーしたからオーダー服と同じだよ」

ちなつ「何やってるんですか!スリーサイズに体重まで・・もうお嫁にいけない・・結衣先輩!私を引き取ってください」

結衣「ええ・・大丈夫だよ。流石にこいつはそれを流布するような奴ではないから」

京子「個人情報は製品作成以外の目的以外には使用しません。これでこそ一流の職人!」

結衣「お前はいつから職人になったんだ・・・」

あかり「なんか面白そう!早く着てみようよ!みんな」

着替え中

結衣「ちょっとゴワゴワするな・・でもかっこいいデザインだ」

ちなつ「私の服だけ黒いんですけど・・」

あかり「あかりのは袖にアップリケがいっぱいついてる」

京子「結衣のは国防軍二等兵、ちなつちゃんのはシューマっていう警察部隊、あかりのはロシア解放軍のでアップリケじゃなくて記章」

京子「ちなみに私のは第36SS擲弾兵師団の上等兵の恰好だ!」

あかり「よくわかんないよ。これどこの国の兵隊さんの服なの?」

京子「第三帝国」

あかり「?」

結衣「ドイツだよナチスドイツ」

ちなつ「私知ってます。ギットレルっていう独裁者がリーダーの国です」

結衣「それロシア読み。ヒトラーだよ」

京子「いやさぁ先月のミラクるんでタイムスリップしたミラクくるんが悪の組織パルチザーンやレジスたんと戦う話に影響されて」

結衣「それで今日の世界史のテスト満点だったのか・・ミラクるんパワー恐ろしい」

あかり「それで何を使って遊ぶの」

京子「これでーす!」

京子はガンケースから銃を出して配給した

ちなつ「おーずっしりきますねぇ」

結衣「ん~なんかレトロな銃だな」

あかり「長いよ!そして重いよぉ!」

京子「ちなつちゃんのはPPSH41ってソ連のサブマシンガンだよ」

結衣「なんでドイツなのにソ連?」

京子「武器は鹵獲って設定。あとちなつちゃんも外国人補助警察だからおkなんだよ」

結衣「よくわからん・・私のは?」

京子「Kar98kってドイツ軍の制式小銃」

あかり「あかりのは・・重いし長さなんてあかりの身長に近いよ」

京子「それはモシン・ナガン小銃だよ帝政ロシアからソ連時代まで作られてた傑作銃だよ」

結衣「またロカクってやつか?」

京子「そうだよ。あかりは外国人部隊だし」

結衣「使い方はさっき教えてもらったけどサバゲすんだろ?4人でやっても面白くないぞ」

京子「大丈夫!」

ガタガタ・・ピシャ!

綾乃「トシノーキョーコー!さっき渡されたものはばっちり装備ソヴィエト連邦よ!」

千歳「こんにちはぁ~じゃなくてズドラストヴィーチェやわ」

櫻子「ウリャー!でしたっけ歳納先輩?」

向日葵「うるさいですわよ櫻子!粛清しますわよ!」

ちなち「こじき臭い恰好ですね」

京子「生徒会のみんなには敵役として労農赤軍になってもらいました」

千歳「千鶴もはよこっちきなはれ」

千鶴「なんで私だけセーラー服なんだよ!」

京子「黒海艦隊海軍歩兵です」

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