エレン「お前は違うのかよ」(140)


モブ1「なあ、お前シガンシナの二人組知ってるだろ?」ヒソヒソ

モブ2「あの幼馴染みの、だろ?劣等生と悪人面の」ヒソヒソ

モブ3「あー、あいつら今日もマジ気持ち悪かったわ。やべぇよ」ヒソヒソ

モブ1「ベタベタしすぎなんだよな」ヒソヒソ

モブ2「エレーン!」ヒソヒソ

モブ1「ん?なんだよ?…じゃねぇっての!」ヒソヒソ

モブ3「見つめないでぇ」ヒソヒソ

ギャハハハ


アルミン「………」


アルミン「…………」テクテク

アルミン(……陰口は慣れてるけどさ……)

アルミン(今のはちょっと……びっくりしたなぁ)

アルミン(気持ち悪いって……酷いよね…)

アルミン(そんなに過剰なスキンシップしてないし)ムカムカ

アルミン(……自分達に幼馴染みがいないから、僕らが理解できないんだろ)

アルミン(というよりは、単に僕らが気に食わないだけだろ)

アルミン(気にしない、気にしない)

アルミン「…………」テクテク

翌朝

アルミン「おはよう、エレン」

エレン「んー…………あと10分……」ムニャムニャ

アルミン「ダメ。起きてよ」

エレン「じゃああと……5分…」

アルミン「ダメだよ。ほら服。着替えて」

エレン「んー……ねみぃよ…」モソモソ

アルミン「はい洗面器」

エレン「あー」バシャバシャ

アルミン「目、覚めた?」

エレン「おう!いつもすまねえな」スッキリ


アルミン「いいよ。だってちゃんと起こすように頼まれてるからね、ミカサに」

エレン「んとにお節介だよな」

マタソンナコトイッテ…



ジャン「……くそが…」ボソッ

マルコ「ジャン、先行くよ?」

朝食

食堂

ガヤガヤ ガヤガヤ

エレン「」モグモグ

ミカサ「エレン、少し落ち着いて食べた方がいい」

エレン「朝からうるせーな…俺は落ち着いてるっつーの」

ミカサ「全然。全然食べ方がキレイじゃない」

エレン「綺麗じゃなくたっていいだろ」

ミカサ「良くない。それではエレンが将来お婿に行ったとき、
私は相手の両親に会わす顔がない」

ミカサ「食べ方が汚い男性など、婚約解消されてしまう」

エレン「何の心配してんのか知らねえが、ていうか、俺よりきたねぇ奴が
あっちのテーブルにいるだろうが」


サシャ「むしゃむしゃぼりぼり」

サシャ「がつがつむしゃむしゃ」

マルコ「あのさサシャ、そんなに急いで食べたら喉につまるよ?」

ジャン「ホントだよお前……食欲が失せるっつーの、汚ねぇ」


エレン「まずアイツに言えよ」

ミカサ「…………」

ミカサ「……サシャは向かいのジャンが何とかする」

ジャン「!?」

サシャ「ふぁんへふっへ!?はんはひいまひはは!?」

ジャン「食いながら喋るんじゃねえよ!」テーブルドンッ!


ミカサ「サシャに注意しても貴方の食べ方が変わる訳ではない。私は貴方に言っている」

エレン「!…………んの…」

アルミン「つまり雪山で行う訓練に付き物の凍死は、体温が急激に低く、あ、これがさっきエレンが質問したことの答えになるわけだけど」

ガタンッ

エレン「アルミン!行こうぜ!」ガシッ

アルミン「えっ?何?ちょ、ま、ひっぱらないでよ」

エレン「服なんて伸びねーよ!」 スタスタ

アルミン「腕が痛いんだってば」テクテク

エレン「わかったよ!」

テツナギ

スタスタ

アルミン「ちょ……歩くの早い……」ゼエゼエ

対人格闘訓練

アルミン「エレンさぁ、まだ怒ってるだろ」バシッ

エレン「え?何にだよ」ウケトメ

アルミン「何って…朝、またミカサと言い合いしてただろ?」バシッ

エレン「あれはアイツが悪いんだよ。」アシバライ

アルミン「いだっ!!」ベチャッ

エレン「あーあ。またならず者が勝っちまったな」

アルミン「うぅ……その蹴り技は反則だよ…」

エレン「ほら、」

アルミン「一人で立てるよ」ムッ

エレン「あ」

アルミン「え?んぷっ!…何っ」


エレン「顔に泥ついてる」ゴシゴシ

アルミン「いいよ、ぷ。エレンの袖が汚れぷふ、むぐ、もういいってばぁ!」

エレン「遠慮しなくていいって」ゴシゴシ

ヤメテヨ!
アハハハハ



サシャ「」ヘンナポーズ

ジャン「サシャてめえ真面目にやれよ!」

サシャ「ふふん何を言うんですかジャン。この究極のならず者に一泡吹かせられないで、憲兵団には入れませんよ」ヘンナポーズ

ジャン「お前と一緒にいる!俺が!恥ずかしいの!」

昼食

食堂

エレン「」カチャカチャ モグモグ

アルミン(何か、エレン変じゃない…?)

アルミン(食べ方がぎこちないっていうか……)

ミカサ「エレン。朝は言いすぎた。ごめんなさい」

エレン「……気にしてねえし」モグモグ カチャカチャ

ミカサ「でもこうして貴方は考えを改めてくれた。良かった。」

エレン「お前に言われたからじゃねえし」

アルミン(話が見えない)

エレン「相手の両親のためだ」

アルミン(全然分からない)

午後座学

授業前

エレン「…………」ジー

アルミン「……」

エレン「…………」ジー

アルミン「……何でそんなに見るの」ジトー

エレン「いや……」テレテレ

アルミン「課題…終わってないんだろ」

エレン 「……」コクコク

アルミン「昨日も一昨日もその前の日も声をかけたのに」

エレン「はい…」

アルミン「5日前には一緒に半分済ませてたよね?」

エレン「はい…」


アルミン「君は昨日の夜、何してたの?」

エレン「コニーとババ抜き……いや…でも勉強もしようと…ゴニョゴニョ」


コニー「はっ!?課題今日までだっけ!?」

アニ「忘れてたの?…呆れた」

コニー「見せ」

アニ「るわけないでしょ」

コニー「」

ライナー「はぁ……この貸しはでかいぞ」スッ

コニー「神ぃ!!」


アルミン「……コニーと遊んでたエレンが悪いよ、うん」

エレン「そりゃそうだけどよ…」


アルミン「これで最後だよ?」スッ

エレン「!アルミン!お、オレはお前を信じてたよ!」ハグハグ

アルミン「……次はないから」ムスッ

ミカサ「アルミンの最後は107回もあるのね」

エレン「何、数えてんだよ」


ジャン「お前は何当然のように写してんだ?あ?」

サシャ「ジャンの解答は分かりやすくて良いですね!いやこれより上の答えなんて凡人には導き出せませんよ!!」

ジャン「ま、まぁな」///

夕食

ミカサ「…………」

エレン「」ジー

ミカサ「…………なぜ、そんなに見るの」

エレン「いや…ミカ」

ミカサ「貴方は常日頃から身長を伸ばしたいと言っている。好き嫌いは成長の妨げになる。つまり貴方のためにならない。貴方のためにならないことを、私がするわけがない。よって他人に期待などせずその野菜はエレンが完食するべき」

エレン「」

エレン「か、勘違いすんな。そんなつもりじゃ…」

アルミン「もう、しょうがないな」

エレン「あ、アルミン」…ジーン…

アルミン「ほら、口開けて」ハナツマミ

エレン「むがっ!?」

アルミン「嗅覚を殺せば大抵のものはいけるよ。大丈夫だよ」

ハイ、アーン

ギャアァァァア

サシャ「ジャンこれ嫌いですか!?貰っていいってことですか!?」

ジャン「あ?オレは死に急ぎ野郎と違って好き嫌いはな」

サシャ「むしゃむしゃ」

ジャン「もう食ってんじゃねーか!!」

サシャ「ごくんっ」

ジャン「バカちゃんと噛め!口の周りも拭け!」

サシャ「拭いたら明日もくれますか!?」

ジャン「お前の思考が理解できんぞ……」

ちょっと休憩してきます。



エレン「アルミン、身体拭きに行こうぜ」

アルミン 「あ、うん」

浴室

アルミン「たまにはお湯で拭きたいね」ゴシゴシ

エレン「今の時期はいいけど、冬場は辛いよな」

アルミン「水を汲んでくるのも堪えるよね。
ここに釜戸を作ってお湯を沸かせればいいのに」

エレン「……」クン

アルミン「?」

エレン「……その石鹸、いつもと違うような」クンクン

アルミン「あ、うん。ほらこの前買い物に行ったときのだよ。ハーブの香りがちょっと濃い石鹸なんだ」

エレン「へえ」クンクン

アルミン「使ってみる?」

エレン「うん」

アルミン「安眠作用があるから、エレンは今日も寝過ぎちゃうね」クスクス

エレン「今日もってなんだよ」ゴシゴシ



ジャン「」

ジャン「なんなんだよ…近ぇよ…気持ちワリィ…」

マルコ「えっ!?ご、ごめん、やっぱり背中自分で拭くか?」

ジャン「」

ジャン「いや、お前のことじゃないから」

自由時間

ベンキョウベンキョウ

アルミン「だから、この答えはXになるんだ。…今の説明で大丈夫?」

エレン「全然ダメだ」

アルミン「」

エレン「あ、いやアルミンの教え方じゃなくて、オレの頭がさ…」

アルミン「これ以上は上手く説明できないよ…」

エレン「んー待ってくれ。今考える…」カキカキ

エレン「……」カキ…

アルミン「……」

コチョ…

アルミン「!?」


コチョコチョコチョ…

アルミン「わっ!ぷ、やめ」

コチョコチョ

アルミン「エレ、くすぐった…あははっやめ、真面目にやっ…」



ライナー「」

ベルトルト「………」


アハハハハハ
ヤメテヨ!モウ!

消灯10分前

アルミン(さて)

アルミン(こうして1日のエレンとの交流を書き出してみたけど…)

アルミン「…………」


アルミン(何が余計なのかさっぱり解らないぞ…)

アルミン「」

アルミン「あれ、七列べしてたんじゃ…」ドキドキ

エレン「あがったから抜けた」トナリニ
ドッコイショ

アルミン「あ、そうなんだ…一番で?すごいね」

エレン「何だそれ、次の課題か? 」

アルミン「まあ、そんなとこ」

エレン「ふーん………」


カンカンカンカン

アルミン「あ、消灯、だよ。エレン」

エレン「…………」

アルミン「?」

エレン「何かめんどくさいから、ここで寝る」

アルミン「」

アルミン「は?面倒って、向かいのベッドでしょ?戻りなよ」

エレン「」モゾモゾ

アルミン「エレン!」

マルコ「消すよー?」

パチッ

エレン「」グー

アルミン「」

アルミン(あぁもう……せまいよ……)モゾモゾ

アルミン(…………)


アルミン(暑いし……)モゾモゾ

アルミン(うー………)


エレン「あ、そうだこの前ミカサがさー」

アルミン「起きてるなら戻ってくれる?」

翌朝

アルミン(暑くてあんまり寝られなかった…)

エレン「」zzz

アルミン「……」

アルミン「起きて」ハナツマミ

エレン「むぐっ!?」

モドッテキガエテ!


ジャン「」


ジャン「」


マルコ 「あ、おはよう、ジャン」

ジャン「…寒気が…」

マルコ「風邪?」

廊下

アルミン「ふぁあ……」アクビ

エレン「寝不足か?大丈夫かよ」

アルミン「エレンのせいだろ?」

エレン「は?何でオレのせいだよ」

アルミン「君がいたから寝苦しかったの」

アルミン「シングルベッドに男二人で寝たら狭いに決まってるのにさ」

アルミン「暑くて暑くて、困ったんだからね」

エレン「オレは平気なのに……。次からは背中向けて寝るよ」

アルミン「ダメ。用が済んだら自分のベッドに戻るようにしてくれよ」


ジャン「」

マルコ「」

ジャン「」

マルコ「」

ジャン「………………」

マルコ「………お、お腹すいたね!ジャン」

ジャン「あ、あぁそうだな腹へったな!」

マルコ「早く行かないとね、サシャが待ってる」

ジャン「芋女が待ってることに対しての喜びは毛ほどもねーよ…」

マルコ「あ、ミカサにするべきだったね」テレテレ

ジャン「」

朝食後

アルミン(またエレンとミカサは口喧嘩してたなぁ)テクテク

アルミン(エレンはもう少し考えてからものを言えばいいのに)テクテク

アルミン(ミカサに敵うはずないんだからさ)テクテク



モブ1「なあ、お前聞いた?アレ」ヒソヒソ

アルミン「!」ピタッ

モブ1「アルミンとエレンさ、昨日ヤッてたらしいぜ」ヒソヒソ

アルミン(?)

アルミン(やって…?)

モブ2「俺アイツらが同じベッドから出てくんの見たわ」ヒソヒソ

モブ3「マジで!?やっべえww」ヒソヒソ

モブ1「うっわガチじゃんガチ」ヒソヒソ

モブ2「つーかどこにチ○コ突っ込むの?」ヒソヒソ



アルミン「」

モブ3「そりゃさぁ…」ヒソヒソ

ギャハハハハ

アルミン「」


アルミン「」




アルミン「」


アルミン「!?」

アルミン「」ダッシュ

アルミン「」

アルミン「はぁ…はぁ…」ゼエゼエ


アルミン(悪化……している……)

アルミン(な、なんで……)

アルミン(い、いや、何故じゃないか。エレンが僕のベッドに寝たことは駄目だったんだ)

アルミン(アイツらが持っていた疑惑を膨らませてしまった)

アルミン(ど、どうしよう)

アルミン(このままじゃ、あること無いこと言い触らされそうだ)

アルミン(僕はいいけど、いや良くないけど)

アルミン(エレンとミカサが……)

アルミン(ミカサなんて無関係なのに、ただ一緒にいるだけで……)

アルミン(ダメだ…)

アルミン(噂なんて事実でない限りはいつかは消えるけど……)

アルミン(ほとぼりが冷めるまで、何もしないのは…)

アルミン(……対策を練らなきゃ……)

今日はここで終わります。

お気づきだと思いますが最終的にホモになります。


昼食

アルミン「…………」ポケー

エレン「」モグモグ

ミカサ「」モグモグ

アルミン「……………」ポケー

エレン「アルミン?食べないのか?」


サシャ「」ガタッ

ジャン「座れ。まず自分の分を食べてから次に行け」

アルミン「……何か言った?」ポケー

エレン「おい…大丈夫か?まだ眠いとかじゃねえだろうな」

ミカサ「アルミン、寝不足なの?」

アルミン「うん…ちょっとね」



ヒソヒソ ヒソヒソ

ホラアイツラー

アルミン(うっ……)


エレン「ごめんな。オレがあんなことしたから……」

ミカサ「エレン、また何か無理をさせたの」

エレン「無理にじゃねーよ。最後は許してくれたよな?」


ヒソヒソ ヒソヒソ

ドウイノウエ!

キャー

アルミン(うぅ………)

ミカサ「アルミン。具合が悪いなら、今のうちに医務室で休んだ方がいい。
午後は立体起動の訓練がある。倒れたら大変だ」

アルミン「大袈裟だなぁ、大丈夫だよ」

エレン「無理すんなよ。ほら、連れてってやる」グイッ

アルミン「えっ、待っ」

アイツラ… ヒソヒソ

テ、ツナイデ…… ヒソヒソ

アルミン「!」

バシッ

エレン「」


アルミン「……1人で行けるよ」

エレン「でもお前ぼーっとしてるし…」

アルミン「子供じゃないんだから、大丈夫だよ」


サシャ「アルミン!パァン貰っていいですかぁー?」

アルミン「いいよ。もういらないから」スタスタ


エレン「えっ…………」

エレン「え…………」


フラレタフラレタ ギャハハハハ

キャー チワゲンカ キャー

立体起動訓練

エレン「……」ソワソワ

ミカサ「……」

エレン「………」ソワソワ

マルコ「あっ!アルミン!もう大丈夫なのか?」

エレン「!」

アルミン「ごめんね、心配かけちゃって……」テレテレ

エレン「ア、ルミン」

アルミン「あ、エレンもごめんよ……。寝たらスッキリしたよ」

エレン「お、おう」ホッ

エレン「今日の訓練二人一組らしくてさ」

アルミン「あ、うん」

エレン「ほら、お前具合悪かったんだし、無理しねえようにオレと…」

アルミン「うーん……マ、ルコと組もうかと、思ってた、んだよね?」

マルコ「あ、そうなの?」

アルミン「足手まといかな」

マルコ「そんなことないさ!よろしく」



エレン「」

ミカサ「…………」

エレン「……………ミ、ミカサ」

ミカサ「喜んで組もう」

エレン「サンキュ……」


サシャ「立体起動の神ジャンと組めるなんてラッキーです!打倒ミカサチームですね!」

ジャン「ま、まぁな」

サシャ「万がいち私が怪我しても、抱えてヒョヒョイノオヒョイですよね!」

ジャン「置いてく」

サシャ「」ガーン

サシャ「女の子を見捨てていくって言うんですか!?」

ジャン「怪我人なんてただのお荷物だろうが。
実戦でだって、まあ一生しねえけど、実際負傷者抱えて巨人と戦ってたら
死亡率が跳ねあがっちまう。
オレはオレ自身を最優先に考えるね」

サシャ「人でなし……馬でなしですね……!」

ジャン「喧嘩売ってんのか?」

ちょっと休憩します。

ジャンサシャはジャスティス

ーー



男子寮

エレン「アルミン!どこ行ってたんだよ!身体拭きに行こうぜ」

アルミン「……ごめん、もう拭いてきちゃった…」

エレン「」

エレン「何で声かけなかったんだよ」ムスッ

アルミン「……たまには1人で行こうと思って」

エレン「あっそ」ムスッ

アルミン「……」


ーーーー


アルミン「……」

アルミン「……」

アルミン「…………」ハァ


マルコ「消すよー?」

パチッ


アルミン(エレン、戻ってきてから話しかけてくれなかった)

アルミン(…………)



アルミン(いけない。泣きそうだ……)


アルミン(…………)グスッ


アルミン(あれから1週間、エレンと会話以外の接触を避けてきた)

アルミン(噂は小さくなったような気がするけど)

アルミン(エレンが不信がっているのが分かる)


食堂

オハヨーゴザイマス!

オハヨー

アルミン「エレン、ミカサ、おはよう」

ミカサ「おはよう、アルミン」

エレン「……………おはよう」ムスッ


アルミン「………………」ガタン ミカサノトナリ


エレン「…………」モグモグ

アルミン「エレン、今日起きるの早かったね。びっくりしたよ」

エレン「……………おう」モグモグ

アルミン「うん」


アルミン(………面倒くさいことになってるなぁ)

アルミン(誰のせいだよ)


アルミン(………僕のせいだ)

モグモグ


図書室


アルミン(落ち着く)

アルミン(エレンと喧嘩したときは、よくおじいちゃんの書斎に籠ったなぁ)

アルミン(喧嘩じゃないんですけどね)


キョロキョロ


ジー

アルミン「あっ、あった」


『┌(┌ ^o^)┐の教科書』


アルミン(彼を知り己を知れば百戦殆からず)

アルミン(誰の言葉だっけ?)

アルミン(敵はあの訓練生たちなんだけどさ)

アルミン(差別的な態度への対処法とか…載ってないかなぁ、やっぱり)


アルミン「」ウーン


アルミン「」セノビ


アルミン(届かない)
エレン「取ってやろうか?」


アルミン「」


アルミン「」ガタンッ ゴンッ!

アルミン「いだっ!」

エレン「……だ、大丈夫か…?」

アルミン「なっ、あ、え、何でここに 」ドキドキドキドキ

エレン「寮にいなかったから、ここしかねえと思って」

アルミン「あ、うん、正解。すごいね」ドキドキ

エレン「で、どの本だよ?」


アルミン「…………」ダラダラ


アルミン「…………あ」

アルミン「自分、で取るから、大丈夫…」

エレン「遠慮すんなって、」

アルミン「椅子持ってくれば、取れるから」

エレン「オレがここにいるんだから、取ってやるよ」

アルミン「あー、あ、あぁ、そうだよね。えっと、えっとね」

アルミン(近くにあった適当なのを……)

アルミン(…………どれも性!って感じじゃないかぁああ……)ダラダラ


アルミン「あ、あれかな」ユビサシ

『女を理解するための1冊』


アルミン(無難だよね)


エレン「…………」ジー

アルミン「?」キョトン


エレン「お前、恋してんのか?」

アルミン「ちがっ!違うよ!?」///

エレン「ふーん。好きな人が出来たのかと思ったぜ」

アルミン「そんなんじゃないから………」/// アセアセ

エレン「よっ、と」

アルミン()

アルミン(あ)

アルミン(背高くて、いいな)

アルミン(手首も指も太くて)

アルミン(男臭いし)


アルミン(男らしくて、羨ましい)


エレン「ほら!この本でいいんだろ?」キラキラ

アルミン(何でそんなに嬉しそうなんだ……)


アルミン「ありがとう」


エレン「他には?」キラキラ

アルミン「もうないよ」


アルミン「…………1人でゆっくり読みたいな……」

エレン「」


エレン「……………そーかよ」ムスッ


アルミン(エレンが出ていったら、椅子持ってこよ)


エレン「……………お前にさ、聞きたいことあるんだが」ムスッ

アルミン「明日じゃ駄目かな……。午後から訓練がないんだし、 たくさん読書がしたいんだ」

エレン「ただの質問なのに………分かったよ」チッ

アルミン「ごめんね」



サシャ「ジャン、私にいい考えがあるんですけど」


サシャ「ジャンが私を肩車してくれれば、あの本が取れると思いませんか?」

ジャン「思わねぇな」スタスタ

サシャ「」

サシャ「ちょっと待ってください」ガシィ

サシャ「脚立を持ってきてまた戻すのが面倒くさい乙女心が、何で分からないんですか!?」

ジャン「知らねぇよ!オレは用済んだし帰りてぇんだよ!」

ジャン「大体何の本だよ!」

サシャ「芋全集ですよ!」

ジャン「」

ジャン「この……っ、芋女が!」ベシッ

サシャ「!?忘れてくれたと思ってましたよ……!?」


アルミン(何か騒がしいな)

アルミン(取れた)

『┌(┌ ^o^)┐の教科書』


アルミン(椅子を戻して)

キョロキョロ

アルミン(あの窓の下なら、入り口から死角になってる)

ユカニスワリ カベニセモタレ

アルミン「…………」パラ…

パラ…

アルミン「…………」

パラ…

アルミン「…………」

パラ…


アルミン「……………」

パラ……


アルミン(挿し絵が付いてるんだね)


アルミン「……………」パラ…


パラ…

アルミン「…………えっ、お尻?」

ちょっと休憩します。

なかなか終わりそうになくてすみません。


アルミン「……………」

パラ…

アルミン(あの噂をエレンが知ったら)

パラ…


アルミン(相手を殴っちゃうだろうな……)



パラ…


アルミン「…………」



アルミン(…………)


アルミン(……………………………)


アルミン(…………………………まぶしい………


アルミン(…………)


アルミン(卵の黄身みたいな色だ……)


アルミン(卵なんて、もうしばらく食べてないよ………)



アルミン(………………何だっけ)



アルミン(そうだ、本読んでたら眠くなって、そのまま…)


アルミン(寝ちゃったんだ)


アルミン(目を開けなきゃ)ウッスラ


エレン「…………」パラ…


アルミン「」

アルミン()ドッドッドッドッ

アルミン(……………何で戻ったはずのエレンがここに)

エレン「」パラ…

アルミン(……………何で僕の持ってる本を読んで……あれ、僕の持ってた本って)


『┌(┌ ^o^)┐の教科書』



アルミン(……………………………………最悪だよ………)


エレン「……」パラ…

パラ…


アルミン「ん、んー」

エレン「!やっと起きた」


アルミン「あれ………今何時?」

エレン「もう夜だよ。夕飯の時間になっても食堂に来ねえんだもん。迎えにきたよ」

アルミン「ごめん。うっかりしてたよ」

エレン「これ、お前のパン」ゴソゴソ

アルミン「ありがとう」

アルミン(本を閉じなきゃ…)

ソットジ


アルミン「」モグモグ

エレン「……」ジー

アルミン「」ゴクン 「何?」

エレン「目のとこ、ゴミ」

アルミン「!」

ペシッ

アルミン「自分で取れる」

エレン「…………」


エレン「……お前、オレのこと避けてんだろ」

投下します。

ーーー

アルミン「何言ってるんだ。避けてないよ」


エレン「今までとどっか違う気がするんだよなぁ」

アルミン「そんなことないよ…。いつも通りだよ…」アセダラダラ


エレン「いつも通りなんかじゃねぇよ
ムスッ


エレン「前はもう少し…………」


エレン「なんつーか………」ソワソワ


エレン「最近オレが触ると、ハエでも叩くみてぇに手ぇ払うし」


アルミン「あれは、君が腕を引っ張って痛いからだよ」

エレン「じゃあ優しくすりゃあいいんだな」


アルミン「そういう問題じゃなくて……」


アルミン「引っ張らなくても、声だけかけてくれれば事足りると思う……」

エレン「何でだよ!オレは…」


エレン「オレはお前…………今まで通り……」ソワソワ


エレン「………………」ソワソワ


アルミン(何そわそわしてるんだ)

エレン「もっと……いや前みたいに……ーー」


エレン「……りたい」ソワソワ

アルミン「えっ?」


エレン「 ……さわりたい、お前のこと」ソワソワ




アルミン「はっ!?」


エレン「だから、お前にもっと触りてぇんだってば!」


アルミン「」/// カァァア…


アルミン(ちょっ、もうちょっと言い方あるだろ!)


アルミン(恥ずかしいよもう)

アルミン(首が熱い。ほっぺたも)///

エレン「お前は違うのかよ」

アルミン(心臓の音がすごい)


バクッバクッバクッバクッ


エレン「聞いてんのか?」

アルミン(手が震えるんだけど……)バクッバクッ


アルミン(汗が出てきたし……)



アルミン(えっと)バクッバクッ


エレン「……あともういっこ聞きてえんだけど」


アルミン(えっと呼吸のしかた)


アルミン(おちけつ)


エレン「お前が持ってる本、オレが取ったモンじゃないよな?その……男同士の」ソワソワ


アルミン「!」


エレン「…………お前って……その、そういう…… 」ソワソワ


アルミン(ちがっ、ちがうっ)

アルミン「」クチパクパク


エレン「アルミン?」カオノゾキ


アルミン「」


アルミン(近い)


エレン「……何でさっきから、だんまりなんだよ……」ジー

アルミン(ちかいちかいちかいちかいよ)ドキドキドキドキ


アルミン(エレンの息が…)ドキドキドキドキ


エレン「オレのこと、嫌になったのか?」


アルミン「!」


アルミン「ちがっ………嫌になんて、なるわけ……」

エレン「本当か?」

アルミン「僕がっ、エレンを嫌がるわけないだろ」


アルミン「いつも一緒にいてくれて」

アルミン「僕のこと助けてくれて」ウルウル


アルミン「嫌な思いしても、歩み寄ってくれて」ウルウル


アルミン「本当は……ぼくも、その、さ、さわっ」ウルウル


アルミン「触ってほしかった…」 ウルウル


エレン「アルミン……」


アルミン(僕は馬鹿だ……)


アルミン(他人の声を気にして、エレンを不安にさせて…)

アルミン(僕らの関係を乱してしまって)


アルミン(本当に馬鹿だ…)


エレン「じゃあ、触ってもいいのか?」ソワソワ

アルミン「あ、うん」///


エレン「わかった」ソワソワ

ギュッ


アルミン「」


アルミン(だっ……きめ……!? )


エレン「アルミン……」


ハグハグ
ギューッ

アルミン「!?……?……!?」


エレン「もう避けたりすんなよ」

アルミン「びゃっ!」ビクッ

アルミン(首に息が…)ドキドキドキドキ


エレン「」スッ

アルミン(あ、離してくれた)ホッ


エレン「あの、さ…………」ソワソワ

アルミン「なに?」


エレン「その……もうちょっと……していいか?」ソワソワ

アルミン(なんだろうこの空気……)

アルミン「なにを……?」

エレン「だからよ……もうちょっと、先の……」ソワソワ

アルミン「?」


アルミン「先って?」


エレン「だから、もうちょっと、上のやつだよ……」ソワソワ

アルミン「上?」ウエヲミル


エレン「だから!…くっそ……」ソワソワ



エレン「」キョロキョロ


アルミン「?」


エレン「……」ソワソワ



エレン「……」ハァーッ



エレン「」ソワソワ


アルミン(挙動不審……)

親友エンド
ホモエンド
どっちがいいか
迷っちゃってるんですが…

ありがとうございます。
今見たら>>51で最終的にホモになるって宣言してた。


エレン「アルミン……」

アルミン「エレン?」

アルミン(なんかまた、顔近いなぁ……)ドキドキドキドキ


エレン「…………………」

アルミン「……………………」///

エレン「………………………」

チュッ



アルミン「」



アルミン「ん!?」


アルミン「えっ」

チュ

アルミン「エレッ」

チュ

アルミン「なっ」

チュ

アルミン「んっ……………」



アルミン「………!………」プルプル


プハ

アルミン「はぁ…はぁ……どうしてこんなこと……」


エレン「……お前が触ってほしいっていうから」

アルミン「それは」

エレン「それに本のこと聞いても何も言わなかったってことは、……そうなんだろ?」

アルミン「本?」


ーー回想


エレン「お前が持ってる本、オレが取ったモンじゃない よな?その……男同士の」ソワソワ

エレン「…………お前って……その、そういう…… 」ソワソワ

アルミン「」クチパクパク

エレン「アルミン?」

エレン「……何でさっきから、だんまりなんだよ……」


ーー回想終了



アルミン(ちっがあああああうよエレェン!)

アルミン(あれは声がでなかっただけで!)


アルミン「」プルプル


エレン「おい…もしかして怒っちまったのか?」


アルミン「」キッ

エレン「」ビクッ


アルミン(あれっ?てことは)

アルミン(エレンはそういう…………)


アルミン「………」////

エレン「アルミン?」


アルミン「」キッ

エレン「」ビクッ


アルミン「…………怒ってないよ。……………別に、いいよ……」




アルミン「………………エレンなら、いいよ…///」ゴニョゴニョ


エレン「アルミン……」ジーン…

アルミン「でも、次もいきなりだったら、怒る」

エレン「わかった!ちゃんと聞くって!任せとけよ!」

アルミン「そんな元気に答えないでよ……恥ずかしいよ……もう…」


アルミン「それに先に…言葉で聞きたかったな…」チラ

エレン「!」



エレン「………………」///


エレン「」ソワソワ


アルミン(まあエレンにそんな期待しちゃだめだよね)


アルミン「寮に戻ろっか」クスッ


エレン「……ん」///

翌日

エレン「」zzz

アルミン「エレンおはよう。起きてー」

エレン「んー………」ムニャムニャ

アルミン「朝ごはんの時間になるよ~」ヨッコイショ

エレン「がっ!?おっ重っ!!」

アルミン「55kgで痩せてる方だよ?」

エレン「充分重いよ!」

オキタラドケルヨー
モウオキテルヨ!


ジャン「朝からウルセェ…」



ーーーーーー

テクテク

エレン(そういえば結局、避けてた理由は聞けなかったな)

エレン(アルミンのことだから、理由もなしにってのは、有り得ねぇんだけど……)

テクテク

エレントアルミンガサー ギャハハハ


エレン「」ピタッ


モブ2「昨日手ー繋いで寮に帰ってきたんだぜ」ヒソヒソ

モブ1「絶対何かしてきたよな」ヒソヒソ

モブ3「○○○○とか○○○とか」ヒソヒソ

モブ1「いやぁ!止めてエレーン!」ヒソヒソ

ギャハハハ

モブ2「まじうけ……ん?」

クチク…… クチク……

モブ3「何か聞こえねぇ?」



エレン「駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐駆逐」


モブ1、2、3「」

モブ1、2、3「ギャアァアアア!!」

エレン「駆逐…」

モブズ「ひいい!!」

ミカサ「エレン、待って!」シュタッ

エレン「あ?」

ミカサ「そんなことをしては駄目」

モブズ「ミカサぁ!!」ウルウル


ミカサ「声を出せないようにした方がいい」

ミカサ「教官に見つかってはいけない」


ミカサ「この縄と布を使って拘束しよう」


ミカサ「とどめは勿論私がさす」


モブズ「」


モブズ「」



モブズ「」

End

終わりです。

ありがとうございました。

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