阿笠「いい忘れとったがワシ総理大臣になったから」コナン「!?」 (22)

コナン「総理大臣って日本の?」

阿笠「そうじゃ。というわけでよろしくな新一」

コナン「マジかよ・・・」

阿笠「では早速この腐った日本を立て直すぞい。ついて来るんじゃ新一、光彦君」

光彦「はーい」

コナン「いつも唐突だなこのじーさん」

コナン「それにしたってどうやって総理大臣に?」

阿笠「簡単じゃよ。ちょっと首相官邸と国会議事堂に忍び込んで官僚共をぶっ殺したんじゃ」

コナン「まーたそんなムチャしやがって。年なんだろ?」

阿笠「まあな。久しぶりに動いたから筋肉痛がとれんわい」

光彦「博士、初心表明演説始まりますよ」

阿笠「お、そうじゃな」

国会議事堂

ザワザワ・・・

阿笠「えーゴホン!この度新しく総理大臣に就任した阿笠博士じゃ!今後ともよろしく!」

阿笠「この腐敗しきった日本を建て直すにはワシの力が不可欠じゃ。なのでワシの制策には有無をいわず従うように!」

阿笠「国民の皆もぜひ協力をお願いするぞい。以上!」

パチパチパチパチ

コナン「おいおい、議員たちやけにあっさり受け入れるんだな。簡単に従うものなのか?」

阿笠「ああ、議員どもには、首にスイッチ式の爆弾を取り付けてやっているんじゃ。盗聴器とカメラもついとるから下手に逆らったり妙な行動を起こしたら迷わず爆破するようにしておる。誰も逆らえやせんよ」

コナン「なんだよちゃっかりしやがって」

光彦「全くですよ!一人一人管理してスイッチ押す身にもなって下さいよね!」

阿笠「ではまずはの・・・」

コナン「国民からたっぷり税金を搾り取らないとな」

阿笠「バカモン!まずは国民、特に下流層に利益を分配して支持を得るのが先じゃ!搾取などもっての他じゃ!」

コナン「何だ思ったよりまともじゃん。で?子供手当てかなんか配るのか?」

阿笠「いやいや、その前にやることがあるわい。はっきり言ってまだ国民どもはワシのことをなめてるから、ここではっきりと・・・」

TV中継

阿笠「えー国民の皆さん!皆さんに観て頂きたいものがあるぞい!ではどうぞ!」

経団連会長「何なのだ総理!我々を椅子に縛り付けて!こんなことをしてただで済むと思うなよ!」

発電会社社長「もしかして事故の責任ですか!?あれはただちに影響はないと・・・」

ブラック企業社長「どういうことですか総理?一億円欲しいのか?」

阿笠「えー、こいつらは皆さん国民に対して非道なる仕打ちをしたんじゃが、ワシが総理になったからには国民の皆さんが安心して生活できるようにするつもりじゃ」

阿笠「とはいえ口でいうだけでは信用できんじゃろうから行動で示すぞい。具体的な行動をしないままでは総理を務めるのは無理じゃからの」

ブラック企業社長「無理っていうのは嘘つきの言葉なんですよお」

阿笠「だまれバカども!国民を苦しめた人間の末路じゃ!」カチッ

経団連会長「ぎゃあああああああああああ」ボオオオ

発電会社社長「うああああ燃えるうううううう」ボオオオ

ブラック企業社長「むひひいいいいいいいいいい」ボオオオ

コナン「すげえ・・・火あぶりの刑に・・・」

経団連会長「」チリチリ

発電会社社長「」チリチリ

ブラック企業社長「」チリチリ

阿笠「ほっほっほ。わかって頂けたかな、皆さん?」

阿笠「よし元太君、後は頼むぞい」

元太「あいよ博士!」

元太「人間の蒲焼きうめえええええええ」バリバリブチュブチュ

阿笠「食べ過ぎてはいかんぞ」

阿笠「では会見は終わりじゃ。さっさと行くぞい。時間はいくらあっても足りんからな」

光彦「はい。行きましょうか」

コナン「ははは・・・全くすげえな博士は」

コナン「この放送は相当なインパクトがあったのか、国民やマスコミで博士を批判する者はほとんどいなくなった」

コナン「おまけに博士は総理としても絶大な支持を集めるようになった。ネットを見ても批判的な意見はまず見当たらない」

コナン「そういえば博士は、会見は決まって夕方から夜、それも決まって生放送で行っているんだがそれすら支持を集める術なんだろうか」

阿笠「ほっほっほ。まずは所得税、生活必需品の消費税などを下げて国民の負担を減らし、法人税を大幅に上げ企業から減税分をしっかり徴収するぞい!法案成立!」ドン!

コナン「審議とか通さなくていいのか?」

阿笠「ああ、法律は首相の独断で制定・改正できる法律を作っておいたわい。その法律は流石に審議したが満場一致だったぞい」

コナン「よくいうぜ反対したやつは爆破するくせに」

阿笠「硬いこといいっこなしじゃ」

阿笠「復興支援や福祉施設建設など公共事業を行うぞい!雇用先を確保して失業者を減らし、生活環境も整えられ一石二鳥じゃ!法案成立!」ドン!

光彦「博士!公共事業のための土地と費用が足りないです!」

阿笠「じゃあ適当な企業から金と土地を接収してくるんじゃ!拒否されたら爆破してやるとかなんとかいってやるとよい!」

光彦「わかりました!では行ってきます」

阿笠「そして・・・懲役7年以上の刑に服する囚人を自由に徴用できるようにもしておくかのう。臓器移植のドナーや農業労働人口の確保、発電所の作業員としてもただ同然で使えるしのう。法案成立!」ドン!

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