【龍が如く】桐生「…まあ今更だがな…」 (12)
秋「もうアサガオこっち作っちゃいません?」
桐「東京は家賃も土地も高いだろう」
冴「沖縄ええとこやん」
秋「なんなら融資しますし」
桐「いや、別に構わない」
秋「桐生さんだったらテストナシで一発オーケーなのになあ」
冴「何でやねん」
秋「それは俺の金貸しとしてのポリシーと、あとはまあ純粋に桐生さんなら割と抱かれてもいいというか」
桐「ネコでもいいのか?」
秋「」
冴(アカン)
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桐「冗談だよ」
冴「ええか、桐生。冗談言う時はにこやかにな。冴島さんとの約束やで」
桐「お前も割と人のことは言えないじゃないか」
冴「お前、俺のかぐやとのなめらかなトーク聞きたいみたいやな」
秋「でもまあその点に関しちゃ冴島さんに軍配が上がるかなー」
冴(なんやちょっと嬉しい)
桐「それを言うなら俺がこれまでのシリーズで何人キャバ嬢を陥落したか…」
秋「意外に張り合うんですね。単純に冴島さんの方が明るいって話ですよ」
冴(悪い気はせんが桐生可哀想)
桐「…だが遙はいつも俺に『おじさんはああ見えてひょうきんなとこあるから』と言ってくれるぞ」
秋「遙ちゃんはほんと出来たお嬢さんですよね」ニッコリ
桐「」
冴「アカン、桐生のライフはもう0や」
秋「まあそれはさておき冴島さんの近代化スピードが異常な件について」
桐「人生の半分以上刑務所にいてスマホを使いこなすなんてな」
冴「いや、使うの電話くらいやで」
秋「メールしてたじゃないですか」
冴「そらおまえ、慣れや慣れ」
秋「そのスピードが有り得ないんですよ。普通のアラフィフは簡単ケータイですって」
桐「それは偏見じゃないか…?」
冴「老眼とかくるんかな」
秋「いやあなたは老化の心配する前に進化止めてからモノ言ってください。その歳でのびしろ見せられると正直俺の立場がないです」
桐「あ…秋山意外と若いんだな…」
秋「いやまあ俺も俺で足技になると結構常識から外れちゃいますからアレですけどね、一応哺乳類ではいますし」
桐「確かに、何かお前だけ動きが格ゲー染みてるな」
秋「まあカカロット的な極みを繰り出す貴方には言われたくないですけどね」
桐「俺は地球生まれの地球人だ」
秋「そう言い張るなら瞬間移動はやめてください。次元を超えてます」
冴(ていうかいつの間に哺乳類から逸脱したんや俺…)
冴「…何やこういう話題になってきとるし俺から一つええか?」
秋「どうぞ」
冴「俺な、レベル20まで上がんねん」
秋「え、ちょっと何言ってるかよく」
桐「……ああ、なるほどな」
秋「怪物オッサン同士同調しないでくれませんか?俺もこれ以上シンクロ率上げたくないんで」
桐(まあこいつも人外っていうか大概ファンタジーだもんな…)
冴(そもそも元エリート銀行マンでホームレス狩りまで喰らってたやつが何であんな動けんねん)
秋「やめて!」
桐「いや、よくよく考えたらオッサンのレベル上げってすごいよなってことだ」
冴「オッサン育てる気持ちってどないなもんかな」
秋「作品否定じゃねーか」
冴「いやお前に言われて気付いたんやけどな」
冴「俺この歳で新シリーズでる度レベル1からなんやって」
桐「胸が熱くなるな」
秋「まあ冴島さん、次に会えるかどうか解りませんけどね」
冴「いや俺より品田が」
桐「やめとけ」
冴「すまん」
桐「秋山、何がお前をそうまでさせるんだ」
秋「自分でも驚く程最近荒んでるんですよ東城会の皆々様方のおかげさまでええ」
冴「お前結構根に持つタイプやな」
秋「そんなことはないけど冴島さんには幾つかトラウマ持ってますね」
冴「えっ」
桐「何でキョトンとしてるんだ冴島」
秋「その突っ込み俺はしていい。あなたはしちゃだめだ」
桐「えっ」
秋(こいつら自覚なさすぎワロタ)
冴「というか桐生。今ガキ共は夏休みちゃうんか」
桐「ああ、まあでもみんな部活だかなんだかで忙しいみたいでな」
秋「ああ、寂しかったんですね」
桐「否定はしないがあまり口に出してほしくはないな」
冴「まあ親代わりなんてそんなもんちゃうんか。10歳越えりゃガキなんて親の影響下から離れるもんや」
桐「…そうか…?」
秋「桐生さんが本格的に寂しがっている……」
冴「かわええとこもあるやないか」
桐「そんなんじゃない」
秋「ハハッいいじゃないですか。いいなあ、そういう生き方も悪くないね。子供かあ…」
冴「結婚」ボソッ
秋「いやぁ、相手がいないんですよ」
花「…」
秋「いないんですよ」
桐「あ、ああ」
冴「せ、せやな」
冴「……まあお前の好みは何となく解っとるけどやな。複雑やけど」
桐「ああ、靖子さんだな」
秋「いやまあ俺はふられてますしね」
冴「お前が義弟になんのも気持ち悪い話やしなあ…まあそうなってたら靖子の人生や、俺は何も言わんやったろうけどな…」
桐(いや、多分殴ってる)
秋(今の時点であのキスがバレたら殴られそうだ)
秋「そ…そうだ!桐生さん、遙ちゃんも年頃だし彼氏いたりしないんですか?」
桐「まだ早いだろう」
秋「16歳って言ったら一番いい時じゃないですか」
冴「犯罪やで」
秋「あの…俺は狙ってないんで振りかぶらないで下さい桐生さん…」
桐「ああ」
秋「何なんですか。俺はそんなに信用ないんですか」
冴「いやそういう訳ちゃうけど」
桐「そういう訳だ」
秋(桐生さん正直すぎィ!)
桐「遙もまんざらじゃなさそうなのがまた気に入らない」
冴「アカン、もう隠す気ないでコイツ」
秋「親バカモード全開ですね」
桐「二人きりでカラオケにまでいくそうだな」
秋「ちょっ遙ちゃんナイショだって言ったのに」
冴「お前…」
秋「いや、やましいことはないけどこうなるのが目に見えるじゃないですか」
冴「まあな」
桐「気に入らない」
秋「ええー」
冴「よくよく考えたらお前俺らの身内の女に毎回近いねんほんっま」
秋「偶然ですって」
桐「まあ、助けてくれたことには感謝はしている。気に入らないが」
秋「ええー」
秋「リリちゃんはまあ…ぶっちゃけ全力で落としたかったので言われても仕方ない感はありますけど、遙ちゃんは違いますって。流石に高校生は問題ありますし」
桐「当たり前だ」
秋「わかってるならいいじゃないですか」
桐「気に入らないだけだ」
秋「理不尽!」
冴「まあまあ、しゃあないもんやって。お前も守る相手ができたら解るで」
秋「そういうもんですか」
桐「そういうもんだな」
秋「あ、そうこうしてる内に時間ですよ。冴島さん」
冴「ん?あーせやな。ほな俺は帰るわ」
桐「俺も、そろそろ帰るとするか」
秋「ええ、またいつでも来てください。大体ヒマしてるんで」
桐「秘書が泣くぞ」
秋「やだなあ花ちゃんは泣きませんよ。ブチキレるだけです」
冴「アカンやろ」
秋「それじゃ、また」
冴「オウ」
桐「またな」
秋「最近喫茶店で喋りまくるオバサンみたいな関係になってるなあ…」
終わりです。眠くて勢いで終わらせる。
ありがとうございました。
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