サトシ「おれサトシ!35歳ィ!マサラタウンからバイバイされたぜ」 (185)

この星の不思議な生き物
ポケットモンスター・・・縮めてポケモン!

今サトシとポケモンたちの出会いと冒険と戦いの物語が再びはじまる!!

泣き止んだ オカンが望むものは逮捕
日増しの素コール あわてて首を上げるおまわり

おだまり 飛び跳ねた君が振りむいて
涙こぼしながらほら 僕の名前よんでる

たまらず右腕つかんで駆け上がった坂道
追い風が背中を押してくれる
抱きしめたいこの幼女ずっと
そばにいるからね僕がずっと
ひだまりよりもまぶしいんだ横顔にぶっかける滴

二人なら追い越せる
蜃気楼のムコウに見えるトゥモロー

聞こえてる?僕の鼓動

ふるさとマサラタウンから追い出されたサトシは
警察から逃げるため旧友のいるニビシティへとむかうのであった

サトシ「ハァハァ、ここまでこれば大丈夫か・・・」

幼女「おじちゃんおじちゃん」

サトシ「どうした?」

幼女「おじちゃんどうしておまわりさんたちは追いかけてくるの?」

サトシ「あれはね、悪い人たちなんだよ・・・警察のフリをして追いかけてくるのさ」

幼女「そうなの?」

サトシ「そうでなきゃ俺たちを狙うわけがないからね・・・」

幼女「ふーん」

サトシ「ぼくは幼女ちゃんと遊びたいだけなのに世界はそれを認めてくれないんだ」

幼女「難しい話わかんない」

サトシ「幼女ちゃんはおじちゃんのこと嫌い?」

幼女「嫌いじゃないよ」

サトシ「おじちゃんも幼女ちゃんのことが好きだよ」ニコッ

サトシ「でもそれを認めてくれない人がいるからね」

サトシ「だからおじちゃん、これから知り合いの居る町まで行こうかと思うんだ」

幼女「その人はいい人?」

サトシ「旧知の知り合いだからいい人だよ!ほら先を急ごう」グイッ

幼女「ふぇぇ・・・ここまで来たの初めてぇ」

サトシ「ここはニビシティって言ってね、おじちゃんが始めてジムバッジをとった町なんだよ」

幼女「ジムバッジ?」

サトシ「ポケモンって知ってるでしょ?ポケモンを扱う人はね、そのバッジを集めて旅をしているんだよ」

幼女「ふーん・・・おじちゃんもじゃあバッジ持ってるの?」

サトシ「うん、いっぱいもってたよ!でもあの悪い警官にとられちゃったんだ・・・」

サトシ「・・・ここか?ずいぶん変わったな」

幼女「病院だねえ」

サトシ「そうだな、こじんまりとした・・・確かジムだった筈だが」ガチャッ

サトシ「すみませーん誰かいませんかー?」

サトシ「・・・返事がないな」

幼女「勝手にあがっても大丈夫?」

サトシ「大丈夫だよおじちゃんのお友達の家だから」スタスタ

タケシ「もしもし、警察ですか?はい、今家にあがりこんできました」

タケシ「はい、はい・・・大丈夫です」

タケシ「ですからすぐに捕まえて出て行ってください」

タケシの嫁「あなた、私こわい・・・」

タケシ「大丈夫だよ、大丈夫」

サトシ「あれ?タケシ?ここにいたのか」

タケシ「サトシ!?」

タケシの嫁「あ、あなたァ!」

サトシ「・・・おいどうしたんだよ慌てて」

幼女「このおじちゃん汗すごいねえ」

タケシ「いや、数十年ぶりにあう友達が勝手に家の中まであがりこんできたらそりゃぁ」

サトシ「お前もうニュース見たか?」

タケシ「ニュース?何のことだ?」

サトシ「いやぁ俺お前にかくまって欲しくてここまで来たんだがね」

サトシ「一足遅かったようだな」スルッ

タケシ「!?お、お前まさか・・・」

サトシ「残念だよお前なら俺の気持ちを理解してくれると思ったのに」


『行け!ピカチュウ!!』

警察A「クソッツ!しくじったか」

警察B「ご協力してくださった一般の方の安否を調べろ!」

警察C「出入り口を囲め!逃がすんじゃないぞ!!」

サトシ「全く・・・幼い子と遊んだだけでどうしてこんな目にあうんだ」

タケシ&タケシ嫁「」ブルブル

サトシ「いいか、電撃をあびたくなかったらしばらくの間俺の弾除けになれ」

幼女「弾除けってなあに?」

サトシ「そんなこと幼女ちゃんは気にしなくていいよ」ニコッ

警察A「犯人が出てきたぞ!」

警察B「犯人は現在人質を連れています!」

警察C「これでは強引に取り押さえることもできんじゃないか・・・」

サトシ「おいお前ら!今すぐ車を用意しろ!!さもなければコイツらにボルトをかませる!」

警察A「汚いまねを・・・」

サトシ「あとクチバシティにつくまではコイツらをはなさねえ!いいな、分かったな!!」

幼女「クチバシティまでいくの?」

サトシ「楽しいピクニックだよ」

警察B「分かった!車は用意する!ただし人質の一人とが交換条件だ!」

サトシ「わかった!この女は返してやる!だから早く車をもってこい!!」

警察A「ほら要求はのんだぞ!早く人質を放せ!!」

サトシ「分かった!ほらいけ!」ドンッ

タケシの嫁「あ、あなた・・・」ウルウル

タケシ「大丈夫だ俺のことは気にするな」

サトシ「おらごちゃごちゃいってねえで乗れ!!」

タケシ「分かったからいたくしないでくれ」

サトシ「お前は後ろじゃねえ!前だろ!!」

タケシ「わ、わかった・・・わかったから」

サトシ「俺が車の免許ないのしってて馬鹿にしてんのかァ!!」

サトシ「全くどいつもこいつもふざけやがって」

サトシ「お前らケツおってきたらどうなるかわかってんだろうな!」

サトシ「そのへんちゃんとしとけよな!」バタンッ

サトシ「おら出せ」

タケシ「・・・途中からはどちらにしろ徒歩だぞ」

サトシ「知ってるよ一回はとおってんだから」

サトシ「全くこのへんもかわんねえな」

タケシ「いい町だろ」

サトシ「ほんといいクソ田舎だな」

タケシ「何年ブリだ?この町に来たのは」

サトシ「もう20年そこらだろ」

タケシ「もうそんなたつか・・・」

タケシ「こうやってサトシと一緒に行動するのもそれぐらいになるんだな」

サトシ「そうだな・・・俺は今やおたずねものでお前は田舎の病院の院長か」

タケシ「・・・」

サトシ「俺は夢をずっと追いかけて結局このありさまだがお前は得したよな本当に」

タケシ「・・・」

タケシ「こんな形でなければ」

タケシ「お前ともう一度旅に出るのもよかったかもしれん」キキーッ

サトシ「・・・」

タケシ「本当に残念だよサトシ」

タケシ「俺にも子供ができたんでな」

タケシ「殴ってでもとめさせてもらうぞ」

『いけッ!キュウコンッツ!!』

サトシ「おいおい、一体何をするつもりだよ」

サトシ「俺は人質とドライバーが必要だっただけなんだがな」

タケシ「・・・」

幼女「わぁーキツネさんだー!!」

サトシ「全くムカつくぜタケシ・・・」

サトシ「おらシザリガー!相手してやれ!!」

シザリガー「リガー!!」

サトシ「ぶッ殺してやってもいい!トンネルはもう目の前だからな!!」

サトシほら、いこう幼女ちゃん・・・あのおじちゃんにバイバイして」

幼女「おじちゃんバイバイ」

サトシ「全く阿呆な奴だぜ・・・俺もいつまでたっても馬鹿じゃねえってのに」

サトシ「タイプの相性ぐらい分かる!スプリンクラーだっていらねえ」

幼女「・・・?」

サトシ「ほらもう入り口だ・・・中に入ろうね」

幼女「・・・うん」

警察A「被害者を発見!救護班何してる、急げ!!」

救護員「・・・」

警察A「どうした!?何をしている、急げ!!」

タケシ「い、いいんです・・・私も医者ですから分かってます」

タケシ「それより、キュウコンを頼みます」

タケシ「あの子だけでも帰してやらないと・・・嫁にしかられますので」ニコッ

警察A「・・・分かった」

サトシ「・・・シザリガーおそいなぁ」

幼女「ざりがにさん?」

サトシ「急がないといけないな」

幼女「ざりがにさんは?」

サトシ「ざりがにさんなら今ごろお空で遊んでるんじゃないかな」

幼女「ふーん」

サトシ「しかしここは変わったなぁ」

サトシ「ある程度整備されて灯りもついてるんだな」

幼女「ここにも来た事があるの?」

サトシ「あるよ!あの時も結構大変だったけど今よりはマシかな」

幼女「ふーん」

サトシ「ほら出口だ」

幼女「おめめいたい」

サトシ「急にまぶしくなるからしょうがないね」

幼女「これからどうするの?」

サトシ「どうしようねえ」

サトシ「こっから東のトンネルを抜けるか・・・それとも」

サトシ「クチバの港から・・・そうだ、国外に逃げればなんとか」

幼女「国外?」

サトシ「そうそう、お船があるんだよね」

幼女「お船?」

サトシ「でっかいやつだよ!」

幼女「おふねのりたい!!」

???「乗らせないわよ」

幼女「お姉ちゃん誰?」

サトシ「カスミ・・・」

カスミ「あんた小さい女の子にまで手出すようになったなんて本当どうかしてるんじゃないの?」

サトシ「・・・」

カスミ「本当なっさけない!どうにかしてる!!」

サトシ「うるせえよ」

カスミ「何?」

サトシ「貫通式オナホは黙ってろよ」

サトシ「どいつもこいつも馬鹿にしやがってよ」

サトシ「ただ小さい女の子と遊んでただけじゃねーか」

サトシ「警察もそのへんに隠れてみてんだろ!出て来いよ!!」

警察「・・・」ゾロゾロ

サトシ「言われて本当に出てくるとか馬鹿かよ!!」

サトシ「行け、ベトベトン!大爆発だ!!」

ベトベトン「ベトベトーン!!」

カスミ「!!」

サトシ「・・・いい守るだカビゴン」

カビゴン「カビゴーン・・・」

サトシ「だけどもうだめだな、内臓が見えてやがる」

カスミ「・・・ッ・・・ハァ・・・ハァ」

サトシ「・・・まだ息がある奴がいたか」

幼女「おねえちゃんくるしいの?」

サトシ「・・・もうちょっとで楽になるよ」

カスミ「あんた・・・あんたなんかに・・・」

カスミ「あんたなんかにィ・・・」ポロポロ

サトシ「ヒステリックなのは今も変わらないなカスミ」

サトシ「俺、カスミのこと嫌いじゃなかったぜ」

サトシ「ほら、幼女ちゃん行こう」

幼女「うん」

サトシ「お姉ちゃんたちにバイバイして」

幼女「・・・バイバイ」

サトシ「さてと、あとは港についてお船を奪って終了かぁ」

幼女「お船とるの?」

サトシ「乗りたいでしょ?」

幼女「うん」

サトシ「お船にのったらどこまでいこうねえ」

幼女「ママがいないところがいい」

サトシ「そっか」

サトシ「ポケモンを補充するにももうポケモンセンターにはいけないしな」

サトシ「乗っ取ったとしても、もうIDも書き換わっているだろうし」

サトシ「あとはピカチュウとリザードンだけか・・・」

幼女「おじちゃんのポケモンは二匹だけなの?」

サトシ「実質そうなるねえ」

サトシ「昔はポケモンマスターを目指してたんだけどね」

幼女「ポケモンマスター?」

サトシ「ポケモンバトルの一番強い人だよ」

幼女「今からなればいいじゃん」

サトシ「もう無理だよ幼女ちゃん」

幼女「なんで無理なの?」

サトシ「おじちゃんもう犯罪者だからね」

幼女「おじちゃん悪いことしたの?」

サトシ「幼女ちゃんには善悪の概念がまだないのかな」

サトシ「それともおかしくなってしまったのか」スタッ

幼女「?」

サトシ「そんなこんなでもうクチバシティだよ」

幼女「おまわりさんいっぱいだね」

サトシ「・・・」

軍人「今すぐその子を離して両手をあげろ」

マチス「そうだぜサトシ」

サトシ「覚えてて貰えるとは光栄だぜマチス」

マチス「将来有望なポケモントレーナーの名前は忘れない」

マチス「だが俺の見当違いだったようだな」

サトシ「俺もまだお前が現役張ってたとは思いもしなかったぜ」

マチス「腕はおちちゃいない・・・意味は分かるな」

マチス「お前はもうここで終わりだ」

マチス「この数相手じゃ逃げ切れない」

サトシ「・・・」

マチス「まさかハナダが吹き飛ぶとは思ってもいなかったが」

マチス「シゲル博士の牧場情報と照らせてみればほら」

マチス「お前の今の手持ちにはもうそんな荒い仕事を出来る奴は残されていない」

サトシ「あのクソッタレ余計なことしやがって」

マチス「チェックメイトだサトシ!!」ポンッ

ライチュウ「ライラーイ!!」

サトシ「若いライチュウ・・・あいつの子供か」

サトシ「ピカチュウ!」

警察「!!」カチャッ

マチス「ふせろォーッツ!!」

バチバチバチ…

警察「」プシュー

軍人「」プシュー

サトシ「・・・」

マチス「・・・ハァ、ハァ」

マチス「なんて速さだ・・・ライチュウがいなければ即死だった」

幼女「なにがおきたの・・・?」

サトシ「長年ずっと旅をしてきた相棒なんだ」

サトシ「ピンポイントで狙うことなんて簡単さ」

ピカチュウ「ピッカァ!!」

サトシ「どけよマチス!死にたくなかったらすぐに道をあけろ!!」

マチス「・・・」

サトシ「きこえねえのか!!」

マチス「ワタシニホンゴワカリマセーン」

サトシ「!?」

サトシ「どいつもこいつもふざけやがって・・・そんなに人をおちょくるのが楽しいか!!」

マチス「ああ楽しいぞ!それで事がうまくすすんだときなんかは特にな!!」

サトシ「何を言って・・・」

マチス「まだ気づいてないのか?お前が激昂したその一瞬」

シゲル「人質は返してもらったぞ、サトシ!!」

サトシ「!?」

幼女「おぢちゃん!!」

シゲル「全く・・・困るんだよなサトシ、こういうのはさ!」

サトシ「シゲル・・・!!」

シゲル「同郷からロリコンの犯罪者なんて出たら俺の評判にまで影響するんだよね!」

シゲル「そういうわけだからさぁ、俺はこの子を預かって親御さんに返してあげることにしたァ!!」

シゲル「でもそれだけじゃないぜサトシ」

シゲル「こんなおいしい場面なんだ」

シゲル「お前を痛めつけて民衆の前にたたき出せば俺の評価はうなぎのぼりじゃないか」

シゲル「オーキドの名は爺のもんだけじゃなくなる!今日からは俺がその代名詞だ!!」

サトシ「・・・」

シゲル「そういうわけだからおとなしくやられてくれよな・・・いけ、エレキブル!」

リザードン「・・・」グイッ

シゲル「えっ?」

シゲル「」ボトッ

サトシ「お前らは俺をなめすぎだよホント」

サトシ「事故がなければポケモンマスターになれてた男だぜ、俺は」

マチス「・・・」

サトシ「マチスもさよならだ」

幼女「・・・」

サトシ「・・・さぁいこうか、港は目の前だよ」

幼女「うん」

サトシ「どの船がいい?」

幼女「あれがいい」

サトシ「・・・サントアンヌ号か」

サトシ「お邪魔しまーす」

幼女「しまーす」

サトシ「・・・そりゃ誰もいないよな」

幼女「いないねえ」

サトシ「こんな広い船、一人と三匹には勿体ないよなぁ」

サトシ「俺は操縦もできないし」

幼女「あたしもできない」

サトシ「お前はできるか?」

ピカチュウ「ピッピカピカチュ」

サトシ「そうだよなぁ」

リザードン「・・・フンッ」

サトシ「だめだよお前はもしもの時まで休んでてもらわないと」

サトシ「さてとこまったぞ、このままではお船の旅が台無しになってしまう」

幼女「やだーお船のりたいー」

サトシ「早く出航しないと追ってにも困るしなあ」

サトシ「うーん・・・」

サトシ「えーいっ!ままよ!!」ポチポチ

ゴーブロロロ…

サトシ「うそだろ!?進みだしたぞ!!」

幼女「おじちゃんすごい!!」

サトシ「俺こっちの方面目指せばよかったかなー」

サトシ「ああでも、もう手遅れか」

サトシ「お船に乗ってどこまでいこうね」

幼女「たのしいとこ!」

サトシ「アバウトすぎて困るなぁ」

幼女「でもおじちゃんと一緒ならどこでもいいよ」

サトシ「そっかぁそれはうれしいなぁ・・・」

シゲル姉「・・・そうか、失敗したか」フー

シゲル姉「しかし、悲しいものだな」ゴシゴシ

シゲル姉「弟の幼馴染が今では犯罪者か」スパー

研究員「博士、準備が整いました」

シゲル姉「そうか、分かった・・・だが少しだけ待ってくれるかな」

研究員「はい」

シゲル姉「回線を繋いでくれ」

シゲル姉「もしもし、聞こえているかな」

サトシ「聞こえてますよ」

シゲル姉「君の乗っている船は現在掌握されている」

シゲル姉「ボタンひとつでドボンだ」

シゲル姉「どうだね、戻って来る気にはならんかね」

サトシ「無理ですよボクはポケモンが大好きなので」

シゲル姉「そうか、それは残念だ」

シゲル姉「切るぞ」

サトシ「リザードン、出番だ」

サトシ「後のことは頼む」

リザードン「・・・フン」バサッ

サトシ「最後まで一緒にいられなかったのが心残りだ」

幼女「おじちゃんは一緒にいかないの?」

サトシ「おじちゃんはもうちょっと船にのっていたい気分なんだ・・・ごめんね」

研究員「船から一匹リザードンが飛び立ちました・・・背中にはイレギュラーの存在を確認!」

シゲル姉「逃がすなよ」

研究員「主砲の着弾確認!左翼損傷大!そのまま海へと落下しました!!」

シゲル姉「サトシには悪いがそのまま船もおとせ」

バコーン ドコーン

サトシ「船が燃えていく・・・」

サトシ「これで俺も最後か」

サトシ「まあ最後の最後に気づけてよかったかな」

サトシ「ポケモン図鑑で盗聴されてたってこと・・・」

サトシ「そりゃぁ何もかも筒抜けだよなぁ」

サトシ「ああ・・・ピカチュウの声が・・・きこえ・・・」

幼女「・・・」

幼女「ふぁっ?」

インドゾウ「パオーン」スリスリ

幼女「あなたは・・・?」

インドゾウ「パオーン!!」

幼女「パオーン?貴方パオーンっていうポケモンなの?」

幼女「そっかぁ・・・パオーンって言うんだ・・・そっかぁ」

幼女「ここはどこなんだろう」

インドゾウ「パオーン」

幼女「誰もいないし」

幼女「いるのはパオーンだけ」

幼女「おじちゃんはどこ・・・?」

幼女「リザードンや・・・メタモンは?」

幼女「みんな・・・みんないなくなっちゃった」

幼女「もうみんなとは会えないの・・・?」

インドゾウ「パオーン!!」

群馬人「ウオオオオオオオオオアアアア!!」ブンッ

インドゾウ「パオオオオオオオオオン!!」グサッ

幼女「えっ・・・」

群馬人「ウォァア!ウォァ!ウォゥオ!」

幼女「な、何・・・?なんなの?」

群馬人「オァァ、オァ、オァァ・・・」

幼女「えっ、これ・・・ゾウさんの・・・お肉・・・」

幼女「いっ、いらない!!こんなのいらない!!」ブンッ

群馬人「うぉっ!!」ベチャッ

幼女「みんながいるところに帰りたい・・・こんなのは嫌だ・・・こんなのは嫌だ・・・」

幼女「うっ、グスッ・・・ふぇぇん」

群馬人「あっ、おぉぁぁ、アァッツ」

幼女「グスン」

グンマジン「グンマ」

幼女「?」

グンマジン「グンマグンマ!」

グンマジン「グンマ!」ダダッ

幼女「どこにいくの・・・?」

グンマジン「グンマ!」

幼女「案内してるの・・・?」

幼女「これは・・・おっきいお船?」

グンマジン「グンマ」

幼女「たしか・・・サントアンヌ号」

グンマジンA「グンマー」

グンマジンB「グンマグンマ」

グンマジンC「グンマー」スッ

幼女「これ・・・おじちゃんの帽子・・・?」

幼女「くれるの・・・?私に・・・」

ピカチュウ「ピッカァ」

幼女「!?」

幼女「あなたはメタモンじゃない」

ピカチュウ「ピッカ」

幼女「あなたは人間じゃない」

幼女「あなたは?」

グンマジン「グンマ・・・」

幼女「ポケモンしかいない世界・・・?」

幼女「じゃあ私は・・・?」

ミュウ「ミュウ」

幼女「あなたは?」

ミュウ「ミュウ」

幼女「そっか・・・」

幼女「ママは人間を守ろうとしていたんだ」

幼女「だから私のことを」

幼女「じゃあもうずっと一人ぼっちなのかな」

幼女「人間はいなくて一人ぼっちなのかな」

???「ポケモンだけの世界は嫌?」

幼女「この声は・・・おじちゃん!?」

サトシ「よかった・・・無事だったんだね」

幼女「おじちゃぁぁん・・・」

サトシ「よかった・・・幼女ちゃんが無事で」

サトシ「俺はずっと長い間旅をしてきた・・・」

サトシ「女の子ともいっぱいね」

サトシ「でも誰一人として付き合うまでにはいたらなかったんだ」

サトシ「なんでだか分かる?」

幼女「どういうこと?」

サトシ「俺はポケモンが好きだったんだ」ギュッ

幼女「えっ?」

サトシ「だからこれからいっぱいいっぱいポケモンを作っていこうね」

サトシ「おじちゃんといっしょに」ニコッ

幼女「えっ?」

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