ヅラヴィン「もう隠すのやめようかな……」(18)

ヅラヴィン「最近兵団内で気付き始めたのもいるらしいし」

ヅラヴィン「でも外すと何故か女性の目が集まって恥ずかしいし」シュン

ヅラヴィン「どうしようかなぁ……」

コンコンッ オレダリヴァイダ

エルヴィン「入れ」

リヴァイ「急に呼び出してどうした?」

エルヴィン「リヴァイ、君の意見を聞きたくてね」

リヴァイ「作戦ならお前の方が」

エルヴィン「違う、私の事だ」

リヴァイ「あ?ますますわからねぇな」

エルヴィン「真面目な話だ、とりあえず聞いてくれ」

リヴァイ「チッ、お前がそこまで言うなら話して見ろ」

エルヴィン「助かる、実はな……」

エルヴィン「私はカツラを被っている」

リヴァイ「知ってる、つーか国民の殆ど知ってるな」

ヅラヴィン「え?皆知ってるの!?」

リヴァイ「今更だろ」

エルヴィン「そ、そうか。そこはまあ置いておこう」

エルヴィン「それで本題だか、私はカツラを外そうか悩んでいる」

エルヴィン「リヴァイ、君の意見を聞かせてくれないか?」

リヴァイ「あ?そんなもんどっちでもいいだろ」

ヅラヴィン「どっちでもいいってお前、人が頭下げて聞いてるのに」オロオロ

リヴァイ「立体機動中に外れたりした事もねぇしいいんじゃねえか?」

エルヴィン「確かにそうだな、しかしな」

ヅラヴィン「皆にカツラ付けてるって思われてるのは恥ずかしい」////

リヴァイ「お前さっきから気持ち悪いぞ?」

ヅラヴィン「ええ!カツラだから!?カツラは気持ち悪い!?」

リヴァイ「ちげぇ、その態度がだ!」

エルヴィン「すまない、取り乱したようだ」

リヴァイ「あー、そうだな、一度ここで外してみろ」

ヅラヴィン「ええ!?そんな恥ずかしい////」

リヴァイ「はぁ?俺はもう帰るぞ」イラッ

ヅラヴィン「あああ待って!外す!外すから!だから帰らないで!」

リヴァイ「ならさっさとしろ!」

ヅラヴィン「はい……でも笑わないでね?」

リヴァイ「躾てやろうか?」イラッ

ヅラヴィン「すいません!今すぐ外します!」ヌギッ

キラキラキラキラ

ハゲヴィン(?)「その、どうだ?」キラキラ

リヴァイ「どうもこうもねぇ、何で今までカツラしてたんだ?」

ハゲヴィン(?)「女性の目が……皆私を見てきて怖かったんだ」キラキラ

リヴァイ「そりゃこれだけ立派なら見るだろうな」

リヴァイ「女の羨望の目は避けられん」

リヴァイ「こんなに綺麗な金髪見たことねぇ」

フサヴィン「そ、そうか?////」テレッ

リヴァイ「ああ、これはマジで世辞抜きだ」

フサヴィン「そこまで言われると嬉しいな」テレッ

リヴァイ「これだけの量の毛を隠すとなると大変だったろ」

フサヴィン「ああ、一度隠すのに毎度2時間はかかる」

リヴァイ「はぁ、道理でいつもヅラが浮いてたわけだな」

フサヴィン「う浮いてたか?結構隠せてたと思ってたんだが……」

リヴァイ「たまにフワフワしてて周りの方が緊張していた」

リヴァイ「しかしこれなら別段隠すこともねぇだろ」

フサヴィン「そ、そうか?ならこれでいこうかな!」

リヴァイ「ただ、髪が長すぎるな。機動の邪魔になる」

リヴァイ「少し切った方がいいな」

フサヴィン「え!?毎日丁寧に手入れしてるんだが……」

リヴァイ「死ぬのとどっちがいい?いいから切れ!」

フサヴィン「うっ!わかった、私がこの髪でいたら示しもつかないしな」

フサヴィン「ただ、切った髪の供養だけはさせてくれ!」

リヴァイ「そんなもん知るか、勝手に一人でやれ」

フサヴィン「お前は冷たい奴だな……」

リヴァイ「何ならハンジでも呼ぶか?」

フサヴィン「すまない、やめてくれ」

リヴァイ「なら余計な事を言うな」

リヴァイ「よし、とりあえず切るか」

フサヴィン「ちょっとまて、お前が切るのか!?」

リヴァイ「他に誰がいる?覚悟しろ」ザクッ

フサヴィン「あぁぁあああ!!私の髪ぃぃいいいい!!」

リヴァイ「うるせぇ」ザクッ

ザクッザクッチョキチョキ
カミィィィィイイイイイ

調査兵団本部前

リヴァイ「あー、今日はエルヴィンが兵団員全員に話しがあるそうだ」

リヴァイ「黙って聞くように、いいぞエルヴィン」

オソルオソル

<キャーアノステキナキンパツダレ
<ステキーアッイマメガアッタ
<ナニイッテンノワタシトアッタノヨ

エルヴィン「静粛に、団長のエルヴィンだ」

<エッアタラシイヅラカ
<ツイニヒラキナオッタノカ

エルヴィン「実は今まで私は皆の知る通りカツラだった」

エルヴィン「しかし今日からは皆に偽る事をやめカツラの着用をやめる」

<アレガジゲトカウソダロ
<ナンデケガアルノニイママデヅラダッタンダ

エルヴィン「皆の疑問はもっともだがこれは自毛だ」

エルヴィン「何故このような場を設けたかについてはリヴァイに」

エルヴィン「髪型を変えただけで別人と言われたため」

エルヴィン「今後兵団内で混乱が起きないための顔見せだ」

エルヴィン「それでは私からは以上だ。解散!」

調査兵団員「ハッ!」

× 自毛
○ 地毛

エルヴィン団長がカツラをやめたという話はまたたくまに壁内全土に広がった

ブロマイドや写真集、色んなグッズも発売された

売上の一部は兵団の資金となり、今まで以上の功績を調査兵団は残していった

そして今、不可能だと思われていたシガンシナ区奪還作戦が始まろうとしていた



おわり

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