勇者「しかし、今までの軍団を集結させれば・・・・」

僧侶「その前に軍は解散させられて、魔界に連れて行かれましたよ」

兵士A「勇者様、大変です。」

勇者「どうした？」

兵士A「現支配者の大魔王がここを嗅ぎつけました。い、今、軍がこちらに」

僧侶「こんな時は、一人で逃げる」

僧侶「転移魔法陣」

勇者「おい、待て待て。俺も連れていけ」

僧侶「連れて行ったら、私まで反逆罪ですからね・・・では、さよなら」ﾋｭ

兵士A「逃げられましたね・・・・・」

勇者「・・・・・」

兵士A「・・・・王国もなくなり、もうすぐ魔王軍が来るか・・・」

勇者「お、おい。まさか、逃げる気か？」

兵士A「すみません勇者様、逃げます」ﾀｯﾀｯ

勇者「ど、どうすればいいんだ」

敵軍兵士A「いたぞ・・・・反逆罪で拘束しろ」

敵軍兵士B「魔王様に連絡しろ」

勇者「・・・・」＜俺もここで終わりなのか？＞

敵軍兵士C「A、Bちょっと席を外してくれ」

敵軍兵士A「え？何を言っているんだ」

敵軍小隊長「A、B・・・・席を外せ」

敵軍兵士A「りょ了解しました」

敵軍兵士B「失礼します」ﾀｯﾀｯ

勇者「俺をどうする気だ。勇者だぞ」

敵軍兵士C「相変わらずですね。今、勇者は敵なんですよ」

敵軍小隊長「むしろ、魔王が正義だな」

勇者「その声は・・・・賢者と戦士か？」

敵軍兵士C→賢者　　　敵軍小隊長→戦士

賢者「僧侶は元気にしている？姿が見えないようだけど？」

勇者「あいつは逃げたよ」

戦士「そうか・・・・仕方がないなこの世の中」

勇者「そもそも、何故王国は降伏したのだ？」

賢者「戦力差が大きすぎたのよ。それに第三勢力もいるし」

勇者「第三勢力？王国と魔界以外にもあったのか？」

賢者「えぇ、女神軍がいたのですよ・・・・」

戦士「女神軍は、女神は主体にした軍隊で、エルフ、妖精族を取り込み王国に宣戦したんだ」

勇者「え？俺は知らなかったんだけど・・・・」

賢者「もちろん、王国は秘密にしましたよ。国民が混乱しますし」

戦士「エルフ、妖精は人間の奴隷と考えられていましたからね。」

賢者「結果、女神軍、魔王軍の同時攻撃で王国は降伏したのです」

勇者「しかし、俺がいたんだぞ。倒せたはずだ」

賢者「いい加減諦めなさい。人間は負けたの」

勇者「だが、俺は人間の栄光を取り戻すためこうして戦っているんだ」

＞＞７
頑張るわ

戦士「その心意気は認めるが、独立組織では生き残れないぞ」

賢者「私達の組織に来ない？」

勇者「何の組織だ？場合によればすぐに入るが・・・」

賢者「人間の栄光を取り戻す立派な組織よ」

勇者「・・・・・本当なのか？信じていいんだな」

戦士「もちろんだ。仲間じゃないか」

勇者「ありがとうみんな」

賢者「じゃ、早速行きましょう・・・転送魔法陣弐式」ﾋｭ

～～～～～女神軍本部牢屋～～～～～

勇者「お、着いた・・・・え？何で俺、牢屋にいるの？」

戦士「・・・・ここは女神軍の本部だ」

エルフA「戦士様、賢者様。勇者の連行ご苦労様です」

賢者「これぐらい簡単な事だからな」

勇者「ど、どうしてだ。仲間じゃないのか」

賢者「元仲間な。今は女神軍の指揮官だ」

戦士「一応、スパイをやってるんだ。魔王軍の動向を探るために」

勇者「そんな・・・・騙された」

エルフA「あの、女神様がお呼びです。女神の部屋に」

賢者「そうか、それじゃ行くか戦士。後、お前は勇者を見張っておけ」

エルフA「了解しました」

10分後ーーーーー

勇者「おい、奴隷」

エルフA「・・・・・・・・・」＜何だコイツ＞

勇者「そこのエルフ。ここから出せ」

エルフA「無理に決まってるでしょ」

勇者「出したら、奴隷にするのはやめてやるから」

エルフA「いや、貴方が今、奴隷だし」

～～～～～女神の部屋～～～～～

戦士、賢者「女神様、御用はなんでしょうか？」

女神「魔王軍はどうでしたか？」

戦士「魔王軍は、南大陸に侵略するようです」

賢者「現時点で、魔王は人間の政策を取り入れて士気も上がっています」

女神「そうですか・・・・このままでは、負けそうですね」

妖精王「ここは、停戦交渉でも」

賢者「停戦交渉？確かに切り札は揃っていますが・・・」

妖精王「停戦交渉をすれば平和的に解決が出来ますよ」＜停戦交渉をすればあの作戦を＞

戦士「しかし、前に使者を送った時は二度と戻ってきませんでしたよ」

賢者「確か、山奥で発見されましたね。明らかに魔族の仕業でした」

妖精王「黙れ。人間ごときが」

戦士「お前こそ、怪しいんじゃないか？魔族とつながっていると噂が流れているが・・・」

妖精王「何だと・・・」

女神「静まりなさい。仲間割れをしても無駄です」

妖精王「すみません」＜クッ・・・＞

戦士「しかし、女神様。どうするのです？」

女神「今回は、停戦交渉を行いません。全面戦争です」

賢者「た、直ちに準備します」ﾀｯﾀｯ

妖精王「我々も妖精を率いて参戦いたします」

戦士「指揮はお任せ下さい」

女神「まずは、魔人が治めている元王国を攻めに行きましょう」

～～～～～女神軍本部牢屋～～～～～
エルフB「お～い。エルフA緊急事態だ」

エルフA「どうした？」

エルフB「戦争だ。魔王軍と全面戦争だ。今から集会があるすぐ行くぞ」

エルフA「いよいよ戦争なのか？」ﾀｯﾀｯ

勇者「戦争か・・・・・」

勇者「よし、俺も参戦するか」＜まずはこの檻をぶち壊して＞

賢者「檻を壊す気？でも、無駄よ」

勇者「どうしてだ？これでも勇者の力をなめるなよ」

賢者「なめてないわ。それでも貴方は壊せない」

勇者「やれるさ・・・・・雷撃術」ﾋﾞｶｯ

賢者「すごい威力ね」

勇者「何だと・・・・檻が壊せない」

賢者「その檻は最高級の素材なの」

勇者「・・・・・・」

賢者「それに、壊せても次は私が相手よ。魔術では勝てないでしょ？」

勇者「確かにな・・・お前には勝てない」

賢者「それなら大人しくここにいなさい」

勇者「いつから、お前は変わったんだ？」

賢者「・・・・・・いい？人間は負けたの。それなら今度は生き残る事を優先するわ」

勇者「だから、女神に着いたのか？」

賢者「魔王軍でもいいんだけどね。待遇が良かったのよ。女神の方が」

勇者「戦士もか？」

賢者「えぇ、多分そうよ。しかも残念なお知らせがあるわよ」

勇者「何だ？」

賢者「僧侶は魔王軍の魔人の一人らしいわよ」

勇者「う、嘘だろ？僧侶は最後まで・・・・・」

賢者「冷静に考えてよ。あの地下は結界が貼ってあって私達でも、見つける事はできなかった」

勇者「ま、まさか・・・・」

賢者「そう、内部からの裏切りがあった。」

勇者「だが、兵士Aもいたぞ。僧侶じゃないだろ」

賢者「兵士Aは、もういないわよ」

勇者「え？」

賢者「逃げている途中で、魔王軍に殺されてわ。最後まで貴方の居場所を話さなかったけど」

勇者「そんな・・・・」

賢者「よって裏切り者は僧侶よ」

今日は書きません

乙っす
これは期待できそうだが一応酉付けといたほうがよくない？

>>24
酉って何？まだ初心者で用語が分からない

今日は夕方から更新

勇者「でも・・・・・・・」

賢者「事実よ。それに証拠もあるの」

勇者「な、何だ？見してくれ」

賢者「嫌よ。敵に見せるわけ無いでしょう？」

勇者「元仲間って事でお願いしますよ。賢者」

賢者「元がついている時点でもう仲間じゃないしね」

勇者「・・・・・」

～～～～～南大陸唯一の国アテナ～～～～～

南王「ついに、この大陸だけになってしまったか」

南兵士A「はい、王様」

南兵士B「勇者様は女神軍に捕まり現在西大陸にいるらしいです」

南王「今すぐ助けに行きたいが、防衛だけでもう・・・・」

南兵士C「防衛だけで軍を全部使ってますからね」

南兵士A「しかし、ここは西大陸に前進しましょう」

南兵士B「戦争を仕掛けるのか？」

南王「戦争はまずいんだが」

南兵士B「そうですよね。戦争はいけないです」

南兵士A「ですが、勇者を味方につけたほうが国民の士気も上がりますよ？」

南兵士C「義勇軍でも集めます？」

南国王「そ、それだ」

南兵士A「でも、国民は・・・」

南国王「どうした？徴兵令もある事だし参加する奴も多いだろ」

南兵士A「今年の参加者の人数知ってますか？」

南国王「20万人だろ。それぐらい知っている」

南兵士A「違いますよ。色々理由をつけて参加してない人が多くて」

南兵士C「確か1万人だったかな」

南国王「・・・・・」

南国王「取り敢えず一万人全員集めろ」

南兵士A、B、C「了解しました」ﾀｯﾀｯ

南国王「これでいいのかな」

暗殺者「いいのですよ」

南国王「い、いつの間に来たんだ」

暗殺者「いつでしょうかね」ｸｽｯ

南国王「前から気になっているがお前は何者なんだ？」

暗殺者「私は、利益を優先する名無しですよ」

南国王「利益とは何だ？この国にいても得する事は・・・」

暗殺者「あるのですよ。それがね・・・・」

南国王「少しヒントをくれないか？頼む」

暗殺者「ヒントですか？ヒントは・・・勇者ですかね」

南国王「勇者だと」

暗殺者「勇者はここに来ますよ」

南国王「だが、女神軍に捕まっているぞ」

暗殺者「ですね。自力では女神軍の包囲網はまず攻略不可能ですね」

南国王「だから、我が軍が助けに行くのだ」

暗殺者「頑張ってくださいね。それでは」ﾋｭ

南国王「あいつは、一体何をしに・・・」