小鳥「優しい止まり木」 (134)


朝/765プロ事務所

小鳥「えっと…鍵…鍵…あった」チャリ…

小鳥「さて…今日も一日頑張りましょー」ガチャガチャ…ガチッ

小鳥「あら?…おかしいわね…」

小鳥「…鍵が…開いてる?…嘘…」ガチャ…

小鳥「…だっ…誰か居るの~?」ソロリ…

小鳥「(どっどうしよう…昨日最後まで残ってたのは…誰だっけ…)」

小鳥「…ぷっプロデューサーさぁん?」   ガタッ


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小鳥「ピヨッ!?」ビクッ

小鳥「…だっ誰?誰か居るの!?」

やよい「小鳥さん!」サッ

小鳥「やっやよいちゃん!?どうしてこんな朝早く…」

伊織「私も居るわよ?にひひっ」ヒョコ

小鳥「伊織ちゃんまで!?」

伊織「…それじゃあ!やよい!作戦開始よ?」

やよい「うっうー!小鳥さん!!ていこうせず大人しくしてくださーい!!」

小鳥「えええええええっ!?」


このSSは

真「チーズバーガーズ・ダイアリー」

等の続きになります。

未読の方はこちらをお読みください。

よろしくお願いします。


伊織「それじゃ、自分の荷物だけ持ってついてらっしゃい」クイ

小鳥「つっ…ついてこいって…今日のお仕事が…」ガチャ

律子「あ、小鳥さんおはようございます」

小鳥「りっ律子さん!あの伊織ちゃんとやよいちゃんがぁ」オロオロ

律子「えぇ仕事はいいので、伊織達に付いて行ってください、小鳥さん」ニコ

小鳥「    」

律子「どうしました?」


小鳥「あっあの…律子しゃん…わっ…私…クビれすか?グスッ」プルプル

律子「…どうして、そういう考えに及ぶんですかね…」

伊織「サボってる自覚はあったんじゃないの?」

小鳥「あの!もう本当に真面目に仕事しますからぁ!!」

律子「…はぁ…クビじゃありませんから…安心して下さいね?」

小鳥「本当ですか!?かっ帰ってきたら「おめぇの席ねぇからぁ!」状態じゃ」

律子「そんな陰湿な事しませんって!!」


小鳥「だってだって!仕事しなくていいなんて、一体誰が代わりに」

律子「私です!私がやりますから!」

小鳥「ピヨォ!!やっぱりぃ!!そうやって、私の事」

律子「あーもー!伊織!やよい!この鳥引っ張り出せ!!」

やよい「うっうー!いきますよー!小鳥さん!」グイ

小鳥「待ってやよいちゃん!まだ、律子さっぅゎゃょぃ、っょぃ」ズルズル

伊織「全く…なんでいつも、すんなりといかないのかしら…」


/765プロ事務所・前

小鳥「うぅぅ…グスッ…」

やよい「あっあの、小鳥さん…泣かないで下さいー」オロオロ

伊織「クビじゃないって言ってるでしょ?」

小鳥「だってぇ…あの律子さんよ?律子さんがよ?…」

小鳥「しっ仕事しなくていいなんて…グスッ…」

伊織「…ハァ…アンタね…」

プップー!

小鳥「…?」


伊織「来たわね」ブロロロン…キィ

P「はーい、水瀬家特別運転手でーすっと」ガチャ

小鳥「プロデューサーさん!?」

伊織「何よ?私達の運転手が不満なワケ?」

P「そんな事は言って無いけど、わざわざ運転手の帽子まで…」

やよい「プロデューサー!似合ってますよー!」

P「似合っちゃっていいのかな?」


小鳥「………?」

P「それじゃあ、行きましょうか!」

小鳥「…え?え?」

やよい「はーい小鳥さん!乗ってくださーい!」

小鳥「あのっ!?本当に事情が呑み込めてなくって!あのっ!」

伊織「車中で説明してあげるから、とっとと乗んなさい!」グイ

小鳥「どっ何処に行くのぉおっ!?」ズルズル…バタン


/車内

伊織「まっ今日はアンタの為に色々用意してあげたから」

小鳥「色々?」

伊織「そっ色々、だから…有り難く受け取んなさい?いい?わかった?」

小鳥「えっと…わからないけど…わかった…わ?」  カチ

??『わかるわ』

伊織「誰よ!?」

P「悪い、ラジオのスイッチ入れちまった、えーと?エアコンどれだ?」カチカチ


伊織「もぅ!エアコンはコレよ!」ピッ

P「すまん、いつもの社用車じゃ無いからさ…」

伊織「しっかり運転しなさいよね!?」

P「おーう…」

小鳥「そう言えば勢いで乗っちゃったけど…この車どうしたの?」

伊織「?ウチの車よ?」

小鳥「どっ道理でこの…革張りの高級感…」

やよい「え?たっ高いんですか!?この座席!?」


P「座席って…まぁ…俺なんかは逆立ちしたって買えないなー」

やよい「あわわ…はぁ!!靴脱がなきゃ」モゾモゾ

伊織「やよい!脱がなくていいから!」

やよい「でっでもぉ!」モゾモゾ

伊織「やよい!ぱっパンツ隠しなさい!!///」

P「何っ!?」バッ クミラー

伊織「何見てるのよ!!前向きなさいっ!!」

P「こっ後方確認ですぅ!」


小鳥「(素敵なやよいおりで若干落ち着いてきたわね…)」

小鳥「(しかしながら、状況は未だ…ワケがわからないわ…)」

伊織「普通に乗ればいいのよ、別に土足禁止なんて言って無いから」

やよい「う…うん…」チョコン

小鳥「…あ、やよいちゃん!美希ちゃんの看板よ?ホラあそこ」チョンチョン

やよい「え?」クル

P「…あぁ、今度出す化粧品のですねー、そっか今日からだったな」


小鳥「こんな風に車から見れるのもいいわね…ね?やよいちゃん?」ニコニコ

やよい「えへへーそうですねー」ニコニコ

伊織「…こういう所が敵わないのよね…」ボソッ

P「さて…そろそろ着くぞ」

小鳥「あぁそうだ、結局何処に…」

伊織「いーから、アンタは私達に付いてきなさい」

小鳥「親鳥の跡を追いかける小鳥みたいに?」

伊織「刷り込みじゃないんだから」

やよい「ひよこだね!」


/都内某所

小鳥「こっココは…」ジリ

やよい「あれ?小鳥さん知ってるんですか?」

小鳥「なっ名前だけは聞いたというか、調べただけなんだけど…」

小鳥「都内でも有名な、超高級エステサロンよね?」

伊織「そうらしいわね」

小鳥「そっそうらしいって…ココに入るの?」

伊織「そうよ?」


小鳥「でも、ココって会員制のはずよね?」

伊織「お母様が会員だから、大丈夫よ?話は通ってるわ」

小鳥「流石水瀬家…」

やよい「えすてって初めて来ました…こうペタペタってする所ですよね?」

P「まぁ…やよいは縁遠いよな…」

伊織「やよいもしていく?」

やよい「えぇっ!?いいよぅ!私は似合わないし」


伊織「アラ?でもアイドルなんだから、そういう事に気を使ってもいいんじゃない?」

やよい「うーん、でも昔よりは栄養高い食事になったから大丈夫だよ?」

小鳥「うぅ…やよいちゃん…」ジワ

P「よかったなぁ…本当に…」ブワ

伊織「なんでそんな涙腺緩いのよ…アンタ達」

小鳥「事務所の掃除を朝早くからしててくれた時から見てる私達としては」

P「感無量ですよね…」


やよい「うっうー!昨日も卵食べちゃいましたから元気一杯でーす!」ガルーン

P・小鳥「「おぅっ!グスッ…」」

伊織「…今度お肉か何か差し入れするから、もやし祭りしましょ?ね?」

やよい「わーい!楽しみだねー!」

小鳥「ホンマやよいちゃんは天使やでぇ…」ナデナデ

P「世界が暗闇に包まれても、やよいの所から光が生まれるな」ナデナデ

伊織「もう行くわよ?」ツカツカツカ

P「あぁ待ってくれ、俺らだけじゃ入り辛いんだよ!!」タッタッタ…


/高級エステサロン

小鳥「わぁー…すっごいなぁ…」

P「店の全体からセレブ感が出てるな…」

伊織「何、訳の分からない事言ってるのよ?」ヤレヤレ

やよい「広いなぁー…家の何倍だろー?」

伊織「あーもー、予約していた水瀬ですが」

??「あーはいはい、水瀬さん御一行ですな?」

??「お待ちしておりましたぞ?ささっ中へ中へ…」

伊織「……………何してんのよ、亜美、真美」


亜美「へっへっへ!いらっしゃ~い!」ピョコ

真美「エステサロン・NEXT TRUE BEAUTYへようこそぉ→!」ピョコ

小鳥「亜美ちゃん!真美ちゃん!…その恰好はエステティシャン!!」

小鳥「イイ!その薄ピンク施術着に名札つけたスタイル!!イイっ!!」

真美「…ピヨちゃんはいつも斜め下の方に喰いつくよね」

小鳥「そうね、ちょっとミニスカートっぽいのも重要よね」

亜美「そゆことぢゃないんだけどな…」


伊織「何してんのよ?って私は聞いたんだけど?」

亜美「んっふっふ~いおりん、何してるのかと聞かれたら」

真美「答えてあげるが、世のすすけ!」

やよい「煤は掃除しなくちゃダメだよ?」

P「やよいはエライなぁ」ナデナデ

亜美・真美「「ピヨちゃんの身も心もメロメロにしちゃうんだぜぇっ☆!」」キラーン

一同「…??」


亜美「んもぉ~だからぁ!」

真美「真美達でピヨちゃんをエステすんの!」

伊織「…アンタ達がぁ?」ジトー

亜美「あ→!いおりんってば何さその目はぁ→!?」

伊織「だって、エステなんだから…ちゃんとした」

真美「大丈夫だって~ちゃんと習ったんだからさ!」

P「付け焼刃じゃねーか…」

真美「ピヨちゃんの為に頑張ったもんね→!!」


小鳥「私の…為に?」

亜美「そだよ→!ホラホラこっち来て→」グイ

小鳥「えぇ?」パタパタ

真美「ゴーゴー!!もう、とぅるんとぅるんにしてあげっかんね→!」タッタッタ…

P「…奥に行っちまったけど…?」

伊織「…ま、エステとして成り立つかどうかは置いといて」

P「置いといちゃっていいのか?」

伊織「…亜美と真美が〝頑張った〟のは本当なんじゃないの?」


やよい「うん!きっとそうだね!」

P「…そうだな…まぁここで少し待つか…」

伊織「そうね、雑誌でも…ホラやよい、いつものおかずシリーズですって」

やよい「わぁおいしそうだねー」ペラペラ

やよい「ひぃっ!」

P「どっどうしたやよい?」

やよい「すごいいっぱい材料使ってます…いくらかかってるんだろ?」ガタガタ

P「目の毒だな」


/エステサロン・個室

亜美「そんじゃ、ピヨちゃん?脱いでぇ?」

小鳥「ピョッ!?///」

真美「脱がないと出来ないぢゃん?」

小鳥「うぅ…こんな事になるとは…///」シュル

亜美真美「「おぉ~」」

小鳥「やめて!お願い!!恥かしい!!///」ヒュバ

真美「んっふっふ~ピヨちゃんは、攻められると弱いんだねぇ」ニヤニヤ

亜美「真美みたいだね!」

真美「ちょっ亜美!?///」


亜美「ホレホレ、ピヨちゃん、隠ちてないでとっとと脱いだ脱いだ」

小鳥「急かさないでよぉお…」

真美「あの亜美さん?攻められると弱いとかどっどういう?あの///」

亜美「そしたら、この…ガウンを着てちょ→だい」フワ

小鳥「うわぁ…ガウンなんて初めて着るわね…軽っフワフワだ~♪」

真美「うぅ…亜美、後で話があるかんね…ピヨちゃんこっち来て」クイクイ

小鳥「はいはい…」


小鳥「あ!これ、アレよね?フット…なんちゃら」

亜美「フットバスだよぉ」

真美「ほい!ピヨちゃん、どうぞ→」

小鳥「うん…ほわぁ…あったかいわぁ…」チャポ

亜美「ふんふ→ん♪ピヨちゃんはさ→冷え性?」

小鳥「え?そうねぇちょっと足先とかは…はひゃん!」グニ

亜美「ん→凝りも深そうだねぇ」グニグイ


小鳥「ん~…あぁ…んんっ」グニグニ

亜美「よし、んじゃ、横になってねん?」

小鳥「えぇ?もうちょっと~」

真美「今度は全身、気持ち良くちてあげるからさ?」ニヤニヤ

小鳥「ピヨッ!?(もしやコレは双子攻め!?///だっダメよ小鳥ぃい~!!///)」ブンブン

亜美「ピヨちゃんはいつも余計な事を考えてるよね?」

真美「だからこその、ピヨちゃんなんぢゃん?」


真美「ほいほい、温かいの乗せるよ→?」

小鳥「温かいの?…!ふわぁ…」ホカホカ

真美「こーやって、背中温めてあげるとほっかほかちてリクライニング出来るんだよ~」

小鳥「リラックスねぇ~って…あぁ~気持ちイイ…温かい…」

亜美「んじゃ、フットバスで温めた足の方からマッサージしてくよ」

真美「真美が左足すんね」

亜美「了解!双子ぷぁわぁを見せてやろうぜ!」


小鳥「うふふ…ん?あら?いい香り…」

亜美「おぉ気づいたかね?ピヨちゃん?」

真美「疑惑のジャスミンオイルなんだよ→」

小鳥「疑惑っ!?魅惑よね!?危ない代物じゃないわよねっ!?」

亜美「大丈夫だよぉココのお店のなんだから」テローン

小鳥「ひゃわっ!?///」ビク

真美「んっふっふ~」テローン

小鳥「んんっ///」ピクッ


真美「ピヨちゃんの肌、スベスベだね→」ヌルヌル

亜美「だね→ピヨちゃんってむくみ気味?」ニュルン

小鳥「ん?え?…そっそうね夕方とかはわんっ!///」ヌルン

亜美「んじゃ、むくみと冷え解消中心で」ヌルンヌル

真美「おけおけ→♪」ニュルニュル

小鳥「あっ…あん…んんっ…ふわっそこおしッんんっ///」ピクビク

亜美真美「「それそれそぉおおれぇえええ」」ニュルヌルニュル

小鳥「あぁっ…やぁ…あぁあぁんっ!!///」ビクン


/エステサロン・エントランス

小鳥『あぁっ…やぁ…あぁあぁんっ!!///』

やよい「…あれ?昔、お母さんが夜中…」

伊織「ダメよ、それ以上ダメ///」グニ

やよい「?伊織ちゃん?耳塞いだら何にも聞こえないよー?」

伊織「いっいいから、やよいは聞かなくていいから///」

やよい「え?何?」

P「…………」ピト

伊織「アンタはとっとと外に出てけ!!」ゲシ

P「ありがとうございますっ!」


昼/エステサロン・エントランス

亜美「は→い、完了だよ~」

真美「全身ばぁっちり、とぅるとぅるだよん♪」

小鳥「…はふん…///」キラキラ

やよい「わぁ~!すっごいです!小鳥さん!ツルツルしてますよ!!」

小鳥「あっありがと…でもすごい恥ずかしかったわ…///」ヨロヨロ

亜美「あ→楽ちかった。」

真美「おもちろかった。」

伊織「アンタ達ね…」


小鳥「ふぅ…」

P「…………」

小鳥「?…あのどうしました?プロデューサーさん?」

P「あ?え?いや、なんでもありません!」ブンブン

小鳥「…?」

伊織「……………」ゲシ

P「痛っ」


伊織「それじゃあ、次行くわよ!」

やよい「はーい!行きましょ!小鳥さん!!」

小鳥「へ?つっ次?」グイ

亜美真美「「行ってらっしゃ~い!!」」フリフリ

小鳥「こっ今度はどこに行くの~?」バタバタ

伊織「もうお昼じゃない、ランチにするわよ!」

やよい「うっうー!」


/○△ホテル

P「ここ…俺がお見合いしたホテルじゃねーか…」

伊織「あ~ら~?ここだったのぉ?」

やよい「いっ伊織ちゃん!」アタフタ

小鳥「そう言えばそうでしたねぇ…」ニヤニヤ

P「小豆色ジャージですっぴん婚活…」ギロ

小鳥「あー私!お腹空いてきちゃったなぁあっ!!」

伊織「はいはい、わかったわ…こっちよ」


/レストラン

小鳥・やよい「「…ヒィィ…」」ガタガタ

伊織「値段を見て青ざめるのやめてよ…」

やよい「だって…だって…あぁ…家の食費のひ…ふ…み」

伊織「換算もやめなさい」

ウェイター「いらっしゃいませ、水瀬様」

伊織「あぁ、よろしくね…今日はちょっといつもと違う席で」

ウェイター「畏まりました。」


やよい「伊織ちゃん…私、ちょっとタッパー買って来ていいかな?」

伊織「何かお土産包んでいただける?小さい子供が喜ぶ様な…」

ウェイター「では、お弁当の様な物をお作りしましょうか?」

伊織「お願いするわ」

やよい「いっ伊織ちゃん?」アタフタ

伊織「私からの差し入れよ、持って帰んなさい」

やよい「…ありがとう、伊織ちゃん」ニコ

伊織「こっこんな風にレストランの実力をチェックするのよ!///」


小鳥「……………」ウンウン

P「菩薩みたいな顔してますよ?小鳥さん」

小鳥「だって、とっても素敵なやよいおりですよぉ?」ポワ

P「まぁ、あの空間は邪魔したく無いですよねー」

伊織「うるさいわね…」

小鳥「あ、どうぞ私達にかまわず、イチャイチャを…」ニコニコ

伊織「誰がっ…あー…そう?じゃあ私とやよいは別のテーブルで」ガタッ

P・小鳥「「え?」」


伊織「別にいいでしょう?ほら、行くわよ?やよい」スタスタ

やよい「うん!」ガタッ タッタッタ…

小鳥「あっ待って、伊織ちゃっ」

ウェイター「お待たせ致しました、本日のアミューズ・ブーシュは…」

P「あっアミューズ?」

ウェイター「前菜にございます、こちら、シェーブルチーズのブリックと」

ウェイター「季節の野菜のヴェリーヌでございます。」


P「…この巾着袋みたいなのは…クレープですか?」

ウェイター「はい、ブリックとはチュニジア等で食べられているクレープの事で…」

小鳥「あぁ…食べられるんだ…中には何が?」

ウェイター「中にシェーブルチーズ、タペナード、トマト、ニンニクが入っています」

P「…へっへぇ…(タナ?タぺ?トマトとニンニクしかわかんなかった…)」

小鳥「なっなるほど?(聞いといてわかんないとか恥かしいなぁ…)」

ウェイター「…それでは…」スッ

P「…ふぅ…」

小鳥「たっ食べる前から緊張しちゃってどうするんだって感じですよね?」


P「あはは…ですよね…まーいいや、食べておいしかったら」

小鳥「それで全部オッケーですね!」

P「では…いただきます。」パク

小鳥「いただきます。」パク

P・小鳥「「…ん~…おいしいぃ…」」

小鳥「…チーズとこれは…オリーブ?が合う~♪」

P「こっちも凄いですよ、小さなグラスの中に何か寒天みたいなのが…」

P「刻まれてるのに野菜がしっかりした味わいで、食欲沸くなぁ…」


小鳥「結構、量の多いサラダだなっと思いましたけど…これなら大丈夫ですね」

P「あっ俺もです、パクパク食べられそうですね」

小鳥「緊張してたら、勿体無いですよね!」ニコニコ

P「そうですよね!この…ブリックでしたっけ?」パク

小鳥「外のパリパリしてる所とチーズとトマト一緒に食べたら最高ですよ!」

P「…本当だ、オーブンに一回入れてるんですね…」

小鳥「なんか…お酒飲みたくなってきた…」

P「あーいいですねぇ…」


P「まぁ俺は運転があるんで、小鳥さんだけでも」

小鳥「いっいえ、そんな私一人飲む訳にはいきませんよぉ」

P「いいんですよ?気を使わなくっても」

小鳥「…いーえ、お昼から酔う訳にはいきませんよ」

P「…え?」

小鳥「…人を勝手に酔いどれキャラにするのやめていただけますか?」プクー

P「はーいすいません。」


P「…でも、小鳥さんと飲むようになってから酒の席が楽しくなりましたね」

小鳥「え?…そっそうですか?」

P「えぇ大学時代はあんまり飲み会とか好きじゃ無かったので」

小鳥「へぇそうなんですか、大学は講義出ないで飲み会出るみたいな感じじゃ?」

P「どんなチャらい大学生を想像してるんですか」

小鳥「髪とか染めてたんじゃ…?うーん似合わなそう…」

P「染めた事ありません…何故なら、バイト生活でしたから」


小鳥「あ、そっか…授業料とか自分で出してたんでしたね」

P「貧乏でしたよ…正直な話…リアルパンの耳生活もしてました」

小鳥「えぇ…」

P「なので、飲み会誘われても…お金無かったんですよ」

小鳥「そうだったんですか…」

P「なので、自分のお金でちゃんと飲める様になったのが…ホラ」

P「小鳥さんとあずささんと律子で春頃飲みに行きましたよね?」


小鳥「えぇ最初の飲み会ですね!憶えてますよ」

P「あの時、俺、すんごく楽しくなってたんですよ」

小鳥「…私、結構絡んでましたよね、プロデューサーさんに…」

P「そうでしたね。」

小鳥「いやぁ…その節はご迷惑を…」

P「いえ、小鳥さん可愛かったし、楽しかったって思い出の方が大きいですよ」

小鳥「えっ!?///あっありがとうございます…」カァァァ


一年前・春/765プロ事務所

伊織「…?ねぇ、あずさ?」

あずさ「?なぁに?伊織ちゃん?」

伊織「アンタ帰らないの?」

あずさ「あ、今日は4人で飲みに行くの~うふふ…」ニコニコ

伊織「4人?あずさと小鳥?それからあの馬鹿と…誰よ?」

あずさ「あっあの馬鹿って…もしかしてプロデューサーさん?」

伊織「あの馬鹿はあの馬鹿よ」


あずさ「もぅダメよ?伊織ちゃん、そんな事言っちゃぁ」

伊織「ふんっ…それで?あと一人誰よ?」

あずさ「律子さんが一緒にって、うふふ…楽しみだわ~」

伊織「律子が?…まだ二十歳になってないでしょう?」 ガチャ

律子「そうよ、だから…お目付け役って事」

あずさ「あ、律子さん♪お仕事終わりましたか?」

律子「えっと…そうですね、今日やる仕事は全部終わりました」


あずさ「やった~それじゃあ行きましょう!」

小鳥「よっしゃぁああ!!酒だぁ!」

P「酒持ってこぉおい!!」

伊織「…ダメな大人達ね」

小鳥「伊織ちゃん、きっと…いつか貴女にもわかる日が来るわ」

あずさ「伊織ちゃんが二十歳になったら、一緒に飲みましょうね?」

伊織「…あー…楽しみにはしておくわ…それじゃあね」


/居酒屋

小鳥「そっれでは~皆様!」

「かんぱ~いっ!」ガチヤッガガチン

あずさ「コクコク…ふぅ…あぁ~おいしいわ~///」ニコニコ

小鳥「ゴッゴッゴッゴ…っくはぁああ!!堪らんっ!!」

律子「性格出るなぁ…」

小鳥「お上品になんてビールに失礼ですわっグフー」

律子「うるせぇおっさん」

P「それじゃあ、何頼みますか?」


あずさ「私、冷奴いただこうかしら…あら?中華風もあるんですね」

小鳥「唐揚げ!唐揚げが食べたいです!」

律子「じゃあ…枝豆食べたいんですけど…」

小鳥「おー…いいですねービールに合う!枝豆最高!」

律子「いや…私、ウーロン茶ですし…」

P「じゃあ、とりあえず注文しましょうか…えっとすいませーん!」

あずさ「こうして、大人組で飲むの初めてですねぇ」ニコニコ


小鳥「ですねぇ!まぁ…今日の主役はプロデューサーさんって事で」

P「え?なっなんで俺なんですか?」

小鳥「そりゃぁ、ニューフェイスですから~来歴や趣味趣向、果ては性癖まで」

律子「せいっ」ゴス

小鳥「おぶっ」

あずさ「まぁまぁ…でも、好きな女性のタイプとかはお聞きしたいですね」

律子「ちょっあずささんまで!」


P「好きな女性のタイプって…」

小鳥「グフフ…困ってるぜぇ…」ニヤニヤ

律子「小鳥さん…」

P「やっぱりぃー尊敬し合える人がいいでぇすっ!」キラッ

律子・あずさ「「ブフッ!///」」

小鳥「なんだよぉ!アイドルかよぉ!」

P「えー?そんな事ないですー」フルフル


あずさ「ふふふふっ///」プルプル

律子「…っ打ち合わせしてたんですか?」

小鳥「律子さんを待ってる間に、一応あずささんも仲間だったんですが…」

P「直で見たら笑ってしまったみたいですねぇ」

あずさ「ごっごめんなさい…うふふ…あーおかしい…」

律子「なんで、そんな事しようと…しょうもない…」

P「まぁ俺の最初に抱いていたアイドル事務所の間違ったイメージというか」

小鳥「流石にそこまで露骨なぶりっ子居ないですよ?って話をね」


P「実際目の当たりにすると、個性的で良い子達ばっかりですしね」

律子「個性の部分が飛び抜けてる子も居ますけどね」

小鳥「みーんな可愛いですよぉ~」ニコニコ

あずさ「うふふ♪そうですねぇ…さっき伊織ちゃんにも言いましたけど」

あずさ「いつか…みんなとお酒が飲める日が来るといいですね」

小鳥「楽しそうですねー…その時私は一体何歳に…」オォォン…

律子「小鳥さん!唐揚げ来ましたよ!おいしそうですよ!!」ガタッ


小鳥「あぁ…こりゃどうも…」

P「…何だ今の?」コソ

律子「小鳥さん、お酒入ると偶に泣くんです」ボソボソ

P「あーそれで、目先を変えたのか」コソ

あずさ「小鳥さん、おかわりします?他のにしますか?」

小鳥「すみません…じゃあレモンサワーで」モグモグ

あずさ「プロデューサーさんは?何か頼まれますか?」

P「ありがとうございます、生中おかわりお願いします。」


3時間後/居酒屋

小鳥「だぁかぁらぁ!響ちゃんはあの八重歯ですよ!///」ペシペシ

P「八重歯もいいですけど、感情がモロに出る眼だと思うんです!!///」モグモグ

あずさ「あらあら…うふふ…///」フニャ

律子「…こうなると思ってたけど…ふぅぅ…」

小鳥「くぅ…眼かぁ…確かにクリクリしてて可愛いピヨ…(ゴクッ)っぷはぁ」

P「…八重歯かぁ…なるほどなぁ…」メモメモ

あずさ「うふふ…」


律子「…そろそろお開きにしましょうか?」

小鳥「えー?まだいいじゃないですかぁ~」グイグイ

あずさ「り・つ・こ・さ・ん♪…もうちょっとだけぇ~」ギュウ

律子「あずささんは、明日オフですけど…小鳥さんは普通に出社でしょう?」

小鳥「うぅ…現実は否が応でもやってくるんですから…」

小鳥「知らしめないでくらさいよぉ…ピヨー!酒だ!酒持ってこぉい!!」グビグビ

律子「やめろってのぉ!」グググ


/居酒屋・前

律子「それじゃあ、私はあずささんを…ってぇ!何処行くんですかこっちです!!」

あずさ「あらあら~」フラフラ

小鳥「あじゅしゃしゃん、りっこしゃん!!またねー!///」フリフリ

P「それじゃ、俺達も駅行きましょ…終電ギリギリっぽいですよ」

小鳥「えー…じゃあプロデューサーはん、おんぶして下さいよ」グイグイ

P「マジっすか…(えれぇ酔っぱらってんな…)」ズルズル

小鳥「よぉおっし!!///765プロデューサー号!…発進ん!!」ガバッ

P「うぃーっす…(逆らわない方がよさそうだ…)」タッタッタ…

小鳥「あっ…待って…揺らさないで…コレダメ、うっ」


現在/○△ホテル・レストラン

ウェイター「温かなりんごのタルト、ヴァニラアイス添えです。」

P「(ようやくわかる品物が出て来たけど、もうデザートだ)」

小鳥「おいしそう…」

ウェイター「お飲み物は…紅茶かコーヒーがありますが」

P「あぁ、じゃあコーヒーを」

小鳥「私も、コーヒーで」

ウェイター「かしこまりました…」スッ


小鳥「プロデューサーさん!デザートですよ!デザート!」

P「なんで、いきなり春香の真似なんですか」

小鳥「うふふ…甘い物が好きなのは女子のDNAに刻まれてるんですよ」

P「DNAって…男でも甘い物好きな人多いですよ、そんな人みんな女子ですか?」

小鳥「でもプロデューサーさん時々、女子力高いなって思う時ありますよ?」

P「え?女子力?そんな時ありますか?」

小鳥「普通に自分でお弁当作って来たり、コーヒーや紅茶淹れるの上手だったり」


P「弁当は食費が…コーヒーは飲むの、俺と小鳥さんと律子が多いでしょう?」

P「そりゃあ…淹れるのも上手くなりますよ…紅茶は雪歩と勉強して…」

小鳥「中味も問題ですけど…欲しいなって思うタイミングで」

小鳥「プロデューサーさんが持って来てくれるのが、嬉しくって」ニコニコ

P「あぁ…それ…あはは、小鳥さんの真似ですよ?」

小鳥「へっ!?///」

P「仕事が詰まった時とか、残業の合間とか…全部小鳥さんの真似です」ニコニコ

小鳥「そっそうでしたか…あはは///」


小鳥「あっアイス溶けてしまいますし!食べましょ!ね?」

P「…そうですね」

小鳥「あったかいりんごタルトに、アイス乗せてぇ…」パク

小鳥「お~いし~い♪」

P「温かいのと冷たいのって同時に食べるとどうしてこう…美味いんでしょう?」

小鳥「クーラーで冷えた部屋で食べる鍋ですよね?」

P「地球にやさしくしましょうよ…わかりますけど…」


/○△ホテル・フロント前

伊織「それじゃ、私達は一度やよいの家に行くから」

小鳥「え?」

やよい「伊織ちゃんから貰ったお弁当、長介達に届けてきます!」

P「そうか、車で送ってもいいんだぞ?」

伊織「まだ、行く所あるでしょ?タクシーで行くからいいわよ」スタスタ

やよい「それじゃあ、小鳥さん!プロデューサーさん!また後で!」タッタッタ…

小鳥「えぇ…それじゃあ」

P「あぁ、後でな」


/車内

小鳥「…まだ…何処かに行くんですか?」

P「えぇ…今日一日付き合って貰いますよ」

小鳥「そうですか…あの…本当にお仕事は大丈夫なんでしょうか?」

P「あぁ、大丈夫ですよ…事務仕事は律子が…」

小鳥「さっきの伊織ちゃんとやよいちゃん、本当はお仕事に向かったんですよね?」

P「…バレました?」

小鳥「当り前です、これから収録なのは予定表を見てたんですからわかります」


P「えぇ…二人はこれから収録です」

小鳥「…私なら場所教えてもらえばそこに一人で行けますから」

小鳥「プロデューサーさんに付いて行って貰った方が良いじゃありませ」

P「小鳥さん」

小鳥「…私は大丈夫ですよ」

P「みんなで考えて、みんなで決めたんです。」

小鳥「決めたって…」


P「…〝どうすれば、小鳥さんが喜んでくれるか?〟」

小鳥「!」

P「酌んであげてください、アイツ等の気持ち」

小鳥「……はい…わかりました…」

P「…ニヤけてますよ?」

小鳥「しっ仕方無いじゃないですか!///」

小鳥「こんなに嬉しいのは…久しぶりなんです///」

P「はははっ」


/モール・ショップゾーン

小鳥「…?どうしてココに…」

真「あっ小鳥さーん!こっちです!」

小鳥「真ちゃん?」

美希「待ってたの!小鳥!」

雪歩「小鳥さん!」

小鳥「美希ちゃん、雪歩ちゃんも…えっと…3人共ここでは何を?」

真「ふっふっふ…よく聞いてくれました」

美希「今日はココで小鳥の服を選ぶの!」


雪歩「私達が、全身コーディネートさせてもらいますぅ!!」

小鳥「ショッピングって訳ね?うふふ…楽しみだわ~」

真「任せといて下さい!今日は小鳥さんをグッとフェミニンに…」

美希「?ちょっと待って真クン」

真「?何?美希」

美希「フェミニンって何?小鳥は今日シンプルでキレイめにするの」

雪歩「まっ待ってよ!美希ちゃん!」


美希「どうしたの?雪歩?」

雪歩「シンプルって違うよ!小鳥さんが似合うのは大人シックのだよ!」

真「シックってフェミニンとは全然違うじゃないか!」

雪歩「真ちゃんがフェミニンとか急に言い出すから驚いたよぉ!」

美希「2人とも全然わかってないの!!」

小鳥「ちょっちょっと…3人とも落ち着いて…」アタフタ

P「おいおい…」


真「小鳥さんにはフェミニンな恰好で優しそうな印象が似合うよ!絶対だよ!」

美希「何言ってるの!?シンプルで軽やかな姿が小鳥に合うの!!」

雪歩「ダークでミステリアスな雰囲気を纏ったシックな服が一番ですぅ!!」

小鳥「さっ3人とも、けっ喧嘩しないで?ね?」オロオロ

P「コンセプト決めて来なかったのかよ…」

真「ボクは2人とも同じ考えで居たんだと思ってました。」

美希「ミキもなの」

P「…全く…しょうがねぇなぁ…」ゴソゴソ


小鳥「?プロデューサーさん?何を…」

P「そっれでは!始めましょう!!『音無 小鳥!!改造計画バトル~!!』」ジャッジャーン

真・雪歩・美希「「「イェーイ!!!」」」

小鳥「…は?」

P「本日改造されるのは、音無 小鳥さんです!どうでしょう?緊張されてませんか?」グイ

小鳥「え?きゅっ急に何ですか?中継来たんですか?」

P「あらら?ちょっと混乱してるみたいですねー」


P「ですが、ドンドン進めましょう!今回のコーディネーター達を紹介します!」

P「拳に力を!心に乙女を!可愛いは正義!!菊地 真ぉおお!!」

真「可愛い子には…旅させよ…ってね!!」キラッ

P「世界がミキを真似るんだよ?溢れるカリスマ!星井 美希ぃいい!!」

美希「今日も素敵にしてあげちゃうのー!」キラッ

P「目を開けばそこは既に舞台!主役は貴女ですぅ!萩原 雪歩ぉおお!!」

雪歩「貴女に一番似合う服で一緒に歩きましょう!!」キラッ


小鳥「みんな、絶対打ち合わせしてましたよね!?そうですよね!?この呼吸」

P「今回のテーマは『秋』です、素敵な秋の装い期待してますよ!!」

真「了解です!プロデューサー!!」

P「それでは、コーディネート対決ぅ…スタート!!」

美希「先手必勝ってヤツなの!!」ダッ

雪歩「負けませ~ん!!」ダッ

真「あの二人と、ショップ被りは在り得ないしじっくり攻めるよ…」スッ


小鳥「あの…プロデューサーさん?」

P「ホラ、小鳥さんサイズ合わせとかあるんですから付いて行かないと」

小鳥「え?」

美希「あっ小鳥!こっち!」グイ

雪歩「小鳥さん!次、私の方にお願いしますぅ!!」

小鳥「まっ待って引っ張らないでぇえ!!ピヨォォオ…」ヒュー

P「…(着せ替え人形で培われた女の子特有の物なんだろうなぁ…)」


/美希サイド

美希「ふんふーん♪あはっ!コレいいの!」パッ

小鳥「あら…パンツ?美希ちゃんだから、スカートとかで来るかと」

美希「うーん、ミキ的にはぁ…それも可愛いと思うんだけどね?」

美希「小鳥は全体的に大人しいイメージだから、フットワーク良さそうな」

美希「新しいイメージで勝負して欲しいなって」カチャ

小鳥「フットワークって…私…事務員よ?」

美希「だから?」クル


小鳥「だから…って」

美希「小鳥は美人さんなの、奥に引っ込ませるんじゃなくて」

美希「前にズイって押し出して、自慢したくなっちゃうようなね?あはっ☆」

小鳥「びっ美人ってもう…美希ちゃんったら…///」

美希「あ、コレ素敵なの!ね?小鳥はロイヤルブルー好き?」サッ

小鳥「わぁ鮮やかねぇ~私も好きよ?この色」

美希「よぅし…見えてきたって感じなの!!」


/雪歩サイド

雪歩「小鳥さん!コレどうですか!?」ササッ

小鳥「あら、ドレス?」

雪歩「私!こういう大人で渋い感じ、小鳥さんに似合うと思うんです」

小鳥「そうね、クラシカルでいい雰囲気だわ」

雪歩「ですよね!?じゃあ…コレに…落ち着いたゴールド系のを…」チャリ

小鳥「すっすごい張り切ってるわね…」

雪歩「?当然じゃないですか!」


小鳥「とっ当然なの!?」

雪歩「私、もっともっと小鳥さんには素敵な恰好して欲しいんですぅ!!」

小鳥「えぇっ!?///」

雪歩「絶対似合うって思ってるパターンもいくつかあって…あぁ~っ!!」

小鳥「うーん…(千早ちゃんとかに可愛い恰好させたい私と同じ感覚?)」

小鳥「(いざ、自分の番になるとアレね、何ともくすぐったいわね…)」クスクス

雪歩「小鳥さん!靴は黒ですか?あ!このグリッター可愛いですぅ!!」フンス


/真サイド

真「そうだなぁ…まずは…」

小鳥「真ちゃん、先に言っておきたいんだけど…」

真「何ですか?小鳥さん?」

小鳥「流石にこの歳でフリッフリのを普段着でしかも素面で着るのはちょっと…」

真「ボクが担当だからって、そういう事言わないで下さいよ」

真「そもそも先月のボクの誕生日の時メイド服着てたじゃないですかぁ!」

小鳥「あれは、みんなも着てたからで…私一人だけってのはキツイわぁ」


真「んもぅ…わかってますよ、とーっても可愛くしてあげますから!」ニコ

小鳥「おぉふ…(カッコイイ…)」

真「じゃあ…このレース模様のあるローウェストワンピースを…」

小鳥「わぁ…可愛いわね」

真「でしょう!?これに小鳥さんのイメージカラーに近い…」スッ

真「ビターイエローのカーディガンで秋らしさを出しましょう!」

小鳥「…ごめんね、真ちゃん…正直オチ要員だと思ってたわ…」

真「ひどい!!」


/モール・ショップゾーン

P「…それでは…結果発表!!」

真・雪歩・美希「「「イェーイ!!!」」」

小鳥「カメラが無いのが不思議なくらい番組だわ…」

P「それぞれ、自信の程は…いかがですか?真さぁん?」

真「フッ…オチ要員だと思われていたみたいですが…負けませんよ?」

美希「正直、ミキもそう思ってたの…」

真「美希ぃ!!」

美希「ごっごめんなの、真クン…」


P「では、そんな美希選手は?」

美希「絶対美希のが一番可愛いって思うな!」

P「…では…えっと…雪歩ちゃーん?」

雪歩「小鳥さんの魅力を存分に引き出せたと思いますぅ…フーッフーッ」◎ヮ◎;

真「あ、コレ暴走寸前です…」

P「少し、落ち着かせる為にお互いのコーデを紹介し合うか」

美希「それじゃあ!ミキのから!小鳥!着替えて着替えて!!」ググッ

小鳥「えぇ?あぁ…なんだか、周囲に人だかりが…」


P「では、一人目!星井 美希が選んだコーデが…こちらっ!!」シャーッ

「おぉ~…」

小鳥「(うぅ…みんな見てるぅ…///)」

P「パンツにジャケットとは…普段の印象から変えてきましたねー」

美希「ミキのコーデのポイントは、このチェック柄の白のパンツなの!」

雪歩「いつも、事務服のタイトスカートのイメージが強いから…」

真「違った感じがするね…まるで、仕事バリバリのキャリアウーマンみたい」

P「…(765プロの事務の仕事量も負けて無いと思うけどな…)」


美希「中のブラウスはロイヤルブルーなの!」

美希「そこにネイビーのテーラードジャッケトを合わせて秋っぽく!」

雪歩「うぅ…カッコイイ…」

小鳥「あっありがとね雪歩ちゃん…あはは…」

美希「遊びに、このジャケットの袖を折ると…パンツと同じチェック柄なの!」

P「へぇ…かっこいいな」

美希「あ!はっ…プロデューサーもオシャレに興味出てきた?」

P「え?おっ俺はいいよ…」ブンブン


真「じゃあ、次はボクが行かせてもらうよ?」

P「二人目!菊地 真が選んだコーデは…こちら!!」シャー

P「…おぉ…可愛い!」

小鳥「へっ!?///」ドキッ

真「へへーん!DO-Dai?」

美希「落ち着いたイエローが何て言うか…小鳥っぽいね!」

小鳥「本当?嬉しいわぁ、ありがとう」ニコニコ

真「ポイントはレース模様のワンピース、足元に黒ストッキング」


雪歩「ストッキングでぐっと秋めいて見えるねー」

真「ボクとしては、このビターイエローのカーディガンで隙がある感じ?」

小鳥「すっすき?」

真「柔らかで「優しい」印象を出したかったんですよね」

美希「うーん…真クン…中々やるの!すっごく可愛い!!」グッ

「いいよね…」「うん、カワイイ」「何コレ?撮影?」

小鳥「うぅ…///」

雪歩「…それじゃあ…最後!いかせてもらいますぅ!!」カッ


P「最後の三人目!萩原 雪歩が選んだコーデが!こちら!!」シャーッ

「わぁ…」「素敵」

雪歩「…私が選んだのはオータムグリーンのリトルドレスですぅ!」

真「うわぁ…似合うなぁ…大人な雰囲気」

雪歩「クラシカルな印象で、暗めになりがちな所を」

雪歩「胸元のビジューでアクセントを出してますぅ!」

小鳥「…(もう、堂々としていよう…喋る必要無さそうだし…)」


美希「シンプルに見えて、靴がスゴイの…」

雪歩「ハイ!ゴールド系のグリッターでキラキラを足元に持って来て」

雪歩「10㎝ヒールで、足長効果も狙ってますよ!」

P「ビジネスでも、フォーマルでもいけそうだな」

雪歩「その通りですぅう!!こんな装いでパーティに現れた日には…」

雪歩「はわぁ~…///堪りません~~~~っ!!!///」ブンブン

小鳥「…私、雪歩ちゃんの中でどんなキャラになってるの?…」


P「…では…この三人のコーデで…どれが一番気に入ったか…」

P「…小鳥さん、更衣室で着替えて出てきて下さい!!」

小鳥「わっ私が決めるんですか!?…えぇ~?」オロオロ

真・雪歩・美希「「「………………」」」ゴクリ

P「――三人とも固唾を飲んで、待っています…小鳥さんが選んだのは?」 シャーッ

美希「あ…」

雪歩「…やったぁあ!!」ピョンピョン

P「選んだのは、萩原 雪歩のコーディネートだぁああ!!」

オオオオオッ!!パチパチパチパチパチパチパチパチパチ

小鳥「どっどうも…///」ペコペコ


雪歩「改造計画コーナー担当としての面目躍如ですぅ…」ホッ

美希「くやしいの…でも、すっごく楽しかったの!」

真「いやぁ、またやりたいね」

P「ご覧いただいた皆様!ありがとうございましたー!」

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ

美希「それじゃあ移動しよっか」

真「そうだね、これ以上は騒ぎになっちゃうし」

小鳥「なんだったのぉ?」


雪歩「さ、行きましょう小鳥さん」グイ

小鳥「え?こっこの服はどうするの?」

P「着て行って大丈夫ですよ」

雪歩「もうお会計は済んでますぅ」

小鳥「え?」

美希「ミキ達が選んだのは、事務所に一旦置いておくの」

小鳥「そっそんな、お金」

真「やだなぁ、小鳥さん…ボク達からのプレゼントですよ!」


小鳥「…ありがとう…すごく嬉しいわ…」ニコ

真・雪歩・美希「「「…へへっやーりぃ!!!」ですぅ!」なのー!」

P「さて、俺達はこっちから行くから」

真「はい、また後で!」

小鳥「つっ次はどこに行くんですか!?」

P「さぁ~?どこでしょうね?ふふふっ」

小鳥「ぷっプロデューサーさん?」


夕方/モール・外

P「…歩きづらいですか?」

小鳥「え?あっ…10cmヒールはあんまり履きなれてなくて」

P「そうですか…」

小鳥「すみません、ゆっくり…」

P「腕、お貸ししましょうか?」

小鳥「いけ…へ?」

P「以前『そういった場合は殿方が支えになるべきです』と…」

小鳥「貴音ちゃんですね…じゃっ…じゃあ…お願いします///」…ギュ


P「なるべく、ゆっくり行きましょう」

小鳥「…はぃ…///(プロデューサーさんと腕組んで歩いてるぅうう!!///)」

P「もう夕暮れだぁ…」

小鳥「すごい…綺麗なオレンジ…」

P「日が落ちてきて…気温少し下がりましたね」

小鳥「今年の夏も暑かったですね」

P「今年はエアコンが壊れなくって良かったですよ」


小鳥「去年直しておいてよかったです、他もガタガタですけど…」

P「…うーん…そう言えば、新事務所移転の話とかは…」

小鳥「あぁ…立ち消えてしまったんじゃ…」

P「ですよね…まぁいいか」

小鳥「私は、今の事務所も好きなのでいいんですけど…」

P「それは、俺もですよ」

小鳥「愛着があるんですよね…みんな…ふふふっ」

小鳥「あ…(車…着いちゃった…)」


P「…小鳥さん…」

小鳥「はっはい?」

P「…少し、ドライブに付き合って貰えませんか?」

小鳥「ドライブ?」

P「段取り悪くて、ごめんなさい…まだ多分時間が…」

小鳥「うふふ、いいですよ…もう少し…二人きr…///」

P「…?」

小鳥「いえ!なんでもないです!…さ!乗りましょう!ね?」


/車内

P「…うーん…ようやくこの車にも慣れてきたのになぁ…」

小鳥「今日一日運転してみていかがでしたか?」

P「…揺らさない様に運転する為の車なんだなってのがわかりましたね」

小鳥「流石、高級車…乗る人の方を一番に考えてるんですねぇ」

P「小鳥さんは、どうでしたか?今日一日」

小鳥「最初は頭が混乱してしまってましたけど…」

小鳥「…なんだか、今…幸せでいっぱいです…」

P「…楽しんでいただけましたかね?」


小鳥「えぇ!それはもちろん!」

P「そうですか…よかった…」

小鳥「…(朝からエステ…ランチはホテルでコース料理…)」

小鳥「(その後、ショッピングでファッションショー…)ふふふっ」

P「?どうしました?」

小鳥「あ///いえ…なんでも…(そして…こうして…)」

小鳥「(プロデューサーさんと夕暮れの中ドライブ…)」

小鳥「(何だか特別な一日で…まるで……夢の中みたいね…)」


夜/Piano Bar Unamela

小鳥「こっココは…」

P「…さ、どうぞ…小鳥さん」ガチャ チリンチリン♪

小鳥「…………」スッ

貴音「いらっしゃいませ…」ペコ

小鳥「!貴音ちゃん…!!その恰好はバッバーテンダー!?」

千早「いらっしゃいませ」

小鳥「わぁ!千早ちゃんはウェイターさんの姿なのね!…ウェイトレスじゃダメなの?」


千早「わっ私は…あんなフリフリの似合いませんから…///」

小鳥「フリフリ…?」

春香「あ、小鳥さん!いらっしゃいませ~」

響「おぉ!ピヨ子!すごい綺麗な恰好してるなぁ!」

小鳥「ふぉおおっ!春香ちゃんと響ちゃんのフリフリ!堪んなっあっ」ムグ

P「どうしたんですか?小鳥さん?」

小鳥「いや…うるさいかな…って思ったら…お客さんが居ない?」

千早「今日は定休日という事で、私達の貸切ですよ?」


小鳥「え?…あぁそっか…でもよくマスターさん…」

春香「…うふふ…小鳥さんの為にって言ったら快く貸してくれましたよ!」

小鳥「…そう…ありがとう…」 ガチャ チリンチリン♪

亜美「アレ!?もうピヨちゃん居るぢゃん!」

やよい「んもーだから言ったんだよ?ちゃんと待ってようって!」

真美「だってぇ…」

伊織「Barなんだから、お酒ばっかりなのは当然でしょう?」

亜美真美「「なんかちょっとしょっぱいお菓子食べたかったのぉ!」」


春香「姿が見えないと思ったら、コンビニ行ってたんだ」

やよい「あっすみませんっ春香さん、お手伝いもしないで…」

春香「いーよいーよ、コッチの準備は終わってるし」

貴音「…小鳥嬢…何か飲まれますか?」

小鳥「え?…じゃあ…何かいただけるかしら?」

貴音「はい…」カラン…トクトク…キュ…

貴音「…参ります」カッ カッシャカッシャカッシャ…

小鳥「おぉ…(ぶるんぶるんしよる!!)」ムフー

千早「くっ」


貴音「…お待たせしました…〝しんでれら〟で御座います」

小鳥「わぁ~ありがとう…うん?シンデレラって…ノンアルコールよね?」

貴音「申し訳ありません…私はまだ未成年の為…酒類の扱いは…」

小鳥「ふふふっそうよね…ん♪おいしい」ゴク

貴音「えぇ…魔法がかかっていますから」 ガチャ チリンチリン♪

小鳥「魔法…?」

美希「あっ!小鳥~!」



真「あぁっホラ!事務所でのんびりし過ぎたんだよ」

雪歩「ごっごめんね、お茶おかわりしてる場合じゃなかったね」

律子「後は社長だけね…」チラ

P「…それじゃあ、そろそろ…」

一同「…………………」ニヤリ

小鳥「!?なっ何!?みんな…」

春香「ライト!」パチン バスン

小鳥「きゃっ…え?何を…」パッ


春香「小鳥さん♪」

小鳥「…えっと…まさか…あぁいえ…このBarに連れて来られて時点で」

亜美「わかっちゃった?」

小鳥「えぇ…」

響「ステージにどうぞだぞ!」

千早「音無さん…一曲…お願い出来ますか?」

美希「聞きたいの~!」

小鳥「まっ待って!心の準備ってものが…ね?」


律子「なるほど~一理ありますねぇ…それじゃプロデューサー?」

P「はいはーい…準備の方!お願いします、メイクさーん!」

小鳥「メイクっ!?」

あずさ「はぁい♪」トコトコ

小鳥「ってあずささんがメイクですか!?」

あずさ「本日メイクを担当させていただきます、三浦 あずさと申します~」ペコ

小鳥「知ってますよ!何なら酔っぱらった時の甘え癖まで知ってますよ!!」

あずさ「あらあら、うふふ…」ニコニコ


P「小鳥さん、控室に行きましょうか」

小鳥「うぅ…わかりましたよぉ…」

貴音「小鳥嬢…」

小鳥「貴音ちゃん?」

貴音「…小鳥嬢はまだ…魔法にかかったままなのですよ?…」

小鳥「え?…まっ魔法…?」

貴音「うふふ…楽しみにしております。」カラン

貴音「今宵限りの…素敵な魔法を…」


/バックヤード

P「…まっ控室といっても、小さな洗面台に椅子があるだけなんですけどね」

あずさ「それでも、十分です。お化粧直しますね」 パタパタ

小鳥「おっお願いします…って!本当に歌うんですか?」

P「えぇ!これも、みんなで考えてみんなで決めた事なんです」

小鳥「私に一回聞いて下さいよぅ」

あずさ「それじゃあ、サプライズになりませんから~うふふ…」

小鳥「朝から驚かされっぱなしですよぅ」

あずさ「あらあら~…でも…もう一度小鳥さんの歌が聞きたいんです」

小鳥「あずささん…」


P「…小鳥さん…本気でアイドルやる気ありませんか?」

小鳥「ええええっ!?///なっ何言ってるんですかいきなりぃいいっ!?」オタオタ

あずさ「あぁっ動いちゃダメですよ?小鳥さん?」ギュム

小鳥「だだだって!///プロデューサーさんが変な事をいきなりっ」

P「変な事って…いやぁ今日一日で売り出し方とか企画とか考えちゃって…」

小鳥「むっむ無理ですよぉ!年齢ってものを」

P「えー?でも他の事務所には30歳を越えても活動してらっしゃる方が」

小鳥「ウチはウチ!よそはよそです!!」

あずさ「あらあら~」パフン


/Piano Bar Unamela・前

高木「何だ…顔を見て行かないのかね?…黒井」

黒井「…フンッ当然だ…私はな高木、貴様と違って忙しいんだよ」

高木「ここまで来ておいてかね…」

高木「音無君も喜ぶと思うんだがねぇ」

黒井「知らんよそんな事…ではな…」ブゥウン…キィ

秘書「お待たせしました、黒井社長」ガチャ

黒井「…………おい、高木」

高木「?何だね?」


黒井「……フンッ」ガサッ バサッ

高木「おぉっと…コレは花束?…黒井」

黒井「おい、変な勘繰りはよせ…私はな…」

黒井「後部座席にこんなものがあるのが、邪魔なだけだ」スッ バタンッ

黒井「…何をボサッとしている、車を出せ」

秘書「あっはい。」ブルゥルン…ブウウン

高木「…照れ隠しが下手だな…そういう…男だからか…」


/Piano Bar Unamela・バックヤード

P「駄目ですかぁ…俺、スカウト失敗してばっかりだなぁ」

小鳥「なんですか、スカウトって…もぅ///」

あずさ「小鳥さんと一緒にステージに上がるのも…楽しそうですねぇ…」

P「でしょっ!?」

小鳥「二人とも!!///」

P「あずささんと小鳥さんとか、千早とデュオでも面白いかなーって」

小鳥「そういうのは妄想に留めておいて下さい…それに…」

P「それに?」


小鳥「今は、みんなの笑顔を見守る方が幸せなんです…」

あずさ「…小鳥さん…」

P「そうですか…」

P「まぁせめて、今日だけは…俺が小鳥さんのプロデューサーって事で」

小鳥「え…ふふふっ…はぁいわかりましたっプロデューサーさん♪」ニコニコ

P「それじゃあ…ステージに向かいましょうか」

小鳥「…はい、よろしくお願いします。」


あずさ「じゃあ…私も席で見させて貰いますね」ガチャ パタン

小鳥「ううぅ…緊張してきたぁ…」

P「あれ?まだ緊張してますか?」

小鳥「こういう緊張はですね、歌い出すまでしっ放しなんです…」

P「あはは」

小鳥「なんで笑うんですか!!もぅ!!」

P「大丈夫ですよ小鳥さん…俺がついてます」 ガチャ

小鳥「…ふふふっ…(すごいなぁ…何だか…本当に安心しちゃう…)」


/廊下

P「手を挙げてもらえば曲が始まりますから…小鳥さん?」

小鳥「えぇ…大丈夫ですよ」

P「…はい」

小鳥「あの…プロデューサーさんにお願いしたい事が一つ」

P「俺に?何でしょう?水ですか?」

小鳥「いえ…その…出る時に、背中を押して貰えますか?」

P「背中を…はい、わかりました。」

小鳥「すみません変な事を…あはは…」


P「変な事なんて…俺は小鳥さんのプロデューサーですから」

小鳥「…ありがとうございます。スゥ…それじゃあ、行って来ます!」

P「はい!小鳥さんなら出来ます!頑張って!」 ポン

コッコッコッコ…

小鳥「…(優しく押された背中がほのかに暖かい…)」

小鳥「(みんなの…拍手が聞こえる…コレは私のステージ…)」パチパチパチパチ…

小鳥「(魔法がかかった…私のステージなのね…)


/Piano Bar Unamela・ステージ

亜美真美「「ピヨちゃ~ん!」」パチパチパチパチパチ…

小鳥「はーい♪」フリフリ

伊織「静かにしてなさいっ」グニ

亜美真美「「はぁい♪いおりーん」」

小鳥「(照明は薄暗くても、みんなの顔が見える…)」

小鳥「(なんだか…みんなワクワクした顔ね…)」

小鳥「(…とっても眩しい…だけど柔らかな…『光』)」スッ


小鳥「今、輝く一番星 ひとつ夢を願った…♪」

小鳥「だけど今日もまた終わってゆく♪」

小鳥「ただ自分でいたいのに… ただ笑っていたいのに…♪」

小鳥「だけど成れなくてもう出来なくて落ちる涙♪」

小鳥「夜が闇で空を消しても 雲が銀河を隠しても♪」

小鳥「小さくたって あの花の様に 星は光を咲かせてく♪」

小鳥「どうか負けないで 自分を信じて大丈夫だから♪」

小鳥「どうか止めないで 夢が朝になっても覚めないなら♪」

小鳥「明日を迎えにいってらっしゃい♪」


美希「…小鳥の歌って不思議なの…」

春香「そうだね…なんだか、心が安らぐって言うか」

千早「聴いてる人に…語りかけるような…」

貴音「とても…近くに感じる事が出来ますね」 ガチャ チリンチリン♪

高木「やぁ遅れてしまったかな?」

律子「社長、遅かったですね…ふふふっ…なるほど」

高木「?…あ、いやコレはだね…まぁいいか…」


小鳥「光り輝け みんなひとりひとつの光を♪」

小鳥「光り輝け あなたらしいあなたのその光を♪」

小鳥「愛してるから♪」

小鳥「どうか負けないで 自分を信じて大丈夫だから♪」

小鳥「どうか止めないで 夢が朝になっても覚めないなら♪」

小鳥「明日を迎えにいってらっしゃい♪」


パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ…

コッコッコ…パァッ

小鳥「?…あ…」クル

高木「やぁ…僭越ながら…私から贈らせてもらおうかな?」

小鳥「高木社長…」






高木「音無君…誕生日おめでとう、君が居てくれて本当に良かった」

小鳥「……ありがとうございます…高木社長…」ニコ





春香「小鳥さん!誕生日おめでとうございます!!」

響「自分と春香の二人でケーキ作ったんだ!すんごく大きいんだぞ!!」

小鳥「本当?嬉しいわぁ」

雪歩「それじゃあ、切り分けましょう…えっと…」

春香「手伝ってくれる?ケーキは冷蔵庫にあるから」

千早「今、出すわね…」ガコン

千早「…あら?」

響「どうしたんだ?千早…あーっ!!苺が減ってるぅ!!」


亜美真美貴音「「「!!!」」」

律子「…おい…」

亜美「ごめんなさっアイタタタタッ」ギリギリ

真美「ぼすけてっあああああああっ」ゴリゴリ

伊織「何してんのよ…」

貴音「おっお待ち下さい、減ったのは四つですが、私達は一つずつしかっ」

律子「食べた事が問題だろぉおがぁあ」

貴音「はやぁあああっ!堪忍っかんにんしぃいいいっ!!」ゴリゴリゴリゴリゴリ

小鳥「…うふふ…」


おわり


春香「しょうがないなぁ…とりあえず苺足して」

響「…冷蔵庫に近づいたのって…亜美と真美と貴音を除くと…」

千早「…飲み物を取ったあずささん…?」

あずさ「!!」ダラダラダラ

律子「あずささん…」ゴゴゴゴゴゴゴ…

あずさ「ちっ違うんです律子さっあぁああんっ…」ゴリゴリゴリゴリ


ほんとにおわり


小鳥さん!誕生日おめでとうございます!!

お付き合いを前提にけこけこっこコケーーー!!


色んな妄想はするけど、自分を主役に置くことが少ない…

そんな小鳥さんを、主役として扱うにはどうしたらいいかなと考えて

連れ回して、チヤホヤするというネタに至りました。

こんなに愛されてる事務員さんは世界広しと言えど小鳥さんだけですね。


幕張での追加分狙いましたが…まぁ無理ですよね、そうですよね

ライブビューイングには行けるので、声援と念を送ろうと思います。


次回は事務所対抗運動会を…響の誕生日と前後するかもしれませんが

どちらかを予定しています。

よろしくお願いします。


読んでいただいた皆様、ありがとうございました。

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