ペトラ「オルオが男前?」(70)


〜旧調査兵団本部〜


ペトラ「え!?今なんて言いました!?」


ハンジ「オルオが男前なんだって〜」


ペトラ「誰がそんな事を!?」

ハンジ「本部の女の子達が噂してたよ?」


ペトラ「女の子…達!?」


ペトラ「複数系ですか?」


ハンジ「複数系ですよ」


ペトラ「いやいやいや、ないですよ?オルオですよ?」


ハンジ「強いじゃん?」


ペトラ「兵長の方が強いです」


ハンジ「優しいじゃん?」


ペトラ「兵長の方が…(兵長を優しいというのか?)」


ハンジ「ンフフ〜♪」


ガタッ

リヴァイ「…」


リヴァイ「…何の話だ?」

ハンジ「ちょうど良かったよ!!リヴァイはどう思う?」


ハンジ「オルオって男前じゃない?」


リヴァイ「…強えな、でないと、俺が誘ったりしねぇからな」


ハンジ「リヴァイの男前の定義は強さだね♪」


ハンジ「世の女の子はね、確かに強さを求める」


ハンジ「でも、強いだけじゃなくて」


ハンジ「相反する可愛さも求めるんだよ?+優しさ」


ペトラ「!!」


ハンジ「見てごらん?リヴァイを!」


ハンジ「人類最強と呼ばれつつも、30過ぎまで売れ残り!!」


リヴァイ「…おい」


ハンジ「強くても、隙がない!」


ペトラ「兵長は、独身貴族というのでは?」


リヴァイ「…」 コトンッ


ペトラ(飴ちゃん?ご褒美!?)


ペトラ「ありがとうございます」 ペコリ


ハンジ「リヴァイは、部下には優しいよ?部下にだけ!!」


ハンジ「側で見てて分かるけど、浮いた話はないなぁ」


リヴァイ「…うるせえぞ」


ハンジ「まあ、よく考えてみたら?」 クスクス


ガチャッ

ハンジ「お?エレン、お邪魔してるよって」


ハンジ「濡れてるね!?もしかして雨降ってきた!?」


エレン「夕立です」


ペトラ「夕立!?ヤダッ 洗濯干してたんだった」 ガタッ


ガチヤッ バタンッ タタタタタッ


エレン「何の話をされてたんですか?」


ハンジ「ペトラに魔法をかけたんだよ♪」


エレン「?」


リヴァイ「…」 パサッ


リヴァイ「…拭いとけ」


エレン「(タオル?)ありがとうございます」


〜庭〜

パタパタッ

ペトラ(急に雨が降るなんて!!)


ペトラ「ん?オルオ?」


オルオ「ペトラか?」


ペトラ「オルオ?取り込んでくれたの?」


オルオ「ああ…雨が降ってきたからな」


ペトラ「今日の洗濯当番…私なのに」


オルオ「気付いた人がすればいいじゃねえか」


ペトラ「持つよ、貸して」

オルオ「いいって、それ位」

オルオ「濡れるから走るぞ!!」


〜廊下〜

ペトラ(結局オルオが運んでくれた…)


ペトラ(分隊長が変な事を言うから、気になるじゃない)


ペトラ「あっ!エレン!!」


ペトラ「エレンはオルオをどう思う?」


エレン「(いきなり何だろう)どうって!?」


ペトラ「気持ち悪いよね?」

エレン(気持ち悪い?)


ペトラ「本部でね、オルオカッコいいという噂があるらしいの!」


エレン「ああ…それなら知ってますよ」


エレン「…俺の同期にも憧れてる子がいましたから」

エレン「確か告白したはずですよ?」


ペトラ「!?」


ペトラ「付き合ってるの!!!?」 クビヲシメル


エレン(くっ!苦しい…)

エレン「…」 ガクッ


エレン「…」


ペトラ(はっ!つい落としてしまった!!)


オルオ「どうした!?ペトラ?」


ペトラ(なんてタイミングよ!!) ギリッ


ペトラ「エレン…疲れてるみたいなの…」 シレッ


オルオ「!!」


オルオ「しょうがねぇなぁ」
ヨイショ!


オルオ「部屋に運んでくるわ…」


ペトラ(エレン!!ごめん!!)

ペトラ(何なのよ!今日は)

ペトラ(オルオの優しいトコを見せて)


ペトラ(惚れさせるワナかしら)


ペトラ(今日はダメだ…)


ペトラ(お風呂入って、兵長を数えて寝よう…)


ペトラ テクテクテク


ペトラ(私は兵長が好き、兵長が好き)


〜お風呂〜

チャプン

ペトラ(私は兵長が好き)


ペトラ(私は兵長が好き)

ガラッ!!


ペトラ「…!!、兵長??」


リヴァイ「…」


ペトラ「…」


ペトラ「…はっ裸の、へっ兵長?」


ペトラ(見てしまった、くっきりはっきり)


ペトラ ブクブクブク…


〜ペトラ部屋〜


ペトラ「ンッ」


ペトラ「私…お風呂で…」


ペトラ(お風呂!そう!兵長が入ってきて)


ペトラ「兵長!!」


リヴァイ「…なんだ?」


ペトラ「…」


リヴァイ「…」


ペトラ(凄く気まずい…)

ペトラ(あのシチュエーションだと、兵長がベッドに運んでくれたんだよね?)

ペトラ(はっ恥ずかしい)


リヴァイ「…大丈夫か?」


ペトラ「大丈夫です!!」


ペトラ(一応、タオル巻いてあるけど、タオルは兵長が巻いたのよね?)


リヴァイ「…ならいい」


リヴァイ「ペトラ…野郎ばっかりだ…」


リヴァイ「鍵はかけろ」


ペトラ「すみません…考え事をしていて…」


リヴァイ「…考え事?」


ペトラ「…」


ペトラ(オルオの事を考えたくないから、兵長で消そうとしてました)


ペトラ(どうしてオルオの事ばかり…)


ペトラ(オルオ告白された子と付き合ったのかなぁ)

ペトラ(脱童貞とか…童貞とか…)


ペトラ「…童貞」


リヴァイ「!!」


リヴァイ(ドキドキドキ…童貞)


ペトラ(いつも兵長の真似ばかりして)


ペトラ「…気持ち悪い」


リヴァイ「!?」


リヴァイ(ドキドキドキ…気持ち悪い?)



ペトラ(エレンの同期に告白されただと?嘘よ!!)


ペトラ「…モテないくせに」

リヴァイ「!!」


リヴァイ(…もてないくせに?)


リヴァイ(遠い目…)


リヴァイ「…悪かった…」 フラフラフラ


ペトラ「?」


ガチャリ バタッ


ペトラ(兵長?青い顔して帰られたけど)


リヴァイ(風呂を覗いたと思われたな…)


リヴァイ(30過ぎて童貞で…)


リヴァイ(若いペトラの風呂を覗く、気持ち悪い変態)


リヴァイ(そんな事をするのは、モテないか…)


リヴァイ「フフッ」


コンコンッ


ペトラ「(兵長?)…どうぞ?」


オルオ「俺だ…」


ペトラ「なんだオルオか…」

ペトラ「何よ!!」


オルオ「風呂で倒れたって聞いたが…元気そうだな?」

ペトラ「オルオに心配されるまでもない」


ペトラ(オルオはOKしたのかしら…)


オルオ「やっぱり、まだしんどいだろ?」


ペトラ(この顔で脱童貞ね…)


オルオ「リンゴすってきたぞ?」


ペトラ(リンゴ?)


ペトラ「リンゴ好き…」


オルオ「ああ、知ってる」


ペトラ(私の好きなもの覚えていてくれたんだ)


ペトラ(あれ?2人きりだと気持ち悪く思わないな)


ペトラ「あのさぁ、エレンから聞いたんだけど…」


ペトラ「エレンの同期に告白された?」



オルオ「ああ…」


ペトラ「嬉しかった?」


オルオ「ああ…」


ペトラ(そうかぁ…)


ペトラ「良かったね…」


オルオ「良かったのか?」


オルオ「ペトラは本当に俺の事は、なんとも思ってねえんだな」


ペトラ「オルオが告白、嬉しかったって…」


オルオ「そりゃ…俺みたいな男を好きになってくれた気持ちが嬉しかっただけだ…」


オルオ「でも、付き合う事はできねえな」


ペトラ「!?」


オルオ「好きじゃねえのに、付き合うなんてできねえだろ?」


ペトラ(そういう生真面目なとこ好きだよ)


ペトラ(あれ?私…好きなのかな) グスッ


オルオ「泣いてるのか」


ペトラ「泣いてないよ」


オルオ「…」


ペトラ(綺麗にアイロンかけたハンカチ)


ペトラ(兵長の真似じゃなくて、これがオルオなんだろうな)


オルオ「お前が兵長を慕っているのは知ってるよ…」

オルオ「俺は一生、兵長には追い付けないな」


ペトラ「…違う」


オルオ「?」


ペトラ「お風呂で倒れた時、ずっとオルオが気になってた」


ペトラ「兵長が、この部屋にいた時も、ずっとオルオの事を考えてたの…」


ペトラ「オルオが同期に告白されたと知って、動揺してエレンの首をしめたわ…」


オルオ(今何気に怖いこと言ったな…)


ペトラ「…ヤキモチやいてしまう」


オルオ「…」


オルオ「ヤキモチなんて、カワイイじゃねぇか」


オルオ「全部、俺に預けてくれよ、ペトラ?」


ペトラ「!!」 ガバッ!


オルオ「急に起き上がるなよ、大丈夫かって…」


オルオ「ペトラ…タオルしか巻いてなかったのか…」

ペトラ(あっ…倒れた後、そのまま布団で寝てたんだった)


ペトラ(恥ずかしい)


オルオ「…」 パサッ


ペトラ(オルオの上着)


ペトラ「ありがとう」


オルオ「ゆっくり寝ろよ…」

ペトラ「オルオ…」


ペトラ「眠るまで側にいて…」


オルオ「ああ」


ペトラ「…抱っこいい?」

オルオ「!!」


オルオ「…それはちょっと」

ペトラ「ダメ?」


オルオ「俺も男だからな…我慢できるか自信ねえ」


ペトラ「…いいよ?」


ペトラ「我慢しないで、いいよ?」


オルオ「…」


オルオ「…限界だな」 ギシッ

ペトラ「…優しくしてね?」

オルオ「当たり前だろ」


「…」



〜食堂〜


リヴァイ「…」 ハア


ハンジ「ペトラどう?」


リヴァイ「目え覚めた…」 ハア


ハンジ「…どうしたんだよ〜」


リヴァイ「なあ…俺は童貞で、気持ち悪く見えるか?」


ハンジ「…ププ!ごめん!!アハハハハ!!!!」


リヴァイ「…そんなに笑う事ねえだろうが」


ハンジ「真面目な顔して言うからだよ!」


ハンジ「で、童貞なの?」クスクス


リヴァイ「…」


リヴァイ「…なあ?」


リヴァイ「オルオがペトラの部屋にリンゴ持っていったんだが」


ハンジ「そんなんだ?」 ニヤニヤ


ハンジ「それは今頃、仲良くしてるんじゃない?」


リヴァイ「…」


ハンジ「ペトラが毒舌はくのは、オルオが気になるからだよ?」


ハンジ「素直じゃないペトラに」


ハンジ「ハンジさんは、魔法をかけました♪」


リヴァイ「…魔法だと?フザケるな」 チッ


ハンジ「本当だよ?オルオに素直になれるヤキモチの魔法だよ?」


リヴァイ「…」



ハンジ「で…」


ハンジ「リヴァイは童貞なの?」


リヴァイ「…ほう?」


リヴァイ「余程知りてぇみたいだな?」 ガタンッ


リヴァイ「確かめてみるか?」


ハンジ「…冗談?」


リヴァイ「かなり」


リヴァイ「本気だ…」





ハンジの言葉の魔法で… ほんの少し 素直になれたペトラと、一途に思い続けた気持ちが通った オルオの話。





おわり

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