戦士「この名が戦士である限り」 (6)



勇者「戦士さん、宜しくお願いします!」

戦士「ん、宜しく頼むよ勇者様」

勇者「えへへ、慣れない旅かもしれませんが、私がついてるので安心して下さいね!」

戦士「了解した」

勇者「それでは! 早速隣の町へ!」

戦士「おー」



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勇者「いやーいつフィールドに出てもドキドキしますね!」

戦士「そうだな」

勇者「今日は良い天気ですね! 雲が美味しそうです!」

戦士「そうか?」

勇者「戦士さん戦士さん!」

戦士「どうした」

勇者「スライムに囲まれました!」

戦士「なぜ気づかなかったんだ」


勇者「戦士さんは下がってて下さい! レベルが上がるまではこの程度は私一人で倒します!」

戦士「うむ」

勇者「たぁーっ!」

< ガッ!

< ドテッ!

勇者「……いたいです」

戦士「膝を擦りむいたな、薬草使うか」


戦士「初期装備でもスライムくらいは倒せる」

勇者「あぅぅ…私の方が上級者なのに、何だか面目無いです…」

戦士「勇者様に怪我がなければ良い」

勇者「そうですか? なら次からは転ばないようにします!」

戦士「そうしてくれ」

勇者「転びそうになったらダイブします!」

戦士「なんでだ」


戦士「勇者」

勇者「なんですか戦士さん」

戦士「そろそろ日が暮れる、もう休むぞ」

勇者「大丈夫です! 次の町ならこの先を進んで街道に出てしまえば直ぐです!」

戦士「勇者様の体力だとそれじゃ疲れきっちまう」

勇者「そんな事ないですよぉ!」

戦士「足がプルプルしてるぞ」


戦士「とりあえず火は着いたな」

勇者「これで今夜は大丈夫ですね!」

戦士「交代制で火を見よう、勇者様は最初に寝ててくれ」

勇者「後で起こして下さいね!」

戦士「ああ」

勇者「……Zzz」

戦士「…俺の膝を枕にして寝るなよ」

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