クリスタ「66のダイアローグ」(371)

♯オープニング

サシャ「あっさごはん♪あっさごはん♪」

コニー「あーくそ、サシャに先越された!」

ジャン「はあーあ……まだ眠いぜ。おい、マルコ、今日は何か予定あるのか?」

マルコ「図書室に行こうと思うよ」

アルミン「……おはよう」

エレン「おはようミカサ」

ミカサ「おはよう、エレン。……アルミンはまだ眠いの?」

アニ(……今日は自主トレでもするかな)

ライナー「ベルトルト、こっちが空いてるぞ」

ベルトルト「うん、ありがとう」

ユミル「全員揃ったぜ。今日の号令はお前だろ」

クリスタ「うん、じゃあみんな」

「いただきまーす!」

♯1 ミカサとアルミン


アルミン「ご馳走でした」

アルミン「……ふう」

ミカサ「アルミン」

アルミン「ん、どうしたの?ミカサ」

ミカサ「それはこっちの言葉。さっきから様子がおかしい」

アルミン「そんなこと……」

ミカサ「ある」キッパリ

ミカサ「……何年一緒にいると思っているの?」フウ

アルミン「!!」

ミカサ「アルミンは頭がいい、凄く良い」

ミカサ「でも人に頼るのも大切」

アルミン「……ありがとう、ミカサ。実はね」

ミカサ「しおりを無くした?」

アルミン「うん……」

ミカサ「それなら新しいのを……!」ハッ

ミカサ「もしかして、アルミンのお爺ちゃんがくれたしおり?」

アルミン「あ、覚えてたんだ」

ミカサ「……ごめんなさい、新しいのをなんて言ってしまった」シュン

アルミン「あわわ、気にしないでよ!覚えていてくれただけ凄く嬉しかったよ!」

ミカサ「……ういやつ」ナデナデ

ミカサ「無くしたことはいつどこで気づいたの?その前はどこにいたの?ポケットの中も見た?」ナデナデ

アルミン「ミカサ、なでるのを!なでるのを一旦とめて!」グラグラ

アルミン「頭ぐらぐらする」

ミカサ「私も探してみよう。見つけたらすぐに知らせる」

アルミン「え、そんな、悪……!」ピト

ミカサ「だめ」

アルミン(唇に人差し指を当てられてしまった)

ミカサ「アルミンがしょんぼりしている。それだけで私達は動く理由がある」

ミカサ「……それとも、アルミンは私が落ち込んでいても何もしてくれない?」

アルミン「まさか!ミカサを落ち込ませたままにしておくなんて……」ハッ

アルミン「……うん、分かった。じゃあ、物のついでで構わないから探してよ」

ミカサ「任せて」



アルミン「……ん?私達が動く理由?」

アルミン「達って……あー成る程」

♯2 ミカサとエレン


ミカサ「と、いうわけなの」

エレン「それでか。昨日の夜から少し変だとは思ったんだ」

ミカサ「……何故、その時に話を聞かなかったの?」ギロリ

エレン「向こうから話しかけてくるのを待つってのも友情だと思うぜ?」

ミカサ「エレンは少し冷たい」

エレン「お前はちょっと過保護だよ」

ミカサ「アルミンの事だからこっちから聞いてあげないと全部一人で解決しようと思ってしまう。少し過保護くらいがちょうど良い」

エレン「あいつだって男なんだぞ」

ミカサ「でも、エレンだってアルミンが心配でしょ?」

エレン「……その質問は卑怯だろうが」

ミカサ「私は女の子なので」

エレン「ん?」

ミカサ「少しくらい卑怯でも許される」

ミカサ「と、思う」

エレン「…………」

エレン「女の子?」ダレガ?

ミカサ「ふんっ」ドゴオッ

エレン「ぐはあっ」

ミカサ「エレン。これは教育。これは愛の鞭」プンプン

エレン「おま、みぞおち……おま……」フルフル

ミカサ「私の心の方が傷付いた」

ミカサ「ので、エレンの力は借りない。アルミンのしおりは私一人で探す」ダッ

エレン「あ、おい!くっそ、すげー足はえー!」

エレン「……冗談通じない奴だな」ハア

エレン「ミカサが女の子だなんて、わかってるっての」

エレン「……馬小屋の掃除当番が済んだら俺も探すか」

♯3 ベルトルトとコニー


ベルトルト(今日は……本でも読もうかな)テクテク

ベルトルト(この前見つけた本、内容は面白そうだったんだけど文法が古くて挫折したんだったな)テクテク

ベルトルト(アルミン辺り、良い辞書を持っていないだろうか。……おっと、ここを曲がって、と)テクテク…

コニー「あぐっ!」ドンッ

ベルトルト「わっ!?」ドンッ

コニー「いでで……鼻潰れるかと思ったぜ。おい、お前ちゃんと前見ろよベルトルト!」

ベルトルト「ご、ごめん。見えなくて」

コニー「気をつけろよな!……?…………!」

コニー「まてよ、見えなかったって、俺が小さいと言いたいのか !!?」

ベルトルト「そんなつもりはなかったけど」

ベルトルト(そうかもしれない)

コニー「そうだって顔についてあるんだよ!!!」

ベルトルト「顔に書いてある?」

コニー「そうそれ」

コニー「くそー!背高のっぽ!」

ベルトルト「それ悪口?」

コニー「今に見てろよ!」ダッ

ベルトルト「ああ、走ると危ない……まあいいか」

♯4 コニーとユミル


ユミル「どーろりとしたーハブ酒ー♪」テクテク

タタタタタ

ユミル「どーろりとした……ぎゃぷ!?」ドゴン

コニー「いてえ!!」ドゴン

カン、パキン

ユミル「ぐおお……」フルフル

コニー「いでで……って、何だブスか」

ユミル「何だじゃねえだろ、ハゲ……」

コニー「ていうか何か変な歌が」

ユミル「気のせいだ」

コニー「妙に可愛い声で」

ユミル「気のせいだっつってんだろ。……あれ?」

ユミル「髪が下りてる……髪留め落としたか?」キョロキョロ

コニー「……あ」ギクリ

髪留め「クパア」

ユミル「あちゃー割れてやがる」

コニー「すまんユミル、俺踏んだかも」

ユミル「あ?いーよいーよ。安物だ」

ユミル「くはは、つーかお前が私に申し訳なさそうな顔するとか!珍しいもん見たぜ」

コニー「あ?女のアクササリー壊しちまったんだから当たり前だろ」

ユミル「え」

コニー「……ん?何か間違ったか……アクセサリーだっけ?」

ユミル「いや、違う。いやアクセサリーで合ってるんだが、そうじゃなくて」

コニー「分けわかんねー事言いやがる。俺もう行くからな」

ユミル「おう」



ユミル「……女、ねえ」ポリポリ

♯5 エレンとクリスタ


エレン「クリスタ、このブラシはどこにしまえばいいんだ?」

クリスタ「それは普段使うから手前の棚ね」

エレン「さんきゅ」

エレン「あ、この馬。この前の演習で乗った奴だ」ナデナデ

クリスタ「あはは、確か……落馬しかけてたよね?」

エレン「ああ。ジャンの野郎が『死に急ぎ野郎』はこれだからってうるせーのなんのって」ハア

クリスタ「ふふ」

クリスタ「……死に急ぎ、かあ」

エレン「ん?」

クリスタ「いや……なんとなく、私とエレンって似てるのかもなって思って」

エレン「? どこがだよ」

クリスタ「私も死に急ぎ野郎なのかなーって思うから」

クリスタ「……やだ、何言ってるんだろうね。ごめんね」アセアセ

クリスタ「ほら、後はここ片づけちゃおっか」アセアセ

エレン「……死に急ぎ」



エレン「俺は、クリスタと俺が似ているとは思わねえ」

クリスタ「え?」

エレン「少なくとも俺は自分が死に急いでいるとは思わねえし、死ぬつもりもない」

エレン「巨人を残らず駆逐して、壁の外を自由に見て回る日まで絶対に死なねえ」グッ

クリスタ「……あ」

クリスタ「そっか……根本的に違うんだなあ」

エレン「クリスタ?」

クリスタ「ううん、そうだね……エレンと私は似てなかった!」アハハ



クリスタ(私はただの、死にたがりだもんね)

♯6 サシャとクリスタ


サシャ「さっちゃんはねー♪サシャって言うんだほんとはねー♪」ガサガサ

クリスタ「サシャ」

サシャ「クリスタ!待ってましたよー。まあ、ユミルはまだ来てないんですけど」

クリスタ「そっか……」

サシャ「クリスタ?」

サシャ「あ、クリスタ。この実甘くて美味しいですけど、食べます?今採ったんですけど」サッ

クリスタ「ん……今はいいかな」

サシャ「ふふ、これからケーキ!食べに行くんですもんねぇ」

サシャ「ミーナオススメのお店なんですよ。楽しみですねー!」

クリスタ「そうだね」

サシャ「ふふ、クリスタはイチゴ好きでしたよね?ばっちりあるらしいですよ!」ピース

クリスタ「楽しみだなあ」

サシャ「ユミルは大人だから、少しビターなのが似合いそうです」

クリスタ「うん」

サシャ「美味しいケーキ食べたらきっと元気になっちゃいますよ!だから……」

クリスタ「うん」

サシャ「クリスタ、そんなに悲しい顔で笑わないでください」シュン

サシャ「エレンと掃除当番でしたよね。何かありましたか?」

クリスタ「違うの。エレンは関係ないよ」

クリスタ「ただ私が悪いだけなの……」

サシャ「クリスタ……」

クリスタ「ごめん、今日はケーキ屋さん行けないや。……本当にごめんね、折角誘ってくれたのに」

サシャ「それはいいんですけど、クリスタ大丈夫ですか?」

クリスタ「ユミルには適当に誤魔化しておいてよ。ごめんね」

サシャ「あ……クリスタ!」

サシャ「大丈夫って顔してないやんか……」

♯7 サシャとユミル


ユミル「あれ、クリスタは?」

サシャ「ユミル……クリスタは、用事があるそうで」

ユミル「来れなくなった?」

サシャ「はい……」

ユミル「……何かあったか」

サシャ「私にもよく分からなかったです」

ユミル「ふぅん……」

ユミル「お前が何かしたんじゃねーだろうなー!」ガバッグリグリ

サシャ「ひゃー!やめてください!折角採った実が落ちる!赤い実はじけちゃう!」

ユミル「おらおらおらー!」

サシャ「んもー乱暴さんなんですから」

ユミル「うるせーな」

サシャ(私が落ち込んでいるからからかってくれたのはなんとなく分かりますが)

サシャ(それ言うと今度は本気でぐりぐりされそうですね)

サシャ「あ、この実食べます?」

ユミル「おう、くれ」

サシャ「……今日、どうしましょっか」モグモグ

ユミル「クリスタが一番楽しみにしてたからな……」モグモグ

ユミル「結構うめーなこれ」

サシャ「でしょ」

ユミル「……今度にするか。私は別にケーキとかどうでもいいし」

サシャ「楽しみなくせに」

ユミル「」チョップ

サシャ「ぬるぽっ!」ガッ

サシャ「……照れ隠しが痛いですよ、ユミル」シクシク

ユミル「変なこと言う奴が悪い。……あーあ、図書室で本でも読むかな」

サシャ「あ、そう言えばクリスタの話で聞きそびれてましたが、髪どうしたんです?」

ユミル「イメチェン」

サシャ「下ろしたのも可愛いですよ」

ユミル「っ!……っ!」グリグリ

サシャ「あだだだだ本気だ!本気のぐりぐりだ!」イタイ!

♯8 ミカサとアニ


ミカサ「あにしてるの?」

アニ「……」

ミカサ「ちなみに」

ミカサ「今のはなにとアニをかけたジョーク」

アニ「うん」

ミカサ「つまらなかった?」

アニ「うん」

ミカサ「なんと」

ミカサ「で、何をしているの?裏庭のこんなところに這いつくばって」

アニ「這いつくばってんのはミカサもじゃない」

ミカサ「私は探し物」サカサカサカ

アニ「速い。這う動きが速くて怖い」

ミカサ「で、あにしてるの?」

アニ「……猫」

ミカサ「猫。……本当だ、ここの下に」

ニャーン

ミカサ「にゃーん」

アニ「にゃーん」

ミカサ「可愛い」

アニ「可愛いね」

ミカサ「毛並みが黒くてぱっちりした目。エレンみたい」

アニ「エレンはこんなに可愛くないよ」

ミカサ「うん」

アニ「同意しただと!?」ビクッ

アニ「誰だあんたは!!」

ミカサ「エレンとは喧嘩中ですので」ツーン

アニ「やれやれ……どっちが悪いんだか知らないけど、ほどほどにしなよ」

ミカサ「よけいなお世話」

アニ「エレンはあんたに対して毎回そう思ってるんだろうね」

ミカサ「むう」

ニャーン

ミカサ「……にゃーん」

アニ「にゃーん」

今日はこの辺りまでで

乙。なんだこれ全員かわいいぞ。

和むわぁ

こういうの素敵だわーほのぼの


みんなかわいい


こういう短編集的なの良いわ


ミカサかわいい
いや、ミカサだけじゃないけど
なんか和まされるssだわ

きゃわわ

♯9 ベルトルトとユミル


ユミル(あれ?この辺りだと思ったが……おいおい、一番上の段に移ってやがる)

ユミル(誰がやったんだか……っと)

ユミル「あれ、届かねえ」

クソッコノヤロ ピョンピョン
チクショウナンダコノヤロー ピョンピョン

ベルトルト「……」

ヒョイ

ユミル「お、……ああベルトルさんか」

ベルトルト「あ、ユミルだったんだ。髪解いてたから誰かと思った」

ユミル「ちぇ、ベルトルさんに本取られちまったか。まあ先に取ったもん勝ちだな……読み終わったら貸してくれよ」

ベルトルト「え?いやユミルにと思って取ったんだけど」ハイ

ユミル「え?……ああ成る程、ありがとな」

ベルトルト「普通分かりそうなもんだけど」

ユミル「このタッパだと普段は人に取ってもらうとかしねーからな」

ベルトルト「それは分かる」

ユミル「わざわざ人に頼むってのも面倒だし」

ユミル(少し癪だし)

ベルトルト「でもユミルはもっと人に頼って良いと思うけど。女の子なんだから」

ユミル「ちょやっ」ゲシ

ベルトルト「痛い!」

ユミル「たく……そういうガラじゃねえっつうのに」

ユミル「……ん?ベルトルさん、その本」

ベルトルト「あ、ユミルも読んだことある?これ内容が良さそうなのに文章が分かりにくくて参ったよ」

ユミル「それ、訳が良くないんだよ。違う訳者のを持っているけど、そっちのが分かりやすいと思う」

ユミル「なんなら貸してやろうか」

ベルトルト「本当か。優しいんだね君」

ユミル「せいっ」ゲシ

ベルトルト「なんでっ!」イタイ!

ユミル「うるせえ、いいから行くぞ!」

♯10 コニーとサシャ


サシャ「あー……何もする気にならん」トボトボ

サシャ「今日は完全にお口の中がケーキモードになってたのに……」トボトボ

サシャ「……クリスタのアホ。何かあったのなら相談してくれてもええのに」

コニー「あれ、サシャじゃねーか、おーい!」タタッ

コニー「ととと……いけねえいけねえ」ピタッ テクテク

サシャ「なんで走るのやめたんです?」

コニー「俺なりの反省だ」

サシャ「?」

コニー「どうしたんだよ、なんか落ち込んでねえか」

サシャ「うーん……コニーに話していいことなんでしょうか」

サシャ(私の事ならともかく、クリスタの事だから勝手に話すのもなんですね)

サシャ「しいて言うなら……ケーキが食べれなくて残念、という話でしょうか」

コニー「やっぱり食い物絡みかよ」

サシャ「クリスタの都合がつかなくなっちゃったんですよ。クリスタも楽しみにしてたのに残念です」

サシャ(このくらいなら大丈夫ですよね)

コニー「ケーキかー俺も食いてえ」

コニー「家ではそんなしゃれたもん食えなかったからなあ」

サシャ「私もですよー」

コニー「あ、でもホットケーキとかならたまに母ちゃんが作ってくれたな」

サシャ「あれも美味しいですよね。割と簡単に作れるし……」

サシャ「そうだ!」ピーン

コニー「おう!?」ビクッ

サシャ「私がケーキを作ってクリスタとユミルにご馳走すればいいんです!」ピョンピョン

サシャ「これなら私はケーキが食べられるし、甘いものでクリスタも元気になる!」ワーイ

コニー「なんだなんだ、ケーキ作るなら俺にも食わせてくれよ」

サシャ「もっちろんです!よーし頑張りますよー!」



サシャ「はっ、でも作り方が分かりません」

コニー「駄目じゃん」

少し席を外す
今日はもう少し書けるはず

かわいい。みんなかわいい。

♯11 アルミンとユミル


ユミル「さてと、目当ての本は借りたし……どっかで読むか」

ユミル「……クリスタどこにいるんだろうな。部屋にはいなかったけど」

ユミル「ん?」

ゴソゴソ

ユミル(物置の中から何か音が……猫か?にしてはでけえな)ヒョッコリ

アルミン「ここには無いかなあ」ゴソゴソ

ユミル「なんだ、アルミンか」

アルミン「ふえっ!?わーびっくりした!びっくりしたあー!」ドキドキ

ユミル「熱中しすぎだろ」ギシギシ

ユミル「うわ、床は軋むし埃っぽいし」ゲホゲホ

アルミン「今日髪型違うね」

ユミル「みんな言うな、それ」

ユミル「男子寮側の物置って初めて入る」キョロキョロ

アルミン「何か用事があったの?」

ユミル「いや、ベルトルさんに本貸すついでに歩きながら話してたらいつの間にか」ガサガサ

アルミン「へえ、ベルトルトは?」

ユミル「図書室戻るって言ってた……お?」ゴソゴソ

アルミン「ねえユミル、何をあさって……」

ユミル「整備道具のケースがあるぞ?まだ新しいんじゃねえの、これ」

アルミン「へー……あっ」

アルミン「それ、ジャンのかも。数日前にどこかに置いてきちゃったって言ってたんだ」

ユミル「ふーん」ゴソゴソ

ユミル「あれ、ここの床……なんか不自然に浮いてる」

アルミン「あ」ギクリ

ユミル「……おー、エロ本が隠されている」

アルミン「やめて!男子達の秘密を暴かないで!」ガタッ

ユミル「へー、丁度床が剥がれかかってるからここに隠してるのか、お前ら。共用してんの?」パラパラ

アルミン「ユミルのばかあああ!!」

ユミル「知ってるかコニー、本には開き癖というのがあってだな」パラリ

ユミル「たとえばこの本だと、一番開かれているのはこの巨乳ちゃんということに」

アルミン「やめて、やめてええええ!!」

>>43 マチガエタヨ・・・

ユミル「あれ、ここの床……なんか不自然に浮いてる」

アルミン「あ」ギクリ

ユミル「……おー、エロ本が隠されている」

アルミン「やめて!男子達の秘密を暴かないで!」ガタッ

ユミル「へー、丁度床が剥がれかかってるからここに隠してるのか、お前ら。共用してんの?」パラパラ

アルミン「ユミルのばかあああ!!」

ユミル「知ってるかアルミン、本には開き癖というのがあってだな」パラリ

ユミル「たとえばこの本だと、一番開かれているのはこの巨乳ちゃんということに」

アルミン「やめて、やめてええええ!!」

ユミル「まあ待て当ててやろう。こっちがライナーので、こっちはジャンの本だな?さーてアルミンきゅんの本はと」パラパラ

アルミン「待って!待って待ってえ!何でわかるのそんな」ガタン

ドスンガラガラッ!

ユミル「きゃあ!?」ビクッ

アルミン「」

ユミル「……」

ユミル「それジャンのなんだっけ、届けてやるよ」

アルミン「うん、僕は崩した箱を直さないと……」

アルミン「ところでユミルさっきの悲鳴」

ユミル「エロ本」

アルミン「なんでもないです」

ユミル「よし」

♯12 ライナーとサシャ


サシャ「うーん、ケーキの作り方かー」

サシャ「出だしからいきなりのウォールマリアにぶち当たりました」ウデクミ

サシャ「ケーキじゃないにしても、何か甘いものを……」ブツブツ


ライナー「サシャ。まだ出かけてなかったのか」

サシャ「あーちょっと予定が流れてしまったんですよ」

ライナー「なんだ、そうなのか。楽しみにしてたろうに、残念だな」

サシャ「ええ。だからいっそ自分で作ってやろうかと思って」

ライナー「おお、サシャ作れるのか。ははは、食うばかりじゃなかったんだな!」

サシャ「いえ、作り方分からないんです」

ライナー「おっふ」

サシャ「ライナーは知りませんか?作りやすくて美味しいお菓子」

ライナー「俺が知ってると思うのか」

サシャ「でも、このままじゃあホットケーキになっちゃいますよ!」

ライナー「美味しいじゃないか。ホットケーキ」

サシャ「美味しいですよねー」

サシャ「……って、駄目なんですよ!ホットケーキなんかたまに朝食に出るじゃないですかあ!」

サシャ「まあ本当にたまにですけど……それじゃクリスタもユミルも喜ばないです」シュン

ライナー(女神クリスタだったらサシャが作った物ならなんでも喜ぶんじゃないだろうか)

ライナー「ああ、そういえば、昔たまに食わせてもらったケーキが美味かったな」

サシャ「なんと、ぜひレシピを!」

ライナー「知らん。すまん」

サシャ「で、ではケーキの名前だけでも!」

ライナー「……なんだったかなあ」

サシャ「実質情報0じゃないですか!がっかりですよ!」

ライナー「待て!待て!多分ベルトルトなら覚えている!一緒に食ったんだ、ベルトルトと……」

サシャ「と?」

ライナー「……いや、なんでもない。悪いがベルトルトに聞いてくれ」

サシャ「わかりました!」

ライナー「きっとクリスタもユミルも喜ぶさ」

サシャ「へへへ、出来たらライナーにも少しあげますね」

ライナー「いいのか?サシャの分が減っちまうぞ」

サシャ「そそそそこまで食い意地はってませんし!!」

ライナー(今「それもそうだな」って顔しただろう……)

♯13 ライナーとユミル


ユミル「……ふう」テクテク

ユミル(なんか今日は朝から変だ)

ユミル(もっと私は乱雑に扱われるポジションにいたはずだし、私もそれを望んで行動していたはずなのだが)

ユミル(くそ、クリスタの事について考えなきゃならねえのに余計な事が邪魔をしやがる)

ジャアマタナ
ハーイ

ユミル「ん……?」

ライナー「お、……ああ、ユミルか」

ユミル「今声が聞こえたけど、サシャ?」

ライナー「ああ。……ふふふ」ニヤニヤ

ユミル「なんだよ気味悪い」

ライナー「ん?あーあー気にするな。お前はただ楽しみに待っていればいい」

ユミル「何をだよ」

ライナー「ふふふ、そりゃー言えないな。残念だが」

ユミル(どや顔うぜーわー)

ライナー「それよりなんだ、その荷物は。重くないのか」

ユミル「あ?あーこれジャンの……なんだっけ、整備道具」ガチャガチャ

ユミル「寮室が分かんなくてよ。マルコは図書室にいるらしいから、とりあえず図書室にと……」ハッ

ユミル(なんで律儀に届けようとしてるんだよ、私は!?)

ユミル(アルミンから逃げるために言い出したとはいえ、急に面倒くさくなってきやがった……ガラじゃねえし。ほんとにガラじゃねえ)イライラ

ライナー「ほう、お前意外と優し」

ユミル「面倒になっちゃったな!!」

ライナー「いな……って、おい」

ユミル「捨てちゃおうかな!!!」

ライナー「おいおい」

ユミル「違うんだよ。考え事してたから頭回ってなかったんだよ。だからこんならしくねえ事しちまったんだよ。こんなの全然私のキャラじゃねえ」ブツブツ

ライナー「あー……よく分からんが、その荷物、俺が渡しに行くか?」

ユミル「……おう、精々きりきり働け」ハイ

ライナー「訓練でもないのに女子にわざわざ重いもの運ばせるのもなんだしな」ヨイショ

ユミル「ローキック!!」スパァン

ライナー「くるぶしっ!」イタイ!

今日はここまで

投稿してみて気づいたけど最初の方ユミサシャの出番多いな。もうちょっと分散できればよかったんだが
次回投稿辺りにはジャンが出ると思う

ユミル可愛いよユミル

乙乙
>>1がユミル好きなのは分かった
輝く笑顔で夢とか語らないで(笑)

どや顔で書き込んだけど歌詞間違えてた恥ずかしい///

乙、これは良作の予感しかしない。待ってます。

これは期待

ユミル可愛いなぁ………

みんなかわいい
ほのぼのしてていいね

>>54
スレチ?と思ったけど、ミクさんで赤い実はじけたっていう歌があるんだな
すまない、ググって初めて知ったクチだ
ユミルが好きなのは大正解だ

今日もヤマ無しタニ無しで投稿していきます

♯14 エレンとジャン


エレン「あ……」

ジャン「あ……」

エレン「」スッ(横に避ける)
ジャン「」スッ(同じ方向に避ける)

エレン「……」イラッ
ジャン「……」イラッ

エレン「」スッ
ジャン「」スッ

エレン「…………」
ジャン「…………」


エレン「……なんでっ!同じ方向に避けるんだよ!!」

ジャン「そのままそっくり返すぜ、この駆逐野郎!!」

エレン「探しもんがあるんだ、お前に構ってる暇ないんだよ」スッ スッ

ジャン「ああ、俺だってお前と遊んでやるほどお人好しじゃねーな」スッ スッ

エレン「邪魔だ」スッ スッ

ジャン「お前がついてくるんだろ」スッ スッ 

エレン「」シャッ
ジャン「」シャッ

ジャン「速度合わせて来てんじゃねーよ!!」

エレン「そのまま返すよ!!」


ジャン「……」ゼーハー

エレン「……」ゼーハー

ジャン「……一旦やめるぞ、キリがねえ」

エレン「……ああ、冷静になるとくだらねえな」

ジャン「で、捜し物だって?何探してんだよ」

ジャン「ミカサを探してるとか言ったら怒るぞ」

エレン「ミカサなんて知らねえよ」フン

ジャン「ミカサを蔑ろにしてんじゃねーよ腹立たしい!!」グッ

エレン「結局怒るのかよ!!」

気が合わない同士だとこうなるらしい

エレン「しおり探してんだよ!離せ!」

ジャン「あ?しおり?」パッ

ジャン「……」

ジャン「どんなしおりだ?」

エレン「えーと……金属細工で……あれは花の模様だったか?」

ジャン「あーそれなら食堂の前にある木の上で見たナー」ボウヨミ

エレン「本当か!見てくる!」ダッ



ジャン「……信じやがった」

♯15 ライナーとジャン


ライナー「……今、走っていくエレンとすれ違ったんだが」スタスタガチャガチャ

ジャン「あいつ馬鹿なんだと思う」

ライナー「?」

ライナー「お前等が何かしてるのはいつもの事だから構わんが、廊下で暴れると処罰食らうぞ。それより、ほれ」モチアゲ

ジャン「ん?……おお!俺の整備道具じゃねーか!」

ジャン「探してたんだよ、これ。どこにあったんだ?」

ライナー「ん?そう言えば聞かなかったな……」

ライナー「ユミルがお前に届けようとしていたんだ。礼はユミルに言えよ」ハイ

ジャン「ユミルってあのユミルか」アリガトヨ

ライナー「そうだ」

ジャン「雪でも降るんじゃねーの」

ライナー「そりゃ大変だ。明日郊外訓練なのに」ハハハ

ライナー「さて置き、礼は言っておけよ。お前結構困っていただろ」

ジャン「……そーだな」

ジャン「お、そうだ。礼と言っちゃ何だがこれやるよ」

ライナー「ドライバー?」

ジャン「ああ、急ぎで使う用があってな。それだけ買っていたんだが、こうして道具も見つかったわけだし」

ジャン「……その代わりに、だな。もう一つ頼まれて欲しいんだが」ポリポリ

ライナー「ん?」

ジャン「死に急ぎ野郎が木に登って何かしてんの見つけたら、そこにはねえって伝えておいてくれないか?」

ライナー「は?」

ジャン「いいから!見つけたら言っておけ!」

ジャン「……いつまでも探し物が見つからない状態が落ち着かないのは、俺も分かるしな」ボソリ

ライナー「……やれやれ、お前等もっと仲良くすりゃいいのに」

ライナー(いや、ある意味いいのか。これも)

♯16 ベルトルトとサシャ


ベルトルト「ケーキ?」

サシャ「はい、ライナーから小さい頃にベルトルトと食べたと聞いたのですが」

ベルトルト「うーん、少し待って。思い出すから」

ベルトルト「にしてもサシャは食べる専門かと思っていたけど、作るのも出来たんだ」

サシャ「……いえ、作り方が分からないのでこうして情報収集を」

ベルトルト「おっふ」

サシャ「仲良しなんは分かりますけど、質問内容まで同じじゃなくてもいいのに」ブツブツ

ベルトルト「な、なんかごめんね」

ベルトルト「……あ、ケーキってあれかな。パウンドケーキ」

サシャ「ほう!」

ベルトルト「あれはシンプルだけど美味しかったな。レシピ本なら図書室にもあるんじゃないかなあ」

サシャ「有力情報ですよ、これは!」キラキラ

ベルトルト「ふふ、懐かしいなあ……切り分けて食べたっけ。ライナーと……」

ベルトルト「……」

ベルトルト「サシャ、ケーキは誰かと食べるの?」

サシャ「クリスタとユミルです。あとはコニーとライナーとも約束してて……あ、ベルトルトにもあげますよ」

ベルトルト「はは、ありがとう」

ベルトルト「でも僕は良いからさ、他の仲がいい女の子達と食べる方がいいんじゃないかな」

ベルトルト「ミカサとかミーナとか、アニとか、喜ぶよ」

サシャ「うーん」

サシャ「じゃあおっきいの作りましょう」ニコッ

サシャ「どこか行くところだったでしょうに、引き止めてすみません!では私は図書室にっ」ダッ

ベルトルト「あっ。……僕も図書室なんだけど、行っちゃった」

ベルトルト(コニーもそうだけど、元気だなあ)

ベルトルト「…………」

ベルトルト(アニ、好きだったよな。パウンドケーキ……)

短いけど、今日はこの辺りで
マルコはもう暫く出ない

乙でした!
やっぱ良作。

期待

♯17 ミカサとクリスタ


クリスタ「サシャとユミルには悪いことし ちゃったな……」

クリスタ(でも、今はやっぱりケーキなんて 贅沢品食べれそうにない)

クリスタ(私はただの死にたがりで、卑しい 妾の子だから。……なんて)

クリスタ「ユミルに怒られちゃうなあ。でも 本当の事だし……」

ミカサ「何やら悩んでいる様子」

クリスタ「ううん、大した事じゃないんだけど……」

クリスタ「……」

クリスタ「なんでベンチの下にいるの!?」 ビクッ

ミカサ「捜し物」キリッ

クリスタ「へ……へー。何探しているの?」

ミカサ「アルミンのしおり。知らない?薄い金属板のしおりなんだけど」

クリスタ「知らないなあ……ごめんね、何の助けにもならなくて」シュン

クリスタ「……大変だね、小さいものでしょ?」

ミカサ「アルミンが困っている方が大変」

クリスタ「ミカサは凄いなあ……強いし、優しいし、すごく羨ましい」

クリスタ「ねえ、私も一緒に探すよ」

ミカサ「平気」

クリスタ「! ……私じゃ、頼りにならないよね」

ミカサ「そうじゃない」フルフル

ミカサ「ただ、クリスタは今悩んでいる」

ミカサ「なら、今は自分の悩みを解決するために時間を使うといい」

クリスタ「でも、でも私は……人の役に立たないといけないのに……」

ミカサ「……」

クリスタ(あ)

クリスタ(あああ変なこと言っちゃった!ミ カサにこんな事言っても仕方ないのに!!)

クリスタ「あ、あのねミカサ、さっきのは」 アセアセ

ミカサ「この前擦りむいた膝を手当してくれてありがとう」

クリスタ「へ?」

ミカサ「エレンに乗馬のコツを教えてくれた。疲れたアルミンにお水を渡してくれた。 サシャにパンを分けてあげていた」

ミカサ「まだある。クリスタは十分すぎるほど人のために動いている」

クリスタ「……そうかな」

ミカサ「私を羨ましいと言ったけど、私はクリスタが羨ましい」

ミカサ「可愛いし、優しいし……女の子らしい」

ミカサ「それに比べて私は……いや、この話はよそう」

クリスタ「……?」

ミカサ「ただ、クリスタはもう少し自分のために動いてもいい。……動くべき」

ミカサ「では、私は他を探す」ススススス

クリスタ「あっ。……速いなー」

クリスタ(自分のために、かあ……)

クリスタ(それにしても……)

クリスタ「ミカサ……ずっとベンチの下にいたなあ」

♯18 ライナーとコニー


ライナー「ジャンは木の上がどうとか言っていたが……どこにいるんだか」ウロウロ

コニー「あ、ライナー!ちょっと手伝ってくれよ」ウデブンブン

ライナー「お?なんだなんだ、俺に手伝える事か?」

コニー「こっちだ、こっち!」グイグイ



コニー「これなんだよ」

ライナー「鉄棒か……これがどうしたって?」

コニー「ここ、右の棒の接着が甘くてすげーぐらぐらすんの」グラグラ

コニー「ミカサがぶら下がったらこっからもげるぞ」

ライナー「重さの例えに女子を出してやるな」

ライナー「どれ見せてみろ、……あーネジが弛んでるな」グラグラ

コニー「やっぱりそうか。じゃあひとっ走りして工具箱持ってくるわ」

ライナー「! ふふふ、まあコニー待て」

コニー「ん?なんだよ笑い方が気持ち悪いぞ」

ライナー「いいのかー?準備が良いライナーさんにそんな事言っていいのかー?」ニヤニヤ チャキーン

コニー「あ!ドライバー持ってんじゃん!ライナーすげえ!」

ライナー「さっきジャンから貰った」

コニー「ライナーじゃなくてジャンすげえ」

ライナー「よし、俺が押さえているから締めてくれ」

コニー「おう」クルクル

コニー「あ、これ!使いやすい!」

ライナー「普通のと何か違うのか?」

コニー「持ち手が丁度良いし、先端がピタッつーかカチッとするから動きにくい」

ライナー(磁石か?)

コニー「……よし、と」ギュッ

コニー「完璧!流石俺!」

ライナー「俺がぶら下がっても平気そうだな」ヨイショ

ブラーン

コニー「あ、俺も俺も」

ブラーン ブラーン

コニー「こうしてたら背が伸びねえかな」

ライナー「どうだろうな」

ブラーン ブラーン

ライナー「コニー、そのドライバーなんだが」

コニー「あ、今ポケットに入ってる。降りたら返すわ」

コニー「後でジャンに買った店聞きに行くかねー」ブラーン

ライナー「気に入ったならお前にやるぞ?お前にだったらジャンも気にしないだろ」ブラーン

コニー「マジで!?やった!」パッ

ライナー「あ」

ドスン イテー
ハハハ

♯19 クリスタとアルミン


クリスタ(何となく歩いていたらお花に囲まれたアルミンを見つけた)

アルミン「あ……あはは、やあ、クリスタ」

クリスタ「アルミン、お花似合うね」

アルミン「それ微妙に嬉しくないんだけど!」

クリスタ「ふふ、私もお花摘みしようかな」

アルミン「花びらがちゃんと揃ってる綺麗なのって少なくてさ」ワシャワシャ

クリスタ「あ、ほんとだ」ワシャワシャ



クリスタ「……あ、しおりなくしたんだってね」

アルミン「知ってるんだ。ミカサから?エレンから?」

クリスタ「……ミカサから」

アルミン「そっか」

アルミン「……何かあった?」

クリスタ「え?」

アルミン「そんな顔してたから」

クリスタ「えー……私分かりやすいのかなあ……」ブチブチ

アルミン「あはは」

クリスタ「……」

クリスタ「何で私はここにいるんだろうな、って考えちゃって」

アルミン「え?」

クリスタ「……」ワシャワシャ ツミツミ

アルミン「……ここの暮らしは、いや?」

クリスタ「ううん、逆。凄く楽しくて……楽しすぎて。私なんかがこんなに幸せで……」

アルミン「私なんかって……そんな事言わないでよ」シュン

クリスタ「ごめんね、変な話して」

アルミン「……」


アルミン「楽しい事とか幸せな事って、大体が自分にとって正しい事なんだと思うよ。僕は」

クリスタ「……そうなのかな」

アルミン「うん、だからクリスタは、あまり考えすぎないで……いればいい、と、思うです」

クリスタ「……え」

アルミン「……」マッカ

クリスタ「……ぷっ、ふふ、ふふふ……あははは!なんかいきなり口調がおかしいよ!あはは!」

アルミン「だ、だってなんか、僕も考えすぎる方だから偉そうに言えないし!」マッカ

アルミン「なんか凄く恥ずかしいんだもの!」マッカ

クリスタ「ふふふ、でもありがと」

クリスタ(まだもやもやは残るけど、少し楽にはなったかも)

アルミン「うー……まだかおあつい……」ツミツミ

クリスタ「そう言えば、なんでお花摘んでるの?」シオリハ イイノ?

アルミン「ん?……えへへ、実はね……」

ヘーソウナンダ
エヘヘ

♯20 アニとコニー


コニー「」ブラーン

アニ「…………なにしてんの」

コニー「見て分かんねえか?」

アニ「まあ分かるけどさ」

アニ(鉄棒にぶら下がってる)

コニー「そう、俺は今 身長を伸ばしているんだ!」キリッ

アニ「それは分からなかった。予想外だった」

コニー「何か伸びる気がするんだよ。びよーんと」

アニ「いや、そんな簡単に伸びてたまるか……」

アニ「……」

アニ「せいっ」ピョン パシッ

コニー「お」

アニ「……」ブラーン

コニー「やってんじゃん」ブラーン

アニ「違う。私は違う」

アニ「筋力トレーニングの為にぶら下がっただけであって」

アニ「身長どうこうとかではない」

コニー「あーなるほど筋トレか。それもいいな」



コニー「でも身長のびてほしいよな」

アニ「そうね」

アニ「……」ブラーン

コニー「……」ブラーン

アニ「……なんかさ」

コニー「おう」

アニ「体の筋が伸びる感覚がある」

コニー「おう、わかる」

アニ(本当に身長伸びないかな。いや、まさか)

コニー「しかしアニー、俺もう疲れてきたわ」

アニ「私はまだまだいけるよ」



アニ「ちょっとまて、アニーって何」

コニー「コニー、アニー、的な」

アニ「なる程、やめろ」

今日はこの辺りで

ゆっくりですまんな

みてるよー


和むわ~

乙乙和む

いいわぁ乙

アルミンとクリスタの天使感

一乙

コニーアニーコンビいいなw

♯21 ライナーとエレン


ライナー(ドライバーの礼にと、コニーから蹴鞠を貰ったが……)

ライナー(実家からの土産物だっつうのに、いいんだろうか)

ライナー「あ」

エレン「……」

ライナー(太い幹にしがみついたまま止まっている……)

エレン「……その声はライナーか?今そっち向けねえけど」シガミツキ

ライナー「後ろ側しか見えねえけど、その声はエレンか……虫みてえだぞ。今のお前」

エレン「枝が高いんだよ、この木……」

ライナー「その絶望した声やめろ。降りてこい」

エレン「……でも、ジャンがこの上に」

ライナー「ああ、なるほど」

ライナー「それ嘘だそうだ」

エレン「えっ」

ライナー「だからもう降りてこいって」ケリッ

ポコン

エレン「あいたっ 何だボールか!?」

エレン「たっく、何するんだよ馬鹿になっちゃうだろ」ズルズル

ライナー「煙と何とかは……ってあったな」

エレン「? なんだそれ」スタッ

ライナー「なんでもねえ」

エレン「にしても……くそ、ジャンの奴め……」

エレン「食堂の前の木の殆どが絶妙に枝の位置が高いと知っての行動か……」

ライナー「あー、本当だ。こりゃエレンの身長だとちとキツいな。幹も節が少ないから上りにくそうだし」

エレン「はー、背を伸ばしてえ」

ライナー「コニーかお前は」

エレン「ベルトルトくらいになりてえ」

ライナー「高い。目標が高すぎる」

エレン「……なんであんなでけえんだよ、巨人かよ」

ライナー「えっ  ははははそんなばかな」アセアセ

エレン「あーあ、俺も背高くなったらライナーみたいに男らしくなるのかな」

ライナー「今でも十分じゃないか?入ったころより随分とたくましくなったし」

エレン「…………ミカサよりもか」

ライナー「…………はははは」

♯22 アニとクリスタ


クリスタ「……」

アニ「……」ブラーン

クリスタ「……アニ?」

アニ「ちがうの!」キッ

クリスタ「えっ何が!?」ビクッ

アニ「これは……筋トレなんだ」

クリスタ「あーなるほどー」

アニ「筋力トレーニングなんだ」

クリスタ「えっそれ聞いたよ!?」

アニ「トレーニングなんだ……」

クリスタ(三回目だ……)

アニ「別に身長伸びないかなーとかそういうんじゃないんだ」

クリスタ(身長伸ばしたいんだ……)

クリスタ(……よし、私も)タッ ピョン

スタン

クリスタ「……」

ピョン スタン ピョンスタン

クリスタ「高いよこの鉄棒……っ!」ピョンスタンピョンスタン

アニ(かわいい)

クリスタ「ふんぬー!」ダッ ピョン パシッ

クリスタ「やった!」ブラーン

アニ「おめでとう」

クリスタ「私も身長伸ばしたいなあ……」

アニ「筋トレだよ」

クリスタ「四回目だ……」

アニ「……」ブラーン

クリスタ「……」ブラーン

アニ「……どのくらいになりたい?」

クリスタ「ユミルくらいかな」

アニ「目標高すぎないか。何センチ足りないのよ」

クリスタ「……ななせんちかな」

アニ「豪快な嘘をつくな」

クリスタ「だって、いつも守られてばかりだから」

クリスタ「そのくらい大きくなって、今度は私が守ってみたいなあって」

アニ「……それより、訓練して力を付ける方が現実的だと思うけど?」

クリスタ「えへへ」

アニ「私だって小さいけど、人を守れるくらいの力だったら……」

アニ「小さくないよ!!!」カッ

クリスタ「何も言ってないよ!!」ビクッ


アニ「……」ブラーン

アニ(人を守る力って、何言ってるんだろうね、私は)

ちょっと休憩。ようやく3分の1

♯23 マルコとサシャ


マルコ「……」パラリ

ダダダダダ

マルコ「……」パラリ

ダダダダダ ガラッ

サシャ「マルコいます!?」

マルコ「しーっ」

サシャ「あ あはは、し、失礼しました……」ガラガラピシャン

マルコ「で、どうしたんだ?そんなに慌てて」

サシャ「私、ケーキのレシピ本を探しているんです」

マルコ「へえ、サシャって食べる方だけじゃなくて」

サシャ「あ、それはもういいです」

サシャ「私、普段は図書室なんて来ないですから……どこに何があるのかさっぱりで」

サシャ「マルコやアルミンだったら、分かるかなって思ったんですけど」

サシャ「ちなみに今は何を」

マルコ「兵法の本。たまには小説をと思ったんだけどね、読みたかったのが借りられちゃってたから」

サシャ「……うう、難しそうですね」

サシャ「でも、そういうの読んだ方がいいんでしょうか」

マルコ「はは、サシャとかコニーは理屈じゃなくて勘だからね。こういうのは僕達の役目でいいんじゃないかな」

サシャ「マルコとアルミン?」

マルコ「あとは……ジャンかな。あいつも指揮官向きだよ」

サシャ「えー、ジャンの班とか嫌です」

マルコ「ははは、そう言ってやらないでよ。」

サシャ「私、壁外調査の時は絶対マルコの班がいいです」

サシャ「……あ、でもマルコは憲兵志望でしたっけ」

マルコ「……うーん、一応ね」

マルコ「で、レシピ本だっけ?」

サシャ「はい」

マルコ「僕も図書室の全部を把握しているわけじゃないからなあ」

マルコ「それに訓練兵用の図書室だから、冊数はお察しだよ。ちゃんと分類されていなかったような気がするし」

サシャ「ですよねえ」

マルコ「確か、あっち側の奥にあったんじゃないかな。探すの手伝おうか?」

サシャ「いえ、大丈夫ですよ!よーし!」タタタッ

マルコ「サシャ」

サシャ「?」

マルコ「」シーッ

サシャ「!」シーッ  ソロリソロリ

マルコ(そんな抜き足差し足で行かなくてもいいのに)

♯24 ベルトルトとマルコ


ベルトルト「」ガラリ

マルコ「やあ」

ベルトルト「サシャ、来た?ここに来る前に会ったんだけど」

マルコ「うん、あそこで本探してる」チラッ

ウーンドレデショウネー

ベルトルト「本当だ」

ベルトルト「マルコは……あー、マルコらしい本読んでるね」

マルコ「本当は読みたい本があったんだ。表紙で気になって」

マルコ「だから後で読もうと思って、人目につかない一番上の段にこっそり移しておいたんだけど……誰かに借りられちゃったみたいだ」

ベルトルト「……あっそうなんだ……残念だったね」

マルコ「そうだ、ベルトルトってチェス出来る?」

ベルトルト「まあ人並みには」

マルコ「やらないかい? ジャンが来たらやろうかと思って、持ってきてあるんだ」

マルコ「幸い、今日は人も少ないしね」

ベルトルト「ああ、半分くらいは遠征訓練行ってるんだっけ」

マルコ「来週は僕たちだね、遠征。どういう班になるかなあ」ゴソゴソ

マルコ「はい、どっちの手?」

ベルトルト「じゃあ、こっちで」ミギ

マルコ「ん……白だね。ベルトルトが先手だ」

ベルトルト「お手柔らかに頼むよ」

マルコ「……」トン

ベルトルト(ふむ……)

ベルトルト(丁寧な指し方だな、基本に忠実というか)トン

マルコ「……」

ウーン ミツカラナイナー

マルコ「……サシャまだ探してるね」トン

ベルトルト「うん」

ベルトルト(マルコは、駒の使い方が上手いなあ)

ベルトルト(成る程、指揮役向きか。こういうところも性格が出るんだろうか)トン

ベルトルト「……敵に回すと怖いかもね、君は」

マルコ「はは、それを言うならベルトルトもそうだよ。こんなに上手いのによく人並みとか言えたもんだ」

マルコ「君は控えめだから隠れがちだけど、結構攻める時は思い切りがいいよね」トン

ベルトルト「……そうかな」

ベルトルト(本当、敵に回したくないよね。色々な意味で)

今日はここまで
一応全部の流れだけは決まっているから、のんびりだけど完結はさせるよ

おつー
まったりのんびり、いいね。平和で。

期待

はよはよー

♯25 アニとエレン


アニ(……流石に少し腕が疲れた)テクテク

アニ(あ、ベンチ。……座って休むか)ペタン

ニャーン

アニ「ん? ……なんだ、お前か。どうしたの?」ナデナデ

ニャーンゴロゴロロロ

アニ「なんだ、気持ちいいのか。そっかーほれほれ」ナデナデナデナデ

エレン「あにしてるんだ?」

アニ「」

エレン「ちなみに今のは、なにと」

アニ「アニをかけたジョーク、だろ」

エレン「すげえな、何で分かったんだよ」

アニ(分かるわ)

ニャーン

アニ「」ナデナデ

エレン「」ナデナデ

アニ「仲直りしたら?」

エレン「え?」

アニ「ミカサと」

エレン「……関係ねえだろ」プイ

アニ「そうね。どうでも良いけどさ」ナデナデ

ニャーン

アニ(幼なじみだからって何時までも一緒にいれるわけじゃないんだよ)

アニ(なんて、言えないけどね)

エレン「……」ナデナデ

アニ「ミカサが、そいつの事をあんたに似ているってさ」

エレン「え……この猫かぁ!?……えー、そうか?そうなのかお前?」ナデナデ

ニャーンゴロゴロ

アニ「そう言われてみれば、目つき悪いんじゃない?その子」

エレン「そーか?綺麗な色してるじゃんか」

アニ「琥珀色だね。小さい頃、家の近くにいた子もそういう色だったよ」

エレン「ふーん。……アニの小さい頃か。どんなだったんだ?幼なじみとか訓練兵で来てたりしねえの?」

アニ「……」

アニ「幼なじみだからって何時までも一緒にいれるわけじゃないんだよ」

エレン「……あ……悪い」

アニ「いや……何でもない。私、もういくから」


♯26 アニとジャン


アニ(なんか調子狂う)テクテク

アニ(一度部屋にでも戻るかな。一人でのんびりしたい)テクテク  ピタ

ジャン「お?」

アニ「……やあ」

ジャン「なんだ、お前も図書室に用があるのか?」

アニ(ああ、ここ図書室の前か)

アニ「別に。通りかかっただけよ」

ジャン「ふーん」

ジャン「しっかし相変わらず陰気な顔してやがんなー」

アニ「何そのいきなりの悪口……」

ジャン「たまの休みだっつーのに、目の前でんな顔されたらこっちだって気が滅入るぜ」

ジャン「まー今日はミーナがいないから仕方ねえか」

アニ「なんでそこでミーナが出てくるのさ。大体、顔は生まれつきだ」

ジャン「? てっきり寂しいんだと思ってたが。親友がいなくて」

アニ「…………誰が、親友?」

ジャン「は? お前とミーナだろ」

アニ「……ないよ」

ジャン「ミーナ曰く、アニは照れ屋さんということだが」

ジャン「その態度は照れ隠s(ゲシッ)  いってええ!」

アニ「……誰が照れ屋だ」



アニ(やっぱり部屋に戻ろう。イライラしてきた)スタスタ

♯27 ジャンとサシャ


ガラッ

ジャン「あー足いてえ、アニの奴め……お、何か珍しい奴がいる」

サシャ「へ?……あ、ジャンじゃないですか」

ジャン(なんだこの山積みの本)

ジャン「表紙眺めてるだけじゃ頭良くならねーぞ」

サシャ「探している本があるんですよ!んもう、邪魔するんならあっちいっててください」

ジャン「あ?……言っとくがな、俺はお前より図書室に慣れているんだぜ?」

サシャ「! 探すの手伝ってくれるんですか?」

ジャン「嫌だね」

サシャ「むきー!この馬面ー!」

ジャン「で?何探してるって?」

サシャ「ケーキのレシピ本です」

ジャン「ああ、眺めて腹の足しにしようってか」

サシャ「ちゃうわい」

ジャン「……」

ジャン(レシピ本、か。覚えはねえが……)ウロウロ

ジャン(確かそういう、日常生活類として一つの棚でまとまっていると誰かから聞いた気がする)ウロウロ

ピタリ ガサガサ

ジャン(あるじゃねーか。たく、あの芋女は探すのヘッタクソだな)

ジャン「……」ガサガサ

ジャン「俺はマルコの方行くが、ちゃんと本戻しておけよ芋女」

サシャ「分かってますよー」

ジャン「つーか向こうの棚の本も出しっぱなしだったぜ?片づけておけよな」

サシャ「え?……それは私じゃないんですけど」

ジャン「ああ?馬鹿だから忘れちまっただけじゃねーの?いいから片付けとけよ」

サシャ「違うって……もう!良いですよ片付けますし……」テクテク ガサガサ

サシャ「……あれ?」ピタリ

サシャ「あ! この出しっぱなしになってる本、全部料理の本じゃないですか!」ヤッター


ジャン(手がかかるなーあの芋女は)

ジャン(ああいう馬鹿とは同じ班になりたくねえ)

♯28 ベルトルトとジャン


ベルトルト「やあ、ジャン」

ジャン「おー、あれ? マルコは?」

ベルトルト「水飲みに行ってる」

ジャン「ふーん。……お、チェスか? それ。……って、うわ、ベルトルトが勝ったのかよ」

ジャン「マルコ強いはずなんだがな……人畜無害そうな顔してとんだ食わせ物だぜ」

ベルトルト「褒めてる?」

ジャン「褒めてねえ」

ベルトルト「そうだ、ジャンもやらないかい?」

ジャン「おう、……いや、やっぱりやめておくわ」

ジャン「マルコと俺は戦法が似てるんだよ。お前に勝てる気がしねえ」

ベルトルト(マルコの指し方……)

ベルトルト(基本に基づいた丁寧な指し方だったけど、防戦型というか……弱い駒もなるべく落とさないようにとしているように見えた)

ベルトルト(少し意外だな。ジャンはもっとガンガン無鉄砲にいく方だと思っていたけれど、案外繊細な男なのかもしれないな)

ベルトルト「マルコとジャンだと泥仕合になりそうだね」

ジャン「ああ、割とだらだらやってる。……暇潰しだしな」

ジャン「それより図書室なんだから本読めよ。……ん、でもそれ図書室のじゃねえな。印がない」

ベルトルト「ユミルが貸してくれた」

ジャン「明日は大嵐だな」

ベルトルト「でもこれは部屋でも読めるし……折角だから図書室のを読もうかな」

ベルトルト「そうだ、ジャンって立体機動上手いよね。おすすめの技術書とかある?」

ジャン「んー?なんだよ、技術書よりも俺が教えてやった方が為になるぜ?」

ジャン「まあ引く手あまただから、お前の順番はなかなか回ってこないがな」ガハハ

ベルトルト「あはは」

ベルトルト「冗談はさておき」

ジャン「おい」

ジャン「……はー、いいぜ待ってろ。とびきりの教えてやるから感謝しろよな」スクッ スタスタ

♯29 ミカサとジャン


ジャン(サシャはいねえか)テクテク

ジャン(えーと、確かこっちに)

ミカサ「……あ」

ジャン「」

ジャン「み、みか、ミカサ!?」ビクッ

ミカサ「ジャン」シーッ

ジャン「あ、お、おう、すまん」シーッ

ジャン(唇に人差し指を当てて首を軽く傾げながら、シーって。天使か。ミカサかわいい)ポーッ

ジャン「い、今来たところなのか?」

ミカサ「いいえ、探し物していたのだけれど……きりがないので一旦他の所に行こうかと」

ジャン「手伝うぞ?」

ミカサ「いいえ、大丈夫」フルフル

ジャン(残念だ)

ミカサ「ではジャン、また」スタスタ

ジャン「ああ」

ジャン(あーミカサ可愛い。今日も髪か綺麗だし、姿勢も良くて…………!)

ジャン「おいミカサ、足下!本!」

ミカサ「えっ」ビクッ グラリ

ジャン(無理な姿勢で方向を変えたからよろけたか……っ)ダッ

ガシッ

ミカサ「……あ」

ジャン「捻らなかったか!?」

ミカサ「大丈夫……なんで床に本が落ちて」

ジャン「サシャが一冊片付け忘れたな、まったく……」

ジャン「だが怪我が無くて何より……」ハッ

ジャン(む、無意識に抱き寄せちまった!!)

ジャン「すまん!!」パッ

ミカサ「いいえ、謝らなければならないのは私。ごめんなさい」

ミカサ「……ありがとう、ジャン。お陰で本も踏まず、怪我もなかった」フッ

ジャン(ミカサの微笑みが俺に向けられて……)

ジャン(神様ありがとう)

ミカサ「じゃあ、私はこれで」

ジャン「あ、ああ。またな」

テクテク ピタリ

ミカサ「……もし、また図書室で探し物をする時は、ジャンも手伝ってくれると嬉しい」

ジャン「」

テクテク ガラッピシャン

ジャン「」

ジャン「よ」

ジャン「よっしゃああっ!」

ジャン「っと、いけねえいけねえ」シーッ

ジャン「……ふふふ」ニマニマ

今日はこの辺りで 帰省してたから遅くなったよ、すまんね

連続したシーンが多かったせいもあり、今日はジャン多め

エレンの出番が少ないな


今月号読んだ直後だからか胸にしみるわ
訓練兵団の日常いいねえ

>>131
そうだったかな 今の段階で5回出てるから、他と比べて極端に少ないことはないはず
描写の濃さに差はあれど、全員同じ回数は出るから最終的にはみんな同じくらいの出番だと思う

ただ描写薄いところはやっぱりあるよね それで少ないと思わせてしまったのかも
それに関してはすまんかった

>>133
早くミカサと仲直りさせてあげてほしい。

明日に期待してる

>>134
とりあえず、安価スレじゃないんだからあんま要望言うのはやめたほうが

あとsageようぜ

ほのぼのしててすごい好みだー

>>135
ssの筋に沿った希望なんだから別にいいだろ


期待

筋に沿ってようが展開急かすような真似すんなよ
エレンに自己投影でもしてんの?

すごくいいな
雰囲気とか好きだよ

>>138
一行目だけでいいな
この話の流れで、エレンに自己投影してるか、なんて疑問が出る意味がわからん。煽りたいのか?

喧嘩を売りたいだけなら黙ってたほうがスレのためだぞ

>>140
そうだな自己投影じゃないな。ただの害悪なエレン厨だわ
ID:bwW2vVnk こいつ見てると諌山のブログに「へーちょ殺さないでー><」って突撃した馬鹿を思い出すんだわ

>>141
その辺でやめとけ、煽ってるようにしか見えん
とげとげしいレスは荒れる素だ

以下引きずらずに平常進行↓

待機

ID:sHBWLW.A
こいつキモすぎwエレンに恨みでもあるのかよwww

クリスタ「喧嘩はなし♪」バキューン
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4411687.jpg

まったりと見守ってください
というわけで再開

天使と天使が合体して大天使になった

♯30 ベルトルトとアルミン


アルミン「よいしょ」ガラッ

ベルトルト「あ、アルミンか」

アルミン「マルコはサシャと何をしているの?」

ベルトルト「どの本がいいか選んでいるんだってさ」


コレハドウカナ
ウーン ブンショウガ ムズカシイデス

アルミン「ふふ、本の前で真剣な顔しているサシャって新鮮だね」

アルミン「でも……そうかあ、暫くかかりそうかな」

ベルトルト「マルコに用だったんだ?」

アルミン「うん、ちょっとね」

アルミン「……あ、チェスだ。良ければやらない?」

ベルトルト「構わないよ。僕もジャンを待っているんだ」

アルミン「じゃあ、はい」

ベルトルト「こっち」

アルミン「……僕が先攻だね。始めようか」



ベルトルト「さっきマルコともやったよ」

アルミン「へえ、どっち勝った?」

ベルトルト「僕」トン

アルミン「凄いね。……ふむ」ウデクミ

アルミン「……よし」トン

ベルトルト「……」

ベルトルト(意外だ。凄く攻めてくる)

ベルトルト(マルコと、彼の言葉を信じるならジャンとも違う。駒を取られる事を恐れていないような指し方だ)トン

アルミン「そっか、ベルトルトはそういう風に指すんだ……」

アルミン「……」ジッ

ベルトルト「……アルミン?」

アルミン「ん?」

ベルトルト「僕じゃなくて、盤を見たらどうだろうか」

アルミン「あはは、ベルトルトの考えが透けて見えないかなあって」

ベルトルト「怖いこと言うなあ」

アルミン「だってベルトルトは手ごわいみたいだし。……よし、じゃあここ」トン

ベルトルト(本当に僕を見て決めたよ。しかも僕にとっては結構痛い手だ)

ベルトルト(怖いことするなあ。 本当に見られたみたいだよ……)

ベルトルト(……ミカサやエレンとは違った意味で怖いよな、アルミンも)

♯31 マルコとアルミン


アリガトウゴザイマシター!

マルコ「ああ、だからサシャ、シーって……行っちゃった」

マルコ「まあいいか、サシャだし」

アルミン「マルコー待ってたよ」テクテク

マルコ「え、アルミン? 僕に何か用だったのなら呼んでくれれば良かったのに」

アルミン「いや、サシャの邪魔をするのも何だしね。それに待っている間はベルトルトとチェスしてたから」

マルコ「お、もうチェス終わったのかい?  どちらが勝ったんだ?」

アルミン「ふふ、僕が勝ちました」ピース

マルコ「おお」

アルミン「普段しない人とするのは面白いねー、ベルトルト強かったし」

マルコ「うん、僕もそのうちリベンジしたいところだな」

アルミン「それで、君への用事なんだけど……」ゴソゴソ パサリ

マルコ「? 花……え、こういうのは可愛い女の子に……でも嬉しいよ」テレテレ

アルミン「ウェイト! マルコ、ウェイト!」

アルミン「やめろよそういう冗談……君にじゃなくて、これで作りたい物があるんだ」

マルコ「僕をもてあそんだのか……ひどい奴だ、君は」

アルミン「マルコ」

マルコ「ごめん」

アルミン「そういうネタはライナーとベルトルトでお腹いっぱいだから」

マルコ「アルミン」

アルミン「ん?」

マルコ「向こうでベルトルトがうなだれてる」

アルミン「えっ、あっ、違うよベルトルト! 冗談だから、ネタだと思ってるから! ガチだとか思ってないからぁっ!」ガタッ

マルコ「アルミン、図書室。図書室だから抑えて」

アルミン「……改めて続けるね」スワリナオシ

マルコ「うん」

アルミン「この花、触ってみてよ」

マルコ「ん……あ、これ押し花になっているんだね」

アルミン「急ぎで作りたかったからアイロンで押した物だけどね。……これでさ、しおりを作りたいんだ」

アルミン「マルコは器用だろ? コツとか、アドバイスとかが聞きたかったんだ」

マルコ「アルミンも十分器用だと思うけどなあ……」

マルコ「まあ、いいよ。僕でよければ手伝うさ」

アルミン「助かるよ! いまいちこういうセンスは自信がないから……」

マルコ「でも、しおりの材料にするにしては花が多いかな?」

アルミン「……へへ、僕のだけじゃないからね」

♯32 ライナーとクリスタ


クリスタ「あ、ライナー」

ライナー「! クリスタ」ドキドキ

ライナー「サシャから聞いたが、出掛ける予定が流れちまったんだってな。三人とも楽しみにしていたんだろ?残念だったな」

クリスタ「……うん」

クリスタ(私の我が侭のせいで二人の予定も潰しちゃったんだよね)ションボリ

ライナー「クリスタ?」ノゾキコミ

クリスタ「!! な、なに!どしたの!」

ライナー「いや、何か落ち込んでいるのではと思ってな。……俺でよければ、話を聞くぞ?」

クリスタ「ううん、大丈夫。大丈夫なの」ブンブン

ライナー「ならいいんだが……」

クリスタ(ライナーはしっかりしてるなあ。皆をよく見てるし、頼りになるし)

クリスタ(羨ましいなあ)ジーッ

ライナー(うおおおおお女神が俺を見ている、じっと見ている!!)ドキドキドキ

クリスタ「ライナー……変な質問してもいいかな」

ライナー「も、勿論だとも! 何でも聞くぞ!」ドキドキ

クリスタ「ライナーって、凄く頼りになるし、皆の為に色々動いてくれるでしょう?」

ライナー「そ、そうだろうか」

ライナー(うわあああクリスタに褒められている!?褒められているのかこれは!!)

クリスタ「そうだよ。今だって私のこと気にしてくれたし……」


クリスタ「なんで?」

ライナー「は?」

クリスタ「あ、あの!嫌だって言いたいわけじゃないの!」

ライナー(良かった!筋肉ダルマに優しくされるのキモいとかじゃなくて良かった!)

クリスタ「ただ……どうしてライナーは『いいこと』をするのかなって」

ライナー「いいことをする理由か……ユミルに何か言われたか?」

クリスタ「違うの、違うの!今回はユミルじゃなくて私が勝手に思っただけなの!」

ライナー「そうか……今回はって、おい」

ライナー「まあいいか……いいことをする理由か」

クリスタ「どきどき」

ライナー「……わからん」

クリスタ「えっ」

ライナー「そもそも、いいことをしようと思ってやっていると言うよりも、やりたいことをそのままやっているだけなんだ」

クリスタ「……すごいね」

ライナー「俺はクリスタの方が、優しいいい奴だと思っているぞ」

クリスタ「……でも私、ライナーと違うの。いい人だって皆に思われたくて……」ションボリ

ライナー「? それはそれで別に構わないだろ。実際にクリスタはいい奴なんだし……俺だって、そう思われたいという気持ちが無いと言ったら嘘になる」

クリスタ「そう、かな」

ライナー「皆そんなもんだろ。いい人間だと思われたくない奴の方が少ないんじゃないか?」

ライナー「ユミルとかアニはそうかもしれんが」ハハハ

クリスタ「ふふ、そうかも」

ライナー「まあ……あまり難しく考えるなって。な? クリスタは自分がやりたいようにやるといい」

クリスタ「……うん、少し頑張ってみようかな」

クリスタ(ミカサからは、感謝の言葉を貰えた。そして、人のためばかりではなく自分のために動くべきだと言われた)

クリスタ(アルミンからは、楽しいことや幸せなことは正しいことだと。そして考えすぎないようにと言われた)

クリスタ(ライナーからもそう、私は難しく考えすぎていると。やりたいように、やればいいと)

クリスタ(……死に急ぎの私だけど、世界はこんな状態だけど。少しくらい、今したいことをしてもいいのかな)


クリスタ「……ありがとう、ライナーはやっぱり頼りになるいい人だね」ニコッ

ライナー「……」

クリスタ「ライナー?」

ライナー「……違うんだ」

クリスタ「え?」

ライナー「……俺は」

ライナー(どの口で、さっきまでいったい何を言っていたんだ)

♯33 アニとユミル


アニ「……ユミル」ゴロゴロ

ユミル「なに」ゴロゴロ

アニ「本、面白いの」

ユミル「うん」

アニ「そう」

アニ「……」

ユミル「……アニ」

アニ「なに」

ユミル「暇なのか」

アニ「べつに」

ユミル「そうか」パタン

ユミル「喉乾いたな。食堂いかねえ?」

アニ「いいよ、ついてってやっても」

ユミル「お前さ、ミーナいないから寂しいんだろ」テクテク

アニ「あんたはクリスタいなくて寂しいんでしょ」テクテク

ユミル「黙秘権」テクテク

アニ「そんなら私も……ん?」ピタリ

ユミル「どした?」

アニ「何か落ちてる。……しおり?」

ユミル「へー? いつから落ちてたんだ。さっきここベルトルさんと通った時は気づかなかったけど」

アニ「あんたらは視線が高いから気付かなかったんじゃないの?」

アニ「……」ゲシッ

ユミル「いってえ! 何で蹴った今!?」

アニ「ふん」

ユミル「ちぇ、……しかし、誰のだ? これ結構いいもんじゃねえか?」

アニ「そうね。金属細工か……女子寮側に落ちてたから、女子の誰かかな」

ユミル「んー、でもこの辺は男子も割りと来るだろ」

ユミル「……わかんねーし、貰っちゃえば?」

アニ「いる?」

ユミル「いらね」

アニ(綺麗だし落ちたままにしておくのも忍びないな)

アニ(誰か踏みそうだし……)

アニ「じゃあ私が持っておくよ」

ようやく半分
今日はこの辺りで

今後もきっとのんびりです

乙!
あまり見ない組み合わせも見れて嬉しい

しかし…やったことは許されないんだけども心情考えるとやっぱ切ないなライナー…

♯34 ミカサとサシャ



サシャ「ふっふっふー、思ったよりも簡単に出来そうな気がします!」ルンルン

サシャ「お、あの黒髪は……ミカサー!」ブンブン

ミカサ「サシャ……どうしたの、調理場はこっちじゃない」

サシャ「えへへ、その前にやる事が……あれ? なんで知ってるんですか?」

ミカサ「図書室で話が聞こえた。私がいたの気付かなかった?」

サシャ「気付きませんでした!」ガーン

ミカサ「私の方も話しかけなかったし、仕方ない」

ミカサ「……あ、でも何故ケーキを作ろうとしているかは聞こえなかった。理由はあるの?」

サシャ「ふふふー! 今日ケーキ屋に行く用事が流れてしまったので、クリスタとユミルにご馳走してあげるんです!」

サシャ「あとはーコニーとライナーとベルトルトとマルコと、……ん? ベルトルトは確か女の子達と食べるべきだと言っていたような……」

サシャ「まあ、皆です! 皆で食べるんです!」グッ

ミカサ「サシャが人に食べ物を渡すなんて……褒めてあげよう」ナデナデ

サシャ「そんなに暴君に見えますか、私は」

ミカサ「? 食べ物に関してはそうでしょう」ナデナデ

サシャ「ぐぬぬ否定出来ない……そしてミカサの撫で撫でテクニックがやばいです……」ニマー

ミカサ「どや」

ミカサ「でも、皆にという量を作るなら時間がかかると思う。何故こんなところに?」

サシャ「さっきここに美味しい実があったんです、それを使おうかなーって」ゴソゴソ

サシャ「あった、これです! はい、ミカサあーん」ヒョイ

ミカサ「んむ、……なかなかいい味」モグモグ

サシャ「でしょう。ユミルも気に入っていたみたいです」モグモグ

サシャ「ふふ、結構たくさん実っていますし、頂いていきましょう」ツミツミ

ミカサ「手伝おう」ツミツミ

ミカサ「その代わりと言ってはなんだけど、エレンとアルミンの分も作ってあげてほしい」

サシャ「勿論じゃないですか。ミカサにも食べてもらおうと思ってますよ」

サシャ「ふふ、それにしても自分の事よりも真っ先に二人の話なんて、やっぱり仲良しですねえ」ツミツミ

ミカサ「エレンとは喧嘩しているけれど」

サシャ「えっ」

ミカサ「おかしい?」

サシャ「け、喧嘩とかするんですね……。その割に、エレンにも作ってあげてと言うんですか」

ミカサ「? だって喧嘩していようが、私がエレンを好きで大切なのは変わらない」

サシャ「はー、成る程。いいですね、そういうの。羨ましいです」

♯35 エレンとコニー


コニー「お、このベンチ。ネジが少し弛んでる」

コニー「ひひひ、俺が締めてやるかねー」チャキーン

コニー「おーやっぱ使いやすい」グルグル

エレン「何やってんだお前」

コニー「エレンか。見ろこれ、新しいドライバーが使いやすいんだ」

エレン「あー、新しい物って使いたくなるよな」

コニー「な。 ライナーがくれたんだ」

エレン「へえ」

エレン「兄貴って感じだよな、ライナーって……羨ましい」

コニー「ああ、俺も男らしくなりてえ」

コニー「エレンはまだいいだろ。背低くねえもん」

エレン「……コニーの隣に、あまりミカサはいないだろ」

コニー「……そうだな」

エレン「くそー! 男らしくなりてえ!!」

コニー「ミカサよりも?」

エレン「よりも!」

コニー「むりじゃね」

エレン「くっそ! くっそ!」

エレン「……ガキの頃は、俺がミカサを守ってやらなきゃと思ったんだけどな」ボソリ

コニー「すげえ! お前冗談うまいな!」

エレン「くそーーー!!」

エレン「せめてミカサより背が高かったらな。今ほとんど同じくらいだ」

コニー「背伸ばしたいのか?」

エレン「そう言ってんだろ」

コニー「そうか……天才の俺が何とかしてやってもいいぜ?」

エレン「えっやだよ……お前俺より小さいじゃん」

コニー「これから伸びるんだよ!! お前なー信じる者は……なんだっけ、なんか良いんだぞ!」

エレン「救われるな」

コニー「それだ」

エレン「そこまで言うんなら聞いてやるよ。どんな方法だ?」

コニー「鉄棒にぶら下がるんだ!」

コニー「重力に引っ張られて、体も伸びると思う!」

エレン「すげえ!!」

コニー「だろ!」

エレン「コニーが重力知ってた!!」

コニー「そっちかよ!!」

♯36 ベルトルトとクリスタ


クリスタ(結局、ライナーはあの後浮かない顔をしたまま行ってしまった。 何があったんだろう…… あ)

クリスタ「ベルトルト」

ベルトルト「ん? ああ、どうしたんだいクリスタ」

クリスタ「図書室からの帰り?」

ベルトルト「うん、いいの借りれたから部屋で読もうかと思ってね」

クリスタ「あの、少し時間いいかな。ライナーの事で話があって」

ベルトルト「…………聞こうか」

クリスタ「あのね、さっきライナーと話をしていて……そこで、少し私の相談に乗ってもらったんだけど。その後でなんだか浮かない顔になっちゃって」

クリスタ「ライナーは何でもないって言っていたんだけど……気になるよ」

ベルトルト「……その相談で、ライナーは何か言っていた?」

クリスタ「ううん……すごく親身になって聞いてくれていたけど、特に原因は思い当たらないの」

ベルトルト(親身に、か)

ベルトルト「多分、クリスタは悪くないよ。そういえば今日は腹の具合が悪いんだって言ってたし、それだ」

クリスタ「……本当?」

ベルトルト「本当、本当。クリスタは心配しすぎだよ」

クリスタ「ならいいんだけど……」

ベルトルト(納得いかない、という顔だ。 話を変えた方がいいか……)

ベルトルト「……ところで、クリスタ少し手が汚れているね」

クリスタ「あ、あはは、これ多分アニと鉄棒した時だわ」

ベルトルト「へえ、アニと。 ……えっ鉄棒とかするの、アニって」

クリスタ「うん。 ふふふ……一緒にぶら下がってただけなんだけど、背が伸びないかなーって二人で!」

ベルトルト「はははコニーみたいなことしてる」

ベルトルト(いいなあ、見たいなあそれ)

クリスタ「でもアニは筋トレだって言い張っててね。可愛かったなあ、なーんて」

ベルトルト「何それ超見たい」

クリスタ「? 今何か言った?」

ベルトルト「なんでもない」

クリスタ「……あれ? ベルトルト、その一番上の本ってユミルの?」

ベルトルト「うん、今日貸してもらったんだ」

クリスタ(そういえば、今日は朝ごはんの後からユミルに会ってない……)

ベルトルト「朝ごはんの時はいつものユミルだったけど、今日は髪を解いていたみたいだね」

クリスタ「えっ、そうなの?」

ベルトルト「うん、どうしたんだろうね。髪留め壊したのかな」

クリスタ(そうなのかな……ユミル、今はあれしか持ってないみたいだったし)

ベルトルト「だから後姿だと気付かなかったな。……高いところの物取ろうとしてぴょんぴょん跳ねてたし。あまりあの姿はイメージになくて」

クリスタ「何それ超見たい」

ベルトルト「? 今何か言った?」

クリスタ「なんでもない」

今日はこの辺りで


全員可愛いなw

あまり見ない組み合わせが見れて良い

#37 ジャンとアルミン


アルミン「」モクモク

ジャン「」モクモク

アルミン(製図用のトレーシングペーパーに紋様を描き、その周りを切り抜く。紋様の見本はマルコが持ってきてくれた本だ)

アルミン(そして、厚紙の上に僕の押し花と一緒に並べてから透明のシートでパウチ……なんだけど、配置が難しい)

ジャン「」モクモク

アルミン(マルコと僕だけじゃなく、ジャンも作るとは思わなかった)

ジャン「……このしおりはよ、エレンとミカサにやるんだろ?」

アルミン「え? ああ、うんそうだね。そっか言わなくても分かるか」

アルミン「あ、駄目だよ? ミカサにあげる分も僕が作るんだから。個人的にジャンがミカサに渡すと言うなら勿論止めないけど」

ジャン「ち、ち、ちげえよ! そう言う話じゃねーよ!」ワタワタ

ジャン「じゃなくてだな……お前、しおり無くしたって聞いたんだが」

アルミン「へえ、誰から?」

ジャン「死に急ぎ野郎から……いや、ミカサからもだな」

ジャン(ミカサが言っていた探し物は多分これだろうし)

アルミン「やっぱりエレンも探しているのかあ」モクモク

ジャン「お前は探さねえのか?」

アルミン「探したさ。これが終わったら後でまた探す。……大切な物だからね」

アルミン「お爺ちゃんから貰ったんだ。細かい金属細工だったから、貴重なものだったんじゃないかな」モクモク

アルミン「ジャン、そこのピンセット貸して」

ジャン「ほらよ。 ……その大切なもんは置いといてまで、なのか? このしおり作りは」

アルミン「うん。同じくらいに大事なんだ」

アルミン(もう二人とも忘れているかもしれないけれど)

ジャン「あー、くそ 羨ましいな」

アルミン「ん?」

ジャン「どう足掻いても、積み上げた時間って奴は太刀打ちできねえじゃねえか」

アルミン「これから積み上げたらいいだろ」

ジャン「……」



アルミン「まあそれと一緒に僕らも更に時間を積み上げていくんだけどさ」

ジャン「太刀打ち出来ねえじゃねえか」

#38 コニーとアルミン


アルミン(思いの外はやく出来たなー)

アルミン(後でマルコとジャンにはお礼しなきゃ)ガチャ

コニー「あ」

アルミン「あ」

アルミン「……」

アルミン「……え! コニー!? 大丈夫? 君が入ろうとしているのは図書室だよ!?」

コニー「なんだよその反応は! 俺が図書室来たらおかしいのかよ!」

アルミン「いや、おかしいだろ」

コニー「おかしいな」

アルミン「何でまた」

コニー「背を伸ばす方法が本にねえかなあと思って」

アルミン「……なるほど」ピクリ

アルミン「それなら健康科学の棚とか? そう言えば探したこと無かったよ……僕としたことが盲点だった」

コニー「でかくなりたいよなあ」

アルミン「なりたいねー」

コニー「ベルトルトを見下ろしてやりたいよなあ」

アルミン「うん。……うん? いやそれは……ちょっと」

コニー「夢は大きく!」

アルミン「二つの意味でね。でも流石にでかすぎるよ。巨人と間違えられちゃいそうじゃないか」

コニー「ベルトルト、巨人だったりしてな」

アルミン「ははは、こわいなー」

コニー「よし、ならアルミンも『身長伸ばしたいの会』に入ろうぜ」

アルミン「待って何その会、初耳なんだけど」

コニー「ふふふ……そうだろう。今初めて考えた」

アルミン「君、ライブ感すごいな」

アルミン「なら、会員は僕と君だけ?」

コニー「あと……アニとエレン?」

アルミン「アニ……入るかなあ」

アルミン「エレンも会員なの?」

コニー「でもあいつ、俺に教わりたくねえらしい。生意気な」

アルミン「……うーん、ならエレンをぎゃふんと言わせるくらいの知識を備えればいいんじゃないかな」

コニー「だな! じゃあ図書室行ってくる! 頼もう!!」ガチャ

アルミン「あ、コニー図書室は静かに……」

オイバカ ウルセーヨ
ナンダトー

アルミン「遅かった」

#39 ジャンとコニー


コニー「頼もう!!」ガチャ

ジャン「おい馬鹿、うるせえよ」

コニー「なんだと」

ジャン「頼もうってなんだ。道場破りか、お前は」

コニー「……? 何言ってんだ、ここは図書室だぜ?」

ジャン「何言ってんだはお前なんだよ!」バンッ

ジャン、コニー、 シー

コニー「あ、マルコすまん」

ジャン「俺に対してとマルコに対してで態度違いすぎねーかおい」

コニー「まあとりあえず本だ本」

ジャン「走るんじゃねーぞ」

コニー「任せろ。今日は走らない日だ」キリッ

ジャン「? ならいいけどよ……って、おい」

コニー「ん?」

ジャン「手」

コニー「? ……両方あるぞ」

ジャン「馬鹿にしてんのか。違う、汚え」

コニー「あー、ちょっと鉄棒にな」

ジャン「理由は聞いてねえよ。その手で本に触るなって言ってんだ」

コニー「あー」

コニー「そりゃ確かにいけねえ。洗ってくるわ」

ジャン「ちゃんと拭いて来いよ。濡れた手で本触るんじゃねーぞ」

コニー「母ちゃんか」

ジャン「うっせえ」

コニー「あ、ジャン。俺が手洗いに行ってる間に背が伸びる本探しておいてくれよ」

ジャン「は!?」

コニー「俺今日走らない日だから長くかかりそうだし、頼んだぜー」テクテク

ジャン「待て馬鹿!って……なんだよ背が伸びる本って」

ジャン「本は万能のアイテムじゃねーぞまったく……」ブツブツ


#40 アニとサシャ



アニ「ふう」

アニ(お茶も飲んだし……どうしようかな。ユミルはまた本読み始めてるし。……ん?)

サシャ「……」ジー

アニ(調理室の方からサシャが覗いている……あ、何かこっちに来いって動作。私、いやユミルか?)

アニ「ユ……」

サシャ「……!!」ブンブン

アニ(あ、物凄い勢いで首を横に。てことは私か。……ユミルは本に熱中してるし、行ってみるか)ガタッ

サシャ「いやーよく来てくれましたね、アニ!」

アニ「私でいいの?」

サシャ「ユミルに知られるわけには行かない事なので!」グッ

アニ「……知られるわけにいかないことって、この作っている途中の何かのこと?」

サシャ「はい! で、ですね……是非ともアニに手伝って欲しいかなあなんて……」モミテ

アニ(めんどくさ)

サシャ「アニ、顔に、顔に出てます」

アニ「……あ、これパウンドケーキじゃないの」

サシャ「そうなんです。いっぱい作るからアニも食べましょうね!」

アニ「そうか……やっぱり手伝うよ」

サシャ「本当ですか! やったー!」ワーイ

アニ「ユミルに聞こえるよ」

サシャ「おっと」

アニ「でも、なんでパウンドケーキ?」マゼマゼ

サシャ「ケーキ屋さんに行けなかったので、その代わりに。パウンドケーキについてはライナーとベルトルトから聞きました」マゼマゼ

アニ「そっか」

アニ(二人とも覚えていたんだ……まあ、結構はしゃいだものね。三人で)

アニ(懐かしいな)

アニ「あのさ、これって他に誰と食べるの?」マゼマゼ

サシャ「えーと、みんなです!」

アニ「……そうか、みんなか」

アニ(ライナーとベルトルトも? ……って聞けたら楽なんだけどな。ミカサが羨ましい)

アニ(……全く、私はいつからこんな感傷的になったんだろうね)

アニ「この赤いのは?」

サシャ「その実はちょっと細かくしてから生地に混ぜようかなあって」

アニ「へえ……半分くらいは細かくしないでそのまま入れてもいいんじゃない? 食感が良さそうだし」

サシャ「ああ、いいですねー!」

サシャ「……えへへ」

アニ「? 何、気持ち悪いな」

サシャ「アニと料理作れるなんて、思っていなかったんですもん。楽しいなあって」テレテレ

アニ「…………何それ」

サシャ「アニは楽しくないんですか?」

アニ「別に」

サシャ「えー、じゃあ何で一緒に作ってくれるんですかー?」

アニ「……ただ、パウンドケーキが好きなだけよ」

今日はここまで

投下キテター乙おつ
この雰囲気好きだわー
もう既に言われてるがいろんなキャラが絡んでるのがいいよね
最新話見るにこれぐらいみんなそれぞれ仲良かったんだろうなぁ…


原作の方は進むにつれてもっと訓練兵時代のエピが見たかったなーと思うことか多いので、
こういう作品もっと増えてほしい

おお!良かった戻ってる!
消えてたからどうなるのか不安だったんだ

#41 マルコとクリスタ


クリスタ「あ、マルコ」ガチャガチャ

マルコ「やあ。……工具箱? 何か作るのかい?」

クリスタ「えへ、部屋だとユミルに見つかっちゃうかなあと思って……」

マルコ「てことは、ユミルにか」

クリスタ「うん。髪留めを作ろうかなって。アクセサリーパーツは結構持ってるから」

クリスタ「ここ、広げちゃっても大丈夫?」

マルコ「ああ、今日は人少ないし大丈夫だろ。ジャンも……」チラリ

チクショー ナンデオレガ

マルコ「……本当、なんだかんだでいい奴だよなあ、あいつ」

クリスタ「? ジャンの事?」

マルコ「ん ああ、なんでもない。ジャンは今本棚の方にいるし、戻ってきても本を読むだけだろうから、スペース使っちゃって大丈夫だよ」

クリスタ「よーし、どのパーツ使おうかなあ……」

マルコ「へえ、色々なパーツがあるんだね。……あ、これとか綺麗だ。宝石みたい」

クリスタ「でしょ? 好きなのがあったら少しあげるよ」

マルコ「え、悪いよ」

クリスタ「ううん、いいの。そのかわり……ちょーっと手伝ってほしいかなーなんて……駄目?」

マルコ(うーん、これで駄目って言える男がいるだろうか。もとより別に断るつもりもないけれど……)

マルコ(……ん、金具が外れた石があるな。ならこれを)

マルコ「いいよ、じゃあこれをくれるかな」

クリスタ「それでいいの? もう使えないのだから、私としてはありがたいけれど……」

マルコ「僕は別に何か作るわけじゃないからね」

クリスタ「でも、本当に迷惑じゃなかった?」

マルコ「大丈夫だよ。というか、さっきから似たような事やってる」

クリスタ「えっそうなの?」

マルコ「ほら、これはさっき……」シオリ

クリスタ「あ、アルミンと?」

マルコ「なんだ、知ってたんだ」

クリスタ「うん。お花一緒に摘んだ時にしおり作るんだって聞いたんだ」

クリスタ「……でも、なおさら悪いよ。私までマルコの時間を使っちゃうなんて」

マルコ「そんな事ないさ。だって楽しいし」

クリスタ「……そう?」

マルコ「うん。普段自分ではやらない事が出来るから」

クリスタ「そっか……えへへ、いいねその考え」

#42 エレンとサシャ


エレン「はー、喉乾いた。……あれ、ユミル」

エレン「……本読んでるな。すげえ集中してるし、奥いこ」テクテク


サシャ「ふー、ちょっと休憩。あら、エレンじゃないですか」

エレン「おー、そっちに水差しねえ?って何やってんだ。盗み食いか」

サシャ「し、使用許可は取りましたよ!」

サシャ「はっ あわわ、ユミルに聞こえてないですよね。ないっぽい。ほっ」

エレン「本当に何してんだ……まあいいや。水差し貸してくれよ」

サシャ「はい」

サシャ(……そう言えば、クリスタの様子がおかしくなる前にエレンと会っていたんでしたね)

サシャ「……クリスタと何か話しました?」

エレン「は? ……あ、もしかして……あれかな」

エレン「俺とクリスタが死に急ぎ野郎ってところで似てるんだと、言われた」

サシャ「へ? ……クリスタがそんなことを?」

エレン「ああ。でも、俺は自分では死に急いでるつもりねえからな。だから似てねえよって返したんだけど……」

エレン「……何か悪いこと言ったかな? 俺」

サシャ「うーん……分かりません。でも、エレンが悪いんじゃないと思いますよ」

サシャ「クリスタに何か思うことがあったのでしょう」

エレン「そうか……ならよかったよ。また余計な事言ったかと思ったぜ」

サシャ「また?」ピクリ

エレン「あ」

サシャ「詳しく」

エレン「……いや、ミカサに……カクカクシカジカ」

サシャ「コレコレウマウマ……って、それはエレンが悪いですよ!」

エレン「やっぱりか?」

サシャ「そもそもエレンは……」

エレン「お、俺、そろそろ出るな!」ピュー

サシャ「逃げおった!」

休憩
今日はもう少し書けるはず

オレは準備万端だ(`・ω・´)

がーんばれーまけーんなーちかーらのかーぎりーいーきてーやるー

#43 ジャンとクリスタ


クリスタ(作っている間にジャンが本棚から戻ってきて、コニーが図書室に入ってきた)チクチク

ウグググ ジガオオイ……

クリスタ(コニーが苦悶の表情を浮かべて本を読んでる……)クスッ

ジャン「おい、針使ってんだから手元見ろよ」

クリスタ「へ? そ、そうだねありがとう!」

ジャン「別に……」ペラリ

クリスタ「あ、しおり。ジャンも作ったんだ」

ジャン「おう」

クリスタ「ジャンも器用だもんね……そうだ、ジャンも髪飾り作る?」

ジャン「はぁ!? 男に何言ってんだお前」

クリスタ「別にジャンが使うんじゃなくて……ほら、これとか黒髪に似合いそう」

ジャン「な、ななな何言ってんだお前  マルコもにやにやしてんじゃねーよ!」

オイ、ウルセーヨ

ジャン「あっはい」

クリスタ「ごめんなさい」

ジャン「くそ、コニーに怒られるとは」

クリスタ「あ、あはは……うるさくしちゃったもんね」

ジャン「……黒髪に似合いそうな飾りか」

ジャン「クリスタが作ってるのも、どちらかと言うと黒髪に合うんじゃねえか?」

クリスタ「だってユミルに使ってもらおうと思って作ってるんだもの」

ジャン「ユミルのためか。物好きなやっちゃな」

クリスタ「ふふ、ユミルのためじゃないのよ」

クリスタ「私がしたいからしてるの。だから、わたしのためなの」

ジャン「……よくわからん。やってることは同じだろ」

クリスタ「気持ちの問題なの!」

クリスタ「……あれ、ねえマルコ、ここってどうすれば……」

ア、コレハネ
ナルホドー

ジャン「……」

ジャン(ミカサに……髪飾りか。似合いそうだな)

ジャン(シンプルな方がいいんだろうか。派手すぎると邪魔そうだし……いや、ミカサの美しさなら派手な飾りにも負けねえな)モンモン

ジャン(……ミカサが、俺の作った髪飾りを……)

ジャン「……クリスタ」

クリスタ「ん?」

ジャン「やっぱり、作る。少しパーツ分けてくれ」

クリスタ「うふふふふーいいよ」ニコニコニコ

ジャン(相手のためじゃなくて自分のためか。……やっぱりわかる気がするな)

#44 ベルトルトとエレン


ベルトルト(喉乾いたなあ)テクテク

エレン「……っ!」ピュー

ベルトルト「わっ!?」ドン

エレン「わっ! 悪い、ベルトルトか、大丈夫だったか?」

ベルトルト「うん、大丈夫少しよろけただけだよ」

エレン「……そうだよな、お前でかいから、俺くらいのがぶつかったくらいじゃ何てことねえよな」ギリッ

ベルトルト「何その歯ぎしり。ていうか顔怖いんだけど」

エレン「いいなーー! でけーのいいなああ!!」

ベルトルト「やだこの子、コニーみたいなこと言ってる」

ベルトルト「大丈夫だよ、まだ君は伸びるって」

エレン「……それと一緒にミカサも伸びちゃ意味ねーんだよ」

ベルトルト「あー」


エレン「ガキの頃から世話焼きだったんだぜ? 俺だって男なのにさー」ブツブツ

ベルトルト「ははは」

ベルトルト「でも分かるな。僕もずっと人について回る方というか……ライナーとかに引っ張られる側だったからさ」

ベルトルト「たまに、僕だって男なのにって悔しかったりもしたさ」

エレン「へー! ベルトルトにもそういう男としてのコンプレックスみたいなのあるんだな」

ベルトルト「身長だけ大きくても仕方ないんだよ。僕なんか、女の子にも喧嘩で負けてた」

ベルトルト(いや、今も負けそうだけど)

エレン「へーお前んとこにもミカサみたいなのいるんだな」



エレン「あーあ……もっと男らしくなりてえなあ」

エレン「……そうしたら、母さんに調査兵団入りを反対されなかったかもしれねえし。喧嘩だって……」

ベルトルト「……」

ベルトルト「エレン」

エレン「ん?」

ベルトルト「君が強かろうと、男らしかろうと。きっと君のお母さんは、調査兵団入りを反対したんじゃないかな」

エレン「……分かってるよ」

ベルトルト「……ごめん」

エレン「? はは、なんで謝ってるんだよ。変な奴だな」

ベルトルト「はは……ごめん」

エレン「だからなんで」

ベルトルト「……僕、喉乾いていたんだった。お茶でも飲んでくるよ」

エレン「あ、おい! ……本当に変な奴だなあ」



ベルトルト(……そうか。そういえば朝食の時からライナーとアニに会ってない)

ベルトルト「ライナーとアニに会いたいなあ」ポツリ

今日はここまで
うっかりシリアス分が濃くなってきた
メインはほのぼのだよ!

あ、ようやく3分の2

残り組み合わせは
ミカサ-ライナー
ミカサ-ベルトルト
ミカサ-マルコ
ミカサ-コニー
ミカサ-ユミル
ライナー-アニ
ライナー-ベルトルト
ライナー-マルコ
ライナー-アルミン
ベルトルト-アニ
アニ-マルコ
アニ-アルミン
エレン-マルコ
エレン-アルミン
エレン-ユミル
ジャン-マルコ
ジャン-ユミル
マルコ-コニー
マルコ-ユミル
コニー-クリスタ
サシャ-アルミン
クリスタ-ユミル

こんなところです 順番はこうじゃないけど
まったりお待ちください

sageようと思ってたけどワスレテタヨ・・・すまんね

おお…乙
もしかして全通りあるのか、組み合わせ

エレンとミカサなら仲直り出来るな

見てるよー!がんばれ!

#45 ライナーとアニ


アニ「はー……調理場あっつい」パタパタ

アニ(ユミルには内緒で作ってたみたいだから裏口の方に来たけど、まだ本読んでるのかな……)

アニ(折角図書室もあるんだ、久しぶりに私も読もうかな。後で借りるか)

ライナー「? なんだ、アニ。食堂の裏口なんかで何してるんだ」

アニ「! なんだ、あんたか」

ライナー「なんだとはなんだよ。……あーあ、手も粉だらけだし何してたんだ」

アニ「……サシャの手伝いに、仕方なくね」

ライナー「ああ……俺も話は聞いた。珍しいな。お前が手伝うとは」

アニ「懐かしかったからね。……ねえ」

ライナー「ん?」

アニ「……なんか、普段より少しテンション低くない?」

ライナー「たまには俺だってアンニュイになるさ」

アニ「アンニュイゴリラか……おぞましいな」

ライナー「ひどいこと言いやがる」

アニ「まあ、あんたが考えすぎておかしくなってるのはいつもの事だけどさ」

ライナー「…………」

ライナー「……お前と、ベルトルトには迷惑をかけているだろうな」

アニ「……そうね、確かに」

アニ「アンニュイなゴリラなんかそうしょっちゅう見たくないからね」

ライナー「そんなにか! そんなにおぞましいか!」


アニ「……あんたはあんたで、何持ってるの? 蹴鞠なんて可愛らしいもん」

ライナー「コニーに貰った。ドライバーの礼とかで」

アニ「そう。あんたが頼れる兄貴なのは珍しい事でもないからね」

ライナー「皮肉か?」

アニ「……事実だよ」

ライナー「……ほれ」ケリッ ポーン

アニ「! っと、と……」ケリッ ポーン

ライナー「さすが、反応がいいな」ケリッ ポーン

アニ「こんな事で褒められてもね」ケリッ ポーン

ライナー「普段から足癖悪いからか、足裁きもいい」ケリッ ポーン

アニ「……せいっ!」シュッ スパーン!

ライナー「顔面っ!!」イタイ!

アニ「全く……乙女になんて言いぐさかね」

アニ「折角可愛らしい蹴鞠だってのに、フルキックさせるんじゃないよ」

ライナー「俺のせいなのか……」

ライナー「その蹴鞠気に入ったのか?」

アニ「模様とか、悪くないんじゃないの。コニーの村のもんかな、これ」

ライナー「俺には蹴りやすいボールでしかないからな。お前にやるよ」

アニ「そう? なら貰う」

アニ「……あ」ゴソゴソ

アニ「代わりにこれやるよ」シオリ

ライナー「? なんだ、いいのか?」

アニ「ああ。ただ拾い物だから持ち主がいたら返しておいて」

アニ「あんたのがそういうの得意だろ」

ライナー「……本当に珍しいな。お前が」

アニ「……誰かの甘ちゃんが移ったのかね」

#46 ミカサとベルトルト


ベルトルト(……お茶も飲んだし、本でも読もうかな。ひたすら本読んでる人がいたから触発されちゃったよ)

ベルトルト(食堂の前に良い大きさの木があるし、ここに寄りかかって座って……と)ゴソゴソ

ベルトルト(……ライナーやアニが通りかかってくれないかな、なんて)ペラリ

ガサゴソガサゴソ
ニャーン

ベルトルト「? 猫……上から?」ミアゲ

ミカサ(木の上)「…………」

ベルトルト「」ビクッ

ミカサ(木の上)「……猫がね、降りれなくなっていたの」ニャーン

ベルトルト「そ、そっかあ。凄いな、高いのに」ドキドキ

ミカサ「立ってくれる? この子を渡したい。抱えたままでは降りづらいので」

ベルトルト「え? 構わないけど……いくら僕でも立ったところで手が届かないよ」

ミカサ「大丈夫。足をこの枝に引っかけて……」グラリ

ベルトルト「ちょっ! おい、落ち……!」

ブラーン

ミカサ(逆さ)「これで大丈夫でしょう? はい」

ベルトルト「うわ、足の力だけで枝にぶら下がってる。わかっちゃいたけど君凄いな」ハイ

ニャーン

ベルトルト「あ、可愛い」

ミカサ(逆さ)「ね」

ベルトルト「……どうやって降りるんだ?」

ミカサ「それは普通に  こう」パッ クルッ ストン

ベルトルト(綺麗な宙返りだなあ)

ミカサ「ありがとう、ベルトルト。助かった」

ベルトルト「構わないよ。……へえ、こいつ。目が琥珀色だな」

ミカサ「うん、綺麗」

ベルトルト「小さい頃、幼なじみと可愛がっていた猫もこういう色だったよ」

ベルトルト「……懐かしいな」

ミカサ「……あなたの思い出話は初めて聞いた」

ベルトルト「そうだった、かな」

ミカサ「うん」

ミカサ「思えば、あなたと話したことはあまりない」

ベルトルト「そうかもね」

ミカサ「いつもライナーといるから」

ベルトルト「君こそ」

ミカサ「そうね……機会があったら、また話そう。貴方はエレンを助けてくれた。から、感謝している」

ベルトルト(?……ああ、試験のか)

ミカサ「私は食堂の方に行く。では、また」

ベルトルト「ああ、また」

ベルトルト(……何気ない会話の間でも緊張感があった。流石というか、こわい)

#47 コニーとクリスタ


クリスタ「完成っ!」ニコニコ

オメデトー
ウマイジャネーカ

クリスタ「へへへ、ユミル喜ぶかなあ。使ってくれるかなあ」ルンルン

コニー「……なあ」

クリスタ「ん?」キョトン

コニー「あの女の髪飾り壊したの……俺なんだわ」

クリスタ「あら、ふふふ、そうだったの?」

コニー「なんか、すまんな」

クリスタ「私に謝る事じゃないでしょ、もう」クスクス

コニー「……」

コニー「なんだ、元気そうじゃないか」

クリスタ「え」

コニー「いやー、良かった。サシャの奴が心配してたみてーだからさ」

クリスタ「サシャが私を?」

コニー「おう。まあすぐ立ち直ってたがな」

クリスタ「……それなら、いいんだけど。でもやっぱり謝らないとなあ」

コニー「おう、そうしろ」

コニー「で、謝ってサシャが許したのならもう気にすんな」

コニー「兄弟で喧嘩した時はいつもそうしてたんだ。後に引きずってもいい事ねーからな」

クリスタ「そっか、コニーお兄ちゃんだっけ」

コニー「へへ」

クリスタ「うん……ちゃんと謝るよ」

コニー「サシャは気にしてねえだろうけどな」

コニー「むしろ……いひひ、これは内緒にしておくかな」ニヤニヤ

クリスタ「え?」

コニー「ほら、作り終わったのなら片付けちまえよ」

クリスタ「えー、何か今誤魔化した! コニーったら!」

コニー「さーて、読書の続きだ」

クリスタ「……もうっ! いいもん、サシャに聞くから」クスクス

コニー「へへへ」

今日はこの辺で

ノートアプリ使ってるんだけど、スマホとパソコンの共有が上手くいかなかったりするとあっさりデータ飛ぶね、あれって

乙~!

おつおつ
あと3分の1か

乙です。
ていうかなんだこれスゲー佳いスレ開いた。
皆が素敵だ。

おちんなよー


悪いがあげるぞ

すまぬ・・・すまぬ・・・

今週末はまともに休めそうだから、土日のどちらかでは投下する
もう少し待っていてくれ

#48 ミカサとユミル


ユミル(……ふむ。めでたしめでたし、か。言ってしまえばよくある喜劇だな)パラリ

ユミル(しかし、有りがちな甘ったるいハッピーエンドもたまにはいいだろ。悪くねえ小説だった)パタン

ユミル(さて、読み終わったしどうするか…………ん?)

ミカサ「……」ジー

ユミル「うひ!?」ビクッ

ミカサ「……そんなに存在感がないのだろうか、私は」

ユミル「て、ていうか、気配が薄いんだよ……いつからいたんだ」ドキドキ

ミカサ「ユミルの表情が緩んだ辺りから」

ユミル「見てるなよ! どの辺りだよ!」

ミカサ「……ふふ、焦る貴女は珍しい」

ユミル「……笑うお前も珍しいよ」

ミカサ「そう?」

ユミル「そーしてりゃ美人が際立つのに」

ミカサ「……美人? 誰が?」キョトン

ユミル「いや、お前だよ。あー、その不思議そうな顔は可愛いかも」

ミカサ「可愛い……?」

ミカサ「……それは、もっと女の子らしい子に使うべき言葉」プイッ

ユミル「うわ、今の可愛い。なんだよ十分女の子っぽいじゃねーか」

ユミル「お前の言葉を借りるなら……女らしくねえってのは、私みてえなのに使うべき言葉だぜ?」

ミカサ「……私はそう思わない。ユミルも可愛い」

ユミル「お前の目はタピオカか何かか」

ミカサ「さっき本読んでる時の笑顔とか、なかなかどうして」グッ

ユミル「部屋で読めば良かったよ、くそ」

ユミル「たく、そんなに目ざとい奴が自分の造作の良さに気付かねーってんだからなあ……」

ミカサ「……むう」

ミカサ「ユミルの言う事が正しかったとしても、エレンにそう思われなければ意味がない」ボソッ

ユミル「……難儀だなあ、お前も」

ミカサ「……聞こえた?」

ユミル「聞こえなかった事にしてやる」

ミカサ「そうして」

ユミル「なら、私が本読んでにやけてたのも見なかった事にしろよ」

ミカサ「善処しよう。……そんなにいい本だったの?」

ユミル「悪くねえよ。読むか? 図書室のだから読み終わったら返しておいてくれ」ホラヨ

ミカサ「ん。じゃあ借りる」コクリ

ミカサ「……確か、貴女がにやけ始めたのが、終わりから10ページほどから」

ユミル「忘れろっつーの」チョップ

ミカサ「だが避ける」サッ

ユミル「当たっとけよ」

#49 ライナーとマルコ


ウーン……
グヌヌ……

ガラッ

ライナー「……マルコにジャンに、コニーもか、珍しい」

マルコ「やあ、ライナー」

ライナー「二人は何唸ってるんだ」

マルコ「コニーは……本が難しいんじゃないかな。ジャンはチェスの次の駒で悩んでいる」

ライナー「なるほどな」

マルコ「君は本を借りに?」

ライナー「ああ」

ライナー(……そうだ、アニに貰ったしおりがポケットに)ゴソゴソ

マルコ「……! ライナー、そのしおり」

ライナー「ん? ああ、アニから貰ったものだが。いや、あいつも拾ったと言っていたか」

マルコ「へえ、ライナーって結構アニと仲いいの?」

ライナー「まあ、そりゃあ」

ライナー(……違う。あいつと俺が同郷の出身なのは言っていないんだった)

ライナー(いかんな。最近……どうも気が緩む)

ライナー「……たまたま会ったら会話するくらいには、か?」

マルコ「ははは、まあ僕もそのくらいかな」

ライナー(誤魔化せたか)

ライナー「それより、このしおりについて何か知っているようだったが。まさかお前のだったか?」

マルコ「いや、でも心当たりがあるんだ。……その、良かったらそれ」

ライナー「ああ、それは勿論。ほらよ、心当たりの奴に渡しておいてくれ」ホレ

マルコ「流石兄貴、話が分かる」アリガトウ

ライナー「……当たり前のことだ」


マルコ「あ、そうだこれお礼に」ハイ

ライナー「いやそんな必要はって何だこれ」

マルコ「髪留め」

ライナー「……ふーん」

マルコ「ジャン手作り」

ライナー「……へー」

マルコ「ジャンがくれたんだけど、僕は使わないし良かったら」

ライナー「使えってか」

ライナー「む、この本……座学のレポートに使えそうだな。読み終わったら貸してくれ」

マルコ「ああ、その兵法の本ね。内容良かったよ。もう読み終わっているし、持って行って」

ライナー「そうか、助かる。……つうか、こっちの本が礼でも良かったんだが」

マルコ「髪留めは女の子にでもあげたらどうだい?」

ライナー「ジャン手作りでさえ無ければその用途も考えたんだがな……」

ライナー(ジャンがミカサにやれよ、これ)

ライナー「まあ、いいさ。じゃあ俺はこれで」

マルコ「ああ、また夕食の時にでも」


オイ、ツギ

マルコ「ああ、僕の番? ……何睨んでるんだよ、ジャン」

#50 マルコとコニー


マルコ「……うーん」

コニー「……むむむ」

マルコ「ここでこっちに置くと……いや、まてよ……うぬぬぬぬ」

コニー「この筋肉がこれを動かしているから……ここを鍛えると……むぐぐぐぐ」

マルコ「…………」

コニー「…………」



マルコ「よし、この駒だ!」タンッ

コニー「もうわかんねえ!」ダンッ

オマエラウルセー

マルコ「はい」

コニー「すんません」

マルコ「コニーも随分悩んでたね」

コニー「おう……これ、文章が多くてよ。分からないのがある度に図を確認するんだが、混乱して混乱して」

マルコ(これ、難しい本じゃないか……ジャンの奴め)ヤレヤレ

マルコ「ジャンも駒を置くまで少しかかると思うし、もう少し分かりやすいのを探しに行こうか」ガタン

コニー「くそ……そうだな、天才のレベルに見合った本を頼むぜ」ガタン



マルコ「そもそも、身長伸ばしたいから人体学の本って言うのは正しいのか?」

コニー「さっきの本は伸びそうな感じ無かったぜ」

マルコ「こういうのじゃないか? ほら、ストレッチの本」

コニー「おお!」

コニー「マルコはすげーな。一発じゃん」

マルコ「偶々だって」

コニー「座学も実技も取れるし、10位以内は確実だろ? あーあ、俺は座学が足引っ張るんだよなー」

コニー「実技でも、試験のルール間違えて減点食うし。10位以内はきつそうだ」ハア

マルコ「え? いやコニーはいけるだろ」

コニー「えー」

マルコ「君の小回りの効いた機動力は実践では有用だよ。目に見える成果には表れにくいかもしれないけれど……」

マルコ「コニーの長所は教官も見てくれているさ」

コニー「そ、そんな褒めるなよ」

コニー「天才だから当然だけどな!」

マルコ「あはは」

マルコ「まあ……それでも不安なら、座学を教えるくらいなら出来るよ。アルミンよりは質が落ちるけどね」

コニー「そっか、頼むわ」

コニー「あ、あとよ。今度チェスとかも教えてくれよ」

コニー「ジャンとやってんの見てたけどさ、なんかかっけーじゃんか。チェスが出来るっての」

マルコ「いいね! はは、ベルトルトという新たな対戦相手が見つかったと思っていたけれど……」

マルコ「そうか、出来る人を探すんじゃなくて、出来る人を増やすのも手なんだな」

コニー「おい、初心者なんだから優しくしろよ」

席を外す

もう少し書けそうだったらまた来る

待ってるぞ~

104期の性格がちゃんと「らしい」のが凄く良いな
目がタピオカでちょっとわろた
乙乙

12人から2人選ぶ組み合わせだから66か

#51 ライナーとアルミン


ライナー「……どうしろってんだろうなあ、この髪留め」

アルミン「ライナー、今一人かい」コソコソ

ライナー「? ……どうした、そんな小声で。そんな箱持って」ヒソヒソ

アルミン「これを僕たちの部屋に運ぶのを手伝って欲しいんだ」ガサッ

ライナー「これ? これは……しかし、どうして」

アルミン「落ち着いて、冷静に聞いて欲しい」



アルミン「ユミルに……バレた」

ライナー「……隠してある場所が、か?」

アルミン「ああ。しかも、恐ろしい事に敵はどの本が誰の物かも当ててきた」

ライナー「なんて事だ……」

アルミン「今日の昼頃だったかな。僕が物置で探し物をしている時にユミルと会って。その時に」テクテク

ライナー「あー、それでユミルがジャンの整備道具持ってたのか」テクテク

アルミン「そうそう、会ったんだね」

ライナー「で……本は次の隠し場所が決まるまで俺たちの部屋に一時避難か?」

アルミン「ううん、ここが次の隠し場所だよ。あ、待って今ドア開けるから」ガチャリ

ライナー「おい、俺たちの部屋に置いたら寮母さんにすぐばれるぞ」

アルミン「いいから、こっち!」



アルミン「よいしょっと……ふー、本って重いね」

ライナー「俺達のベッドじゃないか。まさか布団の下なんて言い出すんじゃないだろうな」

アルミン「その下だよ。ちょっとこの布団持ち上げておいて。……ほら、ここ」コンコン

ライナー「! 板目に紛れて分かりにくいが、蓋があるのか」

ライナー「だが、寮母さんも知っているんじゃないか?」

アルミン「多分それはない。その証拠に……ほら」カパッ

ライナー「す、すでに本が入っているだと!」

アルミン「きっと過去にここを使っていた訓練生も同じ事をしていたんだよ。ありがたく使わせて貰おう」

アルミン「この場所も……残されていたこの本も!」キリッ

ライナー「ふふ……俺たちも未来の訓練生に向けて本を残しておくか」

ライナー「未来への遺産……ってやつかな」キリッ

アルミン「ふふふ」



アルミン「あれ、ちょっと、何いきなり落ち込んでるの!」

ライナー「いや……欲の力って凄いな。さっきまで悩んでいたこと完全に頭から吹っ飛んでいた……」アタマカカエ

アルミン「やめてよ我に返るの! ずるいよ!」

#52 ミカサとマルコ



ミカサ「……? マルコ、あなた一人なの」

マルコ「え、ミカサ? うん、ジャンはトイレにって外へ出たけど……」

ミカサ「そうなの」

マルコ「……あー、しまったなあ……」

ミカサ「?」

マルコ「いや、こっちの話」

マルコ(ライナーに髪留めあげなきゃ良かったかな。ジャンがいない隙にミカサに渡してしまえばよかったんだ)

マルコ(……そういえば、僕はアドバイスしただけで作らなかったんだよね。パーツを一部貰っただけで……)カチャリ

ミカサ「……!」

ミカサ「マルコ、それを見せてほしい」

マルコ「? いいけど」ハイ

ミカサ「……琥珀」

ミカサ「マルコ、これを私にくれないだろうか」

マルコ「え? ……うーん、貰い物だしなあ」

マルコ(まあ、クリスタは気にしないとは思うけど)

ミカサ「勝手なのは分かっているのだけど、ベルトルトが喜ぶと思って」

マルコ「へえ、ベルトルト? ミカサからその名前が出るとは思わなかった」

ミカサ「ええ、私もあまりちゃんと話した事は無かった」

ミカサ「でも彼はエレンに試験のアドバイスをしてくれていた」

ミカサ「アルミンとはたまに本の話をしているようだし……」

マルコ(つまりそのお礼ってことかな。成る程、エレンとアルミンの事しか頭にないのかと思ったけれど、少し考えを改めようか……)

ミカサ「なので、ここでベルトルトに恩を売っておくのはエレンとアルミンの為になると判断した」グッ

マルコ「あ、僕の考えていた通りのミカサだった」

ミカサ「?」

マルコ「いや、こっちの話」

マルコ「……まあ、ベルトルトが喜ぶなら良いかな」

ミカサ「ありがとう。……待って、何かお礼を……」ゴソゴソ

マルコ「え、いいよ。ベルトルトに渡すのならミカサから貰うのも……」

マルコ「あっ!」

ミカサ「え?」

マルコ「その本、ミカサが借りてたのか! 僕も面白そうだと思っていたんだ」

ミカサ(その本……あ、ユミルから借りた本)

マルコ「どうだった? 面白かったかい?」

ミカサ「いえ、私もこれはユ……んん、読み終わった人から借りたものなの」

ミカサ(あれは言うな、と言われていたんだった)

マルコ「なんだ、そうかあ」

ミカサ「でも、読んだ人は面白そうに読んでいた」

マルコ「へー、期待が膨らむなあ。読み終わったら教えてくれよ。僕も読みたい」キラキラ

ミカサ「……」

ミカサ「いえ、これは先に貴方が読んで。さっきのお礼」ハイ

マルコ「!! いいのか、ありがとう!」

ミカサ「うん、マルコが嬉しそうでいい事」ホッコリ

ミカサ「こうして恩を売ってエレンとアルミンの為に」グッ

マルコ「それ口にしちゃう辺り、変なとこ抜けてるよなあ」

ミカサ-ライナー
ミカサ-コニー
ライナー-ベルトルト
ベルトルト-アニ
アニ-マルコ
アニ-アルミン
エレン-マルコ
エレン-アルミン
エレン-ユミル
ジャン-マルコ
ジャン-ユミル
マルコ-ユミル
サシャ-アルミン
クリスタ-ユミル

残り組み合わせはこんなところ
コメントありがとう いつも嬉しい
今後もまったりだからのんびり見守っていてくれると助かる


まったりのんびり見守ってほっこりさせて貰うよ

うん、こういうお話で疾走感あっても困るしw
まったり読ませて貰ってるよ。乙

毎回まったり楽しませてもらってる、乙
ユミルとマルコとかは原作でももう見ること叶わない組合せだし楽しみ

#53 ベルトルトとアニ


アニ(オーブンに入れた、あとは待つだけ)トンットンッ

アニ(っとと、変な方向に蹴っちゃうところだった。……サシャは何かまだやっていたようだけど)トンットンッ トンッコロコロコロ

アニ「あ、やば。 あーあ、転がっていっちゃったよ……」テクテク


ベルトルト「? ボールだ……」

アニ「あ、ベルトルト。そこで本読んでたのか」

ベルトルト「! あ、アニ!」

アニ「? ……なんだよ、声掛けただけでそんなに驚かなくても」

ベルトルト「いや、うん。何でもないんだ」ニコニコ

アニ「変なベルトルト」

ベルトルト「このボール、アニの?」

アニ「うん。貰った。ライナーに」

ベルトルト「なんでまたこんな可愛らしいのを……」

ベルトルト(あ、そうだ。返さなきゃ)ヨイショ

アニ「ちょっと」

ベルトルト「ん?」

アニ「まさか投げて寄こす気? 蹴鞠なんだよ。蹴って寄こしてよね」

ベルトルト「どっちでもいいような気がするんだけどなあ……」ケリッ コロコロ

アニ「ん、 よし」パシッ ケリッコロコロ

ベルトルト「あれ?」パシッ

アニ「ん?」

ベルトルト「なんでまたこっちに返したんだい」

アニ「暫く暇なんだよ」

ベルトルト「ああ、そういう……君、言葉足りないよね」ケリッ コロコロ

アニ「あんたに言われたくない……よっと」ケリッ

ベルトルト「とと、……わざと変な方向に蹴ったろ、今」

アニ「ふん」

ベルトルト「言葉が足りないか。……そうかもね、僕が口を開かない分、ライナーに頼りっきりだ」ケリッ

アニ「……そんなんだから、デキてるとか噂立つんだよ」パシッ

ベルトルト「女の子の間でもそうなの!? マジかよ……はあ」

アニ「ライナーも、あんたに頼られると張り切るからね……いや」

アニ「あんた相手だけじゃないか。あいつは」ケリッ

ベルトルト「……そうだね」パシッ

アニ「その蹴鞠もさ。コニーから貰ったんだってさ、お礼とかで」

ベルトルト「へえ……」ケリッ コロコロコロ

アニ「あー、変な方向に」

ベルトルト「あ、ごめん」

ベルトルト「こういうのしてると、小さい頃を思い出さないか?」

アニ「ああ。父さんが格闘技ばかり教えてくるせいで、友達もあんたらみたいな男の子が多くてさ」ケリッ

ベルトルト「ははは、ライナーが君を男の子だと勘違いしていたんだったね」パシッ

アニ「え、ちょっとそれ知らないんだけど」

ベルトルト「……」ケリッ

アニ「あ、誤魔化しやがった」パシッ

ベルトルト「……可愛い猫とかいたね」

アニ「目をそらすなってー……のっ!」ケリッ!

ベルトルト「わ、わ! ……もー」

アニ「……ふふ」

ベルトルト(アニの笑った顔……久しぶりに見た気がするな)

ベルトルト(そっちの方が綺麗だよ。……なんて、言葉足らずの僕に言えるわけがない)ケリッ

アニ「よっと。 あ、そうだ。サシャとパウンドケーキ作ってるから。夕食後楽しみにしてな」

ベルトルト「へえ!」

お、待ってた
アニが砕けた口調なのは同郷の仲間相手だからなのかな

#54 ジャンとユミル


オーイ

ユミル(ん? ジャンの声か)

オイ、オイッテバ

ユミル(誰呼んでるのか知らねえけど、早く気付いてやりゃいいのに……)スタスタ

ジャン「おいユミル!! お前聞こえてんだろ!!」

ユミル「へ? あー、聞こえてるぜ」ピタ クルリ

ユミル「誰呼んでたのか知らねえけど、相当耳が悪い相手だな」

ジャン「お前だ、お前」

ユミル「へ? あ、あー! そっか、私呼んでたのか! あっはっは、いやーすまんすまん」

ジャン「ったくよ……たまに声かけてやったらそれかよ」

ユミル「たまにだからだろーが。呼ばれてると思わなかったわ」

ジャン「図書室行くところか? 俺も図書室に戻るんだが」

ユミル「ああ、借りた本読み切っちまったからな。次のをと思って」

ジャン「ふーん」

ジャン「……」テクテク

ユミル「……」テクテク

ジャン(なんか喋れよ……クリスタ以外に友達いるのか、こいつ)

ユミル(ふーん、て……会話膨らます気ねえのかこいつ。まあマルコ以外に友達いなさそうだしな)

ジャン「……おい」

ユミル「なんだよ」

ジャン「あれ、ありがとよ」

ユミル「あ?」キョトン

ジャン「整備道具」

ユミル「……ああ」

ユミル「ありゃアルミンが見つけたようなもんだし……渡したのはライナーだろうが」

ジャン「だが、持ってきてくれたんだろ?」

ジャン「ぶっちゃけ、お前らしくねーなと思ったが」

ユミル「ちょっとした気まぐれってやつだよ」

ジャン「だろーな。ま、それでも……いちおう礼くらいはな」

ユミル「お前らしくねーなっての、そのまま返すわ」

ジャン「なんだとこら」

ジャン「……あーあ、女神さんはなんでこんな女に」

ユミル「あん?」

ジャン「あ」

ユミル「おい、今のはなんだよ、今のは」

ジャン「……ナンデモナイデスヨ?」

ユミル「なんでもないわけあるか! 女神っつったらクリスタしかいねえだろ!」

ジャン「ミ、ミカサだって女神じゃん?」

ユミル「ありゃ、鬼神だろうが!」

ジャン「俺にとっては女神だよ!」

ユミル「まあ、ミカサは可愛いけどさ」

ジャン「お、なんだ。話が分かるじゃねーか」

ユミル「ああ。さっきだって……」

ジャン「……さっきだって?」

ユミル「……ナーンデモナイデスヨー?」ニヤリ

ジャン「おい、お前! なんだよ、さっきミカサが何したんだよ!?」

ユミル「……」ダッ

ジャン「あ、くっそ逃げやがった!」ダッ

今日はこの辺りで

>>261
ありがとう
ちょっとおしゃべりアニちゃんを意識はした

全体的に口調の精度がゆるいのは、すまん
ぶっちゃけマルコとアルミンとベルトルトとか、同じ感じになるよね

このSSは終わってから読みたいんだよね
チビチビ読んでたら訳分からなくなるんだもん

てな事で早く終わらせようか?

乙。

ベルトルトとアルミン、マルコは口調似るね。それを生かしたssもあったくらいだし。
ジャンは動かせやすいキャラな気がする。

何だこれ。すごいほわほわする。

700以下になったからあげるよ。悪いね。

待っていてくれている人には本当に申し訳ない
水曜、木曜のどちらかには来れるはずだから少し待っていてくれ

次に何か書く時は書きためてからにするヨ…

お気になさるな
気長に楽しみに待ってるよ

#55 サシャとアルミン


アルミン「ふー……結局見つからなかったなあ。しおり」

アルミン「代わりにお宝は見つけてしまったけど……ん?」クンクン

アルミン「奥から甘い匂い……調理室からか」ヒョッコリ

サシャ「わひゃ!」ビクッ

アルミン「ふわっ!?」ビクッ

サシャ「あ、ああ、アルミンじゃないですか、良かったー」ホッ

アルミン「だ、誰だと思ったの……」

サシャ「クリスタかと」

アルミン「はは、髪色のせいかな? でもクリスタに失礼だよ。僕なんかと間違えるなんて」

サシャ「えー、アルミンちっちゃくて女の子みたいに可愛いし無理はないと思うんですけど」

アルミン「僕に失礼だよ!」

サシャ「っと、そろそろですね」

アルミン「そろそろって、この甘い匂いの?」

サシャ「はい! ケーキなんです」

アルミン「そっか、クリスタにあげるんだね」

サシャ「はい。今日ケーキ屋さんに行けなかった分をクリスタと、あとユミルに……」

サシャ「あれ?クリスタにあげるって言いましたっけ」

アルミン「いや でも、僕がクリスタじゃなくて良かったって事はそうかなって」

サシャ「ああ、なるほど……って、あわわ焦げる焦げる」ガチャ

サシャ「あちち」

アルミン「大丈夫? ……わあ、美味しそう!」

サシャ「えへへー! 愛情たーっぷりケーキですから!」

アルミン「にしても、多いね」

サシャ「折角なのでみんなで食べようってことで。アルミンも食べてくださいね」

アルミン「ありがとう! ……エレンとミカサの分もあるかい?」

サシャ「勿論! ふふ、流石仲良しですねー。ミカサも同じ事聞いてきましたよ」

アルミン「ミカサはちょっと過保護だからね」

サシャ「でもエレンとは喧嘩しているんですってね。少し意外ですが……」

アルミン「え!?」

サシャ「おや、知らなかったんですか? 私はエレンからも少し聞きましたが……『自分は女の子だから』と言ったミカサに『お前が女の子?』みたいな返事をしたとか」

アルミン「……うわー」

サシャ「私も似たようなことは良く言われますが……ミカサが怒る気持ちも少し分かります」

アルミン「悪気は無いんだよ……エレンも」

アルミン「でもエレンにはちょっとめっ、てしておく」

サシャ「ふふ、私はしようと思ったら逃げられたので、その分もお願いします」

サシャ「そうだ、一切れ味見します?」

アルミン「え、……う、うーん…………うー」

アルミン「が、我慢するっ!」グッ

サシャ「あはは、心配しなくても後でまたあげますよ?」

アルミン「そうじゃなくて、僕が一番に食べるのは違うかなって……」

サシャ「あ、なるほど。ありがとうございます」

アルミン「うー、でも美味しそうな匂いが……クリスタとユミルの後に絶対食べさせてね」

サシャ「ふふふ」

サシャ「……きっと喜んでくれますよね? 二人とも」

アルミン「うん。こんなに美味しそうなんだもの」

サシャ「笑ってくれると良いです」

今日はもう少し更新するはずだったんだけど、ちょっと順番ミスを見つけてしまった
すまん 明日また来る

>>267 ねー、もっと早く終わらせろよって感じだよねーごめんねー
ただ、どうしても都合上こんな感じのペースだ
代わりに、と言うのでは無いが完結した時には完結まとめスレに書きこもうと思う
まとめて読みたいって言ってくれてありがとう

読んでくれている人も皆ありがとう

早く終わらせろと半月前にレスった輩です

他で同じ事レスってた所が終わってしまい
なんだか寂しい気持ちになりました。
長く月日を掛けたスレ特有の物なのかは解りません。
結末を知った満足感ってのもいいですが
待ってる今も好きなんで自分のペースでお願いします。
更新有って良かった乙

ちょっと酒に飲まれたので、また後日

あげ

待ってる

待っとるよー

待つついでに最初から読み返してた
やっぱこの話いいね

長らく空けてしまった。すまない
今週のどこかでまた書き込みに来る

おk まったり待ってる

おっしゃまってるぞ

#56 エレンとユミル


エレン「図書室に来るのも久しぶりかもな……」

エレン「あ、この辺の本とかアルミン読んでそうだ」パラパラ

エレン「……」パラパラ パラパラ パラパラ

エレン「そんな簡単に見つかったら苦労しねえか」

ユミル「何がだよ」

エレン「ああ、ユミルか。……本とか読むのな、お前」

ユミル「なんだ、意外だったか? 結構読むんだぜ」

エレン「座学でもぼーっとしてるし、興味ねえんだと思ってたよ」

ユミル「座学とこれは別のもんだろ」

ユミル「ああ、ちなみにこの辺の歴史書だとおすすめはこれだ」ヒョイ

エレン「こっちは?」

ユミル「あーそりゃ駄目だ。嘘ばっかり書いてある」

エレン「……やっぱりお前、真面目にやれば上位入るだろ」

ユミル「ばぁか、買い被り過ぎだ」

エレン「そうか? 本気出したら俺も抜くんじゃねえの」

エレン「そうだ、今度対人格闘の相手してくれよ」ワクワク

ユミル「え……やだよ」

ユミル「大体、真面目にやるっつーのも才能なんだよ。お前にはその才能があって、私にはない」

ユミル「今の順位はそれが反映されてるってだけだろ。駆逐脳」

エレン「そーいうもんか?」

ユミル「そういうもんさ。巨人への熱意じゃお前に勝てる奴はいねえよ」

エレン「……そうか」

エレン「あ、ちょっと他の所探してくるわ。この本ありがとな。読んでみる」テクテク

ユミル「おー」

ユミル「……」

ユミル「エレン」

エレン「ん?」ピタリ

ユミル「例え話だけどよ、巨人側にもやむない理由があったとしたらお前はどうする?」

エレン「は? 何言い出すんだよ」

ユミル「例えばだって。ちょっとした興味だよ」

エレン「……そうだとしても俺は変わらねえよ。巨人が何か考えていたとしても母さんを殺したのには変わりねえんだ」

ユミル「……ま、そうだわな」

エレン「当たり前だろ。変な質問するなよ」

ユミル「あーあ、その熱意を少しでも良いからミカサに向けてやりゃあな」

エレン「? ミカサがどうしたんだよ」

ユミル「なーんでもねーよー。じゃあな」ヒラヒラ

エレン「変な奴」テクテク


ユミル(やれやれ、余計なこと言っちまったな。まあいいか)

ユミル(しかし探し物って……図書館で何を……本を見ていたが)

ユミル「……あ」

ユミル「あー、あーあーあー。あのしおり!」

ユミル「エレ……いやまあ、いいか。今持ってるのはアニだろうし……わざわざ面倒くせえ」

#56 アニとアルミン


アニ「サシャ、そろそろ……あ」

アルミン「やあ、サシャなら皿の使用許可取りに行ってるよ」

アニ「そうか」

アニ(あ、出来てる。いい匂い)

アルミン「アニも手伝ってたんだね。好きなの? こういうの」

アニ「……ケーキ嫌いな女子はそんなにいないよ」

アルミン「はは、男子も結構好きだよ。ケーキ」

アニ「アルミンも?」

アルミン「うん、僕も好き」

アニ「……あー」

アルミン「何、あーって」

アニ「似合うなって」

アルミン「えー」

アルミン「それにしても、本当にいい匂いだ……」

アニ「うん」

アルミン「……パンは笑いをくれないし、サーカスは腹をいっぱいにはしてくれない。か」

アニ「え?」

アルミン「本で読んだ一節だよ」

アルミン「……ふふ、きっとサーカスみたいなケーキになるよね」

アニ「そうかな。……そうなるといいけど」

アルミン「なるよ。だって食べる前から楽しみで笑顔になっちゃうもの」

アルミン「それにサシャとアニの愛情たっぷりケーキなんでしょ?」

アニ「……」ゲシッ

アルミン「あいたっ!」

アニ「……まあ、サシャの愛情は入ってるだろうさ」

アルミン「ふふ、そうだね」

アルミン「……さてと。待っているだけも何だし、ボウルとか洗っておこうか」ヨイショ

アニ「あんたは座ってなよ。関係ないんだから」

アルミン「えー、僕だって食べさせて貰うんだし無関係じゃないよ」

アルミン「そうだ。じゃあ半分ずつ洗おうよ」

アニ「やれやれ……仕方ないね」

アルミン「ふふ、アニならそう言ってくれると思ったよ。良い人だもん」

アニ「……」ペシン

アルミン「みゃっ」

おっと、番号を間違えていた

>>291 は正しくは
#57 アニとアルミン  になるます

#58 ミカサとライナー


ミカサ(琥珀、綺麗。成る程、確かにあの猫の瞳の色に似ている)

ミカサ(でも、困った。ベルトルトがいる所の見当がつかない ……あ)


ライナー(夕飯までまだ少し時間があるな)テクテク

ミカサ「ライナー」ズイッ

ライナー「……! ミ、ミカサか。どうした驚かすなよ」

ミカサ「……普通に近付いたつもりだったのだけど」

ミカサ「まあ、そんな事はいい。ベルトルトを知っている?」

ライナー「……? 珍しいじゃないか。浮気か?」

ミカサ「……」ガッ

ライナー「脇腹っ!」イタイ!

ミカサ「ライナー、私とエレンは家族。からかわないで」

ライナー「すまんかった」

ライナー(こいつの照れ隠しは命に関わるな……)

ライナー「だが珍しいのは事実だろう。何かあったか?」

ミカサ「これを渡したいと思って」コレ

ライナー「? 琥珀じゃないか。何でまた」

ミカサ「故郷にいた猫が似た色の瞳をしていたと聞いた、ので」

ライナー「……珍しいな」

ミカサ「それは何回も聞いた」

ライナー「いや、お前がじゃなくて。……お前もそうだが」

ライナー「そうか、あいつがそんな話をしたのか」

ミカサ「私も初めて聞いた。貴方に比べて、ベルトルトは喋らない方だから」

ライナー「……俺はそんなに喋る方だったか」

ミカサ「ええ」

ライナー(少し自重しないといかんかもな。怪しまれない程度に溶け込むつもりだったのだが)

ミカサ「エレンもアルミンも、貴方と話すのは好きみたい」

ライナー「……そうか」

ミカサ「そうだ。これは貴方に渡そう」ハイ

ライナー「琥珀をか。だが、これはベルトルトにやるんだろう?」

ミカサ「貴方から渡した方が喜ぶ。それに、さっき話した時に思ったけれど、私は彼に怖がられている気がする」

ライナー「どうだろうな。まあ、了解した。渡しておく」

ミカサ「うん」

ライナー(……そうだ)

ライナー「代わりに、これをやる」

ミカサ「バレッタ?」

ミカサ「……似合うだろうか。私に」

ライナー(誰よりも似合うだろうよ。それはお前のための物だ)

ミカサ「ありがとう」

ライナー「礼はジャンに言っておけ」

ミカサ「?」

ライナー「なんでもない。じゃあ、これは渡しておくぜ」

ミカサ「ええ。ではまた……」

ミカサ「……あ」

ライナー「?」

ミカサ「しまった。ベルトルトに恩を売っておくつもりだったのに」

ライナー「そんなつもりだったのかよ」

ライナー「心配するな。ミカサからだってちゃんと伝えておくさ」

ミカサ「でも、私はもう礼を貰ってしまった……その上で更に恩を売るのは……」ギリリ

ライナー「しかし何でまた、お前がベルトルトに恩を売ろうだなんて」

ミカサ「エレンやアルミンが困っていた時にベルトルトが味方になってくれればいいと思った」

ライナー「……伝えておくよ」

ライナー(むしろ、あいつらを困らせる原因が俺たちなんだろうがなあ)

お久しぶりです 今日はこの辺りでスマンネ

残りは8組なんで、あと2回か3回で終わるかな
もしかしたら適当におまけなんかもあるかもしんない

乙 巨人組がほどよく切ないな
続きもおまけも楽しみにしてる

乙乙
ここの組み合わせはどの絡みもそれらしくて好きだ

もうすぐ終わっちゃうのかさみしいなあ
待ってる

追いついた
良いね

公式で取り上げて欲しいくらいのクオリティだ

#59 マルコとユミル


ユミル(懐かしい本見つけちまった。いつ読んだんだっけな、これ)

マルコ「ああ、ユミル。エレンどっち行った?」

ユミル「エレン? 向こうの棚じゃねえかな……まだ出ちゃいないと思うが」

ユミル「……ん、その本」

マルコ「あ、手に持ったままだったよ。……気になっていた本でさ、ミカサが先に借りていたんだけど譲ってくれたんだ」

ユミル(ミカサも来ていたのか)

マルコ「後で借りようかと思って上の棚に隠しておいたのに、誰かに借りられちゃってさあ」

ユミル「お前か!!」

マルコ「えっ!?」

ユミル「……何でもねえ」チッ

マルコ「あ、ユミルも面白そうな本持っているね。借りるのかい?」

ユミル「ああ」

マルコ「へえー、今度読んでみようかな……」

ユミル(ふむ。なかなか本の趣味が良い奴だ)

ユミル「読み終わったら知らせてやるから、お前も読めよ」

マルコ「いいのかい! それなら今度何か礼をしなくちゃな」

ユミル「あ? いーよそんなの」

マルコ「いいじゃないか。君とはあまり話した事がないし、この機会に仲良くしたい」

マルコ「折角同期になった仲間なんだからさ」

ユミル「……お前、ほんっと真面目な良い人だなー」

マルコ「え? あはは、照れるなあ」

ユミル「ははは」




ユミル「……誉めていると思ったのか?」

マルコ「……」

ユミル「マルコさんよ、同期のよしみで忠告しといてやる。真面目な奴、良い奴ってのはな、すぐ死ぬぜ」

マルコ「……ははは、怖いな」

マルコ「どうしよっか?」アハハ

ユミル「お前も大概したたかな奴だな」

マルコ「ユミルには負けるよ」

マルコ「……でも、そうだね。その忠告は記憶に留めておく」

マルコ「はは、いざという時の取捨選択が出来なさそうな辺りも、僕が指揮官に向いていない所なんだよなあ」

ユミル「あー、まあ無理だろうな若い奴には」

マルコ「いくつなんだよ君は」

ユミル「ははは、……実は80を過ぎたところでな 」ニヤリ

マルコ「やめてよ、マジに聞こえるから」

ユミル「わはははは」

マルコ「それなら、ユミルだったら出来るって言うのかい」

ユミル「さーてね、どうだろうな」

マルコ「僕は、君もそういう取捨選択が苦手な人に見える」

ユミル「……ん? 何言ってるんだか」

マルコ「なんとなくだけどね。クリスタやサシャに接しているのをたまに見ていると」

マルコ「君もなんだかんだで、余計なものまで背負ってしまう人なんじゃないかと思うんだ」

ユミル「……なに言ってんだか。私もう行くぜ。早くエレンのとこ行けよ」シッシッ

マルコ「っと、そうだった。じゃあまた」


マルコ「あ……そうだ、ユミル」

ユミル「ん?」クルリ

マルコ「兵舎裏の丘の上に行ってみなよ」

ユミル「……ん?」

#60 エレンとマルコ


エレン「無いな……くっそ、しかし本が多いんだよー」

エレン「どの本見ても、貸し出しカードにアルミンの名前が書いてあるし。どれだけ読んでるんだあいつ」ブツブツ

マルコ「やあ、エレン」

エレン「よう、マルコ」

エレン「なんだ、ジャンとのチェス終わったのか?」

マルコ「僕の番はね。今はジャンが長考中」

エレン「そんなに考えるものなのか? あれって」

マルコ「悩もうと思えばいくらでも悩めるよ。コマを選んだその後で相手はどう出るか……その時何が動かせるのか……今日の夕食は何が出るのか」

エレン「最後のちがくね?」

マルコ「だらだら考えてると気が散るんだよな」

マルコ「しかし、僕らに気づいてたのなら話しかけてくれれば良かったのに」

エレン「邪魔しちゃ悪いかと思ったんだよ。俺、チェス良くわかんねえし」

マルコ「はは、エレンにも今度教えるよ」

マルコ「ところで、これを探していたのかい?」ヒョイ

エレン「! アルミンのしおりだ!」

マルコ「やっぱりそうだったんだな。僕もアルミンから聞いていたんだよ。無くしたって」

マルコ「丁度さっき来たライナーが持っていたんでね。預かっていたんだ」

エレン「そうか……ありがとうな」

エレン「いやあ良かった……ライナーにも礼を言っておかねえと」

マルコ「大切な物なんだね。確かに、それは随分と作りがいいし」

エレン「それだけじゃないんだ。これは……、……」

マルコ「……いや、言わなくていい。悪いな、君達がどこから来たのか知っていたはずなのに」

エレン「謝る事じゃねえよ。ただ、俺が話す事じゃないと思っただけだ」

エレン「でもさ、本当に綺麗だよな。これ」

マルコ「ああ。金属細工のしおりはたまに町で見るけど、そこまで細かく彫られた物はなかなか見ないね」

エレン「俺も羨ましかったからな。アルミンのしおりと同じのが欲しいって言って、駄々こねたくらいだ」

マルコ「あははは」

エレン「でもよ、俺が本読む時って大抵アルミンと一緒だったからさ」

エレン「俺のしおりが無くても、アルミンのがあれば十分だって分かってたんだけどな」

マルコ「いやあ、きっとそこまで物わかりがいい子供じゃなかっただろ。エレンは」

エレン「何で分かるんだよ! 見て来たかのように言うなよ! そうだったけどさ!」

エレン「ちぇ、ミカサにも叱られたんだよな。我が侭言うなって」

マルコ「目に浮かぶようだ」

マルコ「でも、こういうのは綺麗だから女の子も好きだろ?」

エレン「ああ、だからたまにミカサもじっとしおり見てたな」

マルコ「そうか、成る程ね」

マルコ「……引き留めてしまったな。ほら、早くしおりを届けてやれよ」

エレン「あ! そうだな。ありがとよ、マルコ!」タタタッ

マルコ「あー、図書室は静かにー……速いなー足」

マルコ「……まあいいか」フフフ


オーイ オマエノバンダゼ

マルコ「あ、待ってろ。今行くよ」

#61 ミカサとコニー


ミカサ「ふふ、綺麗な髪飾り」

ミカサ「……でも、本当に私なんかに似合うのだろうか。こんな綺麗な物が」

コニー「お、ミカサ」

ミカサ「!」サッ

ミカサ(咄嗟に隠してしまった)

コニー「なあ、ちょっと聞きてえんだけどさ。これ出来るか? この本のこのページなんだが」

ミカサ「……ストレッチ? ふむ、腕をこっちで脚が……こう?」グニャ

コニー「うわっ体柔らかっ!」

ミカサ「確かに少し辛い体勢かもしれない」

ミカサ「ただ股関節が伸びる感覚がある。ので、なかなか悪くないと思う」

ミカサ(あ、ポケットに入れた髪飾りは……良かった。大丈夫だ)

コニー「うーん、しかし足がそこまで上がらねえぞ……」グギギ

ミカサ「無理は良くない。段階を踏むべき」パラパラ

ミカサ「これから始めてみよう」

コニー「えーこれ簡単すぎねえ?」

ミカサ「……辛い体勢だから効果があるというわけでもないから」

コニー「でもこれなら出来るか。ほら」グニャ

ミカサ「違う」

コニー「ん?」

ミカサ「本だともっと曲がっていて……こう」グイッ

コニー「いでででで!!」

ミカサ「それにしても、訓練外でも体作りとは感心した」ウンウン

コニー「身長、伸びるかと思って……いてててて折れる折れる!!」

ミカサ「おっと」パッ

コニー「押しすぎだっつうの……ひー」

ミカサ「すまない」

ミカサ「うん。でも……無理せず続けるのは良いと思う」

コニー「そっか。アルミンとエレンにも教えてやるかなー」

ミカサ「む」ピクッ

ミカサ「聞き捨てならない言葉」

コニー「ああ、あいつらも身長伸ばしたいんだとよ」

ミカサ「……私に聞けばいいのに」ムスッ

コニー「男のプライドってやつじゃねえの?」

ミカサ「プライド?」

コニー「お前がいくら強いって言ってもなー、お前は女で俺らは男だからよ」

ミカサ「……エレンは私を女として見ていないと思うけど」

コニー「そう言ってたのか?」

ミカサ「言ってた」

コニー「馬鹿だなーあいつ」

コニー「まあ、安心しろよ。そんな事はねえから」

ミカサ「……」

ミカサ「そう、なのだろうか」




ミカサ(……)

ミカサ(やっぱりつけてみようか、髪飾り)

ミカサ(私には可愛すぎるけれど……たまには、こういうのも)

今日はこの辺りで

次は#62と63を、
その次に残りの3つを更新予定

おおいつの間にか再開嬉しい!
ミカサとコニーの絡みも珍しいけど、らしくて良いなぁ
続き楽しみにしてる乙乙!

きたあああ
待ってたぜー、乙

きてた乙!

続きが気になるけどもうすぐ終わっちゃうんだよなあ

続きまだかな?

保守

待つ

そろそろ続きを更新したいのだが、休みが駆逐されている
すまんな もうちょっと待ってくれ

とりあえず保守上げ

>>1が休日奪還作戦から生きて帰ってくるの待ってるよ

保守
まってる

保守

あげ

あげ

保守

#62 ライナーとベルトルト


ライナー「……お、いたいた。なんだ、もう食堂にいたのか」

ベルトルト「え? ああ、ライナー」

ライナー「お前はでかい割に目立たないなあ……うっかり見流して他の所に行くところだったぞ」

ベルトルト「え、なに? 悪口言いに来たの?」

ライナー「いや、そんなつもりはなかったんだが……待ってろ」ゴソゴソ

ライナー「ほら、これ」

ベルトルト「? なんだいこれ」

ライナー「琥珀だ。ミカサから」

ベルトルト「なんだって、琥珀なんか……あ、そう言えば猫の目の話を」

ライナー「ああ、いたなあ……アニに懐いていた猫だろ」

ベルトルト「おい」

ライナー「いいだろ、今は俺とお前しかいない」

ベルトルト「まったく……まあいいか」

ベルトルト「そう、そいつだよ。……はは、改めて見ると本当にあいつの目にそっくりだ」

ライナー「……懐かしいな」

ベルトルト「うん……最近はそういう話もあまりしなくなったから」

ライナー「ん? そうだったか?」

ベルトルト「……いや、確かに今でもしていたね」

ベルトルト「君が……いや、僕たちが何故ここにいるのか、その理由を忘れないようにと」

ライナー「……ああ」

ライナー「すまん、ベルトルト。いつも……お前には辛い目を見させているだろう」

ベルトルト「謝ることはないよ」

ベルトルト(君の気持ちも分かるんだ。痛いほどに)

ベルトルト(……)

ベルトルト「たまには、楽しく思い出話をしようか」

ライナー「ん?」

ベルトルト「任務を思い出す為とか、そういうんじゃなくてさ」

ベルトルト「ただ楽しい思い出を語り合う、それだけの為に思い出話をしようよ」

ライナー「……ああ、悪くない」

ライナー「ふふ、今日は思い出話に丁度いいイベントもあるしな」

ベルトルト「え? ああ、サシャの。最初は君のところに聞きに行ったってね」

ライナー「ああ。……良かったよ、お前がケーキの名前を覚えていてくれて」

ベルトルト「小さい頃から、君は『あの甘くて美味いもん』って呼んでたしね」

ライナー「アニもだぞ」

ベルトルト「……ああ、アニもそう呼んでたね」

ベルトルト「聞いたかい? あれ、アニも手伝っているらしいじゃないか」

ライナー「ああ、珍しいな。人の手伝いをするって事もそうだが、あいつが料理なんてなあ」

ベルトルト「それ、言ったら蹴り飛ばされるよ?」

ベルトルト「……僕だってアニの作ったものを食べる日が来るとは思わなかったけどさ」

ライナー「はは、まあサシャもいるし食べられる物は出来るだろうが……いや」



ライナー「……サシャ、料理出来るのか?」

ベルトルト「……だ、大丈夫じゃないかなあ」

#63 アニとマルコ


アニ「へくしっ」

マルコ「うわっ」ビクッ

マルコ「あ、あーびっくりしたー。いつからいたんだ」

アニ「さっき」

ハクショムッ

マルコ「あ、廊下でもくしゃみしてる人がいる」

アニ「……サシャかな」

アニ(そうだ、待たせているんだ。早く本を借りてこないと)

アニ(……それにしても)

アニ「あんたは何で一人でチェスをしているの?」

マルコ「え? ああ、一人じゃないよ、ジャンとやってる。ただ、今ちょっと出てるんだ」

アニ「ふーん」

マルコ「さっきはベルトルトともやったな。あいつ、結構強いんだ」

アニ「ベルトルトと?」

マルコ「? ベルトルトがどうかしたか」

アニ「いや……あんたは友達多いんだね」

マルコ「そうかな、あまり話さない人もいっぱいいるよ」

マルコ「たとえば……君とか?」

アニ「……」

アニ(それもそうだ。……なぜ、私はこいつに話しかけたんだ?)

アニ(それになぜ、わざわざサシャを廊下に待たせている? ケーキを持っていくのを手伝うためだけど、そもそも何でそんな事を手伝っているんだろう)

アニ(私はそんなやつじゃないはずなのに)


マルコ「……えーと……ははは、ごめん。つまらない事言ったな」

アニ「……別に」

マルコ「嬉しくて調子に乗っちゃったみたいだ。普段君と話すことも少ないから」

アニ「……」

アニ「いや、調子に乗ってたのはこっちの方だよ」

マルコ「え?」

アニ「大した話じゃないさ」

アニ「ただ、こうも……毎日が平和だと、今の自分の立ち位置を忘れてしまいそうになるってだけ」

マルコ「……そうだね。訓練は辛いけど……たまにはこうして休みもあるし」

マルコ「まだ生きている。調査兵団に入ったら、いつ巨人に食われてしまうか分からないのに」

アニ「……うん」


アニ「いや、あんた憲兵志望じゃなかった?」

マルコ「あ」

アニ「……ふふ」

マルコ「あはは」

アニ(きっといつの日か、今日の日々も思い出話になるんだろう)

アニ(そのいつかの時に、生きて大地に立っているのは……私たちなのか、こいつらなのか。それは分からないけれど)

アニ(もし、私たちとこいつらで思い出を語り合える未来があったら……なんて)



アニー マダデスカー

マルコ「あ、サシャが呼んでいるぞ」

アニ「ああ……待ってな、今行く」

アニ(……もう少しだけ、任務を忘れて調子に乗っていてもいいかな。父さん)

2ヶ月くらい空いてしまったな
アニとマルコで凄くつまづいてた

残りは
エレンとアルミン
クリスタとユミル
ジャンとマルコ

待ってたよ!
ゆっくりでいいから1のペースで書いてくれ
残りの人たちも楽しみだ、乙

あと少しだ
頑張ってくれ乙

進撃のage

あげ

保守

保守

あげ

あげ

あげ

本当は先々週末くらいに来ようかと思ってたんだけど、雪で休み潰れまくってたんだ すまねえ
何なのあの雪

今週末あたりにまたくる

舞ってる

ほしゅ

続き期待!

保守

捕手

保守

あと3組なんだ…
それでこの物語は完結するんだ…
だから≫1には頑張って欲しい…

この想いよ≫1に届け

保守

保守

なあ

もう諦めろよ

いつまで待っても続きなんかこねえんだよ

現実みようぜ

本当は先々週末くらいに来ようかと思ってたんだけど、休み潰れまくってたんだ すまねえ

今週末あたりにまたくる

昨日初めて読んだけど面白くて面白くて
続き待ってる

滅多にやらない保守
待ってるから

期待age

書けないなら書けないと書き込んでほしい
続けられるのならまだ待つので、>>1さん待ってます

冗談でなりすましたら、まだ保守されててワロタw
他のスレでやった時はすぐに落ちてたのに

戻ってこんかなー

誰か締めくくてくれ

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