アルミン「僕だって、二人のことを守りたい」(136)

※10巻までのネタバレあり?


アルミン「今日の訓練も大変だったね」

エレン「そうだな、早く戻ってメシにするか」

ミカサ「二人とも、とてもよく頑張っていた。しっかり食べて、体を休ませるべき」

エレン「それじゃ食堂まで競争しようぜ!」

ミカサ「私は足には自信がある。ので、一番先に到着する」

アルミン「ぼ、僕だって負けないよ!」

エレン「よし、じゃあ行くぞ!」ドドドド

ミカサ「私は負けない」ヒュゴオオオ

アルミン「…」タタッ

アルミン(やっぱり、二人とも足が早いなあ…もうあんなに背中が遠いや)

アルミン「…っはぁ」ノロノロ

アルミン(訓練での疲労もあるだろうけど、走るのが辛い。二人はもう、食堂に…ん?)

エレン「おーい、アルミーン!」ドドドド

アルミン(え?二人とも、なんで行った道を戻ってきているんだ?)

ミカサ「…アルミン」

アルミン「な、なんで戻ってきたのさ!?」

エレン「なかなか来ないから、心配になったんだ」

ミカサ「そう。…アルミン、走るのがとても辛そうに見えた。とても心配」

エレン「気づけなくてごめんな、オレたちと一緒に行こう」

アルミン「…一人で行けるから大丈夫だよ」タタッ

エレン「待てよ、アルミン!」

アルミン「うわっ」ヨロッ

ミカサ「危ない!」ギュッ

エレン「大丈夫か、アルミン?」

アルミン「だ、大丈夫…足がもつれただけだよ。ありがとう、二人とも」

ミカサ「やっぱり心配。…一緒に行こう、アルミン」スタスタ

アルミン「うん」スタスタ

エレン「まったく、あんま無理すんなよ」スタスタ

アルミン「…うん」

―食堂―

アルミン「…」ハァ

エレン「アルミン、食わねえのか?今日のパンはいつもより甘くてうまいぞ」

アルミン「あまり食欲がなくてさ…」

ミカサ「顔色が悪い。やはり今日は早く休むべき」

サシャ「アルミィィィン!パン食べないなら私が貰いますね!」

ミカサ「ダメ!これはアルミンの!」ギロッ

サシャ「ひぃぃいぃいぃぃ!」ガクガク

アルミン「はは、サシャは元気だね。…僕のパン、半分あげるよ」ニコッ

サシャ「神ィィィィィィ!」ムシャムシャ

アルミン「サシャは本当に何でも美味しそうに食べるよね」ニコニコ

アルミン「ねえサシャ、残りの半分も… むぐっ!」

ミカサ「ダメ!アルミン、少しでも食べないと倒れてしまう」

アルミン「ん゛ーっ!」モゴモゴ

ジャン(死に急ぎ野郎じゃなく腰巾着野郎まで…羨ましいんだよこの野郎)イラッ

ライナー(アルミンが涙目で棒状の何かを突っ込まれてる光景…)ウホッ

エレン「やめろよ!可哀想だろ!」ガシッ

アルミン「ぷはっ!…はぁ、はぁ」

エレン「おい、アルミンに謝れって!」

ミカサ「…今のは私が悪かった」シュン

アルミン「み、ミカサは悪くないよ!食べない僕が悪いんだ!」オロオロ

アルミン「…いただきます」ムシャムシャ

ミカサ「でもエレン!私はアルミンのことが心配で…!」

エレン「だから無理やり突っ込むって言うのかよ!?」

アルミン「…やめなよ、二人とも。もう過ぎたことだろ?…僕、先に部屋に戻ってるから」スタスタ

ミカサ「そう…おやすみ、しっかりと休むべき」

エレン「オレも少ししたら行くからな」

アルミン「うん…おやすみ」

―廊下―

アルミン「…」スタスタ

 ドンッ

アルミン「わっ」

訓練兵A「ったく、痛えな」

アルミン「…すみません」

訓練兵A「誰かと思えば上位のミカサとエレンの腰巾着じゃん。とうとう二人から見放されたってか?」

アルミン「……違う」

訓練兵A「じゃあなんで一人でいるんだよ?お前座学しか能がないしいずれ本当に見放されるかもな」

訓練兵A「開拓地送りも時間の問題だろうな、足手まといくん!」

アルミン(足手まとい、か…)

訓練兵A「座学一位様の癖に何も言い返せないのか?もしかして図星だったかなぁ?」ヘラヘラ

訓練兵A「しかし、あの二人も二人だよなぁ。 こんな奴よりもっと上位の連中とつるめばいいのに」

アルミン「…二人を馬鹿にするな」キッ

訓練兵A「へえ、睨みつけるとはいい度胸じゃねえか。これはお返しだぜ」グッ

エレン「いい加減その辺にしておけよ、クズ野郎」ガシッ

アルミン「…エレン」

訓練兵A「おーおー保護者のご登場だ、それじゃ俺は退散しますかねえ」タタッ

エレン「待てこの野郎!」ダッ

アルミン「ダメだエレン、訓練兵同士での私闘は禁止されているんだぞ!?」

エレン「…くそっ!」

アルミン「もういいんだエレン、ありがとう。…それじゃ部屋に戻ろう?」スタスタ

エレン「…そうだな」イライラ

―部屋―

エレン「立体機動訓練で好成績を残す方法についてなんだけどよ」

ライナー「ああ、あれはガスの吹かし方にコツがあって…」カクカクシカジカ

ベルトルト「うん、ライナーの言うとおりに…」カクカクシカジカ

アルミン(早く寝ておけって言われたし、もう寝ておこう…)

アルミン「僕はそろそろ寝るから…皆、おやすみ」

一同「おやすみ」



――
――――


アルミン《エレン、ミカサ、ごめん。…僕、今日で開拓地に行くから》

エレン《はぁ?なんでだよ!?オレ達は必ず三人で外の世界に行くって言っただろ!?》

アルミン《僕の体力じゃ今後の訓練についていくのは厳しいから。今のままだと巨人の餌になるだけだからだって》

ミカサ《どうして?どうして私達に何も言ってくれなかったの?》

エレン《オレが教官を説得するよ!だから、オレ達と一緒に…!》

ミカサ《私もエレンと同じ。いざとなったらあの禿頭を…》

アルミン《いいんだよ、二人とも。もう決まったことなんだから。
     最悪君達も営倉、最悪開拓地送りになるかもしれないよ?
     …言えなかったのはごめん。どうしても、二人に心配をかけなくて言い出せなかったんだ》

アルミン《二人とも、そんな顔をしないでよ。もうずっと会えなくなるわけじゃないんだからさ》

アルミン《…それじゃあ、お元気で》


―――
――


アルミン「…!」ガバッ

アルミン(夢か…)ダラダラ

アルミン(エレンは…?)キョロキョロ

エレン「ぐごぉー…」

アルミン(…よく寝てるや。相変わらず、寝相が悪いなあ。ベルトルトにも引けをとらないよ)クスクス

アルミン(すっかり、目が覚めてしまった。少し、夜風に当たってこようかな)スタスタ

―野外―

(夜風が気持ちいいや)

  ……

――あんま無理すんなよ

―私はアルミンのことが心配で…!

  僕は、ただ単に二人と肩を並べていたいだけなんだ…
 今日だって二人に心配をかけてばかりだった…

――足手まといくん!

―いい加減その辺にしておけよ、クズ野郎

  シガンシナに居た時から、僕は二人に守られてばかりだった。
 今日だってそうだ。あの時、エレンが来てくれなければ僕はあのまま殴られていただろう。

  足手まとい、か。確かにそうだ。エレンもミカサもとても優秀で、教官達からも一目置かれている。
 それに比べて、僕が人に誇れるようなことはこの二人が親友だということ。それと座学しかない。
 実技訓練では何をすればいいのか、理論的には分かっていてもそれに僕自身の体力がそれに追いつかない。
 そして、知識だけで生き残れるほど、この世界は甘くない。

  ……

  僕は、守られてばかりの自分が嫌いだ。
 僕だって、二人のことを守りたい。二人と、対等な関係でありたい。
 だけど、今の僕は二人の背中を追いかけることで精一杯で…

―『いつか必ず三人で、外の世界へ行こうね!』
 
シガンシナに居た頃、三人で交わしたこの約束。
この約束通り、三人で外の世界に出て本で読んだ海や炎の水、氷の大地や砂の雪原を目にすることができるのだろうか。
それともさっき見た夢のように、僕だけ開拓地送りになって三人で外の世界へ行くという約束も果たせないまま終わるのだろうか…

アルミン「…」

アルミン「…!」ツー

アルミン「…」フルフル

アルミン(…眠くなるまで、走りこみでもしよう。少しずつの積み重ねが大切だ)タタッ

―十数分後―

アルミン「…はぁっ、はぁっ」フラフラ

アルミン「…っふぅ」ペタン

アルミン(大して走れていないのに心臓が痛い、や…明日の訓練に支障が出てもあれだし、今日はもう戻って寝よう。
     …これから少しずつ夜の時間を使って自主練習をしよう)

―部屋―

ベルトルト「Zzz」

エレン「…うーん…超大型め、駆逐してやる…」ムニャムニャ

アルミン(ベルトルトの右足がエレンの体の上に…そっとどかしておこう)

アルミン(僕も、無理やりでも寝なくちゃね。おやすみ、エレン)

―――
――

書き溜め分ここまで。
明日は休みなのでもう少し進めたい。

―翌朝―

エレン「んー…」ノビー

アルミン「…」スヤスヤ

エレン(アルミン、まだ寝てるとか珍しいな。可哀想だけど起こしておこう)

エレン「おいアルミン、もう朝だぞ。起きろ」ユサユサ

アルミン「ん…」

アルミン「…もう朝か。おはよう、エレン」

エレン「おう、おはよう。いつもはオレが起こされているのに珍しいな」

エレン「やっぱりお前疲れてたんだろうな。よく眠れたか?」

アルミン「うん、おかげですっきりしたよ」

アルミン(嘘ついてごめん。でも、本当のことを話したらまた君に心配をかけるだろうから)

エレン「なら良かった。それじゃあミカサも待ってるだろうしさっさと着替えて行こうぜ」

アルミン「そうだね…」

―食堂―

エレアル「おはよう、ミカサ」

ミカサ「おはよう、二人とも。…アルミン、昨日はよく眠れた?」

アルミン「うん、おかげさまでね」ニコッ

アルミン(ミカサも、嘘を言ってごめん)

エレン「今朝はいつも起こされてるオレが起こす側になるぐらいぐっすり寝てたよな」

アルミン「あはは、そうだね」

ミカサ「そう、なら良かった。…アルミン、寝ぐせがついてる」ワシャワシャ

アルミン「わっ、やめてよミカサ!恥ずかしいって!」

ジャン(クソッ、羨ましい!)ジー

―立体機動訓練―

ミカサ「ふんっ」ザシュ

エレン「どうだっ!」ズバッ

ジャン「死に急ぎ野郎にだけは負けねえよっ!」ザシュッ

アルミン「はぁっ!」スルッ

アルミン(外れた…次こそは当てる!)ヒュンッ

ミカサ「…」ザクッ

エレン「やっぱりミカサはすげえな…オレも負けてられねえ!」ズバッ

ジャン「お前に勝ってミカサに認めてもらうぜ!」ザシュッ

アルミン(……そこだ!)ヒュンッ

アルミン「…っ!」ガキン

アルミン(入りの角度は完璧だった筈なのに…ブレードがうまく通らない…)

アルミン(エレンもミカサも、大分遠くまで行ってしまってもう見えないや)

アルミン(情けない、なぁ…)シュン

―訓練終了後―

エレン「ミカサ、十二体も討伐したんだって?」

ミカサ「ええ。…でも、七体討伐したエレンも素晴らしい」

エレン「ああ!最後でしくじらなければジャンに勝てたんだけどな」

アルミン「ジャンは立体機動が得意。そのジャンと同数というのは凄いことさ」

エレン「そ、そんなことねえよ!」テレテレ

エレン「それで、アルミンはどうだったんだよ?」

アルミン「……一体、だよ」ドヨーン

ミカサ「…アルミン、そんなに落ち込まないで。貴方はよく頑張っていた」

エレン「そうだよ、数が全てじゃねえって!」

アルミン「そうだね、二人ともありがとう…」ハァ

アルミン(また気を遣わせちゃってるなあ…)

ミカサ「次は貴方の得意な座学」

エレン「頼りにしてるぜ、アルミン」

アルミン「ああ、頑張ろう」

アルミン(頼りにしてる、か…)

―座学―

眼鏡教官「巨人の弱点と言えばうなじにある。その弱点を発見したのがアンヘル・アールトネンだ。
     彼はこの他にも多大な功績を残している。アルレルト、説明しろ」

アルミン「はっ!」ガタッ

アルミン「旧ウォール・マリア内シガンシナ区の工房で働いていた職人です。
     立体機動で用いるガスの元となる氷瀑石を利用し、
     ブレードの元である黒金竹を武器に転ずる案を行い、立体機動を開発しました。
     また、立体機動の際に使用するワイヤーも黒金竹の葉の繊維を利用し発明しました。
     今、人類が巨人と闘えているのは間違いなく【発明王】である彼の功績によるものだと思います」

眼鏡教官「…その通り。流石だ、アルレルト」

アルミン「ありがとうございます」ペコリ

エレン(すげえな…)

ミカサ(流石アルミン…)

眼鏡教官「しかし、アンヘル一人で発明したそれは縦軸にしか移動できず、現在用いられてる物とは程遠いものだった。
     では、イェーガーよ。アンヘルと共に立体機動装置を完成させたのは誰だ?」

エレン「はっ!」ガタッ

エレン「え、えーと…」オロオロ

アルミン「ぜ・の・ふぉ・ん だよ」ヒソヒソ

エレン「ゼノフォンです!」キリッ

眼鏡教官「その通りだ。このゼノフォンはというと―」ペラペラ

エレン「ありがとうな」ヒソヒソ

アルミン「どういたしまして」ニコッ

アルミン(やっぱりこうやって頼りにされると嬉しいな。だから僕は、座学が好きだ)

―食堂―

エレン「今日のパンもうめえな」モシャモシャ

アルミン「ねえ、エレン、ミカサ」

エレン「ん?」

ミカサ「どうしたの、アルミン」

アルミン「後で、座学で分からない部分をリストにして僕に見せてほしいんだ」

エレン「いいけどなんでだ?」

アルミン「ちょっと気になってさ、次の休みまでにお願い」

ミカサ「分かった、早めにまとめておこう」

アルミン「次の休みまでしばらくあるし、ゆっくりでいいよ!?」

エレン「おう」

アルミン(次の休日に、二人のためにノートをまとめてみよう。
     …ミカサも、たまにはエレンと二人きりの時間を過ごしたいだろうから二人きりの時間を作ってあげたいしね)

アルミン(後は…もう一つ)

アルミン「じゃあ僕、ちょっとやりたいことがあるから先に部屋に行くね。ミカサ、また明日!」

ミカサ「ええ、おやすみ」

―廊下―

アルミン「えーと…いた!」キョロキョロ

アルミン「ジャン!」タタッ

ジャン「あ?」

アルミン「ジャンってさ、立体機動が上手だよね」

ジャン「まあな。…それで、何の用だよ」

アルミン「僕、立体機動が苦手でさ。それでジャンにコツとか教えて貰いたいんだ」

ジャン「そんなのエレン…やミカサにでも聞いてればいいだろ」

アルミン(そうかもしれないけど、二人を頼りにしきるのも嫌だし…嫌な奴だって思われても仕方ないよね、ごめんジャン)

アルミン「ぼ、僕はジャンに教えて貰いたいんだ…」

ジャン「…ったく、仕方ねえな。そうだな、お前はチビだからそれを活かして小回りを利かせてみたらどうだ?
    チビということをコンプレックスに思ってるかもしれねえが、それは細かな動きを要求される立体機動では武器になる。
    俺やライナーみたいに大柄な人間じゃできないような動きも出来ると思うぜ。勿論逆も然りだ」

アルミン「ふむふむ」

ジャン「あとはアンカーを強めに打ち込むことを意識するとかな。
    重力と加速力を十分に維持しつつ、なおかつアンカーを容易に抜くには大事なことだ。
    下手に打ち込めば逆に抜けにくくなるしな」

アルミン「なるほど…ありがとう、ジャン。凄く参考になったよ」ニコッ

ジャン「おうよ…もし良かったらだが、ミカサと俺が付き合えるよう取り持ってくれねえか?」

アルミン「は、はは…善処しておくよ…」

アルミン(まあ、ミカサにはエレンがいるから無理だろうね…ジャン)

―図書室―

アルミン「…」ペラペラ

 【睡眠について】
 ―睡眠は夢を見たり寝返りを打ったりする浅い眠りである状態と、
 夢も見ず寝返りも打たない状態を繰り返しています。この二つは約一時間半で
 1セットであり、脳が休んでいるのは最初の二~三周期のみです。
 実は最低でも四時間半だけ眠れば十分であり、パフォーマンスを落とさずに活動することができます―

アルミン「!」ピコーン

アルミン( こ れ だ ! )

―その夜―

アルミン「…」

アルミン(皆、もう寝たかな)チラッ

エレン「ぐごぉー…」Zzz

アルミン(うん、ぐっすりだ)ニコニコ

アルミン(それじゃあそろそろ行こうかな)

―――
――
―午後23時―

 (来たはいいけど、流石に真っ暗だ。このまま走るのも危ないし、少し明るくなるまであまり動かずにできるような鍛錬をしようかな。
  そういえば、ミカサは腹筋が凄いよね。腹筋なら仰向けになったままできるし、まずは腹筋でもしてみよう)ゴロン

 「1、2、3、4、5……」

 「……20、21、22、23、24…」

 「…」グデー

 「はっ!」フルフル

 (これぐらいでへこたれていちゃダメだ…頑張ろう!)

 「……40…41……42…」

キース「…」ツカツカ

キース(どうにも寝苦しいから少し外の空気を吸おうと思ったら…アルレルトか。
    座学以外は落ちこぼれの域だが、根性だけはあるようだな。邪魔をするのも無粋だろうし戻るか)スタスタ

 「…きゅうじゅう、なな……きゅうじゅう、はち…きゅうじゅう…きゅう……ひゃくっ…!」

 「…っはぁっ…はぁっ………やった…!」

 (ゆっくりだけど、僕だってやれるんだ…!ミカサはこの時間でこの倍以上できてるんだろうけど…
  一呼吸ついたら、少し明るくなってきたし走り込みをしよう)ハァハァ

 (他に出来そうなのは立体機動に応用できる逆立ちや筋力増強のための腕立て、とかかな…
  少し落ち着いてきたし、頑張ろう…!)

―午前2時半―

アルミン「」チーン

アルミン(流石に、初っ端からこれはハードすぎたかな…でも、運動をした後の風は気持ちいいや…)ゴロン

アルミン(そろそろ時間だし、部屋に戻って朝まで休もう…)ヨロヨロ

―部屋―

アルミン「うぅ…」バタン

アルミン(思わず倒れこんでしまった…これ、明日の訓練に響かないかな…
     まあちゃんと本にあった通りに寝ればだいじょ…)Zzz

―翌朝―

エレン「アルミン、アルミン」ユサユサ

アルミン「ぅ…おはよう、エレ…んっ!?」ズキ

エレン「どうした、大丈夫かよ?」

アルミン「だ、大丈夫だよ…それじゃエレン行こうか」

アルミン(眠気はないけど、全身が痛い!流石に無理しすぎたのか?)

エレン「そうか、ならいいんだけどよ…辛かったらすぐオレやミカサに言えよ?」

アルミン「うん、ありがとうね」ニコ

アルミン(また、だ。また僕は…)

とりあえず書き溜め分はここまで、
感想ありがとう

少しだけ投下

―朝、食堂―

アルミン「ね、ねえ。二人とも、訓練が始まる前にちょっと倉庫まで来てくれないかな?」

エレン「?? 別に構わねえけど」

ミカサ「なら早めに朝食を終えて行こう」

アルミン「うん。ありがとう!」

―倉庫―

エレン「で、用ってなんだ?」

アルミン「そ、その二人ともっ!僕の腹筋を見てほしいんだ…」ドキドキ

ミカサ「…アルミン、どうして?」

アルミン「へ、変な意味じゃない!とにかく見てみて!」ガバッ

エレン「…」ナデナデ

ミカサ「…」ナデナデ

アルミン「どうかな…?」ドキドキ

ミカサ「すべすべしている」

エレン「ミカサに同じく」

アルミン「そ、そっか。二人ともありがとう、変なこと言ってごめんね」アセアセ

アルミン(そうだよね…たった一日二日で筋力なんてつくわけない)

エレン「…無理に腹筋つけなくてもいいんだぞ?」ニヤニヤ

ミカサ「そう、ありのままのアルミンでいい」

アルミン(二人とも僕が何をしたいのか分かるんだ…
     …ありのままの僕でいい、とミカサは言うけどやっぱりこのままではダメだと思う)

アルミン「と、とにかく…次は対人格闘訓練だったよね。行こう!」タタッ

エレン「お、競走か?負けねえぞ」タタッ

ミカサ「…今回も負けない」ドドドド

―対人格闘訓練―

アルミン(今日はエレンはライナーと、ミカサはアニとか…僕は誰と組もう)キョロキョロ

ベルトルト(ライナーもアニも今日は他と組んでて…暇だなぁ)ボー

アルミン「ベルトルト!」タタタ

ベルトルト「あー…アルミン?」

アルミン「僕の相手になってくれないか?」

ベルトルト「うん…いいけど。じゃあ僕が暴漢役ね」

アルミン「ありがとう。それじゃあ行くよ!」

アルミン「…」ピョンピョン

ベルトルト「……」ダラダラ

アルミン「……」ピョンピョン

ベルトルト(…あ、これちょっと楽しいかも)

アルミン「…ベルトルト、真面目にやってるの?」

ベルトルト「至って真面目だよ…いつどんな人に襲われるか分からないからね、体格差のある人間を相手にすることだってある。
      ……僕みたいに背の高い人間には、足払いとか有効だと思うよ?」ニコニコ

アルミン「なるほど…えいっ!」ゲシゲシ

ベルトルト「…」ダラダラ

アルミン(ベルトルトの重心はここかな?)ゲシッ

ベルトルト「…へ?」

ベルトルト「うわああぁああぁぁぁぁ!」ドシーン

アルミン「よし!…思いっきり転がしちゃったけどベルトルト、大丈夫?」

ベルトルト「ああ、大丈夫だ…じゃあ役割交代しようか。次はアルミンが暴漢役だね」

アルミン「よし、行くぞ!」タタッ

ベルトルト「…」ガシッ ブンッ

アルミン「うわぁ!」ドシーン

アルミン「…も、もう一回お願い」

ベルトルト「別に構わないよ」

アルミン「…」タタッ

ベルトルト「ふん」ガシッ ブンッ

アルミン「あぁぁ!」ドシーン

――――

ベルトルト(何回も投げ飛ばされて本人も痛いだろうに…凄い根性だ)ダラダラ

アルミン「はぁ、はぁ…ベルトルト、もう一回だけ…」フラフラ

ベルトルト「…いいよ、おいで」

アルミン(そういえば、ジャンは小柄な体格を逆に活かせと言っていた。
     僕にあってベルトルトにないもの…それは、小回りの利く体だ!)タタッ

ベルトルト「うわっ!?」

アルミン(ベルトルトに掴まれる前にできるだけ接近して…体を屈めて小さくまとめてから…掴みかかる!)ガシッ

アルミン(そのまま腰を落として基底面を広めて重心を広く取って…投げ飛ばす!)ブンッ

ベルトルト「うわああぁああぁああぁぁあああぁあ!」ドシーン

アルミン「やったぁ!」

ベルトルト「はは、は…負けたよ、アルミン。それにしても、さっきのはどうやったんだい?びっくりしたよ」

アルミン「…梃子の原理を応用したんだ。無理に持ち上げて投げ飛ばすんじゃなくて、
     支点を作って自分の体重をかけることで負担を軽減して投げ飛ばす。
     ベルトルトとは普通にやり合っても勝てないと判断したから、これを活用することにした」

ベルトルト「なるほど…参考になるよ」

アルミン「僕も、ベルトルトと訓練して動き方とか色々と参考にすることができたよ。ありがとう」

ベルトルト「…こちらこそありがとう」ニコニコ

アルミン「…今度、時間があったら受け流しの方法とか教えてよ」

ベルトルト「うん…時間があれば、ね…」

とりあえずここまで、続きは明日。
今回は少しだけほのぼのにした。

それと上で書き忘れたけど、アンヘルの説明は進撃の巨人速報を参考にさせていただきました

落ちたかと思って焦った、感想ありがとうございます
今日も短めだけど投下開始。

―夜―

アルミン「…」ゴソゴソ

アルミン(よし、皆寝静まったかな。それじゃあ今日も始めよう)ゴソゴソ

 

エレン「……」パチ

エレン(便所に行きたくなってきた…寝る前に少し飲み過ぎたかな。…そういえばアルミンはもう寝てるのか?
    最近になって急にオレよりも起きるのが遅くなったけど、ちゃんと眠れているのか?)キョロキョロ

エレン「…あれ?アルミン?」

エレン(あいつも便所か?少し探してみるか)

――

「わぁ…」

(今日は星が凄く綺麗だ。星明りのおかげで少し明るいし、今日は走りこみから始めよう)

「はっ、はっ…」タタタ

(僕は走るのが苦手だ。走りだしてから少しすると息苦しくなってくる。
 この息苦しさに耐えて走らなければいけないから、苦手意識というものを持ってしまうのだろうか。
 なら、まずは辛くなるまで走るのではなくて心地良く走れるように心がければいいのかもしれないな)タタタ

「はぁ、はぁ…」ペタン

(やっぱりきついなあ。最初の時よりも少しだけ長く走れるようにはなった気がするけれど、
 それでもエレンやミカサと並んで走れるようになるためには全然足りない。…少し休憩したら再開だ)ハァハァ


「…おい」

「わあっ!?」ビク

エレン「やーっと見つけた」

アルミン「…エレン?どうしてここに…?」

エレン「そりゃこっちが聞きたいよ。こんな夜中に抜け出して何をしていたんだ?」

アルミン「え、えっと…星を見に来たんだ。ほら、今日星が綺麗だろ?」

エレン「ふーん…確かに星が凄いな。…隣、いいか?」

アルミン「うん、いいよ」

エレン「こうやって隣り合って空を見ていると昔を思い出すな」

アルミン「そうだね、懐かしい」

エレン「ああ。あの時は…」

―――
――


アルミン『エレン、ミカサ!』

エレン『どうしたんだ?そんなに慌てて』

アルミン『本で読んだんだけど、今日は流星群が見られるんだって!』キラキラ

ミカサ『りゅうせいぐん?』

アルミン『うん!星が沢山降り注ぐ現象で、毎年この時期にしか見られないんだよ』


エレン『星が沢山降り注ぐ?そんなのこの世界が滅びちまうよ!』オロオロ

アルミン『地表に落ちるわけじゃないよ。基本的には大気圏で消え去るからね』

エレン『たいきけん?よく分からねえけどなんかすごい剣で消し飛ばすってことか?』パァァ

アルミン『はは…大気圏っていうのは、大気の…』

エレン『そ、それはいいから早速その流星群とやらを見に行こうぜ!』

ミカサ『私も見てみたい』キラキラ

アルミン『えっと、流星群は夜にならないと見られないんだ…』ズーン

エレン『じゃあ今日はオレの家に集合な!母さんに伝えておくから、アルミンも爺さんに伝えておけよ!』

アルミン『うん、それじゃあ夜にね』

―夜、イェーガー家―

エレン『なあ、まだ流星群はこないのかよ?』ソワソワ

アルミン『うーん、そろそろかな?』

ミカサ『早く行こう』ソワソワ

カルラ『三人とも、気をつけて行ってくるんだよ』

―野外―

アルミン『とりあえず、ずっと立っててもきついだろうし座ろうか。エレンが真ん中で、僕とミカサはエレンの両隣ね』

エレン『おう』

ミカサ『分かった』

アルミン『まだ少し時間があるから、話でもして時間を潰そうか―』

―30分後―

エレン『おい、たいき剣とやらも流星群も全然見えねーぞ』キョロキョロ

ミカサ『私も、全然見えない』

アルミン『お、おかしいな…そろそろの筈なんだけど』オロオロ

 ポツ

エレン『…ん?』

ザアアアアアアア

アルミン『うわぁ雨だ!二人とも、一旦戻ろう!』タタッ

―イェーガー家―

カルラ『…三人ともびしょ濡れじゃない、大丈夫?ほら、風邪を引かないよう身体を拭いて』スッ

三人『…』ゴシゴシ

カルラ(この雨じゃ、流星群どころじゃなかっただろうね…)

アルミン『…』ドヨーン

アルミン(雨、止みそうにないな…これじゃ流星群どころじゃないよ…)

カルラ(あんなに目を輝かせていたのに可哀想に…さっきまでは雲ひとつない空だったのにねえ)

カルラ『アルミン君、今日はもう遅いし家に泊まっていきなさい。
    今日はお父さんの部屋が開いているから、三人ともそこで休むんだよ』

アルミン『え…でも、悪いですよ…』

カルラ『夜中にこの雨の中徒歩で帰るなんてダメ。とにかく、今日は家で休んでいきなさい』

アルミン『は、はい…ではお言葉に甘えて…。ありがとうございます』

エレン『そんな遠慮すんなって、それじゃ父さんの部屋に行こうぜ』

ミカサ『アルミン、おじさんの部屋はこっち』グイグイ

アルミン『み、ミカサ!痛いからそんなに引っ張らないでよ!』


エレン『はぁー』ゴロン

ミカサ『ふぅ』ゴロン

アルミン『…』ゴロン

アルミン『…あのさ』

エレン『なんだよ?』

アルミン『…ごめんね、二人とも』

エレン『そんなこと気にしてねえって。また明日もあるんだしさ』

アルミン『…次はいつくるか、分からないんだよ?』

ミカサ『なら、その時に見ればいい。だから、そんなに落ち込まないで』ナデナデ

アルミン『次は……何年も後かもしれないし…っ……僕は…僕は、単に君達を…雨に当たらせただけで…』ポロポロ

エレン『…泣くなって。何年後だろうが、オレ達は何があっても一緒だ。だからその時また見ればいいんだよ』

ミカサ『そう…私達はずっと一緒。だからきっと大丈夫』

アルミン『うう…うぇぇぇぇん…』シクシク

―――
――

エレン「あの時のお前、ずっと泣いてて大変だったぞ」ニヤニヤ

アルミン「や、やめてよ!あまり思い出したくないんだから」

エレン「今年こそは流星群、見れるかな」

アルミン「どうだろうね…今度こそは三人で見たいね」

エレン「ああ、当たり前だろ!」

アルミン「うん!」ニコ

アルミン「…それで、エレン。僕はもう少し星を眺めていたいから、先に休んでなよ」

エレン「嫌だね、お前が戻るならオレも戻るよ」

中途半端だけど今日はここまで
今週は少し忙しいのでゆっくり書き溜めて行く予定

ほんの少しだけで投下、感想ありがとう
金曜は休みなのでしっかり書き溜める予定

アルミン「え」

エレン「だからお前が戻るならオレも戻るって」

アルミン「いや一人で戻れるだろ?それにあまり遅くなると明日に響くよ」オロオロ

エレン「じゃあ先に戻っとくよ、お前もすぐに戻れよ。おやすみ」スタスタ

アルミン「うん、おやすみエレン…」

アルミン(嘘ついてごめん。でもやっぱり君とミカサにはもう心配をかけたくないんだ)

エレン「…」スタスタ

アルミン(そろそろ始めても大丈夫かな。今夜は走りこんで、少しでも体力をつけていこう)タタタ

[木]ン「…」ジー

[木]レン「…」ジー

アルミン(さっきからものすごい視線を感じるのは気のせいだよね…)

エレン「おい」ヌッ

アルミン「うわぁ!?」ビクッ

アルミン「え、エレン!?先に休んでるんじゃなかったの?」

エレン「この木の裏で休んでたんだよ」ニヤニヤ

アルミン「」

アルミン「一本取られたってやつだね…」アセアセ

エレン「最近オレより起きるのが遅いとおもったらそういうわけだったんだな」

アルミン「…僕は皆に比べて体力がないから、少しでも鍛えておきたかった。嘘ついてごめん」

エレン「いや、お前にも意地があるんだろうし嘘をついたってことは構わねえよ。でも睡眠時間を削ってまで鍛錬だなんて身体に毒だろ?」

アルミン「人間は最低4時間半寝ればいいって本に書いてあったし大丈夫だよ」

エレン「最初はそれでいいかもしれないけど、そのうち体調崩して倒れるぞ?
    シガンシナにいた時だってしょっちゅう無理しすぎて体調崩しては父さんの世話になってたしな」

アルミン「一応昔に比べたら丈夫にはなってるんだし大丈夫だってば」

エレン「…」ハァ

アルミン「エレン…?」

とりあえずここまで金曜なったら本気だす
最新話のゲスミンに罵られたいです

エレン「俺やっぱ憲兵団行くわ」

ミカサ「エレンが行くなら当然私も」

アルミン「僕だって、ふたりのこt」

エレン「は?寝事は寝てから言えよ」

ミカサ「アルミン、貴方は今からハブミン」

ハブミン「」

エレン「そうだよな、オレも気にかけすぎだよな」

エレン「シガンシナに居た時とは違うもんな。あの頃のお前は、よく虐められててさ」

エレン「その度に傷を作ってはオレが治療してたっけな」

エレン「オレもミカサもさ、親友がしょっちゅう傷つくような光景は見ていられなかった」

エレン「けどミカサみたいに一緒の家に住んでるわけじゃないから、…」

アルミン「…っ!」

アルミン(エレンとミカサが共に過ごしてきた時間。そして僕が二人と共に過ごしてきた時間。それは余りにも違い過ぎた。
そして"家族"と"親友"。この二つには越えられないほどに高い壁があるんだ。そしてその隔てられた壁の向こうにいる僕は、
いつも二人に守られていてばかりの僕は。守られてばかりなのは嫌だから、二人を守れるように鍛錬しているのに
今もこうして逆に気にかけられている僕は―やはり二人のお荷物だ)

アルミン(いつ、見捨てられてもおかしくないのかもしれない)

エレン「…アルミン?大丈夫か?やっぱり疲れてるんじゃないのか?」

アルミン「だ、大丈夫だよ。エレン、続けて…」

エレン「…さっきあんなこと言ってなんだけど、やっぱり部屋に連れて行く」ガシッ

アルミン「…僕まだやることがあるから……」

エレン「ダメだ。今にも消え入りそうな声してるし、汗ぐっしょりだぞ?ただごとじゃねえよ、本当にぶっ倒れるぞ?」スタスタ

アルミン「ねえ、離してよ…」ヨタヨタ

アルミン(…また気を遣われた。僕はエレンの手を振りほどこうとしたけど、エレンの力はシガンシナで虐められた僕の手を繋いで
家まで連れて行ってくれた時よりもずっと強く、びくともしなかった。けれど、その手はとても暖かかった。
…差し伸べられた手を振りほどこうとするだなんて、最低な奴だ。…クズ野郎って思われても仕方ないかもしれない。…でも僕は、お荷物にはなりたくないんだよ)

エレン「…なあ、アルミン。お前、他人のことを気にかけすぎなんだよ。さっきだって、明日の訓練に響くからとオレに早く戻れと言ったりな。
これに関しては知られたくないっていう意地もあったのかもしれねえけど」

エレン「…まあ、気にかけすぎってことに関してはオレも人のこと言えないけどさ」

アルミン「…うん」

エレン「なあ、もう少しオレやミカサのことを頼りにしろよ。
鍛錬にしたって、一人と二人三人じゃ全然効果も違うだろうし。お前、最近遠慮しすぎだぞ?」

アルミン「…そうだね。…ありがとう」シュン

エレン「ほら、もう着いたぞ。今日はゆっくり休めよ?オレももう寝るからさ、おやすみ」

アルミン「おやすみ、エレン」

アルミン「…」ゴロン

アルミン(もう少し、頼りにしろよ。かぁ…こうやって、少しでも強くなるためにしていることが空回りして、
結局余計に二人に気を遣わせる結果になってるのかな。……情けないよ)ゴロゴロ

アルミン(…色々考えることが多すぎて、まだ眠れそうにない。目が冴えている間、またこっそりと外に出て鍛錬するのもいいけど、
今日はエレンの言うとおりにここまでにしておこう…)


アルミン(今の僕は、きっとひどい顔をしているんだろうな。明日起きた時に、心配をかけないよう少しでも楽しいことを考えようかな)

アルミン(…そういえば、明後日は休日だね。二人は、前言った座学で分からない部分のリスト化は終わったのだろうか。
休日の間に、僕はそのリストを見ながら図書室でノートをまとめて、その間に エレンとミカサは久々に二人きりの時間を過ごす。
訓練兵になってから、エレンとミカサが二人きりで過ごす時間というのは初めてだ。二人きりで楽しい時間を過ごして、
帰ったら僕がまとめたノートを渡して。…二人は喜んでくれるかなあ。……喜んでくれるといいなあ)

アルミン(…明後日、楽しみだな。それじゃ今夜も無理やりでも寝ないとね… おやすみ)

短いけどここまで、放置気味ですまなかった
終着点だけは決まっているので今週中には終わるはず
アンチも含め、見てくれてありがとう

括弧内での文章が大分増えてきたので少し書き方を変えてみました
それでは投下



結局、全然眠れなかったな…ここ最近ずっと遅くまで起きていたせいだろうか。
…エレンは…まだ寝ているね、起こさなきゃ

アルミン「エレン、朝だよ」

エレン「駆逐してやる…」ムニャムニャ

アルミン「エレンってば!」ユサユサ

エレン「うーん…」ムクリ

アルミン「おはよう、エレン」ニコ

エレン「…おはよう」ゴシゴシ

アルミン「今日は僕のほうが早かったね」

エレン「たったの二日ぶりなのに、凄く久々の気がするな…」ウトウト

アルミン「…僕も、エレンを起こすのは久々の気がする。それじゃあミカサも待ってるだろうし行こう」

エレン「ああ…」ウトウト

ミカサ「おはよう、エレン、アルミン」

エレアル「おはよう、ミカサ」

ミカサ「…アルミン」ジーッ

アルミン「…ん、どうしたの、ミカサ」

ミカサ「………」ジィーッ

アルミン「ちょっと、顔近いよ!?」アセアセ

ミカサ「アルミン、目の下にクマができている。どうしたの?」ジー

エレン「ああ、最近― 「最近、遅くまで本を読んでいるせいだよ!」

アルミン「訓練所にはこれまで読んだことがないような本も沢山あってさ、つい夢中になっちゃうんだ。
ほら、僕って昔から本を読むと周りのことが見えなくなるから…気がついたら凄く遅い時間になってて」ハハハ

…ミカサ、君にまで嘘をついてごめんね

エレン「……」

ミカサ「本当に?誰かに虐められたり、無理をしすぎていない?」ジー

アルミン「そんなことないってば!」アセアセ

ミカサ「…なら、なぜ目を逸らすの?」

アルミン「…うっ」ダラダラ

エレン「…ミカサ、やめろよ。アルミンにだって知られたくないことの一つや二つあるだろ、詮索するなって」

ミカサ「でも、私はアルミンが無理をしすぎて倒れてしまわないか心配」

エレン「昔のアルミンとは全然違うんだよ!大丈夫だって!」

ミカサ「確かにアルミンは以前よりも丈夫にはなった。けれど、それとこれとは話が別。
訓練は過酷なのだから、無理をしすぎてはダメ」

エレン「ちょっと過保護すぎるんじゃねえの?」

アルミン「…」ハァ

二人とも、なんで僕のことで揉めているんだ。やめてくれ。

アルミン「…二人ともやめてくれよ!ここをどこだと思ってるのさ!?」

エレミカ「あ、アルミン…」オロオロ

アルミン「…今日、兵站行進だよね。僕、先に行って準備してるから」ガタッ

思わず声を荒らげてしまった。この後、二人は僕に謝った。
僕も強く言い過ぎたと二人に謝った。

アルミン「はぁっ、はぁっ…」トトト

キース「アルレルト、貴様だけ遅れているぞ!」

アルミン「…っ!」

エレン「もう少し前に乗り込んでみろ」タタッ

ミカサ「アルミン、腰が低い。もう少し高くしてみて」タタッ


アルミン「う、うん…」

エレンの言う前に乗り込んで走る。ミカサの言う腰を高くして走る。
エレンの言うことは重心移動をスムーズに行うため、ミカサの言うことは軸がぶれないようにして推進力を高めるためなのだろう。

やらなければいけないことは理解しているのになんでだよ。なんで、僕はここまで体力がないんだよ…
走るのを楽しく感じるように、というけどこの調子じゃ…ああ、エレンもミカサも遠くなっていく…

アルミン「あっ」ヨロッ

アルミン「うわぁ!」ズテーン

エレミカ「アルミン!?」

顔をあげると、遠くのエレンとミカサがとても心配そうな目で僕のことを見ていた。

アルミン「…大丈夫だから、二人とも先に進んでてよ!」

起き上がり、体勢を整えてから再び僕は走りだす。
先を行くエレンとミカサが僕のことをチラチラと見ている。
二人は、僕のことを相当気遣ってくれているのだろう。
なら、せめてそれに応えるためにも頑張らなきゃ…―

――――
―――
――

気がつくと、僕はミカサに背負われていた。その隣にはエレンが付き添っていた。
どうやら、あの後本当に倒れたらしい。

アルミン「…エレン、ミカサ」

ミカサ「アルミン!」

エレン「おい、大丈夫かよ?」

アルミン「…うん、大丈夫。…僕、さっきの兵站行進で倒れたんだよね…?」

アルミン「…ありがとう、二人とも。…もう歩けるからさ」

ミカサ「ダメ」

僕の言葉はミカサの一言によって遮られた。
二人とも、僕のことを心配してくれての行為だというのは分かっている。
とても良い親友を持ったと思う。
けれど、二人にこうして心配される度に、僕はどんどん惨めな気持ちになっていった。

エレン「…お前、すげえよ。フラフラの状態で走っててさ、ゴールと同時にぶっ倒れて」

ミカサ「アルミンには根性がある。でも、無理をしすぎるのはダメ」

エレン「ミカサの言うとおりだ」

二人の気遣いが痛いほどに伝わってくる。
様々な感情が織り合わせられ、思いがけず、目が潤んでくる。
二人の前で取り乱すようなことはしたくないから、下唇を噛みぐっと堪える。

アルミン「…ありがとう」

僕は一言そっと呟いた。二人の耳には届いたのだろうか。

―夜

アルミン「エレン、ミカサ」

ミカサ「アルミン!大丈夫なの?」

アルミン「うん、大丈夫だよ。ありがとう」

アルミン「それで、前に言ったリストのことなんだけど」

エレン「座学で分からない部分をまとめろってやつだっけ?」

アルミン「そうそう、今日が締切ってことで僕に見せてくれないかな」

エレン「オレはこんな感じだな」

ミカサ「私のはこれ」

アルミン「うん、分かった。ありがとう、二人とも。これは返すよ」

ここでリストごと借りたら察しのいい二人のことだ、僕が何をしようとしているのか分かるだろう。
集中力を高めこの短時間でリストに書かれていることを覚える。
エレンの分からないところはこれ、ミカサの分からないところはこれ。うん、まとまった。
ミカサ用のノートはマフラーと同じ赤色、エレン用のは補色となる緑色のにしてみようかな。
あとは念のため部屋に戻ってから改めて紙に書きとどめておくだけだ。

アルミン「じゃあ今日は疲れたしもう寝るね。おやすみ」

同じく寝る。ので、ここまで
見てくれてありがとう

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