アリサ「リンクス」 (58)

三澤紗千香さんの新曲「リンクス」の歌詞カードを見てて思いついた話

ちょっと息抜き程度にさらっと作りました

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378557953

-とある高校

青ピ「カミやーん!」

上条「青ピ?どうした」

青ピ「これからつっちーと一緒にゲーセンでも行かへん?」

上条「ゲーセンね。なんでまた?」

青ピ「なんでって、カミやんここんとこ元気無いやん」

上条「あー…まぁ…」

青ピ「確か…」

携帯<募る想いこの空高く積み上げたなら~♪

上条「ん…メールか…」

青ピ「そうや!確か歌手のARISAが突然消えた日からやな」

上条「っ…」

青ピ「カミやん?」

上条「悪い…青ピ。今日は遠慮するわ…」

青ピ「あ、ちょおカミやん!」

土御門「……」

上条「(あの日…エンデュミオンで、アリサが消えてから半月が過ぎた)」

上条「(奇蹟の歌声を持つ少女、鳴護アリサ)」

上条「(短い間だったけど…アリサは確かにここに居て、俺と…俺たちと一緒にいたんだ)」

上条「(だけど…)」

上条「アリサ…」

-窓の無いビル

土御門「何とかならないか?」

☆「何がだ?」

土御門「分かってるだろう。上条当麻の事だ」

☆「ふむ…鳴護アリサか」

土御門「あの日から…鳴護アリサが消えた日から、明らかに上条当麻は元気を失ってきている」

☆「ああ、わかるよ。ずっと見ていたからね」

土御門「だったら!」

☆「そう焦るな。ふむ、確かにこのままだと色々と後が面倒になりそうだ」

土御門「…どういう事だ」

☆「じきに分かる。なら、今回は一つ、楽しい余興を作ろう」

土御門「余興?」

☆「この場所に行け。そこにある人物を待機させてある」

土御門「ある人物…?」

☆「行けば分かるさ」

なんだかんだでみんな出だしは似てるよな

-とある喫茶店

土御門「ここ…か」

土御門「アレイスターが言うにはこの喫茶店の奥の席に居るという話だが…」

土御門「…アレか」





土御門「すまない」

??「…」

土御門「俺は土御門元春。学園都市の上層部から連絡は言ってると思うが…」

??「分かっている」

土御門「…そうか。なら今回の計画も?」

??「全て把握している。今回の件はどうやら私にしか出来ない事らしい」

土御門「なら話が早い。とりあえずここを出るぞ。外に車を用意してある」

??「わかった」

土御門「ところで、アンタの名前は?」

??「私か?私は…」

シャットアウラ「シャットアウラ=セクウェンツィア」

期待

-車

土御門「シャットアウラとやら、今回の話はどう聞いてる?」

シャットアウラ「今回はあの男、上条当麻…だったか。その男を励ます手伝いをして欲しいと聞いた」

土御門「…なるほど」

土御門「なら、何故今回この依頼を受けた?」

シャットアウラ「アイツには借りがある。それを返すいい機会だと思っただけだ」

土御門「なるほど…。着いたぞ」

シャットアウラ「ん」

シャットアウラ「ここは…?」

土御門「普通の高校の普通の体育館だにゃー」

シャットアウラ「体育館?」

土御門「そう。体育館」

シャットアウラ「体育館なんかに来て一体何を…」

??「待ってたんだよ、もとはる」

土御門「お出迎えご苦労さんだにゃー」

シャットアウラ「シスター?」

??「こっちの女の人がシャットアウラだね」

シャットアウラ「あ、ああ。お前は?」

??「私はね…」

インデックス「インデックスって言うんだよ」

インデックス「さて今回お呼びしたのは他でもないとうまに元気を出してもらおうって事なんだよ」

シャットアウラ「はぁ…」

インデックス「ねぇシャットアウラ。あなたは覚えてるよね?」

シャットアウラ「何をだ?」

インデックス「奇蹟の歌声を持つ少女、鳴護アリサの事を」

シャットアウラ「!」

インデックス「とうまはあの日、アリサが消えた日から元気がだんだんとなくなっていったんだよ」

シャットアウラ「…」

インデックス「何回もね、忘れようとしたみたい。ケータイに入れた音楽も消してしまおうって何度も思ったんだって」

インデックス「でもね…それがとうまには出来なかったんだよ」

シャットアウラ「それは…」

インデックス「うん。とうまも分かってると思うよ。でも…」

インデックス「とうまをそうやって思いつめさせちゃうほど、アリサはとうまにとって大きい存在だったんだよ」

シャットアウラ「でも…鳴護アリサはもう…いない」

インデックス「そう。アリサはもうここにはいない。けど…」

シャットアウラ「?」

インデックス「シャットアウラの中にはまだアリサが残っているはずだよ」

シャットアウラ「!!」

インデックス「元々アリサとシャットアウラは二人で一人。だから…アリサをもう一度、この世界に呼ぶ事も不可能じゃないんだよ」

シャットアウラ「ちょっと待ってくれ!」

インデックス「?」

シャットアウラ「確かに鳴護アリサは私の願いから生まれた存在だ。だけど…」

インデックス「だけど?」

シャットアウラ「だけど、そんな事が出来るはずが無い!」

インデックス「どうして?」

シャットアウラ「考えてもみろ!元々私という一人の人間の中から、鳴護アリサという他人を作るんだぞ!?」

インデックス「うん」

シャットアウラ「現実的に考えて出来るはずが無いだろう!」

インデックス「出来るんだよ。私ならね」

シャットアウラ「何?」

インデックス「私の持ってる、103000冊の知識と、それを扱える力があればね」

シャットアウラ「そんな…まさか…」

インデックス「今からそれを照明してあげるんだよ」

修正

照明←×
証明←○

インデックス「ただ、私にはそれを扱うほどの力は持ってないんだよ」

シャットアウラ「なら…」

神裂「その力を扱うのは私が担当します」

シャットアウラ「お前は…」

インデックス「久しぶりだね、かおり」

神裂「お久しぶりです、インデックス」

シャットアウラ「本当に…出来るのか…?」

神裂「何がです?」

シャットアウラ「私の中から、鳴護アリサという個人を取り出す事が…。そんな奇蹟みたいなことが出来るって言うのか?」

神裂「ええ、可能です」

シャットアウラ「!!」

インデックス「それじゃ、早速準備に入るんだよ!」

シャットアウラ「まさか…本当にできるとは…」

アリサ「……」

神裂「ええ…。けれど、精々この世界に居られるのは、長くてあと24時間と言った所でしょうか…」

シャットアウラ「そんなに、短いのか…」

神裂「ええ。力を使って形を保っていますから、効果が切れると同時に、その本人も消えてしまいます」

シャットアウラ「そうか…」

神裂「ふぅ…」

インデックス「お疲れさま、かおり。休んでて」

神裂「そうします」

アリサ「…」

インデックス「(待っててね、とうま。もう少しだから…)

忘れない♪ 今日も刻んでいく~♪ ←ここ大好きだ。 それがまさか・・・!
いいね!

アリサ「ん…あれ、ここは?」

インデックス「あ、起きた?」

アリサ「インデックス…ちゃん?」

インデックス「久しぶりだね、アリサ」

アリサ「……!」

アリサ「え、なんで私…」

シャットアウラ「気がついたか」

アリサ「シャットアウラちゃん?」

シャットアウラ「ああ」

アリサ「私は…」

インデックス「私が呼んだんだよ」

アリサ「インデックスちゃんが?」

インデックス「うん!」

アリサ「そう、当麻くんが…」

インデックス「だからね、アリサに手伝って欲しいんだ!」

アリサ「そういう事なら喜んで!」

インデックス「ありがとうなんだよ!」

アリサ「シャットアウラちゃんも」

シャットアウラ「わ、私もか?」

アリサ「うん!だって、シャットアウラちゃんも当麻くんのために協力してくれたんでしょ?」

シャットアウラ「わ、私は別に…」

アリサ「ふふっ」

インデックス「うんうん。美しい姉妹愛だね」

アリサ「そうだね♪」

インデックス「ステージはこっちの方で用意しとくんだよ」

アリサ「じゃあ私は歌の練習だね!」

インデックス「お願いするんだよ!」

上条「お、おいこんなとこ連れてきてどうするんだよ」

インデックス「まぁまぁいいからいいから」

上条「いいからって…お前これから晩ご飯作らなきゃいけないってのに…」

インデックス「それも捨て難いけど今日は絶対にこっち!」

上条「分かった分かった!引っ張るなって!」

インデックス「ほら早く!」

上条「分かったよ…」

インデックス「とうまはここで待機!」

上条「ここ?なにもねーじゃねーか」

インデックス「すぐに分かるんだよ」

上条「?」

インデックス「おーい!とうま連れてきたんだよー!」

上条「へ?」

インデックス「じゃあとうま。私は先に戻ってるから、あとはよろしくね!」

上条「あ、おい!」

上条「なんなんだよ…」

上条「こんな体育館にこんな時間に…何が始まるってんだ?」

~♪~♪

上条「音楽…?」

ペガ-サス-トオイソラ-~♪

上条「ってこの曲…、まさか!」

アリサ「グローリア~届くように~♪」

上条「あ…」

上条「アリサ…なのか?」

アリサ「…ニコッ」

アリサ「君のつけた足跡が 長い雨に消えたよ
    なつかしい声 やさしさは いつか風になるでしょ」♪

アリサ「夏は一瞬の 鼓動で時を打つ」♪

アリサ「『私は生まれた』」♪

アリサ「ペガサス
    情熱は 光るリングのように見えた
    寂しさは 背中の羽に乗せた」♪

アリサ「泡だつ雲のrefulex 上昇気流のblowhole」♪

アリサ「めぐりめぐる宇宙にdive!
    今を 飛ぶよ 飛ぶよ」♪

ジャーン

アリサ「……」

上条「あ…」

アリサ「…久しぶりだね、当麻くん」

上条「本当に…アリサ、なのか?」

アリサ「うん!」

上条「え、なんで…あの時、消えたはずじゃ…」

アリサ「インデックスちゃんにやってもらったんだ」

上条「インデックスに?」

アリサ「うん。当麻くん、私が居なくなってから元気が無いって聞いてから…」

上条「あ…」

アリサ「だからね。あの時は私が励まされたから今日はお返し!」

上条「お返し?」

アリサ「うん!今日は私の歌を聞いて、元気を出してね。当麻くん!」

上条「…ああ!」

アリサ「じゃあ次の曲!『アタリマエの距離』!」

上条「(そして…あっと言う間に時間は過ぎて…)」

アリサ「A star in the whole sky 今夜叶えたい もっと叶えたい
    Your smile is dazzling 連鎖してくリング 手を取り合って
    A star in the whole sky 今夜叶えたい もっと叶えたい
    Our smile is dazzling 想像するリンク 光の未来」♪

上条「(『telepath ~光の塔~』…アリサが持ってる6曲全ての最後の曲だ)」

アリサ「…どうだった?」

上条「最高だったよ」

アリサ「本当!?嬉しいな!」

上条「ああ!ずっと聞いていたいくらいだ!」

アリサ「…」

上条「…アリサ?」

アリサ「実はね当麻くん。私、言わなきゃいけない事があるんだ」

上条「言わなきゃいけない事?」

アリサ「うん」

アリサ「私に残されている時間はね、もう残り少ないの」

上条「?それはどういう…」

アリサ「私がこの世界に居られる時間はあと…2時間って所かな」

上条「え…」

アリサ「…」

上条「つ、つまり…アリサはあと2時間しか存在できないってことなのか!?」

アリサ「そうなる…かな」

上条「そ、そんな…」

アリサ「もともとね、そんなに長く居られるはずじゃなかったんだって」

アリサ「インデックスちゃんたちがギリギリまで頑張って、それでやっと…ここに来られたみたい」

上条「も、もう一度…来る事は出来るのか!?」

アリサ「」フルフル

上条「そんな…」

アリサ「今ここに居る時間が終わったら、私は完全に消滅する。もう…二度とこの世界には来れない」

上条「もう…二度と…アリサと会えなくなるのか…?」

アリサ「」コクン

上条「…」

アリサ「だから!」

上条「!」

アリサ「だから…もう会えなくなる代わりに一つ当麻くんに持ってて欲しいの!」

上条「持ってて…欲しい?」

アリサ「うん。私が、当麻くんのために作った、七つ目の歌」

上条「!!」

アリサ「そして、ずっと覚えてて欲しい。私はいなくなるけど、ここにいたって証を」

上条「…」

アリサ「当麻くんのために、歌います。聞いてください」


アリサ「『リンクス』」


キターッ!

『リンクス』

作詞作曲;鳴護アリサ
歌;鳴護アリサ


踏み出した この世界は 私には広すぎて

焦り、 不安 ごまかして 強がり 背伸びした

見つからない答えに 心は浮かんだまま

息づく ひまもなく 時は流れる


繰り返す 日常に 苦しくなったなら

深呼吸 ひとつして ほら

虹さす 丘の上 目指していこう


忘れない 今日も刻んでいく

出会えた事に ありがとう

きっと 大事だね

前を向いて 歩き出そう あしたにつなげる

笑い合えたね ありがとう

喜びも 悲しみも

分かち合って さぁ 重ねていこう

~~♪

上条「なんだよ…これ」

上条「前が…見えねぇよ…」ポロポロ

上条「ちくしょう…」ポロポロ


アリサ「(泣かないで当麻くん。私はいなくなるけど、忘れられるわけじゃない)」

ちくしょう・・・泣ける・・・!


飛び込んだ この道は どこまでも 続いていて

そびえ立つ ビルの隙間 深い影になる

人それぞれ歩みは 歩幅も向きも違う

それでも行き先は きっとあるはず


うつむいた 帰り道 道端で見つけた

四つ葉の 白詰草みたい

奇跡と偶然の 交差点さ


忘れない 今日も残していく

ここにいること ありがとう

もっと 大切に

悩んでても 思い出そう

一緒に抱え 支えてくれてる ありがとう

何気ない ひとときも

いつかの希望に 変わっていく

~♪

アリサ「(そう。なにもかも無くなるわけじゃない)」

アリサ「(私が今ここにいたって事実は、絶対に無くならない)」

アリサ「(その証がこの歌)」

アリサ「(この歌のように、今ここにいられる事に感謝をこめて)」



上条「アリサ…俺は…」

「さぁ、行こうか」

ミチノサキへ 手を伸ばす

ありのまま 生きてゆける日を願って

たどる軌跡 消えないよう 次の君へ

足跡を 深く、 深く

残していく




変わらない 毎日めぐる めぐる

気持ち飾らずに ありがとう

そう伝えたい




忘れない 今日も刻んでいく

出会えた事に ありがとう

きっと 大事だね

涙ふいて 歩き出そう あしたにつなげる

笑い合えたね ありがとう

喜びも 悲しみも

分かち合って さぁ 重ねていこう

~♪

アリサ「……」

パチパチパチパチパチパチ

上条「……」

アリサ「当麻くん…」

上条「最高だったよ、アリサ」

アリサ「ありがとう…」

上条「…」

アリサ「…」

上条アリサ「「あの…」」

上条アリサ「「あ…」」

アリサ「当麻くんからで、いいよ?」

上条「あ、ああ…。アリサ、まだ時間あるよな?」

アリサ「え?あ、うん」

上条「ちょっと外に出ないか?」

最高だ。

-学校の屋上

アリサ「うわぁ、綺麗」

上条「学園都市の夜は結構いい眺めなんだよな」

アリサ「うん!それがよく分かるよ!」

上条「…」

アリサ「当麻くん?」

上条「なぁアリサ…。話があるんだ」

アリサ「話?」

上条「ああ…。俺は…」

アリサ「…」

上条「俺は…アリサの事が…!」

アリサ「待って」

上条「!」

アリサ「その先は言っちゃダメだよ、当麻くん」

上条「…どうして」

アリサ「言ったら…残りたくなっちゃうじゃない」

上条「…」

アリサ「もう…覚悟は決めてるのに…揺らいじゃうから…」

上条「アリサ…俺は!」

アリサ「やめて!」

上条「っ…!」

アリサ「お願い、当麻くん…。私に…」

上条「俺は!アリサの事が好きだ!!」

アリサ「!!」

言ったあああああああああああああ

上条「初めて会ったときから…ずっと…アリサが好きだ…」

アリサ「どうして…」

上条「…」

アリサ「どうして…どうして言っちゃうの…」

上条「伝えたかったから…」

アリサ「ズルいよ…当麻くんは…」

上条「え…」

アリサ「自分ばっかり、言いたい事言って…」

上条「アリサ…」

アリサ「私だって…」

アリサ「私だって!当麻くんの事好きだもん!!」

上条「!!」

アリサ「私だって、最初に当麻くんと出会ってからずっと…当麻くんの事見てきた!」

アリサ「当麻くんのいろいろな感情、短い間だけど、確かに見てきた…」

アリサ「だから…今回の計画を聞いた時…決めたの…」

上条「決めた…?」

アリサ「うん…。未練の残らないようにしようって」

上条「それって…」

アリサ「私だって…消えたくないよ…、もっとここにいたいよ…でも!」

アリサ「無理なんだよ…それは…」ポロポロ

上条「!!」

アリサ「もっと当麻くんと遊びたかった!もっと当麻くんと一緒に笑いたかった!」

アリサ「もっとインデックスちゃんとも話したかった!」

アリサ「もっと!もっと!もっと!」

アリサ「もっと…当麻くんと一緒に居たかった…!」

上条「!!」

アリサ「だから…だから私は…何も言わない、何も聞かない…そう決めていたはずなのに…!」

上条「アリサ!」ダキッ

アリサ「!」

上条「俺だって同じだ!」

アリサ「当麻くん…」

上条「もっとアリサと遊びたい!もっとアリサと話したい!」

上条「もっとアリサと笑いたい!」

上条「もっと…アリサと一緒にいたい…!」

アリサ「!」

アリサ「う…ぁ、うわぁあああああああああん!」

アリサ「嫌だ!嫌だよ!消えるのは嫌!ずっと当麻くんのそばにいたい!」

上条「俺だって嫌だ!このまま消えて欲しくない!ずっとそばにいて欲しい!」

アリサ「うあああああああん!!」

上条「だから…ちくしょう…泣かないでくれよ…こっちまで、涙が出てきちまう…」ポロポロ

上条「ちくしょう…ちくしょう…」ポロポロ

アリサ「…」

上条「…」

アリサ「なんか…」

上条「ん?」

アリサ「お互い…酷かったね」

上条「だな…」

アリサ「二人であんなに大泣きしちゃって」クスッ

上条「あんなに泣いたのは初めてかもな」

アリサ「私も…初めて」

上条「そっか…」

アリサ「うん…」

上条「…」

アリサ「…」

上条「あと…どのくらい残ってる?」

アリサ「もうあと…30分くらいかな?」

上条「そっか…」

アリサ「そう…」

上条「…」

アリサ「…」

上条「なあアリサ」

アリサ「なに?」

上条「あと30分しか無いなら…その30分でさ」

アリサ「うん」

上条「その…恋人っぽいことしようぜ…///」

アリサ「へっ…ええええええっ!?///」

上条「ダメか?」

アリサ「いいいいやダメじゃないっていうかむしろ嬉しいんだけど…///」アウアウ

上条「じゃあ…手、貸してくれ…」

アリサ「は、はい…///」

ギュッ

上条「あと少し、こうしていようぜ」

アリサ「うん///」

上条「…!」

アリサ「どうしたの?当麻くん」

上条「アリサ、お前…体が…」

アリサ「え…!!」

上条「透けてきてる…」

アリサ「もう…おしまいかぁ…」

上条「…」

アリサ「…」

上条「なぁアリサ」

アリサ「なぁに当麻くん」

上条「大好きだ」

アリサ「!」

アリサ「私も…大好き!!」

上条「へへっ…」

アリサ「ふふっ…」

上条「」スッ

アリサ「あ…」

上条「ん…」チュッ

アリサ「ん…」

上条「…」

アリサ「…」

上条「ありがとう。俺のそばにいてくれて」

アリサ「ありがとう。私のそばにいてくれて」

上条「…会えるよな」

アリサ「え?」

上条「また絶対に…会えるよな」

アリサ「……うん!絶対に!」

上条「じゃあ元気でな」

アリサ「うん」













「愛してるよ、当麻くん」

「ああ、俺も愛してるよ、アリサ」












上条「行っちまった…か」

上条「ん…?これは…」

上条「CD?」

涙が止まらない

青ピ「カミや~ん!この後遊びに行かへん?」

上条「おういいぞ!」

青ピ「ん?カミやん、なんやそれ」

上条「え、これか?」

青ピ「CDプレーヤーなんて、この科学の街でえらい古いもん使ってんなぁ」

上条「いいんだよ、これで」

青ピ「?」


上条「これは…俺の大切な人からの贈り物だからな」


青ピ「カミやん…」

上条「で、遊びにいくんだろ?」

青ピ「せや!はようゲーセン行くでー!今日は新しい台が入ったんやー!」

上条「おお!それはいい事を聞いたぜ!」

青ピ「せやろ!」




『当麻くん♪』



上条「…!」

青ピ「どした?」

上条「今の声…」

青ピ「声?」

上条「いや…何でもない」

青ピ「?」

上条「(アリサ)」

上条「(俺の大好きな一人の女の子)」

上条「(もう会う事は叶わないだろうけど)」

上条「(アリサは…ずっと…俺の中にいる)」







上条「(そうだろ?アリサ)」

『もちろんだよっ♪』









~fin~







というわけで

アリサ「リンクス」

これにて終了です

見てくださった皆さんありがとうございました

乙、良かった
ただやっぱりこう言う終わり方は切ないな(´;ω;`)


せつない終わり方だったね……。・゚・(ノД`)・゚・。

(´;ω;`)ブワッ!

マジ良いッ!! リンクス最高ッ!!


全上条が泣いた

軽く泣いてしもうた

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