P「限界だよな………」 (242)

更新は超スロー
アニマスもゲームも半端にしかやってないつかSSからの知識しかない
後味悪い(予定)

そんな感じでそのうち始まります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1355224323

じゃあ書かなくていいよ
HTML依頼出しとくね

―――765プロ 屋上

P「………………」

カチッ シュボッ ジジジジ スーッ スパー

P(オレが入社して早くも五年目)

P(いろんなアイドルを見続けてきたけど未だにSランどころかAランすら出せてない)

P(そんななかで去年入ってきたアイツ)

P(赤羽根)

P(入ってきたと思ったら次々にアイドル達をAランSランに仕立てていった)

スーッ ……… ハー

P(オレはもう荷物でしかない)

P(……………)

P(正直もうキツイ)

P(潮時じゃなく限界、だ)









P(辞めるか)

>>2
オナニーくらいゆっくりやらせやがれください

>>5

せめてsage進行してくれ

―――同日 765プロ 社長室

高木「き、君ぃ、これは本気なのかい?」

P「ええ、本気です」

高木「し、しかし、君が辞めたら―――」

P「赤羽根がいるじゃないですか」

高木「―――」

P「今は頼りない新人かもしんないですけどありゃ化けますよ」

高木「……………」

>>6
りょーかい

つーことで半端ですが一旦切ります

P「ハハ、オレが言っても説得力無いっスね」

高木「……………」

P「社長がティンと来たんです。間違いなく彼は大物になりますよ」

高木「………この辞表はまだ受理しないから、気が変わったらいつでもいってくれたまえ」

P「………そんじゃあ、失礼します」ペコッ

ガチャ バタン

高木「……………」

―――765プロ 事務所

小鳥「プロデューサーさん、何かあったんですか?」

P「へ?何故です?」

小鳥「いえ、最近元気無さそうでしたし、なにやら神妙な顔で社長室に入っていったものですから………」

P「ああ、いや、大したことじゃないですよ」

小鳥「そう、ですか………。あんまり無理しちゃダメですよ?」

P「ハハ、気を付けます」

P(……………)

P「そうだ、小鳥さん」

小鳥「はい?なんでしょうか」

P「近いうち飲みに行きませんか?」

小鳥「ピヨ!?」ガタッ

小鳥(普段こっちが誘っても断るプロデューサーさんが私を誘った!?)

小鳥(な、何事!?)

P「あ、もちろん嫌ならいいですよ?」

小鳥「いえ!是非ともご一緒させてもらいます!」

小鳥(酔っぱらった私とそれを介抱プロデューサーさん!そして終電を逃しなし崩し的にプロデューサーさんの家へ!そして二人は………)

小鳥「ピヨヨヨ………」ニヤニヤ

P「それじゃあ日程は後ほど」

小鳥「ええ!待ってます!いつまでも!」

P(小鳥さんは興奮ぎみに買い出しへ出かけました)

P(何をあんな興奮してんだろ)

春香「プロデューサー!クッキーですよ!クッキー!」

P「おう春香。悪いな」

春香「いえいえ!いつもお世話になってますので!」

P「ハハ、それなら赤羽根に先に渡すべきじゃ無いのか?」

春香「あ、赤羽根さんには別に用意してますので」

P(そりゃそうか)

P「あ、そうだ春香。今時間あるか?」

春香「へ?い、いや、これから生すかの収録でもう出ないとですけど」

P「そうか……………」

P「悪いな、引き留めて悪かったな」

春香「いえいえ!あ、そうだ」

P「ん?」

春香「後でクッキーの感想、聞かせてくださいね!」

P「ああ、機会があれば」


P(赤羽根に呼ばれて春香は収録に向かいました)

P(次会うとすれば早くても二週間後)

P「感想も言えないし、これ渡せねぇなぁ………」

P(引き継ぎの資料を書いてたら昼飯時になっていた)

P(このあと売り込みもあるしコンビニでなんか買ってそのまま向こうに行こう)

P「売り込みいってきまーす」



―――961プロ前公園

P(道すがらコンビニを探し、食う場所を探してたらこんなところに)

P(ちゃちゃか食って売り込み相手のとこにいくか)カコッ

P(向こうのご所望は誰だっけ)ゴキュゴキュ

P「ぷはー」

カチッ シュボッ ジジジジ スーッ スパー

P(あ、思い出した千早だ)スーッ

P(先方がスレンダーで長髪な娘が良いって言ったんだけ)スパー

「こんなところに何か落ちていると思ったら、765の負け犬プロデューサーではないか」

P「…………どうも、黒井社長」

黒井「ふん、この私に、『どうも』とはずいぶんな挨拶だな」

黒井「そんなことより貴様。こんなところで何をしてるのだ」

P「飯を食ってるんですよ、道すがら腰を落ち着ける場所がここしかなかったもんで」

黒井「飯………ねぇ」

黒井「おい貴様、目的地はどこだ?」

P「え?いや、〇〇ですけど」

黒井「〇〇………?そういえばあの辺りはうまい寿司屋があったなぁ」

P「はぁ………」

黒井「ふん、ジュピターを迎えにいくついでだ、貴様もその店に連れていってやろう」

P「いや、だからオレこのあと〇〇へ売り込みに―――」

黒井「もしもし私だ、このあと765が売り込みにいくそうだなぁ。…いや、そうではない、すこし借りていくだけだ。そっちにいく頃にはまた連絡する」

P「」

黒井「さあ、これでなにも問題ないな、行くぞ負け犬プロデューサー」

―――とある寿司屋

冬馬「マグロ、赤身だ」

翔太「僕甘エビ!」

北斗「そうだなぁ、秋刀魚を下さい」

黒井「私にはセレブなウニを握りたまえ」

P「あ、イカ下さい」

店員「ヘイショウショウオマチクダサイ」

黒井「ふん、所詮は庶民だな」

P「他人の食べるものに口だししないで下さいよ」

冬馬「そんなことより、どうしたんだよ」

翔太「そうそう、クロちゃんがわざわざ765のプロデューサーを食べに連れてくるなんて久々じゃん」

北斗「確かに、最後に行ったのは半年前のビヤガーデンでしたっけ」

黒井「ふん、なに。そこの負け犬が死にそうな顔をしていたのでな、哀れんでやっただけだ」

P「………んな顔してました?」

翔太「うんうん、確かに。最近スタジオとかで見かけてもすっごく沈んだ顔してるよ?」

P「mjd?」

冬馬「ああ、マジだ」

北斗「最近眠れないとか?」

黒井「観念して話すのだ!さあ!」

P「…………………」

P(話ちまうか……………)





P(全部961の四人に話しました)

P(ジュピターはスッゴいビックリしてたけど黒井社長はなにも言わず聞いてくれました)

P(あと黒井社長におごってもらった上に名刺を貰いました)

P(いわく、路頭に迷う事があれば拾ってやらないこともない、とのことで)

―――夜 765プロ 事務所

P「只今戻りました」

P(千早の売り込みは成功しました)

P(流石Sランク)

律子「あ、お帰りなさい」

P「あれ?律子、まだ残ってたの?」

律子「ええ、少しスケジュールの調整を」

P「おう、お疲れさん」

律子「そっちはどうでした?」

P「ああ、すんなり決まったよ。しかもCMソングも千早の歌を使いたいとさ」

律子「おお、流石プロデューサー殿。やり手ですねぇ」

P「ハハ、千早の実力だよ。オレなんてなんもやっちゃいないさ」

P「さて、オレも残った仕事片付けますか」

律子「あれ、まだ何か残ってるんですか?」

P「まあね…、そういえば律子」

律子「なんです?」

P「ブーブーエスから仕事の話が来てるけど、どうする?」

律子「内容を聞いてからにします」

P「765プロ大ヒットのきっかけとなった竜宮小町。そのユニットをの産みの親、秋月律子プロデューサーを密着取材」

律子「私の、ですか?」

P「おう、そうだ」

律子「そんなのどこで取ってきたんですか。ブーブーエスに挨拶でもしに行ったんですか?」

P「いや、駅前でディレクターにバッタリあってな?カフェで話し込んでたらこんな話が来た」

律子「何ですか、それ」

P「ま、話は急だけど返事はまだ先でいいみたいだから。受けるにしても断るにしてもちゃんと考えておけよ?」

律子「うー、どうしよ」




P(その後律子は仕事を片付けて帰った)

P(帰るその時までずっと悩んでました)

P「………仕事の引き継ぎは赤羽根に少し多く回そ」

―――次の日 765プロ 事務所

P「おはようございます、っと」

P(さて、引き続き引き継ぎの資料を作るとしますか)

「おはようございまーす!」

P「おう、真。元気だな」

真「へへっ、それが取り柄ですからね!」

P「そいつぁ結構だ、お茶でも飲むか?」

真「あ、いいんですか?じゃあお願いします」

P「大分汗かいてるな、走ってきたのか?」

真「はい、ちょっとトレーニングがてら遠回りで来たんですよ」

P「遠回りしたにしちゃあ大分早いな。はい、麦茶」

真「あ、ありがとうございます。いやぁ、それが思った以上に遠回り出来なくて」

P「はは、らしいっちゃあらしい話だ」

真「むー、それって誉めては無いですよね」

P「まー、ね」

真「」プクー

P「ほらほら、そうむくれんな。後でルート考えといてやるから」

真「本当ですか!?」

P「おう、時間があったらな」

真「へへっ、やーりぃー」ガッツ

P「プレゼント、大したもんじゃないけど」

真「わぁ!ありがとうございます!」

P「おう」


P(真はバラエティーの収録に走っていきました)

P(元気で何よりだ)

P「まーたできない約束しちまったなぁ…………」

きてた!
支援

>>38>>39の間に入れ忘れ

P「あ、そうだ。これやるよ」

真「なんですか?これ」

P「…………」

P(思った以上に引き継ぎが早く終わりそう)

P「んー」ノビー

「あ、あの。プロデューサー」

P「ん?どした、雪歩」

雪歩「お茶が入ったのでもしよければ……」

P「お、サンキュー」

P「んー、いい香り」ズズッ

雪歩「そ、そうですかぁ?えへへ」

P「そーいや雪歩も最初の頃から考えると成長したよなー」

雪歩「え!?そ、そんなことないですぅ!私なんてひんそーでちんちくりんで―――」

P「はいストップ、スコップは置いとけ」

雪歩「うぅ………」

P「こーやって、オレと話せてるだけでも、大分成長したさ」

雪歩「そ、そうでしょうか………」

P「ああ、そうさ。こうやって」ポン

雪歩「ひゃっ!」

P「男が触っても逃げなくなったんだ、自信をもて」

雪歩「は、はい!えへへ……」

P「そんな雪歩にはこれやるよ」

雪歩「………?これは?」

P「プレゼント、オレが居ないところで開けてくれよ?」

雪歩「え?は、はい」

P「ほら、そろそろ赤羽根が迎え来る時間だ。準備しとけ」

雪歩「あ!そうでした!」



P(雪歩は赤羽根と一緒に仕事に向かいました)

P(男と差しでいられるようになっただけでも大分成長したんだな)

P「感慨深いもんだ」

―――夜 とあるスーパー前

カチッ シュボッ ジジジジ

スーッ スパー

P「あー」

P(今日何食うか………)

「あ!プロデューサー!」

P「んあ?ってやよいか」

やよい「うっうー!プロデューサーがこんなところにいるなんて、何か珍しいですね」

P「そうか?ちょくちょくここ来るんだけどな」

やよい「ところで何をしてたんですか?」

P「いや、一服しながら今日なに食おうか考えてた」

P「やよいも買い物?」

やよい「はい!今日はもやし祭りなのでもやしを買いに来たんですよー」

P「そうか、もうそんな日か………」

やよい「あ!よければプロデューサーもどうですか?」

P「どうって……晩飯?」

やよい「はい!みんなで食べれば美味しいかなーって」

P「…………」

P(最後にやよいと飯食ったのいつだっけ)

P(やよいに限らず、皆とも最近まともにコミュニケーション交わしてない気がすんな………)

P(…………ハッ、もういなくなる人間がなに考えてんだか)

やよい「あの……プロデューサー?」

P「そう、だな」

やよい「う?」

P「たまにゃいいかもな。そーいうのも」

やよい「え!じゃあ!」

P「おう、もやし祭り。混ぜてもらうぜ」

やよい「うっうー!長介達も喜びますー!」

P「そうと決まれば!もやしだけじゃなくもっと色々買うぞ!今日はオレの奢りだ!」

やよい「わぁ!プロデューサー太っ腹ですー!」



P(その日、オレはやよいのもやし祭りスペシャル版をたらふく頂いた)

P(高槻家のやんちゃ坊主どもはすくすく育っているようで安心した)

P「旨かったなぁ………」

―――翌朝 とある公園

カチッ シュボッ ジジジジ

スーッ スパー

P「ふぅ」

P(なんか妙な時間に目ぇ覚ましちまったな………)

P「暇だ………」

ドドドドドドド

P「ん?」

「ワォーン」ドスッ

P「ウゴッ」

ドサッ

P「つぁ~、なんだぁ?」

「いぬ美~、いきなり走りだしでどうしたんだよ~」ハァハァ

P「………よう、響」

響「って!プロデューサー!?」

いぬ美「ワンッ!」

P「いぬ美、取り敢えず退いてくれ」

いぬ美「ワン」

P「よう響、久々だな。元気してたか?」

響「うん!仕事もどんどん増えてイイ感じさー!」

P「そいつぁいいことだ。それより今日オフのはずだろ?こんな時間にどうした?」

響「いぬ美の散歩の途中だぞ。プロデューサーこそどうしたんだ?こんな時間に」

P「いや、ちょっと目が覚めちゃってな」

響「ふーん………ちゃんと寝ないとダメサー?」

P「おう、そっちも体壊すなよ」

いぬ美「ワンッ!」

P「いぬ美も、じゃあな」



P(響はそのまま散歩に戻った)

P(元気そうで何よりだ)

P「あいつんちのペットたち、元気かなぁ………」

―――765プロ 屋上

P「フワァ~、ねみぃ」

カシュッ ゴクッゴクッ

P「うえー、げろアマ。素直に微糖にしときゃよかった…………」

prrrr... prrrr...

P「はい、こちら765プロのPです。ってなんだ赤羽根か、どした」

P「真美にスケジュールを伝え間違えた?撮影場所は?………オッケー、んじゃ真美拾って送ってくよ、おう、んじゃ」

P「………さて」

「お!兄ちゃんはっけーん!」

P「ナイスタイミングだ、真美」

真美「うぇ?」

―――P車 車内

真美「ねぇ、兄ちゃん」

P「ん?どした」

真美「何で真美達のプロデュース降りちゃったの?」

P「………………」

真美「千早姉ちゃんとかミキミキとかも未だに言ってるよ?早く戻ってきてほしいって」

P「………あれは何回も言ったろ?オレじゃあもうダメだったんだよ」

真美「けど―――」

P「だってもくそもない、あのまんまじゃ全員Bランのまま終わってた」

真美「……………」

P「皆気付いてたんだろ?あのまんまじゃダメになってたってよ」

真美「それは………」

P「社長達とも話し合った結果だ。悪いけど、納得してくれ」

真美「………………」

P「ほら、ついたぞ。帰りは赤羽根が来るから」

真美「………うん」


P(真美は不満な顔をしながらも撮影に行ってくれた)

P(まさかまだあの事を引きずってるとは)

P「もう終わった話だと思ってたんだがなぁ………」

―――テレビ局

P(律子が手を離せないとのことで竜宮小町の迎えに来た)

P(途中お世話になったディレクター達に囲まれて長話になっちまった)

―――竜宮小町控え室

P「っと、ここか」

コンコン

P「オレだ。悪い、遅れた」

「あ!兄ちゃん遅いよー!」

P「入って大丈夫か?」

「んっふっふ~、苦しゅうない。入ってまいれ~」

P「へいへい」ガチャッ

P「………一人か?亜美」

亜美「うん、いおりんは撮影長引いててあずさお姉ちゃんはどっか行ったままだよー」

P「ったく、あの人は………」

亜美「ま、いつもの事っしょー」

P「………ま、それもそうだ」

亜美「そーそー、その内戻ってくるっしょー」

P「………一応探してもらうか」ガチャッ

P「あ、君、ちょっといい?あずささん探してほしいんだけど、そう、竜宮小町の、ん、じゃあ見つけたらここまでお願い。ん、ありがと」

亜美「兄ちゃんも心配性だねぇ」

P「んなことねぇよ」

亜美「ねーそんなことより暇だよー。なんかしよー?」

P「なんかって何よ」

亜美「んーとね、何で兄ちゃんが亜美たちのプロデュース辞めたのかその理由を大暴露!…とか?」

P「…………………」

亜美「兄ちゃん?」

P「……………お前もか」ボソッ

亜美「え?」

P「悪ぃ、オレもあずささん探してくる」ガチャッ バタン

亜美「ちょ!兄ちゃん!?」


P(亜美の制止を振り切って楽屋を飛び出して来た)

P(心がささくれだってるのが分かる)

P「………クソッ、ガキかよオレは!」

―――翌日、765社長室

社長「…………………」

P「………………」

社長「………君の、辞表を正式に受理した」

P「手間かけさせちゃってスミマセン」

社長「………戻ってくれる気は、無いかね?」

P「………スミマセン」

社長「………そうか、それは残念だ」

P「……………………」

社長「アイドル達へは私が伝えようか?」

P「………ええ、自分がいなくなった後にお願いします」

社長「あぁ、分かったよ。残り三日間、有意義に過ごしてくれたまえ」

P「……………本当にスミマセン」

社長「………………」

P「それじゃ失礼します」

社長「ああ…………」

―――社長室前

ガチャ バタン

P「……………。ふぅ」

「あ、先輩」

P「よう、赤羽根」

赤羽根P「おはようございます!」

P「あ、社長に何か用?邪魔だったか?」

赤羽根P「あ、いえ!先輩を探してたんですよ」

P「オレ?」

赤羽根P「ええ、ちょっとここがよくわからなくて」ガサッ

P「どれ、ってここじゃなくて腰落ち着けて話すか」

赤羽根P「あ、そうですね」

―――765デスク

P「―――って感じだ。あとここは最悪削っちまっても良いかもな」

赤羽根P「なるほど………、やっぱり参考になります!ありがとうございます!」

P「んなこと無いさ、あとちょっとすればお前さんも出来るようになるさ」

赤羽根P「そういうものですかね……」

P「そういうもんさ」

赤羽根P「………」

P「そんじゃ、オレは外回り行ってくる、あとは任せた」

赤羽根P「あ、あの!先輩!」

P「ん~?」

赤羽根「え、えっと。これからも宜しくお願いします!」

P「……………おう」



P(なんだかアイツには色々感付かれてる気がする)

P(いや、気がするじゃなく確実に何かしら感じ取ってやがんな)

P「全く、厄介な後輩を持ったもんだ」ガシガシ

―――屋上

カチッ シュボッ ジジジジ

スーッ スパー

P「………………」

カッ カッ カッ

P(ん、この不機嫌な足音は)

「ふんっ!」ゲシッ

P「うごっ!?」

「あーら、こんなところで膝まずいてどうしたのかしら」

P「っつー……いおりんのローキックまじ武道派」

伊織「…………ふんっ」

伊織「こんなところで何してるの?」

P「何って、煙草。事務所で吸うわけにもいかないからな」

伊織「……………そう、ね」

P「そっちこそどうした、こんなところで」

伊織「ふん、あんたのアホ面が見当たらないから探しに来ただけよ」

P「へいへい、アホ面で申し訳ございませんでしたねぇ」

伊織「………………」

P「………………」

伊織「………ねぇ」

P「ん?」

伊織「あんた、辞めたりしないわよね」

P「…………なんで?」

伊織「そんな噂が周りでたってるから………」

P「何?心配してくれてんの?」

伊織「な!そんなわけないじゃない!」ゲシッ

P「イデッ」

伊織「ふん、バカなこと言ってるんじゃないわ。………あら、そろそろ時間じゃない」

P「おう、行ってこい」


P(伊織はそう言って仕事に向かった)

P(その後ろ姿はいつ見ても堂々として、とてもカッコいいものだった)

P「…………ああ、これ渡しそびれた。…………後で新堂さんに渡してもらうように言っとくか」

P(バケットを切り開いて)

P(ハムとレタスを挟んで黒胡椒をパッパ)

P「よし、特製サンド完成っと」

「あの、プロデューサー」

P「ん?」モゴモゴ

「あ、お時間大丈夫ですか?」

P「モグモグ、ング、ああ、大丈夫だぞ、千早」

千早「スミマセン、食事中」

P「いや、気にすんな。んで、どうした?」

千早「ええ、この歌のことなんですけど………」

―――765プロ 休憩室

P「ふむ」

千早「どうしたか?」

P「素人ながらに言わせて貰うならちょっとサビの盛り上がりに欠ける、ってとこかな?」

千早「ふむ………」

P「全体的には良く纏まってるし良いと思う、それだけにサビの盛り上がり方がもうちょいあっても良いんじゃないかと思うんだよ」

千早「………なるほど、ありがとうございます、プロデューサー」

P「まぁ、他はかなり良い感じだと思うから直すとしたらサビだな、うん」

千早「なるほど…………スミマセン、急に押し掛けて曲を聞いてくれだなんて」

P「いや、気にすんな。オレも暇だったしな」

千早「……………」

P「……………」モグモグ

千早「………あの」

P「………んあ?」

千早「やっぱり、私達のプロデュースに戻る気は無いのですか?」

P「………………悪いな」

千早「………いえ、こちらこそスミマセン」

P「………用事は終わりか?」

千早「………………はい、ありがとうございました」

P「おう」


P(そう言って千早は足早に休憩室を去って行った)

P(扉を閉める直前、こっちを見たのは……多分見間違えじゃないだろう)

P「そんな目で見ないでくれよ………オレはもう居なくなる人間なんだから………」

―――とある収録スタジオ

P「…………」

P(美希の収録が終るから迎えに来たのは良いが………)

P「早く着きすぎたか………」

「ううん、そんなことないよ?」

P「っと、美希。もう終わったのか?」

美希「うん、ミキが本気出せばこんな仕事すぐなの!」

P「ソイツは上々。さぁ、帰るぞ」

美希「ねぇ、ハニー」

P「…………まだそう呼ぶのか」

美希「美希にとってハニーはハニーしかいないの」

P「…………」ハァ

美希「そんなことよりハニー。いつミキのプロデュース戻ってきてくれるの?」

P「………………」

美希「ミキねそろそろハニーが戻ってきてくれないと」

P「……………もう」

美希「え?」

P「その話を出すんじゃねぇよ!!!!」

美希「」ビクッ

P「どいつもこいつも!!!!口を開けば戻ってこい戻ってこいと!!!!ざっけんじゃねぇよ!!!こっちの気持ちも知らないで!!!!」

美希「ハ、ハニー?」

P「オレだって願うならあの頃に戻りてぇよ!!!!けどなぁ!!!!もうあの頃には戻らねぇんだ!!!!!あの頃の幻想をいつまでも引きずってんじゃねぇぞ!!!!あぁ!!!?」ガンッ

美希「ハニー………」

P「ハァハァ…………悪ぃ、ちょっと頭冷やしてくる」

美希「ま、まって!」

P「先車乗っててくれ。車、立体駐車場の屋上にあっからさ」


P(引き留める美希をその場に足早に逃げた)

P(あんだけ叫んだのっていつぶりだっけ)

P「…………………あーあ」

―――翌日 765プロ 屋上

カチッ シュボッ ジジジジ

スーッ スパー

P「…………ハァ」

P(もうやることもないし、来なくてもいい筈なんだが………)

P「未練、か……………馬鹿馬鹿しい」

prrrrrr

P「はい、こちら…ってあずささん、どうしたんですか?……あぁ、迷子ですか。周りになに見えます?……はいはい、なるほど、わかりました。じゃあそこから動かないで下さいね、それじゃ」

―――とあるカフェ

「……………」

P「スミマセンあずささん、遅れちゃいました」

あずさ「あ、プロデューサーさん」

P「取り敢えず車用意してあるんで、乗ってもらって―――」

あずさ「プロデューサーさん」

P「っと、何ですか?」

あずさ「じー」

P「は、はい?な、何か?」

あずさ「朝ごはん、食べてませんね?」

P「え、ええ。まぁ」

あずさ「まだ時間ありますよね?」

P「あー、まあ無いわけでは無いですけど………」

あずさ「じゃあ、ここで少し食べて行きませんか?」

―――カフェ店内

あずさ「…………」

P「…………」

「お待たせいたしました。サンドイッチセットでございます」

P「あ、ども」

あずさ「それじゃあ、頂きましょう」

P「ええ」

「「頂きます」」

P「……………」モグモグ

あずさ「………プロデューサーさん」

P「あ、ふぁい。何ですか?」ゴクン

あずさ「プロデューサーさんは、どこにもいきませんよね………?」

P「…………」

あずさ「最近、嫌な夢を見るんです。プロデューサーさんが何処かに行ってしまうような、そんな夢」

P「…………」

あずさ「なんだか最近のプロデューサーさんを見ていると夢じゃなくて、本当にいなくなってしまいそうで、その………」

P「…………」

あずさ「………すみません、突然こんなこと言っちゃって」

P「やっぱ鋭いなぁ」ボソッ

あずさ「…………えっ」

P「…………」

あずさ「あ、あの。プロデューサーさん?」

P「さて、腹も膨れたし、そろそろ行きますか」

あずさ「あ、はい…………」


P(車の中であずささんはうつ向いたままこれ以上何も話さなかった)

P(やっぱりこの人は抜けているようで、皆のことを見ている)

P「ホント、魅力的な大人だよ。あんたは」

―――765プロ 屋上

P「……………」

カチッ シュボッ ジジジジ

スーッ スパー

P「給水塔の上の景色、こんなんだったのか」

P「知らなかった」

「いい眺めでしょう」

P「あぁ、サイッコーな眺めだよ。貴音」

貴音「はい、私もたまにここに来て故郷の事を思い出しています」

P「そうか」

貴音「はい」

スーッ スパー

P「んで、なんか用か?」

貴音「いえ、最近貴方様との会話が無いように思えたので、少々雑談でもと思いまして」

P「そうか」

貴音「はい」

P「………………」

貴音「……………」

P「ガキの頃ってさ」

貴音「……………」

P「何でも出来る気がするだろ?」

貴音「………そういうものでしょうか」

P「そういうもんなんだよ」

貴音「はぁ………」

P「空を飛んで、海を走って、悪人をぶっ飛ばして、って空想するもんだ」

P「……………つい最近さ、気付いたんだ」

貴音「何に、でしょうか」

P「オレは、そんなヒーローにはなれねぇってさ」

貴音「……………」

P「ハハ、何が言いてぇか分かんなくなっちまった」

貴音「………………」

P「さて、そろそろ行かなきゃ」











じゃあ、また今度










バタン

貴音「……………」

貴音「貴方様」

貴音「何故でしょうか」ポロ

貴音「また明日、ここに来れば会える筈なのに」ポロポロ

貴音「何故こんなにも胸が苦しくなるのでしょうか」ポロポロ

貴音「何故、でしょうか」ポロポロ

貴音「今生、の、別れでは、無いというのにっ」ヒック

貴音「何故涙が止まらないのでしょうか」ボロボロ





貴音「あなた、さま」

―――社長室

P「……………」

社長「退職届けを受理したよ」

P「…………スミマセン、お手数をお掛けしてしまって」

社長「ハハ、そう思っているのなら抜けないで貰えると一番ありがたいんだけどね」

P「…………………」

社長「冗談だよ君ィ、本気にしないでくれたまえ」

P「…………………はい」

社長「………………………」

P「…………………それでは、失礼しました」

社長「…………あぁ」

スタスタスタスタ ガチャ

P「…………………社長」

社長「ん?なんだね」



P「………いえ、今までありがとうございました」

バタン

社長「……………」

社長「さてはて、皆にはどう説明したらいいものか……………」

―――765プロ外

テクテク

P「…………………」

これで良かったのかな

テクテク

あぁ、アイツらになにもできなかったなぁ

スタスタ

不甲斐ねぇ………

タッタッタッ

不甲斐ねぇ

ダッダッダッ!

不甲斐ねぇ!

ダッダッダッダッダッダッ!

チクショウ!


P「悔しいなぁ!!おい!!」

「それでねー」「うんうん」

P「ああああああああああああああああああああああああ!!!」ダダダダ

「!」「!?」

P「ああああああああああああああああああああああああ!!!」ダダダダ

「…………」「怖いわねー、早くお家帰りましょ」

「ママー」「ん?なーに?」

「さっきのお兄さん」「うんうん」



「何で泣いてたんかなー」

P「ヒッグ!ああああああああああああああああああああああああ!!!」ボロボロ

もっとアイツらのこと見てたかったなぁ

もっとアイツらと話したかったなぁ

もっとアイツらに与えてやりたかったなぁ!

チクショウ!

P「でぼ!もうでぎねぇんだ!!」ボロボロ

P「オレが!むのうだがら!!」ボロボロ

P「むのう、だから」ボロボロ

タッタッ タッ

あぁ、終わっちゃったんだなぁ

…………?

何か騒がしい………

あぁ、ここ車道の真ん中じゃん

ハハ、なにやってたんだろオレ

パァーン

あ、トラック

これ避けらんねぇな

……………

バイバイ、み











ガシャーン











………………

イテェ

これ、死ぬんかなぁ

死ぬよなぁ

………………

その前に、一服してぇ

………………

あ、からだうごかねぇじゃん

………………

あれ?なんでおまえここいんの?

ちでよごれたまうからさ、だきかかえんなよ

アイドルがそんなかおすんな、みっともねぇ

………………

なぁ、ゴメンな?

こんなふがいないやつがプロデューサーやっててさ

………………

さいごにさ、ワガママいっていい?









オレのために笑ってくれよ









このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年01月22日 (水) 02:42:16   ID: CsbrpWtD

終わり?終わりじゃ無いよね?凄い気になるんだけど…

2 :  SS好きの774さん   2014年01月27日 (月) 09:18:00   ID: YEF8_TEN

たったこれだけの量のSSにどんだけ時間かけてんだよ

3 :  SS好きの774さん   2014年02月01日 (土) 23:59:15   ID: D_1gp_It

中途半端だなぁ

4 :  SS好きの774さん   2014年03月28日 (金) 12:44:03   ID: 77sQjCcI

書くんだったら書き切れよ
後味悪いからさ

5 :  SS好きの774さん   2014年06月09日 (月) 07:04:55   ID: W9V_goQW

杉田ボイスで再生されたわ

6 :  SS好きの774さん   2014年12月03日 (水) 14:51:37   ID: _kHaefED

うーん、つまらん

7 :  SS好きの774さん   2015年08月27日 (木) 09:48:37   ID: SGJPpai0

残尿感

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom