光「ウサミン星人の唄」 (30)


モバP「そこのウサミン星人に告ぐ、直ちに武器を捨てて投降しなさい」

モバP「我々CGPは既に対ウサミン最終兵器、ウサメーザー光線銃を開発した!」

モバP「これさえあればウサミン星など三日で制圧できる!」

モバP「さあ、諦めて出てくるんだ、ウサミン星人」

菜々「」

光「あ、出てきた」

菜々「光ちゃんまで?」

モバP「さあ、出てこいウサミン星人」

菜々「あの、何やってんですか、プロデューサー」

モバP「防衛軍ごっこ」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370269036

 
モバP「ちなみにCGPはシンデレラガールズプロダクションの略じゃないぞ」

光「CENTRAL・GUARD・PROFESSIONALの略だ!」

菜々「変なところ凝りましたね」

モバP「さあ、早く出てくるんだ」

菜々「今出ますから」

モバP「よしよし」

菜々「……早く来すぎたみたいだから仮眠室で寝てただけなのに、なんでこんなことまで……」

モバP「いや、実はな、菜々のプロデュースのことなんだが」

菜々「え。菜々のプロデュースですか?」

モバP「ああ、菜々らしいプロデュースというのを考えてだな」

 
菜々「はい。はいっ!」

モバP「くわえて、歌も出す」

菜々「歌ですか!?」

モバP「ここは一つ、歌にも『ウサミン星人』を積極的に前面に押し出してみようかと」

菜々「ほほぉ。確かに、ウサミン星人は地球広しといえども菜々一人だけですからねぇ」

モバP「うんうん。二人いたら怖いしな」

菜々「何か言いましたか?」

モバP「いや、別に」

モバP「しかしだ、正直ウサミン星人のプロデュースなんて俺は初めてだ」

菜々「それはそうだと思います」

 
モバP「多分、あの敏腕中の敏腕と謳われた765プロのプロデューサーだってやったことはないだろう」

菜々「そう思います」

モバP「そこで、だ。俺は考えた」

菜々「考えちゃいましたか」

モバP「三人寄れば文殊の知恵」

菜々「船頭多くして船山に登る」

モバP「そうとも言う。菜々は賢いな」

菜々「えへへ」

モバP「まあ、そんなこんなで、皆の知恵を借りようと思ったわけだ」

 
菜々「なるほど、それで光ちゃんなんですか?」

モバP「え?」

菜々「え?」

菜々「いや、他の人の知恵借りるって言うから……だから光ちゃんがいるのかなって」

モバP「ああ、光は防衛軍ごっこに参加してもらっただけだ」

光「今日はもう終わり?」

モバP「おう、またな」

菜々「うわぁ……」

モバP「協力者はこれからやってくることになっている」

菜々「ふむふむ」

モバP「菜々も一緒にお願いするんだぞ」

菜々「え? これから決めるんですか?」

モバP「そうだよ」

菜々「……」

モバP「さて、誰が来るのかな」

菜々「え?」

モバP「え?」

菜々「待ってください、誰が来るかわからないんですか?」

菜々「菜々のプロデュース支援のお願いですよね?」

菜々「なんだかものすごくいい加減な……」

モバP「いやいや、色々な人の意見を聞こうってことだから」

菜々「むむぅ……」

きらり「おっはー、Pちゃん菜々ちゃん、今日もハピハピすぅ?」

光「おはようございます」

菜々「おはようございます」

モバP「おはよう。ほう、きらりか」

きらり「にょわ?」

モバP「ちょっときらりに頼みがあってな?」

きらり「Pちゃんの頼みなら、きらり頑張るにぃ」

モバP「そう言ってくれると話は早い」


モバP「実は、菜々のプロデュースのアイデアをだな……」

きらり「ふみゅふみゅ」

モバP「どう思う?」

きらり「菜々ちゃんはかーわうぃメイドさんが似合うにぃ。可愛くて働き者のメイドさん、うきゃっ、とすぅにぃ」

菜々「ふむふむ。メイドなら任せてくださいよ!」

モバP「それとは別にな、きらり。ウサミン星人としての菜々を表に出して……」

きらり「ウサ……ミン?」

きらり「あ、ごめんなさい。私、宇宙人とか、そういうのちょっと」

菜々「」

きらり「あの、なんていうか、ファンシーとファンタジー? それはまた別のものかなって。本当にごめんなさい、安部先輩。お先に失礼します」

菜々「」

モバP「どうした、菜々?」

菜々「あの、きらりちゃんの話し方が……」

モバP「ああ、きらりは時々ああなるんだ」

菜々「そ、そうなんですか……」

モバP「杏との仲を邪推されたり……」

(ゲスP「杏ちゃんときらりちゃん、デキてるんじゃないのぉおおお?」)

モバP「セクハラ発言されたり……」

(ゲスP「でかい女は抱き甲斐がありそうだねぇ」)

モバP「そんなときにな」

菜々「それって、ドンビキ中ってことじゃないですかぁ!」

モバP「そうとも言う」

光「できた!」

菜々「?」

光「これ、どうかな?」


モバP「どれどれ……ほほう、いいじゃないか」

菜々「なんですか?」

モバP「菜々の新曲のイメージだ」

菜々「イメージ?」

モバP「ああ、光は作詞作曲できないからな、既存の唄を選んでもらった」

モバP「そして俺と光で歌詞を変更した」

光「ちょっと、カラオケ音源取ってくる」

モバP「おう」

光「取ってきた」

モバP「よし、此処にデッキがあるからセット……」

 
 
 
 
(参考)

 http://www.youtube.com/watch?v=e3wBsYLLBo4

 
 
 


光「♪ウー! サー! ミーン!♪」

菜々「おい」

光「♪大空に聞け あーべーなーなはー ウサミン星人 ここにあり♪」

菜々「よし、やめろ」

モバP「♪来るなら 来てみろ ウサミン星♪」

光「♪見ーたかー 電車で一時間♪」

モバP「♪耳が伸びるぞ ウサ耳が♪」

菜々「伸びません」

モバP「♪歳は変わらず 十七才♪」

菜々「よし、黙れ」

光「♪ファンのためなら菜々となる ウサミン星人 ここにあり♪」

菜々「……」

光「P! 安部さんが怖い!」

モバP「俺もなんか怖い」

菜々「いや、これ、本気で怒っていいですよね?」

モバP「もう一つ用意した唄で機嫌を直して貰うしかないな」

光「こんなこともあろうかと、CDはすでにここに!」

モバP「よくやった、光!」

 
 
 
 
 
(参考)

 http://www.youtube.com/watch?v=QyhBKR9KK-g

 
 
 
 


モバP「♪あーさ焼けーの光の中に立つ影は ウサーミン♪」

光「♪ウサーミン♪」

菜々「おい」

モバP「♪アイドル業界通り抜け♪」

光「♪今だ!♪」

モバP「♪年齢は自称! 17歳だ!♪」

菜々「おいぃいいいぃっ!?」

モバP「♪履歴書には嘘を書く♪」

モバP「♪戦え僕らのウサーミーン♪」

菜々「菜々は夕焼けの光の中にも星空の光の中にも立ちませんよ!」

モバP「ええっ!?」

光「そ、それは元唄からの問題点……」

モバP「くっ……駄目か……」

菜々「そろそろいいですか?」

モバP「何が?」

菜々「本気で怒っていいですか」

モバP「ちょ、ちょ、待て待て!! 最後のチャンスプリーズ!! プリーズぅうううううう!!!!!」

光「はい、CD」

モバP「セット」

モバP「行くぞ光!!」

光「オッケー!!」

モバP「♪ミミミンミミミン!!♪」

光「♪ウーサミン!♪」

モバP「♪ミミミンミミミン!!♪」

光「♪ウーサミン!♪」

モバP「♪ミミミンミミミン!!♪」

光「♪ウーサミン!♪」

モバP「♪ウサウサウーサー!!♪」

光「♪ウーサミン!♪」

菜々「」

モバP「どうだっ!?」

光「どうですかっ!?」

菜々「……あ、えーと……」

モバP「……アマゾンライダーやミラーマンのほうが良かったかな……」

菜々「い、いえ! こっちがいいです! 断然こっちがいいです!!」

モバP「じゃあ新曲決定だな、はい、これ、歌詞カード、それからカラオケCDとマスター音源。仮歌は木場さんにお願いしたから」

菜々「あ、はーい。菜々、頑張りまーす」

菜々「……あれ? ……誤魔化され……?」

モバP「気のせいだ」

 
 こうして、安部菜々のデビューシングルは決まったのである。




 
 
モバP「作戦成功」







 おわれ

以上お粗末様でした

二つの替え歌思いついたのはいいけれど、使いどころがないので無理矢理SSにしてみた
悔いはない

http://i.imgur.com/388aymO.jpg
http://i.imgur.com/nYGxpAO.jpg
南条光(14)

http://i.imgur.com/nAfhRZL.jpg
http://i.imgur.com/9qa5ZXJ.jpg
安部菜々(17?)

http://i.imgur.com/xs22sm9.jpg
http://i.imgur.com/73uzN2O.jpg
諸星きらり(17?)

おおう、画像先輩に感謝

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