久「須賀君の前だと素直になれない」 (182)

我ながら分の悪い賭けがほとほと好きだと思う。
2年の3月も下旬に差しかかろうかという時に、私は自分の決断を思い返しつつ苦笑していた。

1年は私一人で長くを過ごし、2年となってからも結局麻雀部――というよりもはや同好会に近いけれど――に残ってくれたのはまこ一人だった。
そんな始末だったから、自ずと私もまこも連絡こそ取り合うものの互いの私事に追われ、私は議会長としての仕事が主になっていた。

だから、終業式も終え春休みに入った時分にあの旧校舎に向かったのも偶然であれば、その後の事もまったく偶然だったのだ。

――私にとっては、忘れられない日となったけれど。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1372769297

期待

「……ここに来るのも、久しぶりよね」

眼前に広がるのは、シートを掛けた唯一の全自動雀卓とベッド、そしてネット回線付きのデスクトップ一台だけだ。
しばらく来ていないだけあって露わな部分は少なからず埃をかぶっていて、時の流れというものを実感せざるを得なかった。

「相変わらずまこも来ていないのね……」

確認めいた独り言をこぼし一つ溜息をつくと、私はロッカーの中から箒と雑巾にバケツを取り出し、人知れず掃除を始めた。
幸いそもそも人が生活する空間ではなかったので、そこまで掃除には苦労はしなかった。蜘蛛の巣には少々辟易させられたが。

「……こんなものかしらね」

ジャージ上下という色気もへったくれもない恰好(といっても汚れて困るような恰好では本末転倒なのだが)で、私は小1時間かけて掃除した室内を見回した。
といっても室外にはさして手を付けていないので、外から見たら大して変わり映えはしないだろうけれど。

「新入生を少なくとも3人以上、かぁ……それも女の子だけで」

周りが片付いたことを確認してからベッドに腰を下ろすと、改めて自分に課した待ちに自嘲をこぼした。
清澄(うち)に来る女の子で麻雀を打てる子が――いや、打ち続けられる子がどれだけいてくれるかは、この2年を見ても察さざるを得ない。
けど。それだからこそ、今年こそは揺り返しが来ると、私はそう信じていた。それに、

『個人で勝ったとしても、そんなのちっとも楽しくないもの』

かつてまこに言って聞かせた言葉を反芻し、私はふと横になった。
何も音のない静寂の中、疲れとともに私はまどろみの中へと落ちていったのだった。

「――ん……」

薄く開いた目を見開き時計を見やると、午後の2時ほどを回った頃だった。
掃除を終えたのが11時ぐらいだったはずだから、3時間ほど眠っていた計算になる。

そもそも、新入生が入る入学式の前に掃除すればそれで済むことだったのだが、
上旬・下旬の月2程度は掃除するという自分のルーチンなのだから今更止められるものでもない。

「……着替えよっか」

中学生じゃあるまいし、いつまでもジャージ姿のままでいるのも居心地悪いと考えた私は来るときに着ていた私服に着替えることにした。
誰が来るわけでもないし鍵をかける必要もないだろう。仮に来たとしてもまこぐらいのものだ。そう思っていた。

そこのドアが開け放たれるまでは。

「!?」
「…………!?」

前者の驚きは私のもので、後者は招かざる客――金髪の少年のものだった。
全く油断していたせいで上下ともに下着姿だった私はおろか、彼の方でさえも時間が止まったように大口を開けて固まった。


これが、彼――須賀京太郎君との割と最低な出会いだった。

続く
練ってるようで大して練ってないストーリーなので適当に流し読んでください

期待できそうですねー

期待支援

いい雰囲気だ
期待する

また巡回スレが増えるのか、嬉しいなぁ(歓喜)

期待ですわ

本当に京豚って京太郎マンセー好きだよね?京太郎→キャラはあってもキャラ→京太郎とか…

しょうがねぇよ
京太郎に自己投影してんだから
ハギヨシなんかじゃ自己投影できねぇもん

乙ー
期待

期待

期待機

どれほどの時が経っただろうか。もしかすると1秒にも満たない時間だったかもしれないが。
とはいえその間に悟ったことは、人間予想外の事態に出くわすとそうそう悲鳴など上げられないということだ。

私が驚愕と羞恥と恐怖でくぐもった声しか出せずにいると、

「う、うわああああっ!!しつ、失礼しましたっ!!」

向こうの彼の方が先んじて立ち去ろうとした。

「っ、まっ……待ちなさい!」
「えっ!?」

どうしてそんな風に呼び止めたりしたのかは私自身もその瞬間はわからなかった。
何はともあれ反射的に出した静止に対してその男の子は後ろ向きにピタリと止まった。相応に自制心はあるらしい。

「動かないで。そのまま向こうを向いていなさい」
「……は、はぁ……」

明らかに怪訝な意思を示したが、拒否するつもりもないらしい。
私はそのまま手早く私服へと着替え、一度深呼吸をしてから律儀に固まっている少年へ声を掛けた。

「もういいわよ。こっちを向きなさい」
「……はい」

肯定の意を示し、ゆっくりとこちらを振り向く。
金色の髪の毛はともかく、顔立ちは整っているし、意外と誠実そうな印象を受ける。実際のところは知らないが。
そして何よりその恰好が私の目を引いていた。

「あなた……それ、清澄の制服よね?なんでこんな所に?」

まったく人の事は言えた義理ではないのだが、在校生であるならそれはそれで議会長として見過ごしてはおけないだろう。

「いや……えっと、その。俺、これから入学する元中3で、須賀京太郎といいます」

予想の斜め上の答えが返ってきて私は息を呑んだ。
と同時に、これは面白くなるかもしれないと心が弾むのを同時に感じた。結果としてそれは大当たりだったのだが。

これから仕事なのでつづく
あまり書き溜めとかしない不定期更新になりそうなので基本sage主体の投下でご容赦ください

乙、気長に待ってる

乙ー

おつおつー

狭いとこがおちつくのってなんだろうねあれ

>>23
おさげ好きか!

「ふぅん……それで、その須賀京太郎君がこんなところに何の用?」

特に関心のなさそうな声を努めて出す。一応警戒はしておくにこしたことはないからだ。

「……別に何か用があったわけじゃないんですけど……」
「……つまり、単なる興味本位でここを探検しに来たってこと?」
「あっはい、そうです。この恰好なら疑われないかと思いまして」

私は内心呆れた。
もっとも他に理由があるのかもしれないが、少なくとも悪気があったようでもないし嘘をついているようにも見えない。

「それで、その、まさか人がいるとは思わなくて……すみませんでした」
「まあ、それに関しては鍵をかけなかった私も悪いけど」

もっとも、鍵がかかってたらかかってたで恐ろしい気もするが。

「そういえば自己紹介がまだだったわね。私は竹井久。清澄の現学生議会長よ」
「――!?」
「何よ。そんなに意外?お姉さん悲しいわ」
「意外といえばまあ……こんな美人が」
「――――お上手ね。でもいきなり口説きに入るのは感心しないわよ」
「そ、そんなんじゃなくてですね!」

一瞬どくりと心臓が跳ねたのを押し殺し、私は片頬を釣り上げた。
なんというか年相応の純真さと同時に、あまり苦労をしてきていない子なんだろうなとも同時に感じていた。

おつー

「と、ところで竹井先輩こそどうしてここにいらっしゃるんですか?」

顔の赤みが消えない内に彼は私へと話題を返してきた。まあ当然の疑問でもあるが。

「私は……この"麻雀部"の部長なのよ」
「麻雀部……?ここが、ですか?」

彼は周りを見回し、いまいち得心できないといった表情を浮かべた。それもまたそうだ。

「部といっても僅か2名の零細部活動だから、こんなところで細々とやっていくしかないのよ」
「そう……なんですか」

少年は何か言いたそうな顔だったが、それ以上言及するのもためらわれるようだった。

「ね、キミ。ここで会ったのも何かの縁だし、少し打ってみない?」
「打つって……麻雀を、ですか?」
「そう。打てる?別にまだ入部しろなんて言わないから安心して」
「残念ながら……」

心底申し訳なさそうな顔をするのが憎らしい程かわいいと思った。

「大丈夫よ、お姉さんが手取り足取り教えてあげるから」
「――っ!!からかわないでくださいよ」
「ふふっ、でも悪いようにはしないわよ?」



――今思い返すとこんな数奇な縁から、私たちの関係は始まったのだった。


朝の1レス

乙ー

焦らすぅ

「――なんてことがあったのよ」
『……無茶をするのう、おんしも』

その日の夜、私は自室でまこと電話で今日あった事を報告した。

「まあね。須賀君が素直な子だったから良かったけども」
『……今更言うことでもなかろうじゃけれども、あんな僻地に女一人でよう行くもんじゃ』
「だってあそこしか場所が合法的に取れなかったんだもの。あなただって知ってるでしょ?」
『……やれやれ。で、どうなのかの?その須賀とかいう少年』
「知識はまっさらだったから今の段階じゃ何とも言えないわね。でも意欲はありそうかしら」
『……入れる気なんじゃな』
「ええ、切り札もあるし。もっとも今は切る必要は無さそうだけれど」
『そうか。気の毒な少年じゃ』
「かもね」


まこが言外に含めているものもわかってはいた。
早い話が男子での団体戦は私達以上に絶望的である現状、かつての私達をトレースさせかねない可能性もあるということだ。
だとしても私にはなりふり構っていられる時間はないし、使える物は何でも使わねばならない。

「ま、とはいえ現状すべては彼次第だけどね。流石に根本的にやる気のない子を引き留めても仕方ないし」
『なんなら藤田さんでも呼んでもんでもらうってのもありかと思うじゃが……流石にきつかろうの』
「そうね……しばらくはネト麻でもやって慣れてもらう事にするわ。おいおいは頼むことになるかもしれないけど」

『……なあ』
「ん?」
『おぬし、心なしかテンション上がっとりゃせんか』
「そりゃあ、私だってうら若き乙女なのよ?」
『乙女……ねぇ』
「まあ、そういう訳なんで、いずれ紹介するわよ。今しばらくはまだになりそうだけどね」
『期待しとくわ。そんじゃな』

通話を切り、私はベッドに寝転んで肩口に届いている自分の髪を弄った。

次の日、私は待ち合わせ時間の15分前に部室へと着いたら、既に須賀君は部室の前に立っていた。

「私より先に来ているなんて感心ね。驚いたわ」
「どうせ春休みで暇ですし……先輩こそどこか遊びに行ったりしないんですか?」
「私?んー、あまりお金もないし……今はもっと楽しい遊び相手を見つけちゃったからね」
「そりゃまた、随分面白いおもちゃなんでしょうね」

ちょっとひねた様子で、それでいて照れた様子で彼が皮肉を吐いた。
昨日ちょっとからかいすぎたせいだろうか。

「まあ、そんなにツンツンしないで。私と須賀君の仲じゃない」
「――っ、またそうやって先輩は」
「ごめんごめんって。じゃ、始めましょうか」

とはいえ、基本的なルールや役は昨日の時点で粗方教えてしまったので、
今日の最初はそのおさらいと点数計算についてを行ったぐらいだった。
そこから先はネット麻雀で後ろから私が助言し、それを後から牌譜で読み込むという作業を延々と続け、
気付けば空は薄く夕焼け色に染まろうとしている頃だった。

「もうこんな時間ですね。このKajyuって人強かったなぁ」
「ええ。今日は大体セオリー通りに打てばこうなるってのをお見せしたわ。けど」
「けど?」
「このゲームはそういったものに囚われない打ち方が数多く存在するの。今の須賀君はまだ考える必要のないことだけれども」
「囚われない打ち方、ですか……先輩も?」
「そうね。いずれ私と打つようになったらわかるわ。口で言っても難しいものでもあるし」
「それは楽しみにしてます。――先輩」
「え?」

とはいえ、基本的なルールや役は昨日の時点で粗方教えてしまったので、
今日の最初はそのおさらいと点数計算についてを行ったぐらいだった。
そこから先はネット麻雀で後ろから私が助言し、それを後から牌譜で読み込むという作業を延々と続け、
気付けば空は薄く夕焼け色に染まろうとしている頃だった。

「もうこんな時間ですね。このKajyuって人強かったなぁ」
「ええ。今日は大体セオリー通りに打てばこうなるってのをお見せしたわ。けど」
「けど?」
「このゲームはそういったものに囚われない打ち方が数多く存在するの。今の須賀君はまだ考える必要のないことだけれども」
「囚われない打ち方、ですか……先輩も?」
「そうね。いずれ私と打つようになったらきっとわかるわ。口で言っても難しいものでもあるし」
「それは楽しみにしてます。――先輩」
「え?」

須賀君が普段とはまた一際違った目をこちらに向けて、はっきりと口を開いた。

「俺、入学したら麻雀部入りますよ。もっと、麻雀を楽しみたいです」

その言葉に対して私は思わず右手で自身の口を塞いだ。

「早すぎる、って思うかもしれませんけど」
「そ、それもそうだけど……本当にこんな所でいいの?」

自分で引き込んでおいて矛盾甚だしいが、それでも疑ってみずにはいられなかった。

「はい。ここがいいんです」
「……そう」

そのあまりにも真っ直ぐな目に対して若干の気後れを感じながらも、
私はそれを真っ直ぐ受け止めなければならないというのは心で理解できた。
だからこそ、私は思いつく限りの満面の笑みで然るべき答えを返した。

「ありがとう。とても嬉しいわ。須賀君」

・ ・ ・ ・ ・ ・

「ごめんね、わざわざ送ってもらって」
「全然構いませんよ、俺だって男なんだし。部長だって女の子なんだし」
「"だって"?随分デリカシーが無くなったわね須賀君。昨日と別人にすり替わったんじゃないの?」
「部長こそもうちょっとパーソナルスペースを広くすべきですよ。そんなだから」
「そんなだから――何よ?」
「……なんでもないです。そろそろ着きました?」
「ええ。それじゃ、また明日」
「はい」

彼は私が玄関をくぐるのを見届けてから立ち去って行ったようだった。

「……ただいま」

誰も返す人のいない家の入口から一目散に部屋の中へ向かい、私は堪えていた涙をやっと解放してやったのだった。

つづく
遅筆で話が進まなすぎて辛い

乙ー


部長可愛い

まだかーい

ぶあ~

すいません諸々の事情で更新凍結します
続ける気自体はあるので

まってるでー

わかったでー

気長に待っとるからなー

頑張れ~

ご提案なんですけど気分で短編挟んでもいいですかね?
浮気性でどうも一つの題材に集中し切れないので

いいですよ

どうぞどうぞ

本人の書きたいようにやった方が良いよ
間に何か挟んだ方が書きやすい人もいるし

ついでに酉も付けよう

かもんかもん

こんな地の底のsageレスに即レスされてるとかどういうことなの…

ともあれ了解です
が、ネタはあれどもまとまった時間が取れずが現状なので結局単発が散発しそうなんですがご容赦ください(´・ω・`)

ヒント:専ブラ 了解でーす

そうだな…わたしは「完結」だけを求めてはいない。
「完結」だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ…近道した時大切な物を失うかもしれない。
やる気も次第に失せていく。
大切なのは「完結に向かおうとする意志」だと思っている。
向かおうとする意志さえあれば、今は道のりが遠いとしても、いつかはたどり着くだろう?
向かっているわけだからな…違うかい?

(今までの話とは全く別の次元の話ですので注意)


時期も秋から冬に差し掛かろうという時期の夜。
雲一つない満月の下の地上は、鈴虫たちの鳴き声と相まって青白い神秘的な明るさを醸し出している。
そんなある種の寂寥感と郷愁が混在したような雰囲気の中、ある辺鄙な一室――清澄旧校舎内の――には
二人の男女のみがこの時間まで居残っていた。
否、この時間に二人でこの部屋にやってきた、という表現の方が正しいか。

悪魔城か何か?

「楽しい学祭でしたね」
「当然よ、なんたって私がタクトを振ったのよ?」

金髪の少年がぽつりと漏らした感想に、茶髪の生徒会長はふふんと肩をいからせた。
その様子に少年、京太郎は呆れ混じりの苦笑を顔に滲ませる。

「それにしても部長があんなこと言い出した時はどうなる事かと思いましたけれども」
「今のうちしか出来ない事だしね。うちの部員は粒揃いなんだから」

当然須賀君もね、と少女の方――竹井久のてらいのないウインクに京太郎の心臓はどきりと跳ねる。
どうしてこの人の言い回しはこうも俺の心を掬い取るのだろうか、と京太郎は思わず左胸を軽く押さえた。

>>57
ああやっぱ勘違いしますよね
世界線は違うけど咲世界の平行線上の話なのでタイトルはただ見繕ってきただけです

あんなこと、というのは件の学祭における麻雀部の出し物の提案、すなわちコスプレ喫茶のことだ。

「和がもっと積極的な格好になれればもっと集客見込めたんだけど」

軽く溜息を吐くものの、それがどういう結果を生むかまで考えると流石に採用しかねるのは久もわかっていた。

「だからって自分を安売りするのはやめてくださいよね。ヒヤヒヤします」
「安売りって、コレのこと?」

ニヤついた目で京太郎の目前に差し出してきたのは、他ならぬ京太郎がストップをかけたバニーガールの衣装だ。
減るもんじゃないのに、と平然と言い出す久に駄目の一点張りで押し通し、渋々久はチャイナドレスで妥協してもらっていた。
衣装の協議の際に審査員として選任され、どんな衣装でも似合う人だよなとつくづく思い知ってしまったのは記憶に新しい。



紛らわしいタイトル付けるんじゃなかったと無駄に萎えてきた
今日は寝ます

乙ー

おつやでー

乙だむ


でも普通さらっと悪魔城ドラキュラは出てこないと思うの

「でも和とお揃いになれて本当は嬉しかったんでしょう?」
「……そりゃ、まあ」

和の衣装はいかにも令嬢といった出で立ちのドレスで(尤も露出はかなり控えめだったが)、
京太郎はハギヨシさんよろしく執事服という出で立ちであったため、結果的にはセットになっているように見えなかったこともない。
あくまで結果的にであり、そういう目論みがあった訳でもなかったのだが。
なお、咲はいつぞやのメイド服、染谷先輩は割烹着、優希はタコス店員と順当な所を揃えていたが、
こんな脈絡のない取り合わせでも繁盛していたあたり容姿故か部長の手腕か、はたまた両方なのか。

「私もね」
「え?」
「私も、あんな風におしとやかな格好の乙女になりたかったのよね」
「乙女、ですか」
「なんてね」

まただ。
茶化して冗談めいて言って不敵に笑う、いつものふてぶてしさ。
だが気づかないと思っているのだろうか?京太郎は憤った。
その漏らした冗談の中に、僅かだがーー「僅かも」羨望と諦観が見えているということに。

「俺は、部長がそんな格好するのは似合うとは思いません」
「あら、ずいぶんはっきり言ってくれるわね。そこまで言われるとちょっと傷つくわ」

相も変わらずポーズを崩さない部長に対して、京太郎は精一杯背伸びをして威丈高に一歩近づいた。

「ただ、それは思っているだけです。実際は違うかもしれません」
「……結果がわかっている事に時間を割くのは非合理だわ」

実際前述の衣装選択の際においても久はそういった物を着ようとはしなかったし見せもしていない。
だから今この状況においてもこの期に及んで茶化して虚勢を張っているのだ。
京太郎は、そんな"臆病者"に対してさらに一歩踏み進んだ。

「俺はその非合理を見てみたいんですよ。そんな生き方をする人に俺は憧れて来たんですから」
「…………」

随分婉曲な言い回しをしたものの、聡明なこの人には十分に伝わった事だろう。
そう京太郎は不安と怒りをないまぜにして久の返答を待った。

<続く>

乙やで>>1

「何度かね」

「何度かあるのよ。本気で交際を申し込まれたこと」

「でも、私は怖かったの。よく知らない相手に自分の心を託すことが」

そっぽを向きつつも小刻みに震えるその様子は、いつも京太郎が見る部長然とした姿からは一際違ったものだった。

「……だけど」

「だけど……そんな私をずっと、ずっと支え続けてくれた男の子がいたわ」

「お調子者で、だけど真っ直ぐで、その子の前ではどうしても素直になれなかった。
 一度委ねてしまったら、どこまでも溺れてしまいそうだったから」

久の独白を京太郎は延々と黙して聞き続ける。

「私、とんでもない性悪女よ?」
「知ってます」
「嫉妬深いし」
「俺もです」
「素直じゃないし」
「大好物です」

「ふぅ……なんでこんな女に引っかかっちゃったのかしらね。運の悪い子」
「こんな男に見初められた不幸を呪ってください」
「そこは部首が間違っているわね。……ねぇ、須賀君」
「なんです?」

「月が綺麗ね」

「ええ。とても綺麗です」

窓の方を向いて徐ろにそう告げた久の視線側に回りこむようにして、京太郎はそう告げた。
満月の光が差し込む部屋の中で、どちらともなく影が近づき、そして一つになったのだった。

<カン>

とりあえず一旦〆
このまま蛇足(しょや)も考えてあるんですけどここで書いてよいものか…

どうぞどうぞ

ヘルバウッ…なっ!?
何の気なしに更新押したらレス早すぎィ!

じゃあ仕事行ってきます


アメリカンドリームチームェ……

アレなシーン小出しにするのもよろしくないと思ってたらなかなか筆が進まんでござるの巻
只今一生懸命(モチベの)行方を調査させておりますのでもうしばらくお時間を…

良いものを見つけた
ゆるりと待つでよ

ファーストキスは1秒にも満たないような短いものでしかあらず。
にもかかわらず、京太郎の脳髄には今まで経験したことのないような甘い痺れが走っていた。
そしてそれは久も同様だったらしく、名残惜しそうに離した唇の上には今にも蕩けそうな久の瞳があった。

「流石にレモンの味、とまではいかないわね」

けど、と逆説を添えるや否や、その潤いに満ちた唇はすぐさま塞がっていた。
二度目は優しくも暴力的な、互いの舌を舐るような濃厚さだった。
離れるのももどかしいとばかりに啄み合い、次に離れたのは呼吸困難でお互いにむせるという、なんとも情けない有り様となった。
互いに荒げた呼吸を整えながら目線を合わせ、穏やかに笑い合うその状況に、互いの情感は更なる高みを求め始める。

「部長っ」

そのままの勢いで京太郎は久を前屈みに抱き留め、月明かりの落ちるベッドへと倒れこむように押し倒した。
久の細い背中の感触に浸りながら、京太郎は少し冷めたような久の目で慌てて我に返る。

「す、すいません、乱暴すぎました」

そうせき立てると久は違うそうじゃないと訴えかけるように大きくゆっくりと頭を振り、終わり際にぷいっと床へと視線を向けた。

「……久」
「え?」
「久でしょ。部長じゃなくて」

名状しがたいように口元をもにょもにょさせる久の姿に京太郎は思わず悶えそうになった。

「は、はい!…………久っ」
「っ!」

一寸の覚悟の内すぐに発した一単語は、すぐに覿面に効果を発揮した。
息を呑んだ後、久の頬が上気して朱に染まっていくのが京太郎にもはっきりわかった。

「そ、その……いい、ですか」
「……勿論よ。来て……京太郎」

――――――――――――
――――――――
――――



「……そんなまじまじと見つめられると、やっぱり恥ずかしいわね」
「すごく綺麗です、久」
「……馬鹿。それに、それはお互い様ね」

雀卓の上に丁寧に畳まれた制服とスカートをちらりと見やった後、下着姿とタイツ、そして靴下のみとなった久の姿に京太郎は思わず生唾を飲み込んでいた。
単純に清澄の女生徒の制服はかぶり式で脱がしにくいのと、京太郎の雑用で培われた綺麗好きが相まって、互いの制服だけは脱いでから致そうという方針で合意した結果であった。
すなわち京太郎もパンツ一丁という事になり、久も久で京太郎のそこから盛り上がったソレに思わず苦笑を漏らす。

「知識としては知ってはいても、見ると聞くとは大違いね」
「全くお恥ずかしい限りで……」
「今更よ。それじゃ、続き、しましょうか」
「……はい」

もう何度目かわからないキスを皮切りに、京太郎は唇から首筋へ、そして鎖骨へと顔を落としていく。

「……ぁ」

そんなくぐもった声がするのにも構わず、更に顔を落とし続け、その小さくない胸元の膨らみを目前に捉えた。
壊れ物を触るように、まずはゆっくりとブラ越しに掌に包み込み、その感触を楽しむ。

「ん……」
「ブラ、外しますよ」

無言での会釈を確認した後、ブラをずり上げると、その美しい流線を描く肌色と先端に湛えられた薄い桃色の蕾がついに京太郎の眼前に晒された。
感極まって緩みきった表情を隠そうともせず、京太郎は再び自らの両手でその両胸を揉みしだき始める。

「ん、あっ……はぁっ」
「……最高です、久のおっぱい」
「んぅっ……そんなに、胸、ばっかり……はぁんっ!」

ひと通り捏ね繰り回した後、左胸の任務を右手は顔へと交代し、待ちくたびれたとばかりにその唇は左の乳首を捉え吸い付き舌でねぶる。

「はぁっ、う、そっ……んんんっ!!」

一際久の細身が背中ごと反り返り、びくびくと震えきったあとくたりと身を落とした。
ストッキング越しのショーツがみるみるうちに何かで浸されていく。

「えっと、もしかして……いっちゃいました?」
「はぁ、はぁ、……まさか、胸だけで、なんて」

呼吸をなんとか整え直そうとする久の表情はやはり扇情的だった。

「悪いわね、和ほどなくって」
「な、何を言ってるんですか」
「とぼけても無駄よ。あなたの視線があの胸に泳いでるの、散々見てきたんだから」
「…………まあ、確かに俺は胸に目がない男ですけど、胸で人を判断するような真似はしませんよ」
「わかってるわよ。ふふっ、じゃあ次は私の番ね」
「っ!?」

久が京太郎のパンツをぐいと引き剥がし、その一物をすっぽりと咥え込んだ。

「うっ、あ、ああっ」
「かわいーおえらしへふえうああい」
「何言ってるかわかんな……んんっ」

根元の部分は両手で柔らかく包み込み、口の中では先端から下側の中心線をなぞるようにして下を這わせ、顎を動かしていく。
いつもするような自慰とは明らかに違う感覚に京太郎は抗いきれない快楽の渦に呑まれていく。

「ちょ、久、で、出るっ……うあぁっ!」
「ん……んん!!」

京太郎の息子から吐き出される白い欲望の塊に対し、久は驚きながらも意を決して喉を通していく。

「……あんま美味しいもんじゃないわね」
「そりゃあ……」
「……でも、京太郎のなら躊躇いもなく飲めるわね。ふふふ」
「久……久」
「京太郎。……まだ、いけるかしら?」
「そんな姿を見せられて黙ってられるなら男じゃありませんよ」
「上等ね。……来て」

ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーー



黒タイツをショーツごと滑らかに脱がし、ついに二人はお互いに生まれたままの姿を曝し合った。
一度絶頂に達した久の一番大切な場所は京太郎のゴムを着けたモノに対して待ちわびるようにヒクヒクと震えている。

「行きます」
「……」

久は目の前の京太郎を慈しむように微笑みかけ、それを合図として京太郎は分身を秘所へとあてがった。

「……んっ」

すでに愛液で濡れそぼったそこはすんなりと肉棒を受け入れるも、ふとした膜のような感触が抵抗を行う。
京太郎は無言で頷き、久も微笑みを崩さずこくりと頷き返す。
そして、京太郎は――一瞬腰を引き、一息に奥へと腰を打ち付けた。プツンと何かを破るような感触。

「ぐっ……あぁっ……!」
「だ……大丈夫ですか?」
「ええ……私今、最高に幸せよ」
「……久」
「私はいいから、覚めないうちに動いて頂戴」
「……はい」

久の目から生み出され続ける涙を察しつつ、京太郎は久に口付けを行いながらゆっくりと抽挿を始めた。

「うっ……んんっ、ぷはっ、あっ、はぁっ」

やはり痛いのだろうが、ここで止めたらそれこそ久に申し訳が立たない。
京太郎にできる事は可能な限り久が感じそうなポイントを探し丹念にそこを突くことだけだ。

「っ!あ、ふぁっ、は、ああっ、きょう、たろうっ」

良い所に当たったのか、久の声が甘さを帯びた瞬間を京太郎は見逃さなかった。
なおかつ京太郎は久の胸へと顔を滑らし再び乳首を舐める。

「ぁ、むね、くすぐった……はぁんっ!!」

舌で弾くように先端を弾くと、久からトーンの違う嬌声が漏れだした。
ここぞとばかりに前後運動を激しくしていく。

「ん、はげしっ、いい、わ、きょうた、あぁんっ!」
「久、ひさっ、おれも……っ!」
「あぁっ、いい、わ、わたしも、わたしもぉっ……」

その声が完全にトリガーとなり、最後に一際大きく大奥を貫いた瞬間、

「ううううぅぅっ!!」
「あ、あ、あああああっ!!!」

同時に達し、互いに支え合うように倒れこんでいた。

――――――――――――
――――――――
――――



「――体、大丈夫ですか?」

シーツに生々しく染み込んだ紅い鮮血をまじまじと見つめ、京太郎は心から心配していた。

「正直、あんま動きたくはないけれどね。もっと胸を張ってちょうだいな」
「は、はいっ」
「ふふっ。まったく君は、変な所で生真面目なんだから」

「でも、そこが愛おしいのよね」
「――っ」
「ね……もう一回、しよ?」
「!!」

その挑発的な、かついじらしい提案に京太郎が抗う術など持とうはずもなかった。
――月のみが知る二人だけが奏でる夜想曲は、もう少しだけ続くのだった。

難産だったが今度こそカン。
こんなひでぇ妄想は流石の俺も初めてだ…

ふぅ……
なんてもの書くんだ。乙にゃん

ウッ…………ふぅ

やっぱり定期的にちまちま載せてかないとダレるということが良くわかったです

差し当たって何か短編書きたいんですが何かご要望があれば(>>1の琴線に触れるネタがあれば)承ります
ただエロは勘弁かあってもキンクリな!

間接キスにあとから気づいて一人でバタバタしてる部長とかいいと思います

相合い傘とかどうよ

>>88>>89
ふんふむ
付け加えると別に京久じゃなくてもいいので

>>90
馬鹿野郎!間接キスに気づいた時はまだ京太郎がいるから平静を装うと言うか何でもないふりして家でバタバタしてるのが良いんだろうが!(スレタイ的な意味で)

自分以外とスキンシップ(意味深)してる京太郎を見てモヤモヤしちゃう部長とか
雑用中に京太郎が指切ったから傷口舐めてあげて後から恥ずかしくなってバタバタする部長とか
からかうつもりで「あーん」してみたけど思いの外恥ずかしくて真っ赤になってぷるぷるしちゃう部長とか

なあ?

他校の部長に京太郎をくれと言われ断固拒否する部長とか
どっかで見たけど

下の名前で頑張って呼ぼうとする部長

とりあえず募集打ち止めします、際限なく出てきそうだこれ

ネタありがとうございました
如何せん社畜なんで気長にお待ちください

アイヨー

思いつきgdgd連載短編

「あー、だめだ。やっぱ咲たちには敵わねえわ」
「あはは……」

半荘を終え、力なく背もたれに体を預ける京太郎に咲は思わず苦笑いした。

「流石に初心者に負けてやるわけにもいかんじゃけぇ」
「まあ、そりゃあそうでしょうけど。なーんか最近成長が感じられないっていうか」
「成長には壁がつきもんじゃ。直線上に人が伸びるなら誰も苦労はせんよ」
「そうそう。負けて悔しいと思うなら少しでも盗む努力をしなさい」

まこと久の正論に京太郎は理解はしても納得はできないといった風に口を尖らせた。

「とは言っても咲や優希から何を盗めっていうんですか。部長や染谷先輩だって」
「まあ……それを言われると弱いけれど」

単純に清澄の部員の打ち方は参考にならない部分が多すぎて、京太郎の苦言に久は反論を躊躇われた。

「だからまだ須賀君の力になれそうな私が教えてるんじゃないですか」

京太郎の後ろから声がかかって来たのは和だ。
つい先程も和の助言を受けて京太郎は打っていたが、無論全局というわけではなく要所要所でヘルプが必要なときに京太郎が助けを請うという形である。

「和の打ち方も機械的すぎてなぁ、教えてもらってる身分でなんだけどさ」
「土台がなければ基礎は築けません。気に入らなければ私の打ち方を見据えた上で随時修正してください」
「気に入らないとかじゃないんだが、その……」
「?」

京太郎は和の顔から視線を僅かだけ視線を下に落とし、すぐさま顔を背ける。
咄嗟過ぎて和にはいまいち理解できなかったようだが、その視線の動きを見逃さなかった者と彼の者に対して苦笑する者が実に一人ずつ存在していた。

「と、ところで優希はどうしたんだ?」
「タコスが切れたとかで買いに行きましたが」
「なんだよ水臭いやっちゃな。言えば作ってやったのに」
「まあ、たまにはそういう日もあるんでしょう」

優希としては京太郎がやる気な時に場を散らすような事をしたくないのだろうという風に和は踏んでいたが、それを口にだすような野暮な真似もしなかった。

「そんなもんかねぇ……あ、咲。それもらってもいいか?」
「ん、これ?いいけど」
「サンキュー」

京太郎は上家に位置取っていた咲のレモンジュースのペットボトルを指差し、許可が出るなり口を開けて喉を潤した。
当事者二人を除く2人は呆気に取られたように口を軽く開け、残った1人は仏頂面を崩さずにその光景を見つめていた。


<続く>

オッツー
そこはっきり言っちゃう京ちゃんは珍しいな

すばら

誕生日なので唐突に京キャプを書きたくなったんですがかまいませんね!(錯乱

未完結の短編のタイトルつけっぱなしなのも構わず書き込む人間の屑

実際今日中に反応がなかったら大人しく続き書きます(´・ω・`)

構いませんよってかオナシャス

京キャプ書くんだよおうあくしろよ

(両方を)書いてもいいのよ

気にせずにはよ

ってお前ら意外と潜んでんな!?

大き過ぎる……修正が必要だ……(風呂上がりにスレを更新した瞬間の感想)

じゃあ書くけど瞳孔の開き具合と皮膚の温度、筋肉の動きから83%の確率で寝落ちするので

久「あーあー、聞こえてるかしら?」

ゆみ「大丈夫だ」

美穂子「は、はい」

透華「よろしくてよ」

久「みんな問題ないようね。それじゃあ第一回4校合同会議を始めるわね」

美穂子「よ、よろしくお願いします」

ゆみ「よろしく。しかし先日清澄の方から知らせが来た時は何事かと思ったよ」

透華「確か藤田プロの発案でしたかしら?」

久「ええ。こっちに少々コネがあってね。カメラとマイクまで手配してもらって申し訳なかったわね」

透華「今はこの程度の機材ならポンと買えますから良い時代ですわね」

美穂子「これなら機械に触れない私でも話に参加できますからね。華菜たちには手を焼いていただいて申し訳なかったけれど」

久「携帯すら触れないって本当に筋金入りよね福路さんは……」

久「それで手短に本題に入ると、宿の方の手配もあるから人数は早めに決めておいて欲しいとの事でね」

ゆみ「うちは団体戦の5人だけだな」

透華「同じく」

美穂子「私達もそうね。私しか全国に出ないのに心苦しいけれど」

ゆみ「それを言われると弱るがな」

美穂子「す、すみません。そんなつもりじゃ……」フカブカ

(池田)(キャプテン、お辞儀すると危ないし!)

美穂子「ご、ごめんなさい華菜!きゃあっ」ドタドタ

ゆみ「……まあ、別に気にするなという事さ。こちらとて悪気はない」

龍門渕「全くですわ。それで、清澄は件の5人でして?」

久「そうなるわね」

美穂子「……え?」

久「え?」

美穂子「確か、清澄には1人男子生徒がいたような……」

久「ああ、須賀君の事ね。まあ彼は……」

美穂子「連れて行ってあげないのですか?」

久「……彼が来てもお互いのためにならないもの。心苦しいけれど」

美穂子「たった一人だけ置いてけぼりを食らうなんてひどすぎると思いますっ」

ゆみ「気持ちはわからんでもないが……須賀君と言ったか?彼も男1人では正直困るだろうしな」

透華「なら1人でなければよろしいので?」

久「どういうこと?」

透華「そういうことならハギヨシも連れて行きますわ。それで文句はないでしょう」

透華「それに、その清澄の方々と打って堪えていられる男子、少し興味があります」

久「また買いかぶられたものね須賀君も……」

ゆみ「まあ……何にせよ彼がいいと言うのなら私は別に構わない。私とて高校から始めた身だ」

美穂子「皆さん……」

久「……一応、話は通しておくわ。けれど、福路さんはどうしてそんなに」

美穂子「一人ぼっちが寂しいから、というのは勿論ですが……彼とは一度会って話をしてみたいと思っていたので」

久「?」

美穂子「不思議と近しいものを感じるんです。確証は何もありませんが」

久「……わかったわ。それじゃそのように藤田プロにも取り計らってもらうので。今回はこれでお開きとします」

ああうんだめだ寝る・ゼルファー

つかこれ見ようによっては全員とフラグ立ってる気がした
多分気のせい

久「須賀君は渡さないわよ…」ボソッ
ってことですか、わかりますん

乙にゃん おやすみー

SO3懐かしいな

ワハハ…

翌日

久「とまあかくかくしかじかで」

京太郎「はぁ……」

咲「あんまり乗り気じゃないの?京ちゃん」

優希「こんな発情犬を他校と合わせたりしたらすぐ尻尾振って腹ばいになるじょ」

京太郎「という風に思われるだろうというのをまさに代弁してもらいました」

和「そこまで卑屈にならなくても」

まこ「まあ、そこまでわかっとるなら後はおんしの心掛け次第じゃろ」

京太郎「ですけど先輩」

まこ「おんしだってここまでついて来てくれた大事な仲間じゃよ」

京太郎「先輩……!」ダキッ

まこ「……っ、ちょ、調子に乗るな」ガスッ

京太郎「す、すいませんつい」

久「あなたのそういう所は嫌いじゃないけど、合宿中は『つい』は許されないわよ?」

京太郎「うっ」

久「もっともそんなことがあったら即制裁してもらうように龍門淵の執事さんには頼んでもらってるけど」

京太郎「……!」ゾワッ

優希「やっぱ行かせない方がいいんじゃ」

久「さっきも行ったでしょ、私の一存じゃ無理なのよ。もっとも……」

京太郎「……行きますよ。なんでかは知りませんが、そこまで俺を買ってくださっているなら男としてすたります」

久「……意気込むのはいいけど、突っ走らないでよ?」

まこ「……」

京太郎「勿論ですよ」


続く

おつー
さてどう転がるかな

元々の合同合宿場所って何処なんだろうかそういや
鶴賀がワハハカーで行ってる場面しか覚えてないな……仕事から帰ったら調べるか

「しかし殿、

「しかし殿、今は……京キャプのアイデアが、次から次に溢れて止まりません」
(既に今の話やめて他のネタで書きたい)

つくづく長編書くガッツが足りなくてメゲるわ……

おちつけ

長編を書くときは終わり方を決めてから書くのをお勧めする
終わり方が分かってればそこまで書き切るって感じでモチベーションを保ちやすいし

ふむ

時が経つのは早いですな

ageた人がいたので存在を知って読んだ
本編まだ入学前の春休みじゃないか~
なにより誰もいない家で部長泣いたままだ……

やっぱりうえのさんはわたしがしあわせにするしかありませんね

池田ァ!また脱走してんじゃねぇかあ!!

竹とは猛々しいという言葉があるように、成長が著しく前のめりという意味を秘めている。
そして井とは4本の線から成り立ち、さらに久とは九、すなわち足すと13となる。
ここで誕生日である11月13日から13日前の日を考えてみると……そう!
竹井久はハロウィンのために生まれてきた女性だったんだよ!!

「誰に何をぶつくさ言ってるのよ須賀君」
「いえ……ただあまりにもお似合いでしたもんで」
「それは褒め言葉と受け取っていいのかしらぁ?」
「もちろんです。底意地の悪そうなところなんか最高ですね」
「あ、ひっどーい」

唇を尖らせながらも表情はひどくご満悦の我らが部長の姿は妖艶という言葉がこの上なく当てはまっていた。

来たか

な、なんだってー!!

「しかし相変わらずどこから調達してきたんですかその衣装」
「演劇部から。『貸して♪』って言ったら快く貸してくれたわよ?」
「そりゃ結構なことです」

言うなり久はその身を包む衣装――俗に言う魔女っ娘姿で一回転してみせる。
対外的にはこれほどの上玉がにこやかに微笑んで頼めば並みの生徒はイチコロに違いない。
まあ、衣装としてもこれほどのはまり役に纏ってもらえれば万々歳かと言わざるを得ない。そのぐらい似合いすぎていた。

「個人的にはまこの方が似合いそうな気はするのよねぇ_
「本人が聞いたら怒りますよそれ……」
「何よ、随分まこには優しいじゃないの」
「……その言い方は卑怯ですってば。ああ頭が痛い痛い」
「まあ、そんだけ重い物被ってればそりゃ痛くもなるわよね」
「あんたが被れっつったんじゃないですか!」

京太郎もまた、久が同じく調達してきた南瓜のくり抜き、いわゆるジャック・オー・ランタンを被っていたりする。
凄んだ声もその仮面の前にはコミカルにしか見えず、久はクスクスを通り越してケタケタと笑い転げていた。

「ぷはぁ。あぁ重かった重かった」
「あらあら、せっかくカッコいい顔が台無しだったのに」
「なんですかその脈絡の掴めないコメントは!」
「だってそんな真面目な顔で見つめられたら照れちゃうし……」

本気で言ってるのかどうなのかまるで判断がつかない、この掴みどころの無さこそが竹井久という娘であり、彼が恋した女性でもあった。

「さぁーて、京太郎。お菓子をあげなきゃ――」
「悪戯してもいいんですよね」
「は――きゃあっ!?」

身軽になった京太郎はやや身動きが窮屈な久を押し倒すことなど赤子の手を捻るが如くであった。

「お菓子がなければ悪戯をする。お菓子がないので悪戯をする。似たようなものでしょう」
「京太郎、主語って言葉知ってるかし――らっ!?」

一体型のロングスカートをめくり上げるように手を差し入れて行くと、いつもの黒タイツにあらざる滑らかな太ももが手に吸い付いた。

「ひぁっ、この、きょう、た……」
「こんな風に攻められると途端にしおらしくなる久、とっても素敵」
「――――っ」

羞恥で顔がみるみるうちに紅潮していく久の姿を見て、京太郎はさらに嗜虐心を加速させていく。
そしてショーツだけが守る場所へとじりじりとなぞり上げていく。

「こんな……誰かに見られたら……っ」
「大丈夫ですって、さっき部の皆なら出払っていったばかりですし。
 それに、イかなかったら久は魔女じゃないって証明できますよ」
「バ、バカッ!」

罵倒の言葉も覇気は何一つ感じられず、夜が少しずつ更けていこうとしていた。

――――――――――

「やっぱり魔女でしたね。魔性の女ですよ」
「私が魔女ならあんたは鬼畜生よ……まったくもう」
「どっちかというと妖怪の総大将の方が箔が付いていいんですがね」
「何の話よ……洗うの付き合いなさいよ?」
「もちろん、地獄の釜の底まで付いていきますよ、お姫様」
「……馬鹿」

突発ハロウィン短編終了のお知らせ
流石に眠くてキングまこムゾンした

というかしばらく事情があってこっちはほとんど書かないのにリアルタイムがいらっしゃって驚きが鬼なった

おつー
専ブラって便利

乙ー

乙乙

んーいまいちロマサガで豆電球出るようなアイデアが出ない
どれもこれもありきたり

ありきたりだっていいじゃないか
書く人が違えば描かれるものも変わるもんだ

 |ω・)

あと23分だが大丈夫か

"こんな関係になるなんて、初対面の時は思いもしなかった"

片や3年の麗しき生徒会長、片や1年のいっぱしの男子生徒は、2人とも口を揃えてこう宣っている。
それがこうも深い絆を持つようになるのだから、運命とはかくも数奇なものである。



『幸せそうで何よりじゃないですか、須賀君。近々誕生日もあるんでしょう?』
「そう畏まって仰られるとなんだかこそばゆいですね。とはいってもみんなで祝うことになるんでしょうけど」

そうスカイプで話しているのは夏にいたく世話になったハギヨシだった。
彼の従者としての素晴らしさは何かと参考になっているし、彼から様々な知識を得るのが最近の京太郎の楽しみでもあった。

流石に日は跨ぐよ
それがアカンというなら止めるけど


「それで、何かサプライズでもと思うんですけど、特にアイデアもなくてですね」
『なるほど。須賀君、何か彼女に対してご不満とかは?』
「不満……ですか。おこがましいとは思いますが、ひとつだけ」
『それは?』
「引退してからもやっぱり打つんですけど、どうしても治らないんですよねアレ……」
『"アレ"……?ああ、あの暴牌ですか』
「流石、飲み込みが早くて助かります」

久は最早完全に体に染み付いているのか、あの牌を粗雑に扱う癖はどうしても抜けていなかった。
無論京太郎も幾度も窘めてはいるのだが、反射で出てしまう以上気がついたらやっている事が多く自身も苦慮していた。

「もう仕様がないものとして諦めたほうがいいのかなと思っているぐらいですけれども」
『なるほど……それは丁度いいかもしれませんね』
「と、言いますと?」
『――かくかくじかじかで』
「なるほど。けどそれってなかなか……」
『それでご提案なんですけど、須賀君、しばらくこっちに住み込んでみませんか?』
「本当ですか!?」

ハギヨシからの思いがけない突飛な提案にも疑問も抱かず、京太郎は一も二もなく食いついていた。

当日

「「「「「竹井先輩、お誕生日おめでとうございます!」」」」」
「ありがとう。なんだかとても照れくさいわね」

部室に並べられたケーキの上のロウソクを吹き消し、元部長はそう微笑んだ。

「わしらとしてはそんな大層なものは用意してないんじゃが」
「美容・健康セットですじぇ!」
「あら、ありがとう。やっぱ年取るとお肌の曲がり角が怖くてね」
「竹井先輩がそれを言いますか……」
「そんな御大層なものをおもちな和ちゃんに言われたくないわよ」
「っ!先輩、須賀君が見てます」
「別に気にしなくてもいいのに。ね?京太郎」

久のセクハラ言動にも京太郎は緊張のため苦笑するしかできなかった。

「それで、京ちゃんは何用意してきたの?」
「あー……えっと……」

妙に歯切れの悪い京太郎の様子に皆も違和感を感じ始める。

「何よ、男ならしゃっきりなさいな」
「そう、ですね……じゃあ久、手を前に伸ばしていただけますか」
「手を……?はい」

言われるがままに久は両手を前へならえする。
ちなみに今更その呼び方に突っ込む人ももはやいなかった。

「ここにハンカチーフをかけまして」
「かけまして」
「ここにチチンプイプイっ……と!」
「なっ……」
「えっ……」
「うそっ……!?」

ハンカチを取り去った時には、久の右手の薬指に宝石付きの指輪がはめられていた。

「久の誕生石のトパーズです。龍門渕でバイトして貯めて買いました」
「そういえばここ最近向こうに出入りしとるとは聞いておったが……」
「綺麗……」
「……ありがとう京太郎。私、すっごい嬉しい……!」

目に涙を溜めながら久は満面の笑みでそう答えた。

「やれやれ、そういうのは2人っきりの時にでもやって欲しかったがの」
「すみません」
「それにしてもそんなマジックよくこの短期間で覚えたじぇ?」
「ああ、それは向こうの人達に結構練習に付き合ってもらっててさ。
 特に透華さんなんかだんだん目がマジに……ってうおぁっ!?」

突如として一方向からとてつもない冷気が京太郎を襲い、先程までの笑顔の意味が瞬く間に違う意味を帯び始めた。

「え、えっと久さん……?」
「何かしら、す、が、くん?」
「その……怒ってらっしゃいますか?」
「いえ全然?怒ってないからちょっとそこのロッカーの中で話し合いましょうか」
「胸ぐら掴んで言う台詞じゃないですよソレ!?行きます、行きますってば!」

バタン

「「「「…………」」」」

アホだ。
残された4人はみな口には出さねど一様に微妙な表情をしていたが、
直に聞こえてくるであろう嬌声を避けるために見て見ぬふりをし部室を離れる情けが清澄麻雀部員たちにも存在した。

――――――――――

結果として久の暴牌(物理的な意味で)は瞬く間に改善した。
したのだが。

「……部長、麻雀するときぐらい外したらどうです?邪魔そうなんですけど」
「あとこれ見よがしにゆっくりとツモるのもやめて欲しいじぇ……」
「引退する時以上に部室に来てる気がするし……」

「嫌よ?これだけは後生大事に見せびらかすんだから。ね?京太郎」
「……はい」

その蕩けるような満面の笑みと共に生じた別の問題に、京太郎は半呆れで肩を竦めたのだった。

誕生日記念終わり。会社から帰ってきたの11時半前だったんよ……
なんか眠気と疲労で変な話になってもたしまたしばらく身を潜めます


京太郎末永く幸せに爆発しろと言いたくなった

壁を殴ろうと思ったら既に壁がなかった。

おつー

冒頭の本編?再開を心待ちにしている

あぁこれ本編の一環じゃなかったんだ

乙、左手の薬指にやってもよかったのにねえ




ちょっと思ったんだが、左手の薬指に指輪を嵌めた状態で麻雀をうつと
プロ雀士のお姉さまがた(笑)は弱体化するのかな?凶暴化するのかな?ww

そら嫉妬のパワーで百面相するよ

すこやんとか宇宙の法則変えそう

これいい加減いつになったら本編再開するんだ?

このまま放置ですかそうですか

悲しい

また放置ですか...壊れるなぁ

早くしろ

生存報告がほしい

はよ

はよ

はよ

ここも落ちるのか
立て逃げ多すぎだろ

はよ

残念です

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