愛海「ああ、凛さんはまだ気付いてないんだね」 (37)

愛海「……」コソコソ

愛海「……」ソローリ

愛海「……今だっ!」バッ

凛「!?」

愛海「ヒャッハー!いい揉み心地!」モミモミ

凛「わっ!ちょ、ちょっと!いきなり何するの!」モニュモニュ

愛海「コミュニケーション!そうこれは親交を深めているだけ!何もやましいことじゃないんだよ!」モミモミ

凛「そこは、や、やめっ!」モニュモニュ

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P「何をやってるんだお前は。凛から離れろ」ヒョイ

愛海「げぇっ!プロデューサー!」

凛「あ、ありがと、プロデューサー」ゼェゼェ

P「災難だったな、凛。こいつはキッチリシメておくよ」

P「おら愛海!向こうの部屋で説教だ!」

愛海「嫌だ!私はもっとコミュニケーションを取るんだ!」

P「いいから黙って来い!」ズルズル

愛海「いやぁ!あんな狭い部屋でお説教はいやぁ!」

〜3時間後〜

P「十分に反省したか?」

愛海「反省してます…」

P「よし、いいだろう。俺はこれから営業に行くが、くれぐれも悪さはするなよ!」

愛海「はい…絶対にしません…」

P「凛、俺が出てる間に何かあったらすぐに電話しろよ。できるだけ速く駆けつける」

凛「うん、わかったよ」

P「よし!それじゃ、行ってくる!」ガチャ

愛海・凛「いってらっしゃい」

愛海「ふぅ。あー、楽しかった!」

凛「……どういうこと?というかさっきのしおらしさはどうしたの?」

愛海「ああ、凛さんはまだ気付いてないんだね。それじゃ意味がわかんないか」

凛「どういうこと?話が全く見えてこないんだけど」

愛海「説明するのは面倒なんだけどね、
丁度いいや。この機会に全部話しておこうかな」

愛海「私が女の子好きっていうのは嘘で、本当はプロデューサー一筋、ってことだよ」

凛「……は?どういうこと?」

愛海「話すと長いんだよね。凛さんはそこに座ってて。お茶でも淹れてくるよ」

愛海「はい、お茶。冷たいのでよかったよね?」

凛「そんなことはどうでもいいから。早くさっきの話を詳しく教えて」

愛海「凛さんはせっかちだなぁ。せっかくお茶も用意したんだし、ゆっくり話すよ」

愛海「全ての始まりからね」


最初はね、スカウトされた時。プロデューサーに一目惚れしたの。特に運命的な出会いってわけじゃなかったんだけどね。

なんていうのかな?初めて会った時、こう、ビビッ!て。すごい衝撃だった。

それが恋だって気付くまでは結構時間がかかったんだけどね。始めての経験だったし。一目惚れも、男の人を好きになるのも。

あ、それまでは本当に女の子が好きだったんだよ?でも、プロデューサーに会ってからはどうでもよくなっちゃった。

話を進めよっか。それで私はスカウトを受けて、この事務所に入ったの。

その頃はまだ女の子のほうが好きだったからね。天国だったよ!見放題、嗅ぎ放題、揉み放題!楽しかったなぁ!

でもさ、プロデューサーって常識人でしょ?だから、そういうことをしたらすぐに引っぺがされて、お説教をされるの。

当時はうっとおしくも感じたけど、今思うと愛情故のことだよね。何とも思ってない相手に、何時間もお説教なんてしないだろうし。

まぁそんな感じで時間は過ぎて。事務所に入って1ヶ月と少しくらいのときにね、やっとプロデューサーへの恋心を自覚したの。

きっかけは何だったかな?よく思い出せないや。 デビューを間近に控えてて、あんまり色々考えてる余裕も無かったしね。

そういうことがあって、私はプロデューサーへの想いを自覚して、行動を始めたの。

それまでは普通に接してきたはずなのに、意識すると難しいものでさ。急にプロデューサーと上手く絡めなくなっちゃって。

焦ったなぁ。デビューしたばっかりで忙しかったから、プロデューサーとは長く一緒にいられたんだけど。会話は少なかったからね。

それで仕事が少し落ち着いてから、必死に考えたんだよ。どうすればそれまでみたいにつきあえるかって。本当に必死だった。

それで思いついたんだ。お説教されればいいんだって。

狭い部屋で二人きり。プロデューサーは私のことだけ見て、考えてくれる。こんなに素晴らしい環境がお説教には揃ってたんだよ。

そこに気づいてからはすぐだったね。あえてプロデューサーの目の届く範囲でセクハラして、見つかって、捕まる。

今までと行動自体は変わってないから誰にも怪しまれないし、自然にプロデューサーにお説教してもらえる。

それに繰り返すほどお説教の時間は伸びるし、プロデューサーは私のことを気にかけるようになっていく。最高だよね。

愛海「……とまぁこんな具合で、今に至ってるって訳だよ」

凛「……その真実を知っている人は、事務所内にどれくらい居るの?」

愛海「どうなんだろ。一部の察しのいい人が気付いてるくらいかな?だいたいの人は知らないと思うよ」

凛「わかった。愛海には悪いけど、対処させてもらうよ」

愛海「どうやって?私のお説教作戦を止める手段なんて無いと思うんだけど」

凛「あるよ。簡単な方法が」

凛「私達が黙って揉まれればいいんだ」

愛海「……へぇ?それ、本当に出来るの?みんな揉まれるのを嫌がってたのに」

凛「この事務所のアイドルの多くが、プロデューサーに好意を持ってるのは……知ってるよね?」

愛海「うん。私もその一人だし。アイドル事務所的にはかなりヤバイよね」

凛「なら分かるよね。皆プロデューサーを取られないためだったら、揉まれるくらいいくらでもするよ」

凛「プロデューサーは私達のことを第一に考えてるからね。私達が『揉まれても嫌じゃない』って言えば、お説教だってしない」

愛海「……凛さんに教えたのは失敗だったかな。まさか対処されるとは思ってなかったよ」

凛「私もプロデューサーが好きなアイドルの1人だからね。その程度の手に屈する気は無い」カチカチ

凛「これを送信して、終わり」テレレレン

愛海「……今日はもう帰るね」

凛「そう。気を付けて」

愛海「それじゃ」ガチャ

凛「バイバイ」

愛海「よっしゃぁ!!!!全部全部計画通りぃ!!!!」

愛海「プロデューサーが好き!?んなわけあるか!!!!私は女の子以外に興味は無い!!!!」

愛海「まさか凛さんがああも簡単に嘘に引っかかって、しかも自分から解決策を出してくれるなんてね!嬉しい誤算だよ!」

愛海「本当は自分から『まぁ出来ないだろうけど?』的な感じで解決策を出す予定だったのに!凛さんの謎思考回路のおかげで楽に終わったよ!」

愛海「明日にはみんなにこの嘘が伝わってるはず!つまり揉み放題!プロデューサーの妨害もお説教も無しで!うっひょー!」

愛海「明日が楽しみだなぁ!雫さんも藍子さんも来るはずだし!時間の許す限り揉み続けるよ!!」

愛海「早く明日にならないかなぁ!!」

おわじ

お察しなラストで申し訳ない
それでも大喜びする師匠が書きたかったんだ
HTML依頼を出してくる

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棟方愛海(14)

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渋谷凛(15)

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