男「釣りロマンを求めて」幼馴染「仕方ないから付き合います」(1000)

0001

男「おはようございます」

幼馴染「まだ4時です。早朝とも言えますが、感覚的には夜です」

男「いいえ、もう朝です」

幼馴染「それで、何の用でしょうか」

男「俺は幼馴染が好きです」

幼馴染「まあ素敵」

男「だけど魚釣りも好きです」

幼馴染「同時に並べる事ではないと思います」

男「魚釣りが好きで、なかなか幼馴染と遊べません」

幼馴染「比率はそちらが上ですか」

男「でも幼馴染が好きで、なかなか釣りにも行けないのです」

幼馴染「なるほど」

男「そこで思いつきました」

幼馴染「察しがつきました」


幼馴染「私は眠いです」

男「まだ何も言っていません」

幼馴染「もう一度、私に愛の告白でもすると少し目が覚めそうです」

男「もう一度と言われましても、過去にそんな事をした覚えがありません」

幼馴染「このSSの貴方の台詞の3言目を読み返してみて頂けませんか」

男「あれは僕の心情を説明したまでです」

幼馴染「告白ではないと」

男「断じて」

幼馴染「怒りで目が覚めてきました」


男「では、好きだから一緒に釣りに行きましょう」

幼馴染「すばらしく目的のはっきりした告白ですね」

男「もう時間が無いのです」

幼馴染「男は不治の病ですか」

男「朝マズメは貴重です」

幼馴染「釣り好きな人って、ある意味みんな不治の病ですね」


男「では早速、車に乗りましょう」

幼馴染「男、車持ってなかった気がします」

男「祖父宅の車庫に落ちていたのを、静かに持ち出してきました」

幼馴染「それは何か言っておかないと騒ぎになる気がします」

男「その場に俺の古い靴を片方転がしてきたので心配ありません」

幼馴染「深読みすると更に騒ぎが大きくなる可能性があります」

男「よくやるので大丈夫です」

幼馴染「よくやるなら何故ふつうに貸してくれと言わないのでしょう」

男「やつらはリース代を取ろうとします」

幼馴染「ほかほか家族ですね」


幼馴染「軽トラですね」

男「失礼な、ホンダアクティです」

幼馴染「アクティは軽トラです」

男「軽トラの横に乗るのは嫌ですか」

幼馴染「通常、女性を誘うに相応しい車種ではありません」

男「やはりメルセデスあたりにすべきだったでしょうか」

幼馴染「私はそれに魅力を感じません」

男「ならば軽トラで良かったのですね」

幼馴染「ただし私はスバル派です」

男「サンバーは生産終了しました」

幼馴染「まだ売っています」

男「あれはダイハツ製です」

幼馴染「動揺を隠し切れません」

男「釣具屋に着きました」

幼馴染「餌ですか」

男「まずは青イソメです」

幼馴染「おぅふ」

男「一応、マムシも買います」

幼馴染「触手ものですね」

男「食欲をそそられます」

幼馴染「貴方を見る目が変わりそうです」

男「次にユムシです」

幼馴染「これはモザイクが必要に思います。少なくとも私は頬に紅葉を散らします」

男「何に見えたか、このSSを読んで下さっている方に伝わるようにご説明下さい」

幼馴染「ggrks」

男「貴女のおかげでこのスレはレス無しになる事が確定的です」


男「まずは砂浜です」

幼馴染「砂浜ですね」

男「では、投げ釣りを始めたいと思います」

幼馴染「てーい」

男「それはイカダ竿です。折れます」

幼馴染「では投げ竿を下さい」

男「こちらになります」

幼馴染「やだ…大きくて硬い…」

男「今は朝です」

幼馴染「てーい」

男「40mキャストというところでしょうか」

幼馴染「釣れますか」

男「朝マズメなら充分にチャンスはあります。言ってるそばからアタリました」

幼馴染「やだ…硬くて震えてる…」

男「引っ張らなくていいです」


幼馴染「何か釣れました」

男「ネズミゴチです。よくメゴチと呼ばれますが、全く違う魚です」

幼馴染「食べられますか」

男「小骨はありますが、大変美味です」

幼馴染「針を外します」

男「外しますと言う割にはこちらに出すのですね」

幼馴染「針外しを使っているのです」

男「その針外しは二足歩行ですか」


幼馴染「日が昇ってきました」

男「ここからは少し飛距離が必要になります」

幼馴染「手前ではだめですか」

男「釣れなくはないですが、遠くの深場が良くなります」

幼馴染「では、本気で。…てーい!」

男「70m近い飛距離が出ています。正直驚愕のレベルです」

幼馴染「アタッている気がします」

男「巻いてみて下さい」

幼馴染「可愛いのが釣れました」

男「ヒイラギです。先ほどのネズミゴチもそうですが、とてもぬるぬるします」

幼馴染「先っぽがですか」

男「今は朝です」


幼馴染「今度のアタリは大きいです」

男「これは…!幼馴染、この魚を釣り上げたら、その名にちなんだアクションを起こす必要があります!」

幼馴染「名にちなんだ?」

男「さあ、早く巻いていきましょう」

幼馴染「釣れました、これは何ですか」

男「キスです」

幼馴染「名前にちなみますか」

男「これはやむを得ません、受けて立ちます」

…ちゅっ

男「魚にするのではありません」

幼馴染「初キッスは生臭い香りでした。死にたいです」

せめて焼くか揚げるかしてからだったら生臭さもなんとかなったのにな……


時期的に房掛けぶっ込みでスズキを狙おう(提案)

もしくはメタジクでヒラメかマゴチ。

支援

1です。
スズキはぶっこみで狙った事無いのと、メタルジグも経験薄いんですわ。ごめんけど、ネタにできる程度にやった事ある釣りメインでイかせてねー

サビキは初心者でも面白く釣れるよな

乙っす
釣りに行きたいけど久しく行ってないな……


男「そろそろ日も高くなりサーフからの投げ釣りはアタリが落ちてきました」

幼馴染「さらに遠投すれば良いのではないですか?」

男「あながち間違いではありませんが、100m級のキャストとなると貴様のようなズブの素人が『やってみる』などと吠えていい技術ではありません」

幼馴染「私と釣りと、どちらがより貴方の心を掴んでいるかがよく判りました」

男「というわけで移動です」

幼馴染「軽トラは移動中に寝る事ができないのが辛いです」


男「それでは今度はテトラポッドの穴釣りをしてみましょう」

幼馴染「これは危険そうな釣りですね」

男「仰る通りです」

幼馴染「今日の私はショートパンツ履きという軽装ですが」

男「上半身にライフジャケットは必須ですが、下半身はむしろ長ズボンで布がつっ張るよりそういった服が向いていると個人的に思っています」

幼馴染「でも転倒時のダメージは大きそうです」

男「テトラから落下する事は死と同義とお考え下さい。ダメージの大小は関係なく、一撃死です」

幼馴染「なぜ私はこんな休日に死と隣り合わせの遊戯をさせられるのでしょうか」

男「正直、この釣りをしているとたまにふらついて冷や汗をかき、俺は何をしてるんだろう…と真顔になります」

幼馴染「やはり不治の病のようですね」


男「それでは幼馴染は防波堤とテトラの間を探って下さい」

幼馴染「防波堤の上なら安心ですね」

男「主な狙いはカサゴやソイといった根魚です」

幼馴染「てーい」

男「穴釣りは投げません、落とすだけです。ブラクリ仕掛けを使います」

幼馴染「なんか引いてます」

男「すぐに巻いて引っこ抜きましょう」

幼馴染「巻けません」

男「根魚は違和感を感じるとテトラなどに張り付いて石化します。気を抜いてはいけません」

幼馴染「ステータス異常ですか」

男「残念ながら金色の針を使っていても、石化は解けません」


幼馴染「今度は釣れました」

男「カサゴです。関西ではガシラ、九州ではアラカブなどと呼ばれます」

幼馴染「とても不細工です」

男「しかし味は上品で旨味が強く一級品です。三枚目の役者のような魚ですね」

幼馴染「違うのが釣れました」

男「これは…!」

幼馴染「どうしたのでしょう」

男「これも名前にちなんだ行為をとる必要がある魚です」

幼馴染「その名は?」

男「アイナメです」

幼馴染「相舐めと言いたいのですか」

男「受けてたちます、さあ、さあ」

幼馴染「テトラに落とせば一撃死…」

名前にちなんだ行為でeye舐めとかマニアックすぎるだろと思ったが相舐めだった

>>21
むしろなぜeyeだと思ったんだwww


男「はっ、あまりに長く防波堤で昼寝をしてしまった気がします」

幼馴染「それは相舐めのために防波堤に寝転がった事と、更新が滞っていた事のどちらを誤魔化しているのでしょうか」

男「では気を取り直して、今度はルアーを使ってみたいと思います」

幼馴染「疑似餌ですね」

男「というわけで、河口に程近い人工岸壁にやってきました」

幼馴染「ここは川ですか、海ですか」

男「河口の測点までを川と呼ぶなら海です。ただし海水に真水が多く混じる汽水域と呼ばれるところになります」

幼馴染「それによって何か違いがあるのでしょうか」

男「最も大きな違いはやはり生息する魚の種類です」

幼馴染「何が釣れるのでしょう」

男「ルアーで狙える代表格はスズキ、キビレチヌあたりです。餌釣りならハゼやキス、夜はアナゴなども対象となります」


幼馴染「では早速スズキを狙います。あれは美味しい魚です」

男「ルアーで釣る場合リリースする方も多いのですが、俺の場合は基本持ち帰ります。多すぎる時はリリースもしますが、そんな事は滅多にありません」

幼馴染「てーい」

男「ナイスキャスト、ですが」

幼馴染「ですが?」

男「遠投で釣れないとは言い切れませんが、昼間はなかなか厳しいものがあります」

幼馴染「そんな事は先に言いやがれこのタコです」


男「護岸の際には堤体を護るための捨て石が沈めてあります。スズキは日中、その隙間や周りに着いている事が多いです」

幼馴染「てーい」

男「岸際にはもうちょっと慎重に投げて下さい」

幼馴染「引っかかりました」

男「だから言わんこっちゃないこのタコです」

幼馴染「切れました」

男「そのルアーが幾らするかご存知でしょうか」

幼馴染「身体で払います…」

男「それより新しいのを買って下さい」

幼馴染「てーい」


幼馴染「際を狙って投げるのは難しいです」

男「無理もありません。これ以上のルアーロストも痛いので、貴女は沖にチヌ用のラバージグを投げて下さい」

幼馴染「こんな物で釣れるのでしょうか」

男「俺も最初そう思いましたが、意外と釣れるものです。思いきり投げてゆっくりゆっくり底を引きずってきます」

幼馴染「てーい」

男「気持ちいい位飛びます」

幼馴染「これは癖になりそうです。あん…気持ちいい…」

男「今は昼です」

幼馴染「あ、底の感触が…」

男「一瞬、アソコの感触に聞こえて心乱れました」


幼馴染「てーい」

男「その調子で放射状に攻めてみて下さい。俺は岸際のスズキを狙います」

幼馴染「健闘を祈ります」

男「一番いいストラクチャーに一番いい魚が着いているものです。潮の向きがこうだから…ここだっ!電撃アワセ炸裂!」

幼馴染「相当竿が曲がっています、さすがです」

男「幼馴染、BGM!釣り番組ではヒットと同時にかかるものです!」

幼馴染「どういったものが良いのでしょうか」

男「洋楽ロックと相場は決まっています。早くしないとファイトが終わりそうです」

幼馴染「あああーーーあーっ」

男「なぜ『移民の歌』をチョイスしたのでしょうか」

余裕で再生出来てしまう悲しさ……

吹いたわww


幼馴染「こちらも何やらアタっています」

男「チヌ用ラバジの釣りをする際は決してアタリに合わせてはいけません、向こう掛かりするまでゆっくり巻くのをキープです」

幼馴染「アタリが消えました」

男「よくある事です。幼馴染の邪念が伝わったものと思われます」

幼馴染「私には『邪』の『よ』の字もありませんが」

男「そのジョーク、ふりがな無しの文字だと解りにくいです」

幼馴染「ジョークのつもりではないのですがコノヤロー」


幼馴染「ところで先からチヌ用ラバジと呼んでいますが、チヌ用でないラバジとは何でしょうか」

男「ラバジはラバージグといい、そもそもはブラックバス用のルアーです」

幼馴染「ほほう、何か違いがあるのですか」

男「ラバーが少なく短いものが多いのと、フックが遊動式である事が多いのが違いと言えば違いです」

幼馴染「それだけですか」

男「ほとんど同じです。しかしながら」

幼馴染「ながら?」

男「何かチヌ用ラバジの正しい呼び方(釣り方の名前?)があった気がするのですが、思い出せません」

幼馴染「博識な方のレスに期待しましょう」

男「お答え頂けた場合は、本日の幼馴染のパンツの色をお知らせします」

幼馴染「てーい」

チヌボンボンと呼んでるわ……

よく知らないけど軽くググってみたらラバージグが正式名称で良さそうな感じだね
さあ男が正解を言ってるみたいだから何色かな?かな?


男「そうそう、それが正式名称ってわけでは無いけど、連れ回りもチヌボンボンって言ってました」

幼馴染「スッキリしました、よかったです」

男「さて」

幼馴染「さて?」

男「パンツ」

幼馴染「……………みずいろ」

男「だそうです」

…5分後

男(せっかくなので詳細に確認します)ジリジリ

幼馴染「てーい、てーい」

男「はっ!秘技ショートパンツずらし!」
幼馴染「て」

男「確かに水色で両脇から脚の付け根周りのみレースの大人っぽいパンツでした」
… … …
幼馴染「男ー、撒き餌ごっこ楽しいー?」

男「………」(海面漂い中)


男「夕方になってきました」

幼馴染「海の夕焼けは素晴らしいです」

男「そろそろ戻らないと帰宅が遅くなります」

幼馴染「えっ」

男「えっ」

幼馴染「夕方や夜はよく釣れると聞いた事があります」

男「その通りですが、貴女がそんなに釣果にこだわるとは意外です」

幼馴染「失礼な、心外です」

男「意外と言えば、貴女のパンツが妙に大人っぽいのも意外でした」

幼馴染「夜釣りになるかもしれませんので」

男「えっ」

幼馴染「えっ」


男「夜釣りにパンツとの関係があるのでしょうか」

幼馴染「帰らない可能性があるかと」

男「えっ」

幼馴染「えっ」

男「それは朝まで釣り続ける覚悟という事でしょうか」

幼馴染「そうとって頂いても構いませんが、少し不本意です」

男「では本意は」

幼馴染「お泊りの可能性が微レ存」

男「………」

幼馴染「『えっ』って言わないんですか」

男「さすがにここでふざけるのは男らしくないかと」

幼馴染「男のそういうところ、好きです」

男「とととととりあえず釣り続行です」

幼馴染「一気に挙動不審になりました、可愛いです」

保守

保守感謝。これは書かねば。


男「夜の漁港でメバルを狙います」

幼馴染「メバルは魚屋さんでも高いですねー」

男「好調な釣果が得られれば、エサ代や交通費を考えても元がとれる釣りです」

幼馴染「どうやって釣るのでしょう」

男「今日はエビ撒きで釣ってみたいと思います。使うのはブツエビです」

幼馴染「そんなの釣具屋で買ってたっけ…」

男「しゃらっぷ」

幼馴染「水槽で飼いたいくらい可愛いエビです」

男「これを数匹手にとって、撒いて下さい」

幼馴染「てーい」

男「ブツエビはどちらかというと底へ潜っていきます。水面付近を横移動するシラサエビと使い分けましょう」

幼馴染「元気で食べられて来いよー!」


男「と、すかさず電気ウキ仕掛けを投入します」

幼馴染「てーい」

男「同じエビを二匹腹あわせに針がけするのが俺のスタイルです」

幼馴染「電気ウキ見てるとなかなか和みます」

男「全くです。でもトップが水面下に沈んで赤い光がぼやけるのを見る瞬間は息を飲みます」

幼馴染「おお!この瞬間ですね!」

男「大きく沈んで静止したところでアワセましょう」

幼馴染「てーい!…釣れました!結構大きいです!」

男「いいサイズです。秋は晩秋から冬の交尾時期に備えて大きめな型も岸に寄りやすい時期です」

幼馴染「………」

男「………シマッタ」

幼馴染「何に備えて岸に寄ると言いましたか」

男「俺は今、必死に夕方の心の乱れを克服しようとしています。察して下さい」

幼馴染「………交尾」ボソッ

男「ややややややめて下さい」


男「…さて、帰るなら本当に今が最後という位の時間です」

幼馴染「帰るんですか」

男「…夜通し釣るには、今朝が早過ぎて辛いものがあると思います」

幼馴染「そうですね」

男「幼馴染」

幼馴染「はい」

男「さっきからふざけてますが」

幼馴染「はい」

男「本当に今日、帰さなくてもいいですか」

幼馴染「それは訊く事ではありません。どちらかというと、男が決めて宣言するのが望ましいと思います」

男「幼馴染…今夜は帰さない」

幼馴染「………」

男「…と言ってもいいですか」

幼馴染「てーい」

てーい可愛いわwww

続けて


幼馴染「家に電話します」

男「めっちゃ緊張します」

幼馴染「男が緊張してどうするのでしょう」

男「横で聞いてるのが怖いです」

幼馴染「………あ、もしもし母でしょうか」

幼馴染「今日は夜釣り続行で帰れそうにありません。…え?…はい、えーと…」

幼馴染「そんなに釣れてるのか…と訊いています」ボソボソ

男「釣れてます、釣れまくりやがってます」ボソボソ

幼馴染「あー、はい、釣れてます。とてもやめられません…え?…あー」

幼馴染「何が釣れてるのかと訊いています」ボソボソ

男「マアナゴだと言って下さい」ボソボソ

幼馴染「(よく聞き取れなかった…)…えーと、マグロだそうです」

男「てーい!」


幼馴染「え?…はいそうです、…えーと…」

幼馴染「どこらへんの海にいるんだと訊いています」ボソボソ

男「湾内だと言って下さい」ボソボソ

幼馴染「…One nightカーニバルだそうです」

男「てーーーーい!!!」

幼馴染「はい…はい…わかりました、では」

男「…何と言ってましたか」

幼馴染「めで鯛を釣って来い、健闘を祈る…との事でした」

男「それ、外泊バレてると思います」

北井

保守

毎度保守感謝
ひとつSS終わったから、こっちがんばる


男「宿泊先を探します」

幼馴染「海沿いなのでホテルくらいありそうです」

男「どういうジャンルの?」

幼馴染「…予約なしで入れる感じの」

男「よかったです。リゾートホテル系をイメージされてたらコンビニATMに走るところです」

幼馴染「それっぽいネオンがあります」

男「軽トラで突入します」

幼馴染「椅子が倒せません、恥ずかしいです」

男「郊外のホテルは安くて助かります」

幼馴染「街中のを使った事が?」

男「………」ダラダラ

幼馴染「使った事が?」

男「………」ダラダラ


幼馴染「男に女性経験があるとは聞いていません」

男「身に覚えがありません」

幼馴染「これは重大な裏切りです」

男「無実です、黙秘権を使用します」

幼馴染「無実なら黙秘権を翳す必要はないと思います」

男「俺は潔白です」

幼馴染「男は童貞ですか」

男「神に誓って」

幼馴染「………デリヘル?」

男「………」ダラダラダラ


男「部屋に入りました」

幼馴染「まだ話は終わってません」

男「わー、ラブホなんてはじめてー」

幼馴染「白々しい事この上ありません。それで、デリヘルはどうだったのでしょうか」

男「デリシャス&ヘルシー?」

幼馴染「往生際が悪いです」

男「…60分18,000円部屋代込み」

幼馴染「費用的な事ではありません。あんな事やこんな事をしたんですか」

男「していません」

幼馴染「意味がわかりません」

男「トラウマになっています」


幼馴染「よほどのハズレを引きましたか」

男「嬢の名誉のためにも言いますが、決してハズレではありません。むしろイカしたチャンネーのボンキュボンでした」

幼馴染「それで何も無いはずがありません」

男「まず嬢が脱ぎました」

幼馴染「ほう」

男「それを見ました。もうガン見しました」

幼馴染「ほう」

男「果てました」

幼馴染「………」

男「ゴミを見るような目はやめて下さい」


幼馴染「しかしそれで60分かかるわけありません」

男「10分程落ち込み、嬢に慰められました」

幼馴染「ほう」

男「気を取り直して俺も脱ぎました」

幼馴染「ほう」

男「嬢が握りました」

幼馴染「何を?」

男「ナニを」

幼馴染「ほう」

男「果てました」

幼馴染「………」

男「憐れむような目もやめて下さい」


幼馴染「しかしまだ60分は経たない気がします」

男「今度は20分ばかり落ち込みました。嬢に慰められました」

幼馴染「ほう」

男「気を取り直そうとしました」

幼馴染「ほう」

男「気を取り直しませんでした」

幼馴染「何が?」

男「ナニが」

幼馴染「…もう、許すよ…」

男「目を逸らして言わないで下さい、死にたくなります」

ワロタ


幼馴染「さて、改めて」

男「改めて」

幼馴染「ホテルに入ってしまいました」

男「連れ込んでしまいました」

幼馴染「相変わらずのふざけた口調ですが」

男「そうですね」

幼馴染「緊張と不安と期待ゆえと思って頂けたらと存じます」

男「お察しします」

幼馴染「………」

男「幼馴染」

幼馴染「はい」

男「愛しています」

幼馴染「てーい!てーい!てーい!」

男「痛いです。照れ隠しはやめて下さい」

幼馴染「…不束者ですが、よろしくお願いします」


只今このSSには不適切な行為が為されているため、釣り映像をご覧下さい。

…チャラララーン、ジャーン!

「デハ、キョウハリザーバーデノバスフィッシング。アキノパターンヲ、サグッテイキタイトオモイマス」

「モブプロ、キョウハヨロシクオネガイシマース」

「ハイ、ヨロシクオネガイシマス。モブコチャンハ、リザーバーノバスフィッシングノケイケンハドウナノカナ?」

「ワタシ、ジモトガイケハラダムニチカインデスヨー!デモオオキイノツッタコトナインデスー!」

「ジャアキョウハ、アキニランカーサイズヲネラウタメノ、ミッツノポイントヲオサエテイキタイトオモイマス」

「ヨーシ、ガンバルゾー!」

お待たせいたしました、引き続きSSをお楽しみ下さい。


男「ありがとうございました」ツヤツヤ

幼馴染「ありがとうございました」ツヤツヤ

男「幼馴染がマグロではなかったので安心しました」

幼馴染「そんな心配をしていたとは、心外です」

男「釣りたてのマメアジくらいピチピチでした」

幼馴染「安い魚に例えないで下さい」


男「さて明日の釣りに備えて寝ようと思います」

幼馴染「朝が早かったのと行為の後の気だるさでとても眠いです」

男「今日はとても楽しかったです」

幼馴染「私も存外楽しかったです」

男「思わぬ大物が釣れました」

幼馴染「スズキですか」

男「…解ってるくせに」

幼馴染「解っていても聞きたいものです」


男「ぐーぐー」

幼馴染「すやすや」

男「…フィッシュオーン!」

幼馴染「………!?」

男「ぐーぐー」

幼馴染「…何がヒットしたのでしょう」

男「…フィッシュオフ!」

幼馴染「バラしやがりました」

男「ぐーぐー」

幼馴染「………」

男「…今度はあっちに投げて下さい…ぐーぐー」

幼馴染「てーい」チュッ


男「おはようございます」

幼馴染「おはようございます」

男「もう8時を回っています」

幼馴染「朝マズメを逃してしまいました」

男「俺は釣りが好きです」

幼馴染「知っています」

男「でも幼馴染も好きです」

幼馴染「まあ素敵」

男「だからいいです」

幼馴染「ちょっと感動しました」

男「でも9時には退室しなければなりません」

幼馴染「では支度を、…あーっ!」

男「また移民の歌ですか」

幼馴染「そういえば今日は幼友と遊ぶ約束をしていました」

幼馴染かわいすぎ


男「幼友ちゃんというとあのロリ巨乳ですか」

幼馴染「ちなみにその方法で私を表現するとどうなるのでしょうか」

男「貧乳美少女でしょうか」

幼馴染「落として持ち上げてギリセーフですが、一応ハタチなので少女では無いように思います」

男「あえてロリ貧乳とは言わなかったのですが」

幼馴染「本音が見えました」

男「どんな約束だったのですか」

幼馴染「プランは特に決めていませんが、駅前で十時という話になっています」

男「それなら名案があります」

幼馴染「七割がた察せられます」


幼友「おはようございます」

幼馴染「おはようございます」

男「おはよおっぱい」

幼友「男さんが一緒とは聞いてたけど、軽トラですね…」

幼馴染「どうやって乗るのでしょう」

男「聞きかじっただけですが、トラック等の荷台に不安定な荷物を積む際にそれを支えるための人員が荷台に同乗する事は特例的に認められるそうです」

幼馴染「そういう決まりがあるのかもしれませんが明らかに誇大解釈して利用しようとしています」

幼友「そもそも不安定な荷物が無いみたいです」

男「そんな時の秘密兵器があります」

幼馴染「ブルーシートでしょう」

男「………」ダラダラ

幼馴染「幼友、免許は」

幼友「一応、MT可能です」

幼馴染「誰が荷台行きかは決まりました」

仕方ないな、俺が荷台に乗ろう

そう言って>>68がブルーシートをめくると、既に何十人もの先客が居た…


男「じゃあちょっと荷台を整理します」

幼馴染「あらゆる釣り道具がひしめいていますね」

幼友「手伝っちゃいます、よいしょ」

幼馴染「とりあえずクーラーボックスが一番場所をとっています」

幼友「お…重い…動かない…」

男「魚も氷も入ってるから、無理をしないで下さい」

幼友「…どうして朝イチから魚が入ってるんですか?」

男「幼馴染的には、何と答えるのが望ましいですか?」

幼馴染「………」プイッ

幼友「…ははーん」ニヤニヤ

おつ いいな

しかし、がらくた処分場…見つからないな…

>>71
そのままググれば出てくるはずだが

>>71
本当のガラクタの処分場のサイトとか出てくるから、わかりにくくてごめん
過去作のタイトルと一緒にググッてくれたら確実だと思う

支援


男「ではブルーシートに包まります」

幼馴染「現場検証時の仏さんのようです」

男「シートをめくる前に手を合わせないで下さい」

幼友「さて、では出発しまーす」

幼馴染「安全運転でお願いします」

男「特に段差はゆっくり越えて下さい。この軽トラは荷台にゴムマットが無いのでダメージ半端ないです」

幼友「今のはダチョウ倶楽部的に捉えていいんですか?」

幼馴染「飛ばすなよ!絶対に飛ばすなよ!」

男「やめて下さい、死んでしまいます」

どうぞどうぞどうぞ


幼友「男さん指定の港につきましたよー」

幼馴染「ここで釣るのでしょうか」

男「いいえ、船を出します」

幼友「男さん船持ってるんですか!?格好いい!」

幼馴染「パターン的にお祖父さんの船と考えて間違いないかと」

男「余計な事を…」

幼馴染「どの船でしょうか」

男「あれです」

幼友「うわ!本当に格好いい!」

幼馴染「立派な船です、船室も備えられています」

男「それは隣のUFです。その向こうの18ft船です」

幼馴染&幼友「………えー」

男「あからさまに残念な顔をするのはやめて下さい」


男「ではライフジャケットを着て貰います」

幼友「うんしょ…男さん、胸のとこまでファスナーが上がりません」

男「なんて素敵な…では肩部分のベルトを伸ばして下にずらして下さい」

幼友「ファスナーは上がったけど、なんだかアンミラの制服みたいになっちゃいました」

男「素晴らしい、ナイス強調」

幼馴染「………」

男「幼馴染は入りましたか」

幼馴染「…ぶかぶかなので後ろのベルトを締めて下さい」

男「ふっ…」

幼馴染「殺す」


男「では出港」

幼馴染「海風が気持ちいいです」

幼友「船が小さいから揺れるー」ポヨンポヨン

男「いい感じに揺れています」

幼馴染「どこを見ながら言っているのでしょう」

男「二人とも、船酔いは心配ないですか?」

幼馴染「私は乗り物には強いです」

幼友「酔っちゃったら、撒き餌します」

男「その時には胸をさすってあげます」

幼馴染「さするのは背中です」


男「ポイントに着きました。エンジンを切って船を流します」

幼友「漂流してるー!」

幼馴染「ウィールソーン!」

男「キャストアウェイを観た人にしか解らないネタはやめて下さい」

幼馴染「なぜ漂流させるのですか」

男「これからマダイを釣ります。鯛ラバーと呼ばれる釣りで、船を潮に乗せて流しながら広範囲を探っていくのがセオリーです」

幼馴染「ちょっとチヌボンボンに似ています」

男「今日は70gヘッドの物を使います。底まで落としたらすかさず巻き上げて下さい」

幼馴染「てーい」

幼友「とーう」


幼友「糸がカラフルですねー」

男「一色が10mになっています。底から15mくらいまで巻き上げたら、また沈めるというのを繰り返して下さい」

幼友「底に引っかかりました…」

男「この釣りにはつきものです」

幼友「あーあ、切れちゃった…ごめんなさい」

幼馴染「そのルアーが幾らするかご存知でしょうか」

男「幼馴染も知らないと思いますが」

幼友「身体で払います…」

男「喜んで」

幼馴染「私の時と反応が違う気がします」


男「冗談はさておき、この鯛ラバーは自作なので値段は気にしなくて構いません。海に落し物をするのは気がひけますが」

幼馴染「自作で釣れるのでしょうか」

男「失礼な、実釣テストは重ねています」

幼友「結構キレイに出来てますねー、塗装もラメ入りで」

男「百均のマニキュアを使用しています」

幼馴染「それでこの間、買い込んでいたのですね」

男「作るとなったら色んなカラーバリエーションが欲しいものです」

幼馴染「男には口を出してはいけない趣味があるのかと思っていました」

支援

このSSと口を出してはいけない趣味
どっちへの支援なんだろ?


男「おっと、my竿がアタりました。チヌボンボンと同じで決してアワセず向こう掛かりを待ちます」

幼馴染「緊張の瞬間ですね」

男「まだ…まだ………ノッた!」

幼馴染「幼友、BGM!釣り番組ではヒットと同時にかかるものです!」

幼友「どういったものが良いのかな?」

幼馴染「洋楽ロックと相場は決まっています」

幼友「ジャンゴゥ!ジャーンッジャジャーララーラーラー」

男「ノリはいいですが、海の上でWelcome to the jungleもどうかと思います」


幼友「こっちもなんかアタッてる?」

幼馴染「アワセてはいけないそうです」

幼友「っていうか、もうグイグイ引いてるんですが」

男「たぶんその感じだとマダイでは無さそうです。ちょっと俺は大事にファイトしてるので、がんばって下さい」

幼友「でも男さんの竿ほど曲がってないです」

幼馴染「もう見えてきました。白っぽいです」

男「こっちのはデカイです、申し訳ないですが本当に余裕がありません」

幼友「釣れたー」

幼馴染「白銀色です」

男「それならたぶんグチじゃないかと思います。しばらく待ってて鳴いたら間違いありません」

幼馴染「………」

幼友「………」

魚「ぐぅ」

幼馴染&幼友「グチだーーー!」


男「腕がだるい…やっと見えてきました」

幼友「ピンク色に見えますねー」

男「良型のマダイとみて間違い無さそうです」

幼馴染「本当にめで鯛を釣りやがりました」

男「65cmくらいはありそうです」

幼馴染「これはマダイではありません、顔が違います」

男「オスのマダイは大きくなるとオデコにコブができるのです」

幼友「おおー、観念して横になったよ」

男「幼馴染、タモをお願いします」

幼馴染「明日来てくれるかな!?」

男「そんな小ネタ要らないです」

幼馴染「空耳ー」

幼友「アーワーーー」

男「頼むから早くして下さい」

>幼馴染「………」

>幼友「………」

>魚「ぐぅ」

>幼馴染&幼友「グチだーーー!」


かわいい


幼友「立派なマダイですねー」

男「感無量です」

幼馴染「今度は私の方にアタリがきています」

男「もうノッているようです、巻いていきましょう」

幼馴染「そんなに引きが強くはないです」

男「マダイでは無さそうです。またグチでしょうか」

幼友「ぐぅ」

幼馴染「引きが無くなりました。でも重いです」

男「あー、たぶん…」

幼友「見えてきたよ、赤っぽいね」

男「うん、やっぱりカサゴです」

幼馴染「釣れました。カサゴは昨日のテトラでも釣りましたね…って、なんじゃこりゃああああ!?」

幼友「目が出てる!口からもなんか出てる!」

男「根魚は急な水圧変化に適応できないので、深いところから引きずりだすとエグい事になります」

幼馴染「ひええぇぇぇぇ…」


幼友「ところで」

幼馴染「ところで?」

幼友「カサゴは昨日も釣ったらしいね?」

幼馴染「はい、確かに。こんなに大きくはありませんでしたが」

幼友「じゃあ、昨日は夜通し釣りをしたのかな?」ニヤニヤ

幼馴染「うっ」

幼友「それにしては眠そうじゃないね?」ニヤニヤ

幼馴染「………」プイッ

幼友「そーかそーか、幼馴染ちゃんも大人の階段昇ったんだねー」ニヤニヤ

男「失礼な、幼馴染の身体はまだ子供…」
幼馴染「てーい!」

思えば昨日釣った魚もクーラーボックスに入れたまま放置してるのか……

スズキなんか身体が曲がったまま冷え冷えのガチガチですわ


男「さて、昼も過ぎてポイントを移動しました」

幼馴染「ずいぶん島や岩場でせせこましい海峡です」

男「俺は操船に集中してるので、二人はサビキ仕掛けを投げてシャクりながら巻いてきて下さい」

幼馴染「サビキというと港の岸壁でファミリーが楽しんでいるイメージなのですが」

男「その場合はアミエビをコマセカゴに入れて魚を寄せますが、こういった海流の潮目になったところでは寄せなくても魚がいたりします」

幼馴染「どんな魚が?」

男「小さいですがアジやサバ、サッパなどです。潮目を狙って投げてみて下さい」

幼馴染「てーい」

幼友「とーう」

幼馴染「しゃくる…こうでしょうか」

幼友「とーう、とーう」ポヨンポヨン

男「いい感じに揺れてます、もといしゃくれています」

幼馴染「てーい、てーい」

男「………」

幼馴染「何か言え」

すごく好き


幼馴染「おお、ぞろぞろ釣れます」

幼友「小さいけど気持ちいいねー」

男「どれも焼いてタマネギスライスをのせ、三杯酢をかけると良い酒のアテになります」

幼馴染「これは楽しいです。小さな魚だから針を外すのも怖くありません」

幼友「虫エサもつけなくていいし、ファミリーがサビキ釣りをするわけだぁ」

男「しかし針がたくさんついているので、手を刺さないように気をつけて下さい」

幼友「この針についたヒラヒラに食いついてるんですねー」

幼馴染「これはナイロンでしょうか」

男「サビキの種類も色々ありますが、今使っているのはピンクスキンです」

幼馴染「それは昨夜…」ポッ

男「貴女は何か勘違いをしています。食い渋ってきたらハゲ皮に変えます」

幼友「毛が無いからといって皮まで毟るなんて、あんまりです…」

男「貴女も何か勘違いをしています」


男「今度は比較的浅いところで虫エサを使った五目釣りをしたいと思います」

幼友「うへぇ…虫エサかぁ」

男「使うのは青イソメです。可愛いですね」

幼馴染「今後、貴方に可愛いと言われても素直に喜べなくなりました」

男「では胴突き仕掛けで探っていきましょう」

幼友「早速釣れたー!なんか派手ですよ」

男「キュウセンです。地方によっては臭みが強かったりするそうですが、ここらへんのは美味しいです」

幼馴染「こっちも釣れました」

男「カワハギです」

幼友「カワハギってやっぱり皮が剥げるんですか?」

男「色んな手順の方法がありますが、俺はおちょぼ口を切り落としてそこから一気に剥ぎます」

幼馴染「口を切り落とすんですか…」

男「しかも剥ぐ時、だいたい皮にくっついて目が取れます」

幼馴染&幼友「ひいいぃぃぃ…」


幼馴染「また何か釣れました。なんだか可愛いです」

男「幼馴染!触るな!」

幼馴染「…びっくりしました」

男「これはゴンズイで、背ビレと胸ビレに毒棘があります。貸して下さい、ペンチで釣り針をつまんで速やかに逃がします」

幼馴染「お願いします」

男「ゴンズイとハオコゼ、アイゴなどには気をつけなければなりません」

幼友「刺されるとどうなるんですか?」

男「釣りどころじゃないくらい痛いです。ハチに刺される以上だと思って下さい」

幼友「さっき男さん、素に戻ってましたよね」

男「何の事やら」

幼友「やっぱり嫁のピンチにはそうなりますか…」ニヤニヤ


幼馴染「また釣れました、これはわかります」

幼友「海の豚と書いてフグですねー」

男「フグは河の豚です」

幼馴染「逃がしますか?」

男「さすがに俺もフグ調理の資格は持っていません。いずれ取りたいです」

幼友「釣れましたー!」

幼馴染「あ…それは…」

男「その魚を釣った場合、名にちなんだ行為をする必要があります」

幼友「その名は?」

男「キスです」

幼友「仕方ありませんね…幼馴染ちゃん」チュッ
幼馴染「んっ…!!!」

男「…期待は裏切られましたが、これはこれで良いものを見たかもしれません」ドキドキ

いいねぇ


男「俺も何か食いました」

幼馴染「ほほう、なんでしょうか」

男「………鱚です」

幼友「何故に漢字表記にしますか、キスですよね。名にちなんだ行為をして下さい」

幼馴染「仕方ありません、受けて立ちます」

幼友「携帯カメラすたんばーい」

男「………」チュッ

幼馴染「魚にするのではありません」

幼友「ヘタレー」

男「何とでも言え」


男「早くも夕方が近づいています。最後は島の磯まわりでアオリイカを狙います」

幼友「イカ好きです」

幼馴染「イかす気ですか、破廉恥な」

男「文字にしないと解らないボケですね」

幼馴染「これはルアーですか」

男「イカ用のエギという疑似餌です。先ほどのサビキ釣りに近い要領で、しゃくっては沈めて糸フケを取ります」

幼友「とーう、とーう」ポヨンポヨン

男「んー、よきかな」ハアハア

幼馴染「わざとこういう釣りをチョイスしていませんか」


幼馴染「てーい、てーい…おや、なにやら重くなりました」

男「イカが抱きついたようです、しゃくるのをやめて速すぎないペースで巻き上げましょう」

幼友「タモ、すたんばーい」

幼馴染「やりました、タモに入りました」ヒョイ

男「あ、すぐに上げては…」

幼馴染「うわああぁぁぁ!?」

幼友「墨吐いたーーー!」

男「水面でバシャバシャ揺すると墨を出してくれます」

幼馴染「お願いだから早く言って下さい。墨が服に散りました」

男「それがなかなか落ちないのです」

幼馴染「テンションだけがガタ落ちです」

男「残念ですがテンションも落ちたところで本日は納竿としましょう」


男「さて、また帰りがけも幼友ちゃんに運転させて申し訳なかったです」

幼友「いえいえ、私の家まで付き合わせてごめんなさい。今日はとっても楽しかったですよ」

幼馴染「では幼友、また」

幼友「ばいばい、幼馴染ちゃん。今夜はちゃんと家に帰らなきゃだめよ?」

幼馴染「わかっています!」

男「じゃあまた」

幼友「男さん、私の家は判ったんだから今度遊びに来てもいいですよ?」

幼馴染「ちょ!?」

男「わかりました。幼馴染と二人で来ます」

幼友「やれやれ…今日は見せつけられちゃったなぁ」


男「幼馴染宅です」

幼馴染「ありがとうございました」

男「こちらこそ、楽しかったです。また誘っていいでしょうか」

幼馴染「お待ちしています」

男「幼馴染」

幼馴染「はい」

男「………」チュッ

幼馴染「てーい!てーい!」

男「痛いです、照れ隠しはやめて下さい。…キスを釣りましたので」

幼馴染「最後の台詞、要らないです」

男「照れ隠しです」

おしまい

レスくれた方々、保守頂いた方々ありがとうございました
またそのうち淡水の釣り編を書くかも



これは良いものだ
あ、幼友ちゃんはもらっていきますね

乙でした
淡水もやるんですかー
楽しみにしてます!

普段の恋愛ものと違うノリで面白かったよ
淡水釣り編もここでやるなら保守もやぶさかではないぞ

乙。面白かった。
淡水編も是非ここで


男「眠いよぅ、眠いよぅ…」ゴリゴリ

男「かれこれ一時間、魚を捌いてるよぅ…」スパー、ソリソリ…

ピピピピ…ピピピピ…

男「電話?こんな時間に…幼馴染」

幼馴染《もしもし、魚を捌いているのでしょうか》

男「手伝いに来てくれるのですか」

幼馴染《マダイは刺身だけでなく湯びきも食べたいので、皮をつけておいて下さい》

男「あの、手伝いには」

幼馴染《キスは開きに、アジは稜鱗も取って。スズキはアラも煮付けるので頭を割っておいて下さい。では》

男「眠いよぅ、眠いよぅ…」ゴリゴリ

レスあざます
お言葉に甘えて淡水編、必ず書きます
もちろんまだたっぷり残ってるので、このスレで
落ちる前に開始できたらとは思ってますが、万一失念してたら保守頂けると助かります

期待させてもらいます

なんという俺得スレ

可愛い女の子に囲まれてるクソ羨ましい男さんはひたすらブルーギルでも釣っててください


翌日談



男&幼馴染「お邪魔します」

幼友「また遊びに来てとは言ったけど、まさか翌日の晩に来るとは」

男「極上のブツを味わって頂こうと思いやしてね、へっへっへっ…」

幼馴染「揚げ物は衣だけつけてまだ揚げていません。焼き物も下ごしらえだけにしています。台所は使えるでしょうか」

幼友「大丈夫ですよー」

男「あと、小さめな土鍋がありますか」

幼友「もちろん、独り暮らしですから」

幼馴染「では今夜はお魚パーティという事で」


幼友「乾杯は何にしますかー」

男「プレモルで」

幼馴染「柑橘系のチューハイで」

幼友「おっけーです、ただしプレモルはありません」

男「無念」

幼馴染「では乾杯の一品は?」

男「やはり揚げ物かと思います。キス天とアオリイカの下足天、アジフライ、コチの唐揚げでいかがでしょう」

幼友「美味そうです、キス天が丸まっていますが」

男「スジ切りを忘れました。でも新鮮な証拠です」

幼馴染「ではでは」

三人「乾杯ーーー」


幼馴染「サクサクです、フワフワです」

男「淡白なキスの身と天麩羅衣のハーモニーです」

幼友「うわ!不細工なのにコチ美味しい!」

男「キスより脂身が多く、味も濃いのでビールには最適なのです」

幼馴染「アジフライもスーパーの惣菜とは全然違います」

男「小骨には気をつけて下さい。ビールおかわり」

幼友「すみませんねー、発泡酒しかなくて」

男「つまみが旨ければ何でも美味いものです」

幼友「せめて『これで充分だよ』とか言いましょうよ」


幼馴染「続いては私の作品です」

男「スズキがムニエルになっています。実にいい香りです」

幼馴染「ソースは和風に醤油ベースで、ガーリックバターを使いました。添えたスダチを絞ってお召し上がり下さい」

幼友「おお…幼馴染ちゃん、いい嫁になるわ…」

男「絶品です、薄い衣はしっとりなのに、皮がパリッと割れます」

幼馴染「ソースは周りに回しかけて、ムニエルそのものにはハケで薄く塗っていますので」

男「嫁に欲しいです」

幼馴染「…心の準備というものをさせて下さい」

幼友「幼馴染ちゃん顔、赤っ!」


幼馴染「引き続きグチの酒蒸しです」

幼友「酒蒸しといっても中華風だね」

幼馴染「蒸すのは日本酒を使いましたが、ソースはごま油を効かせた刻みネギソースにしてみました」

男「最初はネギソースの香りが強いですが、噛む内に酒蒸しの芳醇さが出てきます」

幼友「これは何のお酒でも合いそうだねー」

男「ビールおかわり」

幼友「早っ」


男「ではついに登場、マダイとスズキ、カワハギ、アオリイカの刺身です」

幼馴染「こちらの薄切り皮つきの身は鯛しゃぶ用ですね」

幼友「土鍋すたんばーい」

男「鯛しゃぶはポン酢と、こちらの謎のタレの二種類の味でお楽しみ下さい」

幼馴染「謎のタレが気になります」

幼友「何かバターのような塊が浮いてますけど」

幼馴染「つけて食べてみます………これはっ!?」

幼友「クリーミーで濃厚かつ後クチ爽やか…これ何ですか」

男「こちらはダシ醤油に先ほどのスダチを絞り、そこにカワハギのキモを落としたものです」

幼友「カワハギのキモ、恐るべし!」

男「冬場ほどキモが詰まってはいませんが、自分で釣らないとなかなか味わえない品です。寒くなったらカワハギの身をキモにつけて食べるという贅沢な鍋も素晴らしいものです」


男「刺身はいかがでしょうか」

幼馴染「アオリイカに素晴らしい甘みがあります。マダイも皮を薄くひいているので、味が濃いのですね」

幼友「スズキのコリコリ感もいいなぁ。これはルアー釣りの人も持って帰るべきですねー」

男「恐れ入ります、日本酒ありますか」

幼友「いきますねー」

幼馴染「鯛しゃぶをポン酢で食べるのも美味しいです。皮がキュッと縮んで、そこがコリコリと口に残って甘みがずっと続きます」

男「では幼馴染もキュッとしてみます」ギュッ

幼馴染「てーい!てーい!」

幼友「おお!鯛の皮と同じで甘いです!」


男「では次にサッパとヒイラギの焼き物です。タマネギとニンニクのスライスに味醂少し多目の三杯酢をかけています」

幼友「これはおかずにもつまみにもなりますねー」

男「とある大都会ではサッパをママカリと呼びます。ご飯(まんま)を隣に借りにいかなければならなくなるとの由来だそうです」

幼馴染「大都会?」

男「一部のネット上でそう呼ばれています」

幼友「確かにご飯欲しくなりますね」

男「その言葉を待っていました」カパッ、モリモリ…ペンペン

幼馴染「これは…!?」

男「お出汁で炊いたご飯に焼きサバのほぐし身を混ぜています」

幼友「うっわ、美味い!婿に欲しい!」

幼馴染「だめです」


幼馴染「ではここからはチビチビ飲むお酒のアテとして、私の作品をどうぞ」

男「根魚の煮付けにスズキのアラ炊きですね。日本酒おかわり」

幼馴染「船で釣った大きなカサゴは我が家で刺身にしてしまいました」

男「正解かもしれません。深場で釣った根魚は大きい代わりに煮付けると身が崩れやすく、味も劣ります」

幼友「どれも美味しいですねー。アラ炊きも旨味が詰まってます」

男「カサゴやメバルの煮付けは、是非ほっぺたの身を食べて下さい」

幼馴染「歯ごたえと味の深さが全然違います」

男「喉元や頭の後ろの身も美味しいですが、やはりほっぺたが一番好きです。ほっぺたが」プニプニ

幼馴染「つつかないで下さい」


男「最後に小さめなキスの骨せんべいで焼酎を頂きます」

幼友「オツですねー」

幼馴染「私は梅酒がいいです」

男「お腹いっぱい、目の前おっぱいです」

幼馴染「てーい」

幼友「お酒飲んだし、今日は泊まっていくよね?」

男「二人相手ですか」

幼馴染「お前、外な」

男「すみません調子にのりました」

幼友「じゃあ、向こうにお布団敷いときますねー」

……………

………


幼馴染「ふわぁ…おはようございます」

男「おはよおっぱい」

幼友「おはようございます、ちょっと座って下さい」

男&幼馴染「はい…?」

幼友「おぅ、お前ら。この寝不足どうしてくれる」

男「………」ダラダラ

幼馴染「………」ダラダラ

幼友「隣の部屋で声殺してもバレバレなんだよ、あぁ?」



おしまい

過去作置場にもこの作品置いて、そっちでは魚の名前や各種用語に画像リンクつけてみた
興味ある方は見てみてやって下さい
釣りに詳しい人は全部知ってると思いますが…

乙乙

名作。乙

おつ

もういっそ幼友も混ざればよかったのに

聞き耳立ててナニしてたんですかねぇ…?

お腹空いた

ちょwwww
置場の参考画像に幼のパンツやアンミラの制服もあるぞwwwww
あと魚画像がひとつだけ明らかに狙ってるwww

>>132

だめだ、わかってても吹いたww




男「釣りロマンを求めて」幼馴染「淡水の釣り編です」


.


男「おはようございます」

幼馴染「今は四時どころか、まだ二時半です。感覚だけでなく完全に深夜と呼ばれる時間帯です」

男「釣り場に着く頃には朝マズメになります」

幼馴染「理屈は解りますが、若干キレそうです」

男「ご安心下さい、今回の車はリクライニングがききます」

幼馴染「それなら少しはマシですが、なぜ前の日から予告しないのでしょう」

男「昨夜ベッドの中でムラッときました」

幼馴染「それ、たぶん性的な意味じゃないですよね」

男「仰る通りです」

幼馴染「独りで行ってはどうでしょうか」

男「じゃあ、もういいです…」

幼馴染「ちょ、待てよ」


男「来るんですか」

幼馴染「だってぇー、男が寂しくて死んだらいけないしぃー?」

男「何キャラですか、俺はうさぎではありません」

幼馴染「とにかく部屋に女性を起こしにくるなら、もう少しやりようがあると思います」

男「この辺りではまだ夜這いの風習が残っているのですか」

幼馴染「ここはどこの辺境でしょうか」

男「何をすれば良いのでしょう」

幼馴染「寝起きの口づけでもされたら少しは目が覚めそうです」

男「どうせ車内で寝るだろうから、覚まさなくていいです」

幼馴染「怒りで目が覚めてきました」


男「では車に乗りましょう」

幼馴染「今回は軽トラではないのですね」

男「ハイラックスサーフを父親から無断で借りました」

幼馴染「これなら快適そうです」

ガチャ…バタン

男「では、出発します」

幼馴染「では、寝ます」

幼友「ひあうぃごー」

幼馴染「………」

幼友「おはよう、幼馴染ちゃん」


幼馴染「なぜ貴女がいるのですか」

幼友「釣りに誘われたから」

幼馴染「男が釣りに行きたくなったのは昨夜では」

幼友「だから深夜に電話があったんだよ」

幼馴染「どんな電話が?」

幼友「『ムラッときたから、これから家に行きます』って」

幼馴染「てーい!てーい!」

男「痛いです、やましい意味ではありません」

幼馴染「私には何の連絡もなく、深夜だというのに先に幼友を迎えに行く時点で万死に値します」

幼友「勘違いしないで、私も念のためシャワー浴びて無駄毛処理したけど、やましい気持ちなんてないよ」

幼馴染「貴様も死ぬか」


幼馴染「しかしこの時間から朝マズメを目指して出発という事は、相当遠いのでしょうか」

幼友「男さん、どこの海まで行くんですか?」

男「海ではありません、むしろ山です」

幼馴染「拉致られてるー!」

幼友「埋められるー!」

男「拉致りません、埋めません。まずは渓流の釣りをするつもりです」

幼馴染「もみじ狩りには少し早い気がします」

男「紅葉と釣りが両方楽しめるなら最高なのですが、渓流釣りには禁漁期があるので、ほとんどの河川では十月頃から釣る事はできなくなります」

幼馴染「今はもう十月ですが」

男「これから行く川では禁漁期は十月の半ばから。この週末がラストチャンスなのです」

幼馴染「それでムラムラきたのですか」

幼友「ヤリ納めですね」

男「釣り納めと言って下さい」

淡水編来たか!!

期待支援!

幼友はNTRばっちこいなのか


幼馴染「とりあえずまだまだ着きそうにないので、私は寝ます」

幼友「おやすみー」

男「幼友ちゃん、隣の足元にある小さいクーラーから眠気覚ましのコーヒー取って下さい」

幼友「はいはーい、開けて渡しますねー」

男「ありがとう、さすが気がききます」

幼友「私、ガム持ってます。コーヒー飲んだらあげますね」

男「助かります」

幼友「いいなー、幼馴染ちゃんはアクティブな彼氏がいて」

男「鬱陶しがられてばかりです」

幼友「私だったら、そんな事ないんだけどなぁ…?」

男「…ガム貰っていいですか?」

幼友「待ってて…粒ガムだから落とさないように、銀紙剥いて…はい、あーん」

男「あーん」

幼馴染「貴様らぁっ!何をイチャついとるかぁっ!」

幼友「幼馴染ちゃん、からかい甲斐あるわー」


男「渓流に着きました」

幼馴染「結局ぜんぜん寝られませんでした」

幼友「まだ薄暗いですねー」

男「色々と釣れると思いますが、狙うのはアマゴです」

幼馴染「アナゴ?」

幼友「タマゴ?」

男「アマゴです。ヤマメの近縁種で、パーマークと呼ばれる共通の模様の他に赤い斑点があるのが特徴の美しい魚です」

幼馴染「どうやって釣るのでしょう」

男「その前に、二人ともこれを身につけておいて下さい」

幼友「遊漁券?どこに着けたらいいですか」

男「胸か袖あたりの見やすい位置に。幼友ちゃんは誰もがすぐに胸に目をやると思うので、胸がいいでしょう」

幼馴染「その先は言うな」


待ってたよ!

>てーい!てーい!

大変可愛い

このテンポが大好きだ


男「仕掛けを作っている間にいい感じの薄明るさになってきました」

幼友「雰囲気ありますねー」

幼馴染「眠いです」

男「では竿をどうぞ、先端はすぐ折れるので大事に扱って下さい」

幼馴染「長っ」

男「二人には扱いやすい15尺を使ってもらいます」

幼馴染「エサは?」

男「その辺にいます」

幼友「はい?」

男「その辺、草むらの中です」

幼馴染「ご冗談を」

男「じゃあ最初は採ってきます」ガサガサ

幼友「え?ちょ、まじで?」

男「はい、バッタです。堅い脚はちぎってあります」

幼馴染&幼友「ぎゃあああああぁぁ!」


男「仕方ないからたくさん捕まえてきました。二匹目からは針づけする時に脚をもいで下さい」

幼馴染「無理」

幼友「のーせんきゅー」

男「秋は野の虫が最高のエサなのですが」

幼馴染「違うの希望」

幼友「みーとぅー」

男「…仕方ありません、こちらをお使い下さい」

幼馴染「段ボールの切れ端…?」

男「一列ずつ破ってみて下さい」

幼友「破く…こう?」ビリッ

ブドウ虫「ハロー」

幼馴染&幼友「ぎゃあああああぁぁ!」

ユムシじゃないだけマシではある


男「がんばりましょう、海釣りのイソメのようにヌルヌルしたりはしません」

幼馴染「ひいいぃぃぃ」

幼友「がんばった!私、がんばったよ!」

男「いい子いい子」

幼馴染「むぅ…わわ私もがんばりましたっ!」

男「はい、いい子いい子」ナデナデ

幼馴染「えへへ…じゃあ釣ります」

幼友「あれ、幼馴染ちゃん髪に何かついてるよ」

男「あ、すみません」ヒョイ

幼馴染「何がついていましたか?」

男「さっきのバッタのあ」
幼友「聞かない方がいいから、ね?」


男「では二人は安全に岸から深場の淵を狙って下さい」

幼馴染「男は?」

男「ウェーディングで瀬を狙います」

幼馴染「ぱぱぱぱーん」

幼友「ぱぱぱぱーん」

幼馴染&幼友「あいらーびゅーふぉえーばー」

男「ウェディングではありません、このウェーダーという防水ウェアを履いて水に立ち込む事です」

幼馴染「…言ってもいいですか」

幼友「言わないであげようよ」

男「何をでしょう」

幼馴染&幼友「それ、けっこう格好悪い」

男「しゃらっぷ」

魚河岸ゆーなww

…よく考えると幼友はカップルのデートに同行してるのか…ふむ

あかん、今更ながら>>149のレスがちびまる子ちゃんのナレーションに見えて変なツボに入った
皆様レスありがとー


幼馴染「釣り方はどんな感じなのでしょう」

男「上流側に仕掛けを投げ、糸を軽く張った状態で流します。目印のトンボ糸を見て、アタリが出たら素早くアワセて下さい」

幼馴染「てーい」

幼友「とーう」

男「…少し、オモリが軽いようですね。底が取れていません、調整します」

幼馴染「お願いします。…ずいぶん小さなオモリです」

男「針のチモト近くにこの極小のガン玉を打ちます。底を取れるギリギリ、あくまで自然な水流に乗れるように極力小さい物を使います」

幼馴染「○ン玉を歯で…」

幼友「ギュッと潰す!」

男「変な所を伏字にしないで下さい」キュン

幼馴染「今、キュッときてましたね」

男「貴女達には解りますまい」

鉛の塊をギュッって噛み潰すって思えば凄いことしてるよな……

食い物じゃないのを口に入れるのってなんか抵抗があってアレ苦手なんだよなぁ


男「…今!…ああ、遅い。今のがアタリです」

幼馴染「全く解りませんでした」

男「目印が引き込まれるほど大きなアタリが出る事は稀です。一瞬流れに逆らう動きをしたり、あるいは静止したりといった微妙なアタリを取りましょう」

幼友「うわ!?大きなアタリ!…釣れましたー!」

男「カワムツですね。食べられなくは無いですが、小骨が多くリリース対象です」

幼友「ちぇーっ」

幼馴染「てーい!………なんか小っこいの釣れました」

男「アブラハヤです。見た目は綺麗な姿ではありませんが、唐揚げなどに向く美味しい魚です」

幼友「…今度こそ!とーう!」

幼馴染「おお、良く引いています」

男「これは期待できそうです」

幼友「釣れたー!うわ、めっちゃ綺麗!」

男「お見事、それがアマゴです。15cmを超えているようであればお持ち帰りサイズです」


幼馴染「それ以下のサイズの場合はどうするのでしょう」

男「15cm未満のアマゴは資源保護のためリリースする決まりです」

幼友「微妙なサイズ…」

男「幼友ちゃん、手をグーにして親指を立ててみて下さい」

幼友「イイネ!」グッ

男「女性ならだいたいそれが15cmの長さです」

幼馴染「おお、15cm以上ありそうです」

幼友「やったー!」

男「…と言ってる間に、微妙なアタリ!貰った!」ピシィッ

幼友「うわぁ、なんか格好つけたアワセだったよ」

男「釣りキチ三平風にアワセてみました、よし…キャッチ」

幼馴染「アマゴですか」

幼友「カワムツに見えるよ」ヒソヒソ

男「見ないでー」

支援

長編ファンタジーもいいけどこっちも待ってる
忘れんでくれよ・・・

支援

釣り全然知らないけどめっちゃ楽しい!

続き期待!!!

あざまーす
他の方が釣り(魚?)のスレをスタートさせてて、アッという間に200レス超えしてる
面白いし、尊敬するわ…


幼馴染「てーい!…やりました、アマゴです」

幼友「こっちもー」

男「いい調子ですが、日が上がってきました。そろそろ釣れ難くなると思います」

幼友「昼間は駄目なんですか」

男「アマゴは一説には雨子と書くといいます。雨の曇りの日のように直射日光が差さない日、そしてマズメ時に好釣果が得やすいのです」

幼馴染「やたら早く出発した理由が解りました」

男「それでは釣り方を変えてみたいと思います。こちらをお使い下さい」

幼馴染「今度は短い竿にリールが付いています」

男「ルアー釣りです、このスプーンを投げます」

幼馴染「フォーク?」

幼友「ナイフ?」

男「言うと思ってましたが、ちっとも面白くありません」

幼馴染「言うだけで満足してるので気にしてはいけません」


幼馴染「てーい!…軽くて投げ難いです」

男「大振りなキャストはせず、柔らかい竿なので先のしなりで飛ばす感じです。手首のスナップを意識して下さい」

幼友「とーう!」

男「いい感じです。日が高くなって岩の下に隠れたアマゴを狙うつもりで、際を通して下さい」

幼友「難しい事言いますね…」

男「流れ落ちの白泡の中から出てくる事もありますので、気を抜かずに」

幼馴染「何か釣れました」

男「おお、面白いものを釣りましたね」

幼馴染「足があります」

幼友「手もあります」

男「天然記念物の大山椒魚の子供です。決して傷つけずに放してあげて下さい」

幼馴染「美味しいでしょうか」

男「食べてはいけません…が、噂によると美味しいらしいです」

幼友「どこ情報でしょう」

男「…祖父は昔、何かも解らずに食べていたそうです」


男「さてアマゴもまずまず釣れましたので、今度は違う釣りをします」

幼馴染「大きな池です」

幼友「ダムって書いてるから、湖じゃない?」

幼馴染「じゃあ小さな湖です」

幼友「バス釣りかな?」

男「いいえ、バス釣りも楽しいのですが…最近はしていません」

幼馴染「珍しく男が真面目な顔をしています」

男「失敬な、いつも真面目です。…やはりブラックバスというのは管理釣り場以外では、日本に居て良い魚では無いと思います」

幼友「他の生態系を崩すから?」

男「それも大きな要因ですが、あまりに手近な野池でも釣れるため年少者が手を出しやすく、やはり意識の低い釣り人が多いジャンルです」

幼馴染「野池に釣りのゴミが捨てられているのを見た事があります」

男「決してバス釣りに限った話では無いのですが、そういう例が非常に多い釣りなのは確かなのです」


男「落ちているゴミを拾ったりもしたのですが、それでも無くなる事はなく…その光景を見るのが辛くて、バス釣りをしなくなりました」

幼馴染「男…意外と繊細なのですね」

幼友「でも同じダム湖に釣りには来るんだ?」

男「しゃらっぷ」

幼馴染「都合がいいね…」

幼友「ただの自己満足だよね…」

男「…釣り人全てが自己満足でもいいから心掛ければ、自己満足では無くなるのですが」

幼馴染「それで何を釣るのでしょう」

男「ここは尺以上のヘラが数釣れるポイントなので、ヘラ釣りをします」

幼馴染「…尺…」ポッ

幼友「…○ェラ…」ポッ

男「さっきまでの真面目な雰囲気ブチ壊しです」

幼馴染「元の雰囲気に戻しただけです」

また他の書き始めたから、息抜きがてらの更新になると思われます
当初からそんなつもりのスレだったので、勘弁して
でもできるだけ頑張る


楽しみに待つぜ

何てスレ?

淡々だろ?

淡々ちゃいます
釣りも魚も大好きだけど、あそこまでの知識と投下ペースは真似できんわ…
もうひとつのスレはあまりにジャンルが違うので、ここで宣伝するのも的外れな気がするよ

ぶっちゃけこの人が書いてる他の話って基本的にこの釣りスレとは全然違うもんな
正直このノリが好きなら他のは好みに合わない人も多いと思う

仰る通り、本人でもそう思いますわ


幼友「何ですか、このテーブル?」

男「テーブルではありません、へら台と呼ばれる釣り用の台です」

幼馴染「一台だけですか」

男「けっこう高いしかさ張るので、さすがに複数は持っていません。五投ずつ位で交代していきましょう」

幼友「これがエサ?何やらポテサラみたいですね」

男「その通り。下針の食わせエサは、ほぼポテサラマヨ抜きです」

幼馴染「ご冗談を」

男「本当です、マッシュポテトと少しの麩で出来ています」

幼友「食べられそうですね」

男「食べても何ら問題ありません…」

幼馴染「では」ヒョイ…パクッ

男「…が、この湖の水で練っています」

幼馴染「早く言って下さい…」


幼友「味は?おイモ?」

幼馴染「はい、まさにジャガイモでした」

男「毎日のようにヘラ釣りを楽しむ年配の方は、学校給食用のマッシュポテトを大量買いして使用したりする位です」

幼馴染「ただ、ほんの少し香ばしかったような」

男「集魚剤として、わずかにサナギ粉が入っていますので」

幼友「サナギ粉?」

男「絹糸の生産に使われた蚕の蛹を乾燥粉砕したものです」

幼友「蚕って、あのカイコ?」

男「はい、クワの葉を食べさせて育てる、うにょうにょのアレです」

幼馴染「………」エレエレエレ


幼友「とーう」

男「ウキが沈んで…この位置がウキ馴染みです」

幼馴染「呼ばれましたか」

男「ウ、キ、ナ、ジ、ミ、あんだすたーん?」

幼馴染「オ、サ、ナ、ナ、ジ、ミ、いえすべりーきゅーと」

男「ウキが少しずつ浮いて…この位置がバラケ落ちです。勝負はここから…」

幼友「緊張の一瞬ですね」

男「…はい、エサ落ち目盛りです。上げて下さい」

幼友「え?何も無かったですよ?」

男「湖みたいな野釣りの場合、アタリが出始めるまで小一時間はかかるものです」

幼馴染「では一時間してから呼んで下さい」

幼友「私も幼馴染ちゃんと車で寝てますねー」

男「………」チッ


幼馴染「アタリは出始めましたか」

幼友「交代でーす、交代でーす」

男「貴様ら…」

幼馴染「しかし細くて長いウキです」

男「ヘラブナの繊細なアタリや微妙なエサ状態を感知できる、感度の高いウキです」

幼馴染「感じやすいんですね…」ポッ

男「今使っているのは浮力の高いパイプトップですが、冬場には更に敏感なムクトップを使ったりします」

幼友「パイプカット?」

男「子孫は遺させて下さい」

幼馴染「けけけ結婚してから!」アタフタ

幼友「男さん、いきなり発情ですか」

男「言葉のアヤです、そもそも下ネタ振ったのはそっちです」


幼馴染「てーい」

幼友「ウキ馴染み…バラケ落ち…ここからなんだね」

男「ふわふわと触りが出ています…神経を集中しておいて下さい」

幼友「…あっ!」

幼馴染「てーい!」

男「ノッた、バッチリな合わせです!後は竿を立てた状態をキープして、もし腕ごと延ばされたら負けです!」

幼馴染「けっこう…強い…です!」

幼友「うわー、走る走る」

男「あと少し…両手で竿を支えて、引き寄せて下さい。幼友ちゃん、玉網を」

幼馴染「て…えぇ…い…疲れたぁ…」

男「ナイスランディング、体高のある立派なヘラブナです。尺二寸はありますね」

幼馴染「尺二寸…36cmほどという事ですね」

男「ちなみに先ほどのような、ヘラ特有の鋭くウキを消し込むアタリの事を『ツン』といいます」

幼馴染「べ…別にアンタにアワセてるんじゃないんだからねっ!」

やっぱりいいですね

この前のカーナビのも面白かったです

ありがとう
もちろん両方そう言ってくれたら一番嬉しいです

でもぞうさんのほうがもーっと好きです

もし>>181>>183が同一人物なら、俺は盛大にからかわれてるっぽいwww

別人ですよ

ホントにどれも面白いです

(こっそり支援してる)

>>186
こっそりさんくす
竜の方にもひっそり支援さんくす
こっちのも5レス分くらい溜まったら投下する

>>184
俺は183なんだが、そのリアクションは予想外だたwww

最近一覧から漁って読むこと減ったから気づいてないのもありそうだけど
見つけた分は全部読ませてもらってるよ

意外と両方受け入れてくれる方もいるのな
大変励みになります


幼友「な、なんかいつアワセていいのか解らない位、ウキが動くんですけど!?」

男「あー、ヘラが薄れてジャミが出ましたね」

幼友「ってか、これどーすればいいんですか?」

男「それ、もうノッてます。適当に上げて下さい」

幼馴染「ちっちゃ!」

幼友「なんか可愛いですね」

男「オイカワです。初夏の頃はオスであれば身体に綺麗な虹模様の婚姻色が出て、より美しいのですが」

幼馴染「もうヘラは釣れないのでしょうか」

男「ヘラは集団になって回遊する場合がありますので、また回ってくると思います。でも本当はエサ打ちを休まず、その場に寄せ続けるのが理想です」

幼友「海釣りみたいに撒き餌するんじゃだめなんですか?」

男「『ヘラブナはタナを釣れ』と言われます。水面にエサを散らす事は、ヘラブナの居所であるタナ深さを乱す事になり、決して良い釣果は得られません」


男「オイカワは小さくても淡水魚としては非常に美味な魚です。このダムは水も綺麗なので、せっかくですから釣っていきましょう」

幼馴染「この竿は?」

男「オイカワ相手なら、無理にへら台など要りません。竿は複数あるので、数釣りでいきます」

幼友「とーう」

幼馴染「てーい」

男「どんどん釣っていきましょう。ヘラブナが帰ってくれば、ジャミが蹴散らされて雑なアタリは消えるはずです」

幼馴染「これはこれで面白いです」

幼友「うわ、上針と下針のダブルで釣れた!」

男「ジャミならよくある事です。稀にヘラでそれが起きると、竿が折れないよう祈らなければなりません」

幼友「なんか違うの釣れました」

男「モツゴです。佃煮の材料になったり、型が良ければ揚げ物にも向きます」

幼馴染「淡水でも意外と食べられる魚は多いのですね」


男「由々しき事態です」

幼馴染「どうしたのでしょう」

男「ここ2レス連続でオチをつけ損なっています」

幼友「たまには真面目に釣りをすればいいんじゃないですか」

幼馴染「またエサでも食べさせられるのでしょうか…っと、強いアタリです!」

男「このしなり具合は…!幼馴染が使っている竿は安物のグラスロッドなので、折れても良い覚悟でいきましょう!」

幼馴染「無理!無理!何ですかこれ!?」

男「手を貸します!…この魚を釣ったら、二人で名にちなんだ行為をしなければなりませんが…!」

幼友「またきたこのパターン。玉網すたんばーい」

男&幼馴染「てーーーい!!!」

幼友「でかい!もしかしてコレは…!」

男「…コイです」

幼馴染「もう、男ったら馬鹿なんだからぁっ」ポッ

幼友「無理矢理オチつけやがった」


男「さて、夕方が近づいてきました」

幼馴染「帰るのでしょうか」

幼友「一応、着替えとかは持ってますけど」

男「実は昼間の内に、キャンプ場併設のバンガローを予約してあります」

幼馴染「ガンバロー」

幼友「ニッポン!」

男「そのフレーズは日本人として大切にしたいので、しょーもないネタに使わないで下さい」

幼馴染「ここがその施設ですね。…おお!温泉もあると書いています!」

幼友「ひゃっほーう」

男「俺はここの管理員のおっちゃんと釣り仲間なので、少し話してきます。すぐに戻るのでそれから食事の準備をしましょう」

幼馴染「お腹が減ったので早目に願います」

男「はいはい…」

幼友「お腹が減って胸がしぼみそうです」

男「すぐ戻ります!」

幼馴染「………」チッ


幼馴染「ああ言ってた癖に遅いです」

幼友「まあまあ、まだ10分しか経ってないよ。………ん?」

金髪男「おねーさん達、二人なのー?」ニヤニヤ

茶髪男「俺たちも二人なんだけどさー」ニヤニヤ

幼馴染「…キャンプ場で男性二人なんですか」

幼友「まさかの恋仲とか?」

金髪男「んなわけねーし」ニヤニヤ

茶髪男「ご心配なく、おねーさん達とあわせれば人数ぴったりじゃん?」ニヤニヤ

幼馴染「生憎、男性の連れがいるので」

幼友「そーそー、だいたい乗って来た車見たら解らないかなー?」

金髪男「じゃ、彼氏さんが帰ってくる前に」ニヤニヤ

茶髪男「さっさと始めちゃいますかー?」ニヤニヤ


金髪男「へへっ、おら…クチ開けろよっ」

幼馴染「…くっ、じ…自分でやりますっ」

金髪男「そうそう、大きく開けて…ほーら」

幼馴染「んぐっ…(生臭い…!)」

幼友「幼馴染ちゃん…!」

茶髪男「ははっ、こっちはいい感じに解れてきたぜ」

男「…おや?」

金髪男「おーっと、彼氏さん登場ー」ニヤニヤ

茶髪男「人数合わなくなるけど、参加しちゃいますかー?」ニヤニヤ

男「バーベキューとは結構ですね、お言葉に甘えて良いでしょうか」

幼馴染「まだ肉が生焼けで臭みがあります」

幼友「キャベツほぐしましたよー」

男「じゃあ、今日の魚も捌いて焼きましょう」


全員「かんぱーい!」

男「本当、すみません。急にお呼ばれしてしまって」

金髪男「何言ってんすかー、旅は一期一会の思い出作りっすよー」

茶髪男「今夜はマイナーな流星群の日なんで、見えない物を見ようとして望遠鏡を担いでみたんすよねー」

幼馴染「今度はお肉、いい感じです」

幼友「アマゴも美味しいー!」

金髪男「いやー、釣りたての川魚なんて滅多に食べらんないっすー」

男「どんどん焼いていきましょう。…ビールおかわり」

茶髪男「プレモル入りまース」

男「二度目のかんぱーい!」

幼馴染「あ!流星です!」

茶髪男「ピークは日付が変わってからっすよー」

幼友「今日がずっと続きますように!」

男「その願いだとループしてしまうらしいですよ?」

>>196
いくら自分の作品だからといってそのネタを引っ張ってくるとは

支援

1は幼馴染モノ好きやね
最近少ないからありがたい
今度ひたすらあまあまとかも見てみたい かも

>>197
昨日あたりそんなレスやりとりになったから、試しに引っ張ってみた。気付く人がいてくれてよかった

>>198
支援あり
ひたすら甘いやつか…書けるかな…

>>192
つまり二人は体だけの関係だったのか……

>>197
変に恋愛をこじらせて引っ張るだけの話より
またああいう話を読みたい

見えないものを見ようとしてー

波間の浮きをにらみつけたー

静寂を切り裂いて たも網をぐっと掴んだよー

パクーで知った痛ーみーをー未だに僕は覚えている

パクリじゃなーいナビのハナシ
似たーのーがーあるの知らーなかったー
おーいぇーえーあはーん


幼友「バーベキュー楽しかったねー」

幼馴染「おお、バンガロー意外と広いです」

男「よく知った管理員なので、広めの棟を融通してくれました」

幼友「よーし、温泉行こう!」

幼馴染「露天風呂もあるようです、楽しみです」

幼友「着替えとー、タオルとー、準備おっけー」

男「身体拭き用の大きなバスタオルは備え付けられているはずです」

幼友「了解ー、じゃあ行こう」

幼馴染「…ちなみに男女は別なのでしょうか」

男「残念ながら」

幼友「………」チッ

幼馴染「………」ホッ


幼馴染「露天風呂からの満天の星、素晴らしいです」

幼友「あ、また流れ星」

幼馴染「流星群だと言っていましたね」

幼友「ふう、少し熱めだね。肩まで浸かってたらすぐ逆上せちゃう」ザバー

幼馴染「………」チッ

幼友「何、今の舌打ち。…いいじゃん、幼馴染ちゃんスレンダーで」

幼馴染「…男はボンキュボンが好きみたいなので」

幼友「そんな事ないんじゃない?幼馴染ちゃんだって、小さくとも形はいいじゃん」モミモミ

幼馴染「ちょっ…!何をしますか!…えーい!」モミモミ

幼友「くすぐったーい!」

幼馴染「…揉むと余計に差を思い知りました」チッ

幼友「大丈夫…幼馴染ちゃんの身体も、ちゃんとエッチだよ…食べちゃいたいくらい」

幼馴染「幼友…だめっ…」

男《あー、全て聞こえています。上がれなくなるのでやめて下さい》


幼馴染「では、そろそろ上がりましょう」

幼友「んー、私はもうちょっと入っとくよ」

幼馴染「…随分、長風呂ですね」

幼友「うん、上がってから売店のアイスでも食べて帰るから。…そうね、30分は絶対戻らないからね?」

幼馴染「30分…」



…30分後



幼友「ただいまー」

幼馴染「おかえりなさい」ツヤツヤ

男「おかえりなさい」ツヤツヤ

幼友「…気を利かせたのは自分だけど、なんか腹たつわー」

俺の愚息がてーいした

支援

ところで3Pはしないのかい?

この幼友で幼馴染の了解があればなんか流れでいけそうな気がするが
なんかやっぱりモヤっとしそうだな

このままでオナシャス!

いやアリだろw

てーい


幼馴染「ふわぁ…眠くなりました」

幼友「さーて、飲み直しますかぁ」

男「お付き合いします」

幼馴染「私は寝ます」

幼友「どのベッドに行く?」

幼馴染「せっかくなので、二段ベッドの上の段を希望します」

幼友「ずるいぞー」

男「二段ベッドはふたつあります。俺はどこでもいいので、二人とも上にどうぞ」

幼友「じゃあ、安心して乾杯ー」

男「乾杯ー」

幼馴染「おやすみなさいー」


男「…さて、しっかり飲みました」プハー

幼友「ういー、酔ったぞー」プハー

男「それでは、おやすみなさい」

幼友「…ん」ジー

男「………?」

幼友「おやすみのキッスぷりーず」

男「…悪酔いしすぎです」

幼友「なんとでも言えー、そしてチューしろー」

男「それはできません。…おやすみなさい」

幼友「…胸には目を遣るくせに、意外と堅物なんだから」チッ

男「俺には甲斐性が無いので、女性は一人幸せにするので精一杯です」

幼友「はいはい、ごちそーさま。おやすみなさーい」



幼馴染「……………」ジーン


男「ぐーぐー」

幼友「すぴーすぴー」

幼馴染「………」…ムクッ

トントントン…ゴソゴソ…

…テーイ、チュッ…チュッ、チュッ…

男「…ふが?…ぐーぐー」

トントントン…ゴソゴソ…

…テーイ、ゴキッ

幼友「ふぐっ!?」ピクピク…


…翌朝


男「おはようございます」

幼馴染「おはようございます」

幼友「おはよ…痛てて、何か…首が…」

幼馴染「寝違えましたか」ニヤリ

>>210
>>212
3Pモノは嫌いではないが、このSSでは無しです。すまぬ

まあエロを求めてこれ読んでる奴はいないだろ

乙乙

おつ

エロシーンはいらないの

幼馴染「」ツヤツヤ

幼友「」ツヤツヤ

男「」ゲッソリ

こんなん

>>218
いや一度でも催促されてエロを書いた酉使ってる奴相手なら
催促すればまた書くに違いないってのも多そうだぞ

どんだけ飢えてんだよ…


男「さて、こないだよろしく二日目は船を出します」

幼馴染「淡水でですか」

幼友「…という事は」

男「こちらの豪華客船になります」

幼友「わー、豪華ー」ヤレヤレ

幼馴染「すごーい、オールがついてて屋根が無ーい。まるで俗に言う手漕ぎボートみたーい」ハイハイ

男「お付き合いありがとうございます」

幼友「いえいえ」

幼馴染「毎度の流れですので、ご遠慮なく」


幼友「このボートで何を釣るんですか?」

男「ワカサギを釣って晩酌のアテにしたいと思います」

幼馴染「嘘です、ワカサギは氷の上で釣るものです」

幼友「そーよ、丸い穴あけて釣るんだよねー」

男「もちろんそれも風流な釣り方ですが、それを味わいたければ真冬に氷点下の湖上に立つ覚悟で再訪しましょう」

幼馴染「遠慮しておきます」

幼友「同じく」

男「ではライフジャケットを装備して下さい」

幼友「またアンミラか…」

幼馴染「またぶかぶかか…」

この男、確信犯っ……!


男「遊漁券はすでにキャンプ場で購入しているので、出発したいと思います」

幼馴染「出港でーす」

幼友「よーそろー」

男「手漕ぎボートもたまにはのんびりしていて良いものです」

幼友「でもなんか、どこの貸しボートも恋人同士で乗ると別れるって話がありますよね」

男「全くです、むしろ別れたい二人が貸しボートに乗ってるだけなんじゃないかと思わされます」

幼友「言えてますねー、彼氏が貸しボートに誘ったら別れ話の合図と考えた方がいいのかも」

男「別れの台詞は『もう俺達、ボート乗ろうか』ですね」

幼友「あはは、可笑しー」

幼馴染「あの…二人じゃなくとも、私と男…ボートに乗ってるんですが」ウルウル

つまり二人の邪魔してる幼友が別れて居なくなるんですね

誰も幼友貰わないみたいなので貰って行きますね♪

乙です!
竜も釣りも両方とも好きだーー

じゃあ私は男を貰います

>>229
てーい( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

>>230
幼馴染降臨

では幼馴染ちゃんください

>>232
とーう( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

仕方がない
幼馴染と幼友の両方を貰うことで手を打とう

>>234
てーい( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

レスさんくす
知らない間に幼馴染が暴徒と化してる…
そろそろこっちも更新します

仕方ないから作者の◆M7hSLIKnTIさんを抱くわ

いつから自分が抱く側だと錯覚していた…?


…真剣に酉変更を検討するわ

>>238
◆M7hSLIKnTIさん 抱いてください!

雄ですけど\(^o^)/

>>228
「滝」とはなんぞ。
読んでみたいのだが、教えて下され。

>>240

さんずいいらんがな

>>240
農夫と王女と七竜

ただこのSSとは全くのジャンル違い
>>1もそれを気にしてここで宣伝はしてないみたいだから
好みじゃなくても文句言ってやるなよ

>>240
失礼。「竜」だすな。

>>242
ありがとうです。

釣り「淡水編」はやく書いてほしいです。

最終回はトローリングで巨大カジキマグロとの死闘だと勝手に思い込んでる

いや待て
どうして死闘と言うのに相手を魚に限定するんだ?

しかしてーいはある

>>245
つまり鮭をめぐって熊と死闘を繰り広げると

てーい( ゚∀゚)=◯)`Д゚)<クマー・;'

レスたくさん感謝、なんか雑談に近いがこのスレはわいわいしてていいと思う

>>239
許して

>>242
助かる、さんくす

>>243
待たせた

>>244
無茶言うわ

>>248
幼馴染、クマより強えのか


男「この辺で竿を出しましょう。まずはボートをアンカーで固定します」

幼馴染「ここでいきなり趣旨を変えますか」

幼友「じゃあ今日の幼馴染ちゃんのパンツの色を>>257

男「それは安価です。アンカーとは船を固定するために沈める重り…これです」

幼馴染「鈍器になりそうです」

幼友「キノコ?」

男「マッシュルームアンカーという形式です。では投げ込んで下さい」

幼馴染「てーい」ダッパーン

男「ではロープを弛ませて持っておいて下さい、少し移動します」

幼友「アンカー落としたまま移動するんですか?」

男「…このくらいでいいでしょう。ここでもうひとつ、アンカーを投入します」

幼友「とーう」ダッパーン

男「ロープに少し弛みをもたせて船尾のアイボルトに結んでおいて下さい。幼馴染はロープを張っていって下さい」

幼友「なるほどー、二点から少し斜めにロープを張るんですね」

男「それによって風でボートが回らないようにするのです」


幼馴染「竿、短いです」

男「相手はワカサギですので。それに狭いボートの上では短い方が楽です」

幼友「おー、針いっぱい。サビキみたい」

男「ではエサをどうぞ、こちらです」

幼馴染「ご冗談を」

幼友「これは大根の輪切りですよ?」

幼馴染「ご丁寧に真ん中に田楽味噌まで乗せてあります。でも生では頂けません」

男「真ん中のは味噌ではありません、よく見て下さい」

幼馴染&幼友「はい…?」

アカムシ「ハロー」

幼馴染&幼友「ぎゃあああああぁぁ!」


男「アカムシはとても小さいので、大根の上で直接針刺しします。二、三匹プチッといって下さい」

幼友「まあ直接触らないだけマシなのかな…」プチッ

幼馴染「がんばります」プチッ

男「それではいよいよ仕掛け投入です。オモリが底に着くまで沈めて、すぐ巻いて糸フケを無くします」

幼馴染「てーい」

幼友「とーう」

男「更に少しだけ巻いて、10cmくらい底を切り、一定のリズムで揺らして誘います。誘い幅は5cmくらいが普通です」

幼友「とう、とう、とう…」チョコチョコ

幼馴染「………おかしい」

男「何がでしょう」

幼馴染「こんな小さな動作では、おっぱいが揺れないはずです。男がこんなやり方を勧めるわけがありません」

男「あくまで今までのポヨポヨは副産物です。俺を何だと思っていますか」

幼馴染&幼友「確信犯だと誰かが言っていました」


男「ところで、何故かボートが回っている気がするのですが」

幼馴染「私もそんな気がします」

幼友「あれ?…ロープが解けてる」

男「幼馴染が結んだ方ですね…ちゃんと結んでおいて下さい。仕掛けが絡まってしまいます」

幼馴染「失礼な!私はちゃんと結びました!」

男「何結びで?」

幼馴染「蝶々結び」

男「貴女はアホの子ですか、引き解けない結び方にして下さい」

幼馴染「男にアホ呼ばわり…くっ、殺せ」

幼友「何故に囚われの女騎士?」


幼馴染「てい、てい、てい…」チョコチョコ

幼友「とう、とう、とう…」チョコチョコ

男「根気よく続けて下さい。ワカサギも群れで移動します、群れが入れば次々と入れ食うはずです」

幼友「簡単に釣れるんですか?」

男「ちゃんとそこに魚がいて、誘いさえできていれば結構簡単です。ひとり100匹を目指しましょう。食ったら解りやすくツンツンします」

幼馴染「てい、てい… 解りやすくなんてしないんだからっ!勝手にそっちで気付いてよね!」

男「誰も俺に解るようにツンデレろとは言ってません」

幼友「…という事は食ってるんだから、ボケる前に上げようよ」

幼馴染「おお、2匹もついています」

幼友「いいなー、とう、とう…う、うらやましくなんかないんだからっ!私にだって釣れるもん!」

男「いいから上げていきましょう」

ちなみに安価は生きてます
よかったら

パンツFoooooooooooooooo!!

お疲れ様です

オトナブラック

え?履いてたの?

勝負下着ですか

>>257
把握した、暫し待たれよ


幼友「どんどん釣れるねー、楽しい!」

幼馴染「群れが入ったという状態なのでしょうか」

男「まさにそうです。ずっと続けば良いのですが、なかなかそうもいきません」

幼友「でももう結構釣れてますよ」

男「まだまだ、いったん群れが離れても次を待ちます」

幼馴染「てい、てい、てい、て…」

…ジュボッ

幼馴染「…何か今、変な音がしました」

幼友「まさか、こんなところで…」

…ズボッ

幼馴染&幼友「なっ!そこまで…!?」

男「あの音はブラックバスが水面で獲物を食う時の音です」

幼馴染「なんだ…」ホッ

幼友「なんだ…」チッ

男「何の音だと思ったのか、俺にはさっぱりです」


幼友「この湖にもブラックバスがいるんだね」

男「もはやいない淡水域を探す方が難しいほどです。実際、由々しき問題だと思います」

…ズバッ

男「…………」ピクッ

幼馴染「ん…?」

…バシャッ

男「………」

幼馴染(…気のせいでしたか)

…ズボォッ!

男「……!!!」ピクッ

幼馴染「…男、手が止まっています」

幼友「どうかしたんですか?」

男「な、なんでもありません」

幼馴染(…もしかして)


幼馴染「…男、我慢していますか?」

男「……!」

幼馴染「…その気持ちは解らなくも無いのですが、我慢のし過ぎも良くありません」

男「………」フルフル

幼馴染「たまには…欲望を解放しても良いのでは」

男「………」

幼馴染「…ここでしますか?」

男「…ここではだめです」フルフル

幼馴染「私は構いませんよ…?」

男「幼馴染が良くても…我慢です」

幼馴染「だって男、つらそうです…見ていられません」

男「でも…ここじゃ…」

幼馴染「…今日は持っているのですか…?」

男「………」コクン

幼馴染「じゃあ、我慢しなくていいです。…出して、スッキリしましょう?」ニコッ

吐くのか


男「でも、恥ずかしいです」

幼馴染「したくなったものは仕方がありません」

男「…いいのでしょうか」

幼馴染「男、しよう…?」

幼友「ストップ!何をしようってんですか!私の目の前で!」

男&幼馴染「え?」

幼友「どうりで朝風呂の時、幼馴染ちゃんが大人ブラックなパンツ履いてると思ったよ!」

幼馴染「何をバラしますか」

幼友「しかも私がいる目の前で!このSSで3Pは無いと宣言してたじゃないですか!」

男「大人なブラックも魅力的ですが、何か勘違いをしています」

幼友「え?」

幼馴染「男、やっぱりブラックバス釣りをしたいのですね。昨日あんな事を言ったから、言い出すのが恥ずかしかったのでしょう」

男「でも、ここではダメです。ブラックバスを釣るなら、それを観光資源として遊漁を認めている場所でなければ、俺自身のプライドが許しません」

幼友「…腹立つわ、こいつら」

オトナブラックはいてたら勘違いしてもしょうがない


…帰り道


幼馴染「結局、今日はブラックバス釣りはしませんでした」

男「来週、また誘います。遊漁指定の湖はかなり遠いので、今度は二泊三日になると思います」

幼友「来週か…行けるかな」

幼馴染「来なくていい…」ボソッ

幼友「聞こえてるから」

男「今日はあと釣具屋に寄って帰りますが、構いませんか」

幼馴染「まだ時間も早いので構いません。来週の準備でしょうか」

男「ルアーは腐るものではないので、足りない物はもう備えておきます」


男「釣具屋に着きました」

幼友「おー、私そういえば釣具屋さんって初めてです」

幼馴染「幼友、エサ見に行きましょう。赤面モノな奴がいます」

男「ユムシの事ですか。では、俺はルアー用品の方へ行きます」

幼友「いってらー」

幼馴染「では、また後で」


…ルアー用品売場

男「ラバジの素材…白と、ライムグリーンと…」

「ホントニヤバイコレー!」
「ネー!?ダカライッタデショ!」
「ワー!ウゴイテルー!」
「コッチノスイソウハ、オオキイサイズダッテー!」
「キャー!タクマシイー!」
「オトコー!チョットコッチニキテクダサイ!」

客A「なんか女の子がエサ見て騒いでんぞ」

客B「可愛いけど、ユムシ見て大興奮は引くわ…」

男(関係ない、俺じゃない…)


…幼友のアパート

幼友「またまたありがとうございました、来週も行けそうなら行きたいです」

男「声を掛けます、無理で無ければ是非」

幼馴染「無理はしなくていいです」バイバーイ

幼友「ちぇっ、無理してでも行ってやるー」バイバーイ


…幼馴染宅

幼馴染「また来週も行きます」

男「もちろん、必ず誘います」

…チュッ

幼馴染「てーい!てーい!」

男「痛いです、まだ照れ隠しをしますか」

幼馴染「…習慣です」


淡水の釣り編、おわり

次はブラックバス釣り編いくぜ


楽しみにしてるぜ

てーい

しえんてーい!

てーい!

とーう!

てい、てい、てい…

幼馴染増殖中

とーう( ゚∀゚)ノ≡▼

>>278
男のブーメランパンツですね

てーい!

とーう! 幼友prpr

てーい!てーい!

てーい!てーい!
ブラックバス編はまだですかいな。


男(…平和です)

男(夕暮れ過ぎ、ベタ凪の防波堤、ディーゼル漁船の航行音…)

男(そして微動だにしない、電気ウキ)

男(…突然思いたったので、幼馴染も誘わず一人で釣行に臨んでしまいました)

男(まあ、平日だから仕方がありません)

男(日付が変わるまでには帰るとしましょう…)

男(…単独での釣行も気ままで良いものです)

男(…………)

男(エサ…付け替えますか)

男(よし、今度こそ釣れますように…)

男「………てーい」ボソッ

男(なんて……)フウ…

男(……少し、寂しいです)

何気に番外
バス編ももうじき始めます



誰かに遭遇してもええんやで

電柱|∀゚)テーイ

>>286
さすがにこの後バス釣り編を書いたら、このシリーズも終わりかな…
…と思ってたんだけど、このレスのせいでSSまる一つ閃いた
どうしてくれる

構わんやれ

>>288
このシリーズは続けてもいいんやで\(^o^)/

っか、お願いします。

遭遇…

今までのシリーズの誰かがゲストか?

遭遇…

今までのシリーズの誰かがゲストか?

釣りssだけど釣りばっかりじゃなくてもええんやで
もっといちゃいちゃが見たいんや

>>288
私は一向にかまわんッッ


幼馴染(……ヒマです)

幼馴染(ケータイ…)モゾモゾ…ピッ

幼馴染(友達リスト…男…トーク…LINEスタンプ無差別連打攻撃を喰らうがいい)スパパパパパ

幼馴染(…………)

幼馴染(…………)

幼馴染(……既読がつきません)

幼馴染(電話をかけてみますか)

ピッ…《……現在電源ガ入ッテイナイカ電波ノ届カナイ…》ピッ

幼馴染(……どうせどこかの水辺なのでしょう)ヤレヤレ

幼馴染(でもこの調子だと、浮気中に電源を切っていても『釣りだった』で誤魔化されそうです…)

『……俺には甲斐性が無いので、女性は一人幸せにするので精一杯です』

幼馴染(…まあ、信じるとしましょう)クスッ

幼馴染「………てーい」ボソッ

幼馴染(釣り…したいな)

思いつきの番外で間を繋ぎつつ、バス釣り編準備中
>>288で思いついた宣言したやつはバス釣りの後で書こうかな




男「釣りロマンを求めて」幼馴染「ブラックバス編です」


.


男「おはようございます」

幼馴染「これはどういう事でしょう」

男「何がですか」

幼馴染「今は午前九時です」

男「確かに、それが何か」

幼馴染「迎えに来るのが早朝ではなく普通の時間帯です」

男「どうあがいても朝まずめに釣り場に着く事はできませんので、今回は夕まずめから釣るつもりで行きます」

幼馴染「えーとえーと…何に対する怒りで目を覚ませば良いのでしょうか」

男「別に怒りを朝の原動力にしなくても良いのでは………ほら」チュッ

幼馴染「てーい!てーい!」

男「痛いです。目覚めの口づけは前回の貴女が求めた事です」

幼馴染「貴様男の偽物だな!男をどこにやった!」

男「いいから早く着替えて下さい」


幼馴染「今回も車はハイラックスサーフですか」

男「そして例のごとく無断借用です」

幼馴染「二泊三日と言っていましたが、そんなに長く無断借用して大丈夫なのでしょうか」

男「最近父親はサーフだと燃料代がかかるからと母親を言いくるめて買ったコペンばかり乗っているので心配ありません」

幼馴染「また随分可愛らしいのを購入したのですね」

男「おかげでガレージを開ける度に(°∀°)に、ワクワクして『乗る?乗る?』と言われている気になります」


男「では出発しましょう、乗って下さい」バタンッ

幼馴染「………」バタンッ、キョロキョロ

男「……?」

幼馴染「…いませんね」

男「ああ…幼友ちゃんは今日は外せない用があるらしく、明日の午前中に旅先の駅で合流の約束になっています」

幼馴染「仮にも奴は『幼友』なのですが、なぜ最近こういう連絡を直接男がしますか」ムスー

男「…他意は無いのですが」

幼馴染「少し弁えて下さい、男は私のかっ…か…かっ…」

男「……か…?」

幼馴染「か…かっ………てーい!てーい!てーい!」

男「痛いです。途中で心折れるなら無理に『彼氏』とか言わなくてもいいです」

幼馴染「迎えの時間が違うからでしょうか。なにやら今朝は自分が空回っている気がします…」

面白いです。
てーい

大学生とは思えぬウブさ

バス編 始まりましたか。
とーうとーう。

幼友は空気を読める良い子です

とーう。


幼馴染「そもそもブラックバスとはどんな魚なのでしょう」

男「その質問に対してよく『シーバスと呼ばれる海のスズキの仲間なんだよ』という答えを返す人がいます」

幼馴染「違うのですか」

男「これがスズキ目の話であるなら、違いはしなくとも浅い知識の知ったかぶりです。スズキ科だというなら、間違いになります」

幼馴染「ほほう」

男「まずスズキ目としては、スズキ亜目に限定しても3000種を超える魚が含まれ、アジですらスズキの仲間という言い方になってしまいます」

幼馴染「アジもですか、それは大雑把すぎます」

男「スズキ科の話だとすれば、日本にはスズキ科の魚はスズキ・ヒラスズキなど数種しかおらず、見当外れです」

幼馴染「スズキの仲間…という言い方だといかにも食べられそうですが」

男「おそらく『ブラックバスは食べられるんだよ』という話題を膨らませるために併せて語られ、適当なままに認知されているのでしょう」

幼馴染「なるほど」

男「魚としての性質はご存知の通り他の魚を捕食するフィッシュイーターであり、虫などを食べる雑食性ももっています」

幼馴染「…思う以上に専門的な話で、あまり面白くありませんでした」

男「ギョギョー」


…高速道路走行中

男「ふわーりぃーハネのよーう、竿ーのーぎょぎょライートー揺れるぅー」

幼馴染「………」ソワソワ

男「スズーキとー呼べーるーサイズじゃなーい、60センチ以下ーだーかーらぁー」

幼馴染「………」モジモジ

男「…どうかしましたか、何か様子がおかしいです」

幼馴染「そ、そんな事はありゃません」

男(……噛んだ)

幼馴染(……久しぶりに幼友がいないと、何か緊張します)

男「まだまだ遠いので、寝てても構いません」

幼馴染「大丈夫れふ」

男「……今夜は安いけど、温泉旅館をとってあります」

幼馴染(温泉…旅館…二人きり…婚前旅行…)ブツブツ

男「もしかして緊張していますか?そこのサービスエリアのドッグランでも走っては」

幼馴染「犬じゃありません…」

レス毎のオチをつけるネタが尽きてきた感に悩んでいるので
甘さ三割増しでお送りしております

男の唄っている歌w

お前らが替え歌なんかしたから>>1に感染ったじゃないか

そういえばこの替え歌、フッコサイズをハネって呼ぶ地方の人にしか通じないな

とーう!とーう!


…サービスエリア


幼馴染「お待たせしました」

男「やはり女性のトイレは長いものです」

幼馴染「そういうのは思っても口に出すものではありません」

男「何か買い食いでもしますか」

幼馴染「頂きます」

男「奢るとは言っていません」

幼馴染「じゃあお言葉に甘えて、たこ焼きを」

男「…聞いちゃいねえ」


幼馴染「サービスエリアのファストフードにしてはふわとろで美味です」

男「………」

幼馴染「どうかしましたか」

男「…普通、この流れなら『はい、あーん』があるものではないでしょうか」

幼馴染「爪楊枝は二本あります」

男「…もういいです、自分で食べるから一個下さい」

幼馴染「ふっふっふっ…引っかかりましたね」チッチッ

男「はい?」

幼馴染「たこ焼きに爪楊枝が二本ついているのは、二人で食べるためではありません」

男「丸いたこ焼きが回らないように二本使うのでしょう」

幼馴染「………」

男「………」

幼馴染「てーいっ!」ガバッ、モグモグ

男「ああっ!全部いっぺんに食べないで下さい!」


…再び、高速道路走行中


幼馴染「…眠くなってきました」

男「緊張したり緩んだり忙しいことです」

幼馴染「リクライニングさせていいでしょうか」

男「おやすみなさい」

幼馴染「寝てる間にお尻とか触らないで下さい」

男「そう言われると触りたくなります」

幼馴染「じゃあ触って下さい」

男「解りました、必ず」

幼馴染「どうしろと」

男「冗談です、触りません」

幼馴染「…でも眠気覚ましにちょっとならいいです」

男「運転を誤りそうな事を言わないで下さい」

眠気覚ましにエロイこと考えるのはありです

( ̄▽ ̄) ニヤニヤ

ニヤニヤ

てーい

(誰だよ俺の尻触った奴)

やらないか?

すごく。。。大きいです。。

>>321
(ブラックバスが)

                | │                   〈   !
                | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
               /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
               ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
_______∧,、_| | /ヽ!        |            |ヽ i !_ ______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'`'` ̄ ヽ {  |           !           |ノ  /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ヽ  |        _   ,、            ! , ′
                \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
                  `!                    /
                  ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
                      |\      ー ─‐       , ′ !

>>323
とーう( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

>>324
GJ

(誰かがケツをさわったような・・・)

ホモォ「男のケツ触るか…」

                | │                   〈   !
                | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
               /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !
               ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
_______∧,、_| | /ヽ!        |            |ヽ i !_ ______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'`'` ̄ ヽ {  |           !           |ノ  /  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ヽ  |        _   ,、            ! , ′
                \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
                  `!                    /
                  ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
                      |\      ー ─‐       , ′ !

>>328
てーい( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

ててーい( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

               ズドドドドドドドドドド!!!
                    ゜ヾ´      ″
       とーう !   =―≡ ̄`:∵∧_∧´‘
          _  Λ_≡―=', (    )∴∵゛、゜¨

        , ≡ ) ( ゜Д゜r⌒)  _/ / ̄    _
      ´∴‘≡く / ∧   | y'⌒  ⌒ ヽ _Λ(  ≡―=‥、,、
     ″″    \/  Λ_| />>328 | | ゜Д゜ )`=―≡―
     “         ( ゜Дー' |   |ヾノ   //
             =―≡ ̄`:, | ,  | ( ̄=―≒‥,,
         ,゛“=―≡―=',/  ノ )∵`=≡―=

                ∴/´/ / |  | ,'ゞ       とーう !
              ゛〃/ / / \|  |   ヾ

                /(  |  (  |
               /  |  |  |\ \
              / / |  |   | ヽ/⌒〉
             (_  「 _) (_〈_/

(はよ書かな…ホモが湧いとる…)

ハモォ…鱧ォ…

はよ はよ書いてくだされ。

幼馴染がどんどん凶暴になっていく


男「おはようございます、着きました」

幼馴染「…おはようございます、今は何時ですか」

男「午後三時です。まだマズメ時には早いですが、ルアーに慣れて貰うためにも釣り始めましょう」

幼馴染「バスもやはりマズメ時がよく釣れるのですか」

男「海釣りと違って潮汐の影響はほぼ無いので、いつが釣れるか…といえばやはりマズメ時となります」

幼馴染「昼間は?」

男「春や秋なら昼でも釣果は期待できます。夏場はさすがに朝夕に集中して釣れますが。では、こちらをどうぞ」

幼馴染「これがバス竿ですか」

男「いえす、扱いやすい6フィートのスピニングを使って下さい」

幼馴染「短いけど硬い…男と一緒」ポッ

男「悪かったな」

とりあえず1レスだけ
夜、できるだけてーいします

乙です
てーい、てーい。

その間に幼友たんは貰っていきますね

幼馴染にも幼友にも不治の病が感染しましたか

さらっとひでぇ

男の硬いの…ゴクリ

>>337 では私は幼馴染たんを貰って行きます。
密室であんな事やらこんな事して恥ずかしてやります。

341です訂正
恥ずかしめてやります

>>340
てーい( ゚∀゚)つ)≡  →)*Д`)<アッー!・;'


男「まずはやはり、ただ巻き系のルアーを使って貰います」

幼馴染「ただ巻き?」

男「もちろん止めたり緩急をつけたりという技術もありますが、基本的には巻くだけという事です」

幼馴染「何だかずんぐりむっくりなルアーで可愛いです」

男「クランクベイトと言います。先のリップが長ければディープレンジを攻めるタイプ、短ければシャローレンジ用です」

幼馴染「リップと言う割には唇というより舌みたいです」

男「これは水深2.0m位を探る、比較的ディープクランク寄りなものになります。巻き抵抗は強く手が疲れるかもしれませんが、根気良く探ってみましょう」

幼馴染「ディープな感じに唇と舌で責めればいいのですね」

男「なぜわざとそういう言い回しにしますか」


男「ただ巻き系ルアーは広範囲を探るのに向いています。ここから一投ずつ放射状に探ってみて下さい」

幼馴染「てーい」

男「このクランクは巻かなければ浮くフローティングタイプなので、着水後に焦る必要はありません」

幼馴染「では巻いていきます」

男「ちょっと待った。人によって様々ですが、俺は探りでクランクを使う場合は、着水の波紋が落ち着いてからリーリングします」

幼馴染「ほほう、それによって何かが?」

男「なんとなくです」

幼馴染「…はい?」

男「なんとなくそれがいい気がするのです。釣りなんてそんなもんです」

幼馴染「あれこれ道具や仕掛けにこだわる割には、身も蓋もない言い方ですね」

男「たぶん釣り人は皆、自分はなんとなくこうするのが良い…というジンクスめいたものを持っています」

幼馴染「そんなものですか」

男「そんなものです」


幼馴染「おお…手にぶるぶる伝わります」

男「クランクという言葉には『がたがたする』『ぐらぐらする』という意味があり、まさにその通りの動きをします」

幼馴染「わ…!?アタッてる…!?」

男「いいえ、これは底のゴロタを叩いているだけです」

幼馴染「あんなに針がたくさん付いていたら、根がかりしそうです。無くしたらまた身体で払わなければならなくなります」

男「身体で払わせた覚えはありません、人聞きの悪い。ロングリップのクランクは前傾姿勢で泳ぐため、針より先にリップが底に着き意外と根がかりしません」

幼馴染「ほほう…しかし何事も予想外の事態というのは起こり得るものです」

男「まあ、そうですね。絶対ではありませんが…」

幼馴染「やはりそういった想定範囲外の出来事に対して寛容になれてこそ、器の大きな人間というものです」

男「ほほう、つまり現在の状態を解りやすく表すと?」

幼馴染「根がかりました」

男「身体で払え」

続き楽しみだ

はよ てーい。


男「では更に根がかる危険の少ないルアーを使って頂きます」

幼馴染「この奇妙な針金細工は何なのでしょう」

男「スピナーベイトというルアーです。見ての通り針先が上側を向いていて、ワイヤー部は横三角形になっているので、非常に根がかりにくいルアーになります」

幼馴染「これもただ巻きですか」

男「基本的にはそうです。小型な1/4オンスなので、スピニングでも投げられると思います」

幼馴染「てーい」

男「これは沈むルアーなので、着水後すぐに巻き始めます。ゆっくり巻けば深い層を、早く巻けば浅い層を攻めることになります」

幼馴染「ん…?ぐいっと重くなって…また軽くなりました」

男「おそらく沈み岩を乗り越えたのだと思います。よく、その岩の裏からバスが追ってきて…」

幼馴染「うわっ!…食った……!?」

男「上に引き過ぎてはいけません、水面に出すとエラ洗いと呼ばれるアクションで針を外される場合があります」

幼馴染「そんな事言われても、どうすればいいのか…!うわわ、水面に出ます!止まれー!てーい!てーい!」ジタバタ

男「竿を寝かすのです!」

幼馴染「はいっ!」ピッ

男「前にじゃなーい!」ブフォッ


幼馴染「バラしました…」

男「竿は横に寝かして下さい。前に寝かすとルアーからラインと竿が一直線になってしまい、最悪ラインが切れます」

幼馴染「しかしこのスピナーベイトというのは、見掛けによらず釣れるのですね。いかにも上手い人向けなルアーに見えますが…」

男「略してスピナベは使い方の幅広いルアーです。針に着けるトレーラーの種類、更に攻める層や緩急をつけた引き方など初心者から上級者まで、様々な使い方で釣果を得られます」

幼馴染「スピナベですか、略すと一気に日本語っぽくなります」

男「更に略せば『ナベ』です」

幼馴染「ナベ…小学生の仇名みたいです」

男「さあ、スピナベが有効と判ったら後は手数勝負です。ガンガン行きましょう」

幼馴染「てーい!」


幼馴染「ところで、男は釣らないのですか?」

男「貴女もペースが掴めてきたようなので、そろそろ始めようと思います。」シャキーン

幼馴染「またまたご冗談を。竿を持つ向きが裏表逆です」

男「これはベイトタイプのロッドなので、これで良いのです」

幼馴染「何か違いが?」

男「使いこなすには技術が必要ですが、飛距離の調整など精密なコントロールが可能です。また直接スプールに糸を巻き取ってゆくので、重いルアーや抵抗の強いルアーを使う事ができます」

幼馴染「よく解りませんが、私には使えないという事は解りました。ん…?何やら真剣な顔をしています」

男「実に二年ぶり程になるバス釣りです。少し…感慨深いものがあります」

幼馴染「男…」

男「この国においては、本来好ましくない釣りです。それでもこのような特別な場所だけで許された、バスとの勝負…」

幼馴染「今、BGMは『A Question of Honour』あたりですね」

男「宿敵よ、俺は帰ってきた…お前の潜む水辺に…!殺すためでも、喰らうためでもなく…少しでも大きなお前と出会うためにっ!…いくぞっ!」シュッ!

幼馴染「おお…!」

男「……バックラッシュしました…」


幼馴染「男が投げているルアーはまた違うようですが、何なのでしょう」

男「バイブです」

幼馴染「はわ…はわわ…私は今夜どうなるのでしょう…」ドキドキ、プルプル…

男「全く違うものを想像していると思います。バイブレーションといい、リップの無い細身なルアーです」

幼馴染「その名の通り、振動するわけですね」

男「いかにも。基本的にはこれも沈むルアーです。巻き抵抗が弱いのでクランクより素早く広範囲を探れる、サーチベイトにも向いたルアーです」

幼馴染「さーちべいと…やはりバス釣りは横文字の用語が多数使われるのですね」

男「まあ、そもそもが北アメリカ大陸で盛んな釣りですので」

幼馴染「なんか格好つけた感じがして抵抗あります」

男「解らなくもありませんが、例えばサーチベイトを無理に日本語化すると『探り向けルアー』、バイブレーションなら『ぶるぶる』といった感じになりますが」

幼馴染「…やっぱり英語でいいです」


幼馴染「ところでこのスピナベの針に着けているプニプニのピロピロは何ですか」

男「トレーラーとして着けているカーリーテールグラブと呼ばれるソフトルアーです」

幼馴染「芋虫に尻尾がついている感じですね」

男「基本中の基本、ゲーリーヤマモトの4インチシングルテールになります。釣れないわけが無いレベルの定番品です」

幼馴染「外国人なのか日本人なのか解らない名前です」

男「日系ハワイアンの方です。ちなみに高校時代の同級生の山本君はこのソフトルアーが好きで、いつも使っていました」

幼馴染「ヤマモトだけに」

男「結果『ゲリヤマ君』という、響きの悪いニックネームをつけられていた記憶があります」

幼馴染「可哀想…釣り仲間の内だけでですか」

男「まあ…そう呼んでいたのは、ほぼ俺ですが」

幼馴染「さては、呼び始めたのも男でしょう」

男「仰る通りです」


幼馴染「てーい」

幼馴染(…男、岸沿いを歩いて行ってしまいました)

幼馴染(キャンプ場の時みたいに、私がナンパされたらどうするつもりなのでしょう)ムスー

幼馴染(…あの時は幼友がいたから、まだ気持ちに余裕がありましたが…)

幼馴染「てーい」

幼馴染(幼友…明日の午前中に合流との事でしたね)

幼馴染(外せない用事って、なんだったのでしょうか)

幼馴染(…今夜の内に、たくさん男に甘えておくとしましょう)

幼馴染(そろそろ夕方ですね…冷えてきました)フルフルッ


……………
………


…地元、洋食居酒屋


幼友「こんばんはー」

同級女「あー!幼友ちゃん、こっちこっちー!」

チャラ男「うぇーい!巨乳ちゃんじゃねっすか…!」

ギャル男「いんじゃね、このコ?はい、お持ち帰り狙いましたー!」

幼友(うわ…人数合わせに呼ばれたけど、このコンパひどいな…)

同級女「幼友ちゃん、こんな可愛いけど彼氏いないからオススメよー?」

チャラ男「まじでー!?今夜は燃え上がっちゃいますわー!」

ギャル男「チャラ男の良いトコ見てみたいー、そーれ!」

幼友(はぁ、釣り…今日から行きたかったな…)

はよ

……………
………


男「さあ、夕まずめ…今日は軽く程度に攻めておきましょう」

幼馴染「せっかく来たのに軽くで良いのですか?」

男「せっかくというなら、旅館を予約したのもせっかくの話です」

幼馴染(……緊張が再発します…)ドキドキ

男「…夕まずめはバスの捕食活動が活発になります。水面直下の浅いレンジで食ってくる事も多く、面白い釣りが出来る時間帯です」

幼馴染「…面白い釣り?」

男「こちらをお使い下さい、ポッパーと呼ばれるルアーです。水には浮くタイプなので心置きなく投げて下さい」

幼馴染「てーい!」

男「クランクの時のように波紋が落ち着くまで待ちます。ラインのたるみだけ巻き取っておいて下さい」

幼馴染「らじゃー」

男「では竿を軽く一度、シャクって下さい」

幼馴染「てい」…ポワッ

幼馴染「何ですかこれ、音が可愛いです」

あかん、眠い
てーい

てーい

>>358
起きろ
てーい( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

てーい

ぶるぶる

ホッパーもなかなか動かすの難しいルアーだと思うんだけど
シャロークランクにしておいたら?

ホッパーは竿をしゃくる度にぷるんぷるんする幼友にとっておいて、てーいしたらいい

>>360
ひでえや
>>363
すまねえ、既に使わせ始めてしまったからとりあえずポッパーでイかせてくれ
トゥイッチングとかシェイキングとか、幼友用メソッドは多々あるはず。揺らすぜ!


男「いいからいいから…ラインを巻いて二発目と三発目を連続でいきましょう」

幼馴染「てい、てい」

ポワッ…ピシャッ…

…ユラリ

男「!!……次、一発どうぞ。もし食ったら、慌てずに」

幼馴染「ていっ」

ポワッ………ズバッ!

幼馴染「……!?」

男「ワンテンポ入れて…アワセて!」

幼馴染「てーい!」ビシィッ

男「バッチリです!今度は竿を寝かすのは横向きに…!」

幼馴染「なんかリールがチリチリ言います…!?」

男「ドラグを緩めに設定しているだけです!時間をかけていきましょう、まあまあのサイズです!」


幼馴染「てーいっ!横倒しで浮いてきました!」

男「ランディングの際はルアーのフックに気をつけて下さい」

幼馴染「やった!バス釣りました!これは大きいのでしょうか?」

男「40cmは無さそうです…どれどれ、38cm…初めてのバスにしては充分良型です」

幼馴染「アレやってみたいです!男の部屋の雑誌で、よく表紙や広告でしてるポーズ!」

男「下顎のバス持ちですか。親指の皮膚がざらざらになるかもしれませんが、いいですか?」

幼馴染「…男がそんな手の女が嫌いなら、やめておきます」

男「くっそ可愛い事を言いますね。実にあざといです」

幼馴染「それほどでも」フフン

男「まあ、俺は寧ろそんな彼女の方が嬉しいです。どうぞ…写真、撮ります」

幼馴染「秋葉のオタクくらいローアングルなショットです」

男「その方が魚が大きく見えるので…はい、撮ります」

幼馴染「見せて下さい…うわ!これ詐欺です!…雑誌の表紙ってこんな撮り方で大きく見せていたのですね…」


幼馴染「てい、ていていっ…ポッパーの釣り、やってるだけで楽しいです」

男「トップウォーターの釣りは視覚的な楽しみも大きいので、面白さも格別です」

幼馴染「てい……てい、ていっ」ポワッ…ピシャッ…

男「では俺も、バズベイトでトップを狙ってみたいと思います」

幼馴染「スピナベみたいです」

男「そうですね、ただブレード部分がペラになっています。これまた意外なほど良く釣れる、楽しいルアーです」

幼馴染「ほほう、拝見しましょう」

男「とーう」

幼馴染「!!」

男「桟橋際を引いて…ダメか。今度はこっちに、とーう…痛たたたっ?」

幼馴染「てーい!てーい!」ポカポカ

男「痛いです、何をしますか」

幼馴染「男は『とーう』はダメです!『てーい』です!」ポカポカ

てーい( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

てーいてーい
支援

とーうとーう
支援


……………
………


…再び地元の居酒屋


チャラ男(へへ…幼友ちゃんをガンガン呑ませて、介抱&お持ち帰りコースっしょ!)

ギャル男「幼友ちゃん、何呑んじゃうー?」

幼友「…生」

チャラ男「サーセーン!生中ひとつ…」

幼友「はぁ…?私が生って言ったら、大ジョッキなんだけど」

同級女「ちょ…幼友ちゃんっ」

ギャル男「まじすか!?いくんだねー!」

チャラ男(こりゃ、勝手に潰れるかな…?あー、早くあの巨乳揉んでみてー!)

幼友(…うっざ……)

……………
………



男「さて、七時までに旅館にチェックインしないと、夕食の配膳とかで迷惑をかけてしまいます」

幼馴染「旅館はここから遠いのでしょうか」

男「車で三十分というところです。しかし、お腹が空きました」

幼馴染「…男と温泉旅館に二人で宿泊する日がくるとは」

男「思っていませんでしたか」

幼馴染「解りません、でも考えた事は…少なくとも最初、海釣りに誘われた日の夜まではありませんでした」

男「あの時は緊張しました」

幼馴染「親ももうすっかり、『男と釣りに出掛ける=泊りがけ』という認識になってしまいました」

男「怒られたりはしませんか?」

幼馴染「これで男が私を捨てたりしたら、ひどく怒ると思います…男を」

男「それは怖い事です」

幼馴染「…可能性は?」

男「幼馴染が俺を捨てる確率と同じです」

旅館の夜のシーン要る?もち、エロは無しだけど。こいつらには釣りだけさせといた方が良いだろうか
要らなきゃ幼友のその後だけ書いて、サクッと翌朝に移す

要ります!
要ります!!!
要ります!!!!!!


どうかお願いします

いい雰囲気になったところで幼友が乱入するんだろ! ぜひ読みたいです!

男と幼馴染が「てーい」して「てーい」「てーい」しながら「ててーい」でもしかしたら「とーう」なんだろ?

是非とも読みたいです!!

僕の「てーい」も「てーい」「てーい」なんですお願いします!!

わかった
ちょっと「ていてい」してから「てーい!」するから、少し「とーう!」しといてくれ
だがくれぐれもエロは無いからね

「とーう!」

てーい

ふんぬぉりぇぇゃぁぁぁ!!!(寝言)

幼友ー早く来てくれー

>>381
ガハハハ!呼んだか坊主?

>>382
      ∧_∧                .'  , ..
     (    ) ,"⌒ヽ,         .∴ '      <⌒ヽ
   /"⌒ヽ 丶⌒"- ─ヽ,            .∴ ' ”,, ,,("⌒丶
  丿 人     rー ─""      とーう!!!,  ∴ ∴(入   ヽ,ヽ
  (_  ソ \,   \彡-―""-――= ̄" ,,"" "`:  ∴.'  ヽ >  | )

       ",       '  ,,, __―__ _ー=_ ソ      ノ  丿 |
        (  入_,, ノ二三"ー ̄- _ =二__",,,   _,,(⌒ /  丿
        |  ”                     (   ノヽノ  ,,.,ノ
        |   |                    /”  /   ,,/
        r⌒ )                  _|  /  ノ

        (   |                  (_ ,ノ  /
        |  |_ _,,               _ ,/ _ ノ
        (__ノ              (    /
                            ヽ_)”

大型AAはそろそろやめとけ


中居「本日はようこそおいで下さいました」

男「いえいえ」

幼馴染「それほどでも」

中居「お若いご夫婦で、微笑ましい限りです。どうぞごゆっくり…じきにお料理をお持ちいたしますので」

幼馴染「ふっ…!!」

男「よろしくお願いします」

中居「では失礼いたします、ご用の際はお呼び下さいませね」ニッコリ

男「温泉は食事の後です、空腹に勝てません」

幼馴染(夫婦…)

男「料理、楽しみです」

幼馴染「お、お茶飲みましょう」

男「そうですね、じゃあアテの茶菓子も開けますか。熱ちち…」ズズー

幼馴染「…はいどうぞ、あなた」キャッ

男「!!」ブフォッ


幼馴染「おお…豪勢な料理です」

男「これでも割と安いプランなのですが」

幼馴染「山菜やお肉…山の幸中心で、お造りはちょびっとです」

男「わざとそうしました。正直、魚料理は自分で釣ったものには勝てません」

幼馴染「前に幼友の家で食べたお魚づくしは美味しかったです」

男「また今度は船の上で直ぐに捌いて活け造りを賞味頂きましょう」

幼馴染「楽しみにしてます」

男「地鶏の小鍋、お酒が進みます」

幼馴染「どど、どうぞ…」トクトク…

男「…幼馴染も飲みますか?」

幼馴染「じゃあ、ちょっとだけ」

男「こんな贅沢は滅多とできませんが、やはりいいものです」

幼馴染(明日、幼友に言ったら羨ましがるかな…)


……………
………


…居酒屋、店の外


チャラ男「うえぇっ……」エレエレエレ

ギャル男「苦し…うへぇ…」キュー

幼友「はっ…口程にも無い。そんなんで私をお持ち帰りできると思ったわけ?」

同級女「幼友ちゃんが強過ぎるんだよ…本当に大丈夫?」

幼友「余裕だよ。私、これから深夜バス乗るから」

同級女「え…!?し、深夜バスって酔ってたら断られるよ…!?」

幼友「酔ってないもん。ブレスケア噛んどけば大丈夫でしょ」

同級女「はぁ…幼友ちゃん、そんなんじゃ彼氏できないよ?」

幼友「別に、今は欲しくないから」

同級女「好きな人とか、いないの…?」

幼友「…いない…でもないけど」


同級女「そうなんだ、じゃあ今日は誘っちゃって悪かったね…」

幼友「いいの、気にしないで」

同級女「上手くいくといいね」

幼友「それは…無いかな」

同級女「え…」

幼友「私の好きな人はね」

幼友「もっとお酒が強くて」

幼友「あそこでのびてる人達みたいにチャラチャラしてなくて」

幼友「おっとりしてるけど、なよなよはしてなくて」

幼友「一緒にいたらすごく楽しくて」

幼友「私のおっぱいはガン見するくせに、彼女に一途で」

幼友「誘ってもきっと、靡かない人だから」

同級女「…そうなんだ」

幼友「じゃあ、行くよ。また遊ぼうね!」

幼友ちゃんにもいい人が現れるといいね










俺みたいな( ・´ー・`)

>>389
てーい( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

>>389
とーう(#゚Д゚)σ) Д ) ゚ ゚

>>389
てててーい( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

皆様、レスさんくす
ここらへんいつものこのSSっぽくない感じもするけど、またちょっとしたら釣りメインに戻しますんで

照れるなよ(*´Д`)








もっとぶって(*´Д`)ハアハア

てーい
 (゚∀゚)
 ノヽノ) =3'A`)ノ ←>>393
   くく へヘノ

男が女性二人を幸せにできるぐらいの甲斐性を持てれば、
みんな幸せになれるのに・・・www

4円します、てーい!てーい!とう!!

幼友のおならとかむしろご褒美

袋に詰めて家に持って帰りたいくらいだね!

支援支援とーう!

支援てーい!


…深夜バス停留所


幼友(…ほんと、解ってるんだよ)

幼友(あの人は振り向かない)

幼友(そんな人だから…好きになっちゃったのかな)

幼友(…今の関係、楽しいし)

幼友(からかう事はあっても、本気で攻めるなんて…できないもの)

幼友(………)

幼友(…自分で言って自分で凹んじゃってるし)

幼友(バス…まだかな)

幼友(明日は、からかいまくってやるんだから)

幼友(幼馴染ちゃんに嫌われない程度に…)

幼友(………)

幼友(…自分の気持ちに、ブレーキが効かなくならない位に)

可愛すぎてとーうした

マスター、あちらのお嬢さんに「とーう」を頼む

とーう( ゚∀゚)ノ≡▽)`Д゚)<・;'←>>402

てててーい

マスター(>>403)、誰もが笑って誰もが望む最っ高に最っ高な幸福な結末ってヤツを下さい


……………
………


…旅館、露天風呂


幼馴染(…少し酔ってしまいました)

幼馴染(温かい温泉と、肩を撫でる冷たい風…)

幼馴染(ごくらく、ごくらく…)

幼馴染(…そういえば、明日の夜の宿泊はどうするのでしょうか)

幼馴染(まあ車が大きいので、車中泊も可能ですね)

幼馴染(もしそうにしても、ここに温泉だけ浸かりに来られたらいいな…)

幼馴染(…幼友も温泉…好きですから)

幼馴染(………)

幼馴染(ちょっと差を思い知らされますが…)

幼馴染(………)モミッ

幼馴染(…ちょっとじゃないか)ハァ…


…旅館の部屋


幼馴染「ふー、いい湯でした」

男「おかえりなさい」グビグビ

幼馴染「また飲んでいるのですか、際限の無い」ヤレヤレ

男「失敬な、これで最後です」

幼馴染「あまり飲み過ぎては身体が心配です」

男「そういう言い方をされると反論できなくて困ります」

幼馴染「そう思って言っているので」

男「しかし幼友ちゃんもよく飲みますね」

幼馴染「話を逸らさないで下さい、私は心配しています」

男「ほほう…さすが、できた嫁です」

幼馴染「て、てーい!そう言えば私が照れて、話が逸れると思っているでしょう!」

男「バレましたか」チッ

幼馴染「…で、でももう一回言ってみて下さい」ドキドキ

とぇーい!

これ何で敬語なんだ?

それがいいんだろ

最初は釣りのハウツー4コマ漫画みたいなノリで書き始めたつもりだった
敬語をやめさせるタイミングを逸して
いつの間にか定着してしまった

最初の海釣り編の夜、ラブホに入った時
釣りと関係無いシーンでは敬語やめさせようかと書いてみたけど、違和感ハンパ無かった

敬語のままでお願いします

金魚にね
適当なサイズの針を背掛けにしてね
泳がせるとね


バスがてーいする

なお、弟が祭りですくってきた金魚でやると
喧嘩の原因になる模様

敬語もいいと思うよ
時々口調が素に戻るところも

支援

………


…深夜バス、車内

幼友(ん…?ケータイ…メッセージ?)

《幼馴染:今、こっちに向かっているのですか?》

幼友(『そうだよー、夜行バスに乗ってるよ』っと…)

《幼馴染:今夜は温泉旅館に泊まっています。料理も美味しくて、幸せです》

幼友(『いいご身分ですね、こんちきしょー』)

《幼馴染:幼友がいないと、なんとなくものたりません》

幼友(『そんな事言って、二人でイチャイチャしてるくせに』)

《幼馴染:てーい》

幼友(『とーう』…くっそー、憎らしいのに嫌いになれないなぁ)クスッ

《幼馴染:では明日会いましょう。おやすみなさい、ホルスタイン》

幼友(『おやすみ、前面絶壁』)

《幼馴染:てーーーい!!!》

幼友(『とーーーう!!!』)

………


…旅館の部屋

男「さて…そろそろ明日に備えましょうか」

幼馴染「お布団、もう敷いてあります」

男「ん?…ケータイにメッセージが…」

《幼友:明日はよろしくお願いしまーす》

男「幼友ちゃんからです。『こちらこそ、おやすみなさい』…と」

《幼友:では、良い夢を》

男「添付画像…?」

幼馴染「何でしょう」

男「ダウンロードしてみます。………おおおぉぉぉ!?」ブハーッ

幼馴染「ちょ…!?あの女狐、何で男に胸の谷間画像送りますか!」

男「保存保存、保護保護!」

幼馴染「消去消去!」バッ

男「嫌です!ケータイ返せー!」

エシュロンから例のメールを確保しろスーパーハカー!


男「はあ…ケータイの奪い合いで一日の疲れが、どっと増しました」

幼馴染「抵抗するのが悪いのです」

男「まあ…明日はせっかく旅館の朝食もあるので、朝マズメの釣行はしません。後はゆっくり寝ましょう」

幼馴染「えっ、寝るのですか」

男「…嘘です、もう一つ大事な営みが残っています」

幼馴染「ひどいです。…では疲れにトドメを刺しますか」

男「変な言い方です。そうそう…それと、言い忘れていた事もありました」

幼馴染「何でしょう」

男「…旅館の浴衣、色っぽいです」

幼馴染「てーい!てーい!」

男「痛いです。もはや様式化したやりとりになっています」

幼馴染「じゃあ………たくさん、愛して下さい」ポッ

男「て、てーい!てーい!」

幼馴染「ふふふ…様式を崩してみました」ニヤリ

てえぇーーい!

うほーい!

………


…翌朝、旅先の駅前

幼友(もう九時かぁ…まだかな。…お、メッセージ来た)

《幼馴染:もうすぐ着きます。どこですか?》

幼友(『駅前のマックだよ。朝の七時から入ってるから、もう限界。寂しくて死んじゃう、あと何分?』)

《幼馴染:男いわく、あと五分です》

幼友(『じゃあホットコーヒーのテイクアウトしとくからね』)

《幼馴染:アップルパイもぷりーず。それで昨夜のメッセージの事は許します》

幼友(あらあら、そんな簡単に許しちゃっていいのかな?…男さんは堅いけど、幼馴染ちゃんは隙だらけなんだから)

………

店員「お待たせしました。ホットコーヒー3つとホットアップルパイ2つでございます」

幼友(あ、あのサーフかな?…やっぱりそうだ)

幼友(…ちぇっ、仲良く揃って手を振っちゃって。妬けるわ…ったく)

幼友(よーし…いつもの自分に戻るぞー!)

幼友「…おっはよー!もーう、遅いってばー!」

らしくないシーン、おしまい

…とまで区切るわけじゃないけど、釣り再開するよー

幼友は私がもらっていきますね。

>>423
とーう(#゚▽゚)=○) Д) 。 。

>>423
だから俺みたいな"いい男"じゃないとダメだって( ・´ー・`)

おう野郎共、やっちまえ

>>426
もう1個のSSから、グリフォンライダー1個師団持ってきてよ

>>425
とーう!( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

ところで、処分場にまとめる時は谷間画像もリンクがあるんですよね?
ホルスタインの画像だけでは許しませんよ?

>>429
仕方ねぇな、、、
お前は俺の谷間でもみとけよ(デブbカップ

>>429
ttp://i.imgur.com/vFk3eqb.jpg
ttp://i.imgur.com/ssVIoUd.jpg

>>430
とーう!( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

>>395です

幼馴染「(幼友を)嫌いになれない~、でも(だから!?)十分じゃない~」
ってな、心境なのかな

もう一著4円するぜ!!
てーい!てーい!てーい!とぉ!!

きょうもいい日だ!ばいちっ!

幼友は私がもらいます、とーう!

>>434
幼友じゃないけどとーう( ゚∀゚)=○)゚Д゚);'.;'.・

いつもレスありがとござます
もち>>425もありがとです
>>431置場で何かしら使わせて貰います
ほとんどが「てーい」だとしてもこんなにレス貰えるSSはじめて
俺、しやわせ

    てーい?ねぇ、ててーい?

        ∩___∩                     ∩___∩
    ♪   | ノ ⌒  ⌒ヽハッ    __ _,, -ー ,,    ハッ   / ⌒  ⌒ 丶|
        /  (●)  (●)  ハッ   (/   "つ`..,:  ハッ (●)  (●) 丶     とう?とーう
       |     ( _●_) ミ    :/       :::::i:.   ミ (_●_ )    |        とーう!!
 ___ 彡     |∪| ミ    :i        ─::!,,    ミ、 |∪|    、彡____
 ヽ___       ヽノ、`\     ヽ.....:::::::::  ::::ij(_::●   / ヽノ     ___/
       /       /ヽ <   r "     .r ミノ~.    〉 /\    丶
      /      /    ̄   :|::|    ::::| :::i ゚。     ̄♪   \    丶
     /     /    ♪    :|::|    ::::| :::|:            \   丶
     (_ ⌒丶...        :` |    ::::| :::|_:           /⌒_)

      | /ヽ }.          :.,'    ::(  :::}            } ヘ /
        し  )).         ::i      `.-‐"             J´((
          ソ  テイテイ        >>436                 ソ  トウトウ

まじでコーヒー吹きそうになった
なるほど、てーいレスはこういう状況だったのか
夢から覚めたわ、ちきしょーwwww

てーい!

抵当権者に俺はなる

あんまり釣りには詳しくないんだけどこのスレは好きだな

とおぉーーう!

てえぇーーい!

とーう!とーう!

とーうとかてーいとか見てるとexvsのアスランを思い出すのは俺だけでいい

ててててててーーーい!!

ぽよ、ぽよ、ぽよ

早くてーいしてとーうからのてーいでてーいしたいとーう!


………


…湖に移動中


幼馴染「そうですか、コンパの付き合いだったのですね」

幼友「ほんっと、時間の無駄だったわ」

幼馴染「まあまあ、次はいいオトコがいるかもしれません」

幼友「オトコよりサカナだー!ちきしょーめ!」

男「あと20分位で釣り場です、ちょっと峠道だから酔わないように遠くを見ておいて下さい」

幼友「はーい、遠い目をしてまーす」

幼馴染「見事に哀愁を漂わせています、役者ですね」


男「そうそう、釣り始める前に今夜の事を決めておきましょう」

幼馴染「宿泊についてですか」

幼友「二人は昨日、温泉でしょ?いいなー」

男「車が大きいので車中泊も可能ですし、昨夜の温泉地にもう一泊する事もできます」

幼友「ふんふん」

男「またキャンプ場も近いので、またバンガローを借りる事もできると思います」

幼馴染「旅館の場合、費用は大丈夫なのでしょうか」

男「さすがに二泊目は割り勘にさせて下さい。それなら、まあ大丈夫です」

幼友「どうする?私は通い湯で温泉に浸かれたら、あとはどこでもいいよ?」

幼馴染「そうですね…」


(車中泊・旅館・バンガローのいずれか、>>452

旅館

旅館

バンガローもいいよね^^

旅館なら是非3人1部屋で!!!

>>452
女将「すいません、あいにく温泉付きの離れ一部屋しか空いてなくて……」

男「えっ」

幼「えっ」

幼友「YES!」(えっ)


こうですね、よーくわかります

>>454
洩れてる洩れてる

>>452、了解
>>454、もろた


男「さて、湖に帰ってきました」

幼友「私は初訪問ですけど」

幼馴染「ふふん、私は昨日もう釣っていますので」

幼友「どーせ小っちゃいんでしょ?」

幼馴染「失敬な、初めてにしては良型だと男に言われました」

男「それは間違い無いです。でも今回はせっかくですので、二人共に40cm超…間違い無いキロフィッシュを釣って頂こうと思っています」

幼馴染「キロフィッシュ…1kg超えという事ですか」

幼友「よーし、私が先にキロオーバー達成してやるんだから!」

男「では、二人には不公平が生じないように同じ系統のルアーを使って貰いましょう。それと幼馴染だけが使い慣れている、昨日のルアーは当面お預けとします」

幼友「じゃあ、勝負だね…幼馴染ちゃん」

幼馴染「上等です」ニヤリ

幼友「調子乗ってられるのも、今だけよ?」キラーン

男「ではまずは、ただ巻き系で…シャロークランクをお使い下さい。…スタート!」

幼馴染「てーい!」

幼友「とーう!」


男「幼友ちゃん、少し巻くのが早いです。シャロークランクは水面直下、それこそ引き波がたつ位で泳がせるのが良いと思います」

幼友「この位かな…?」

男「はい、いい感じです。あとはロッドを横に向けて下さい、前に延べていると竿の弾性を生かしきれません」

幼馴染「こんな感じですか?…よく解んない」

男「ちょっと失礼…身体をこの向きで、竿を…こう」スッ…

幼友(…後ろから抱かれてるみたいだなぁ)ドキドキ

男「アタリにアワセられるように、後ろに竿を引き過ぎて構えてもいけません」グイッ

幼友(いけない、男さんはそんなつもりはない…他意なんか、無いんだから)

男「…で、顔だけキャスト方向を見てて下さい。この位置からだと、ナイス谷間です」

幼友「今、他意ありましたね」

幼馴染「………」ジトー


幼馴染(…ずるい、なんで男は幼友ばっかり)

幼馴染「…男、私もフォームがよく解りません。教えて下さい…」

男「なかなかサマになってます、さすがですね」ウンウン

幼馴染「…そいつぁありがとよ」チッ

幼友「男さん!何か引いてます!」

男「お!すぐ行きます!」ダッ

幼馴染「………」イライラ

幼友「釣れたー!何これー!?」

男「あー、残念…ブルーギルです」

幼馴染「…ん?」クイクイッ

男「幼馴染…それ、アタッて…」

幼馴染「てーい!」ビシィッ!

男「…やはりさすがです。幼馴染はもう放っといても大丈夫ですね」パチパチ

幼馴染(しまったああぁぁ!)


幼馴染「結局それで釣れたのはブルーギルでした」ピチピチ

男「バス釣りでのギルは税金のようなものです。必ずかかります」

幼友「よくこの小さな口で、三本針を喰ってきますよね」

男「時々トリプルフックが丸々口に入り上下の顎を縫い合わせた状態になっていて、外すのに手間どる事がある程です」

幼馴染「結構バカです」

男「結構どころじゃないかもしれません。酷い時は針だけとか、葉っぱを針につけておいても喰ってきます」

幼友「毒々しい色をしてるけど、食べられないんですか?」

男「小骨が非常に多いですが、味はバスより美味しいと思います」

幼馴染&幼友(食った事あるんだ…)


幼馴染「てーい」

幼友「とーう」

男「…あ、もしもし。昨日、泊まらせて頂いた者ですが……はい、そうです。ええ、今夜……いえ、今度は三人です」

幼馴染「ててーい!釣れましたー!」

男「…ええ、できれば二部屋。女性が二人なので………え?…そうですか…」

幼友「バスなのー?見に行こうかー?」

幼馴染「バ…バスです!立派な青いバスです!でも来なくていいです!」

幼友「青かったらギルじゃん、ざまーみろー」フフン

男「うーん、ちょっと検討します」

幼馴染「男ー!針が外れませんー!」

男「…あ、いえいえ…ちょっと検討させて下さい。え…?聞こえませんか」

幼馴染「男ー!男ー!」

男「また電話します、すみません後ろが騒がしくて」

幼馴染「おーとーこー!」


男「声が大きい!電話中です!」

幼馴染「………」ビクッ

男「貸して下さい……はい、外れました」

幼馴染「すみません…」グスッ

男「ギルを泳がせておけば、ちょっとくらい待てるはずです」

幼馴染「でも…」ジワッ

男「何か次のキャストを急ぐ理由でも?」

幼馴染「幼友より先に大きいバスを釣りたかったから…」

男「…実際のところ、どっちが先だろうと構わないと思いますが」

幼馴染「………」グスッ

男「すみません、言い過ぎました。…がんばって下さい」ヨシヨシ

幼馴染「私は男の彼女だから…」

男「ん?」

幼馴染「…幼友より釣りが上手くなければ、駄目でしょう?」

男「てーい!可愛い事を言いよってからに!」ナデナデナデナデ

幼馴染嫉妬可愛い。
もし男に捨てられたら俺が引き受けよう。

>>463
てーい!( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

幼馴染 貰い!!

もらうもらわないの前に、可愛い幼馴染を捨てた男に
てーい!( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

>>465
男「ありがとうございます!」


おとこは まぞに めざめた!

幼馴染「てーい…」バーン

男「もっと!もっと強く!!」

男は幼馴染に捨てられてかわりに幼友が男の彼女になり、代わりに俺が幼馴染をもらうのは目に見えている

>>467
てーい(#゚∀゚)=◯)`Д゚(○=(゚∀゚#)とーう


男「浅場ではギルのアタックが激しいようなので、ポイントを変更しました」

幼友「ここは?」

男「切り立った崖肌で、岸際からドン深になっています。釣り用に整備された浮き桟橋から狙っていきます」

幼馴染「おおぅ…若干揺れます」

男「落ちないように気をつけて下さい。さすがに寒いです」

幼友「あの岸壁際を狙うんですか?」

幼馴染「なんだかルアーを壊してしまいそうです」

男「そこでこれを使います…ラバァージグゥー」ターッタラーッタタラララー

幼馴染「旧ドラえもんが何か出しました」

幼友「でも効果音が違ったような」

男「しまった、これはキテレツ大百科でした」

幼馴染「オゲレツ大百科?」

幼友「御下劣斎様の子孫、オゲレツが発明品で…!みよちゃん、逃げてー!」

通りで効果音を歌ってみたら違ったわけだwwww
旧ドラはピャコ キコキコキコーンなイメージ

俺的にはピョン、キカカキーッなイメージ

オゲレツぅ、ワガハイの刀で幼馴染と幼友を両方いただくナリよ
まずは如意光でおっきくして欲しいナリ(ゲス顔)

とーう!
 (゚∀゚)
 ノヽノ) =3'A`)ノ ←>>472
   くく へヘノ


男「岸壁に対面している場合は、水面ギリギリ上の岩に当てて…」シュッ

…コン、ポチャッ

幼友「うわ!本当に水面ギリギリ!」

男「…こうして出来るだけ静かに着水させて、暫くフォール…糸は張らずにたるみだけとって」スゥー

幼馴染「ほほう」

男「…不自然にフォールが止まったら」ピタッ

幼友「止まった…!」

男「アワセるっ!」ビシィッ

幼馴染&幼友「おおおぉぉぉ!」

男「…まあ大抵、岩の出っ張りに乗っただけなのですが」シーン

幼友「釣れてないんかい」


男「それから岸壁に対して並行に攻める事が可能な場合は、こうして出来るだけ岸壁沿いにキャストして…」シュピッ

幼馴染「おぉ、スレスレです」

男「今度は糸を張ってフォールするも良しです。数秒…イメージ的には2m程度沈めて、柔らかくシャクります」スイッ

幼馴染「ふむふむ」

男「シャクり上げた分だけフォールさせ、またシャクる…こんなっ…風にっ…繰り返してっ…で、たまに小さく刻みます」チョンチョンチョン…

幼友「揺らす気満点な動作ですね」

男「リフト&フォールといいます。是非、幼友ちゃんに実践して頂きたいメソッドですね………おっ!」ビシッ!

幼馴染「また岩の出っ張りでしょうか」

幼友「でも、横に走ってるよ」

…ザバッ、ズバババッ!

男「うーん、まずまずのバスです。これはとっておいてあげたかったですね…」

幼友「もう、私が投げるところのバス釣らないで下さいよー」

幼馴染(…よかった)ホッ


幼馴染「てーい」シュッ

…コン、ポチャッ

男「おお、なかなか上手いです」パチパチパチ

幼馴染「…スーッと落として」スーッ

男「そうそう」

幼馴染「…止まりません」

男「3m以上ほど落ちたと思ったら、回収していきます。せっかくなので、リフト&フォールを使って浮いたバスがいれば拾いましょう」

幼馴染「ていっ…ていっ…ていていていっ…ていっ」

男「……幼馴染も、すっかり釣り人になりましたね」シミジミ…

幼馴染「アナタ色に染められました…」ポッ

コーイツゥー、キャッキャウフフ…

幼友「とーう」シュッ

幼馴染「痛ぁっ!?」スコーン

幼友「失礼、ミスキャストしたわ」

幼馴染「う…後ろ向きに…ですか…?」ヒリヒリ

この幼友、出来るッ!
ルアーを人の頭に狙ってぶつけるなど……相当な技術ッ!
まさか男色に染められたのは……

 \                    /

   \  丶       i.   |      /     ./       /
    \  ヽ     i.   .|     /    /      /
      \  ヽ    i  |     /   /     /
   \

                                  -‐
  ー
 __          わ た し で す            --
     二          / ̄\           = 二
   ̄            | ^o^ |                 ̄
    -‐           \_/                ‐-

    /

            /               ヽ      \
    /                    丶     \
   /   /    /      |   i,      丶     \
 /    /    /       |    i,      丶     \

>>478
お前だったのか


幼友「とーう」シュピッ

…ポチョンッ

幼友「まずまずかな…数秒沈めて…」

男「はい、シャクります」

幼友「とーう…とーう…」スイッ…ポヨーン…スイッ…ポヨヨーン

男「いい揺れ…いや、いいリズムです。思わずバスもバストにむしゃぶりつきそうです」ハアハア

幼友(見てる見てる…こんなんどうかな?)ギュッ

男(なな…何故、ロッドのグリップを挟みますか!?)ブフォッ

幼友「とう、とう、とう…」フニフニフニ

男「じ…実に良いアクションです!ロッドになりたいです!」

ヤダーエッチー、イヤースミマセン…ツイ…

幼馴染「てーい」シュッ

男「痛いぃっ!ナイスフッキンッ!?」ビシッ!サクッ!

幼馴染「失礼、アワセの練習をしてしまいましたー」キャッ

男「…本っ当にバーブレスにしといて良かった…」

なんだお前か

>>478笑ってしまった

アニメ化希望


幼友「…きたっ!とーうっ!」ビシッ

幼馴染「何ィッ!?」

男「おっけー!アワセも揺れもバッチリです!」

幼友「おお…ギルとは明らかに引きが違う…!」グググッ

男「竿を寝かして、できるだけ水面に出さないように…!」

幼友「あっ…やぁ…だめっ、出ちゃうのっ…!?」

男「言い方がエロいです!…エラ洗い中はラインを張り過ぎずに凌いで下さい!」

…ズバババッ!

幼友「うわ!大きい…!」

幼馴染「さっきの後だから、それもエロく聞こえます!」

男「幼馴染、タモを!」

幼馴染「明日、来てくれるかなー?」

男「それ、もう番組終わります」

幼馴染「空耳ー、………誰も『アーワー』を言ってくれませんでした」チッ

幼友「海ではそのネタにノッたけど、自分がファイト中だと腹たつわー」


幼馴染「もうちょい…ああ、まだ暴れます」

幼友「腕が疲れたよー」

男「がんばって、胸を支えましょうか」

幼馴染「それに何の意味が」

男「寄ってきました。幼馴染、もう一度タモを」

幼馴染「すたんばーい」

幼友「とーう…!」

男「…よし、タモに入りました」

幼馴染「おお…重い、これは先にやられてしまいました」

男「フィッシュスケールに吊るします。…1,062g…おめでとう、文句無しのキロフィッシュですね」

幼友「やったあぁぁー!」

幼馴染「負けてられません、がんばりますっ」フンス


…夕方、五時半頃


男「…さて、そろそろ旅館に向かいましょう」

幼友「楽しかったー、あれからは小っちゃいのばっかだったけど」

男「初めてのバス釣りにしては、上等過ぎる釣果です。バス持ちの写真、さっきメールで送っときました」

幼友「やったあ、友達に送りまくっちゃお!…先に車行ってますねー」

男「幼馴染、じゃあ竿を片付けて…」

幼馴染「てーい!」シュッ

男「…下さい…?」

幼馴染「てーいっ…!」シュピッ

男「………」

幼馴染「ててーいっ!」シュンッ

男(…幼馴染…)

幼馴染「てーいっ…」シュッ…


男「…幼馴染、今日はもうおしまいです」

幼馴染「………てない」

男「…はい?」

幼馴染「まだっ…大きいバス、釣ってない…!」グスッ

男「…明日もあります。夕方になって寒くなりました、早く車に行きましょう」

幼馴染「幼友より釣りが下手なのは嫌です…」ジワッ

男「釣りなんて、釣れる時も釣れない時もあるものです」

幼馴染「男を…とられるから…」ポロッ

男「そんな事にはなりません。釣れない事を悔しく思うのは、一人前の釣り人への第一歩…」

幼馴染「………」グスッ

男「…俺は自分の嫁になる娘が、そんな釣り好きで…嬉しいです」

幼馴染「…本当ですか」

男「もし嘘だったら、俺は釣りをやめます」

幼馴染「…男が釣りをやめるわけ、ありません」ニコッ

男「だから、本当です」ナデナデ

泣いた

幼馴染はもうキロオーバーの男を釣り上げてんだぜ…

これは泣ける

この男には惚れるわ

幼友のロッドになりたい

しかし幼馴染と幼友はよく友情が壊れないな
これが釣りとてーいの力か

なあ>>1
もしかしてゲーリーグラブ好きの山本って、リアルネタじゃないか?
お前ひょっとしてエルグランド乗ってたりするか?

>>494だけど失礼、気にしないで下さい


………


…旅館への移動中


幼友「それで、旅館の部屋はとれたんですか?」

男「それが…二部屋とろうと思ったのですが、本館の二人部屋と離れの四人部屋の一室ずつしか空いてないそうで…」

幼友「え?…じゃあ離れでいいんじゃないの?」

男「バンガローでは同室としましたが、あれはやはりキャンプのようなものかと」

幼馴染「まあ、確かに」

男「旅館…となると、女性二人との同室は気がひけます。二人で本館の部屋を使って下さい」

幼馴染「…男はどうするのでしょう」

男「俺は車中泊します。宿泊代は三分の一もたせてもらうので、ご心配なく」

幼友「………」チラッ

幼馴染「………」コクッ


…旅館の受付


女将「いらっしゃいませ、ようこそお帰りなさい」

男「昨日はどうも」

女将「あの、お部屋は二人部屋おひとつと伺っておりますが…」

男「はい、俺は二人を送ってきただけなので」

女将「左様でございましたか、それでは本館のお部屋に…」

幼友「ちょっと待って」

幼馴染「まだ、離れの部屋は空いているでしょうか」

男「ちょ…!?」

女将「は、はあ…四人用の離れなら空いておりますが、そちらになさいますか?」

幼友「はい、それでお願いします」

男「あ、あの」

幼馴染「いいから」

女将「それではお部屋に案内させます、少々お待ち下さい」


…離れ部屋


中居「お風呂は部屋に備えつけの露天風呂がございます。お食事もすぐにお持ち致します、ごゆっくりお寛ぎになってお待ち下さい」

幼友「どーもー」

幼馴染「お茶、淹れます」

幼友「おー!露天風呂、コンパクトだけど綺麗ー!」

幼馴染「…男、どうしましたか」

男「どうも、落ち着きません…」

幼友「何をいってるんですか、今さら。今夜は飲みますよー!」

幼馴染「昨日も飲んだくせに」ボソッ

幼友「うるさーい、あんなつまらん席の酒と一緒にするなー」

男「一人はお付き合いしている相手とはいえ、女性二人と同室で旅館って…なんだかすごい事です」

幼友「男さんがそんなにウブだとはねー。まーまー、私達の仲じゃないですか。今夜は寝かしませんぜ…?へっへっへっ」ハアハア

男「ああっ、いけません…私には心に決めた御方がっ…」

幼馴染「てーい」ベシッ

とーう! とーう!


男(食事の前に二人とも風呂に行ってしまいました…)

男(…どう考えても、この離れの庭先に出れば覗けてしまいますが…)

悪魔男『何強がってんだよ、片方は彼女だろ?覗いたって怒りゃしねえよ!』

天使男『いけません!それは幼友ちゃんに悪いだけでなく、幼馴染への裏切りです!』

悪魔男『昼間はさんざんあのパイオツカイデーを凝視したくせに、今更いい子ちゃんぶりやがって。馬鹿かっての!』

天使男『どうしても目がいくのと、故意に風呂を覗くのじゃ大違いです!』

悪魔男『ほら、目はいくんじゃねえの』

天使男『え!?…い、いや…それは言葉のあやで…!』

悪魔男『あーあ…露天風呂じゃ今、ささやかなてーいと豊かなとーうが並んでんだろーなー。両方楽しめる機会なんて、もう無いだろーなー?』

天使男『…両方……』ゴクッ

悪魔男『いやー、生きてる内に拝みたかったなー。見るだけなんだけどなー』

天使男(見るだけ…か…)

悪魔男『きっと心洗われるような眺めなんだろーなー』

天使男『こ、心を洗うためなら…仕方ない…かなっ?』テヘッ

男(……いざ、ゆかん!てーいととーうの真実を見届けに…!)


男(…いい具合に、庭先には灯りがありません)

男(砂利は踏まずに…そーっと、そーっと…)ジリジリ

…アイカワラズスレンダーデイイヨネー
ワタシハモット、オオキクナッテホシイデス…

ナニヨー、タクサンモンデモラッテルクセニー!
ソ、ソンナコトアリマセン!

ジャア、ワタシガモンデアゲヨウカー?
ヤッ…ヤメテクダサイ!アンッ…

ホレホレ、ヨイデハナイカ…ヨイデハナイカ…!
ダ…ダメッ…!

男(聞こえる…花園で天使達が戯れている…!この、竹垣の向こうに桃源郷がっ…)ソーッ

男(ナイスな隙間のある竹垣です…鉄砲垣ですね)ププッ

男(では、ご拝見…!)チラッ

幼馴染「てーい」ブスッ

男「ぎゃあああぁぁぁ!目が…!目がぁーっ!」ゴロゴロゴロ

幼友「容赦無い目潰しだねー」

幼馴染「見ろ、男がゴミのようだ」

バレテーラ

ワロス


…夕食、配膳後


幼友「おー、豪華ー!」

幼馴染「昨日は地鶏の小鍋がついていましたが、今日は牡丹鍋のようです」

男「目が痛いです」

幼友「ビール!ビール!」

男「今日はどうせたっぷり飲むと思って、氷桶に瓶ビールを何本も漬けて置いてもらいました、目が痛いです」シュポンッ

幼友「わ、先に注いで貰ってごめんなさい」トットットッ…

幼馴染「私も一杯だけ頂きます」

幼友「じゃあ今度は私が注ぎますよ、どーぞ」

男「ありがとうございます、目が痛いです」

幼馴染「自業自得です」

幼友「それじゃ、いつもの三人組で過ごす夜に…」

三人「…乾杯ー!」


幼馴染「それにしても幼友、昨日のコンパはそんなに酷かったのですか」モグモグ

幼友「そりゃそーよ、よりによって両隣りが、チャラい・キモい・ゲスいの三拍子って感じ?」グビグビ

幼馴染「それは災難でしたね」

男「コンパとか、よくするのでしょうか」グビグビ

幼友「んー、そんなでも。たまたま人数合わせにね…」

幼馴染「それなら尚更めんどくさいですね」チビチビ

男「…幼馴染は、出席の経験は?」

幼馴染「ありません…というべきなのでしょうが、一度だけあります」

男「ほほう、初耳です」

幼友「………」キラーン

幼馴染「でも、つまらな」
幼友「あー、あの時は楽しかったよねー。ね…幼馴染ちゃん?」メクバセ

男「…そうなんですか」

幼友(幼馴染ちゃん、話合わせて)ヒソヒソ

幼馴染(…何を企んでいるのでしょう)


幼友「そういえば、あの時に携帯番号交換したヒトとは、最近どーなの?」

幼馴染「え…?」

幼友「すごく馬が合ってたじゃない、何回か遊んだんじゃないのー?」ニヤニヤ

男「………」

幼友「けっこう格好良かったし、二人で二軒目に行ったんでしょ?」ニヤニヤ

幼馴染「は…はい、まあ…」

男「…それは聞いていません」ボソッ

幼友「そりゃ言う必要も無いもの、二人が付き合う前でしょ?」

男「うっ…」

幼友「あれあれー?男さんって、意外と束縛きつい感じですか?」ニヤニヤ

幼馴染「ちょ…幼友…」

男「べ、別にそんな事…気にしません」グビグビッ

幼友「私、携帯にその時の写真ありますよ?…たしか幼馴染ちゃんとその人が腕組んでる写真、いやキスしてたんだっけ…あれー?消しちゃったのかなー」

男「なっ…」ピクッ


幼友「あれ?やっぱり気になっちゃいます?」ニヤニヤ

男「………」ゴクゴク

幼友「まあ、幼馴染ちゃんだって子供じゃないし…ねえ?」

幼馴染「…いや、あの」ハラハラ

男「…幼馴染っ」ゴトンッ…

幼友(…きたーっ)ピッ

男「…俺は、他の女に目をくれた事はありません」

幼馴染「え…え…あの…」アセアセ

幼友「おっぱいにはあるけどね」

男「あの海釣りに行くより前から、昔からずっと幼馴染だけを想ってきました…」

幼馴染「………!」

男「それなのに幼馴染は、そんな浮ついた事をしていたのですか」

幼馴染「し、してな…」
男「言い訳はいいです、付き合う前なのだから…本当は口を出す権利はありません」

幼馴染「男…違います…」


男「お願いだから…もうしないで下さい。大事な幼馴染を誰かにとられるのは…我慢できません」

幼友「はい、頂きましたー」ピコッ

男&幼馴染「はい?」

幼友「HD画質で録画おっけーです。二人の結婚式で流そうね」

男「ちょ、何を」

幼友「もちろん全部ウッソーですよ。いつも男さん飄々としてるから、たまには余裕の無いとこ見てみたかっただけ」

男「え?…えっ?」

幼友「よかったねー、『大事な幼馴染』ちゃん?」

幼馴染「てーい!てーい!」ベシベシ

幼友「痛いってば…いいじゃん、嬉しかったでしょー?」

男「お、幼馴染…!その携帯を奪って、削除です!」アセアセ

幼馴染「……しません。幼友、後で送って下さい」エヘッ

幼友「よしきた」

男「やめて、まじで勘弁して。お願い、素に戻って頼むから」

幼馴染「昔から想われてたんですね…」キャッ

幼友の男気に感涙


男「うぃー、もっと酒だー」ベロベロ

幼馴染「飲み過ぎです」

男「飲まなきゃやってられません、あんな恥かかされて…穴があったらアナゴになりたいです」

幼友「まあまあ、そんな怒らなくてもいいじゃないですか。…ホッとしたでしょ?」トクトク…

男「…まあ」グビッ

幼馴染「それはそうと、幼友はどうなのでしょう」モグモグ

幼友「何が?」

幼馴染「好きな人とか、いないのでしょうか」

幼友「うっ」ブフォッ

男「おかわりー」

幼馴染「仕方がないです…どうぞ」トクトク

幼友「私の好きな人…かあ。そうだねえ…いるよ?」

幼馴染「ほほう」

幼友「…でも、教えない」

まさか俺か?

いや俺だろ

チンアナゴかな


幼馴染「ずるいです、言いなさい」

幼友「嫌でーす」

幼馴染「どんな人かだけでも」

幼友「………」フイッ

幼馴染「………?」

男「熱い鍋に冷酒、堪りません…」

幼友「……いい人…だよ」

男「牛スジの佃煮、ナイスおつまみです」ゴキュゴキュ

幼友「楽しくて」

男「おお、茶碗蒸しの中に松茸が潜んでいました…!」

幼友「優しくてね」

男「んー、いい香りです」

幼友「…いい人過ぎて、意地悪したくなっちゃうくらい…いい人なんだ」チラッ

幼馴染「……ん?」

男「ふわぁ…酔った、酔ったよー」ケラケラ

男が泥酔している今なら……!

なんか今回、釣りから脱線した恋バナが多くてごめんねー

構わん
続けろ

かまわんよ
これはこれで大いに面白いし可愛い

おい幼友、俺の方見つめてどうしたんだ?

幼友「どうやったらそんなにきれいに禿げるのかなーって」

七竜のほうだって、男と姫様のいちゃいちゃシーンにも力入れてるのに今更何を
書きたいように書いてくれ

支援

連投で申し訳ないがひとつだけ聞かせてくれ




(*'ワ')ノ 浮き桟橋の上でお花摘みはどうしたんですかー?

お前等まとめててーい!

>>521
あ、あっちはスレタイの通りそれもメインのひとつだからね、ね?

>>522
この湖については有料の施設なので、岸の各所に設備もあるわけですよー
むしろ海の船釣りの時はどうしてたんだって、島ですよ島

>>524
くだらない質問につきあってくれてありがとう

いつも楽しみにしてます

そっか……海の時は島でか
つまり男は幼馴染や幼友のてーいやとーうがまぶされた魚を旨い旨いと言いながら…

おや、こんな時間に誰かきたようだ

>>525
てーい( ゚∀゚)=○)`Д゚)<・;'

もうひとつの方が佳境に入った
こっちの更新が少し空いても堪えてつかあさい

>>527
てーい( T∀T)=○)`Д゚)<・;'

早くしないと俺のてーいがとーうされて大変てーいな事になるぞとーう!

今まさに向こうがイイトコだからな、のんびりてーいしてようぜ

1 てーい

2とーう

3てーい!

更新したと思ったじゃないか。4てーい

自分のSSが進まないからこっち来てる5てーい

6てーい

7てーい

メンテあけたよ8てーい

9てーい(´・ω・`)

え?これ何カウントかまでに投下しないとヤバイ感じ?
今日中にあっちが完結するので、もうちょい待ってくらはい、10てーい

のんびりてーいだろ?そんなに焦るなよ11てーい!

まーつーわ 何時までもまーつーわ 12てーい

テーイ

>>543
空気嫁てーい( ゚∀゚)=○)`Д゚)<・;'

僭越ながら15から開始

15てーい

16てーい

せめてsageてやれ
17てーい

青春18てーい

てーいは、期待の数19てーい

20ててててーーーい!!

20てーい

さっき終わったあっちでも幼馴染がてーいとか言ってた

>>551
てーいダウトで一晩枕足バタしてろ22てーい

>>552
書き込んでる間に先を越されたorz

あっちがおわった24てーいっ!!

>>553
てーいを言わないとか万死に値する24てーい

「25てーい」トーウ

幼友と一緒にお26入りてーい!

>>555-557
ここで「のんびりてーい」だったよな?

…てめぇらまとめててーいがとーうでてーいてーいだ

渾身の28とーう

おはようございます。29てーい

もういい加減やめとけ
俺の存在くらいつまらんから

29食いてーい!

待たせた
とりあえずちょっとだけ投下する


…翌朝


男「おはよおっぱい」

幼馴染「おはようございます」

幼友「おはよー」

男「最終日、昼過ぎには帰路につく事を思えば、チャンスは短いです」

幼馴染「凄まじく気が焦ります」

幼友「余裕しゃくしゃくでーす」

男「…と言っても、もう寒いので朝マズメの恩恵は薄いです。せっかくなので旅館の朝食を頂いてから、すぐに出ましょう」

幼馴染「ご飯に焼き魚、生卵、お味噌汁と味付け海苔とお漬物」

幼友「正しい日本の朝食だね、家じゃ滅多としないけど」

男「酒を浴びた次の日は、こういった朝食が格別に美味いものです」

幼友「未来の嫁、メモった?」

幼馴染「面倒そうなので聞こえなかった事にします」

これはやばいよな
http://bit.ly/1iUQoCy


男「さて、釣り場に戻ってきました」

幼馴染「早く竿をてーいさせて下さい、大きなバスを釣らなくてはなりません」

幼友「ふっふっふ、無駄だよ幼馴染くん。私のキロフィッシュを超えられるとでも?」

男「俺は今日は基本的に幼馴染への個人レッスンに集中します」

幼馴染「そう言うと男は自らの竿を露出し、私の手を半ば無理矢理にそこへと誘う。それがこの個人レッスンの名を借りた、愛の調教の開講となった。私が恥じらいに目を背けようと、男はそれを気にする事もなく寧ろ下卑た笑いさえ浮かべt」

幼友「幼馴染ちゃん、実はちっとも焦ってなくない?」

男「幼友ちゃんも質問やトラブルなどあったらご遠慮なく。使いたいルアーがあったら言って下さい」

幼友「若干の依怙贔屓に不満を感じつつ、今日もまずはラバジで大物を狙います」

幼馴染「目指せ10キロ超え!」

男「それ、世界記録クラスです」

キテ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━イ !!!!!


男「この辺りは水面下数十センチまで立ち上がった水草の密生地になっています。その中に潜むバスを狙いましょう」

幼馴染「なんだか難しそうです」

男「どんなルアーを使うか次第です。まずは昨日使って慣れているスピナベで攻めていきます」

幼馴染「なるほど、これなら水草にかかり難そうです」

男「ただしリーリング中は常に水草の抵抗を受けるので、ヒットした場合は強いアワセが必要となります」

幼馴染「それでラインが切れたりしないのでしょうか」

男「今日はスプールを予備で持ってきていたPEラインが巻かれたものに替えておきました。まず心配ありません」

幼馴染「ぴーーーライン?」

男「禁止用語じゃありません。伸ばす棒の間に『い』が入る『ぴーいー』ラインです」

幼馴染「どんなものなのでしょう」

男「複数の細い糸を編み込んだラインで、ナイロンやフロロカーボンのラインの数倍の強度があります」

幼馴染「昨日は何を使っていたのでしょうか」

男「フロロを使ってもらっていました。感度に優れた普通のラインです」

幼馴染「なぜ伏字なのでしょう」

男「いちいち禁止用語にしないで下さい。『□』じゃなくカタカナの『ロ』で、『ふろろ』です」


幼馴染「てーい!」シュピッ

男「ナイスキャスト、次々休まず攻めていきましょう」

幼馴染「『ガンガンいこうぜ!』ですね」

男「ルアー釣りのスタイルはそれに尽きます」

幼友「『命を大事に』」ボソッ

男「…まあ、水際ですからそれも大切な事です」

幼馴染「今日の私には余裕がないので『ガンガンいこうぜ』のスタンスは変えません、てーい!」シュピッ

幼友「『じゅもんつかうな』」ボソッ

男「釣れる呪文があるなら知りたいです」

幼馴染「あくまでガンガンいきます、てーい!」シュピッ

幼友「『めいれいさせろ』」ボソッ

幼馴染「そこのマネマネ、うるさいです」


幼友「ひっとおおぉぉぉー!」ビシィッ

幼馴染「何という事でしょう」

男「大きそうですか?」

幼友「けっこう重い…!でもあんまり暴れない…!?」

幼馴染「フィッシュオフ!フィッシュオフ!」

幼友「ひどっ…やっぱ『じゅもんつかうな』だわ。とーう!…うわー!?何これー!」

男「ああ…ナマズでしたか」

幼友「地震クルー!?」

幼馴染「おめでとうございます」

幼友「外道だと分かった途端にそれか」


幼馴染「私もきました!…てーい!」ビシィッ

男「おお、忙しいです」

幼友「フィッシュオフぷりーず!」

幼馴染「でも、あんまり暴れません…てーい!うわ、蛇です!?」

男「カムルチーです。そう大きくないので抜き上げちゃって下さい」

幼友「かむるちー?なんか沖縄の魚みたいな名前ですね」

男「沖縄っぽいですが、朝鮮半島での呼び名です。いわゆる雷魚なので…」

幼馴染「てーい!…男、外して下さい」ヒョイッ

男「…噛まれないように気を」カプッ

幼友「雷、鳴るといいねー」

幼馴染「ねー」

支援てーい

ここで男が幼友のおっぱい揉む→幼馴染の雷が落ちる、って寸法よ、へへへ

1とーう

2てーい

3とーう

幼友とエッチ4たい

>>576
センスない上に面白くない出なおせてーい( ゚∀゚)=○)`Д゚)<・;'
センスない上に面白くない出なおせてーい( ゚∀゚)=○)`Д゚)<・;'
センスない上に面白くない出なおせてーい( ゚∀゚)=○)`Д゚)<・;'
センスない上に面白くない出なおせてーい( ゚∀゚)=○)`Д゚)<・;'
センスない上に面白くない出なおせてーい( ゚∀゚)=○)`Д゚)<・;'


幼友「男さーん、違うルアー使いたいですー」

男「では幼友ちゃんも、トップウォーターにチャレンジしてみましょう」

幼馴染「ポッパーでしょうか」

男「いいえ、お酒好きな幼友ちゃんにピッタリなルアーがあります」

幼友「そんな言い方したら、私がすっごく酒豪みたいじゃないですか」

幼馴染「…みたい……?」

男「こちらです…ビッグバドォー」トテトテンッ、ホワンホワァーン…

幼馴染「今のは確かに旧ドラえもんですが、何か違うような」

男「しまった、今度はタイトルコールでした」


幼友「だから旧ドラえもんが道具を出す時は『ピョン、キカカキーッ』ですってば」

幼馴染「いいえ、『ピャコ、キコキコキコーン』です」

男「自分が発端とはいえ、きのこ×たけのこ戦争くらいどうでもいいです」

幼馴染&幼友「……あぁ…?」ピキッ

男「え?」

幼友「…男さん、どっち派ですか……?」

幼馴染「男は私の彼氏なのですから、タケノコひと筋に決まっています」

男「いや…どうでも…」アセアセ

幼友「はあぁ…?あの甘いチョコと甘いクッキーの、しつこい組合せがいいっての?」

幼馴染「甘々の組合せがダメなら、何故おつまみではしょっぱいクラッカーとしょっぱいチーズを組み合わせるのでしょう」フッ…

幼友「違う食べ物の話にすり替えないでくれるかなあ…?」チッ

幼馴染「それで、男の意見はどうなのでしょうか」

男「俺はパイの実が好きです」

幼友「ぱいの実?」ムギュ

おっ…ぱいの実はいいよね

おっぱいはいいよね!

おっぱいおっぱい!

お前らストレート過ぎるだろ…もっと紳士としてのたしなみをだな…

>>583
遠慮するなよ
ほれ( ゚∀゚)つおっぱい

なんだ、ちっぱいの方が好きなのか
ほれ( ゚∀゚)つ てーい

責任をもって両方ありがたく頂戴します

>>585
ロリ巨乳じゃないな…ごほん、なんでもございません


男「で、このビッグバドですが」

幼友「なんだか冗談みたいなルアーですね…釣れるのかなー」

幼馴染「さっきトップウォーターと言っていた割には、リップがついています」

男「その通り、このリップで水を受けてクランクに近い動きをします」

幼友「じゃあ潜るの?」

男「いいえ、ビール缶を模したこのボディの高すぎる浮力によって、潜る事はできません」

幼馴染「潜りたいのに潜れない…なんか可哀想です」

男「では代わりに幼友ちゃんの谷間にダイブしましょうか」

幼馴染「てーい」ボフッ、ムニュッ

幼友「あっ…や…幼馴染ちゃんっ」

男「くっそ…間に合わんか」

幼馴染「ふふふ…精神的ダメージを負いつつも、防いだぞ…ぐふっ」ガクッ


幼友「とーう」シュルルルル…タッパーン

幼馴染「ものすごい飛びようです」

男「そこからゆっくりと巻いていって下さい。テールのスプーンをカチャカチャ言わせるイメージです」

幼友「ゆーっくりねー」カチャコチョカチャコチョ

幼馴染「見た目も冗談なら、アクションも冗談みたいなルアーです」

男「これが意外とデカバスキラーなのです」

幼友「とーうとうとう…うわっ」カチャコチョ…バシャッ

幼馴染「今、何か食ってきました」

男「たぶん30cmにも満たない小バスでしょう。たまーに針掛かりしますが、まずバドは食えません」

幼友「てゆーか、食おうとするのがすごいわ」

男「過去に親鳥の後ろをついて泳ぐ水鳥のヒナが、バスのアタックを受けているのを見たことがあります」

幼馴染「食物連鎖の下克上です」

男「ちなみに俺は夜に川でシーバスを釣っていて、川鵜を釣った事があります」

幼友「川鵜って、黒い鳥ですよね」

男「アワセと同時に空に引っ張られたのは初めての経験でした」


幼馴染「男、あとどの位の時間がありますか」

男「焦らないで、じっくり狙っていきましょう。気持ちが先走ってはここぞというチャンスを逃します」

幼馴染「そうはいっても焦ります」

幼友「ふははは、焦るだけ無駄というものだよ!幼馴染ちゃん!」

男「大丈夫、きっと釣れます」

幼馴染「…男を信じます、てーい!」シュピッ

幼友「…きたーっ!」ビシッ

幼馴染「!!」

男「おお、よく引いています。ドラグを出しながら、ゆっくりいきましょう」

幼馴染「き、きっとナマズです」

幼友「うわー、皿洗いしたー!」ドバドバッ

男「バスのようですね、ただ皿洗いではなくエラ洗いです」

幼馴染「……いいな…」


幼馴染「…と思ってたら、こっちもヒットです!」ビシィッ

男「おお、ちょっとファイトしてて下さい」

幼馴染「大丈夫…残念ながら、あまり大きくなさそうです。でも、バスでありますように…」

幼友「男さん、タモー!」

男「おっけーい、ナイスサイズです。40cmまでは無さそうですが」

幼馴染「てーい!」バシャッ

幼友「ん?幼馴染ちゃんの、ナマズや雷魚じゃなさそうだけど…」

男「ああ、あれはハスです」

幼馴染「そのバスを狙ってる身としては、嫌がらせとしか思えないネーミングは何なのでしょう」

幼友「名前だけ惜しい!」

男「幼友ちゃんのバスは…重さは915gです。はい、リリースしてあげて下さい。幼馴染、すぐ行きます」

幼馴染「男、車にマジックは無いでしょうか」

男「…点々を書いても、バスにはなりません」


男「ポイントを変わります。おそらく時間的に、これが最後の移動になります」

幼馴染「気合い入れます」

幼友「余裕しゃくしゃくでーす」

男「ここからは、幼馴染には何としてもキロサイズを釣ってもらうために、ちょっとセコイかもしれないソフトルアーを使って頂きます」

幼友「私は引き続きビッグバドでデカイの狙いまーす」

幼馴染「この際、プライドは捨てて何でもします」

男「別にルール違反というわけではありません、堂々といきましょう」

幼馴染「このポイントはどういう所なのでしょう」

男「湖に川が流れ込む、瀬と深場の入り組んだポイントです。ベイトとなる小魚も多く、一発を狙うには適しています」

幼友「目指せ、記録更新!いくぞー!」ポヨヨーン

男「見てませんね…幼馴染、おまじないです…」チュッ

幼馴染「…がんばります」ニコッ


男「それでは、このソフトルアーを使ってもらいます」

幼馴染「オモリがついていませんが」

男「ノーシンカーで、ストレートタイプのワームの重心部分にマス針をチョン掛けしています。軽くて難しいですが、まずはキャストしてみて下さい」

幼馴染「てーい」

男「瀬になったところに落とし、自然に流します。ノーシンカーなので流れがあるところではほとんど沈みません」

幼馴染「ほほう」

男「流れが弛んで沈み込んでゆくのを待ち、竿を横に寝かしたまま小さくツンツンとアクションを入れます」

幼馴染「…バカじゃないのっ…この鈍感男っ」ボソッ

男「ツンツンという言葉を使った俺が悪いのか」


男「瀬に流されてきたミミズのイメージです。小さくアクションすると『く』の字にフニフニと動きます」

幼馴染「ミミズです、美味しいです、食べるといいです」ツンツンツン…

男「そうそう、あまり引き過ぎると浮き上がってしまうので、あくまで小さく…時には間をとりながら」

幼馴染「むう、だめでした」

男「ルアーが軽いので、スプールの糸に弛みができていないかは時々チェックして下さい」

幼馴染「てーい」シュピッ

男「さすが、渓流でスプーンを投げた経験があるだけにナイススナップ。軽いルアーでも上手く投げています」ウンウン

幼馴染「もっと褒めてもいいですよ」

男「幼馴染、格好いい!」

幼馴染「可愛いの方が嬉しいです」

男「幼馴染、可愛い!」

幼馴染「もうひと声!」

男「幼馴染、ロリ可愛い!」

幼馴染「喜んで良いのでしょうか」

幼馴染、エロ可愛い!

幼馴染、胸ぺったん可愛い!

幼馴染、てーい可愛い!

どうせ4とーうとかだろ?って覗いたら更新きてた

幼友もバドガール可愛いとーぅ


幼友(なーんか、イチャイチャやってるねえ…妬けるわ、全く)

幼友(…だからって略奪愛しようってんじゃないけど)

幼友(でも、意地悪はしたくなっても仕方ないよね…?)ニヤリ

幼友「男さーん、助けて下さーい」

男「どうしましたかー」

幼友「ルアーの針が服に刺さっちゃって…」

男「ふう…どこでしょう、針のカエシは潰しているのですぐ取れるはずですが」

幼友「それが、トリプルフックの内二本が刺さっちゃってて…ほら、ここ」ポヨーン

男「ちょ…胸ですかっ」ブフォッ

幼友「針先が怖くて上手くとれないです、お願いできますか?」

男「幼馴染に頼んで…」アセアセ

幼友「女の子に頼むんなら自分でやっても一緒じゃないですかー」

男「わ、解りました…とります」ソーッ

幼友「あれー、ブラの生地まで引っかかってるみたい…ちょっと緩めますね」プチッ、タユン…

男「はぅあ」ズキューン


幼友「あれー?どうしたんです、変な声出して…もしかしてヤラシイ事、考えちゃいました…?」

男「めめめ滅相もない!」ドキドキ

幼友「だったらちょっとくらい当たっても構いませんから、服が破れないようにお願いします」グイッ…ムニュッ

男「はわわわわわ…」

幼友「…とれました?」フニフニ

男「もも…もうちょい……とれたっ!とれました!」

幼友「ふう、ありがとーでした」

男「どういたしまして…」

幼友「…男さん?」

男「は、はい」

幼友「……えっち」クスッ

男「はぅ」

幼馴染「お帰りなさい、幼友はどうかしたのですか?」

男「イイエ、ナンデモナカッタデス」

幼馴染「…怪しい」


幼馴染「てーい!」ビシィッ

男「おお、引きはどうですか?」

幼馴染「いまいち」ダバダバダバ

男「それでもちゃんとバスです、30cmくらいでしょうか」

幼馴染「もっと大きいのを…」チャプン

男「幼馴染…気負い過ぎないようにしましょう」

幼馴染「でも」

幼友「きたーっ!大きいかもー!?」バシャアッ

男「…悪いですが」

幼馴染「いいです、行ってあげて下さい」

男「幼友ちゃん、すぐ行くので大事にファイトして下さい!」

幼友「うわー!ドラグ止まらないー!」

幼馴染「………」シュピッ

ダイジニ ダイジニー!
オモイデスー!ウデガー!
モウチョット…モウチョット…

幼馴染「………」シュピッ

ナガレノ キツイホウニ ハシラセナイヨウニ…!
ソンナコト イワレテモー!
ウマイウマイ…サカナ ツカレテルヨー

幼馴染「………」ツンツンツン

モウチョイ、ヨセテ…!
エ、ムネヲデスカ?
ソッチハ ヨセナクテモ ジュウブンデス!

幼馴染「………」シュッ

オッケー!キャッチ デス!
ヤッター!キロクコウシン…!?
チョット マッテ…ハカッテ ミマス

幼馴染「………」ツンツンツン

オオ、オミゴト デス!1200gオーバー!
ヤッタ…!
スゴイデス!40cmハ オオキク コエテマス!

幼馴染「………」ピシュッ

あああああ・・・・

幼馴染支援てーーい!

幼友支援とーーう!!

男支援アッーーー!!

>>395 >>433です >>453もです

オレは幼馴染を4円するゼッーーーート!!

Love is Some All
今日もいい日だっ!!ばいちっ!!

>>592 の最後がすげーいい

>>607
前々から思っていたが、くどい、寒い

支援ならsageてーい


幼馴染「………」シュッ

男「いい感じに使えています」

幼馴染「………」ツンツンツン

男「でも…幼馴染、そろそろ」

幼馴染「………」シュピッ

男「今回は幼友ちゃんにツキがあっただけです」

幼馴染「………」ツンツンツン

男「…もしくは、今日の俺の判断が悪かったかもしれません」

幼馴染「………」ピシュッ

男「昨日も言ったように、幼友ちゃんに釣り負けたからといって俺が変な気を起こすような事は…」

幼馴染「………」ツンツンツン

男「幼馴染…」

幼馴染「…次を、最後の一投にします」

男「…見守っています」


幼馴染「………」スーッ

男「…幼馴染」

幼馴染「……?」ピタッ

男「一緒に、言いましょう」

幼馴染「……男…」

男「振りかぶって、手首のスナップを意識して」

幼馴染「はい」

男「キャスト先をじっと睨んで」

幼馴染「はい」

男「その先にバスがいるとイメージして…!」

幼馴染「いきます…!」


男&幼馴染「てーーーい!!!」シュパァッ

.

俺&幼友「とーーーう!!」

>>613
とーう( ゚∀゚)=○)`Д゚)<・;'


男「流して…待って…沈み始めてから、アクションを入れて」

幼馴染「ていていていっ」ツンツンツンッ

男「たまに止めて…」

幼馴染「………」ピタッ

男「ワンアクションだけ」

幼馴染「ていっ」ツンッ

男「……ん?」

幼馴染「…根掛かった……最後がこれですか…」シュン…

男「…いや」

幼馴染「?」

男「アワセろ!幼馴染っ!」

幼馴染「て、てーーいっ!!」ビシィッ

きたか…!!

  ( ゚д゚) ガタッ
  /   ヾ
__L| / ̄ ̄ ̄/_
  \/   /


幼馴染「う…わ…!?ドラグが…!」ジィーーーーッ

男「やっぱり…!この食い方はデカイです!」

幼馴染「すごく重い…!けど、あまり暴れません…ナマズ…!?」グググッ

男「いや、頭を振っています…」

幼馴染「エラ洗いしません…!」

男「本当に大きなサイズのバスはエラ洗いが少ないものです」

幼馴染「…水面に出ます!」ドバァッ

男「大きい…!」

幼友「どうしたの…!?うわ、デカいっ!」

男「大事に…時間をかけて!」

幼馴染「これを釣ったら…男が褒めてくれる…!」

幼友「幼馴染ちゃん…」


幼馴染「あ…だめ…!暴れます…!」ダババッ

男「…がんば」
幼友「頑張れ!幼馴染ちゃん!男さんの彼女なら、釣れるよっ!絶対、釣れるからっ!!」

幼馴染「幼友…」

幼友「タモ、すたんばーい!!」シャキーーーン

男「いい感じです、魚が横になりかけています!」

幼友「あとちょっとー!いけーっ!」



幼馴染「……てーーーいっ!!」



.

神「私だ」

なんだお前だったのか

いいや俺だ

>>619は神の仕業だと言いたいのか、神が釣れたという意味なのか

バスのリリースは犯罪です

すんません、今作内で表記してませんでした
一応この話の舞台は有料の管理釣り場という設定で、淡水編の>>265>>267あたりで書いてます
違法放流は、ダメ絶対

なんか追いつこうとして読んでたらナビのネタが紛れ込んでてニヤけた

てーい


…帰り道


幼友「男さん、運転に疲れたら交代しますからね?」

男「ありがとうございます、今のところ大丈夫」

幼馴染「………」

幼友「幼馴染ちゃん、元気出しなよ…」

男「…最後のファイト、本当に惜しかったです」

幼馴染「悔しいです…まさかキャッチ寸前でまた暴れだすとは」

幼友「もう完全にとったと思ったんだけどなー」

男「たぶん50cmオーバー、重さは2000g超えだったと思います」

幼馴染「ううう…」グスッ

幼友「手がすっぽり入りそうな口してたもんねー」


男「…でも、釣らなくて良かったのかもしれません」

幼馴染「…え」

男「初めてのバス釣りで、釣って良いサイズじゃありません」

幼友「そんな意地悪言っちゃだめですよう」

男「意地悪で言うんじゃないです。ランカークラスは長年狙って、憧れて…その末に手にする事に価値があるものです」

幼馴染「ランカークラス…」

男「最初の釣行からそれを果たしてしまったら、その後の目標を見失ってしまいます」

幼友「うーん、解らなくもない」

男「かくいう俺も、初めてのランカーサイズはバス釣り三年目にしてようやく手にしました。それはもう嬉しかったです」

幼馴染「…男でも、三年かかったのですか」

男「最初はなかなか40cmを超えない、次は45cmに壁があり、その後の5cmの壁はとてつもなく高い…48cmは出るのに、どうしても50cmを超えませんでした」


男「他の釣りでも同じです。シーバスの80cmオーバー、更には90cm、100cm…俺もまだメーターは超えられていません」

幼友「メーターって、すごい話ですよね」

男「マダイの80cm、チヌの60cm、アイナメの60cm、ヘラブナの尺七、岸からの一円玉メバル、渓流の尺半、イシダイなどもサンバソウではなくクチジロやクチグロサイズ…憧れを挙げればキリがありません」

幼馴染「…先は長いのですね」

男「おそらく一生かかっても、まだ見ぬ大物はたくさん残す事になるでしょう。…幸せな事です」

幼友「いい趣味ですよねー、釣り」

男「バス釣りの後で言うのもなんですが、誰かが殺した生き物を食べる事しか無い昨今、釣りは自らの手で相手の命と駆け引きをする数少ない機会だと思います」

幼馴染「魚は美味しいです」


男「…そんな趣味を気の置けない仲間と共に楽しめる、俺は幸せ者の極みです」

幼友(…仲間…か)

幼馴染「次はいつ釣行に臨みますか」

男「こんな遠出はなかなかできませんが、近場の釣りならいつでも。…最近は二人の掛け声が聞こえない釣り場を寂しく感じるようになってきました」

幼馴染「てーい」

幼友「とーう」

男「また、すぐに誘います。都合があえば来て下さい」

幼友「…男さんが寂しがったらいけないもんね」

幼馴染「仕方ないから付き合います」


(おしまい)

乙てーい!

しつこいようですが、この話は管理釣り場でのバス釣りを題材に書いたつもりです。
遊漁が認められた管理釣り場以外ではブラックバスなど外来魚の放流やリリースは違法なので絶対にしないで下さい。

完結まとめのスレでも書きましたが、このブラックバス編をまとめサイトに載せて頂ける場合は、必ず>>631を載せて下さい

乙ー

乙! これはブラックバス編が終わりってことでこの話が完結編ではないよな!?

乙でした。楽しかったです。
また書いて下さい。

あざっす
このスレはこれからもゆったり続けます
短い魚種別のオムニバス形式とか、三人の日常とかをまったりと
…いつか、そんなやり方で2スレ目とかいったら怒られるだろうか

最近は釣りssが多くて喜ばしいばかりだね(ニッコリ)

>>636
2スレどころか20スレくらい続けてくれても良いのよ?


幼友にはこの曲を

http://www.youtube.com/watch?v=K4fwo7w4AoM

>>640
泣かすない、コンチキショー
歌詞ググっちゃったじゃん

さて、早速だがまだ書きためきってないけど閑話をひとつ投下予定

>>640
イントロとジャケ画だけで…

(いや俺も最初のh抜けよとか思ったけどさ…)

乙でした!
最初から最後までとても面白かったです。
また書いてください!!

すまんー、ちょっと教えてくれまいか
完結作をまとめるスレに、このブラックバス編をこんな風に乗せたんだが

414 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2013/12/17(火) 12:58:42 ID:1TYXCNqA
男「釣りロマンを求めて」幼馴染「ブラックバス編です」
男「釣りロマンを求めて」幼馴染「仕方ないから付き合います」 - SSまとめ速報
(ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1378509317/)
レス番297からが今作です
もしまとめサイトさんに載せて頂ける場合は、レス番631を必ず載せて下さい

そしたらこんなレスがついたんだ

418 名前:以下、名無しが深夜にお送りします[sage] 投稿日:2013/12/18(水) 03:06:23 ID:kmr8i8JQ
>414
スレタイ読め

これは完結スレに載せたいなら自スレの再利用じゃなく新スレたててやれって意味かな
それか完結スレにまとめサイト宛のメッセージを添えるなという意味なんだろうか

両方なのかもしれないんだけど、今イチ意味が掴めないんだ

スレ自体は完結してないだろって事じゃない?

やっぱそうかな
まだまだ残ってるのに同じシリーズで新スレたてるのも抵抗あるし
完結「スレ」じゃなく完結「作」をまとめるスレだから問題ないかと思ってたんだけど

あそこは基本はだけどこの話はもう続かないよ、綺麗に終わりました、って作品の申告場所だと思われ。
ここはシリーズで続いているからね。まだ申告必要はないってことじゃないかな。

そっか、ありがとう納得した


…男の作業部屋


男(…あと鯛ラバの60gヘッドが20個と70gが15個、バス用ラバジの1/2オンスが10個と1/4が20…)

男(緑ラメのマニキュアが足りないかも…)ペタペタ

男(それからヘラ用の針ハズシが4本…辣韮竹材は充分あったはず)

男(今日は火曜日だから、今週の平日の内には発送したいところ)

男(来週もチヌ用ラバジとヘラ浮きのオーダーが詰まってるから…追い込まないと)

男(うへぇ…マニキュアの臭いで気持ち悪くなってきました)クラクラ

男(…でも、こないだの旅館利用でお金使ったし)

男(あ、そうだ…叔父さんの店からもバックオーダー請けてました)

男(塗装済みのヘッド、結構あったはず…あれを全部納めれば稼ぎは大きいな…)ゴソゴソ

男(今日が…10日か、大丈夫…いけそうです)


……………
………


…二週間後、昼間


幼友(…ビール、日本酒、ウイスキーと炭酸水、焼酎は…芋でいいよね)

幼友(せっかくだからロックアイスも買っとこうか)

幼友(あ、いっけない…お酒ばっかりじゃダメじゃん)

幼友(烏龍茶と…ジンジャーエールでいいか)

幼友(お兄に車出してもらっといて良かった…飲み物担当、荷物が重いわ…)

幼友(…いったん荷物を置きに帰って、それからもう一度ひとりで出ようかな)

幼友(あれこれ迷う買い物なんか、お兄を連れてったら怒られちゃう)


………


幼馴染(二品…三品…四品、あと…そうかアレもあるから五品…)

幼馴染(出来あい物も少しは持ち寄るので、充分でしょう)

幼馴染(さて…下拵えだけしておくものから、片付けますか)

幼馴染(ふっふっふ…鶏モモは半月前から買って冷凍しておいたのです。昨日や今日に買うなんて愚かな事はしません……)

幼馴染(はわわわわ!でも解凍忘れてた…!)

幼馴染(漬け込む時間が…足りるかな…)


………



店員「いらっしゃいませー」

男「予約してた『男』です」

店員「男様…はい、ご用意できております。持ち帰り時間は何分くらいでしょうか」

男「三十分くらいです」

店員「かしこまりましたー」

男(自分でこんなところに来るのは久しぶりです)

男(…お……)

男「すみません、これも三つ…別の箱で」

店員「三つですね、かしこまりましたー」

男(…そろそろ夕方です、幼馴染を迎えに行くのは…あと一時間)

店員「ありがとうございました、お気をつけてお持ち下さい」

男(…おぉ、外…やっぱり寒いです)


……………
………


…1時間半後、幼友宅


ピーンポーン…

幼友「いらっしゃーい」ガチャッ

幼馴染「寒いです、早く入りましょう」

男「おはよおっぱい…は夜だから言えないので、何と挨拶すればいいでしょう」

幼友「普通に『今晩は』でいいんじゃないですか」

幼馴染「いいから早く入れて下さい」

男「そんな…前戯も無しに」ポッ

幼馴染「お前、外な」

男「ごめんなさい、早く入れて下さい」


幼馴染「じゃあ、台所を借ります」

幼友「どーぞー」

男「おお、愛しのコタツ!」

幼馴染「暫く寛いでて下さい」

幼友「喜んでー」

男「物を運ぶ時は言って下さい」

幼馴染「ラップやホイル、勝手に使います」

幼友「好きにして」

男「フッ…好きにされる覚悟はあるのかい、子猫ちゃん」

幼友「やーん、灯りは消してね」ポッ

幼馴染「お前、本当に外出るか」包丁キラーン

男「すみません、調子こきました」

続きはよ~はよ~

幼馴染に俺のブラックバスをてーいしてほしい

>>656
外道がなんだって?


………



幼馴染「ではテーブルセットして下さい」

幼友「コタツだけどね」

男「隣に卓袱台を並べてお酒やトレーを置きますか」

幼馴染「コンロ、出てるでしょうか」

幼友「すたんばーい」

男「ガスも替えています」

幼馴染「ではこの鍋を温めておいて下さい」

幼友「ひゃっほーう、チーズフォンデュ」

男「これはまた、オサレなものを」

幼馴染「白ワインを多めに入れているので焦げつきにくいと思いますが、たまに底をかき混ぜてて下さい」

男「混ぜたヘラは、その後舐めても」

幼馴染「だめです」


幼馴染「料理、これで全部です」

幼友「すごーい、豪勢!」

男「では、お酒を注ぎます。幼友ちゃん、スターターは?」

幼友「もちろんビールです…って、相変わらずの発泡酒ですけど」

男「ふっふっふ…買ってあるんだな、プレミアムで金色なニクい奴を」

幼友「まじですか、頂きまーす!」

男「氷水に浸けてキンキンです、ふた缶しかありませんが…」

幼馴染「じゃあ、私も最初はビールを頂きましょう」

男「……ふた缶」

幼馴染「頂きます」ニコッ


幼友「…BGMはっ!?」

男&幼馴染「Xmasオムニバス、セットおっけー!」

幼友「チキンはっ!?」

男&幼馴染「骨付きホカホカ、香りよーし!」

幼友「メインディッシュはっ!?」

男&幼馴染「チーズフォンデュ、トロトロ具合絶妙!」

幼友「おつまみはっ!?」

男&幼馴染「ミモザサラダ、サーモンのマヨ焼き、何故か豚の角煮、こってり!」

幼友「部屋の飾り付けはっ!?」

男&幼馴染「片付けが面倒なだけなので、なーし!」

幼友「乾杯のお酒はっ!?」

幼馴染「プレミアムよーし!」

男「発泡酒よーし…」


男「では…三人で過ごすイブに、乾杯ー!」

幼馴染「めりくり、てーい!」

幼友「はぴくり、とーう!」

.

俺「めりーてーい!」

幼馴染のプレミアムがプレミアムで男がてーいか…

俺は独りなんだが。

淋しい。

>>664
・゚・(ノД`)ヽ(・ω・`)てーい

ははは、何を言ってんだ?

今年のクリスマスは中止だろ?

クリスマスはここ何年もやってないはずだが

みんなすまねえ…


幼友「それにしても、今年は後半からめっきり釣りにハマッちゃいましたねー」ハフハフ

男「してやったりです」グビグビ

幼馴染「思えば最初は海釣りの二日目、私が幼友との約束を忘れ掛けてたのが始まりでした」

幼友「そもそもが酷い話だわ」

男「でも二人とも釣りのセンスは良いです。…発泡酒おかわり」

幼馴染「ビギナーズラックという言葉もあります」

男「いや、釣れる釣れないだけでなく、キャストやアワセなど…なかなか思い切りがあります。初心者ならもっとおっかなびっくりなものですが」プシュ

幼友「んー、だってねー」モギュモギュ

幼馴染「男の釣竿を使っていますので」チビチビ

男「…俺が貸している道具は、そんな高級品ではないのですが」

幼友「いや、そうじゃなくて」ゴキュゴキュ

幼馴染「折れてもいい位に思って使っているのです」

男「もう貸さねえ」


幼友「鶏モモにかぶりついて、ビールで流し込む…なんという幸せ」プハーッ

男「チーズフォンデュ、じゃがいもを浸けるのが抜群です」アチアチ

幼馴染「私はアスパラを浸けるのが好きです」フウフウ…パクッ

幼友「男さん、今までに釣った魚で一番でっかいのって、どんなですか?」

男「長寸で言うと…まあウナギなどは例外として、やはりシーバスの97cmになります。チューハイぷりーず」

幼馴染「それはどのくらいすごいのでしょう」

男「正直、すごくはありません。まずはメーター超え…いつかの夢は120cmです」プシュ

幼友「メチャクチャな大きさに聞こえますね」ハフハフ

男「それでもシーバスの1.2mはなんとなく納得できませんか?…むしろもっと小物の印象のある魚の記録の方が耳を疑います」ゴキュゴキュ

幼馴染「ほほう、例えば」

男「マアジの50cmオーバーとか」

幼友「まぁじぃー?」ドヤッ

幼馴染「てーい!貴様、幼友の皮を被ったオヤジだな!」


幼馴染「確かにマアジのそのサイズは、スーパーに並んでいるのが想像できません」モグモグ

幼友「他には、そういう面白い記録ないんですか」

男「結構なんの魚にも記録はあるものです。…イカナゴって解るでしょうか」ハフハフ

幼友「くぎ煮の?」

男「あれ、30cmに迫ります」

幼馴染「五寸釘どころの話じゃありません」

男「それからサヨリですが」ゴキュゴキュ

幼友「口紅してるやつですよね」

男「40cm超えます」プハーッ

幼馴染「それ、サンマでしょう」


男「大きさの記録も面白いですが、俺は珍しい外道が釣れるのが好きです。角煮最高」モギュモギュ

幼友「このド外道がぁっ」

幼馴染「外道というと喜ばれないイメージですが」

男「そればかりが釣れると嫌になりますが、たまに思わぬものが掛かると楽しいものです」

幼馴染「例えばどんな釣りで、どんな外道が掛かるのでしょう」

男「アジをサビキで釣っている時の小さめなカマスとか、投げ釣りでのイイダコ、大物ではサーフでのシーバスルアーにヒラメなど…これは外道と言ってはいけないレベルですが」

幼友「そういえばマダイ釣ってた時のグチやカサゴも外道だったんだよね」

男「更に珍しい外道だとノマセ釣りをしていてのマトウダイや、チヌを狙ってる時のアカエイ…これはちょっと怖いです」

幼馴染「エイって毒針があるのでしょう」チビチビ

男「刺された事は無いですが、命に関わるようです」

幼友「エイッ」ギュッ

男「はぅあっ」ムニュッ

幼馴染「ちょ、ネタで男に抱きつかないで下さい!」


幼友「それでは男さんが買ってきたケーキでーす」

幼馴染「待ってました」ホクホク

男「お気に召すと良いのですが」

幼友「じゃーん」パカッ

幼馴染「ブッシュドノエルです、実に甘美なオーラを放っています」キラキラ

男「切り分けましょう…俺は小さめでいいです」

幼友「私、このチョコの葉っぱがのってるところがいーなー」

幼馴染「残ったところでいいから、大きく!」

男「甘い物にはウイスキーです」

幼友「ロックアイスありますよー」

男「素晴らしい…銘柄は何でしょう」

幼友「だるまです」

男「日本人ですね、ロックでお願いします」


幼馴染「甘ーい…幸せ…」トローン

幼友「チョコと洋酒って合いますよねえ」コクッ、カラカラ…

男「同感です、俺は饅頭とビールでも飲める人間ですが」

幼馴染「贅沢だと思うのですが、甘いクリームのケーキを食べると香ばしいチーズケーキが恋しくなります」

男「いつもそう聞いているので、そっちに小箱があるのです」

幼友「開けるよ……うわ、プチサイズのベイクドチーズケーキ」

男「いい色だったので」

幼友「さすがですな、男さん」

幼馴染「一生ついていきます…」


幼友「プレゼント交換ー」パチパチパチ

幼馴染「交換ー」パフパフー

幼友「この小さめな箱が男さんからのですね」

幼馴染「小さい方が期待度は高い!」

男「貴金属ではないです、念のため」

幼馴染「開けます」ピリッ

幼友「………」ドキドキ

男「気に入って貰えるといいのですが」

幼馴染「これは…」

幼友「白のBaby-G、文字盤可愛い…!」

男「釣りに行く時に気兼ねなく着けられると思いまして」

幼馴染「…正直、何か釣り具だろうと思っていました」

幼友「幼馴染ちゃんとお揃い、嬉しいですよー」

男「ちなみにお揃いというわけではありませんが、俺のG-SHOCKも似てます」


男「では、幼馴染のを…この袋が俺のですか」

幼友「私のは箱に入ってる」

幼馴染「すみません、私は収入が無いのでお金のかかったものではありません…」

幼友「あ、可愛い。トンボ玉のネックレス…もしかして」

幼馴染「手作りです。箱は100均ですが」

幼友「ありがと…着けてみよ、似合うかな?」

男「今日の服とも合ってて、幼友ちゃんの可愛さが引き立ちます」

幼友「かっ…」ボッ

幼馴染(……?)

男「うーん、綺麗なトンボ玉です」シゲシゲ

幼馴染「…男、トンボ玉のトップを見るふりして谷間を凝視してませんか」

男「めめめ滅相もない」ギクゥッ

幼友(可愛い…かあ…)ドキドキ

よろしい、戦争だ(#^ω^)ビキビキ


男「俺の方は…」シュルッ、ガサガサ…

幼馴染「うう…自信ないです」

男「ニットキャップ…とネックウォーマー、もしかしてこれも」

幼友「手編みだねー、妬けるねー」

幼馴染「…夜釣りに使ってもらえるかと」

男「嬉しいです。…被ってみます」スポッ…パフッ

幼友「色もベースは黒で落ち着いてるから、オトコの人でも…似合……う……」プッ

幼馴染「とても良く似合ってます。柔らかい毛糸を使ったのでチクチクしないと思うのですが」

男「耳あてからポンポンが垂れててちょっと可愛いですね」テレッ

幼友(猫耳がついてる…気付いてない…)ププッ

幼馴染「男、にゃーって言ってみて下さい」

男「にゃー?」

幼友「ヤバイ、萌える」ズキューン

幼馴染「気に入って貰えて良かったです」

パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
   パシャ テーイ パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ トーウ  パシャ  パシャ パシャ パシャ
 ∧_∧     ∧_∧     ∧_∧  ∧_∧    ∧_∧     ∧_∧
 (   )】      (   )】    (   )】 【(   )    【(   )    【(   )
 /  /┘ .   /  /┘.    /  /┘ └\\    └\\   └\\
ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ      ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ


幼馴染「じゃあ幼友のを開けてみます」

男「けっこう重さのある箱です」パカッ

幼友「えへへー、シブ可愛いでしょ」

幼馴染「焼き物のマグカップ…いい色です、すごく味があります」

男「俺のは同じ焼き物のビアジョッキです、これは嬉しい…素焼きですね」

幼友「そんなに高いやつじゃないんですけどねー。細かい泡が出来てビールが美味しいですよ」

幼馴染「丸っこい葉っぱの型押しがしてあって可愛いです」

幼友「それ、ミモザの葉っぱとフワフワ模様のところが花だって。私も同じビアマグ買ってるんだ」

男「早速、ビールを注いでみるしかありません」

幼馴染「私も、烏龍茶だけどこれで飲みます」

幼友「ミモザの花言葉は『友情』なんだって。そういえば偶然このサラダもミモザだね」

男「ぷはーっ、本当に泡がクリーミーで…こりゃはかどります」

幼馴染「『友情』…三人にぴったりな花言葉です」

幼友「……うん」

はやく幼友にも良い人を見つけてあげて(´Д`)







俺みたいな( ・´ー・`)

下心なしに、幼友と友達になって酒飲みたい

>>681
よう!呑めなくて空気読めないチャラ男じゃん
こんな所でどしたの?

幼馴染みにミモザの花言葉を調べさせよう

あかん、途中だった

ごめん、やっぱあんまり変な展開にはしないでおこう


男「ふう…良いクリスマスでした」

幼馴染「イブでしょう。では、幼友…おやすみなさい」

幼友「ちょっと待った」

男&幼馴染「…はい?」

幼友「今夜は幼馴染ちゃん、私の部屋ね」

男「おおう…そんな展開が、こういうNTRも…ちょっと複雑ですが…無しでもない…いやしかし…」

幼友「何を考えてんですか、そうじゃなくてアナタ達には私を寝不足にした前科がありますからね」

幼馴染「もう懲りてます…けど、たまには女同士のパジャマパーティーも悪くないかもしれません」

男「おやおや…仲間外れですか」

幼友「それとも」

男&幼馴染「…はい?」

幼友「…三人で、寝ます?」


  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /


幼馴染「え、ええと…それは」

幼友「だって、旅館でもそうだったし」

男「なんとなく違う気がします」

幼友「三人、川の字になって」

幼馴染「旅館では私が真ん中でした」

幼友「…今日は誰が真ん中になります?」

男「…おや?」

幼馴染「お、幼友…」


幼友「……冗談、ですよ?」ニコッ


男「ですよねー」

幼馴染「………」

幼友「独り寂しく…おやすみなさい、男さん。残念でしたー」

陶器ビアジョッキに発泡酒注ぐと
泡立ち過ぎて不味い
まめな


………


…真夜中


幼友「すぴーすぴー」

幼馴染「………」

…ピッ

《検索:ミモザ 花言葉》

ピッ…

《1:友情》









《2:密かな愛》

.

>>689
よくジョッキ冷やしてみ


………


…翌朝


幼友「おっはよーう」

幼馴染「おはようございます」

男「ふぁ…おはよ…」

幼友「眠そうですね?」

幼馴染「おかしい…男が『おはよおっぱい』を言わないとは…」

男「…ちょっと寝付けなくて」

幼友「あれあれー?本当に寂しかったんですかー?」

男(…まさかを期待して、壁に耳をつけてたとは言えません)

てーい

ビール飲まない俺には発泡酒とプレミアムの違いがわからない、誰かドラゴンボールで例えて


幼馴染「では、幼友…お邪魔しました」

幼友「うん、楽しかったよ。さすがに次に会うのは年が明けてからかな?」

男「初詣も三人で行きますか?」

幼友「ううん…いい加減、二人の邪魔ばっかりはできないよ。…ってか、イブも二人きりじゃなくて良かったの?」

男「俺は良い飲み相手ができて嬉しいです」

幼馴染「私も、三人が良かったので」

幼友「…三人が?」

幼馴染「幼友に彼氏が出来たら、こうはいかなくなるかもしれませんから」

幼友「…ん、そうだね…」

男「では、良いお年を」

幼友「はーい、そちらもねー」



幼友(…ちょっと、勘付かれた…かな?)



《クリスマス閑話、おしまい》



>>694
お前がヤムチャ視点で見る悟空vsセルと悟空vsブゥの違い

おつおつ

>>696
割と適切な例えでワロタ

>>696
ほとんど差は無いということか

>>698
飲まない奴から見たら違いがわからない
飲む奴から見たら全然違う

むしろ飲まない人にとってはプレミアム系の方が飲みにくいんじゃないだろうか
あれば折角だからと乾杯の一杯で飲んでしまうけど、本当はプレミアムは後でじっくり飲む方がいいな


………


…夜の貨物港


幼馴染「今、ぎょぎょライトが揺れませんでしたか?」

男「…あのカドの無い揺れは、たぶん波のせいです」

幼友「気になるんなら、見に行ってみれば?」

幼馴染「…いいです、きっと波です」

男「実に怠け者の釣り方ですが、冬場の夜はこうしてチョイ投げしておいて車内待機というのが最高です」

幼友「ヒーターが効いてればもっといいんですけどね」

男「お財布のためにも環境のためにも、エンジン掛けっぱなしはダメですので」

幼馴染「寒い中で毛布に包まるのも幸せです」


幼友「…そろそろBGMが一曲終わりますね」

男「じゃん」

幼馴染「けん」

幼友「とーう」

幼馴染「…負けた」

男「ちょうど一曲終わりました、行ってらっしゃい」

幼友「寒いからドアは素早く閉めてね」

幼馴染「くっ…行ってきます」ガチャッ……バタン

幼友「左の竿は…まだエサ、あったみたいですね」

…テーイ!


男「真ん中の竿…ああ、あれはつけ替えないと」

…エサ カエナキャ…テガツメタイデス…

…テーイ!

男「…右は…大丈夫みたいです」

…テーイ!

ガチャッ…

幼馴染「寒いっ!死ぬーっ!」…バタン

幼友「ご苦労さまー、はい…魔法瓶のコーヒー注いどいたよ」

幼馴染「あああああああったかいいいいい…」カタカタカタカタ

男「では、BGMチェンジします。…これが終わったらまた上げてみましょう」

幼馴染「次は負けてなるものか…」

幼友「ふっふっふ…ここんとこ五回連続で負けてないぞー」

何釣りかな

昔は竿の先に鈴付けてやってたなー


太刀魚かな?

幼馴染が竿を確認に行って
幼友はなにもしてないの?


幼馴染「ん?…今度こそ左の竿がアタッたような」

男「今のは間違いないです」

幼友「行かなくていいの?」

男「左の竿はサンマの切り身をつけたアナゴ専用なので、少し食い込ませた方がいいです。待ち過ぎると仕掛けが滅茶苦茶になりますが」

幼友「左の竿担当は…」

幼馴染「私…です」

男「お、また揺れました。順調に食い込んでいるようです。そろそろ行って、次にまた竿先が揺れたら手応えだけ確認してアワセて下さい」

幼友「行ってらー」

幼馴染「また冷え冷えになってきます…」ガチャッ……バタン


アッ…アタッタ…
ソーット、ソーット…

男「さて、ノるでしょうか…」

幼友「どうかなー?」

…テーイ!

幼友「アワセたー!」

男「BGM、チェーンジ!」ピッ

《ダンスッ!…ブーギー ワンダァラーンッ…ハッ…ハッ…ダンスッ!》

幼友「釣り番組みたーい」ケラケラ

《…ブーギー ワンダァラアアアアァァァァンッ!》

男「うーん…ちょっと選曲、違ったかもしれません…」


ウンショッ、ヨイショッ…
…ツレター!アナゴデスー!

男「おお、まあまあの太さです」

幼友「ちゃんと外せるのかなー」

イヤー!テニマキツイター!
ギャー!カマレター!
イタイー!キモチワルイー!

幼友「…行ってあげた方がいいんじゃないですか」

男「修行です」

テガヌルヌルシマス…
アラワナキャ…ツメタイ ダロウナァ…
……ヒイイイィィィィッ!ユビガシヌーッ!

幼友「冷たいぞー、あれ。…ああ、コーヒー美味い」ヌクヌク

男「修行です。…毛布ぬくい」ホカホカ

>>705
あれも風流よね、あったかい時期は

>>707
ジャンケンで負けたからね

修行だからな

>>711
書き方が悪かったわ

幼馴染がいないのに
幼友は(男とふたりっきりの車の中で)
何もしてないの?

>>713
すぐ戻ってくるのがわかってるのに何ができるんだよ

幼友もくっつけてハーレム系とか修羅場系とかしつこく求める奴らとか、とにかくエロばっか求める奴らはなんなの?

作者の思う通り、好きなように書かせてやれよ…

>>715
お気遣いありがとう
でもどのレスも、悪意があったり無理な要望を押し付けられてるわけではないと認識してます
俺も好きなようにしか書かないつもりだし、少なくともこのSSで胸糞展開はありえないよ

>>716 酉忘れ失礼、本当ありがとです

あかん、酉忘れだけじゃなく下げも忘れてた
重ねて失礼

いや、こちらこそ差し出がましい真似してすまんかった…

>>1の忘れん坊っぷりにワロタ

東北大震災の前の年。今頃。
鼻水をススリながらアイナメを釣りに。。。

今だ、海が怖くて釣りに行けません。
暗い話題スマン。

何もできないけど、少しでも傷が癒えてまた海辺に立てる事を祈る
それまでは淡水いっちゃおうぜ!狙え、タキタロウ!

>>395>>433>>453>>607です

いつの間にやらブラックバス編が完結してた^^

番外編(?)2の年末年始(?)編も続けて4円するぜ

Love is Some All

今日もいい日だっ!! ばいちっ!!

イトウなんかもお願いしたいです

イトウなんか釣った事ねえええ
ネットで拾った知識でしか書けないだろうから、どうかな…

田中「コイン裏表ゲームだ!!」
佐藤「いきなりなんだよ」
田中「コイン裏表ゲームだ!!」
佐藤「それは知ってるよ」
田中「だからなんだよ!!」
佐藤「こっちが聞きたいよ!」
田中「とにかくやるぞ」
佐藤「あぁ」
田中「パーンチ」
佐藤「うわぁー、じゃねーよ」
田中「うわぁー、だろぉ」
佐藤「ルール知ってるの?」
田中「ギクッ、とにかくやろー」
佐藤「ギクッってなんだよ」
田中「ゴチャゴチャうるせーパンチ」
佐藤「・・・」
田中「あ、死んだ、テヘッ」
警察「逮捕」
田中「ギャー」

書き込み場所間違えた

このSS見て、久々にMr.釣りどれん引っ張り出して読破したわ。
ワカサギのムーチングとか見てみたい

氷上のワカサギ釣りも見たいな

しえんしえん

男と幼馴染の娘が、幼友の息子と結婚・出産して、大家族での釣り大会を暖かく見守りながら、男が幼馴染の膝の上で天に召されるまで連載は続くよ!

夢は膨らむねー(遠い目)

「胸も膨らむねー」

「くっ」

幼友=顔が可愛くて胸が大きい!

幼馴染=胸が可愛くて顔が大きい!

>>734
てーい( ゚∀゚)=○)`Д゚)<・;'

淡々も終わってしもうた。

はよ はよ書いてや〜

>>734

せめて
幼馴染=胸も顔もかわいいとかにしとけよ

>>734
ミスチルのOverかな?(白目)

>>738
淡々さんのIDみっけ
完結ご苦労様でした!まじリスペクト、俺にもそれだけの知識があればまだまだ続けられるんだが…

>>739
淡々シリーズも面白かったけど
てーいとーうもすごく良いがな。
きばってや。(激励)

>>740 押忍!

>>739

無理に続けなくていいよ ネタ切れてんだろ
っつーかバス編で綺麗に締めたんだから終わった方がよかったな
作者もあの時はそのつもりだったろ
レスが多いから勘違いするけどほとんど同じ数人が常駐してるだけだぜ、ここ


幼馴染「また一曲、終わりそうです」

男「ではでは、じゃん」

幼友「けん」

幼馴染「てーい」

男「くっ…負けました」ガクッ

幼友「あれ?…タイミング良くアタッてませんか?右の竿…」

幼馴染「右の竿はそもそも男が担当だったはずです。一度で済んでよかったと思って下さい」

男「よし、行ってきます」ガチャッ……バタン

幼馴染「右の竿は普通にイソメをつけています」

幼友「さーて、何が釣れますかねー」

…アタッテル、アタッテルー
イキマース…
…ヨイショーッ!

幼馴染「けっこう引きが強いようです」


幼友「お、上げたよ…なんだろう、あの魚」

幼馴染「うーん、見たことはあるような気がします」

…オッケーイ、ナイス フィーッシュ!
ツギモ ツレテコイヨ…
テーイ!

ホカノモ テーイ!テーイ!

幼友「さすが、魚外すのもエサつけるのも早いねー」

…ギャアアアァァァ!
テヲ アラウノガホントニ ツメタイイイィィィ!

ガチャッ…

男「た、ただいまーっ!エンジン&ヒーターONっ!」バタムッ、ズキュキュッ…ブロロォンッ

幼馴染「あ、ずるい!エコじゃないです!」

男「だまらっしゃい!」

幼友「今の、何の魚だったの?」

男「アイナメでした、色が黒っぽかったのでクジメかと思いましたが」

幼馴染「相舐め…」キャッ


幼友「クジメっていうのは?」

男「アイナメのそっくりさんですが、味やサイズは劣ります」

幼馴染「マハゼとウロハゼのようなものですか」

男「アイナメは尾鰭に切れ込みが入る事が多いのですが、クジメは扇形になっている個体が多いです」

幼友「多い…って事は、そうとは限らないの?」

男「その点や色味だけで見極めようとすると、どっちとも言いにくい微妙な個体がいます。確実に見分けるポイントは側線です」

幼馴染「そくせん?」

男「魚にとって重要な感覚器官で、多くの魚の身体側面に走るラインです。これがアイナメは5本あります」

幼友「あー、あのアジの稜鱗に続くところですか」

男「5本…といっても、一本を除いては退化して機能は失われているらしいのですが。見分けのポイントとしては確実です」


幼馴染「どうして色んな魚で、そっくりさんは味が劣るのでしょう」

男「それは単に一番美味しい魚を本物扱いしているだけだと思います。先ほどのマハゼとウロハゼ、マサバとゴマサバ、マイワシとカタクチイワシなど、どれも人間が勝手に『真』などという文字をあてているのでしょうから」

幼友「うーん、偽物扱いされてる種類がちょっと可哀想だなー」

男「中にはマガレイとマコガレイのように、そっくりさんでも甲乙つけ難く扱われているものや、ホンベラとキュウセンのように『本』がつく方が美味しくないものもいます」

幼馴染「ベラについては偽物以上に可哀想な気がします」

男「なかなか釣りに挑める魚ではありませんが、マカジキよりもクロカジキの方が大型化すると言われ、カジキの王様とも呼ばれます」

幼馴染「青カジキは?」

男「青カジキ…?」

幼馴染「マツカタが釣っていました」

男「ああ…ブルーマーリンですか、それがクロカジキです」

幼友「黒か青かハッキリしやがれ!」

男「生きている間は青っぽいのですが、死ぬと黒くなるそうです。許してあげましょう」

それを言ったらブラックマーリンなんて標準和名シロカジキだしなw

いつも楽しみにしています!とーう!

ぜんぶまとめに載ってるし、クオリティは下がってないと思う
どんどん続けてください
別の幼馴染モノも見たいけど

ていてーい

>>742だけどさ
悪気があるわけじゃないんだよ ただいい加減>>1も続けるのきつくなってんだろーなと
だからよかれと思ってやめるきっかけ与えてやろうとしたのさ
でも無視して投下してるし まあ好きにやんなよ

なにこのひとこわい

カバは放っとけ

釣りシーンあってもなくても良作書いてくれてるんだから詳しい知識など不要

○○について詳しいヒト教えて~って言われたら全力でサポートしてやんよ

こわいのはお前らの方だよ
>>725とか>>732見てみろよ もう助けを求めてるとしかみれないだろ

とりあえず名前欄になんか入れてくれ

毎日NGID追加するの面倒だから


幼友「じゃん」

幼馴染「けん」

男「ぐー!」チョキー

幼友「なあぁぁっ!?グーって言ったじゃないですかー!」パー

男「別に最初はグーでチョキを出したわけじゃないでしょう」

幼馴染「一人じゃないだけマシです、潔く負けを認めましょう…」パー

男「行ってらっしゃい」フリフリフリ

幼馴染「行ってきます」

幼友「納得いかないけど、行ってきますよーだ」ガチャッ……バタン


男(さてさて、竿先にアタリは出ていませんでしたが)

ヨイショ、ヨイショ…
アレ…?ナントナク ツンツン スルヨウナ…

男(おや?…小さいのが掛かった…?)

キノセイダッテバ!カンチガイ シナイデヨネッ!
ソノ ネタ ツカイスギデス…

男(幼友ちゃんの竿に何かついているようです…)

アッ、カサゴダー!
チッチャクテ カワイイデス!

男(……ん…!?)ガチャッ!


男「触るなっ!二人とも!」

幼友「えっ!?」

幼馴染「びっくりした…男のこの焦りようはゴンズイの時と同じです」

男「夜釣りだと小さなカサゴと間違いやすいですが、それはハオコゼ。触ると洒落にならないくらい痛いです」

幼友「ひええぇぇ…」

幼馴染「男は触った事が?」

男「気付かずに触った事が二度、気をつけて外そうとしていて一度…見事にやられました」

幼友「見た目はちょっとキモ可愛い感じなのにー」

男「これも波止の釣りでは仕方なく釣れてしまう税金のようなもの。決して触らずにポイです」ポイッ

ミノカサゴかと思った

関西ではカサゴをガシラ、ハオコゼをエセ(似非)ガシラとも言います
エセガシラは毒魚として有名です

ここでは只の毒魚扱いされたゴンズイは身が美味しいので
毒ヒレ周辺を切り取って、持って帰る方もいますよ
ってか、堤防釣りの狙う対象として本に載ってたりしますwww

男と幼馴染と幼友の3人にいい結末が訪れるように4円します

Love is Some All
LOVER“S”MiLE
今日もいい日だっ!!
ばいちっ!!


P.S. 次回からPNを替える予定ですwww

>>760
半芝
コテ
LiSA厨

期待

>>754
こわいのはお前だよ
>>725はイトウ釣ったこと無いから、イトウの話書くならネットの知識でしか書けないってことだろ

イトウなんて言ってごめん

>>764
とんでもねえ、釣ってみたくもあるし書いてみたくもあるんだぜ

>>760もう二度と来なくていいよ


幼馴染「めりくりてーい!」
( ゚∀゚)=○)`Д゚)<・


幼友「はぴくりとーう!」
てーい!( ‘д‘⊂彡☆))Д´)
男「へぶぁっ」

男「な…なぜ…」ガタガタ

(番外中の番外)

あ、いかん
幼友の方にてーいが残ってた
気にせずよろ

メリークリスマス

おいらは独りだし。寒いばっかだ。
男はいいよな。幼馴染がいて。
早々と飲んで寝るか。

ちょ 寂しい。

めりくりー
どうせ寒いなら釣りもいいと思うんだ

しっかし、あるスレに酉つけたままレスしちまった…なんてこった
専ブラめ…

>>771
JJ&氏の面白いよねてーい

>>771
グンゥェー てーい

面白いよね

じゃなくて、見つけないで
「ドンマイ!」とか言ってくれたらいいから

結構同じSS見てる奴いるんだな
たまに壊れるけどあの人のSSも確かにおもしろい

ドンマイ
JJのみんな見過ぎだろwwww


男「じゃん」

幼馴染「けん」

幼友「とととーう!」チョキー

男「フェイントだめです」チョキー

幼馴染「また負けたー!?」パー

幼友「行ってこーい」

男「ハオコゼには気をつけて」

幼馴染「…行ってきます」ハァ

ガチャッ……バタン

幼友「ふっふっふ、これも修行ぢゃ」

男「今のところ何もアタッてはいませんでしたが」


アタリナーシ!エサヨーシ!
…テーイ!

幼友「右と真ん中はエサ、大丈夫だったみたいですね」

男「左のアナゴ用は切り身エサなのでハオコゼが来る事は無いでしょう。心配なのが来るとしたら…」

ナーンカ チョット オモイ ヨウナ…
デモ アバレナイカラ キノセイデス

幼友「…ん?何かついてません?」

アレ…ナンデショウ?コレ…

男「うわー、本当に釣れてしまいましたか。あれも触るとヤバイです」

幼友「え…!?じゃあ、早く教えないと!」

男「いや、焦らなくても…」

…ヒギャアアアァァァ!!
ウニウニシテマス!キモチワルイー!
タスケテエエェェェ!!

男「…見た目からして、絶対触ろうとは思わないはずですので」ヤレヤレ

さて何が釣れたでしょう

違う地方には知らないUMAがいるのかもしれないけど、自分的には五文字で呼ばれるアレのつもり

アロワナかな

あめふらし

あおりいか ですな。

あれ?前作であおりいかはもう釣ったか?

すいしたい

だい王イカ


男「触らないと思うけど、触らないで下さい。それも刺します」

幼馴染「誰が触るかあああぁぁぁ!」ガタガタ

幼友「これは凄まじい見た目だねー」

男「ウミケムシという生き物で、こうして投げっぱなしにしていると度々釣れる厄介なヤツです」

幼馴染「度々…勘弁してほしいです」

男「ちなみに今夜は冬にしては珍しく夜光虫がよく出ているようなので、針を外すためにこれをペンチで押さえたりすると…」ギュッ

虫「オエッ」ブシャッ

男「…このように光る液体を撒き散らす、まさにクリーチャーと呼ぶに相応しい状態になります」

幼馴染&幼友「ぎゃああああぁぁぁぁ!!!」


※ちなみにこれです

ちゃんと見られるだろうか

>>780 海だっつーに

>>781 それでもよかったかもしれん、あれの液くさいもんな

>>782 海釣り編で釣った、今の幼馴染はアオリイカくらいじゃ驚かないぜ…

>>783 それのどのへんで何がうにうにしてんだ…

>>784 幼馴染強すぎ

>>786
なんですか?これ~
ゴカイの仲間ですかね。気色悪いやつですね~
これ、大量発生したら。。

多毛類なのでゴカイの仲間というのは正解
ちなみに10センチくらいある

こればっかりが大漁の時は、まじで心が折れそうになるよ

>>788
東北には、こんなのいませんね。

>>1さんが書いた餌のまむしの事を岩ゴカイって呼ぶし。
じちゃんは岩ゴカイの事をマエバって呼びます。
色々呼称があって面白いですね。

>>785
ぎゃー!◆M7hSLIKnTはん!なんてもの見せてくれるんや!

支援
久々に良作みつけたわ

淡々との方は熟練の渋みみたいのがあったけど、こっちは軽快で読み口がいいね

はよ

レスさんくす!

皆様お願い、教えて貰えたらなんだけど

これ (全角ダッシュ×2)と
これ ーー (伸ばす棒×2)って

ちゃんと違って見えてる?
iPhoneでは全く同じにしか見えないんだ…
ダッシュで変換しても出ないし、上のやつはPCから送ってiPhoneからペーストしてみた

あれ!?
入力画面では表示されてたのに、レスではダッシュが消えてる!専ブラ(ちんくる)のせいか…?わけわかめ

上が見えない

??
ーー
ダッシュは繋がるんじゃなかったか?

やっぱそうだよね…
ダッシュ記号は使えないって事なんだろうな

ありがとう、てーい

>>797
上は丸がふたつ、下は伸ばす棒×2と同じに見えるなぁ

なんか変な事でレス伸ばしちゃってごめんよ
こんな試験的な事で、しかも誰かに違う環境で見てもらうなんて自スレでしかできないから、見逃して

> ??
俺のスマホ壺だと文字化けする

そんな時のためのテストスレ
テストスレ 01 - SSまとめ速報
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1374055230/738)

>>801
すまねえ、自分で色んな閲覧環境を再現できるならそれで良かったんだが
これ以上スレと関係ないレス続けるのも何だし、ここまでにしとく。ありがとーう

>>802
頑張ってーい

>>801
テストスレにあの画像が貼ってあってワロタ

ガラケーの俺は
これ(←だけ)
これ(←+棒×2)

機種によってかなり違うみたいだね

>>805
もはやiphoneのちんくるからでは何も見えねえ
ありがと、とりあえずダッシュとかは使わんとくよ

>>806
dat 直読みしても何も無いぞwwww
>>805 は何を書きたかったんだ…

おーい>>1
早く本文を投下せんとみんなテストしまくるぞ

了解


幼友「それにしても…クリスマス以降、また年内に会うとは思わなかったなぁ」

男「急に誘ってすみません」

幼友「そんなのいいんです、予定は無かったから。ただ、ちょっと二人の邪魔をしすぎかな…って」

幼馴染「自覚はあるのですか」

幼友「てめえ」

男「俺と幼馴染は本当にごく近所なので、釣り以外でもしょっちゅう会っています」

幼友「例えば?」

男「幼馴染がスーパーに牛乳買いにいくから着いてこいとか」

幼馴染「男がファミチキ買いにいくから着いてこいとか」

男「親父の車にガソリン入れに行くから横に乗れと言ってみたり」

幼馴染「そのままブラブラして、せっかく給油したガソリンをまた消費したり」

幼友「てゆーか、普通のデートとかしないんですか?」

男「……あぁ」

幼馴染「……おぉ」

幼友「何、その『そういえば』っていうリアクション」


男「確かにそれらしい事をする機会はあまり設けていませんでした」

幼馴染「最後に映画を見に行ったのが二年前です」

男「そもそも町に出る事自体、ほとんどありません」

幼馴染「逆に海とか山とかばかり好んで訪れています」

幼友「あらあら…そんなだとマンネリ化しちゃって、早々に冷えちゃうんじゃないのかなー?」

幼馴染「なっ…!そ、そんな事には…なりま…せん……?」

男「俺はなりません」

幼友「でも、幼馴染ちゃんはどうなのかな?本当は釣り以外のデートとかもして欲しいんじゃないの?」

幼馴染「……まあ、否定はしません」チラッ


幼友「ちょっとはお洒落な店に食事に行ったり」

男「ほほう」

幼友「何を買うでもなく腕組んでモールを歩いたり」

幼馴染「………」キラキラ

幼友「この時期だからイルミネーションの歩道で、肩寄せながら寒さを凌いで」

男「ふむふむ」

幼友「それで男さんが『今夜はホテルに部屋をとってるんだ』…って」

幼馴染「………」ウットリ

幼友「たまにはそんなのも、必要なんじゃない?」

男「なるほど…わかりました」

幼馴染「え…」ドキッ

幼友「おっ」


男「じゃあ今度、駅前に買い物に出て」

幼馴染「お、男…」ドキドキ

男「イタリアンでも食べて」

幼友「うんうん」

男「宿泊はしなくても、ホテルの展望バーから夜景でも楽しみましょう」

幼馴染「…はい」ニヘラ

幼友「いいじゃん、やったね」

男「…三人で」

幼馴染「てーい」スパーン
幼友「とーう」スパパーン

男「はぅあ」

東北 仙台 光のページェントが始まりました。

是非、男と幼馴染と幼友と来て下さい。
ttp://www.sendaihikape.jp/

ちょっと幼馴染に会いにファミマ行ってくる

幼友のスパパーンは音的に二発…つまり乳ビン(ry

乳ビン…の SE ってもっと可愛いと思うんだ
幼友のはこう、マリオRPGのピーチのアクションコマンド的な

アクションコマンドでビンタといえば、マリオストーリーのレサレサビンタ
あれは五発だったっけ

ごめん、もっかいだけ教えて
── ←これ、見える?
『けいせん』で変換できる、つまり罫線を二連にしてるんだけど
こちらiphone4s、ios7、ブラウザはtwinkle
違う環境の方、お願いします

>>819
ISW16SH、2chMateからだと見えます

PC 系
Windows - chaika、Ubuntu - chaika
Android 系
Firefox, 2chmate

全部見られたよ

ガラケーも大丈夫

WinXP クロームにJaneXeno でも見れます

私のサードアイでも見えます

ありがとーう!

どういたしましてーい

うにゃからPN変えました

おい、男!!
お前は甲斐性があるのか、ないのかどっちなんだ!?
折角のデートでも3人でってwww
甲斐性無いなら幼友が可哀そうだ><

Love is Same All
ではでは

>>827
お前のつまんねえ報告なんていらねえよ

>>826
NGに放り込んどきなw

安価ミス


幼友「今、何時ですかー?」

男「もう11時半を回ったところです」

幼馴染「今年もあと僅かです」

幼友「こんな風に年を越すのは初めてだなぁ」

男「あ、そうでした…ちょっと待ってて下さい」ガチャッ…バタンッ

幼馴染「はい?」

幼友「なんかトランクの方でゴソゴソやってるよ?」

幼馴染「あ…真ん中の竿がアタリました」

幼友「ここは私達でなんとかするしかないね!いくよ、幼馴染ちゃん!」

幼馴染「行ってらっしゃい!」

幼友「とーう!貴様も来いっ!」


幼友「そーっと……おぉ、いるいる…ぴくんぴくんしてるよ」

幼馴染「なんかエロい」

幼友「いくぞー、せーの……とーう!」ビシィッ

幼馴染「けっこう竿が曲がっています、重いのでしょうか」

幼友「うん、なかなかいい手応え…!」

幼馴染「浮いてきました……確かに大きそうです。抜き上げられますか?」

幼友「うん……どうせタモは届かないし、一気に上げてみる!」

幼馴染「ぐっどらっく!」

幼友「…とーうっ!」バシャアッ…ビチビチッ


幼馴染「釣れたー!男、釣れました!カサゴのお化けです!」

男「カサゴのお化け…?」

幼友「なんか虫刺されみたいな模様がいっぱいあって、ちょっと気持ち悪いなぁ…」

男「ああ、たぶんアコウです。いいものを釣りましたね」

幼馴染「いいものなのですか」

男「正しくはキジハタと言い、高級魚ハタの仲間の中では最も身近ではありますが、味は素晴らしい魚です」

幼友「ひゃっほーい」

男「関東ではアコウと言えばアコウダイの事らしいのですが、ここらへんではソイツの事を指します。鍋物に抜群ですので、またお酒が捗りそうです」

幼友「お付き合いしまーす」

男「いえっさー」


幼馴染「ところで男はさっきから何をしているのでしょう」

男「あ、ちょうど五分経ちました……どうぞ」

幼友「おー、どん兵衛のお蕎麦だ」

幼馴染「年越し蕎麦代わりですか」

男「普段は美味しいものでなくとも、寒い夜の海際ですするカップ麺は格別の味です」

幼友「なるほど、じゃあ…問題は」

幼馴染「これがどん兵衛の、お蕎麦だという事です」

男「……それが何か?」

幼友「うどんは五分だけど」

幼馴染「蕎麦は三分です」

男「動揺を隠し切れません」

馬鹿野郎、蕎麦は2分30秒だ

天ぷらはべちゃってまずいので
きつねそばを探すがみつからない

>>836天ぷら出してからお湯入れろよ…

わかる
おれもきつねが好きでそばが大好きだから狐そばを探しているんだが見つからない


幼馴染「車内で食べるどん兵衛、美味しいです」ズーッ

幼友「ちょっとのび気味だけどね」ズズーッ

男「でも正直、今のストレート麺より前の縮れ麺の頃の方が好きでした」ズルズル

幼友「それ、すごく解る」

幼馴染「日付が変わるまで、あと五分です」

男「色んな事があった年でした」

幼友「ほんと、釣りに目覚めたわー」

幼馴染「目覚めさせられたという方が正しい気がします」

男「狙 い 通 り」フフン


男「あ、左の竿がアタッています」

幼馴染「このタイミングで……やむを得ません、行ってきます」ガチャッ

幼友「行ってらー」

…バタンッ

男「アナゴか…それともまたウミケムシか」

幼友「…でも、もう幼馴染ちゃんの腕前だったら、ちょい投げ釣り位なら安心して見てられるんじゃないですか?」

男「そうですね、もちろん幼友ちゃんでも…ですが」

幼友「あはは、本当ですかぁ?」

男「はい、二人とも自慢の弟子です」

幼友「……そういう点では、同じラインに立ててるんですね」

男「はい……?」

(コソーリ…乙!良いお年を!!)


幼友「男さん…あのね」

男「………」

幼友「私…ね…?」

男「………」

幼友「何が、どうなるとも…思って無いですよ?」

男「………」

幼友「むしろ、どうもならない方がいいんです」

男「…幼友…ちゃん」

幼友「今まで通り、ずっと三人で仲良くしたいの」

男「………」

幼友「だからね……だけどね」

男「………」

幼友「私は…ね、──」

(おい、何か餌あんぜwwwwwwwww)

(うっひょぉぉっぉぉぉ貰いぃぃぃいぃいいいいいいいいい)

(ちょwwwwwww見つけたの俺だからな待てよオイ、コラ)

(こっちの餌に俺は喰い付くぜえええええええええええええええええええええ)

(ちょwwwwwwwwwwwwwwじゃあ俺こっちなwwwwwwwwwww)

くっそwwwwそんな入れ食い状態の予定じゃない、空気読んでwwwwww

(ゾンビはお帰りくださいw)

(おいちょっと待て)

(なした?)

(いや変だろ誰が考えても疑うだろwwwwwwwwwww)

(だよなwwwwwwwこんな餌が年末にくるわけないもんなwwwwwwwwwwww)

(wwwwwwwwwwwやっぱ止めようぜwww)

()ノシ
()ノシ


幼馴染「寒いーーっ!アナゴgetしましたー!」ガチャッ…バタンッ

男「お疲れ様でした」

幼友「日付、変わるよ?…5、4、3、2、……」

幼馴染「明けましてーい!」

幼友「おめでとーう!」

幼馴染「今年もよろしくお願いしますと私は私はよく知りもせず誰かの真似をしてみます」

男「……幼友ちゃん」

幼友「はい?……去年の事なんか、もう言っちゃだめですよ?」

幼馴染「……?」

男「…そうですね、今年もよろしくお願いします」

幼友「はい、よろしくですよー」

幼馴染「……?」

あけましておめでてーい!!

ここにもいたのかゾンビ親衛隊…の新人…?

>>847
あぶねえ、ほんとに食いついてたら>>848が投下できなかった

幼馴染「明けましてーい」

幼友「おめでとーう」

あけましてーい!おめでとーう!

年末年始、ちょい投げ五目編は終わりという事で




男「釣りロマンを求めて」幼馴染「離島編です」


年始早々だけど、二月末を舞台とするよ


幼友「春の海ですなぁ…」

幼馴染「まだ寒いです」

男「2月のボート釣りですので、そりゃ寒いです」

幼友「お、アタリ…とーう!」

男「いい引きです、型が期待できるかもしれません」

幼馴染「あ…私もです、てーいっ!」

男「カワハギのアワセは難しいのに、エサをアサリの剥き身に替えてからは、いい調子で掛けています。二人とも随分、上手になりました」

幼友「おっけー、これはウマヅラハギですねー?」

幼馴染「やりました、マルハギです。肝も詰まってそうです」

男「これは今夜は鍋物と刺身で決定です。肝醤油に浸けて……うへへへっ」ジュルッ

幼友「堪りませんなぁ、きしししっ」ジュルルッ

幼馴染「二人とも、笑い方がエロ親父っぽくて嫌です」


男「では、もう充分釣れました。そろそろ帰港して、晩の支度をしましょう」キュルルルッ…ズドンッ…ドンッドンッドンッ…

幼友「いやっほーぅ、期待に胸躍るぜぃ」ポヨンポヨン

幼馴染「わざと揺らすな、目障りです」チッ

男「走ります。いつも通り、港が見えてきたら舳先が上がっている内に、生簀の水を抜いて下さい」ブロロロォォォッ

幼馴染「らじゃ!」ピシィッ

幼友「ぶらじゃ!」ピシィッ

男(今日は久しぶりに波が穏やかで良かったで……す……?)ブロロロ…ガスッ…ガスンッ!

幼友「何か、変な音しません?」

幼馴染(……はっ…!)


男「幼馴染、さっき燃料は携行缶から入れてくれていたと思うのですが……?」ガスンッ…ガスッ…

幼馴染「……重くて動かなくて、後で男に頼もうと思いました」

男「ほほう、それで」…プスンッ

幼友「あ、止まった」

幼馴染「…そのまま忘れちゃった!てへぺろ!」キャッ

男「キャラを変えてもどうにもなりません」

幼友「あーあ…早く入れちゃいましょ」

幼馴染「そ、そうです!入れれば済む話です!」

男「…それが済まないのです。古いディーゼル船は、ガス欠させるとエア抜き作業が必要です」ヤレヤレ…

幼馴染「じゃあ、手伝うので早くしましょう。寒いです」

男「工具も設備も無い状態では、無理です」


幼友「え、それって?」

男「お手上げです」

幼馴染「まさか、この海の上で…私達は遭難したのでしょうか」

幼友「そうなんですか…!?なんつって」

男「何で幼友ちゃん、余裕しゃくしゃくなんでしょう……一応、予備の2psエンジンを積んであります。けど、トランザム高さが合うかな…」ゴソゴソ

幼馴染「漂流してるー!」

幼友「ウィールソーン!」

男「使えなくは無いか……でもこの小さなエンジンで、元の港まで帰るのは無理です」キュルルッ…キュルルッ…バイイィィィンッ!

幼馴染「どうなってしまうのでしょう」

男「潮流に逆らう事さえ難しいので、どこか島に寄ってエア抜きしてもらいましょう」バババババ…

幼友「あ、あの島…ちっちゃいけど港がありますよ」

男「かなり小さいです、整備できるかな…まあ、次の島となると遠いので、行ってみます」バババババ…

……………
………


…島の港内


男「この辺に係留させてもらいましょう……よっと」クルクルッ…キュッ

幼馴染「いったん、船を降りていいでしょうか」

幼友「疲れたー」

男「まずは整備できるところを探さなければいけません、少しかかるでしょうから上がってきて下さい。ほら、手を…」スッ

幼馴染「はい」ギュッ

男「よいしょ…大丈夫ですか?」

幼馴染「平気です」ストンッ

男「じゃあ、幼友ちゃんも…はい、手を掴んで」スッ

幼友「う、だ…大丈夫ですよ?」ドキッ

男「落ちたら寒いです。いいから、掴んで下さい」ギュッ

幼友「あぅ…」ドキドキ

幼馴染「………」


少女「お兄ちゃんら、どうしたん…?」

幼馴染「ん…?女の子…」

幼友「この島の娘かな?私達、船が壊れちゃって困ってるんだ」

男「どこかエンジンを整備できるところ、知っているでしょうか」

少女「アタシん家、できるで?父さんが漁師しとるけん」

男「本当ですか、もちろん費用は払うので、お願いできるでしょうか」

少女「うん…でも、今は自分の船を塗り直しに本土の港に行っとるけん、おらん」

幼友「いつ戻ってくるの?」

少女「ついでに本土の市場の人達とかに挨拶して回る言うとったけん、明後日くらいじゃと思う…」

男「うーん…」

よし、寝よう

よし!おやすみ!

>>861
え?新登場の少女と?

おまわりさーん

あけおめー

きたいてーい

新作開始か^^

少女がゲスト留まりか、新たな幼馴染のライバルとなるのかも楽しみだw

>>865
半値もNGにしていますがせめてメール欄にsageだけは覚えて下さい
最低限のマナーです

sameとsomeを間違えていたのには目を瞑りますが迷惑です


男(明後日までに何とかなるとしたら、一応困りはしない…か)

幼馴染「少女ちゃん、歳は何歳なのでしょう」

少女「私、五年生なんよ」

幼友「そっか、可愛いねー。私、幼友っていうの」

男(ただ、待つ間の宿泊先とか…この島にあるでしょうか)

幼馴染「私は幼馴染、こっちの冴えない野郎は男といいます」

少女「私は少女、ウチに来てみる?お母さんおるよ」

幼友「じゃあ、お邪魔しよっかな」


男(でも、船を牽引してもらうのも高くつくしな…)

幼馴染「男、行きましょう」

幼友「置いてくよー」

男「え?どこへ?」

幼馴染「少女ちゃんの家です。どっちにしても待って、エンジンを直してもらわないといけないのでしょう?」

少女「冴えない野郎さん、はよおいでぇ」

男「ちょ、何その呼ばれ方」


……………
………


…少女の家


少女「母さーん、お客さん連れてきたでー」ガラガラッ

少女母「おかえりー?お客さんって、どうしたん?」

幼馴染「えと…お邪魔します」

幼友「いやー、船のエンジン壊れちゃって。この家で直せるって聞いたんですよねー」

少女母「ああ…それは困ったんねぇ、寒かったじゃろ?どうぞ上がってん」

幼馴染(若くて綺麗なお母さんです…)

幼友「お言葉に甘えてー」

少女「冴えない野郎も、早くー」

男「その呼び方やめてもらえないでしょうか」


………


少女母「そう……悪いけど、やっぱりウチの人が帰ってこんと修理はできんのよ」

男「そうですか…うーん、待つ間の宿をどうしましょうか…」

少女「ウチに泊まるとええよ!」

幼馴染「いいのでしょうか」

少女母「ウチは昔、民宿もやっとったから部屋は余っとるんよ。よかったらほんまにそうして?」

幼友「そんな……急にお邪魔して、そこまで甘えられないよー」ミカン ムキムキ…

幼馴染「そうです、厚かまし過ぎます」ヤレヤレ クツロギ クツロギ…

男「言葉と態度が一致していません」

少女母「あはは、本当に遠慮せんでええんよ。この娘も喜んどるし…ちょうど明後日なら気も紛れるかもしれんしね…」

少女「母さん!いらん事言わんで!」

幼馴染「……?」


幼友「じゃあ、お言葉に甘えきっちゃおうか?」

男「すみません、ご厄介になります」

少女母「うん、気にせんで?晩には海の幸振る舞うけんね!お酒は飲むん?」

幼友「いやー、ちょびっとしか飲めないですけどねー」ワクワク

男「ほんとほんと、可愛いもんです」ウキウキ

幼馴染「貴様らザルのくせに」

少女母「あはは…漁師の家には、お金は無くてもお酒はたっぷりあるもんよ?遠慮せずに飲んだらええからね!」

少女「あとで島、案内したげるけんね!」

幼馴染「お願いします」ニコッ

少女母「あんた、いいん?…もうちょっとしか時間無いんよ…?」

少女「母さんっ!ほんまに変な事言わんでよ!」

男「……?」

………


幼友「ああ…コタツでだいぶ暖まったわー」ヌクヌク

幼馴染「眠たくなってきました」ウトウト…

少女「じゃあ、島を案内したげるっ!」

幼友「え?…えっと、もうちょいゆっくり…」

少女「……そうなん?」シュン…

幼馴染「何か、今がいい理由があるのでしょうか」

少女「え、えっと…そうじゃない…けど」チラッ

幼友(…そうみたいだね、時計をチラ見したもの)

少女「じゃあ…私、ちょっと遊んでくるけん…」

幼友「幼馴染ちゃん、まあいいんじゃない?今より後にしたら夕方が近くなっちゃうし…案内、してもらおうよ」

幼馴染「…そうですね、幼友がそう言うなら」

少女「!!」パアッ


幼馴染「男、島を案内してもらいましょう」

男「あー、ええと…ちょっと俺はやる事があります」

幼友「美人の若奥さんとあんな事やこんな事をするんですか!?」

幼馴染「私という女がいるのに…不潔です!」

少女「冴えない野郎、フケツー!」

男「言うまでもなく違います。船に釣具などを出しっ放しなので、こちらの倉庫にしまわせてもらうだけです。二人が使った道具もあるので、なんなら手伝いますか」

幼友「残念だなー、少女ちゃんとの約束が無ければねー」ヒューゥ アブネェ アブネェ

幼馴染「手伝いたいのは山々ですが、幼い少女ちゃんを裏切るわけにはいかないので、やむを得ません…」ヨロシク ドーゾー

少女「じゃあ、行ってくるけん!」

男「はい、行ってらっしゃい」

幼友「片付けは頼むけん!」

男「はいはい…」チッ

幼馴染「実は船の足元、スノコの下にエサ零したけん!」

男「はいはい……えっ!?」

ここまでっす、てーい



どうなる…

乙です

幼馴染、地味に酷いww

少女側も男側も気になるwww

また同時進行でひとつ書き始めたので、ちょっとペース落ちるかも落ちないかも

スレタイは?

社交辞令かもだけど、訊いてくれてありがと

スレタイ:俺と幼馴染と幼馴染

竜ほどこことジャンル違いではないと思うから、一応回答させて貰います

あれもあんただったのか!
どっちも期待してる

把握、見てくる

ああ…またやってしまった…

>>884
どうしました?

また他の方のSSに酉つけたままレスしてしまったんですわ
見られて困るレスじゃないけど、なんとなく恥ずかしい

>>886
お前をてーいしたいよ

私は>>1にとーうし続ける

もういっそ食べられたいわ

大丈夫だよ、ちゃんと続くから

>>890って酉レス先の1じゃね?

ごめん、あえてこっちで言ってみただけ。

もしそうなら、わざわざ申し訳ない


……………
………



少女「ここがこの島でひとつだけの商店!」

幼馴染「おお、小さい」

幼友「タイムスリップ感ぱねぇ」

少女「よくお遣いに来るんよ!ちょびっとお菓子も置いとるけんね!」

幼馴染「もしかしてそのお菓子というのは、懐かし系駄菓子でしょうか」ドキドキ

少女「うーん……よく解らんけど、黒棒とか象さんマークのヨーグルトとか」

幼馴染「モロッコヨーグル!あああ……入りましょう!是非!今!」キラキラ

幼友「出たな、駄菓子マニア」

少女「でも二時で閉まってまた夕方に開くけん、今はお婆ちゃん昼寝しとると思うんよ」

幼馴染「くっ……焦らしプレイ……!」


少女「それからここが、ひとつだけのレストラン!」

幼友「レストランというより、漁師さん向けの飲み屋だね」

少女「でもハンバーグとかオムライスとかスパゲッティとか食べさせてくれるんよ」

幼馴染「魚料理はみんな自分の家で食べるでしょうから、そういう需要があるのでしょうね」

幼友「なるほどねー」

少女「入る?」

幼馴染「もう時間が半端です。今日はお母さんが海の幸を振舞ってくれると言っていたので、お腹を空かせておきましょう」ニコッ

幼友「さっき駄菓子に目の眩んだ女が言う台詞じゃねえ……」


幼馴染「あそこは何でしょう……交番?」

少女「……うん」

幼友「男さんが見慣れない不審者扱いされたらいけないから、挨拶しとく?」

少女「だ、大丈夫!男さんは見た目もいい人っぽいけん!」

幼友「少女ちゃん、なんか慌ててない?」

少女「そんな事ないよ!は、早く次、行こう……」

幼馴染「ふっふっふ、お嬢ちゃん……オトコは見た目で判断しちゃいけねえぜ……?」

幼友「男さん、あれで結構おっぱい星人だもんねー」

少女「じゃあ…おっぱいの大きい幼友ちゃんが男さんの彼女さんなん?」

幼友「か…っ!ち、違うよ!彼女はこっちの幼馴染ちゃんだから!」アセアセッ

少女「なんか今度は幼友ちゃん、慌てとらん…?」キョトン

幼馴染「………」

少女ちゃんにも困ったものだ、幼友は俺の彼女だというのに


少女「こっちこっちー!秘密のとこ、教えたげるけん!」

幼馴染「教えたら秘密じゃないような」

幼友「いいんだよ、仲間だもんね!」

少女「ねー!」

幼馴染「ちょ……これ、道じゃない……」ゴソゴソ

幼友「なんか獣道って感じだね……」ガサガサ

少女「この島にはイノシシも鹿もいないから大丈夫……えへへ、この道は私達が作ったんよ!」

幼馴染(私……たち?)

少女「ほら、もうすぐ……着いたよー!」

幼友「うわぁ……なんか不思議なところ、すごいねー」

幼馴染「周りが崖に囲まれた砂浜、一箇所だけ海に繋がって入り江になっています」

少女「いいじゃろ!海がちょっとくらい荒れても波が来んから、夏はここで泳ぐんよ!」


幼馴染「これはいいところ……夏にまた来たいくらいです」

幼友「プライベートビーチだねー、道程は険しいけど」

少女「来て来て!絶対、夏休みに来てーね!約束じゃけん!」

幼馴染「じゃあここの事、男にも教えていいでしょうか」

幼友「それは夏に来た時にしよーよ、びっくりさせよう?」

少女「うん!そうしよう!それまでは4人だけの秘密じゃけんね!」

幼馴染「4人……?」

幼友「誰かもう一人、知ってる人がいるの?」

少女「…あっ……」

幼馴染「少女ちゃん、この島には他に子供は……?」

少女「一人……おるよ、まだ……」

幼友「……まだ?」

>>897 かわいそうに・・・てーいしてもらえなかったな

……………
………


…港、係留桟橋


男(だいたい荷物は運び終えたから……)フゥ

男(あのはスノコの下のアミエビを流しとかなきゃ、臭くなるでしょうね……)シクシク

男(幼馴染め……!)ゴシゴシゴシゴシ

男(あのちっぱい娘め…!)バシャーッ

男(……そこも含めて、可愛いのですが!)マイッタネ チキショー!

男(やれやれ、こんなもんでしょう)

男(あとはスノコをたてかけて干して…)コトンッ パタンッ

男(水汲みバケツと借りたブラシを倉庫にしまえば、またコタツにありつけます)テクテク

男(ああ…手が冷たい)

男「……ん?」


少女母「ごめんねー、今は出かけとるんよ」

少年「そうですか……お邪魔しました」ガラガラ……ピシャン

男(……少女ちゃんと同い年くらいでしょうか)

少年「……?」

男「こんにちは」

少年「……こ、こんにちは。……誰…ですか?」

男「船が壊れてちょっとこの家にお邪魔させてもらっている、男といいます。……君は?」

少年「少年…です。その、少女の……」

男「ああ、少女ちゃんの友達ですか」

少年「……友達じゃない…かも」

男(どういう意味でしょう……)

少年「…すみません、さよなら」ダッ


男「少年君」

少年「……?」ピタッ

男「釣りはしますか?」

少年「え…いや、あんまりした事は無いです」

男「そうですか。でも、どこか岸からでよく釣れるところを知りませんか?」

少年「島の大人達は、向こうの防波堤の先でよく釣ってます。渡船で来る釣り客も……」

男「一人で釣るのも寂しいものです。ちょっと付き合いませんか」

少年「でも……」

男「あの防波堤からなら、この家の玄関もよく見えます。少女ちゃんが帰れば判るでしょう」

少年「……ちょっと、家の親に言ってきます」

男「わかりました。少年君の分まで道具を用意しておくので、防波堤に来て下さい」

少年「はい」

…タッタッタッ

男(……家は…あの交番か。警察官の息子なんですね)

………


男「簡単な浮き仕掛けなので、投げて待つだけです。撒き餌は俺がしますから、潮に流され過ぎたらまた投げ直して下さい」

少年「はい」

男「ラインを人差し指に掛けて、ベイルを起こして……どうぞ」

少年「え、えいっ」シュッ……ポチャッ

男「まずまずです、あとは浮きをよく見て下さい」

少年「………」ジーッ

男(……素直な良い子です)

少年「………」ジーッ

男(さて、俺は餌撒きついでにサビキでも……)

少年「………」チラッ

男(…やっぱり、少女ちゃんの家が気になるみたいです)


男「少年君、少女ちゃんとは何かあったのでしょうか」

少年「………」

男「ケンカでも?」

少年「ケンカはしてません」

男「…でも、少年君は少女ちゃんに会いたそうです」

少年「………」

男「少女ちゃんは、たぶん少年君に会わないために俺の友達と一緒に出掛けたんだと思います」

少年「…そうですか」

男「何か、思い当たる理由が?」

少年「……僕が約束を破ったから」

男「約束…?」

少年「ずっと一緒に…友達でいるって──」

……………
………


…入り江の砂浜


幼友「…そっか。その少年君、島から引越しちゃうんだね」

少女「……それを聞いた時、私…びっくりしすぎて、ついカッとなってしもうたん」

幼馴染「それでケンカを?」

少女「ケンカとは違う……怒ったのは私だけじゃもん。少年は黙って聞いとったから」

幼友「だったら、少女ちゃんがごめんなさいするだけで、仲直りできるんじゃないの?」

少女「仲直りしても、もう向こうは明後日には引越してしまうけん。それに──」


『──独りぼっちじゃった私にやっとできた友達じゃと思うたのに!』

『ずっと一緒じゃ言うたのにっ!』

『少年は裏切り者じゃ!』

『もう、この砂浜に来んでよっ──』


少女「──私…酷い事いっぱい言うたもん、きっと許してくれんよ」

いったんここまでっす
今回、このスレ当初の雰囲気はどこへやらって感じですが許してーい

>>907
問題なし!引き続きお願いします。

おつ!とーう!

てーいをしてもらう価値もないということか…ウツダシノウ

いつものてーいじゃないか
ほんのり切ない風味

>>909
てーいの代わりに通報しといた俺まじ天使


幼馴染「……でも少女ちゃんがこの時間に島の案内をしようとしたのは、家にいたくなかったからでしょう?」

幼友「つまり、少年君が家に来るのが解ってたんじゃないかな?」

少女「………」コクン

幼馴染「少年君は少女ちゃんと仲直りしたいんじゃないでしょうか」

幼友「そうじゃなかったら、訪ねて来ないんじゃない?」

少女「……仲直りした方が、明後日…辛くなりそうじゃから」

幼馴染「少女ちゃん…」

少女「もう、ええんよ。引越しの話を聞いてからずっと考えて、また独りになる覚悟はできたけん」

幼友「本当にそれでいいの?」

少女「うん、夏にはまた幼馴染ちゃん達も来てくれるんでしょ?」

幼馴染「それは約束します」

少女「だったら、平気!…あの岩のとこ、行こう?お魚いっぱい見えるんよ!」

幼友「………」

……………
………


…交番の前


男「結局、少女ちゃんは帰ってきませんでしたね」

少年「すみません、五時には帰れって言われてたから……」

男「女の子を遅くまで連れ回すなんて、あとで俺の友達を叱っておきます」

少年「明日、また学校の後で家に行ってみます」

男「…学校は別々なのでしょうか」

少年「僕は私立の小学校へ通ってるから、渡る船の時間も違うんです」

男「そうですか……何か俺ができる事はありませんか?」

少年「…もし明日もなかなか会えなかったら、また防波堤で釣りをさせてくれますか?」

男「お安い御用です」


少年父「……おや?」

少年「あ、父さん」

男「ああ、少年君のお父さんですか。初めまして、男といいます。少年君を釣りのお供にお借りしました」

少年父「初めまして、息子がお世話になりました」

男「……明後日、引越されるそうですね」

少年父「ええ、異動でね…息子には辛い想いをさせてしまいます」

男「お父さん、ちょっとお話できるでしょうか」

少年父「…よかったら上がって下さい。引越しは進めているので、何もありませんが──」

……………
………


…少女の家


幼馴染「ん…?男からメッセージが来ました」

幼友「どこをほっつき歩いてるのかねー」

幼馴染「えっ……!? 男、今夜は別の家でお世話になる事になったそうです……」

幼友「まーた、すぐに釣り仲間作っちゃうんだからー」ヤレヤレ

少女母「あらー、せっかくお料理たくさんつくったのにねぇ」

幼馴染「大丈夫、責任をもって私が食べます」

幼友「そして私が飲みます」

少女母「ふふふ……幼友さんはイケるクチみたいじゃねぇ」

幼友「おや…その言いぶりは、少女母さんもだいぶ飲みますね?」キラーン

少女母「漁師の妻じゃからねぇ、負けりゃせんよ…?」キラキラーン

幼馴染「…幼友もすぐに飲み仲間作ります」ヤレヤレ

………


…夕食後


少女「幼友さんは?」

幼馴染「まだ少女母さんと飲んでいます。呆れたものです」

少女「母さん、いつもなかなか女同士の話とかできんから、嬉しそうじゃったもん」

幼馴染「そうですね、島には他に若い夫婦といえば少年君の家くらい……あっ…」

少女「………」

幼馴染「少女ちゃん……」

少女「大丈夫、平気。…私も二人が泊まってくれて嬉しいけん!」

幼馴染「……ちょっと待っていて下さい」ガサゴソ

少女「?」


幼馴染「はい!ポテトチップスにチョコ、プチシリーズ各種と夕方に買った駄菓子色々です!」

少女「わぁ、ぼっけぇある!」

幼馴染「冷蔵庫には何かジュースがありますか?」

少女「うん、たぶんあったよ!」

幼馴染「少女母さんが飲み続けているのですから、怒られはしないでしょう。今夜は私達も女同士のパジャマパーティーです」ニコッ

少女「やった!ジュース、とってくるね!」

…パタパタパタ

「コラー!ウチノ ナカデ ハシッタラ イケンヨー!」

「アッカンベーダ!ヨッパライノ クセニー!」

幼馴染(……少しは寂しさが紛れるといいのですが)

幼馴染(でも、本当は少年君と仲直りするのが一番です)

幼馴染(あの娘達二人も幼馴染み……悲しい結末には、したくありません──)

このスレ内で完結できるだろうか…
もし入り切らなかったら、2スレ目たてさせて下さい

1000までで離島編が完結したら2スレ目はないのか・・・?

言い方悪かった
その場合、2スレ目はまだ考えてないだけです

………


少女「そんでね、運動会の時は私、リレーのアンカーじゃったんよ!」

幼馴染「それはすごいです、私は走るのは極めて苦手です」

少女「島の人達もたくさん観に来てくれて、楽しかったんじゃけん!」

幼馴染「……学校には友達、たくさんいるのですね」

少女「うん!……でも、放課後とか休みの日とか、ほとんど遊べんもん」

幼馴染「………」

少女「……その運動会の時、少年も来てくれたんよ。いっぱい応援してくれた…私、クラスの娘に冷やかされて恥ずかしかったけど、すごく嬉しかったん」

幼馴染「少女ちゃんは、少年君の事…好きなのでしょうか」

少女「……好き、じゃったよ」

幼馴染「本当に過去形なわけでは無いでしょう?」

少女「………」


幼馴染「私と男も、小さな頃からの幼馴染みです。…離れる事なんか、考えた事もありませんでした」

少女「幼馴染ちゃんも…」

幼馴染「やっぱり、特別な存在です。もし離ればなれになるとしても、そんなに簡単に割り切れる想いではないと思います」

少女「でも…!遠距離レンアイなんて、大人でも続かないって……」

幼馴染「学校の友達が、そう言ったのですか?」

少女「………」コクン

幼馴染「少女ちゃんと少年君は、いつからの友達なのでしょうか」

少女「えと、一年生…じゃったと思う」

幼馴染「じゃあちょうど学校の友達と同じくらいのお付き合い。…明日、そのお友達に訊いてみるといいです」


少女「何を…?」

幼馴染「『もしどっちかが転校したら友達じゃなくなるの?』って、そのお友達が何て答えるか……本当の友達なら、きっとこう言います」

少女「………」

幼馴染「『離れても、ずっと友達だよ』って」

少女「……っ…!」ジワッ

幼馴染「少年君とも、ずっと友達のはずです。ましてや少女ちゃんがきちんと自分の想いを伝えれば、もっと二人の繋がりは強くなるでしょう…?」

少女「幼馴染…ちゃん…」グスッ

幼馴染「まだ、少年君に『好き』とは伝えていないのでしょう?」

少女「うん……」グスンッ

幼馴染「だったら、言うべきです」

少女「………」ポロポロ


少女「私、言う……明後日、最後の日に…告白する」グスッ

幼馴染「…明日じゃないのですか?」

少女「うん、明日は私…また今日の入り江に行く」

幼馴染「……?」

少女「二人であの砂浜に埋めたん…」

幼馴染「埋めた…?」

少女「タイムカプセル…小さいけど、三年生の時に埋めた」

幼馴染「いつ開ける予定のカプセルだったのでしょう?」

少女「いつ…とは決めてないし、中身を少年は知らんの。私がいつか告白する決心がついた時に一緒に掘り出すつもりじゃったん」

幼馴染「それなら二人で…」

少女「ううん、すぐには見つからんと思うけん。明日見つけといて、明後日に二人で開けられたら…」

幼馴染「………」

少女「幼馴染ちゃん、手伝ってくれる…?」

幼馴染「…もちろんです」

支援

このスレも過疎ったもんだな・・・

淡々と投下を待っている

……………
………


…翌日、昼前


男(さて…午後にはまた少年君と会う事になるでしょうが、お昼はどう過ごしましょう)

男(ここで食事だけ頂きに少女ちゃんの家に行くのも気がひけます)

男(勝手な事をしたので、なんとなく二人に怒られそうでもあるし…)

男(でも、お腹空いたなぁ)

男(ん…?何か食べるものがありそうな店…)

男(漁師さん向けの居酒屋でしょうか……でも昼もやってるみたいだな)

男(何か、食べるか……)


男「こんにちは…」ガラガラッ

幼馴染「はい、こんにちは」モグモグ

幼友「いらっしゃいませ」ズズズーッ

男「………」ガラガラ…ピシャッ

幼友「ちょ、なぜ帰る」

男「いや、なんとなく」

幼馴染「さては昨夜、女性の家に厄介になったとか……」フルフルフル

男「待てまて」

幼友「幼馴染ちゃん、私は味方だからっ!こんな浮気男、早く忘れようっ!?」

男「浮気、してないです」

幼馴染「いやっ!他の女を悦ばせた手で私に触れないでっ!」

男「悦ばせてないです」

幼友「はっ…!まさか、オトコを悦ばせた…!?」

男「キレるぞ」

………


幼馴染「そうですか、少年君に会ったのですね…」

幼友「なんとかしてあげたいよねー」

男「しかしそちらの話を聞くに、少女ちゃんは今日も会う気は無さそうです」

幼友「告白の決心がついた時に掘り出すつもりだった…かぁ」

男「あの様子なら、少年君も少女ちゃんを想っているのは間違いないと思うのですが」

幼馴染「その点を聞き出してはいないのでしょうか」

男「フッ…オトコってのはテメエの色恋沙汰を気安く口に出し」
幼友「だめだよ。このヒトが幼馴染ちゃんに告白するのに何年かけたと思ってんの」

幼馴染「というより、告白すら釣りのついで…という感じでした」

幼友「オトコなんて恋に関しては鈍感で奥手で、女より女々しいもんよ?」

幼馴染「同感です」

男「はぅあ」

過疎っても、せめてこの離島編は終わらせます

支援てーい!

更新がなくて人がいないだけだから!!!
飽きたわけじゃないから!!!
信じて!!!!!お願い!!!!!!

できれば時間少したってもいいから書き貯めて一気に投下してほしい
話が忘れてきちゃう

飽きたわけじゃないから大丈夫
週間連載の作家って訳じゃないんだからそう急かさないよ

スレ消費したくないから書き込まないだけなのさっ

>>935
コノイケンニはげどう! おつ!楽しませて貰ってる

900超えるとてーいし辛いだけなんです、信じてください!

逆に考えるんだ!てーいしまくって2スレ目にいけばまた長い間てーいできるんだぞ?

>>938
てーいは用法・用量を守って正しくお使い下さい

>>939
半分以上優しさで出来てるしな

このあと滅茶苦茶てーいした

お前らの優しさ、しかと受け取った
まだ最後まで書き溜められてはないけど、投下します


男「いっそ、今日その入り江に少女ちゃんが行っているところへ、俺が少年君を連れていったらどうでしょうか」

幼馴染「少女ちゃんはカプセルを見つけてから会いたいようです」

幼友「いきなり少年君が目の前に現れたら、素直になれるわけないよ」

男「そんなものでしょうか……」

幼馴染「まったく、本当に女心の解らないヤローです」

男「男心的には面倒臭い限りです、会えば一発解決な気がするのですが」

幼友「やれやれ」フゥ

幼馴染「これだからオトコは」ハァ

男(船、直ったら置いて帰ろうかな……)


……………
………


…午後、三時頃


男(結局、二人は少女ちゃんと一緒に入り江へ行ってしまいました)

男(たぶん次の船で少年君が帰ってくるはず)

男(釣りの準備でもするか……)

男(いつ少女ちゃんが家に帰ってくるか判らないんだし)

男(いつでもやめられる、ルアー釣りでいいかな)

………


少年「男さん、こんにちは」

男「お帰りなさい。今日も少女ちゃんは出かけています」

少年「……そうですか」

男「まあまあ…気を落とさずに、また釣りでもしながら待ちましょう」

少年「はい」


男「底を探るように、トントン…と手前に引いてきて下さい」

少年「こうかな……えいっ」ピシュッ

男「着底を待って、糸フケをとって……どうぞ」

少年「………」チョンチョン

男(砂底だけど、結構沈み岩や藻場が見えたから多分……)

少年「…わっ!?…な、なんか引いてる!」アタフタ

男「一気に引き上げて下さい」

少年「…釣れたー!」ピチピチ

男「それはアイナメ。30cmはありませんが、岸から釣る分には充分な型です」

少年「すごい、楽しい」

男(………)

少年「えいっ!」ビシッ


男「少年君は島に住んでいるのに、あまり釣りなどはしなかったのですね」

少年「うん……勉強とか頑張らないと、学校でついていけなくなるから」

男「やはり小学校でも私立校、結構な競争があるのでしょう」

少年「……うん」

男「俺には自慢の弟がいます。同じように私立小学校に通い、今は県外の中高一貫校で高校生です」

少年「そうなんですか」

男「勉強に励む弟を尻目に、俺は遊んでばかりいました。…悪い事をしたと思っています」

少年「………」

男「弟も……そして少年君も、本当はもっと遊びたかったんじゃないですか?」

少年「それは…そうだけど、でもいつかこうして引っ越す事になるのも、解ってたから」

男「あんまり島の人達と仲良くなったら、別れる時が辛くなる……と?」

少年「……はい」


男「でも少女ちゃんと離れる事だけは、やっぱり辛そうです」

少年「そんな事ないです!…そんな事」アセッ

男「少年君、友達同士で好きな娘の事を話すのは恥ずかしいでしょうが、俺は大人です」

少年「………」

男「その位の歳の子に好きな異性がいるのは、ごく自然な事だと思います」

少年「…はい」

男「俺も少年君よりもっと小さな頃から、ずっと好きな娘がいます」

少年「今も?」

男「……幸いにも、想い通ずる事ができました」

少年「………」

男「その関係になるためには、やはり気持ちを伝える必要があります」


『──告白すら釣りのついで…という感じでした』


男「…ちなみにそれは、ちゃんと改まった形でしておかないと後々悪く言われます」ボリボリ…


男「と、とにかく…離ればなれになる前に気持ちを伝えておかないと、きっと後悔すると思います」

少年「後悔…ですか」

男「気持ちが通じ合ってさえいれば、きっと距離には勝てるはずです」

少年「……だけど、会えないんじゃ…」

男「本当は、俺の友達から口止めされていましたが……『秘密の入り江』…で、解りますか?」

少年「!!」

男「今、少女ちゃんは俺の友達と一緒に、そこにいるはずです」

少年「…そこは……」


『少年は裏切り者じゃ!』

『もう、この砂浜に来んでよっ──』


少年「……もう、行けないんだ」ギュッ


男「面倒な事だと思いませんか」フゥ…

少年「何がですか」

男「オトコには、やっぱり女心は解りません。『当って砕けろ』が、一番明快で良いと思います」

少年「………」

男「ましてもう時間が無いなら、なおさら。手段も結果も明快が一番じゃないでしょうか」

少年「…はい」

男「小学生に言う事じゃないかもしれません…が、オトコなら」

少年「オトコ…なら?」

男「『そのうち迎えに来るから、信じて待ってろ』くらい言えばいいと思います」

少年「俺が…少女を迎えに…」

男「そうです、他の誰にもさせたくはないでしょう?」ニヤッ

少年(他の…誰かが、少女を迎えに……それは)ドキッ

男「だったら」

少年「そんな事…させない。僕……入り江に行きます!」


……………
………


…入り江の砂浜


少女「無い…!確か、この岩の裏に……」ゴソゴソ

幼馴染「まだまだ日暮れまでは時間があります。がんばって探しましょう」

幼友「どんなカプセルだったの?」

少女「ガチャガチャのカプセルに、色を塗っとったんよ…確か、ピンク色」

幼馴染「…何を入れていたのでしょう?」

少女「……貝殻」

幼友「貝殻?何か特別な貝殻なの?」

少女「ううん、この砂浜で見つけたちょっと大きな二枚貝の貝殻なんよ」


幼馴染「これは……ピンクの陶器のかけらですか」

幼友「うわ、ピンクのカラーボール出てきた。すっごい期待したのに、馬鹿にされた気分…」

少女「………」ゴソゴソ


『少女、何を埋めるの?』

『これ!カプセル!』

『中身が判らないよ……何が入ってるの』

『内緒!開ける時のお楽しみなんじゃけん、勝手に掘ったらいけんのよ!?』

『それじゃ一緒に埋める意味、無いんじゃ……』

『ううん、あるんよ。ずっとそうじゃったっていう証拠なんじゃから』

『ますます解らないけど、まあいいや』

『少年は三年生の時にカプセルを埋めたって事だけ、忘れたらいけんのんじゃけんね!』


少女(…無いんかな……もうダメなんかな…)ゴソゴソ

幼馴染「……ん?これ、ほとんどピンク色が剥げてますが…ガチャガチャのカプセルっぽいような」


少女「え……!」

幼友「本当だ!ちょっとだけピンクの塗料、残ってる!」

幼馴染「……ただ」

少女「開いてる……中身は!?」

幼友「二枚貝の貝殻……これじゃない?」

幼馴染「あ、うっすら『少女』って書いてあります!」

少女「嘘……片方しかない……!」

幼友「もう片割れもあったんだ?」

少女「…繋がったままじゃったんよ。それで片方に私の名前、もう片方に少年の名前をマーカーで書いとったん……」フルフル…

幼馴染「ち、近くにあるはずです!探しましょう!」

幼友「らじゃー!」

少女(願掛けじゃったのに……告白する時、『あの時からずっと』好きじゃったって伝えるつもりじゃったのに…!)


幼馴染「おかしいです、近くにあるはずなのに……」ゴソゴソ

幼友「無いなあ…似たような貝殻も無いよ」ホリホリ

少女「………」ザクザク

幼馴染「そ、そうです!昨夜の少女母さんの料理にハマグリが!」

幼友「それじゃダメでしょ」

少女「………」ザクザク

幼馴染「少年君が中身を知らないなら、その一枚に二人共の名前を書くとか!」

幼友「幼馴染ちゃん、落ち着いて」

少女「ありがとう……もう、いいん…」

幼馴染「少女ちゃん…」

少女(やっぱり、暗示されとったんよ。離ればなれになるって…)


…ガサッ……ザッ!

少年「…少女!」


少女「嘘……少年…!」ドキッ

幼友「え!この子が少年君…!」

男「…そうです、よっこらしょ」ガサゴソ…フー ヤレヤレ

幼馴染「男!連れてきてはだめだと…!」

男「ええい、しゃらくせえ。白黒はっきりさせりゃいいんです」

少年「ごめん…来ちゃだめだって言われたけど…僕、どうしても」

少女(……来て…くれたん…)

少年「お、男さんに言われたんだ!気持ちを伝えなきゃだめだって…!」ドキドキ

少女「気持ち…?」



少年「僕、少女の事…好きだから…!」

少女「……少年…!」


.


幼友(えんだあああああぁぁぁぁぁ!)

幼馴染(いやああああぁぁぁぁぁ!)


少年「『離ればなれ』にはなっちゃうけど……」

少女「!!」ズキン…


幼馴染(そのキーワードは…!)ギャーー

幼友(今はマズイってーーー!)アワワワ…

男「何をあたふたしているのでしょう?」


少女「……そう、なんよね」ボソッ

少女(気持ちは嬉しい…けど、やっぱり貝殻が暗示する通りにしか……)

幼馴染「しょ、少女ちゃん…」

少女「少年、ごめんね……でも私達が会えんようになる事は、もう決まっとったみたいじゃけん!」ニコッ

少年「え……」

少女「じゃから、元気でね!…明日は寂しくなるけん、見送りにはいかんから!」


少女「幼馴染ちゃん、幼友ちゃん!家、帰っとくけん!」

幼友「少女ちゃん!待って…!」

少年「少…女……」

幼馴染「……男、タイミングが悪すぎます」

男「……おや?」

幼友「なぜ連れてきたし!」

男「ビシッと告れば上手くいかない訳が無いと思って…」

幼馴染「はぁ…少年君、悪いのは男です。あとでしっかり、てーいしておきます」

男「ひっでえ」

幼友「そうそう、私の胸で慰めてあげよう!」

少年「…いいんです。男さんのおかげで、すっきりはしました」

男「少年君…」

少年「ありがとうございました。自分の荷物まとめるので、帰ります」

幼馴染(…何とかしてあげられないのでしょうか)

ここまで

どっちにせよ、1000までに終わりそうにはないです。次スレ覚悟

それは早いとこ埋めて次スレに行きたいという願望か?
てーいしていいのか?

ちょっと待って
今、書き溜めしてるけど、やっぱもしかしたらスレ内で離島編完結できるかも

>> 960
乙です
次スレでいいがな。
次スレ立てて、のんびり長くやってや~

……………
………


…その夜、少女の家


少女母「ウチの人から連絡があって、明日の朝イチには帰ってくるって言うとったけんね」

男「すみません、たかがエア抜きくらいの事で二日もお世話になってしまって」

少女母「いいんよー! 今夜は飲み手が増えるから、嬉しいわ!」

男「幼友ちゃん、少女母さんはそんなに飲むのでしょうか」ヒソヒソ

幼友「バケモノ級だよ……」ボソボソ

少女母「さあ、乾杯しましょ! 瓶、持った?」

男「そこは瓶じゃなくグラスのような気が」

幼友「本当に一升瓶が一人一本置いてあるし」

少女「………」モグモグ

幼馴染(少女ちゃん…)

………


幼馴染「少女ちゃん、もう部屋にいたのですか」

少女「幼馴染ちゃん…」

幼馴染「今夜もパジャマパーティー、しますか?」

少女「ううん……大丈夫」

幼馴染「明日、本当に見送りはしないつもりですか…?」

少女「うん…たぶん」

幼馴染「…それで後悔はしない?」

少女「………」

幼馴染「少年君は、勇気を出して気持ちを伝えてくれました」

少女「………」

幼馴染「少女ちゃんは……たしかに貝殻の願掛けには破れたけれど、まだ言葉にはしていません」


少女「でも、伝えてもどうせ……」

幼馴染「離ればなれになったからといって、繋がりが断ち切られるわけでは無いのでは?」

少女「あと一年で中学生じゃもん、すぐに好きな娘とか…できるよ」

幼馴染「別々の学校なのは、今も同じ事でしょう」

少女「それは……そうじゃけど」

幼馴染「私立の小学校にも同じように女の子はいるはず。それでも少年君は少女ちゃんを好きになりました」

少女「………」

幼馴染「昨日も言いましたが…友達も、好きな人も『離れてもずっと変わらない』気持ちというのはあると思います」

少女「でも…期待し続けて、やっぱりダメじゃったら……」

幼馴染「……ここから先は、少女ちゃんが自分で決める事です」

少女「…うん」

幼馴染「もしも明日、もう一度貝殻を探してみるつもりなら手伝います。どうせ船が直るまでは暇ですので」

少女「幼馴染ちゃん……」

幼馴染「では…おやすみ……なさい……」ZZZzzz…

……………
………


…翌朝、港


男「はいはい、次…渡しますよー」ヨッコラショ…ット

少年父「すみません、荷物積み込みの手伝いまでさせてしまって」

男「いえいえ。今、少女父さんが船を整備してくれているので、どうせ暇です」

少年「父さん、この箱は?」

少年父「ああ…それは軽いから、一番上だな」

男(少女ちゃんも幼馴染達も、朝の内に消えてしまいました…)

男(またあの砂浜に行っているのでしょうか)

……………
………


…入り江の砂浜


幼友「やっぱり、無いね…」

幼馴染「もうそろそろ、少年君の家で引越しにチャーターした渡船が出る時間です」

少女「……ダメ…だったなぁ」シュン…

幼友「もう貝殻無しでも、告白しちゃえばいいじゃん! 少年君が少女ちゃんを好きなのは判ってるんだから!」

幼馴染「幼友……」

幼友「伝えない方が、絶対に後悔するって!」フンス

幼馴染「…もちろん、幼友の言う通りだと思います。でも私は少女ちゃんの気持ちも、ちょっと解る気がします」

少女「……?」


幼馴染「私と男もそうですが、幼馴染みという関係は何となく普通の男女とは違うように思っていました」

幼友「ノロケる気?」

幼馴染「お互いの気持ちも大事です。でもその特別な立ち位置は、運命的に神様がくれたもののような気がして」

幼友「…くっ……」

少女(綺麗にスルーした…)

幼馴染「少年君と少女ちゃんは産まれた時から近所というわけでは無いのかもしれませんが、物心ついた頃から傍にいるのが当たり前…」

幼友「………」ズキン

幼馴染「だからこそ、お互い好きでも確証が無い……なかなか特別になれなかった気がします」

少女「…うん」

幼友(……違う…)

幼馴染「誰かに、何かにその特別な絆を証明して欲しい……少女ちゃんにとっては、それが貝殻の願掛けだったのでしょう?」

少女「そう…かもしれん…」

幼友(……違うよ…)


幼馴染「だから、それを失くしたから自信も無くす…その気持ちは──」
幼友「──ちょっと、待った」

少女「幼友ちゃん…?」

幼友「異議あり…だよ、幼馴染ちゃん」

幼馴染「幼友……何を言う気でしょう」

幼友「確かにね、小さい頃…産まれた頃から一緒っていうのは、特別な存在かもしれない」

少女(え…幼友ちゃん、怒っとる…?)

幼友「その事を誰かに証明して欲しい?…甘ったれた事、言わないでくれる?」フンッ

幼馴染「…喧嘩を売っていますか」ジロッ

幼友「買う?…高くつくけど」キッ

少女「ま、待って…なんで喧嘩になるん…!? やめてっ!」


幼友「『好き』なんて気持ちは、誰かに証明してもらうものなんかじゃないの! 傍にいるのが当たり前? そんなの境遇に甘えて尻込みしてるだけの言い訳でしょ!?」

幼馴染「……う…」

幼友「『告白が釣りのついで』だった…!? それでも向こうから言ってくれただけマシだったんじゃないのっ! どうせそれが無ければ今でもオサナナジミの立場に甘えてたんでしょ!?」

少女「お、幼友ちゃんっ…」

幼友「少女ちゃんだって、そう! せっかく少年君から告白してくれたのに、離ればなれになるからって答える事もしない…!別に少年君だって好きで引っ越すんじゃないわよ!」

幼馴染「幼友っ!今、落ち込んでる少女ちゃんを叱ったって…!」

幼友「ううん、叱るわ! だってまだ間に合うかもしれないんだもん! 今から港に走れば、少女ちゃんは告白できるかもしれないんだよ!?」

少女「……っ…」ビクッ

幼友「離れて行っちゃったら、それももうできない……いつか再会しても、そのヒトの傍に誰かがいたら気持ちを伝える事も許されないの…」ポロッ…

幼馴染(……幼友…泣いて…)

幼友「だからっ! まだ間に合う内に、言わなきゃいけないんだよ!」

少女「まだ…間に合う…」

幼友「好きなヒトに…『好き』って言えないのが、一番…辛いんだからっ……」グスッ…


少女「幼友ちゃん…ごめん、ごめんな…! 私、港に行くっ!」グスッ

幼馴染「……少女ちゃん!」

幼友「コレ……さっき、見つけた」スッ

少女「新しい…貝殻、まだ二枚繋がっとる…」

幼友「名前なんか、書かなくてもいいよ。一対になった貝殻は二つと無いんだから」

幼馴染「…行くなら、早くしましょう! 時間が…!」

少女「うんっ…!」

……………
………


…港、桟橋


少女母「ごめんね…少年君。結局あの娘、来なかったねぇ」

少年母「大丈夫、また手紙を書かせますから…」

男「少年君、また釣りに誘います。その時には、この島にも…」

少年「はい…楽しみにしてます」

少年父「男さん、息子がお世話になりました。じゃあ、残念だが船頭さんを待たせるのも悪い……そろそろ乗ろう」

少年「………」チラッ

男「……少年君」

少年(さよなら……少女…)


…ブルンッ、ドッドッドッ……ブロロロロッ!


少年「男さん! さよなら…!」

男「元気で…! また会いましょう!」

………


幼馴染「もう船が…!」

幼友「男さんっ! 船、停めてっ!」

少女「少年…っ! 待って…待ってっ!」

幼馴染「だめです! 船のエンジン音で聞こえてない…!」

幼友「くっそ…もうすぐそこなのに…!」

少女「もうダメだよ…桟橋から離れとる…」グスンッ

幼友「幼馴染ちゃん! ダメもとで叫ぶよっ!」

幼馴染「男なら…! 気付くはずっ!」スウゥゥッ

幼友「せーの……!」スウゥゥッ



幼馴染「てーーーーーーーいっ!!!」
幼友「とーーーーーーーうっ!!!」


.


男(……ん…?)

少年「…さよーならーっ!」

男「ま…待って! ストーップ!! 少年君っ…船頭さん止めて!」

少年「え……!?」


…ブロロロロッ…ドッドッドッ…


男「船頭さん!少しだけ待ってあげて下さい!」

船頭「しゃあねえな……もっかい桟橋に着けるかい?」

少年「お願いします!」


幼馴染「男っ…! 聞こえましたか…!」ハアハア

幼友「ぎりぎり…せええぇぇふ…!」ゼエゼエ

少女「少年っ!」

少年「少女…来てくれたんだ」

少女「ごめんっ…私、ちゃんと返事もせんで……私、待っとるから! 少年の事、す…好きじゃから!」ドキドキ

少年「うん…! 必ず会いにくるから!」ドキドキ

少女「これ、カプセルの中身……とは違うんじゃけど」スッ

少年「二枚貝…?」

少女「ちぎるよ……えいっ」ブチッ

少年「……片方、くれるの?」

少女「二枚貝の片割れは、他のどの貝とも合わんから…! 私、片方をずっと持っとくけん!」グスン…

少年「うん…ありがとう。僕もずっと持ってる、絶対に」ニコッ


男「…最初の夜、少年君の家に泊まって少年父さんから詳しく聞きました」

幼友「何を?」

男「少年君の引っ越す先……○△市だそうです」

幼馴染「私達の地元の隣りですか」

男「それに引越し先の最寄駅から、この島への連絡船が出ている港までは電車で僅か30分です」

少年父「…少年、お前ももう大きくなった。一人でちょっと旅するくらい、できないオトコに育てた覚えはない」

少年「え……」

男「小学生の二人にとっては途方も無い距離に思えた事でしょう……でも、引越し先とこの島は決して遠くはないという事です」

幼友「毎日学校に通ってるんだもん、少女ちゃんも本土の港へ出るのは簡単だよね?」

少女「……うんっ!」

少女母「週末にはウチに泊まりに来たっていいけんね!」

少年「はいっ!」


男「それに……俺もせっかく島に来ておいて、あまり魚釣りをする暇がありませんでしたので」

幼馴染「私達に至っては、全くしていません」

男「少年君と少女ちゃんに、島のポイントを案内してもらいたいものです。…構いませんか?」

少年「テスト期間じゃなかったら、いつでも!」ニコッ

少女「うんっ! それも待っとる!」フンスフンス

男「それぞれのご両親も、構わないでしょうか」

少年父「頼みたいくらいですよ」

少女母「その後、ウチに飲みに来るんならええよ!」キラーン

幼友「次は負けませんからっ!」キラキラーン

男「さあ…そろそろ船頭さんが、待ちくたびれて……」

幼友「船頭さーん?」



船頭「うおおぉぉうぅぅぅ……餓鬼が、泣かせやがってよおおぉぉ…」エグッ…ヒック…ボロボロ

……………
………


…昼過ぎ、島を離れた海上


ブロロロロロ……

男「ひゃっほーい、エンジン快調!」

幼友「たまたま寄った島で、なんか色々あったねー」

男「全くです、良い出会いに恵まれました」

幼馴染「私がガス欠させたおかげです」エッヘン

幼友「原因はそうだけど、威張る事じゃないね」

男「まあ、事情と三日間の話をしたら少女父さんも無料で良いと言ってくれたので、よしとしましょう……」チッ


幼馴染「………」

幼友「…どしたの?」

幼馴染「幼友、もう怒っていませんか…?」

幼友「当ったり前じゃん……ってか、言い過ぎてごめんね?」

幼馴染「ううん、幼友の言う通りだったと思っています」

幼友「もう、いいじゃない? 忘れたから、忘れてー」

幼馴染「……はい」クスッ

幼馴染(でも、きっと忘れられません)


『好きなヒトに…好きって言えないのが、一番…辛いんだからっ……』


幼馴染(あの時、誰を想って泣いたのか)

幼馴染(いつか、ずっと先の話でいいから…教えて下さい、幼友…)



【おしまい】

ちょっと削ってスレ内完結余裕でした

では、またてーいしましょう

乙なのです

乙てーい

乙とーう

おつ
て~い!

てーい


次スレはあるんだよな?
好きなだけてーいして良いんだよな?

乙てーい

皆様、レスあざす
大変初歩的な質問かもしれませんが、1000に達したスレって普通にだんだん落ちていくんでしょうか?
それとも即落ちるんでしょうか?

ちょっくら酒場で訊いてくる
次スレたてたとして、1で前スレへのリンク貼るなら、いずれ消える現行URLより落ちて過去スレ置場に入った時のURLの方がいいかな…と思ったり

おつ

梅てーいっ



過去ログ倉庫に入ってもurl変わらなかったような

乙~
>>1000なら幼友はもらう
…酒代で破産しそうだ

酒場で教えてもらった
現行スレのURL貼っとけば、落ちた後は勝手に過去ログへ飛ばされるらしいです
またその内、新スレたてたらよろしくおなしゃす!

>>992
待ってるてーい

994 てーい

1時間以内にてーいされなければ幼馴染は俺の嫁

>>995
てーい( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

>>995
てーい( ゚∀゚)=○)゚Д゚);'.;'.・

>>995
てーい( ゚∀゚)=◯)`Д゚)・;'

お前ら、どこに潜んでた

てーい!てーい!てーい!てーいぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!てーいてーいてーいぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!てーい・とーうのてーいのてーいをクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!てーいてーいモフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
てーいのてーいたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
てーい決まって良かったねてーいたん!あぁあああああ!かわいい!てーいたん!かわいい!あっああぁああ!
とーうもてーいされて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!てーいなんてとーうじゃない!!!!あ…てーいもとーうもよく考えたら…
て ー い は と ー う?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!てーいぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!てーいなんかやめ…て…え!?見…てる?とーうのてーいちゃんがとーうを見てる?
とーうのてーいちゃんがとーうを見てるぞ!てーいちゃんがとーうを見てるぞ!とーうのてーいちゃんがてーいを見てるぞ!!
てーいのとーうちゃんがてーいに話しかけてるぞ!!!よかった…てーいの中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!とーうにはてーいちゃんがいる!!やったよてーい!!ひとりでてーいもん!!!
あ、とーうのてーいちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあてーいぁあ!!て、てーい!!てーいぁああああああ!!!とーうぁあああ!!
ううっうぅうう!!てーいの想いよてーいへ届け!!◆M7hSLIKnTIのてーいへ届け!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年12月04日 (水) 16:53:44   ID: E-T3n6V5

期待

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom