グリー「俺ら任天堂の倒し方知ってr…、あれ…思い出せない…」 (28)

携帯電話向けゲームの先駆者、グリーが急失速した。スマートフォン(スマホ)時代についていけず、
業績は悪化。一時は任天堂をおびやかすほどの栄華を誇りながら、その天下はわずか3年で終わった。
グリーにとって生き残りをかけたサバイバルゲームが始まっている。

■「時間の問題」と手のひら返し
ところが、そんな構図はスマホ時代に崩壊。ユーザーの関心は、グリーが得意としていた「ガラケー」で
ブラウザー(閲覧ソフト)を使う簡単なゲームから、大画面のスマホ上で多彩な表現を楽しめる
アプリ(応用ソフト)型のゲームに移っていった。代表が、人気絶頂のガンホー・オンライン・エンターテイメントの
「パズル&ドラゴンズ」だ。

それだけではない。スマホ時代には、アプリ配信を独占する米アップルや米グーグルがゲームの世界の
支配者として出現した。アプリ型のゲームはユーザーが直接ダウンロードして楽しむため、
グリーのSNSにアクセスする必要はない。アップルなどが今や、グリーのお株を奪うかのように
手数料収入をソフト会社から集めている。
グリーはSNSを使ったゲームビジネスが離陸した2010年以降、ライバルのディー・エヌ・エー(DeNA)と
ともに、たった3年間で携帯ゲーム市場を年間4000億円規模に育て上げた。そのスピードと勢いは、
任天堂やソニーといった家庭用ゲーム機メーカーが頂点にたっていたゲーム産業全体を揺さぶった。

グリーは今年4~6月期に上場来初の最終赤字に転落。田中は「従来型携帯電話向けの落ち込みを、
スマホで補いきれなかった」と説明したが、苦しい構図はライバルのDeNAも同じはずだ。ところが、
グリーの方がより厳しい業績が続いている。業界内でも「あまりもバブリー」と言われた闇雲な拡大路線が、
逆風下の重荷となってグリーにのしかかっているためだ。
海外拠点も相次ぎ閉鎖。今は米国、カナダ、韓国だけを残すだけだ。あるグリー幹部は「無謀だったのかも知れない。
ソフトバンクや楽天など先輩ベンチャーは、「成長の踊り場」を何度も乗り超えてきた。それは、
経営者が失敗や誤算を跳ね返した歴史でもある。グリーの再起は田中自身の脱皮にかかっている。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK3002S_Q3A830C1000000/

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