真美「え?ひびきんって夜おむつしてんの?」 (32)

亜美「え→、高校生になっておむつは恥ずかしくない?」

響「そ、そんなの恥ずかしいに決まってるさ」

響「でも、そうしないと毎日布団干さなきゃいけなくなるし・・・」

真美「おっと、今の聞きましたか、亜美隊員」

亜美「ばっちしですぜ、真美隊員。はっきり『毎日』と」

響「うがー、また自分余計な事言っちゃったぞ・・・」

やよい「あ、あの、響さんもまだ毎日おねしょしちゃうんですか?」

響「うぅ・・・うん・・・」



響(・・・ん?)

響(今、響さん"も"って言った?)

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響(ってことは、やよいも・・・?)

響(いや、きっとやよいの弟か妹の話だぞ)

春香「亜美、真美、少し言い過ぎだよ」

真「そうだよ。だいたい、2人も夜はおむつしてるんだろ」

響「・・・うん?」

真美「だって真美たちまだ中学生だし、おねしょしてもちかたないじゃん」

亜美「だよね→」

響「・・・は?」

律子「2人とも、いい加減にしときなさいよ」グリグリ

亜美「うあうあ→」

真美「律っちゃん痛い、痛いYO」

律子「まったく。でも・・・響、あなた高2だったっけ?」

響「あ、う・・・うん」

律子「ふーむ、それでおねしょが毎日っていうのは少し心配ね」

響「うぅ・・・」

律子「私、その頃は週に2,3回くらいだったし」

響「・・・はい?」

春香「え、律子さん、それすごくないですか?」

律子「そう?」

春香「そうですよ。だって私、逆におねしょしない日が週に2回くらいですよ?」

響「さいっ?!」

律子「それもちょっと多いんじゃない?」

春香「でも、千早ちゃんも確かそのくらいだよね?」

千早「あ、えっと・・・ごめんなさい、春香。実は最近だいぶ減ってきてて・・・」

千早「今月はまだ4回・・・いえ、今朝してしまったから5回ね。でも、それだけしか失敗してないの」

春香「」

律子「へー、やるわね。今の私と変わらないじゃない」

響(なんだこれ・・・)

春香「うぅ・・・千早ちゃん、仲間だと思ってたのに・・・」

雪歩「だ、大丈夫だよ、春香ちゃん。私も真ちゃんも、今も春香ちゃんと同じくらいおねしょしちゃうから、ね?」

真「ゆ。雪歩、ボクのことは言わなくてもいいんじゃないかな・・・」

雪歩「あっ、ご、ごごごめんなさいぃ」

律子「けっこう個人差があるものなのね、勉強になったわ」

響(個人差っていうレベルじゃない気がするぞ)

律子「響。さっきは悪かったわね。不安がらせるようなこと言っちゃって」

響「な、なんくるない・・さー・・・?」

律子「で、亜美も真美も、もうこの事で響をからかわないこと、いいわね」

亜美「はーい」

真美「ごめんね、ひびきん」

響「うん・・・。あ、あのさ、ちょっと聞きたいんだけど」

律子「どうしたの?」

響「みんな、まだ、その・・・しちゃうのか?」

真「ん?おねしょするってこと?」

響「う、うん」

千早「さっきの話を聞くと、ここにいるみんなはまだしてるみたいだけれど」

雪歩「他の人たちはどうなのかな、あんまり話題にするようなことでもないから・・・」

春香「とりあえず美希と伊織は中学生だし、まだしてるんじゃないかな」

真「そうだね。貴音とあずささんはもしかしたらもう治ってるかもしれないけど。でも、あずささんでもまだ21歳だからなあ」

響「そこ!そこだぞ!!」

やよい「ど、どうしたんですか?響さん、急に大きな声を出して」

響「その、自分が言えたことじゃないけどさ、普通、おねしょって小学校に上がる前には治ってるものじゃないのか?」

一同「ええっ?」

やよい「それはないんじゃないかなーって」

亜美「そうだよ→、ひびきん冗談キツイっしょ→」

律子「うーん、私も調べたわけじゃないけど、少なくともここにいる全員がしてるんだから、ないと思うわ」

千早「我那覇さん。それ、おねしょではなくて昼間のおもらしのことではないかしら」

春香「あ、それならわかるね。響ちゃん、おもらしのことだよ」

響「そ、そうなのか?」

カチャッ
貴音「ただいま戻りました」

美希「あふぅ」

伊織「あずさ!なんで事務所のドアをスルーして屋上に行こうとするのよ!」

あずさ「ごめんなさいね〜、ついうっかり」

一同「おかえりー」

律子「響。せっかくだから帰ってきた伊織たちにも聞いてみたら?」

伊織「ん?何?」

貴音「はて」

あずさ「なあに、響ちゃん。困ったことがあるのなら相談に乗るわよ」

美希「ミキ、眠いから早くしてなの」

響「あ、うん・・・。あのさ、えっと、その」

響「みんなは、その、まだおねしょ(小声)してたりするのか?」

伊織「ん?何をするって?」

響「・・・お、おねしょ(小声)」

伊織「だから聞こえないって」

やよい「あ、あの、みなさんはまだおねしょしちゃいますか?」

響「や、やよい?」

伊織「なっ・・・」

貴音「おねしょ、ですか」

あずさ「なんで急にそんなことを?」

律子「いえ、響がね、おねしょは普通小学校に上がる前には治ってるものだなんて言うんで」

美希「あはっ、それはないって思うな。ミキもまだ毎日おねしょしてるよ?」

響「うがっ?」

律子「ほらごらんなさい」

響「た、貴音は?」

貴音「そうですね。お恥ずかしい話ですが、まだ夜はおむつが手放せずにおります」

響「だぞー?!」

あずさ「うふふ、恥ずかしくなんてないわよ。私、おむつをしなくなったのは20歳になってからですもの」

響「」パクパク

亜美「あ、じゃあ、あずさお姉ちゃんはもうおねしょしないの?」

あずさ「ええ・・・と言いたい所なんだけど、残念ながら、まだ月に1,2回は失敗しちゃうわ」

真「えー、それでもすごいなあ」

あずさ「うふふ、みんなのおねしょもそのうち良くなってくるわよ」

真美「ところでいおり〜ん。さっきからずっと俯いたままだけどさ→」ニヤニヤ

伊織「な・・・なによ」

亜美「いおりんはどうなの、おねしょ」

伊織「し、仕方ないじゃない!まだ中学生なんだから!」

美希「でこちゃん、なんでそんなに焦ってるの?」

春香「そうだよ、中学生なんだから別にしてても普通でしょ」

亜美「こんなに恥ずかしがってるってことは」ンッフッフー

真美「ねえねえ、いおりんはどのくらいおねしょしちゃうの?」

伊織「・・・2回か3回」

千早「週に2,3回ということかしら。だったらむしろいい方だと思うのだけれど」

亜美「千早お姉ちゃん、多分、週じゃないと思うよ」

伊織「ーーーーーー!!」

真美「だよね→、いおりん」

伊織「そ、そうよ、1晩に、よ!中学生にもなって恥ずかしいから言いたくなったのよ!!」

美希「でこちゃん、気にすることないの。ミキもよく2回しちゃうよ?」

律子「伊織も美希もそれはそれでちょっと大丈夫かな、って気はするけど・・・」

律子「っていうか、あんたたち、さっき響をからかわないようにって言ったばっかでしょ!」

亜美「ひびきんじゃなくていおりんだも→ん」

律子「屁理屈言わない!」

真美「うあ→、逃げろ→!」

律子「あ、こら!待ちなさい!」

春香「ねえ、響ちゃん、これでわかった?」

響「へっ?な、なにが?」(色々と衝撃的すぎてついていけてなかったぞ・・・)

春香「別におねしょなんて大したことじゃないってこと」

響「あ・・・う、うん」

貴音「響。実は、最近貴方が何かに悩んでいるように見えたのですが、このことだったのですね」

響「う・・・やっぱりわかってたのか?」

貴音「ふふ、響のことですから。もっとも、どのような悩みかまではわかりませんでしたが」

真「まあ、言いにくかったのはわかるけどね。なんか妙な勘違いしてたみたいだし」

響「勘違い?」

真「小学校に上がるまでに普通は治ってる、とか」

響「あ、ああ・・」(ほんとに勘違いなのか・・・?)

伊織「とにかく、うじうじ悩んでる響なんて、らしくないわよ」

やよい「あのあの、私も元気いっぱいな響さんが大好きかなーって!」

ソウダヨ-,ソウヨ,ソウデスゥ,ソウナノー

響「みんな・・・」ウルウル

小鳥「あのー、感動的なシーンの中、申し訳ないんだけど・・・」

小鳥「響ちゃん、そろそろ出ないとお仕事、間に合わないわよ」

響「えっ?うわあ、もうこんな時間なのか?!」

小鳥「もうすぐタクシーが来ると思うから、下で待っててくれる?」

響「うん!それじゃ、行ってくるさー!」

一同「行ってらっしゃーい」

ダッダッ...カチャッ

響「みんな!ありがとうな!」

バタン

小鳥「みんな、お疲れ様でした」

春香「はぁ・・・」

雪歩「うぅ、緊張したよぅ・・」

真「ボクもだよ、ドラマの仕事より疲れたかも・・・」

律子「まあ、台本だけ渡されて、読み合わせリハーサルなし、一発本番なドラマみたいなものだったしねえ」

貴音「これで、響の気持ちが少しでも楽になってくれると良いのですが・・・」

伊織「この伊織ちゃんにあんな恥ずかしい事言わせたんだから、そうじゃなきゃ承知しないわよ!」

千早「でも、急におねしょがぶり返してしまうなんて、大変でしょうね・・・」

あずさ「やっぱりストレスなのかしら」

律子「ですかね、ハム蔵たちがいると言っても、実家から遠く離れた場所での一人暮らし・・・」

小鳥「元気キャラだからついつい忘れがちですけど、響ちゃん、すごく繊細な子ですしね」

一同「・・・」


伊織「・・・ああ、もう!私たちまでしんみりしちゃっても仕方ないでしょ!」

春香「そ、そうだね」

やよい「そういえば、この台本、小鳥さんが書いたんですよね」

小鳥「ええ、そうよ」

真「響のセリフがほとんど台本通りでびっくりしたよ」

小鳥「うふふ、伊達にみんなと毎日会ってるわけじゃないのよ」

伊織「私は途中から入ってきたから最初の方はわからないけど・・・」

伊織「へえ、この『小学校に上がる前には治ってるものじゃないの?』っていうのもその通りだったの?」

春香「そうだけど・・・それはそんなに当てるの難しくないんじゃないかな?」

伊織「えっ?だって普通おねしょが治るのって中学校にあがる前くらいでしょ?」

一同「・・・は?」

伊織「な、なによ。私、なんかおかしな事言ってる?」

亜美「いおり〜ん・・・」ニヤニヤ


この後、実はいおりんもまだ時々おねしょをしてしまうことが
バラされてしまうのだが、それはまた別の話

おわり

うん、単にみんなに「おねしょ」って単語を言わせたかっただけなんだ

読んでくれた人、もしいたらありがとう

依頼出してくる

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