超・絹旗「どいてください!超邪魔です!」上条「な、なんだぁ!?」2 (235)

こんにちわ、スレ立てした人です、忙しい時期を終え、さあ書くか!と息巻いたら、もうなかったので立てました。

悪いのは自分なので、これだけはけじめつけたい!需要があったら見ていってください!、無くても、けじめなので、最後までやります!

うん、まあ、・・・・・・・絹旗「超ゆっくりしていってください!!」


前スレです書き忘れました!

木原「ハッ!、俺がクソだったらどうすんだよ!?てめえはクソに育てられたクソ虫かぁ!?」

木原が愉快そうにケタケタ笑う。

一方「だからテメエは何保護者面してやがンだっつの、テメエのことなンぞ、芥子粒ぐれェにも思ってねェよ」

一方通行がけだるそうに木原から視線を外す。

木原「ひっひ、・・・かわいげのねえ餓鬼だな、開発してくれてありがとう!ぐれえ言えねえの?」

一方「だァからァ」

グァ!

一方通行のおどけた声と同時に、一方通行の体は木原の眼前にあった。

一方「テメエは俺の何のつもりでいやがンだっつのォ!!!!!!!」

ビュ!!

一方通行の音速の腕が、木原に迫る。


しかし


木原の口元は微笑んでいた。

待ってたぜえ!
この瞬間をよぉ!

よしこい

木原「ハッハァ!」

ひゅるり、と言う音が聞こえるかのごとく一方通行の腕は空を切った。

一方「ンなっ・・・・にィ!?」

木原の腕が、みしっ、っと唸る。

木原「もう一回教育が必要だなァ!!!!!!」

木原の拳が、一方通行に迫る。

一方通行の思考は、混乱と呆気にあふれていた。

・・・・・・なにがしてェンだ?コイツ、俺の事素手でぶン殴ったらどうなるかなンぞ、コイツが一番知ってるじゃねェか・・・

しかし、一方通行のなかで、ひとつの疑問が生まれた。

・・・・・・じゃあ、さっきのはなンだ?

一方通行はさっきの木原との空中のやり取りを思い返す。

チャフ・・・?まあなンらかの、電波阻害装置でもつけてンのか?

だとしたら残念だったなァ、今俺の電極は正常に作動してる。

テメエの拳はもう使いモンになンねェな。

木原「一方ちゃんよォ!!!!!」

ボグッ

!!??


ぽたた


地面に滴り落ちた赤い液体はは、木原の拳からではなかった。

一方「あがっ・・・・は・・・・ァ・・・・?」

一方通行は、2、3度、口元に手をあてがう。

皮膚にこびりつく、体液。

それと同時にじわり、と広がる鉄の味


その様子に、にやりと笑う木原。


木原「あっれェ~?どうしたのォ?お口からお血がでてましゅよお?一方ちゃん・・・・ぷっ、くふふ、ふひはははははははは!!!!!」

木原の不快な高笑いと

メキィッ。

同時に一方通行の地面を踏みしめる音が、ビル郡に響いた。

一方「テッメェ・・・、なァにしやがったァア!!!!!」

グアァ!!

超音速の腕が再び木原に襲い掛かる。

木原は、また機敏な動きで避ける。

一方「クッソ・・・」


ドゴッ


一方「グッォ・・・・!!」

またしても一方通行の頬に強い衝撃が加わる。

ぽた、ぽたた

口から滴る血を見て、一方通行は、唇を噛む。

どうなってやがンだ、コイツはァ・・・・

ズン!!、一方通行は近くにあった鉄骨を持ち上げる。

一方「接近がだめなら、遠距離から攻撃させてもらうっつのォ!!」

言葉と同時に、後方へ飛び下がる。

だが、

ピイイイイイイイイイィ、

けたたましいブザー音のような、耳を劈く音がビル郡を駆け巡った。

ズシッ

一方「ハ」

ボゴオン!!!!

義手の右腕が逆にひしゃげた。

一方「なん・・・・・・」

ブッ、

汚い噴出したような音がした。

木原「ぶ、っくくく、っひ・・・」

こらえきれず笑い出したところだった。

木原「くっはははっははははっは!!!!、その声ェ!!その表情ォ!!たっまんねえなァ一方通行ァ!!!!!」

一方「何を・・・・してやがンだ、テメエは・・・・?」

一方通行が、苦虫を噛み潰したような顔で、木原を見る。

木原「はァ?、それで答える敵さんがどこにいんだよばァーか。ま、特別大サービスで冥土の土産記念に言っといてやるよ。」

木原がまるで演説でもするかのような身振りで、説明を始める。

木原「テメエの能力の「反射の膜」にゃ、平たく言や穴、いや、弱点がある。ソイツをついてるだけだよ。」

木原が拳をあわせ、得意げに語る。

木原「んで、さっきのがコイツ。」

すると、懐から防犯ブザーのようなものを取り出し、誇示する。

木原「テメエの演算能力に、危害を及ばす周波数の音波、だ。わかんだろ?、ぜェーんぶ”テメエ対策”だ。一方通行。」

一方通行は、ひしゃげた右手を能力で元の形に戻す。

一方「チ、ざけやがって。」

木原「あァ?、なにいってんだかねえ、・・・・・・・・・テメエの立場わかってんのかガキィ!!!!!!!!!」

グァ!!

木原が、空を舞い、一方通行に襲い掛かる。

一方「チ、クソが」

一方通行は避ける気も無いような動作で顔を背ける。

ボグッ!

wktkして開いたのに上条さんと絹旗全然いないやないか

眼前で、鈍い音がした。

だが、それは一方通行からではなかった。

木原「ぐ・・・うっ・・・」

木原が、顎部をおさえ、仰け反っている。

一方「な・・・」

一瞬呆気に取られたが、その答えは、すぐに見つかる。

上条「・・・・・・・・大丈夫か!?一方通行!?」

一方「ヒー・・・ロー・・・・」

上条は、木原に気を向けながらも、一方通行の身を案ずる。

一方「ヒーロー!!、いくらテメエでも、ただの男相手じゃ無理だ!」


上条は、にや、と笑い、その辺のチンピラすらも倒せない拳を握り、

足を一歩踏み出し、いつもどおりにこういった。

上条「待ってろ、あいつの幻想をぶち壊して、神裂を助けに行く・・・・!」

なつかしすぎてフイタwwwwwwwwwwww
てっきり、とっくの前に完結していたと思ってたわ・・・・・・・

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絹旗「超おっそいですよクソメルヘン!」

垣根「うっるっせえなあ!!こっちだって必死で急いでんだよ!!でも足がついていかねえんだっつの!!」

土御「なんの自慢でもないな、早く来い、急ぐぞ。」

垣根「ざっけんな!!現代っ子の体力なめんなよ!?歩けなくなってもいいのか!?」

絹旗「ああ!もう!ちょーーーーーーーーうるさい人ですね!!!!!」

がばっ

垣根「ほ?」

絹旗「おんぶしてあげますから、途中で超走ってくださいよ!!」

だだだだ

垣根「あ・・・・ちょ・・・これは・・・」

垣根「男として・・・・どうなのk」

絹旗「じゃあ超走れ!!」

垣根「ゴメンナサイ」

土御「やれやれ・・・」

>>4ありがとう!!みていってくれたらうれしいです!!

>>5よしいくぞう!!

>>10途中で思った。ごめん><

>>12長い間放置ごめん><よかったらみていってww

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フレ「とりあえず!!アレイスターのビルへ戻ろうと思う訳よ!!」

イン「いや、あれは、魔術的な力が大きすぎるんだよ!!一回立て直したほうが!!」

打ち「そんなことよりあの人は無事なのかなって、ミサカはミサカは!!」

きゃーーわーーーーーーーーーーーーーーーー

滝壺「きゃー・・・」

わーーーきゃーーーーーーーーーーーーーーー


浜面「・・・・・・・・・どうしよっかな、マジで、いやマジで。」

ステ「ふうむ・・・・神裂なら問題ないだろうが、しかし、アレイスターのあの能力、まさか・・・・」

わーーーーーーーーーーーーきゃーーーーーーーーーーーーーーー



浜面「お前ら!落ち着け!な?」


フレ「だって禁書ちゃんが!」

イン「だって金髪が!」

打ち「だってあの人が!」

浜面「いっぺんしゃべんな!、一人ひとり来なさい!」

今日のところはいったんストップ!!休憩!!

もうちょっとしたら書くかも!!

乙!!!!いやー待ってたぜい!!
ブックマークでの分類を現行SSに戻してきた。

あ、でも一つ。もうこの上条さんはチンピラの4人や5人余裕でしょうに……

もう一回木ィィィィィィィィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥゥン!!!が聞きたいなあ

ちょい、ねむいwwww今日の朝方かけたら書きます!!>>17ありがとう!!>Δ<そうだね、確かにこの上条ならいけるかも・・・・wwでもま、そのへんもやってきます!!じゃいったん寝させてwwww

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上条「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!!!!」

ブゥン、ビュ

上条の拳が空を切る音が、ビル郡に響く。

木原「ハッ、シャドウボクシングでもしてやがんのか?ぼっちゃァん!!」

ボグッ

上条「ぐっ・・・っく」

突然飛び出した木原の拳が、鈍い音とともに上条の腹部に突き刺さる。

しかし、

上条「うおあああああああ!!!!!!!」

上条はダメージを省みずに突撃する。

木原は、少し驚いたような声を漏らしたが、

すぐに立て直す。

木原「だァからァ、」

木原の体が翻る。

木原「んなもんあたるわけねえだろうがクソガキィ!!!!!!!」

ゴッ!!!!!!

木原の膝が、上条のあごにクリーンヒットした。

上条の唇部から、ぷしゅっ、と血が噴出した。

上条「ぐっく・・・あ」

どさっ

ぬれた雑巾をたたきつけるような音がした。

上条は、地面に倒れ付していた。



木原「ハ?、なにそんなもんかい?ヒーロー君?」

振り返り、木原が壁にもたれた一方通行を見る

木原「一方ちゃーん、お前のヒーローこんなもんだってさあ!、お前のほうよっぽど骨あんじゃねえのー?」

一方通行が悔しそうに唇をかみ締める。

木原「つかよォ、こいつ幻想殺しだろ?」

木原が足で上条を踏みつけながら言う。

木原「ちっとだけ聞いたことある。たしか、能力を無効化しちまう右手なんだろ?」

木原「テメエら能力者にゃ怖かろうが、普通のやつにゃ関係ねえってこった、ハハッ、こいつは笑えるなあ」

ケタケタケタ、

木原の、不快な笑い声がビル郡をこだまする。

木原「さ、こいつの脅威は消えた後はお前だけだ一方通行!!」

嬉々として言う木原に。一方通行は、小さくつぶやいた、

一方「ちげェよ」

木原は、呆けた顔をする。

木原「あン?なにが?」

一方通行は、踏みつけられている少年を見て、噴出したように口元を緩めた後、こう言った。

一方「ヒーローの”脅威”は其処じゃねェって言ってンだ!」

木原「お前、なn」

木原の言葉が途切れた、

足の辺りで違和感を感じたのだ。

上条「う、お、おお、おおおお、」

メキ、メキメキ、木原の足が立ち上がる勢いに負け、離れる。

木原「なっ・・・・!?あごに直撃食らってまだ立つのかよ!?この餓鬼はァ!」

ちょいと、用事ができたのでとりまここまで!!だから、帰ってきたらやるもん!ほんとだもん!

絹旗「超ほんとですもん!!」

上条「いい加減重たいんだよ!!」

グン、ドサッ

上条は勢いよく立ち上がった。

そしてその上に足を乗せていた木原は、当然、体勢を崩す。

木原「ぐおっ・・・っ」

上条はその隙を逃さない、これが彼なりに培った”闘法”なのである。

上条「おらァ!!」

雄叫びを上げ、果敢に木原に飛び込む。

木原「ッチ!」

バッ!

木原は着ていた白衣を上条にかぶせるように投げた。

上条「わっぷ!」

上条がもがいてるうちに、木原が後方に下がる。

カチャリ、

そして懐のポケットから小銃に分類される銃を出し、上条に向ける。

ぐぐっ、

引き金が、内側に傾いていく。

木原「調子に乗ってんじゃねえぞガキがァ!!」

グァ!!

突然

木原、後ろで羽鳴り音のような音が鳴った。

木原「ァ!?」

一方「おォォォォォォォォォォォォォあァ!!!!!」

バギン!!べジャア!!

木原の手にもたれていた鉄の塊が、木原の手首ごと吹き飛んだ

その痕からは、噴水のように血が噴出した。

木原「うっぐおおおおおああああああああああァ!!!!!!???????」

木原は、手首のあった場所の麓を掴んで痛いほどの絶叫をした。

一方通行が、止めを刺そうと一歩踏み込む。








ピイイイイイィ!!!!!!!

一方「チ、またコイツか!!!」

だが、前とは明らかに違う。

一方「・・・・音が・・・・止まねェ・・・?・・・」

一方「チ・・・・音の反射も演算できねェ!?」

もだえる一方通行に、壊れたようにふらついて、木原が迫る。

木原「痛ェ。」

木原の口から、ポツリと言葉が漏れた、そして。


木原「痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェ痛ェェェェェェ

   ェ!!!!!!!!!!!!!!!!」

ガシッ

木原が、一方通行の胸座を掴み、眼前にまで顔を近め、壊れたような笑みで見据える。

木原「痛ェェェェェェェェじゃねェェェェェェェェェェェかよォォォォォォォ!!!!!!!!クソガキこの野郎ォォォォォ!!」

けたたましい音はいまだ鳴っている。

一方「チ、ックッソがァ・・・・!」

ボグッ

鈍い音が腹部で鳴った。

蹴られたのだ、ない腕のかわりに。

一方「グッ・・・・ハ」

木原「お仕置きが必要だなァ・・・・・・・一方通行ォ!!!!!!!!!」

ボグッ、ドゴッ

鈍い音が無音を掻き消す

殴りながら、木原は続ける。

木原「テメェはいつもそうだ、俺から必要なモンをすべて奪っていきやがる!テメエは弱ェ奴を搾取でもしねェと生きていけねェ下等人種なん   だよ下種がァ!!!!!」

木原「それが今更ヒーローだなんだだの、誰かを守りてェだの、んなもんはなっからきるわけねえだろ脳足らず!!」

一方「グ、くっ・・・・・う・・・」

木原「今テメエをこっち側に戻してやる。死んでからなあ」

木原の無くなった腕の袖から、ナイフのようなものが生えるように出る。仕込んであったのだろう、それは、一方通行への明確な殺意を表していた

木原「テメエは最初ッからこっち側がお似合いだっゥつの!!!!!!!!!!!!」

木原の腕が振り上げられる。

ガシッ!

木原「ァあ?」

振り上げられた木原の腕は、そこから先に進むことは無かった。

一方「ヒー・・・ロ・・」

上条「待てよテメエ、それ以上はゆるさねえ。」

木原が、一方通行から手を離す、

一方通行はその場に、ドシャリ、と地面に付した。

木原「あんだァ?テメエ、本当にヒーロー気取りなのな、」

ビュ!!

勢いよく、腕が上条に伸びる。

木原「そういうの、本気でムカツクわ」

ドスッ!!

勢いよく、ナイフが上条の肩口に刺さった。

少し、上条の表情が曇る。

しかし、同時に木原も表情を歪めた。

木原「テメエ・・・?自分から刺さりに・・・・!!!!」

木原が気づいたときにはもう遅かった。

肩口に伸びる腕をつかまれ、木原のナイフは抜けない状態になった。

上条「ひとつだけ聞くぞ。」

木原は、疑問府を表情に変えた。

上条「一方通行に言ったこと、本気で思っていやがんのか?」

木原は、一瞬呆けた顔をし、そしてまた笑い出した。

木原「はァァ!?テメエコイツがしてたことまさか知らねェ訳じゃねェだろォ!?、何でこいつなんかを庇うか、検討もつかねえが、俺が知ってる中で、最低最悪な奴だよ馬ァ鹿!」

上条「確かに。お前の知ってるころの一方通行はそうだったかもしれない、でも!、今は違う!誰かのために命を張れて、誰かのために動ける!そういう奴だ!!過去なんか関係ない!」

木原が、表情を露骨に曇らす。

木原「・・・・・あァ?過去が関係ねえだと・・・?」

カチン、

小気味のいい音がした。

上条「・・・・・!!!」

それは、袖からナイフが外れる音だった。

ドゴッ!!

鈍い音が、上条の腹部に突き刺さった

上条「ぐっは・・・・ァ・・・っく」

木原「関係なくねェだろ・・・?関係なかったらよォ、俺ァ今頃まだただの科学者やれてんだよ!」

脚部での猛攻をしながら、木原は続ける。

木原「あァ、そォだよ、一方通行の開発手順を、教えて、金にしてたのによォ、アイツが「レベル6開発計画」に失敗したとたんにもうオジャンだァ?ふざけんじゃねェっつの!!」

上条「て・・・めえ・・・それだけの理由で・・・・!!」

木原は怒りに身を任せ、蹴り続ける。

木原「テメエさえいなけりゃ、そうだ、テメエがいなくても俺はただの科学者だったんじゃねェか!」

木原は蹴るのをぴたり、とやめた。

一方「テメエ、何・・・を!?」

一方通行が、声をひりだしたように言う。

木原「うっせェな、頼まれなくても、次はおまえだっつの」

ズブシュ!!

上条の肩口から、血しぶきが上がる。

上条「ぐあっ・・・・・っ」

木原の残った手で、刺さっていた刃を抜く。

木原「今、殺してやらァ、勃起でもさせて興奮してなァ!!!!!!」

グァ!!上条に向け、腕が振りあがる。

上条には、よける気力もない。


一方「やめろォ!!!!!!」


一方通行は、手を伸ばす、地面を踏みしめる。



届かない。

能力は発動しない。

一方通行は、手を伸ばした反動で倒れながら、

思った。

____クッソ、なンて無力なンだ俺ァ・・・・

目の前にいる仲間の一人も助けられねェなンて・・・ッ・・



俺が無力だからって・・・・・なンでヒーローが死ぬンだ・・・・・


上条「おまえ・・・変わったな」


俺を・・・・

__________
病院 過去前スレ>>249

一方「ヒーロー、お前は・・・俺を、許せるか?」

上条「は?」

一方「俺を、認めてくれるか?評価・・・できるか?」

上条「・・・・・・」

一方「・・・・・」

上条「ぷ、ふふふ」

一方「!!」

上条「ばーか、お前はもう俺の仲間だ!」

一方「!!!」

上条「それに・・・」

一方「・・・・?」

上条「もう、お前とは親友とだって言える!!」

一方「・・ヒー・・ロー」

上条「へ、何だその面は!、ほれ、行くぞ!!、終わったら、皆で祝福しよう!死ぬなよ?」

__________
___
_

あの時、俺はうれしかった、認めてくれた、以上に親友だって言ってくれたことに、そして、安否を確認してくれる人の存在が。

だから、

・・・・・・・・・・なァ、くそったれな神様よォ。

一回でいいから、もう聞かなくていいから、願い事がある。

俺が死ンでもいい、俺をもォどうしてもいい。

俺が今強くねェのが駄目なら、今から一生かけて強くなるから、頼む、ヒーローを助け・・・・・・


いや、


助けるだけの力を貸してくれェ!!!!!!!!!!!!!


木原「死っねえ!!!!!」








ドパアン!!!!!!!!!!!!!







振りあがった、木原の手から、破裂音のような音が鳴った。


・・・・・・・・・もうそこに木原の腕はなかった。


木原「ん・・・・は!?・・・なn・・う、お、お、あ、ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」

木原は狂ったように叫ぶ。

上条「な・・・にが・・・」

状況把握の追いつかない上条は、一方通行に目線を移す。

上条の目が、ぎゅっ、と固まった。

それほど衝撃的だったのだ。


一方「fcgvbhッハァtfvybnjk」





背中よりいでし2翼の黒き漆黒の羽は、明確な”異常”を物語っていた。


今日はちょっとここで終了!!明日着たら書きます。

なんか要望、意見、アイデアあったら言ってくださるとうれしすぎて死ぬ^p^

大体大筋はできてるのですが、まだまだ平坦すぎるのでwwwwでは、また明日!!

おk、きのうはこれなかった!きをとりなおしてやろう!

木原「ぐあ・・・・!・・・っぐあ・・・・・あ!・・・・」

木原が、地面にたたきつけられたかのように倒れ付し、もがきまわる。

ざっ、ざっ、

それを嬉々として見ながら一方通行が迫る。

木原「ぐっ・・・・・クッソ、この化けモンがァァァ・・・っ!」

まったく余裕の無い、擦れた叫びが、ビルの一つ一つに響く。

カチン!

木原は、足に仕込んだ、”筋力増強機(ブースト)”を起動させ、一方通行に襲い掛かる。

それは、まさに、最後の抵抗と言えた。

一方「drfvgヒャfvgbhハっvgbhgh」

常人なら見切れない速さの蹴りを、

一方通行は、一目たりとも視界に入れず、受け止める。

木原「なっ・・・あ・・!?」

ブウン、一方通行の黒き羽が、刹那の速度で木原に襲い掛かる。

木原「チッキショおおおおおおおおおおあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!」














グシャっ













木原の断末魔の叫びと、肉片になる音だけが静寂をの始まりを告げた。

一方「・・・・・・・」

フッ、

一方通行の背中から、黒翼が消える。

上条「一方・・・・通行?」

不意に静寂を打ち消し、上条が呼ぶ。一方通行はギョロリ、と、上条に視線を移す。

そして

一方「・・・・・・・・・・」

グラ、

ドシャ

一方通行が、まるで役目を果たしたかのようにその場に沈む。

上条「一方通行!!」

手元に落ちていた、防犯ブザー状の装置のスイッチを消して、

上条が慌てた様で肩を抑え、駆け寄る。

何度も名前を呼び、安否を確認する。

一方「うるせェ・・・・な・・・・一回言や・・・聞こえるっつのォ・・・・」

意識はあるようだ、が、かなりのダメージのようだ。

このまま、ビルまで歩くことは、なかなか難儀なことだと言える。

だからと言って、上条も無事かと言えば、肩口に穴が開いていることは無事とはいえないだろう。

上条「クソ、この辺には病院もないし・・・どうすれば・・・っ」

その時、



ざっ

上条は、背後に気配を感じた。

全身の力で振り返り、右手を構えて吼えた。

上条「誰だ!!」


其処には、一人の人物が立っていた。

だが

上条は目を丸くして、

人物に問いかけた。

上条「お・・・前・・・・・敵3・・・・どうして・・・?」

上条の後ろの気配は敵3だった。

敵3は、後ろの一方通行と、奥にある木原だった肉片に目を向ける。

上条「・・・・お前・・・・、アレイスターだったんじゃ・・・・?」

飛ばされた時の記憶がフラッシュバックする。

当然の不信感と、少しの信じる心がせめぎあった結果の質問だった。

敵3は首を横に傾けて、ゆっくり口を開く。

敵3「・・・・・・?・・・・いえ、確か、私がもしもあなた方に捕らえられていなければ、配属は此処でしたので。」

上条「・・・俺たちを倒しに、か?」

この状況で敵3が、自分たちの首を手土産に組織へ帰還しよう、という考えを持っていても、おかしくないのだ。まだアレイスターで無いと言う確証も無い。

しかし、

敵3「ちがいますよ・・・」

ハア、と、ため息をつきながら、すっぱりと否定する。そしてきっ!と睨み付け、

敵3「もう、あなた方との会話、行動は、すべて筒抜けです。だって、あの病院には監視カメラが付いていたでしょ?・・・アレイスターは、学園都市のほとんどの場所の監視カメラを確認できる状況下にあります。だから、私とあなた方はほぼ同罪なんですよ!」

敵3は、顔を真っ赤にして反論する。

その勢いに上条は少し呆気にとられたが、

上条「あ、うん、そうか、で、なんでここへ?」

先ほどとは打って変わって、敵3は神妙な顔つきで答える。

敵3「・・・うん、それなんだけd」

バッ

敵3は慌てて口を押さえる。

敵3「・・・・・ゴメンナサイ」

敬語が抜けてしまった。と言う意味の謝罪らしい。

上条「無理してんならやめてもいいぞ・・・?」

敵3「・・・・・・うん・・ごめん」

敵3「うん、さっきもあなた方と私は同罪って言ったじゃん?」

上条「ああ、」

敵3「だから、私はいつ鉛玉のさびになってもおかしくない状況にあるの。」

上条「そうなのか・・・?」

敵3「うん、でも、此処に来るまでに誰にも狙われなかったし、尾けられてる様子も無かった。」

上条「尾けられてるかどうかは、わからないんじゃ?」

敵3「私たちはそういうのを見破る訓練を受けてきてるの、だから確実!、で、そういうのが無いってことは、私はもう、いてもいなくてもいい存在って訳。」

上条「ああ、そういうことなら早く逃げればいいんじゃ?」

敵3「それも考えたけどさ」

ぴとっ

敵3が不意に足元に倒れている2名の猟犬部隊の体に触れる。まだ、少し息はあるようだ

上条「・・・・?」

敵3「同じ同罪なら一緒にいたほうが得かなって。」

猟犬部隊がゆっくり立ち上がる。

敵3「”おぶってあげて”」

グァ!

上条と一方通行の体が宙に浮く

上条「うお!」

敵3は、少し微笑み、”私についてきて”という命令を下す。

上条「おまえ・・・?」

敵3「行くんでしょ?アレイスターんとこ。私は触ったらボン!だから下で待ってるけど、送ってってあげるよ。」

今日はこんなで・・・・・ちょいと明日早いもので・・・・・おやすみ~・・・ノシ

1スレ目から派生も含めて全部読んできた
なかなか面白かった
こっち落ち着いたら安価スレの方もよろしくね?

>>40うあああああああああああありがとおおおおお!!うん、そう!「ぅ安価ぁ」まだ需要あるか聞きたかったんだった、あるならこれ終わったらやろう!

ていうかみんなほんとにありがとう!見てくれてる人皆にありがとう!!

よし!きょうもやってく!

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第8学区、違う場所

垣根「ねえ走る!走るからお願いしますおろしてください!」

絹旗「あなた何回目ですか!しかも、その度その度疲れた疲れた言って、超超進んでくれないじゃないですか!!」

垣根「わかった!走る!今度は走るから街中はやめてええええええええ!!!!!!!!????????」

土御「降ろさなくていいぞ、さっきも「空はやめて、地面なら走る」って言ってそれなんだからな。」

垣根「わかった!!わかったって!!!飛ぶよ!未元物質で飛ぶよ!!」

絹旗「むううぅ、超私のが超速いです超ォ!!」

垣根「そこ張り合うとこ違ああああああううよおおおおおおおおおおおおおお!!!!?????」

ダダダダダダダダダダダダダ!!!!!

垣根「もうやめてええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!!!!!!!!!!!」

絹旗「あはははははははははははははははははははははは!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

土御「まあ、早くつくなら別に何の問題も無いがな。」
______________________________

禁書「・・・・・・・・・・・」

フレ「・・・・・・・・・・・」

打ち「・・・・・・・・・・・」

滝壺「・・・・・・・・・・・」(私も?)

浜面「そう、ここで一番やらなきゃならねえ行動は、落ち着く、だ」

ステ「・・・・・・・」

浜面「な?だから、一旦落ち着こうぜ?」

浜面「そんで、俺らが今この状況を打破する策を模索しようぜ?」









ステ「・・・・・(うむ、浜面・・・・と言ったかな?・・・・中々のまとめる力だな。」

浜面「ん?」

ステ「なんでもない!」

ごめん、なんか電波悪くて再起動5回目wwwwwwww

明日にかけるわwwwwww

明日は絹旗、垣根が大活躍!!(予定)

そして、気になるあいつが帰ってきた!?

以上予告でしたwwおやすみwwww

____________________


だだだだだだだ・・・・・

ザッ

絹旗「!?」

垣根「どうした?絹旗?」

絹旗が、不自然に止まり、垣根が問う。

絹旗「ここ・・・・・超窒素が少ないです。」

絹旗は、窒素を操る能力、”窒素装甲”の持ち主、

見えている力の流れは、当然窒素である。

垣根「・・・・・・どういうことだ?」

垣根の声色が変わる。

絹旗「この辺一帯が、なんだか、超曖昧な何かで埋め尽くされてるような・・・・」

常人なら、呆けた面をしてもう一度聞き返すだろうが、

ここではこれで十分だった。

バサアッ!!

垣根が、絹旗の背から、白い翼を展開する。

だがそれは、いつもの翼よりも、やんわりとして、まるで液状、いや光状。

とても”翼”と呼べる代物ではなかった。

そして、二、三度羽を揺らし、ここで垣根は

いつもとの、明確な違和感に気づいた。









垣根「rvgtbhんgbhn?」

土御「・・・・なっ!?」

土御門が、裏返ったように驚きの声を漏らす。

絹旗「・・・・・・・第2位・・・・それ・・・」

絹旗が、振り返りながら指を指す。

垣根も驚嘆の表情で、我が翼を見つめる。

垣根「drftfddhkこgvいbつはtfgy・・・!!」

そう、幾度となく垣根を救い、同時に苦しめた

神の残光そのものだった。

垣根「ftvgb何tfgyhがrdtfgyどxcdgなgvbhってvbh?」








そして、













「気に入ってもらえたかね?」



乾いた空気に、初老の男性の声が響いた。




垣根「ftgこの声dfrgtyh!!」

垣根がノイズ交じりの声で歯噛みする。

土御門がそれに反応する。

土御「・・・・知っているのか?」

絹旗は、いつでも対応できるようにするため、前を見据えている。

垣根「少し、fcvg機械音ghbぽかったが間違いねえ、vgbh博士って野郎のgvhb声だった・・!」

忘れもしない、あの時、”残光”で真っ二つにしたあげく木っ端微塵にした、あの白衣の男性の声。

フレンダを被検体(モルモット)にしようとした、あの糞面。

垣根が、憎悪に任せて吼える。

垣根「出てcgvbhn来ォい!!次はfcvgbh殺してやgvhbj!!!!!!!!!!」

ノイズが強くなる。


「おお、怖い、怖い、まったく、君に与えたのは間違いではなかったようだ。」

どこからか聞こえる声に、垣根のフラストレーションは高まっていく。

垣根「出てfcgvh来いって言fgってんだvbhろ!?」


これにも、どこからか答える。


博士「無理さ、私は今実体が無いのだよ」




垣根の頭に疑問符が浮かぶ。

敵1、敵2の言っていた、違う空間へ飛ばされるっつう事象か?

いやそんなはずない、

確かにあの時、殺す、と明確にイメージは持っていた。

じゃあ何故?

その答えは博士から帰ってきた。

博士「いや、なに、私の発明の最高傑作でね、”自分”のAIの入った、”攻撃能力の無いオジギソウ”まあつまりは、”粒子状の私”と言ったところか?」

垣根が、驚嘆の表情をする。

そして突如、土御門が、声を荒げる。

土御「そんなはずがあるか!!ならお前は、死ぬ直前にその”オジギソウ”とやらに、自分のAIをぶち込んだのか?そんなことができるわけが」

土御門の言葉をさえぎるように、博士が言う。

博士「死ぬ直前ではない、死ぬ2、3日前だ、君らがちょうど学園都市帰ってきたあたりかな?」

絹旗が納得できずに言う。

絹旗「そ、そんなこと超無理に決まっているじゃないですか!、それではあなたは死ぬのがわかっていたって言うんですか!?」

博士は言い終わるか終わらないかぐらいで、即座に答える。

博士「知っていたとも。」

垣根「!?」

絹旗よりも先に垣根が驚きの声をあげる。

博士「実を言うと、君らが帰ってきたときに駆り出されるのも予想していたし、そこで死ぬのも知っていた。」

絹旗が、何かを言いかけたが、途中で止めた。

そして博士が言う。

博士「だから私はせめてもの反抗をした。」

土御「せめてもの・・・反抗?」

土御門が問う。

博士「私は、アレイスターに頼まれて、ひとつの薬品を作った。完成品は持っていかれたが、試作品(テストタイプ)は私の手元にあった。」

垣根が、あのときの記憶をフラッシュバックさせる。

博士「その薬は、垣根君に飲ませた。」

垣根が、突如口を押さえ、信じられない、と言った様子でたたずむ。

博士「その薬は、








  

  ”自分の体に合った魔術を、超能力に代用する薬品”なのだよ、垣根君?」



土御「!!」

絹旗「!!!???」

垣根「・・・・・どうdxfgcgvいうこと・・・・bhn・だ?」

皆が驚きと混乱の声を上げたと同時に、ゆっくりと垣根の背から、”翼”が消えていく。

ちょいとここまで、なんかおかしい・・・・気もするが進めよう、うん。おやすみみんな。

遅くなったが乙!
そして早く続きを!

>>57>>58
sageて下さい。

>>51>>59ありがとう!!、ちょっと休日は忙しかった!またやっていきます!
____________________________________

垣根「!?」

博士「大丈夫さ、まだ慣れていないだけだ、直に自由にコントロールできるようになる。」

羽が消え、驚愕の表情の垣根に博士の声らしき声が言った。

すると、土御門が割と落ち着いた様子で問う。


土御「ちょっと待ってくれ、理解が追いつかない、そもそも、”魔術”を科学サイドのお前がなぜ信じる?」


それは、当然の疑問であった、が、この問いへの答えへの意味は、皆の予想よりもはるかに重い。

第一種上条勢力(上条、絹旗、フレンダ、垣根、神裂、ステイル、浜面、一方通行、滝壺、麦野)

は、魔術、科学の混成組織であり、実戦の中で、”超能力とは違う力”の存在を知り、共存してきた。

しかし、学園都市の人間は、基本、魔術を知らないはずなのである。

なぜなら、教えられたとしても、自分たちの生きている世界とはまったく真逆のものなので、理解すらしようとしないのだ。

それに引き換え、博士のみならず、敵1敵2の急襲の際も、ステイルは、”魔女狩りの王”を使った際、敵1敵2は、眼前の焔人に驚き戸惑っ

てはいたが、”その存在自体”には、驚いていなかった。

という事は、”魔術知っていた”ということになるのである。

この科学の街に、何らかの変化が現れているのである。

え・・・・・もう終わり?

博士「それは・・・・・・」


刹那だった。






ガィン!!


ビュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!


博士が何か言いかけたときには、辺りは突風に包まれた。



垣根「なっ!?」


垣根が突然の事象に対して疑問符を投げかける。


土御門「博士!!・・・博士!?」


土御門は、”粒子状の私”という言葉に、突如いやな予感を覚えた。


見事、土御門の予感は的中した。


土御門「ちっ」


土御門は吐き捨てるように舌打つと、懐の小銃を取り出しながら後方に下がった。


絹旗も、垣根をその場に落とすように置き、前線に出る。


垣根は、能力は展開させずに二人の間で突風を睨んだ。


垣根「おい、出てこいよ。」


垣根が、冷たく、透る声でつぶやいた。

「あはっ」





少年のような、女性のような声で突風、突風が喋った。


「ばれてるかい?」


突風が縦に千切られ、中から、少年のなりをした人間が出てくる。

女だと思えば、女に見え、少年だと思えば少年に見えた。


垣根「・・・・・・・・誰だ?」

垣根の声は以前冷たい。


「僕?」


「僕はね」










「なんだと思う?」


ニヤアと、口元が裂けた。


突風だか空気塊だか、見当も付かないような、ぐしゃり、と潰されそうな衝撃が、垣根たちを襲った。

絹旗「おおおおおおおおおおおりゃああああああああああああああああああああァ!!!!!!!!!!」


絹旗の雄叫びとともに横に止めてあった大型トラックが宙を浮く。


風の応酬が、トラックに突き刺さる。


絹旗「超何なんですか!、お前はァ!!」


絹旗は、トラックを持ち上げながら突風の主を睨む。


「だからさあ、それじゃ、楽しく無いじゃん?、僕は誰でしょう?ってきいてるんだぜ?」


突風が、先ほどよりも明確な殺意となって襲い掛かる。

トラックはもう限界だった。

絹旗「っく!」

ズガァン!!

トラックは、轟音を立ててぐしゃぐしゃに潰れた。

逃げるのが、少し遅ければ、絹旗もその仲間だっただろう。

「へぇ?」


そいつは、にやりと笑って絹旗を見つめる。

「気に入った、おいでよ、二人きりでやろう?」

瞬間、

絹旗の視界が、反転した。

絹旗「へ?」

風につかまり、宙に浮かされているらしい。

「ん~・・・あのへんでいいかな。」

ふざけた口調で、そいつが言う。

「おいてめえ」

垣根が突き刺すような声でいう

「ん?」

垣根「なにわけわっからねェこといってやがんだ、ブチtyj[ピーーー]bikぞ。」

バサア!!!

羽と光の中間のようなものが、背中に神々しく光る。


「ん、まあ、だから、」

「この子だけにしといてあげるって訳。」


土御門は、その言葉と同時に、なにか冷たいものが体を突き抜けるのを感じた。

絶対的な自信と、それ相応の実力が見て取れる。

垣根は、依然睨みつける。

垣根「何ナマ言ってんだガキ、逝かすぞ?」

「おお、こわいこわい。」

そいつは垣根を茶化すように笑った。

「ま、それじゃあ、タイムオーバーな君たちに、正解いうね♪」


にこっと、少年のような笑みで、そいつはつぶやくように言う。


敵0「僕の名前は敵0、ま、敵って言ってもやつらとは少し違うけどね。」

>>64-70 長い間放置本当にごめん!!少し大事な期間だったから書けなかった!!ほんとうにすいません!!!!!!!!

ブアァ!!!!!

言葉とともに、下から乱気流でも走ったかのような衝撃が、絹旗と敵0を天高く放り上げた。

絹旗が、少し浮力と重力に負けて、口から唾液と胃液が混ざったような液体を吐き出した。

絹旗「っぷあ・・・」

土御門が怪訝面に近い表情で、絹旗を見る。

絹旗は、雰囲気で読み取ったのか、掌を顔の前に置き顔を隠して親指を突き出した。

ビュォッ!!!!!!

土御「きぬは・・・」

土御門の声が届く前か後には、大きな風切り音をたて、絹旗は敵0とともに疾風に飛ばされ、ビル郡に消えていた。


ブチッ。


何か、切られてはいけないものが、思い切り、切り落とされた音がした。


垣根「チ」

垣根の表情は、憤怒と憎悪に染まっていた。

垣根「追うぞ」

今、垣根を止めたら、きっとこのありったけの感情だけで人を殺せるだろう。それぐらい恐ろしかった。

しかし

土御「待て。」

土御門が静止する。

垣根が、ギョロリ、と反転し、土御門の目の前数センチ程度まで迫った。

垣根のありったけの憎悪と憤怒が、土御門にぶつかる。

垣根「あア?」

ビリビリ、垣根の背景が少しだけ歪んで見えた気がした。

土御「・・・・・っ」

土御門は、ぐっ、と歯を噛み締め、垣根に言う。

土御「おまえの気持ちはよくわかる。流石に俺だって、あそこまで何もできずに絹旗を連れ去られて。

   あいつをぶっ飛ばさずにはいられない衝動が、抑えきれるかわかったものじゃないし、かみやんに合わせる顔がない。」

垣根「だったら!!」

垣根が、そこまで言いかけたところで、土御門の言葉がさえぎる。

土御「・・・・・・・絹旗は、俺らに向かって、親指を突きたてたよな?」

垣根が、だからなんだ?といった表情で返答する。

土御「絹旗は、助けてほしかったら、助けて、というし、任せてほしかったら、任せろ、とはっきり物を言うやつだ。」

土御「かみやんがそう言っていた。だから、おれらには何もやってやれない、やったら、絹旗を信じていないことになる。」

垣根は、ふと、土御門の左手を見た。

その手を見た、垣根が、驚愕の表情を浮かべた。左手は、握り締められた拳が耐え切れず、手のひらからは、血が流れ落ちていた。

土御「だから、絹旗を信じて前に進むしかないんだ。」

土御「あいつを本当の意味で信頼してるならな。」

土御門の表情が、垣根にはよくわからなかった。

平静な表情をしているが、悲しみと、不安に満ちた目をしていた。

垣根は、二、三度頬をパン、パンときつけた後、ふうっ、と、大きくため息をついた。

垣根の表情は、憎悪と怒りではなく、冷静に場を見る、いつものおちゃらけた感じとも違う、凛々しい表情になっていた。

垣根「悪いな、手間かけさせちまって。」

さっきまでの、憎悪に溢れた声とは裏腹な、決意のこもったよく透る声だった。

自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中

俺達の>>1がキタ-----!!
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中

よかったぁぁぁあ!!!!


いつでも待ってるぜ(>_<)
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中

下の誘導にあるルール変更の話
1ヶ月書き込み無しで自動落ち(追加)、2ヶ月書き手のレス無しで落とされる(現行3ヶ月から短縮)方向になってて、
9月下旬に変更予定って流れ 即死は今のところ予定されてないが今後も含めて無いとは言い切れない

つまりだ、ここ自動落ちする可能性あるよってこと
直近で8月頭、その前にも6月頭で1ヶ月レス無し状態になってる
>>1も3週間くらいを目安に生存報告するつもりで来た方がいいよ、1レスでいいからさ自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中

>>79さん!わるいいいいいいいいい><これなかったああああああああ
>>80さん!サンクス!!本当にサンクス!
>>81さん!マジか!!こええ・・・・・・・・・ありがとう!!あざっす!!本当にサンクスです!!自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中

土御「いや、お前があそこで激情に駆られなければ、俺もそうなっていたかもしれない。すまん。」

土御門が握り拳を解き、唇をかみ締めながら言う。

垣根は、ふう、とため息をつき、気だるそうに言った。

垣根「アホか、俺は激情に駆られたってのに、お前は駆られる可能性だけで謝ってんのかよ。
   俺の立つ瀬ねえだろが。」

垣根が分が悪そうに頭を掻く。

土御門がその様子を見て、少しだけ口元を緩めた。

土御「・・・・・ふっ、まあそうかもな。」

垣根も少し口元を緩め、

垣根「さ、いくぜ、絹旗よりも遅かったら、奴に指差されて笑われちまう。」

はるか先に見える、窓のないビルを見据え、言った。

土御「ああ、急ごう。かみやんたちも待ってるかもしれないしな。」

垣根が、神の残光を展開し、土御門の手を取る。

土御「飛べるのか?」

垣根「飛べんだろ、飛ばさなきゃなんねえしな。」

垣根がゆっくりはためくと、ゆっくりと、二人は空中へ舞い上がった。それは”翼で飛ぶ”、という
よりかは、”浮く”のほうが正しい使い方だった。

垣根は安堵の表情で胸をなでおろす。

垣根「まあ、上出来だ。」

浮くスピードとしては、異常な速さで

二人は路地を飛び立ち、ビルのほうへと消えていった。自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中

>>89
エラーって出ても大抵書けてるよ
書けないエラーじゃなくて、書けたよ画面出せなかったエラーって感じ?
長文だと本当に書けてないかもしれんけど自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中

復活してて感動した
待ってるよ

>>90さん!そうなんだ><;;しらんかった;;;

>>91-92さん!なるよね!そしてありがとう!!これからいろいろ書いていきます!

____________________________
第七学区、隠れ坑道

滅多に人が通ることのない工事中断の跡。

そこへ、誰もが通らない、

工事によって開けられた、坑道の中に、

影が三つ。



上条「不幸だ…」

一方「不幸だァ…」




大の字に転がった、肩口に穴が開いた黒髪の少年と、体中青痣と、切り傷だらけの白髪紅眼の少年。


そして、


敵3「うっさいなぁ!、20分くらいしか操れないんだよぉ!!」

顔を真っ赤にして、声を張り上げる少女。

一方「そンなら最初っから大口叩いてンじゃねェっつの。」

白髪の少年が、気だるく呟く。

敵3「一歩も動けないで約15分間背中で寝転がってた奴の台詞かな!?」

一方「あァ?、意識はあったし、オマエが来たのだって知ってたっつゥの。」

敵3「誰もそんな話してないんだけど!」

一方「ンじゃ、どンな話してたンだよ」

敵3「あーあーきこえなーい、事実を屁理屈で隠蔽しようとしてる奴の声なんてきこえなーい」

一方「ハッ、自分の事は棚に上げてるンですかァ?。」

一方&敵3「あァン?」

上条「まあまあ・・・・ってか、こんなことしてる場合じゃないだろ。」

熱を帯びてきた二人を、黒髪の少年が宥める。

そして、2度、3度、座った状態で屈伸のように足を曲げたあと、

ぐっと、ゆっくり立ち上がり、少年は言う。

上条「幸い、俺らの体力も歩けるレベルには戻ってきたし、窓のないビルもあと少しだ。

   もう皆着いてるかもしれない、神裂だって待ってる、ほら行くぞ。」

二人は、、少年が歩き出すさまをしばらく見ていたが、

白髪の少年が、何かを考える素振りを見せ、すぐに、頭を掻きながらため息をついて、立ち上がった。

一方「そォだな、行かなきゃなンねェ。」

少年は歩き出す。

敵3「・・・・うん。」

その後姿を見た少女は、その寂しげな肩に、なにか、もどかしさを感じた。

杖無く歩くその姿は、頼るものを無くし、一人、歩くようにも見えた。

少年の眼光には、いつもの鋭さの中に緩やかさが混ざっている。

しかし、安心や慈愛の目ではない。

殺意にも見えるがもっと恐ろしくて歪んだ目。

脳裏によぎった、かつて愛した茶髪の女性が吹き飛んでいく光景を反芻しながら、少年は呟いた。

もう、迷わない。

ガツリ、

一歩一歩、地面を踏み締める。




殺す。




もう、その紅い眼光は、ビルにしか向けられていなかった。

______________________
窓のないビル前




ガツリ、_______________


いつもは誰も通ることすら許されないビルへの道。

しかし、一方通行の開けた大穴は、まるで手招きでもしているかのように

大口を開けて待っている。

上条「…誘ってやがるな。」

ポツリと呟いたのは黒髪の少年。

一方「あァ、完璧に、な。」

白髪の少年が答える。

アレイスターの能力、それは、きっと「何らかの事象を言葉を以って具現化する能力」。

”飛んでけ”などの言葉が具現化した所を見ると、そうと見て間違いないだろう。

敵3の”操縦人形”にも近いこの能力。

だとすると

この大穴が開いている、ということは、

入っても支障ない、と思われているという事になる。

何らかの制限があるのだとしたら話は別だが。

しかし、先ほど分散させるためとはいえ、易々と使って見せたところから見ると、

制限などはあまりないように思える。

別段、なにか予備動作があった訳でもない。

今の所、対処できるのは、一方通行の反射、そして 幻想殺し。

しかし、

ここにもネックがある。

上条は、能力の予兆を無意識下で読み取る事ができる。

それが、先のアレイスターとの対面の際、発動しなかった。

それは、

完璧に、先読みのできない能力、という、恐ろしい仮説に至る。

敵3「じゃあ、私はここで待ってるね。きっと足手まといだろうし。」

考慮にふける二人に、少し寂しげに敵3が呟いた。

二人は、敵3に視線を向けた。

上条「おう、ちょっとそこで待ってろ、すぐにその頭の爆弾外せる様にしてやるから。なに、いい医者知ってるから心配すんな。」

上条がはにかみながら言った。

すると、少しの間の後

敵3は少し困ったように笑って、

敵3「ふふ、期待しないで待ってるね。」

と小さく呟いた。

上条は、そのどこか切なげな反応に疑問を抱いたが、特に気にしなかった。

だが一方通行は、その顔を見て、苦虫を噛み潰したような表情を見せ、ビルのほうへ顔を背けた。

そして、

一方「なァに悲劇のヒロインぶってンだよ、糞ガキ。」

上条と敵3がその声に反応する。呆気に摂られた上条の顔、しかし敵3のほうは、心なしか少し驚いたような表情だった。

一方通行は続ける。

一方「テメエのそのドタマの爆弾、発動条件はアレイスターに触れるだけじゃねェだろ?」

敵3「!!」

敵3は今度こそ明確に驚いた表情をした。

目線を移した上条には少し、震えてるようにも見えた

一方「そォだな、例えば・・・・・」

一方通行は目線をぎょろり、と敵3へ向ける。

一方「アレイスターの心拍が停止したら、もしくは生命活動の停止・・・ってのはどォだ?」

敵3「・・・っ!!」

敵3は驚いた表情してから、悲しげに顔を背けた。

それは、”肯定”と取るには十分な意思表示だった。

一方「やっぱりな。」

上条が大きく振り向く。

上条「・・・!!そう・・・なのか!?」

敵3は俯いたまま口を開かない。

そして一方通行が付け足す。

一方「まァ、普通に考えりゃわからなくもねェだろ。あンだけ入るのも困難なビルに隠れてやがってバンバン人に言えねェよォな事してやがる

   ”機密な存在”のアレイスターが、自分の情報を残して逝くなンぞ、そォそォあるとは思えねェ。

   ましてや、こンだけ自分の意思で行動できちまうよォな配下をわざわざ自分の近くに置いてンだから、

   まずそォいう手は打ってあンだろ。」

敵3は、切なげに顔を伏せたままだ。

すると上条が、少しの間の後、ふっとはにかんだ

上条「大丈夫だ。アレイスターは生かして連れてきてやる。」

敵3の表情がすごく辛辣なものとなった、言葉で言い表すにはとても一言では表せないような情念の詰まった表情だった。

上条「それに、奴には聞きたいことも山ほどあるしな。だから大丈__」

言いかけたときだった。

敵3「駄目ぇ!!!!!!!!!!!!!」

ものすごい剣幕の少女が上条を見上げていた。

上条があっけにとられる中、少女は続ける。

敵3「殺す気で行かなきゃ絶対に殺される!!わかってるでしょ?それぐらい!!私のことは配慮しなくていい。

   逆に私の代わりに思いっきりやっちゃってよ!

   じゃないと私、死んでも死に切れない!!!!!!」

敵3は息を切らしながら、吐き出すように言い放った。

そして我に返ったのか、いくらか落ち着いたようすでこういった。

敵3「大丈夫だよ。私だっていつかは死ぬ。それが早くなるだけだよ。それに、取るんでしょ?仇。」

一方通行のほうをちらりと見る。

敵3「だから、殺してきて、お願い。私の分まで」

そう言った敵3の表情は、笑顔だったがどこか悲しげで、寂しげだった。

上条は思った。

何故この少女が死ななければならないのか?と。

確かに、

罰されてないまでも、人には言えないようなことを数知れずやってきたかもしれない。

しかし、

普通だったらまだ世間のせの字もわからない生活を送るはずの年齢の少女が、

死を決意して、まさに今目の前で震えている。

それを、、、、、

それを。



上条「・・・・・・・わかった」


敵3は、にっ、とさみしくはにかんだ。

上条は、くるりと反転すると、ビルに向かい歩き出した。

無言で歩く上条に、一方通行も黙って歩を出した。


そしてビルの大穴の入り口付近で、立ち止まり

一方通行のほうを見ずに言った。


上条「一方通行」

一方通行も、上条を見ずに並び、
   
一方「奇遇だねェ、俺も言いてェ事があるンだが。」


二人の呼吸が重なった。

一方通行が、首を鳴らし、上条が拳を力強く合わせる、

「ンじゃ、まァ」









「奴を死なない程度にぶっ殺して、ふん縛ってくっか。」







敵3が、なっ!?、と驚きの声を上げた。

きてたのか

>>111たいそうおくれてすいません^^;;

敵3「・・・・ど、どうして?」

敵3が小刻みに震えながら言う。

敵3「・・・私なんか気にかけてたら絶対に勝てるはずない!!それに元々敵なんだよ!?助ける理由すらわかんないよ!!それなのに・・・っ」

上条がくるりと反転し、敵3を見据え、言った。

上条「お前が死ぬって言われて、黙って見れるほど人間出来てるわけないだろ!

   元敵だからってなんだ!!それが助けちゃいけねえ理由にはならねえだろうが!!!!


   現にお前は助けてくれたじゃねえか!!、そんなチンケな括りで人が死ぬっていうんなら、



   まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!!!!!!」



上条は拳を掲げ、敵3に向けた。

敵3「・・・・っ!・・・でも!」

むっ、と言葉が途切れた。

敵3の言葉を、近づいてきた一方通行の指が遮った。

敵3は一方通行を見据え、指から離そうとしたが、

その読み取れない表情に抗うのをやめた。


一方「もォ、いいンだよ。」


その口調は、堪えた悲しみが溢れ出したような声音だった。その声に敵3は目を背けた。


一方「誰かが死ぬのを見ンのはよ。」


敵3は、はっとして、一方通行の表情をもう一度見た。

今にも涙をこぼして、泣き崩れてしまうのではないかと思わせる

学園都市第一位の姿だった


一方「笑えよ。俺はとォとォ悪だろうがなンだろうが関係ねェお人良しになっちまったよォだぜ?」

一方通行は、何も話さなかったが、

その表情から、

容易に読み取れた。

いま触れてしえば、跡形もなく崩れ去ってしまうのではないか?

と思うほど、

繊細で、心苦しい表情だった。

敵3が、目を背けたかったが、できなかった。

すると


すぅー・・・・・ふうっ。

一方通行は、唐突に深呼吸をした。

そして、左手でパンパン、と頬をたたくと、

敵3へ、こう言った。

その言葉は、敵3に対してのものだったが、自分に言い聞かせるような調子だった。

一方「テメエにした事、忘れたわけじゃねェ。最初は脅して、ンで後は流れで、最終的には今現在もこォやって付き合ってもらってることもなァ。」

敵3が何か言いかけたが、一方通行はさえぎるように続ける。

一方「でもなァ、残念な事に俺ァ、お前のことも仲間って思っちまってるらしい。」

敵3がピクッ、と、反応した。
  
一方「押し付けがましくて一方的で自分勝手で横暴だ。ってのは自分でもわかってる。笑ってくれてもかまいやしねェ。

   でもな、俺は、人間なら誰でも助けちまうほど人間できてねェ。」

上条は、黙って一方通行を見据える。

一方「俺ァ、誰しも助けてェわけじゃねェ。守るって決めたモン以外は守らねェ。

   生憎、そォ器用にできてねェ、お前だってそォだ。お前は”守るモン”じゃねェ。」

敵3は何が言いたいんだ、といった調子で押し黙る。

一方「だが、

   仲間ってのはちょっと違ェ。」

一方「仲間ってのは、一方的に守るもンじゃねェ、それに守りたいから守ってンじゃねェ。
   
   勝手に守りあって、間違ったときはぶン殴って、笑いあって、仲間一人のために全力になれる奴だ。」

敵3は、一方通行の顔を見上げる。仲間、敵3からすれば、耳にくすぐったい様な言葉だが、

どこかで心を惹かれる自分とせめぎあいながら。

一方「お前は不器用ながら、利害の一致ってものあンのかもしれねェが、ここに来た。
   
   ンで、事実上助けたンだ。俺らを。」

一方通行はひとつ気づいたことがある。

一方通行は、上条の生き方に憧れたが

自分には無理だ、と同時に思っていた。

無条件に人を救う、なんて事、自分には考えられなかったから。

だが、こう考えてはどうだろう。

上条は会った者すべての仲間、なのだ。すべてが守る対象なのだ、と。だとしても、それこそ憧れには変わりにはないが。

なら、自分もこう言える、自信をもってこう言える。

憧れた生き方への、理解の一歩目。

一方「なら、助けるのに理由なンざ必要ねェ。こンで仲間だ。どォだ?」



敵3は、なにか吹っ切れたような、思いっきりぶっ飛ばされたような気分だった。

仲間。

なんて甘美で羨望にまみれた言葉だろう。

絶対に私には、私の人生には存在しえないもの。

ありえるわけがなかったもの。

でも、この人たちは、そんな言葉を私にくれた。

敵っていう名称のほかに

付け加えてくれた。

なんだろうこれ。

なんだろう。・・・・

胸の辺りが、ゾワゾワする。




敵3は呆気に取られた顔をしていたが、

すぐに、涙をいっぱいにして顔を赤らめた。

今にも溢れだしそうなモノを必死に堪えているようだった。

そしてささやく様な声で口を開いた

敵3「・・・・・・・っか。」

一方「あァン?」

一方通行が耳を、敵3の口元に近づけた。

敵3はすうっと息を吸い込み、

一方通行の鼓膜を吹き飛ばしてやろうとしたが、

目の前の一方通行を見て、

赤らめた顔を背けた。

そしてまたささやくような声で

敵3「ばーか・・・・」

とだけ呟いた。

一瞬、呆けたような表情をしたが、

一方「ふン、」

すぐに一方通行は優しく微笑んだ、

敵3「わ、わ」

そして一方通行が敵3の頭を2、3度ぐしゃぐしゃとなでると、

上体を起こす、そして

ゆっくり、ビルに向かい、歩を進めた。

一方通行よりも少し前にいる上条も、敵3からビルへと視線を移す

そしてゆっくりとビルを見据え、

言い放つ。


上条「これで、最期だ。負けたら終わり、」


一方通行が上条の隣に並ぶように立ち、上条の首に腕を回す


一方「勝っても終わり、だ。 何が終わるかは天と地ほども違うがなァ。」


その言葉に上条は笑いながら頷いた。


「「さあ」


一方「終わらせに行くか。」


上条「愛情も怨嗟も世界もひっくるめたアイツと、」


「「全てを終わらせに」


二人はゆっくりと大口を開けたビルに歩いて行った。

_______________第8学区、外れの廃墟

ゴウ、と唸りをあげた旋風から

人らしきものが、二人落ちてきた。


敵0「や、ここなら誰もいない、こない、我ながらいい場所を見つけたよ。」


敵0は、ぱんぱんと手を叩きながら辺りを見渡す。


敵0「ねえ、そうおもわないかい?」

そういって落ちてきたもう一人のほうへ目線を向ける。

目線の先にいる少女は、四つ這いのような形で、

えずきと嘔吐を繰り返している。

爆風にさらわれた重力の影響か、

体液をすべて出してしまうのではないかと誰もが思うほどの光景だった。

絹旗「お、う、ぅ、」

それを見た敵0はいびつな微笑を見せている

敵0「ふひゃっ、ゲロりすぎでしょ、訓練足んないんじゃないの?」


 ねえ?


という声が遠のいていくのが感じた。

そして、敵0の姿が消え

場の雰囲気が肌が腫れそうなほど冷たくなっていくのを感じた。


絹旗「・・・・くっ、」

絹旗が、少し立ち直り、周りを見回す。

やっとの思いで立ち上がり、声を発しようとした


敵0「はい、アウト。」



刹那、絹旗の舌咽部を空気塊が襲った。

絹旗「・・・・・んかっ・・・!・・?あっ・・」

何が起きたか見当もつかない。

数度、雪崩のように勢いよく咳込んだ後、口腔内の唾液が滴るように落ち、まともに口を閉じられない。

きっと、顎関節もやられたのであろう。

極端に乾燥した気管のせいで、呼吸すらもままならない。

絹旗「うっく・・・はっ・・・はっ・・・!はっ・・」

敵0は不敵に笑う

敵0「えー、こんなもんでそんななっちゃうのー?見当違いだったかなー。」

敵0は、ビルの一部だったであろう、瓦礫の上に座りながら、気怠く、しかし愉快な調子で言う。

敵0「ま、無理もないよねー、口の中の水分ほとんどないでしょー?、」

確かに、もう絹旗の気管は乾上がり、水分もだらだらと落ちていく。

立ちくらみとめまいで倒れるのは、時間の問題だった。

敵0は掌を天空に掲げた。

敵0「じゃあ、あっけない幕切れだったね。」

掌を中心に、空気が集まっていくのを感じる。

ひゅるん、ひゅるん、という風切り音がそこらじゅうを駆け回る。

敵0「じゃね」

そういうと空気塊は表情を変えたように一点に風切り音が集中する。

敵0は掌を勢いよく絹旗へと向ける。


ブァ!!!と大きな音を立て空気塊は絹旗に襲いかかった。

空気塊はすっかり絹旗を飲み込んだように見えた


しかし_______________



敵0はなにか不自然な音に気付く。


強烈な風切り音の中に、

ガリ、ゴリ、

といったような何か固形物の無機物が削れるような音が混じっている。

敵0「なん・・だ?」

そういいながら絹旗のほうを目を凝らす。

  !

少し歯噛みしたような笑顔で敵0は笑みをこぼした。


敵0「野郎、 空気塊の水分を、ぶつかる傍から空気中の窒素使って凍らしてやがる。」

絹旗は息を切らしながら、にやりと笑った気がした。

絹旗「・・・れられじゃ、ないェすよ。」

言葉にすらできていないが何を意味するかはなぜか理解できた。

絹旗は空気を凍らせて作った壁を、風車のようにまわし始めた。

敵0も、少し怪訝な笑身を浮かべたような表情でそれを見る。

氷の壁の速度は空気塊と、同じほどの振動数がするほどの回転数に達していた。

すると、どういうことか絹旗の周りに、水滴が飛び始めた。

それを目にした絹旗は、にやり、と大きく口を割いたように微笑んだ。

敵0が、ふ、と一笑し、言った。

敵0「摩擦熱、か。」

敵0「だが不可解だね」

敵0が笑みを止め、呟く。

敵0「氷、質量があるものとはいえ、摩擦熱が起きるとは到底思えない物質だけど・・・・そのびっくり芸には種があるのかな?」

確かに氷の温度を考えれば当然の疑問府を投げかけた。

絹旗は湿気でのどが少し潤ったのか、かすれた声で言う。

絹旗「あなた、窒素で物を凍らせた事ありますか・・・?」

依然回転運動をしながら続ける。

絹旗「そうですねー、ちょうど、ジュースなんかを凍らせるとシャーベットみたいな、ほろほろとして、完全には固まりません。」

氷塊の回転数が変わる。水飛沫の量がだんだん増えていく

絹旗「そして、一口分のかき氷なんかを地面に落としたりすると地面に着くころには少し溶けていますよね?、あれは空気のわずかな温度差に

   よるもの、・・・・・ここまで言えば、超、わかりますよね?」

敵0が不遜な態度で笑う

敵0「なーるほど?それは摩擦熱じゃないんだね?」

絹旗は、小さく笑い、正解です、とだけ呟く

飛び散ったシャーベット状の細かい氷は、外気の温度差と相まって、

水滴となる。

そしてのどの乾上がりを湿気で回復したのである

敵0「だけどどうする?それだけじゃあ、小生の空気塊はとても破れないかな、」


確かに、空気を氷に変えているだけでは、ジリ貧もいいところ、


敵0が一笑すると、絹旗もにやり、と笑った。

絹旗「私がのどを回復したいためだけにこんなことをやっていると思いますか?」

絹旗の声が少し高圧的になったような気がした。

絹旗「・・・・例ばっかあげて、どこかの元一位さんみたいですいませんけど、もう一つ

   、雪ってあるモーションひとつで凶器になるの知ってますか?」

敵0が首をひねり、わからない、といった仕草をする。

絹旗「今それをしてるんです。そうですねえ、物と物の間に空間があるとそれはいずれ重力に負けて、無くなります。」

敵0「・・・・何が言いたいんだい?」

表情を崩さずに敵0が言う。

しかし敵0は絹旗の表情に、何か、背中に冷たいものが通った気がした。

そう、一度だけ垣間見た、ある実験での人物と、同じ___


らしからぬ表情を浮かべた少女は、裂けた笑いでこう言った。

絹旗「そうですねェ、またも、元一位さんの言葉を借りるとしたら、

   圧縮圧縮、氷を圧縮ゥ!!!!!!!!!ってとこですかねェ?」

がんばる!おやすみ



しいん、その言葉が現象となったかのように、無音、無機質な空気が絹旗を包んだ。


一瞬にして辺りは生温い気温に包まれ、心なしか、息をするのが窮屈に思える。


無いのだ、風が


絹旗「なっ・・・・・」

絹旗は、突如空気塊が消滅したため、

衝撃を受け止めるためにかけていた力の居所が空となり、前傾にバランスを崩した。

そしてどうにか状況を理解するため、

絹旗は辺りを見回す。

先ほどまでの荒れ狂うような暴風は跡形もなく、

不気味な静けさと



そして、敵0の姿だけが残っていた。


敵0は俯いたまま、こちらを全く見ていないようで、ぶつぶつと何かを言っているが微動だにしようとはしなかった。


その佇まいは、不気味という他無いような空気を纏っていた




絹旗は敵0と対峙するようにA3用紙ほどの大きさのあるものと、僅か拳ほどの氷塊を構えた。


絹旗「…、」


この人、何を考えてるんでしょう?

あの氷塊作戦は、空気中の窒素を使っていたとはいえ、

さすがに他の大気の質量には超遠く及ばなかった。

だからあのまま押し続ければ、勝ち目はなかった。

それは敵も超知ってるはず、

だったら何故?


じり、と絹旗は、繊細に力を調節しながら半歩さがった。


敵のレベルが5、そして、無条件下からの即死攻撃を放てる以上、

飛び込むのは良策とは呼べない、絹旗はそう判断すると、もう一度、今度は大きく後退した。


すると、


「ぷっ、くっ・・・」

何かが噴出したような音が鳴った、

そして、


「ぷふ、く・・ふ・・っ、あははは、ふははははははははははははははははははははははははは

  はははははははははははははははははははははははははははははははははははっははくくく

  はははははははははははくっははははははははははははははは…」

ごうっ と、立つのはおろか、目を開けている事も出来ないような吹き荒れる暴風が

敵0中心に辺りを包んだ。

なっ、と絹旗は声をあげるが、すぐに状況を理解し、その場に這いつくばる

何かがはじけたような高い笑い声が、学園都市の数ある廃墟を包んだ。

その声は拡声器で何人もの人間が叫んでいるような、そんな音だった。


「ふゥー、ふははぁ・・そんなにgy私fdgが怖いかい?・・・・第一位・・・・」

一人称の部分だけにノイズが混ざったような音がする

突風の中心にいる人間は嘲笑したような声でそう言った。 



「っ・・・・・・い、ちいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」


怒号の混ざったような声とともに、突風はさらに吹き荒れる。


そしてどこまでも中性的で、どんな風にもに見える人間は、

大きく両手を広げて吠える。

その真っ紅な眼光を絹旗に打ち付けながら。

ここまで!短くてすまん;;;;
でももうストーリーはわかってるからもっと短いスパンで上げていくよ!

敵0「うあああああああああああああああああああああァ!!!!!!!!!!」

らんらんと光るその目は、夜闇に反射し残光を残す。

その軌跡は血涙のようにも視えた。

そして両腕を空へと掲げるようにあげ

と狂気の叫びとともに

虚空にたたきつけるような動作をした。

ズン!!と音が聞こえそうなほどの圧力で突風が地面に向けて叩きつけられた。

絹旗「ぐあぁあぁぁ・・・あっぐ・・!!」

絹旗はなすすべもなく地面にへばりつく。

地球上の重力がすべて自分の体に集中しているようだった。

敵0「どぉだ!!どうだい!?どォですか!?苦しい?苦しいだろ?苦しいでしょ?」

苦しむ絹旗を見て、敵0はかがむような姿勢になるほど腕を振りおろした。

グキ、ミシミシ

絹旗の体が軋むような音を発する

絹旗「あっいっ・・・!!うああああああああ・・っあ!!!!!」

胸骨と肋骨がイった・・・!

何故・・?先ほどから、超様子がおかしいです・・・!

一位?何故一位の名をあんなに?

第一位と何か関係が・・?

敵0「痛い?ねえ?痛いのお?」

絹旗は息もできないような突風の中でかろうじて頭をあげ口を動かす

絹旗「私は・・・っ一位じゃありません・・っ!何故、そんなに一位を・・・あなたも・・・暗闇の五月計画の・・?」




ブァ




瞬間、敵0が目を見開き突風が止んだ、

敵0「・・・あなた、「も」?」


敵0はその言葉を発したまま眼前の絹旗をとらえたまま離さない

先ほどまでの爆音は嘘のように静寂に包まれている

しかし

その中に漂う一位という言葉に対する悲壮とも憤怒ともとれる激情

それが絹旗には感じ取れた。

…ここで下手を打ったら、即、空気塊と共に超肉塊になる。

絹旗は迅速に、しかし冷静に言葉の構成をする。


相手の激情に触れることなく、より多くの情報を聞き出し、

出来るだけの時間を稼ぐために。

敵0は依然微動だにしていない


絹旗「…一つ約束してください」

敵0は、無表情のまま目で答える


絹旗「私が私のことをあなたにすべて教えたら、あなたも私にあなたのことを教えてください。」

敵0は、少しの間の後、小さくうなずく。

絹旗は小さく心の中で微笑した

これで良い。

ここからの失敗は許されない。




絹旗「そうですね、まず何から話しましょう

空気も乾くような緊張感が二人の間を包む。

絹旗は、刺激を与えぬように一言一句慎重に選びながら告げていく。

絹旗「まずは、暗闇の五月計画についてお話ししましょうか。あなたは、先ほど反応していましたが、あなたもこの計画の…?」

敵0は小さく首を振る

絹旗はそうですか、と小さくつぶやき次の言葉を模索する。

相手は依然毅然としている。

まずは成功。

出来るだけ刺激を与えないように、時間を稼ぐ。

そしてここから。

絹旗「この学園都市には、超多々の実験があります。そして自分の実験は「暗闇の五月計画」の被験者、

   つまりは一方通行の演算パターンを無理やり取り込ませることにより、一方通行の…演算方法の一部を可能とさせる計画のことです。」

敵0「…」

絹旗「…ここまで大丈夫ですか?」

敵0は一方通行という言葉に多少反応はしたが、静観を貫いている。

「暗闇の五月計画」には、演算方法の一部のほかに、一方通行の「精神性」を取り込ませることを可能にした計画でもあるが

一方通行、という言葉に過敏に反応する敵0にもし、自分に一方通行の精神が一部取り込まれているなどと伝えても、自分は一方通行と同じ思考が混

じっているということを伝えているようなものなので、百害あって一利なしである。

うまくいっている…

絹旗は慎重に、しかしわかりやすく言葉を選んでいく。

絹旗「ですので、私の能力「窒素装甲」は、一方通行の自動反射膜と類似した形で使える能力になっているわけで」


言いかけた時だった。


敵0「その話はもういい」

絹旗の脳髄に電撃が走る。

敵0が、静寂を切り裂く。

絹旗にとって、これは予想の範囲ではなかった。

敵0「私が聞きたいのは、小生にとって仲間と呼べるものであるかであるかどうか」

絹旗は動揺をかみ殺しつつも平坦な口調で言う。

絹旗「仲間…とは?」



敵0は少しの間の後、すっと視点を一週させる

そして、視点が中央を差した刹那、絹旗の姿をとらえて離さぬ様な眼光で捉える


敵0「あなたが[(第一位】〉を許せなくて殺したくて誅したくてそして私と共にきて使い勝手のいい駒になってくれるかと俺のために死んでくれる   どうかあと   ペットのように後ろから四つばいでついてきて自分の盾になってくれるか
   ついでに言うと皮膚とかもいらないよね感情もいらないもうほんと人形みたいに扱えるような仲間

    た   だ

そ れ だ け 」

矢継ぎ早に言葉を繋げるその異常さは、

第一位、という言葉に異様にノイズが混じる

最期の言葉を言い終わる頃にはもう無表情だった敵0の口元は裂けたように広がっていた。

狂気の表情、敵0の癇に障れば戦闘は再開される。

そうなったときの手立ては考えていない。


絹旗「…ッ」


絹旗は決断しなければならない

偽りの裏切りか、そして、乾坤一擲、挑むか。

どちらに転んでも絹旗最愛は終わる。

敵0の狂気の表情が絹旗を掴んで離さない。

絹旗の心身はもうとっくに限界を超えている。

多大な重力による筋疲労、空気塊による気道軽損傷、薄氷による急な温度変化、能力行使過多。

何より、運が悪ければいつ殺されてもいいこの状況。

アイテム、闇、そこを引いたとしてもたかだか中学生の女子の身体では限度があった。

敵0は絹旗からの回答がないのを確認すると、腕を大きく振り上げる

風が、嘶くのがわかる。

超、怖い。

身体が、震える。

私、死ぬんですか?

いやだ、

いやだ…

まだ当麻と映画も見に行ってない

またみんなで旅行するんです

まだ、まだ、まだまだまだ、…

助けて、当麻

絹旗「……いやだ…よぅ…助けて… 当」

風はもう絹旗の一寸先にまで及んでいた。

「悪かったねぇ、王子様じゃなくて。」


刹那、豪炎の巨人が風を纏って大きく吼えた。

敵0「!?」

絹旗「!!」


「やぁ」

待ったかい?とばかりの表情を寄せる黒い装束を着た煙草を吹かした赤髪の長身男

そして

「きぬはた、だいじょうぶ?」

「無事か!?絹旗!!」

「ボロボロじゃん!!どっか怪我とかない訳!?」

「あーー!!、あの人の友達にひどいことしないでよ!!って、ミサカミサカは憤慨しすぎてむぁーー!!!」

絹旗「…あ…」

見慣れた仲間たち、思いがけない援軍を、心配そうに手を取ってくれる感触で噛み締めるように確認する。

ああ、裏切るなんて考えが少しでも出た自分を殺したい。

こんなに、暖かくて、こんなに近くにいてくれるのに

絹旗「……あぁ、ぁああぁぁああ」ボロボロ

フレ「ちょ!、どうした訳!?そんなにどっか痛かった?」

滝壺「だいじょうぶ?」

絹旗「…ごめんっ…なさっ…ありがとうぅ…」ボロボロ


ステ「…」

黒装束の長身男と対面する敵0はいつの間にか無表情に戻っていた。

しかし、先ほどのように風は嘘のようになくなっていた。

ちょっと絹旗アニメ出たかチェックしてから書きまする

うわあああああああああああああかわいかったからかくよおおおおおおおおおおおおおおお

敵0は、無言でこちらを向いたまま動かない

ステ「さて、どうしようか?」

ステイルは魔女狩りの王を纏ったように顕現しながら煙草を吹かす。

赤々と炎に照らされながら黒衣の魔術師は余裕の表情で言葉を放つ

ステ「続けるかい?それとも」

だが

突如、ステイルの言葉が途切れた



途切れたのではない

かき消されたのだ。

そして

大きな風切り音とともに風が一迅吹いた。


   ん 
      だ

         か


さっきの
            聞こえてない

      みたい

だ 
    か 
          ら


風切り音と供に微かに聞こえた声は

徐々に鮮明さを増していく。



もう一度しか言わないよ?



気付いた時には、その風は先ほどの問いの答者の目の前にまで来ていた。



敵0「君は「私(俺「僕[小生と

   
              同じ?」


絹旗「…え」

絹旗の首筋には、敵0の手が手刀のような形で置かれていた。

ステ「なっ…」

たった今目の前にいた敵は忽然と消え去った

後ろの声に振り返り、驚きと同時に

魔女狩りの王に攻撃を命じる

しかし



魔女狩りの王が、反応しないだと?

何故?

風に吹き飛ばされたとしてももう再生しているはず…

ふと

辺りを見回した時

ステイルは愕然とした。


ステ「一帯のビルが…すべて消え…いや……まさか…吹き飛んでいる…だと!…?」


自分たちが立っているこの部分を除いて半径500mほどの円状に一帯の景色が無くなった。

その後には、削り取ったような粗々しい剃り跡が残っている。

フレ「っ…そんなの…アリ…?」

フレンダは、弱弱しく呟くように言った



穿き違えていた。

相手はあってレベル4程度のものだと思っていた。

しかし、

これは、

この力は…

浜面「…くそっ…っ!」

そして、環境の変化と共に、それを引き起こした人物に

皆の視線が一挙に集まる

フレ「!!…絹旗ぁ!!」

ステ「くそっ…」

絹旗の身を案じているのは皆そうだが、

しかし、誰一人動こうとはしない



動けない

この景色の意味は、つまりはそういう事である。

いつでも殺せるんだと、いつでも木端微塵に変えられるのだと。

この攻撃は

そういう意味合いを持っている。

当の絹旗は、思考が追い付いていなかったが、すぐに理解する

しかし、思考と、行動は別次元にあるのだと

絹旗は思い知らされる。





逃げなきゃ

でも

身体

動かない

あれ?

理解と思考が合致しない絹旗はふと敵0を見る。

敵0の無表情でこちらを見ている。

敵0は手を当てたまま言った


敵0「ねぇ

   どっち?」




くぱっと音が出そうなほど敵0の口が裂けた。

絹旗はひっ、と声を押し殺した。


死ぬ。

ここで答えを間違えば死ぬ。

絶対死ぬ

超死ぬほんとに死ぬ。死ぬ死ぬ死ぬ。

言うしかない

もうそれしかない

どんな形であれ生を勝ち取るなら

もう答えは決まっている。

言え…

言えっ!

動けっっ!!

絹旗「あっ………!」


あなたと同じ


そう言いかけた時だった。

視界の端に見えたのは

見慣れた帽子と金髪だった。


もし、そう言ったなら私は生き延びるかもしれない。

じゃあ、フレンダたちは…?

ガチン!

絹旗は開きかけた口を固く結んだ。

勢いよく閉じた為か、口唇部からは血が滲んでいる。


超考えろ

超落ち着け

超冷静になれ

怖がるようなタマじゃないでしょう?

何を為して

何をすべきか

超考えろ

そして実行に移せ。

まずは…

絹旗「…お答えするのは約束のようなものですものね、守ります、お答えします。」

フレンダは、表情を苦悶に歪ませた。

敵0も、にいっと口を裂く。

だが

絹旗「ただし」

敵0は予想外の一言目に、呆気にとられた表情に変わった。

絹旗「もし、私が約束を守るのが筋と考えるならば、あなたもまだ約束を守っていません。

   話してください、あなたの、実験や、過去のことを」

絹旗は強くもなく、しかし弱くなく、よく通る声で言った。

敵0は、ふっと笑い、絹旗から手を引いた。


これで、少しは稼げる…っ


しかし、

敵0の様子が明らかにおかしい

ふらふらと、少し後退し、

時折、ふ、ふふ、と

息を漏らしている。

その姿を見た打ち止めが浜面の陰に隠れる

そして____

あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは


噴出したのは、

狂気だった。


敵0「あははは、ははは、知りたい?私のことも俺のことも知りたいぃ?????」


絹旗の額に雫が伝う。

まだ、まだだ。


敵0「教えてあげるよ。私”たち”の実験は割と有名だからわかってるんだとは思うけど

   名前知ってる?知ってる?俺も思い出せないんだよなぁ。」

ノイズのせいか、いろいろな声が混じっているように感じる。

フレンダは、今にも泣きだしそうな表情で立ち尽くしている

敵0「まぁ内容としては

   

   脳みそケーキみたいに切り分けて、それぞれの脳地図で言うところの運動をつかさどる運動野と”自分だけの現実”のための前頭連合野
   
   と演算のMT野をかき集めてくっつけてほかの所は違う子の脳を借りて一方通行を目標とした人造人間を作ろうってだけの話なんだけど
   
   ぉお。

   あ!じゃあなんでそんなに頭が小さいのかって?

   それはね」

そういって人差し指を突き立て、敵0はゆっくりと自分の頭に向ける

  ばぁん。 グチャ

お茶らけた口調の後に生々しい音が続く
  
その光景を見たフレンダはその場で座り込み、泣きながらえずいている

浜面はとっさに打ち止めのと禁書目録の目を隠す

絹旗「っ・・・!!!」

声が詰まったのは、想像を超えていたからであった


敵0の頭部が半分無くなっている。

常人なら

いや

生物ならば

頭部に重大な損傷を受け無事なはずがない

だが、

敵0「オどろイた?」

敵0の口は再び動き出す

敵0「脳は違ウ場所に保存してアるんだ、ほら、ここにアるのは電波を受け取る受信機」

そう言って指差した頭部の中には水晶球大の大きな機械だった。

敵0「頭皮だけ血管が通ってなイだけでこの中では循環してるし神経とかは他にアるんだけど」

その異様な光景を目の当たりにして、絹旗の顔が少しづつ曇っていく

恐怖は消えない、しかし、やらねばならない。


絹旗「なるほど、そうですか。でしたら身体機能などの命令もそちらの受信元から?」


ステイルたちは一歩も動けず絹旗を見守る

どう足掻いても、自分たちは助からない、

それがわかった今、絹旗に任せるほかない。

敵0「ウん、そウだよォ、あと痛みも温覚もない邪魔だからねェ」

絹旗「それなら電波圏外な場所では危険なのでは?」

敵0「そんなこともなイさ、学園都市以外じゃ動かなイしねェ」

絹旗「なるほど、なら、身体の恒常機能はあるんですね?」



決死のやり取りをしている絹旗を見ながら、フレンダは思った。

きっとあのまま絹旗が仲間になると言っていたら、次の瞬間私たちは今頃プレス機でつぶされた肉塊だった。

そして絹旗だけ助かっただろう。あの極限の状態にいてそういうのは普通のこと。

でも絹旗はそれをしなかった。

なら、何か考えがあるはず。


……なんてね、本当はなくってもいい。

ただ、あそこでみんなを捨てない辺り私とは違うんだなって思う。

私なら無理。

だから、

フレ「あんたとみんなは助けてみせる!!!」

バッ!

フレンダは唐突に上着に来ていた前空きのカーディガンを開く

そこには棒状で近代的な小型の爆弾が連なり、その一つに手を伸ばした。

敵0が気付き、振り向くか振り向かないかの

の間に、フレンダは敵0に無数の小型の爆弾を投げた

敵0の足元に爆弾が落ちる。

フレンダが投げた爆弾は、爆発の被害が少ない爆弾。

敵0とフレンダとの間の20mの距離で投げても爆風を飛ばされると考えたフレンダは

先に危険の少ない爆弾を陽動に、爆発性の高い自分ごと爆発させようと考えたのだ。



しかし



カラン、コロコロ、

フレンダ「…え?」

爆発…しない?

なんで

フレンダは驚愕し敵0に視線を移す

敵0も呆気にとられ、佇んでいる

何故……?

瞬間、

絹旗の口がにいっと裂けた

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