える「本屋に出かけましょう。」 (2)

地学準備室にて・・

える「私、目撃してしまったんです。」

ほうたろう「今度はなんだい?
      まったく、君はいつもトラブルを持ち込んでくるねえ。
      でも、君のお願いを断るほど僕は冷血にできていないから
      話してみなよ・・・」

える「はい。
   昨日、私本屋に行ったんです。本が欲しくて出かけたんです。
   そしたら、まやかさんもそこにいたんです。
   で、見ていたら本棚の前にどっかりと居座っているのです。
   横からその本棚を見たそうにしている人がいるにも関わらず、
   どうやら、知らないふりをしているのです。
   普通、そういう時は本屋独特の連帯感でもって避けてあげますよね?」

ほうたろう「ああ、もちろん、君のいう事は正しいさ。
      しかし、伊原はただ気づいていなかったんじゃないのかい?」

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