魔王「人間撲滅しにきた」勇者「マジで?」 (136)

魔王「なんか今、魔界めっちゃヤバイことになってるらしくてな…人間界に進出したいんだってさ。」


勇者「随分アレな言い方だな、他人事っていうかなんて言うか。」

魔王「だって。」

勇者「おまえ人間滅しに来たんだろ、もう少ししゃきっとしろよ。」

魔王「今日有給とってたのに…」

勇者「魔王に有給とかあるんだ。」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378458461

勇者「て言うかさ」

魔王「ん?」

勇者「僕と君がこんな関係だって、魔族達は知ってんの?」

魔王「いや。」

勇者「ですよね。」

魔王「人間達は知ってんの?」

勇者「いや?」

魔王「まさか魔王と勇者が友達とは誰も思わないだろうな。」


書き溜めとか全然ないけど、見てる人いたらかきます

はよかけ

勇者「人間撲滅って、今日やんなきゃいけない仕事?」

魔王「いや今日は偵察っぽい何か。あわよくば勇者殺して来いって言われたけど。」

勇者「やめてよ僕が魔族の王とやりあえる訳無いじゃん。」

魔王「それが勇者のセリフかよ。」

勇者「僕本当は魔法使いになりたかったんだ。」

魔王「頼りない勇者だな。」

勇者「勇者とか勘弁してよ本当に。」

がんば

魔王「そういやお前俺の城に殴り込みに来てたよな、3年くらい前だっけ。」

勇者「魔王の間までが大変な道のりだった…
倒したら魔王の角を証拠品に持って来いとか言われて、ホントあの時は詰んだと思ったよ。」

魔王「俺のスペアの角持って帰ったよな。」

勇者「取り外しできるとか知らなかったよ。」

魔王「そうでもなきゃシャンプーハット付けるとき大変だろ。」

勇者「それもそうか。
まあアレのおかげで人間どもは俺が魔王を倒した気になって、心穏やかに暮らしてるんだけどな。」

魔王「あーー、勇者に勝った証拠って何持っていけばいいかな。」

勇者「持って帰ったところで、今回ばかりは何も解決しないんだけどな。」

魔王「お前頭2個とかないの?」

勇者「話聞けよ。」

魔王「まあいいや、今日はちょっと帰るわ。もうそろっと5時だし。」

勇者「門限5時半だっけ?」

魔王「そうそう、魔界も遠くてなぁー…移動魔法とかしんどいし、でも飛ぶのも疲れるし。
じゃ、続きはまた明日で。」

勇者「ああ、うん。僕もなんか解決策が無いか考えておくよ。」

魔王「頼むわー。」マドアケル

勇者「…いや、自分でも考えろよ?」

魔王「頼んだわー。」トブ

勇者「あいつ何なん。」

>>3>>5
がんばります


勇者「さて、と…」

勇者「困ったもんだな、流石に人間界を魔族に渡すわけにもいかないし。」

勇者「ちょっと相談してみるか。」

勇者「うちの伝書鳩アホなんだよなー、大丈夫かな。」

魔王「うーん…困ったなー」

魔王「魔界はそのうち捨てなきゃならんとは思ってたけど、こんなに早くこの時が来るとは。」

魔王「どうせ俺の死んだあとだと思ってたから、何にも対策とか考えてなかったよ。」

魔王「まあいいか。勇者に任せとけば。」

魔王「あいつ頭いいからなー、多分なんとかなるだろ。なにせ勇者だしな!ははは!」

---勇者の部屋

勇者「今日集まってもらったのは他でもない、人間界に危機が迫っているためだ。」

女騎士「危機?まさか汚らわしい魔族の手がまた…チッ」

勇者「ああそうだ、そこで君たちに協力してもらおうと思う。」

女戦士「魔族!?そんな、もちろん協力するよ!」

修道女「えへへぇ~…協力かぁ~、うふふ~、いいよぉ?」

女魔法使い「ちょっと待って。なんで勇者はその危機を知っているの?魔族に襲われでもしたの?」

勇者「いや、魔王から聞いた。」

女騎士「」
女戦士「」
修道女「」
女魔法使い「」


ここまで書き溜めてました
この先はノリでかきます

そういうのいいから

女騎士「ちょっと待て、ま…魔王?魔王っていうとアレだろ、魔族の王だろ…お前、倒したんじゃなかったのか!?」バンッ

勇者「僕は角を持ち帰っただけだろ?」

女戦士「実は生きてたってことかっ!」バンッ! メッキョォォ

勇者「女戦士は今から机を叩くのはやめてくれ。」

女戦士「ご、ごめん。」

女魔法使い「…つまり、どういうことなの勇者。」

勇者「ああー…驚かないで聞いてくれる?」

勇者「僕、魔王と友達なんだよね。」

女騎士「なっ…」

女戦士「い、いつからなの、それは!」

勇者「最近の話じゃないよ。小さい時…それこそ、幼馴染である君、女戦士と会うよりずっと前だよ。」

女戦士「」

女魔法使い「…つまり、勇者と友達である魔王も、だからこそ今まで人間界に手を出してこなかった。そういうことでいいの?」

勇者「(それはどうだろう、あいつが面倒くさがってただけのような…)」

勇者「まあ、そうだね。」

勇者「(出たよ、秘技口から出まかせ。)」

悪くなさそうだけど>>2>>10みたいに言い訳しながらやるのは萎えるから止めてくれ

こっちで書くのはいいがパー速の方依頼しとけよ。

>>11>>14すまん


女戦士「そんな、そんなことって…どうして黙ってたの勇者!一番近くにいたのは私だったのに!!」

女騎士「あーもううるっせぇな黙れよ[ピザ]!だらしねえ胸と腹しやがってこの肉塊が!!」

女戦士「なっ…[ピザ]って何!?その抉れた胸に言われたって説得力ないから!」

女魔法使い「…煩いのは二人だよ。」

修道女「あ、ああぁぁ…おくすりがきれたぁぁ…いやっ、こないでぇえ~!」

女魔法使い「お薬なら鞄にあるでしょ。」

修道女「ああぁぁあぁ…」

女騎士「チッ、シスター気取りの腐れ売女が。」

勇者「(修道女ってばいつからヤク中に…)」

女魔法使い「それで勇者、話の続きを。」

勇者「あ、あぁ…」

勇者「まあそういうことでさ、実は人間と魔族は仲良くやってこれていたんだよ、今までは。」

女騎士「確かに、現時点では魔族よりもサカリのついた亜人共の方が有害だな。」

勇者「そうだろう、そうだろう。」

女騎士「だが魔族と人間が仲良くなれるという訳ではない。
つまり勇者、お前はどうしたいんだ。」

女魔法使い「そう、私もそれを聞きたい。」

>>15
久しぶりにパー速見たら全く同じでワロタ

>>15わかったありがとう



勇者「僕?」

勇者「(どうしたいのか、か…うーん、正直よく分からないな。)」

勇者「………僕は…」

修道女「あぁはぁぁあ~おくすり、おくすりキモチぃよぉぉ~はぁはぁ」

女騎士「黙れ醜女!」

修道女「うふふふ…あはぁ~」

女魔法使い「勇者。」

勇者「僕は…」

勇者「(そろそろ話すのも面倒とか言えない。)」

勇者「…僕は今、自分が勇者としてどうすべきか、それを考えたい。」

世界のために、人類のために。

そして…友達のために!」

女戦士「勇者…」

女騎士「それでこそ勇者だな、そういうことなら私は協力しよう。
国のため世界のため、とかはイラっとするから嫌だけど、勇者の友達のためなら仕方ない。」

女戦士「ちょっと、友達って言っても魔王だよ!?いや私も協力はするけどさあ!」

女騎士「ただし私の命が危なくなったら、その時は全力で私を逃がせよ。」

勇者「そんな状況にならないようにしよう。」

女騎士「そして手が滑って魔王を[ピーーー]かもしれないということを忘れるな。」

勇者「大丈夫、君たちと魔王が会う前にすべての事が片付くように努力しよう。」

女騎士「どうだか。」

女魔法使い「…じゃあ、今後についての作戦会議は明日にしない?何も明日、戦争を始めるわけでもないんでしょう。今日はもう遅いし…」

勇者「勿論。
じゃあ、そうしようか。その会議は、明日のお昼頃とかでいい?」

一同「おk」

メール欄にsagaって入れてくれ。それで伏せ字解除されるから

>>21ありがとう
何も知らなくてすまん

女騎士「そして手が滑って魔王を[ピーーー]かもしれないということを忘れるな。」

です

女騎士「そして手が滑って魔王を[ピーーー]かもしれないということを忘れるな。」

こうな

>>23
ピーーまでコピペすんなよwwwwww

>>24
女騎士「そして手が滑って魔王を殺すかもしれないということを忘れるな。」

今気づいたわww

伏字なおらない(´;ω;`)


---翌日 勇者の部屋

女騎士「来てやったぞ。」

女戦士「ちょっと何してんのよ、私より先に勇者の部屋に入るとか舐めないでよ。」

女騎士「誰がテメーなんか舐めるか汚い。」

女魔法使い「おじゃまします。」

勇者「(邪魔だと思うなら入らないで欲しい…いやいや、そういうわけにもいかないか。)」

勇者「あれ、修道女は?」

女騎士「おくすりキメキメしてんじゃねーの。」

勇者「ああ…」

女魔法使い「さて、じゃあ作戦を考えよう。
それと勇者に一つ確認が。」

勇者「ん?」

女魔法使い「目的は、人間界を救うこと?それとも、あなたと魔王の友情を保つこと?」

勇者「ええっと……どっちも、かな。」

女魔法使い「そう、わかった。」

女騎士「ハァーー、甘い奴だな、ドロドロにとろけるくらいに甘いぞ。」

勇者「君の脳みそよりかはマシだと思うけどな。…ああ、あとさ、」

勇者「魔王の方にも何か、事情があるみたいなんだよね。魔界がヤバイことになってるとかなんとか言ってたんだ。」

女戦士「事情って?」

勇者「わからないけど。」

女魔法使い「…フム。」

乙でした

勇者「とりあえず、魔界側にも色々あるみたいだから、それも考慮して作戦を練っていきたいんだ。」

女戦士「でも、その肝心の事情がわからないんじゃあ…」

女騎士「魔王に聞けば良いじゃん。」

女戦士「は、はぁっ!?」

女魔法使い「フム…女騎士の意見、一理ある。」

勇者「え、いや確かにそれが手っ取り早いけど、魔界ってすごく遠いんだよ、分かってんの?」

女魔法使い「…私は魔法使いだよ?大規模な移動魔法くらい簡単に使えるよ。」

勇者「!…そうか、そういえばそうだったよな。じゃあ女魔法使い、任せてもいいか?」

女魔法使い「ガッテン承知のスケ。」

わきわき あいあい


女騎士「移動魔法かぁ…想像しただけで吐きそ。おヴぇえ」

終わったのかと思った……

床に魔法陣をかく女魔法使い

勇者「ここにかくのか?」

女魔法使い「乾いたら消えるから大丈夫。」

勇者「そんな百均の糊みたいな感じでいいのか、結構大変な魔法だろうに。」

女魔法使い「平気だってば。」

女魔法使い「…よし、じゃあこの陣を発動させたら、ひとりずつ入ってね。行き先は魔王城の前だから。えいっ」

ブワァアアア

勇者「っくそ、すごい光だ…誰から入る?」

女戦士「じ、じゃあ私がはじめにいって、様子を確かめてくる!」

女騎士「お前影薄いしな、いいよ、かっこよく散ってこい。」

女戦士「ち…!?な、なにそれ!死なないけど!?」

女騎士「ブワァアーーーカ!女魔法使いの、ここぞという時失敗する率舐めんな!下手すりゃテメーの身体なんてバラバラだぜ!!」

女魔法使い「ごめんね、女戦士。」

女戦士「」

>>31まだまだ終わらんです


女戦士「ちょ、ちょっと待って!いくら女魔法使いだってそこまでのドジは…」

女騎士「大丈夫大丈夫、様子見てくるんだろ?」グイグイ

女魔法使い「私のこと信じてよ、女戦士。」グイグイ

勇者「なんか君ら女戦士に冷たくない?」

女魔法使い「心配しないで、これも友達間の信頼が成せる技だから。」グイグイ

女騎士「あと勇者ハーレム展開とかもないから勘違いすんなよ。」ドンッ

女戦士「う、うわぁぁぁぁぁぁ…」

シュウウウウ・・・

女騎士「ふう、蝿は消えたな。さて、作戦練り直すか。」

勇者「蝿って…」

女騎士「勇者というウンコにたかる蝿だろうが!違うか?」

勇者「ウンコって!!」

女魔法使い「違わない。」

勇者「…もう、いいよ、続けよう。うん。女戦士は簡単には死なないのわかってるし。」

勇者の立場とは如何なるや


??「あ、あのぉーーー…」

女騎士「ああん?…誰お前。」

??「いや、名乗るのはちょっと。あ、あとこのフードも事情があって脱げないんですけど許して。」

勇者「…?」

女魔法使い「怪しい。勇者、女騎士、そいつ身ぐるみはがして!そして後で質屋に行こう。」

女騎士「がってん!ただ命令はすんなks。あー剣持っててよかった。」カチャ

??「え、ちょっ、喧嘩とかはちょっとアレなんだけど。」

女騎士「うるせえ不法侵入者!」

女魔法使い「しゃ!」

勇者「! あ、えっと、ちょっと待って二人共。」

女騎士・女魔法使い「「なに」」ギロ

勇者「いや、その…ええーと。」



勇者「それ…多分魔王なんだけど…」

>>23-24
くそwwwwwwwwこんなことでwwwwwwwwwwwwww

女騎士・女魔法使い「「!?」」

勇者「いや、うん、たぶんだけど…この長身に長い脚、イケてる爽やかボイス、微妙にダサい私服となるとほぼ間違いなく…」

魔王「お前勇者、褒めたいのかけなしたいのかはっきりしろよ。」フードバサ

女騎士「!!?」

女魔法使い「…………。」

勇者「どちらかというとけなしたいよ。で、いつからそこにいたのさ、君は。」

魔王「そこのちっちゃい子が魔法陣かき出したあたりから、っていうか俺昨日、今日も来るって言ったじゃん。」

勇者「え?……ああ、うん、そうだけど。」

魔王「忘れてたな。これは。」

勇者「ごめん。」

わきわき あいあい


女騎士「………。」チラ

女魔法使い「………。」チラ

女騎士・女魔法使い「「…。」」コクリ


女騎士「(魔王テライケメンんんんんんんん!!)」ハアハア

女魔法使い「(魔王身長でけえええええええ!!)」ビクビク


魔王「?おい勇者、あそこの二人、何で赤やら青やらになってんだ。」

勇者「馬鹿だから。ほっといてやって。」

女騎士「ごめん勇者、ちょっとそろそろ本気出して魔界救おうぜ。なあオイ!」

女魔法使い「えっ(;゚Д゚)!う、うん…」ビクビク

勇者「えらいやる気出してきたな。」

魔王「え?どういうことだよ勇者、魔界救うって。」

勇者「ああうん、昨日君が帰ってからさ、仲間を集めて色々考えたんだよ。
君が言ってた『魔界がめっちゃヤバイことになってる』っていうのも説明して。」

勇者「まあ、僕も詳しいことを知らないから、具体的にどうするっていうのは何も話せていないし、解決してないんだけどね。」

魔王「だから俺ん家に来て、魔界の様子聞きに来ようとしてたってことか?」

勇者「そういうこと。ちなみに女戦士は犠牲になりました。今頃肉塊になってるか、そうでなければ多分君の家の前にいるよ。」

魔王「南無。」

勇者「で、魔王。」

魔王「なんだ?」

勇者「君んとこ、つまり魔界がヤバイって、具体的にはどういうことなのさ。」

勇者「魔界を救えば結果的に、人間界もこのまま平和でいられるわけで…」

勇者「そのためにはまず今の魔界を知る必要があるし、君に相談を受けたからには、僕にはそれを知る権利があると思うんだけど。」

魔王「うーん…まあ、そうなるよなあ。いいか、言っちゃって。」

勇者「うん。是非聞かせてよ。」

魔王「じゃあそうする。あ、ちょっと待って。」

勇者「ん?」

魔王「ちょっと蒸れるからコレ取るわ。」ツノポイー


女騎士「(角取れた…これじゃマジでイケメンじゃねえか…)」

女魔法使い「(つ、角が取れた…こえええええ!)」

魔王「で、なんだったっけ。」

勇者「今の魔界について。」

魔王「ああ、そうだった。」

勇者「しっかりしてくれよ、まったく。」

魔王「まあなんだ…一言で言うとだな、魔界は今、生物の住める環境にある場所が急激に減ってきているんだ。」

魔王「つまるところ、土地が足りていない。」

勇者「なるほど、それで人間界の土地が欲しいと。」

魔王「らしい。まあその原因ってのが環境破壊でな、これがまた相当深刻なんだよ。」

勇者「ふむ、具体的には?」

魔王「まず一に大気汚染。これは最近原因不明で滅んだ種の魔物の死骸から放たれる毒ガスが主な原因だという。」

魔王「でな、何かそのガスを吸ったら全身に水疱が出来るらしい。」

魔王「んで怖いのはな、その水疱ひとつひとつに視力が宿って、脳みそがものを見るためだけに働き始めて、生物としての他の機能を全うできなくなるとかなんとか。息もできないらしいぜ。俺はなったことないから知らないけど。」

勇者「それは、なんというか…マジで深刻だな。」

魔王「だろ?下手すりゃこれだけで滅亡の危機だ。」

勇者「一に、ってことはまだあるのか。」

魔王「わんさか。」

勇者「じゃあ、二は?」

魔王「ああ、まあぶっちゃけると森林伐採だな。燃料が足りてないらしくてさあー、森削って木炭作りまくってたらこれまた大気汚染に拍車かけてやんのwwwwwそりゃそうだよな、空気をよくする緑が消えてんだもんwwwwwwwww」

勇者「…三は。」

魔王「えーー、よく三があんのわかったな勇者。」

勇者「口ぶりがもうね。」

魔王「まあなんだ、アレだ、水質汚染。」

魔王「オレら魔族の中には水中で暮らす奴も多いんだけどな…あ、勿論魔物にも多いぞ?」

魔王「ほんっとな、ミスって川上に製鉄所ぶっ立てちまってさ。しかも削った木の木クズも全部流れちまって…ホント、こればっかりは国のミスだと思ってるわ。」

勇者「」

魔王「おかげで飲み水が激減wwwそれどころか水系の魔族やらは住処まで無くしてww散々wwwwwwひゃっwwwひゃwwwwwwwww」

勇者「なんか今日、魔王は魔王なんだって再確認したわ…」

魔王「え?俺は生まれた時から魔王だろ。何言ってんだ勇者。」

魔王「で、だ。」

勇者「まだあんの?」ジト

魔王「いや、多方こんなもんだ。
まあ、住む土地が減ったせいで起こった食糧難とか、そういう問題もままあるが、すべての原因は魔界の環境が悪いってことにある。もう笑うしかないわwwwwww」

勇者「(なんかコイツ、人間界に来てもこっちズタボロにして終わりそうだな…)」


女騎士「ちょ、ちょっと待て!」

勇者「…どうしたんだよ、女騎士。」

女騎士「いやな、気づいてしまったんだが、つまりこの件についての最大の疑問というのは、初めに死んだ魔物の死亡原因にあるんじゃないか?」

魔王「おお、それだ!」

勇者「(ちがくね。それもそうだけど、違うんじゃね。それが根本じゃないよな、決して。)」

女魔法使い「あの、少しいい?」

魔王「あ?」

女魔法使い「(ひいっ)あ、え、えええとですね、その…環境を立て直していくためには、たくさんの時間が必要になると思うんです。」

魔王「そうだな、すげえ規模だし。」

女魔法使い「だからその、大規模な環境整備になるわけですから…
魔族だけで頑張るよりは、人間たちの支援があれば、ことは早く進むはずでしょう?」

女魔法使い「物資の譲渡なんかは可能な限りはもちろん、住処を失った魔族の避難所を人間界に作ったりするというのも、私はひとつの手だと思う。」

勇者「うん、僕もそう思うよ。
逆に、人間側から魔族側にしてあげられることというのは、それくらいなものだよね。」

女騎士「そうなると、私ら以外の人間をどう魔族側の支援に賛成させるかってのがミソだな。」

魔王「意外と考えてんだなお前ら…見直したわ。」

勇者「君も少し話し合いに参加しような。君の世界のことだからね。」

魔王「おう。」

女魔道士「人間側を説得するのは…なかなか手ごわいですね。」

女騎士「ひとまずはスポンサーを得ることが最優先だな。それがなけりゃスタートにすら立てない。」

女騎士「ああ。あと、魔族側が勝手に人間界に進出しないように呼びかけておいてな、魔王。」

魔王「おー、司令官の爺さんに言っとくわ。」ニコ

女騎士「!」

女騎士「と、とととにかくだ!その、なんだ!!スポンサー候補としては、私は西部のエルフ国家がいいと思ってるんだが、どうだろう?」カオマッカ


勇者「いいんじゃない?」

女魔法使い「エルフ達は賢く、人間よりかは魔族に対して理解もある…それに、彼らはお金を溜め込んでいる。絶好のスポンサーになりそう。」

女騎士「だろ?まあ私らの帝国に比べりゃどこもマシだけどな。いやマジ、うちの議会とかクソだしな!」

勇者「(何せ修道女がヤク漬けの国だもんな…教会で働く奴がそんなんとか、精霊の加護も何も無さそうだ。)」

女魔法使い「じゃあ、魔王。あなたも協力してくれる?」

魔王「え、何に。」

女魔法使い「決まってるでしょう、エルフの国を攻め落とすことにです。」

魔王「え、いや…え?スポンサーにするんじゃねーの?攻め落とすの?え?そういう話ししてたんだっけ?」

女騎士「バカか!?まずは力で押さえつけないと、協力なんて仰げるわけないだろ!」

魔王「もうそれ協力っていうか恐喝っていうか…」

女騎士「あのなぁー、なんで奴らが金持ってるか知ってっか?もちろん金儲けがうまいことは当然だが、奴ら、相当の守銭奴なんだよ。」

女騎士「そんな奴らが簡単に“スポンサー”なんかやってくれるわけないだろ!」

女魔法使い「まあ、頂戴するだけなら簡単だよね。ふふふ。」


魔王「…勇者ってすげーな、こういうのと仲間やってたんだな。」

勇者「ん、ああ…まあ慣れてるよ。ていうかクズっぷりに関しては魔王、君も大概だからね。」

女魔法使い「類友です。」

女騎士「で?魔王。結局は魔界のためなんだ、この件についての協力はするんだよな。」

魔王「えええ、うーん…まあ、魔界のためにお前らが動いてるわけだし、俺に出来ることはするけどさあ。」

この時、ことの矛盾に気がついているのは魔王のみである。

『魔王討伐のための戦士たちが、魔界を救うために人間界で人間相手に戦争を起こそうとしている』だなんて…

そんなおかしな話は無いと。

女騎士「じゃ、詳しい作戦は明日にしよう。今日は方針が決まったしもういいだろ。」

女魔法使い「そうだね。一気にことを進めるのは、冷静さを欠く危険があるから、あんまりよくない。」

勇者「明日の集合場所と時間、今日と同じでいい?」

女魔法使い「おーけー。」


魔王「冷静さ、か。」

勇者「ん?」

魔王「いや、やっぱなんでもないわ。」

魔王「(こいつらは多分、秘密基地作ろうぜくらいのノリなんだろう、そうに違いない…)」

勇者「じゃあ、また明日。」

魔王「おー、明日な。」

きょう ここに ふしぎなパーティが けっせいされた !

[メンバー]
ゆうしゃ
きし
まほうつかい

まおう ⊿new!!

見てる人いないかな(..)


---翌日 勇者の部屋

勇者「よし、全員揃ったな。」

勇者「…ちなみに、修道女は?」

女騎士「朝行ってみたら、吐瀉物と糞尿まみれの部屋で涎垂らして笑ってたぜ。精霊様のお告げがどうのって言ってたわ。」

勇者「そんなに信ぴょう性の無いお告げの話は中々無いだろうな。」

女魔法使い「もう私は最近、修道女が幸せそうならいいと思えてきた。彼女にも綺麗な過去はあったというのが救い。」

女騎士「未来は真っ黒だけどな。」

女魔法使い「wwwwwwwwwwww」

女騎士「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

魔王「(真っ黒なのはお前らの腹の中だろうよ…)」

勇者「さて、じゃあ今日の議題に移ろうか。」

女魔法使い「会議みたい。じゃあ私が書記を努めよう。」

女騎士「じゃあ私が会議長で、勇者が副議長な。こういうのは副官の方が忙しくて、偉い方がラク出来るのを私は知っている。」

勇者「じゃあ会議は女騎士が進めてくれるのかい?」

女騎士「働け副官風情め!」

勇者「女騎士ってさ、何か騎士よりも奴隷商とか盗賊の方が向いてそうだよね。」

魔王「あーー、それは同感だわぁ。」

女騎士「そこ!私語を慎め!」


女魔法使い「女騎士は奴隷商向き、と…」メモメモ

勇者「そろそろ真面目になろう。」

勇者「昨日話した内容としては、まず魔界救済に賛成派の人間を増やすため、人間界にスポンサーを作るということだったね。そのスポンサー候補は?」

女魔法使い「ハイ。」キョシュ

勇者「ハイ、女魔法使いさん。」

女魔法使い「エルフたちです。」


勇者「そうですね、エルフの国家を恐喝…」エフンエフn

勇者「エルフたちに協力を仰ぐというところまで話が進みましたね。」

魔王「(随分な勇者一行だよなぁこいつら…あ、今は俺もその一行なのか。)」

奴隷商wwww

勇者「その作戦について、詳しい手順などを決めていきたいと思います。何か意見はありますか?」

女騎士「ハイ。」キョシュ!

勇者「ハイ女騎士さん。」

女騎士「まず、国のお偉いに突然会うことはほぼ不可能なので、アポを取る必要があると思います。ので、私の実家の権力を行使することを提案します。」

勇者「なるほど。」

魔王「ん?権力って、女騎士の実家は何やってんだ?貴族か何かか。」

女魔法使い「女騎士の実家は、帝国内でも有数の貴族家。」

女魔法使い「中でもお爺さんは議会で議長を務めていて、他にも叔母さんやお兄さん何かが、国の政治の深い部分に携わる役職に就いているの。」

魔王「」

女騎士「とにかく、敵意が無いことを前面に押し出して行くべきです。
ジジイに軽く頭下げてアポが取れたら、まず奴らの大好きなお金を少々包んで、議会お抱えの娼館からとびきりの美人を数人くれてやろうじゃないか!」

魔王「(すげぇゲスだよこいつ…俺よりよっぽど魔王じゃねーの…)」

女騎士「あwwでも私より美人とかwwいるかなwwwいないよなぁーwwwwwwwふはwwwwwwwwwwwww」

魔王「(てか議会お抱えの娼館って何だよ…慰安婦ってやつか?いいのかそれ。つーか本当に奴隷商みたいになってきたぞこいつ。)」

勇者「ふむ、中々良い案が出ましたね。」

魔王「(いいのかこれで?)」

女魔法使い「そうですね、私は女騎士さんの意見に賛成です。」

勇者「満場一致で可決ですね。」

勇者「なお、魔王さんはろくな発言をしていませんでしたので、この件については他の発言権を無いものとします。」

魔王「帝国育ちってこうなるんだな。いや、なんでもねえよ、知ってたよ。」

[Quest Boad]

File001
『エルフの国をぶっつぶせ』⊿new!!

Member
→ゆうしゃ、きし、まほうつかい、まおう

---7日後

女騎士「アポも取れた、手土産に金も娼婦共も用意した…ははは!準備は完璧と言ってもいいだろう。」

女魔法使い「魔界、取り戻せるといいね。」

魔王「ああ。とりあえずどんな形であれ、一歩踏み出せたのはお前らのお陰だ。」


女騎士「さて、一応騎士だからな私も。久々の鎧で行かなければ。」

勇者「僕はこれでいいか、っていうか勇者の衣装とかほんとコレしか無いんだけども。立派な一張羅。」

女魔法使い「ローブって便利ー。」

魔王「俺の正装、あの角なんだけど…」

勇者「流石に角はまずいよね、魔王、ってか魔族ってバレたら大変だし。適当な服でいいんじゃないの。貴族っぽいやつ。」

勇者「あの、襟元に涎掛けついてるやつとか。」

女騎士「いいんじゃね。」

女魔法使い「うん、いいと思います。」

魔王「(涎掛けって。)」


勇者「じゃ、全員馬車に乗って、出発。」エイエイオー

---エルフの国 南の館

エルフメイド「お待ちしておりました、どうぞこちらへ。」

女騎士「お邪魔します。」

魔王「(コイツやべえ、貴族出の騎士のくせして教養のかけらもねぇ。)」

勇者「うっわあ…無駄に煌びやかな館。どんだけ溜め込んでるか容易に想像がつくなぁ、これは。」

女魔法使い「勇者、だめだよ!こんなに優れた金のなる木は中々無い…逃さないよう慎重に言葉選びをしよう。」

魔王「(お前がな!)」

エルフメイド「旦那様がお待ちです。」ニコニコ

魔王「すいません…」

乙でした

>>61サンクスです


エルフメイド「まさか勇者様に会えるだなんて…わたくし、夢にも思っていませんでしたわ。」ニコニコ

エルフメイド「こんにちはある種の商談に参られたとお伺いしておりますが、旦那様も大層喜んでおられましたよ。」ニコニコ

勇者「そうでしたか…何だか恐縮です。」

勇者「ですが、勇者とは言っても僕自身、大した者ではありませんよ。いや、本当に。」

エルフメイド「そんな謙遜なさらず。溢れ出るオーラが全てを語っておりますわ。」

女騎士「ああ、勇者は素晴らしい。」プークスクス

エルフメイド「女騎士様も大変お美しく、高潔で貞淑で…噂に聞いていた通りのお方ですわ。」

女騎士「いやあーーあっはっは!」


勇者「(勇者ってだけですごい扱い。)」

女騎士「(やはり立場がものを言う。)」

女魔法使い「(このメイドが噂は所詮噂だと気づくのはいつだろう。)」

魔王「(正直もう帰りてえー…)」


エルフメイド「さあ、この客間でお待ちください、旦那様もすぐにいらします。」

バタン

魔王「落ち着かない客間だなぁ、なんか、キラキラしてて。」


女魔法使い「さっきのメイドの話は傑作だったね、勇者にオーラとか言ってた。私にはそんなもの見えないけど。」

勇者「あれは正直、僕も吹き出しそうだった。」

女魔法使い「女騎士の評価も大概アレだったけどね。」

女魔法使い「賄賂でも握らせたのかと思うくらいの過大評価だった。思い出し笑いしそう。」

女騎士「んな汚いことするかよブワアァーーカ!」

魔王「今ここにいるのは賄賂のお陰じゃなかったっけ…俺の勘違いか、違うか。」


コンコン

エルフメイド「失礼いたします、勇者ご一行様。」

魔王「(随分早いな。)」

カチャリ ギイイ・・・

エルフメイドがドアを開けて、頭を下げる。

勇者、女騎士、女魔法使い、魔王はソファから立ち上がり姿勢を正す。

革靴の音がしんとした空間に響いている。


南の頭首「…やあ、勇者ご一行の皆さん…はじめまして。

わたしが、エルフの国の南部を治めている者です。」

ソファに座るよう促され、一行は再度腰を下ろす

このソファもだいぶ高級そうだ

南の頭首「すみませんな、あなたがたのような若者たちに、このような老いぼれが相手で。」

南の頭首「これでも若い頃は男前だったんですぞい。」

魔王「(だから何だ!?)」

南の頭首「ふぉふぉ…すみません、話が逸れましたな。で、用事はなんでしたかな。」

魔王「(大丈夫かこのじいさん。)」


勇者「ええ、実は折りいってお願いしたいことが少々。」

南の頭首「ほほう、お願いですか。」

勇者「突然の訪問で、無礼も迷惑も承知ですが…どうか聞いていただけないかと。」

南の頭首「フムフム。
勇者様のお願いともあらば、わたしに出来ることならば是非とも全面的に協力したいところですが…」

勇者「(やっぱキツイかなあ…)」


南の頭首「少しばかり、」クルクル

南の頭首「入り用なものも、」チョイチョイ

南の頭首「出てきますよ。」クイッ

勇者「(金か…?まさか、まだ金がいると言うのか!?こちとら金が無いからエルフに頭下げてんだぞ!)」

女騎士「それならばご安心を。」

勇者「(女騎士!?)」

女騎士「おい従者、“アレ”を館の庭まで持ってこい。」

従者「はっ!」スタタタタ


女魔法使い「そう言えばまだ、もうひとつ賄賂があったっけ。」ボソ

勇者「…ああ!そういえば…忘れてた。」コソコソ

女魔法使い「アレ…ねぇ。金より重宝されるね、きっと。」コソコソ


魔王「(しょ、娼婦かァァーーーーッ!!)」ガーン

庭に出る一行と南の頭首

魔王「(まさか、このタイミングで渡すための女達だったのか?はじめから全て計算づくだったということなのか?勇者一行こえぇー…)」

南の頭首「して、アレとはこの馬車のことですかな。」

女騎士「いかにも。」

南の頭首「フム…」

女騎士「(馬車自体は別段イイもんじゃねえよボケじじいめ、真価は馬車の中身にある!)」

女騎士「頭首様、どうかこちらの扉を開けて戴けませんか、きっとお気に召すことと思いますよ。」

南の頭首「! ま、まさか…」

女騎士「ええ」ニッコリ

スタタタタ ガチャッ!!

南の頭首「!!?」


女魔法使い「女騎士、楽しそうだね。」

勇者「いい笑顔だよね、性格の悪さが滲み出てるって感じ。いいんじゃないかな、奴隷商っぽくて。」

女魔法使い「そうだね…楽しいのが一番だよ。いきいきしている仲間を見てると、こっちも楽しくなってくる。」

女魔法使い「私、そのうち女騎士を奴隷商にしてあげようかな。」

勇者「いいね、それ、似合ってるし。」

魔王「(今やってることはまさに奴隷商と変わんねーよ、シャレになんねえよ。)」

南の頭首「な、なんと…これほどまでに別嬪を揃えてくるとは、あなたという方は一体…!」

南の頭首「…わかりました。」

南の頭首「勇者様、あなたがたのお願いとやら、聞かせてはいただけますかな?」

勇者「(ktkr)」

勇者「少々複雑で長々としてしまいますが。」

南の頭首「構いません、何でもお話しください。」

南の頭首「わたしに出来ることならば、何でもいたしましょうぞ。」

女騎士「(お前らエルフにしかwwwできないwwことだよwwwwwwwwうはwwお金サイコーwwwwwwwwwww)」

女騎士「恐れ入ります、頭首様。」

南の頭首「いいえ、とんでもありませんぞ。では、館の中へ戻りましょう。」

南の頭首「エルフメイドよ、この馬車の中の娘たちは、空室へ入れておやりなさい。大切に保管するのです。」

エルフメイド「かしこまりました、旦那様。」


魔王「悪い奴らだ。」

南の頭首「それで、お願いとは?」

女騎士「(このまま行けば、武力行使する前に終われるかな。それはそれでつまんねーな、せっかく騎士団連れてきたのに。)」

勇者「はい、大変恐縮な話なのですが…」

南の頭首「かまいません。」

勇者「実は、僕は魔王の友人なのです。」

南の頭首「」


魔王「あ、そこから話すんだ?」

南の頭首「え、今何と。」

勇者「僕、勇者は、魔王の友人なのです。」

南の頭首「え、ええと…それは、何ですかな。」

南の頭首「勇者様と魔王が友人関係にあることで、人間界の平和が約束されるとか、そういった条約が交わされているということでよろしいですか?」

勇者「いえ違います。ただの友人です。」

女魔法使い「(驚いて当然だよね、これはまあ。それどころか信ぴょう性も薄い話なんだけど。)」

南の頭首「えええと…仮に勇者様と魔王が、友人であるとしましょう。」

勇者「事実ですしお寿司。」

南の頭首「それで、それとこれと、何の関係があるのですかな?お願いというものに、関係は…」

勇者「もちろん、あります。」

勇者「その魔王が治める魔界が、今大変なことになっています。それを救いたいのです。」

南の頭首「な……正気、ですかな?」

勇者「もちろんです。」

勇者「それも、危機が迫っているのは魔界だけではないから、なのですが。」

南の頭首「と、言いますと?」

勇者「魔界の危機に住処を失った者たちが、人間界に居場所を求めて進出して来ようとしているのです。」

勇者「人間たちは、理性の無い魔物を毛嫌いし、魔物と共に暮らす魔族のこともまた、忌み嫌う対象としています。」

勇者「亜人差別もまだ根強く残る人間界です…多数の魔族や魔物が一気に押し寄せてきては、この世界はたちまちパニックに陥るでしょう。」

南の頭首「…フム、それで、わたしはどうすれば。」

勇者「…」ニィ


女魔法使い「(出たね…勇者の本領発揮だ。)」

魔王「(口であいつに勝てる奴なんていないもんな。言い切れる自信があるぞ。)

勇者「あなたがたエルフ達には、我々の“スポンサー”になっていただきたい。」

南の頭首「な、そ、それは…」

勇者「まず一に我々という存在の擁護ですね、これは外せません。現時点で我々は、単なる異端者ですから。」

勇者「それと必要に応じて銃器の調達や、軍隊の派遣などをお願いできればと考えています。」

勇者「もちろん、それには少々の“コレ”が必要になってきますが…」

指をコインのように丸める勇者

勇者「…あなたがたには、それが出来ますよね?」ニコリ

南の頭首「!!
も、もしやあなた達は、初めからそのつもりで…!?」

女騎士「まさか!そんなつもりではございませんわ!」

南の頭首「し、しかし…」

勇者「ええ、そんな浅ましい理由からではございません。決して。」

勇者「我々はあなたがたエルフという高潔な種族を崇め、信頼し、共に手を取り世界を取り戻す仲間となってくれると確信しています。」

勇者「そうです…だから、我々勇者一行は、あなたに“スポンサー”を依頼しているのです。」

勇者「さあ、この手を取ってください、高貴なるエルフの一族の運命のために…いえ、世界を救うために!!」バン

南の頭首「勇者、様……」ジーン・・・


女騎士「(なわけあるかーいwwwwww金だよww貴様らのwwwww金wwwwwwww)」

女騎士「(全部ww嘘だよwwwwバーカwwwwwwwふひwwwwwwwwwwwwwwww)」

魔王「すこしずつ話がすり替わって説得されてることに気づいてないんだよなあ、相手は…勇者ってこえー。」

南の頭首「………。」ウーン

勇者「どうでしょうか、悪い話では無いと思うのですが。」

魔王「(いや、頭首は金出せって言われてるだけだよな。)」

勇者「まずは人間側を(物理で)説得するためにもいろいろと必要なことは、あなたも分かりますよね。」

勇者「ならば。」

南の頭首「……わかった、この話、飲もう。」

魔王「」

勇者「ああ、本当にありがとうございます、頭首殿。」

南の頭首「まあ…キレーなおねーちゃん達も貰っちゃったことだしのう。後には引けまい。」

女騎士「さすが話が分かりますのね、頭首様。素敵!」

南の頭首「えっ、素敵?」

女騎士「ええ!素敵です!濡れ濡れですわ!」

南の頭首「そうかのうwwwそうかのうwwwwwwww」


魔王「だめだ人間界。」

南の頭首「そんなに褒められたら仕方がない。」

南の頭首「じゃあ手始めに軍隊を一つ貸しておくかのう。金の管理はそこの責任者に任せるとして。」


魔王「(そんな軽いノリで軍隊一つ貸すとか、一体どう言うことだってばよ…)」

勇者「(つまり今後の金はその責任者をたぶらかしておけば心配ないということだな、わかった。)」グッ

女騎士「(うはwwwwマジイージーモードwwwwwwwひゃっwwwひゃっwwwwwwwwwww)」

女魔法使い「(まず必要なのは軍の信頼を得ることだけどこれは女騎士の戯言で余裕、あとは勇者という存在と彼の豊富な語彙で指揮を高めることは出来ることは確実、しかし次の問題はこれらのスポンサーを使ってどこを攻め落とすかが最重要ポイントとなってくるわけだけどおそらくは、いや待てよでも…)」

魔王「(こいつらマジで悪い顔してんなぁ、今に始まったことじゃないけど。)」


南の頭首「オイ、入って良いぞい!孫よ!」

頭首の孫「失礼いたします。お爺さま、勇者ご一行様。」

女騎士「あらイケメン。」

南の頭首「こっちに座れ。」

党首の孫「はい。」

南の頭首「紹介いたしましょう、これが、わたしの孫にございます。」

南の頭首「こやつも若造ながら、国の軍では少将なんて名乗っておりましてな。今回勇者様がたに預ける軍の司令官を努めております。どうぞ使ってください。」

勇者「少将さんですか、これはまた偉いお方が…」

頭首の孫「恐縮です。」テレテレ

南の頭首「そう言えば今回の会談の後、もし軍を使うことになったら、この孫が動く予定だったのですよ。」

勇者「(僕らと敵対することになったらなのか、同盟を組むことになった時の共闘相手としてということだったのか…まあ、前者かな。)」

勇者「ああ、そうでしたか。」

頭首の孫「ええそうです。私が自ら志願しました。」

頭首の孫「ですのでどうかお気になさらず、存分に私を使って下さい!」ニコニコ

女魔法使い「(…何?何か違和感がある。まるで初めから私達に協力する気があったかのよう…)」

女騎士「まあ、頼りがいのある殿方ですね、素敵。」

頭首の孫「はぁぁあああん!女騎士様に褒められたぁああうわあああああ」

魔王「!」ビクッ

女魔法使い「あ、そういうことね。」

南の頭首「実は孫は女騎士様のファンでしてのう。何卒よろしくお願いします。」

勇者「奇特な方もいるものですね。」


女騎士「(お金の泉が自ら歩み寄ってくるとは、さすが私。)」

勇者「それでは、これより我々は同盟関係にあるということでよろしいですね。」スッ

南の頭首「ええ、よろしくお願いします。」ガシ

友好の握手(笑)


魔王「いいのかコレで…」

魔王「たぶんすげぇ沢山人が死ぬんだろうな、こいつらの指揮で。」

魔王「いくら魔界のためとは言っても、そのために人間界の人たちを犠牲にして、いいものなのか。」

魔王「…俺バカだからなぁ、わっかんねえなぁ。」

魔王「勇者たちがいいってんだから、いいのかな…」

[Quest Boad]

File001
<s>『エルフの国をぶっつぶせ』</S> clear

Member
→ゆうしゃ、きし、まほうつかい、まおう

>>79タグできなかったすまん<s>~</s>は無しの方向で

パーティに なかまが ついかされた !

[メンバー]
ゆうしゃ
きし
まほうつかい
まおう

えるふ ⊿new!!

勇者「よし、これでやっとスタート地点に立てた。」

女騎士「お金…じゃない、変態…じゃない。頭首の孫も手に入れたし、準備は万端だな。」

頭首の孫「はい頑張ります女騎士様!!」

女魔法使い「勇者は勇者、女騎士は騎士、私は魔法使い。だけど勘違いしないように、あなたは私達の財布。」

魔王「魔王顔負けの残酷さだなぁ。」


勇者「僕たちの旅はこれからだ!」


第一部『仲間再編成』篇 完

第二部いきます


---勇者の部屋

党首の孫「おお、ここが勇者様のお部屋ですか…狭いですね。」

勇者「毎週宮殿で葡萄酒と女を貪ってる貴族出身と一緒にしないでくれる?」

頭首の孫「おやおや、酷い言われようだ。」

女魔法使い「パーティの個性濃度平均値が上がった気がする。」

女魔法使い「ところで、勇者、みんな。」

女魔法使い「今日集まった理由…忘れてない、よね?」

勇者「もちろん、次の攻略地を決定することだよ。わかるわかる。」

女魔法使い「大正解。それで、女騎士から攻略地の候補がいくつか上がっているんだけど。」

魔王「(女騎士の意見か…警戒しないと。)」

魔王「それは、どこなんだ女騎士?」シンケン

女騎士「えっ…やだ、そんな真剣な顔で言わないでよ魔王。お前無駄にイケメンなんだから。」カアア

党首の孫「ふぉぉぉおおおおお赤面女騎士様ktkr!!!!!!!」ガッツ!

魔王「(このパーティ大丈夫かな。)」

女戦士ちゃんは救われるのでしょうか

女魔法使い「女騎士、説明を頼んでも、いいよね?」

女騎士「かまへんかまへん。まあちょっと長くなるけど、着いてきて。」

党首の孫「ハイ、どこまでも!」

女騎士「うぜえ。」

頭首の孫「ご褒美です!本当にありがとうございます!」


女騎士「あー、ええとー…まずな、第一の候補として、私は南部連合国の攻略を提案する。なぜならあいつら最近になって正義ぶりはじめて、だいぶ鬱陶しいから。」

女騎士「そのくせ東部諸王国と繋がりを深めようとしていやがる…これは由々しき自体だ。鬱陶しいことこの上ない。」

女騎士「東の連中といえば、近頃コソコソ鉄採りまくって、せっせか銃火器の製造に勤しんでるなんて噂を耳にするが…」

女騎士「南と東の間に同盟関係なんて気づかれてみろ!東の持つ豊富な鉄も武器も、南に取られるんだぞ!そんなのは許さん、私達帝国…いや、勇者一行が貰い受けるべきだろう!?違うか!」

魔王「(多分正しくはない。)」

>>84女騎士と女魔法使いに邪魔されなければ救えるはずと信じている


女騎士「というわけで、第二の候補は東になる。」

女騎士「ついで南の連合共は徴兵してるらしいし、これを手に入れれば十分な兵力が手に入るだろう。うん、これは悪くない話だ、むしろ良い。」

魔王「そんなところ相手にやりあうのか?」

女魔法使い「大丈夫、こっちには勇者も魔王もいるし。それにエルフの軍と、女騎士の騎士団がある。こっちもそれなりの兵力になるはず。」

魔王「な、なるほど…」

女魔法使い「魔王って魔王のわりに頼りないよね。キャラもブレブレだし。ヘタレ。」

魔王「それを言うな、わかってるから。」

女魔法使い「本当に魔王なら、ここで火を放ってもおかしくないところ。」

魔王「本当に魔王だけど、友人の部屋を燃やして放火魔にはなりたくねえよ、俺だって。」

女魔法使い「ヘタレ。」

勇者「うーん、悪くないなあ。頭首の孫、君の軍隊はいつでも自由に動かせるの?」

党首の孫「当然です!だって私少将ですから。」キリ

勇者「おかねのちからってすげー。」

女騎士「よしわかった。ああ、それと、私の騎士団はあてにしないほうがいいぞ。」

女魔法使い「どうして?凄腕が揃っているんじゃないの。」

女騎士「いや、いつの間にかヤク中が増えてて話にならんのよ。」

魔王「」

女騎士「もーw散々wwwだから教会にお参りとかしたくないんだってばさwwwwwww」

勇者「ああ、いち修道女があんなんだもんな。」

女魔法使い「教会に関わると信者が生まれないどころか、もはやヤク中が生まれるだなんて…」

女騎士「国内一危ないwww集会場wwww精霊教会wwwwwwwwwwww」

魔王「シャレにならねえよ…」

これから仕事なので、続きは0時過ぎから書きます


勇者「よし、じゃあ騎士団は切り札ってことにしておいて、ひとまずの攻略地は南の連合国でいいかな?目的は兵力の拡大てことで。」

女魔法使い「賛成。」

頭首の孫「女騎士様のお考えですからね。」

魔王「(多数決的に考えて、これ俺が何て言っても連合落とすの確定じゃん…)」ウーン

魔王「…それじゃ、俺も賛成で。」

魔王の威厳とは如何なるや

勇者「よし、満場一致の賛成で可決。スムーズでいいね。」

魔王「(クズしかいないからな、そりゃクズい意見にも賛成票が集まるさ。)」ハア

女騎士「元気ないぞ魔王!」

魔王「(現況はほぼお前だよ。)」

きたいき

あかんクズがクズを呼んでいるwww
このままだとクズ軍団が魔界になだれ込むことになるのか・・・

帰宅しました
本文に誤字が多くて申し訳ない…人物まで誤字ってるので、ちょっとここらで登場人物をまとめます


勇者
賢い 自覚のあるクズ
実は魔法使いになりたかった

魔王
イケメン わりとクズ
魔王の務めは果たしているが、魔王には向いてない

女騎士
金髪碧眼の美女 ただのクズ
奴隷商も真っ青なレイシスト

女魔法使い
チビ 無自覚にクズ
いざという時にすっ転ぶタイプ

女戦士
デブ(巨乳)
勇者の幼馴染で、勇者が好き

修道女
爆乳 ヤク漬けシスター

南の頭首
エルフ 変態ジジイ
エルフの国南部一体を仕切る偉い人

頭首の孫
エルフ 変態マゾヒスト
女騎士ラブ

勇者「よし、じゃあ明日から作戦決行だね、今日は解散。」

魔王「例のごとくだけど、お前らホントいっぺんにもの進めないのな。」

勇者「冷静にものごとを見極めるためさ。」キリッ

魔王「うわあ、腹立つ顔。」

魔王「こんなに強く勇者をぶん殴りたいと思ったのは、昨日ぶりだわ。」

頭首の孫「わりと頻繁に思ってるんだ、へぇーー。」

魔王「今だけ魔王になりたい。」

---3日後
帝国南部に位置する騎士団駐屯地

勇者「本当によかったの、ここ使っても。君のヤク漬け騎士団の駐屯地でしょ。」

女騎士「あーーん?こまけえこたぁいいんだよ!」

勇者「場所を借りれるのは良かったけどさぁ。」

魔王「…なあ、ここにいた騎士達はどこにいったわけ?」

女騎士「知らね。おおかた、森でズッコンバッコンしてんじゃねえの?」

魔王「」

女騎士「いやーうん、実は一昨日さぁ、この駐屯地にオーク共が押し寄せたらしくてな。
まあ見事に野郎どもは皆殺し、メスどもはお察しの通り、ってことに…」

勇者「ああ、だからところどころに血痕があるのか、納得したよ。」

女騎士「死体とかは処分させたから大丈夫、何せ汚かったし。」

女騎士「ま、メスどもは知らね。前から結構いたし、オークの豚どもに勝手にヤられて勝手にガキ産んでる奴とか。」

頭首の孫「女騎士様は産み産みしたことは無いのですか?」

女騎士「私は処女だ。」

頭首の孫「はぁぁぁん!こんな目つきと態度なのに処女だなんてぇぇえええうわぁぁああああ!きゅんきゅん!」

女魔法使い「切り札壊滅だね。」

女騎士「あ?替え玉なんて帝都の騎士団にいくらでもいるから大丈夫だって。」

女魔法使い「それならいいんだけど…勇者や魔王が前線に出ても勝てないなんてことになったら、数に頼るしかないからね。」

女騎士「兵なんていくらでも動かしてやるよ。」

勇者「さすが中佐様は言うことが違うな。」

魔王「(中佐!?こいつ中佐なの!?)」

女騎士「ひゃwwwwっひゃwwwwwwwww崇めろwwwwwwwwww」

魔王「(…帝国、終わってるなあ。)」

頭首の孫「女騎士様!是非その時は私の軍も使って下さいな!」

女騎士「使えるもんは使うよ。てめーに言われんでも使うつもりだよ、何言ってんだ。」ゲシ

頭首の孫「はうん…」ウットリ

魔王「(ああ、こいつはエルフの少将だっけ…)」

今日は寝ます、また朝に

勇者「さあ、作戦をおさらいするよ、まずは勇者である僕が、盗賊に扮した魔王に捕まるんだ。」

魔王「なんか腑に落ちないけど了解。」

勇者「そしてこの後、ここから最も近い場所にある奴らの駐屯地近辺に移動する。」

勇者「設定としては『旅の途中魔物に襲われ疲労していた勇者の寝込みを襲う盗賊』となる。あのあたりは魔物や野盗が多いから、これが最も説得力のある言い訳だと思う。」

魔王「言い訳って言っちゃったよ!」

勇者「連合は僕らの帝国と違って責任感や正義感に溢れているらしいからね、きっと盗賊を捕らえようとするはずだ。」

勇者「捕らえられた魔王と、保護された勇者。」

勇者「僕を探しにきた勇者の仲間である君たちは、駐屯地への潜入が可能になる。あ、魔王は自力で脱出してね。」

頭首の孫「フフフ、いつ聞いてもこれ以上無いようなゲスい作戦ですね、いいでしょう、了解です。」

女魔法使い「使えるものは使う、そう、それが例え敵の良心であろうとも。」

女騎士「わかってるな女魔法使い、そうだよ、利用できるもんは全て作戦に組み込め、それがこの勇者一行の活動方針だ!」

勇者「よし、じゃあ作戦決行だ。」

---連合国国境沿いの森

勇者「うん、いる、いるよ。連合の人間だ…周辺の警備にあんだけの人員を割けるとか、噂通り兵士だけは多いみたいだね。」コソコソ

魔王「…本当にやるのか?」コソコソ

勇者「作戦は行うためにたてるものだろう?」コソコソ

魔王「(正論だけれども。)」

勇者「じゃあ、魔王。存分にやってくれ。」

連合兵A「周辺見回りとは言っても、大したことも無いんだよなあ。」

連合兵B「んなこと言うなよ、オレ達2人でいられるだけで、それだけで幸せだろ、な?」

連合兵A「気持ち悪いことを言うな、そしてひっつくな。…ん?アレは…」

連合兵A「(背の高い男に、癖毛の男…まさか、話に聞く野盗どもか!?)」

連合兵B「…オイ、まさかアレって。」

連合兵A「ああ、おそらくは、な…どちらにせよ、不審な火種は潰すに限る。」

連合兵B「そうだな、やるか。オレ達の愛を見せつけてやろうじゃないか。」

連合兵A「(無視しよ)」

連合兵A「おいッ!何者だ貴様らぁッ!!」


勇者「」

魔王「」

勇者「(えええええいきなりバレた!作戦決行前に存在がバレた!どうしよう魔王!?)」

魔王「(いや焦りすぎだろ。勇者のくせに小物臭がすげぇぞ。)」

勇者「(そんなこと言ったって、言ったって…あっ、わかった!)」

魔王「(え、何g…)」

勇者「フハハハハハッ!!」ガサァッ!

魔王「!?」

連合兵B「うわっ、動いた!」

勇者「生きてるからな!そりゃあ動くさ!命がおしくば貴様らの服を貸せぇ!!」

連合兵A「なっ…B!こいつら野盗だ、間違いない!」

連合兵B「ああ…A!やるぞ!」

勇者「かかってくるがいい…フハハハハッ!アハハハハ!!」

魔王「え、マジで?…マジでそういう感じなの?」

連合兵A「覚悟しろ野盗ぉぉぉおおおおおお!!!」

勇者「来いやぁぁぁぁああああああ!!」

魔王「(もうこいつに魔王の座明け渡したいよぉ…)」グスン

-----…

連合兵A「…」チーン

連合兵B「…」チチーン

勇者「ふう。魔王、こいつらの服着て潜入しよう。」

魔王「作戦は…ああ、いいやもう、どうにでもなれ。」

勇者「うわこの服なんかイカくさい、あのホモ兵のやつか…気色悪いなあ。よいしょっと。」

勇者「よし、じゃあ何食わぬ顔で『周辺の見回り完了しました』だよ魔王、わかった?」

魔王「はいはい。」

勇者「返事は一回。」ビシ


女騎士「上手くいってるかなアイツら。」

女魔法使い「もちろん。勇者がいるんだから大丈夫でしょ、心配ないよ。」

頭首の孫「女騎士様の作戦ですしね!」

女騎士「さて、じゃあそろそろ私たちも向かうぞ。」

女魔法使い「あいあいさー」

勇者「ただいま戻りました!」

魔王「周辺の見回り完了しました。」

連合兵長「おお、ご苦労だったな。…ん?お前ら誰だ?」

勇者「ふんっ」ゴスッ!

連合兵長「へも゚っ!?」ズゴシャアアア

魔王「何やってんだお前ええええええええ!」

連合兵長「」チーン

連合兵C「兵長、今しがた大きな音がしましたが、いかがなされましt 勇者「ふんぬっ」ゴスッ! ぽめらっ!?」ズッシャアアア

連合兵C「」チチーン

魔王「……………。」

魔王「…あーあ。」

勇者「てへっとぺろりんちょ☆」

魔王「(罪に罪が重なっていく…)」

---駐屯地周辺

女魔法使い「このへんで間違いないね、あ、わかったアレだ、奴らの拠点。」

女騎士「おお、アレだな。周りの木よりも地味で気づかなかった。」

頭首の孫「アレ本当に人が暮らしてるんですか?まるで掘建て小屋じゃあないですか、まったく。」

女魔法使い「エルフの貴族出のあなたにしてみたら、多分世の中の大半がそうだと思う。」

女魔法使い「ちなみに、私からみたらアレはそれなりに立派な拠点、だと思う…まあ、一応連合の地方拠点でも最大と言われているし、そうでなければおかしいんだけどね。」

頭首の孫「しかしですね。ああいや、勇者様の部屋も大概、馬屋以下の何かでしたが、あれは一般の民家だと聞きましたし…」

女騎士「ぐちゃぐちゃうっせーな、テメーの実家まるごと便所に改築すんぞ。」

女騎士「そしてクソにまみれて寝てろ。一生な。」

頭首の孫「はうう」トローン

女魔法使い「今のどこにとろける要素があったのか、私は知りたく無い。」

女魔法使い「! ちょっと静かに二人共!!」ガサア!

連合兵D「!?」

頭首の孫「えっ」

連合兵D「だ、誰だ貴様らはぁ!?」

連合兵E「賊か!ここを我ら連合国軍の拠点と知ってのことか、答えろ!!」

女魔法使い「ば、ばれちゃった、どうしよう!」

女騎士「テメーのせいだよクソが。」

連合兵D「答えろ!誰なんだ貴様らは!?」

女騎士「おやおやぁ?ww剣をww持つ手がwww震えておりますぞwwwwwwwwwwww」

連合兵E「な、なんだこいつは。」

連合兵D「おいE見ろ、こいつ、いやに美人だぞ。後ろのエルフもとんでもない美形だし、残りの一人は子供だ。本当にこいつら、賊なのか…?」

連合兵D「ただ森で迷ったって可能性は…」

女魔法使い「…子供?」

連合兵E「バカ、鎧を身に纏っていて何が美人だよ!腰を見ろ、剣をもっていやがるだろう!!」

頭首の孫「フムフム、あなたがたの知る賊とは、このように立派な鎧を纏った美女なのですか。」

頭首の孫「それに襟首に絹のスカーフを巻いた優男や、小さな子供までもが賊である、と…そうおっしゃるのですね?」

女魔法使い「おい、子供ってなんですか、おい。」

頭首の孫「あーやだやだwwwこれだからwwもーwwwwww連合()は野蛮でwwwwwww」

連合兵E「とっ…捕えろォォ!D!こいつらを捕らえるんだ!!」

連合兵D「えっ、で、でもよう…」

連合兵E「いいから!こいつら何か危険な匂いがすんだよ!!」

女騎士「wwwwwwwwwwwwwwwwwww」

頭首の孫「wwwwwwウケるwwwwwwwwwwwwww」

女魔法使い「ねえ子供って何。」

---兵長の部屋

勇者「困った。」

魔王「ほぼお前のせいだけどな。」

勇者「何かウケるよね。」

魔王「全然。」

勇者「ところで魔王。」

魔王「何だよ。」

勇者「作戦の方向がめちゃくちゃにズレてるんだけど、女騎士たちは平気かな。ホント伝書鳩とか持ってくればよかったね。」

魔王「作戦なんてあって無いようなもんだっただろうよ。ていうか伝書鳩って、せめて精霊だろ。」

勇者「全てはあの連合兵どものせいだ…」

魔王「冷静でなかったお前のせいだな。」

勇者「それで魔王、これからどうしようか。」

魔王「話聞けよ。」

勇者「とりあえず、即席の作戦をたてよう。」

勇者「女騎士たちは当然僕らがこんな形で潜入していることを知らない…当初の作戦通り、僕を探す仲間という体でここへやってくるはずだ。」

魔王「まあ、そうだろうなぁ。」

勇者「でもこの施設内で僕らの存在を知っている者は誰ひとりとしていないわけで。」

魔王「お前がオール頭突きで討伐したからな、俺お前があんな素早く動けるって知らなかったわ。」

勇者「一応勇者だからね。剣技より魔法の方が覚えてるの多いけど。」

勇者「で、だよ。もうそろそろ時間的に、女騎士たちがここに来てもおかしくない頃なんだ。」

勇者「…意味、わかるよね。」

魔王「『誰だお前ら』ってなるだろうな。」

勇者「そうだよそのとおり。何せこいつら、勇者である僕のことですら知らないみたいだったからね、この情弱どもめ。」

勇者「力づくで乗り込む、なんてことにならなきゃいいんだけど…ああ心配だ。」

魔王「お前の取った手段だな。」

勇者「え?何か言った?」←難聴

魔王「いや何も。」

そう言えば言い忘れていましたがBGMはクリスタルケイの恋におちてです
女騎士「心から心から思う私が大切なものはそのお金」


---拠点内 地下牢

連合兵E「しばらくそこに入っていろ!」

連合兵D「E…いいのか、勝手に地下牢なんて。」

連合兵E「いいんだよ、少尉の権限だ。」

女騎士「帝国軍中佐を地下牢に閉じ込めるとわwwwwやりおるwwwwwwwwwww」

連合兵E「で、デタラメ言うなァ!…チッ、もう行くぞ!」

連合兵D「あ、ああ…」

女騎士「ばぁーいwwwwww」

連合兵D「…すまない。せめてもう少しまともな待遇を受けられるよう言ってみるからな。」

連合兵E「おいD、何してる。行くぞ!!上に連絡だ。」


女騎士「何wwwアイツwwwwwwwwww」

頭首の孫「クソめ。」ギリィ

頭首の孫「…コホン。さて、とりあえず潜入成功ですね。」

女魔法使い「皆一緒の牢であることが唯一の救い、だと思う。」

女魔法使い「…少し、他の牢から漂ってくる糞尿とイカの匂いがキツイけど。」ウエップ

頭首の孫「そうですねえ。ああ、女魔法使いさんは移動魔法は使えるんですか?」

女騎士「魔法陣の発動までは完璧だよな、その魔法が完成されているかは抜きに考えたらだけど。」

頭首の孫「そうでしたか、困りましたねえ。」ニコニコ

女魔法使い「何だか楽しそう。不謹慎。」

頭首の孫「ええ、こんな狭い空間に女騎士様といられるのですから、幸せ以外の何ものでもありませんね!あはは!」

女騎士「お前がいなければもう少し快適だったのに。」

頭首の孫「死にます!」

女騎士「馬鹿か!ここで死んで処理するのは誰だと思ってんだ!?それに今お前がいなくなることで味方が減って不利になるのは誰でもない、私だ!私に対する迷惑を考えろ!!まさかお前罵倒されるためにほざいてんじゃねえだろうな!?気持ち悪い!」

頭首の孫「はひぃぃいん」ゴロゴロゴロゴロ

女魔法使い「ち、ちょっと静かに二人共!!!」

女騎士「ああ!?」

カツーン カツーーン・・・

頭首の孫「おやおや、靴の音ですね。随分と高級そうな…フム、そうですねぇ、これは革靴の音ですかね。」

頭首の孫「見張り兵では無いでしょう。」

女魔法使い「さっきのやつらの上官?」

頭首の孫「おそらくは。」

カツーーン・・・


女騎士「ついでに剣返してもらおーwwwwwww」

これから仕事に行くので、続きは0時過ぎから深夜になります


??「お、おおおお…なんと美しい。」

??「あなたたちが、あたりをうろついていたという不審人物か。」

女騎士「あ?うん、そうですけど。」

??「私は連合国軍の少佐…」

女魔法使い「…相当偉いひと、ですね。」

連合少佐「先ほどはわたしの部下が失礼いたしました。そのお美しいお顔がカビや泥に汚れてしまわなくて、本当によかった。」

連合少佐「ああ!本当にお美しい!」

女騎士「んだよ、あんたも私のファン?」

連合少佐「雪のように白い肌!絹のようになめらかな銀色のおぐし!ガラス玉のように透き通る瞳!」

連合少佐「そして、葉のような耳!!」

連合少佐「あはあああああああん美しいよお!エルフたんぺろぺろ!ぺろぺろしたいお!!ハァハァハァ」


頭首の孫「」

女騎士「ひゃwwwwっひゃwwっひゃwwwwwwwwwwwwwww」

女騎士「よかったねwwwwwwwwwwwwwwww」

頭首の孫「え、ええと…これは一体どんな状況なのでしょう…」

女魔法使い「頭首の孫に引かれるとか、少佐さんすごい。」

連合少佐「もう出してあげちゃう!今すぐこのカビ臭い石牢から出しますからね、我が美しきエルフたん!hshs」

頭首の孫「おや、それはありがたいですね。」

連合少佐「エルフたんに感謝されちゃった!ふぉぉぉおおおおおお」

連合兵E「しょ、少佐ァ!そいつらは不審者で…」

連合少佐「こんな美しい不審者いるものか!恥を知れ馬鹿者!」

連合兵E「」

連合兵D「(偶然少佐がエルフフェチでよかった。偶然不審者の中にエルフがいてよかった。偶然俺がそれを知ってて本当によかった。)」

乙でした

Dwww

レスしてくれている人ありがとう
人物のゲスさを楽しんでいただければ光栄だ
多忙によりしばらく書けていませんでしたが、再開します



連合少佐「ハァハァ、エルフたんを、エルフたんを早く出すのだEよ…」

連合兵E「し、しかし!」

連合兵E「(俺は…俺は何か間違えたことを言っているか?ただ、見回りの際現れた不審人物を捕らえただけだろう。それがなぜこんなことに…)」

連合兵E「(これではまるで、俺が不当逮捕でもしたかのようではないか。)」

連合少佐「早くしろ、E。」

連合兵E「(くそっ!Dの野郎、恨むぜ。)」

連合兵E「了解しました、少佐…」カチャリ ガション

連合兵D「………。」ニコニコ

頭首の孫「ふう、まったく窮屈な牢屋です。感謝しますよ少佐殿。」ニコリ

連合少佐「はうううう」

頭首の孫「ただその、身悶えるのはよしていただきたいのですが…その、わりとマジで気持ちが悪いので。」

女魔法使い「必殺棚上げ。」

頭首の孫「女騎士様に身悶えしないものはいませんから、それに関してはノーカンです。」ヨッコイショ

女魔法使い「そう言い切れる精神を尊敬するよ。」


女騎士「つーか私らは出れないの?ねえ。」

連合少佐「え?」

女騎士「なんでそこのクソだけ出てんの?」

連合少佐「…え?」

連合少佐「ちょっと何言ってるかわかんない。」カチャッ

女騎士「鍵閉めてんなよ、オイ、陰毛野郎。」

連合兵D「そ、そうです少佐!この女性も出すべきだとわたしは判断します。」

連合少佐「あーもううるさい。はやくエルフたんを暖かい部屋にお連れしろ。」

連合少佐「あとついでにさっき捕まえた豚もここにぶち込んどいて。」

連合兵D「少佐ァア!」

連合少佐「それとそこの残りが逆らわないようなら、帝国軍の捕虜として別室で再捕縛して、帝国に喧嘩売っといて。」

連合兵D「えっ」

連合少佐「そこの金髪有名な奴だから、勇者殿とやらと旅をして魔王に立ち向かったことがあるとかなんとかで。そこの子供も多分そうだ。」

女魔法使い「…子供?」

女騎士「いや私は立ち向かってねーよ、魔王戦だけバックレたよ。便秘気味だったからさぁ、腹痛くって。」

頭首の孫「おや、そうだったのですか?怪我を負ってやむなく退場と聞いていましたが。」

女騎士「なわけあるか。私が怪我するまで戦うと思うか。」

頭首の孫「いいえ!!」キラキラ

女騎士「少し否定しろよ。クソか。」


連合兵D「……な、なんてこと…」

連合少佐「まあそういうことだ…情報を聞き出せるようなら、絞れるだけ絞りとっておけ。」

連合少佐「しかし、あくまで捕虜だ。殺さん程度までの拷問までは許す。」

連合兵D「……は、はい。」

連合兵「(とは言ったものの、俺にこの女性に乱暴することなど出来ないだろう…)」

女騎士「こいつクソエルフ確保したとたん冷酷になりやがった。」

女魔法使い「ただの変態かと思っていた…」

女騎士「少佐のくせに。ぶっころ。」

連合少佐「口を慎めよ卑しいメスめ、来世があれば長い耳とち○こ付けて出直してくるんだな。」


女魔法使い「やっぱりエルフフェチのただの変態かもしれない。しかも男色家。」

連合少佐「ふん、では我が愛しきエルフ、行こうではないか。なに、そこの仲間も死にはしない、何も心配することはない。」

頭首の孫「………。」

党首の孫「(さて、困りましたね。付け入ってこの牢の鍵でも奪い取れれば良いのですが…フム、女騎士様のためならば、やるしかないようです。)」

頭首の孫「ええわかりました、行きましょう。」ニコ

連合少佐「(はぅ!)…こ、コホン。」

連合少佐「それではDにE、そろそろわたしは行くが、この者たちの監視及び情報収集を頼むぞ。それと、豚を放り込むのを忘れるなよ。」

連合兵E「はっ」

連合兵D「…了解しました。」

連合少佐「行こうか、我が美しき白銀のエルフ。」

頭首の孫「ええ。」キラキラ

女騎士「てめぇぇこのクソマゾヒスト!こっから出たら覚えてろよ!その耳引きちぎって行商に珍味として売り払ってやる!!」

頭首の孫「……行きましょう、少佐殿。」

頭首の孫「(罵られて興奮しちゃう、だって、男の子だもん…くぅぅ耐えろ、耐えるのです…)」プルプル

女魔法使い「落ち着いて、女騎士…」

女騎士「アイツ絶対卸す。」


連合少佐「バーカバーカwwwwwwwwwwwwww」

連合兵D「行ってしまった…ど、どうしようE。」

連合兵E「知るかよ!どれもこれもお前のせいだ!はぁぁ…腹いせに拷問でもしてやるか、この女ども。」

女騎士「はぁー?」←すごい顔

女魔法使い「女騎士、女騎士。その顔はヤバイ、ギリギリのところでアウトだよ。なんて言ったらいいか分かんないけど、とりあえずすごい顔してる。」

連合兵E「…ええーっと、やっぱ拷問はやめよう。」

連合兵E「ああそうだ、あの豚を放り込んでおけと言われたな。」

連合兵D「そういえばそうだったな。じゃあ、とりあえず考えるのはそれからにしようか。」

連合兵E「そうするか。確かFの奴が見張り担当だっけか、伝えてくる。お前はこいつらを見張ってろ。」

連合兵D「え?いや俺が…」

連合兵E「どうせ束の間の幸せ、実らぬ恋だ、今のうちに堪能しておけ。」スタスタスタ

連合兵D「えっ…えええ!?」

連合兵D「」ポツーン


女魔法使い「連合兵、あなたも趣味が悪いですな。そして不幸。」

連合兵D「………ああ、そうだな。はぁ…」

連合兵E「D、戻ったぞ。」

連合兵F「ん?なんですか、ここの牢に入れるのですか?」

連合兵F「せっかく豚小屋で甲斐甲斐しくお世話に明け暮れていたというのに、かわいそうだ。」

連合兵F「黙れドS。オラ、さっさと入れメスゴリ豚。」

女戦士「ブヒぃ!」ズガッシャァ

ガショーン カチャッ

女戦士「ブヒ!wwブヒィィ!wwwwwwww」

女騎士「………。」

女魔法使い「………。」

女騎士「何してんだクソ豚。」

女戦士「ブヒイイ!!wwwwwwwブヒ………」

女騎士「あの時確かに殺したはずだと言うのに、なぜ死んでいないんだ貴様は、お?」



女戦士「ブヒwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

女騎士「黙れ。」ガゴォッ!

女戦士「いたぁああああああ!」

連合兵D「(こんな美人でもこんな蹴りを…)」ガクブル

女魔法使い「というか、あなたは死んだはず、確かに私の魔法陣に飛び込み自殺していたはずなのに。」

女戦士「運良く抜け出して魔界に放り投げだされたんだよ!」

女魔法使い「魔界?魔界でなんて、あなたが生き残れるわけが…」

女戦士「私も一応戦士だからね!?魔物の駆除をしながら、歩いて帰ってきたんだから。」

女騎士「どうりでただの豚が焼豚になってると思ったよ。」

女魔法使い「思った。日焼けがひどい。」

女騎士「お前黒いとアレだなぁぁ、マジで女戦士っぽいな…女戦士と書いてアマゾネスと読ます的な。」

女魔法使い「wwwwwwww」

女騎士「顔にペイントとかする?wwwww石の斧とかwww持っちゃいます?wwwwwwwwwwwwwwww」

女戦士「からかわないでよ、大変だったんだから!」


連合兵F「おや、知り合いでしたか。」

連合兵E「なっ…マジで怪しい集団じゃねえか!」

連合兵D「(からかうっていうか、半ばいじめみたいになってるように見えるけどな…)」

女戦士「とりあえず、仲間に会えてよかったよ!捕虜仲間としてっていうのはアレだけど。」

女騎士「黙れデブ、誰が仲間だ。」

女騎士「ただし今回あのクソエルフを仕留めるのだけは手伝え。」

女魔法使い「頭首の孫がかわいそう。」

女魔法使い「(…とりあえず、今は殺されないように気を配らなきゃね。)」

女騎士「つーかなんでブヒブヒ言ってたんだよ気持ち悪い。」

女戦士「見張り役をしていた連合兵FさんがドSで…」

連合兵F「ご主人様と呼べと言ったでしょう?」ニコォ

女戦士「は、はぃぃ」ビクンビクン

女魔法使い「なるほど。そういえばあなたはMだった。」

女騎士「まんまと調教されたってわけか。クソか。」

連合兵F「さあ鳴きなさい、あなたはそれぐらいしか脳のないただの卑しい豚でしょう。」

女戦士「ふぁいご主人様ぁぁあ」ビクンビクン

女戦士「(ダメ、私には勇者がいるのに…!)」

連合兵F「鳴けと言ったのですが、まさかそれも出来ないというのですか?意味がわからないのですか?仕方ない豚だ。」ニタァ

女戦士「ブヒィィイイ」ビクンッビクンッ

連合兵F「…おっといけない、私のポークビッツが夜の立体起動しかけている…じゃあDとE、あとは君たちに任せるとするよ。」

連合兵E「ああわかった。色々悪かったな。」

連合兵F「いいえ。ではまた。」スタスタタ


女魔法使い「前かがみで去っていった。」

連合兵D「(ああそうだった、FはドSな上、B専のデブ専だったっけ。しかも巨乳&筋肉フェチと、マニアックかつ気持ち悪い趣味の持ち主だった…)」

女騎士「マジどーかしてるぜwwwwwあのにわかサドwwwwwwwwwwww女戦士とかwwwwwwwwっうぇwwwwwwwwwww」

---一方その頃

勇者「困った。」

魔王「困ったじゃねえよ。」

勇者「マジで何も思いつかない、そうだそのはずだ、だっていつも女騎士あたりが適当に話してるアイデア採用してるだけだもん、思いつかないはずだよ。」

魔王「あれ適当だったのか?」

勇者「ああああああ本当にどうしよう、なんで僕頭突きとかしたんだろう。」

コンコンコンッ

勇者・魔王「!」

連合兵G「兵長、少佐からの伝言です!」

連合兵G「駐屯地近辺で、不審者を数名捕らえたそうです!女子供が弱冠3名程ということです!」

連合兵G「現在見張りを置き、地下牢に入れています!」


勇者「…え、何やってんの、あいつら。」

魔王「知らね。捕まったんだろ。」

連合兵G「どうやら帝国軍の者らしく、この後の予定としては、尋問と軽い拷問で帝国軍の情報を吐かせるとのことです!」

勇者「マジか。」

連合兵G「えっ…?あ、はい、マジでございます!」

勇者「えーっと、それで?」

魔王「?」

勇者「それで地下牢ってどこだ?」

連合兵G「あ、はい?」

勇者「だぁーかぁーらぁーー、地下牢ってどこにあんだってばさ!」


魔王「(ああもうバカだこいつ勇者、せめて兵長のふりしろよ…)」

連合兵G「え、ええと…」

連合兵G「(地下牢の場所もお忘れになったのだろうか、兵長…)」

連合兵G「一階の兵士らの食堂を右手に通り過ぎ、その先の階段を降りた先でございます!」

勇者「わかった、ありがとう。」

連合兵G「それでは失礼します!」

勇者「あ、ちょっと待って。」

連合兵G「はい?」

勇者「ほぁぁぁあああああっ!」

魔王「!?」

ズガシャァァアアアアッ!!

連合兵G「ぶへっ」

連合兵G「」チーン

魔王「……何してんの、お前。」

勇者「掃除。」

魔王「掃除。じゃねえよ!何してんだよ!さっきなんで頭突きしたんだろうとか言ってたの誰だよ!?ドアまで壊して…あーあーあー…」

勇者「だから蹴ったんだってばさ。」

魔王「(頭湧いてやがる。)」

勇者「地下牢の場所聞けたんだからいいでしょ、チャラでしょ。」

魔王「聞いたなら抹殺の必要なかったよな?」

勇者「ああ、こうして勇者の手は世界のために汚れていくのか…」

魔王「言いおる。」

乙でした

勇者「えーい黙れ魔王の分際でェ!」ベシッ

魔王「それ全然痛くねえし、それに魔王舐めすぎだろお前。」

勇者「おふざけも大概にしろよ?」

魔王「お前にだけは言われたくねえよ!」

勇者「とりあえず、例の地下牢を探してみよう。さっき言ってた不審者とやらも、おそらくはあいつらで間違いないだろうし…」

勇者「この連合の服を着てる限りは、拠点をうろついてても大して目立つことはないだろうしね。」

魔王「(よかった、真面目な勇者が帰ってきた…)」

勇者「あいにく僕たちが帝国の勇者一行だということを、連合の人間は知らないみたいだし、これはラッキーだ。」

勇者「でも出来るだけ気は配るようにしよう。」

魔王「ああ、そうだな。」

勇者「まあバレたらその時は、武力と権力にものを言わせるってことで。」

魔王「」

勇者「OK?」

魔王「…ああ、OKでいいよ……」


勇者「よっし作戦が決まったな、さっそく行くぞ野郎ども!」エイエイオー

魔王「俺とお前で野郎二人しかいないけどな。」

勇者「お黙り!」

マダー?

久しく書いてなかったすまん

---地下牢

女騎士「おいそこの連合兵。」

連合兵D「なっ、なんだ。」

女騎士「ちっっげーーーよ、お前じゃなくて!」

連合兵D「!?」

連合兵E「…なんだ。」ハァ

女騎士「おなかすいたんだけど。」

連合兵E「何だって?」

女魔法使い「私もお腹がすいた。」グゥゥ

女戦士「わっ、私も!」グゴギュルルルルゥ

連合兵E「とは言っても、まだ夕食の時間には……どうにか我慢はできないのか。」

女魔法使い「私たちは、お昼ご飯も食べてないもの。」

連合兵D「そうは言われても…」チラ

連合兵E「…………。」

連合兵D(なんか怖い顔してるし…もうやだ…)

女騎士「あーもうさっさとしろよぉーー、ごーーはーーん!ほらっ!」

女騎士「それとも何か?連合軍は捕虜のっ数人ポッチにも飯を出せないくらいカッツカツなのか?え、死ぬの?攻め落とすよ?」

連合兵E「なっ、別にそういうわけじゃ…」

女騎士「じゃあ早く出せよぉ、あ?コラ。おなかすいたぁーーー」

連合兵D(可愛い美女っていうのもなかなか)

連合兵E「くっ…わかった、じゃあ今から手配してくるから、待っていろ。」

連合兵E「D、見張りは任せたぞ。」

連合兵D「えっ、あ、ああ!まかせろよ!」

乙です

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