モバP「あまりにも暑いから」 (100)

P「水着ですごすっていうのはどうだろうか」

ありす「……………」

P「…………」

ありす「……すみません、もう一回いいですか?」

P「だから、今日は暑いだろう?」

ありす「そうですね。クーラーは?」

P「壊れたんだよ。もうこうなったら涼しくなるには脱ぐしかないだろう?」

ありす「プロデューサー、熱中症の症状が出始めてませんか?」

P「えっ? チューしよう?」

ありす「あぁ、やっぱり」


橘ありす(12)
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ありす「プロデューサーはとりあえず寝ててください。まったくもう」

P「ありすはしっかりしてるなぁ」

ありす「別に、普通です。プロデューサーがちょっとおかしくなってるだけですよ」

P「そうか。じゃあ……」ゴソゴソ

ありす「待ってください」

P「はい」

ありす「なにをしてるんですか?」

P「水着になろうかなーって……」

ありす「私の話、聞いてましたか?」

P「ほら、水着の方が涼しげだろう?」

ありす「………私では手に負えないので、別の人を呼んできます。おとなしくしててくださいね?」

P「おう、大丈夫だ。クールビズ、クールビズ」シュルッ…

ありす(……ほうっておいたら本当に事務所の中で水着になってそう。えっと、誰か頼りになりそうな人は)

ありす「……水着になりたがる人を止めるにはどうすればいいですか、っと。質問を投下する……よし」

茄子「あれ、ありすちゃん?」

ありす「あっ、茄子さん。おはようございます」

茄子「ふふ、おはようございます。どうしたの?」

ありす「少し早目に事務所にいったら、プロデューサーがおかしくなってて」

茄子「プロデューサーが……えっと、どんなふうに?」

ありす「急に水着になろうって言い出したんです。事務所が暑いからって」

茄子「水着、ね……うーん、確かに持ってないし困っちゃうところかも」

ありす「そこじゃありません!」

茄子「えぇっ?」

ありす「もう、まったく。大人なんだからしっかりしてください」

茄子「でも、こういう日は涼しい恰好でいたほうがいいかもしれないと思わない? プロデューサーの気持ちもわかるけどなぁ」

鷹富士茄子(20)
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ありす「でも、事務所でそんな恰好なんてはしたないです」

茄子「たまには、いいんじゃないかな? ほら、プロデューサーだって大切な面談とか打ち合わせがあるならそんな恰好はしないと思うもの」

ありす「……そうでしょうか」

茄子「そうそう。楽しまなきゃ、損ですよっ♪」

ありす「うーん……」

茄子「よしっ、今から事務所用の水着を買いにいきましょー♪」

ありす「えっ、ちょっと待ってください茄子さんわたしっ……」

茄子「お仕事の時間なら、まだ大丈夫♪ ありすちゃんは今日はオフのはずよね?」

ありす「そ、それは……そうですけど………」

茄子「たまには大胆なのもいいと思うなっす♪」

ありす「……なんですか、それ?」

茄子「かこだけに、過去のことにはとらわれずに新しい語尾の模索なっす♪」

ありす「……………はぁ」

茄子「さ、しゅっぱーつ♪」

――

  ガチャッ

智香「おはようござい……わわっ!?」

P「おう、おはよう智香!」

智香「プ、プロデューサー。どうして裸なんですか……?」

P「うん? あぁ、そうかデスクの陰になってて見えないのか」

智香「どういうことですか?」

P「ほら、この通り!」ジャジャーン

智香「きゃっ……あれ? 水着?」

P「そう、暑かったからな。着替えたんだ」

智香「なるほど、納得です☆」

若林智香(17)
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P「やっぱり暑いとダメだな。気合いが入らなくて参っちゃうよ」

智香「ダメですよプロデューサー! そういう暑い日こそ、ふんばって、がんばって、ピンチを乗り切るんです!」

  ガチャッ!

光「ウルトラマンが欲しいと聞いて!」

智香「あっ、おはようございまーす☆」

光「おはよう、智香さん! と……なんでプロデューサーは水着なんだ?」

P「これはな、暑さに逆らわずに生きようっていう俺なりの知恵だよ」

光「そうか……なんだか涼しそうでいいなぁ」

P「光と智香も水着になったらどうだ? 結構涼しい気がするぞ」

智香「うーん、アタシは平気です! 結構このかっこうは涼しいんですよ?」

P「あぁ、なるほど。通気性よさそうだしな」

南条光(14)
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P「光はどうするんだ?」

光「アタシは水着持ってきてないんだ。確かに外は暑かったけど……」

P「そうか……とりあえずベルトを外したらどうだ?」

光「うん? あ、そっか! すっかり忘れてた」

P「ははは、ドジだなぁ」

光「ずっとつけてるとどうも馴染んできちゃって、ないとスースーするんだよなぁ……」


  パチンッ  ドサッ
             メキャッ

P「おぉ、すごい」

智香「ベルトが地面にめり込んじゃいましたね!」

光「晶葉に頼んだんだ。G3! そしたらこれつけてレッスンできるぐらい強くなれって言われてさ!」

P「なるほど、この分ならなれるかもなG3-X!」

光「イクサもいいよな! 流石に難しいとは思うけどさ!」

智香「うーん……このベルトつけたままだと柔軟とか大変じゃなかった?」

光「う、実は……ちょっとだけ」

智香「鍛えることはできるかもしれないけど、バランスが崩れてちゃいいダンスは踊れないぞっ☆」

光「ダンス……そうだよな。アタシ、ブレイブと無謀を勘違いするところだったかもしれない!」

智香「よーし光ちゃん、ダンスレッスンしようっ!」

光「おう! ……もし智香さんがなるとしたら何色かな……キョウリュウサニー?」

智香「どうしたの?」

光「いや、こっちの話! よーし、燃えてきたぜ!」

智香「おぉっ、いい目だよ光ちゃん! フレッ♪フレッ♪」

光「あーれーるーぜー……止めてみなぁ!」

智香「ううん、応援しちゃうよー!」

 ガチャッ  バタンッ

P「……脇の勇者」ボソッ

―――

ありす「……その、茄子さん」

茄子「はーい♪」

ありす「確かに。水着がないから買いにいく、っていうのを私は反対しませんでしたけど」

茄子「うんうん」

ありす「そこまで遠くに来なくても……茄子さんのお仕事は大丈夫なんですか?」

茄子「今日はおおむねレッスンだから、ビジュアルレッスンを兼ねて、ねっ?」

ありす「ねっ、なんて言われても……」

茄子「ふふっ、たまにはありすちゃんとお出かけもしてみたいなって……いや?」

ありす「……別に、嫌ではありませんけど」

茄子「あーりすちゃん♪」

ありす「なんですか?」

茄子「ふふ、ううん。嬉しいなって思っただけ♪」

ありす「………」

茄子「うーん、こっちのとこっちだとどっちがいいかな?」

ありす「……その、茄子さん」

茄子「はいはい、なになっす♪」

ありす「気に入ってるんですか、その語尾」

茄子「割と楽しいなっす♪」

ありす「そうですか、ならいいです……自分の水着はいいんですか?」

茄子「私の水着はほら、グラビアのお仕事のためのが……」

ありす「……ありましたっけ?」

茄子「……そういえば私、水着のグラビアを撮ったことがほとんどないような」

ありす「そうなんですか?」

茄子「うーん、なんでかし……なんでなっす?」

ありす「なんで言い直したんですか」

やっぱり眠いので寝るよーーーーー!!!!!
リクエストがあった分の海さん、ナターリアおよび14歳組(晶葉、裕美、乃々、みうさぎ)ぐらいを出せるようにがんばる

茄子「気を抜いちゃうと、言い忘れちゃうなっす……」

ありす「だったら言わなければいいじゃないですか」

茄子「でも、可愛いと思わないかな?」

ありす「……まぁ、いいとは思いますけど」

茄子「ふふっ♪ じゃあ、ありすちゃんもつけてみたらどうなっすー?」

ありす「私がですか?」

茄子「ありー、と、りすー、だとどっちがいいかな……りすーのほうが可愛いかな?」

ありす「やめてください、恥ずかしいです」

茄子「大丈夫なっすー。私はなすじゃなくてかこなっすー」

ありす「そうじゃないですっ、もうっ! 名前をそんな風にいうのは流石に……恥ずかしいですし……」

茄子「ふふっ♪ ごめんね、ありすちゃん」

ありす「…………別に、いいですけど」

茄子「……」ナデナデ

ありす「な、なんですか」

茄子「ううん、なんでも♪」

ありす「だいたいですね、みんながしつこいからもう無視してるだけで私は――」

???「アッ! アリス! カコ!」

ありす「……あれ、ナターリアさん?」

ナターリア「ヤッホー! キグウだネ!」

茄子「あら、おはよう……あ。おはようございなっす♪」

ナターリア「ナッス?」

茄子「ふふっ。うん、可愛いかなって」

ナターリア「ナターリアもマネするナッス!」

茄子「わぁ……ね、ありすちゃん。ねっ?」

ありす「なんですか、そんなキラキラした目で見ないでください」

ナターリア(14)
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ナターリア「アリスたちはどうしてココにいるノ?」

茄子「ありすちゃんといっしょに、事務所で着る水着を買おうと思って。ナターリアちゃんは?」

ナターリア「ナターリアは、ノノとアキハとイッショにオカイモノ! 荷物がイッパイだからオテツダイがホシイって言われたんダ!」

茄子「なるほどなるほど。それなら、お手伝いしましょうか?」

ナターリア「イイノ?」

茄子「もちろん♪ そのあと、たぶん事務所のラボにもっていくんでしょう?」

ナターリア「タブン、そうカナ? ダカラ――」

晶葉「おーいナターリア、乃々は見つかったか……っておや?」

茄子「うん、ナイスタイミング。ついてますねぇ♪」

晶葉「橘に、茄子さんか。奇遇だな」

茄子「えぇ、本当。偶然ね?」

池袋晶葉(14)
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ありす「……ありがとうございます」

晶葉「何の話だ?」

ありす「いえ、別に。久しぶりにちゃんと呼んでもらえた気がしただけです」

晶葉「うん? ……あぁ、今はちゃんと名前で呼んだほうがよかったのか、ありすは」

ありす「そうじゃありませんっ、もう! 橘でいいんです!」

茄子「まぁまぁありすちゃん、語尾がばなーだとフシギバナみたいになるなっすよー♪」

ありす「そもそも語尾はつけませんっ!」

ナターリア「そうナノカ……」

ありす「なんでがっかりしてるんですか……じゃなくてっ!」

晶葉「おっと、そうだった。ナターリア、乃々は?」

ナターリア「エ? アー……ソッカ、わすれてタ!」

晶葉「……うん。少し予想はついていたよ」

ありす「乃々さんですか?」

晶葉「あぁ。いっしょに買い物に来たはいいがはぐれてしまってな」

茄子「ふむふむ……じゃあいっしょに探しましょうっ♪」

ナターリア「イイノ?」

茄子「もちろん! そのあと、いっしょに事務所で水着パーティーですよ♪」

ナターリア「パーティ! タノしソウ! やるゾ!」

晶葉「ちょ、ちょっと待ってくれ。事務所でなんだって……?」

茄子「だから、水着パーティーで……あ。水着パーティなっす♪」

晶葉「そこじゃない!」

ありす(……よかった、やっぱり事務所で水着はおかしいって晶葉さんも分かってくれるみたい)

茄子「でもプロデューサーが暑いから、って」

晶葉「いや、暑いからってどうして脱ぐんだ。エアコンをつければいいだろうに」

茄子「壊れてるなっす♪」

晶葉「それぐらいなら私が――」

茄子「あーきはちゃん」

晶葉「な、なんだ?」

茄子「晶葉ちゃんはオフだし、なんでも頼むのは悪いと思ったんじゃないかな?」

晶葉「……そんなことはないのにな。ここに私がいるのは彼のおかげだし、いつもいろいろと……」

茄子「なら、恩返しのつもりでプロデューサーの企画にのっちゃうなっすー♪」

晶葉「恩返しって、ただ暑さ我慢大会みたいなものじゃないか。修理して快適に過ごせばいいのに」

茄子「じゃあ、せめて修理の間だけでも。いっしょに水着パーティしないかな?」

晶葉「む………でも、だな。その……」

茄子「どうしたのかな?」

晶葉「……か、可愛い水着とか持ってないから。恥ずかしいし」

茄子「……♪」

晶葉「な、なんだ! おかしいか!?」

茄子「ううん、それじゃあ晶葉ちゃんの水着も買わなきゃって思っただけ」


ありす(そんな、晶葉さんが落ちた!?)

晶葉「まぁ、べつに私はどちらでも構わない。だけどラボに持っていくための資材と……水着を買う前にするべきことがある」

ナターリア「ンー? ……アッ! ノノさがさないとダネ!」

茄子「ふふっ、そうですね♪ 乃々ちゃんの水着もいっしょに買わなきゃ……」

ありす「……茄子さん、どこへいくんですか?」

茄子「うーん、なんとなくこっちに乃々ちゃんがいる気がする……なっす?」

ありす「そうですか」

茄子「うんうん。さぁ、しゅっぱーつ♪」

晶葉「……まぁ、茄子さんがいうなら間違ってはいない気もするしついていこうか」

ナターリア「そうだネ! フフンフーン♪」

ありす(……私、このまま流されてていいのかなぁ)

――
森久保乃々(14)
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乃々「うぅ……はぐれるとか……どうしてですかもう……」

乃々「はぁ………だ、だいたいお買い物はいいけど………晶葉さんもナターリアさんも元気すぎて……」

乃々「…………はぐれるって………いぢめですか……」

乃々「…………………いっしょにお買い物、嬉しいのにな……」


乃々「……うぅ、迷子センターはいやだし………カバンはナターリアさんが持ってるし………」

乃々「どうすれば……」


??「ん? あれ、乃々!」

乃々「ひっ」ビクッ

乃々「ど、どちらさ……ま……?」

海「ウチだよ、ウチ。やっほ」

乃々「あ……海さん。おはようございます………でいいんですか」

海「あはは、オフだしどっちでもいいんじゃない?」

乃々「……あぁ……仕事のクセがしみついてる………これもプロデューサーのせいですけど……」

海「いいことだよ。いいじゃんいいじゃん? ……ところでどうしたの? 仕事から抜け出してきたわけじゃないんでしょ」

乃々「実は………その……」

海「うんうん」

乃々「……と、友達の買い物に付き合ったらはぐれたんですけど………」

海「へぇ……それは災難だね。ウチの買い物終わったしつきあおうか?」

乃々「い、いえ。もういっそ諦めますけど」

海「なんで!?」


杉坂海(18)
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乃々「だってどうせ、ナターリアさんに強引に誘われただけですし………それもきっと、近くにいたからだけで、もりくぼは静かにしてるほうがお似合いですので……」

海「……いや、それはないね」

乃々「どうしてですか……わからないと思いますけど……」

海「だってほら。乃々は本当に嫌だったら問答無用で帰るでしょ? だから楽しみだったんだ」

乃々「………」

海「楽しみってことは、一緒にいて嬉しいってこと。つまり、相手だって自分のことを思ってくれてるってこと。違う?」

乃々「……そうかもしれませんけど」

海「だいたいナターリアが同情でうんぬんなんて考えてるはずないよ。あの子は楽しいこととスシのことで頭がいっぱいなんだから」

乃々「その言い方はひどいと思いますけど……」

海「うん? 乃々といっしょにいるのも楽しいことの範疇だよ?」

乃々「そ、そういう意味じゃなくてですね………はぁ……」

海「ま、そういうわけで! 乃々の友人探索はじめようかっ」

乃々「うぅぅ……嬉しいような、なんだか複雑な気分なんですけど……」

乃々「………」

海「ん、どうしたの? ……あぁ、なるほど」

乃々「え、あっ……」

海「ジュースね。今日は外、暑いし……水分補給はこまめにしなきゃ。はい」

乃々「………ありがとう、ございます」

海「いいって、ウチのほうがお姉さんだしね? 合流したら、そっちにも買ってあげるから遠慮しないでいいよ」

乃々「でも、オレンジジュースよりリンゴジュースのほうが好きなんですけど……」

海「……うん、じゃあ交換しようか」

乃々「……えへへ………」

海(あ。結構いい笑顔)

――

美羽(ど……どうしよう……事務所に来たら……)




   P「ふんふんーふーふふー♪」

   P「フゥッ♪ いぇー、るららー」

   P「らーりーるーれーれーれーれー……」

   P「……れーれーるー♪」



美羽(プロデューサーが水着で鼻歌を歌いつつ、ステップを踏んでる……なんで……?)




矢口美羽(14)
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美羽(オッケー、今日の朝ごはんは? ベーコンエッグとトースト。欧米かっ! いえー! ……覚えてる、うん。夢じゃない)

美羽(じゃあなんでプロデューサーさんは水着なんだろう……? それも、謎の鼻歌とステップまで……)

美羽(はっ! ひょっとしたら……新曲と衣装とふりつけの確認を1人で!?)

美羽(す、すごい! さすがプロデューサーさん! 早めに来たから気づけたけど、他のみんなには気づかれないようにこっそりいろいろしてたんだ!)

美羽(だけど衣装は……そっか、流石に男の人がビキニトップやワンピースは着辛いからせめて気持ちだけでもってことかな?)


美羽「感動しました、プロデューサーさん!」ガチャッ!

P「うへぁっ!?」ビクッ

P「おはよう、美羽……いきなりだったから驚いたじゃないか」

美羽「えへへ、すみません! でもプロデューサーさんがこうやって裏で頑張ってるんだって思ったらわたし感動しちゃって!」

P「うん?」

美羽「だって、新曲の準備ですよね? その格好とさっきの歌とダンス! イベントですか!?」

P「……あー、そうだ。イベントだぞ!」

美羽「わー! すごいすごい! 楽しみですねっ!」

P「そうだな、楽しみだ!」

美羽「……はっ! じゃあこれって、他の人には内緒のほうがいいですよね?」

P「うーん、そうかもしれないな……美羽は賢いなぁ」

美羽「えへへっ、ありがとうございますっ♪」

P「じゃあ美羽にも秘密の共有をしてもらおう!」

美羽「きょうゆう……ですか?」

P「あぁ。今日は暑いしどうせだから俺はこのままいようかと思ったけどそれじゃあ不自然だしな! 美羽もいっしょに水着になったら自然になるじゃないか」

美羽「えぇっ、水着って……でも……」

P「大丈夫だって、ほら。今日は暑いからな!」

美羽「うーん、確かに暑いですけど……」

P「美羽自体の仕事のスケジュールも時間に余裕があるし……それに、ほら」

美羽「なんですか、これ?」

P「今度のライブツアーでの衣装。水着もあるんだ……合わせる意味でもいいんじゃないか?」

美羽「……なるほどっ! さすがですね、プロデューサーさん!」

P「ハハハ、よせやい」

美羽「じゃじゃーん! 着替えてきました!」

P「おぉ、似合ってるぞ。いいじゃないか」

美羽「ありがとうございますっ! でもなんだか、普通の部屋の中で水着って変な感じがしますね」

P「そのうち慣れるさ。水分補給もしっかりとなー」

美羽「はいっ!」


  ガチャッ

光「ふぃー、休憩だー!」

智香「ただいまもどりましたっ☆」

P「お、2人ともレッスンあがったのか。お疲れ!」

美羽「おつかれさまでーす! 2人とも、ジュース何がいい?」

光「あぁ、おはよう! 美羽……って、水着?」

美羽「あ、うん! えーっとこれはね……水着が……みず、みずみず……み、みすみす水着を着る機会をのがさないためだよ!」

智香「チャンスを狙う心! 大事だよねっ! 美羽ちゃんえらい!」

美羽「あ、えへへ……はっ!? ち、ちがう!」

智香「ちがうの?」

美羽「いえ、あの………うん! 今日は暑いですね、プロデューサーさん!」

P「あぁ、暑いな! つまりそういうことさ!」

光「なるほどなー。やっぱり暑いと大変だよな! アタシも特別レッスンしたんだよ」

美羽「特別レッスン?」

智香「はいっ! 光ちゃん、太鼓のばちをどこからか持ってきてて……」

光「腰の入れ方が大事なんだぜ!」

P「ほーう、夏祭りか……それもいいな……」

光「?」

P「いや、こっちの話だ。光もどうだ?」

光「アタシはこのままで十分! 鍛えてますから!」シュッ

智香「アタシも、さっき言った通り平気です!」シュシュッ

美羽「ふ、ふたりともすごい……わ、わたしも!」

P「いや、美羽。待つんだ!」

美羽「プロデューサーさん……」

P「2人がそのままでも大丈夫だからって、真似するのがいいのか? 違うんじゃないか」

美羽「……そ、そっか! わたしったらまた……」

智香「美羽ちゃんは美羽ちゃんの! アタシにはアタシの! プロデューサーにはプロデューサーのってことですよねっ☆」

光「みんなちがってみんないい。だからこそ繋がりあえるんだもんな!」

P「おう、2人ともよくわかってるじゃないか!」ワシワシ

智香「えへへっ☆」

光「ふふん、まぁね!」

P「ハッハッハッハ!」

智香「よーし、それじゃあお仕事の時間まで存分に休んじゃいましょうっ!」

光「おうっ!」

美羽「気合いをいれて休むぞー!」

P「おぉ、いい感じだぞ美羽!」

智香「えい、えい、おーっ!」

光「えいえいおーっ!」

美羽「えいえいおーっ!」

P「いえーい!」


   キャッキャウフフ…



裕美(……なんだかすごく入りづらい……何やってるんだろう、みんな)

――

茄子「えーっと……トン、と」

  パタンッ コロコロ…

茄子「じゃああっちかな?」

ナターリア「オーッ♪」


ありす「……茄子さんはどうしてエンピツで行く方向を決めてるんでしょう」

晶葉「さぁ、わからん。科学では証明できないことだってあるんだ」

ありす「晶葉さんが諦めたら終わりじゃないですか。頑張ってください」

晶葉「私にだってわからないことぐらい……ある……」

ありす「………」

晶葉「……人の気持ちとか、な? 橘」

ありす「な、なんですか。ニヤニヤしないでください」

晶葉「おっと、失礼」

ナターリア「2人ともオソいゾー? ダイジョブカ?」

ありす「あっ、はい。大丈夫ですから気にしないでください」

ナターリア「ソカソカ! ならいいんダ♪」

乃々「……おいしい」

海「そう。とりあえずナターリアと……晶葉の2人かぁ。迷子センターで呼び出すのはちょっとまずいかな? ねぇ乃々」

乃々「あ、はい……なんですか……?」

海「はぐれたのってどっち? いろいろ買いに来たのはわかったけど」

乃々「えっと、あっちの――」


茄子「みーつけたっ♪」ポン

乃々「ひぅっ」ビクゥッ!

海「う、わぁっと……ん。こぼれてないね? なにやってんの、茄子さん」

茄子「あれ、海ちゃん。うふふ、ちょっと尋ね人をね♪」

海「尋ね人って……」


  ダダダダダ……
 
ナターリア「ノノー! ヨカッタ!」ギュッ

乃々「ぎゃふんっ」

海「……あー、なるほど」

茄子「偶然、ここで会っちゃって。いっしょに探してたの」

海「流石としか言えないや。よかったね、乃々」

乃々「うぅ……め、目立つのはいやなんですけど……」

ナターリア「ブジでヨカッタ! カワイイコにはユウタイリダツ! ってプロデューサーいってたカラ、シンパイしてたヨ……」

晶葉「かたっぱしから声をかける男を基準に考えるんじゃないぞ、ナターリア」

ありす「……幽体離脱は違うと思いますよ。流石に」

海「ま、いいよ。見つかってよかったね、乃々」

乃々「あ……はい。ありがとうございました………」

海「いいっていいって。それからナターリアと、晶葉と、ありすも。ジュース1本ずつ買ってあげる。何がいい?」

茄子「あ、私ファンタグレープがいいです♪」

海「……年上でしょう、茄子さん」

晶葉「ありがとう、いいのか?」

海「いいのいいの。お姉さんには甘えときなさいって♪」

ナターリア「ウミ、やさしいナ! エヘヘ、アリガトー!」

海「どういたしまして。それじゃあ――」

ありす「あのっ!」

海「うん? どうしたの?」

ありす「ジュース、ありがとうございました」

海「……どういたしまして。よしよし」ナデナデ

ありす「な、なでないでください! 私は子供じゃないんですよ!」

海「あぁごめん。でもつい、ね? 素直なほうが可愛いよ、やっぱり」

ありす「そ、そんなことはいいんです! それよりもこれから時間はありますか?」

海「時間? うーん、まぁ一応あるけど……」

ありす「……事務所までついてきてくれませんか? 買い物、いっしょにしたいです」

海「買い物、ね……いや、いいの?」

晶葉「あぁ、私はかまわない。大勢になっても問題ないし……というか、目的が……」

海「?」

茄子「そうそう、事務所で着る水着を買うの♪ 海ちゃんもどうかし……どうなっす?」

海「……うん?」

ありす「そういうわけで、まともな大人が欲しいんです」

茄子「語尾に『うみー』ってかわいいと思うけど、ナターリアちゃんはどう思うなっすー?」

ナターリア「アハハ! ヘンなカンジでおもしろいナター!」

海「……あぁ、うん。大変だったんだね」

ありす「……はい。ダメですか?」

海「いや、いいよ。晶葉もそんな感じ?」

晶葉「私は、その……壊れたクーラーの修理のためについていこうとしているだけでだな……」

ナターリア「でも水着は買うんだよネ♪ ウキウキで楽しみダナー♪」

晶葉「うぐっ」

乃々「あの、なんでちょっとお買い物の予定が水着披露会になるんですか……いぢめですか……」

ありす「……」グッ

乃々「え、な、なんですか……?」

ありす「いえ。そうですよね、事務所で水着は一般的ではありませんよね?」

海「あぁうん……まぁいいや。じゃあウチもついていこうか、お買い物」

ありす「!」

海「ついでに水着ですごす事務所の感想とかも知りたいしねー」

ありす「……」

乃々「……あの、いっしょに帰りませんか」

ありす「あぁ、いっそそのほうが……」

  ガシッ  ガシッ

ナターリア「レッツゴー♪ ミズギー♪ ビキニー♪ ブラウンカーン♪」

乃々「あぅぅぅぅぅ……」

ありす「…………もう、好きにしてください」

――

関裕美(14)
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裕美(拝啓、お父さん、お母さんへ)

裕美(私、お仕事がとっても楽しくなってきたって言ったよね)

裕美(プロデューサーさんも、頼りになって、明るい人で……私、自然に笑えるようになったんだよ)

裕美(すごく……楽しい事務所なの。だけど…………)



  P「うおおおおおお! 俺は椅子に座ってる! 椅子に座ってるぞおぉぉぉぉ!」グオオオオオオ

  智香「ふれっふれっプロデューサー☆ がんばれがんばれプロデューサー☆」

  光「フフフ……この暑さ、ブレイヴだぜ!」ビシィッ!

  美羽「なるほど……ブレイヴなんだね!」ビシィッ!



裕美(こんなことになってるのは……どうして……?)

裕美(プロデューサーさんも、智香さんも……光ちゃんと美羽ちゃんまで、ちょっとおかしい気がする……)

裕美(いったいなんであんな……美羽ちゃんとプロデューサーは水着だし……)


裕美「――――!」


裕美(そっか、ひょっとしたら……これは、次のイベントのための準備……?)

裕美(だからプロデューサーさんは水着でソファに座って汗でべたつく背中をどうするべきか悩んでるの……?)

裕美(智香さんの応援は、そんなプロデューサーさんを励ますための……)

裕美(光ちゃんは、美羽ちゃんに暑さに負けない強さを教えてたんだ……)

裕美(やっぱりみんな、すごいんだ……!)

裕美(なるほど、納得できた。美羽ちゃんと光ちゃんに新しいお仕事だったんだ)

裕美(そうだってわかったら、私は――)

  ガチャッ

P「うん? おぉ、裕美! おはよう!」

裕美「おはようございます……ねぇ、みんな」

智香「どうしたの、裕美ちゃん?」

裕美「私にも、何か手伝えないかな? 事情はわからないけど、なんだか一生懸命やらなきゃいけないことがあるんだよね?」

光「……裕美! お前ってやつはぁ!」

裕美「え、えっ!? な、なに?」

光「いいやつだなぁ! 感動した!」ギュゥッ

裕美「そ、そんなこと……いたいいたい! 光ちゃん、ベルトが押し付けられて痛いよ!」

光「あっ、ごめん! 謝る!」

裕美「ううん、大丈夫だけど……」

P「裕美……そうか、手伝ってくれるのか?」

裕美「うん。この前は情熱の国にお仕事でいったんだし、その時はお世話になったから」

P「おぉ、スペインか! そうだな、今回もアツさでは負けてない!」

裕美「うん……美羽ちゃんたちの力になりたいし、私にできることならなんだって大丈夫だから」

P「じゃあ、はい」

裕美「……? えっと……これは……」

P「水着だな」

智香「水着だねっ☆」

美羽「みずぎ……みず……みー、みずぎ……みずぎをみずにきるわけにはいかないからね!」ドヤッ

光「水着といえば、有名な話として水落ちは生存フラグだけどあれをやることでスーツが劣化して腐っちゃうって話もあるよな、でもあれは――」


裕美「……水着?」

裕美(……いや、でもプロデューサーさんが何も考えないで水着を渡すわけないし、ひょっとして次のイベントとか……?)

P「それは、特に意味もなく事務所に置いてあったちょうど裕美に似合いそうな水着だ。新品だぞ」

裕美「あ、うん」

裕美(……じゃあ、どうして? 水着なんて、私が着ても……美羽ちゃんとプロデューサーさんは着てるけど、智香さんも光ちゃんも……)チラッ

智香「?」

光「だいたい葦原さんは不幸すぎるんだ! 良太郎は不運かもしれないけど不幸じゃなかった! だけどね、それに負けないで戦うことにこそ人間の――」

裕美(私服、だよね。普段から着てる服……なのに私には水着……えっと、見たいからじゃないよね、たぶん)

P「どうした、裕美?」

裕美「……ううん、大丈夫。着替えてくるね」


裕美(ここまで私のこと、明るくしてくれたのはプロデューサーさんだから……なにかすごい考えがある、はず。うん、信じよう)


P(暑いときはやっぱり水着だなー、HAHAHAHA☆)

裕美「……えっと、着替えてきたよ」

P「おぉ、似合ってるじゃないか! いいぞ裕美!」

裕美「なんだか、恥ずかしいな……こういうの、私が着るよりももっと……」

智香「ううん、素敵だよっ☆ 裕美ちゃん可愛いぞー! いぇいっ☆」

裕美「あ、ありがとう……」


美羽「みずぎ……みずき……? かわしまさんがかわしましたーん……はっ、原型がないっ!」ブツブツ…

光「人間のといえばやっぱり氷川さんかな、劇場版での『あの』シーンといい、ラストといいすごいかっこいいんだよ! アタシも鍛えて、人としてもちゃんと――」


裕美(あの2人は大丈夫なのかな……?)

P「さ、そろそろ仕事を再開するか! 裕美は時間、大丈夫だったよな……レッスンルーム使うか?」

裕美「あ、うん……大丈夫、かな」

智香「アタシはプロデューサーの応援を続けるよっ☆」

裕美(よくわからないけど、たぶん何か考えがある……はず。美羽ちゃんに聞けばわかるかな?)

美羽「いや、でも川島さん……みずぎ、水着を着た瑞樹たん! どうっ!?」

裕美「えっ?」

美羽「……ダメかー。うーん」

裕美「ご、ごめんね。わからなくて……」

美羽「いや、大丈夫。今のわたしは燃えてるんだ! この水着は決意表明だよ!」

裕美「そうなの?」

美羽「たぶん、そう! ……メイビー、そう!」

裕美「……どうして言い直したの?」

美羽「英語交じりキャラってどうかなってシンクしたんだよ。えへへ、どうだっ!」

裕美「………ルー大柴さんみたいかも」

美羽「あっ」

今日はここまで
時間があるって言ったじゃないですかヤダー

美羽「ままならないなぁ……まま……はっ! ぱぱなるってどうかな!」

裕美「ぱ、ぱぱ?」

美羽「うん。ままならないっていうでしょ?」

裕美「うん、いうね」

美羽「つまりままじゃないってことだから……パパ! ぱぱなる!」

裕美「あー……えっと……そう、だね?」

美羽「あっれー、ハマってない……?」

裕美「ご、ごめんね。ちょっと……うん……」

美羽「そっか……今のはちょっと大ヒットだと思ったんだけどなぁ……」

裕美「えっと……美羽ちゃん?」

美羽「なにかな?」

裕美「その……無理、してない?」

美羽「無理って……どうして?」

裕美「ううん、なんとなく……美羽ちゃんがまた迷走してる気がして……」

美羽「迷走っ!?」

裕美「ごめんね、でも……前に方針決めたって言ってた気がしたから」

美羽「えーっと……なぞかけ系アイドル! だったっけ、その前に着ぐるみ系アイドル……は被るからやめて、笑いを味方につけるアイドル……?」

裕美「私が前に聞いた時より増えてる……!?」

美羽「おほん、うん! そっか、またわたし迷走しちゃったかー。てへへ」

裕美「なんでちょっと誇らしげなの美羽ちゃん」

美羽「それがわたしだってプロデューサーさんに言われたから、だよっ!」

裕美「……迷うところもいいところだ、って言っただけで迷うのがいいところだって意味じゃないと思う」

美羽「えぇっ!? 765プロの三浦あずささんだって迷うよ!?」

裕美「そういう迷うじゃないと思うよ!?」

裕美「あぁ、もう……美羽ちゃんらしいけど……」クスッ

美羽「えへへ、そうかなぁ?」

裕美「うん。プロデューサーさんのいう意味もわかるよ……いいと思う」

美羽「鈴帆ちゃんとも楓さんとも違う笑いを届ける……まだまだアイドル坂は続くよ!」

裕美「だけどその方針はちょっとどうかと思う、かな」

美羽「えぇー!?」

裕美(……あと、冷静になったらレッスンルームで2人で水着でおしゃべりっていう状況もどうなんだろう?)

美羽「どうしたの?」

裕美「……ううん、なんでもない。レッスン始めようか」

美羽「よーしっ! 今日はなんだかすごく調子がいいといいなっ!」

裕美「願望なの!?」

――

茄子「あ、これ可愛いかも……どう、晶葉ちゃん?」

晶葉「こ、これは流石にやりすぎじゃないか? だって私はほら、スタイルもだな……というか! クーラーを直すのがメインだぞ!?」

ナターリア「エヘヘ、コワクテキっていわれル、セクシーナターリアー♪」

乃々「あぅぅぅ……もりくぼはいっそスクール水着でいいんですけど……」

ありす「……取りに帰るので、それでは」

海「はい、ストップ。っていうかね……たぶんそれはそれで喜ぶ人がいるんじゃないかな」

乃々「えぇー……そんなの……むぅーりぃー……」

ありす「……そういうものなんですか? 一般的にはスタイルがいい人のほうがいいと思うんですけれど」

海「まぁねぇ。好みは人それぞれだよ……ピーマンが食べられない人もいれば好きな人もいるでしょ?」

乃々「もりくぼはパセリでいいです………」

ありす「……そうですか。私は別に……」

海「そう。じゃあどの水着にする?」

ありす「………えらんでもらっても、いいですか?」

海「もちろん♪ ウチにまかせときなって」

乃々「パセリ……パセリっていいましたけど、べつに緑の水着がいいって意味じゃなくて……」

茄子「わー♪ 乃々ちゃんも可愛い……こっちはどうかな?」

ナターリア「こっちもいいカモ♪ オソロイ、オモシロイ、ウレシイナ♪」

乃々「ひぃぃ……」

晶葉「……私も結構派手なのを買うんだ、こうなれば一蓮托生だぞ」

乃々「む、むぅーりぃー……」

茄子「大丈夫、大丈夫♪」

ナターリア「オー! コレも似合うカモ?」

乃々「あ、赤は無理です……溶けます……」

晶葉「……間をとってこれでどうだ? まだマシだと思うが」

乃々「あ、晶葉さん……! ってこれは……」」

晶葉「ははは、いっそこっちもいいかもしれないな。動きやすいぞ?」

乃々「Tバックは流石に……って、あ、晶葉さん……?」

晶葉「ハハハハ、こういう買い物も楽しいな!」

茄子「あらー……」

ナターリア「アキハがリミットブレイクだネ……」

ありす「これとか、どうでしょう? 大人っぽいと思うんですけれど……」

海「ん、んー……こっち?」

ありす「そ、その子供っぽいのじゃないです!」

海「そっかー、ウチはこっちのほうが似合うと思うんだけどなぁ」

ありす「……お、大人の」

海「いやぁ、嫌だったらいいよ。こっちのにする? とるけど」

ありす「……うー……そ、そっちも着てみますから……着てみるだけですから!」

海「ありがと、ありす。優しいなぁ」

ありす「別に、相手の顔を立てることも考えなきゃって思っただけです。大人なので」

海「そうか、えらいなぁ」ナデナデ

ありす「なんでみんな撫でるんですか、不愉快です」

海「あぁ、ついね……ごめんごめん」ポンポン

ありす「別に、かまいませんけど。せめて許可ぐらいとってください。非常識です」

海(愛でがいがあるなぁ……)

茄子「うん、これぐらいが自然に可愛らしくていい感じ、かな?」

海「結構こういうのも楽しいねぇ、うん。似合ってるよ?」

ありす「本当ですか? 子供っぽすぎる気もするんですが」

海「……そっちの2人みたいなのがいい?」

乃々「うぅぅ……」モジモジ

晶葉「水着……セクシーロボ? ウサちゃんロボバージョンバニー? ありかもしれないな……」

ありす「この水着、好きです」

海「そっか、よかった」

乃々「うらぎられたんですけど……いぢめですか……」

ナターリア「ノノもナターリアも、セクシーでオソロ?」

乃々「……ナターリアさんみたいに、私の胸は大きくないですし……」

ナターリア「デモ、ミズギはセクシーでコワクテキで……ンー、ジコヒョウゲン……? マルハダカ……じゃなくテ……」

乃々「……?」

ナターリア「ムツカシイのはムリ! デモ、ノノもカワイイ! ダイタンがイチバンって、いつもプロデューサーもいってル♪」

乃々「それはナターリアさんだから……こ、こんなのやっぱり似合わないと思うんですけど……」

ナターリア「ンー……じゃあ、ノノもプロデューサーにきいてミル?」

乃々「あぁ、それなら……って見せるんですか……? どうしてそんな……」

ナターリア「ンー? ヨテイはそんなカンジ……ダヨネ、カコ!」

茄子「そうなっすー♪ 大丈夫、似合ってるし……ほどよくセクシーで素敵だから、ねっ♪」

乃々「そういう問題じゃ……いえ、べつに………はぁ……」

海「いやぁ、自由でいいね……晶葉?」

晶葉「水着、撥水性が必要だな……耐水加工自体はそこまで難しくないが……」ブツブツ…

海「……いつスイッチ入ったの? 晶葉」

ありす「……さぁ? 一度吹っ切れたあと逆に冷静になって……というか、忘れようとしているんじゃないでしょうか」

晶葉「……」ピクッ

海「あぁ、水着は買っちゃったからねぇ」

晶葉「わ、私はもう少し控えめのほうがいいと思ったんだ! だけどだな……」

海「うんうん、大丈夫だって。ウチもいるしさ」

晶葉「……そういう問題、なのか?」

――

P「しかし、こうしているとだんだん涼しくなってきた気がするな!」

智香「そうですね、熱く燃えてます!」

光「心頭滅却すれば火もまた涼し……でも心は熱く! 紅だ!」

智香「紅! かっこいい色だねっ☆」

光「うん! マジョーラカラーってやっぱりいいものだよ! ライトアップの仕方もあるけど見る角度でぜんぜん味わいが変わってさ……」

智香「ライトアップ! そうだね、見せ方って大事かも!」

P「ライトの光でも結構な熱があるけどなぁ。仕事の時、そこら辺は大丈夫か?」

光「大丈夫だぜっ! 名前に負けないぐらい輝くんだ……ヒカリは力、人はヒカリ、希望なんだぜ、プロデューサー?」

P「おぉ、すごいな! 流石だ」

智香「アタシもですっ! 人を輝かせるって、照らすっていうのがどういうことか勉強になりますから!」

P「頼もしいなぁ! ついでに水着はどうだ?」

智香「ノーサンキューですっ☆」

光「素肌にベルトはちょっと遠慮しとくよ」

P「そうか!」

 ガチャッ

茄子「ただいま帰りましたなっすー♪」

P「おぉ、おかえ……り……?」

  ゾロゾロ…

海「や、おはよう」

智香「なんだか賑やかだねっ! どうしたの?」

晶葉「まぁ、いろいろあってだな……茄子に誘われたんだ。そういうことにしておいてくれ」

光「そうか……ずいぶん大荷物だけどどうしたんだ?」

ありす「いろいろあったんです」

光「そうか……大変だったなありす」

ありす「……そっちは何があったんですか?」

光「プロデューサーが水着なのは暑いからだってさ!」

ありす「あぁ、はい。そうですか」

乃々「なんでプロデューサーさんも水着なんですか……セクハラですか……」

ナターリア「ワァ! ホントにミズギなんだネ!」

P「おう、今日は暑いからなぁ」

ナターリア「ンー♪ ナターリアたちも着替えてクルネー♪ オソロイ、楽しみカナ?」

P「おぉ、いいな。ははは、クーラーは壊れてるけど楽しんでいけよー」

乃々「何を楽しむっていうんですか……おかしくなってるとしか思えないんですけど……」

海「よーし、じゃあ着替えてくる。覗かないよね、プロデューサー?」

P「もちろんだ。期待して待ってるからなー」

晶葉「あぁ、クーラーは私が直すから心配はいらないぞ?」

P「流石晶葉だ! ……いっしょに着替えにいくんだな?」

晶葉「これはその、動きやすい恰好になるだけだからな! スタイルとか、水着にあまり期待してくれるなよ!」

P「わかった、楽しみにしてるぞ! 可愛い水着買ってきたんだろ?」

茄子「結構のりのりでしたよー♪」

晶葉「~~~!」

ナターリア「アー! アキハ、はやスギ! マッテマッテ!」

ナターリア「アキハー、ダイジョブ? 荷物もイッパイダカラ、タイヘンだとオモウケド……」

晶葉「もういい、とりあえず荷物全部をラボに運ぶのは重いからレッスンルームに置いておいてだな――」

 ガチャッ


  美羽「トークの話題はとおくに置いといて、近くのお客さんへのサービスを考えましょう!」

  裕美「トークもファンサービスの一貫だよ?」

  美羽「そこはほら、わたしダンスには自信があるから。こうやって……」パッパパパ

  裕美「それはダンスじゃなくてパントマイムだよ!」

  美羽「えへへ、ばれたか……って、あれ?」


晶葉「」

ナターリア「オー♪」

ナターリア「マンザイ! 2人はコンビ? ユニット? ドッチカナ?」

裕美「え……えっ?」

晶葉「まぁ、その……なんだ。方向性の模索、トライアンドエラーというのは大切だからだな……」

裕美「ち、違うの! その、今のは美羽ちゃんの方向性についての話し合いで……」

美羽「漫才……!」

裕美「美羽ちゃん、その手があったかみたいな顔しないで!?」

茄子「えー、しないの?」

裕美「茄子さんいつの間に……って茄子さんも水着……?」

茄子「はーい、急がば三回まわってワン、ですよ♪ わんわんわん♪」

裕美(やっぱりプロデューサーなりの考えがあったってこと……でいいんだよね……? もっとわからなくなってきた……)

乃々「あぅぅ……もう好きにしてください……」

海「大丈夫だって、似合ってるからさ」

裕美「あ、乃々ちゃんと海さん……も、水着?」

海「あはは、楽しそうだったしね? たまにはいいかってさ」

裕美「そういうもの……なのかな、何か間違えてる気がする……」

晶葉「……裕美、そういうものなんだ。たぶんな」

裕美「晶葉ちゃん、疲れた目してるけど大丈夫?」

晶葉「うん、まぁクーラーは私に任せてくれ。荷物はここに置いておかせてもらうぞ」

裕美「わかった……って、あれ? なんで更衣室のほうにいくの?」

晶葉「いいじゃないか、もう……そういうものなんだよ。な?」

裕美「な、なにがあったの?」

ありす「いろいろです」

裕美「あり……橘ちゃん。可愛い水着だね……?」

ありす「はい。暑いですからね」

裕美「そう……だね……」

裕美(深く、触れないほうがいい気がする……)


  ガチャッ

P「ん? おかえり……おぉ、華やかだな!」

茄子「水着買ってきちゃいましたからね♪ 一応領収書も切っておきましたよー」

P「うむ、流石茄子だな」

茄子「えっへん! どんなもんですか」

ありす(ひょっとして茄子さんって、私よりも子供っぽいんじゃ……あれ、晶葉さんはなにを……)

  テクテクテク…  ツンツン

P「どうしたんだ、晶葉?」

晶葉「あ、あー。エアコンが壊れてるというのは本当なんだな?」

P「あぁ、そうだな。だからみんなも水着なんだろう?」

晶葉「そうか。私が直そう……機械は得意だからな」

P「そうか、ありがとう晶葉」

晶葉「なに、私と君の中だろう? 構わないさ……みんなも、暑い中じゃ困るだろうしな」

P「そうだなぁ。暑いのは辛いな」

晶葉「あぁ、うん。それだけだよ……じゃあエアコンを見て……」

P「しかし、晶葉」

晶葉「……なんだ?」

P「その水着、可愛いな。似合ってるぞ」

晶葉「……そうか。うん、悪くないだろう?」

P「おう、いい感じだ!」

晶葉「よし、後は任せておけ! エアコンの修理など私の手にかかれば1時間だ!」

P「さすがあきやん!」

晶葉「変なあだ名をつけるのはやめろ! まったく……では、準備に取り掛かろうか。ナターリア、手伝ってくれるか?」

ナターリア「アラホラサッサー♪ オッケー! よかったネ!」

晶葉「何の話だ?」

ナターリア「ンーン♪ なんでもナイ!」

晶葉「そうか、まぁいい……」


裕美(……晶葉ちゃん、スキップしてる………)

P「みんな水着で可愛いなぁ、俺も可愛い水着を着るか迷うところだ」

ありす「やめてください。セクハラで訴えられますよ」

P「そうか? ほら、男性用ブラとか最近はあるらしいぞ?」

茄子「この前、ジュピターの北斗さんがCMしてて騒然としてましたねー」

乃々「正直、ドン引きしましたけど……」

P「うーん、そうか? 意外とありな気もしたんだが」

智香「自分の信じた道を行く! プロデューサーが着たいならアタシは応援するよっ☆」

光「そうだ、自分が変われば世界が変わる……それが、天の道!」

P「光、智香……そうだな、ありがとう」

海「あはは、仲いいねぇ。2人は水着になってないけど、どうして?」

光「鍛えてますから!」シュッ

智香「応援してますからっ☆」シュシュッ

海「なるほど。でも応援する側の気持ちを知るのも、いいんじゃない?」

智香「むむっ、それも一理あるかも……」

P「じゃあ着るか?」

智香「……似合うと、思いますか?」

P「何言ってるんだ、似合わないわけがないじゃないか」

智香「……☆ えへへっ☆ そうですね! じゃあアタシも着替えてきちゃいます! 暑いですし!」

光「むむ……でも素肌にベルトはなぁ……」

P「真紅のワンピース型の水着っていうのもあるが」

光「その手があったか!」

海「あはは、いやぁ。2人とも純粋だね」

P「若いなぁ、本当」

海「……私まだ未成年だけど?」

P「海はお姉さんらしさがあるからなぁ。あそこの成人よりも……」


  茄子「覚悟だなーす♪」

  乃々「……暑いんですけど……もういっそのこと楽にして……」

  晶葉「なにをやってるんだ、まったく……スパナ、とってくれるか?」

  ナターリア「アイヨー、ダンナサマ♪」

  晶葉「……」

  ナターリア「アレ、ちがうノ? カコがこれでイチコロっていってたノニ……」

  晶葉「いや、うん。間違ってはいないかな……相手次第だ。私に言ってどうする」

  ナターリア「??」


P「な?」

海「あー、うん……でもまぁ、無邪気ってのはいいことなんじゃないかな……」

海「でもまぁ、賑やかなのもいいね。くだらない理由かもしれないけど事務所でゆっくりなんてあんまりなかったしさ」

P「そうだなぁ……」

美羽「男性用ブラ……ぶら、ぶらっく、ぶら……黒いブラ! ……うーん、違う……」

海「……で、なに。美羽はそういうのに興味あるの?」

美羽「あぁいえ、違うんです! 今のはシャレで!」

海「そう? まぁ、中学生だとねー。セクシー路線も悪くないけど目の前の青春を謳歌するのが先だって!」

美羽「……なるほど、さわやかスポーティに! でもその路線だと渚さんとか先人が……」

海「被らないのがいいこととは限らないって。どんなに真似したって人と人は違うんだから、さ? 美羽には美羽のよさがあるよ」

美羽「わたしのよさ……!」

海「あはは、そういう素直なところとかね。美羽は本当に妹に欲しいタイプだよ」

美羽「なんだか照れますよ、えへへ……」

P「妹……それもありだな。うぅむ……」


裕美(真面目なこと考えてるけど、水着なんだよね。暑いからかな。暑いからだよね)

智香「着替えてきましたっ☆」

光「変身完了! 颯爽登場!」ビシッ!

P「おぉ、お帰り。なかなかいい感じだな」

智香「えへへっ、ありがとうございますっ!」

光「結局ワンピースタイプにはあんまりいいのがなくて困っちゃったよ」

ありす「パレオ付きって、あまりイメージがなかったです。どうしてですか?」

光「逆転の発想だよ、ありす! ベルトがダメならスプーンを持てばいい!」

ありす「……はぁ、そういうものなんですか」

光「あぁ! 結構こういうのもいいかもなんて思ったんだ……あんまり似合わないかな?」

ありす「いえ、いいと思います。考えること自体は楽しいって思いますから」

光「あぁ、ありすも可愛い水着だもんな!」

ありす「……誤解のないように言っておきますけれど、これは別に自分で気に入ったとかそいうわけじゃなくてですね」

光「あぁ、いい! みなまでいうな!」

ありす「いいから聞いてください!」

裕美「にぎやかだね、本当……」

茄子「そうねっ?」

裕美「ひゃっ……茄子さん?」

茄子「晶葉ちゃんのお手伝いしようとしたら、頼むからおとなしくしててーって言われちゃって……」

裕美「……その手にあるのは?」

光「あっ、この前アタシが貸してあげたスプーン!」

茄子「こう、息抜きになるかと思ったんだけど……『これでどうやってネジを回せというんだ!』って怒られちゃった」

光「あー、マイナスならなんとかなりそうだけどプラスはなー」

茄子「そうそう、プラスだったの……プラスはねー」

裕美(そういう問題なのかな……?)

茄子「でもすごいのよ、晶葉ちゃん。何をやってるかはわからないけど、直ってるんだなーってわかるぐらい、すごいの」

光「流石は晶葉だな! 本当にライダーシステムぐらいなら作れるんじゃないかってアタシも思ってるんだよ!」

茄子「頼んだら作ってくれたり、しないの?」

光「可能かもしれないけど危ないからダメだって。理論上はアイアンマンまでは再現できるって言ってたのに……」

裕美「マッハで空を飛べるの!?」

光「ビームのおまけつきだぜ!」

裕美「……本当、すごいね」

光「そうだな、そんなすごいやつとも友達になれてよかった! 楽しいよ、アイドル!」

裕美「アイドルと若干関係ない気もするけど……そうだね、楽しい」

茄子「うふふっ♪ ……あ、直ったのかしら?」

裕美「え、もう? 早いね」

晶葉「……おかしい」

茄子「どうしたの?」

晶葉「いや、私の修理は完璧だ。完璧……な、はずだ。どこにも問題はもうない」

ナターリア「ナターリアもオテツダイしたヨ~♪」

海「よしよし、偉いなー」

ナターリア「エヘヘ♪」

晶葉「……うん、確かにナターリアはきちんとしたサポートをしてくれた。なのにこいつが動かないんだ」

美羽「むぅ……どうしてだろう?」

智香「わかった、元気がないんですよ! 暑いですから!」

光「それか!!」

ありす「それは違います」

光「む、どうしてだ!?」

ありす「暑さを解消するためのクーラーが暑さで参るはずがありません。つまり暑さのせいというのはおかしいです」

智香「なるほどっ!」

光「だとすればいったい……ハッ、まさかメフィラス!」


  ギャーギャー  ワーワー


裕美「……でも、晶葉ちゃんが修理して直らないなんて。どうしてだろう?」

乃々「……元気がないっていうのがあながち間違いじゃない気もしてきましたけど」

海「うーん、じゃあ一発気合いを入れてやれば直るのかな? チョップとか……なーんて――」

  テクテクテク…

茄子「えいっ♪」ペチッ


             ドカーン!

海「」

晶葉「」

晶葉「な、ななっ……!?」

ナターリア「バクハツ! スゴいナ、アキハ!」

海「いや、いやいや……これはちょっと……」

茄子「……」ポンポン

  ヴォォォォ…

茄子「あ、動きましたよー♪」

晶葉「」

ナターリア「オー!」

晶葉「そんなばかな……いったいどういう……」ブツブツ

茄子「たぶん、直ってたけど接続が悪かったんじゃないかな? 偶然、叩いたらそれがよくなっただけで♪」

光「すごいな、ラッキー!」

晶葉「私の科学者としてのプライドがズタズタだよ。こうなればもう一度解体して組みなおして……!」

乃々「あ、暑くなるのはいやなのでやめてほしいんですけど……!」

晶葉「えぇい放せ! 私は天才ロボ少女だぞ!」

海「なんというか、規格外だねぇ……」

裕美「そうですね……うん、本当に……」

P「まぁまぁ、ようやく冷凍庫に氷ができたんだけど冷たい麦茶でも飲んで落ち着こうじゃないか!」

美羽「こおりをこーるするわけですね!」

P「……そうだな」

美羽「あ、あれっ?」

茄子「大丈夫、涼しくなったから……ね?」ナデナデ

美羽「それなら……ってよくないじゃないですかぁ!」

ありす(……ひょっとして、最初から茄子さんがクーラーにチョップをいれてたらみんなが水着になって事務所に集合なんてなかったんじゃ)

光「あはは、でもなんか変な感じだよな!」

海「確かに、事務所で水着で、クーラー入れて麦茶を飲む……他じゃあない経験だね。あー、なんか暑いのも悪くないね」

ナターリア「アツいの、スキ? ナターリアはドッチモ~♪」

晶葉「……むぅ、すぐに涼しくなるからもう普段着に戻してもいいんじゃないか?」

P「じゃあはい、上着」

晶葉「………水着に白衣だけというのはどうなんだ?」

乃々「ちょっと……なんだか、はんざいちっくなんですけど……」

茄子「大丈夫、可愛いなっすー♪」

裕美「その語尾、なんですか……?」

茄子「てへ、つけるの忘れてたなっすー?」

裕美「聞かれても困ります!」

晶葉「………こういうのが趣味なら、いや、流石に恥ずかしいし、寒いだろうから……」

美羽「寒いのの何が悪いんですか! むしろそれを特徴に……ん、なぁに?」

ナターリア「ミンナとイッショなら、アツいのもサムいのもタノシイ、ネ?」

美羽「ナターリアちゃん……!」


ありす(……まぁ、いっか。結構、楽しかったし……こういう日があっても)


おわり

おわりです。お粗末様でした

……10人はギリギリだなぁと思いました、まる

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