モバP「今日だけだぞ」加蓮「はーい」 (17)

P「いいか、これは誕生日プレゼントだ」

加蓮「うん」ギュー

P「だから今日だけなんだからな」

加蓮「ありがと」ギュー

P「やましい気持ちなんて無い。誕生日を祝いたいだけだ」

加蓮「ふふっ、言い訳言い訳」ギュー

P「……割とシャレにならないから」

加蓮「分かってるよ。2人だけの秘密だからね、この大密着は」ギュー

P「……頼むぞ」





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P「しかしお前、軽いな」

加蓮「まぁ女の子だからね」

P「ちゃんと飯食ってるか? 逆に心配だぞ俺は」

加蓮「まーた出たPさんの過度な心配」

P「過度ってお前な……」

加蓮「大丈夫。前にも言ったけど、体調はバッチリなんだから」

加蓮「風邪でもひいたらPさんは大騒ぎなんでしょ? 健康でいなきゃ皆が大変だよ」

P「……今だから、2人きりで大密着だから言うけどな」

加蓮「うん」

P「いつか、居なくなりそうで怖いんだよ。過度で悪かったな」ギュッ

加蓮「……」

P「……笑いたきゃ笑え」

加蓮「笑わないよ。ありがと」

加蓮「もっと、お互いにぶっちゃける事、ぶっちゃけちゃおうか」

P「俺一個ぶっちゃけた。次加蓮な」

加蓮「そうだね……もう煙草吸いたくならない?」

P「それを誰に聞いたんだ?」

加蓮「誰にも。でも初めて逢った時にスーツから煙草の匂いしてて気付いた」

加蓮「病院暮らしだと煙草には縁が無いからさ、結構敏感なんだ」

加蓮「結構、いや、かなり吸ってたんじゃない?」

P「当たり」

加蓮「で……自惚れだったら恥ずかしいんだけど、私を担当することになって煙草やめたのかな、って」

P「それも当たり。北条加蓮を担当するプロデューサーが、煙草大好き人間なのはイメージに合わないと思ってな」

加蓮「そっか」

P「……あぁ分かった言う。お前の身体が心配だったからだよ」

加蓮「……またまたありがと。よく分かんないけど禁煙頑張ってくれて」ギュッ

P「おう」

加蓮「トライアドプリムス」

P「ああ」

加蓮「最高に楽しいよ。これもありがと」

P「お前ら3人、まだまだ上に行けるぞ。本当に楽しいのはこれからだ」

P「その為に、俺も頑張るからな。ガンガン仕事取ってくる」

加蓮「勿論私も頑張るからね。ガンガン仕事こなすから」

P「……くくっ」

加蓮「ふふ、真似っこ」

P「あぁ、イケてる。加蓮は最初の頃はそういう風に笑ったりしなかったよな」

加蓮「こらこら、あんまり昔の話はしないの」

P「ぶっちゃけトークだよ。『めんどくさーい、休憩しよ休憩』」

加蓮「もーいいでしょその頃の話は!」ベシベシ

P「いてていて……分かった分かった」

P「ウェディングドレスな」

加蓮「ん」

P「なんで待ち受けにしちゃ駄目なんだ?」

加蓮「恥ずかしいからに決まってるでしょ。それに誰かに見られたらどうするの?」

P「加蓮はツーショットを待ち受けにしてるクセに」

加蓮「私はいいの。Pさんは駄目」

P「そうか……そう、だな」

加蓮「……」

P「待ち受けにしたいと願い続けてもう3ヶ月……でも加蓮がそう言うなら仕方ないな」

加蓮「……」

加蓮「やっ、やっぱり待ち受けにしても」


カシャッ

加蓮「」

P「はいツーショットゲットー待ち受け待ち受けー」ペチペチ

加蓮「ちょ、あ、ま、ってってば!」

P「……駄目?」

加蓮「だっ、駄目じゃないよ!? でも、撮るならちゃんと……撮ってよ……」

P「はいはい」


P「加蓮、近い」

加蓮「大密着。誕生日プレゼント」

P「……へいへい」

カシャッ

P「結構良い感じに撮れてるな」

加蓮「あ、ホントだ。私にも送ってよ」

P「了解了解」ペチペチ

加蓮「ふふん、皆に自慢してやろっと」

P「……俺は加蓮との二人だけの秘密にしたかったなぁ」

加蓮「……もう、そう言われたら何も言えないでしょ」

加蓮「分かったよ。誰にも言わない」

P「おう。バレたら結構マズイしな」

加蓮「……ん、そろそろ容量が」

P「容量圧迫するほど画像溜め込んでるのか?」

加蓮「約2年の思い出が詰まってるからねー」

加蓮「外部ディスクも一杯だよ」

P「お前っていちいち大事にするんだもんな……」

加蓮「そうだよ、Pさんのせいだからね」

P「良い傾向じゃないか。俺はそう思う」

P「加蓮さんや」

加蓮「何?」

P「……そろそろ、足が痺れてきたんだけどな」

加蓮「そっか、もうそんな時間なんだね」

P「ごめんな。お前との時間、全然作れなかった」

加蓮「謝らなくていいよ。仕事、それも私達の為に頑張って、こんなに遅くなっちゃったんだよね」

加蓮「だから1秒でも長く時間を作ってくれた事、本当にありがとう」

P「喜んで頂けたのなら、光栄です」

加蓮「……ね、降りる前に、もう1つだけ誕生日プレゼントが欲しいな」

P「……なんだ?」

加蓮「もう一度言って欲しいな。『この大密着はあくまで誕生日プレゼント』って」

P「……なんだそりゃ」

加蓮「……言ってよ」

P「……この大密着はあくまで誕生日プレゼント」

加蓮「うん、ありがと」

P「なぁ、どういう意味なんだこれ?」

加蓮「つまり、誕生日にしかPさんに抱きしめて貰えない、ってことなんだ」

加蓮「だからこれは1年後の約束……だよ。私、覚えてるから」

加蓮「だ、だから! また1年間、よろしくね!?」

P「……何当然の事言ってるんだよ」ギュッ

加蓮「わっ……///」

P「こっちこそ。よろしくな」

P「さ、降りてくれ」

加蓮「も、も、もう1個プレゼント!///」

P「あーもう誕生日終わっちま――」



加蓮「~~~っ……!!!」

P「か、加蓮、おま、何を……!」

P「じゃなくて! 今歯が思いっきり当たったぞ! 大丈夫か!?」

加蓮「は、初めてなんだからしょうがないでしょ……!」

P「……随分苦いファーストキスの思い出になるな」

加蓮「……だって、あの勢いに任せなきゃ、一生出来なさそうだったから……」

P「はぁ……分かったよ。やり直すか?」

加蓮「……う、ん……」

――


P「加蓮」

加蓮「ん……?」

P「もうこれ以上したらマズイ。色々と」

加蓮「あっ……え、と、ゴメン」

P「ゴホン」

P「降りてくれるか? 誕生日、終わるから」

加蓮「ん」

P「……それじゃ、加蓮」

加蓮「……うん」

P「誕生日、おめでとう」

加蓮「ありがとう、Pさん」



おわり

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