十神「安価でかませ眼鏡から脱却する」 (75)

・ダンガンロンパSS
・展開によってネタバレの可能性

希望ヶ峰学園。
全国各地の高校から『超高校級』の生徒のみが集まる超名門校。

俺達はその入学初日にして、けったいなオリエンテーションの為に体育館に集められている。

同級生の数は14名…しかし、本当にこんな奴らが俺に釣り合うだけの価値を持っているのか?
ちらほら自らの才能に関する話が聞こえるが……。


>>3かませが興味を持った人物

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378375879

霧切

霧切

……どうやら1人、その才能を明かそうとしないやつがいるらしいな。
ククッ、バカ正直な輩よりは余程期待出来るかもしれん。

十神「おい」

霧切「………何かしら?」

十神「お前もここに居るからには、超高校級の才能を持つ者なのだろう? なら──」

霧切「…どうだっていいじゃない、そんなこと」

十神「────」

霧切「じゃあね」


な、何か他の話題を……!
もしくは、他の奴に目をつけるか>>6

セレス

石丸

……この俺が声をかけてやったと言うのに、失礼なやつだな。
まぁいい、媚び諂うだけの奴らにも飽き飽きしていたところだ。

さて…小耳に挟んだところによると、あの石丸とかいう奴は超高校級の風紀委員らしい。
肩書きとしては妙だな…少々調査してやるか。

十神「おい」

石丸「む? やぁ、初めまして! 君は十神君だな?」


随分暑苦しい性格のようだな。


石丸「同級生として今後、切磋琢磨励んでいこうではないかね!」

石丸「うむ、学生の本分は一に勉強、二に勉強! そして何事も努力によって切り開けるのだよ!」

十神「>>9

①フッ、殊勝な心がけだな

②努力なんぞが必要な時点で、貴様は負けているがな

③自由発言

1

なーにいってんだこいつ

石丸「そうだろうそうだろう! うむ、是非これからも仲良くしてくれたまえよ!」

石丸「そうだ! 僕はこの学園でも風紀委員を務めさせて貰おうと思っていた。君も委員会に参加しないかね!」

十神(なんだこれは)

嫌味のつもりで言ってやったことだが、何やら好意的にとられたようだな。
フン、しかしこれが同世代の人間とのコミュニケーションというものか………。


ピンポンパンポーン

─────

その後俺達は、コロシアイ学園生活なるものに関し一通りの説明を受けた。
フン、手のこんだことをご苦労だが…問題はこんなことを本気にする奴がいるかどうかだろうな。

『この学園から出る為には、バレずに人殺しをしなければならない』

事実上監禁状態に置かれているというだけで癪だが、一体どういうつもりだというんだ。

石丸「い、いいい一体これはどういうことだと言うんだね!?」

お前は少し落ち着け。

コロシアイ学園生活の開幕からしばらく経って。


石丸「おはよう! 朝だぞ十神君、起きてきたまえ!」

十神「チッ…いつもご苦労なことだな。俺に構うなと言っているだろう…」

石丸「こういう時こそ、全員での一致団結が大切なのだ!
十神君も、内に秘めるモノは僕と同じ熱い魂であると信じている! さぁ朝食会に向かおう!」

あまりにもしつこい朝食会の誘いに、俺は断る気力も失せ毎朝なし崩しに参加させられている。
……初めこんな奴に話しかけたのが間違いだったか?


山田「石丸清多夏殿は、十神白夜殿ともあのように接すことが出来ている…流石は風紀委員といったところですかな?」

腐川「と、十神君……意外と強引に接されるのが好きなの…?」

大和田「へっ、あんなヤローにわざわざ絡む必要を感じねーがよ…」

チッ、なんだこの視線は。

大神「しかし、表面上でも不和のないことは喜ぶべきことだ」

朝日奈「うんうん、そうだよね! 最初はコロシアイなんて聞いてちょっとびっくりしちゃったけど…そんなの起きる訳ないよ! 皆ちゃんと仲良くできてるもん!」

彼奴らには俺が、馴れ合いをしているように見えているようだな…。
俺としては不快で仕方ないだけなのだが、もう少しはっきり言ってやるべきか。

>>15

①いい加減にしろ!(かませ激怒)

②全く…(かませヤレヤレ)

③自由発言


急用が出来た為悪いが、一旦中断する。
方針としては安価次第でどうにでも変わるが、当初の構想はかませが主人公のifだ。
その方針であればクロなども原作とは変わる可能性アリ。
適度に見守るがいい。

2

かませはポテンシャルだけ見れば苗霧に見劣りしないんだが性格とか感情の機微が読めない点で損してる

魔界777道具が出せなくて弥子がいなくて演技出来ない初期ネウロみたいな

面白いな

十神「まったく…俺は貴様らと馴」

苗木「だよね! 皆で信じ合ってさえいれば、良い方向に向かうに決まってるよ!」

石丸「そうだ! それに十神君は委員会に立候補する気概のある人物だぞ!
やや無愛想なのが珠に瑕だがな!」

そんなものはした覚えがないが。
……全く理解できない。何故ここまで俺に馴れ馴れしく接する?


霧切「…………」

朝日奈「ん? 霧切ちゃんどうかしたの?」

霧切「いえ、何でもないわ。ふうん……」

朝日奈「???」


セレス「やれやれ…団結したところで、ここから出られる訳でもないですのに」

桑田「総掛かりで探索しても出口は見つかんねーしなぁ…」

セレス「うふふふ。ですからやはり一番は、この生活に適応することですわ」

葉隠「リアルな話、一年ばかしここに匿ってくれると助かるんだが…」

俺はくたびれていた。
気味が悪いとすら感じる程、厚かましい連中に。
視界に入らぬものとして無視していい存在。
しかし、ただ見下しているだけではいられない得体の知れなさがあった。


それから数日。
俺達は再び体育館に呼び出されていた。

モノクマ「オマエラ、ゆとり世代だと思ってたけど…さとり世代だったっけ?」

モノクマ「何にせよボクからコロシアイのため、オマエラにプレゼント!
ジャジャーン! 動機です!」

葉隠「動悸?」

モノクマ「ハァハァ…って違うよ! オマエラに与える動機は>>20

①外の世界のDVD
②世間に秘密をバラす
③ひゃくおくえん
④自由案


十神「…ほう?」

3

モノクマ「今回は最初だし、ボーナスを出しちゃいましょう!」

モノクマ「えー、初めの殺人をした人には卒業プレゼントに100億円をあげちゃいます!!」


ざわざわ

葉隠「ひゃ、100億っつうと…俺の占いが2時間10万円だから…」

苗木「ま、待ってよ! 流石にお金の為にコロシアイをしようとなんて皆考えないよね?」

セレス「わたくしは既にギャンブルでたっぷりとお金を稼いでいますから」ニコッ

山田「見たところ、お金に困っている人はあまりいないように感じます…
かく言う僕も現時点で、冬コミ用資金は7ケタありますから!」

葉隠「そ、そそそそうだべ! でも100億ありゃあ示談金が払えんな…」


100億…モノクマとやらの用意する動機がどんなものかと一瞬期待したが、下らんな。
そんなはした金で動くものなど、程度の低さを露呈するだけだろう。
……一部、あからさまに挙動不審になっているものがいるが。

朝日奈「うん! 皆大丈夫だよね? お金の為に殺人なんて馬鹿げてるよ!」

十神「はっ……物事の見えていないやつだな。何故皆が自分と同じ思考だと考える?
どうして出会って間もない奴らを信じられる? ククッ、俺から言わせれば無理に信じようとしているだけなのだろうがな」

石丸「そのように斜に構えるのは危険だぞ! やはり団結することが」

十神「俺はしっかり、この事態に正対しているからこそ言っているがな」

不二咲「い、言い争いはやめようよぉ…」


チッ、これ以上こいつらと話していても意味がないな。
俺はこの場を後にした。


腐川「と、十神くん…」

やはり喧噪の中にいるのは性に合わん。
しかし、先ほどの話を聞いたやつらの中には一部挙動の気になる者がいたな。

腐川「ね、ねぇ十神くん…」

フン、そいつらを今から牽制してやるのも悪くないか?

腐川「十神くんっ…!」

誰だコイツは。

────というか、臭い! どういうことだ!

>>24

①相手をしてやる

②気になったやつを探りに行く(人物指定)

③自由行動

2 セレス

アルターエゴはまだ出てないし、石丸も白くなってないからどうなるか分からないな

セレスタエ、なんとかと言ったか…。
フン、暇でもあるしな、少しからかいに行ってやるか。

腐川「ちょ」

腐川「あ、あたし視界に入ってない…? 十神くん、度が合って無いの…?」

────

ヤツは食堂で茶を飲んでいるようだ。
向こうから話しかけてくるのを待つとするか。

セレス「あら十神君、自ら食堂に来るなんて珍しいですわね」

十神「お前、100億に興味があるか?」

セレス「急にどうなさったのです? 」

十神「気になっただけだ…あの話を聞いた、貴様ら庶民の反応がな」

セレス「御曹司さんとは言え、失礼ですわよ? わたくしも資産には困っておりませんもの。
100億…とは言わずとも10億は下りませんわよ?」

十神「そもそも外での資産など最早関係ないだろう? お前はここでの生活に適応するつもりなのだったな?」

セレス「…ええ、そうですわ。でしたら猶更でしょう?
そのようなお話でしたら、もっと突くと面白そうな人がいましてよ? 葉隠君とか」

十神「フン」

他に気になったやつはいたか?>>27

苗木

あの苗木とかいう奴……綺麗事ばかりで不穏だな。

十神「おい」

苗木「えっ、と、十神クン…?」

十神「なんだその顔は」

苗木「あはは…十神クンのほうから話しかけてくれると思わなくて」

苗木「ねえ十神クン、さっきは人の価値観なんてそれぞれって言ってたけど…
ボクはやっぱりコロシアイが起きるなんて思わないよ」

どこまで甘いんだ、コイツは。

十神「俺は既に、ある程度目星をつけているがな」

苗木「え、目星って…」

舞園「どういうことですか? それ」

チッ、余計なやつが入って来たな。

十神「表裏のあるやつなぞ幾らでもいる、当然のことだがな」


苗木「……どういうことだろう」

舞園「苗木君は私から見ても、表裏のない素敵な人ですよ」

苗木「え!? そ、そんな…舞園さんだって」

『ピンポンパンポーン
死体が発見されました! 一定の自由時間の後、学級裁判を行います!』

そのアナウンスを聞いたのは朝7時のこと。


被害者は【自室で死んでいる】【舞園さやか】だった。


苗木やら、センチメンタルな連中がぎゃあぎゃあと騒いでいたが、俺は関わり合いにならないようにしていた。
その後俺達は三度体育館に集められている。


モノクマ「それじゃ、これから学級裁判の説明を行います!」

学級裁判…殺人を犯したクロを指摘できれば卒業を阻止。
間違ったクロを選んでしまえば俺達が処刑される。

……ゲームじみて来たじゃないか。こういうことならば思っていたよりは楽しめそうだ。

説明の途中、【超高校級のギャルだとかいうのがモノクマに反逆し殺された】が気には留めなかった。
こういう愚かな連中がさっさと消えてくれるならばむしろ有難い。


葉隠「だ、出してくれぇぇええ! 俺が何をしたっていうんだって…」

セレス「……適応出来ぬ者から脱落していくと、最初に言いましたのに」

大和田「ざっけんじゃねえ! 何で人が死んでるっつうのに落ち着いてやがんだ…」


山田「な、苗木誠殿…」

不二咲「い、今は、グスッ、そっとしておいてあげようよぉ…ううっ」

まずは現場を捜査するべきだろう。
ここが荒らされたのではどうにもならん。
俺はいち早く体育館を離脱すると、殺された舞園の部屋へ行った。


捜査開始前にモノクマから配られた資料──ザ・モノクマファイル1によると死因は【刺殺】。

なるほど、確かに遺体の腹部には刺傷があるようだ。
【遺体はベッドの上】に横たわっている。

今のところは実にシンプルだな。
何かこの殺人に関して気になる、調べたいことはあるか? >>32
なければ人物指定で証言でも吐かせるか。

不審な点がないか室内を調べる

(スカートの中を調べる)

この室内に何かしらの手がかりがあるのは間違いないな。
部屋自体は片付いていて──他の部屋も同様だろうが、大した置物がない。

不審な点と言えば、遺体の傍らにある【凶器と思われる包丁】──血がついているな。
仕組まれたミスリードでもなければ、まず間違いなくこれが凶器だろう。

そして…ん? ベッドの上、舞園は刺殺──それにしては【シーツが綺麗】なように見えるな。
尤も遺体をどかせば多少の血痕はあるだろうが、不審と言えるようには思えるな。

あとは───

まだこの部屋には誰も来ていない。

念のためスカートの中でも調べておくか。



ガチャ。



十神「」ビックゥゥゥゥウ!!

苗木「」

大和田「」

大神「」


十神「遺体を調べていただけだ」

大和田「いや、お前…」

十神「ヤツの衣服には異常がある。調べてやれ苗木」

苗木「え」

十神「何度も言わせるな!!」

苗木「う、うん……」

愚民共の癖に、利権階級の思惑を邪推するとは不届き者としか言えん!
こんな奴らがいるからクロを取り逃がすんだろうな。


苗木「ってこれは…!」

大和田「おい、マジで何かあったのか!?」

苗木「鍵だ……」

大神「鍵、だと? 我に貸してみよ」


大神「……これは確かに、この部屋の鍵のようだ」ガチャガチャ


【○大神の証言】
舞園のスカートの中にあった鍵は、舞園の部屋のものである


苗木「待ってよ! それはおかしいよ!」

十神「おかしい? …何故だ?」


苗木「だってボク達は朝、舞園さんが起きてこないのを確認して…」

苗木「ドアを叩いてもインターホンを鳴らしても出て来なかったから、モノクマに頼んで鍵を開けて貰ったんだよ!?」

十神「つまり、どういうことだ? 勿体つけずに話せ…」


霧切「遺体の発見時、舞園さんの部屋には鍵がかかっていた
でも──この部屋の鍵は舞園さんが持っていた」

大神「つまり…密室殺人ということか!」


【○苗木の証言】
舞園の遺体発見時、舞園の部屋には鍵がかかっていた

大和田「クソッ、どういうことだ? 頭がとんがり…こんがらがりやがる」

冷静に考えれば、完全な密室で人が殺されるなど有り得ない。
いくつか穴があるように思うが……。

大神「……シャワールームなどに不審な点は見当たらなかったな」

……分からないことは多いが、ここにいても最早進展は無さそうだ。

>>38にでも行くか。(人物or場所指定)

厨房

俺は厨房に移動した。決してつまみ食いなどの為ではない。

……やはりな。包丁が一本持ち出されている。

問題は、誰がいつ持ち出したかだ。
誰かこれについて証言を出せる者──。

朝日奈「や、やっぱり気になるよね…その包丁…」

十神「何か知っているのか?」

朝日奈「私、昨晩はなんだか1人でいるのが怖くて…さくらちゃんとずっと厨房にいたんだ」

十神「さくらちゃん?」

朝日奈「さくらちゃんはさくらちゃんだよ! 大神さくらちゃん!」

は?

朝日奈「そ、それで…私が昨日最初に見たときは、包丁は揃ってたんだ」

十神「つまり、包丁を持ち出した者の候補が分かるということだな? 誰だ?」

朝日奈「………夜、厨房に出入りしたのは私達と舞園ちゃんだけなんだよ」


【○朝日奈の証言】
凶器の包丁を持ち出せたのは朝日奈、大神、舞園だけ


十神「その後、お前はどうしたんだ?」

朝日奈「舞園ちゃんが来てすぐぐらいに夜時間のアナウンスが流れて…食堂にいられなくなっちゃうから解散したんだ」

キーンコーンカーンコーン

モノクマ「うぷぷぷぷ、オマエラ捜査は十分進みましたか?」

モノクマ「そろそろ飽きちゃってる人もいるでしょう、学級裁判に移りたいと思います!」


そのアナウンスによって俺達は捜査を打ち切られ、エレベーターへと集められた。
……証拠は中々に集まった。フン、どれだけ楽しめるゲームなのか見定めさせて貰おうか。


モノクマ「うぷぷぷぷ…さてさて、学級裁判は十神クンがかませになるか、脱却できるかの特に重要なターニングポイントです!」

モノクマ「主人公みたいな主人公キャラにしちゃうも良し、かませ眼鏡に育てるも良し。安価によってはもっとエクストリームな十神クンになっちゃうかも?」

モノクマ「ちなみに今のところ、かませ度は低めとなっているようですな!
安価のおかげか、精神状態は比較的よろしいようで…ツマンナイね!」

モノクマ「まぁ、これからなんでね。生暖かい目で十神クンを見守ってやってクダサイな!」

スレタイ通りかませ脱却したいな

犯人は学級裁判の内容如何で変わるの?
それとももう決まってる?

<学級裁判、開廷>


石丸「断言しよう! 殺されたのは【舞園さやか】君だ!」

葉隠「そんなん、分かってんべ…」

桑田「舞園ちゃん…【狙ってた】のによ…」

山田「えー、遺体発見現場は【舞園さやか殿の部屋】でしたな…?」

腐川「そ、そんな当たり前のことより、凶器の話でもしなさいよ…」

葉隠「【模擬刀の先制攻撃】だべ!」

石丸「どういうことだね!?」

………………………>>44何か気になったことはあるか。
これぐらいならわざわざ俺が口を出す必要があるとも思えないが。


>>42
基本的に決めている。ただしかませがかませ過ぎれば真相に辿り着かないかもしれん。
犯人の決定は、事件が起こるまでの安価の影響が大きい。
何気ない安価でクロ候補から消えたり、といった感じだ。

【模擬刀の先制攻撃】

一応突っ込んでおこう

【模擬刀の先制攻撃】

それは違うぞ(メガネクイッ

十神「下らな過ぎる。凶器は遺体の傍らにあった包丁だ
厨房から一本消えていることも確認している、議論を続けろ」

霧切「……傷跡も刃と大凡一致していたわ」

不二咲「そ、そんなところまで…」

苗木「というか待ってよ! どうして葉隠クンは舞園さんとボクで護身用に模擬刀を持ちだしたことを知ってるの!?」

葉隠「え……い、いや知らん! し、しし知らんって!
俺が人殺しなんてする訳ねーって! 信じてくれぇ~~!」

セレス「確か…葉隠君は、モノクマから動機の話を持ち出されたとき何やら呟いていましたわね?」


セレス「100億があれば、示談金が払えるなどと…」


葉隠「あ、あああ有り得ねえ! 確かに俺はヤーさんと問題起こしてっけど…
殺しなんてしてねーって! そ、そうだ! 俺の占いは3割当たる! 葉隠康比呂は殺しをしてねーべ!!」

大和田「7割でしてる、ってことなのか…?」


チッ、このマヌケのせいで議論が散らかっているな…。
葉隠が怪しいならばコイツに突っ込み、そうでなければ議論の方向を変えるがどう思う>>46

方向を変える。

十神「下らんから話を進めていいか」

葉隠「それに賛成だべ!」

チッ…いちいち癪にさわるやつだな。
まぁ構うの面倒だ。

【○朝日奈の証言】

十神「凶器についてだが……包丁を厨房から持ち出せたものは限られている、そうだな朝日奈?」

朝日奈「うん。私は昨晩ずっと食堂に居て…最初見たとき、包丁は揃ってたんだ」

大神「…我も共にいた。夜時間のアナウンスがなる頃、舞園が厨房に入っていったな」

朝日奈「あんまりお話は出来なかったんだけど…なんか様子は変だった
包丁を持ち出したのは舞園ちゃんで間違いないと思う」

桑田「そんなこと言ってお前ら二人で口裏合わせてんじゃ…」

セレス「共犯者にメリットが皆無な以上、一応は信用にたる情報ではありませんこと?」

山田「し、しかし…殺された舞園さやか殿が包丁を持ち出した? いや、一体何のために…?」

苗木「……ちょっといいかな、ボクも気になることがあって」

不二咲「苗木くん…」


苗木「………ボク達が朝、舞園さんの部屋に入ろうとしたときは鍵がかかっていたよね」

苗木「結局モノクマに外して貰って入ることが出来たけど……後で調べたら、鍵は舞園さんのポケットの中から出てきたんだ」

苗木「部屋には鍵がかかっていて、鍵は部屋の中にあった…つまりこれって密室だったってことだよね!?」


セレス「あら……ふむ。確かに単純に考えれば、まるで密室殺人ですわね」

葉隠「あ、有り得ねえべ! そんなオカルト信じねーぞ!」

腐川「み、密室殺人はオカルトじゃないわよ…」

桑田「なんかヤバくね? もしかしてこれさ、誰にも舞園ちゃんを殺せない…?」

石丸「僕からも証言しよう! モノクマに頼み舞園君の部屋を開けて貰った後は、すぐに体育館に呼び出され誰も遺体になど触れることは出来なかったはずだッ…!」

【○石丸の証言】
最初の遺体発見時、誰も舞園の身辺に触れていない

山田「ピーンと来ました…僕の灰色の脳細胞にね」

大和田「オイ、分かったのか? 犯人が…」

桑田「だ、誰なんだ!? 舞園ちゃんを殺したのは…」


山田「舞園さやか殿が厨房から凶器を持ち出した。そして密室の殺人現場……そこから紡ぎだされる答えは1つしかありません」

山田「舞園さやか殿は【自殺】したのです……」


苗木「そんなっ…! 一体どうしてっ…!」

朝日奈「ありえないよ! 舞園ちゃんが…自分で死んじゃうなんて…」

山田「だってそうとしか考えられないでしょう! 不肖山田…僭越ながらこの推理には自信がありますが反論ありますかな?」

セレス「…まぁ、全く考えられない訳でもありませんわね。大方この空間に適応する自信がなく絶望してしまったというところでしょうが」

葉隠「ありえそうだべ…俺犯人説なんかよりよっぽどありえそうだべ!」



ここで中断する。再開は正確には伝えられないが、23時頃を考えている。
山田の説への反論や、仮説などがあれば>>50以降で置いてくれたものに対応しよう。
個人的に展開は安価次第というのが好みだが、安価頻度やその他について意見があればそれも頼む。

舞園さんが発見された部屋は確かに舞園さんの部屋だったのかな?
部屋の入れ替えトリックは使われていない?

ここで【自殺】したならば大量の血が流れたはずだが【シーツが綺麗】過ぎる、少なくともここで【自殺】したというのとは矛盾している

【シーツがきれい】だから殺人現場はここじゃないって推論から【自殺】を否定できるかな?
見つけた証拠とかレスの最後にまとめてくれるとありがたい
基本は発言中の【】を否定していけばいいんだよな?

山田「僕の完璧な推理に誰も反論でき」

それは違うぞ(眼鏡外し

山田「早ッ!!」


十神「この程度のこと、俺に説明させるな。現場のシーツは見たな? 誰か代わりにやれ」

苗木「……【シーツが綺麗】、そうか! ベッドの上で舞園さんが自殺したなら、もっと大量の血が染み込んでるはずなんだ!」

セレス「確かにお上品すぎますわね。アイドルだからでしょうか?」

葉隠「アイドルってどんなオカルトなんだべ……」

山田「アイドルはトイレにも行かないらしいですぞ! もっとも僕は2次元のソレにしか興味ありませんがね!」


桑田「でもよ…自殺じゃねーってことはさ……結局誰かが殺したってことだよな?」

大和田「…そうだ、それだと問題がありやがる! あそこは密室だったって話じゃねえか!」

密室…本当にそうだったのか?
少なくとも【○石丸の証言】が正しければ、死体発見時から俺が捜査に踏み入るまであの部屋での工作は不可能だったはずだ。


>>50
部屋の入れ替えが行われているなら、苗木が何かしら申し立てをしているだろうな。

>>52
【】は分かりやすいウィークポイントだが、話が進まない内はそこだけで犯人を特定するのは難しい。
発言や状況などから自力で推理を打ち立て、それが良いものであればボーナス点として大幅にかませ度が減るといったところか。

セレス「こんなトリックを読んだことがありますわ
───犯人は殺人後密室を構築し、その密室内に息を潜めているのです
つまり……モノクマに密室が破られるまで犯人は部屋の内部におり、その後何食わぬ顔で合流したということは考えられませんか?」

葉隠「そ、それだったら少なくとも俺は犯人じゃねーべ!
俺は石丸っちに起こされたんだ! あの部屋にはいなかったべ!」

大神「……我らもあの場には立ち会っていたな」

不二咲「そうだねぇ…あの朝会ってた人達だったらそのトリックは使えないよ」

……なんだ、この流れは…………。

大和田「っつうか十神よぉ…お前、捜査開始の後真っ先に舞薗の部屋に行ったよな?
そんで妙な真似してるように見えたが……証拠でも隠滅してたんじゃねえだろうなぁ!?」

桑田「オイコラ! 舞園ちゃんに妙なことって、何してたんだてめえ!?」

葉隠「確かに、十神っちは朝見かけなかったような気がすんべ…」

俺が疑われているだと、どういうことだ説明しろ>>55
(俺より怪しい者や、話を聞くべき人物はいるか?)

舞園部屋に行ったひとならモノクマが鍵を開けた後でもポケットに鍵を突っ込める

……そうか、分かったぞ!

十神「ククク……まぁ俺の話を聞け。凡人の貴様らでは辿り着かぬ推理だが」

十神「舞園の部屋に入った人物なら、あとからポケットに鍵を入れるのは容易だろう?」

十神「鍵なんぞは殺人時に奪えば良いのだからな」


山田「なるほど……確かに筋が通っておりますが、確か石丸清多夏殿の証言によると朝にそのような行為は見られなかった…」

石丸「それについては断言しよう! 風紀委員として部屋は最後に出たし、誰もあの時点では舞園君の近くには寄らなかった!
緊急アナウンスでそれどころではなくなったからな!」

桑田「成程成程……んでよー、確か」

大和田「十神…テメーは舞園のカラダに触れ回ってたよなぁ!?」


ぐっ……! 推理はいいはずなのにバカ共のせいで俺の立場が危ういだと!

腐川「あ、あの……」

余計なことしか言わん愚民共が…! しかもこの期に及んであの目障りな悪臭女が何かを言おうとしている。

>>57
①発言を許可する
②それより俺が発言することが重要だ


発言も指定できるなら
鍵を確かめたのはさくらちゃんでそのときに本物の鍵とすりかえることが可能

十神「黙れ!」

腐川「」

十神「俺の崇高な話を聞かせてやる…喚きたてるしか能のない奴らは黙っていろ」


十神「あの時俺と部屋に居たのは苗木、大神、大和田…」

十神「そして俺が苗木に命じ、舞園のポケットから鍵を出させた」

十神「その後大神がそれを受け取り、確かにそれが舞園の部屋の鍵だと確かめた…ここまではいいな?」

十神「この時点で、可能性は2つに絞られる」


十神「苗木があの時鍵の存在をでっち上げたか───大神が苗木から受け取った鍵を、本物のそれとすり替えたか、だ」

大和田「ま、待ちやがれ! 一番怪しいのはテメーだろうが、何棚に上げてんだゴラァ!」

十神「プランクトンは少し黙っていろ」

十神「そして俺から言わせればな…こんな2択、答えはもう出ているようなものだ」

十神「今回のクロ───それは大神、貴様だ」

大神「………………」

朝日奈「ちょ、ちょっと! どういうことなの!? 全然わかんないよ……!」

十神「舞園は明らかに部屋の外で殺されている」

十神「そして凶器はあの包丁しか有り得ん…となれば、舞園が食堂から自室に戻るまでに奪って殺したか、そもそもアレは舞園以外の犯人が持ちだしたものだったのか」

十神「どちらも大神…お前の仕業だとすれば説明がつくんだよ
お前が包丁を持ち出した、というのでも良いし───1人食堂から立ち去る舞園の後をつけ殺した、でも構わん」

十神「ここに苗木が絡むのは不自然だ。ククッ、アイツなら凶器を奪おうとして怪我を負っていておかしくない…などという補足も出来るがな」

十神「どうだ? 以上より導き出されるクロは1人に絞られる……アッサリし過ぎていたな」


大神「………お主、自分への疑念はどう晴らすつもりだ?」

大和田「そ、そうだ! 結局今のはてめーの推論であって一番怪しいのはてめーだろ!?」

朝日奈「そうだよ…さくらちゃんがそんなこと、するはずないよ…」

なんかカマセ十神に向かってる気しかしない

十神「黙れ黙れ! 貴様らが…本当にそう思うのだとしたら俺に投票すればいい!
ハッ…まさか過半数が道理も分からん救えぬバカじゃないだろうな?」

十神「この俺が、舞園が包丁を持ち出したのを見計らって奪って殺した?」

十神「ありえないんだよ! 第一俺は個人資産だけで400億───」

石丸「と、十神君! 少々落ち着きたまえ!」

十神「落ち着け、だと? よくもこの期に及んでそんな台詞が吐けるな
自分か真犯人、どちらがクロになるかのゲームで何を落ち着くんだ?」

十神「……いいな? 投票タイムだ。頭を使って考えろよ、どちらが正しいか…」

葉隠「わ、わっかんねええ! どっちが本当のクロなんか?」

朝日奈「あ、ありえないよ…わ、私は……さくらちゃんを信じるよ…!」

腐川「あ、あのっ!」

十神「グズに発言権は与えない、3度目はないぞ」

霧切「ちょっと」


霧切「───いいかしら、腐川さんから言いたいことがあるみたいなのよ」

石丸「む、なんだね! 重要な証言ならば歓迎だが…」

桑田「大事なことなら早く言えって!」

不二咲「し、仕方ないよぉ…十神君の独壇場だったから…」


腐川「うっ…み、皆があたしに注目してる……ううっ」

葉隠「お、おい。これ以上待たせっとまた怒られんべ…」

腐川「と、十神くんっ!」

腐川「───は、出てないのよ…き、昨日夕食をとって自室に戻ってから、ずっと、部屋を……」

桑田「はぁ?」

腐川「あたし、十神くんのことが心配で、ずっと見てて……」

腐川「ず、ずっと見てたのよ! だからま、間違いないわ…」


山田「それっていわゆるヤンデレ───」

桑田「おいデブ、今はふざけるとこじゃねえって…」


十神「ハッ───! ……つまらんが、これで決定的になったな」

十神「……それともどうだ? 次は苗木にでも罪を被せるか?」


大神「…………もうよい」


大神「我が、舞園を殺したのだ────」

ほらまだ腐川さんが何かいいたそうだし挽回の余地はあるる

モノクマ「投票の結果、大神さくらさんがクロに決まりました!」



朝日奈「ねえ…どういうことなの? わ、私分からないよ…どうして…」

大神「………………」


大神「これを免罪符とするつもり等はない、だが奴らのやり口は知らしめる必要がある
……だから、自供をさせてくれ」

大神「…………我は道場の者を人質にとられ、内通者となるよう迫られた
彼らを助けたくば、最初の殺人を犯せと───」

大神「我は……敗れたのだ、日を負うごとに酷くなるモノクマの脅しに」

大神「………正直に言おう、舞園が包丁を持ち出しているのに気付いたとき、我はこう思った
彼女は殺人を犯そうとしている。そんな彼女を相手にならば、我がクロになっても構わぬのではないかと思ってしまった───!」

モノクマ「うぷぷぷぷ…ホントにそれだけなの? 100億円っすよ100億円!
不治の病の想い人も、助けられちゃったりして……」

大神「……違う! 我はとうに許されぬ存在であるのは心得ている
されど───彼が為の殺人など、彼が我であれば喜ぼうはずがない!」

霧切「……それは道場のお弟子さん達も、同じだったでしょうね」

大神「…………」

霧切「……追い打ちをかけるつもりはないわ。でも…貴女がそれを言えるのなら、伝えておきたかった」


朝日奈「ひどいよモノクマっ……! こんなの…こんなのって……!」

モノクマ「あー、ちょいとお待たせしちゃってるんでそろそろいっすか?
ミナサンお待ちかねの、オシオキターーイム!」



大神「我は敗れた…表面の強さというものに、囚われていたのかもしれぬ」

大神「されど、お主達は────」


オオガミさんがクロにきまりました。
おしおきをかいしします。

趣味の悪い殺人ショー……大神の処刑は終わった。
残った者は泣き崩れるやら、無駄に怒りを露わにするやら……。
そんな中、俺には確かな手応えがあった。

───オモシロイじゃないか。

己の手でクロを暴く。
こんなスリルのあるゲームはそうそう体験できるものではない。

ククク……稚拙な黒幕に管理されるのは癪だが、存分に楽しませて貰おうじゃないか。


霧切「ちょっと」

……なんだ。

霧切「貴方の推理は確かに見事なものだったわ──私の口出しが必要ないくらいにね」

随分偉そうな口を利くじゃないか。
今回犯人を暴いたのは間違いなく俺の功績だというに。

霧切「でも…その調子だといずれ足元を掬われる。心を蔑ろにしているようではね」

何が言いたい? 貴様……むしろ下らぬ感情論に流されていれば、俺が投票されていてもおかしくなかったはずだが?

霧切「そういうことじゃないの……でも気を付けて
貴方はとても危ういわ。これから心強い味方にも……黒幕の駒にも、成り得るかもしれないから」

第一章 カマセル 完

SCORE:

推理:優

人望:可

かませランク:D

生き残り人数 12人


周りからのお言葉:

腐川「と、十神君…全然相手してくれない……ううっ」

葉隠「何かよく分からんけども…頼りになるっぽいべ?
お金も持ってるし、お近づきになりたいもんだべ」

石丸「十神君は、誤解されやすいところもある…が! 根は好青年だと信じている!
お互いの良くないところを直し合うような、そんな友達になれることを…願っている」

大和田「いけすかねえヤローだぜ…こんな事態を楽しむなんてよ、普通の神経じゃねえ」

セレス「敵に回すと厄介そうな方ですわね
あの自信に見合うだけの実力はある、というところでしょうか」

山田「むむむ……はっきり言って直接関わるのは御免被りたいですが…
能力に関しては伊達ではありませんな、ハイ」

朝日奈「ごめん…私にはちょっと気持ちの整理が必要だよ」

桑田「間違ったことはあんま言ってねえのかもしんねーけどよ
ぶっちゃけ態度わりーっつうか…あんなんじゃ誰でも反発するっての」

不二咲「こ、怖いけど…すごい人だなぁって
でもぉ、人を寄せ付けないでいて、寂しくないのかなぁ…」

苗木「……事件を解いてくれたことには感謝しなくちゃならない
だけど………なんて言うのかな、上手く言い表せない
1つ言えるのは、ボク達全員は味方同士だ、ってことだよ」

霧切「……願わくば、彼が味方になってくれることを」



ここで中断だ、長く付き合ってくれたことに感謝する…。
最初の出題だったがすんなり解かれてしまったな。まぁ、トリックがメインのSSではないのだが。
絶対に解くことが出来て、インパクトのある事件というのは難しいのだがまた調整してみようと思う。
意見、質問は随時受け付けている。

おつ
難しいときは苗木君と霧切さんに任せちゃえばいい気もする

>>70

それ完全にカマセさんじゃん……

終盤の独壇場は格好良かったです。
クロが観念していないのに過半数がクロに入れるだろうとさっさと投票を強行する辺りも十神らしいww


実に十神らしくて実にかませらしい

"かませ"じゃなければ、他がどうなろうが構わないってところか

かませ回避ならまず偽装を辞めることかね

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