半沢「やられたらやり返す……倍返しだ!」 (18)

黛「先生、お客様です」

古美門「どうせまた貧乏人だろ? 貧乏人は私のような一流……」

黛「国税局の方です」

古美門「え」

黒崎「あら、あなたが古美門先生? ちょっと調べて欲しい男がいるの。いいかしら?」

古美門「服部さん、お帰りです」

黛「ちょっと!」

古美門「君が連れてくる依頼人は本当にろくなのがいないな。私はガキと老人とオカマが大嫌いなんだ」

黒崎「古美門先生、私は国税局の人間なのよ? あなたは所詮ただの弁護士。しかも法外なお金をもらってるらしいわね。調べればあらがでてきそうだけど」

古美門「なにを言っているんですか。私は脱税など……」

黒崎「分かったわ。じゃあ話は終わりよ。帰って徹底的に調べますからね。ご機嫌よう」

古美門「ちょ、ちょっと待って下さい」

黒崎「あら、何か不都合でもあるのかしら?」

古美門「ふ、不都合などないですよ。ただ私は目の前の依頼人を見捨てることなどできないんです」

黛 ジトー

黒崎「じゃあ、決まりね。調べて欲しい男がいるのよ」

黛「調べる……誰をですか?」

黒崎「半沢直樹……銀行員よ!」

古美門「銀行員?」

黒崎「そ。東京中央銀行営業第二部半沢直樹」

黛「東京中央銀行って日本一の銀行じゃないですか!?」

黒崎「子娘がうるさいわね。あなたは黙ってなさい」

古美門「それで報酬の方は?」

黒崎「……」スリスリスリ

黒崎「5000千万よ!」パンッ

古美門「よし黛君、早速準備しよう!」

黛「ちょ、ちょっと待って下さいよ。いくら国税局の人でもそんなに……」

黒崎「いいのよ。そんなことよりもしあなた失敗したら……」

黒崎「金玉潰すわよ」

古美門「(最悪の依頼人だ……)」

~東京中央銀行本社前~



黛「先生、銀行員の調査なんかしたことあるんですか?」

古美門「ない」

黛「本当に大丈夫なんですか?」

古美門「簡単だ。机に座って金の計算ばかりしているような連中に私が遅れをとるはずがない。そんなことより黛君、もっとスカートを短くしたまえ」

黛「ま、まさか……」

古美門「銀行員などほとんどが経済学部の大学に入って女のケツばかり追いかけてきた連中ばかりだ。ハニートラップを仕掛ければ一発で引っかかる」

黛「わ、わかりましたよ……」

古美門「でもがに股だからなあ~」

黛「うるさい!」バシッ

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