シン「魔法少女?」まどか「クリミナルガールズ?」 (131)

『アヒャハハハハハ!』『アーッハッハッハッハッ!』

声……?……腹立つ笑い声ね……

「っ……うう……」

身体中が痛い……何が起きたのよ……え……?なに……これ……みんな……?サコ…ユコ…アリス…トモエ…ラン…キサラギ…教…………官………?

「あ……ああ……」

みんな……死んで……る?嘘……嘘嘘嘘…

「……っう……」

!声……まだっ……

「あんた……大丈夫!?すぐに治すわっ!ヒール!!」

身体の痛みなんて気にせずに駆け寄って、私が使える唯一の回復魔法を、生き残ったこの子と自分に使う。

「っ……私は、もう大丈夫……それより、他の人は……?」

まだ回復仕切れてないのか、ちょっと苦しそうな声を出しながら立ち上がって聞いてくる
私は、その問いに首を振って答える。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1338733079(SS-Wikiでのこのスレの編集者を募集中!)

「っ……そう……ですか……」

「……ねえ……確かあんた、時間を巻き戻せるのよね……」

「……ええ、私だけしか戻れませんが……」

「私が言いたい事、わかってるわね……?」

「……ごめんなさい……」

「あんたは謝らななくて良いわよ……こっちこそ、あんたの力になれなくてゴメン」

「……いえ……」

「あ、あと、次はもうちょっと素直に表情出しなさいよ?あんたは美少女なんだから、勿体無い」
今の私、ちゃんと笑顔になってるわよね?

「………考えておきます」

そう言って、彼女は消えた、時を遡り、ただ一人の親友を救うため、交わした約束を忘れないため…………なんてね、たまにはカッコつけても良いわよね?

「さてと!私は弔い合戦といきますか!!」

無理矢理元気な声を出して魔翌力の残量を確認する………ちっ…厳しいわね……。

「ま…いつもこんなものね……」

そう言って、まだ少し痛む身体を動かして駆ける。
私の大切な仲間を殺し
私の好きな人を殺し
私達の住む街を破壊する
あのうるさい魔女を倒すために……………

「ん……んん……?」

夢……?夢オチ……?良かった……

「ふあ…くしゅん!……あー…」

くしゃみをして瞼を擦りながら周りを見渡すと、資料を並べた本棚、見慣れたノートパソコンと作業机があった。
また書きながら寝ちゃってたのか……いくら春だからって、掛け布団も無しに寝たら寒いわね…。

「くしゅん!」

あ、鼻水が垂れてきた……ティッシュは……あった
んー?妙に体がだるいわね……まさか……風邪?立ち上がるの面倒ね…。

「………はあ………」

38.4度……完全に風邪ね。仕方ない、風邪薬飲んで休むかー。

「……あれ…?無い…?」

百均で買った薬箱代わりの箱の中に風邪薬が無い……なんで…?あ……この前キサラギが来た時に、風邪気味だって言ってたから残ってたの全部あげたわね……。

「……病院行くか……」

コンビニで風邪薬買っても良いけど、万が一を考えて、病院に行きましょうか…。

そんな決心しても、体がだるいのに着替えて行かなきゃならないのは面倒ね……あー…メイクも軽くしないと……。


「さて、と。あとは……」

メイクもした、着替えもした、後は、鞄に物があるかチェック。
財布、携帯、保険証、メモ帳とペン、原付と家の鍵、それに…護身具のカード、これで良し。

「それじゃあ、行ってきます」
誰もいないけど、ね。

私、シンこと、初来慎(29)は独り身である。

約十年前に事故か何かで死んでしまい、未来に罪を犯す悪い子だからって地獄送られて、ヨミガエリという同じ犯罪者予備軍な六人の仲間と、二人の指導教官で、いくつかある試練を乗り越えて良い子になれば、現世に生き返れるという物を受けさせられた。

途中で更に一人加え、あと、片方の教官が私を含めた全員とフラグを建設しながらもなんとか乗り越えれた。

でも、途中で仲間になった子がヨミガエリをまとめるシステムに殺されそうになったから、そのシステムを壊して。
あと、ついでによくわからない裏ボスっぽい奴も倒して仲間と皆で現世に戻って来た。

その後、なんだかんだあって私達とフラグを建ててた教官は、途中で仲間になったヒメカミって子と結婚、幸せそうな年賀ハガキが今年も来てた。羨ましい。


他のみんなも、それぞれに教官への気持ちに折り合いをつけて、新しい恋を始めたり、探したりしているらしい
中には、結婚してる奴もいる。
ただ、私だけは……いまだに教官の事を吹っ切れていない。

あと、地獄から帰ってきた時に何故か、私達がヨミガエリの時に使っていた武器はそれぞれの家に置かれていた。

突然現れたものだから、殆どの家族は大慌て。

しかも、捨てても戻ってきてしまうから、処分に困っていた

結果、一緒に帰ってきて、いつの間にか生活指導になってたもう一人の教官、ミウ教官が自分から預かると言って、預ける事に…でも、私だけは預けずに護身用として持ち歩いている。

「ふぅ…」

受付を終わらせ、溜め息を吐いて椅子に座る。

「初来さーん、診察室へどうぞー」

「はやっ…」

流石受付時間ギリギリの夕方、異常に早いわね

「よーっす、元気か?」

「元気だったら診察に来ないわよ」

「はははっ、そりゃそーだな」

この馬鹿っぽい喋り方の医者は片木左子。ヨミガエリの仲間の一人

「じゃ、さっさと診察するぞ?シンも早く休みたいだろ?」

馬鹿みたいな喋り方だけど、医者になれるだけの頭は有る。

元は双子の妹から構ってもらう為におバカキャラを演じてたのが、癖になって抜けなくなったそうだ。
あれ?これだけ聞くとこいつ馬鹿じゃね?

「む、今サコの事馬鹿にしたろ」

「は?いきなり何言ってんのよ」

正直に答えると怒られそうなので、しらばっくれてみると、じーっと私の顔を見てきた。よせやい、照れるわよ

「………む〜……馬鹿にされた気がしたんだけどなぁ……」

ふぅ…簡単に誤魔化されてくれたわね……

「お大事に〜」

サコと話してたら思ったより時間食ったわね…まだ薬局開いてるかしら…?

「……?あれ?」

ここどこよ?薬局行こうと思っただけなのに……お菓子だらけで胸焼けしそうなおかしな場所に出たわ…お菓子だけに。

「………さむっ」

マズイ……かなりテンパってる…寒いダジャレを思い付く位に……

「とりあえず、出口を探さないと……」

薬局が閉まっちゃうわね……

「………長い……」

風邪引きに長時間歩かせないでよね、疲れるじゃない。

そんな事を考えてたら、いきなり後ろから衝撃を受けて前に倒れる。

「いったぁ…なんなのよ……まったく…」

そう言いながら起き上がるとハエみたいな不思議生物がこっちを見てた。

「………何こいつ」

予測不能な事態にうっかり考えてたら不思議生物が体当たりしてきた。

「かっ…こいつっ……」

誇らしげに私のお腹にのし掛かるハエを掴んで投げ捨てる。

「はぁ…はぁ…」

ハエが体勢を立て直す間に私も立ち上がって鞄からカードを取り出す

『!』

また体当たりをしようと近付いてくる。三回目は許さないわよ

「OPR・フリーズ!!」

私が魔法の名前を唱えながら数枚のカード投げれば、自動でハエを取り囲み、強力な冷気を浴びせてハエを凍らせる

「よしっ!あとは…シャドウボール!!」

魔法が効いた事を確認すれば別の魔法の名前を唱えると、取り囲んでたままのカードから黒い魔翌力の塊が何度も放出され、ハエを撃ち抜けば、ハエが光の粒子になって消えていく

「消えた?いや、倒したのかしら?」

とりあえず回復してから考えよう……体当たりされた所が痛いわ……

さっきのハエと戦ってから、ここは安全な場所じゃないと理解して、私は警戒しながら進んでいた。

「うーん……これは……」

そして、見付けたドアを少しだけ開けて中を覗けば、さっきのハエ結構な数がいた。しかも今度は同じ顔のナースまで……

「流石にマズイわね……別の道に行きましょうか……」

私の魔法は、単体を攻撃するのは得意だけど……集団は苦手なのよね……ボス戦向きってやつ。

とりあえず、来た道を戻りながらメモ帳に地図を書いて、別の道が無いのかを探しみるけど…

「……見付けた脇道はことごとく行き止まりばっかりね…」

あそこを突破しなきゃいけないのかしら……かなりキツイわね……

「……………………」

そういえば、あのハエもどきは何なの?……クリミナル……?でも、あれってヨミガエリの試練用に作られた物じゃないのかしら…

「それに、ここも変よね…」

見渡す限りお菓子だらけ……ここを作った奴はお菓子が大好きって事以外わからないわよ……

「そこのあなたっ!」

うーん…えっ?

「あなたよ、緑の髪のあなた」

上から…?うわ…縛られて吊るされてるパンツが見えそうで見えないナリィ…

「助けてもらえる?刃物か何かでリボンを切ってくれればほどけると思うのだけど…」

「えっ?あっ…ああ……そうね……わかったわ……」

うっかりうっかり、あんまりエロ過ぎてボーッとしすぎちゃったゾ☆

「えーっと……あー……」

やっべ…鞄の中に切れそうな物無いわ…

「……早くしてもらえない?」

「あー…もう!仕方ないわね!!えいっ!」

仕方ないからカードに魔翌力を込めてリボンに投げてみるかー
あ、思ったより簡単に切れたわね

「っ…ありがとう、助かったわ」

「気にしなくても良いわよ、あのままじゃハエみたいなのやナースみたいなのに襲われてたしね」

実際体当たりされたらわかる、こんな細い子だったら、あれに体当たりされたら間違いなく折れる、骨が。

「ごめんなさい、私は急いでいるからこれで。お気をつけて、初来さん」

「えっ…?」

名前……教えてな…えっ服が変わった?

「また会いましょう」

「待っ…」

言いきる前に不思議な美少女は消えてしまった

「て!って……いない……」
訳がわからないわね……まさか私……2次元に迷い混んじゃった?

「んな訳ないわよね…」

という事は、魔法?でも、ヨミガエリは私達が壊したし…

「訳がわからないわ…」

とりあえず、出口を探しましょうか……

不思議美少女の消失から、暫く歩いてみても出口らしき物は見当たらなかった。

「仕方ない……頑張らないと……」

先ほどのドアの前で自分に言い聞かせるように呟いて、またドアを少し開けて中を覗いてみる

「………あれ?」

さっきはあんなにいた変なのがいなくなってる…さっきの子が倒したのかしら…

「ホント、訳がわからない事ばかりね…」

まったくそろそろ怒るわよ?ん…?何?風景が……歪む……?

「次はなによっ!?」

次々起こる理解不能な事態に温厚な私も流石にキレる。

「って、あれ……?戻ってきた?」

何故かお菓子空間を抜けた…?

「助かったわ。ありがとう、暁美さん」

あ、人がいるわね…カードとメモ帳隠さなきゃ…

「お礼なら、あの方に言った良いわよ」

「え?」

さーて、さっさと薬局に……って……もう閉まってるじゃない…

「はあ…」

「あのー……」

「えっ?」

いきなり何かしら…こっちはさっさと帰りたいんだけど…って

「あれ?さっきの不思議美少女」

「「「え?」」」

「………………」

うわ、なんかすっごい睨まれた

「えっと……とりあえず、お礼を…」

「え?何の?」

最近、金髪巨乳の子にお礼されるような事はしてないけど……?

「その説明も合わせて……少しお話をしませんか?」

「え…?え…ええ……」

見知らぬ金髪巨乳美少女からナンパされた。新しいわね…。

本日の投下を終了させて頂きます


また、書き溜めが出来たら続きを投下します

期待
どうでも良いけどナントコシヌケノオウギの方かと思ってたが違った

クリミナルガールズとは珍しい期待

慎は俺の嫁

サコは俺の嫁
死に設定だった天才が活かされてて泣いた

期待。
もしかして前にSS深夜かどっかで書いてた?

こんなに期待されても、魔法少女達のおしおきは書く予定ねーよ…

>>27
シン「ま…魔法少女…?」というタイトルでやっていました

読み返してみたらあまりにも酷い内容だったため、ほぼ書き直して投下しています

書き手とあなたの十の約束

1.このSSは遅筆な書き手が書いています、万が一、続きが早く欲しいと思われても、気長に待って下さい

2.あなたが魔法少女達へのおしおきを期待しても、私は書けません。他の方が書く事を期待して下さい。

3.出来るだけレスをつけて欲しい、それが私の幸せなのだから。

4.私が書く物が気に入らないからといって荒らさないで欲しい。SS速報には面白いまどマギスレは溢れています。

5.あなたの嫁が処女じゃないとか、結婚しているからといって怒らないで欲しい。クリミナルガールズのメンバーはこのSSでは二十代半ばを越えています、お察し下さい。でもはつにゃんは処女。

6.まどっちは私の嫁です、誰にも渡しません。

7.まどっちが空気になりがちだからと言って私を叱る前に考えて欲しい。まどっちは本来、自己主張が少ない子なのだと。

8.キュウべえの出番が少ないからって、文句言う人はいませんね

9.この中に、早乙女先生の旦那様に立候補する方はいらっしゃいませんか!!

10.ユコの職業が決まりません。どうしよう


メガほむ「…………」カタカタ

メガほむ「うーん…後半元ネタが意味無くなっちゃった……」

サコ「ほむほむ何してんだー?えっちぃサイト探しか?」ヒョイ

メガほむ「ちっ、違います!いきなり見ないで下さいっ!」アタフタ

書き溜めが出来たので、投下します

「そういえば、自己紹介がまだでしたね。私は巴マミと言います。よろしく」

金髪ナンパ美少女の家に案内されている時にふと、思い出したように言われた。

「そして、この子達は後輩の…」

「美樹さやかですっ、よろしく!」

「か…鹿目まどかです」

えっと…学校の後輩かしら…?皆近所の有名公立中学の制服着てるし……

「この子達は、まだ魔法少女ではないんですけど……キュウべえに魔法少女の素質見込まれたから、私の魔女退治を見学をしていたんです」

………え?……え?え?………一気にわからない単語が出てきた…魔法少女って何?キュウべえって何?魔女って何よ?

「………巴マミ、勘違いしているようだけど、彼女は魔法少女では無いわ。よく見なさい、指輪をしていないわ」

「「「えっ!?」」」

「えっ、ええ……私はキュウべえってのも知らないし…魔法少女なんて日朝のアニメくらいしか知らないわ…」

「ええっ!?じゃ……じゃあ、何で魔女の結界の中でも無事だったんですか?」

明らかに戸惑ってる……そんなに希少種なのか……って……そうよね…あんな化物が出てくるような所に、一般人が入って無傷な訳が無いわよね……

「……あんまり他人に言いたくないんだけど……私、ある事情で魔法が使えるのよ」

「それって……魔法使いって事ですか!?」

うおっ!なんかぐいぐい来るわねこの青髪の子……えっと、美樹ちゃんだっけ?

「ま、まあ……一応、そうね……」

「じゃあ!どんな傷も治したり、ホムンクルスを作ったり、水をお酒に変えたり出来るんですか!?」

ん?

「それ錬金術じゃね?しかも、全部同じ漫画じゃね?」

「あ、ばれました?」

ペロッと舌を出して笑顔を見せても許される訳では無い。ただ、美樹ちゃんは可愛いから特別に許す

「流石にね。一応私、物書きの端くれだもの、流行り物はチェックしないとね。家には全巻揃えてるわよ?」

まあ、弟から借りパクした奴だけど

「へー小説家さんですかー」

「ええ。といっても、そんなに売れてるわけじゃないけどね」

「へ〜……」

「おっと、名前言うのを忘れてたわね、私は初来慎。あと、一応訂正しておくけど、魔法って言っても、RPGの魔法使いみたいな物よ」

「攻撃特化みたいな感じですか?」

「そうよ。でも、燃費は悪いし、範囲攻撃無しのボス戦特化。尖りまくりな性能よ」

雑魚戦じゃ殆ど出番無かったのは、今では懐かしい思い出です。

「……あれ、それってかなり微妙じゃ……」

「一応、全体回復と自己魔翌力回復あるから、戦闘はなんとか……って所ね。日常生活じゃ回復以外は全然よ……」

「回復って……どんな物でも治せるんですか?」

あれ……?美樹ちゃんが急に真面目な顔になったわね……家族にそういう人がいるのかしら……

「さやかちゃん……」

えっと……鹿目ちゃんだっけ?大人しそうな子が美樹ちゃんを心配そうに見てるわね……

「………症状にもよるけど…現代医学を越えるような事は期待出来ないわね……」

ユコなら……どうだろうか……あの子結構色々出来るから……

「そ、そうですか…ごめんなさい」

しょんぼりと落ち込んだような表情を見せて謝られた……
一度、ユコに聞いてみるか……

「いえ、こちらこそごめんなさいね。変に期待させちゃって……」

「いえ……」

「だからといって、キュウべえと契約するなんて馬鹿な真似はしない事ね」

び…びっくりした…そういえばいたわね……不思議美少女……

「何?そんなにグリーフシードの取り分が減るのが嫌なわけ?」

……うわぁ…明らかに態度が違う……しかも、また新しい単語が出てきた……

「違うわ、これはあなた達の為に言ってるのよ」

そんなに高圧的じゃ、思春期の跳ねっ返りには逆効果じゃ……

「はんっ、マミさんのピンチを助けて恩を売ろうなんて汚い真似をするような奴の言う事なんか…」

ほら、やっぱり

「美樹さんっ!!」

「「ひゃあっ!!」」

びっくりしたぁ…急に大声で言われるから美樹ちゃんと一緒に変な声あげちゃったじゃない……

「もう止めて…暁美さんは私を助けようと警告してくれたわ……それに耳を貸さなかったのは私……二人には格好いい先輩でいたかったから……」

……いつの間にか完全に蚊帳の外……

「「マミさん……」」

「ごめんなさい…暁美さんの言う通り……もう二人は魔法少女に関わらない方が良いわ……」

「そんな……」

Q:金髪美少女にナンパされたと思ったら、急に置いてきぼり喰らいました、どうすれば良いでしょうか?

A:諦めろ

「だから……今日は帰って……出来れば……二人は…魔法少女の事を忘れて…二度とこの世界に近付かないでちょうだい……」

俯き声を震わせてマミちゃんが二人に伝える。

「そんな…」
「マミさん…」

二人とも急にマミちゃんに拒絶された事に戸惑っている

「わかりました、でも……」

美樹ちゃんが何かを決心したようにマミちゃんの肩を掴む

「マミさんは、私達にとって、ヒーローだって事は、絶対に忘れませんから」

「えっ…?」

マミちゃんは、その言葉に驚いたのか、目尻に涙を溜め込みながら顔を上げて、美樹ちゃんを見つめる

「私もっ…私も忘れませんっ…」

鹿目ちゃんがボロボロと涙を流しながらマミちゃんに言う

「二人とも…ありがとうっ……」

感極まったのか二人に抱き付いて泣き始めるマミちゃん

「……………ねぇ……」

しばらく状況解説してたけど、耐えきれなくなったから、いつの間にか私と同じ蚊帳の外にいる、不思議美少女に話し掛けてみる

「……何ですか?……」

「説明……どうするのよ?」

「……………少し、待っててください」

不思議美少女もこの状況には困るわね……

これで投下を終了します

十の約束は気にしないで下さい。一度やってみたかっただけなので

乙だが、はつにゃんはどっちかと言うと雑魚戦で輝くタイプでボス戦はサコ、キサラギ、ユコが輝いてた気がする……

>>46
バッドフェスタですねわかります


個人的に、雑魚戦はトモエとサコとランでどうにかなってたから、ボス戦以外にはつにゃんが前に出る機会が無かった印象です。
各階層の弱点を突けるのは美味しいんですがね

サコは単体強攻撃も範囲もあるし通しで使ってたな
回復はユコ、防御はランって感じだった

お仕置きタイムを楽しみに待ってます

>>47
バッドフェスティバルは強過ぎ

クリミナルガールズで一番可愛い子のエロシーンください!

作者です
少々遅くなりましたが、明日の晩に投下予定です。

>>51
馬鹿野郎!!皆可愛いから一番とか決めれるわけないだろ!!罰としてお前が全員分のエロ書け

トモエの対雑魚戦での輝きっぷりは異常

今回の遅くなった経緯(言い訳)


シン「アストロノーカって面白っ!!」ニヤァ

作者です
書き溜め出来たので投下します。

今回も路上でだべってますです。そろそろ原付を押してるはつにゃんの腕が限界です

マミちゃんが落ち着くまで、暫く不思議美少女こと、暁美ほむらちゃんに契約とキュウべえ、魔法少女と魔女、それとマミちゃんと美樹ちゃんと鹿目ちゃんの事を聞いておいた。長かったから適当にまとめるわよーバリバリ


要約すると、人を自分の結界の中に引きずり込んで食べる、魔女っていう化物を倒す為に、キュウべえっていう変な生物と何か1つの願いの代わりに契約するってのだとか。
で、鹿目ちゃんと美樹ちゃんは、最近魔女からマミちゃんに助けられて、キュウべえに魔法少女の素質を見出だされたらしい。

けど、いきなり戦いの世界に入るのは不味いからって、マミちゃんが見学って言って、私が迷い込んだあの魔女の結界とやらで一緒に入ってたらしい。それもそれで不味いんじゃ…って思って聞いてみたら、暁美ちゃんも同じ意見だったけど……

「彼女は、長い間本当に、たった独りで戦い続けていたから、寂しかったのかもしれません。だから、許すという事では無いけれど」

聞けば、マミちゃんは両親を事故で亡くして、一人暮らしをしているらしい。それに、正義感が強いせいか、魔女退治ばかりしていて友達がいないらしい…………切ない…

「…………………」

ん?

「どうしたの?」

私が聞くと少し考え込むように俯いて、暫くすると何かを決心したような表情で見上げて口を開いた

「あの…」
「………ごめんなさい、みっともない所を見せましたね……」

あ、マミちゃん落ち着いたみたいね

「別に気にしてないわよ?招待されたのに放置されたのは流石に困ったけど」

「あと、話しているのにいきなり邪魔をするのは止めてくれる?失礼よ」

とびっきりの笑顔と共に、軽く嫌味を言ってみると、暁美ちゃんも参加してきた。こいつ……出来る……

「ご……ごめんなさい……」
「転校生っ!マミさんをいじめるなー!!」

「いじめてなんていないわ。ただ、事実を伝えているだけよ」

「というか、二人とも帰る流れじゃなかったの?」

もうそろそろ暗くなるから、何かある前に帰った方が良いんだけどね……

「あ…あはは……」

「あーあーキコエナーイ」

「あんたらね……」

「でも、そろそろ本当に帰った方が良いわよ?親御さん達が心配するわ」

「「うっ……」」

この二人はマミちゃんに弱いみたいね……尊敬する先輩ってポジションは強いわねー

「うー…わかりました、マミさんが言うなら……」

二人とも理解してくれたみたいね…

「あっ……そうだ!!マミさん、アドレス交換しません?」

え?

「そうね、ずっと忘れてたものね」

おい、現代っ子のコミュニケーションツールじゃないのか携帯は

「ほむらちゃんと初来さんも、交換しませんか?」

なん…だと…?警戒心薄すぎだろこの子。初めて会って1時間程しか経ってないぞ……おい

「………良いの?会ってからそんなに時間経ってないわよ?」

「はい!」

こ、こんなに輝かしい笑顔を見せられたら流石に断れないわね……

「わかったわ。でも、あんまり知らない大人にホイホイ教えちゃダメよ?鹿目ちゃん可愛いから、勘違いした変なのに絡まれちゃうわよ?」

「そ、そんな……私なんて……」

照れてる……何この生物可愛い


「………………」

「あ、ほむらちゃんごめんねっ!ほむらちゃんも交換しよっ」

「……………わっ…私は……」

ん?汗……?確かに温かいけど……汗かくほどは暑くないわよ?

「そのっ……気持ちは有り難いのだけど……わっ……私……携帯を……いっ……家に……」

顔を真っ赤にしてモジモジしながら俯いてボソボソと喋るとは……こいつ……萌えポイントを理解してやがる……!

「忘れちゃったの……?」

「……………………ええ」

あるある、あんまり鳴らないから別に持ってなくても良くね?って思うのよねー。ただ……もう一度言うわ、現代っ子のコミュニケーションツールじゃないのか携帯は。


「ぷっ……あっはははははははははっ!!」

「さっ……さやかちゃん!!笑ったらダメだよ!」

そんな事言いながらちょっと顔にやけてるわよ、鹿目ちゃん

「だっ……だって、文武両道才色兼備の完璧超人が携帯忘れるって……あははははははっ!!」

「っ……美樹さやか、馬鹿にしないでくれる?」

「あはっ……ごめっ……馬鹿にはしてなっ…あははははははっ!!」

「…………馬鹿にしないでくれる?」

チャキ、という音と共に暁美ちゃんが拳銃を構える……ってええっ!?本物っ!?

「オーケー、わかった。時に落ち着け転校生」

「ほ、ほむらちゃん……?」

「暁美ちゃん…?それ……本物……?」

「ええ、もちろん本物よ?引き金を引けば美樹さやかのスカスカの頭を鉛弾が貫通して、只でさえ少ない頭の中身を完全にゼロにする事が出来るわ。少し五月蝿いのが難点だけれど」

完全に悪役です、本当にありがとうございました

「ちょっ…ちょっと待って…」

「いつもいつもいつもいつも……あなたは私を馬鹿にして……私がどれだけ忠告しても、あなたは私の話を聞かない。あなた達が歩む道がどれだけ危険かも考えずに突っ走って、挙げ句に周りを巻き込んで自滅する……そんなあなたに心底腹が立つのよっ!!」

ちょっ…引き金に指掛かってるわよっ!?

「ちょっ……意味わかんないしっ!!あたしが転校生に何をっ」

「その呼び方もっ!!何なのよ転校生って!私には暁美ほむらって名前があるのよっ!!あなたのスカスカの頭はそんな事もわからないの!?」

瞬間、暁美ちゃんの足下からリボンが現れて暁美ちゃんを拘束する。

「そこまでよ、暁美さん」

「くっ……」

「あなたと美樹さんの間に何があったのかはわからないわ。でも、銃を構えて言うべきでは無いわよ?」

「巴マミ……」

「マミさん……」

「美樹さんも、失敗したからって笑ってはいけないわ。誰にだって失敗はあるもの」

「はい……」

……………マミちゃんが口を押さえてこっそり笑ってた事は、私の胸の奥に仕舞っておいたほうが良さそうね……

これで、投下を終了します

たまたまパソコンで見て1レスの文字数が少ない事に気が付いたので、今回は出来るだけ多くしましたが、どうでしょうか?良ければ感想をお願いします

ハッピーエンド希望

はつにゃんぺろぺろ

まだかしらー

>>1です。生存報告と酉報告に来ました


待っていただいた方がいるようで申し訳無さや有り難さが…
とりあえず、明日の夜に投下予定です。

知ってるかもしれんが
二ヶ月生存報告なしだと落とされるから注意な
あとメ欄に saga でNG文字列解禁な

切りの良い所まで出来たので投下します。確認もしながらですので、少し遅いですが…

>>69
親切にありがとうございます

暁美ちゃんが落ち着くのを待ってから、携帯を持ってきていない暁美ちゃんを除く全員で連絡先を交換した。
何でアドレス交換するまでこんなに手間取るのよ…

「それじゃあ、私達はここで帰りますね」

「また明日!!マミさん!初来さん!転こ……ほむら!」

やっとか、長かったわね…

「ええ、また明日。学校でね」

「ん、じゃあね」

「……ええ、さようなら。まどか」

「何でまどかだけ!?」

「あなたは呼ぶ価値が無いからよ」

「ひどっ!!」

この二人……最初より明らかに仲良くなったわね……雰囲気も良くなったし、良い事ね

「ウェヒヒ。じゃあね、ほむらちゃん。学校でアドレス交換しようね」

「ええ、また明日にね?まどか」

「うんっ!」

「ま、まどかにだけ優しい…まさかほむら、まどかに…」

「美樹さやか、いい加減に帰りなさい?あんまり調子に乗ってると頭をブチ抜くわよ?」

「ごめんなさい。帰らさせて頂きますから、笑顔なのに目だけ笑わないのは勘弁して」

…………こいつら、本当に仲悪かったの?さっきまで殴り合う寸前の状態だったのに……いきなり漫才出来るとか、いくら中学生でも変わりすぎよ……?

二人と別れた後、マミちゃんの住むマンションに行って、メモを取りながらもう一回話を聞いた。
途中、住んでるマンションが私と同じとか、マミちゃんの部屋に置いてる三角テーブルに三人以上座る時はどうするか考えたりとか、色々あったりなかったりしたけど、関係無いから割愛する。

「……っと…魔法少女のお話はこれだけですけど…何か質問はありますか?」

「それじゃあ、ソウルジェムが濁りきったらどうなるの?」

「っ…」

「いえ、それは…ちょっとわかりません…ごめんなさい」

ん?暁美ちゃん……ちょっと反応してたけど……

「ふーん……ま、知らないなら仕方ないわね。じゃあ、魔女はどうやって産まれるの?」

「ごめんなさい、それも……」

気になる事が何もわからないじゃない……

「……面倒ね……キュウべえ…だっけ?そいつと話出来ない?」

「何度もごめんなさい……今キュウべえがいないんです……魔女を倒すまでは確かに居たんですが……」

チラリ、とマミちゃんが暁美ちゃんを見る。何かあるの?

「………私は、キュウべえとは仲が良くないから……私の姿を見ると何処かへ消えるわ」

「……そうなの?」

なんで?

「……ええ。あいつは、私の大切な物を悉く壊していくから……」

……少し、表情が鋭くなったわね。

「キュウべえが?そんな筈無いわ。あの子は私の大切な友達だもの」

「……あなたはそう思っても……あいつはそんな感情なんて無いわ」

け、結構エグい事言うのね……

「暁美さん……いくら命の恩人でも……私の友達を馬鹿にする事は許さないわ……」

マミちゃんが敵意を露にして警告する。………すごいプレッシャーね……関係無い筈の私まで緊張しちゃうじゃない……

「巴マミ……確かに、言いすぎたかもしれない。でも、信じて欲しい……あいつはあなたを……いえ、魔法少女を利用しているだけよ……」

………効いてねぇ…すごい神経ね……

「……いくら命の恩人でも、何でも信じる訳では無いわ。それに、あなたはまだ完全に信用した訳では無いもの」

…………あ、紅茶切れた。まだポットに入ってるかな?

「…………わかったわ。でも、警戒だけはして欲しい。あいつは、隙あらばまどかや美樹さやかを契約させようとするから」

……あちゃあ……もう無いわね

「ええ、それは分かったわ。あの子達をこっちに巻き込むにはいかないもの」

「………えーっと、ごめん。紅茶のおかわり貰って良い?美味しくってついつい飲み過ぎちゃった……」

「え?ポットの中にまだ入ってませんか?」

「ごめん、飲んじゃった」

「……ま、まあ…あまり淹れてませんでしたから……」

「…………はあ……」

「うっ………」

な、なによ…その、『こいつ緊張感無いな…』って態度!仕方ないじゃない!あんな空気出されたら緊張して喉が渇くのよっ!!

「………あなたは……本当に……」

「わ、悪かったわね……シリアスな空気は苦手なのよ……」

「ふふっ……わかりました、お茶淹れ直してきますね。暁美さんは?」

「……ついでにお願いするわ」

結局あんたも頼むんじゃない!



「さて、話に一段落着いた事ですから、これからのお話をしませんか?」

「………………」

「これからって……私と暁美ちゃんがマミちゃんに協力するってだけじゃないの?」

「「え?」」

「え?」

なにそれこわい


「いや、だって、そうでしょ?暁美ちゃんは見滝原で戦うなら、マミちゃんの信頼を得なきゃいけない」

「…ええ……」


「マミちゃんだって、暁美ちゃんを信頼しきれていないけど、今後の為にも仲間が欲しい。でしょ?」

「は、はい……」

「なら、暁美ちゃんはマミちゃんと行動して、信頼関係を築く。マミちゃんは監視という名目で暁美ちゃんと一緒に居れて必要なら、一緒に戦える。でしょ?」

「た、確かに…」

「………美樹さやかの言っていたとおり、私が巴マミを助けて、恩を売って狩場を好きにするという可能性は?」

「は?」

何で暁美ちゃんが聞くの?

「………………」

うわ……目がマジだ………この子、携帯の時からちょっと思ってたけど……大事な所が抜けてるわね……

「あー…ごめんごめん。えっとね、悪いけど、その可能性は無いと思うわ」

「何故ですか?」

「だって、助けるよりも、見殺しにした方が確実だもの」

「っ…」

顔真っ赤になった…気付いたわね、自分の恥ずかしいミスに。まったく、クール系天然ドジッ娘で謎の魔法少女なんて、属性詰め込み過ぎよ?

「大体、何が目的かは知らないけど。マミちゃんに警告して、私に助けを求めて、きっちりマミちゃんを助けたなら、私としては信用出来るわ」

あくまで好意的に見て、だけど……ま、疑ってもキリが無いし。
自己紹介してない私の名前を呼ぶ位にうっかりな、うっかりほむ兵衛にこんな面倒な演技が出来るとは思えないわね。

「……確かに……それに、今の問答も必要ではありませんね……」

「…………………」

マミちゃん……無意識だと思うけど、追い打ちかけてる……

「そ、それより、何故初来さんまで戦うのですか?それこそ、必要は無い筈ですが……」

あ、話逸らした……いや、本筋に戻した?

「そうね……私も気になってた所です」

「あぁ、それは……っ」

『大事な生徒を守るのは……先生……いや……大人として、当然……だろ……?』

『何言ってんのよ!それでこんな大怪我したら意味無いじゃない!!』

『お前達を守れるんだ……それなら……こんな怪我くらいどうって事無い……』

…………………



「どうしました?」

「あー…ごめん、何でもないわ、ちょっとボーッとしてたわ。理由……だったかしら?」

「ええ、何故、共に戦うと言うのですか?」

「子供が戦ってるのに、戦える大人が逃げるなんてみっともないじゃない」

「………………」

「初来さん……」

「それに、小説のネタが拾えるかもしれないしね?」

「「……………………」」

な、何よ……二人して目をまんまるにして……

「えーっと……なんか私、おかしい事言った?」

「……はぁ……」

「初来さん……」

な、何よ!『結局打算かよ、感動して損した』みたいな空気っ!!仕方ないじゃない!!それでご飯食べてるのよっ!!

書き溜めが尽きたので投下を終了します。


ようやく原作第三話が終了です。無駄に長くし過ぎた……


書きたいの書いてくれればおkおk

マミらないルートで安心した

一応ほす

残念ながら1の書き込みがないと保守意味ないんだぜ
そろそろやばいのは確かだけどな

先ず、謝らせていただきます。待たせた割に全然書けていません、ごめんなさい!!


だから今回は生存報告のみになります…申し訳ありません

さて…ギリギリですが…区切りの良い所までは書けたので、早ければ明日に投下します

待ってる

投下します

「………ねえ……髪、触っていい?」

ご飯を食べて食器を片付けた後、───ちゃんの後ろ姿を見た時にふと、無意識に問い掛けていた

「はっ…はいっ!?いっ…いきなり何ですか…?」

びっくりしたのか肩を大きく跳ねさせてバッと振り向きキョドりながら問い掛けてくる。うん、可愛い

「あ、ごめんごめん、つい本音が…」

「ほ、本音って……?」

「あんたの髪ってよく見たら細くて長くて艶があって髪綺麗だから、触りたいなーって思ってね」

「そっ、そんな……初来さんの方が……か、髪、綺麗……ですよ?」

少し赤くなりながら手を前に伸ばしてぶんぶんと左右に振って否定する。この動き現実にする奴いるんだ……

「ありがとう。あと、名字じゃなくてシンで良いわよ、仲間なんだから」

ね?という言葉と共に笑顔で訂正してみる。───ちゃんだけなのよね……まだ私の事を名字で呼ぶのは……

「あっ……はい、ごめんなさい……」

いきなりしょぼーんって感じで謝られても困るんだけど……

「大丈夫よ、これからシンって呼んでくれたら良いから。じゃあ、髪ほどくわよー」

───ちゃんの返事を聞く前に動いて素早く机を退かす。机の上を綺麗にしていて良かった、今は本当にそう思う

「は、はい……って、え?な、何でですか!?」

私がいきなり話を変えて動き出したせいで、対応出来ずにあたふたしている

「イメチェンよイメチェン。その眼鏡も外して、魔翌力で視力を強化したらもっと可愛くなれるんじゃない?」

「えっ?そ、そんな……可愛くなんて……」

また手を前に伸ばしてぶんぶんと振る。この子一々動きが大袈裟ね……

「なれるわよ。もうちょっと自信を持ちなさい、あんたは自分が思ってるより可愛いんだから、勿体無いわよ?」

「……………ありがとうございます」

私の褒め言葉に真っ赤になるなんてチョロいわね。軽い男に引っ掛かっちゃダメよ?

「よし、そうと決まればこの三つ編みほどくわよー」
素早く───ちゃんの後ろに回って髪をほどきだす

「えっ!?……も、もう……するんですか……」

───ちゃんも驚きはするものの、抵抗する気は無いようだ。褒め殺しが効いたわね……

「思い立ったが吉日って言うでしょ?こういう事は早くしないとね」

「は、はい……」

「うっし、髪ほどけた。ブラシ取ってくるからちょっと待っててねー」

「え、あ……はい……」

「持ってきたわよー」

ブラシを持ってきて座ったままの───ちゃんの後ろに回って髪を梳かす

「痒い所はございませんかー?」

「ぷっ……いえ、ありませんよ」



「ふふ、なら良かった。よし、出来たわ。眼鏡を外してこっち向いてくれる?」

「あ、はい…わかりました…」

──ちゃんが不安気にしながらも私の言う事を聞き、眼鏡を外して振り向いて

「どう…ですか…?」



………………また夢オチ…

二日連続で夢オチは無いと思うわーマジで。しかも、両方黒髪美少女とかどんだけ私黒髪美少女好きなのよ……

「ふあっ……ああっ…」

それにしても…久しぶりにベッドで寝ると良いわねー…起きたのに体の疲れが殆ど無いわー風邪も治ったみたいだし…

「……よし、出掛けよう」

こんな日は久しぶりにゲーセンに行かないとね……アップデートされてるみたいだし

えーっと……携帯持った、財布持った、メモ帳持った、鍵も持った。よし、行くわよ!


「……ん?」

駐輪場に向かう途中でふと、見覚えのあるドリルヘアーもとい、後ろ姿を見付けた

「おはよう、マミちゃん。今から学校?」

当然、マミちゃんは気付いてないから私から話しかけてみる。

「あ、おはようございます。はい、初来さんはお出掛けですか?」

「………………」

振り向いただけで胸が揺れるのは卑怯だろ……ダメージ大きいわ……

「どうしました?」

「え?あ、大丈夫よ?ちょっとボーッとしちゃってたわ」

「本当ですか?体調が悪いんだったら、家で休んだ方が…」

心配そうな目で見ないで…心が痛いから

「ああ、違うわよ。ええっとね…マミちゃんに見蕩れちゃったのよ」

「ぷっ…」

誤魔化すために、漫画ならキリッて効果音が出るようなキメ顔で言ったら笑われた……

「マミちゃんひどーい」

「ごっごめんなさい……」

「……うん、良いけど……笑い堪えて胸を揺らすの止めてくれる?すっごい悔しいから」

「え…?」

「あっ…」

やべっうっかり本音出ちゃった

「あっ…えっ…と……まさか……さっきのも……」

「………き、気にしないで……くれる?」

恥ずかしい……中学生相手に嫉妬とか……しかも本人に本音漏らすとか…

「は、はい……」

マミちゃんの顔が少し赤いのは気のせいだと思う。うん、気のせい気のせい

「えっと、そろそろ……行かないと…」

「あっ、引き止めてごめんね?」

「い、いえ…大丈夫です」

「ありがと。じゃあ、昨日言ってた通りに、夕方に正門で良いのね?」

そう、私が問い掛けたら、マミちゃんの顔が引き締まりコクリと頷いた

「はい、そうです」

「ん、わかったわ」

「それじゃあ、また夕方に」
さっきとはうってかわって、遊びに誘うような笑顔で言えば、手を振って歩きだした。表情の変化凄いなぁ…

「ええ、いってらっしゃい」
それに返すように笑顔で手を振ると

「はいっ!!」

今度は嬉しそうな笑顔で元気に返事をしてきた

さて、と…集合場所は此処で良いのかな?

「あ、ごめんなさい、待たせてしまいました?」

あら?マミちゃん一人?

「いえ、今来た所よ。ところで……暁美ちゃんは?」

「今日はどうしても外せない用があるからと……」

「初っぱなからお休みか…ま、用事なら仕方ないわね」

「………………」

……まだ信用度は低いみたいね…ま、それでも私達の初めよりはマシって考えないとね……

「じゃあ、パトロールを始めましょうか?」

「はい、説明しながら行きますね」


「ざっと、こんな感じですかね…」

とりあえず、説明を受けながら色んな所をパトロールしても、今日は反応無し。少し早めに切り上げてマンションの前まで帰れば、日もすっかり落ちて暗くなってた

「これ…大変ね…」

はふぅ…と溜め息を吐きながら答えれば苦笑いが帰ってきた

「ええ…でも、街を守る為ですから…」

「………マミちゃんって…本当に中学生?」

何て言うか……凄いわね……私、中学生の頃に魔法少女になっても、こんな事考えられなかったわよ…

「え?ええ、そうですよ?」

「最近の子は発達してるって言うけど、体だけじゃなくて心まで発達してたのね……」

冗談半分に言いながら、はあ…と溜め息を吐いてると、マミちゃんの携帯電話が鳴った

「はい、もしもし…え!?今どこ!?工場地帯にっ!?わかった!すぐ行っ…!!切れたっ…」

明らかにただ事ではない会話に、自然と表情が引き締まる

「初来さん、鹿目さんが魔女の口付けを受けた人達に拐われました!!」

「わかった、工場地帯ね」

マミちゃんの言葉を聞いて、すぐに鍵束から原付のキーを取り出して原付を取りに走り出そうとすると

「はい!!っ…何?キュウべえ!?今急いでるの!えっ!?魔女!?くっ…わかった、私が行くわ!!」

何かと話してるような口振り、多分、キュウべえとかいうのとテレパシーをしてるんだろうけど、焦っているからか全部口に出てる。正直不審者だ

「ごめんなさい初来さん!別の場所に魔女が現れたみたいですから、初来さんは鹿目さんをお願いします!!」

「わかった!」

そう聞くと返事を言いながら走って原付を取りに向かう

「恐らく、潰れた工場の跡地にいると思います!鹿目さんを救出したら、無茶しないで逃げて下さい!」

「ええ、努力はするわ!!」

喋りながらヘルメットを着けてエンジンをかけると、アクセル全開で工場地帯へと向かった

これにて今回の投下を終了させていただきます

ひさしぶりだ
乙ん

きたか……!

マダー?

今晩クリスマス用超短編投下予定


本編は無いですごめんなさい

クリスマス用超短編集投下開始します

「クーリスマスが今年もやぁってくるー楽しかったっ出来ごっとっをっ消し去るように〜」

「例年通り暗いわねー」

「チッ…ここにもリア充がいたか…さっさと旦那と性夜を楽しんできなさいよ…」

「昼間なんだから仕事に決まってんじゃない。そんな事言ってると、買ってきたケーキあげないわよ」

「ごめんなさいケーキ下さい」

「ケーキに土下座出来るって……プライド無いの?」

「プライドは投げ捨てる物」

「義妹が買ってきたケーキでプライド捨てれる義姉ってどうなのよ……」

「お待ちどうさん」

「今日はクリスマスやのに、ウチの所に来てもいいん?わざわざお休み貰たんやろ?」

「お上手やわ。じゃあ、その大きな袋はウチにくれるん?」

「ふふ、冗談。子供さんのやろ?」

「やったら、今日のお代は頂かへんから、そんな良い子のウチにも、クリスマスプレゼントくれる?」

「ええの?そないな事言うて、ウチは高い女やで?」

「ふふ、ありがとう。気持ちだけ受け取るわ」

「お代は結構、その代わり、子供さんに早よ顔を見せたりや」

「どういたしまして。今後ともご贔屓に」

「さて、お相手居らへんから言うて朝から溜まっとる皆には、愛情たっぷりのお料理振る舞うから、いっぱい注文してや?」

「え?クリスマスの予定?うーん…姉妹でケーキ食べる位かな?」

「デ、デートって…」

「うーん、ダメかなー……」

「何でって…冬休みの宿題があるでしょ?」

「学生の本分は学業。嫌な物は溜めない癖を付けなきゃね」

「終ればって…まあ、良いけど…あ、ならもう一つ条件つけるよ?」

「終わらせても、デートプランは君が考える事」

「当然だよ、クリスマスに相応しいデートにしてね?」

「期待してるね?」

「………で、終わらなかったんだね?」

「ふぅん……何がわからなかったの?」

「うん…うん…わかった、確か中沢君の家の近くに公園あったよね?そこで待ち合わせしようか」

「何でって…わからない所を教えてあげるんだよ?」
「良いよお礼なんて。あ、でも、約束守れなかったペナルティとして、お昼ご飯は奢ってね?」

「中学生の経済力に期待するわけ無いよ……」

「うん、私も今から準備して行くけど、怪我しちゃダメだよ?うん、公園に着いたら連絡するね。またねー」

「……ユコって、ショタコンだったのか……」

「サコ!?何時の間に入ってきたの!?」

「ユコ、悪い事は言わない。手を出すなら最低卒業してからだぞ」

「ち、違うから!ただの生徒だからね!?」

「大丈夫、サコはわかってるぞ。純愛なんだよな」

「だから、違うって、サコー!」

「ん…ふあ……」

「おはよう……」

「待ってね、今カリカリ出すから」

「大丈夫、出すからそんなに慌てないで」

「はい、ご飯だよ」

「私もご飯作らなきゃ…」

「ダメだよ、これは私のご飯。皆のはあっち」

「ふう…いただきます」

「………あ、今日クリスマスだ…」

「まあ、良いか。相手もいないし」

「ん?大丈夫、皆がいるから寂しくないよ」

「クリスマスなんてぇ…やめちまえー!」

「やめちまえー!」

「お、おい……静かにしろよ……」

「うるはぁいっ!まぁだ、二十代のアンタにねぇ……私達のなぁにがわかるのよぉ……」

「そうだそうだー!」

「うおっ……」

「私達わねぇ……毎日毎日モンペに怯えながらぁ……必死に教育してんのよぉ!?」

「気付けば二十代も終わり、三十代。それなのに……それなのに……」

「「結婚のけの字も無いないのよぉぉぉ!」」

「私なんて恋人出来てもすぐに別れちゃうしぃぃぃっ!」

「私なんかねぇ……恋人どころかぁ……男と仕事以外の話しないのよぉ!?」

「お、おう……」

「気になってた男はぁ……教え子と結婚するしぃ……」

「私なんか……後輩が生徒の男の子から猛アタック受けてるのよっ!?しかも満更でもなさそうだしっ!」

「ちくしょー!リア充なんてぇ爆発しろー!」

「爆発しろー!」

「ああもう!こんな道の真ん中で騒ぐなよ……迷惑だろ……」

これで投下終了します


魔法少女組はネタバレ無しでは書けなかったからです。また機会があれば投下します

誤:魔法少女組はネタバレ無しでは書けなかったからです

正:魔法少女組が無いのはネタバレ無しでは書けなかったからです



間違えました。今度こそ失礼します

乙ん
本編も待ってるぞ

やばいぞー

定期書き込み

まだ書けん……すまぬ…すまぬ…

そろそろくるか……?

まだ途中ですが…投下します

よく考えたら、工場の跡地って夜に外から見てもわかる訳無いじゃない!ああもうっ!!気付くのが遅いっ!!もう工場地帯入ってるわよっ!!

「どうしよう…」

一旦、原付を止めて考えましょうか……

「……………」

恥ずかしいけど……形振り構ってられないわね……



「鹿目ちゃーん!!どこー!?」


あ、でもこれって口塞がれてたりしたら意味無いけど……しないよりはマシよね……?

「鹿目ちゃーん!!」

「初……さ…!」

ビンゴッ!!ついてるわね私!

「鹿目ちゃん!?どこっ!?」

「初来……っ!聞……ま……っ!」

よしっ!!多分あの建物ねっ……窓からほんのり灯りが見えるし……シャッターならぶち抜けるわね……原付は近くに置いてすぐ逃げられるようにしないと…

「シャッターから離れてなさいっ!!シャドウボールッ!!」

懐からカードを取りだして呪文を唱えれば、カードが飛び出して私の前のシャッターを私が入れる程度に吹き飛ばし、その中に飛び込むと鹿目ちゃんのピンク色の髪が見えた

「初来さんっ!!」

あれ……?怪我も無さそうだし、何かされてる訳じゃ無さそうね…

「良かった、大丈夫みたいね……」


「あらぁ…?貴女も、私達と一緒に素晴らしい世界へ旅立ちに来たんですか?」

…………最近、美少女とのエンカウント率ホントに高いわね…この子も美少女だ……レイプ眼だけど……

「あっ…ダメッ!!うっ…」

鹿目ちゃんが何かに気が付いて飛び出そうとするとワカメっ娘に押さえられた

「邪魔してはいけません、これから素晴らしい世界へと旅立つ儀式なんですから…」

「そんなっ…初来さんっ!!あのバケツをっ!洗剤がっ!!」

洗剤?って…

「マズッ…OPR・ショック!!」

[混ぜるな危険]と書かれた洗剤を持つワカメっ娘と同じ様に虚ろな目をした主婦見て、反射的に魔法を唱えてバケツを奪取する為に走り出す

「うっ…あっ…!」

よしっ!!効いたわねっ!!

「ごめんなさいっ!」

操られてるとはいえ、悪人でもない人に攻撃するのは流石に悪いから、すれ違い様に気休め程度に謝り、バケツを奪取して窓へと走りバケツを投げガラスを割って外へと投げ捨てる

「離してっ!初来さん!!」

鹿目ちゃんが呆然としてるワカメっ娘他多数から逃げ出して私の方に近付いてきた。ふう…これで一安心…

「あなた達…なんて事を…」

ですよねー元凶を叩かないと意味無いですよねー

「どっ…どうしよう…」

ちっ…出口が塞がれた…でも…

「逃げるわよっ!!」

鹿目ちゃんの手を掴んで走り出し、近くにあったドアを開けて入り、中から鍵をかける

「はぁ…はぁ…ここは…?」

ドンッ!ドンッ!と力強く叩かれるドアにもたれ掛かって押さえながら周りを見回す

「暗くてよく見えませんけど、物置みたいな所ですね……」

物置か……逃げ道は無さそうね……

「…壁、穴開けれる……?」

って言っても、開けるしか無いわね……しゃがんで少しでも魔翌力を回復しないと……

「えっと……わからないです……きゃっ!」

「どうしたのっ!?」

なっ何あれっ?人形!?使い魔!?助けないとっ

「鹿目ちゃんっ!?くっ……何っ…?なっ…」

私にもっ!?いつの間に!?ああもうっ!!離れないじゃないっ!!

投下終了


エリーちゃんをどう処理するか…

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