ベルトルト「チャライナー」(151)

‐朝 男子寮‐

コニー「朝だぜ!皆起きろよ!」

アルミン「コニー、うるさい…」モゾモゾ

エレン「おー…もう朝か、おはよー」

ベルトルト「ふああ…おはようライナー」ノビー

ライナー「チョリーッスww」

ベルトルト「!?」

ベルトルト「え!?ちょ、ライナー今なんて!?」

ライナー「うぇww?チョリーッスっつったけどw?」ヘラヘラ

ベルトルト「ど、どうしたんだよライナー!頭でも打ったの!?」

ライナー「ちょいちょいちょい、それはひで〜んじゃねえの〜w?」

ベルトルト「いや!これはどう見てもおかしいでしょ!?」

エレン「どうしたベルトルト。朝からでかい声出して」

アルミン「…できればもう少し静かに喋ってくれないかな」ゴシゴシ

ベルトルト「エレン!アルミン!ライナーが…!」

ライナー「チィッスwww」

エレ アル「」

エレン「…チャラいな」

アルミン「…チャラいね」

エレン「一体どうしてこんなことに…」

ベルトルト「僕にも分からない。確か…昨日は普通だったはずだよね?」

エレン「ああ…」

アルミン「じゃあ、昨日の夜から今日にかけて何かが起こったってことか…」チラ

ライナー「wwwww」

ベルトルト「…医務室に連れて行く?」

アルミン「それがいいかもしれないね」

‐食堂‐

アルミン「医務室に連れて行ったけど、頭に目立った外傷は無いって言われちゃったね」

エレン「原因は何なんだろうな…」

ベルトルト「…」

エレン「そう言えばライナーは?」

アルミン「部屋に用があるって言ってたよ」

エレン「ふーん」

ライナー「よっす!待たしたなww!」

ベルトルト「ラ、ライナー…!その格好は…!?」

アルミン「体中に光るシルバーアクセサリー…」

アルミン「アウトされたシャツ…」

アルミン「腰までずり下げたズボン…」

アルミン「そして、この短時間に金髪に染めて…!!」

エレン「いや金髪は元々だろ」

アルミン「どんどんチャラさが上がっている…!」

ベルトルト「何だよこれ…ふざけんなよ。ほんと…何これ…」ブツブツ

アルミン「ベルトルト!気を確かに!!」ユサユサ

エレン「ライナー!お前マジでどうし…あれ?いねえ…」

ライナー「チッス、クリスタ!今日もかわうぃーねーww」

クリスタ「…!?」オロオロ

ユミル「…ほう?」バキボキ

アルミン「ライナアアアァァァァァ!!!」

アルミン「…というわけなんだ」

ユミル「なるほど。朝起きたらそのゴリラがこの調子だったってわけか」

ライナー「wwww」

ユミル「さらに原因がわからねーと」

エレン「そういうことだ。ずっとあんなだからさ…これからは手を出すの、少し我慢してくれねえか?」

ユミル「…わかった。極力我慢してやるよ」

クリスタ「ライナー、大丈夫?」オロオロ

ライナー「へーきへーき!菩薩掌食らったくらいじゃ俺は沈まないっしょww」

ユミル「ほう…まだ元気があると見える…。もう一発いくか?」ゴゴゴゴ・・・

アルミン「言ったそばから!?」

ライナー「ちょ、暴力とかマジ勘弁wwwww」

ユミル「」イラッ

ユミル「…アルミン、限界だ。1回殺させてくれ」

アルミン「だ、駄目だよユミル!確かに僕もすごくイラッとしたけども!」

ユミル「どけ、アルミン!」グイッ

アルミン「うわわ!ベルトルト、抑えて!」

ベルトルト「わ、わかったよ!」ガッシ

ユミル「離せよベルトルさん!はーなーせええええ!!」ジタバタ

ベルトルト「理性が飛びかけてる!どんだけ沸点低いんだよ!」

ベルトルト「ああ畜生!いい匂いする!僕の理性まで飛ぶぞコレ!」

ライナー「…んで、コニーがさあww」

ベルトルト「なんで元凶の君はそ知らぬ顔で話に花咲かせてるんだ!」

ライナー「お前らうっせーよ。今クリスタと喋ってんだからよお」

ベルトルト「アルミン!ユミルを解き放っていいかい!?」

‐訓練場‐

エレン「…」

アルミン「…なんか凄い疲れたね」

ベルトルト「…もうやだ」グスン

アルミン「ベルトルト、気持ちは分かるけど泣かないで…」ポンポン

ベルトルト「ライナー、もうずっとあのままなのかな…?」

エレン「それは誰にもわからねえ。俺達に出来ることはもう、たぶん何も無い」

マルコ「なあ!ライナーどうしたんだ!?」

ジャン「なんか雰囲気変わったっつーか…まるで別人みたいなんだがよ。なんか知ってるか?」

エレン「なんかもう説明すんのも面倒くさい」

アルミン「エレン、自暴自棄にならないで…」

ジャン マル「?」

ジャン「…よくわからねーが、急にチャラくなっちまったってのか?」

アルミン「うん。二人はライナーの昨日の行動で、何か思い当たる事は無い?」

マルコ「うーん…僕はないかなあ。昨日はすぐ寝ちゃったしね」

ジャン「俺も特にねーな」

アルミン「そっか…」

マルコ「ごめんね。力になれなくて」

ジャン「…つーかよ、冷静に見てみると今アイツすげえ面白えよなww」

ジャン「あの顔でシルバーアクセに腰パンってwwwブフォwww」

エレン「…プッ」

アルミン「エレン…笑っちゃ、駄目だって…ふふっ…」プルプル

ベルトルト「っ……!」プルプル

マルコ「ジャ、ンっ!やめろよ!…はははっ!」プルプル


コニー「なんであいつら、あんなにプルプルしてんだ?」

サシャ「さあ?」

カンカンカン

サシャ「あ、訓練始まりますよ」

***

キース「これより訓練を開始する!点呼を行うので、名前を呼ばれた者は返事をし、敬礼せよ!」

キース「ミカサ・アッカーマン!」

ミカサ「ハッ」バッ

キース「ジャン・キルシュタイン!」

ジャン「ハッ!」バッ

キース「コニー・スプリンガー!」

コニー「ハッ!」バッ

キース(今日は右じゃないな…)

キース「サシャ・ブラウス!」

サシャ「ハッ!」バッ

キース(今日は芋持ってないな…)

キース「ライナー・ブラウン!」

ライナー「うーす」バッ

キース「………!?」

キース「ライナー・ブラウン…。貴様、何のつもりだ?」

ライナー「え、何がっすか?」

キース「何が…だと?」

キース「貴様のその格好、そして態度の事だ!何だその腑抜けた様は!!今すぐ直せ!」

ベルトルト(あの格好のまま訓練受ける気だったのか!?)

ライナー「…嫌っす」

キース「なんだと…?貴様、開拓地に戻りたいのか!?」

ライナー「お言葉っすけど教官、兵士だって『人間』なんすよ。まだ死にたくはないし、やりたい事もめちゃくちゃあります」

ライナー「それを全部押さえ込んで、訓練に徹してるんすよ。モチベーションを保つことも必要なんす」

キース「…ではブラウン。お前の目の前で市民が巨人に襲われているとする。貴様はモチベーションが上がらないからといって、彼らを見殺しにするのか?」

ライナー「…そういうことが起こらないように、日頃からモチベーションを上げておくんすよ」

アルミン(めちゃくちゃだ。…けど、わりとまともなこと言ってるんだよなあ)

キース「…もういい。貴様は訓練終了後その減らず口が叩けなくなるまで走れ」

ライナー「…了解したっす」

エレン(すげえ…!教官を説き伏せちまった…)

アルミン(ていうか腰パンで訓練とか、普通に危なくないか?いいんですか教官!!)



キース(…ライナー・ブラウン。よく分からないが、反抗期のようだ)カキカキ

***

チャラ訓練兵A「ライナー!お前なんか雰囲気変わったな!そのリングめちゃめちゃクールだぜ!」

ライナー「おwwマジか!サンキューww!」

チャラ訓練兵B「でもまだなんか足りなくね?もっと腕にシルバー巻くとかさ!」

ライナー「なーるw!でも俺腕に巻くヤツ持ってねえんだよな」ポリポリ

チャラ訓練兵A「俺のヤツ貸してやるよ!」

ベルトルト「…なんかチャラめの人達と仲良くなってるね」

アルミン「ライナーの交友関係はどこまで広くなるんだ…」

マルコ「あ、女の子たちのところに行った」

ジャン「ライナーって、女子に対してあんなに積極的だったか?」

ベルトルト「いや、彼はこれでもかってくらい奥手だよ」

アルミン「だよねえ…」

ジャン「……なかなか楽しそうに話してるな」

一同(爆ぜろ)

‐森 立体起動訓練‐

ライナー「よっ」ヒューン

ライナー「っらあああ!」ザシュゥ!

ジャン「マジで腰パンで立体起動してやがる…」

マルコ「寧ろいつもよりも動きがいい気さえするよ」

ジャン「あれじゃね、腰パンって普通にズボン履くより涼しいらしいから」

マルコ「なにそれどこ情報よ」

マルコ「…ていうか、ライナーのズボン…どんどん下がってきてないか?」

ジャン「あ、本当だ」

マルコ「太腿の所がベルトで固定されているから変な段になってるね」

ライナー「www」ギューン ズリィ

ジャン「…今の動きで一気に下がったな」

ジャン マル「…ビビットピンクて」

予想されてたwwww
まあお約束だよねwwww

‐昼休み 宿舎裏‐

アニ「何、ベルトルト」

ベルトルト「…ライナーが壊れてしまったかもしれない」

アニ「……!」

ベルトルト「君も見ただろう?今日のライナーを」

アニ「…ああ。なんだか変な喋り方だったね」

ベルトルト「兵士の生活で、ライナーの中で何かが起こってるのかも。僕らにとって、何か良くない何かが」

アニ「…で、アンタはどうするの?」

ベルトルト「なんとか、ライナーを元に戻す方法を考えてみるよ」

ベルトルト「故郷には、僕ら3人で帰りたいんだ。僕とアニとライナーの3人で」

アニ「…当たり前だろ」

ベルトルト「だからさ、君も出来るだけ協力してくれないか?」

アニ「わかった。協力する」

ベルトルト「ありがとう、アニ」

アニ「…もしも、もしもだよ?ライナーがあのまま元に戻らなかったらどうする?」

ベルトルト「そんなこと考えたくもないな。絶対に戻してみせるよ」

アニ「ああ、そうだね」

‐午後 講義室‐

ベルトルト「…分かった事はチャラいこと以外、ライナーは『いつも通り』って事だね」

アルミン「今日の兵站行進、僕の荷物持ってくれようとしたよ。口調はウザかったけど」

エレン「行動は完全にいつものライナーなんだけどな。教官とのアレは別として」

ミーナ「ライナー、ここ教えて〜」

ライナー「おっけ。んっとな〜ここは…」

ベルトルト「立体起動の成績も良好。他の成績もいつも通りだし、変わってしまったのは喋り方と態度だけかな」

女子訓練兵A「ライナ〜、私にも教えて〜」

女子訓練兵B「私にも〜」

女子訓練兵C「ちょっとぉ〜、他行きなさいよ〜狭くなっちゃうじゃん」

女子訓練兵A「アンタがどっか行きなさいよ〜」

ベルトルト「…前言撤回。なんか女の子にモテてることも変化に追加で」

アルミン「…ホモの癖に」ボソ

カンカンカン

教官「ほら、席に着いてー」ガララ

ヤベッキョウカンダ!
オマエドケヨ
ガタタッ

エレン「やべ!」ガタッ

アルミン「…」チャクセキズミ

ベルトルト「…」チャクセキズミ

教官「今日は128ページからだったかな?早く開いてー」

エレン「あ、教科書忘れてきた。アルミン、見せてくれねえか?」

アルミン「いいよ」スッ

教官「かくして巨人が殺せる存在であることが判明し…」カッカッ

アルミン「…」カリカリ

ベルトルト「…」カリカリ

エレン「ふわああ…」ゴシゴシ

チャラ訓練兵「ええー…それ………じゃんw」ペチャクチャ

ライナー「いや……でそれはねーわwww」ペチャクチャ

ベルトルト(…ずっと喋ってるな)

ベルトルト(教官もイライラしてきてるし)

ベルトルト(もはやチャラいっていうかDQNっぽくなってる気が…)

教官「…ではレンズ君、この問題に大して人類はどのような対処を取ったかな?」イライラ

クリスタ「…」ジー

教官「レンズ君ー!」

ユミル「クリスタ」ツンツン

クリスタ「は、はい!」ガタッ

教官「話を聞いていたか?」

クリスタ「す、すみません。聞いていませんでした…」

ユミル「どうしたクリスタ。らしくねーな」

教官「はあ…。しっかりしてくれよ?ただでさえ君は成績があまり芳しくな…」

ライナー「それはやべーってwww」ゲラゲラ

一同「!?」

教官「…ブラウン君?」ワナワナ

ライナー「うぃす、何すか?」

教官「何すかじゃない!!何なんだ今日の君は!!」イライライラ

ライナー「ええーwwちゃんと講義受けてましたよwww」

教官「嘘をつけ嘘を!講義が始まってからずっとくっちゃべっていたじゃないか!!」イライライライラ

ライナー「マジですってばーww」

教官「―ッ!ならば!!」バン

教官「巨人が殺せる存在であることを発見した人物を答えてみなさい!」

教官「ものの10分前にやった内容だぞ?分からないか?そうだよな、聞いていn…」

ライナー「アンヘル・アール、ホルヘ・ピケールの二名っす」サラリ

教官「!」

教官「…正解だ」

ライナー「もういいっすか?これで証明できたっすよねww!」ヘラヘラ

教官「…あ、ああ。講義に戻る…」

エレン(す、すげえ!喋ってる間も講義聞いてたのか!?)キラキラ

ベルトルト(すごい…けど、なんかタイミングに違和感を感じるのは僕だけか?)

***

カンカンカン

教官「今日の講義はこれまで」

104期「「「ありがとうございましたー」」」ペコー


エレン「終わったー」ノビー

アルミン「はは、お疲れ様」キョウザイトントン

ミカサ「エレン、アルミン、夕食の時間。一緒に行こう」

アルミン「あ、ミカサ。なんか久しぶりだね」

エレン「ホントだなー」グデー

ミカサ「今日、あなた達はずっとベルトルトとライナーと一緒だった。私はとても寂しかった」

ミカサ「ので、一刻も早くあなた達とご飯を食べたい」グイグイ

エレン「分かったから服引っ張んないでくれよ…伸びちゃうだろ…」グデー グイグイ

アルミン「ふふふ。…ベルトルト、いいかい?」

ベルトルト「ああ、勿論。ライナーは任せてくれていいよ」

アルミン「ありがとう。エレン、行こう」スクッ

エレン「おーう…」ノソッ

アルミン「じゃあベルトルト、また後で」

ベルトルト「うん、じゃあね」フリフリ

ベルトルト「…」

ベルトルト「…さてと」スクッ

ライナー「ふっいー」ッフー

ベルトルト「ライナー」スタスタ

ライナー「おう、ベルじゃんww」

ベルトルト「ベルって誰だよ。もしかして僕の事?」

ライナー「お前以外にベルってつくヤツいんのかよww」

ベルトルト「…会った事はないけど」

ライナー「ほらなwwww」

ベルトルト「今までそんな風に呼んだことなかったじゃないか」

ライナー「まあいいじゃんよwwノリだって、ノリwwww」

ベルトルト「…」

ライナー「で、何のようなんww?」

ベルトルト「夕食の時間だから、君と一緒に行こうと思って」

ライナー「おーいいぜーwww」スクッ

‐廊下‐

ベルトルト「…ライナー、本当にどうしたんだ?」

ライナー「んあ?何の話ww?」

ベルトルト「君のそれだよ。昨日はそんな喋り方じゃなかった」

ライナー「えーww別に良くね?ノリよ、ノリww」

ベルトルト「…まさか、ここに来た理由を忘れちゃったわけじゃないよね?」

ライナー「だーいじょーぶよーww」ヘラヘラ

ベルトルト「本当に?」

ライナー「しつけーなー。大丈夫だって!」イラ

ライナー「そんなことよりさー、もっと面白い話しようぜww」カミイジイジ

ベルトルト「例えば?」

ライナー「猥談とかwwww?」カミイジイジ

ベルトルト「」

ライナー「ベルはセフレとか何人ぐらい欲しいwww?1〜2人は欲しいよなww」

ベルトルト「黙れよ童貞」

ライナー「ど、童貞ちゃうし!」アセアセ

ベルトルト「昨日までそうだったのに、今日いきなり卒業してるわけ無いだろう?」

ライナー「…」

ライナー「…あ、そういやお前さwww」

ベルトルト(露骨に話題変えてきたな…)

ベルトルト「…まあいいや。何?」

ライナー「お前さ、好きな人とかどうなのww?恋バナしようぜwww!」

ベルトルト「…いないよ」プイ

ライナー「お、今の反応なんよwwいんのか?なあいんのかww?」

ベルトルト「いないって言ってるだろ!」

ライナー「おww?おww?ムキになっちゃってる感じですかぁwww?」ケラケラ

ベルトルト「違うってば!」

ライナー「いいからいいからwwwライナー兄さんに話してみww?」

ベルトルト「うっぜええええええ!!!」

ベルトルト「第一いたとして、百歩譲っても今の君に話すわけ無いだろ!!」

ライナー「ちょwおまww兄貴分を少しは信用しろよwww」

ベルトルト「残念ながら、今の君に寄せられる信頼は毛ほども無いよ」

ライナー「…傷付くな、ベルトルト。ここまで信頼されていなかったとは」

ベルトルト「! ライ…」

ライナー「どうww?話す気になったww?」

ベルトルト「この野郎!」

‐食堂‐

ライナー「んでー誰なんだよー?」

ベルトルト「う…思った以上にしつこい…」グッタリ

ユミル「おーい、遅えぞお前ら。早くしねえとサシャに食われちまうぞ」

サシャ「パァン!」ガタッ

コニー「うお、急に立ちあがんなよ!」

サシャ「パァン!」ハアハア

コニー「駄目だコレ。目がパンだ」

ユミル「ほらスイッチ入っちまった。マジで急いだほうがいいぞ」

ベルトルト「う、うん!急ごうライナー」

ライナー「…」

ベルトルト「ライナー?どうしたの?」

ライナー「ユミルさwwさっきと髪留め変えたwww?」

ユミル「ん?ああ、さっきの訓練のときに壊れちまってな。すげえな、誰も気付かなかったってのに」

ライナー「いや、だってすげー似合ってるからさww」

ユミル「あ?何だ急に気持ち悪い」

ライナー「マジだってwwユミルっぽくて可愛いよwwww」

ユミル「…見え透いたお世辞はいらねーよ」

ライナー「お世辞じゃねーってww」ポン

ベルトルト(チャラ男特有のさりげないボディタッチ!)

ユミル「っ!触んなよ!」カアア

ライナー「おー、わりわりwwww」

ベルトルト(わ、真っ赤になってる)

ユミル「〜〜〜!///」ワシャワシャ

ベルトルト(…か、可愛い!これがギャップ萌えってやつか!)キュン


ユミル「き、気持ちわりーな!お前らの飯なんかサシャに食われちまえ!ばーか!」ダッ

ライナー「走っていっちったよwwwマジウケるww」

ベルトルト「ライナーのせいでしょ…」

ベルトルト(それにしても、チャラ男の女の子に対する観察眼と行動力…恐るべしだな)


サシャ「」モグモグ

コニー「あれサシャ、なんかお前の飯の量増えてね?」

サシャ「ユミルからお許しが出たので!」モグモグ

ベルトルト「」

ライナー「」

今日は眠いから寝る でもなるはやで終わらせるよ
心臓は前のスレで捧げちゃったから、読んでくれてる人には脾臓を捧げる

心臓ボドボドにした人か!
>>1の脾臓もらっとこ

>>1の前の作品知りたい

>>56 あんな糞スレ知ってる人いたんだな

>>60 前にはメンヘライナーエンドのベルユミと
    マルコへの追悼をこめたホモを書いたよ。スレタイ需要ある?

ユミル「…ふう」ストッ

クリスタ「どうしたのユミル、顔が真っ赤だよ?」

ユミル「ああん!?」

クリスタ「ひっ!」ビクゥ!

ユミル「お、おおクリスタか。すまん…」

クリスタ「だ、大丈夫。それよりどうしたの?」

ユミル「…あのゴリラだよ」

クリスタ「…ライナーのこと?」

ユミル「そうだよ。ずっとあんな感じなんだ、調子狂っちまうぜ」

クリスタ「確かに今日のライナー、なんかおかしいよね」

ユミル「私みたいなブスにも可愛いとか抜かしやがった…。お世辞って分かっててもちょっとな…」ペチペチ

クリスタ「ユミルはブスじゃないよ!とっても美人さんじゃない!」キラキラ

ユミル「…クリスタぁ!お前に言われてもまったく説得力がないがその笑顔だけで胸が一杯だよぉ!」ダキッ

クリスタ「きゃ!ユミル苦し…」ギュウ

ユミル「やっぱり結婚するならゴリラなんかよりクリスタだな!クリスタマジ天使!」ギュウ

クリスタ「うう…」ギュウ

ユミル「何にせよライナーは早く何とかして欲しいぜ!アレじゃ気持ち悪すぎるしな」ギュウ

クリスタ「そうだね、早くいつものライナーに戻るといいね…。とりあえず離してよぅ…」ギュウ

女子訓練兵A「でもぉ〜、正直今のライナーのがよくなあい?」

クリスタ「え?」

女子訓練兵B「いえてる〜。いつものの暑苦しーのより、6000倍ぐらいイイよね〜!」

女子訓練兵C「ウチらのことちゃんと見て褒めてくれるしぃ〜、何よりホモ臭くないしね〜」

女子訓練兵A「ちょ、マジウケるんですけど!」キャハハ

女子訓練兵C「だってホントのことじゃん!」キャハハ

クリスタ「…いつものライナーだっていいところはたくさんあるよっ!」

女子達「!!」ビクッ

ユミル「…クリスタ?」

クリスタ「優しいし、仲間想いだし、人のものを教えるの上手いし、あと…あと優しいし!」

クリスタ「ライナーのいい所はもっとたくさん、たくさんあるんだよ!だからライナーのこと悪く言わないで!」

ユミル「クリスタ!落ち着け!」

クリスタ「え、あ…ごめん…」シュン

女子訓練兵A「んーん…ウチらこそゴメン…ちょっと言いすぎたって言うか…」

女子訓練兵B「悪乗りし過ぎちゃったよねー…」

女子訓練兵C「でもビックリしたぁー!クリスタすっごい剣幕なんだもん!」

女子訓練兵B「ねー怖かったよねー。どうしてあんなに怒ったの?」

クリスタ「そ…それは…えっと…」

ユミル「それはあれだろ。コイツは女神様だぞ?人の悪口とかほっとけない性質なんだろ」

女子訓練兵A「あ〜納得〜」

ユミル「羨ましいぜあのゴリラ!私の女神に庇って貰えるなんてな!ムカつくから後で殴っておこう」

クリスタ「だ、駄目だよユミル…」

‐男子寮‐

ライナー「www」

エレン「結局戻らなかったな」

アルミン「そっちはとりあえず仕方ないとして、さっきユミルがライナーに殴りかかった事が不可解でならないよ…」

エレン「いい右ストレートだったな…」

マルコ「で、ライナーはどうするんだ?もうずっとこのままなの?」

ジャン「…寝れば戻るんじゃねえか?」

アルミン「適当だなあ…」

マルコ「でも本当にもう何も手段がないぞ?殴っても駄目みたいだし」

アルミン「精神的ショックでも与えてみる?」

マルコ「ライナーが戻っても再起不能になる可能性があるからやめようか」

ベルトルト「…」

エレン「ベルトルトはどうするのがいいと思う?」

ベルトルト「…そうだね、万策尽きたって感じだし今日はもうライナーを信じて寝るしかないんじゃない?」

アルミン「意外な意見だね。君が一番彼を戻したがっていたのに」

ベルトルト「解決の糸口が見つからないんだ、仕方ないだろう?」

ジャン「急に消極的になったな」

マルコ「でもベルトルトの意見は正論だと思うよ。無駄に足掻いたところで状況は好転するわけじゃないし」

アルミン「じゃあ、今日は寝るって事で。何か反対意見は?」

エレン「異議なーし。正直もう眠くてやばいんだよ」

ジャン「この時間に眠いとかお子様だな」プフォッ

エレン「あんだと?」イラッ

アルミン「喧嘩しないでよ…」

マルコ「そうと決まったらさっさと寝ようよ。消灯時間も迫ってきていることだし」

ベルトルト「そうしようか」

コニー「おい!」

一同「!?」ビクッ

コニー「それ…俺のパンナ…コッタ…」グーグー

ジャン「何だよ寝言か。脅かしやがって」

マルコ「…そういえばコニーはこの件にはノータッチだったね」

ジャン「タッチしようにもアイツ馬鹿だからライナーの変化に気づかねーだろ」

アルミン「なんかコニーがすごく羨ましい」

エレン「おいライナー!そろそろ消灯だぞ、自分のベッド行けよ」

ライナー「はあ?夜はこれからだろーがよお!恋バナしよーぜww!!」ヘラヘラ

アルミン「うん、恋バナもいいんだけど教官に怒られるからね?」

ライナー「先公なんて気にしてたら身がもたねーよwww」

アルミン「いや先公じゃなくて教官…」

ライナー「いいじゃんwww!早く恋バナしよーぜwww」

アルミン「どんだけ恋バナしたいんだよ君は!」

ライナー「エレンよお、ミカサとはどうなってんだよおww」グイグイ

エレン「は?俺とミカサはそんなんじゃねえし…」

アルミン「何恋バナおっぱじめてんだよ!?それとエレン!君も乗っちゃ駄目だろ!」

ライナー「おwwいww俺とお前の仲だろwww言えよwwww」

エレン「何もねえって言ってんだろ!」

ライナー「照れてんのーwww?言って楽になっちまえよーwww」

エレン「ちょっwwwやーめーろーよーwww」

アルミン「エレン!移ってる!移ってるよ!」

エレン「なんだよアルミーンwwwwwww今から俺っちライナーとクラブ行くんだからよーwwwww」

アルミン「うわあん!収拾つかなくなって来た!誰か助けて!!」キリキリキリ

ベルトルト「…」スッ

ベルトルト「許せ」ウナジトンッ

ライナー「」ドサッ

ベルトルト「…ふう。アルミン、大丈夫かい?」

アルミン「べ、べるとるとぉ…!胃が爆発するところだったよぉ…」

アルミン「でもまだエレンが…!」

エレン「wwwwwwwwwww」

ベルトルト「エレンは影響されやすいみたいだからね。元凶を倒したから、すぐ戻ると思うよ」

エレン「…はっ!俺は一体何を…?」

アルミン「えれぇん!戻ったんだね!」グスン

エレン「ん?どうした…って何で泣いてるんだお前!」

アルミン「…で」

ライナー「」

アルミン「このライナーどうしよう…」

エレン「ライナー結構重いからな。俺らだけじゃ運べねえぞ」

エレン「他の奴らはもう寝ちまったし…」ウーン

ベルトルト「もうこのままでいいんじゃない?」

アルミン「え、ここ思いっきり床なんだけど。しかも凄く汚いし…一昨日ゴキブリ見たよ?」

エレン「そうだよ、それはいくらなんでも酷えよ。ライナーが風邪引いちまう」

アルミン「そこなの?」

ベルトルト「ライナーの布団を持ってきて掛けておけばいいよ」

エレン「なら大丈夫だな」

アルミン「君の大丈夫の基準がよく分からないよ…」

アルミン「とはいっても、言わずもがな僕ひとりじゃ運べないし…仕方ないか。ごめんねライナー」

ベルトルト「布団持って来たよー」

エレン「おー、早く掛けてやってくれ」

ライナー「」ファサ

ベルトルト「これでよし、と」

アルミン「本当にこれでいいんだろうか…」

エレン「うし!ライナーも片付いたし、俺らも寝ようぜ」

ベルトルト「うん、そうだね」

アルミン「…ライナー、明日には戻ってるといいね」

エレン「ああ、ホントにな」

ベルトルト「…」


***

チュンチュンチュン・・・




ライナー「チョリーッスwwwww」ヘラヘラ

エレン「」ズーン

アルミン「」ズーン

‐朝 食堂‐

ライナー「お、チョリースww君かわうぃーねwww」

ライナー「うわっ、そのネイルすごいなww手先器用なんだwww」

ライナー「昨日と髪型変えたっしょwwwパネエww」

モーヤダーライナーッタラー
ホメテモナニモデナイノニー!

ジャン「治ってねーじゃん…」

マルコ「淡い期待は打ち砕かれたね」

ジャン「むしろ悪化してねーか?」

マルコ「ああ…言わないようにしてたのに…」

ライナー「お前ちょっと髪切ったかww?似合ってんぜwww」

ダズ「え…」ドキン

トーマス「お前じゃないよ。たぶんお前の後ろのミーナに言ったんだよ」

ダズ「ほ、本当にちょっとだったのに、気付かれちまった///」ドキドキ

トーマス「お前じゃないって言ってるだろ」

ダズ「いや、俺だって昨日間違いなく噛み切ったぞ」

トーマス「何を!?」

クリスタ「おはよう、二人とも」

エレン「おはよう」

アルミン「おはようクリスタ。ユミルも」

ユミル「ライナーは元に戻ったか?今日は一緒じゃないのか?」

アルミン「ライナーはほら、あそこ…」

ライナー「…」カミイジイジ

ユミル「スプーンを鏡代わりにして髪の毛をいじってるな」

クリスタ「…ってことは」

ユミル「戻ってねえのか…」

アルミン「…うん」

クリスタ「おはよう、二人とも」

エレン「おはよう」

アルミン「おはようクリスタ。ユミルも」

ユミル「ライナーは元に戻ったか?今日は一緒じゃないのか?」

アルミン「ライナーはほら、あそこ…」

ライナー「…」カミイジイジ

ユミル「スプーンを鏡代わりにして髪の毛をいじってるな」

クリスタ「…ってことは」

ユミル「戻ってねえのか…」

アルミン「…うん」

ユミル「一体どうすれば戻ってくれるんだ…」

アルミン「…残念だけど、もう僕らに切れる手札はないんだよね」

ユミル「じゃあアイツはずっと…」

クリスタ「…」

エレン「あ、こっちに来るぞ」

ライナー「おう、そのアクセ似合ってるじゃんwwww」

ユミル「道行く女に話しかけてるな。なんかイライラして来たぞ…」

クリスタ「…」ムゥ

ライナー「よおww!ユミルとクリスタwww!」ヘラヘラ

ユミル「チッ、相変わらず腹が立つ喋り方だな」

クリスタ「…」

ライナー「クリスタは今日も可愛いねェwww俺と結婚しないwww?」

ユミル「…!お前調子に乗ってんじゃ…」

クリスタ「いい加減にして!!」

ユミル「…クリスタ?」

クリスタ「いろんな子にちょっかいだして、女の子だったら誰でもいいの!?」

ライナー「ちげーよーww他はちょっと遊んでるだけで、本命はクリスタだけだってーwww」

クリスタ「遊んでるだけ…?そんなの最低だよ…」

クリスタ「ライナーはそんなことしなかった…。人の気持ちをちゃんと考えてくれてた!」

クリスタ「あなたなんて大嫌い…!あなたなんてライナーじゃないよ!」ダッ

ユミル「おい!どこに行くんだクリスタ!」

クリスタ「ついて来ないで!」

>>61
ある。とてもある。

ユミル「行っちまった…」

ライナー「…」

ユミル「ライナー…てめえ!」ギロッ

アルミン「ユミル落ち着いて!」

ライナー「…」

ユミル「クリスタを傷つけやがって!黙ってないで何か言ったらどうなんだ!ああ!?」

ライナー「はは…悪ぃユミルwちょっと便所行ってくんよw」

ユミル「おい!待てよクソ野郎!逃げんじゃねえ!」

アルミン「ユミル!違うよ!」

ユミル「あ?違うってどういうことだ!?」

アルミン「確かに今の彼は『いつものライナー』じゃない」

アルミン「でも、本質は変わっていないんだとしたら…」

エレン「? どういうことかわかんねえ…」

アルミン「昨日から彼の行動はライナーの行動だった。つまり、性格以外がライナーのままだったとしたら」

エレン「だとしたら?」

アルミン「…大好きなクリスタに大嫌いって言われた事に、ものすごいショックを受けていると思う」

エレン「…」

ユミル「…」

アルミン「下手をしたら、精神が崩壊してしまうかもしれない。今はそっとしといてあげよう?」

エレン「…そうだな」

ユミル「チッ…」ギリッ

‐食堂前‐

ライナー「…」ハア

ベルトルト「やあライナー」

ライナー「…おうベルじゃんwwお前どこにいたんだよwww」

ベルトルト「顔を洗ってたんだよ」

ライナー「長くねwwww?マジウケるwwww」

ベルトルト「…ねえ、ライナー」



ベルトルト「もうその演技、辞めたら?」

ちょっと風呂はいってくる 今夜中に終わらせる予定
>>87 これ完結させたら書くからちょっと待っててくれ

ライナー「…!」

ライナー「…いつから、気付いてたんだ?」

ベルトルト「一瞬素に戻った辺りからうすうすとは」

ライナー「…フッ、お前に隠し事は出来ないな」

ベルトルト「ライナー、教えてくれ。なんでこんなことをしたのか」

ライナー「…ああ」

クリスタ(うう…勢いよく啖呵切ったのはいいものの、お腹すいたよお…)キュルルゥ

クリスタ(でも気まずいなあ…。ユミル達、いなくなってるといいんだけど…)

クリスタ(ああもう!考えても始まらない!とりあえず食堂に行こう!)ペチペチ

クリスタ(ん?あれはベルトルト…とライナー!)カクレカクレ

クリスタ(何であんなところにいるのよぉ…!食堂に入れないじゃない!)コソコソ

ベルトルト「……てくれ……なこ……のか」

クリスタ(何の話してるんだろう…?ここじゃよく聞こえないよ…もう少し近づこう…)コソコソ

ライナー「事の発端は昨日の夕食の時間だ」

ライナー「俺はいつも通り、クリスタの斜め四つ前の席をキープして、クリスタを見つめていた」

ベルトルト(怖…)

ライナー「そこで俺は聞いちまったんだ。クリスタの好みが軽い男だって事を」

ベルトルト「わあ意外」

ライナー「俺は焦った。自分とはまったく正反対の人間だからな…。どうにかしてクリスタの好みに近づこうとした」


クリスタ(ライナーがいつも通りの口調…!いったいどういう…)

ライナー「それから俺はダズにそう言う雑誌を借りて徹夜で勉強した」

ベルトルト「ダズ、そんなの持ってたんだね…」

ライナー「ダズの私服見たことあるか?めちゃくちゃかっこいいぞ」

ベルトルト「正直それに一番ビックリしたよ」

ライナー「後は…お前らの知る通りだ」

ベルトルト「ライナーはチャラくなった演技を始めたってとこだね」


クリスタ(えっ!あれ演技だったの!?じゃあ、昨日も今日もずっとライナーのまま…?)

ライナー「本にはチャラ男の条件として口調、見た目、辺りに反抗する事、女子に優しいが挙げられていた」

ライナー「最初は、俺も辛かった。口調はいまいち分からねえし、何より訓練兵の分際で教官に反抗するなんて、開拓地行きを確定させるようなものだからな」

ベルトルト「確かに、口調なんか途中から修学旅行の中学生の夜みたいになってたからね…」

ライナー「でもな、続けていく内にこれでもいいんじゃないかと思い始めてきた」

ライナー「女子と仲良くなれるし、何よりクリスタと話しやすくなった」

ライナー「チャラい自分に自信がつき始めていたんだ」

ベルトルト「…」

ライナー「だが、やっぱり荷が重すぎた。クリスタに大嫌いだって言われちまったよ」

クリスタ(…)

ベルトルト「…今のそれも、座学の時も、全部クリスタのためなのにかい?」

ライナー「…!」

ベルトルト「君があの時大声を出したのは、教官に嫌味を言われそうになっていたクリスタを助けるためだろう?」

ライナー「…そんなところにも気付いてたのか」

ベルトルト「伊達に何年も幼馴染やってないよ」

ライナー「まったく、お前には敵わんな…」

ライナー「お前の想像通りだ。クリスタが傷つけられるのは見たくなかった」

ライナー「まあ、そんな事言ってる俺が一番アイツを悲しませているんだがな…」

ベルトルト「一体何をしたの?」

ライナー「クリスタが本命で、他は遊びだみたいな事を言った」

ベルトルト「何でまたそんなクリスタが怒りそうな事言うんだ…」

ライナー「『カリスマチャラ男が選ぶ!この台詞でカノジョはイチコロナンパ台詞百選〜今年の夏は君にムチュウさ〜』という本に書いてあった」

ベルトルト「ご丁寧にサブタイトルまでありがとう」

ライナー「ちなみにダズの私物だ」

ベルトルト「ダズ…僕はもう君が分からないよ…」

ライナー「なんでも、女子は『自分だけが特別だ』という言葉にグッと来るらしい」

ベルトルト「へ〜(今度使ってみよ)」

ベルトルト「じゃあその言葉は本の受け売りなんだね?」

ライナー「丸パクりだ」キリッ

ベルトルト「そんないい顔で言われても…」

ベルトルト「普通に考えて、ライナーが女の子との付き合いを遊びだとか言うはずないもんね…」

クリスタ(……)

ライナー「なんにせよ、クリスタを傷付けてしまった事は覆らない事実だ。俺は自分への罰として、ずっとこのままでいようと思う」

ベルトルト「このままって、チャラいままってこと?」

ライナー「ああ。クリスタに嫌われた俺のまま、残りの訓練兵生活を過ごす」

ベルトルト「…それは誰が得をするんだ」

ライナー「誰も得しない。だから罰になるんだろう?」

ベルトルト「…」

クリスタ「…」

ベルトルト「…分かったよ。ライナーがそこまで言うなら僕はもう何も言わない」

ライナー「…迷惑掛けるな」

クリスタ「…」ダッ


ベルトルト「それにしてもライナー。最近クリスタクリスタ言い過ぎじゃない?」

ベルトルト「色恋沙汰に浮かれるのもいいけど、ここに来た目的だけは忘れないでよね」

ライナー「心配するな。これからもちゃんと……ん?」

ベルトルト「どうしたの?」

ライナー「今、何か物音がしなかったか?」

ベルトルト「? 僕には何も…。気のせいじゃない?」

ライナー「そうか…」

ベルトルト「…そろそろ戻ろう?朝食、なくなっちゃうよ?」

ライナー「…そうするか」


ライナー「よーーぅwww!待った〜www?」

‐夜 食堂‐

エレン「結局ライナーは戻らずじまいか…」

アルミン「なんかもうあれでいい気がしてきた…」

エレン「アルミン、諦めんなよ…。明日があるって」

アルミン「そういえばライナーは?」

エレン「便所に行ったぞ」

‐廊下‐

ライナー「女々しくて!女々しくて!女々しくてぇ!(セルフダンッ!)つぅ〜ら〜いよぉ〜おおお〜♪」

クリスタ「…ライナー」

ライナー「おうクリスタwwwいいのか?大ッ嫌いな俺に近づいてwwww」

クリスタ「…いいからちょっとこっちに来てくれない?」

ライナー「もちよwww愛しのクリスタのためなら何処へでもwww」

クリスタ「…」

ライナー「おーいなんだよーwwwこんな人気の無いところに連れて来てwwww期待しちゃっていいのwww?」

クリスタ「…」

ライナー「ねえwwなんか喋ってよ〜www」

クリスタ「ライナー、もういいんだよ。私全部知ってるから」

ライナー「! な、何のことかわからないなあwwww」

クリスタ「…」ジイッ

ライナー「…ハァ、俺ってそんなに分かりやすいか?」

クリスタ「実は、今朝のあなた達の話…聞いちゃったの」

ライナー「…どうにも上手くいかんな」ハア

クリスタ「全部私のためにやってくれてたのに…私、あなたにひどい事を言った。ごめんなさい」ペコ

ライナー「…頭を上げてくれ。俺のせいでお前が傷付いた事は事実だ」

クリスタ「ライナーだって、私のせいで傷付いたでしょう?おあいこだよ」

ライナー「…」

クリスタ「それなのにまだ自分だけ罰を受けようっていうの?」

ライナー「…だが、俺は」

クリスタ「頑固だなあ。じゃあ、そんなライナーに良くないお知らせです」

クリスタ「私、クリスタ・レンズはさっきのチャラいライナーが嫌いではなくなってしまいました。これでは罰になりません」

ライナー「!」

クリスタ「…それでも、演技を続ける?」ニコッ

ライナー「…ふっ、一本取られたな。負けたよ」

クリスタ「…じゃあ」

ライナー「ああ、もう辞める。いつものライナー・ブラウンに戻ることにしよう」

クリスタ「……うん!」パアア

クリスタ「ねえ、罰の代わりに私と約束しない?」

ライナー「約束?」

クリスタ「うん、『ライナーはずっとライナーでいる』って約束!」

ライナー「? どういうことだ?」

クリスタ「他の人のために自分を偽ったりしないで、自分らしく生きてって事だよ!」

ライナー「…」

クリスタ「私は…無理だけど、せめてあなたには…」ボソボソ

ライナー「…なんだ?聞えないぞ?」

クリスタ「な、なんでもないよ!それより、約束…してくれる?」

ライナー「……ああ、分かった。約束しよう」

ライナー「せっかくだし、用済みになったコイツを使うか」スポ

クリスタ「シルバーリング?」

ライナー「コイツにさっきの約束を誓う。これが俺とお前の約束の証だ」

ライナー「…クリスタ、これ…お前が持っていてくれないか?」

クリスタ「私が?」

ライナー「お前が持っていてくれれば、必ず約束を守れる気がする」

クリスタ「…分かった」スッ

クリスタ「ライナーの手、おっきいんだね。人差し指じゃ大きすぎるから、親指につけておくね」スポ

クリスタ「そろそろ戻ろっか」

ライナー「…ああ」

***

クリスタ「ライナーさ、私の好みが軽い人だって聞いた、って言ってたよね」テクテク

ライナー「ああ、一昨日の夕食のときに聞いた」テクテク

クリスタ「…それ、誤解なんだ」

ライナー「え」

クリスタ「あの時、女の子が何人かいたでしょ?その子達が軽い男の子っていいよねって話をしてて…」

クリスタ「私その時ぼーっとしてて、急に話を振られて適当にうんって言っちゃったんだよね…」

ライナー「…生返事をしただけだったのか?」

クリスタ「うん。どっちかっていうと軽い人って苦手だし…」

ライナー「ってことは、俺は本当に唯の道化だったのか…」

ライナー「…フッ、傑作だな!ハハハッ!」ガハハ

クリスタ「ふふっ」クスクス

クリスタ「でもちょっともったいない事しちゃったかな」

ライナー「何がだ?」

クリスタ「腰パンも、アクセサリーもとっても似合ってたから」

ライナー「……」

ライナー「…クリスタ」

クリスタ「なあに?」

ライナー「結婚しよ」

クリスタ「あはは。チャラいのはもうやめてよー」クスクス

ライナー「…そうだな。すまん」

‐食堂‐

ライナー「遅くなっちまったな。席はまだ空いているか?」

エレン「ラ、ライナーだ…!」

アルミン「腰パンでもない、アクセサリーもない、チャラくないライナーだ…!」

ライナー「はっはっは、何だよお前ら。アホみてえな顔して」ニカッ

エレン「…ライナああああ!!」ダキッ

ライナー「どうしたエレン。あんまりくっつくと掘っちまうぞ?」ガハハ

エレン「…」スッ

ライナー「いや冗談だからな?」

ジャン「ふぉほっはひはいはは(訳:戻ったみたいだな)」ムグムグ

マルコ「ジャン、パン咥えたまま喋るなよ」ペシ

女子訓練兵A「えー…マジかよ、最悪じゃん…」

女子訓練兵B「何で戻っちゃったんだろうねー、クソムカつくんですけど〜」

女子訓練兵C「つーか、ここでも暑苦しいよ。もっと離れない?」

女子訓練兵B「そうしよっか」

ベルトルト(…ライナー、かたは付けたみたいだね)チラ

ベルトルト(罰を受け終えたのか、はたまたそれ以外かは分からないけど…君の望む形で終わる事が出来たみたいで良かったよ)ニコ

クリスタ「ただいま」ストッ

ユミル「おかえり、遅かったな。スープ冷めちまったぞ」

クリスタ「ごめんね、ちょっといろいろあって…」キラッ

サシャ「あれ?クリスタの親指にあるその指輪…さっきは着けてませんでしたよね?」

ユミル「何!?指輪だと!?」ガタッ

サシャ「ユミル!?落ち着いてください!!」

ユミル「これが落ち着いてられるかよ!男に告られたのか!?プロポーズか!?どこの馬の骨だ!?」

サシャ(アカン、目が血走っとる…。つーかプロポーズだったら薬指やろが!)

クリスタ「そういうのじゃないよユミル」

ユミル「じゃあなんだっていうんだよおお!!」


クリスタ「…約束だよ。なんてことない、唯の約束」

終わり。申し訳程度のライクリすまん
俺は綺麗にまとめたい症候群にかかってるみたいだ
最後の方の駆け足感が否めないが、許してください

1作目 ユミル「お前…ふざけてんじゃねえぞ」

2作目 ジャン「…もうああいうこと言うな///」マルコ「!?」

3作目でした。
お目汚し失礼。読んでくれた人ありがとう。
もしかしたら、なんかオマケ書くかも

>>1です。すげえ伸びててビビった。ライクリは増えるべき

昨日投下しようと思ってたら寝ちゃったんDA!
今から投下する。たぶんみんなが思ってるのと違うけど

ジャン「どうも、ジャン・キルシュタインです。先日、ライナーがチャラくなってしまうという謎の事件が発生しました」

ジャン「ライナーは元に戻ったのですが、その日を境にクリスタととてもいい感じになってます。ほぼ付き合ってんじゃねえの?って状況です。死ねばいいのに」

ジャン「あのライナーが事実上女神のハートを射止めたのです。ショックで開拓地に移った奴も少なくありません」

ジャン「人類に多大な損害を与えたゴリラは即刻死刑になるべきだと思います。…おっと、話が逸れてしまいましたね」

ジャン「…そこで俺は考えました。ウォール・クリスタが陥落した理由を。そして結論に辿り着きました」

ジャン「女はギャップに弱い生き物です。恐らくクリスタは、普段のライナーとのギャップにコロっといってしまったんでしょう。…ならば」

ジャン「俺もチャラくなって、ミカサのハートをGETしてやるぜええええ!!」バサァッ

マルコ「うるさいなあ!何時だと思ってるんだよ!!」ガバッ

ベルトルト「うわっ!?急にカーテン開けないで!眩しっ!!」

コニー「うー、もう起床か?…なんだ、あと1時間…寝れる…じゃんか…ぐー」ボスッ

‐朝 廊下‐

ジャン「フッフッフッ…。準備にかなり時間を食っちまったぜ。だが、おかげで完璧な仕上がりだ」

ジャン「内地に行った時に魔が差して買ってしまったワックスがこんなところで役立つとはな」

ジャン「希少なもんだからクソみてえな値段だったし、なんで買っちまったんだと後悔した日もあった」

ジャン「だが、これから始まるスウィートライフへの出費だったと思えば安すぎるほどだ…」

ジャン「アクセサリーの類はないが、この髪型と絶妙な腰パン加減…。いける!」

ジャン「待ってろよ、ミカサ…!」グヘヘ

マルコ(朝から思ってたけど何言ってるんだろう…。ブツブツ怖いんだけど…)

マルコ「そういえばジャン、早朝からいなかったけどどこに行ってたんだ?」

ジャン「お、おう?目が冴えちまってな。自主トレしてたんだよ」

マルコ「へえ、ジャンが自主トレ?珍しい事もあるもんだね」

ジャン「ほっとけ」

ジャン(1時間弱髪のセットしてたとか言えねえよなあ…)

‐食堂前‐

ジャン(そうこうしてる間に食堂だ)

ジャン(…この扉を開ければ、ミカサとの甘い生活が!)ニマァ

マルコ(何だあの笑顔キモッ)

ジャン(フヒヒッ、胸が高鳴ってきやがったぜ…)

ギイイ・・・


ジャン「な、何だこりゃ…!」

トーマス「チィースwwww今日もかわうぃーねwwww」

サムエル「隣いいwwww?一緒に食べようよwwwww」

ジャン「どこもかしこもチャラ男ばっかじゃねえか…」

マルコ「あれ、知らなかったの?ライナーが戻った後、チャラ男が激増したんだよ」

マルコ「たぶんライナーがクリスタと仲良くなったから、それにあやかろうとしているんだろうな」

ジャン「全然知らなかった…」

ジャン(なんてこった…。出遅れた感が半端じゃねえ!)

ジャン(いやいや落ち着け!俺の目標はミカサだ、何番煎じだろうとミカサを落とせればいい!)

ジャン(ミカサミカサ…)キョロキョロ

ジャン(おっ、いた)

ミカサ「エレン、食べかすが付いてる。取ってあげるからじっとして」

エレン「いいって!自分で取れるからよ!」

ジャン(くっ!今日も今日とて羨ましいぜ!だが死に急ぎ野郎、てめえの今日で天下も終わりだ!)

ジャン(今からミカサは俺のものになるんだ!ジャン、行っきまーす!)ザッ

ジャン「よおミカサwwww今日も綺麗な黒髪だなwwwwww」ヘラッ

ミカサ「…どうも」

ジャン「…」ドヤ

ミカサ「…」

エレン「……っ」

ジャン「…?」

ジャン(あれ?それだけ?)

ミカサ「? 用が無いならもう行って欲しい」

ジャン「あ、ああ…」

ジャン(おっかしいな…。もっと反応があってもいいんじゃないのか?)

マルコ「あ、いた。おーいジャン!」フリフリ

マルコ「ごめんねミカサ。またコイツが何か迷惑掛けるようなことしたかい?」

ミカサ「いいえマルコ、何もされていない。でも」

ミカサ「これ以上私とエレンの食事を邪魔するなら、遠慮なく削ぐ」ギロ

ジャン「」

マルコ「だってさ。ほら、行くぞ!」ズルズル

ジャン「くそっ!何が悪かったって言うんだ…」ダンッ

マルコ「ジャンは一体何をしてたんだ?」

ジャン「ミカサを口説いてた」

マルコ「またか。いい加減諦めたら?」

ジャン「いや、今日は必勝法があったんだって」

マルコ「必勝法?」

ジャン「おう!ライナーみてえにチャラくなって、ギャップでミカサを落とそうって作戦だ」

マルコ「…へえ。じゃあ、今日はどういう風に口説いたんだ?」

ジャン「んじゃ、今から再現するからな」ゴホン

ジャン「よおミカサwwww今日も綺麗な黒髪だなwwwwww」ヘラッ

マルコ「…」

ジャン「こんな感じだな!我ながら会心の出来だ」ドヤ

マルコ「ねえジャン、それをチャラいって思って言ったんだよね?」

ジャン「お、おう。えっ、チャラくなかったか!?」

マルコ「いやチャラいんだろうけど、なんていうかさ…それいつものジャンじゃない?」

ジャン「えっ」

マルコ「ギャップというものが全然感じられない」

ジャン「なんだと…。格好ばかりに気を取られて台詞の勉強が足りなかったのか…」

マルコ「えっ、格好も何かやってたの!?」

ジャン「は?」

ジャン「おいおいマルコ!お前の目は節穴かよ!この見事な腰パンが見えねえのか!?」

マルコ「あ、本当だ、凄く微妙に腰パンだ!って気付くわけ無いだろこんな微妙なの!!」

ジャン「だって歩きにくいし…」

マルコ「そこ我慢するところだろ!もうちょっと頑張れよ!」

マルコ「で、外見で努力した所はそこだけ?」

ジャン「おい!一番分かりやすい所が残ってるだろうが!」

マルコ「…?」

ジャン「ああもう!髪型だよ!!コイツを仕上げるのに1時間掛かったんだぞ!」

マルコ「!」

マルコ「…あの、言っちゃ悪いんだけどさ…ジャン今日凄い寝癖だなって、思ってた」

ジャン「」

マルコ「その…ごめん…」



エレン「さっきのジャンの寝癖凄かったなー。髪の毛全部逆立ってたもんな」モグモグ

ミカサ「本当にそう。私は笑いを堪えるのに必死だった」モグモグ

エレン「お前よく我慢したな。俺ちょっと笑っちゃったぞ」

マルコ「…」

ジャン「…」

コニー「おうジャン!すげえ髪型だな、どうしたんだよそれ!!」

マルコ「あ…」チラ

ジャン「…」

ジャン「…いや、ただの寝癖だよ」ワッシャワッシャ




終われ

これで終わらせて貰う。何がしたかったかいまいち分からん
ライクリの後日談とか考えたんだけどいやあ思いつかない思いつかないwww
期待してた人いたらすまん

ジャン好きな人、そしてジャン ごめんね

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