アルミン「戦士として壁の中を滅ぼすんだ」エレン「……」(114)

エレン(どうしてこんな事になってしまったんだ…)

アルミン「ここからは計画通り、ミカサが超大型巨人に変身してシガンシナの壁を破壊する」

ミカサ「わかってる。その次にエレンが巨人を壁の中に招き、人々に混乱をもたらす」

アルミン「そして最後は僕が鎧の巨人に変身して、奥に続く壁を破壊しウォールマリアを滅ぼすんだ」

アルミン「後は人類が更に壁の奥に籠るのを数年かけて待ち、今度はそこで同じ事を繰り返す」

アルミン「これが成功すれば人類は確実に滅びるだろうね」

ミカサ「ええ、必ず任務を成功させて皆で私たちの故郷に帰ろう」

エレン(俺は……俺は…兵士として巨人を駆逐すると心に誓ったはずだ)

エレン(なのに、何で俺は巨人の戦士として人類を滅ぼす側に回っているんだ!!)

エレン(そもそも俺は、あの時ライナーやベルトルトと戦った末に死んだはずなのに……)

エレン(俺は巨人としての正体を露わにしたライナー達と交戦した末に敗北し、連れ去られることになった)

エレン(しかしその数時間後に調査兵団が俺達に追いつき、ライナー達と交戦)

エレン(俺はそのどさくさに紛れてライナーの元から抜け出し、調査兵団と合流して二人と戦った)

エレン(だが、肉体が完全に回復していなかった俺は結果として敗北。その戦いで命を落としたはずだった)

エレン(だけど……)



………………

???「——エレン」

エレン(……あ…あれ?)

???「エレン!!」

エレン(ここは一体……?)

ミカサ「起きて。もう帰らないと日が暮れる」

エレン「……あれ?」

エレン「ミカサ……お前…何で子供の姿なんだ?」

ミカサ「そんなに寝ぼけるまで熟睡してたの?」

エレン「俺も、確かさっき死んだはず…」

ミカサ「エレン……よっぽど怖い夢を見てたのね。ほら、泣いている。」

エレン「夢……?」

エレン(すべては夢……だったのか…?)

エレン(いや、そんなはずはない!)

エレン(あの今までの出来事すべてが夢だったなんて、そんなことがあるはずがない!)

エレン(だとしたら、これは一体どういう事なんだ!?)

エレン(何より、ここはシガンシナじゃねえ!)

ミカサ「エレン……?」

エレン「……なぁ、ミカサ。どうも俺はまだ寝ぼけてるみたいだ」

エレン「ここは、一体どこなんだ?」

ミカサ「エレン、体の調子が悪いのなら早く家に帰った方がいい」

ミカサ「ここは私たちの故郷、山奥村」

………………

エレン(そう、巨大樹の森で交戦の末に命を落とした俺は、壁の外で再び生を受けていた)

エレン(人類の敵である、巨人の戦士として…)

エレン(そして俺は今、同じ戦士として生まれ変わっていたミカサやアルミンと共に、人類を滅ぼそうとしている)

エレン「な…なぁ、アルミン。本当に俺達は壁の中を襲撃しないと駄目なのか?」

ミカサ「エレン……まだ躊躇っているの?私たちは戦士なのよ」

アルミン「そうだよエレン。君は、この世界に先がない事は知っているだろ?」

エレン「ああ……何度も聞かされたよ。それを阻止するために人類を滅ぼす必要があるって事もな」

エレン(そう、巨人の戦士として新たに生まれ変わった俺は、何故巨人が人を襲うのか何度も聞かされた)

エレン(そして…世界を救うために人類を滅ぼさねばならないその理由も)

エレン「で…でもほら、座標ってのが見つかれば俺達は人類を滅ぼさなくても済むんだろ?」

アルミン「そうだけど……でも、その座標が見つかる保証はどこにもない。ならば最優先すべきは人類の滅亡なんだ」

ミカサ「エレン…わかっているんでしょ?私たちが任務を果たさなければ後がないってこと…」

ミカサ「じゃあ…戦わなくちゃダメでしょ?」

エレン(何で…何でお前らは躊躇いがないんだよ…)

エレン(何でお前らは以前の記憶がなくなってるんだよ…)

エレン(何で俺だけ記憶が残っているんだよ!!)

………………


ゴオオオオオオオ


ズシン ズシン


「父さん、父さん!!」

エレン(ああ……とうとうやっちまった)

エレン(俺もこれでとうとう殺人鬼の仲間入りか)

エレン(もう、ライナーを責めることなんてできねぇな)

エレン(なぁ……お前らも今の俺と同じ気持ちだったのか?ライナー……)

エレン「ん……?あれは…」

「早くこの瓦礫をどけないと!!」

エレン「あれは……まだ子供だけど間違いねえ」


アニ「父さん!今助けるから!」


エレン「……アニ!!」

エレン(こうしてこの世界のウォールマリアを滅ぼした俺達は、壁の更に内部に潜入するために訓練兵団に入団)

エレン(ミカサやアルミンと一緒に巨人を倒す術を学びながらも人類の滅亡を計画していた)

エレン(だけど、俺はどうしても忘れられない)


アニ『駆逐してやる!!一匹……残らず!!』


エレン(あの時の俺と一言一句同じ言葉をつぶやいたアニの姿を)

エレン(そして…そんなアニを連れて壁の奥へ避難してゆくライナーとベルトルトの姿を)

エレン(そう…この世界じゃ俺とミカサ、アルミンと、アニとベルトルト、ライナーの立ち位置が逆転しているんだ)

………………

エレン(訓練兵団に入団してからどれくらいの月日が経ってんだろうな……)

エレン(任務の事を勘付かれないためにもミカサやアルミンとは接触を経っている)

エレン(それに、いずれ殺す事になる連中に情が移らないよう、同じ104期とも関わり合いを避けている)

エレン(孤独だ……これじゃまるでかつてのアニそのままじゃないか!!)

エレン(それどころか……)


アニ「あんたの格闘術、凄い技術だね。誰かに教わったのかい?」

エレン(…どうして俺はアニと立場が入れ替わったまま、あの時の日々を再現してるんだよぉ!!)

エレン「どうだっていいだろ……こんな事ができても何の意味もねぇよ」

アニ「この訓練の事かい?何の意味もないってのは」


エレン(まずいぞ……このままだと俺はこれからアニに何度も格闘術を教えることになる)

エレン(となると、最終的に俺とアニは……)

………………

ズシン ズシン ズシン

モブ兵士A「動きを止めろ!」

モブ兵士B「足を狙え!」

エレン巨人体「グオオオォォォ……」

エレン(やっぱりだ!俺はアニを座標として故郷を連れ去らなきゃならなくなった!)

エレン(だけどライナーに正体がばれた所為で、こうやってストヘス区で巨人化してアニと戦う羽目になっている)

エレン(この続きはわかっている!俺は、結局アニを連れ去ることに失敗してここから逃げ出すんだ!)

アニ巨人体「アアアアァァァァッ!!」

エレン(糞っ!)ドォッ


バゴォッ

アニ巨人体「ギァァァ……」

エレン(よし、アニの頭を砕いたぞ!今のうちに壁を登って逃げないと……)ドォドォドォ

エレン(でも、このままだと……)ビシビシビシ

モブ兵士C「な…あいつ…」

モブ兵士D「巨人の姿のまま壁を登るぞ!」

ライナー「早い……このままじゃ逃げられるぞ!」

ベルトルト「行かせない!」

アニ巨人体「……」ズズズズズ

ライナー「アニ…?」


エレン(そういえば、アニはどうなったんだっけ……)

エレン(確かあの時俺は、壁をよじ登ったアニ目掛けてミカサを投げ付けて…)

エレン(……という事は、この世界だと…)


ギュイイイイィィィィ ヒュンッ


ベルトルト「エレン」

エレン(やっぱりな……今度はアニがベルトルトを投げ付けてきやがった)

エレン(このまま俺はこいつに指を切り落とされて…)

ベルトルト「死ねよ」

エレン巨人体「ガァ?」


バシュッ


エレン(な……?こいつ指じゃなくていきなりうなじを切り刻みやがった!)

エレン巨人体「ゴァァァアアアア……」

エレン(馬鹿野郎……このままだと俺は死んじゃうだろうが…)

エレン(ミカサだって流石にあの時アニを殺そうとはしなかったってえのによぉ……)フシュゥゥゥゥ

エレン(糞ッ…最悪だ……俺はこのまま人類の敵とし命てを落とすのかよ……)シュゥゥゥ…

エレン(死にたくねェ……)

………………


???「——エレン」

エレン(……う、うぅ…)

???「エレン!!」

エレン(あれ……?俺はさっき死んだんじゃ……)

???「もう帰らないと日が暮れちゃうよ」

アルミン「起きてエレン!!」

エレン「……あれ?」

エレン「アルミン?」

エレン(どうなってるんだ?)

エレン「俺は……確かベルトルトに殺されたはず…」

アルミン「……もう、そんなに寝ぼけるまで熟睡してたのエレン?」

エレン「えっ?」

エレン(まさか……今までのはすべて夢…だったのか?)

エレン(……いや違う、さっきのは間違いなく現実だ!)

エレン(俺はまた、ここから世界をやり直してるんだ!)

エレン(だとすると…今の俺は巨人側なのか?人間側なのか?)

アルミン「早く帰ろうエレン。暗くなるまで外にいたらカルラおばさんに叱られちゃうよ」

エレン「な…なぁアルミン、おかしな事を聞くようだけどいいか?」

エレン「ここは、一体どこだっけ?」

アルミン「エレン……どうしたの?」

エレン「巨人は敵か?味方か?」

アルミン「……エレン、寝起きとは言え混乱し過ぎだよ。一度おじさんに診てもらったら?」

エレン「い…いや、すまねぇ。でも少しだけ質問に答えてくれないか?」

アルミン「まったく……しょうがないなぁエレンは。ここはシガンシナ。巨人は人類の敵」

アルミン「わかったら、早くお家に帰らないと」

エレン(よ……よかったぁ……)

エレン(少なくとも俺はもう、人類の滅亡に加担しなくて済むんだ!)

エレン「いよっしゃああああああっ!!」

アルミン「うわっ!エレン、いきなり叫び出さないでよ!」

エレン「じゃあなアルミン!俺は先に家に帰ってるから!」

アルミン「待ってよエレン!」


エレン「もうこれで俺は人を殺さなくて済むんだ!孤独に悩む事も悪夢に魘される事もないんだ!!」

エレン「イヤッホォォォゥ!!」

エレン「……でも、このままだとシガンシナは巨人に襲われて、母さんは死んでしまうんだ」

エレン「早く家に戻って何とかしないと……」

エレン「あれ……そういえば、何か違和感が……」

………………

エレン「アルミン!アルミン!!」

アルミン「どうしたんだよエレン、そんなに慌てて」

エレン「慌てるも何も大変な事になってるんだ!」

エレン「ミカサが……ミカサが俺の家にいないんだ!!」

アルミン「へ……?」

エレン「街中探したけどどこにもいないし、あいつ一体どこに行っちまったんだ?」

アルミン「エ……エレン?」

エレン「なぁアルミン、今すぐ俺と一緒に手分けしてミカサを探してくれないか!」

アルミン「いや……あの…」

アルミン「ミカサって、何?」

エレン「え?」

アルミン「随分変わった名前だけど……エレンの知り合い?」

エレン「な…何言ってるんだよアルミン!ミカサは俺の家族だ!お前だって何度も会って」

アルミン「ないよ。ミカサなんて人聞いたこともない。最初は人の名前だとも思わなかったし」

エレン「ちょ…ちょっと待ってくれアルミン!ちょっとだけ家に用事を思い出したから!」タッタッタッ

アルミン「う……うん」

エレン(まさか…まさかこの世界には……)

エレン(ミカサがいないのか!?)


………………

エレン(家に戻って父さんと母さんに聞いてみたけど、ミカサなんて娘は知らないって言われた)

エレン(俺はずっと一人っ子で父さん母さんと3人暮らし、姉も妹もいないって)

エレン(糞っ、おかげで母さんたちに頭がおかしくなったんじゃないかって思われちまった)

アルミン「エレン……大丈夫?」

エレン「あ……ああ、変なとこ見せちまったな」

アルミン「エ…エレンも年頃なんだし、イマジナリーフレンドの一人や二人くらいいてもおかしくないよね」

エレン「うるせぇ。忘れろよ」

アルミン「う…うん……。僕はあまり気にしてないから」

エレン「チッ……」

アルミン「でも、あまり心配かけないでね……エレンに何かあったら、僕は気が気じゃないから」

エレン「ああ、わかってるよ。すまないな、アルミン」

アルミン「それに…例え空想上だとはいえ、エレンに僕以外のガールフレンドがいたら正直妬いちゃうし……」

エレン「…………」

エレン「……はい?」


………………

エレン(……なるほど、今回の世界も普通じゃないってことか…)

エレン(母さんは先がわかっても結局助けられなかった……やっぱり巨人は許せねぇ)

エレン「それはそれとして……」

アルミン「おはようエレン、早く食堂に急がないと」

エレン「ああ、おはようアルミン」

エレン(…とりあえず、俺が人類を滅ぼそうとする世界よりはマシかもしれないが)

アルミン「……エレン♪」ニコッ

エレン「う、うわっ!いきなり腕に抱きつくなよアルミン!」

アルミン「別にいいじゃないか。僕とエレンの仲だろ」ギュッ

エレン「い、いや…腕にお前の胸が当たって…ってかデケェ!!」

コニー「朝っぱらから見せつけてくれるじゃねぇか二人とも」

クリスタ「おはようエレン、アルミン」

ユミル「今日もお似合いだね、このバカ夫婦」

アルミン「か、からかわないでよユミル!」

サシャ「アハハ、顔を真っ赤にして照れちゃって、相変わらず可愛いですねぇアルミンは」

エレン(この世界じゃ、何故かアルミンが女の子だった…)

エレン(しかも何故か俺の彼女ってことになってるし……)

エレン(アルミン…まさかお前、こういう願望でもあったのか?)

エレン(そして……ミカサは存在してなかったわけじゃない)


ミカサ「何で…何でエレンの傍に他の女がいるの……エレンは私の家族なのに…」ブツブツ

エレン(ミカサは俺の幼馴染でも家族でもない、ただの同期だった……)

エレン(いや、あれじゃただのストーカーじゃねえか……)

サシャ「またミカサがエレンの方を見てますねぇ…」

ユミル「まったく気持ち悪いなぁ、誰かあいつ止めてこいよ」

クリスタ「だ、駄目だよそんなこと言っちゃ!ミカサはきっとエレンと友達になりたいんだよ」

ミカサ「友達じゃない!家族!」クワッ

クリスタ「ひゃあっ!」

ユミル「あの野郎!いきなり怒鳴りつけてきやがって!」

サシャ「何で家族ってフレーズに拘るんでしょうね、ミカサって」

コニー「ったく…エレンの傍にはずっとアルミンがいるってぇのに、ミカサもしつけぇなぁ」

アルミン「……早く行こう。朝食に遅れちゃうよ」グイッ

アルミン「ああいう子は相手しちゃダメだよ……エレン」ボソッ

エレン「あ、ああ……」


エレン(……ミカサ)

ミカサ「エレン……」

………………


エレン「…今度のミカサは、きっと前の世界の記憶を残してるんだ」

エレン「だから、きっと他人となっちまった今でも家族であろうとしてるんだ……」

エレン「ミカサ……お前と話がしたい」


ミカサ「呼んだ?」

エレン「うわっ!」

ミカサ「立体機動の自主練習でもしてるの、エレン?」

エレン「あ、ああ。ミカサ、お前も一緒にするか?」

ミカサ「………!う…うん!!」


エレン「なあミカサ、お前と話すのは今回が初めてだっけ」

ミカサ「……違う。私とエレンはもっと昔から知り合っている。」

ミカサ「私とエレンは前世の時から深い絆でつながった家族」

エレン(やっぱり!ミカサは俺と同じで前の事を覚えている!)

エレン「ミカサ!俺の事を覚えているんだな!」

エレン「俺はエレン・イェーガー!お前の家族だ!」

ミカサ「うん……うん…!やっとわかってくれたのねエレン!」

エレン「やっとも何も俺は、お前が話しかけてくるのをずっと待ってたんだ!」

ミカサ「嬉しい!私も…私もずっとエレンに近づきたかった!会って大切な話をしたかった!」

ミカサ「でも……エレンはずっとガードが固くて、私が近くに寄ろうとしてもいつも他の人が傍に……」

エレン「悪い、ミカサ。俺ずっと怖かったんだ」

エレン「もしかして前の世界の事を覚えてるのは俺だけなんじゃないかって不安だった」

ミカサ「そんなことない!私はずっと前世の記憶を忘れずにいた!」

ミカサ「エレンと幸せな家族だったあの日々、私はずっと覚えてた!」

エレン「ミカサ!お前はこれからもずっと俺の家族だ!!」

ミカサ「ああ、エレン!もう離さない!!」


アルミン「……どういうこと、エレン?」

エレン「うわわっ、アルミン!何でお前がこんなところに!?」

アルミン「ミカサが女子寮を抜け出してどこかに向かっていたからこっそりと後をつけたんだ」

アルミン「そしたら、まさかこんなことになってるなんてね」

エレン「ち、違うんだアルミン!思いだしてくれ!お前だってミカサの事を知っているだろ?」

アルミン「……ああ、そういえば昔エレンにそんな名前のイマジナリーフレンドがいたっけ」

アルミン「何…?たまたま同じ名前だったからつい心を許しちゃった?」

アルミン「酷いよエレン、僕という彼女がいるのにそんな女の戯言に耳を貸してさ」

エレン「ア、アルミン!覚えていないのか!?」

ミカサ「…………」ギリッ

エレン「そうだミカサ!お前は昔の記憶があるんだろ?アルミンの事も覚えてるんだよな!」

ミカサ「ええ、その女の事はしっかりと覚えている」

ミカサ「私の前世からの因縁の相手。私とエレンの仲を引き裂く憎き魔女!!」

エレン「えっ、何それ」

ミカサ「前世の私はクーゲルシュライバー王国を治めるか弱い王女だった」

ミカサ「しかし家族をすべて暗殺で失い、自らも悪しき家臣たちから命を狙われる私は常に一人ぼっち!」

エレン「あ……あの、ミカサさん?」

ミカサ「しかしそんな私の前にさっそうと現れたのは隣のヴァッシェマシーネ王国を治めるエレン王子!」

ミカサ「エレン王子は私にこう言った!私と永遠の家族となり二人で国を支えましょう、と!」

エレン「…………」

エレン(覚えてたんじゃなくてただの電波かよおおおおお)

アルミン「だから言ったじゃないかエレン……相手にしちゃダメだって」

ミカサ「しかしそこに現れたのは私たちの絆に嫉妬する魔女アルミン」

ミカサ「前世だけでなく現世までも私たちの絆を裂こうというのね!」

ミカサ「待っててエレン!今私が魔女からあなたを救ってあげる!」ジャキッ


アルミン「……えっ?」

エレン「げっ、超硬質ブレード!」

ミカサ「エレンを惑わす憎き魔女め!二度とエレンに近づけないよう全身の肉を削いでやる!」

アルミン「うっ、うわああああぁぁぁぁっ!」

エレン「や、やめろミカサ!!」バッ


ザクッ


ミカサ「えっ?」

アルミン「エレン?」

エレン「く…くそぉ……」ボタッボタボタッ

エレン(よりによってこんなくだらないことで死んじまうのかよ……)

エレン(どうせ死ぬのなら巨人と戦って死にたかった……)

ミカサ「エレン!ああ、私は何て事を!!」

アルミン「ミカサ!お前のせいでエレンが!!」

エレン(だ……だけど、俺は本当に死ぬのか?)

エレン(今の世界に変わったのは、前にベルトルトに殺されてからだ)

エレン(その前の世界はライナーと戦って戦死した後だ)

エレン(もし、俺の死が引き金となって再び世界をやりなおすというのなら…)

エレン(おそらくは今の死も……終わりじゃない)

………………


???「——えれん」

「…………」

(……やっぱりだ)

(俺が死ぬたびに世界は何度もリセットされている)

(間違いない、この世界はループしてるんだ)

???「えれん!!」

「ん……」

(今度は何だ……?)

???「起きるのじゃ。もう日が暮れてしまうぞ」

三笠「江蓮!!」

江蓮「」

江蓮(何だこれ…)

夜も更けたので寝る。続きは早朝の4〜7時に完結予定。

話の路線はまあ、読んでの通り。
タイトルからシリアスだと思って裏切られた人は…その……気の毒だと思ったよ。

或明「この国は何れ鎖国を解き海を越えるべきだと申したら、痴れ者と言われて斬られたでゴザル」

江蓮「さ……左様でゴザルか」

江蓮「何ゆえ外に出たいって言っただけで白い目で見られるのでゴザローなー」

或明「それは日ノ本に篭るだけで安全だからでゴザル」

或明「下手に海を越えて鬼を国の中へ招く事が起きぬように、将軍は鎖国をしているのでゴザル」

江蓮「で…ですかでゴザル」

江蓮(鬼とか将軍とか、今度は世界観ごと変わってんじゃねーか!)

三笠「江蓮、行脚武士団に入るなんて許さぬからのう」

江蓮(何だ行脚武士団って!!)

………………


背景侍「お主らは壱拾位以内に入れて羨ましいでゴザル。どうせに御家人武士団に入るのでゴザロウ?」

邪無「当然でゴザル。何のために壱拾位以内を目指したでゴザルか」

丸虎「拙者も御家人武士団になって将軍に仕えるでゴザル。これぞ武士道というものでゴザル」

邪無「まだそのような賢しらを口にしているのでゴザルか。城下町に移れるからと本音をいうでゴザル」ガシッ

邪無「漸くこの息苦しい陣屋町から出れるでゴザル!城下町の快適な生活が拙者を待っているでゴザルぞ!」ドンドン

丸虎「貴様、それでも武士でゴザルか!恥を知るでゴザル!!」

辺瑠捕人「……拙者も御家人武士団に入るでゴザル」

阿尼「儂も……じゃが、邪無と同じだとは思われとうないのう」

邪無「カーッカッカッカ」

江蓮(ジャンの野郎……、兵士が武士に変わってもこいつだけは相変わらずだな!)

江蓮「邪無!これ以上の戯言は許さぬぞ、この痴れ者めが!」

邪無「江蓮か……貴様、この拙者に無礼を働く気でゴザルか!」

邪無「刀を抜けい!手討ちにしてくれよう!」シャッ

江蓮「望むところよ、返り討ちにしてくれよう!」チャキッ


チャキンッ シャキーンッ カシーンッ


邪無「お主の腕はその程度か!それでは鬼の相手など到底叶うまい!」

江蓮「抜かせい!」

莱菜「その辺にしておくでゴザル江蓮!」

莱菜「邪無、忘れたでゴザルか!江蓮は門下でも随一の剣術の使い手でゴザルぞ!!」

三笠「……」シャキンッ


ザクシュッ!


江蓮「ぬ…ぐぬぅ……」ブッシャァァァァッ

三笠「安心せい、峰打ちじゃ」カシッ

莱菜「三笠の次に、でゴザルがな」

邪無「江蓮!武士ともあろうものがそうやっておなごの背に隠れて恥ずかしいと思わぬでゴザルか!」

邪無「そうやって行脚武士団にも三笠を巻き込むつもりでゴザロウ!」


江蓮「三笠、先ほどあやつが何か抜かしておったが、仕官先は何処にするつもりでゴザルか?」

三笠「儂は行脚武士団に入るつもりじゃ」

江蓮「何を申すか、お主は門下の中でも最強の腕前。将軍家に仕えれば破格の石高を得られるでゴザルぞ」

三笠「江蓮が城に仕官するならば儂も城に仕えよう。江蓮が町奉行に仕官するならば儂もそうしよう。」

三笠「江蓮は儂がおらぬと早死にする」

江蓮(こいつ……ジャンだけでなくミカサまでも変わってねえ!……そりゃ、当然なんだろうがな)

江蓮「三笠……お主はいつまでこのような事を続けるつもりでゴザルか」

三笠「江蓮……?」

江蓮「六道輪廻を繰り返し、幾度世界をやり直せどお主だけは変わらぬのでゴザロウな」…フゥ

三笠「江蓮が何を言いたいのか儂にはわからん」

三笠「じゃが、南蛮の血を引くとして人買いに攫われた儂を救った恩、この命続く限り忘れぬぞ」

江蓮(あ、人種はそっちなんだ)

三笠「江蓮、いつまでこのような事を続けるつもりかと問うたな」

江蓮「うぬ」

三笠「儂はお主が家毬江蓮である限り、永久にお主と共に生き続けようぞ」

三笠「この先如何に絶望的な未来がお主に迫りかかろうと、この残酷な世界に押し潰されそうになろうと」

三笠「儂は……お主の家族としてずっと傍におる」

江蓮「三笠……」

エレン(そうだ…ミカサはどんなに世界が変わってしまっても俺の家族として傍にいてくれた)

エレン(さっきの世界だっておかしなことになったけど、ミカサは俺の家族でい続けようとした)

エレン(ミカサ……俺にとって何より大切な存在はこんなにも近くにいたんだな)

エレン(誓うよミカサ。どんなに世界が変わっても俺がエレン・イェーガーである限り絶対にお前の事は忘れない)

………………


佐娑「皆の衆、代官所の蔵から卵を盗んできたぞ!」

孤新「佐娑…お主、獄門に処せられたいのでゴザルか…?」

江蓮「何という愚か者でゴザル……」

佐娑「後で…皆で分けて食おうぞ。水煮にしようか出汁巻きにしようか…」ムフフ


エレン(……それにしても本当に変わらない。ジャンやミカサだけでなく、皆変わってない)

エレン(気が狂いそうなまでに変わり果ててしまおうが、この世界は間違いなく俺達がいた壁の中の世界なんだ)

エレン(俺は、命を落とすたびにこうして何度も世界をやり直している)

エレン(だとしたら…『それ』は一体いつまで続くんだろう?)

エレン(全ての巨人を滅ぼすまでか?それとも世界の滅亡を食い止めるまでか?)

エレン(何でこうなるのか知らないが、一体俺は何をすればいいんだ?)

エレン(誰か……教えてくれ)


ビュウウウウウウウウ

カッ!!


江蓮「えっ……一体何事でゴザルか?」


超大型鬼「グオオオォォォォォ……」


江蓮「お……鬼!?」

孤新「大変でゴザル!鬼が現れたでゴザルぞ!!」

佐娑「急いで鉤縄の準備をするのじゃ!」


超大型鬼「ウガァァァァァッ…!」ブゥゥン!!


江蓮「へ?」


  プチッ


江蓮「」グシャッ

武士達「江蓮ェェェェェン!!」

………………


(あれから何百回世界をやり直したんだろう)

(何度も何度も訓練兵になり、調査兵団を目指し、巨人と戦う)

(気が狂いそうだ……)

(これが全く同じ世界を繰り返すのなら何れ慣れてしまうかもしれない)

(だけど……)

(何で世界がループするたびに妙な変更点が入ってるんだよ!!)

(皆の性格が反転してたり、クリスタがジャガイモになったりする世界ならまだいい方だ!)

(学園ものだったりSFだったりと世界観まで変わってる場合、どっからどう突っ込んでいいかわかりゃしねえ!)

(常に半笑いのみんなが全裸でダッシュしてる世界……)

(……あれは強烈だった)

(いや…それも『今』に比べりゃまだマシか)

(何で……)


ミカサ(UFO)「——エレン。エレン!!起動するでホイ」

ミカサ(UFO)「もう帰路に付かないと爆発するでホイ」


エレン(UFO)(何で皆人間ですらなくなってんだよぉぉぉぉおおおお!!)

※外見参考画像:ttp://blog-imgs-48-origin.fc2.com/f/p/s/fpsgameblog/UFO.jpg


………………

ライナー(UFO)「我々は5ディケイド前シールドを破壊してUFOへの侵略を開始したでフォイ」

ライナー「我がバター味の巨人で、こいつが噛めば膨らむ巨人だフォイ」

エレン「何を……言ってるんだホイお前は」

エレン(……もはやどこに原型が残ってるのか探すレベルだろこれ)

ライナー「我々の目的はUFOすべてをデリートすることだったんでフォイ」

ライナー「だが、その必要はなくなったでフォイ」

ライナー「お前が我々と来てくれるなら我々はもうコロニーを侵略なくていいんでフォイ」

エレン「うん、全然わからんでホイ」

ライナー「今から1だフォイ。どこに連れて行くかは言えんが、我々のステーションでフォイ」

エレン「ライナー……疲れてるんだホイ」

エレン(俺の精神状態がな!!)

エレン「こうなってもおかしくねぇぐらい大変だったホイ」

ベルトルト(UFO)「あ…あぁ…そうでフォイ!ライナーは疲れてるんでフォイ」

エレン(疲れてるのは俺だ!!)

ビビビビビビビーム!!


ミカサ「エレン!テイクオフだホイ!!」

エレン(どこに!?)

ミカサ「みかりんビーム!」シピピピピピ

ベルトルト「うあああああああ」

ライナー「ベルトルト!」

アルミン(UFO)「エレン!!テイクオフだホイ!!」

エレン(普通に逃げろって言えよお前らあああああ!)


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ      カッ


バター味の巨人「ダバダバダバダバ」デケデケ

噛めば膨らむ巨人「ダバダバダバダバ」デケデケ

(※外観は読む人がそれぞれ想像してください)

エレン「……もう」

エレン「……もう勘弁してくれええええええ!!」

カッ


カラッと揚がった巨人「フンフニフニフニ」デケデケ

ミカサ(あの時…二人にみかりんバスターを放っておけば…)

ミカサ(最大の機会を……私なら出来たはずでホイ)


噛めば膨らむ巨人「ダババババッ」キャトルミューティレーション!

ユミル(UFO)「」フワンフワンフワン

クリスタ(UFO)「ユミルゥゥゥゥゥ!!」


エレン(本来ならここでライナーとの過去を振り返って怒りを露にするところなんだよな…)

エレン(もう、ぶっちゃけそんなレベルじゃないけどな)

バター味の巨人「ダババンダバダバ」デケデケ

エレン(畜生……本当に、何でこんなことになっちまってんだ)

エレン(違う世界に生まれ変わるなら、いっそのこと完全に違う世界、完全に違う人間として生まれさせてくれよ…)

エレン(そうだ、下手に同じ?世界が繰り返されるからこんなことになるんだ!)

エレン(巨人がいる世界に俺がエレン・イェーガーとして存在しているのはどこの時間軸でも変わらなかった)

エレン(俺がエレンである限り、こんな茶番は永遠に続くってのかよ!)

エレン(もうループは嫌だ!世界を繰り返すのはもうウンザリなんだ!!)

エレン(神様ぁぁぁぁぁ!もし本当にいるのならお願いしますぅぅぅぅぅ!)

エレン(次に新たな人生を歩むときはループネタやループ説とは一切無縁の世界に生まれさせてくださぁぁぁい!)

エレン(もうわけのわからない世界を繰り返すのは嫌なんですぅぅぅぅぅ!!)

エレン(もしそれが叶うのならばエレン・イェーガーだってやめてみせますからぁぁぁぁぁ!!)


カラッと揚がった巨人「フニクリフニクラッ」

エレン(ゔお゙お゙お゙お゙おおおおお!!)

アルミン「あ……あの紫外線色の輝きは…最終奥義アトミックファイナルだホイ!」

ミカサ「エレン!まさか自爆するつもりでホイ!?やめるでホイ!!」

エレン(これですべてを終わらせてやるぅぅぅぅぅ!!)


ピカッ
























.

………………


イケメン(仮)「…占いの結果が出ました。紅髪(仮)部長の前世は魔王を倒すために剣を振るった勇者のようですね」

紅髪(仮)「魔王を倒す勇者……ね。悪魔であり魔王の血族である私の前世としてはあまりにも数奇な結果ね」

イケメン「あと、その勇者はあまりにも胸が貧しかったそうです」

イケメン「部長の胸が豊かなのは、その勇者が次は大きな胸を持って生まれたいと願ったからみたいですね」

紅髪「……ふぅ、何よそれ」

お姉様(仮)「あらあらうふふ、部長も私と同じですわね」

紅髪「そういえば貴方の前世はツンデレ生徒会長だったわね。正直想像も付かないけど」

聖女(仮)「私の前世は気弱なアイドルでした」

ロリ(仮)「……リズムギタリストです」

イケメン「……さて、うちの部にいる女の子たちは粗方占い終わったみたいだね」

お姉様「そうですわね、ちょっとした座興のつもりでしたけど結構面白いですわ」

ロリ「えっと……次は」


男(仮)「俺!俺!次は俺がやる!」

イケメン「…占い終わったよ。男(仮)くんの前世はその世界に存在する巨人と戦った血気盛んな兵士だ」

男「巨人?なんだそりゃ……巨人ねぇ」

イケメン「人間を襲う巨大な怪物、前世の君はその怪物に母親を殺された」

男「……そうか」

イケメン「大切な家族を失った君は復讐心のままに巨人を駆逐する事を誓ったようだ」

男「…………」

お姉様「ボーっとしたりしてどうしたんですの、男さん?」

聖女「体の調子でも悪いんですか?」

男「いや……今の話を聞いてるといろんな事が頭に思い浮かんでさ」

男「例えば、「本当に違う世界になっちまったよ!」と突っ込みたくなる気持ちとか」

イケメン「プッ、何だいそれ」

男「あと、部長の事とか……」

紅髪「……私?」

男「歌声が頭の中に響いたような気がしたんです。部長の声で」

男「切ない感じのする歌だけど何だか心に染み渡る感じがして…」

男「はっきりと曲を思い浮かべだわけじゃないけど、できれば部長にまた歌って欲しいって気分になって」

紅髪「……クスッ、自分のために歌を歌ってほしいって随分と変わった口説き文句ね」

ロリ「……気障」

男「す、すいません部長!違うんです、俺はただ今の部長との出会いがまるで運命のようだと言いたくて」

お姉様「あらあら、運命だなんて今度はベタな口説き方ですわね」

ロリ「……稚拙」

男「い……いや…その…。だぁーッ、もう!」

男「俺が言いたいのは、こうして部長に出会えた事が心の底から嬉しいって事です!」

紅髪「男……」

男「初めて部長と出会ってから色々と大変な事がありましたけど、その一つ一つが俺にとって大切な思い出なんです」

男「だから、部長との出会いが運命的なものだったら俺にとってこれほどよかった事はありません」

紅髪「……だっ、だからそうやって口説くのはやめなさいってば!」

お姉様「あらあらうふふ、そうは言ってますけど部長の顔、耳まで真っ赤になってますわよ」

紅髪「か、からかうんじゃないの!」

聖女「……お、男さん」ジトー

男「わわっ、聖女(仮)!」

聖女「そうですよね……男さんと部長さんって本当にお似合いですから、運命的なものがあって当然ですよね」ブツブツ

聖女「っていけません、こんな不埒な感情を抱いては!ああ、主よどうかお許しを……って痛ぁぁぁぁ!!」ズキーン

男「だ、大丈夫だって!俺は聖女との出会いも運命的だと思ってるよ!」

男(……さっきは言えなかったけど、頭に思い浮かんだ事がもう一つある)

男(おそらくは前世の俺にとって家族同然だった大切な女の子)

男(絶望に満ち溢れた世界でずっと俺のそばにいる事を誓っていた子)

男(きっとその人は母親を失った前世の俺にとって掛け替えのない存在だったんだろうな)

男(その女の子の名前は…カサとしか思い出せなかった)

男(けど、部長と同じ声で歌を歌っていたあの女の人の事に違いない)

男(流石に恥ずかしくてみんなの前で言えなかったけど)

男(部長と家族……か。ちょっと気が早すぎるかな)

男(でも、いつかなれたらいいな)

男(部長が俺の前世の時からの大事な人で、何より大切な家族だった事、しっかりと覚えておくんだ!)

題名:男「前世占い?」


  棺







ミカサ「エレェェェェン!その女はミカサじゃなくてヒカサ!!間違えないでえええええ!!」

アルミン「諦めるんだミカサ!もうエレンはエレンじゃなくなっちゃったんだよおおおお!!」

前作:アルミン「できたぞエレン!クリスタをジャガイモに変える装置じゃ」
アルミン「できたぞエレン!クリスタをジャガイモに変える装置じゃ」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1373018085/)

やはりコナン系キチガイはレベルが高すぎて何度も作るのは難しいので、今回は無難なコメディSSにしてみた。
結果、前よりパンチが弱くなってしまったけど勘弁して欲しい。

コナンSSじゃ博士黒幕説のような仮説がたまにネタにされてたりするので、
同じく進撃で有名な仮説であるループ説をネタにSSを書いてみた。
ちなみに最後で完全に違う物語になってしまうオチは一番最初にプロット作った時点で決めてたんだけど、
エレンと前EDテーマの声が今やってるあれとリンクしたので少しばかりネタにしてみた。


そしてもう一度、最初だけ見てシリアスと思っちまった人に告ぐ。     『僕は悪くない』

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