忍「実は、なんですか…？」

勇「実はね忍、先客がいるのよ…」

忍「先客…？先客って誰ですか！？」

勇（これ、言っちゃダメよね…どうしようかしら…）

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ

勇「あ、ちょっとごめんね」

陽子「いさ姉おっそいよぉ～珍しく私が早く着いたのに～」

勇『ごめんね～待ってる感じかな？今すぐ行くから待っててくれる？』

陽子「ほーい、じゃあ待ってるよ～」

カレン「アレ～陽子なにやってるんデスか～？しかもなかなか決めてますネ」

陽子「えっ、あ、カレン！もぉ～びっくりさせないでよ…。何やってるかって？あ～（まずいな…いさ姉とのことは秘密なのに…）

陽子「あっ、あははは～なんでもないよ～」

カレン「そうデスか？（何か様子がおかしいデース）じゃあ私はこれで～（尾行ってやつをする必要がありそうデスね…）｣ﾆﾔﾘ

勇「と、言うわけだから忍、帰ってきてからでいいかしら、それまでは保留ってことで」

忍「え、ええ、私は構いませんが…な、なるべく早く帰ってきてくださいね！」

勇「わかったわ～じゃあ行ってくるわね」

忍「行ってらっしゃ～い」

ﾊﾞﾀﾝ

勇（…どうしようかしら…困ったわね…）

#####

陽子「あっ、いさ姉！遅いぞ～」

勇「ちょっと忍といろいろあってね～」

陽子「え、まさかしのにバレたの？！」

勇「そういう訳じゃないんだけどね…」

カレン（まさかあの陽子が勇と…しかも手を繋いでるデス…）

アリス「あれ？カレン何してるの？」

カレン「うっわあああああ！！ナンデスカ！？敵ですか！？」

アリス「お、落ち着いてよカレン、そんな驚くところじゃないよ！？」

陽子「あれ？今なんかカレンの声がしなかった？」

勇「私は聞こえなかったけど…」

陽子「気のせい…かな？」

勇「まあいいわ、行きましょ」

カレン「フゥ…危なかったデス…」

アリス「だから何をしてるの？」

カレン「尾行デスヨ、び！こ！う！」

アリス「尾行？誰を…？」

カレン「見てくだサーイあれ！」

アリス「……？あれは…陽子と勇…？」

カレン「そうなんデス！さっき陽子の様子がおかしかったから尾行してみればこんなことに…」

アリス「ま、まさか陽子と勇は付き合ってるの！？」

カレン「シー！声が大きいデス！見ての通りデスよ！手まで繋いじゃってマスよ！アツアツです！｣ﾋｿﾋｿ

アリス「えっ！本当に付き合ってるの！？そんな、嘘だよね！？｣ﾋｿﾋｿ

カレン「どうしてアリスがそんな驚くデス？はっ、まさかアリスも…」

アリス「ちっ、違うよ！実はね、シノが…」

～回想～

忍「アリス？ちょっと相談があるのですが今大丈夫ですか？」

アリス「大丈夫だよ、どうしたの？シノ」

忍「実は………私、お姉ちゃんのことが好きなんです！」

アリス「アハハ～そんなのシノを見てればわかるよ～」

忍「違うんですよ！女の子として好きなんです………おかしいですよね…｣ｸﾞｽｯ

アリス「そう、そうなんだ…別におかしくないと思うよ…シノが好きなら、それでいいと思うよ…！」

忍「そう言って貰えるだけでありがたいです…」

忍「私、もう我慢できないんです…今まで我慢してきましたが、この気持ちをお姉ちゃんに伝えたいんです！」

忍「でも…………嫌われないか心配で…」

アリス「大丈夫だよきっと！忍なら…シノなら大丈夫だよ！！」

忍「そうですかね…？でも、まだもうちょっと考えます…」

アリス「うん…ゆっくりでいいと思うよ…相談があったらまた私に話して！いつでも聞くよ！」

忍「ありがとう…ありがとうアリス…」

#####

アリス「ということがあったんだよ…」

カレン「まさかシノも勇を狙っていたなんて…勇モテモテデース！！」

カレン「あっ、曲がりました！見失わないうちに行きまショー！！」

アリス「待ってよカレンー！」

忍（お姉ちゃん、今頃何をしてるんでしょう…はぁ…）

忍（あれ？お姉ちゃんの部屋が空いてる…？ちょっとだけ入ってみたいです～ちょっと、ちょっとだけです！）

忍（別にいつもと変わりませんね…）ﾊﾟﾗｯ

忍（あら？なんでしょうこれ…。！！！！これは……！！！！！！）

#####

カレン「陽子たち、映画館に入って行きました！」

アリス「もうやめようよ～カレン、勇と陽子に悪いよ～」

カレン「エ～せっかくいいところになってきたのに…」

アリス「とにかく帰ろうよ～！ね？また今度でいいでしょ？」

カレン「アリスがそう言うなら…仕方ありませんね…ジャ、今日のところはこれで引き上げまショー」

勇「ただいま～、あれ？忍？いる？」

勇（靴はあるみたいだし…部屋かしら…？)

勇「忍～？」コンコン

勇「いないの～？入るわよ～？」ガチャッ

勇「あら、いるじゃない、忍、何やってr…