ジャン「人類は負けた」(24)

巨大樹の森 木の上

ジャン「生き残ったのは俺たちだけみたいっすね...」

リヴァイ「あぁ、他の人間は皆巨人に食われた」

ジャン「今になって思うんすけど、人類が勝利するチャンスは何度もありましたね...」

リヴァイ「....結果は誰にもわからない.......だが」

リヴァイ「エルヴィンがアニのハニートラップに引っ掛かるのは残念だった....」

ジャン「雌型巨人を捕らえたまでは良かったんですけどね...」

リヴァイ「あぁ、しかし...」

ジャン「アニの色仕掛けに負け...」

リヴァイ「あぁ...」

ジャン「アニを逃がした上に調査兵団の機密情報を全て喋ってしまった...」

リヴァイ「残念だ...」

ジャン「それから早かったですね、シーナ陥落まで...」

リヴァイ「一瞬だったな....」

ジャン「まぁ、調査兵団の機密情報全部知ってるから楽に裏をかけたんでしょうね....」

リヴァイ「まともな迎撃ができなかったな...」

ジャン「団長が喋らなければ...」

リヴァイ「残念だ...」

ジャン「シーナ陥落後、生き残った兵士は巨大樹の森を目指して逃げましたね...」

リヴァイ「無事に着いたのは俺達だけだったがな...」

ジャン「団長が先陣を切って逃げましたよね」

リヴァイ「あぁ、素早やかったな...」

ジャン「途中でガス切れになっても、自分の屁を代用してまで必死に逃げてましたね...」

リヴァイ「あれは残念だった」

ジャン「でも一瞬で巨人に捕食されましたよね...」

リヴァイ「立体機動術が下手だったからな...」

ジャン「一番最初に逃げて一番最初に捕まる...」

リヴァイ「あぁ、あれはビビッたぜ」

ジャン「(裏切り物が!)って叫んでましたね、俺達を裏切ったクセに...」

リヴァイ「残念だった。」

ジャン「巨人に捕食される瞬間....見ました?」

リヴァイ「見たぞ、大泣きしてたな...」

ジャン「そこじゃなくて、ほら...ヅラが取れてましたよね」

リヴァイ「あれか....ポロリンって感じで取れてたよな...」

ジャン「残念でしたよね...」

リヴァイ「いや、やっぱりな....って思った」

ズシーン! ズシーン!

ジャン「あ、超大型巨人!ついに見つかったか!?」

リヴァイ「超大型の足見てみろ.....ほら、歩く度に...」

ズシーン! ズシーン!

ジャン「あ!足の裏に団長の死骸がチラチラ見える!」

リヴァイ「かじられた後コイツに踏まれんだな...」

ジャン「残念ですね」

リヴァイ「何かもう面白いだけだな...」

ジャン「しかし困りましたね、俺達もうガスもブレードも切らしてますよ...」

リヴァイ「大人しく超大型に殺されるのを待つだけか....」

ジャン「....兵長にしては弱気な発言ですね」

リヴァイ「今までエルヴィンにずっと従ってたんだ....それだけに何かどーでも良くなってきた」

ジャン「なるほど....じゃあ一緒に自決しますか?」

リヴァイ「そうだな...」

ジャン「ボロボロのブレードですけど....自分の首を切るには充分ですよね」

リヴァイ「あぁ、充分だ、じゃあ一緒に切ろう」

ジャン「そうですね、では!」

ザシュッ! ザシュッ!

リヴァイ「........」パチ

リヴァイ「.....なんだ....夢か」

エルヴィン「起きようだな、リヴァイ」

リヴァイ「あぁ、変な悪夢を見てた」

おわり

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