総理「諸君よく集まってもらった」(25)

幕僚長「一体どうしたのです?極秘に我々を招集なんて?」

エリート官僚「アメリカにでも宣戦布告されましたかな?」

事務次官「総理に向かって失礼だぞ!」

官房長官「…」

総理「良い」

事務次官「はっ…」

総理「こんな話を知っているか?」

総理「たった一人の少年が世界を変えた話を…」

総理「約50年前のある国の少年の話だ」

総理「彼は世間より人種差別を真っ向からうけていた」

総理「それはひどい迫害だったそうだ」

エリート官僚「…」

総理「しかしその少年はありとあらゆる迫害をはねのけ一国の指導者となった」

総理「その国は世界的にも力をつけた強大な国となった…」

幕僚長「???」

総理「現在、我が国は危機に瀕している」

総理「私たちの力量不足が原因だ」

総理「もはやなんらかの『革命』しか日本を取り戻せない」

官房長官「…」

総理「諸君、よく集まってくれた」

エリート官僚「(なんでもっう1回言ったんだ?)」

総理「最近私はある少年に出会った」

総理「正確には『見つけた』か…」

総理「彼は恐らく、日本で一番注目度があり、且その存在を幾度となく抹消されている」

幕僚長「仰っている意味がよく分かりませんが?」

総理「私は彼を…国のトップに推薦しようと思う」

エリート官僚達「!!!」ザワザワザワ

総理「もちろん極秘裏に、だ」

総理「彼の意見や指導をそのまま我々が体現してゆく」

事務次官「ちょっと待ってください!!総理!話についてゆけません!!」

総理「もう決めたことなのだ…各国の指導者、国連には報告済みで全面的なバックアップがあるそうだ」

事務次官「そんな話があってたまるか!!」ドンツ

幕僚長「まぁ最後まで話を聞こうじゃないか」

幕僚「して総理?その『少年』とは誰なのです?」

総理「その少年とは…」

官房長官「総理!!まだ時期が…」

総理「良い」

総理「その少年は……円谷光彦という」

総理「彼は昨日、内閣調査室が極秘裏に捕縛した危険人物の度重なる実験に参画させられていた。本人の意思とは無関係に」

総理「さらにはその様子をとあるサイトで日本中で笑いものになっている」

事務次官「!」

総理「驚くことに、彼は幾度となく殺され、大衆の面前に晒し者にされ、無実の罪で投獄されたことがあるそうだ…」

幕僚長「そんなことが日本で…」

エリート官僚達「!!!」ザワザワザワ

総理「しかし彼はそのような逆境にもめげずに立ち直っているという…

総理「これがその履歴だ。官房長官。」

官房長官「はっ」ピッ

ジャーン!ミツヒココキセキ~アナタハコノデンセツヲマノアタリニスル・・・
・爆発させられる
・少しずつ消去される
・スズメバチの大群に襲われる
・老人にファックさせられ続ける
・無実の罪で逮捕される
・異世界の人間にファックされる
・友人に食べられる
・ピクミンにされる
・陰部をうな重にされるetc…

幕僚長って3人いるんだけど、この幕僚長は陸海空どれだ?

総理「直近だけでもこの通りだ」

ザワザワザワザワ

総理「異論はないかね?」

事務次官「…」

幕僚長「ここまでとは…」

総理「決まりだ。尚この件に関しては一切の他言無用とする」

総理「日本の夜明けはここからだ…!」

>>11 雰囲気なので気にしないでほしいっす

光彦「博士が消えたって本当ですか…??」

歩美「どこにいっちゃったんだろ…」

灰原「江戸川君…あなた何か掴んでるんじゃないの?」

コナン「あぁ…食べかけのミートソーススパ、脱ぎ捨てられたパジャマ、愛用のバイブ…生活痕は残ったままだ」

コナン「十中八九、誘拐と考えるのが妥当だな」

元太「でもよぉ!博士なんか誘拐してどうするんだ??」

コナン「動機が分からねーが…誘拐した以上、何らかの動きがあるはずだ!…博士が別の事件に巻き込まれてねー限りな…」

光彦「!」

コナン「まずは俺らで色々探してみようぜ!!」

探偵団「おぉ!!」

歩美「なに?あのトラック?こっちにく」ドカン

歩美「」

元太「」

コナン「歩美!!元太ーーー!!!」

黒服「目標補足。障害は速やかに消せ」パシュパシュ

灰原「」

コナン「」

光彦「こっコナン君!灰原さん!!」

光彦「なんなんですか!あなたちは!!」

黒服「円谷光彦だな。我々と共に来てもらおう」

光彦「いやですっ!よくも皆!!」

黒服「…連れていけ」

光彦「い〜や〜だ〜」

黒服「五月蠅いやつだ…そういや殺しても問題ないんだったな」

光彦「ひっ」

黒服「悪く思うなよ」

光彦「」

首相官邸

エリート官僚「総理、円谷光彦を連行いたしました」

総理「…死んでいる様に見えるのだが」

官房長官「死んでいます。厳密には『今は』ですが」

官房長官「ここにくるまでに暴れていたようで5回程殺したと報告が上がっています」

総理「!」

官房長官「彼についていたドクターも面白がって細菌兵器の実験に使ったようです」

総理「…その医者は消しておきなさい」

総理「彼はどのくらいで生き返る?」

官僚「まちまちではありますが殺されて1〜2時間で復元していくそうですが」

総理「?」

官僚「前後の記憶は消えている様です。これで彼がどのような辱めを受けても平然としていた理由が分かりましたね」

総理「うむ…」

光彦「こっここは?」

総理「ようこそ日本の中枢へ。円谷光彦君」

光彦「総理大臣!?」

総理「いかにも」

光彦「なんでこんなところに!?僕は一体!??」

総理「混乱するのも無理はない。彼に説明を」

官房長官「はっ…」

かくかくしかじか

光彦「そんな…僕は…今まで…」

総理「信じられないか?なら」スラ

光彦「日本刀?」

総理「フン」

光彦「ギャァァッァァァッァ!!右手が!!みぎてがぁぁぁいhcしhc」

総理「やはり一撃では落とせないか」

総理「落ち着きなさい光彦君」

光彦「痛いぃぃぃぃ!!!」

総理「五月蠅いやつだ」スッ

官房長官「お待ちください総理。ここで殺せばまた記憶を無くします」

総理「そうか。なら腕が再生するまで閉じ込めておけ」

黒服「はっ」

〜首相官邸地下施設 夜〜

光彦「ふぅーっふぅーっ」

ドクターB「これは驚いた。もう腕が繋がり始めている!一体彼は何者だ」

ドクターB「実験のしがいが…」

総理「光彦君の調子はどうかね?」

ドクターB「!これは総理!ご機嫌はいかがですかな?」

総理「…余計な話は良い」

ドクターB「申し訳ございません。見ての通りですよ、刀傷はほぼふさがりかけ。細胞が意思を持って再生しているようです」

総理「そうか…引き続き監視を頼む」

ドクターB「はっ」

総理「彼には余計な事はするなよ?」

ドクターB「分かっております。彼の家族に関してはいかがいたしましょう?」

総理「…好きにするが良い」

ドクターB「ありがとうございます!光彦君の謎を少しでも解き明かしますぞ!」

ドクターB「…いったか、タヌキめ」

ドクターB「とはいったもののもう彼の家族は解剖しつくしたしの」

ドクターB「!姉がまだじゃったわい」

光彦「ふぅーっふぅーっ」

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