グリシャ「三人」 ハンジ「寄れば!」 アルミン「文殊の知恵」(91)

「…」
「…」
「…」

「分隊長。どう打開するんですか、この状況…」
「ど、どうしようって言われても・・・」
「...」

アルミン(?)「大体!『人がワイルドになる薬が欲しい』って頼まれて、なんで ワイルド=野獣 になるんですか!?」

クマミン「グオオオオオオオッ!(おかげで僕こんな体ですよっ!)」

ハンジ(?)「ひぃっ!!! そ、そんなに怒らないでぇぇぇぇぇぇ」

ゾエシカ「私だってこんな姿なんだからぁぁぁぁぁ」

クマミン「こうやって騒ぎを起こすのはいつもあなただ!」

クマミン「たびたび変な薬を作っては無差別に、時には広範囲に散布しやがって!」

ゾエシカ「そ、そういう君だって人に頼まれては作ってるじゃないかっ! たまには自分用の胃薬でも作ればいいものを!」

クマミン「…それより…」

クマミン「吠えてたら小腹が減ってきたんですけど…」

ゾエシカ「わわわ私は食べないでよ?! 食べるならそこの瀕死のシャケにしてよ!!」



グリシャケ「」ピクッピクッ

クマミン「!? さっきから何の反応もないと思ったら…っくそ、どうすればいいんだ?!」ジュルッ

ゾエシカ「もう楽にしてあげなよ…」

クマミン「そ、それはダメです!!! この場で死なせるわけには…っ」ダラダラ

ゾエシカ「私だって死なせたくないよ…話聞いてる途中だったし…でも…」





ゾエシカ「ここ、私の部屋だから多分普通の水ないよ…」

クマミン「そうと分かっていたなら、なんでさっき僕たちに水だなんて言ってボトル入りの液体を振舞ったんですかぁっ?!!」

ゾエシカ「いいい、依頼人に後で渡そうと思ってカモフラージュで入れたんだよぉぉぉぉ」

クマミン「覚えてなかったんですかそんな重要なことをっ!!!」

ゾエシカ「だだだだだって似たようなボトルなんていくつも転がってるしぃぃぃぃぃ」

クマミン「だったら印でもなんでも書いておけばいいでしょうが!!! なんでそういうところは抜けてるんですか?!ご都合主義ですか?!!」

ゾエシカ「ひぃぃぃぃぃ牙を剥かないでぇぇぇぇぇぇぇぇ」ガクガクプルプル

吾輩は>>1である。オチはまだない。完全な見切り発車である。
タイトルのみいくつか思いついて一週間ほど悶々としていたが、
もういったれと思って取り敢えず建てた。今は反省している。

ひょっとしたら安価に頼ることもあるやも知れないので、どうぞよろしくお願い致します許してくださいちゃんと完走しますorz

―――――――――
――――
――



ミケ「…」スンスン

ミケ「…」

ミケ「」スンスン スタスタ










ミケ「」ピタッ

グオオオオオオゥ
キューン
ガアッ
キュー…

ミケ「…」

グリシャケ吹いたwww

>>12 グリシャモと迷ったんだ…シャモの方がワイルドだったかもしれん

―――――――――
――――
――

ゾエシカ「」ピクッ

クマミン「…どうしました分隊長」

ゾエシカ「…こっちに向かってくる…唯一私たちを理解してくれそうな人間が」

クマミン「そんな人が調査兵団にいらっしゃるんですか?!」



コンコン
『…入るぞ』

ゾエシカ「キューーーー(どうぞ入って)」


ガチャッ


ミケ「…アルレルトとお前だけかと思ったが…」

グリシャケ「」

ミケ「もう一人、いやもう一匹いたとはな…誰だこの魚は?」

クマミン「?! 分隊長の部屋まで僕を案内してくれた―」

ゾエシカ「ミケ・ザカリアス―異常なまでに優秀な嗅覚を持つ男…」

クマミン「…まさか彼も分隊長が」

ゾエシカ「あれはアイツの自前だから!」

ミケ「…そういえばアルレルトをここまで連れてきたとき、中にもう一人いた気もするな…」

ミケ「ハンジ、お前まさか団長達に無許可で…」

ゾエシカ「」ビックゥ

クマミン「?! グルルルルルル…(えっ?! 正式な面会って言ってたじゃないですか…!?)」

ゾエシカ「」プルプルプル
グリシャケ「」

クマミン「…グルル グウウウウゥ(…話は後でゆっくり聞きます。それよりグリシャさんをなんとかしないと…)」

ゾエシカ「…キューーーー、キュゥン(…とりあえず手近な液体にぶちこもう、ハイリスクローリターン覚悟で)」

クマミン「ガアッ?!(リスク高すぎませんか?!)」

ゾエシカ「キュー、キューーーーン(だいじょぶだいじょぶ、いくら私の部屋と言えど致死性の薬物とかはないから)」

クマミン「ガウウウウウ…(どこに何があるかわからないあなたの部屋だから心配してるんですけど…)」

ゾエシカ「キュゥン(では失礼して)」カプッ
グリシャケ「」グッタリ


ミケ「…何を言っているのかよくわからんが、今にも命がつきそうなそれをなんとかしないとな」

ミケ「大きな入れ物は…っと」ゴソゴソ

>>25 グリシャはどうなる?

体だけ元に戻る

ミケ「…お、手頃な水槽が」ゴソゴソ

ミケ「中身が少々濁っているのが気になるが…命をつなぐには十分だろう」ズリズリ


ミケ「よし、ハンジ、いけ!」

ゾエシカ「モゴモゴ(薬品がはねるかもしれないから下がってて!)」

クマミン「ガウ! グルルル(了解しました! ザk、ザカリアスさん、下がって!)」グイグイ

ミケ「ぉ、おおおそんなに強く引っ張るな!危ないだr」



ドガッ
パリィン ビシャアアァ

グリシャケ「」ビショビショ


ゾエシカ「」

クマミン「」

ミケ「やんぬるかな…まさかあれが人間になる薬液だったとはな…」

クマミン「人面魚ならぬ魚面人…」

ゾエシカ「喋れないことに変わりはないけど、手を使えるようになったのは大きいね!」

グリシャケ「うぅ…もう少しでカルラと会えるところだったのに…」

クマミン「今生きていることに感謝してくださいよっ!」

グリシャケ「パクパク(…そうだな。さすがアルレルト君だ、よくやった。君はやはり正解を導く力を持っている)」ナデナデ

クマミン「グルル…(いや…薬を選んだのはザカリアスさんですけど…)」

ミケ「ニャーオ…(なんてシュールな光景なんだ…)」




ゾエシカ「えっ」
クマミン「えっ」
グリシャケ「えっ」

ミケ「えっ」

クマミン「ななななんでザカリアスさんが猫に?!」

ゾエシカ「…おそらくさっきの薬が働いてしまったんだろう」

ゾエシカ「彼の場合、元がワイルドだったためにカワイイ路線へベクトルが向いてしまったんだね…」

クマミン「どうするんですか!もうこの場に普通の人間がいませんよ!?」

クマミン「三人寄れば文殊の知恵どころか、三匹寄っても下種は下種ですよっ…!!!」

ゾエシカ「…それ言っちゃう?座学トップの君がそれ言っちゃう?」

クマミン「たとえ明晰な頭脳があったって、行動に移せなければ無いも同然ですっ!」

昼ごはんにシャケの握り飯が出てきて、思わずンフッwwwって言ってしまったのはここだけの話






グリシャケ「落ち着くんだアルレルト君。完全な人間体ではないが、私は今両手を使える状態にある」

グリシャケ「ゾエ君、さっきの薬のレシピは覚えているかね?」

ゾエシカ「えぇ、つい最近作ったばかりですから材料もまだ残っていると思います。ですが…」




ゾエシカ「ハンジちゃんのスペシャルブレンドなので、その都度効果が変わるため保証はできません☆彡」
クマミン「噛み殺すよ?」ギロッ

ミケ(クマミン怖い)ブルブル

―――――――――
――――
――

グリシャケ「さて、取り敢えず君のいうレシピ通り調合してみたが…」

グリシャケ「誰かこれを飲む勇気がある者は…」

ゾエシカ「…」
クマミン「…」
ミケ「…」

グリシャケ「…だろうな。では

薬を飲む人 >>36
その効果>>40

ハンジ

箆鹿(ヘラジカ)にレベルアップ

グリシャケ「…だろうな。では私が―」

ゾエシカ「いえ、ここは責任を取って私が飲みます…(グリシャさんの身にこれ以上何か起こったらアルミンに何をされるかわからないし…)」チラッ
クマミン「」ジーッ

ゾエシカ「(ひぃっ!今にも八つ裂きにしそうな悪人…いや悪熊面でこっちを睨んでいるっ)で、でででは…んぐっ」ゴッキュゴッキュ


ボムッ


ゾエシカ(?)「…あれ?変化なし…? うっ、なんか頭が重い…」グラッ

クマミン「こ、これは…昔本で見たことがある…北方のツンドラと呼ばれる気候の地域に住んでいた大型草食動物、ヘラジカ?!」

グリシャケ「ムースやエルクとも言うね」

ゾエルク「わぁ、ホントだ! さっきよりでっかくなってパワーアップしたみたい♪」ドタタドタタ

クマミン「ちょっ、嬉しいからってスキップなんかしないでください!」

クマミン「ただでさえ薬品だらけで迂闊に動けないのに、分隊長が巨大化したせいで余計に狭くなってるんですから!!」

エー、ヘラジカノスキップナンテソウソウミレナイヨ?
イマハソウイウモンダイジャアリマセンカラ!!


グリシャケ(ん…? 巨大化してパワーアップ…?)



ゾエルク「そういえばさっきからミケが静かだけど…」

クマミン「あぁ、それがさっき…」

―――――――――
――――
――

ツギハイマツクッタエキニソレヲ50mlマゼテ…
フムフム… トポポ


クマミン「うまく出来ますかねぇ…」

ミケ「…期待はしない方がいい」

ミケ「それより、さっきから疑問に思っていたんだが…」

ミケ「さっき俺は水槽を蹴飛ばして、足に薬液をかぶったよな?」

ミケ「なのに何故、足だけでなく全身まるっと猫になっちまったんだろう」ニャオーン

クマミン「…そういえばそうですね」


クマミン「ザカリアスさんは、他人より嗅覚がずば抜けていいんですよね?」

クマミン「僕が思うに、多分飛び散った薬液の飛沫を鼻で吸い込んでしまったのではないでしょうか?」

ミケ「…成程、嗅覚も過ぎれば災いとなるってこった ハッハッハ!」カワイタワライ

ミケ「…」

ミケ「」ササッ 


ズボッ

クマミン「?!」

クマミン「えっ…な、何してんですかブーツの中に入って!?」オロオロ



ミケ「…るな」モゴモゴ

クマミン「へっ?…ブーツのせいで声がくぐもって、何とおっしゃっているのか良くわかりません…」

クマミン「とにかくそんなところに縮こまってないで、出てきてくださいよ」ニジリッ

ミケ「それ以上近寄るなああぁぁぁっ!」

クマミン「」ビクッ

ミケ「…もう放っておいてくれ、これ以上アイツの実験に付き合わされるのはごめんだ」ゴソゴソ

クマミン「で、ですが…」


ミケ「…お前は知らないだろう、今まで調査兵団の面々が何回アイツに幼児退行させられてきたのか…」

クマミン「?!」

ミケ「幸い俺はほとんど被害を被ったことはない…だが」

ミケ「アイツのことだ…幼児退行させるのに飽きたら、今コレに味をしめて今度は俺たちを片っ端から動物化するに違いない」

誤植すみません


ミケ「…もう放っておいてくれ、これ以上アイツの実験に付き合わされるのはごめんだ」ゴソゴソ

クマミン「で、ですが…」


ミケ「…お前は知らないだろう、今まで調査兵団の面々が何回アイツに幼児退行させられてきたのか…」

クマミン「?!」

ミケ「幸い俺はほとんど被害を被ったことはない…だが」

ミケ「アイツのことだ…幼児退行させるのに飽きたら、コレに味をしめて今度は俺たちを片っ端から動物化するに違いない」

ミケ「今までは幼児退行という、俺の身に起きても誰も得をしない現象だった」

ミケ「だが今度はどうだ?!」

ミケ「名前的に真っ先に俺がやられるのはほぼ100%確実じゃないか…っ!!!!」ブルブルブル

クマミン「そんな…調査兵団にマッドサイエンティストが存在していたなんて…!?」

ミケ「…アルレルト、お前、猫の嗅覚が人間のそれの何倍か知ってるか?」

クマミン「えぇと…確か少なくとも数万倍の感度を…ハッ、まさかあなた!!!」


ミケ「」スウウウウウゥハアアアアアァッスウウウウウゥハアアアアアァッ

クマミン「やめろおおおおおおおおおおぉっ!今すぐやめて下さい!! 」

クマミン「そんな、自分のブーツの臭いでショック死しようだなんて馬鹿なこと…!!!!」

ミケ「止めてくれるなアルレルトオオォォォッ! こんな醜態を晒すのはここにいる奴らだけで十分だあああああぁ」スウウウウウゥハアアアアアァッスウウウウウゥハアアアアアァッ

クマミン「猫の姿のままブーツの中で死ぬほうがよっぽど滑稽だと思うんですけど?!! くっ…こうなったら力ずくでも…っ」ガシッ ブンッブンッ


クマミン「今一度考え直して下さいいいいいぃ!!!」ブンブンッ 

ミケ「いやだああああああああああああ やめてええええええええええええ」ユッサユッサ スウゥハアァッスウゥハアァッ

―――――――――
――――
――

クマミン「…そんなこんなで、今はブーツの中で気絶してらっしゃいます…」チラッ


ミケinブーツ「」チーン

クマミン「正直、あなたのことは見損ないましたよ分隊長…」

クマミン「以前から『調査兵団には奇行種がいる』という噂は耳にしていましたが…」

クマミン「まさか同僚を幼児退行させて楽しむロリ・ショタコンの変態マッドサイエンティストだったなんて…」サゲスミノメ

ゾエルク「」

クマミン「…ところで変態ty、いや分隊長、先ほどの話でいくつか伺いたいことがあるのですが」

ゾエルク「ん?さっき?…あぁ!はいはい、こんなことになる前の話ね!あーやっぱ奇行種気になっちゃう?奇行種の話ききたくなっちゃう?だよねーそうだろうねーいやぁ君も奇行種の魅力に目覚めてくれたようで私はうれs」
クマミン「目覚めてませんから。あと聞きたいのはそこじゃありません」

ゾエルク「…」ショボーン

クマミン「… 僕がお聞きしたいのは、あの薬を作ってくれと言って来た依頼人についてです」

ゾエルク「なぁーんだ、その話か」

クマミン「その時グリシャさんも一緒だったんですよね?」

ゾエルク「そうそう、こないだの休みに街に出てたんだけどね…」

―――――――――
――――
――

ワイワイ ガヤガヤ

ハンジ「今日はやけに表通りが騒がしいなぁ」テクテク

ハンジ「…久しぶりに路地裏行こっかな、人気もないし、古本屋に何かおもしろいのが入ったかもしれないし♪」スタコラサッサ

――――――――――――――――
―古本屋にて


ハンジ「なんか新しいのあるかなー」

ハンジ「…お、これ面白そう!『世界の巨人の伝承』かー、どれどれ…」ペラペラ

ハンジ「…」ペラペラ

ハンジ「…」ペラペラペラペラ

ハンジ「…」ペラペラペラペラペラペラ  パタム

ハンジ「…ダメだな、新しい情報ゼロだ」

ハンジ「やっぱ伝承っていったら世界中どこも同じような話ばかりなんだなぁ」ブツブツ

ハンジ「他には…あ、あれなんか良さそう」


つ スッ
⊂ スッ


ハンジ「ぁ」
グリシャ「!」


ハンジ「ぁ、あの、す、すみませんっ」ササッ

グリシャ「…」

スッ

グリシャ「どうぞ」ニコッ

ハンジ「…えっ!? いえいえいえ悪いですよそんな!」

グリシャ「いいんですよ、遠慮せずとも。それに、私はもうすぐここを出るつもりでしたから」

ハンジ「はぁ、でも…」

グリシャ「いいからいいから。それに、その本はきっとあなたの方が必要でしょう」

ハンジ「え?」

グリシャ「お見受けしたところ、あなたは調査兵団の方ではありませんか?」

ハンジ「?! な、なんで分かったんですか?!!」

グリシャ「何故って、そりゃあ―巨人について書かれている本を、こんな路地裏の寂れた古本屋に来て探してまで巨人のことを知りたがる人なんて、相当な変わり者か調査兵団の人くらいでしょう?」クスッ

ハンジ「…なるほど(両方とも当てはまってるなんて言えない…)」

ハンジ「そういうあなたは?」

グリシャ「私は…ただの変人です、と言っても納得してもらえないでしょうね」フフッ

グリシャ「これでも私は医者の端くれでね。医学的見地に基づいて、巨人について研究している者です」

ハンジ「巨人についての研究?! 私と一緒ですね!!!」


ホウ、チョウサヘイダンデケンキュウインヲ…
ソウナンデスヨー! ナカナカリカイシテクレルヒトガイナインデスケドネー


ハンジ「あ、お時間ありますか? もしよろしければ是非とも私の研究についてあなたのご意見をうかがいたい!」

グリシャ「えぇ、私もそうしたいのは山々なんですが…」

ハンジ「そうですか…残念です」シュン

グリシャ「そんなに気を落とさないで。ここによくいらっしゃるなら、きっとまた会いますよ」

ハンジ「…そうですね! では、またここで!」ニコッ

グリシャ「それでは失礼します」ニコッ


スタスタスタ…


ハンジ「…面白い人だったなぁ」

ハンジ「また会えるかなー」


ハンジ「…」ポケー

ハンジ「…」


ハンジ「あ、いっけね、本買うんだった!」スタコラ

―――――――――――――――――
マイドアリー


ハンジ「用事も済んだし帰るかー」

ハンジ「…そういえば名前聞かなかったな」テクテク



ナ、ナンダネキミハ
ドゴッ

ウッ…  バタン


ハンジ「…ん?」

角|ンジ )) ヒョコッ



???「…」ズリズリ
グリシャ「」チーン



ハンジ(?! 蹴りで大の男を一発KO?!! え?!ってか誘拐?!!)

ハンジ(どどどどうしようこのままじゃあの人が…でも私対人格闘とか無理なんだけど…)ブルブル

ハンジ(今持ってるもので武器になりそうなものなんて…あ、)ゴソゴソ


ハンジ(本…イチかバチかやってみるか…)

角|ハンジ )) ソロソロ


ハンジ(目標との距離、約5m…よしっ、)

ハンジ(『きょじんづかん』、キミに決めたッ!!!) ビュッ


ヒョオオオオオ

ドゴッ

???「っ!?…」ドサッ


ハンジ(よ、よっしゃああああ!クリーンヒットオォォ!!!)ガッツポーズ

ハンジ「…倒したはいいけどどうしよう…憲兵団につき出すのも面倒だし…」

ハンジ「とりあえずあの人を助けよう」ソロソロ


ハンジ「…焦ってたから気付かなかったけど、この誘拐犯、随分小柄だなぁ…」

ハンジ「よいしょっ と」グイッ


ゴロッ

ハンジ「…!!!?」

ハンジ「子供…?! しかも女の子…」

ハンジ「…? この子、どこかで……あっ!!!」


――――――――――――

???「うぅ…… !?」パチッ

ハンジ「…104期生には足技を得手とするのに、対人格闘で爪を隠そうとする”鷲”がいるって聞いたけど…」

ハンジ「君がもしかして、アニ・レオンハート…?」グイッ

アニ(…!!? 誰?私を知ってる…?上官? なんでこんなところに…  っつ!後頭部が…)ガンガン


ハンジ「へー、ホントに鷲鼻なんだぁ」

ハンジ「目つきもまさに猛禽類のそれだね!」ンフッ

アニ「…」イライラ

ハンジ「104期トップ10の中で唯一憲兵団に入団したんだって〜? 顔見知りの同期はみんな調査兵団に入団したのに 度胸あるねぇ〜」

ハンジ「それともー…」






ハンジ「…お友達がいなかったのかなぁ?」ブフッ

アニ(さっきからなんなんだよこのウザメガネ…)ギロッ

ハンジ「おーこわいこわい!」パッ

ハンジ「ところで新米憲兵さん、これはどういうことかな?」ユビサシ



グリシャ「」

アニ「…」

ハンジ「どういうことかな?」ズイッ

アニ「…」フイッ

ハンジ「ど う い う こ と か な ?」ズイィ


アニ「…言えない」
ハンジ「え?何?聞こえない」グイイィ

アニ「!!!」

アニ「!!!」

アニ(っぐ…首が締まる…苦しい…っ)


アニ「…っは…はなせ……っ」

ハンジ「新米の口で上官に向かって口答えするの? 君、人を誘拐しようとしてたよね?私が告げ口すれば君は開拓地行きどころかソッコー牢屋だよ?ねぇ?そこんとこわかってんの?」

アニ(!!! 一部始終見られてたのか…くそっ)

>>65
アニ「…知らない」

>>41
クマミン <●><●>ジーッ


に脳内修正しておいて下さい…

ハンジ「…もし、あの人を襲った正当な理由があるなら言ってご覧 理由次第では許したげる」グイィ

アニ(一般人に見つかるならともかく、上官に見つかるなんてついてないね…嘘をついて逃げるか…)


アニ「わかっ…た…から、はなs」
ハンジ「言葉がなってない」グイイイィ

アニ「!!!! わ、分かりました…はなじまず…から……離しt」ドスッ

ハンジ「よろしい!」フンス

アニ「…ゲホッゲホッ そ、ぞの男は…我々憲兵団が秘密裏に捜索していた者です…ケホッ なので」
ハンジ「ははぁん、それで憲兵団じゃない私にはワケが言えなかったと」フムフム






ハンジ「騙せると思ったのそんな嘘で?」グイイイイィ
アニ「!!!!!」ジタバタ

ハンジ「なんで新米がそんな重要任務を負わされんの?ありえないでしょ?それとも立ち聞きしたとか?それこそ勝手な行動は許されないよね?<●><●>」ギリギリギリ

アニ(こいつ…力の加減が…っ)

あ、凄く今更ですが10巻くらいまでのネタバレ注意です。すみません…

アニ(このままじゃ殺されかねない…こうなったら)


パチン

ハンジ(? 指輪から突起が…?)

アニ(ここが無人の路地裏だったのが不幸中の幸い…かな)




アニ(…ごめん、二人とも)
ビッ

ハンジ(自傷行為?! まさか…!!!)

ビカッ



女型「」ドオォォォオン

アニ(せめてひと思いに殺してy…あれ?)




ハンジ「…」

ハンジ「…す、」

ハンジ「すげえええええええええっ!!!」キラキラキラ

アニ()

ハンジ「巨人なのにオッサン体型じゃねぇ!おっぱいついてる!!初めて見た!!!!」キラキラキラキラ

アニ(なんか…はしゃいでる…)ボーゼン

ハンジ「いやぁまさか104期生の中にエレンの他にも巨人化できる子がいたなんて!君すっごいねぇ!!」キャッキャッ

アニ(あと2人いるけどね…)

ハンジ「あ、そうだ!!!! ねぇねぇ君、私の実験に協力してくれない?!!」キラキラッ

アニ(え?! じ、実験?!!)タジッ

アニ(実験…このクレイジーに…私が……いじくり回される…?!!)ゾゾッ

ハンジ「その代わり今回の件はなかったことにしてあげるからさぁ!!!頼むよぉ!!!!」キラキラキラッ


アニ(ま、眩しい… って、え?今なんて?)ピクッ

ハンジ「…嫌?」ウルウル

ハンジ「実験に協力してくれたら、お礼になんでもするからさぁ」ウルウル

ハンジ「食事おごってあげてもいいし、お小遣いでも…あ、なんなら惚れ薬でもなんでも作ってあげるよ!」


オネガイ、コッチニキタトキデイイカラ…
…ッテイウカキコエテル?オーイ! フリフリ


アニ(…何をするつもりかよく分からないけど、なんだか千載一遇のチャンスな気がする…)

アニ(牢屋行きにならないなら、まぁ…いいか…)


女型「」コクッ

ハンジ「!!!」

ハンジ(きょ、巨人と…初めてコンタクト取れた…っ)ブシュッ


バタン

アニ(え、え? 鼻血噴いて倒れた?! なんで?!!)


シュウウウゥゥ…

タッタッタッ


アニ「ちょっと!しっかりして!!」ユサユサ

ハンジ「ウッ…我が人生に…一片の悔いなし…」パタッ

アニ「?! こんなとこで果てないで!ちょっと!」ユッサユッサ

アニ「…」


アニ「どうしようこれ…」

ハンジ「」チーン
グリシャ「」チーン

―――――――――
――――
――

……モシ…シモシ?!


ハンジ「……うぅ…」パチッ

グリシャ「もしもし!? 大丈夫ですか?!」 

ハンジ「ハッ! あの子は?!」キョロキョロ

グリシャ「…あの子? お連れの方がいらしたんですか?」

ハンジ(! そっか、この人襲われたんだった…)

ハンジ「い、いえ こっちの話です…」

ハンジ(くっそー、本部に戻ったら何が何でも呼び出して実験させてもらおう…いや、しよう!)


グリシャ「それにしてもご無事でよかった…顔中血まみれで倒れてらしたので、あなたも襲われたのかと…」

グリシャ「…そういえば、あなたは何故ここに?」

ハンジ「あ、あぁ…あのあと本を買って帰ろうとしてたら、たまたまあなたの言い争っている声が聞こえたので…」

ハンジ「助けに入ったんですけど、逃げられちゃって…やー、参ったなぁ!」アハハ

グリシャ「そうでしたか… 帰り道、お気を付けてくださいね。

では、私はこれで」スクッ

ハンジ「えっ?! ちょっ、ちょっと待って下さい!」ガシッ

ハンジ「…犯人に逃げられたんですよ? いいんですか放っておいて?」

グリシャ「…ただのゴロツキでしょう? 今度からこの辺に来なければいいだけの事ですから…」

ハンジ「…」

ハンジ「あなた、巨人を研究してるとおっしゃいましたよね?」

ハンジ「どうでしょう、私の研究室にいらっしゃいませんか?」

グリシャ「は?…いきなり何を」

ハンジ「追われている人物に心当たりがあるんじゃないですか?」

グリシャ「…」

ハンジ「それに私としても、巨人についていろいろとお話も伺いたいですし…」

ハンジ(…憲兵団に突き出すのは色々聞き出したあとでも遅くないよね)



ハンジ「そういえばまだお名前を聞いてませんでしたね…」


グリシャ「…グリシャ。 グリシャ・イェーガーです」

ハンジ「えっ?!! イェーガー?!」

―――――――――
――――
――

ゾエルク「そんでまぁ話を聞いたら、本当にあのエレン君のお父様だったから驚いたのなんの!!! それでその後彼の最近の様子とか巨人についてとかで丸二日ぐらい話し込んじゃってさー いやー興味深い話ばかりだったね! エレンの巨人化能力ってグリシャさん仕込みらs」

クマミン「ちょっと待ってなんかスゴイ重大な事実を一気に聞かされた気がする」


ゾエルク「? アニが女型の巨人って話? それともエレンの巨人化能力がグリシャさん仕込みだって話?」キョトン

クマミン「キョトンじゃないでしょ!両方ですよ!!! なんで当たり前のように話してくれちゃってんですか!!?」クワッ

ゾエルク「ヒッ! い、いやでも君ならくらいの見当はついt」

クマミン「えぇまぁちょっとは…」

ゾエルク「ぇ?」

クマミン「いや、そこまで確信は持ってませんでしたけどね…この前の装置点検のときに、彼女の装置に違和感を覚えたくらいで…でもまさか巨人だったなんて…」

ゾエルク「あぁ…そう…」

クマミン「っていうか女型ってなんなんですか?! 女性の体型した巨人ですか?! ピクシス司令に万が一見つけられたらどうするんですか!!! あの人口に飛び込んじゃいますよ?!!」グワッ

ゾエルク「ちょ、ア、アルミン落ち着いて怖い!!!」ガクブル

クマミン「あと肝心な依頼人について一言も触れられてないんですが…」

ゾエルク「あぁ… でもさ、察しのいい君ならもうわかるでしょ?」

クマミン「…アニ、ですか」

クマミン(『人がワイルドになる薬』か…一体誰に使おうとしたんだか…)

ゾエルク「そう! こないだやっとこさ呼び出して実験させてもらってさぁ!!! そりゃあもう彼女にしかできないような最ッ高に滾るヤツをだn」

クマミン「実験の話はあとでグリシャさんとでもゆっくりして下さい… あれ?グリシャさんは…」

ゾエルク「あぁ、彼ならなんかさっきからずっとそこで液体混ぜ混ぜしてるけd」

グリシャケ「できたあああああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!!」



ゾエルク(知らないうちに…)

アルミン(なんか…できちゃってる…だと…ウッ、胃がっ)

グリシャケ「できたぞ二人とも!!! これで人間にも…巨人にもなれる!!!!」



ミケinブーツ(三人だ…ぞ……)ピクピクッ


クマミン「え? 待って、人間はともかく巨人ってどういうこt」

ゾエルク「巨人に!?? ホントですかグリシャさんっ?!!!」キラキラッ。+゜*。

グリシャケ「あぁ、どっちも本当だ。巨人になれる薬は、さっき君が飲んだものをベースにして作ったんだ」

グリシャケ「シカからヘラジカになれるなら、きっと人間にも当てはまるだろう…」

クマミン「あの…人間に戻れる方の薬は…?」

グリシャケ「ん? あぁ、解毒剤かい? そっちも心配はご無用だよ。 それぞれきっちり3人分作っておいたからね!」ニコッ

クマミン「え…?3人?!! 足りないじゃないですか!!!!」


グリシャケ「えっ」

ゾエルク「あ…ミケ…」




ミケinブーツ「」チーン

クマミン「さっぱりすっぱり忘れられてるうううううううううう」

ゾエルク「どうしよう…これじゃ誰か一人が人間に戻れない…」

クマミン(っていうか僕巨人化の薬いらない…どうしよう…とりあえず取っておくか)

グリシャケ「…」



グリシャケ「…仕方ない、私はこのままで居るとしよう」

クマミン「…そうですね、現状で一番人間に近いですし…」

ゾエルク「妥当な展開だね…」


ミケinブーツ(救われた…)


―――――――――――――

ゾエルク「よーし、それじゃ乾杯しよう!」

クマミン「また元の姿に戻れたら…エレンに会ってあげてくださいね」

グリシャケ「あぁ、約束しよう」スチャッ



ミケinブーツ「」チーン


ゾエルク「あっ」
クマミン「あっ」






ゾ・ク「「グラス…持てないんだった…」」

ミケ(俺じゃないのか…)

―――――――――――――
――――
――

…その日の夕方、調査兵団本部に突如として生殖器が認められる15m級の“巨魚人”と、同じく生殖器の認められる15m級の“女型の巨人”が出現し、一時その場は騒然となった。
時を同じくして、何らかの理由でハンジ・ゾエ分隊長のもとへ向かっていたアニ・レオンハートが、本部から逃げ出してきたと思われるミケ・ザカリアス分隊長とアルミン・アルレルトを救出。
巨人は小一時間ほどで姿を消したと聞く。


関係があるかどうかは定かでないが、翌日急にリヴァイ兵長の身長が185cmまで伸び、調査兵団の面々はあまりの出来事に(色々な意味で)怖くなり、何も言えなかったらしい。
また同日、金の毛並みに青い目をした熊が多数の人物に目撃され、そのうちの一人であるサシャ・ブラウスがあとを追うも逃げられ、それ以来目撃されておらず“幻の金毛熊”として今日まで語り継がれている。…




―完―

長々とこんなクソスレにお付き合い下さった方々、有難うございました。

もう二度と書かねぇ。多分。

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