ジャン「エレン、顔にパンくずが付いてる」ヒョイッ(88)

ホモスレではなくジャンとミカサの入れ替わり 若干の鬱注意

アルミン「!!?」


エレン「悪いな!でもジャンってこんな奴だったか?俺のこと嫌いじゃなかったのか」モグモグ


ジャン「大好き」


エレン「えっ」


アルミン「ど、どうやら違うみたいだね……ほら見てよあれ」


エレン「ん?」チラッ


ミカサ「マルコ……俺幸せだわ」モグモグ


マルコ「」

マルコ「え……っと何が?」


ミカサ「俺とミカサ入れ替わったんだよ」


マルコ「」


エレン「入れ替わったんだ……すげぇな!」モグモグ


アルミン「軽いよエレン!!重大な問題じゃないか!!」バンッ


ジャン「そう騒がなくても大丈夫。この体も悪くない」


エレン「そうは言ってもな……アルミン、やっぱ慣れねぇな」モグモグ


ジャン「恐らく時間が経過すれば元に戻る。しばらくは我慢して欲しい」

エレン「一体何の根拠があるんだか……」モグモグ


アルミン「ちょ、ちょっとミk……ジャンを呼びに行って来よう!」ガタッ


エレン「俺も行くか……」ガタッ


ジャン「……」モグモグ





アルミン「えっと……ジャン」


ミカサ「何だアルミン?」


エレン「やっぱりコイツジャンだな!何か安心した」


ミカサ「何だと死に急ぎ野r……いや、悪い!今のは忘れてくれ」


マルコ「な、何があったんだ……」モグモグ


アルミン「そうだよ!それを話して欲しいんだ!」


ミカサ「それは多分……」





10時間前




ジャン(ミカサか?もう遅い時間だが……何してんだ?)


ミカサ(……あの子居るかな)ドキドキ

PCが壊れまして、買いなおしました


ジャン(尾けてみるか……これは別にストーカーではないぞ!断じてだ!)コソコソ


ミカサ(あ、居た)パアァァ


ネコ「……」スリスリ


ジャン(どっちもかわいいな……)ドキドキ


ミカサ「今日エレンに無視された……どうしてだと思う?」ナデナデ


ネコ「うにゃぁ」ゴロゴロ


ジャン(あの野郎次会ったら膝カックンしてやる……!)ギリッ



ミカサ「誰?」クルッ


ジャン「ミ、ミカサ……俺は何も見てないからな」ガサガサ


ミカサ「ジャン……」


ミカサ「別に気を使ってもらわなくていい。それよりこの子撫でてみる?」


ジャン「あ、ああ……じゃあ失礼して――」ザシュッ


ネコ「フーッ!フーッ!」


ミカサ「あっ」


ジャン「こ、こいつ……」ギリッ



ミカサ「もしかしたら……ジャンの事を馬だと思ったのかも」クスッ


ジャン「そ、それはないぜミカサ……」


ミカサ「ジャン、早く手を出して」


ジャン「こ、こうか?」スッ


ミカサ「そう。このまま動かないで」ギュッ


ジャン(今なら死んでもいい///)





エレン「は?意味わかんねぇよ!」


ミカサ「俺だってわかんねぇよ!」



マルコ「ちょっとした自慢話を聞かされただけだったね……」モグモグ


アルミン「……ありがとう。解ったよ」


ミカサ「解ったのかよ!?」


エレン「さすがだなアルミン!」


アルミン「とりあえずそのネコを探そうか。そのネコが鍵になっているはずだ」



ミカサ「普通に考えてそうだよな……ま、頑張って俺たちを戻してくれ」


エレン「イラッと来たが行くか。ミカs……ジャンなら知ってるはずだ」


アルミン「じゃあねジャン!」


ミカサ「おう!じゃあな!」


マルコ「……」


ジャン「確かに間違いない。ちなみにその子の名前はミカン」モグモグ


エレン「別にそれは聞いてねぇけど……」


アルミン「ミカサとエレンでミカンか!いい名前だね」


ジャン「それほどでも……」モグモグ


エレン「それで、そのネコはどこにいるんだ?」



ジャン「調理場の近くによくいる。少し食べ物を持っていきましょう」


アルミン「じゃあ行こうか。エレンもジャ……ミカサも行くよ!」


エレン「解ったよ。おいジャ……ミカサ!行くぞ!」


ミカサ「チッ……マルコ、行ってくる」ガタッ


マルコ「行ってらっしゃいジャ……ミカサ」モグモグ


調理場前



ミカサ(もうちょっとこの体で……イヤだめだ!消えろ煩悩消えろ煩悩……)フルフル


ミカサ「おお、このネコだ!俺を引っかきやがったのは」


アルミン「じゃあジャン、引っかかれてみて」


ミカサ「よし……行くぞ」スッ


ネコ「にゃー♪」スリスリ


ジャン「……やはり私の見た目だから懐いている」


ミカサ「おいミカサ!俺と代わってくれ!(かわいい)」ナデナデ


ジャン「……解った」スッ


ジャン「さあ引っかい――」ザシュッ


ミカサ「え~っと……これでいいんだよな?」


ジャン「恐らくは……」ボタボタ


エレン「けっこう行ったな……」


ミカサ「えっと……一応俺の体だもんな……包帯使っていいか?」ゴソゴソ


ジャン「構わない」



ミカサ「じゃあ手出してくれ」


ジャン「……」スッ


ミカサ「これでよしと」マキマキ


ジャン「ありがとう。ジャン」


ミカサ「自分に礼を言われるってのは変な気分だな……」


アルミン「さあ、ひとまず今日は一日ジャンはミカサとして、ミカサはジャンとして振舞ってね」


ジャン「解った……ぜ」


ミカサ「おう!……じゃなかったえっと……解った」

エレン「そんな感じだ!じゃあジャン!今日は一日俺と一緒だぞ!」


ミカサ「何で俺が……じゃなかった。とても嬉しい。エレン」


アルミン「ミカサよりミカサらしいって言うか……なんか積極的だね」


ジャン「チッ……ええ。じゃない……えっと……ああ」


ジャン(今日一日エレンと私 (の体)はいつも以上にくっ付いている……喜んでいいのだろうか)


ジャン「じゃあ行こう……ぜ!次は座学……だ」


アルミン「ミk……ジャン!たどたどしいよ!」


ジャン「善処する」


アルミン「悪化したよ!?」

終了


  座学の教室


教官「ではここ、アッカーマン君」


ミカサ(これ俺だよな……えっと……)


ジャン(これは私ではないはず……)


ミカサ「○○○です」


教官「そうだ。では次に……キルシュタイン君、解るか?」


ジャン「○○○です」


教官(あれ?何か今日あいつ目が死んでるな……何かあったのか


格闘訓練の時間



ジャン(そういえば私はエレンと一緒に寝られるんだった……嬉しい!)グッ


クリスタ「よそ見しないでよジャン!ってあれっ!?」グルッ


クリスタ「うっ……」ドサッ


ジャン「クリスタ……立てる…か?」


クリスタ「うん、平気だよ」スクッ

ジャン「クリスタ」グイッ


クリスタ(ちょっ!?え!?何で!?近い近い!!)アセアセ


ジャン「土が服についてしまった……申し訳ない」パフパフ


クリスタ(お尻パフパフされてる……何でなんで!?)


ジャン「髪にもつい……ちまったな」ナデナデ


クリスタ「もももういいからっ!」アタフタ


ジャン「なら続きをしよう……ぜ」


クリスタ「ユ、ユミルと訓練する!!!」ダッ


ジャン「……何かまずかっただろうか……」

エレン「降参だアニ!折れる折れる!!」ジタバタ


アニ「まだだよ……女の子との喋り方を体に教えないとね」ギリギリ


ライナー(これ……今にも投げ飛ばされるんじゃねぇのか!?) ガクブル


ミカサ「ライナー、よそ見すん……しないで」


ライナー(あれ?気付いてるよな絶対)


ベルトルト(おかしい……いつもなら殺しに行かんばかりなのにな……)


ライナー「お、おう」


ミカサ「……」


アニ「ハァ……仕方ないね……」パッ


エレン「あー死ぬかと思ったぁ……」ヘチャァー


アニ「……立ちなよ」


エレン「あ、ああ……」スクッ


エレン「次だ!アニ!」


アニ「フン……」ビュオッ


ジャン「アルミン……結局こうなってしまった」


アルミン「仕方ないよ。でもいまならエレンと格闘訓練できるんじゃないのかな?」


ジャン「そうしたいけど……アニの方が教え方が上手いから」


アルミン「やっぱり自分よりエレン優先なんだね」


ジャン「うん……」


アルミン(この見た目じゃキツいなぁ……)



昼の食堂




エレン「なかなか板についてきてるぞ!ジャンが」モグモグ


ジャン「そうか?」


アルミン「おお、ピッタリだよ!」ズズズ


ジャン「ありがと……な!」モグモグ


アルミン「まだちょっとダメ……かな?」


エレン「さてジャ……ミカサのほうは……」モグモグ


ジャン「あっちも上手くなって来てる」


浴室



エレン「何恥ずかしがってんだよ?」ヌギヌギ


アルミン「気持ちは解るけど……今君はジャンだからね?」


ジャン「解ってる……」ヌギッ


エレン「さっさと入って寝ようぜ?明日になったら戻ってるだろうしさ」ゴソゴソ


ジャン(エレンとお風呂、エレンと添い寝……あの子には感謝する…!ありがとう!!)


ジャン「……///」


アルミン「何赤くなっているんだ!?ホモと思われるよ!」


ジャン「わ、悪い……」トボトボ


ミカサ「……」ヌギヌギ


ミカサ(胸が重いし……何より筋肉が半端じゃねぇな……俺ももっと鍛えねぇと)ゴソゴソ


ユミル「何だよジャンの奴……ミカサのことは諦めたのか?」ヌギヌギ


クリスタ「ど、どうかな……解らないけど……」


ミカサ「どうしたん……の?」


ユミル「ジャンの奴クリスタに色目使い始めたんだってよ!ったくあの馬面が……」ギリッ


ミカサ(ミカサの奴何しやがったんだ?詳しく聞かねぇと……)


ミカサ「ぐ、具体的に言うと?」ゴソゴソ



クリスタ「あのね……」


ユミル「やめろ!!聞きたくねぇ!!」


クリスタ「えっと……私……格闘訓練で倒されちゃったの」


クリスタ「その時ジャンが服に付いた土を払ってくれたの」


ミカサ(冷静に聞いてるけど、全裸の美少女が居るんだよな……○○○付いてなくてよかった)


クリスタ「そこまでは良かったんだけど、お互いすごく近かったしその……えっと……」


ミカサ「ジャン相手だったけどドキドキしてしまった?」


クリスタ「う、うん……」モジモジ


ユミル「ったくクリスタはちょれーな!そんなので落ちるとは情けねぇ」ゴソゴソ



クリスタ「そっ、それだけじゃない!!……けど言えない」


ユミル「いや言わなくていいからな?」ガラッ


ミカサ「……」ガラッ


クリスタ「……別に落ちてないけどね?」ピシャッ


ミカサ「解った」ペタペタ


クリスタ「……」ペタペタ


男湯


ジャン「これはすごい。シャンプーの量がまるで違う」ワシャワシャ


アルミン「ジャンは髪が特に短いからね」ゴシゴシ


エレン「ハハ、はしゃいでるミカサなんて何年振りだろうな……」ジーン


アルミン「僕も何だか懐かしい気分だよ……」ジーン


ジャン「この刈上げてる部分の感触は癖になる」ジョリジョリ


エレン「まあ見た目はジャンだが……な」


アルミン「ハシャイでるジャンもあまり見れないけどね……でもちょっと複雑だ」バシャー


ジャン「でもこれは……」ボロン♂


エレン「何つーか……な、アルミン」


アルミン「馬並ってほどではないにしても……」


ジャン「邪魔」


エレン「邪魔だよな。まあその代り女は胸が……」バシャー


ライナー「最近あいつら仲いいな。いや今日からか?」


ベルトルト「そうだよね……」


コニー「そうか?いつも通りじゃねぇのか?」


マルコ「コニー……」


女湯



ミカサ(……確かミカサは十分洗ってから浸かる派だったな……)ワシャワシャ


ミカサ(体を洗うときは力は入れちゃダメだとか言ってたな……)ナデナデ


ミカサ(後は特にやるべきことはねぇか……まあ化粧水とかも本当は必要なんだろうけどな)バシャー


ミカサ(そんなの貴族でもねぇ限り持ってねぇか……)チャプン


クリスタ「ミカサ?何か今日は静かだね」スィ~



ミカサ「エレンに固いと言われた」ブクブクブク


クリスタ「そ、そうなんだ……ごめん」


ミカサ「嘘」


クリスタ「えっ?」


ミカサ「冗談だから気にしなくていい」


クリスタ「じょ、冗談言ったの?ミカサが?」


ミカサ「……」


クリスタ「珍しい……っていうか初めてだよ?」


ミカサ(ここまで俺のイメージどおりだったとは……)


ミカサ「私だって……冗談くらい……言う」


クリスタ「ご、ごめん……」


女子寮、寝室




ミカサ(……寝よう)ゴロッ


ミカサ「……zzz」


サシャ「ミカサもう寝ちゃいましたね」


ユミル「……確かに早いな」


クリスタ「そういえば今日はちょっと暗い感じだったし……何かあったのかな?」


サシャ「エレンに無視されたとか?」


ユミル「それは昨日言ってたじゃねぇか……」

終了


男子寮寝室



ジャン「エレン……」ギュウゥゥ


エレン「そうがっつくなって……」


ジャン「本当に……久しぶりだから……申し訳ないとは思っている」モゾモゾ


ベルトルト(本当に気持ち悪いよ……)


マルコ(キッツいな……すごくツライ)


エレン「おやすみミカサ……」ギュッ


ジャン「……おやすみ」ギュゥゥゥ


アルミン「……zzz」


女子寮寝室




ミカサ「ん……」ムクッ


ミカサ(一番先に寝たせいか、一番先に起きた……) ゴソゴソ


ミカサ(……ということはやっぱり……まだ戻ってないのか) テクテク


洗面所




ミカサ「……」ガッシュガッシュ


ミカサ(やっぱり戻ってない……さてどうしたら良いのか……)シャコシャコ


ミカサ(もしかしてネコは関係ねぇのか?だとしたらどうしようもねぇが……)ガラガラ


ミカサ「……」ペッ



男子寮寝室




ジャン(どうやら戻ってないみたい……でも)ムクッ


ジャン(戻らなくてもいいとすら……思えてくる)ゴソゴソ


ジャン(エレン、アルミン。今私は幸せ)ガチャッ


洗面所



ジャン「ジャンも一緒なの?」シャコシャコ


ミカサ「まあな……なあミカサ」シャコシャコ


ジャン「何?」


ミカサ「悪いけど……俺あんまり戻りたくねぇな」シャコシャコ


ジャン「……私も」シャコシャコ


ミカサ「お前もエレンとアルミンと一緒にいられる時間が増えて嬉しいんだろ?」


ジャン「……ええ」シャコシャコ



ミカサ「……」シャコシャコ


ジャン「……」


ミカサ「……ところで」


ジャン「何?」


ミカサ「……トイレを、指導してくれ」


ジャン「……そ、それなら……私も」


男子トイレ




ミカサ「えっと……座ってするときは気持ち抑え気味で」


ジャン「解った」ジョーロジョーロ


ジャン「…………なるほど」


ジャン「次はあなたの番」


ミカサ「……」



ミカサ「えっと……座ってするのは勿論だが……前から後ろに拭くんだよな?」


ジャン「後ろから拭くというのは、後ろの方の汚れを塗りつけることに他ならない」


ミカサ「なるほど……」フキフキ


ジャン「本当は他にもあるのだけれど、今はいい」ジャバー


ミカサ「そうか……」ジャバー



朝の食堂



アルミン「やっぱり戻ってないのかい?」モグモグ


ミカサ「やっぱりってお前……」


アルミン「えっと……ジャンが入ってるミカサが引っかかれないとダメなのかなって」モグモグ


ミカサ「そうならそうと早く言ってくれよ全く……」モグモグ


エレン「いくらアルミンでもそんなの解るわけないだろうが!無茶言うな」


ミカサ「グッ……ああそうだな」



アルミン「どうやらもう一度引っかかれる必要があるみたいだね」


ジャン「……解った」コクッ


マルコ「……」


アルミン「本当にいいんだね?戻っても」


ジャン「この体ではエレンを守りきることは難しい」


アルミン「エレンと一緒にいる時間が減っても?」


ジャン「い、今まで我慢できていたのだから問題ない」モグモグ


アルミン「……解った。じゃあねマルコ」


マルコ「ああ。戻れるといいね」モグモグ


ジャン「それじゃあ」ガタッ


調理場裏



ジャン「ジャンには迷惑をかけた」


ミカサ「気にすんなって。俺も楽しかったぜ」


アルミン「えっと……まだ居るのかな?」


ジャン「居た」スッ


ミカサ「早く俺を引っかいてくれ!それでもう終わりにしてくれ」スッ


ネコ「……」



アルミン「……」ゴクリ


ネコ「……」ザシュッ


ミカサ「これで良いのか……なと」ゴソゴソ

   





ミカサ「あっ」



アルミン「どうしたの?」


ジャン「何かあったのかい?」


ミカサ「……あの時……」


ジャン「あの時?」


アルミン「早く説明してくれ!」


ミカサ「消毒してくれなかったか?」


ジャン「確かにした……でもそれが関係あるの?」



ミカサ「これ……」スッ


ジャン「私が持っている消毒薬」


アルミン「僕も見覚えがあるよ」


ミカサ「これ以外にもう一個ポケットに入ってたんだが……」スッ


ジャン「……見覚えがない」


アルミン「ま、まさかそれが入れ替わった原因なんじゃないか!?」



ミカサ「こ、これを着けてみるぞ……」ポチャッ


アルミン「でもそれじゃミカサとジャンが入れ替わった説明が付かないよ!」


ミカサ「アルミン、事実人が入れ替わるという現象が起きたんだぜ?巨人が居るんだぜ?50mの壁があるんだぜ?」


ジャン「確か……ネコを触った後は消毒液で手を洗った」


アルミン「そうか!兵士に生傷はつき物だ。もしかしたら傷口から入ったのかもね……」


ミカサ「これで色々と謎は解けたな」


ジャン「……」ヌリヌリ


アルミン「あ、一定時間くっ付いてないとダメかもしれないからちょっと手握ってて」


ミカサ「は?」



アルミン「これも現場を再現するためだよ!」


ミカサ「何が楽しくて自分と手を繋ぐんだよったく……」ギュッ


ジャン「……」


アルミン「じゃあね!」タッタッタッタ


ミカサ「じゃあね!じゃねぇよ!!」


ジャン「……」


ミカサ「……」


ジャン「……ジャン」


ミカサ「……なんだよ」



ジャン「本当は戻りたくない……」


ミカサ「何だよこの期に及んで……」


ジャン「戻ってしまったらもう……エレンとアルミンと一緒にお風呂に入ったり、一緒に眠ったり出来ない」


ミカサ「……」


ジャン「戻れるのは嬉しいけど……でもそれ以上に私は……!」ジワァ


コニー「おい見てみろよ!ジャンが泣いてるぞ!!」


サシャ「本当ですね……遂に振られたんでしょうか」



ミカサ「オイ……泣くなよ……」アセアセ


ジャン「うっ……うっ……」ゴシゴシ


ミカサ「えっと……その……」アセアセ


アルミン「あっ!二人とも!ダメじゃないか手を離しちゃ!」タッタッタッタ


ミカサ「アルミン……」





ミカサ(助かった……)


アルミン「……事情は大体解ったよ。泣き止むまでは一人にしてあげよう」


ミカサ(情けねぇが……さすがだアルミン)


ミカサ「ご、ごめんな……」


ジャン「……」






ミカサ「……本当に良かったのか?置いてきて」


アルミン「大丈夫」


ミカサ「エレンの一人でも置いてくりゃよかったかもな……」


アルミン「話をすればエレンが来たよ」


エレン「ミk……ジャンの奴泣いてたぞ」


ミカサ「まだ泣いてたのか……」


エレン「お前何かしたのか?」


ミカサ「何もしてねぇよ」




アルミン「本当だよ。僕が請けあう」


エレン「そうか。アルミンが言うなら……」


ジャン「……」トボトボ


ミカサ「ジャン!もう大丈夫……なの?」


ジャン「……心配をかけて申し訳ない」


エレン「……まあなんにせよ後は待つだけだな」


アルミン「心の準備はしておいてね。二人とも」


ミカサ「勿論だ」


ジャン「……解ってる」コクッ


女湯



ミカサ(多分今度こそは終わりだな……やっと戻れる)ブクブクブク


ミカサ(ただ……何故かミカサが入ってる俺は色々と株が上がっているようだ)


ミカサ(かく言う俺もこうやって……)


クリスタ「本当にミカサって明るくなったよね。目に勢いが出てきたっていうか」スイ~


ミカサ(頑張ってミカサの株を上げている)


ミカサ「そんな事はない」



クリスタ「エレンと何かあった?」


ミカサ「こ、答えなくてもいいでしょ?」


クリスタ「いいけど……」


ミカサ「……」ブクブクブク


サシャ「多分エレン離れに成功したんじゃないですか?」


クリスタ「サシャ!だよね!」


サシャ「最近あまり世話焼きもしてないですし」



ミカサ「……世話を焼かなくなったら何故かエレンが優しくなった」


ミカサ「ので満足している」


クリスタ「フフ……予想外のフォローのおかげで聞き出せちゃった」


サシャ「だからパァン下さい」


クリスタ「ダメ」


サシャ「そんなっ!?」


ミカサ「フフ……」


サシャ「ミカサはよく笑うようにもなりましたよね」


ミカサ「そうでもない」



クリスタ「そうだよ。前よりかわいくなったよ」


ミカサ(男なのに……なにこれ嬉しい……///)


サシャ「赤くなっちゃいましたよ!」


ミカサ「の、のぼせた。のでもう出る」ザバーッ


クリスタ「早いよ!」


サシャ「もうちょっとだけ……」


ミカサ「……」ペタペタ


男湯



エレン「175cmもあればいいよな~」ワシャワシャ


アルミン「175cmの世界ってやっぱり違うんだろうな……」チャプン


ジャン「そこまで変わらない。しかしやっぱり……この頭はクセになる」ジョリジョリ


ジャン「私も刈り上げてみようか……」ワシャワシャ



アルミン「それはやめよう!すごく厳ついから!!」アセアセ


エレン「いいんじゃねぇか?」


アルミン「エレン!興味ないからって適当に流すのは……」


ジャン「頭は適当に洗ったらダメ。ベルトルトみたいにハゲる」


ベルトルト「僕!?」ザバッ


アルミン「そうじゃなくて……」


寝室



ライナー「第一回!!クリスタの好きな人は誰か!?」


ベルトルト「進撃!!大討論会ーーー!!」


アルミン「長いよ!!」


アルミン(これをジャン(ミカサ)に聞かれるのは不味い……かも)


マルコ「ライナーか……あるとすればジャンの二人だよね」


ジャン「zzzzz」


アルミン「ホッ……寝てる」





ライナー「ほう……何でジャンなんだ?」


マルコ「最近対人格闘でよく組んでるし……」


マルコ(壁外調査の件はメタ発言になるから辞めて置こうかな……)


マルコ「たまにジャンの方をクリスタが見てることが……」


ライナー「気のせいだな!」


ベルトルト「ライナーって言うのもなさそうだけど」


ライナー「強いて言うならだ!普通に考えたらユミルに決まってんだろ」



コニー「うるせえなお前ら!」


エレン「さっさと寝ろっての」


ベルトルト「ごめん……」


ライナー「エレンとアルミンは無いとして……マルコもなさそうだ」


ベルトルト「僕は無いとして……コニー?無いな」


コニー「zzzz」


エレン「zzzz」


アルミン(…………三人でやらせておいて僕は寝よう……)ゴロッ



ライナー「ギャーギャー」


ベルトルト「ナイワーナイワー」


マルコ「ドーカナーソレ」


アルミン(うるさい……!)ガバッ



ライナー「は?ミカサの話に脱線しちまってるぞ」プンプン


ベルトルト「ミカサはエレン以外にありえないじゃないか!」プンスコ


ライナー「あいつも勝てねぇ勝負を挑んじまって……」ホロリ


ベルトルト「見てるこっちが惨めだよ」ホロリ


ジャン「!」


マルコ「だよね!次はアニ……」


ライナー「アニはなぁ……」チラッ


ベルトルト「何?」



ライナー「多分俺だな」


マルコ「アニといいクリスタと言い、どんだけ自信満々なんだ!?」


ベルトルト「ほら、ライナーはちょっと痛いから……」


マルコ「ま、まあそうだね……僕はそろそろ寝るよ」


ベルトルト「ライナー、この話はまた今度だ」


ライナー「全く……俺の一切穴のない理論に感服しやがったな?」


ベルトルト「はいはい。おやすみ」ゴロッ


ライナー「……おやすみ」

終了

すいません、投下終了って意味です。ss終了時には完を入れます

翌朝  男子寮



ジャン「……!」ムクッ


ジャン「戻った……のか」ゴソゴソ


ジャン「さてと、顔洗って歯磨いて飯食って……」ガチャッ



女子寮


ミカサ「エレン……」ムクッ


サシャ「zzzzzz」


ミカサ「……戻った」


ミカサ「……戻ってしまった」ゴソゴソ


 洗面所



ジャン「ミカサ……俺たち戻った……な」


ミカサ「……ええ」


ジャン「まずは犯人捜しだな!許せねえ」シャコシャコ


ミカサ「ええ……」シャコシャコ


ジャン「……」


ジャン「……やっぱりまだ心の準備は出来てなかったか?」


ミカサ「私はもう大丈夫」シャコシャコ


ジャン「そ、そうか……」



ミカサ「ジャンこそ心残りはないの?」


ジャン「別にねぇよ。確かにお前でいるのもなかなか面白かったけどな」


ミカサ「そう……私もジャンでいるのは面白かった。特にこのあたりが」ジョリッ


ジャン「そ、そんなとこ触るな」シャコシャコ


ミカサ「頭がすごく軽かった。とても羨ましい」


ジャン「俺は逆に頭が重くて少し辛かったな……」シャコシャコ


ジャン「……そういえば入団した時はもっと長かったよな」



ミカサ「ええ。でもあまり長いと立体起動の際に危険だから切ってしまった」」


ジャン「……」


ミカサ「ジャン」


ジャン「何だ?」


ミカサ「ジャンは髪を上げていることがあったし……マフラーも外していた。どうして?」


ジャン「前髪が鬱陶しかったからな。あと、あのマフラーって大切なもんなんだろ? だからちゃんと直しておいた」


ミカサ「……ありがとう」シャコシャコ


  食堂



アルミン「おはよう!」


エレン「で、どうなんだ?どっちがどっちだ?」


ミカサ「私はミカサ」


ジャン「俺はジャンだ」


エレン「おおお!戻ったのか!」


マルコ「よかった!ジャン……ミカサとしての生活はどうだった?」


ジャン「マルコ……まあ、中々楽しかったぜ」


マルコ「ミカサの方は……まあ、聞くまでもないか」



アルミン「幸せそうだったね。その分戻ってしまうことに何も感じないって訳には行かないだろう」


ミカサ「心配はいらない」モグモグ


エレン「でもお前ら戻らなかった方がよかったんじゃねぇか?」モグモグ


アルミン(絶対禁句だって耳打ちしておこうかと思ったらこれだよ!!)


ジャン「何でだ?」


エレン「立体起動の成績が上がってるだろ?対人格闘術もだけど」


ジャン「まあ確かに……ミカサの体を使って俺の技術で飛べば怖いもんなしだな」


ミカサ「……」


アルミン「ミカサ。例の薬を渡してくれるかな?」



ミカサ「……」


アルミン「ミカサ?」


ミカサ「……」スッ


アルミン「ありがとう。あとで捨てるけどいいよね?」


ミカサ「解った」


ジャン「また消毒薬と間違えて誰かと入れ替わってもあれだしな」









エレン「……なあ、その前に一回誰かと入れ替わってみてもいいか?」

今日は終了します

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